JP3972552B2 - 押釦スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、警報装置や呼び鈴などを起動させる押釦スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、警報装置や呼び鈴などを起動させる押釦スイッチには、接点形式の違いにより、A接点型の押釦スイッチとB接点型の押釦スイッチとの2種類がある。
【0003】
A接点型の押釦スイッチは、押釦を押さない通常時にはオフになっており、押釦を押したときにオンになる。このようなA接点型の押釦スイッチは、例えば、呼び鈴を起動させる押釦スイッチ、警報装置を起動させる押釦スイッチとして広く使用されている。
【0004】
B接点型の押釦スイッチは、押釦を押さない通常時にはオンになっており、押釦を押したときにオフになる。このようなB接点型の押釦スイッチは、例えば、警報装置を起動させる押釦スイッチとして広く使用されている。
【0005】
ここで、従来例のB接点型の押釦スイッチの構造を図6ないし図8に基づいて説明する。このB接点型の押釦スイッチは、プラスチックスなどの樹脂で形成されたケース1、このケース1内に収納保持された固定側端子2と可動側端子3、ケース1の一面に進退自在に取り付けられた押釦4により構成されている。
【0006】
ケース1は、下ケース5と上ケース6とからなり、下ケース5内に固定側端子2と可動側端子3とが収納保持され、上ケース6に押釦4が進退自在に取り付けられ、下ケース5と上ケース6とは止め金具や固定爪により固定されている。
【0007】
固定側端子2は、略クランク状に形成された接点片7と略U字形に形成された端子片8とからなり、これらの接点片7と端子片8とがカシメ止めされている。接点片7には固定接点9が設けられ、端子片8には図示しない電線が接続されている。
【0008】
可動側端子3は、略U字形に形成された端子片10と、略L字形に形成された支持体11と、長尺状の板バネ12と、圧縮バネ13とからなり、端子片10と板バネ12の一端と支持体11とがカシメ止めされている。板バネ12の他端には固定接点9に接離される可動接点14が設けられ、端子片10には図示しない電線が接続されている。圧縮バネ13は板バネ12の一部を略U字形に切り起こすことにより形成され、一端が可動接点14の近傍で板バネ12と一体につながっており、他端が係止部15に係止されている。この圧縮バネ13は、可動接点14が固定接点9に当接する位置に板バネ12を撓ませる向きに板バネ12を付勢している。支持体11は板バネ12の長手方向略中央部に対向する位置で屈曲されて略L字形に形成されており、その屈曲部に突出片16が形成されている。この突出片16は、圧縮バネ13を切り起こすことにより板バネ12に形成された穴部(図示せず)に貫通され、この突出片16に圧縮バネ13の他端が係止される係止部15が形成されている。
【0009】
押釦4には、この押釦4をケース1内へ向けて押圧操作する時に板バネ12の長手方向略中央部を押圧する押圧部17が形成されている。板バネ12の長手方向略中央部が押圧部17に押圧されることにより、図7に示すように板バネ12が撓んで可動接点14が固定接点9から離反し、B接点型の押釦スイッチがオフになる。
【0010】
なお、押釦4を押圧操作することにより板バネ12を撓ませて可動接点14を固定接点9から離反させたとき、可動接点14が固定側端子2の端子片8に当接すると、B接点型の押釦スイッチが通電状態になるという不都合を生じる。そこで、下ケース5内に撓み位置規制部材18を取り付け、押圧部17で押圧された板バネ12が撓んだとき、その板バネ12を撓み位置規制部材18の先端部に当接させることにより板バネ12の撓み位置を規制し、固定接点9から離反した可動接点14が端子片8に当接しないようにしている。
【0011】
つぎに、従来例のA接点型の押釦スイッチの構造を図9及び図10に基づいて説明する。なお、このA接点型の押釦スイッチとB接点型の押釦スイッチとは、これらの押釦スイッチを構成する各種部品の共通化が図られており、図6ないし図8において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する。このA接点型の押釦スイッチは、プラスチックスなどの樹脂で形成されたケース1、このケース1内に収納保持された固定側端子2aと可動側端子3、ケース1の一面に進退自在に取り付けられた押釦4aにより構成されている。
