JP3990844B2

JP3990844B2 - カード式遊技システム

Info

Publication number: JP3990844B2
Application number: JP20756399A
Authority: JP
Inventors: 隆茂田中
Original assignee: Glory Ltd
Current assignee: Glory Ltd
Priority date: 1999-07-22
Filing date: 1999-07-22
Publication date: 2007-10-17
Anticipated expiration: 2019-07-22
Also published as: JP2001029626A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技用カードの有する有価価値を使用して遊技が可能なカード式遊技システムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、遊技用カードの有する有価価値を使用して遊技が可能な遊技システム（パチンコ店，ゲームセンタ，遊園地等）においては、遊技機で遊技するための遊技用カードを購入してからそのカード残額を精算するまでの流れは、パチンコ店を例とすると例えば次のようになっている。パチンコ店には、カード販売機，玉貸機，パチンコ機，カード精算機，計数機等の機器が設置されており、カード販売機では、投入された現金の合計額の範囲内で操作された金額釦の遊技用カードを販売する。次に、玉貸機は、遊技用カードが投入され、玉貸釦を操作する毎に遊技用カードの金額内で玉貸しを行うと共に、遊技用カードの残額を玉貸釦に対応した金額分減算する。そして、遊技客が貸し出されたパチンコ玉を使って遊技を行った後、遊技用カードに残額があり精算する場合は遊技用カードをカード精算機に投入し、精算釦を操作して残額分の現金を受け取る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このように、遊技用カードの有する有価価値を使用して遊技が可能な従来の遊技システムにおいては、遊技用カードの販売または精算を現金により行うので、遊技店内に大量の現金が存在し、現金に関わるの管理業務が発生し、営業前の準備金や売上金を狙った犯罪が発生することがあった。また、遊技用カードの精算時、遊技用カードの投入と精算釦の操作により自動的に精算するので、紛失した遊技用カードであっても、遊技用カードを拾った人が精算可能であった。
【０００４】
本発明は上述のような事情から成されたものであり、本発明の目的は、遊技客の利便性及び遊技施設の業務効率を向上させると共にパチンコ店における犯罪を防止するために、遊技用記録媒体の購入から遊技機の利用、さらに遊技用記録媒体の精算に至るまで一切現金を使用しないキャッシュレス化を実現するカード式遊技システムを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明は、遊技用カードの有する有価価値を使用して遊技が可能なカード式遊技システムに関するものであり、本発明の上記目的は、パチンコ店、ゲームセンター、遊園地等の遊技施設内において、遊技機の利用が可能な電子マネータイプの遊技用カードの購入から、前記遊技用カードの有する有価価値の精算に至るまで全てキャッシュレスで処理するカード式遊技システムであって、オンライン回線によって外部の決済センタと通信可能に接続され、前記遊技用カードの発行時に、キャッシュカードから読取った情報に対応するカードＩＤを遊技用カードに記憶させて発行すると共に、前記遊技用カードの発行時及び前記有価価値の増額時に、選択された金額をキャッシュカードの銀行口座から前記遊技用カードの発行元の銀行口座へ振り込む決済要求をするカード発行装置と、オンライン回線によって前記外部の決済センタと通信可能に接続され、前記遊技用カードの精算時に、前記遊技用カードから読取ったカードＩＤが、挿入されたキャッシュカードから読取った情報に対応しているかを確認すると共に、入力された前記キャッシュカードの暗証番号の正当性を前記決済センタを介して確認し、それらの確認が取れた場合に、前記遊技用カードの有価価値情報を無効又は消去して前記遊技用カードを機内の回収部に回収すると共に、前記遊技用カードの有する残額分の有価価値に相当する金額の全額を前記遊技用カ一ドの発行元の銀行口座からキャッシュカードの銀行口座へ振り込む決済要求をする精算装置と、
