JP3975325B2

JP3975325B2 - Sealing device for continuous casting machine

Info

Publication number: JP3975325B2
Application number: JP2001321554A
Authority: JP
Inventors: 正横山
Original assignee: Nok Corp
Current assignee: Nok Corp
Priority date: 2001-10-19
Filing date: 2001-10-19
Publication date: 2007-09-12
Anticipated expiration: 2021-10-19
Also published as: JP2003120827A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、密封装置に係り、更に詳しくは、鉄鋼分野ないし製鉄分野等の連鋳機設備に用いられる連鋳機用密封装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
連鋳機は、転炉や電気炉等で作られた溶鋼を鋳型で冷やし、中で固まった鋼を鋳型の底から帯のように連続的に引き出して鋼片を作る装置であり、図４に示すように、鋼片を移送する移送路に多数のロール５１を有し（図では一つのみを示している）、ロール５１を回転自在に支持するロールベアリング部５２を有し、ロールベアリング部５２の機内Ａに潤滑用グリースを供給するグリース供給路５３を有し、更に機外Ｂの水やスケール等のダストが機内Ａへ侵入することがないようにダストリップ５４ａを備えた連鋳機用密封装置５４を有している。
【０００３】
上記連鋳機用密封装置５４は、そのダストリップ５４ａをロール５１の周面に摺動自在に密接させることによってダストの侵入を防止すべくこれをシールするものであるが、ロールベアリング部５２の機内Ａに定期的（通常は１５〜３０分に１回程度）に供給されるグリースの一部をダストリップ５４ａの機外Ｂ側へ溢出させて堰を設けるようにすると、このグリースによる堰によってダストがダストリップ５４ａに接近するのが阻まれるために、一層効果的にダストをシールすることができる。
【０００４】
しかしながら、上記従来の密封装置５４は、ハウジング５５の内周に嵌着される取付部５４ｂの内周側にロール５１の周面に摺動自在に密接するダストリップ５４ａを一体成形したものに過ぎず、よってグリースの給脂圧を利用して機内Ａのグリースを機外Ｂ側へ溢出させようとすると、ダストリップ５４ａを押し開いてダストリップ５４ａとロール５１の間からグリースを排出させるしか、その経路がない。したがってこの場合には、以下のような不都合がある。
【０００５】
すなわち、ダストリップ５４ａが硬化して緊迫力が増大するとグリースを排出しにくくなり、反対にダストリップ５４ａがへたったり摩耗したりして緊迫力が低下するとグリースの排出量が多くなり過ぎるために、グリースを常時安定的に溢出させることができない。したがって、グリースによる堰の形成が不安定なものとなり、よってこれを原因として、ダストに対するシール性を十分に向上させることができない。
【０００６】
また、グリースの固まりがダストリップ５４ａを拡開して通過するために、ダストリップ５４ａに過大な変形を与えることがあり、このようなことがあるとダストリップ５４ａによる本来のシール性が損なわれることもある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑みて、グリースの溢出を安定化させてグリースによる堰の形成を安定化させるとともに、グリースの固まりがダストリップを拡開して通過することがなく、もってダストに対する優れたシール性を長期間に亙って発揮することが可能な密封装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項１による密封装置は、連鋳機におけるロールベアリング部の機外側から機内側へダストが侵入しないようにダストシールを設けた連鋳機用密封装置において、前記ダストシールの外周側部位に、機内側のグリースをその給脂圧により前記ダストシールの機外側へ溢出させるグリース溢出路を設け、前記グリース溢出路は、ハウジングの内周に気密的に嵌着される外周嵌合ゴム部の外面に設けたスリット溝により形成されかつグリースの溢出に際して前記ダストシールを拡開させることなく前記ダストシールの機外側にグリースを排出するものであって、排出したグリースをダストが前記ダストシールに接近するのを阻む堰として利用するものであることを特徴とするものである。
【００１０】
また、本発明の請求項２による密封装置は、上記した請求項１の連鋳機用密封装置において、グリース溢出路の出口部分に、ダストの逆流を防止するチェック弁が設けられていることを特徴とするものである。
