JP3970177B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機等を用いて移動体通信を行う移動体通信システムなどに使用される無線通信装置に係り、特に相手局から受信した送信電力制御ビットによって送信系の送信電力を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から移動体通信システムにおいては、情報伝送の際、基地局と移動局の距離に応じて送信電力を制御することで、基地局で受信される信号の電力を一定にし、通信チャネル間の干渉を抑え、周波数利用効率を向上させる送信電力制御技術が知られている。
【0003】
特に、複数の通信チャネルを多重化するスペクトラム拡散技術を用いたCDMA(Code Division Multiple Access : 符号分割多重)方式の移動体通信システムにおいては、同一周波数、同一時間をユーザー間で共有するため、基地局からの距離や伝送環境にかかわらず、移動局の送信電力が同じである場合、近い方からの信号が強くなり、遠い方の移動局からの信号を分離できなくなるという遠近問題が生じてしまう。
【0004】
そのため、基地局において、逆拡散によりそれぞれの信号波を正しく復調するには、各信号波の受信レベルを揃える必要があり、移動局において高度な電力制御が必要となる。特にCDMA方式においては、広いダイナミックレンジや高リニアリティが要求され、中でも広帯域CDMA方式(W−CDMAなど)では、大電力時の送信電力精度の要求が高い。
【0005】
従来の無線通信装置は図7に示すように、無線信号を送受信するアンテナ1と、送信信号と受信信号とを分離する送受分離器2とを有しており、受信系として、受信信号を高周波増幅する共にIF(中間周波)帯域に周波数変換したIF信号を出力する高周波増幅回路、局部発振回路、IF信号増幅回路等を備えた無線受信部3と、受信信号をベースバンド信号に変換する復調器4と、受信したベースバンド信号の信号処理および復号化等を行うベースバンド信号処理部5を有している。
【0006】
また、送信系として、送信するベースバンド信号の信号処理および符号化等を行う前記ベースバンド信号処理部5と、送信信号を変調しIF信号を出力する変調器13と、送信信号の電力増幅およびRF(無線周波数)帯への周波数変換を行う無線送信部14から構成される。また、無線送信部14は可変利得増幅器15を有している。
【0007】
さらに無線通信装置には、送信電力制御系として前記ベースバンド信号処理部5と、前記ベースバンド信号処理部5から出力された送信電力制御ビットを受けて送信電力を設定する送信電力設定部6と、前記送信電力設定部6からの送信電力設定値をゲイン制御信号に変換する電力値/ゲイン制御信号変換部8を有している。
【0008】
また、送信電力補正機能を有する無線通信装置は、送信電力調整系として、前記アンテナ1から放射される送信電力を検出して検波信号を出力する送信電力検出部9と、前記検波信号と前記ゲイン制御信号を比較し、両者の誤差を算出して誤差信号を出力する誤差算出部10と、前記誤差信号と前記ゲイン制御信号を加算する加算部12を有している。
【0009】
上記従来の構成では、受信信号を復調して得られるベースバンド信号に基づいて送信電力制御ビットを抽出し、この送信電力制御ビットに基づいて送信電力設定値を求め、これをゲイン制御信号Aに変換する。一方、アンテナ1から放射される送信電力出力値を検出し、この送信電力出力値に対応する検波信号と前記ゲイン制御信号Aとから、前記送信電力制御ビットで指示された送信電力と実際に送信されている送信電力との誤差を誤差信号として算出する。この誤差信号を前記ゲイン制御信号Aに加算することによりゲイン制御信号Bを生成し、このゲイン制御信号Bにより送信電力利得を前記誤差信号がゼロになるようにクローズドループで制御することにより、送信電力の精度を向上させている。即ち、送信電力設定値と送信電力出力値を比較し、算出された誤差信号を制御信号に加算することで、送信電力のフィードバック制御を行っている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、送信電力検出部9の検波ダイオードの検波特性は図8のように、送信電力の小さい範囲では検波電圧の変化が小さくなる特性であるため、CDMA方式で必要とされる広いダイナミックレンジに対応した送信電力検出部の実現は困難である。そのため、送信電力精度の要求が高い大電力時のみ送信電力制御を動作させる制御が考えられる。上記の従来の技術では、送信電力を相対的に可変制御する上記したクローズドループ制御時において、送信電力制御の動作閾値を超えた可変制御を行った場合に、誤差算出部から出力される誤差信号(誤差電圧)が急激に変化するため、相対値に誤差が生じ、送信電力制御の精度が悪化するという課題がある。
【0011】
本発明は、上述の如き従来の課題を解決するためになされたもので、その目的は、送信電力の検出限界である閾値を跨ぐクローズドループ制御が行われた際に、送信電力が閾値を跨いで変化しても急激な利得変化を抑制して円滑且つ高精度な送信電力制御を行うことができる無線通信装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為の本発明の無線通信装置は、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、前記検出した自局の送信電力と前記設定した送信電力との誤差を求める誤差算出部と、前記送信電力検出部の送信電力の検出限界である閾値を跨いで前記送信電力の制御が行われた際に送信電力が閾値を跨いで変化した時に前記求められた誤差が大きく変化しないようにする緩衝手段と、を具備することを特徴とする。
【0013】
上記発明により、自局の送信電力を検出し、検出した自局の送信電力と、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて設定された送信電力との誤差を求める。前記緩衝手段は、送信電力の検出限界である閾値を跨いで前記送信電力の制御が行われた際に送信電力が閾値を跨いで変化した時に前記求められた誤差が大きく変化しないようにする。これにより、可変利得増幅器の利得を制御する際の誤差が抑制される。ここで、前記緩衝手段は、第1の実施の形態では送信電力判定部7と誤差積分部11に相当し、第2〜4の実施の形態では送信電力判定部7とスイッチ部17と誤差判定部18と積算部19に相当する。
