JP3977205B2 - 髄内釘 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人体の大腿骨近位部骨折時の治療のための髄内固定法に使用する髄内釘に関する。
【0002】
【従来の技術】
髄内釘は、図11に示すように、途中の屈曲部を境にして近位部とこの近位部より長い遠位部とを備えたロッド状のネイル112と、このネイル112の遠位部に設けられる骨部への係合手段であるロッキングスクリュ−113と、ネイル112の屈曲部近傍の近位部に斜めに貫設された貫通孔116と、骨頭部にねじ込まれるスクリュー111が先端に設けられかつ前記貫通孔に挿入されるラグスクリュー114とを有し、髄内固定法に使用されている。
【0003】
大腿骨近位部骨折時の治療のためには、まず、ネイル112が大腿骨70の内腔(骨髄腔)73(図2参照)へ近位部側から打ち込まれる。そして、大腿骨70の内腔73およびネイル遠位部を貫通してロッキングスクリュ−113が通されてネイルが大腿骨内腔の所定位置に固定される。次に、ネイル112の前記貫通孔116を通してラグスクリュー114の先端のスクリュー111が骨頭部71にねじ込まれ骨頭部72に固定され、ラグスクリュー114が骨頭部71を骨折部72に押し付けるように手前側に引き寄せられる。
【0004】
図11に示すように、ラグスクリュー114が打ち込まれて骨頭部71が骨折部72に対し回転しないようにするために、ラグスクリュー114とは別にアンチローテーションスクリュー101が骨頭部71に打ち込まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のアンチローテーションスクリュー101は円筒形状を有し、骨頭部71に打ち込まれた状態でアンチローテーションスクリュー101の先端のねじ部102とラグスクリューのスクリュー111とは互いに離間しており、アンチローテーションスクリュー101のねじ部102がラグスクリュー114のスクリュー111に接触支持されていなかった。このために、アンチローテーションスクリュー101が上方からの荷重によって折れるという問題があった。
【0006】
また、アンチローテーションスクリュー101の形状が円筒形状であるため、ネイル112の断面円形の孔に挿入された状態で、ネイル112に対し骨頭部71に打ち込まれたアンチローテーションスクリュー101が回転し易く、アンチローテーションスクリュー101によって骨頭部71の回転を確実に阻止できないという問題があった。
【0007】
また、アンチローテーションスクリュー101の形状が円筒形状であるため、荷重を円筒面で鋭角的に受けることになり、骨頭部71を損傷させるという問題があった。
【0008】
また、アンチローテーションスクリュー101とラグスクリュー114とは、打ち込み方向の動きに関し互いに独立の関係にあるために、アンチローテーションスクリュー101とラグスクリュー114とが互いにスライドしてしまうことがあり、骨を損傷させるという問題があった。
【0009】
そこで本発明の目的は、上記従来技術の問題を解消し、ラグスクリューとアンチローテーション手段が打ち込まれた骨を損傷させることがなく骨頭部の骨折部に対する回転を確実に防止できる髄内釘を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の髄内釘は、大腿骨内腔に打ち込まれるロッド状のネイルと、前記ネイルの途中に斜めに貫設された第1貫通孔と、前記第1貫通孔よりも近位部側で前記ネイルに斜めに貫設された3個の頂部を有する第2貫通孔と、骨頭部にねじ込まれるスクリューが先端に設けられ前記第1貫通孔に挿入されるラグスクリューと、先端に刃部が形成され前記第2貫通孔に挿入され3個の頂部を有するアンチローテーション手段と、を備え、前記第2貫通孔に挿入された前記アンチローテーション手段の先端下部は前記スクリューの上端部に接触していることを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段の3個の頂部が第2貫通孔の対応する3個の頂部に挿入されるので、アンチローテーション手段はネイルに対して回転することがない。また、第2貫通孔に挿入されたアンチローテーション手段の先端下部はスクリューの上端部に接触しているので、アンチローテーション手段に上方から荷重がかかった場合にアンチローテーション手段はラグスクリューによって接触支持されるので、アンチローテーション手段が折れたりすることがない。
