JP3990097B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に車両に搭載される電気接続箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
この発明の関連技術として、図11〜図13に示す実開平6−80318号公報に開示された技術がある。
【0003】
図11において符号Jは、電気接続箱を示している。この電気接続箱Jは、絶縁性を有する合成樹脂でなるカバー本体1と、負荷システム毎に仕分けられた、複数の電線WでなるサブワイヤーハーネスSW1、SW2、SW3と、サブワイヤーハーネスSW1が接続された裏カバー2と、サブワイヤーハーネスSW2が接続された裏カバー3と、サブワイヤーハーネスSW3が接続された裏カバー4と、で大略構成されている。各裏カバー2、3、4は、カバー本体1に突き合わされて固定されるようになっている。
【0004】
図11に示すように、カバー本体1の外面には、裏カバー2、3、4に対応する位置に例えばリレーキャビティ5、フューズキャビティ6、雌コネクタキャビティ7、およびフュージブルリンクキャビティ8などが適宜形成されている。
【0005】
図12は、電気接続箱Jを裏面側から見たときの要部分解斜視図である。
【0006】
同図に示すように、カバー本体1と裏カバー2およびカバー本体1と裏カバー3の間には、L字形状に折り曲げたブスバー10、11がそれぞれ介在されている。これらブスバー10、11は、電気接続箱JにおけるサブワイヤハーネスSW1、SW2の内部回路を構成している。なお、カバー本体1の天井壁1aの内面には、ブスバー挟持溝12、13を有する支持壁14、15が立設されると共に、これら支持壁14、15の端部および中間部に各種の中継端子16に対応する複数の端子収容室17が突設されている。なお、図13は、上記した電気接続箱Jの要部にサブワイヤーハーネスSW1、SW2を接続した状態を示す等価回路図である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来技術では、図11に示したように、サブワイヤハーネスSW1、SW2、SW3がそれぞれ接続された裏カバー2、3、4を、カバー本体1に組み付ける構成であるため、回路構成が複雑化して、裏カバーの数が増えた場合には、カバー本体1の平面積(投影面積)が増大して、電気接続箱Jが大型になるという問題点があった。特に、車載用の電気接続箱では設置スペースに制限があるため、電気接続箱の大型化は問題となる。
【0008】
また、この電気接続箱Jでは、カバー本体1と裏カバー2、3、4との間に介在されるブスバー10、11によって実質的な回路形成を行うため、カバー本体1に設置されるリレーキャビティ5、フューズキャビティ6、雌コネクタキャビティ7、およびフュージブルリンクキャビティ8などの配置変更や回路変更に伴って接続部の追加などを行う場合、ブスバー10、11のパターン変更を行う必要が生じたりして、対応が複雑化する。このため、車載用の電気接続箱では、車種や規格の異なる場合に、それぞれ特有のパターンを有するブスバーを予め準備しておく必要があった。
【0009】
なお、この従来技術では、ブスバー10、11を回路構成要素として備える電気接続箱Jの場合を示しているが、電線による布線で回路構成を行う場合にも、電線接続箱の種類毎に異なる配線接続作業が必要であった。
【0010】
このように、従来の電気接続箱Jでは、車種や規格に応じて回路変更が必要な場合に、容易に対応できないという問題があった。
【0011】
本発明は、構成の簡略化・小型化を可能にすると共に、車種や規格の違いによる回路変更に容易に対応することのできる電気接続箱を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、ワイヤーハーネスを構成する複数のサブワイヤーハーネス毎にモジュールプレートが用意され、該各モジュールプレートのプレート本体上に配した接続金具にそれぞれ対応するサブワイヤーハーネスの各電線を圧入接続してモジュールプレートを相互に積層することにより、モジュールプレートの積層体が構成され、該モジュールプレートの積層体に層間を貫き抜ける接続バーを貫通させて、電気接続箱カバーに接続された該接続バーを前記接続金具に圧接して各層間の接続部材同士を電気接続することにより、全体で所望の回路が構成された電気接続箱であって、
前記モジュールプレートの積層体に更に、前記接続バーに導通する接続端子を一側面に有した接続プレートが積層され、前記モジュールプレートおよび接続プレートの積層体の側面に電子コントロールユニットを配置し、該電子コントロールユニットと前記接続プレートとを前記接続端子を介して電気接続し、前記接続プレートが、プレート本体と、前記電子コントロールユニットと電気接続するために前記プレート本体の一側面に配された複数の接続端子と、前記接続バーと前記接続端子の任意のもの同士を選択的に電気接続するための回路形成手段とからなり、該回路形成手段が、プレート本体上に設けられたリブと、該リブによって導通させるべき接続バーに対応した位置に支持された接続部材と、前記接続部材と接続端子の任意のもの同士を選択的に導通させる配索導体と、よりなることを特徴とする。
