JP3975509B2 - Main flange nut support structure for reactor containment - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉格納容器の上鏡を格納容器本体に固定すべく形成された主フランジを貫通するボルトを締結させるナットを支持するための原子炉格納容器の主フランジナット支持構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
原子力発電所等で使用される原子炉格納容器は、原子炉発電設備の主要部である原子炉圧力容器を原子炉建屋内に格納するためのものであって、例えば、鋼板によって釣り鐘状に形成された鋼製原子炉格納容器がある。
【０００３】
図７に示すように、この鋼製の原子炉格納容器５１は、その格納容器本体５２の上部に蓋体を成す上鏡５３が形成されており、格納容器本体５２内に原子炉圧力容器を格納して上鏡５３を密閉して取り付けるようになっている。
【０００４】
格納容器本体５２の上端開口部の周縁部にはリング状の下フランジ５４が形成されており、上鏡５３の下端部の周縁部（図中Ｂ部分）には上フランジ５５が形成されている。これら上フランジ５５と下フランジ５４とを併せて主フランジ５６と称する。上フランジ５５及び下フランジ５４には、それぞれボルト孔５７ （図９参照）が貫通して形成されており、これらボルト孔５７上部からボルト （図示せず）を貫通させて、下部からナット５８（図９参照）を取り付けて締結させ、格納容器本体５２に上鏡５３を取り付けるようになっている。
【０００５】
ところで、定期検査時などには原子炉格納容器５１の上鏡５３を開閉させる必要があるが、開放時にはボルトを取り外すのでナット５８を支持するための主フランジナット支持構造が必要となる。
【０００６】
図８及び図９に示すように、この主フランジナット支持構造６１は、格納容器本体５２の下フランジ５４の下側に垂直に延びる板状のガセットプレート６２が、その周方向に所定間隔を隔てて複数枚取り付けられており、これら隣接するガセットプレート６２を掛け渡すようにナット５８を支持するナット受け板６３が設けられている。このナット受け板６３は、その両端部がガセットプレート６２の側面に溶接して固定されており、主フランジ５６のボルト孔５７の下方で対応する位置にボルト孔６４が形成されている。
【０００７】
また、ナット受け板６３の上面には、ナット５８の周方向の回転を止めるべくボルト孔６４を囲んでブロック状のナット回り止め部材６５が形成されている。ナット回り止め部材６５は、ナット５８をナット受け板６３にセットした時に、ナット５８の外周の六辺のうち、１２０度間隔で三辺をその外側から囲むようになっている。
【０００８】
なお、このナット受け板６３の取付手順は、まず、格納容器本体５２側（内側）に位置する２つのナット回り止め部材６５ａが形成されたナット受け板６３をガセットプレート６２の側面に溶接して固定した後、補修塗装を施す。次に、ナット５８を所定の位置にセットして、その後、外側のナット回り止め部材６５ｂを所定位置に溶接にて取り付けるようになっている。
【０００９】
このようにナット５８は、ナット回り止め部材６５によって周方向の回転を止められているので、主フランジ５６に上から貫通されたボルトを回転させることによって、ナット５８が徐々に上昇し、下フランジ５４の下面に押圧され、上フランジと下フランジとが固定されることになる。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、原子炉格納容器５１の上鏡５３を開閉する時のボルトの回転作業時にボルトとナット５８がかじってしまい、取り外しが不可能になってしまうことがあるが、この場合の復旧作業の手順について説明する。
【００１１】
まず、図１０（ａ）に示すように、ボルト６７の頭部分を切断する。次に、図１０（ｂ）に示すように、上フランジ５５をボルト６７から上方に持ち上げて上鏡５３を取り外す。そして、図１０（ｃ）に示すように、ボルト６７の下フランジ５４上面から突出した部分を切断する。その後、図１０（ｄ）に示すように、ナット５８と切断されたボルト６７を支持したナット受け板６３をプラズマ切断をして、ガセットプレート６２から切り離し、下方に移動させてナット５８とかじったボルト６７を下フランジ５４のボルト孔５７から引き抜いて取り外す。その後、ガセットプレート６２の側面部のプラズマ切断された部分をグラインダによって仕上げる。
【００１２】
そして、再び内側の２つのナット回り止め部材６５ａが形成されたナット受け板６３をガセットプレート６２の側面に溶接して固定した後、補修塗装を施して、次に、ナット５８を所定の位置にセットして、その後、外側のナット回り止め部材６５ｂを所定位置に溶接にて取り付ける。
【００１３】
上述のように、復旧作業では、ナット支持構造６１を構成するナット受け板６３をプラズマ切断しなければならず、また、ガセットプレート６２をグラインダによって仕上げる必要があり、これらの作業が大変で時間と費用がかかると共に、取り外されたナット受け板６３は処分するしかなく、新たにナット受け板を準備しなければならず、経済性に欠けるという問題があった。
【００１４】