【0011】
また、前記第2貫通孔は三角形の一辺を上方にしこの一辺に対向する頂点を下方にした三角形状に貫設されており、前記アンチローテーション手段は前記一辺に沿って前記第2貫通孔に挿入される上面を有することを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段の上面が上方に向くので、上方から負荷される荷重をその上面全体で広く受けることができ、骨に損傷を与えないようにできる。
【0012】
また、前記ラグスクリューは前記スクリューの反対側の下半部に軸線方向に形成された案内溝を有し、前記アンチローテーション手段の下方頂部の下半部に前記案内溝に係合可能な突出頂部を有することを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段に上方より荷重がかかった場合に、アンチローテーション手段を先端下部でラグスクリューに接触支持するだけでなく、アンチローテーション手段の軸線方向の全体に渡ってラグスクリューに接触支持することができ、アンチローテーション手段が折れたりすることがないようにできる。
【0013】
また、前記突出頂部の先端部が前記案内溝の前記スクリュー側の端部に当接した状態で、前記アンチローテーション手段と前記ラグスクリューは軸線方向に対し所望の位置関係になることを特徴とする。この発明によれば、突出頂部の先端部が案内溝のスクリュー側の端部に当接するまでアンチローテーション手段を軸線方向に移動させ、アンチローテーション手段が停止した位置で、アンチローテーション手段とラグスクリューとを互いに揃わせ、所望の使用状態の位置関係にすることができる。
【0014】
また、前記スクリューの反対側の前記ラグスクリューの端部に取り外し可能なエンドキャップを備え、前記エンドキャップは前記アンチローテーション手段の下端部に当接可能な鍔部を有し、前記アンチローテーション手段の前記下端部が前記鍔部に当接した状態で前記アンチローテーション手段と前記ラグスクリューは前記スクリューのある側と反対方向に一体的に移動可能であることを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段がラグスクリューから離反し単独で滑り落ちることを阻止でき、この結果、アンチローテーション手段とラグスクリューとはスクリューのある側と反対方向に常に一体的に移動可能になり、アンチローテーション手段とラグスクリューとが相対的に動くことによって生じる骨の損傷を回避させることができる。
【0015】
また、前記アンチローテーション手段の上面に軸線方向にストッパ溝が形成されており、前記ネイルの頂部に前記第2貫通孔に貫通するように形成されたセット用孔に挿入されるセットスクリューを備え、前記セット用孔に挿入された前記セットスクリューの先端部が前記ストッパ溝に係合可能であることを特徴とする。この発明によれば、骨頭部を骨折部に向かって引き付ける方向にアンチローテーション手段を常に移動可能にしたり、アンチローテーション手段を所望の位置に固定したりすることが可能になる。
【0016】
また、前記セットスクリューは、前記アンチローテーション手段がその軸線方向に移動可能なように前記ストッパ溝に係合することを特徴とする。この発明によれば、骨頭部を骨折部に向かって引き付ける方向にアンチローテーション手段を常に移動可能にすることができ、骨折の治癒の段階に応じて骨折部が変化した場合においても、骨頭部を骨折部に向かって常に自発的に引き付けるようにすることができる。
【0017】
また、前記セットスクリューは、前記アンチローテーション手段が所望位置に固定されるように前記ストッパ溝に係合することを特徴とする。この発明によれば、骨折の状況によってはネイルに対しラグスクリューを一義的な位置に設定しておくことが必要な場合があるが、このような状況に対応することができる。
【0018】
また、前記第2貫通孔は、断面が円形の円筒釘の挿入を可能にするように形成されていることを特徴とする。この発明によれば、アンチローテーション手段としての三翼釘と円筒釘との両方を使用することが可能になる。
【0019】