【0013】
この発明の電気接続箱では、モジュールプレートと一緒に接続プレートを積層してあり、その接続プレートの一側面に接続端子を設けているので、その接続端子によって、外部の電子回路ユニットと接続プレートおよびモジュールプレート間の電気接続を容易に行うことができる。その場合、電気接続箱の本体部分(モジュールプレートや接続プレートの本体に相当する部分)の基本構成を全く変えることなく、モジュールプレート上の電線の布線パターンの変更や、接続部材、接続バー、接続端子の配置個所の適宜の選択により、内部の回路変更を行うことができるので、車種の違いや規格の違いにも容易に対応することができる。
【0015】
また、この発明の電気接続箱では、モジュールプレートおよび接続プレートの積層体の側面に電子コントロールユニットを配置しているので、コンパクトな構成の電子コントロールユニット付き電気接続箱を提供することができる。この場合、モジュールプレートおよび接続プレートの積層体の上下面は開放されているので、分岐コネクタや電源ユニット等と一体化することも簡単にできる。
【0017】
また、この発明の電気接続箱では、接続プレート自体に、接続バーと接続端子の任意のもの同士を選択的に電気接続するための回路形成手段が含まれているので、接続プレート自体の内部での回路変更が容易にできる。従って、電子コントロールユニットの仕様変更にも容易に対応可能である。
【0019】
また、この発明の電気接続箱では、接続プレート上に配置する接続金具の位置を、導通させるべき接続バーの位置に応じて適当に決めて、それに対応して配索導体を配置することにより、接続プレート上の回路を自由に構成することができる。
【0020】
請求項2の発明は、請求項1記載の電気接続箱であって、前記配索導体として電線が用いられていることを特徴とする。
【0021】
この発明の電気接続箱では、配索導体として電線を用いるので、電線の布線パターンの変更により容易に回路変更を行うことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1はワイヤーハーネスWHを接続するための実施形態の電気接続箱50の分解斜視図、図2は同電気接続箱50の側面部に電子コントロールユニット(ECU)80を一体的に取り付けた状態を示す概略側面図である。
【0024】
図1に示すように、この場合のワイヤーハーネスWHは、複数のサブワイヤーハーネスSW1、SW2、SW3からなり、各サブワイヤーハーネスSW1、SW2、SW3は、それぞれ複数本の被覆電線Wからなる電線集合体として構成されている。
【0025】
電気接続箱50は、各サブワイヤーハーネスSW1、SW2、SW3毎に用意された複数枚のモジュールプレート51、52、53と、図2に示した電子コントロールユニット(電子回路ユニット)80を接続するための接続プレート70と、電気接続箱本体として機能する電源ユニット40と、電気接続箱カバーとして機能する分割ハウジング55と、回路形成を行うための複数本の接続バー54とを備えている。
【0026】
各サブワイヤーハーネスSW1、SW2、SW3の複数本の電線Wの一端側はそれぞれモジュールプレート51、52、53に接続されている。
【0027】
電源ユニット40は、図3に示すように、ハウジング本体41と、このハウジング本体41の側部に延在された分岐プレート部42とを備えている。ハウジング本体41の上面には、例えば、リレーキャビティ、フューズキャビティ、雌コネクタキャビティ、およびフュージブルリンクキャビティなどの各種キャビティ43が適宜形成されている。
【0028】
また、分岐プレート部42の上面には、ハウジング本体41の内部回路(図示省略)から分岐された複数の分岐配線44が配置・敷設されて分岐回路が形成されている。
【0029】
モジュールプレート51、52、53は、図4および図5に示すように、上記電源ユニット40の分岐プレート部42の上面に収まる面積を有する矩形状のプレート本体20と、このプレート本体20の上面に複数の隔壁56で区画された電線収容溝57と、この電線収容溝57内に配置されて電線の端末または中間部が接続される電線接続金具(接続部材)59とを有している。
【0030】
このような構成のモジュールプレート51、52、53のそれぞれには、複数の電線接続金具59が載置されている。これら電線接続金具59は、形成する回路構成および分岐配線の位置選択などの予め設定されたレイアウトに従って、各モジュールプレート51、52、53上に配置されている。この場合、電線接続金具59の位置や、接続バー54の挿通する位置などによって、任意の回路を適宜に形成することができ、しかも容易に回路変更に対応することができる。
