JP3972684B2 - 医療用液体流路コネクタシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、腹膜透析用の透析液交換に際して患者側トランスファーチューブ(エキステンションチューブ)と透析液セットとを接続するためのコネクタに関する。特に、接続および脱離のための操作が容易な、医療用液体流路コネクタシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
腹膜透析は、あらかじめ患者の腹腔に外科的に埋植した腹膜カテーテルを介して、透析液を腹腔内に貯留し、腹膜の毛細血管を利用して体内に溜まった不純物をろ過する療法である。患者は、カテーテルの先に半年間連続使用するトランスファーチューブ(エキステンションチューブ)を接続した状態で日常の生活を送る。そして、患者自身が一日4回、透析液の入ったバッグをトランスファーチューブ先端に接続し、腹腔内の透析液を交換する。この操作は、1日4回、毎日半永久的に継続しなければならない。
【0003】
現在一般的に使用されている接続用のコネクタは、非常に小型の部材から構成され、しかもすべて、雄雌の部材をネジ嵌合するタイプのものである。
【0004】
また、腹膜透析用回路の接続部は、無菌接続が求められる部分でもある。1日4回も行う透析液交換時に、誤って空気中や皮膚に付着した細菌が透析液と共に腹腔内に入ってしまうと、腹膜が炎症を起こし腹膜炎を発症する。その結果、腹膜炎治療の為にひどいときにはカテーテルを抜去せざるを得ず、透析継続が出来なくなる場合もある。更に、長期にわたり繰り返し腹膜炎を発症することによって、腹膜機能が低下し、十分な透析効率が得られなくなったり、難治性で非常に予後の悪い硬化性被嚢性腹膜炎(SEP)の発症により命をおとす可能性もある。
【0005】
そこで、腹膜透析のために、特に透析液を交換する際に接続する部分について、如何に細菌による汚染を低減できるかが重要である。従来、チューブ同士を熱した銅版で溶断しチューブ同士を接続したり、接続部分を紫外線で殺菌することによって細菌による汚染を防止する製品が市販されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
近年、慢性腎不全により透析療法を受けなければならない患者の高齢化が進むと共に、糖尿病を原疾患に持つ患者が増加しつづけている。そのため、透析療法を受ける患者は、記憶力の衰退、手のしびれや震え、指先に力が入らず細かい操作が出来ないなどの四肢機能低下、目が見え難いなどの特徴を持っている。このような患者にとって、小型で、しかもネジ様の部材からなるコネクタを操作することは、非常に困難である。
【0007】
また、接続部分を殺菌する機能を有する従来の製品は、必ず専用の機械と製品を必要とすることから、患者は必ず機械を携帯する必要がある上、機械が故障した場合には重篤な問題となりかねない。一方、機械を使用しない接続方法では、未だオスメスのねじ式コネクタを用いており、接続操作時、必ず透析液流路が開放されるため、細菌汚染を防止することは事実上不可能な状況にある。
【0008】
本発明は、細かな部材の操作が困難な患者にとっても操作が容易で、操作方法が覚え易い、医療用液体流路コネクタシステムを提供することを目的とする。
【0009】
また、従来用いられているコネクタのサイズを維持したまま、より確実に接続部の細菌汚染を防止する機能を有する医療用液体流路コネクタシステムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の医療用液体流路コネクタシステムは、略円筒形状をなしその後端部がチューブと接続可能な雄型コネクタ及び雌型コネクタを含み、前記雌型コネクタの先端側に前記雄型コネクタの先端部を挿入して結合させることにより液体流路が接続されるものである。前記雄型コネクタは、軸方向中央部の外周面に円周方向に形成された保持溝と、前記保持溝により形成された段部のコネクタ先端側が一部領域において消失することにより形成された脱離部と、前記脱離部において前記保持溝により形成された段部のコネクタ後端側が外周面に沿ってコネクタ先端部方向に山型に変位することにより形成された山型の押出しガイド部とを有する。前記雌型コネクタは、内周面から突出するように設けられコネクタ先端に向かって延在する係合脚を有し、前記係合脚の先端部にはコネクタ径方向内方に突出した係合凸部が形成され、前記係合凸部は前記係合脚の弾性変形によりコネクタ径方向に変位可能である。前記雄型コネクタを前記雌型コネクタに挿入することにより、前記雌型コネクタの前記係合脚の係合凸部が前記雄型コネクタの前記保持溝に係合して、前記両コネクタの接続状態が保持される。前記接続状態から前記両コネクタを相互に回動させることにより、前記係合凸部が、前記保持溝内を前記脱離部に向かって摺動するのに伴い、前記押出しガイド部により前記雄型コネクタの軸方向先端に向かう力を受けて前記保持溝から脱離する。