また、前記第2貫通孔は、前記円筒釘の断面円が前記第2貫通孔に内接するように形成されていることを特徴とする。この発明によれば、ネイルに新たな孔を形成することなく、三翼釘と円筒釘との両方を使用することが可能になる。
【0020】
また、断面が円形の円筒釘の挿入を可能にする第3貫通孔が、前記第2貫通孔の三角形の少なくとも2個の頂部が残るように、前記第2貫通孔に重ねて形成されていることを特徴とする。この発明によれば、第2貫通孔の大きさと独立に円筒釘の直径を選択することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図5おいて、髄内釘1は、ロッド状のネイル2と、骨との係合手段としてのロッキングスクリュー3と、ラグスクリュー(lag screw)4と、アンチローテーション手段としての三翼釘5と、セットスクリュー6と、エンドキャップ7とを有する。ラグスクリュー4は骨頭部71に打ち込まれ、骨頭部71を骨折部72に引き付けるように作用する。ネイル2は大腿骨70の内腔73内に打ち込まれる。アンチローテーション手段としての三翼釘5は、ラグスクリュー4が打ち込まれた骨頭部71が骨折部72に対し回転することを阻止するように作用する。図10に示す大腿骨70の近位部骨折の治療時の髄内固定法に使用される。
【0022】
ラグスクリュー4の先端部には回転させながら骨頭部71に打ち込まれるスクリュー11が形成されており、スクリュー11の反対側の下半部の側周面に4個の案内溝13が軸線方向に形成されている。案内溝13はスクリュー11側の端部13aとスクリュー11と反対側の端部13bに渡って形成されており、端部13bは外方へ溝形状に開口している。後述する突出頂部18は、手前より端部13bへ入り、案内溝13に案内される。
【0023】
ラグスクリュー4の下半部の端部にはエンドキャップ7が螺合可能な孔12が形成されている。
【0024】
また、ネイル2にはその途中にラグスクリュー4が挿入される円形状の第1貫通孔15が斜めに貫設されており、第1貫通孔15よりも近位部側には第2貫通孔16が斜めに貫設されている。第2貫通孔16に三翼釘5が挿入される。第2貫通孔16は3個の頂部31,32,33を有しほぼ三角形の形状を有し、この三角形の一辺16aが上方に位置しネイル2の軸線に直交する方向にあり、この一辺16aに対向する頂点33が最下方に位置している。
【0025】
三翼釘5は3個の頂部41,42,17を有し、断面がほぼ三角形の形状を有する。三翼釘5の3個の頂部41,42,17はそれぞれ第2貫通孔16の3個の頂部31,32に密接に挿入される。三翼釘5は、第2貫通孔16の一辺16aに沿って第2貫通孔16に挿入される上面5bを有する。三翼釘5の先端に骨への打ち込みを可能にするように刃部20が形成されており、刃部20の反対側の上面5bにはセットスクリュー6の先端部6aが係合可能なストッパ溝19が軸線方向に形成されている。三翼釘5の上面5bに対向する下方頂部17の下半部には案内溝13に係合可能な突出頂部18が設けられている。符合23は三翼釘5の上半部のA−Aにおける断面を示し、符合24は下半部のB−Bにおける断面を示す。
【0026】
上述のように、三翼釘5は3個の頂部41,42,17を有しその断面がほぼ三角形の形状を有するので、第2貫通孔16に挿入された三翼釘5は挿入方向における前後動のみが許容され、回転動は阻止される。従って、骨頭部71の打ち込まれた三翼釘5は、軸線方向の回りの回転については完全に阻止されてネイル2に支持されているので、骨頭部71の骨折部72に対する回転を確実に阻止することができる。
【0027】
三翼釘5の刃部20と反対側の端部21は突出頂部18のみからなるように先細に形成されている。端部21はエンドキャップ7が孔12に螺合されると、エンドキャップ7の鍔部7aが端部21に当接するようになっている。
【0028】
ラグスクリュー4を第1貫通孔15に挿入し、ラグスクリュー4の4個の案内溝13のいずれかを上方に位置するようにし、その後に三翼釘5を第2貫通孔16に挿入すると、突出頂部18が案内溝13に係合し挿入方向に案内される。突出頂部18の先端部18aが案内溝13のスクリュー11側の端部13aに当接するまで三翼釘5を移動させると、三翼釘5の端部21とラグスクリュー4の端部とが揃うようになり、互いに使用状態における所望の位置関係になる。