【0031】
電線接続金具59は、モジュールプレート51、52、53における幅方向の隔壁56どうしの間の電線収容溝57に配置される電線保持部59Aと、電線保持部59Aの端部からやや側方に位置する角筒状のバー接触部59Bと、からなる。電線保持部59Aには、2対の対向する折曲げ片59a、59a、59b、59bと、2対の圧入刃59c、59c、59d、59dとが立設されている。折曲げ片59a、59bは、それらを内側に折り曲げることにより電線Wを保持することができるものであり、圧入刃59c、59dは、電線Wをそれら圧入刃59c、59d間の隙間に圧入することにより、電線Wの被覆部60を切り込んで導線部61に接触して接続をとるものである。
【0032】
また、角筒状のバー接触部59Bは、モジュールプレート51、52、53のそれぞれに複数形成されたスルーホール58に、自身の筒穴が連通するように配置されており、バー接触部59Bの筒穴内には、接続バー54と圧接するための接触バネ片62が設けられている。なお、この電線接続金具59は、隔壁56どうしの間に圧入するように設定されており、圧入することでプレート本体20側に保持されるようになっている。
【0033】
このような電線接続金具59を、モジュールプレート51、52、53の適宜位置に配置し、これらモジュールプレート51、52、53を順番に積層した上で、モジュールプレートの積層体に対して接続バー54を貫通配備することにより、所定の回路を構成することが可能となる。
【0034】
一方、接続プレート70は、電子コントロールユニット80を接続するために敢えて用意したもので、モジュールプレート51、52、53と一緒に積層されている。図6に示すように、接続プレート70は、プレート本体71と、プレート本体71の一側面に配置された複数の接続タブ(接続端子)72と、前記と同じ構造の電線接続金具59と、回路形成用の複数本の種々長さの電線73とから構成されている。
【0035】
プレート本体71にはリブ74が設けられており、これらのリブ74に支持を取ることにより、接続バー54に対応した任意の位置に、電線接続金具59を配置固定できるようになっている。この場合も、電線接続金具59の角筒状のバー接触部59Bが、プレート本体71の図示しないスルーホールの位置に配置されており、バー接触部59Bに挿通した接続バー54を、スルーホールを通して他層に突き抜けさせることができるようになっている。接続タブ72は、図7に示すように、プレート本体71の周壁71aに形成したタブ保持溝75に嵌合されることで、プレート本体71に固定されている。
【0036】
接続タブ72の後部には、上から被覆電線を圧接接続することのできる電線圧接部72aが設けられ、接続タブ72の中間部の両側縁には、タブ保持溝75の係止溝部75aに嵌まる抜け防止用の突片72bが設けられている。各接続タブ72は、先端をプレート本体71の周壁71aから外に突き出し、電線圧接部72aをタブ保持溝75に嵌め込み、且つ、突片72bを係止溝部75aに嵌めることで、プレート本体71の一側面に抜けないように確実に固定されている。なお、タブ保持溝75は、プレート本体71の周壁71aに多数列設されており、任意のタブ保持溝75に接続タブ72を装着できるようになっている。
【0037】
また、分割ハウジング55は、図10に示すように、分岐プレート部42上に載置されたモジュールプレート51、52、53及び接続プレート70の積層体63を上から覆った状態で、分岐プレート部42と係合するようになっている。このようにモジュールプレートの積層体63を分割ハウジング55で覆うことにより、電線接続金具59や接続バー54の露出を防止することができる。また、分割ハウジング55には、各モジュールプレート51、52、53に配置された電線Wを導出するための、スリット55Aが上下方向(積層方向)に複数平行に形成されている。また、分割ハウジング55の上面には、それぞれ分岐コネクタを構成するフード部64、65、66が形成されている。なお、これらフード部64、65、66内には、接続バー54の端部がコネクタピン(コネクタ端子)として立設されるように固定されている。
【0038】
以上、各部材の個別の構成について説明したが、次に、主に図8〜図10を用いながら、電気接続箱50の構成の仕方を説明する。なお、ここでは、3枚以上のモジュールプレートを積層する場合について述べ、モジュールプレートをすべて符号51として説明する。
【0039】
電気接続箱50を作る場合は、まず、図8(A)に示すように、それぞれのモジュールプレート51の所定位置の電線収容溝57に電線接続金具59を圧入・配置させて、電線接続金具59をモジュールプレート51側へ固定する。このとき、モジュールプレート51に形成されたスルーホール58(図5参照)と、電線接続金具59のバー接触部59Bの筒穴とが連通するように配置する。
【0040】