【0012】
ケース1は、下ケース5と上ケース6とからなり、下ケース5内に固定側端子2aと可動側端子3とが収納保持され、上ケース6に押釦4aが進退自在に取り付けられ、下ケース5と上ケース6とは止め金具や固定爪により固定されている。
【0013】
固定側端子2aは、略U字形に形成された端子片8からなり、この端子片8に固定接点9が設けられ、さらに、図示しない電線が接続されている。
【0014】
可動側端子3は、略U字形に形成された端子片10と、略L字形に形成された支持体11と、長尺状の板バネ12と、圧縮バネ13とからなる。圧縮バネ13は、可動接点14が固定接点9から離反する位置に板バネ12が撓む向きに板バネ12を付勢している。
【0015】
押釦4aには、この押釦4aをケース1内へ向けて押圧操作する時に板バネ12の長手方向略中央部を押圧する押圧部17と、板バネ12の可動接点14側の端部に対向する撓み位置規制突部19とが形成されている。部品寸法のバラツキなどによりオフ時における撓み量が大きくなる板バネ12であっても、その板バネ12の可動接点14側の端部が撓み位置規制突部19に当接することにより、可動接点14が固定接点9から離反する方向へ板バネ12が過度に撓むことが規制される。
【0016】
図10は、A接点型の押釦スイッチの押釦4aを押圧操作した状態であり、板バネ12の長手方向略中央部が押圧部17に押圧され、板バネ12が撓んで可動接点14が固定接点9に当接することによりオンになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
図6ないし図8に示したB接点型の押釦スイッチでは、端子片8に略クランク状に形成された接点片7をカシメ止めして固定側端子2が形成されている。このため、略クランク状の端子片8を形成するために2回の曲げ加工が必要であり、手間がかかっている。
【0018】
また、接点片7と端子片8とをカシメ止めする場合には、図8に示すように、カシメ用治具20の角部に接点片7と端子片8とを配置し、矢印で示す方向から加圧するため、カシメ作業に手間がかかるとともに作業性が悪く、カシメが不良である不良品が発生しやすい。
【0019】
さらに、B接点型の押釦スイッチでは、押釦4に押圧されて撓んだ板バネ12が撓み位置規制部材18に当接した場合には、近接して位置する押圧部17と撓み位置規制部材18とが板バネ12に対して逆方向から当接することになり、この当接によって板バネ12に永久変形が発生しやすくなる。板バネ12に永久変形が発生すると、押釦スイッチとしての性能、信頼性が低下する。
【0020】
図9及び図10に示したA接点型の押釦スイッチの押釦4aに形成されている撓み位置規制突部19は、この押釦4aを図6ないし図8に示したB接点型の押釦スイッチで用いようとすれば、接点片7に当接するので邪魔になる。したがって、A接点型の押釦スイッチとB接点型の押釦スイッチとにおいて、押釦4a(又は4)を共通化することができない。
【0021】
そこで本発明は、固定側端子の形成を容易に行うことができるB接点型の押釦スイッチを提供することを目的とする。
【0022】
また本発明は、オフ状態に操作したときに可動接点が固定端子に当接してオン状態になることを防止できるとともに、その防止を板バネに永久変形を発生させることなく行うことができるB接点型の押釦スイッチを提供することを目的とする。
【0023】