【0029】
また、突出頂部18の先端部18aが案内溝13のスクリュー11側の端部13aに当接した状態で、エンドキャップ7を孔12に螺合させると鍔部7aが三翼釘5の端部21に当接し、エンドキャップ7がラグスクリュー4から離反し単独で滑り落ちることを阻止できる。この結果、三翼釘5とラグスクリュー4とはスクリュー11のある側と反対方向に一体的に移動可能になる。
【0030】
突出頂部18の先端部18aが案内溝13のスクリュー11側の端部13aに当接した状態では、第2貫通孔16に挿入された三翼釘5の先端下部5aはスクリュー11の上端部11aに接触するように構成されている(例えば、図5(b)参照)。この結果、三翼釘5が上方から過大な荷重を受けた場合においても、三翼釘5をラグスクリュー4によって支持することが可能になり、三翼釘5が折れたりする恐れがなくなる。
【0031】
また、第2貫通孔16の三角形の一辺16aが上方に位置しネイル2の軸線に直交する方向にあるので、三翼釘5の上面5bはネイル2の軸線に直交する方向にある。このため、三翼釘5が上方から過大な荷重を受けた場合に、その荷重を上面5bの広い面積範囲で受けるので骨頭部71が損傷したりすることを防止できる。
【0032】
ネイル2の頂部には第2貫通孔16に貫通するセット用孔14が形成されている。セットスクリュー6が第2貫通孔16に挿入されると、上面5bに形成されたストッパ溝19はセット用孔14から見える位置にある。ストッパ溝19は軸線方向に所定の長さ範囲に形成されている。セットスクリュー6をセット用孔14に螺合して挿入すると、セットスクリュー6の先端部6aがストッパ溝19に係合する。
【0033】
セットスクリュー6の長さを選択することにより、セットスクリュー6とセット用孔14との関係を種々に選択することができる。
セットスクリュー6の長さが短く、セットスクリュー6の端部6aがストッパ溝19の溝内に入り込んでいるが溝底面に接触していない場合には、三翼釘5はストッパ溝19内で軸線方向に移動可能となる。この場合、前述したように、三翼釘5とラグスクリュー4とは骨頭部71に打ち込まれた状態では一体的に移動する。また、この場合、第1貫通孔15と第2貫通孔16とは左上がりに斜めに形成されているので、例えば図2に示すように、実際は重力によって右下がりの方向に移動する傾向にある。従って、骨折の治癒の段階に応じて骨折部72が変化した場合においても、骨頭部71を骨折部72に向かって常に自発的に引き付けるようにできる。
【0034】
また、セットスクリュー6の長さが長く、セットスクリュー6の端部6aがストッパ溝19の溝底面に強く接触している場合には、三翼釘5をストッパ溝19内の所望の位置に固定することが可能になる。骨折の状況が、ネイル2に対しラグスクリュー4を一義的な位置に設定しておきたい場合に有効である。
【0035】
以上説明したように、上述の実施の形態によれば、三翼釘5の3個の頂部41,42,17が第2貫通孔16の対応する3個の頂部31,32,33に挿入されるので、三翼釘5はネイル2に対して回転しないようにすることができる。
【0036】
また、第2貫通孔16に挿入された三翼釘5の先端下部5aはスクリュー11の上端部11aに接触しているので、三翼釘5に上方から荷重がかかった場合に三翼釘5はラグスクリュー4によって接触支持され、三翼釘5が折れたりすることがないようにできる。
【0037】
また、三翼釘5の上面5bが上方に向くので、上方から負荷される荷重をその上面5b全体で広く受けることができ、骨に損傷を与えないようにできる。
【0038】
また、三翼釘5の下方頂部の下半部に突出頂部18が案内溝13に係合可能であるので、三翼釘5に上方より荷重がかかった場合に、三翼釘5を先端下部5aでラグスクリュー4に接触支持するだけでなく、三翼釘5の軸線方向の全体に渡ってラグスクリュー4に三翼釘を接触支持することができ、三翼釘5が折れたりすることがないようにできる。
【0039】
また、突出頂部18の先端部18aが案内溝13のスクリュー11側の端部13aに当接した状態で三翼釘5ラグスクリュー4を軸線方向に対し所望の位置関係になるので、突出頂部18の先端部18aが案内溝13の端部13aに当接するまで三翼釘5を軸線方向に移動させ、三翼釘5が停止した位置で、三翼釘5とラグスクリュー4とを互いに揃わせ、所望の使用状態の位置関係にすることができる。
