JP3983073B2 - 梱包用緩衝材および梱包箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、梱包箱内に梱包対象物を収容して梱包する際に、梱包箱内に配置されて梱包対象物を支えて梱包対象物に対する外部からの力の影響を緩衝するための梱包用緩衝材および梱包箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来用いられている梱包箱の例を示している。
梱包箱1000は、その内部にたとえば梱包対象物としてテレビジョン受像機1003を収容して梱包することができる。テレビジョン受像機1003は、保護用の袋1005に入れた後に、梱包箱1000の中に収容される。
テレビジョン受像機1003の下部の4つの角部1007は、それぞれ緩衝材1009を用いて梱包箱1000の底面1010の内面の上に置かれる。
緩衝材1009は、発泡スチロールのようなプラスチック発泡材料ではなく、紙のシート状部材をパルプモールド成形して作られている。
【0003】
プラスチック発泡材料は、家電関係の梱包対象物の梱包もしくは包装に用いられてきた。プラスチック発泡材料が使用されたのは、良好な力の緩衝性を持つことと、環境条件による劣化が少なく量産性や自動梱包機による高速な梱包作業性に優れていたからである。
しかし、近年になりゴミとして捨てられる使用済みのプラスチック発泡材料が急増していることから、地球環境を保護するためにも、紙材をパルプモールド成形した緩衝材が用いられるようになってきている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、たとえばテレビジョン受像機1003のような重量物を梱包箱1000の中に収容して梱包し搬送する場合には、パルプモールド成形により作られている緩衝材1009の材料強度に限界がある。この緩衝材1009の強度を大きくするためには、緩衝材1009の肉厚を通常より大幅に大きくするか、あるいは補強用の段ボールシート1010を別途用意して、この段ボールシート1010を梱包箱1000の底面1010の内面に配置して強度的な補強を行なう必要がある。
特にテレビジョン受像機1003の場合には、一例として画面サイズが25インチサイズの大型以上のものであるとこのような補強処置が必要となる。
【0005】
このように、テレビジョン受像機1003を梱包した梱包箱1000を搬送している途中に、梱包箱1000の4つの角部1014を床面等に落下させた場合の強度不足を補うために、上述したように緩衝材1009の肉厚を大きくするかあるいは段ボールシート1010を別途用意しなければならない。従って、梱包箱1000を用意する場合のコスト高が避けられないという問題がある。
そこで本発明は上記課題を解消し、梱包用の緩衝材の必要な部分のみ強度補強を行なうことにより、簡単に梱包用の緩衝材の強度補強を行なうことができる梱包用緩衝材および梱包箱を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、梱包箱内に梱包対象物を収容して梱包する際に、梱包箱内の底部コーナー部に配置されて梱包対象物に対する外部からの力の影響を緩衝する梱包用緩衝材であって、パルプモールド成形により、第1の底面より上方に設けた複数の第1の凸部により梱包対象物の下方コーナー部を支持する形状が形成された第1の緩衝材と、パルプモールド成形により、第2の底面より上方に設けられ複数の第1の凸部のうちの所定の第1の凸部に裏側下方より係合する第2の凸部と第2の底面より立ち上がり第1の緩衝材と梱包箱の底部コーナー部の内壁面との間に密着されると共に底部コーナー部で近接するそれぞれの端部が互いに連なった2つの面部とが形成された第2の緩衝材と、を備えている。第1の緩衝材と第2の緩衝材とは、第1の凸部と第2の凸部とを上下方向で重ねるように互いに装着されると、第1の底面部の下面と第2の底面部の上面とが、また第1の凸部の下面と第2の凸部の上面とがそれぞれ密着するようになされていることを特徴とする梱包用緩衝材である。
【0007】
請求項1では、梱包用緩衝材の第2の緩衝材は、パルプモールド成形により形成されている。この第2の緩衝材の第2の凸部は、第1の緩衝材の第1の凸部と係合して第1の緩衝材に対して上下方向で重ねて装着することができる。
この第2の緩衝材は、シート状体をパルプモールド成形して形成されている第1の緩衝材と、梱包箱の底部コーナー部内壁面の間に配置される。