さらに本発明は、A接点型の押釦スイッチとB接点型の押釦スイッチとにおいて押釦の共通化を図ることができる押釦スイッチを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の押釦スイッチは、第1片部と第2片部とからなる略L字形に形成されて前記第2片部に固定接点が設けられた接点片と、電線が接続される端子片とを有し、前記第1片部が前記端子片の取付面部に面接触されてカシメ止めされた固定側端子と;電線が接続される端子片と、一端が前記端子片に固定されて他端に可動接点が設けられた板バネと、一端が前記板バネの前記可動接点の近傍に固定されて他端が係止部に係止されることにより前記板バネを所定方向へ撓ませる向きに付勢する圧縮バネとを有する可動側端子と;前記固定接点と前記可動接点とが当接される位置に前記固定側端子と前記可動側端子とが収納保持されたケースと;前記ケースの一面にこのケース内に収納保持された前記可動側端子の前記板バネの撓み方向に対向する向きに進退自在に取り付けられ、前記ケース内へ向けた押圧操作時に前記板バネの長手方向略中央部を押圧することにより前記可動接点が前記固定接点から離反する位置へ前記板バネを撓ませる押圧部を備えた押釦と;を具備している。
【0025】
ここで、この押釦スイッチは、押釦を押さない通常時には、固定側端子の固定接点と可動側端子の可動接点とが板バネと圧縮バネとの作用により当接されてオンになり、押釦を押したときに板バネが撓んで可動接点が固定接点から離反してオフになるB接点型の押釦スイッチである。押釦を押すことを止めると、板バネと圧縮バネとの作用により、可動接点が固定接点に当接する位置へ板バネが撓み、押釦スイッチはオン状態に戻る。
【0026】
したがって、このようなB接点型の押釦スイッチの固定側端子において、この固定側端子を構成する接点片が第1片部と第2片部とからなる略L字形に形成されているので、この接点片の形成は板状部材を1回曲げ加工すればよく、接点片の形成が容易になる。また、接点片と端子片とをカシメ止めする場合には、接点片の第1片部を端子片の取付面部に面接触させて行うので、接点片の第1片部を平坦な面上に載置してカシメ止めすることができ、これにより、カシメ止めの加圧をスムーズに行うことができるとともに接点片と端子片とのカシメ品質が良い固定側端子を得ることが出来る。
【0027】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の押釦スイッチにおいて、前記固定側端子の前記端子片に、前記押圧部に押圧されて前記板バネが撓むことにより前記固定接点から離反した前記可動接点が当接される絶縁接点が設けられている。
【0028】
ここで、押釦を押して板バネを撓ませることにより可動接点を固定接点から離反させたとき、可動接点が固定側端子の端子片に当接したのでは、押釦スイッチをオフにすることができない。
【0029】
したがって、板バネを撓ませて可動接点を固定接点から離反させたとき、この可動接点が端子片に設けられた絶縁接点に当接されることにより、可動接点が端子片に当接して通電状態になることが防止され、押釦スイッチが確実にオフになる。そして、押釦の押圧部と絶縁接点とが離れて位置するので、押圧部と絶縁接点とが板バネに対して逆方向から当接してもこの当接によって板バネに永久変形を発生させるような力は作用せず、板バネの永久変形の発生が防止され、押釦スイッチの性能、信頼性が長期間にわたって維持される。
【0030】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の押釦スイッチにおいて、前記押釦には、前記押圧部の近傍に位置して前記板バネにおける前記押圧部による押圧位置よりも前記可動接点側に対向する撓み位置規制突部が設けられている。
【0031】
したがって、この押釦をB接点型の押釦スイッチで用いても、撓み位置規制突部がB接点型の押釦スイッチの接点片から離れて位置するので、撓み位置規制突部がB接点型の押釦スイッチの接点片に当接して邪魔になるということが起こらない。一方、この押釦をA接点型の押釦スイッチで用いた場合には、部品寸法のバラツキなどによりオフ時における撓み量が大きくなる板バネであっても、その板バネが撓み位置規制突部に当接することにより、板バネが過度に撓むことが防止される。これにより、この押釦を、A接点型の押釦スイッチとB接点型の押釦スイッチとにおいて共通化することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図3に基づいて説明する。なお、図6ないし図10において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する。本実施の形態はB接点型の押釦スイッチの構造を示すものであり、このB接点型の押釦スイッチは、プラスチックスなどの樹脂で形成されたケース1、このケース1内に収納保持された固定側端子21と可動側端子3、ケース1の一面に進退自在に取り付けられた押釦22により構成されている。
