JP3974791B2 - 情報再生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、CD−R/RW,DVD等の光記録媒体に高密度化記録された情報を再生するCD−R/RWドライブ,DVDドライブ等の情報再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報再生装置において、光記録媒体に照射する光スポットの径は、照射されるレーザ光の波長λに比例し、また対物レンズの開口数NAに反比例するため、光記録媒体の情報の記録密度を高密度化するための設計として、波長λを小さくしたり、開口数NAを大きくしたりすることが一般的に行われている。
しかし、レーザ光の波長λを小さくしたり、対物レンズの開口数NAを大きくしたりすることは、情報再生装置の半導体レーザ光源や対物レンズの設計から限界がある。
【0003】
そこで従来、光記録媒体への記録密度を向上させる方法として次のような記録マークを多値化させる多値データ記録方法が提案されている。
(1)記録マークの面積を変えて情報を記録し、一定サイズの記録要素に多ビットの記録を行う多値データ記録方法(例えば、特開昭63−302426号公報参照)。
(2)ピットの深さを複数段階に設定して多値データを記録する多値データ記録方法(例えば、特開昭58−215735号公報参照)。この多値データ記録方法では、ピットの深さに対応して再生RF信号レベルが変化する。
【0004】
また、上記のような多値データ記録方法に関するデータ再生方法の技術として、再生RF信号レベルと再生プッシュプル信号(ラジアルプッシュプル信号)レベルとを用いて多値データを再生する多値データ再生方法(例えば、特開平5−205276号公報参照)が提案されている。
この多値データ再生方法では、データ再生時には再生プッシュプル信号がほとんどゼロであるため、光ディスク(光記録媒体)に2つの読み取りスポットを照射し、プッシュプル信号を得るためのスポットをトラックセンタからずらしてRF信号とプッシュプル信号とが得られるようにしている。
【0005】
さらに、次のような記録マークを多値化させる多値データ記録方法も提案されている。
(3)光記録媒体上のピットエッジ位置を多段階に変調してデジタルデータを多値記録する多値データ記録方法(例えば、特開2000−215458号公報及び特開2000−215462号公報参照)。
(4)データピットがトラック中心からトラックと直交する方向に偏位され、そのピットのトラック中心からの偏位量によって多値記録する多値データ記録方法(例えば、特開平8−235593号公報参照)。
また、上記のような多値データ記録方法に関するデータ再生方法の技術として、予め定められた格子点上に記録マークの大きさを変化させて記録し、少なくとも2つ以上の光スポットを用いてその情報マークによる光学的変化を検出し、情報を再生する多値データ再生方法(例えば、特開平8−124167号公報参照)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の多値データ記録方法によって記録された光記録媒体は、現在存在するCD系光ディスクやDVD系光ディスク等の光記録媒体との再生互換性がないので、従来の情報再生装置では再生できないという問題があった。
この発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、従来から使用されているCD系光ディスクやDVD系光ディスク等の光記録媒体と1つの記録マークに多値情報を与えることによって高密度化が図れる新規な光記録媒体の双方の情報を再生できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記の目的を達成するため、次の(1)〜()の各情報再生装置を提供するものである
【0008】
【0009】
) マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて上記記録マークを再生する情報再生装置であって、4分割光検出器の4つの光検出部によって上記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段と、その4分割検出手段によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段と、その和信号検出手段によって検出された和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段と、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号を検出する減算信号検出手段と、その減算信号検出手段によって検出した減算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段と、記極性・振幅値検出手段によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段を備えた情報再生装置。
【0010】
) マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて上記記録マークを再生する情報再生装置であって、4分割光検出器の4つの光検出部によって上記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段と、その4分割検出手段によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段と、その和信号検出手段によって検出された和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段と、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号を、上記和信号検出手段によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する除算信号検出手段と、その除算信号検出手段によって検出した除算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段と、記極性・振幅値検出手段によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段を備えた情報再生装置。
【0011】
【0012】
【0013】
) マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて上記記録マークを再生する情報再生装置であって、4分割光検出器の4つの光検出部によって上記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段と、その4分割検出手段によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段と、その和信号検出手段によって検出された和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段と、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号をAC結合し、そのAC結合信号を検出するAC結合信号検出手段と、そのAC結合信号検出手段によって検出したAC結合信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段と、記極性・振幅値検出手段によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段を備えた情報再生装置。
【0014】
) マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて上記記録マークを再生する情報再生装置であって、4分割光検出器の4つの光検出部によって上記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段と、その4分割検出手段によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段と、その和信号検出手段によって検出された和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段と、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号をAC結合し、そのAC結合信号を上記和信号検出手段によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する除算信号検出手段と、その除算信号検出手段によって検出した除算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段と、記極性・振幅値検出手段によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段を備えた情報再生装置。
【0015】
) 上述の(1)〜()のいずれかの情報再生装置において、上記セグメント構成判別手段によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出手段による記録マークの長さの検出後に行うようにした情報再生装置。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、この発明の実施形態の説明に先立ってこの発明の参考技術の原理とこの発明の原理を説明する。
この発明の参考技術の情報再生装置は、マーク長記録を用いて記録マークが1つ以上のセグメントから構成された、いわゆる多値記録(多値データ記録)された光記録媒体を再生するものであり、その多値記録された光記録媒体からの再生光を記録マーク列方向とそれと直交する方向に4分割された光検出部からなる4分割光検出器で検出する。
【0017】
そして、4分割された全ての光検出部からの加算信号によってマークの長さを判別し、記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部の加算信号と記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部の加算信号との減算信号によって、あるいは、記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部の加算信号と記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部の加算信号との減算信号を4分割された全ての光検出部からの加算信号のx乗(但しx≧1)で除算した信号によって上記記録マーク内のセグメント構成状態を判別する。
【0018】
したがって、従来の光記録媒体との再生互換性を有し、かつ多値記録が行えて情報記録の高密度化を図ることができる。
また、主データを記録マーク長の変調によって記録し、記録マーク内のセグメント構成状態の変調によって付加情報を記録することにより、従来の光記録媒体との再生互換性を有し、かつ多値記録が行えて情報記録の高密度化を図ることができる。
【0019】
この発明及び参考技術の光記録媒体の情報再生装置の光学系部分は、従来から用いられているCD系やDVD系光記録媒体の情報再生装置とほぼ同一のままでよい。
図6はこの発明及び参考技術の実施形態に適用する従来と共通する光学系部分の構成を示すブロック図である。
この情報再生装置の光学系部分は、レーザダイオード(LD)等の半導体レーザ光源10から出射したレーザ光をコリメートレンズ11で平行光に変換し、偏光ビームスプリッタ12を通して1/4波長板13へ入射する。
この1/4波長板13に入射されたレーザ光は円偏光となり、対物レンズ14を通して光記録媒体15に照射される。