これにより、梱包用緩衝材は、第1の凸部と第2の凸部を用いて第1の緩衝材に対して第2の緩衝材を上下方向で重ねて配置することで、梱包用緩衝材の強度的な補強を簡単に行なうことができる。そして梱包用緩衝材は、第1の緩衝材と、梱包箱の底部コーナー部内壁面の間に第2の緩衝材を配置することにより、梱包箱の底部コーナー部をたとえば床面等に落下してしまった場合でも、梱包対象物の下方コーナー部の損傷を防ぐことができる。
【0011】
請求項2の発明は、梱包対象物に対する外部からの力の影響を緩衝する梱包用緩衝材を底部コーナー部に配置し、前記梱包対象物を収容して梱包する梱包箱であって、梱包用緩衝材は、パルプモールド成形により、第1の底面より上方に設けた複数の第1の凸部により前記梱包対象物の下方コーナー部を支持する形状が形成された第1の緩衝材と、パルプモールド成形により、第2の底面より上方に設けられ複数の第1の凸部のうちの所定の第1の凸部に裏側下方より係合する第2の凸部と第2の底面より立ち上がり前記第1の緩衝材と梱包箱の底部コーナー部の内壁面との間に密着されると共に底部コーナー部で近接するそれぞれの端部が互いに連なった2つの面部とが形成された第2の緩衝材と、を備えている。そして、第1の緩衝材と第2の緩衝材とは、第1の凸部と第2の凸部とを上下方向で重ねるように互いに装着されると、第1の底面部の下面と第2の底面部の上面とが、また第1の凸部の下面と第2の凸部の上面とがそれぞれ密着するようになされていることを特徴とする梱包箱である。
【0012】
請求項では、梱包用緩衝材の第2の緩衝材は、パルプモールド成形により形成されている。この第2の緩衝材の第2の凸部は、第1の緩衝材の第1の凸部と係合して第1の緩衝材に対して上下方向で重ねて装着することができる。
この第2の緩衝材は、シート状体をパルプモールド成形して形成されている第1の緩衝材と、梱包箱の底部コーナー部内壁面の間に配置される。
これにより、梱包用緩衝材は、第1の凸部と第2の凸部を用いて第1の緩衝材に対して第2の緩衝材を上下方向で重ねて配置することで、梱包用緩衝材の強度的な補強を簡単に行なうことができる。そして梱包用緩衝材は、第1の緩衝材と、梱包箱の底部コーナー部内壁面の間に第2の緩衝材を配置することにより、梱包箱の底部コーナー部をたとえば床面等に落下してしまった場合でも、梱包対象物の下方コーナー部の損傷を防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0017】
図1は、本発明の梱包用緩衝材を備える梱包箱の好ましい実施の形態を示している。
図1に示す梱包箱10は、包装箱とも呼び、梱包用緩衝材は、包装用緩衝材とも呼ぶ。
梱包箱10は、たとえば直方体形状の箱体13、下部側の4つの梱包用緩衝材20,21,22,23、2つの補強部材30,31、そして上部側の3つの緩衝材40,41,42を有している。
【0018】
梱包箱10の箱体13は、底面部50と4つの側面部51,52,53,54と、4つの上部フラップ60,61,62,63から構成されている。
上部フラップ60〜63は、上部の開口部70を開閉可能に閉じることができる。
梱包箱10は、たとえば段ボール紙のような紙又は板状のプラスチックにより作られている。
梱包対象物として、図1の例ではテレビジョン受像機100を示している。このテレビジョン受像機100は、たとえば25インチサイズのテレビジョン受像機であり、比較的重量物である。テレビジョン受像機100は、保護用の透明袋101に収容されている。
【0019】
図1に示す第1の緩衝材である下部側の梱包用緩衝材20は、テレビジョン受像機100の左下前の隅部110を支持するものである。同様にして第1の緩衝材である梱包用緩衝材21は、テレビジョン受像機100の右下前の隅部111を支持するものである。梱包用緩衝材22は、テレビジョン受像機100の左下後の隅部112を支持するものである。梱包用緩衝材23は、テレビジョン受像機100の右下後の隅部113を支持するものである。
梱包用緩衝材20,21,22,23は、箱体13の底面部50の内壁面である内面50A上に置かれる。つまり梱包用緩衝材20は、箱体13の左下前の底部コーナー部である角部120の内面に設定され、梱包用緩衝材21は、箱体13の右下前の底部コーナー部である角部121の内面に設定される。また梱包用緩衝材22は、箱体13の左下後の角部122の内面に設定され、梱包用緩衝材23は、箱体13の右下後の角部123の内面に設定される。
【0020】