【0011】
この構成によれば、両コネクタを接続するための操作は、単に、雌型コネクタに雄型コネクタを挿入するだけでよい。また、接続を解除するための操作も、両コネクタを相互に回動させるだけでよい。
【0012】
上記の構成において好ましくは、前記雄型コネクタに形成された保持溝は、円周方向において180°の周期で深さが変化して、一対の前記脱離部および押出しガイド部が180°間隔で形成され、前記雌型コネクタの係合脚も、180°間隔で一対形成されている構成とする。
【0013】
また好ましくは、前記雄型コネクタの外周面に、前記各保持溝の周方向中央部である保持部近傍からコネクタ先端に向かって開いたガイド凸条が形成され、前記雄型コネクタを前記雌型コネクタに挿入したとき、前記雌型コネクタの前記係合脚の係合凸部が、前記ガイド凸条により前記保持溝の保持部に案内される。
【0014】
また好ましくは、前記雄型コネクタの先端に、液体流路保護用の隔壁部材を保持する隔壁部材保持部が設置され、前記雌型コネクタは、外筒の一端部に内筒が固定された二重筒構造であって、前記内筒が、前記外筒の内部に位置する内端部、および外部に露出して前記チューブと接続可能な外端部を有する。前記雄型コネクタと前記雌型コネクタとを接続したとき、前記雌型コネクタの内端部が、前記雄型コネクタの先端に保持された前記隔壁部材を貫通して前記液体流路が開通する。
【0015】
また好ましくは、一端が閉塞した略円筒形状を有し、前記雄型コネクタの少なくとも先端部を覆って装着可能な保護キャップを更に含む。前記保護キャップは、その中央部内周面に、前記雌型コネクタに設けられたものと同様の一対の係合脚が設けられ、前記係合脚により、前記雌型コネクタと同様に、前記雄型コネクタに対する係合および脱離がなされる。
【0016】
この構成において好ましくは、殺菌剤含浸部材を保持した環状部を有するインナーキャップを有し、前記保護キャップの閉塞側奥部の内壁面には、前記インナーキャップと係合して保持するインナーキャップ保持部が設けられてインナーキャップが保持される。前記インナーキャップと前記雄型コネクタの先端には、互いに係合する係合部が設けられ、前記インナーキャップと前記雄型コネクタの先端の前記各係合部の係合による保持力は、前記保護キャップのインナーキャップ保持部が前記インナーキャップを保持する力より大である。
前記保護キャップが前記雄型コネクタに装着されたとき、前記インナーキャップの前記殺菌剤含浸部材が前記雄型コネクタの先端に当接するとともに、前記インナーキャップと前記雄型コネクタが前記各係合部を介して係合する。前記保護キャップが前記雄型コネクタから取り外されるとき、前記インナーキャップは前記雄型コネクタの先端部での前記保持力に基づき、前記雄型コネクタの先端部に装着された状態で前記保護キャップから脱離する。
前記インナーキャップが先端に保持された前記雄型コネクタを、前記雌型コネクタと接続したとき、前記雌型コネクタの内筒の内端部が、前記インナーキャップの殺菌剤含浸部材および前記雄型コネクタの隔壁部材を貫通して流路が開通するとともに、前記雌型コネクタの外筒の奥部の内壁面に設けられたインナーキャップ保持部にインナーキャップが係合する。
前記雄型コネクタと前記雌型コネクタの接続を解除するために両コネクタを相互に回動させたとき、両コネクタ間の相対的な回動により、前記インナーキャップと前記雄型コネクタ間の前記各係合部を介した係合が外れ、前記インナーキャップは前記前記雌型コネクタのインナーキャップ保持部での前記保持力に基づき、前記雌型コネクタの内部に保持されて、前記雄型コネクタの先端から脱離する。
【0017】
この構成によれば、従来用いられているコネクタのサイズを維持したまま、より確実に接続部の細菌汚染を防止する機能を付与することができる。
【0018】
この構成において好ましくは、前記インナーキャップは、前記環状部の周縁部から環軸方向に延びる複数の係合脚を有し、前記係合脚の先端には、前記係合部として、内側に突出した係合凸部が形成され、前記雄型コネクタの先端部外周面には、前記係合部として、前記インナーキャップの係合脚に形成された係合凸部と係合可能な係合凹部が形成される。前記保護キャップが前記保持部に前記インナーキャップを保持した状態で前記雄型コネクタに装着されたときに、前記インナーキャップの係合脚の係合凸部と前記雄型コネクタの係合凹部が係合し、前記保護キャップが前記雄型コネクタから取り外されるときに、前記係合凹部と係合凸部の係合による前記インナーキャップの保持力により、前記保護キャップのインナーキャップ保持部による保持を解除して、前記インナーキャップが前記保護キャップから脱離する。