そこで、本発明は、上記問題を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は、原子炉格納容器の主フランジを貫通するボルトとナットがかじった場合の部材の復旧作業を、容易にかつ短時間で行うことができると共に、ナット支持構造の再利用化を図ることができる原子炉格納容器の主フランジナット支持構造を提供することにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決すべく本発明は、原子炉格納容器の上鏡を格納容器本体に固定すべく形成された上鏡下端部の上フランジと格納容器本体上端部の下フランジとからなる主フランジを貫通するボルトを締結させるナットを支持するための原子炉格納容器の主フランジナット支持構造において、上記格納容器本体の下フランジを支持すべく、その下側に垂直に延びる板状のガセットプレートを、その周方向に所定間隔を隔てて複数枚設け、これら隣接するガセットプレートの側面にそれぞれ対向するように片持ち状の取付棚を着脱自在に取り付けると共に、これらの取付棚間に上記ナットを支持するナット支持板を着脱自在に掛け渡したものである。
【００１６】
また、上記ナット支持板が、上記ボルトが貫通するボルト貫通孔を備えたナット受け板と、このナット受け板の上部に上記ナットを嵌合させるべくナット孔が形成されたナット回り止め板とからなるものが好ましい。
【００１７】
上記構成によれば、ナット支持板を着脱自在に設けたので、原子炉格納容器の主フランジを貫通するボルトとナットがかじった場合の復旧作業時に、ナット支持板をプラズマ切断する必要がないので、その作業を容易にかつ短時間で行うことができると共に、ナット支持構造の再利用化を図ることができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を添付図面に従って説明する。
【００１９】
図１は本発明に係る原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の実施の形態を正面から示した断面図、図２は主フランジナット部を側方から示した断面図、図３は本発明に係る原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の要部を示した平面図、図４は図３のＡ−Ａ断面図である。
【００２０】
まず、本発明に係る原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の構成について説明する。
【００２１】
この主フランジナット支持構造は、図２に示すように、原子炉格納容器の上鏡１を格納容器本体２に固定すべく形成された上鏡１の下端部の上フランジ３と格納容器本体２の上端部の下フランジ４とからなる主フランジ５を貫通するボルト６を締結させるナット７を支持するためものである。格納容器本体２に形成された下フランジ４を支持すべく、その下側には垂直に延びる板状のガセットプレート８が、その周方向に所定間隔を隔てて複数枚設けられている。そして、これら隣接するガセットプレート８の側面にそれぞれ対向するように片持ち状の取付棚９（図１及び図３参照）が着脱自在に取り付けられている。さらに、これらの取付棚９間に上記ナット７を支持するナット支持板１０が着脱自在に掛け渡して設けられている。なお、上フランジ３の上側には格納容器本体２のガセットプレート８と同様のガセットプレート１１が形成されている。
【００２２】
図１及び図３に示すように、ナット支持板１０は、ボルト６が貫通するボルト貫通孔１６を備えたナット受け板１７と、このナット受け板１７の上部に重ねて設けられボルト貫通孔１６の上部にナット７の外形と略同等の形状のナット孔１８が形成されたナット回り止め板１９とから構成されている。ナット回り止め板１９のナット孔は、ナット７を嵌合させるべく、その外形より少し大きい六角形で、ナット受け板１７のボルト貫通孔１６と同心状に形成されている。
【００２３】
取付棚９は、板状の棚部１４と、この棚部１４の上面に形成された突起部１５とから構成されている。各棚部１４はガセットプレート８の側面に沿って設けられ、その上面が水平になると共に、それぞれ同じ高さになるようになっている。そして、各棚部１４にはガセットプレート８側に向かって水平方向に貫通孔（図示せず）が形成されており、この貫通孔にボルト等の固定部材を挿入して、取付棚９をガセットプレート８の側面にそれぞれ対向するように着脱自在に固定するようになっている。突起部１５はガセットプレート８に沿った長さの略中央部に円柱状に形成されており、その高さｈ１は、ナット受け板１７の厚さｔ１よりも大きく設定され、その上のナット回り止め板１９の切り欠き部２０に嵌合することができるようになっている。さらに、この突起部１５の上端と下フランジ４の下端との隙間の距離ｓ１が、ナット受け板１７の厚さｔ１、ナット回り止め板１９の厚さｔ２及びナット７の厚さｔ３のいずれよりも大きくなるようになっている。また、掛け渡され取り付けられたナット回り止め板１９の上端と下フランジ４の下端との隙間の距離ｓ２は、ナット７の厚さｔ３よりも小さくなるように設定されている。
【００２４】
上記ナット受け板１７及びナット回り止め板１９のガセットプレート８側の両端には、突起部１５と嵌合する切り欠き部２０が形成されている。この各切り欠き部２０は先端が半円状に形成されており、突起部１５と嵌合することによって、上記ナット受け板１７及びナット回り止め板１９が水平方向にずれるのを防止するようになっている。
【００２５】
なお、この切り欠き部２０は、ナット受け板１７及びナット回り止め板１９のずれを防止することができればよく、突起部１５と略同径の孔であってもよい。