【0014】
本発明の無線通信装置は、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、前記設定した送信電力を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換する電力値/ゲイン制御信号変換部と、自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、前記検出された送信電力と前記ゲイン制御信号を比較して両者の誤差を算出する誤差算出部と、前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定する送信電力判定部と、前記送信電力の閾値に対する大小の判定結果によって、前記算出された誤差を積分するか積分しないか切り替えることができる誤差積分部と、前記積分結果と前記ゲイン制御信号を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御する加算部と、を具備することを特徴とする。
【0015】
上記発明により、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて設定された送信電力を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換する。自局の送信電力を検出し、検出された送信電力と前記ゲイン制御信号を比較して両者の誤差(誤差信号)を算出する。前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定し、この判定結果によって、前記誤差信号を積分するか積分しないかを切り替える。即ち、前記設定された送信電力が前記閾値より大きいと、前記誤差信号を積分し、この積分結果と前記ゲイン制御信号を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御して、クローズドループの送信電力制御が行われる。
【0016】
本発明の無線通信装置は、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、前記検出された送信電力検出値と前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する誤差算出部と、前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定する送信電力判定部と、前記算出された誤差と後述するゲイン制御補正値のいずれか一つを前記設定された送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択して出力するスイッチ部と、前記スイッチ部からの入力信号が許容範囲かどうかを判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する誤差判定部と、前記出力される補正値を積算し、積算結果をゲイン制御補正値として出力する積算部と、前記設定された送信電力と前記ゲイン制御補正値を加算する加算部と、前記加算結果を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換して当該可変利得増幅器に出力する電力値/ゲイン制御信号変換部と、を具備することを特徴とする。
【0017】
上記発明により、自局の送信電力を検出し、この検出された送信電力検出値と、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する。前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定し、算出された誤差とゲイン制御補正値のいずれか一つを前記送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択し、選択された信号が許容範囲かどうかを判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する。この出力される補正値を積算してゲイン制御補正値とし、このゲイン制御補正値と前記設定された送信電力を加算し、この加算結果を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換して当該可変利得増幅器に出力して送信電力の制御が行われる。即ち、前記設定された送信電力が前記閾値より大きいと、前記算出された誤差信号を積算し、この積算結果と前記設定された送信電力を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御して、クローズドループの送信電力制御が行われる。
【0018】
本発明の無線通信装置は、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、前記検出された送信電力検出値と前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する誤差算出部と、前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定する送信電力判定部と、前記算出された誤差と後述するゲイン制御補正値のいずれか一つを前記設定された送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択して出力するスイッチ部と、前記スイッチ部からの入力信号が許容範囲かどうか判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する誤差判定部と、前記出力される補正値を積算して前記ゲイン制御補正値を出力する積算部と、前記ゲイン制御補正値を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御補正信号に変換する第1の電力値/ゲイン制御信号変換部と、前記設定した送信電力を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換する第2の電力値/ゲイン制御信号変換部と、前記ゲイン制御信号と前記ゲイン制御補正信号を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御する加算部と、を具備することを特徴とする。
