JP3984249B2 - 容器処理機械 - Google Patents

Description

本発明は、請求項１の上位概念に記載された様式の容器処理機械に関する。

容器処理機械は、例えば、充填機械、閉鎖機、すすぎ洗い機、等である。比較的に高い性能の場合、これら容器処理機械は、回転する構造様式で構成され、その際、これら容器を収容する処理スペースが、メリーゴーランド形回転体（Karussels）の周囲に設けられており、且つ、循環する状態で、これら容器を処理の間じゅう連行する。

注ぎ移されるべき飲料の品質、およびこれら飲料の変質のしにくさに対する高められた要求において、冒頭に記載した様式の構造様式は考慮に値し、この構造様式の場合、処理スペースが、閉鎖された、特別の雰囲気でもって作用可能な室内に位置している。この室は、不活性な雰囲気、例えばＣＯ_２でもって、殺菌した状態の雰囲気、またはＨ_２Ｏ_２でもって作用され、且つこのことによって、酸素の少ない、且つ細菌の少ない飲料の処理を保障し、このことは、瓶詰品質のために −特に、多くの使用者によって有利に扱われる低温充填の場合に− 優先的な意義がある。

この様式の処理機械は、飲料工業において、多様な構造様式で公知である。ドイツ連邦共和国特許第６９６ ５６９号明細書（特許文献１）は、このような構造物を示しており、この構造物の場合、充填機械が、閉鎖されたハウジング内において配設されている。このことによって形成される室は、機械の全体サイズによって規定され、且つ、著しい容積を有する。ドイツ連邦共和国特許公開第１９９ １１ ５１７号明細書（特許文献２）は、回転する充填機械を示しており、この充填機械が、全体で、全面的に密に囲繞するハウジング内において配設されており、このハウジングが、機械のサイズによって規定され、且つ従って、同様に著しい容積を有する。ドイツ連邦共和国特許第１９８ ３５ ３６９号明細書（特許文献３）は、１つの構成を示しており、この構成の場合、この容器処理機械の下側に配設された処理スペースを有する、容器処理機械が、上方から、特別の雰囲気を有する室内へと、封隙された状態で突出している。この室は、この機械に下方で、アクセス可能に装備されている。

更に別の解決策は、ドイツ連邦共和国特許第１９７ ３１ ７９６号明細書（特許文献４）において開示されている。この技術的な構成の場合、充填機械、および閉鎖機械は、クリーン室内において配設されており、このクリーン室の容積が、ただ充填機械、および閉鎖機械におけるメンテナンス作業のために必要な作業スペースだけが存在するように、窮屈に寸法を設定されている。このクリーン室容積の低減によって、設備の作動費用の低下が達成される。付加的に、浸漬浴殺菌器が、直接的に、このクリーン室に沿って配設されている。この構成によって、ヨーロッパ特許第０１２０ ７８９号明細書（特許文献５）と比較して、第２のすすぎ洗い機、およびこのすすぎ洗い機に関連する作動費用および購入費用が節約される。総じて、この解決策には、同様にここでも、充填機械および閉鎖機を全体として囲繞するクリーン室が設けられていることの欠点があり、このことは、大きな所要スペース、および高い構造費用および作動費用を引き起こす。この技術的な教示において達成しようとされた、可能な限り十分な、このクリーン室の構造容積の低減は、限定された外側からの取り扱い可能性に基づいて、実施されるべきメンテナンス作業における著しい欠点を、必然的に伴う。

公知技術による構造において、その結果として、特別の雰囲気でもって作用される室の著しい容積は、不都合である。作動障害の場合、この室は開放されねばならない。この室は、その場合に、通常の周囲空気でもって充填されており、且つ相応して細菌汚染されている。更新された作動開始の前の引き続いてのこの室の洗浄は、基本的に、この表面積、および全体容積によって規定されている。これら公知の大きな室の場合、同様に比較的に小さな作動条件に応じた障害、またはしかも必要な改造作業（Umstellarbeit）も、通常は、長い時間継続する製造の中断を誘起する。何故ならば、特別の雰囲気でもって作用された室のそれぞれの開放は、必然的に、通常数時間の洗浄を結果としてもたらすからである。