【0019】
この構成において好ましくは、前記保護キャップの前記インナーキャップ保持部の内周面に複数本の保持凸条が形成され、この保持凸条が前記インナーキャップの外周面に当接して、その押圧によって生じる摩擦力により前記インナーキャップが保持される。
【0020】
上記の構成において好ましくは、前記雌型コネクタの外筒の奥部内周面には、前記インナーキャップ保持部として複数本の保持凸条が形成され、前記雌型コネクタと前記雄型コネクタとが接続されたとき、前記保持凸条が、前記雄型コネクタの先端に装着された前記インナーキャップの外周面を押圧し、その押圧による摩擦力で、前記外筒の奥部に前記インナーキャップが保持される。前記雄型コネクタと前記雌型コネクタの接続を解除するために両コネクタを相互に回動させたとき、前記保持凸条により前記インナーキャップの前記雌型コネクタに対する回動が阻止されて、前記インナーキャップと前記雄型コネクタ間に相対的な回動を生じ、それにより、前記インナーキャップの係合脚の係合凸部と前記雄型コネクタの係合凹部との係合が外れる
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における医療用液体流路コネクタシステムの構成について、図1〜図7を参照して説明する。図1(a)に分解した状態で示されるように、このコネクタシステムは、雄型コネクタ1、保護キャップ2、インナーキャップ3、および雌型コネクタ4から構成される。
【0022】
雄型コネクタ1は、患者の腹腔に埋植された腹膜カテーテルに繋がるエキステンションチューブ(図示せず)の先端に接続される。雌型コネクタ4は、ツインバッグ、BF、APD等の腹膜透析装置の回路先端に接続されるコネクタであり、腹膜透析装置の回路先端であるエキステンションチューブに接続される。インナーキャップ3は、最初は図1(b)の右側に示されるように、保護キャップ2の内部に保持された状態で供給される。インナーキャップ3は後述するように、殺菌剤含浸部材、例えば殺菌剤を含浸させた殺菌用スポンジを備えている。以下に、この無菌接続コネクタシステムの各要素の機能の概要について、図1(b)〜(g)を参照して説明する。
【0023】
雄型コネクタ1は、エキステンションチューブの先端に接続され、例えば半年間の長期連続使用される。保護キャップ2は、日常生活時に雄型コネクタ1に常時装着され、日常生活を送る際にコネクタ先端を保護する。そのためには、図1(b)に示すように、新しい状態のインナーキャップ3を保持した保護キャップ2を雄型コネクタ1と対向させて、図1(c)に示すように装着する。この状態でインナーキャップ3に設けた殺菌剤含浸部材が雄型コネクタ1に当接し、殺菌作用が機能する。
【0024】
透析液交換時にはまず、保護キャップ2が雄型コネクタ1から取り外される。その取り外し操作に伴い、インナーキャップ3は、図1(d)に示すように、保護キャップ2から雄型コネクタ1に移動する。雌型コネクタ4は、透析液交換時に、図1(e)に示すように雄型コネクタ1と対向させられ、図1(f)に示すように雄型コネクタ1と接続されて、ツインバッグ等から患者の腹腔に至る流路が形成される。透析液交換が終了したら、図1(g)に示すように雄型コネクタ1と雌型コネクタ4の接続が解除され、その際の後述する操作に伴い、インナーキャップ3は最終的に雌型コネクタ4に移動し、雌型コネクタ4とともに廃棄される。
【0025】
以上の各構成要素について、図2〜図7を参照して詳細に説明する。
【0026】
雄型コネクタ1は、図2および図3に示す様に、樹脂製で略円筒形の本体部10と、本体部10の先端に嵌合された樹脂製のセプタム保持部材11と、本体部10の中央部に装着されたOリング12とを含む。本体部10の後端には、エキステンションチューブ(図示せず)が接続されるチューブ接続部13が形成されている。本体部10の内部には、その先端からチューブ接続部13に貫通する流路が形成されている。14はつまみであり、雄型コネクタ1を回動させる際に把持するために用いられる。
【0027】
本体部10の中央部外周面には、円周方向に延びた保持溝15が形成されている。保持溝15は、円周方向に180°の周期で深さが変化し、保持部15aにおいて最も深い。結局、円周方向において、保持部15aを中心部に有する保持溝15が一対配置された状態になっている。保持部15aの周方向両側には、保持壁15bが形成されている。保持部15aの中心から円周方向に90°隔たった位置を中心として、脱離部16が形成されている。脱離部16の領域では、保持溝15の上側段差が消失し、外周面と面一になっている。保持溝15の壁の一方を形成する本体部10後端側の段部17は、保持溝15が尽きて脱離部16が始まる付近から、軸方向に本体部10先端に向かって変位して、山型突起18を形成している。山型突起18の斜面が、押出しガイド部18aとして機能する。保持溝15の上方には、雄型コネクタ1の先端に向かって開いた係合ガイド突条19a、19bが形成されている。なお、後述する機能から明らかなように、保持溝15の深さの変化は、180°の周期である必要はなく、例えば保持部15a、脱離部16、山型突起18が1箇所のみでもよい。