【0019】
上記発明により、自局の送信電力を検出し、この検出された送信電力検出値と、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する。前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定し、算出された誤差とゲイン制御補正値のいずれか一つを前記送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択し、選択された信号が許容範囲かどうかを判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する。この出力される補正値を積算してゲイン制御補正値とし、前記ゲイン制御補正値を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御補正信号に変換する。前記設定した送信電力を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換し、このゲイン制御信号と前記ゲイン制御補正信号を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御して送信電力の制御が行われる。即ち、前記設定された送信電力が前記閾値より大きいと、前記算出された誤差信号を積算し、この積算結果と前記設定された送信電力を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御して、クローズドループの送信電力制御が行われる。
【0020】
本発明の無線通信装置は、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、前記検出された送信電力検出値と前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する誤差算出部と、前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定する送信電力判定部と、前記算出された誤差と後述するゲイン制御補正値のいずれか一つを前記設定された送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択して出力するスイッチ部と、前記スイッチ部からの入力信号が許容範囲かどうか判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する誤差判定部と、前記出力される補正値を積算して前記ゲイン制御補正値を出力する積算部と、前記設定された送信電力と前記ゲイン制御補正値を加算する加算部と、前記加算結果を前記可変利得増幅器の利得を制御するゲイン制御信号に変換する第1、第2の電力値/ゲイン制御信号変換部と、前記設定された送信電力のレベル判定閾値に対する大小に応じて前記加算結果を前記第1、第2の電力値/ゲイン制御信号変換部のいずれによりゲイン制御信号に変換するかを振り分ける補正後設定値判定部と、を具備することを特徴とする。
【0021】
上記発明により、自局の送信電力を検出し、この検出された送信電力検出値と、相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する。前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定し、算出された誤差とゲイン制御補正値のいずれか一つを前記送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択し、選択された信号が許容範囲かどうかを判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する。この出力される補正値を積算してゲイン制御補正値とし、このゲイン制御補正値と前記設定された送信電力を加算し、前記設定された送信電力のレベル判定閾値に対する大小に応じてこの加算結果を前記第1、第2の電力値/ゲイン制御信号変換部のいずれかにより前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換して当該可変利得増幅器に出力して送信電力の制御が行われる。即ち、前記設定された送信電力が前記閾値より大きいと、前記算出された誤差信号を積算し、この積算結果と前記設定された送信電力を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御して、クローズドループの送信電力制御が行われる。
【0022】
本発明の無線通信装置は、前記送信電力判定部の前記送信電力の閾値に対する大小の判定結果によって、前記送信電力検出部或いは前記誤差算出部のオンオフ制御を行うことを特徴とする。
【0023】
上記発明により、例えば、前記クローズドループの送信電力制御が行われていない時は前記送信電力検出部或いは前記誤差算出部をオフする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示したブロック図である。無線通信装置は、無線信号を送受信するアンテナ1と、送信信号と受信信号とを分離する送受分離器2とを有している。更に受信系として、受信信号を高周波増幅する共にIF(中間周波)帯域に周波数変換したIF信号を出力する高周波増幅回路、局部発振回路、IF信号増幅回路等を備えた無線受信部3と、受信信号をベースバンド信号に変換する復調器4と、受信したベースバンド信号の信号処理および復号化等を行うベースバンド信号処理部5を有している。
【0025】
また、送信系として、送信するベースバンド信号の信号処理および符号化等を行うベースバンド信号処理部(受信系と兼用)5と、送信信号を変調してIF信号を出力する変調器13と、送信信号の電力増幅およびRF(無線周波数)帯への周波数変換を行う無線送信部14から構成される。また、無線送信部14は可変利得増幅器15を有している。
【0026】