ドイツ連邦共和国特許公開第１０１ ４５ ８０３号明細書（特許文献６）、およびドイツ連邦共和国実用新案登録第２９７ １３ １５５号明細書（特許文献７）から、要するに、閉鎖された室が、充填機械メリーゴーランド形回転体を囲繞する環状トンネルとして形成されており、この環状トンネルが、一方では、メリーゴーランド形回転体および環状タンクの閉鎖された面によって、他方では、不動の面によって囲繞されており、その際、このトンネルを形成するメリーゴーランド形回転体面、および不動面が、同心的な封隙材を介して、重なり合って、もしくは相互に封隙されていることが公知である。これら公知の実施形態は、それだけで著しく、必要なクリーン室を低減する。

更に別の改善を、書類整理番号ＤＥ１０３２６６１８．６（特許文献８）を有する本出願人の他の出願明細書が記載している。

この出願の範囲内において、処理室を更に限定する方法が提示されている。
ドイツ連邦共和国特許出願明細書ＤＥ１０３２６６１８．６（特許文献８）に相応する処理機械は、クリーン室を有しており、このクリーン室が、充填機械と共に回転する室部材、および、固定されている、循環しない室部材から成り、単に飲料用容器の注ぎ口領域だけが、このクリーン室内に収容される。

その際、循環するメリーゴーランド形回転体と共に回転する、クリーン室の境界壁は、飲料用容器の注ぎ口領域、またはこれら注ぎ口領域の、例えばカラーリングおよびその種の他の物のような部分のための収容部、及び／または支持部、および心合わせ部を収容している。

これら収容部、支持部、及び／または心合わせ部は、下側の、ほぼ水平方向に形成された、回転する、クリーン室の境界壁内において配設されている。

現今、飲料充填作業のますます著しい程度で、１つの容器処理機械でもって、種々の容器サイズを処理可能、即ち、例えば同様に充填可能であることが求められるので、ドイツ連邦共和国特許出願明細書ＤＥ１０３２６６１８．６（特許文献８）による装置の場合、収容部、及び／または支持部を、これら収容部、及び／または支持部が最大に登場する容器首部の直径に対して適合されているように、構成することが必要である。

このやり方によって、比較的に小さな容器首部直径を有する容器を処理する場合、比較的に大きな開口部が与えられ、これら開口部を通って、特別の雰囲気が逃れ出ることが可能であり、このことは、不都合な高いコストを誘起する。
ドイツ連邦共和国特許第６９６ ５６９号明細書 ドイツ連邦共和国特許公開第１９９ １１ ５１７号明細書 ドイツ連邦共和国特許第１９８ ３５ ３６９号明細書 ドイツ連邦共和国特許第１９７ ３１ ７９６号明細書 ヨーロッパ特許第０１２０ ７８９号明細書 ドイツ連邦共和国特許公開第１０１ ４５ ８０３号明細書 ドイツ連邦共和国実用新案登録第２９７ １３ １５５号明細書 ドイツ連邦共和国特許出願明細書ＤＥ１０３２６６１８．６

従って、この問題提起を出発点として、本発明の根底をなす課題は、本発明による装置の作動コストを低下するために、収容部、及び／または支持部を改良することである。

この目的で、本発明により、容器注ぎ口のための収容部を、交換可能に構成することが行われる。

本発明の更に別の独自の他の構成において、収容部は、交換可能でなく形成され、且つ、これら収容部が、交換可能な挿入体によって、異なる容器直径に対して適合されている。

次に、図に示された実施例に基づいて、本発明を詳しく説明する。

本発明の更なる構成、利点、および、使用の可能性は、以下の実施例の説明、および図から与えられる。その際、全ての説明された、及び/または具象的に図示された特徴は、自体で、または適宜の組み合わせにおいて、複数の請求項内においてこれら特徴をまとめること、またはこれら請求項を従属関係にすることに依存せずに、本発明の対象を形成する。同時に、これら請求項の内容は、この説明の構成要素を形成している。