【0028】
本体部10の先端部外周面には、突起101が形成されている。セプタム保持部材11は、嵌合孔102を有し、嵌合孔102と本体部10の突起101が嵌合することにより、セプタム保持部材11が本体部10に固定されている。セプタム保持部材11の中央部には、流路を保護するための隔壁部材として、ゴム製セプタム(スリット入り)103が配置されている。セプタム保持部材11の側面および本体部10の先端部側面により、係止凹部104が形成されている。
【0029】
図4、および図5に示すように、保護キャップ2は、先端が閉塞した略円筒形状を有する。保護キャップ2は樹脂製であり、その内径は、雄型コネクタ1の外径よりも大きい。保護キャップ2の閉塞側端部には、インナーキャップ3が保持されている。この部分の保護キャップ2の内周面には、複数本の凸条20が形成されている。この凸条20とインナーキャップ3の外周面との当接による摩擦力により、インナーキャップ3が保持されている。
【0030】
保護キャップ2の中央部内周面には、一対の係合脚21(一方のみ図示)が設けられている。係合脚21は、その基端部21aで保護キャップ2の内周面から立ち上がり、先端部21bが保護キャップ2の開口に向かって延在している。先端部21bは、保護キャップ2の内方に向かって他の部分より肉厚となっており、段部21cが形成されている。係合脚21は、その可撓性により、先端部21bが径方向に変位するように弾性変形可能である。一対の係合脚21の先端部21b間の間隔は、雄型コネクタ1の保持溝15の上側外周面における直径よりも小さい。従って、保護キャップ2が雄型コネクタ1に装着されて、係合脚21の先端部21bが保持溝15の位置と合致すると、係合脚21の弾性により先端部21bが保持溝15に嵌り込む。従って、係合脚21の段部21cと保持溝15の段部との係合により、保護キャップ2が雄型コネクタ1から外れないように保持される。その動作については後述する。
【0031】
図6(a)、(b)に示すように、インナーキャップ3は、環状部30と、4本の係合脚31とを有する。環状部30の内部には、殺菌用スポンジ32が取り付けられている。殺菌用スポンジ32には、一文字もしくは十字のスリット(図示せず)が設けられ、殺菌剤として例えばイソジンが含浸されている。係合脚31の先端には、内側に突出した係合凸部33が形成されている。図4に示したように、インナーキャップ3は、最初は保護キャップ2内に収容されている。そして、保護キャップ2を雄型コネクタ1に装着したときに、雄型コネクタ1におけるセプタム保持部材11の上にインナーキャップ3が結合する。その際に、係合凸部33が係合凹部104に嵌り込むことにより、保持作用が得られる。
【0032】
雌型コネクタ4は、図7に示すように二重筒になっており、外筒40の一端部に内筒41が固定されている。外筒40は、図における下方に開口し、雌型コネクタ4の先端として機能する。内筒41は、外筒40の外側に露出した外端部41aと、外筒40の内部に位置する内端部41bとからなる。外端部41aは、透析液セットの回路先端であるチューブと接続される。内端部41bは、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1とが接続される際に、雄型コネクタ1の先端に装着されたインナーキャップ3の殺菌用スポンジ32、およびセプタム保持部材11に保持されたゴム製セプタム103のスリットを押し広げながら雄型コネクタ1の内部に貫通して、流路を開通させる。
【0033】
外筒40の中央部内周面には、保護キャップ2に形成された係合脚21と同様の一対の係合脚42(一方のみ図示)が形成されている。係合脚42は、その基端部42aを固定端として、先端部42bが径方向に変位するように弾性変形可能である。係合脚42の先端部42bには、保護キャップ2の係合脚21と同様に段部42cが形成されている。
【0034】
外筒40の奥部内周面には、複数本の凸条44が形成されている。この凸条44は、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1とが接続されたとき、雄型コネクタ1の先端に装着されたインナーキャップ3の外周面に当接する。その当接に起因する摩擦力により、インナーキャップ3が保持される。その保持力は、後述の機能を果たすために十分な大きさとなるように設定される。