さらに本例の無線通信装置には、送信電力制御系としてベースバンド信号処理部5と、ベースバンド信号処理部5から出力された送信電力制御ビットを受けて送信電力を設定する送信電力設定部6と、送信電力設定部6からの電力設定値25をゲイン制御信号A23に変換する電力値/ゲイン制御信号変換部8を有している。
【0027】
また、本例の無線通信装置は送信電力補正機能を有し、送信電力調整系として、アンテナ1から放射される送信電力を検出して対応する検波信号20を出力する送信電力検出部9と、検波信号20とゲイン制御信号A23を比較して両者の誤差を算出し、得られた誤差信号21を出力する誤差算出部10と、送信電力設定値25の閾値対する大小関係を判定してその判定結果に対応した動作制御信号22を出力する送信電力判定部7と、誤差信号21を入力信号とし、動作制御信号22により入力信号を入力しない(開放)か、入力する(短絡)かを切り替え、入力信号を入力した場合はそれを積分してゲイン制御補正信号32を生成して出力するか、或いは蓄積される積分信号をゲイン制御補正信号32として出力する誤差積分部11と、ゲイン制御補正信号32とゲイン制御信号A23を加算する加算部12を有している。
【0028】
次に本実施の形態の無線通信装置の動作について説明をする。基地局(図示せず)から送信された信号は、アンテナ1で受信され、この受信信号は送受分離器2を経由して無線受信部3に入力される。無線受信部3に入力された受信信号はIF帯に周波数変換され、復調部4によりベースバンド信号に変換された後、ベースバンド信号処理部5に入力される。
【0029】
ベースバンド信号処理部5はベースバンド信号に基づいた送信電力制御ビットを抽出する。送信電力設定部6はベースバンド信号処理部5からの送信電力制御ビットを受けて対応する送信電力設定値25を送信電力判定部7及び電力値/ゲイン制御信号変換部8に出力し、送信電力設定値25は電力値/ゲイン制御信号変換部8にてゲイン制御信号A23に変換される。また、送信信号は変調器13により変調されてIF信号となり、無線送信部14によりRF帯に周波数変換および増幅された後、送受分離器2を経由してアンテナ1から送信される。
【0030】
このとき、送信電力は送信電力検波部9により検波されて検波信号20として誤差算出部10に入力される。誤差算出部10では、入力された検波信号20およびゲイン制御電圧A23より送信電力の設定送信電力からの誤差を算出し、誤差信号21を出力する。このとき、送信電力判定部7は送信電力設定値25の閾値に対する大小を判定して、その判定結果に基づいた動作制御信号22を誤差積分部11へ出力する。
【0031】
誤差積分部11は動作制御信号22に従って図2(a)に示すように送信電力設定値25が閾値以上の場合には入力信号を誤差積分部11に入力(短絡)して誤差を積分し(APC制御(クローズドループによる送信電力制御)ON)、閾値以下の場合には入力信号の入力を誤差積分部11に入力(開放)しないで(APC制御OFF)、蓄積している積分値を徐々に変化してゼロになるゲイン制御補正信号31として加算部12に出力する。図2(c)は、この時の誤差算出部10から出力される誤差信号21を示しており、図2(d)は、この時の誤差積分部11から出力されるゲイン補正制御信号31を示している。ゲイン補正制御信号31は徐々に変化し急激には変化していない。それ故、この時の電力値/ゲイン制御信号変換部8から出力されるゲイン制御信号A23と加算部12から出力されるゲイン制御信号B24は図2(b)に示したような関係になる。
【0032】
加算部23でゲイン制御補正信号31とゲイン制御信号A23は加算されて、ゲイン制御信号B24として無線送信部14の可変利得増幅器15の利得制御端子に出力される。これにより、可変利得増幅器15の利得はゲイン制御信号B24により上記誤差信号21がゼロになるように制御され、結局、無線送信部14から出力される送信電力が送信電力設定値で設定された値になるように送信電力のフィードバック制御が行なわれる。
【0033】
本実施の形態によれば、送信電力判定部7と誤差積分部11を設けることにより、送信電力フィードバック制御において、検波信号の検出限界から決定される送信電力閾値を跨ぐクローズドループ制御が行われても、送信電力判定部6での閾値判定による動作制御信号22により誤差積分部11の誤差蓄積あるいは誤差放電の制御が行われるため、送信電力が急激に低い値から高い値になった場合はもとより、誤差が十分蓄積している状態で高い値から急激に低い値になっても、図2(b)に示すようにゲイン制御信号B24に急激なゲイン変化を生み出さないため、円滑で高精度のクローズドループ送信電力制御を行うことができる。
【0034】
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示したブロック図である。但し、上記した第1の実施の形態と同様の部分には同一符号を付し、適宜その説明を省略する。本実施の形態の無線通信装置は第一の実施の形態が主としてアナログ的な送信電力フィードバック制御を想定したものであるのに対し、デジタル的な送信電力フィードバック制御を想定している。その違いは可変利得増幅器15に対するゲイン制御信号出力に関するフィードバック制御のみであり、その他の構成および動作は第1の実施の形態と同様である。
【0035】
本実施の形態の送信電力調整系は、アンテナ1から放射される送信電力を検出して検波信号20を出力する送信電力検出部9と、検波信号20を送信電力検出値26に変換して出力する検波信号/電力値変換部16と、送信電力検出値26と送信電力設定値25を比較して両者の誤差を算出し、算出した誤差値27をスイッチ部17に出力する誤差算出部10と、誤差値27とゲイン制御補正値29を入力信号とし、これら入力信号のいずれを誤差判定部18に出力するかを動作制御信号22により切り替えるスイッチ部17と、スイッチ部17からの入力信号が許容誤差範囲内に入っているか、範囲外なのかを判定して補正値28を出力する誤差判定部18と、送信電力設定値25の閾値に対する大小を判定し、その判定結果に基づいて動作制御信号22をスイッチ部17に出力する送信電力判定部7と、入力される補正値28を積算してゲイン制御補正値29を生成し、これを加算部12及びスイッチ部17に出力する積算部19と、送信電力設定値25とゲイン制御補正値29を加算して送信電力補正後設定値30とし、これを電力値/ゲイン制御信号変換部8に出力する加算部12と、入力される送信電力補正後設定値30をゲイン制御信号B24に変換する電力値/ゲイン制御信号変換部8を有している。