【0020】
さらに、光記録媒体15によって反射した光は逆回転の円偏光となり、対物レンズ14を通って再び1/4波長板13に入射する。
この1/4波長板13に入射した光は円偏光から往路とは90°偏光方向がずれた直線偏光となり、偏光ビームスプリッタ12によって4分割光検出器16へ導かれる。このようにして、光記録媒体15の記録面上に記録された情報に応じた再生光を取得する。
【0021】
この発明及び参考技術に係る情報再生装置に使用する光記録媒体15は、長さ方向には従来のCD系やDVD系光記録媒体と全く同様な記録マーク列を有する。
図3はプリグルーブを有さないROM型光ディスク等の光記録媒体に記録された記録マーク列と4分割光検出器とを示した説明図、図4はプリグルーブを有する相変化材料,有機材料等からなる記録層を有する光記録媒体に記録された記録マーク列と4分割光検出器とを示した説明図である。
図3に示すように、プリグルーブを有さない光記録媒体の記録面上には記録マーク20が列状に記録される。また、図4に示すように、プリグルーブを有する光記録媒体の記録面上には予めプリグルーブ21とランド22が形成されており、そのプリグルーブ21上に記録マーク20が列状に記録される。
【0022】
図3及び図4に示した記録マーク列に照射したレーザ光の反射光である再生光は、上述した光学系によって4分割光検出器16へ導かれる。そして、4分割光検出器16の4つの光検出部16a〜16dはそれぞれ再生光(光記録媒体への照射光の反射光)からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号a〜dを検出して出力する。
そして、全ての光検出部16a〜16dによってそれぞれ検出された検出信号a〜dを加算した和信号(=a+b+c+d)を検出し、その和信号に基づいて記録マークの長さを判別する。これが通常の処理である。
【0023】
一方、この発明及び参考技術の情報再生装置に使用する光記録媒体では、光記録媒体15上にはマーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録されている。
図5は光記録媒体の記録面上に記録する1つ以上のセグメントから構成された記録マークの説明図である。
ここでは、記録マークを記録面の凹凸で形成させる場合の例を示す。
ここで言うセグメント30とは、記録マークを構成する記録マーク構成要素のことを指し、光記録媒体の種類等によって記録マーク構成要素は未記録部に対して凹凸,反射率あるいは複素屈折率が変化する部分になる。
【0024】
したがって、同図の(e)に示すように、記録マークが2つの構成要素からなる場合とは、未記録部に対して凹凸,反射率あるいは複素屈折率が変化する部分、すなわちセグメント30が未記録部分であるスペース部31によって2つに分離されている状態を指す。
但し、このスペース部31は、記録マーク中のセグメント30を光学的に分離させるためのものであるから、完全な未記録状態でなくても構わない。
また、同様の理由によって、同図の(b)〜(d)に示すように、このスペース部31の長さは限りなくゼロに近くても構わない。
【0025】
この発明及び参考技術の情報再生装置の特徴は、2つ以上のセグメントから構成されている記録マークを再生した場合、その記録マークが1つのセグメントのみから構成されている場合(図5の(a)参照)とほぼ同等な和信号を発生させることができることにある。
すなわち、和信号を適切なスライスレベルで二値化してマーク長を判定する従来の情報再生処理において、2つ以上のセグメントから構成されている記録マークを再生した場合と、1つのセグメントのみから構成されている記録マークを再生した場合と、二値化されたマーク長あるいはスペース長がほぼ同等になるようにセグメント構成状態を変調させるのである。
このようにして、多値記録を行っているにもかかわらず、通常の多値記録を行っていない光記録媒体と同等な和信号が得られる。
【0026】
上記セグメント構成状態の判別は、記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部の加算信号と記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部の加算信号との減算信号、あるいは記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部の加算信号と記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部の加算信号との減算信号を4分割光検出器の4分割された全ての光検出部からの加算信号のx乗(但しx≧1)で除算した信号によって行う。
【0027】
すなわち、図3,図4に示すように、記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dの検出信号aとdの加算信号(a+d)と記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部16bと16cの検出信号bとcの加算信号(b+c)との減算信号(a+d)−(b+c)あるいは(b+c)−(a+d)(この減算信号を「タンジェンシャルプッシュプル信号」と称する)によってセグメント構成状態の判別を行う。
【0028】
あるいは、記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dの検出信号aとdの加算信号(a+d)と記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部16bと16cの検出信号bとcの加算信号(b+c)との減算信号(a+d)−(b+c)あるいは(b+c)−(a+d)を4分割光検出器16の4分割された全ての光検出部16a〜16dからの検出信号a〜dの加算信号(a+b+c+d)のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号((a+d)−(b+c))/((a+b+c+d)のx乗)あるいは((b+c)−(a+d))/((a+b+c+d)のx乗)(タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号のx乗(但しx≧1)で除算した信号)によって行う。
【0029】
但し、この発明及び参考技術の情報再生装置では、まず初めに4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dの各検出信号a〜dを加算した和信号(=a+b+c+d)によってその長さ(記録マークの長さ)を判別し、次いで上述のようにして記録マーク中のセグメント構成状態の判別を行う。
このようにして、多値データが記録された光情報媒体の再生時に記録マークの長さ方向と記録マーク中のセグメント構成状態の判別を確実に行うことができる。なお、記録マークの種別判定を上述とは逆にすると、正確な判定が行えない場合がある。
【0030】
この発明の参考技術の情報再生装置では、上述したように、記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部の加算信号と、記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部の加算信号との減算信号(タンジェンシャルプッシュプル信号)を用いても十分に記録マーク中のセグメント構成状態の判定を行えるが、タンジェンシャルプッシュプル信号はその変化が微小である場合があり、また記録マークの幅や高さ,記録マーク中のセグメント構成状態などの違いによる変化をより大きくさせるために(すなわち検出感度を高めて記録マーク中のセグメント構成状態の判別信頼性をあげるために)、記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部の加算信号と、記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部の加算信号との減算信号を4分割された全ての光検出部からの加算信号のx乗(但しx≧1)で除算した信号(タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号のx乗で除算した信号)を用いるとより好ましい。なお、上記累乗数xは整数に限られるものではなく、実数であれば何ら制限はない。
【0031】
また、この発明の情報再生装置では、記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部の加算信号と、記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部の加算信号との減算信号(タンジェンシャルプッシュプル信号)、あるいは記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部の加算信号と、記録マークの列方向に対して他方に存在する2つの光検出部の加算信号との減算信号を4分割された全ての光検出部からの加算信号のx乗(但しx≧1)で除算した信号(タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号のx乗で除算した信号)による記録マーク中のセグメント構成状態の判定を、その判定信号の振幅値と極性によって行
これは、これらの信号の振幅値と極性が、記録マーク中のセグメント構成形態によって大きく変化するためである。
【0032】
さらに、この発明及び参考技術の情報再生装置に使用する光記録媒体には、主データを記録マーク長の変調によって記録し、記録マーク中のセグメント構成形態によって付加情報を記録するようにするとよい。
その光記録媒体では、和信号では記録マーク中のセグメント構成状態が検出されないため(厳密に言えば、セグメント構成状態の違いが、和信号の二値化によるマーク長判定に影響を与えないと言える)、主データを記録マーク長の変調によって記録し、記録マーク中のセグメント構成状態によって付加情報を記録することにより、和信号のみによってマーク長(種別)を判断する従来のCD系光ディスクやDVD系光ディスク等の光記録媒体を再生する情報再生装置でも、主データを問題なく再生することができるようになる。
【0033】
一方、この発明及び参考技術の情報再生装置では、和信号によってマーク長を判断し、タンジェンシャルプッシュプル信号、あるいはタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号のx乗で除算した信号によって、記録マークのセグメント構成状態を判断するので、上記光記録媒体に記録された主データに加えて付加情報を読み取ることが可能となる。
すなわち、従来の情報再生装置でも、従来のCD系やDVD系光記録媒体とこの発明の情報再生装置に使用する光記録媒体の主データが再生可能になり、また、この発明の情報再生装置では、基本構成が従来のCD系やDVD系光記録媒体用の情報再生装置と同一であるので、上記のような光記録媒体の全てのデータ(主データと付加情報)と従来のCD系やDVD系光記録媒体が再生可能になる。
【0034】
上記主データとは、上述のような光記録媒体を従来のCD系光ディスクやDVD系光ディスクの情報再生装置で再生した場合、意味のあるデータであれば何ら制限がない(例えば画像の一部であっても構わない)。
また、記録マーク中のセグメント構成状態の違いとして記録された情報は、主データを補足する情報であっても、アドレス情報,サーボ情報,製造情報などであってもよく、さまざまな情報を記録することが可能である。
【0035】
なお、上述の光記録媒体に記録された主情報(マーク長情報)を、従来のCD系光ディスクやDVD系光ディスクの情報再生装置でも再生できるようにするためには、セグメント構成状態の変調によって和信号が大きく変化しないことが必要である。