【0036】
ケース1は、下ケース5と上ケース6とからなり、下ケース5内に固定側端子21と可動側端子3とが収納保持され、上ケース6に押釦22が進退自在に取り付けられ、下ケース5と上ケース6とは止め金具や固定爪により固定されている。
【0037】
固定側端子21は、第1片部である長片部23と第2片部である短片部24とからなる略L字形に形成された接点片25と、略U字形に形成された端子片8とからなり、これらの接点片25と端子片8とがカシメ止めされている。接点片25と端子片8とのカシメ止めは、図3に示すように、接点片25の長片部23を端子片8の取付面部26に面接触させ、接点片25の長片部23をカシメ用治具27の平坦な面上に載置し、矢印で示す方向から加圧部材(図示せず)で加圧することにより行われる。なお、端子片8における取付面部26と平行に対向する部分には、カシメ止め用の加圧部材を矢印方向に移動可能とする切欠穴28が形成されている。接点片25には固定接点9が設けられている。端子片8には図示しない電線が接続され、さらに、固定接点9と対向する位置にプラスチックスなどの絶縁材料で形成された絶縁接点29が設けられている。
【0038】
可動側端子3は、略U字形に形成された端子片10と、略L字形に形成された支持体11と、長尺状の板バネ12と、圧縮バネ13とからなる。圧縮バネ13は、可動接点14が固定接点9に当接する位置に板バネ12を撓ませる向きに板バネ12を付勢している。
【0039】
押釦22には、この押釦22をケース1内へ向けて押圧操作する時に板バネ12の長手方向略中央部を押圧する押圧部17と、後述する第2の実施の形態において詳しく説明する撓み位置規制突部30とが形成されている。板バネ12の長手方向略中央部が押圧部17に押圧されることにより、図2に示すように板バネ12が撓んで可動接点14が固定接点9から離反し、B接点型の押釦スイッチがオフになる。
【0040】
このような構成において、このB接点型の押釦スイッチによれば、押釦22を押さない通常時には、図1に示すように、固定接点9と可動接点14とが板バネ12と圧縮バネ13との作用により当接されてオンになる。押釦22を押した押圧操作時には、図2に示すように、押圧部17で押圧された板バネ12が撓んで可動接点14が固定接点9から離反し、オフになる。押釦22を押すことを止めると、板バネ12と圧縮バネ13との作用により押釦22が図1に示す位置へ押し戻されるとともに、可動接点14が固定接点9に当接する位置へ板バネ12が撓み、押釦スイッチがオン状態に戻る。
【0041】
ここで、このB接点型の押釦スイッチの固定側端子21においては、この固定側端子21を構成する接点片25が長片部23と短片部24とからなる略L字形に形成されているので、この接点片25の形成は板状部材を1回曲げ加工すればよく、接点片25の形成が容易になる。
【0042】
接点片25と端子片8とのカシメ止めは、図3に示すように、接点片25の長片部23を端子片8の取付面部26に面接触させ、接点片25の長片部23をカシメ用治具27の平坦な面上に載置し、矢印で示す方向から加圧することにより行われる。このため、カシメ止めするときの加圧をスムーズに行え、接点片25と端子片8とのカシメ品質が良い固定側端子21を得ることができる。
【0043】
押釦22を押圧操作して板バネ12を撓ませ、可動接点14を固定接点9から離反させたとき、固定接点9から離反した可動接点14は端子片8に設けられている絶縁接点29に当接して端子片8に接触することが防止され、押釦スイッチが確実にオフになる。
【0044】
そして、押釦22の押圧部17と絶縁接点29とが離れて位置するので、押圧部17と絶縁接点29とが板バネ12に対して逆方向から当接しても、この当接によって板バネ12に永久変形を発生させるような力は作用しない。このため、板バネ12の永久変形の発生が防止され、押釦スイッチの性能、信頼性が長期間にわたって維持される。
【0045】