【0036】
次に本実施の形態の無線通信装置の動作について説明する。送信電力は送信電力検出部9により検波されて検波信号20が出力される。検波信号20は検波信号/電力値変換部16により送信電力検出値26に変換されて誤差検出部10に入力される。誤差検出部10は送信電力検出値26と送信電力設定値25との誤差を算出し、誤差値27をスイッチ部17に出力する。
【0037】
スイッチ部17は誤差値27およびゲイン制御補正値29を入力信号とし、送信電力判定部7からの動作制御信号22を受け、送信電力設定値25が閾値以上の場合は誤差値27を、閾値以下の場合はゲイン制御補正値29を誤差判定部18に出力する。誤差判定部18はスイッチ部17からの入力値を判定し、入力値が許容誤差範囲外の場合は入力値とは逆の極性の補正値28を出力し、許容誤差範囲内の場合は0を出力する。加算部12は積算部19から出力されるゲイン制御補正値29と送信電力設定値25を加算して送信電力補正後設定値30を電力値/ゲイン制御信号変換部8に出力する。電力値/ゲイン制御信号変換部8は送信電力補正後の設定値30をゲイン制御信号B24に変換し、これによって可変利得増幅器15を制御することで、誤差値がゼロになるように送信電力のフィードバック制御が行なわれる。
【0038】
上記動作について送信電力が送信電力設定値25より低い場合を例にし、図4を用いて詳しく説明する。図4(a)に示すように送信電力設定値25が閾値以上の場合、誤差判定部18には誤差値27が入力されるため、誤差判定部18は図4(c)に示すように誤差値27と逆の極性(正)の補正値24を積算部19に出力する。積算部19により補正値24が積算され、図4(d)に示すようにゲイン制御補正値29が増加することで、送信電力補正後設定値30が図4(e)の斜線に示すように増加して送信電力が増加し、図4(b)に示すように誤差値27は減少する。誤差値27が減少して誤差許容範囲内になったところで補正値24は図4(c)に示すように0となる。これにより、積算部19の積算が止まり、積算部19にゲイン制御補正値29は保持される。
【0039】
次に図4(a)に示すように送信電力設定値25が減少し、閾値以下(APC制御OFF)になったところでスイッチ部17が切り替わり、誤差判定部18には図4(b)に示すようにゲイン制御補正値29が入力される。この場合、誤差判定部18は図4(c)に示すようにゲイン制御補正値29と逆の極性(負)の補正値24を出力するため、積算部19から出力されるゲイン制御補正値29は図4(d)に示すように減少して行く。そして、ゲイン制御補正値29が誤差許容範囲内になったところで図4(c)に示すように補正値は0となり、積算部19に図4(d)に示すようにゲイン制御補正値29が保持されることとなる。
【0040】
本実施の形態によれば、送信電力判定部7、スイッチ部17、誤差判定部18、積算部19送信電力判定部7と誤差積分部11を設けることにより、送信電力フィードバック制御において、検波信号20の検出限界から決定される送信電力閾値を跨ぐクローズドループ制御が行われても、第1の実施の形態と同様に図4(e)に示すようにゲイン制御信号B24に急激なゲイン変化を生み出さないため、円滑で高精度のクローズドループ送信電力制御を行うことができ、同様の効果を得ることができる。
【0041】
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示したブロック図である。但し、上記した第2の実施の形態と同様の部分には同一符号を付し、適宜その説明を省略する。本例の無線通信装置は第2の実施の形態と同様にデジタル的な送信電力フィードバック制御を想定している。第2の実施の形態がゲイン制御補正値29と送信電力設定値22を加算した後、電力値/ゲイン制御信号変換部8によりゲイン制御信号B24に変換しているのに対し、本実施の形態はゲイン制御補正値29および送信電力設定値22のそれぞれを変換する電力値/ゲイン制御信号変換部8a、8bを設け、変換された信号を加算することでゲイン制御信号B24を出力する構成になっている。それ以外の構成および動作は第2の実施の形態と同様である。
【0042】
本例の無線通信装置では、第2の実施の形態がゲイン制御補正値29と送信電力設定値22を加算した後、電力値/ゲイン制御信号変換部8によりゲイン制御信号B24に変換しているのに対し、ゲイン制御補正値29および送信電力設定値22のそれぞれを変換する電力値/ゲイン制御信号変換部8a、8bを設け、変換されたゲイン制御補正信号とゲイン制御信号Aを加算することでゲイン制御信号B24を出力する構成になっている。それ以外の構成および動作は第2の実施の形態と同様である。
【0043】
本実施の形態によれば、第2の実施の形態のように1台の電力値/ゲイン制御信号変換部8に可変利得増幅器15の制御に必要な出力範囲と誤差調整に必要な分解能を持たせるためには非常に大きな回路規模が必要になるが、ゲイン制御補正値29および送信電力設定値25のそれぞれに電力値/ゲイン制御信号変換部8a、8bを設けることにより、それぞれを変換する電力値/ゲイン制御信号変換部8a、8bに適切な出力範囲および分解能を持たせることで、回路規模の縮小が可能となっている。他の効果は第2の実施の形態と同様である。
【0044】
図6は、本発明の第4の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示したブロック図である。但し、上記した第2の実施の形態と同様の部分には同一符号を付し、適宜その説明を省略する。
【0045】
本例の無線通信装置は、第2の実施の形態と同様にデジタル的な送信電力フィードバック制御を想定している。第2の実施の形態では送信電力補正後設定値30を1個の電力値/ゲイン制御信号変換部8によりゲイン制御信号B24に変換しているのに対し、本実施の形態では補正後設定値判定部32を設け、更に、設定電力に応じて送信電力補正後設定値30の出力先を、出力範囲が狭く高分解能な電力値/ゲイン制御信号変換部8cと、出力範囲が広く低分解能な電力値/ゲイン制御信号変換部8dのいずれかに補正後設定値判定部32によって切り替える構成となっている。即ち、設定電力が小さい場合は出力範囲が広く低分解能な電力値/ゲイン制御信号変換部8dを用い、設定電力が大きい場合は出力範囲が狭く高分解能な電力値/ゲイン制御信号変換部8cを用いる。それ以外の構成および動作は第2の実施の形態と同様である。