したがって、セグメント構成状態の変調によって和信号が変化しないように、各セグメントの高さ(あるいは深さ)や幅を変えることが好ましい。
但し、従来のCD系光ディスクやDVD系光ディスクの情報再生装置で再生しない場合はこの限りでなく、各セグメントの高さ(あるいは深さ)や幅の設定は任意で構わない。
【0036】
さらに、この発明の参考技術の情報再生装置では、上述のようにタンジェンシャルプッシュプル信号あるはタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号のx乗(但しx≧1)で除算した信号によって記録マーク中のセグメント構成状態を判定するが、4分割光検出器の各光検出部の個々の感度差等によってタンジェンシャルプッシュプル信号にオフセットが発生する恐れがある場合、タンジェンシャルプッシュプル信号あるはタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号のx乗(但しx≧1)で除算した信号に代えて、タンジェンシャルプッシュプル信号をAC結合した信号、あるいはタンジェンシャルプッシュプル信号をAC結合した信号を和信号のx乗(但しx≧1)で除算した信号によって、記録マーク中のセグメント構成状態を判定するようにするとよい。
このようにして、記録マーク中のセグメント構成状態判定の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0037】
次に、この発明の参考技術とこの発明の実施形態を説明する。
図1は、この発明の参考技術の情報再生装置の光学系と信号処理系の構成を示すブロック図である。
図2は、この発明の一実施形態である情報再生装置の光学系と信号処理系の構成を示すブロック図である。
図1及び図2において図6と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0038】
この情報再生装置は、光学系及び信号処理系を含めた部分が、マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて上記記録マークを再生する情報再生装置である。
また、4分割光検出器16が、4つの光検出部によって上記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段に相当する。
【0039】
(1)この発明の参考技術の情報再生装置の信号処理系
図1に示す和信号検出部1が、4分割光検出器16によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段の機能を果たす。
波形等化部2は和信号検出部1によって検出された和信号の波形等化を行う。
2値化部3は、波形等化部2によって波形等化を施された和信号に2値化処理を施す。
マーク長検出部4が、和信号検出部1によって検出され、波形等化部2で波形等化を施し、2値化部3で2値化処理を施した和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段の機能を果たす。
【0040】
タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5が、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号を検出する減算信号検出手段の機能を果たす。
再生データ判断部6が、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって検出した減算信号基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段の機能を果たす。
また、上記再生データ判断部6によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出部4による記録マークの長さの検出後に行うようにするとよい。
【0041】
この情報再生装置は、和信号検出部1によって4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dで検出した各検出信号a〜dの和信号を検出し、その和信号を波形等化部(波形等化回路)2及び2値化部(2値化回路)3でそれぞれ波形等化と2値化処理を施してマーク長検出部4へ送り、マーク長検出部4によって記録マークのマーク長を判断する。
一方、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって4つの光検出部16a〜16dの内の記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dによって検出した各検出信号aとdの加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部16bと16cによって検出した各検出信号bとcの加算信号との減算信号を検出する。
【0042】
そして、再生データ判断部6によってタンジェンシャルプッシュプル信号検出部5で得られた減算信号に基づいて記録マーク中のセグメント構成状態を判断し、記録マーク種類の最終的判断(長さ方向とセグメント構成状態の種類判別)を行う。
【0043】
(2)この発明の他の参考技術の情報再生装置の信号処理系
図1に示す和信号検出部1が、4分割光検出器16によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段の機能を果たす。
波形等化部2は和信号検出部1によって検出された和信号の波形等化を行う。
2値化部3は、波形等化部2によって波形等化を施された和信号に2値化処理を施す。
マーク長検出部4が、和信号検出部1によって検出され、波形等化部2で波形等化を施し、2値化部3で2値化処理を施した和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段の機能を果たす。
【0044】
タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5が、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号を、上記和信号検出手段によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する除算信号検出手段の機能を果たす。
【0045】
再生データ判断部6が、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって検出した除算信号基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段の機能を果たす。
また、上記再生データ判断部6によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出部4による記録マークの長さの検出後に行うようにするとよい。
【0046】
この情報再生装置は、和信号検出部1によって4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dで検出した各検出信号a〜dの和信号を検出し、その和信号を波形等化部2及び2値化部3でそれぞれ波形等化と2値化処理を施してマーク長検出部4へ送り、マーク長検出部4によって記録マークのマーク長を判断する。
一方、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって4つの光検出部16a〜16dの内の記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dによって検出した各検出信号aとdの加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部16bと16cによって検出した各検出信号bとcの加算信号との減算信号を、上記和信号検出部12によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する。
【0047】
そして、再生データ判断部6によってタンジェンシャルプッシュプル信号検出部5で得られた除算信号に基づいて記録マーク中のセグメント構成状態を判断し、記録マーク種類の最終的判断(長さ方向とセグメント構成状態の種類判別)を行う。
【0048】
(3)この発明のまた他の参考技術の情報再生装置の信号処理系
図1に示す和信号検出部1が、4分割光検出器16によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段の機能を果たす。
波形等化部2は和信号検出部1によって検出された和信号の波形等化を行う。
2値化部3は、波形等化部2によって波形等化を施された和信号に2値化処理を施す。
マーク長検出部4が、和信号検出部1によって検出され、波形等化部2で波形等化を施し、2値化部3で2値化処理を施した和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段の機能を果たす。
【0049】
タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5が、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号をAC結合し、そのAC結合信号を検出するAC結合信号検出手段の機能を果たす。
【0050】
再生データ判断部6が、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって検出したAC結合信号基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段の機能を果たす。
また、上記再生データ判断部6によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出部4による記録マークの長さの検出後に行うようにするとよい。
【0051】
この情報再生装置は、和信号検出部1によって4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dで検出した各検出信号a〜dの和信号を検出し、その和信号を波形等化部2及び2値化部3でそれぞれ波形等化と2値化処理を施してマーク長検出部4へ送り、マーク長検出部4によって記録マークのマーク長を判断する。
一方、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって4つの光検出部16a〜16dの内の記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dによって検出した各検出信号aとdの加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部16bと16cによって検出した各検出信号bとcの加算信号との減算信号のAC結合信号を検出する。
【0052】
そして、再生データ判断部6によってタンジェンシャルプッシュプル信号検出部5で得られたAC結合信号に基づいて記録マーク中のセグメント構成状態を判断し、記録マーク種類の最終的判断(長さ方向とセグメント構成状態の種類判別)を行う。
【0053】
(4)この発明のさらに他の参考技術の情報再生装置の信号処理系
図1に示す和信号検出部1が、4分割光検出器16によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段の機能を果たす。
波形等化部2は和信号検出部1によって検出された和信号の波形等化を行う。
2値化部3は、波形等化部2によって波形等化を施された和信号に2値化処理を施す。