【００１１】
上記構成を備えた本発明の請求項１による密封装置においては、ダストシールの外周側部位に、機内側のグリースをその給脂圧によりダストシールの機外側へ溢出させるグリース溢出路が設けられているために、このグリース溢出路を経由して機内のグリースをダストシールの機外側へ溢出させることが可能となる。したがって、ダストシールがリップを備える場合であっても、リップは拡開されることがない。
【００１２】
グリース溢出路は、当該密封装置の外周嵌合ゴム部に設けるスリット溝によってこれを形成すると、ゴムの表面にスリット溝を形成するだけで良いために、その形成作業を容易なものとすることが可能となる。
【００１３】
また、請求項２に記載したようにグリース溢出路の出口部分に、ダストの逆流を防止するチェック弁を設けると、機内側の圧力が低下したりグリース量が減少したりしたときにダストがグリース溢出路に侵入するのを防止することが可能となる。
【００１４】
尚、本件出願には、以下の技術的事項が含まれる。
【００１５】
すなわち、上記目的を達成するため、本件出願が提案する一の密封装置は、シール外周嵌合ゴム部にスリット溝を設け、軸受側にグリースが供給された際、その給脂圧でグリースがスリット溝を通ってダストリップの外側（水・スケール側）に排出される構成を持った連鋳機用オイルシールであり、また、シール外周嵌合ゴム部にスリット溝を設け、軸受側にグリースが供給された際、その給脂圧でグリースがスリット溝を通ってダストリップの外側（水・スケール側）に排出される構成を持ったオイルシールであってかつ、シール押さえプレートの側面に接触する補助リップを設けた連鋳機用オイルシールである。スリット溝の形状は四角溝、三角溝またはＵ字溝等いかなる形状でも良く、内部（機内）と外部（機外）とが貫通すれば良く、特に形状を特定しない。また、スリット溝の配置も等配でもランダムでも良い。また、これらスリット溝はゴム加硫時に型で成形しても後加工で設けても良い。補助リップは、グリースの逆流を防止するチェック弁の一例である。
【００１６】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【００１７】
第一実施例・・・
図１は、本発明の第一実施例に係る密封装置１の半裁断面を示している。
【００１８】
当該実施例に係る密封装置１は、連鋳機におけるロール軸部２１の周面に摺動自在に密接して、機外Ｂの水やスケール等のダストが機内Ａへ侵入しないようにこれをシールするとともに、グリースの消費量を低減させるべく機内Ａのグリースが機外Ｂへ漏洩しないようにこれをシールするものであって、以下のように構成されている。
【００１９】
すなわち先ず、ハウジング２４の内周に気密的に嵌着される環状の外周嵌合ゴム部２が設けられており、この外周嵌合ゴム部２の内周側にダストシール３として作用する樹脂製のダストリップ４と、第一および第二の金属環６，７の組み合わせよりなるグリースシール保持部５とが設けられており、後者のグリースシール保持部５の内側にグリースシール８として作用する樹脂製のシールリング９とゴム製のバックアップリング１０とが設けられている。
【００２０】
このうち先ず、外周嵌合ゴム部２は、所定のゴム材料によって断面略Ｌ字形に形成されており、ハウジング２４の本体部２４ａの内周側に嵌着される筒状部２ａの軸方向一端に、ハウジング２４のシール押さえプレート部２４ｂに対して軸方向一方の機内Ａ側から当接せしめられる内向きフランジ状のフランジ部２ｂを一体成形したものである。この外周嵌合ゴム部２は第一の金属環６に焼付け固定されるが、単独で成形してからダストリップ４とともに第一の金属環６に後付けするようにしても良い。
【００２１】
ダストリップ４は、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）など所定の樹脂材料によって環状に形成されており、外周嵌合ゴム部２のフランジ部２ｂと第一の金属環６との間に挟まれる取付部４ａの内周側に、ロール軸部２１の周面に摺動自在に密接するリップ部４ｂを一体成形したものである。
【００２２】
第一の金属環６は、所定の金属材料によって断面略コ字形に形成されており、外周嵌合ゴム部２の筒状部２ａの内周側に配置される筒状部６ａの軸方向一端に外周嵌合ゴム部２との間にダストリップ４を挟みこむ内向きフランジ状のフランジ部６ｂを一体成形するとともに、筒状部６ａの軸方向他端に、組立時に径方向内方へ向けてカシメ加工されるカシメ部６ｃを一体成形したものである。
【００２３】
第二の金属環７は、所定の金属材料によって断面略Ｌ字形に形成されており、第一の金属環６の筒状部６ａの内周側に配置される筒状部７ａの軸方向一端に内向きフランジ状のフランジ部７ｂを一体成形したものであって、この第二の金属環７の筒状部７ａおよびフランジ部７ｂならびに第一の金属環６のフランジ部６ｂによって囲まれる空間内にシールリング９およびバックアップリング１０が配置されている。