図１は、先ず始めに、断面図において、容器処理機械を示しており、その際、例えば、これは、同様にすすぎ洗い機、または同様に閉鎖機であっても良い。図示された実施例において、これは、循環する構造様式の充填機械である。この充填機械のいわゆるメリーゴーランド形回転体１と称される循環する部分は、機械回転軸線２を中心として、回転可能に構成されている。

循環するメリーゴーランド形回転体１は、循環しない、即ち固定式の被覆体３でもって囲繞されている。

メリーゴーランド形回転体１の基本的な構成要素を、垂直方向の配設された内壁４が形成している。
この内壁４、案内薄板１０と結合状態にある固定式の被覆体３、および、旋回可能な収容部１２は、共に、環状通路５を形成しており、この環状通路が、 −それぞれに入側領域および出側領域内において容器が存在する処理ステーションを除いて− 容器処理機械の全ての処理ステーション６を、可能な限り密に取り囲んでいる。

環状通路５は、少なくとも１つの吸気ノズル７を介して、顧客によって有利に扱われる特別の雰囲気でもって作用され、その際、この特別の雰囲気は超過圧力のもとにある。

特別の雰囲気は、例えば、無菌の空気、ＣＯ_２、または他の適当なガス、またはガス混合物である。この特別の雰囲気が、連続的に、少なくとも１つの吸気ノズル７から噴出するので、環状通路５内への、細菌、及び／または他の汚染物微粒子のそれぞれの浸入は、確実に回避される。

可能な限り一定の、および、可能な限り至る所で有効な僅かの過剰圧力を、クリーン室内において維持するために、多数の吸気ノズル７が、均等に、環状通路５の垂直方向の周囲面の内の少なくとも１つの周囲面に設けられていることは、特に有利であることが判明した。

特別の雰囲気の消費量、およびこの消費量と関連するコストをできるだけ僅かに保持するために、循環する部分と、環状通路５の固定式の部分との間の接続は、ただ環状の間隙８、および、容器１１と案内薄板１０との間に形成される接触面９、もしくは、この接触面内において含まれている間隙だけから成っている。これら接続位置は、これら接続位置が、漏出する特別の雰囲気に可能な限り大きな流動抵抗を対抗するように構成されている。更に、これら接続位置は、付加的な封隙材を備え付けられていても良い。

それらを通って特別の雰囲気が漏出可能である更に別の開口部は、容器１１のための旋回可能な収容部１２であり、これら収容部が、既に上記で示されているように、公知技術に相応する装置の場合、処理されるべき容器の容器首部の最大の直径に適合されている。

本願の領域内において、これら旋回可能な収容部１２は交換可能に構成され、従って、相応する容器処理機械の作動の間じゅう、この構成によって低減された開口面および間隙面に基づいて、特別の雰囲気の消費量は、明確に低減される。

収容部１２の交換可能性を実現するために、工業技術において公知の解離可能な、全ての結合技術、もしくは、結合様式が、これらによって本願によって開示された技術的な教示の道筋から逸れること無しに、使用可能である。

従って、収容部１２は、例えば、ねじ留め、ピン止め、差込み結合、または押し嵌め結合、またはしかも締付けによって、および、これら方法の適宜の組み合わせによって固定される。その際、位置決めのために、例えばピン（Bolzen）、円錐形要素、傾斜面、等々のようなストッパー要素、及び／または調心要素の使用も同様に行われ、且つ極めて有利である。

本発明の更なる固有の他の構成において、収容部１２は、強固に、即ち交換可能ではなく、容器処理機械に設けられている。これら強固にこの容器処理機械に設けられた収容部１２は、これら収容部の幾何学的な形状において、最も大きな予想される容器首部直径に適合されている。これら収容部１２の差異のある容器首部直径に対する適合は、種々の、これら収容部の寸法において異なる挿入体によって行われ、これら挿入体が、別個の、強固に設けられた収容部１２の上に配置された案内部、及び／または調心部によって案内され、及び／または位置決めされ、その際、これら挿入体は、これら案内部もしくは調心部によって、または、しかもまた、更に別の手段によって、同様に固定される。

収容部１２が旋回可能でなく構成されている場合、１つの容器を、メリーゴーランド形回転体１の循環のそれぞれの適宜の位置において、環状通路５から取出すことは、障害の場合に使用者には可能ではない。