マーク長検出部4が、和信号検出部1によって検出され、波形等化部2で波形等化を施し、2値化部3で2値化処理を施した和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段の機能を果たす。
【0054】
タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5が、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号をAC結合し、そのAC結合信号を上記和信号検出手段によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する除算信号検出手段の機能を果たす。
【0055】
再生データ判断部6が、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって検出した除算信号基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段の機能を果たす。
また、上記再生データ判断部6によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出部4による記録マークの長さの検出後に行うようにするとよい。
【0056】
この情報再生装置は、和信号検出部1によって4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dで検出した各検出信号a〜dの和信号を検出し、その和信号を波形等化部2及び2値化部3でそれぞれ波形等化と2値化処理を施してマーク長検出部4へ送り、マーク長検出部4によって記録マークのマーク長を判断する。
一方、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって4つの光検出部16a〜16dの内の記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dによって検出した各検出信号aとdの加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部16bと16cによって検出した各検出信号bとcの加算信号との減算信号のAC結合信号を検出し、和信号検出部1によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する。
【0057】
そして、再生データ判断部6によってタンジェンシャルプッシュプル信号検出部5で得られた除算信号に基づいて記録マーク中のセグメント構成状態を判断し、記録マーク種類の最終的判断(長さ方向とセグメント構成状態の種類判別)を行う。
【0058】
(5)この発明の一実施形態である情報再生装置の信号処理系
図2に示す和信号検出部1が、4分割光検出器16によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段の機能を果たす。
波形等化部2は和信号検出部1によって検出された和信号の波形等化を行う。
2値化部3は、波形等化部2によって波形等化を施された和信号に2値化処理を施す。
マーク長検出部4が、和信号検出部1によって検出され、波形等化部2で波形等化を施し、2値化部3で2値化処理を施した和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段の機能を果たす。
【0059】
タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5が、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号を検出する減算信号検出手段の機能を果たす。
極性・振幅検出部7が、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって検出した減算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段の機能を果たす。
【0060】
再生データ判断部6が、極性・振幅検出部7によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段の機能を果たす。
また、上記再生データ判断部6によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出部4による記録マークの長さの検出後に行うようにするとよい。
【0061】
この情報再生装置は、和信号検出部1によって4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dで検出した各検出信号a〜dの和信号を検出し、その和信号を波形等化部(波形等化回路)2及び2値化部(2値化回路)3でそれぞれ波形等化と2値化処理を施してマーク長検出部4へ送り、マーク長検出部4によって記録マークのマーク長を判断する。
一方、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって4つの光検出部16a〜16dの内の記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dによって検出した各検出信号aとdの加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部16bと16cによって検出した各検出信号bとcの加算信号との減算信号を検出する。
【0062】
また、極性・振幅検出部7によってタンジェンシャルプッシュプル信号検出部5で検出された減算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する。
そして、再生データ判断部6によって極性・振幅検出部7で得られた各サンプリング点での極性及び振幅値に基づいて記録マーク中のセグメント構成状態を判断し、記録マーク種類の最終的判断(長さ方向とセグメント構成状態の種類判別)を行う。
【0063】
(6)この発明の他の実施形態である情報再生装置の信号処理系
図2に示す和信号検出部1が、4分割光検出器16によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段の機能を果たす。
波形等化部2は和信号検出部1によって検出された和信号の波形等化を行う。
2値化部3は、波形等化部2によって波形等化を施された和信号に2値化処理を施す。
マーク長検出部4が、和信号検出部1によって検出され、波形等化部2で波形等化を施し、2値化部3で2値化処理を施した和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段の機能を果たす。
【0064】
タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5が、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号を、上記和信号検出手段によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する除算信号検出手段の機能を果たす。
極性・振幅検出部7が、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって検出した除算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段の機能を果たす。
【0065】
再生データ判断部6が、極性・振幅検出部7によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段の機能を果たす。
また、上記再生データ判断部6によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出部4による記録マークの長さの検出後に行うようにするとよい。
【0066】
この情報再生装置は、和信号検出部1によって4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dで検出した各検出信号a〜dの和信号を検出し、その和信号を波形等化部2及び2値化部3でそれぞれ波形等化と2値化処理を施してマーク長検出部4へ送り、マーク長検出部4によって記録マークのマーク長を判断する。
一方、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって4つの光検出部16a〜16dの内の記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dによって検出した各検出信号aとdの加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部16bと16cによって検出した各検出信号bとcの加算信号との減算信号を、和信号検出部12によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する。
【0067】
また、極性・振幅検出部7によってタンジェンシャルプッシュプル信号検出部5で検出された除算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する。
そして、再生データ判断部6によって極性・振幅検出部7で得られた各サンプリング点での極性及び振幅値に基づいて記録マーク中のセグメント構成状態を判断し、記録マーク種類の最終的判断(長さ方向とセグメント構成状態の種類判別)を行う。
【0068】
(7)この発明のまた他の実施形態である情報再生装置の信号処理系
図2に示す和信号検出部1が、4分割光検出器16によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段の機能を果たす。
波形等化部2は和信号検出部1によって検出された和信号の波形等化を行う。
2値化部3は、波形等化部2によって波形等化を施された和信号に2値化処理を施す。
マーク長検出部4が、和信号検出部1によって検出され、波形等化部2で波形等化を施し、2値化部3で2値化処理を施した和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段の機能を果たす。
【0069】
タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5が、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号をAC結合し、そのAC結合信号を検出するAC結合信号検出手段の機能を果たす。
極性・振幅検出部7が、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって検出したAC結合信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段の機能を果たす。
【0070】
再生データ判断部6が、極性・振幅検出部7によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段の機能を果たす。
また、上記再生データ判断部6によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出部4による記録マークの長さの検出後に行うようにするとよい。
【0071】
この情報再生装置は、和信号検出部1によって4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dで検出した各検出信号a〜dの和信号を検出し、その和信号を波形等化部2及び2値化部3でそれぞれ波形等化と2値化処理を施してマーク長検出部4へ送り、マーク長検出部4によって記録マークのマーク長を判断する。