次に、図8(B)に示すように、それぞれのモジュールプレート51に配置された電線接続金具59のそれぞれに電線Wを接続する。電線Wを電線接続金具59に接続するには、電線Wを上記した圧入刃59c、59cの間および圧入刃59d、59dの間に圧入することにより、電線Wの被覆部60が切り込まれて導線部61が圧入刃59c、59dに接触して接続される。また、電線Wをこれら圧入刃59c、59d間に圧入した後は、折曲げ片59a、59bをそれぞれ電線Wを包囲するように折り曲げることで、電線Wを電線接続金具59に固定することができる。
【0041】
なお、この実施形態では、電線接続金具59には電線Wの端部を接続しているが、電線Wの端部より手前の部分を接続してもよい。このようにそれぞれのモジュールプレート51に接続された電線群は、サブワイヤーハーネスを構成する。
【0042】
一方、接続プレート70は、図6に示すように、接続タブ72と電線接続金具59とを適宜の位置に配置固定し、互いに対応する接続タブ72と電線接続金具59とを、電線73の布線により導通させることで構成する。電線Wと接続タブ72の接続は、電線Wを接続タブ72の電線圧接部72aに圧接することにより行う。また、電線Wと電線接続金具59との接続は前記した通りである。
【0043】
モジュールプレート51並びに接続プレート70の組み立てを終えたら、図9(A)に示すように、これら複数のモジュールプレート51および接続プレート70を所定の順序で積み上げて積層体63を形成し、図9(B)に示すように、モジュールプレート51および接続プレート70の積層体63を、電源ユニット40の分岐プレート部42の上に載置する。
【0044】
さらに、図10(A)に示すように、積層体63の最上層のモジュールプレート51の所定のスルーホール58に接続バー54を挿通し、該接続バー54を、その下端部が電源ユニット40の分岐プレート部42に達するまで積層体63に貫通させる。
【0045】
このように接続バー54の下端部が分岐プレート部42に至るように挿通する理由は、接続バー54の下端部が分岐プレート部42に当接することにより、それ以上下方へ移動するのを防止することと、必要に応じて分岐プレート部42上に配置された分岐配線44との接続を図ることを可能にするためである。
【0046】
次に、図10(B)に示すように、分岐プレート部42の上に載置された積層体63を覆うように分割ハウジング55を被せ、この分割ハウジング55の下端部と分岐プレート部42とを図示しない係合手段で係合する。このように分割ハウジング55を積層体63に被せても、分割ハウジング55のスリット55Aにそれぞれの列の電線Wが収容されるため、分割ハウジング55から電線Wを導出する妨げにはならない。
【0047】
また、このように積層体63に分割ハウジング55を被せることにより、接続バー54の上端部が、分割ハウジング55の上面に形成した各フード部64、65、66内に起立するように接続バー54の長さが設定されている。従って、接続バー54の上端部がフード部64、65、66内に起立することにより、接続バー54の上端部がコネクタピン(コネクタ端子)として機能し、分岐コネクタが構成される。なお、この分岐コネクタは、例えば車両の負荷システムと適宜接続することができるものとなる。
【0048】
このような手順を踏むことで電気接続箱50が出来上がる。
【0049】
この電気接続箱50は、積層体63の下端層に、一側面に接続タブ72を有する接続プレート70を備えるものであるから、図2に示すように、電気接続箱50の側面部に電子コントロールユニット80を配置し、この電子コントロールユニット80の雌コネクタ83を接続タブ72に嵌合すると共に、電子コントロールユニット80の保護カバー84を電気接続箱50側の係合部に係合させることにより、電気接続箱50と電子コントロールユニット80とを電気的に接続することができて、コンパクトな形態の電子コントロールユニット80付き電気接続箱50を提供することができる。特に、この電気接続箱50の場合、その本体部分(モジュールプレート51や接続プレート70の本体に相当する部分)の基本構成を全く変えることなく、モジュールプレート51および接続プレート70上の電線W、73の布線パターンの変更や、電線接続金具59、接続バー54、接続タブ72の配置個所の適宜の選択により、内部の回路変更を行うことができるので、車種の違いや規格の違いにも容易に対応することができる。
【0050】
なお、この電子コントロールユニット80は、基板81上に電子部品82及び雌コネクタ83を搭載し、その基板81を保護カバー84で覆うようにしたものである。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、モジュールプレートと一緒に一側面に接続端子を有した接続プレートを積層しているので、その接続端子により外部の電子回路ユニットと接続プレートおよびモジュールプレート間の電気接続を容易に行うことができる。しかも、電気接続箱の本体部分の基本構成を変えずに、モジュールプレート上の電線の布線パターンの変更や、接続部材、接続バー、接続端子の配置個所の適宜の選択によって、電気接続箱の内部回路の変更を容易に行うことができるので、車種の違いや規格の違いに対する対応が容易となる。また、モジュールプレートと接続プレートの積層体に接続バーを貫通させることで電気接続箱を構成しているので、回路が複雑化する場合にも、平面積が大きくならず、構成の簡略化および小型化を図ることができる。