【００２６】
また、突起部１５の断面形状は円形に限られることなく、多角形状であってもよい。
【００２７】
ところで、取付棚９、ナット支持板１０等はガセットプレート８の内側にしか図示していないが、実際は、ガセットプレート８両側に形成されており、格納容器本体２の周縁部に沿って一周するようになっている。
【００２８】
次に、原子炉格納容器の上鏡１を格納容器本体２に固定する場合の作業工程について説明する。
【００２９】
まず、ガセットプレート８の側面に取付棚９を取り付けて、ナット受け板１７を、取付棚９の突起部１５と下フランジ４の下端との隙間を通して、格納容器本体２側に水平に挿入して、突起部１５と切り欠き部２０の位置が合った場所で垂直に下降させる。次に、ナット回り止め板１９のナット孔１８に、ナット７を挿入してその下側から持ち上げ、取付棚９の突起部１５と下フランジ４の下端との隙間を通して、格納容器本体２側に水平に挿入して、突起部１５と切り欠き部２０の位置が合った場所で垂直に下降させる。
【００３０】
この作業を終えた時点で、図４に示した状態になる。その後、上フランジ３と下フランジ４との位置を合わせるように、上鏡１を下降、載置した後、上フランジ３の上方からボルト６を貫通させて、ボルト６がナット７に当接したならば回転させながら下降させる。ここで、ナット７はナット回り止め板１９によって外周部を固定されており、回転しないようになっているためボルト６の回転によってナット７が上昇し、下フランジ４の下端に当接して、上フランジ３と下フランジ４とを締め付け固定することになる（図１参照）。このとき、取り付けられたナット回り止め板１９の上端と下フランジ４の下端との隙間の距離ｓ２は、ナット７の厚さｔ３よりも小さくなるように設定されているので、ナット７がナット回り止め板１９のナット孔１８から抜けて空回りすることがなく、締め付けることができる。
【００３１】
次に、上鏡１を開閉する時のボルト６の回転作業時にボルト６とナット７がかじってしまった場合の復旧作業の作業工程に沿って、本発明に係る原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の作用について説明する。
【００３２】
まず、ボルト６の頭部分を切断して、次に、上フランジ３をボルト６から上方に持ち上げて上鏡１を取り外す。そして、ボルト６の下フランジ４上面から突出した部分を切断する。
【００３３】
その後、取付棚９及びナット受け板１７を下側から支持しつつ、取付棚９のボルトを取り外して、取付棚９と共に、ナット受け板１７及びナット回り止め板１９を下方に移動して、ナット７とかじったボルト６を下フランジ４のボルト孔から引き抜いて取り外す。
【００３４】
そして、かじったナット７とボルト６を、ナット支持板１０から取り外して、廃棄する。新たなナット７をナット回り止め板１９のナット孔１８に挿入して、上述の原子炉格納容器の上鏡１を格納容器本体２に固定する場合の作業工程にそって取り付ける。
【００３５】
上述のように、取付棚９をボルト等の固定部材によってガセットプレート８に着脱自在に取り付けるようにしたので、従来のように、溶接やプラズマ切断を行う必要がないので、容易に且つ短時間で復旧作業を行うことができる。さらに、取り外したナット受け板１７及びナット回り止め板１９とからなるナット支持板１０は破損することがないので、再利用することができる上に、ガセットプレート８のグラインダ仕上作業や補修塗装を行う必要がない。
【００３６】
また、ボルト６とナット７がかじった場合の復旧作業に限らず、原子炉格納容器の製作時のナット取付作業においても、溶接作業をなくすことができるので、作業の容易化及び短縮化を図ることができる。
【００３７】
次に、原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の他の実施の形態について説明する。
【００３８】
図５に示すように、下フランジ４の下側には、断面がナット７と略同形の貫通穴２１を有したナット固定部材２２が溶接固定されている。このナット固定部材２２は、ナット７の高さよりも高く形成されており、ナット７の上端面とナット固定部材２２の上端面とを合わせた時のナット７の下端面の位置に、貫通穴２１を横切るように係止ボルト穴２３が二箇所平行に形成されている。そして、この係止ボルト穴２３に係止ボルトを挿通することによって、ナット７を支持するようになっている。
【００３９】
また、さらなる他の実施の形態としては、図６に示すように、隣接するガセットプレート８の側面に掛け渡され、ナット支持板２５が溶接固定されている。このナット支持板２５は、ボルト６が挿入される位置に、断面がナット７と略同形の貫通穴２６が形成されており、ナット７が下フランジ４の下側に接触した時のナット７の下端面の位置に、貫通穴２６を横切るように係止ボルト穴２７が二箇所ずつ平行に形成されている。そして、この係止ボルト穴２７に係止ボルトを挿通することによって、ナット７を支持するようになっている。
【００４０】
なお、上記ナット支持板２５の固定については、溶接に限られることなく、図１に示すような取付棚９を設けて固定支持するようにしてもよい。
【００４１】
また、ナット７の支持に関しては、係止ボルトに限られることなく二股ピン等を係止ボルト穴２３、２７に挿通させるようにしてもよい。
【００４２】
上記構成によれば、ボルト６がナット７にかじった場合に、係止ボルトまたは二股ピンを取り外すことによって、ナット７及び切断されたボルト６を下方に移動させ取り除くことができる。