を具備することによって達成される。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、遊技施設としてパチンコ店を具体例とし、その遊技システムに本発明を適用した場合を例として説明する。なお、本発明に用いる遊技用カードは磁気カード、ＩＣカード等の情報を記憶可能な記憶媒体であれば何でも良い。
【０００７】
図１は、本発明に係るカード式遊技システムの概要を示すブロック図である。図１において、パチンコ店の店内には、遊技用カードを発行するカード発行機１２と、遊技用カードの残額を精算するカード精算機１３がそれぞれ所定の位置に配設されている。カード発行機１２で発行される遊技用カードは、遊技機の利用が可能な電子マネータイプのカードであり、本例においてはパチンコ機（図１中の“Ｐ機”）の玉貸機１４で顧客が玉を借入れてパチンコ遊技をする際に使用される。これらのカード発行機１２とカード精算機１３、及びパチンコ機とその玉貸機１４は、それぞれ店内コントローラ１１に通信ケーブルを介して接続されている。本発明に係るカード発行機１２は金融機関決済媒体（本例ではキャッシュカード）が利用できるようになっており、遊技客は現金を使用せずに遊技用カードを購入できるようになっておる。また、カード精算機１３は、遊技用カードの残額を遊技客の口座にリアルタイムに入金して精算する機能を備えており、遊技客は現金精算をせずに、当該金融機関の口座（本例では銀行口座）へカード残額を振込むことができるようになっている。
【０００８】
このような電子マネータイプの遊技用カードを用いたキャッシュレス遊技システムを可能にするため、本発明では、カード発行機１２とカード精算機１３を店内コントローラ経由でオンライン回線を介して外部の決済センタ２１と接続して通信可能とし、決済センタ２１を介してキャッシュカードの銀行口座と遊技用カードの発行元の銀行口座との間でリアルタイムに決済処理を行い得るようにしている。
【０００９】
各銀行２２のセンタに接続される決済センタ２１は、当該商品の即時決済機能を有するセンタであり、端末側（本例ではカード発行機１２，カード精算機１３）からの決済要求に含まれる情報（商品の代金（本例では遊技用カードの有価価値に相当する金額情報），振込元の情報（銀行，銀行口座及びその暗証番号等の情報），及び振込先の情報（銀行，銀行口座等の情報））に基づいて決済処理を行う。カード発行時は、上記振込元がキャッシュカードに記憶されている遊技客の銀行口座、振込先が遊技用カードの発行元の銀行口座に該当し、カード残額の精算時は、上記振込元が遊技用カードの発行元の銀行口座、振込先がキャッシュカードに記憶されている遊技客の銀行口座に該当する。
【００１０】
次に、本発明に係るカード発行機１２とカード精算機１３の構成について説明する。
【００１１】
図２は、カード発行機１２の外観構成の一例とその概要を模式図で示しており、図２中の符号ＡＳ１〜ＡＳ７’とその説明は、遊技用カードの発行手順の一例を示している。図２において、カード発行機１２の正面部には、口座引落としの金額（又は金額に対応する有価価値情報）を選択操作するための金額選択部１２Ａ，遊技客のキャッシュカードを受け入れるキャッシュカード挿入口１２Ｂ，キャッシュカードの暗証番号の入力操作をするための操作部１２Ｃ，操作手順等を表示する表示部１２Ｄ，遊技用カードの発行と残額更新対象の遊技用カードの受付を行うカード発行受付口１２Ｅ，及び口座引落としの明細票を発行する明細票発行部１２Ｆが設けられている。遊技客は表示部１２Ｄの案内と音声ガイダンスに従って操作し、所望の金額に対応する有価価値情報が付された遊技用カードを購入する。また、遊技用カードの残額を増やしたい場合は、所望の金額を選択して遊技用カードの残額を更新する。