一方、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって4つの光検出部16a〜16dの内の記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dによって検出した各検出信号aとdの加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部16bと16cによって検出した各検出信号bとcの加算信号との減算信号のAC結合信号を検出する。
【0072】
また、極性・振幅検出部7によってタンジェンシャルプッシュプル信号検出部5で検出されたAC結合信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する。
そして、再生データ判断部6によって極性・振幅検出部7で得られた各サンプリング点での極性及び振幅値に基づいて記録マーク中のセグメント構成状態を判断し、記録マーク種類の最終的判断(長さ方向とセグメント構成状態の種類判別)を行う。
【0073】
(8)この発明のさらに他の実施形態である情報再生装置の信号処理系
図2に示す和信号検出部1が、4分割光検出器16によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段の機能を果たす。
波形等化部2は和信号検出部1によって検出された和信号の波形等化を行う。
2値化部3は、波形等化部2によって波形等化を施された和信号に2値化処理を施す。
マーク長検出部4が、和信号検出部1によって検出され、波形等化部2で波形等化を施し、2値化部3で2値化処理を施した和信号に基づいて上記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段の機能を果たす。
【0074】
タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5が、上記4つの光検出部の内の上記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号をAC結合し、そのAC結合信号を上記和信号検出手段によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する除算信号検出手段の機能を果たす。
極性・振幅検出部7が、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって検出した除算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段の機能を果たす。
【0075】
再生データ判断部6が、極性・振幅検出部7によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて上記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段の機能を果たす。
また、上記再生データ判断部6によるセグメント構成の判別を、上記マーク長検出部4による記録マークの長さの検出後に行うようにするとよい。
【0076】
この情報再生装置は、和信号検出部1によって4分割光検出器16の全ての光検出部16a〜16dで検出した各検出信号a〜dの和信号を検出し、その和信号を波形等化部2及び2値化部3でそれぞれ波形等化と2値化処理を施してマーク長検出部4へ送り、マーク長検出部4によって記録マークのマーク長を判断する。
一方、タンジェンシャルプッシュプル信号検出部5によって4つの光検出部16a〜16dの内の記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部16aと16dによって検出した各検出信号aとdの加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部16bと16cによって検出した各検出信号bとcの加算信号との減算信号のAC結合信号を検出し、そのAC結合信号を和信号検出部1によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する。
【0077】
また、極性・振幅検出部7によってタンジェンシャルプッシュプル信号検出部5で検出された除算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する。
そして、再生データ判断部6によって極性・振幅検出部7で得られた各サンプリング点での極性及び振幅値に基づいて記録マーク中のセグメント構成状態を判断し、記録マーク種類の最終的判断(長さ方向とセグメント構成状態の種類判別)を行う。
【0078】
この情報再生装置では、マーク長検出部4からの信号は、従来のCD系光ディスクやDVD系光ディスクの情報再生装置のものと全く同一になる。
なお、この情報再生装置は、ROM型光記録媒体だけでなく相変化材料や有機材料等からなる記録層を有する光記録媒体の再生も行うことができる。
その相変化材料や有機材料等からなる記録層を有する光記録媒体に記録した多値データを再生する場合、情報再生装置の記録パワーと記録ストラテジを制御することによって記録マーク長と記録マークの高さ(記録層内の記録層厚さ方向の記録領域の大きさに対応)、あるいは記録マーク幅に情報を持たせることが可能である。
【0079】
次に、この実施形態の情報再生装置におけるマーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体の再生についてさらに説明する。ここでは、具体的な数値に基づく計算結果に基づいて確認した結果について述べる。
この計算結果によって、再生RF(HF)信号波形、あるいは変調度(和信号における記録コントラスト)はほとんど同じであるにもかかわらず、すなわち、あるスライスレベルでの二値化によって記録されたマーク長が略同一と判定されるにもかかわらず光記録媒体上に複数の情報が記録できることも確認することができた。
【0080】
その計算条件は、入射光はガウス分布であり、振幅値がe−1になる半径を6000λ,半径3000λの円形開口を有するものと仮定し、対物レンズNAは0.6を仮定した。
また、光記録媒体はプレグルーブのないROM型光記録媒体とし、基板の屈折率は1.58であり、フラット面での反射率は90%と仮定した。
図7は、記録マークと光スポットとの説明図である。
【0081】
図7の(a)には、記録マーク20の全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)であり、その記録マーク20が1つのセグメントのみから構成されている例を示しており、この図7の(a)に示した記録マーク20を再生したときの主要な信号を求めた。
すなわち、和信号(4分割光検出器16からの各検出信号の加算信号:a+b+c+d)と、タンジェンシャルプッシュプル信号(4分割光検出器の記録マークの列方向に対して水平方向に隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号と残りの隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号(a+d)−(b+c))と、そのタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(x=1の場合)を計算で求めた。
【0082】
図8乃至図14は、図7の(a)に示した記録マークを再生したときの和信号(Sum)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp)とタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum)の変化を示す波形図である。
図8は記録マーク20の高さが0.10λの場合を、図9は記録マーク20の高さが0.15λの場合を、図10は記録マークの高さが0.20λの場合を、図11は記録マークの高さが0.25λの場合を、図12は記録マークの高さが0.30λの場合を、図13は記録マークの高さが0.35λの場合を、図14は記録マークの高さが0.40λの場合をそれぞれ示す波形図である。
【0083】
すなわち、記録マーク20が1つのセグメントのみから構成され、マーク長が2.0λ(λ:再生波長)の場合、記録マーク20の高さを0.10λ〜0.40λ(0.05λきざみ)とした時、再生ビーム23が記録マーク20を通過した場合の各信号の変化を計算した結果として、図8乃至図14にそれぞれ示した和信号(Sum=a+b+c+d)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp=(a+d)−(b+c))と、タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum,x=1の場合)の計算結果が得られた。
なお、図8乃至図14の各図の横軸は再生波長を0.650umとした場合の移動量を示しており、後述する図15乃至49についても同様である。
【0084】
次に、図7の(b)には、記録マーク20の全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)であり、その記録マーク20が長さ1.0λと長さ1.0λの2つのセグメントから構成されている例を示しており、この図7の(b)に示した記録マーク20を再生したときの主要な信号を求めた。
すなわち、和信号(4分割光検出器16からの各検出信号の加算信号:a+b+c+d)と、タンジェンシャルプッシュプル信号(4分割光検出器の記録マークの列方向に対して水平方向に隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号と残りの隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号(a+d)−(b+c))と、そのタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(x=1の場合)を計算で求めた。
【0085】
図15乃至図21は、図7の(b)に示した記録マークを再生したときの和信号(Sum)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp)とタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum)の変化を示す波形図である。
図15は記録マーク20の高さが0.10λの場合を、図16は記録マーク20の高さが0.15λの場合を、図17は記録マーク20の高さが0.20λの場合を、図18は記録マーク20の高さが0.25λの場合を、図19は記録マーク20の高さが0.30λの場合を、図20は記録マーク20の高さが0.35λの場合を、図21は記録マーク20の高さが0.40λの場合をそれぞれ示す波形図である。
【0086】
すなわち、記録マーク20が長さ1.0λと長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、マーク全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)の場合、記録マーク20の高さを0.10λ〜0.40λ(0.05λきざみ)とした時、再生ビーム23が記録マーク20を通過した場合の各信号の変化を計算した結果として、図15乃至図21にそれぞれ示した和信号(Sum=a+b+c+d)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp=(a+d)−(b+c))と、タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum,x=1の場合)の計算結果が得られた。