【0046】
本実施の形態によれば、第2の実施の形態のように1台の電力値/ゲイン制御信号変換部8に可変利得増幅器15の制御に必要な出力範囲と誤差調整に必要な分解能を持たせるためには非常に大きな回路規模が必要になるが、補正後設定値判定部32によって送信電力補正後設定値30を設定電力の大きさに応じて電力値/ゲイン制御信号変換部8c、8dのいずれかでゲイン制御信号B24に変換する構成のため、回路規模の縮小が可能となっている。他の効果は第2の実施の形態と同様である。
【0047】
尚、以上の説明では、電力値/ゲイン制御信号変換部8が2つで構成された例について示しているが、電力値/ゲイン制御信号変換部8が3つ以上で構成されたものについても同様に実施可能で、同様の効果がある。
【0048】
また、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。例えば、送信電力判定部7の動作制御信号によりクローズドループ送信電力制御が行われていない場合は、送信電力検出部9、誤差算出部10(或いは検波信号/電力値変換部16)の動作をオフして、電力消費を低減することができる。また、送信電力判定部7の動作制御信号の出力タイミングを変更することにより、他のブロックの動作安定後に誤差積分部11を動作させることができる。送信電力判定部7の判定結果の出力更新周期を切り替えることにより、CDMA方式のみならずTDMA(Time Division Multiple Access)方式のシステムに合せた機能選択を行うことができる。送信電力判定部7における閾値を切り替えることにより、送信電力制御範囲を変更することができる。電力値/ゲイン制御変換部8、8a、8bにランピング出力機能を設けることにより、TDMA方式などのシステムに対応できる。電力値/ゲイン制御変換部8、8a、8bのランピング出力機能の有効、無効を選択できることにより、CDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択ができる。誤差判定部18の補正値の出力値を変更することにより、1スロット当たりの補正量を切り替えることができる。誤差判定部18の許容範囲を切り替えることにより、送信電力制御範囲を変更できる。誤差判定部18の補正値の出力更新周期を切り替えることにより、CDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択ができる。誤差算出部18の出力更新周期を切り替えることにより、前記誤差の出力とCDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択ができる。補正後設定値判定部32の送信電力の大小を判定するレベル判定閾値を切り替えることにより、前記補正後の送信電力制御範囲を変更できる。補正後設定値判定部32の判定結果の出力更新周期を切り替えることにより、CDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択ができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、緩衝手段を設けることにより、送信電力の検出限界である閾値を跨ぐクローズドループ制御が行われた際に、送信電力が閾値を跨いで変化しても急激な利得変化を抑制して円滑且つ高精度な送信電力制御を行うことができる。
【0050】
請求項2に記載の発明によれば、送信電力判定部及び誤差積分部を設けることにより、送信電力の検出限界である閾値を跨ぐクローズドループ制御が行われた際に、送信電力が大きく変化しても急激な利得変化を抑制して円滑且つ高精度な送信電力制御を行うことができる。
【0051】
請求項3に記載の発明によれば、スイッチ部と誤差判定部と積算部と送信電力判定部を設けることにより、送信電力の検出限界である閾値を跨ぐクローズドループ制御が行われた際に、送信電力が大きく変化しても急激な利得変化を抑制して円滑且つ高精度な送信電力制御を行うことができる。
【0052】
請求項4に記載の発明によれば、スイッチ部と誤差判定部と積算部と送信電力判定部を設け、且つ前記積算部から出力されるゲイン制御補正値と設定電力をそれぞれ別々の電力値/ゲイン制御信号変換部によりゲイン制御補正信号とゲイン制御信号に変換することにより、送信電力の検出限界である閾値を跨ぐクローズドループ制御が行われた際に、送信電力が大きく変化しても急激な利得変化を抑制して円滑且つ高精度な送信電力制御を行うことができ、又、当該効果を回路規模を大きくすることなく得ることができる。
【0053】
請求項5に記載の発明によれば、スイッチ部と誤差判定部と積算部と送信電力判定部を設け、且つ可変利得増幅器を制御するゲイン制御信号を設定電力の大きさに対応した複数の電力値/ゲイン制御信号変換部によって得ることにより、送信電力の検出限界である閾値を跨ぐクローズドループ制御が行われた際に、送信電力が大きく変化しても急激な利得変化を抑制して円滑且つ高精度な送信電力制御を行うことができ、又、当該効果を回路規模を大きくすることなく得ることができる。
【0054】
請求項6に記載の発明によれば、クローズドループの送信電力制御を行っていない時に、送信電力検出部或いは誤差算出部をオフして、消費電力を低減することができる。
【0055】
請求項7に記載の発明によれば、送信電力判定部の判定結果の出力タイミングを変更することにより、他のブロックの動作安定後に誤差積分部を動作させることができる。
【0056】
請求項8に記載の発明によれば、送信電力判定部の判定結果の出力更新周期を切り替えることにより、CDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択を行うことができる。
【0057】
請求項9に記載の発明によれば、送信電力判定部における閾値を切り替えることにより、送信電力制御範囲を変更することができる。