つぎに、本発明の第2の実施の形態を図4及び図5に基づいて説明する。本実施の形態はA接点型の押釦スイッチの構造を示すものである。このA接点型の押釦スイッチと図1ないし図3に示したB接点型の押釦スイッチとは、これらの押釦スイッチを構成する各種部品の共通化が図られており、図1ないし図3において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、説明も省略する。
【0046】
このA接点型の押釦スイッチは、プラスチックスなどの樹脂で形成されたケース1、このケース1内に収納保持された固定側端子21aと可動側端子3、ケース1の一面に進退自在に取り付けられた押釦22により構成されている。
【0047】
固定側端子21aは、略U字形に形成された端子片8からなり、この端子片8に固定接点9が設けられ、さらに、図示しない電線が接続されている。
【0048】
可動側端子3は、略U字形に形成された端子片10と、略L字形に形成された支持体11と、長尺状の板バネ12と、圧縮バネ13とからなる。圧縮バネ13は、可動接点14が固定接点9から離反する位置に板バネ12が撓む向きに板バネ12を付勢している。
【0049】
押釦22には、この押釦22をケース1内へ向けて押圧操作する時に板バネ12の長手方向略中央部を押圧する押圧部17と、押圧部17の近傍に位置して板バネ12における押圧部17による押圧位置よりも可動接点14側に当接する撓み位置規制突部30とが形成されている。
【0050】
このような構成において、このA接点型の押釦スイッチによれば、押釦22を押さない通常時には、図4に示すように、板バネ12と圧縮バネ13との作用により板バネ12が押釦22側へ撓み、可動接点14が固定接点9から離反してオフになる。押釦22を押した押圧操作時には、図5に示すように、押圧部17で押圧された板バネ12が撓んで可動接点14が固定接点9に当接し、オンになる。押釦22を押すことを止めると、板バネ12と圧縮バネ13との作用により押釦22が図4に示す位置に押し戻されるとともに、可動接点14が固定接点9から離反する位置へ板バネ12が撓み、押釦スイッチがオフ状態に戻る。
【0051】
ここで、この押釦スイッチでは、押釦22に撓み位置規制突部30が形成されているので、部品寸法のバラツキなどによりオフ時における撓み量が大きくなる板バネ12であっても、その板バネ12が撓み位置規制突部30の先端部に当接することにより板バネ12の過度の撓みが規制される。
【0052】
このような撓み位置規制突部30を形成した押釦22をB接点型の押釦スイッチで用いようしたとき、撓み位置規制突部30がB接点型の押釦スイッチの接点片25から離れて位置するので(図1及び図2参照)、撓み位置規制突部30がB接点型の押釦スイッチの接点片25に当接して邪魔になるということが起こらず、この押釦22をA接点型の押釦スイッチとB接点型の押釦スイッチとにおいて共通化することができる。
【0053】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の押釦スイッチによれば、この押釦スイッチの固定側端子を構成する接点片が、第1片部と第2片部とからなる略L字形に形成されているので、この接点片の形成を板状部材を1回曲げ加工することにより行え、接点片を容易に形成することができる。また、接点片と端子片とをカシメ止めする場合には、接点片の第1片部を端子片の取付面部に面接触させて行うので、接点片の第1片部を平坦な面上に載置してカシメ止めすることができ、これにより、カシメ止めの加圧をスムーズに行うことができるとともに接点片と端子片とのカシメ品質が良い固定側端子を得ることが出来る。
【0054】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の押釦スイッチにおいて、固定側端子の端子片に、押圧部に押圧されて板バネが撓むことにより固定接点から離反した可動接点が当接される絶縁接点が設けられているので、板バネを撓ませて可動接点を固定接点から離反させたとき、この可動接点が端子片に設けられた絶縁接点に当接されて通電状態になることを防止することができる。このオフ操作時において、押圧部と絶縁接点とが板バネに対して逆方向から当接しても、押圧部と絶縁接点とが離れて位置するので、この当接によって板バネに永久変形を発生させるような力は作用せず、板バネの永久変形の発生を防止して押釦スイッチの性能、信頼性を長期間にわたって維持することができる。