適当な取出し位置は、この様式の構成のために、例えば、メリーゴーランド形回転体１からの容器出側の領域内において設けられている。この様式のやり方の利点は、このような装置の低減された製造コストにある。

更なる利点は、
収容部１２が容器首部の変化する直径に対して適合されていることだけでなく、この収容部が、同様に容器頭部の異なる構成に対しても適合されていることによって与えられる。従って、これら収容部１２を、そのカラーリングが少なくとも部分的にこのカラーリングの上側および下側においてこれら収容部１２によって囲繞され、且つ案内されるように構成することは、例えば、一般的にいわゆるカラーリングを有しているプラスチックスボトルの処理において、極めて有利である。

一般的に如何なるカラーリングも有してなく、且つ従って、種々の方法で実現可能な底部下側支持によって移送及び／または上昇されるガラス瓶の処理において、収容部１２を、処理すべき容器の閉鎖領域の下側縁部の幾何学的な形状に対して適合することは、大いに有益である。

例えば、１、１，５、または２リットルの容量を有する種々の容器が、これら容器の注ぎ口領域内において、同一の、または少なくともしかしながら匹敵する寸法を有している場合のために、従って、これら容器をただ１つだけの収容部１２、もしくはただ１つだけの挿入体（Einsatz）でもって処理することは大きな利点である。

両方の場合において、特別の雰囲気の消費量の低減におけると同様に、容器の改善された案内においても、利点が存在する。

簡略化された図示における、容器注ぎ口の収容部の本発明による構成を有する容器処理機械の図である。 簡略化された平面図における、相応する容器処理機械の入側領域の図である。

符号の説明

１ メリーゴーランド形回転体
２ 機械回転軸線
３ 被覆体
４ 内壁
５ 環状通路
６ 処理ステーション
７ 吸気ノズル
８ 環状の間隙
９ 接触面
１０ 案内薄板
１１ 容器
１２ 収容部

Claims (7)

1. 容器の処理のための、間隔をおいて配設された処理ステーションを備える、垂直方向の軸線を中心にして循環するメリーゴーランド形回転体を有する、ボトルおよびその種の他の物のような、容器のための容器処理機械であって、その際、
   これら処理ステーションが、特別の雰囲気でもって作用された、基本的に閉鎖された室内において配設されており、この室が、回転する室部材、およびこれに対して固定されている回転しない室部材から成り、且つ、
   これら容器の収容のための、それぞれの処理ステーションに所属して設けられた収容部（１２）を有する様式の上記、容器処理機械において、
   収容部（１２）が、
   交換可能であり、且つ、
   メリーゴーランド形回転体の循環のそれぞれの適宜の位置におけるこれら容器の取出しのために、環状通路から旋回可能であるように構成されていることを特徴とする容器処理機械。
2. それぞれの収容部（１２）は、幾何学的に、容器タイプ、及び／または、種々の容器タイプのグループに対して適合されていることを特徴とする請求項１に記載の容器処理機械。
3. 収容部（１２）は、
   メリーゴーランド形回転体の循環のそれぞれの適宜の位置におけるこれら容器の取出しのために、環状通路から旋回可能であるが、しかし交換可能でなく、且つ、
   交換可能な挿入体によって、容器タイプ、及び／または、種々の容器タイプのグループに対して適合可能であるように構成されていることを特徴とする請求項１の上位概念に従う容器処理機械。
4. 交換可能でない収容部（１２）は、幾何学的に、容器タイプに対して、容器首部直径、及び／または容器頭部直径でもって、適合されていることを特徴とする請求項３に記載の容器処理機械。
5. 収容部（１２）を収容するための装置は、旋回可能であるように構成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の容器処理機械。
6. 収容部（１２）、及び／または挿入体は、カラーリングを備える容器のカラーリングを、これらカラーリングの上側縁部、およびこれらカラーリングの下側縁部において、少なくとも部分的に囲繞していることを特徴とする請求項１から５のいずれか一つに記載の容器処理機械。
7. 収容部（１２）、及び／または挿入体は、カラーリングの無い容器の閉鎖領域の下側縁部の輪郭に対して適合されていることを特徴とする請求項１から６のいずれか一つに記載の容器処理機械。

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