【００１２】
図３は、カード精算機１３の外観構成の一例とその概要を模式図で示しており、図３中の符号ＢＳ１〜ＢＳ５’とその説明は、遊技用カードの残額の精算手順の一例を示している。図３において、カード精算機１３の正面部には、遊技客のキャッシュカードを受け入れるキャッシュカード挿入口１３Ａ，キャッシュカードの暗証番号の入力操作をするための操作部１３Ｂ，操作手順等を表示する表示部１３Ｃ，精算対象の遊技用カードを受付ける遊技用カード受付口１３Ｄ，精算（遊技用カードの残額の銀行口座への振込み）の明細票を発行する明細票発行部１３Ｅが設けられている。遊技客は表示部１３Ｃの案内と音声ガイダンスに従って操作し、遊技用カードの残額を精算する。
【００１３】
上述のような構成において、本発明に係るカード式遊技システムの詳細とその動作例を説明する。
【００１４】
先ず、遊技客が遊技用カードを購入してからその残額を精算するまでの全体の流れを図４のフローチャートに沿って説明する。なお、ここでは、遊技客の遊技の流れを中心に概略を説明し、図４中のステップＳ１０のカード発行処理，ステップＳ３０の玉貸処理，及びステップＳ５０のカード精算処理の詳細については後述する。
【００１５】
遊技客は、先ず、キャッシュカードを用いてカード発行機１２で遊技用カード１を購入する。その際、カード発行機１２では、キャッシュカード挿入口１２Ｂに挿入されたキャッシュカードの正当性の確認を行った後、操作部１２Ｃの選択釦により選択された金額分の金額情報とキャッシュカードに対応させたカードＩＤとを遊技用カード１に記憶させて発行すると共に、決済センタ２１を経由して銀行２２のセンタへ即時決済要求を送信し、図２中に示すように、遊技客の銀行口座からパチンコ店の銀行口座へ代金の即時決済を行う（ステップＳ１０）。遊技客は購入した遊技用カード１を玉貸機１４に挿入して残額の範囲内でパチンコ玉を借入れ、パチンコ機で遊技を行う（ステップＳ３０）。
【００１６】
遊技用カードの残額が０となった場合又は不足した場合でカード残額を増やして遊技を続行したいときには、上記ステップＳ１０に戻り、カード発行機１２で遊技用カードの残額を更新する。遊技を終了した場合には（ステップＳ４０）、遊技後に残っている遊技用カードの残額を精算するために、遊技客はキャッシュカードをカード精算機１３に挿入し、暗証番号を入力すると共に遊技用カードをカード精算機１３に挿入する。カード精算機１３は、キャッシュカードと対応したカードＩＤを記憶した遊技用カードであると認識すると、遊技用カードに記憶されている残額分の金額を精算し、図３中に示すように決済センタ２１を経由してパチンコ店の銀行口座から遊技客の銀行口座へ精算金額の即時決済を行う（ステップＳ５０）。
【００１７】
上述のように、パチンコ店内において、遊技客はキャッシュカードを使用することで遊技用カードの購入から遊技、精算までを行えるので、現金を一切使用せず便利になると共に、遊技店にとっても営業のための現金準備、売上金の現金回収等の処理が不要になり、現金の取扱ミス、不正、強盗等の犯罪防止にも効果がある。また、遊技用カードの精算時は、遊技用カードから読み取ったカードＩＤがキャッシュカードに対応したものであるかを確認するので、遊技用カードを他人に精算されることがないという効果もある。
【００１８】
次に、図４のステップＳ１０におけるカード発行処理の詳細を図５のフローチャートに沿って説明する。
【００１９】
カード発行機１２のキャッシュカード挿入口１２Ｂにキャッシュカードが挿入されると、カード発行機１２ではキャッシュカードの情報を読取る（ステップＳ１１）。そして、操作部１２Ｃからキャッシュカードの暗証番号が入力されると（ステップＳ１２）、キャッシュカードの情報（利用者の銀行口座情報等）と暗証番号を店内コントローラ１１及び決済センタ２１を経由して、当該銀行２２のセンタへ問合せる。銀行２２側では暗証番号と口座残高の確認によりキャッシュカードの正当性を確認し、その確認結果を返送する。カード発行機１２では、受信した確認結果によりキャッシュカードが正当であるか否かを判定し（ステップＳ１３）、正当でない場合は３回まで再試行を許容し、許容回数を超えても正当性が確認できない場合は、キャッシュカードを遊技客に返却してカード発行処理を終了する（ステップＳ２１）。