【0035】
外筒40の後端部には、内筒41の外端部41aに沿ってつまみ43が形成されている。使用前において、雌型コネクタ4の外筒40の先端部には、破断可能なフィルムが取りつけられ、使用直前まで雌型コネクタ2の内筒及び流路を保護している。
【0036】
次に、上記の構成を有する無菌接続コネクタの動作について説明する。
【0037】
まず、図8を参照して、保護キャップ2を雄型コネクタ1に装着する際の動作について説明する。先ず図8(a)に示すように、インナーキャップ3が収容された新しい保護キャップ2と雄型コネクタ1を対向させて、図8(b)に示すように、雄型コネクタ1を保護キャップ2に挿入する。その際、保護キャップ2内壁面に形成された係合脚21の先端部21bは、雄型コネクタ1外周面の係合ガイド突条19a、19b(図2参照)により、保持溝15の保持部15aへと案内される。雄型コネクタ1が保護キャップ2の最奥部まで到達すると、係合脚21の先端部21bは、保持溝15に嵌り込み、保護キャップ2が雄型コネクタ1に保持された状態が得られる。
【0038】
このように、保護キャップ2を雄型コネクタ1に装着する際の操作は、単に、保護キャップ2内に雄型コネクタ1を挿入するだけでよい。この状態で、患者が日常生活を送る間、常にインナーキャップ3の殺菌用スポンジ32により、雄型コネクタ1先端のセプタム103が殺菌され続ける。また、保持壁15bの制止作用により、係合脚21の先端部21bは、保持溝15内での周方向の不用意な移動が制止される。この制止力はそれ程大きくはなく、後述のように、回動操作することにより、係合脚21の先端部21bは容易に保持壁15bを乗り越える。
【0039】
上記の装着操作の過程で、雄型コネクタ1の先端部により、インナーキャップ3の係合脚31が押し開かれ、係合凸部33が雄型コネクタ1の係合凹部104と係合する。その係合が得られるように、保護キャップ2内におけるインナーキャップ3の周方向の位置が設定される。係合凸部33と係合凹部104との係合によりインナーキャップ3を雄型コネクタ1の先端部に保持する力は、保護キャップ2の凸条20との間の摩擦力によりインナーキャップ3が保持される力よりも強い。
【0040】
次に、腹膜透析液を交換する操作に際して、図8(b)の状態から保護キャップ2を取外すには、保護キャップ2と雄型コネクタ1を相互に回動させる。回動の向きは、左右いずれでも良い。回動に伴い、保護キャップ2の係合脚21の先端部21bは、保持溝15内を摺動し、押出しガイド部18a(図2参照)の斜面に達する。更に回動を進めると、係合脚21の先端部21bは押出しガイド部18aに沿って摺動する。それにより、保護キャップ2と雄型コネクタ1が互いに離間する向きの軸方向力が作用する。先端部21bが脱離部16に向かって移動して径方向を外側に押し開かれ、図8(c)に示すように、最後には保持溝15から脱離する。その際、インナーキャップ3の係合凸部33と雄型コネクタ1の係合凹部104との係合による保持力により、インナーキャップ3は雄型コネクタ1先端に保持される。その状態になれば、保護キャップ2と雄型コネクタ1を軸方向に引き離すのみで、図8(d)に示すように、保護キャップ2が取り外される。
【0041】
次に図9を参照して、雄型コネクタ1と雌型コネクタ4とを接続する際の動作について説明する。まず図9(a)に示すように、雄型コネクタ1と雌型コネクタ4とを対向させる。この状態においては、雄型コネクタ1先端にインナーキャップ3が装着されている。次に図9(b)に示すように、雄型コネクタ1を雌型コネクタ4に挿入する。その際、雌型コネクタ4の内壁面に形成された係合脚42の先端部42bは、雄型コネクタ1外周面の係合ガイド突条19a、19b(図2参照)により、保持溝15の保持部15aへと導入される。雄型コネクタ1が雌型コネクタ4の最奥部まで到達すると、係合脚42の先端部42bは、保持溝15に嵌り込み、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1が係合した状態が得られる。このように、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1を接続する際の操作は、単に、雌型コネクタ4内に雄型コネクタ1を挿入するだけでよい。保持壁15bの制止作用により、係合脚42の先端部42bは、保持溝15内での周方向の不用意な移動が制止される。この作用は、保護キャップ2の場合と同様である。
【0042】