【0055】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の押釦スイッチにおいて、押釦には、押圧部の近傍に位置して板バネにおける押圧部による押圧位置よりも可動接点側に対向する撓み位置規制突部が設けられているので、この押釦をB接点型の押釦スイッチで用いても、撓み位置規制突部がB接点型の押釦スイッチの接点片から離れて位置するので、撓み位置規制突部がB接点型の押釦スイッチの接点片に当接して邪魔になるということが起こらない。一方、この押釦をA接点型の押釦スイッチで用いた場合には、部品寸法のバラツキなどによりオフ時における撓み量が大きくなる板バネであっても、その板バネが撓み位置規制突部に当接することにより板バネが過度に撓むことを防止できる。これにより、この押釦を、A接点型の押釦スイッチとB接点型の押釦スイッチとにおいて共通化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるB接点型の押釦スイッチのオン状態を示す縦断正面図である。
【図2】そのB接点型の押釦スイッチのオフ状態を示す縦断正面図である。
【図3】端子片と接点片とをカシメ止めする作業工程を説明する説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態であるA接点型の押釦スイッチのオフ状態を示す縦断正面図である。
【図5】そのA接点型の押釦スイッチのオン状態を示す縦断正面図である。
【図6】従来例のB接点型の押釦スイッチのオン状態を示す縦断正面図である。
【図7】そのB接点型の押釦スイッチのオフ状態を示す縦断正面図である。
【図8】端子片と接点片とをカシメ止めする作業工程を説明する説明図である。
【図9】従来例のA接点型の押釦スイッチのオフ状態を示す縦断正面図である。
【図10】そのB接点型の押釦スイッチのオン状態を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1:ケース
3:可動側端子
8:端子片
9:固定接点
12:板バネ
13:圧縮バネ
14:可動接点
17:押圧部
21:固定側端子
21a:固定側端子
22:押釦
23:第1片部
24:第2片部
25:接点片
26:取付面部
29:絶縁接点
30:撓み位置規制突部

Claims (3)

  1. 第1片部と第2片部とからなる略L字形に形成されて前記第2片部に固定接点が設けられた接点片と、電線が接続される端子片とを有し、前記第1片部が前記端子片の取付面部に面接触されてカシメ止めされた固定側端子と;
    電線が接続される端子片と、一端が前記端子片に固定されて他端に可動接点が設けられた板バネと、一端が前記板バネの前記可動接点の近傍に固定されて他端が係止部に係止されることにより前記板バネを所定方向へ撓ませる向きに付勢する圧縮バネとを有する可動側端子と;
    前記固定接点と前記可動接点とが当接される位置に前記固定側端子と前記可動側端子とが収納保持されたケースと;
    前記ケースの一面にこのケース内に収納保持された前記可動側端子の前記板バネの撓み方向に対向する向きに進退自在に取り付けられ、前記ケース内へ向けた押圧操作時に前記板バネの長手方向略中央部を押圧することにより前記可動接点が前記固定接点から離反する位置へ前記板バネを撓ませる押圧部を備えた押釦と;
    を具備していることを特徴とする押釦スイッチ。
  2. 前記固定側端子の前記端子片に、前記押圧部に押圧されて前記板バネが撓むことにより前記固定接点から離反した前記可動接点が当接される絶縁接点が設けられていることを特徴とする請求項1記載の押釦スイッチ。
  3. 前記押釦には、前記押圧部の近傍に位置して前記板バネにおける前記押圧部による押圧位置よりも前記可動接点側に対向する撓み位置規制突部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の押釦スイッチ。
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