【0058】
請求項10に記載の発明によれば、電力値/ゲイン制御変換部にランピング出力機能を設けることにより、TDMA方式などのシステムに対応できる。
【0059】
請求項11に記載の発明によれば、電力値/ゲイン制御変換部のランピング出力機能の有効、無効を選択できることにより、CDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択ができる。
【0060】
請求項12に記載の発明によれば、誤差判定部の補正値の出力値を変更することにより、1スロット当たりの補正量を切り替えることができる。
【0061】
請求項13に記載の発明によれば、誤差判定部の許容範囲を切り替えることにより、送信電力制御範囲を変更できる。
【0062】
請求項14に記載の発明によれば、誤差判定部の補正値の出力更新周期を切り替えることにより、CDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択ができる。
【0063】
請求項15に記載の発明によれば、誤差算出部の出力更新周期を切り替えることにより、前記誤差の出力とCDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択ができる。
【0064】
請求項16に記載の発明によれば、前記補正後設定値判定部の送信電力の大小を判定するレベル判定閾値を切り替えることにより、前記補正後の送信電力制御範囲を変更できる。
【0065】
請求項17に記載の発明によれば、前記補正後設定値判定部の判定結果の出力更新周期を切り替えることにより、CDMA方式のみならずTDMA方式のシステムに合せた機能選択ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示したブロック図である。
【図2】図1に示した無線通信装置の送信電力制御動作を示したタイミングチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示したブロック図である。
【図4】図3に示した無線通信装置の送信電力制御動作を示したタイミングチャートである。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示したブロック図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る無線通信装置の構成例を示したブロック図である。
【図7】従来の無線通信装置の構成例を示したブロック図である。
【図8】従来の送信電力検出部の検出特性を示した特性図である。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 送受分離器
3 無線受信部
4 復調器
5 ベースバンド信号処理部
6 送信電力設定部
7 送信電力判定部
8、8a、8b、8c、8d 電力値/ゲイン制御信号変換部
9 送信電力検出部
10 誤差算出部
11 誤差積分部
12 加算部
13 変調器
14 無線送信部
15 可変利得増幅部
16 検波信号/電力値変換部
17 スイッチ部
18 誤差判定部
19 積算部
32 補正後設定値判定部

Claims (17)

  1. 相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、
    自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、
    前記検出した自局の送信電力と前記設定した送信電力との誤差を求める誤差算出部と、
    前記送信電力検出部の送信電力の検出限界である閾値を跨いで前記送信電力の制御が行われた際に送信電力が閾値を跨いで変化した時に前記求められた誤差が大きく変化しないようにする緩衝手段と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、
    前記設定した送信電力を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換する電力値/ゲイン制御信号変換部と、
    自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、
    前記検出された送信電力と前記ゲイン制御信号を比較して両者の誤差を算出する誤差算出部と、
    前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定する送信電力判定部と、
    前記送信電力の閾値に対する大小の判定結果によって、前記算出された誤差を積分するか積分しないかを切り替えることができる誤差積分部と、
    前記積分結果と前記ゲイン制御信号を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御する加算部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  3. 相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、
    自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、
    前記検出された送信電力検出値と前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する誤差算出部と、
    前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定する送信電力判定部と、
    前記算出された誤差と後述するゲイン制御補正値のいずれか一つを前記設定された送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択して出力するスイッチ部と、
    前記スイッチ部からの入力信号が許容範囲かどうかを判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する誤差判定部と、
    前記出力される補正値を積算し、積算結果をゲイン制御補正値として出力する積算部と、
    前記設定された送信電力と前記ゲイン制御補正値を加算する加算部と、