【００２４】
シールリング９は、ＰＴＦＥなど所定の樹脂材料によって断面角形に形成されており、その内径面に、ロール軸部２１の周面に摺動自在に密接する円筒面状の摺動面９ａが設けられている。
【００２５】
また、バックアップリング１０は、所定のゴム材料によって断面角形に形成されており、シールリング９と第二の金属環７の筒状部７ａとの間に配置されてシールリング９をバックアップする。
【００２６】
上記外周嵌合ゴム部２の外面に、装着時、機内Ａと機外Ｂとを連通するスリット溝１１が形成されており、このスリット溝１１によって、機内Ａのグリースをその給脂圧によりダストリップ４の機外Ｂ側へ溢出させるグリース溢出路１２が設けられている。
【００２７】
スリット溝１１は、外周嵌合ゴム部２の筒状部２ａの外周面に形成された軸方向部１１ａと、外周嵌合ゴム部２のフランジ部２ｂの外側端面に設けられた径方向部１１ｂとを一連に有しており、機内Ａから軸方向部１１ａおよび径方向部１１ｂを経由してダストリップ４の外側にグリースの一部を排出する。このスリット溝１１は複数が円周上等間隔をもって等配状に形成されているが、その配置はランダムなものであっても良い。また、スリット溝１１の断面形状は四角溝、三角溝またはＵ字溝等、特に限定されない。
【００２８】
上記構成の密封装置１は、図２に示すように、連鋳機におけるロールベアリング部２２に装着され、ダストリップ４によって機外Ｂの水やスケール等のダストが機内Ａへ侵入しないようにこれをシールするとともに、シールリング１０によって機内Ａのグリースが機外Ｂへ多量に漏洩しないようにこれをシールするものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。尚、図２において、符号２１はロール軸部、２２はロールベアリング部、２３はベアリング、２４はハウジング、２５はグリース供給路、２６は外側シールをそれぞれ示している。
【００２９】
すなわち、上記構成の密封装置１においては先ず、ダストシール３であるダストリップ４の外周側部位に、機内Ａのグリースをその給脂圧によりダストリップ４の機外Ｂ側へ溢出させるグリース溢出路１２が設けられているために、このグリース溢出路１２を経由して機内Ａのグリースをダストリップ４の機外Ｂ側へ溢出させることが可能とされている。したがって図２に示したように、ダストリップ４の機外Ｂ側に、溢出したグリースＧによる環状の堰が設けられて、この堰がダストがダストリップ４に接近するのを阻むために、ダストを有効にシールすることができる。
【００３０】
また、機内Ａのグリースをグリース溢出路１２を経由してダストリップ４の機外Ｂ側へ溢出させる構成であるために、当該密封装置１によれば、グリースの溢出量を安定化させることが可能とされている。したがって、堰の形成を安定化させることができ、よってダストに対するシール性を向上させることができる。また、グリースの溢出に際してダストリップ４を拡開させることがないために、ダストリップ４に過大な変形が発生するのを未然に防止することができ、よってダストリップ４本来のシール性を維持することができる。特にダストリップ４がＰＴＦＥリップである場合は、リップの変形量が少なく、変形に対する耐久性もゴムリップより劣るため、本発明の構成は特に有効である。
【００３１】
第二実施例・・・
上記構成の第一実施例による密封装置１に対しては、その構成を以下のように付加変更することができる。
【００３２】
すなわち、図３に示すように、グリース溢出路１２の出口付近に、ハウジング２４のシール押さえプレート部２４ｂの端面に接離自在に接触する補助リップ１３が設けられており、この補助リップ１３によって、機外Ｂのダストが機内Ａへ向けて逆流するのを防止するチェック弁１４が設けられている。補助リップ１３はゴム製であって、外周嵌合ゴム部２のフランジ部２ｂの内径端部に一体成形されている。
【００３３】
このチェック弁１４は、グリースの溢出時にはその圧力により開弁し、圧力が低下すると補助リップ１３の弾性復帰により閉弁する。したがって、機内Ａ側の圧力が低下したりグリース量が減少したりしたときに機外Ｂのダストがグリース溢出路１２に侵入するのを防止することができ、これによりダストに対するシール性を一層向上させることができる。
【００３４】
尚、この第二実施例に係る密封装置１の他の構成および作用効果は、上記第一実施例と同じである。
【００３５】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【００３６】
すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の請求項１による密封装置においてはダストシールの外周側部位に、機内側のグリースをその給脂圧によりダストシールの機外側へ溢出させるグリース溢出路が設けられているために、このグリース溢出路を経由して機内側のグリースをダストシールの機外側へ溢出させることができる。したがって、ダストシールの機外側に、溢出したグリースによる堰が設けられて、この堰によってダストがダストシールに接近するのが阻まれるためにダストを有効にシールすることができる。
【００３７】
また、機内側のグリースをグリース溢出路を経由してダストシールの機外側へ溢出させる構成であるために、グリースの溢出量を安定化させることができる。したがって、グリースによる堰の形成を安定化させることができ、よってダストに対するシール性を向上させることができる。また、密封装置がダストリップを備えている場合、グリースの溢出に際してダストリップを拡開させることがないために、ダストリップに過大な変形が発生するのを未然に防止することができ、よってダストリップ本来のシール性を維持することができる。
【００３８】
また、グリース溢出路が、当該密封装置の外周嵌合ゴム部に設けたスリット溝により形成されているために、グリース溢出路を比較的容易に形成することができる。
【００３９】
また、上記構成を備えた本発明の請求項２による密封装置においては、請求項１におけるグリース溢出路の出口部分に、ダストの逆流を防止するチェック弁が設けられているために、機内側の圧力が低下したりグリース量が減少したりしたときにダストがグリース溢出路に侵入するのを防止することができる。したがって、ダストに対するシール性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第一実施例に係る密封装置の半裁断面図
【図２】同密封装置を備えたロールベアリング部の要部半裁断面図
【図３】本発明の第二実施例に係る密封装置の半裁断面図
【図４】従来例に係る密封装置を備えたロールベアリング部の要部半裁断面図
【符号の説明】
１密封装置
２外周嵌合ゴム部
２ａ，６ａ，７ａ筒状部
２ｂ，６ｂ，７ｂフランジ部
３ダストシール
４ダストリップ
４ａ取付部
４ｂリップ部
５グリースシール保持部
６第一の金属環
６ｃカシメ部
７第二の金属環
８グリースシール
９シールリング
９ａ摺動面
１０バックアップリング
１１スリット溝
１１ａ軸方向部
１１ｂ径方向部
１２グリース溢出路
１３補助リップ
１４チェック弁
２１ロール軸部
２２ロールベアリング部
２３ベアリング
２４ハウジング
２４ａ本体部
２４ｂシール押さえプレート部
２５グリース供給路
２６外側シール
Ａ機内
Ｂ機外
Ｇグリース[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sealing device, and more particularly, to a sealing device for a continuous caster used for continuous caster equipment in the steel field or the steelmaking field.
[0002]
[Prior art]
The continuous casting machine is an apparatus that cools molten steel produced in a converter or electric furnace with a mold and continuously draws the solidified steel from the bottom of the mold like a strip to make a steel piece. As shown in FIG. 4, the transfer path for transferring the steel slab has a large number of rolls 51 (only one is shown in the figure), a roll bearing portion 52 that rotatably supports the roll 51, and a roll bearing. Continuous casting with a grease supply path 53 for supplying grease for lubrication to the in-machine A of the section 52, and further provided with a dust lip 54a so that dust such as water and scale outside the machine B does not enter the in-machine A. A machine sealing device 54 is provided.