【0052】
また、モジュールプレートおよび接続プレートの積層体の側面に電子コントロールユニットを配置しているので、コンパクトな形態の電子コントロールユニット付き電気接続箱を容易に提供することができるという効果を奏する。
【0053】
また、接続プレート自体に、接続バーと接続端子の任意のもの同士を選択的に電気接続するための回路形成手段を含ませているので、接続プレート自体の内部での回路変更が容易にできるようになり、電子コントロールユニットの仕様変更にも対応が一層に容易になるという効果を奏する。
【0054】
また、接続プレート上に配置した接続金具の位置に応じて配索導体を配置することにより、接続プレート上の回路を構成するようにしたので、回路変更に柔軟に対応することができるという効果を奏する。
【0055】
また、請求項2の発明によれば、請求項1の発明の効果に加えて、配索導体として電線を用いているので、電線の布線パターンの変更によって一層容易に回路変更を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電気接続箱の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の電気接続箱に電子コントロールユニットを取り付けた状態を示す概略側面図である。
【図3】前記電気接続箱における電源ユニットの斜視図である。
【図4】前記電気接続箱におけるモジュールプレートの斜視図である。
【図5】前記電気接続箱における電線接続金具の取付位置を説明するための要部斜視図である。
【図6】前記電気接続箱における接続プレートの分解斜視図である。
【図7】前記接続プレートにおける要部の分解斜視図である。
【図8】(A)および(B)は前記電気接続箱を組み上げるための工程を示す斜視図である。
【図9】(A)および(B)は前記電気接続箱を組み上げるための図8の次の工程を示す斜視図である。
【図10】(A)および(B)は前記電気接続箱を組み上げるための図9の次の工程を示す斜視図である。
【図11】従来の電気接続箱を示す分解斜視図である。
【図12】従来の電気接続箱を示す分解斜視図である。
【図13】従来の電気接続箱とそれに接続されたサブワイヤーハーネスの等価回路図である。
【符号の説明】
20 プレート本体
40 電源ユニット
50 電気接続箱
51,52,53 モジュールプレート
54 接続バー
59 電線接続金具(接続部材)
63 積層体
70 接続プレート
71 プレート本体
72 接続タブ(接続端子)
73 電線(配索導体)
74 リブ
80 電子コントロールユニット(電子回路ユニット)
W 電線
WH ワイヤーハーネス
SW1、SW2、SW3 サブワイヤーハーネス
Claims (2)
- ワイヤーハーネスを構成する複数のサブワイヤーハーネス毎にモジュールプレートが用意され、該各モジュールプレートのプレート本体上に配した接続金具にそれぞれ対応するサブワイヤーハーネスの各電線を圧入接続してモジュールプレートを相互に積層することにより、モジュールプレートの積層体が構成され、該モジュールプレートの積層体に層間を貫き抜ける接続バーを貫通させて、電気接続箱カバーに接続された該接続バーを前記接続金具に圧接して各層間の接続部材同士を電気接続することにより、全体で所望の回路が構成された電気接続箱であって、
前記モジュールプレートの積層体に更に、前記接続バーに導通する接続端子を一側面に有した接続プレートが積層され、前記モジュールプレートおよび接続プレートの積層体の側面に電子コントロールユニットを配置し、該電子コントロールユニットと前記接続プレートとを前記接続端子を介して電気接続し、前記接続プレートが、プレート本体と、前記電子コントロールユニットと電気接続するために前記プレート本体の一側面に配された複数の接続端子と、前記接続バーと前記接続端子の任意のもの同士を選択的に電気接続するための回路形成手段とからなり、該回路形成手段が、プレート本体上に設けられたリブと、該リブによって導通させるべき接続バーに対応した位置に支持された接続部材と、前記接続部材と接続端子の任意のもの同士を選択的に導通させる配索導体と、よりなることを特徴とする電気接続箱。 - 請求項1記載の電気接続箱であって、
前記配索導体として電線が用いられていることを特徴とする電気接続箱。
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