【００４３】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、原子炉格納容器の主フランジを貫通するボルトとナットがかじった場合の復旧作業を、容易にかつ短時間で行うことができると共に、ナット支持構造の再利用化を図ることができ、作業の効率化及び経済性の向上を図ることができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の実施の形態を正面から示した断面図である。
【図２】主フランジナット部を側方から示した断面図である。
【図３】本発明に係る原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の要部を示した平面図である。
【図４】図３のＡ−Ａ断面図である。
【図５】原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の他の実施の形態を示した（ａ）は側方からみた断面図、（ｂ）は正面から見た断面図、（ｃ）はナット固定部材の平面図である。
【図６】原子炉格納容器の主フランジナット支持構造のさらなる他の実施の形態を示した（ａ）は側方からみた断面図、（ｂ）は正面から見た断面図、（ｃ）はナット支持板の平面図である。
【図７】原子炉格納容器の上部を示した断面図である。
【図８】従来の原子炉格納容器の主フランジナット支持構造の要部を示した平面図である。
【図９】図８のＣ−Ｃ断面図である。
【図１０】従来の復旧作業の作業工程を説明するための工程図である。
【符号の説明】
１ 上鏡
２ 格納容器本体
３ 上フランジ
４ 下フランジ
５ 主フランジ
６ ボルト
７ ナット
８ ガセットプレート
９ 取付棚
１０ ナット支持板
１６ ボルト貫通孔
１７ ナット受け板
１８ ナット孔
１９ ナット回り止め板[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a main flange nut support structure for a nuclear reactor containment vessel for supporting a nut for fastening a bolt that penetrates a main flange formed to fix an upper mirror of a containment vessel to a containment vessel body. is there.
[0002]
[Prior art]
The reactor containment vessel used in nuclear power plants, etc. is for storing the reactor pressure vessel, which is the main part of the reactor power generation equipment, in the reactor building, and is formed in a bell shape with steel plates, for example. Steel reactor containment vessel.
[0003]
As shown in FIG. 7, this steel reactor containment vessel 51 has an upper mirror 53 that forms a lid on the upper portion of the containment vessel body 52, and the reactor pressure vessel is placed in the containment vessel body 52. The upper mirror 53 is sealed and attached.
[0004]
A ring-shaped lower flange 54 is formed on the peripheral edge of the upper end opening of the storage container main body 52, and an upper flange 55 is formed on the peripheral edge (B portion in the figure) of the lower end of the upper mirror 53. . The upper flange 55 and the lower flange 54 are collectively referred to as a main flange 56. Bolt holes 57 (see FIG. 9) are formed through the upper flange 55 and the lower flange 54, respectively. Bolts (not shown) are passed through the bolt holes 57 and nuts 58 ( 9) is attached and fastened, and the upper mirror 53 is attached to the storage container main body 52.