[0003]
The continuous casting machine sealing device 54 seals the dust lip 54a in a slidable close contact with the peripheral surface of the roll 51 in order to prevent dust from entering. If a portion of the grease that is regularly supplied to the machine A (usually once every 15 to 30 minutes) overflows to the outside B side of the dust lip 54a, a weir is provided. Since the dust is prevented from approaching the dust lip 54a, the dust can be sealed more effectively.
[0004]
However, the conventional sealing device 54 is merely an integrally formed dust strip 54a slidably in close contact with the peripheral surface of the roll 51 on the inner peripheral side of the mounting portion 54b fitted to the inner periphery of the housing 55. Therefore, when trying to overflow the grease in the machine A to the outside B side using the grease supply pressure of the grease, the dust lip 54a is pushed open and the grease is discharged from between the dust lip 54a and the roll 51. There is no route. Therefore, in this case, there are the following disadvantages.
[0005]
That is, when the dust lip 54a is hardened and the tightening force increases, it becomes difficult to discharge the grease. On the other hand, when the dust lip 54a is worn or worn and the tightening force decreases, the amount of grease discharged becomes excessive. , Grease can not always overflow stably. Therefore, the formation of the weir with the grease becomes unstable, and therefore the sealing performance against dust cannot be sufficiently improved due to this.
[0006]
Further, since the lump of grease spreads and passes through the dust lip 54a, the dust lip 54a may be excessively deformed. In such a case, the original sealing performance by the dust lip 54a is impaired. Sometimes.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
In view of the above, the present invention stabilizes the overflow of grease and stabilizes the formation of the weir with grease, and the grease lump does not pass through the dust lip so that it is excellent against dust. Another object of the present invention is to provide a sealing device capable of exhibiting the sealing performance over a long period of time.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a sealing device according to claim 1 of the present invention is a continuous casting machine sealing device in which a dust seal is provided so that dust does not enter from the outside of the roll bearing portion into the inside of the continuous casting machine. A grease overflow path is provided at the outer peripheral side portion of the dust seal to allow the grease on the inside of the machine to overflow to the outside of the machine by the supply pressure , and the grease overflow path is hermetically fitted to the inner periphery of the housing. It is formed by a slit groove provided on the outer surface of the outer peripheral fitting rubber portion and discharges grease to the outside of the dust seal without expanding the dust seal when the grease overflows, and the dust is discharged from the dust seal. It is used as a weir that prevents access to the dust seal .
[0010]
The sealing device according to claim 2 of the present invention is the sealing device for a continuous casting machine according to claim 1 , wherein a check valve for preventing the backflow of dust is provided at the outlet portion of the grease overflow path. It is a feature.
[0011]
In the sealing device according to the first aspect of the present invention having the above-described configuration, a grease overflow path is provided on the outer peripheral side portion of the dust seal so that the grease on the inner side of the machine overflows to the outer side of the dust seal due to its supply pressure. In addition, the grease in the machine can overflow to the outside of the dust seal through the grease overflow path. Therefore, even when the dust seal includes a lip, the lip is not expanded.
[0012]
When the grease overflow path is formed by the slit groove provided in the outer peripheral fitting rubber portion of the sealing device , it is only necessary to form the slit groove on the surface of the rubber. It becomes possible.
[0013]
In addition, if a check valve for preventing the backflow of dust is provided at the outlet portion of the grease overflow passage as described in claim 2 , the dust is removed when the pressure inside the machine decreases or the amount of grease decreases. It is possible to prevent entry into the overflow path.
[0014]
The present application includes the following technical matters.