【0087】
次に、図7の(c)には、記録マーク20の全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)であり、その記録マーク20が長さ0.9λと長さ1.1λの2つのセグメントから構成されている例を示しており、この図7の(c)に示した記録マーク20を再生したときの主要な信号を求めた。
すなわち、和信号(4分割光検出器16からの各検出信号の加算信号:a+b+c+d)と、タンジェンシャルプッシュプル信号(4分割光検出器の記録マークの列方向に対して水平方向に隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号と残りの隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号(a+d)−(b+c))と、そのタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(x=1の場合)を計算で求めた。
【0088】
図22乃至図28は、図7の(c)に示した記録マークを再生したときの和信号(Sum)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp)とタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum)の変化を示す波形図である。
図22は記録マーク20の高さが0.10λの場合を、図23は記録マーク20の高さが0.15λの場合を、図24は記録マーク20の高さが0.20λの場合を、図25は記録マーク20の高さが0.25λの場合を、図26は記録マーク20の高さが0.30λの場合を、図27は記録マーク20の高さが0.35λの場合を、図28は記録マーク20の高さが0.40λの場合をそれぞれ示す波形図である。
【0089】
すなわち、記録マーク20が長さ0.9λと長さ1.1λの2つのセグメントから構成され、マーク全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)の場合、記録マーク20の高さを0.10λ〜0.40λ(0.05λきざみ)とした時、再生ビーム23が記録マーク20を通過した場合の各信号の変化を計算した結果として、図22乃至図28にそれぞれ示した和信号(Sum=a+b+c+d)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp=(a+d)−(b+c))と、タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum,x=1の場合)の計算結果が得られた。
【0090】
次に、図7の(d)には、記録マーク20の全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)であり、その記録マーク20が長さ0.8λと長さ1.2λの2つのセグメントから構成されている例を示しており、この図7の(d)に示した記録マーク20を再生したときの主要な信号を求めた。
すなわち、和信号(4分割光検出器16からの各検出信号の加算信号:a+b+c+d)と、タンジェンシャルプッシュプル信号(4分割光検出器の記録マークの列方向に対して水平方向に隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号と残りの隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号(a+d)−(b+c))と、そのタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(x=1の場合)を計算で求めた。
【0091】
図29乃至図35は、図7の(d)に示した記録マークを再生したときの和信号(Sum)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp)とタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum)の変化を示す波形図である。
図29は記録マーク20の高さが0.10λの場合を、図30は記録マーク20の高さが0.15λの場合を、図31は記録マーク20の高さが0.20λの場合を、図32は記録マーク20の高さが0.25λの場合を、図33は記録マーク20の高さが0.30λの場合を、図34は記録マーク20の高さが0.35λの場合を、図35は記録マーク20の高さが0.40λの場合をそれぞれ示す波形図である。
【0092】
すなわち、記録マーク20が長さ0.8λと長さ1.2λの2つのセグメントから構成され、マーク全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)の場合、記録マーク20の高さを0.10λ〜0.40λ(0.05λきざみ)とした時、再生ビーム23が記録マーク20を通過した場合の各信号の変化を計算した結果として、図29乃至図35にそれぞれ示した和信号(Sum=a+b+c+d)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp=(a+d)−(b+c))と、タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum,x=1の場合)の計算結果が得られた。
【0093】
次に、図7の(e)には、記録マーク20の全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)であり、その記録マーク20が長さ0.6λと長さ1.4λの2つのセグメントから構成されている例を示しており、この図7の(e)に示した記録マーク20を再生したときの主要な信号を求めた。
すなわち、和信号(4分割光検出器16からの各検出信号の加算信号:a+b+c+d)と、タンジェンシャルプッシュプル信号(4分割光検出器の記録マークの列方向に対して水平方向に隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号と残りの隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号(a+d)−(b+c))と、そのタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(x=1の場合)を計算で求めた。
【0094】
図36乃至図42は、図7の(e)に示した記録マークを再生したときの和信号(Sum)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp)とタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum)の変化を示す波形図である。
図36は記録マーク20の高さが0.10λの場合を、図37は記録マーク20の高さが0.15λの場合を、図38は記録マーク20の高さが0.20λの場合を、図39は記録マーク20の高さが0.25λの場合を、図40は記録マーク20の高さが0.30λの場合を、図41は記録マーク20の高さが0.35λの場合を、図42は記録マーク20の高さが0.40λの場合をそれぞれ示す波形図である。
【0095】
すなわち、記録マーク20が長さ0.6λと長さ1.4λの2つのセグメントから構成され、マーク全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)の場合、記録マーク20の高さを0.10λ〜0.40λ(0.05λきざみ)とした時、再生ビーム23が記録マーク20を通過した場合の各信号の変化を計算した結果として、図36乃至図42にそれぞれ示した和信号(Sum=a+b+c+d)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp=(a+d)−(b+c))と、タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum,x=1の場合)の計算結果が得られた。
【0096】
次に、図7の(f)には、記録マーク20の全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)であり、その記録マーク20が長さ0.9λと長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、その長さ0.9λと長さ0.9λの2つのセグメント間には長さ0.2λのスペースが存在する場合の例を示しており、この図7の(f)に示した記録マーク20を再生したときの主要な信号を求めた。
すなわち、和信号(4分割光検出器16からの各検出信号の加算信号:a+b+c+d)と、タンジェンシャルプッシュプル信号(4分割光検出器の記録マークの列方向に対して水平方向に隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号と残りの隣接する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号(a+d)−(b+c))と、そのタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(x=1の場合)を計算で求めた。
【0097】
図43乃至図49は、図7の(f)に示した記録マークを再生したときの和信号(Sum)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp)とタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum)の変化を示す波形図である。
図43は記録マーク20の高さが0.10λの場合を、図44は記録マーク20の高さが0.15λの場合を、図45は記録マーク20の高さが0.20λの場合を、図46は記録マーク20の高さが0.25λの場合を、図47は記録マーク20の高さが0.30λの場合を、図48は記録マーク20の高さが0.35λの場合を、図49は記録マーク20の高さが0.40λの場合をそれぞれ示す波形図である。
【0098】
すなわち、記録マーク20が長さ0.9λと長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、マーク全体の長さが2.0λ(λ:再生波長)の場合、記録マーク20の高さを0.10λ〜0.40λ(0.05λきざみ)とした時、再生ビーム23が記録マーク20を通過した場合の各信号の変化を計算した結果として、図43乃至図49にそれぞれ示した和信号(Sum=a+b+c+d)とタンジェンシャルプッシュプル信号(Tpp=(a+d)−(b+c))と、タンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した除算信号(Tpp/Sum,x=1の場合)の計算結果が得られた。
【0099】
以上の計算結果から、例えば、記録マーク20の全体の長さが2.0λであり、その記録マーク20が1つのセグメントのみから構成され、その記録マーク20の高さを0.25λとした場合(図11参照)、また記録マーク20の全体の長さが2.0λであり、その記録マーク20が長さ1.0λと長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、その記録マーク20の高さが0.20λの場合(図17参照)、また記録マーク20の全体の長さが2.0λであり、その記録マーク20が長さ0.9λと長さ1.1λの2つのセグメントから構成され、その記録マーク20の高さが0.20λの場合(図24参照)、和信号(=Sum)をスライスレベルによって2値化してマーク長を判断する従来の情報再生装置の再生では、略同一のマーク長と判断することができる。このほぼ同一とは、おおよそ、未記録部の和信号のレベルと和信号の最小値との中間レベルにスライスレベルが設定されるから、このスライスレベルよりも和信号が低下する幅(長さ又は時間)が略同一であるという意味である。