【００２０】
一方、上記ステップＳ１３においてキャッシュカードが正当であると判定した場合は、遊技用カードの新規発行，遊技用カードの残高更新のいずれであるかを判定する。本例では、遊技用カードがカード発行受付口１２Ｅに所定時間内に挿入されなければ新規発行と判定し、所定時間内に挿入されたのであれば継続カード（残高更新）と判定する（ステップＳ１４）。遊技用カードの残高更新であれば、挿入された遊技用カードの情報（カードＩＤ，残額）を読取る。その際、カードＩＤとキャッシュカードの情報が対応していない場合には新規発行の処理に切替え、遊技用カードを返却して新規カードを発行する（ステップＳ１５）。遊技客は、選択可能となっている金額の選択ボタンから選択する。例えば、口座残高が不足している場合は該当の金額選択釦のランプが消灯のままとなっているので、点灯している金額の選択ボタンの中から選択する（ステップＳ１６）。
【００２１】
金額が選択されるとカード発行機１２は、選択された金額分について、キャッシュカードの口座（本例では遊技客の銀行口座）から遊技用カード発行元の口座（本例ではパチンコ店の銀行口座）への即時決済要求を、店内コントローラ１１及び決済センタ２１を経由して銀行２２のセンタへ送信する。銀行２２側では遊技客の銀行口座から当該金額を引落としてパチンコ店の銀行口座へ入金し、その完了通知を返送する（ステップＳ１７）。なお、図２の例では、本フローチャートの手順とは逆に、遊技客に対して遊技用カード及び取引明細票を発行した後に（図２中のＡＳ６，ＡＳ７）、決済処理（図２中のＡＳ７’）を行う手順としている。カード発行機１２では、決済完了の通知を受けて遊技用カードに選択金額分を残額に加算し、加算後の残額をキャッシュカードに対応したカードＩＤと共に書込む。ここで、新規発行の場合は上記遊技用カードの残額の初期値が０となっている。また、継続カード（残高更新）の場合は上記カードＩＤの書込み処理は実施しなくても良い。
【００２２】
上記カードＩＤは、遊技用カードの発行時にキャッシュカードの情報に対応させて付与する遊技用カード固有のＩＤであり、発行された遊技用カードのＩＤとキャッシュカードの情報とがカード発行情報としてシステムに登録される（図１の構成例では、店内コントローラ１１の記憶部、若しくは、各カード発行機１２及び／又は各カード精算機１３の記憶部に登録される）。登録されたカード発行情報は、後述するカード精算機１３での残額精算処理（及び遊技用カードの残額更新処理）において、遊技用カードの正当性を確認するために使用される（ステップＳ１８）。
【００２３】
遊技用カードへの書込みが完了すると、カード発行受付口１２Ｅから遊技用カードを発行すると共に（ステップＳ１９）、明細票発行部１２Ｆから取引明細票を発行する（ステップＳ２０）。そして、キャッシュカードをキャッシュカード挿入口１２Ｂへ排出して返却し（ステップＳ２１）、カード発行処理を終了する。
【００２４】
次に、図４のステップＳ３０における玉貸処理の詳細を図６のフローチャートに沿って説明する。
【００２５】
玉貸機１４に遊技用カードが挿入されると、玉貸機１４では遊技用カードからカードＩＤ，残額等の情報を読取る（ステップＳ３１）。玉貸機１４にはカード返却用の返却釦と玉貸用の玉貸釦が設けられており、遊技客は遊技を終了する場合は返却釦を操作し、玉を借入れる場合は、予め設定されている複数の玉貸金額毎に設けられている複数の玉貸釦の中から所望の金額の玉貸釦を選択する。釦操作がされると、玉貸機１４ではその操作が返却釦操作なのか玉貸釦操作なのかを判定し（ステップＳ３２，Ｓ３３）、玉貸釦が操作されたのであれば、押下された玉貸釦の金額と遊技用カードの残額とを比較し、カード残額が玉貸釦の金額以上であることを条件として、当該玉貸釦の金額分を遊技用カードの残額から減算し（ステップＳ３４）、その金額分を所定の変換規則で変換した玉数分を貸出す（ステップＳ３５）。一方、上記ステップＳ３２において返却釦が操作されたのであれば、遊技用カードに残額を記録して返却し（ステップＳ３６）、玉貸処理を終了する。