    前記加算結果を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換して当該可変利得増幅器に出力する電力値/ゲイン制御信号変換部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  4. 相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、
    自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、
    前記検出された送信電力検出値と前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する誤差算出部と、
    前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定する送信電力判定部と、
    前記算出された誤差と後述するゲイン制御補正値のいずれか一つを前記設定された送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択して出力するスイッチ部と、
    前記スイッチ部からの入力信号が許容範囲かどうか判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する誤差判定部と、
    前記出力される補正値を積算して前記ゲイン制御補正値を出力する積算部と、
    前記ゲイン制御補正値を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御補正信号に変換する第1の電力値/ゲイン制御信号変換部と、
    前記設定した送信電力を前記可変利得増幅器の利得を制御する形のゲイン制御信号に変換する第2の電力値/ゲイン制御信号変換部と、
    前記ゲイン制御信号と前記ゲイン制御補正信号を加算し、得られた加算信号により前記可変利得増幅器の利得を制御する加算部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  5. 相手局から自局に送られてくる送信電力制御ビットに応じて送信電力を設定し、設定した送信電力となるように送信系の可変利得増幅器の利得を制御する無線通信装置において、
    自局の送信電力を検出する送信電力検出部と、
    前記検出された送信電力検出値と前記設定された送信電力を比較して誤差を算出する誤差算出部と、
    前記設定された送信電力の閾値に対する大小を判定する送信電力判定部と、
    前記算出された誤差と後述するゲイン制御補正値のいずれか一つを前記設定された送信電力の閾値に対する大小の判定結果により選択して出力するスイッチ部と、
    前記スイッチ部からの入力信号が許容範囲かどうか判定し、その判定結果に対応した補正値を出力する誤差判定部と、
    前記出力される補正値を積算して前記ゲイン制御補正値を出力する積算部と、
    前記設定された送信電力と前記ゲイン制御補正値を加算する加算部と、
    前記加算結果を前記可変利得増幅器の利得を制御するゲイン制御信号に変換する第1、第2の電力値/ゲイン制御信号変換部と、
    前記設定された送信電力のレベル判定閾値に対する大小に応じて前記加算結果を前記第1、第2の電力値/ゲイン制御信号変換部のいずれによりゲイン制御信号に変換するかを振り分ける補正後設定値判定部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  6. 前記送信電力判定部の前記送信電力の閾値に対する大小の判定結果によって、前記送信電力検出部或いは前記誤差算出部のオンオフ制御を行うことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  7. 前記送信電力判定部は、前記判定結果の出力タイミングを変更できることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. 前記送信電力判定部は、前記判定結果の出力更新周期を切り替えられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  9. 前記送信電力判定部は、前記閾値を切り替えられることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  10. 前記電力値/ゲイン制御信号変換部は、前記ゲイン制御信号へのランピング出力機能を有することを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  11. 前記電力値/ゲイン制御信号変換部は、前記ゲイン制御信号へのランピング出力の有無を選択し得ることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  12. 前記誤差判定部は、前記補正値の出力値を変更することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  13. 前記誤差判定部は、前記許容範囲を切り替えられることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  14. 前記誤差判定部は、前記補正値の出力更新周期を切り替えられることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  15. 前記誤差算出部は、前記誤差の出力更新周期を切り替えられることを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  16. 前記補正後設定値判定部は、前記設定された送信電力のレベル判定閾値を切り替えられることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  17. 前記補正後設定値判定部は、前記判定結果の出力更新周期を切り替えられることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
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