また、上述の通り、雌型コネクタ4の内筒41の内端部41bは、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1とが接続される過程において、雄型コネクタ1の先端に装着されたインナーキャップ3の殺菌用スポンジ32、およびセプタム保持部材11に保持されたゴム製セプタム108のスリットを押し広げながら雄型コネクタ1の内部に貫通して、流路を開通させる。その際、雌型コネクタ4の内筒41が、殺菌用スポンジ32によって殺菌(除菌)されながら流路が接続される。
【0043】
さらに、インナーキャップ3は、雌型コネクタ4の奧部に押し込まれることにより、その外周面が凸条44から強い押圧力を受ける。その押圧力に起因する摩擦力により、インナーキャップ3は、雌型コネクタ4の外筒奥部に強固に保持される。
【0044】
腹膜透析液の注排液が終了して、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1の接続を解除する時には、両コネクタを互いにいずれかの向きに回動させる。それにより、保護キャップ2を外す場合と同様にして、図9(c)に示すように、係合脚42の先端部42bと保持溝15との係合が外れ、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1を軸方向に引き離すのみで、接続が解除される。
【0045】
その際、雌型コネクタ4の凸条44は、上述のように、インナーキャップ3の外周面に対して強い摩擦力を作用させているため、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1を相互に回動させたときに、インナーキャップ3と雄型コネクタ1間に相対的な回動を生じる。そのため、インナーキャップ3の係合脚31の係合凸部33と雄型コネクタ1の係合凹部104との係合が外れ、雌型コネクタ4と雄型コネクタ1を相互に引き離したときに、インナーキャップ3は雌型コネクタ4に残留する(図9(d))。
【0046】
その後、新しい保護キャップ2を装着すれば、上記のとおり新しいインナーキャップ3が雄型コネクタ1の先端に装着され、次回の透析液交換までの間、雄型コネクタ1の先端部分を殺菌し続ける。
【0047】
なお、上記構成のコネクタシステムは、インナーキャップ3を用いることなく使用することも可能である。すなわち、雄型コネクタ1、保護キャップ2および雌型コネクタ4を含むコネクタシステムにおける単なる結合構造としても、本発明は有用である。つまり雄型コネクタ1に対して、保護キャップ2あるいは雌型コネクタ4を装着するための結合構造のみを用いる場合であっても、操作方法が覚え易く、操作が容易なコネクタを実現する意味で、技術的な価値は高い。
【0048】
更に、保護キャップ2を用いることなく、雄型コネクタ1と雌型コネクタ4のみの相互の結合構造に本発明を適用しても有用である。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、コネクタの結合形態がネジ嵌合ではなく、一方のコネクタに対して他方のコネクタを単に軸方向に挿入する動作のみで、接続を完結することができる。また接続を解除する時には、両コネクタを相互に回動させるだけで、一方のコネクタが自動的に押し出されて接続が解除される。従って、例えば手のふるえがひどい患者でも、机などにひじから先端を固定した状態で、容易に接続操作が可能となる。
【0050】
また、殺菌用スポンジを保持したインナーキャップを用いることにより、雄型コネクタ先端のセプタム部分は常に殺菌され続ける。しかも、雌型コネクタを接続する際にも雌型コネクタ内筒を殺菌できることから、流路内への細菌の侵入がない。
【0051】
更に、インナーキャップは透析液交換毎に新しいものに自動的に交換されることから、煩雑な操作を必要とせずに、常に新鮮な殺菌剤が供給される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態における医療用液体流路コネクタシステムを構成する各要素およびそれらの動作を示す正面断面図
【図2】 同医療用液体流路コネクタシステムを構成する雄型コネクタを示す斜視図
【図3】 同雄型コネクタの正面図
【図4】 同医療用液体流路コネクタシステムを構成する保護キャップを示す正面断面図
【図5】 同保護キャップの斜視断面図
【図6】 同医療用液体流路コネクタシステムを構成するインナーキャップを示す斜視図
【図7】 同医療用液体流路コネクタシステムを構成する雌型コネクタを示す斜視断面図
【図8】 同医療用液体流路コネクタシステムを構成する保護キャップを雄型コネクタに着脱する際の動作を説明するための断面図
【図9】 同雄型コネクタと雌型コネクタとを接続・脱離する際の動作を説明するための断面図