上部の緩衝材40は、テレビジョン受像機100の上部の隅部130に設定され、緩衝材41はテレビジョン受像機100の上部の右の隅部131に設定され、そして緩衝材42は、テレビジョン受像機100の上部の後の部分133に設定される。
これにより、テレビジョン受像機100は、上下の緩衝材を用いて、梱包箱10の中に収容されることにより、各緩衝材はテレビジョン受像機100に対して外部からの力の影響を緩衝するかもしくは緩和することができるのである。
【0021】
図1に示すように、特徴的なのは、左下前の梱包用緩衝材20と右下前の梱包用緩衝材21には、それぞれ第2の緩衝材である補強部材30,31が重ねるようにして装着されていることである。
このように梱包用緩衝材20,21に対して補強部材30,31がそれぞれ装着され、後側の梱包用緩衝材22,23には補強部材は装着されていない。これは、テレビジョン受像機100の前側の下部の下方コーナー部である隅部110,111が、後側の隅部112,113よりも床面等に落下した時に損傷を受け易いからである。つまり、図示例のテレビジョン受像機100では、後側の隅部112,113は、前側の隅部110,111に比べてやや絞った外形形状になっているので、隅部110,111の方が落下した場合に隅部112,113に比べて損傷を受け易いので、この点を考慮して補強部材30,31を装着しているのである。
このために、梱包用緩衝材20,21には、緩衝材20,21の強度を補強するために補強部材30,31がそれぞれ付属されている。
【0022】
図1に示す梱包用緩衝材20と補強部材30の組み合わせと、梱包用緩衝材21と補強部材31の組み合わせは、図1において、側面部51方向に対して左右対称形状である。このために、図1における右側の梱包用緩衝材21と補強部材31のアセンブリを部分Aとして、図2に代表して拡大して示す。
【0023】
図2に示す部分Aは、図1の梱包用緩衝材21と補強部材31の構造を見易くするために後側から見た斜視図である。図2において、梱包用緩衝材21に対して、補強部材31が矢印方向に重ねるようにして着脱可能に配置されることにより、補強部材31は梱包用緩衝材21を強度的に補強することができる。このような構造は、図1に示す梱包用緩衝材20と補強部材30の組立体においても同じであるので、その説明を用いることにする。
【0024】
図2における梱包用緩衝材21と補強部材31は、共に紙のシート状体をパルプモールド成形して形成されている。つまり梱包用緩衝材21と補強部材31は、発泡スチロールのようなプラスチック発泡材料ではなく、段ボールのような紙材からパルプモールド成形により作られている。このようなパルプモールド成形した梱包用緩衝材と補強部材は、廃棄体積が嵩張らなく回収ゴミの減量化が容易であり、また再生使用することもできるので、廃棄公害の少ない材料と言える。
【0025】
図2に示す梱包用緩衝材21は、第1の底面である底部21A、側部21B、21Cを有している。底部21Aは、複数の第1の凸部である凸部21Dを有している。側部21Bと側部21Cは、それぞれやはり第1の凸部である凸部21Eを有している。各凸部の形状は、図1のテレビジョン受像機100の隅部111を支えるためのものである。側部21B,21Cは、底部21Aに対して垂直に立てて形成されている。底部21Aは、ほぼ長方形状である。
【0026】
図2の補強部材31は、ほぼ三角形状の第2の底面である第1面部140、第2面部141、第3面部142を有している。第1面部140の上面には、凸部状の第2の凸部であるはめ込み部143を有している。これらのはめ込み部143の突出方向は、第2面部141と第3面部142の立てて形成された方向と平行である。第2面部141と第3面部142は、第1面部140に対して垂直に立てて形成されている。
緩衝材21に対して補強部材31を重ね合せると、第1面部140の上面は、底部21Aの下面側にほぼ密着する。第2面部141の内面は、側部21Bの外面にほぼ密着する。第3面部142の内面は、側部21Cの外面にほぼ密着する。
補強部材31を梱包用緩衝材21に対して重ねるようにして組み立てることにより、上述した第1面部140〜第3面部142が、梱包用緩衝材21の底部21A、側部21B,21Cにそれぞれ密着して重なり合うのである。そしてこの時に、はめ込み部143は、凸部21Eの中に上下方向ではまり込むことで、補強部材31と梱包用緩衝材21の位置決めを行なうことができ、重ね合せた補強部材31と梱包用緩衝材21の位置ずれを防ぐことができる。