【００２６】
次に、図４のステップＳ５０における精算処理の詳細を図７のフローチャートに沿って説明する。
【００２７】
カード精算機１３のキャッシュカード挿入口１３Ａにキャッシュカードが挿入されると、カード精算機１３ではキャッシュカードの情報を読取る（ステップＳ５１）。そして、操作部１３Ｂからキャッシュカードの暗証番号が入力されると（ステップＳ５２）、カード発行時と同様にキャッシュカードの情報と暗証番号を店内コントローラ１１及び決済センタ２１を経由して、銀行２２のセンタへ問合せ、キャッシュカードが正当であるか否かを確認する（ステップＳ５３）。そして、キャッシュカードの正当性の確認がとれたのであれば、遊技用カード受付口１３Ｄから挿入された精算対象の遊技用カードから、カードＩＤ及び残額を読取る（ステップＳ５４）。続いて、遊技用カードの発行時に登録したキャッシュカード情報に対応したカードＩＤと、上記ステップＳ５４において遊技用カードから読取ったカードＩＤとが一致するか否かを確認する。すなわち、カード精算機１３に挿入された遊技用カードがカード発行機１２で当該遊技客に対して発行された遊技用カードと同一のものか否かを、カードＩＤを照合してチェックすることで、当該遊技用カードの正当性を確認する（ステップＳ５５）。
【００２８】
遊技用カードの正当性の確認がとれた場合は、遊技用カードから読取った残額を表示部１３Ｃに表示して遊技客の精算指示を待つ。精算を許可するための操作釦の押下により精算開始が指示されると、遊技用カードの情報を無効又は消去し（ステップＳ５６）、機内の回収箱に回収する（ステップＳ５７）。続いて、遊技用カードから読取った残額分について、遊技用カード発行元の口座（本例ではパチンコ店の銀行口座）からキャッシュカードの口座（本例では遊技客の銀行口座）への即時決済要求を店内コントローラ１１及び決済センタ２１を経由して、銀行２２のセンタへ送信する。銀行２２側ではパチンコ店の銀行口座から当該金額を引落として遊技客の銀行口座へ入金し、その完了通知を返送する（ステップＳ５８）。なお、図３の例では、本フローチャートの手順とは逆に、遊技客に対して取引明細票を発行した後に（図３中のＢＳ５）、決済処理（図２中のＢＳ５’）を行う手順としている。カード精算機１３では、決済完了の通知を受けて明細票発行部１３Ｅから取引明細票を発行する（ステップＳ５９）。そして、キャッシュカードをキャッシュカード挿入口１３Ａへ排出して返却し（ステップＳ６０）、精算処理を終了する。
【００２９】
上記ステップＳ５５において、遊技用カードの発行時に登録したキャッシュカード情報に対応したカードＩＤと、遊技用カードから読取ったカードＩＤとが一致しなかった場合は、挿入された遊技用カードが不当であることを表示し、当該遊技用カードを機内に取込んで保管しアラームを発すると共に、その履歴（日時，キャッシュカード情報，遊技用カード情報等）をロギングし、不正証拠として記録する（ステップＳ６１）。そしてステップＳ６０に移行してキャッシュカードをキャッシュカード挿入口１３Ａへ排出して返却し、処理を終了する。
【００３０】
なお、上述した実施の形態においては、カード発行機１２による遊技用カードの発行時に、カードＩＤと金額情報（有価価値）を遊技用カードに記憶させる場合を例として説明したが、遊技用カードには金額情報は記憶させずにカードＩＤだけを記憶させ、金額情報をカードＩＤに対応させて店内コントローラ１１に記憶させるようにしても良い。そして、遊技用カードを使用、又は精算するときは、遊技用カードから読取ったカードＩＤに対応する金額情報を店内コントローラ１１に問い合わせをして、その情報に基づき処理をするようにしても良い。また、カードＩＤの照合による遊技用カードの正当性チェックは、精算時にのみ行う場合を例として説明したが、カード発行機による遊技用カードの残額更新時にも同様にカードＩＤの照合による正当性チェックを行うようにしても良い。