[0005]
By the way, it is necessary to open and close the upper mirror 53 of the reactor containment vessel 51 at the time of periodic inspection, but since the bolt is removed at the time of opening, a main flange nut support structure for supporting the nut 58 is required.
[0006]
As shown in FIGS. 8 and 9, the main flange nut support structure 61 includes a plate-like gusset plate 62 that extends perpendicularly to the lower side of the lower flange 54 of the storage container body 52 and has a predetermined interval in the circumferential direction thereof. A nut receiving plate 63 that supports the nut 58 is provided so as to span the adjacent gusset plates 62. Both ends of the nut receiving plate 63 are fixed to the side surfaces of the gusset plate 62 by welding, and bolt holes 64 are formed at corresponding positions below the bolt holes 57 of the main flange 56.
[0007]
Further, a block-shaped nut detent member 65 is formed on the upper surface of the nut receiving plate 63 so as to surround the bolt hole 64 so as to stop the rotation of the nut 58 in the circumferential direction. When the nut 58 is set on the nut receiving plate 63, the nut detent member 65 surrounds three sides from the outside at intervals of 120 degrees among the six sides of the outer periphery of the nut 58.
[0008]
The nut receiving plate 63 is attached by first welding the nut receiving plate 63 formed with two nut detent members 65a located on the storage container main body 52 side (inner side) to the side surface of the gusset plate 62. After fixing, apply repair coating. Next, the nut 58 is set at a predetermined position, and then the outer nut detent member 65b is attached to the predetermined position by welding.
[0009]
Since the nut 58 is thus prevented from rotating in the circumferential direction by the nut detent member 65, the nut 58 gradually rises by rotating the bolt penetrated from the top to the main flange 56, and the lower flange. The upper flange and the lower flange are fixed by being pressed by the lower surface of 54.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the bolt and the nut 58 may be gnawed during the rotating operation of the bolt when the upper mirror 53 of the reactor containment vessel 51 is opened and closed, making it impossible to remove it. Will be described.
[0011]
First, as shown to Fig.10 (a), the head part of the volt | bolt 67 is cut | disconnected. Next, as shown in FIG. 10B, the upper mirror 53 is removed by lifting the upper flange 55 upward from the bolt 67. Then, as shown in FIG. 10C, the portion protruding from the upper surface of the lower flange 54 of the bolt 67 is cut. Thereafter, as shown in FIG. 10 (d), the nut receiving plate 63 supporting the nut 58 and the cut bolt 67 is plasma cut, separated from the gusset plate 62, moved downward, and bitten with the nut 58. The bolt 67 is pulled out from the bolt hole 57 of the lower flange 54 and removed. Thereafter, the plasma-cut portion of the side surface portion of the gusset plate 62 is finished by a grinder.
[0012]
Then, after fixing the nut receiving plate 63 formed with the two inner nut detent members 65a by welding to the side surface of the gusset plate 62, repair coating is performed, and then the nut 58 is moved to a predetermined position. After that, the outer nut detent member 65b is attached to a predetermined position by welding.
[0013]
As described above, in the restoration work, the nut receiving plate 63 constituting the nut support structure 61 must be plasma-cut, and the gusset plate 62 needs to be finished with a grinder. In addition to being expensive, the removed nut receiving plate 63 must be disposed of, and a new nut receiving plate has to be prepared, resulting in a lack of economic efficiency.
[0014]
Therefore, the present invention has been devised in order to effectively solve the above problems, and its purpose is to restore the member when the bolt and nut that penetrate the main flange of the reactor containment vessel are gnawed. An object of the present invention is to provide a main flange nut support structure for a nuclear reactor containment vessel that can be easily performed in a short time and can be reused.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the present invention provides a main flange comprising an upper flange at the lower end of the upper mirror and a lower flange at the upper end of the containment vessel formed to fix the upper mirror of the reactor containment vessel to the containment vessel body. In the main flange nut support structure of the reactor containment vessel for supporting the nut for fastening the bolt that penetrates, in order to support the lower flange of the containment vessel main body, a plate-like gusset plate that extends vertically downward is provided. A plurality of sheets are provided at predetermined intervals in the circumferential direction, and cantilevered mounting shelves are detachably mounted so as to face the side surfaces of the adjacent gusset plates, and the nuts are supported between the mounting shelves. A nut support plate is detachably mounted.