【0027】
図3は、補強部材31と梱包用緩衝材21を重ねて組み立てた例の断面を示している。
補強部材31のはめ込み部143は、梱包用緩衝材21の凸部21Eにはめ込まれている。補強部材31の第2面部141の内面141Aは、梱包用緩衝材21の凸部21Eの外面21Fに密着している。そして補強部材31の第1面部140の上面140Aは、底部21Aの下面21Gに密着している。
このようにして、補強部材31と梱包用緩衝材21は、はめ込み部143と凸部21Eを用いてはめ込んで組み立てることができる。
【0028】
図4(A)は、図1に示す一対の補強部材30,31を1つの集合体150から分割して得る場合の例を示している。
図4(A)は、補強部材30,31の集合体150の平面図であり、図4(B)は集合体150のR1方向から見た側面図である。図4(C)は、図4(A)の集合体150をR2の方向から見た側面図である。図5は、この集合体150の斜視図である。
図4(A)に示すように、平面で見て正方形状の集合体150は、対角線155により分割することにより、対角線155を中心とする左右対称形状の補強部材30,31を得ることができる。
【0029】
次に、上述した梱包用緩衝材の補強部材を有する梱包箱の使用例について説明する。
図1に示すように、梱包箱10の箱体13の開口部70を開けて、梱包用緩衝材20〜23を用いて、テレビジョン受像機100の隅部110〜113を箱体13の底面部50の内面50Aに置く。これによりテレビジョン受像機100は、箱体13の中に収容される。
この時に、テレビジョン受像機100の前側の隅部110,111を特に落下等の危険から保護するために、前側の梱包用緩衝材20と梱包用緩衝材21に対してそれぞれ補強部材30,31を重ね合わせて設定する。
上部の緩衝材40,41,42は、テレビジョン受像機100の上に載せて、その後箱体13の上部フラップ60〜63を閉じることにより、テレビジョン受像機100は梱包箱10により完全に梱包することができる。
【0030】
梱包箱10を搬送する際に、たとえば図6に示すように箱体13の隅部121側をたとえば床面Fに対して落下させてしまった場合であっても、図1に示すように角部121に対応して補強部材31が梱包用緩衝材21に対して設けられているので、梱包用緩衝材21の補強および緩衝能力を増加させることができる。これによって、テレビジョン受像機100の前側の隅部111の損傷を防ぐことができる。
テレビジョン受像機100のもう1つの隅部110についても同様の機能を有していて、補強部材30が梱包用緩衝材20の強度および緩衝力を補強しているので、図6に示す箱体13の角部120を床面Fに落下させたとしても、隅部110の損傷を防ぐことができる。
【0031】
図1〜図6の実施の形態では、第2の緩衝材である補強部材31は、図2に示すように第1面部140、第2面部141、第3面部142を有する形状のものであった。
これに対して図7に示す実施の形態の第2の緩衝材である補強部材31は、第2の底面である第1面部140、長方形状を有している。この第1面部140の上面には、複数個の突起状の第2の凸部であるはめ込み部143が形成されている。第2面部141と第3面部142は、第1面部140に対してほぼ垂直に立てて形成されている。第1面部140の形状が三角形状ではなく長方形状であると、第1補強部材31が梱包用緩衝材21に対して重ねて組み立てられるのであるが、このような実施の形態では、箱体13の角部121を床面に落下した場合だけではなく、図8に示すように、箱体13の底面部50を床面Fに対して落下させた場合でも対応することができる。
【0032】
本発明の実施の形態の梱包用緩衝材は、環境保護のために優れたシート状体をパルプモールド成形して形成されたものである。梱包用緩衝材についても同様に環境対策に優れたシート状体をパルプモールド成形して形成されている。梱包用緩衝材全体の肉厚を増加させたり、他の大きなサイズの段ボールシートを用意して梱包用緩衝材の補強をするのではなく、必要な箇所の梱包用緩衝材に対して補強部材を重ね合わせるようにして配置するだけで、不要な部分まで補強する必要がなくなり、コスト高を避けて、少ないコストで効果的な補強を行なうことができる。
【0033】
図2のような補強部材の形状を採用することにより、箱体の角部を落下させた場合や箱体の底面部を落下させた場合における補強が可能であり、梱包対象物の隅部の損傷を防ぐことができる。