[0015]
That is, in order to achieve the above object, one sealing device proposed in the present application is provided with a slit groove on the seal outer peripheral fitting rubber portion, and when grease is supplied to the bearing side, the grease is slit by the grease supply pressure. It is an oil seal for continuous casting machines that is configured to be discharged to the outside (water / scale side) of the dust lip through the groove. Also, a slit groove is provided on the seal outer fitting rubber part, and grease is provided on the bearing side. When supplied, it is an oil seal that has a structure in which the grease is discharged to the outside (water / scale side) of the dust lip through the slit groove by the grease supply pressure, and contacts the side surface of the seal holding plate. This is an oil seal for a continuous casting machine provided with an auxiliary lip. The shape of the slit groove may be any shape such as a square groove, a triangular groove, or a U-shaped groove, and the inside (inside the machine) and the outside (outside the machine) may penetrate, and the shape is not particularly specified. Further, the slit grooves may be arranged equally or randomly. Further, these slit grooves may be formed by a mold during rubber vulcanization or may be provided by post-processing. The auxiliary lip is an example of a check valve that prevents backflow of grease.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
First embodiment ...
FIG. 1 shows a half cut section of a sealing device 1 according to a first embodiment of the present invention.
[0018]
The sealing device 1 according to the embodiment is slidably in close contact with the peripheral surface of the roll shaft portion 21 in the continuous casting machine, so that dust such as water and scale outside the machine B does not enter the machine A. In addition to sealing, the grease inside the machine A is sealed so as not to leak to the outside B in order to reduce the consumption of grease.
[0019]
That is, first, an annular outer peripheral fitting rubber portion 2 that is hermetically fitted to the inner periphery of the housing 24 is provided, and a resin-made resin that acts as a dust seal 3 on the inner peripheral side of the outer peripheral fitting rubber portion 2. A dust strip 4 and a grease seal holding portion 5 made of a combination of the first and second metal rings 6 and 7 are provided. Resin made of a resin acting as a grease seal 8 inside the latter grease seal holding portion 5. A seal ring 9 and a rubber backup ring 10 are provided.
[0020]
First of all, the outer peripheral fitting rubber part 2 is formed in a substantially L-shaped cross section by a predetermined rubber material, and is axially one end of the cylindrical part 2a fitted on the inner peripheral side of the main body part 24a of the housing 24. Further, an inward flange-shaped flange portion 2b that is brought into contact with the seal pressing plate portion 24b of the housing 24 from the one side A in the axial direction is integrally formed. The outer peripheral fitting rubber portion 2 is baked and fixed to the first metal ring 6, but it may be formed alone and then retrofitted to the first metal ring 6 together with the dust strip 4.
[0021]
The dust lip 4 is formed in a ring shape from a predetermined resin material such as polytetrafluoroethylene (PTFE), and is attached between the flange portion 2 b of the outer peripheral fitting rubber portion 2 and the first metal ring 6. A lip portion 4b that is slidably in close contact with the peripheral surface of the roll shaft portion 21 is integrally formed on the inner peripheral side of 4a.
[0022]
The first metal ring 6 is formed in a substantially U-shaped cross section with a predetermined metal material, and is one end in the axial direction of the cylindrical portion 6a disposed on the inner peripheral side of the cylindrical portion 2a of the outer peripheral fitting rubber portion 2. An inward flange-shaped flange portion 6b sandwiching the dust lip 4 between the outer peripheral fitting rubber portion 2 and the outer peripheral fitting rubber portion 2 is integrally formed and directed radially inward at the other axial end of the tubular portion 6a. The caulking portion 6c to be caulked is integrally molded.
[0023]
The second metal ring 7 is formed in a substantially L-shaped cross section with a predetermined metal material, and is one end in the axial direction of the cylindrical part 7a disposed on the inner peripheral side of the cylindrical part 6a of the first metal ring 6. The flange portion 7b having an inward flange shape is integrally formed with the cylindrical portion 7a and the flange portion 7b of the second metal ring 7, and the space surrounded by the flange portion 6b of the first metal ring 6. A seal ring 9 and a backup ring 10 are arranged on the front side.
[0024]
The seal ring 9 is formed in a square cross section with a predetermined resin material such as PTFE, and a cylindrical sliding surface 9 a that is slidably in close contact with the peripheral surface of the roll shaft portion 21 is provided on the inner diameter surface thereof. ing.
[0025]
The backup ring 10 is formed in a square cross section with a predetermined rubber material, and is disposed between the seal ring 9 and the cylindrical portion 7 a of the second metal ring 7 to back up the seal ring 9.