[0016]
The nut support plate includes a nut receiving plate having a bolt through-hole through which the bolt passes, and a nut detent plate in which a nut hole is formed to fit the nut on an upper portion of the nut receiving plate. Is preferred.
[0017]
According to the above configuration, since the nut support plate is detachably provided, it is not necessary to plasma-cut the nut support plate during the recovery operation when the bolt and nut penetrating the main flange of the reactor containment vessel are gnawed. The operation can be performed easily and in a short time, and the nut support structure can be reused.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0019]
FIG. 1 is a sectional view showing an embodiment of a main flange nut supporting structure for a reactor containment vessel according to the present invention from the front, FIG. 2 is a sectional view showing a main flange nut portion from the side, and FIG. FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line AA of FIG. 3, showing a main part of the main flange nut support structure of the reactor containment vessel according to FIG.
[0020]
First, the structure of the main flange nut support structure of the reactor containment vessel according to the present invention will be described.
[0021]
As shown in FIG. 2, the main flange nut support structure has an upper flange 3 and a containment vessel main body 2 at the lower end of the upper mirror 1 formed to fix the upper mirror 1 of the reactor containment vessel to the containment vessel main body 2. This is to support a nut 7 for fastening a bolt 6 penetrating a main flange 5 composed of a lower flange 4 at the upper end of the upper end. In order to support the lower flange 4 formed on the storage container main body 2, a plurality of vertically extending plate-like gusset plates 8 are provided at predetermined intervals in the circumferential direction. And the cantilever-like mounting shelf 9 (refer FIG.1 and FIG.3) is detachably attached so that the side surface of these adjacent gusset plates 8 may be opposed, respectively. Further, a nut support plate 10 that supports the nut 7 is detachably provided between the mounting shelves 9. A gusset plate 11 similar to the gusset plate 8 of the storage container body 2 is formed on the upper flange 3.
[0022]
As shown in FIGS. 1 and 3, the nut support plate 10 includes a nut receiving plate 17 having a bolt through hole 16 through which the bolt 6 passes, and a bolt through hole 16 provided to overlap the nut receiving plate 17. And a nut detent plate 19 in which a nut hole 18 having a shape substantially the same as the outer shape of the nut 7 is formed. The nut hole of the nut detent plate 19 has a hexagonal shape slightly larger than the outer shape so as to fit the nut 7 and is formed concentrically with the bolt through hole 16 of the nut receiving plate 17.
[0023]
The mounting shelf 9 includes a plate-like shelf 14 and a protrusion 15 formed on the top surface of the shelf 14. Each shelf portion 14 is provided along the side surface of the gusset plate 8, and the upper surface thereof is horizontal and has the same height. Each shelf 14 is formed with a through hole (not shown) in the horizontal direction toward the gusset plate 8 side. A fixing member such as a bolt is inserted into the through hole to gusset the mounting shelf 9. The plate 8 is detachably fixed so as to face the side surfaces. The protrusion 15 is formed in a columnar shape at a substantially central portion along the gusset plate 8, and its height h 1 is set to be larger than the thickness t 1 of the nut receiving plate 17, The stopper plate 19 can be fitted into the notch 20. Further, the distance s1 between the upper end of the projecting portion 15 and the lower end of the lower flange 4 is any of the thickness t1 of the nut receiving plate 17, the thickness t2 of the nut detent plate 19 and the thickness t3 of the nut 7. Is also getting bigger. Further, the distance s2 between the upper end of the nut detent plate 19 and the lower end of the lower flange 4 that is mounted and set is set to be smaller than the thickness t3 of the nut 7.
[0024]
At both ends of the nut receiving plate 17 and the nut detent plate 19 on the gusset plate 8 side, a notch portion 20 that fits with the protruding portion 15 is formed. Each notch 20 has a semicircular tip, and is fitted with the protrusion 15 to prevent the nut receiving plate 17 and the nut detent plate 19 from shifting in the horizontal direction. It has become.
[0025]
The notch 20 may be a hole having substantially the same diameter as the protrusion 15 as long as it can prevent the nut receiving plate 17 and the nut detent plate 19 from being displaced.
[0026]
Moreover, the cross-sectional shape of the protrusion 15 is not limited to a circular shape, and may be a polygonal shape.