【0040】
また、エンドキャップ7は三翼釘5下端部21に当接可能な鍔部7aを有するので、三翼釘5がラグスクリューから離反し単独で滑り落ちることを阻止でき、この結果、三翼釘5とラグスクリュー4とはスクリュー11のある側と反対方向に常に一体的に移動可能になり、三翼釘5とラグスクリュー4とが相対的に動くことによって生じる骨の損傷を回避することができる。
【0041】
また、三翼釘5の上面5bに軸線方向にストッパ溝19が形成されており、セットスクリュー6の先端部6aがストッパ溝19に係合可能であるので、骨頭部71を骨折部72に向かって引き付ける方向に三翼釘5を常に移動可能にしたり、三翼釘5を所望の位置に固定したりすることが可能になる。そして、セットスクリュー6を三翼釘5がその軸線方向に移動可能なようにストッパ溝19に係合させることによって、骨頭部71を骨折部72に向かって引き付ける方向に三翼釘5とラグスクリュー4とを常に移動可能にでき、骨折の治癒の段階に応じて骨折部72が変化した場合においても、骨頭部71を骨折部72に向かって常に自発的に引き付けるようにすることができる。また、セットスクリュー6を三翼釘5が所望位置に固定されるようにストッパ溝19に係合させることによって、骨折の状況によってはネイル2に対しラグスクリュー4を一義的な位置に設定しておくことが必要な場合があるが、このような状況に対応することができる。
【0042】
次に、図6乃至図9を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。
本実施の形態は、アンチローテーション手段として、三翼釘5だけでなく従来からある汎用性のある円筒状のアンチローテーションスクリュー101の使用をも可能にするものである。骨折の状況に応じて、アンチローテーション手段として三翼釘5かアンチローテーションスクリュー101かを選択することが可能になる。
【0043】
このために、図6(b)に示すように、アンチローテーションスクリュー101の断面円の大きさと第2貫通孔16の孔の大きさとは、アンチローテーションスクリュー101の断面円が第2貫通孔16の三角形に内接するように設定されている。この場合、アンチローテーションスクリュー101を挿入するための新たな貫通孔を形成する必要がない。
【0044】
また、アンチローテーションスクリュー101の断面円の大きさと第2貫通孔16の孔の大きさとは、図9に示すようにすることも可能である。図9において、第2貫通孔16の少なくとも2個の頂部31、32が残るようにして、第2貫通孔16に重ねて第3貫通孔30が形成されている。この場合、第2貫通孔16の少なくとも2個の頂部31、32が残っているので、三翼釘5の3個の頂部のうちの少なくとも2個が第2貫通孔16の2個の頂部31、32に入り込むので、図6等に示す場合と同様に三翼釘5をネイル2に対し回転しないようにすることができる。また、アンチローテーションスクリュー101の断面円の直径を第2貫通孔16の大きさとは独立に設定することが可能になる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構成によれば、ラグスクリューとアンチローテーション手段が打ち込まれた骨を損傷させることがなく骨頭部の骨折部に対する回転を確実に防止できる髄内釘を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の髄内釘の一実施形態例を示す分解斜視図。
【図2】図1の髄内釘を大腿骨に施した状態を示す図。
【図3】図1の髄内釘の斜視図。
【図4】図1の髄内釘の一部切り欠き断面図。
【図5】図1の髄内釘の断面図(a)と、三翼釘の先端下部がスクリューの上端部に接触可能であることを示す拡大図(b)。
【図6】本発明の髄内釘の他の実施形態例を示す断面図(a)と(a)におけるC−Cにおける断面図(b)。
【図7】図6の髄内釘を示す側面図。
【図8】図6の髄内釘の分解斜視図。
【図9】図6の髄内釘の変形例を示す断面図。
【図10】人体の大腿骨の説明図。
【図11】従来の髄内釘を大腿骨に施した状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 髄内釘
2 ネイル
3 ロッキングスクリュー
4 ラグスクリュー