[0026]
A slit groove 11 is formed on the outer surface of the outer peripheral fitting rubber portion 2 so as to communicate between the machine A and the machine B at the time of mounting, and the grease in the machine A is reduced by the greasing pressure by the slit groove 11. A grease overflow path 12 for overflowing the strip 4 to the outside B side is provided.
[0027]
The slit groove 11 includes an axial portion 11a formed on the outer peripheral surface of the cylindrical portion 2a of the outer peripheral fitting rubber portion 2, and a radial portion 11b provided on the outer end surface of the flange portion 2b of the outer peripheral fitting rubber portion 2. And a part of the grease is discharged from the interior A to the outside of the dust lip 4 via the axial part 11a and the radial part 11b. A plurality of the slit grooves 11 are formed at equal intervals on the circumference, but the arrangement may be random. The cross-sectional shape of the slit groove 11 is not particularly limited, such as a square groove, a triangular groove, or a U-shaped groove.
[0028]
As shown in FIG. 2, the sealing device 1 having the above-described configuration is attached to a roll bearing portion 22 in a continuous casting machine, and prevents dust such as water and scale outside the machine B from entering the machine A by the dust lip 4. In addition, the seal ring 10 seals the grease so that a large amount of grease in the machine A does not leak to the outside B of the machine. The above-described configuration has the following effects. . In FIG. 2, reference numeral 21 denotes a roll shaft portion, 22 denotes a roll bearing portion, 23 denotes a bearing, 24 denotes a housing, 25 denotes a grease supply path, and 26 denotes an outer seal.
[0029]
That is, in the sealing device 1 having the above-described configuration, first, the grease overflow path 12 for causing the grease in the machine A to overflow to the outside B side of the dust lip 4 at the outer peripheral side portion of the dust lip 4 by the supply pressure. Therefore, the grease inside the machine A can be overflowed to the outside B side of the dust lip 4 via the grease overflow path 12. Therefore, as shown in FIG. 2, an annular weir with an overflowing grease G is provided on the outer side B of the dust lip 4, and this dust prevents dust from approaching the dust lip 4. It can be effectively sealed.
[0030]
In addition, since the grease in the machine A overflows to the outside B side of the dust lip 4 via the grease overflow path 12, the sealing device 1 can stabilize the amount of grease overflow. It is possible. Therefore, the formation of the weir can be stabilized, and thus the sealing performance against dust can be improved. Further, since the dust lip 4 is not expanded when the grease overflows, it is possible to prevent the dust lip 4 from being excessively deformed, thereby maintaining the original sealing performance of the dust lip 4. be able to. In particular, when the dust lip 4 is a PTFE lip, the amount of deformation of the lip is small, and the durability against deformation is inferior to that of the rubber lip, so that the configuration of the present invention is particularly effective.
[0031]
Second embodiment ...
The configuration of the sealing device 1 according to the first embodiment having the above-described configuration can be added and changed as follows.
[0032]
That is, as shown in FIG. 3, an auxiliary lip 13 is provided near the outlet of the grease overflow path 12 so as to come into contact with and separate from the end surface of the seal pressing plate portion 24 b of the housing 24. A check valve 14 is provided to prevent dust outside the machine B from flowing back toward the machine A. The auxiliary lip 13 is made of rubber, and is integrally formed at the inner diameter end portion of the flange portion 2b of the outer peripheral fitting rubber portion 2.
[0033]
The check valve 14 is opened by the pressure when the grease overflows, and is closed by the elastic return of the auxiliary lip 13 when the pressure decreases. Therefore, it is possible to prevent dust outside the machine B from entering the grease overflow path 12 when the pressure on the machine A side decreases or the amount of grease decreases, thereby further improving the sealing performance against dust. Can be made.
[0034]
In addition, the other structure and effect of the sealing device 1 which concern on this 2nd Example are the same as the said 1st Example.
[0035]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
[0036]
That is, first, in the sealing device according to the first aspect of the present invention having the above-described configuration, a grease overflow passage is provided on the outer peripheral side portion of the dust seal so that the grease on the inside of the machine overflows to the outside of the dust seal by the supply pressure. Therefore, the grease inside the machine can overflow to the outside of the dust seal machine via this grease overflow path. Accordingly, a dam with overflowing grease is provided on the outside of the dust seal, and the dam prevents the dust from approaching the dust seal, so that the dust can be effectively sealed.