[0027]
By the way, although the mounting shelf 9, the nut support plate 10 and the like are shown only on the inside of the gusset plate 8, they are actually formed on both sides of the gusset plate 8 so as to make a round along the peripheral edge of the storage container body 2. It has become.
[0028]
Next, an operation process when the upper mirror 1 of the reactor containment vessel is fixed to the containment vessel main body 2 will be described.
[0029]
First, the mounting shelf 9 is attached to the side surface of the gusset plate 8, and the nut receiving plate 17 is horizontally inserted into the storage container main body 2 side through the gap between the projection 15 of the mounting shelf 9 and the lower end of the lower flange 4. Then, the protrusion 15 and the notch 20 are lowered vertically at the position where the positions match. Next, the nut 7 is inserted into the nut hole 18 of the nut detent plate 19 and lifted from the lower side, and is passed through the clearance between the projection 15 of the mounting shelf 9 and the lower end of the lower flange 4 toward the storage container body 2 side. It is inserted horizontally and is lowered vertically at the position where the projection 15 and the notch 20 are aligned.
[0030]
When this operation is completed, the state shown in FIG. 4 is obtained. Thereafter, the upper mirror 1 is lowered and placed so that the positions of the upper flange 3 and the lower flange 4 are aligned, and then the bolt 6 is passed from above the upper flange 3 so that the bolt 6 contacts the nut 7. If so, lower it while rotating. Here, the outer periphery of the nut 7 is fixed by a nut detent plate 19 and is not rotated. Therefore, the nut 7 is raised by the rotation of the bolt 6 and abuts against the lower end of the lower flange 4, The flange 3 and the lower flange 4 are fastened and fixed (see FIG. 1). At this time, the distance s2 between the upper end of the attached nut detent plate 19 and the lower end of the lower flange 4 is set to be smaller than the thickness t3 of the nut 7, so that the nut 7 The stopper plate 19 can be tightened without slipping out of the nut hole 18 and rotating freely.
[0031]
Next, the main flange nut of the reactor containment vessel according to the present invention, along with the work process of the recovery work when the bolt 6 and the nut 7 are gnawed during the rotation of the bolt 6 when opening and closing the upper mirror 1 The operation of the support structure will be described.
[0032]
First, the head portion of the bolt 6 is cut, and then the upper flange 3 is lifted upward from the bolt 6 to remove the upper mirror 1. And the part which protruded from the lower flange 4 upper surface of the volt | bolt 6 is cut | disconnected.
[0033]
Thereafter, while supporting the mounting shelf 9 and the nut receiving plate 17 from below, the bolts of the mounting shelf 9 are removed, and together with the mounting shelf 9, the nut receiving plate 17 and the nut detent plate 19 are moved downward, and the nut The bolt 6 that has been bitten by 7 is pulled out from the bolt hole of the lower flange 4 and removed.
[0034]
Then, the gnawed nut 7 and bolt 6 are removed from the nut support plate 10 and discarded. A new nut 7 is inserted into the nut hole 18 of the nut detent plate 19 and attached along the work process when the upper mirror 1 of the reactor containment vessel is fixed to the containment vessel body 2.
[0035]
As described above, since the mounting shelf 9 is detachably attached to the gusset plate 8 by a fixing member such as a bolt, it is not necessary to perform welding or plasma cutting as in the prior art, so it is easy and quick. Recovery work can be performed. Further, since the nut support plate 10 composed of the removed nut receiving plate 17 and nut detent plate 19 is not damaged, it can be reused, and the gusset plate 8 is subjected to grinder finishing work and repair coating. There is no need.
[0036]
Further, not only the restoration work when the bolt 6 and the nut 7 are gnawed, but also the nut installation work at the time of manufacturing the reactor containment vessel, the welding work can be eliminated, thereby facilitating and shortening the work. be able to.
[0037]
Next, another embodiment of the main flange nut support structure for the reactor containment vessel will be described.
[0038]
As shown in FIG. 5, a nut fixing member 22 having a through hole 21 whose section is substantially the same as that of the nut 7 is welded and fixed to the lower side of the lower flange 4. The nut fixing member 22 is formed higher than the height of the nut 7, and the through hole 21 is positioned at the lower end surface of the nut 7 when the upper end surface of the nut 7 and the upper end surface of the nut fixing member 22 are combined. The locking bolt hole 23 is formed in two places in parallel so as to cross the line. The nut 7 is supported by inserting a locking bolt into the locking bolt hole 23.