【００３１】
また、遊技を行って獲得したパチンコ玉は、図示されないパチンコ玉計数機で計数し、計数結果を有価価値の情報として遊技用カードに記録またはカードＩＤに対応させて店内コントローラ１１に記憶させて、精算時に換金を指定することにより計数結果を所定のレートで換金できるようにしても良い。
【００３２】
また、上述した実施の形態においては、カード発行装置１２とカード精算装置１３とを別々の装置とした場合を例として説明したが、一体にしてカード発行精算装置としても良い。また、パチンコ店を具体例として説明したが、本発明はパチンコ店に限るものではなく、ゲームセンター、遊園地等にも適用することができる。
【００３３】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、カード発行機は選択金額分の有価価値情報とキャッシュカードに対応させたカードＩＤを記憶させて遊技用カードを発行し、カード精算機はキャッシュカードと対応したカードＩＤを記憶した遊技用カードであると認識すると、遊技用カードに記憶されている有価価値分の金額を精算可能とするので、遊技施設内において、遊技客は現金を一切使用せず便利になると共に遊技用カードを紛失しても他人に遊技用カードに記憶されている有価価値を精算されることがなく、また、遊技店にとっても営業のための現金準備、売上金の現金回収等の処理が不要になり、現金の取扱ミス、不正、強盗等の犯罪防止にも効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のカード式遊技システムの概要を示すブロック図である。。
【図２】本発明に係るカード発行機の外観構成の一例とその概要を示す模式図である。
【図３】本発明に係るカード精算機の外観構成の一例とその概要を示す模式図である。
【図４】本発明のカード式遊技システムの全体の流れを示すフローチャートである。
【図５】本発明におけるカード発行処理を説明するためのフローチャートである。
【図６】本発明におけるカード玉貸処理を説明するためのフローチャートである。
【図７】本発明におけるカード精算処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
１遊技用カード
１１店内コントローラ
１２カード発行機
１２Ａ金額選択部
１２Ｂキャッシュカード挿入口
１２Ｃ操作部
１２Ｄ表示部
１２Ｅカード発行受付口
１２Ｆ明細票発行部
１３カード精算機
１３Ａキャッシュカード挿入口
１３Ｂ操作部
１３Ｃ表示部
１３Ｄ遊技用カード受付口
１３Ｅ明細票発行部
１４玉貸機
２１決済センタ
２２銀行

Claims

パチンコ店、ゲームセンター、遊園地等の遊技施設内において、遊技機の利用が可能な電子マネータイプの遊技用カードの購入から、前記遊技用カードの有する有価価値の精算に至るまで全てキャッシュレスで処理するカード式遊技システムであって、
オンライン回線によって外部の決済センタと通信可能に接続され、前記遊技用カードの発行時に、キャッシュカードから読取った情報に対応するカードＩＤを遊技用カードに記憶させて発行すると共に、前記遊技用カードの発行時及び前記有価価値の増額時に、選択された金額をキャッシュカードの銀行口座から前記遊技用カードの発行元の銀行口座へ振り込む決済要求をするカード発行装置と、
オンライン回線によって前記外部の決済センタと通信可能に接続され、前記遊技用カードの精算時に、前記遊技用カードから読取ったカードＩＤが、挿入されたキャッシュカードから読取った情報に対応しているかを確認すると共に、入力された前記キャッシュカードの暗証番号の正当性を前記決済センタを介して確認し、それらの確認が取れた場合に、前記遊技用カードの有価価値情報を無効又は消去して前記遊技用カードを機内の回収部に回収すると共に、前記遊技用カードの有する残額分の有価価値に相当する金額の全額を前記遊技用カ一ドの発行元の銀行口座からキャッシュカードの銀行口座へ振り込む決済要求をする精算装置と、
を具備したことを特徴とするカード式遊技システム。