[0037]
Further, since the grease inside the machine overflows to the outside of the dust seal through the grease overflow path, the amount of grease overflow can be stabilized. Therefore, the formation of the weir with grease can be stabilized, and thus the sealing performance against dust can be improved. In addition, when the sealing device includes a dust lip, the dust lip is not expanded when the grease overflows, so that excessive deformation of the dust lip can be prevented, and thus the dust spill can be prevented. The original sealing property of the strip can be maintained.
[0038]
Moreover, since the grease overflow path is formed by the slit groove provided in the outer peripheral fitting rubber portion of the sealing device, the grease overflow path can be formed relatively easily.
[0039]
Moreover, in the sealing device according to claim 2 of the present invention having the above-described configuration, a check valve for preventing the backflow of dust is provided at the outlet portion of the grease overflow path in claim 1, so It is possible to prevent dust from entering the grease overflow path when the pressure decreases or the amount of grease decreases. Therefore, the sealing performance against dust can be further improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a half cut sectional view of a sealing device according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a half cut sectional view of a main part of a roll bearing portion provided with the sealing device. Half-sectional view of the sealing device according to the present invention.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Sealing device 2 Outer periphery fitting rubber | gum part 2a, 6a, 7a Tubular part 2b, 6b, 7b Flange part 3 Dust seal 4 Dustrip 4a Mounting part 4b Lip part 5 Grease seal holding part 6 First metal ring 6c Caulking part 7 Second metal ring 8 Grease seal 9 Seal ring 9a Sliding surface 10 Backup ring 11 Slit groove 11a Axial part 11b Radial part 12 Grease overflow path 13 Auxiliary lip 14 Check valve 21 Roll shaft part 22 Roll bearing part 23 Bearing 24 Housing 24a Body 24b Seal holding plate 25 Grease supply path 26 Outer seal A In-machine B Out-of-machine G Grease

Claims

連鋳機におけるロールベアリング部（２２）の機外（Ｂ）側から機内（Ａ）側へダストが侵入しないようにダストシール（３）を設けた連鋳機用密封装置（１）において、
前記ダストシール（３）の外周側部位に、機内（Ａ）側のグリース（Ｇ）をその給脂圧により前記ダストシール（３）の機外（Ｂ）側へ溢出させるグリース溢出路（１２）を設け、
前記グリース溢出路（１２）は、ハウジング（２４）の内周に気密的に嵌着される外周嵌合ゴム部（２）の外面に設けたスリット溝（１１）により形成されかつグリース（Ｇ）の溢出に際して前記ダストシール（３）を拡開させることなく前記ダストシール（３）の機外（Ｂ）側にグリース（Ｇ）を排出するものであって、排出したグリース（Ｇ）をダストが前記ダストシール（３）に接近するのを阻む堰として利用するものであることを特徴とする連鋳機用密封装置。In the continuous casting machine sealing device (1) provided with a dust seal (3) so that dust does not enter from the outside (B) side of the roll bearing portion (22) in the continuous casting machine to the inside (A) side of the machine,
A grease overflow path (12) is provided at the outer peripheral side portion of the dust seal (3) to allow the grease (G) on the machine (A) side to overflow to the outside (B) side of the dust seal (3) by the greasing pressure. ,
The grease overflow path (12) is formed by a slit groove (11) provided on the outer surface of the outer peripheral fitting rubber part (2) hermetically fitted to the inner periphery of the housing (24), and the grease (G). The grease (G) is discharged to the outside (B) side of the dust seal (3) without expanding the dust seal (3) when the dust overflows, and the dust is discharged from the discharged grease (G) into the dust seal. (3) A sealing device for a continuous caster, which is used as a weir to prevent access to (3) .

請求項１の連鋳機用密封装置において、
グリース溢出路（１２）の出口部分に、ダストの逆流を防止するチェック弁（１４）が設けられていることを特徴とする連鋳機用密封装置。 The sealing device for a continuous casting machine according to claim 1,
A sealing device for a continuous casting machine, wherein a check valve (14) for preventing backflow of dust is provided at an outlet portion of the grease overflow path (12).