[0039]
As still another embodiment, as shown in FIG. 6, the nut support plate 25 is welded and fixed to the side surface of the adjacent gusset plate 8. The nut support plate 25 has a through hole 26 having a cross section substantially the same as that of the nut 7 at a position where the bolt 6 is inserted, and the nut 7 when the nut 7 contacts the lower side of the lower flange 4. Two locking bolt holes 27 are formed in parallel at the position of the lower end surface so as to cross the through hole 26. The nut 7 is supported by inserting a locking bolt into the locking bolt hole 27.
[0040]
The fixing of the nut support plate 25 is not limited to welding, and a mounting shelf 9 as shown in FIG. 1 may be provided and fixedly supported.
[0041]
Further, regarding the support of the nut 7, the forked pin or the like may be inserted into the locking bolt holes 23 and 27 without being limited to the locking bolt.
[0042]
According to the said structure, when the volt | bolt 6 bites into the nut 7, the nut 7 and the cut | disconnected bolt 6 can be moved below and removed by removing a locking bolt or a forked pin.
[0043]
【The invention's effect】
In short, according to the present invention, the recovery work when the bolt and nut penetrating the main flange of the reactor containment vessel are gnawed can be easily and quickly performed, and the nut support structure can be reused. Therefore, it is possible to achieve an excellent effect that work efficiency and economic efficiency can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of a main flange nut support structure for a reactor containment vessel according to the present invention from the front.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a main flange nut portion from the side.
FIG. 3 is a plan view showing the main part of the main flange nut support structure of the reactor containment vessel according to the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 3;
FIGS. 5A and 5B show another embodiment of a main flange nut support structure for a reactor containment vessel, FIG. 5A is a sectional view seen from the side, FIG. 5B is a sectional view seen from the front, and FIG. It is a top view of a fixing member.
6A and 6B show still another embodiment of a main flange nut support structure of a containment vessel, FIG. 6A is a sectional view seen from the side, FIG. 6B is a sectional view seen from the front, and FIG. It is a top view of a nut support plate.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the upper part of the reactor containment vessel.
FIG. 8 is a plan view showing a main part of a main flange nut support structure of a conventional reactor containment vessel.
9 is a cross-sectional view taken along the line CC of FIG.
FIG. 10 is a process diagram for explaining a work process of a conventional restoration work.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Upper mirror 2 Primary container 3 Upper flange 4 Lower flange 5 Main flange 6 Bolt 7 Nut 8 Gusset plate 9 Mounting shelf 10 Nut support plate 16 Bolt through-hole 17 Nut receiving plate 18 Nut hole 19 Nut detent plate

Claims (2)

原子炉格納容器の上鏡を格納容器本体に固定すべく形成された上鏡下端部の上フランジと格納容器本体上端部の下フランジとからなる主フランジを貫通するボルトを締結させるナットを支持するための原子炉格納容器の主フランジナット支持構造において、上記格納容器本体の下フランジを支持すべく、その下側に垂直に延びる板状のガセットプレートを、その周方向に所定間隔を隔てて複数枚設け、これら隣接するガセットプレートの側面にそれぞれ対向するように片持ち状の取付棚を着脱自在に取り付けると共に、これらの取付棚間に上記ナットを支持するナット支持板を着脱自在に掛け渡したことを特徴とする原子炉格納容器の主フランジナット支持構造。Supports a nut that fastens a bolt that passes through a main flange formed by an upper flange at the lower end of the upper mirror and a lower flange at the upper end of the containment vessel body, which is formed to fix the upper mirror of the reactor containment vessel to the containment vessel body. In order to support the lower flange of the main body of the containment vessel, a plurality of plate-like gusset plates extending vertically downward from the main body of the reactor containment vessel with a predetermined interval in the circumferential direction A cantilevered mounting shelf is detachably attached so as to face the side surfaces of the adjacent gusset plates, and a nut support plate for supporting the nut is detachably spanned between these mounting shelves. A main flange nut support structure for a containment vessel characterized by that. 上記ナット支持板が、上記ボルトが貫通するボルト貫通孔を備えたナット受け板と、このナット受け板の上部に上記ナットを嵌合させるべくナット孔が形成されたナット回り止め板とからなる請求項１記載の原子炉格納容器の主フランジナット支持構造。The nut support plate includes a nut receiving plate having a bolt through hole through which the bolt passes, and a nut detent plate in which a nut hole is formed to fit the nut on an upper portion of the nut receiving plate. The main flange nut support structure of the reactor containment vessel according to Item 1.

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