【符号の説明】
1 雄型コネクタ
2 保護キャップ
3 インナーキャップ
4 雌型コネクタ
10 本体部
11 セプタム保持部材
12 Oリング
13 チューブ接続部
14 つまみ
15 保持溝
15a 保持部
16 脱離部
15b 保持壁
17 部
18 山型突起
18a 押出しガイド部
19a、19b 係合ガイド突条
101 突起
102 嵌合孔
103 ゴム製セプタム
104 係止凹部
20 凸条
21 係合脚
21a 基端部
21b 先端部
21c 段部
30 環状部
31 係合脚
32 殺菌用スポンジ
33 係合凸部
40 外筒
41 内筒
41a 外端部
41b 内端部
42 係合脚
42a 基端部
42b 先端部
42c 段部
43 つまみ

Claims (9)

  1. 略円筒形状をなしその後端部がチューブと接続可能な雄型コネクタ(1)及び雌型コネクタ(4)を含み、前記雌型コネクタ(4)の先端側に前記雄型コネクタ(1)の先端部を挿入して結合させることにより液体流路が接続される医療用液体流路コネクタシステムであって、
    前記雄型コネクタ(1)は、軸方向中央部の外周面に円周方向に形成された保持溝(15)と、前記保持溝(15)により形成された段部のコネクタ先端側が一部領域において消失することにより形成された脱離部(16)と、前記脱離部(16)において前記保持溝(15)により形成された段部のコネクタ後端側が外周面に沿ってコネクタ先端部方向に山型に変位することにより形成された山型の押出しガイド部(18a)とを有し、
    前記雌型コネクタ(4)は、内周面から突出するように設けられコネクタ先端に向かって延在する係合脚(42)を有し、前記係合脚(42)の先端部にはコネクタ径方向内方に突出した係合凸部が形成され、前記係合凸部は前記係合脚(42)の弾性変形によりコネクタ径方向に変位可能であり、
    前記雄型コネクタ(1)を前記雌型コネクタ(4)に挿入することにより、前記雌型コネクタ(4)の前記係合脚(42)の係合凸部が前記雄型コネクタ(1)の前記保持溝(15)に係合して、前記両コネクタの接続状態が保持され、
    前記接続状態から前記両コネクタを相互に回動させることにより、前記係合凸部が、前記保持溝(15)内を前記脱離部(16)に向かって摺動するのに伴い、前記押出しガイド部(18a)により前記雄型コネクタ(1)の軸方向先端に向かう力を受けて前記保持溝(15)から脱離することを特徴とする医療用液体流路コネクタシステム。
  2. 前記雄型コネクタ(1)に形成された保持溝(15)は、円周方向において180°の周期で深さが変化して、一対の前記脱離部(16)および押出しガイド部(18a)が180°間隔で形成され、前記雌型コネクタ(4)の係合脚(42)も、180°間隔で一対形成されている請求項1に記載の医療用液体流路コネクタシステム。
  3. 前記雄型コネクタ(1)の外周面に、前記各保持溝(15)の周方向中央部である保持部(15a)近傍からコネクタ先端に向かって開いたガイド凸条(19a、19b)が形成され、前記雄型コネクタ(1)を前記雌型コネクタ(4)に挿入したとき、前記雌型コネクタ(4)の前記係合脚(42)の係合凸部が、前記ガイド凸条(19a、19b)により前記保持溝(15)の保持部(15a)に案内される請求項1に記載の医療用液体流路コネクタシステム。
  4. 前記雄型コネクタ(1)の先端に、液体流路保護用の隔壁部材(103)を保持する隔壁部材保持部(11)が設置され、
    前記雌型コネクタ(4)は、外筒(40)の一端部に内筒(41)が固定された二重筒構造であって、前記内筒(41)が、前記外筒(40)の内部に位置する内端部(41b)、および外部に露出して前記チューブと接続可能な外端部(41a)を有し、
    前記雄型コネクタ(1)と前記雌型コネクタ(4)とを接続したとき、前記雌型コネクタ(4)の内端部(41b)が、前記雄型コネクタ(1)の先端に保持された前記隔壁部材(103)を貫通して前記液体流路が開通する請求項1に記載の医療用液体流路コネクタシステム。
  5. 一端が閉塞した略円筒形状を有し、前記雄型コネクタ(1)の少なくとも先端部を覆って装着可能な保護キャップ(2)を更に含み、
    前記保護キャップ(2)は、その中央部内周面に、前記雌型コネクタ(4)に設けられたものと同様の一対の係合脚(21)が設けられ、前記係合脚(21)により、前記雌型コネクタ(4)と同様に、前記雄型コネクタ(1)に対する係合および脱離がなされる請求項1に記載の医療用液体流路コネクタシステム。
  6. 殺菌剤含浸部材(32)を保持した環状部(30)を有するインナーキャップ(3)を有し、