【0100】
また、記録マーク20の全体の長さが2.0λであり、その記録マーク20が長さ0.8λと長さ1.2λの2つのセグメントから構成され、その記録マーク20の高さが0.20λの場合(図31参照)、記録マーク20の全体の長さが2.0λであり、その記録マーク20が長さ0.6λと長さ1.4λの2つのセグメントから構成され、その記録マーク20の高さが0.25λの場合(図39参照)、また記録マーク20の全体の長さが2.0λであり、その記録マーク20が長さ0.9λと長さ0.9λの2つのセグメントから構成され(長さ0.9λと長さ0.9λの2つのセグメント間には長さ0.2λのスペース部が存在する)、その記録マーク20の高さが0.20λの場合(図45参照)についても上述と同じく、従来の情報再生装置の再生では、略同一のマーク長と判断することができる。
【0101】
すなわち、和信号のみによる再生ではセグメント配置を異ならせた多値記録でありながら、従来のCD系光ディスクやDVD系光ディスクと全く同じ再生信号に見えることがわかる。
しかし、和信号では同一視されるこれらの記録マークは、タンジェンシャルプッシュプル信号(=Tpp),あるいはタンジェンシャルプッシュプル信号(=Tpp)を和信号で除算した信号(=Tpp/Sum)では大きな違いが現れている。
【0102】
そこで、いくつかのサンプリング点を設け、そのサンプリング点での振幅と極性を調べれば、記録マーク内のセグメント配置状態が識別できることが明らかである。
したがって、光記録媒体に長さ方向には主データを記録するなどの長さ方向のみの情報でも意味のある情報を記録しておけば、従来のCD系光ディスクやDVD系光ディスクの情報再生装置でも再生できることがわかる。
【0103】
以上、この発明の実施形態の一例を示したが、この発明は記録マーク中のセグメント数を2つに限定するものではない。
また、図8乃至図49に示したように、記録マークの高さ判定には、タンジェンシャルプッシュプル信号,あるいはタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した信号を用いることができるが、そのタンジェンシャルプッシュプル信号はその変化が微小である場合があるので、検出感度を高めるためにタンジェンシャルプッシュプル信号を和信号で除算した信号を用いることが好ましい。
【0104】
この発明の実施形態の情報再生装置は1つの記録マークに多値情報を与えることによって高密度化が図れる新規な光記録媒体を再生することができる。
また、その光記録媒体によって多値記録された光記録媒体でありながら、従来から使用されているCD系光ディスクやDVD系光ディスクの情報再生装置でも再生することが可能になる。
さらに、従来方法と全く同様な再生光学系を有するので、多値記録された光記録媒体を再生することができると共に、従来から使用されているCD系光ディスクやDVD系光ディスクをも再生することが可能になる。
【0105】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の情報再生装置によれば、従来から使用されているCD系光ディスクやDVD系光ディスク等の光記録媒体と1つの記録マークに多値情報を与えることによって高密度化が図れる新規な光記録媒体の双方の情報を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の参考技術の情報再生装置の光学系と信号処理系の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明一実施形態である情報再生装置の光学系と信号処理系の構成を示すブロック図である。
【図3】 プリグルーブを有さないROM型光ディスク等の光記録媒体に記録された記録マーク列と4分割光検出器とを示した説明図である。
【図4】 プリグルーブを有する相変化材料,有機材料等からなる記録層を有する光記録媒体に記録された記録マーク列と4分割光検出器とを示した説明図である。
【図5】 光記録媒体の記録面上に記録する1つ以上のセグメントから構成された記録マークの説明図である。
【図6】 図6はこの発明の参考技術とこの発明の実施形態に適用する従来と共通する光学系部分の構成を示すブロック図である。
【図7】 記録マークと光スポットとの説明図である。
【図8】 1つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.10λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図9】 1つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.15λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図10】 1つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.20λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図11】 1つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.25λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図12】 1つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.30λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図13】 1つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.35λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図14】 1つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.40λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図15】 長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.10λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図16】 長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.15λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図17】 長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.20λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図18】 長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.25λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図19】 長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.30λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図20】 長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.35λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図21】 長さ1.0λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.40λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図22】 長さ0.9λと1.1λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.10λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図23】 長さ0.9λと1.1λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.15λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図24】 長さ0.9λと1.1λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.20λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図25】 長さ0.9λと1.1λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.25λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図26】 長さ0.9λと1.1λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.30λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図27】 長さ0.9λと1.1λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.35λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図28】 長さ0.9λと1.1λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.40λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図29】 長さ0.8λと1.2λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.10λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図30】 長さ0.8λと1.2λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.15λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図31】 長さ0.8λと1.2λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.20λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図32】 長さ0.8λと1.2λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.25λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図33】 長さ0.8λと1.2λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.30λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図34】 