5 三翼釘(アンチローテーション手段)
5a 先端下部
5b 上面
6 セットスクリュー
7 エンドキャップ
11 スクリュー
13 案内溝
15 第1貫通孔
16 第2貫通孔
16a 端部
18 突出頂部
19 ストッパ溝
20 刃部
30 第3貫通孔
31,32 第2貫通孔の頂部
70 大腿骨
71 骨頭部
72 骨折部
101 円筒釘

Claims (10)

  1. 大腿骨内腔に打ち込まれるロッド状のネイルと、
    前記ネイルの途中に斜めに貫設された第1貫通孔と、
    前記第1貫通孔よりも近位部側で前記ネイルに斜めに貫設された3個の頂部を有する第2貫通孔と、
    骨頭部にねじ込まれるスクリューが先端に設けられ前記第1貫通孔に挿入されるラグスクリューと、
    先端に刃部が形成され前記第2貫通孔に挿入され3個の頂部を有するアンチローテーション手段と、
    を備え、
    前記第2貫通孔に挿入された前記アンチローテーション手段の先端下部は前記スクリューの上端部に接触している
    ことを特徴とする髄内釘。
  2. 前記第2貫通孔は三角形の一辺を上方にしこの一辺に対向する頂点を下方にした三角形状に貫設されており、
    前記アンチローテーション手段は前記一辺に沿って前記第2貫通孔に挿入される上面を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の髄内釘。
  3. 前記ラグスクリューは前記スクリューの反対側の下半部に軸線方向に形成された案内溝を有し、前記アンチローテーション手段の下方頂部の下半部に前記案内溝に係合可能な突出頂部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の髄内釘。
  4. 前記突出頂部の先端部が前記案内溝の前記スクリュー側の端部に当接した状態で、前記アンチローテーション手段と前記ラグスクリューは軸線方向に対し前記ラグスクリューの端部と前記ラグスクリューの端部とが揃い使用状態における所望の位置関係になる
    ことを特徴とする請求項3に記載の髄内釘。
  5. 前記スクリューの反対側の前記ラグスクリューの端部に取り外し可能なエンドキャップを備え、前記エンドキャップは前記アンチローテーション手段の下端部に当接可能な鍔部を有し、前記アンチローテーション手段の前記下端部が前記鍔部に当接した状態で前記アンチローテーション手段と前記ラグスクリューは前記スクリューのある側と反対方向に一体的に移動可能である
    ことを特徴とする請求項3に記載の髄内釘。
  6. 前記アンチローテーション手段の前記上面に軸線方向にストッパ溝が形成されており、
    前記ネイルの頂部に前記第2貫通孔に貫通するように形成されたセット用孔に挿入されるセットスクリューを備え、
    前記セット用孔に挿入された前記セットスクリューの先端部が前記ストッパ溝に係合可能である
    ことを特徴とする請求項2に記載の髄内釘。
  7. 前記セットスクリューの長さが短く、前記セットスクリューの端部が前記ストッパ溝の溝内に入り込んでいるが溝底面に接触していない場合に、前記セットスクリューは、前記アンチローテーション手段がその軸線方向に移動可能なように前記ストッパ溝に係合可能である
    ことを特徴とする請求項6に記載の髄内釘。
  8. 前記セットスクリューの長さが長く、前記セットスクリューの端部が前記ストッパ溝の溝底面に接触している場合に、前記セットスクリューは、前記アンチローテーション手段が所望位置に固定されるように前記ストッパ溝に係合可能である
    ことを特徴とする請求項6に記載の髄内釘。
  9. 前記第2貫通孔は、断面が円形の円筒釘の挿入を可能にするように形成されており、前記円筒釘の断面円が前記第2貫通孔に内接するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の髄内釘。
  10. 断面が円形の円筒釘の挿入を可能にする第3貫通孔が、前記第2貫通孔の三角形の少なくとも2個の頂部が残るように、前記第2貫通孔に重ねた孔形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の髄内釘。
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