    前記保護キャップ(2)の閉塞側奥部の内壁面には、前記インナーキャップ(3)と係合して保持するインナーキャップ保持部(20)が設けられてインナーキャップ(3)が保持され、
    前記インナーキャップ(3)と前記雄型コネクタ(1)の先端には、互いに係合する係合部(33、104)が設けられ、
    前記インナーキャップ(3)と前記雄型コネクタ(1)の先端の前記各係合部(33、104)の係合による保持力は、前記保護キャップ(2)のインナーキャップ保持部(20)が前記インナーキャップ(3)を保持する力より大であり、
    前記保護キャップ(2)が前記雄型コネクタ(1)に装着されたとき、前記インナーキャップ(3)の前記殺菌剤含浸部材(32)が前記雄型コネクタ(1)の先端に当接するとともに、前記インナーキャップ(3)と前記雄型コネクタ(1)が前記各係合部(33、104)を介して係合し、
    前記保護キャップ(2)が前記雄型コネクタ(1)から取り外されるとき、前記インナーキャップ(3)は前記雄型コネクタ(1)の先端部での前記保持力に基づき、前記雄型コネクタ(1)の先端部に装着された状態で前記保護キャップ(2)から脱離し、
    前記インナーキャップ(3)が先端に保持された前記雄型コネクタ(1)を、前記雌型コネクタ(4)と接続したとき、前記雌型コネクタ(4)の内筒(41)の内端部が、前記インナーキャップ(3)の殺菌剤含浸部材(32)および前記雄型コネクタ(1)の隔壁部材(103)を貫通して流路が開通するとともに、前記雌型コネクタ(4)の外筒(40)の奥部の内壁面に設けられたインナーキャップ保持部(44)にインナーキャップ(3)が係合し、
    前記雄型コネクタ(1)と前記雌型コネクタ(4)の接続を解除するために両コネクタを相互に回動させたとき、両コネクタ間の相対的な回動により、前記インナーキャップ(3)と前記雄型コネクタ(1)間の前記各係合部(33、104)を介した係合が外れ、前記インナーキャップ(3)は前記前記雌型コネクタ(4)のインナーキャップ保持部(44)での前記保持力に基づき、前記雌型コネクタ(4)の内部に保持されて、前記雄型コネクタ(1)の先端から脱離することを特徴とする請求項5に記載の医療用液体流路コネクタシステム。
  7. 前記インナーキャップ(3)は、前記環状部(30)の周縁部から環軸方向に延びる複数の係合脚(31)を有し、前記係合脚(31)の先端には、前記係合部として、内側に突出した係合凸部(33)が形成され、前記雄型コネクタ(1)の先端部外周面には、前記係合部として、前記インナーキャップ(3)の係合脚(31)に形成された係合凸部(33)と係合可能な係合凹部(104)が形成され
    記保護キャップ(2)が前記保持部に前記インナーキャップ(3)を保持した状態で前記雄型コネクタ(1)に装着されたときに、前記インナーキャップ(3)の係合脚(31)の係合凸部(33)と前記雄型コネクタ(1)の係合凹部(104)が係合し、
    前記保護キャップ(2)が前記雄型コネクタ(1)から取り外されるときに、前記係合凹部(104)と係合凸部(33)の係合による前記インナーキャップ(3)の保持力により、前記保護キャップ(2)のインナーキャップ保持部による保持を解除して、前記インナーキャップ(3)が前記保護キャップ(2)から脱離することを特徴とする請求項6に記載の医療用液体流路コネクタシステム。
  8. 前記保護キャップ(2)の前記インナーキャップ保持部の内周面に複数本の保持凸条(20)が形成され、この保持凸条(20)が前記インナーキャップ(3)の外周面に当接して、その押圧によって生じる摩擦力により前記インナーキャップ(3)が保持された請求項7に記載の医療用液体流路コネクタシステム。
  9. 前記雌型コネクタ(4)の外筒(40)の奥部内周面には、前記インナーキャップ保持部(44)として複数本の保持凸条が形成され、前記雌型コネクタ(4)と前記雄型コネクタ(1)とが接続されたとき、前記保持凸条が、前記雄型コネクタ(1)の先端に装着された前記インナーキャップ(3)の外周面を押圧し、その押圧による摩擦力で、前記外筒(40)の奥部に前記インナーキャップ(3)が保持され、
    前記雄型コネクタ(1)と前記雌型コネクタ(4)の接続を解除するために両コネクタを相互に回動させたとき、前記保持凸条により前記インナーキャップ(3)の前記雌型コネクタ(4)に対する回動が阻止されて、前記インナーキャップ(3)と前記雄型コネクタ(1)間に相対的な回動を生じ、それにより、前記インナーキャップの係合脚(31)の係合凸部(33)と前記雄型コネクタ(1)の係合凹部(104)との係合が外れることを特徴とする請求項7に記載の医療用液体流路コネクタシステム。
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