長さ0.8λと1.2λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.35λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図35】 長さ0.8λと1.2λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.40λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図36】 長さ0.6λと1.4λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.10λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図37】 長さ0.6λと1.4λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.15λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図38】 長さ0.6λと1.4λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.20λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図39】 長さ0.6λと1.4λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.25λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図40】 長さ0.6λと1.4λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.30λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図41】 長さ0.6λと1.4λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.35λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図42】 長さ0.6λと1.4λの2つのセグメントから構成され、マーク長2.0λ,マーク高さ0.40λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図43】 長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、そのセグメント間に0.2λのスペース部を有し、マーク長2.0λ,マーク高さ0.10λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図44】 長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、そのセグメント間に0.2λのスペース部を有し、マーク長2.0λ,マーク高さ0.15λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図45】 長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、そのセグメント間に0.2λのスペース部を有し、マーク長2.0λ,マーク高さ0.20λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図46】 長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、そのセグメント間に0.2λのスペース部を有し、マーク長2.0λ,マーク高さ0.25λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図47】 長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、そのセグメント間に0.2λのスペース部を有し、マーク長2.0λ,マーク高さ0.30λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図48】 長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、そのセグメント間に0.2λのスペース部を有し、マーク長2.0λ,マーク高さ0.35λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【図49】 長さ0.9λの2つのセグメントから構成され、そのセグメント間に0.2λのスペース部を有し、マーク長2.0λ,マーク高さ0.40λの記録マークを再生したときのSumとTppとTpp/Sumの変化を示す波形図である。
【符号の説明】
1:和信号検出部 2:波形等化部
3:2値化部 4:マーク長検出部
5:タンジェンシャルプッシュプル信号検出部
6:再生データ判断部 7:極性・振幅検出部
10:半導体レーザ光源 11:コリメートレンズ
12:偏光ビームスプリッタ 13:1/4波長板
14:対物レンズ 15:光記録媒体
16:4分割光検出器 16a〜16d:光検出部
20:記録マーク 21:プリグルーブ(基板)
22:ランド(基板) 23:再生ビーム
30:セグメント 31:スペース部

Claims (5)

  1. マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて前記記録マークを再生する情報再生装置であって、
    4分割光検出器の4つの光検出部によって前記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段と、
    該4分割検出手段によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段と、
    該和信号検出手段によって検出された和信号に基づいて前記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段と、
    前記4つの光検出部の内の前記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号を検出する減算信号検出手段と、
    該減算信号検出手段によって検出した減算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段と、
    記極性・振幅値検出手段によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて前記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段とを備えたことを特徴とする情報再生装置。
  2. マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて前記記録マークを再生する情報再生装置であって、
    4分割光検出器の4つの光検出部によって前記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段と、
    該4分割検出手段によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段と、
    該和信号検出手段によって検出された和信号に基づいて前記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段と、
    前記4つの光検出部の内の前記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号を、前記和信号検出手段によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する除算信号検出手段と、
    該除算信号検出手段によって検出した除算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段と、
    記極性・振幅値検出手段によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて前記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段とを備えたことを特徴とする情報再生装置。
  3. マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて前記記録マークを再生する情報再生装置であって、
    4分割光検出器の4つの光検出部によって前記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段と、
    該4分割検出手段によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段と、
    該和信号検出手段によって検出された和信号に基づいて前記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段と、
    前記4つの光検出部の内の前記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号をAC結合し、そのAC結合信号を検出するAC結合信号検出手段と、
    該AC結合信号検出手段によって検出したAC結合信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段と、
    記極性・振幅値検出手段によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて前記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段とを備えたことを特徴とする情報再生装置。
  4. マーク長記録を用いて1つ以上のセグメントから構成された記録マークが列状に記録された光記録媒体に光を照射し、その反射光に基づいて前記記録マークを再生する情報再生装置であって、
    4分割光検出器の4つの光検出部によって前記反射光からそれぞれ光の強弱に応じた検出信号を検出する4分割検出手段と、
    該4分割検出手段によって検出された4つの検出信号を加算した和信号を検出する和信号検出手段と、
    該和信号検出手段によって検出された和信号に基づいて前記記録マークの長さを検出する記録マーク長検出手段と、
    前記4つの光検出部の内の前記記録マークの列方向に対して一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号ともう一方に存在する2つの光検出部によって検出した各検出信号の加算信号との減算信号をAC結合し、そのAC結合信号を前記和信号検出手段によって検出した和信号のx乗(但しx≧1)で除算した除算信号を検出する除算信号検出手段と、
    該除算信号検出手段によって検出した除算信号に設けた複数のサンプリング点でそれぞれ極性及び振幅値を検出する極性・振幅値検出手段と、
    記極性・振幅値検出手段によって検出した各サンプリング点での極性及び振幅値基づいて前記記録マーク内のセグメント構成を判別するセグメント構成判別手段とを備えたことを特徴とする情報再生装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか一項に記載の情報再生装置において、前記セグメント構成判別手段によるセグメント構成の判別を、前記マーク長検出手段による記録マークの長さの検出後に行うようにしたことを特徴とする情報再生装置。
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