図7に示すような実施の形態のような補強部材の形状にすることにより、図1に示す箱体13の底面部50が床面に対して落下した場合においても、図1に示すテレビジョン受像機100の隅部110,111の損傷を防止することができるのである。
尚、図1に示すすべての緩衝材20,21,22,23に対して、補強部材を付属するようにしてももちろんかまわない。
【0034】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明は、梱包対象物としては、テレビジョン受像機以外に、PDP(プラズマディスプレイパネル)、背面型プロジェクタ表示装置、その他比較的重量を有する電子機器あるいは電子機器以外の他の種類の機器や装置又は家具等を梱包する場合にも勿論適用することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、梱包用緩衝材の必要な部分のみ強度補強を行なうことにより、簡単に緩衝材の強度補強を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の梱包用緩衝材を有する梱包箱を示す斜視図。
【図2】 図1の部分Aに示す第1の緩衝材である梱包用緩衝材と第2の緩衝材である補強部材の形状を示す斜視図。
【図3】図2の梱包用緩衝材および補強部材の重ね合わせた例を示す断面図。
【図4】図2の補強部材の形状例を示す図。
【図5】図4の補強部材の形状例を示す斜視図。
【図6】箱体の角部を床面に落下させた場合の状態を示す図。
【図7】 本発明の梱包用緩衝材の別の実施の形態を示す斜視図。
【図8】箱体の底面を床面に対して落下させた状態を示す図。
【図9】従来の梱包箱を示す斜視図。
【符号の説明】
10・・・梱包箱、13・・・箱体、20,21,22,23・・・梱包用緩衝材、30,31・・・補強部材、100・・・テレビジョン受像機(梱包対象物の一例)、140・・・補強部材の第1面部、141・・・補強部材の第2面部、142・・・補強部材の第3面部、143・・・補強部材のはめ込み部

Claims (2)

  1. 梱包箱内に梱包対象物を収容して梱包する際に、前記梱包箱内の底部コーナー部に配置されて前記梱包対象物に対する外部からの力の影響を緩衝する梱包用緩衝材であって、
    パルプモールド成形により、第1の底面より上方に設けた複数の第1の凸部により前記梱包対象物の下方コーナー部を支持する形状が形成された第1の緩衝材と、
    パルプモールド成形により、第2の底面より上方に設けられ前記複数の第1の凸部のうちの所定の第1の凸部に裏側下方より係合する第2の凸部と前記第2の底面より立ち上がり前記第1の緩衝材と前記梱包箱の前記底部コーナー部の内壁面との間に密着されると共に前記底部コーナー部で近接するそれぞれの端部が互いに連なった2つの面部とが形成された第2の緩衝材と、
    を備え、
    前記第1の緩衝材と前記第2の緩衝材とは、前記第1の凸部と前記第2の凸部とを上下方向で重ねるように互いに装着されると、前記第1の底面部の下面と前記第2の底面部の上面とが、また前記第1の凸部の下面と前記第2の凸部の上面とがそれぞれ密着するようになされている
    ことを特徴とする梱包用緩衝材。
  2. 梱包対象物に対する外部からの力の影響を緩衝する梱包用緩衝材を底部コーナー部に配置し、前記梱包対象物を収容して梱包する梱包箱であって、
    前記梱包用緩衝材は、
    パルプモールド成形により、第1の底面より上方に設けた複数の第1の凸部により前記梱包対象物の下方コーナー部を支持する形状が形成された第1の緩衝材と、
    パルプモールド成形により、第2の底面より上方に設けられ前記複数の第1の凸部のうちの所定の第1の凸部に裏側下方より係合する第2の凸部と前記第2の底面より立ち上がり前記第1の緩衝材と前記梱包箱の前記底部コーナー部の内壁面との間に密着されると共に前記底部コーナー部で近接するそれぞれの端部が互いに連なった2つの面部とが形成された第2の緩衝材と、
    を備え、
    前記第1の緩衝材と前記第2の緩衝材とは、前記第1の凸部と前記第2の凸部とを上下方向で重ねるように互いに装着されると、前記第1の底面部の下面と前記第2の底面部の上面とが、また前記第1の凸部の下面と前記第2の凸部の上面とがそれぞれ密着するようになされている
    ことを特徴とする梱包箱。
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