JP3967052B2 - 座標入力・表示システム、座標制御装置、座標入力装置、座標入力・表示方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
座標入力・表示システム、座標制御装置、座標入力装置、座標入力・表示方法、およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、座標入力・表示装置システム、座標制御装置、座標入力装置、座標入力・表示方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、1台のパーソナルコンピュータ(パソコン)に複数のモニタを接続し、各モニタの表示制御が行えるようにする、いわゆるマルチモニタ機能をサポートするソフトウェア(たとえばWindows社製、9台のモニタ接続が可能)がある。このため、この各モニタにタッチパネル、タブレット、デジタイザといった座標入力装置をそれぞれ取り付け、各座標入力装置から入力される座標をパソコンが統括して制御し、この結果を各モニタに表示できる座標入力・表示システムが開発されている。
【0003】
このような座標入力・表示システムとしては、たとえば、特開平11―161426号公報に記載されたものがある。この特開平11―161426号公報に記載された座標入力・表示システムでは、座標入力装置に入力された物理座標(座標入力装置の入力面上で定義される物理的な座標)を、座標入力装置からパソコンに入力し、パソコン側にある座標入力装置のドライバで仮想座標(パソコンの処理上定義された仮想的な座標)に変換する。そして、パソコンがこの仮想座標に基づいて座標入力装置に入力した座標を検出し、この座標に応じた処理を実行して実行結果をモニタに表示させている。
【0004】
上記した特開平11−161426号公報に記載された座標入力・表示システムの他、複数の座標入力装置をパソコンで統括的に制御できるシステムには、座標入力装置に入力した物理座標を座標入力装置側で仮想座標に変換し、パソコンに出力するものがある。
【0005】
座標入力装置に入力した物理座標をパソコン側で仮想座標に変換する座標入力・表示システムでは、一般的に物理座標が座標入力装置によらず同様に定義されている。このため、ある座標入力装置に入力された座標(x1,y1)と他の座標入力装置に入力された座標(x1,y1)とを識別することが必要となる。特開平11−161426号に記載された座標入力・表示装置では、この識別を、座標入力装置が接続されているシリアルポートの番号、あるいは座標入力装置に付与された機器アドレスを使用して行っている。
【0006】
一方、座標入力装置で物理座標を仮想座標に変換し、パソコン側に出力する座標入力・表示システムでは、座標入力装置側でモニタの数などのモニタ環境を知ることが必要となる。このため、このような座標入力・表示システムの座標入力装置には、オペレータが操作して座標入力装置にモニタ環境を入力するためのディップスイッチなどが設けられている。
【0007】
また、一般的に、タッチパネルなどは、座標入力装置とモニタとの組み付け精度に製造の歩留まり上許容できるばらつき有している。このようなばらつきは、タッチパネルが入力された座標を検出する処理において補正される。このため、タッチパネルには、補正用の座標が予め設けてあって、オペレータがこの座標にタッチすることによって各タッチパネルの補正に必要な情報が取得できるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、座標入力装置を識別し、入力する物理座標をこの識別結果に応じて仮想座標に変換する場合、パソコン側は、座標を示すデータと、このデータに付されたシリアルポートの番号などのデータとを1セットとして処理することが必要になる。つまり、パソコン側に設けられた座標の変換装置は、座標入力装置から入力した物理座標を、この座標の1つ1つに付されたシリアルポート番号などに基づいてどの座標入力装置から入力されたものか識別し、この識別結果に応じて異なる仮想座標に変換することになる。
【0009】
このような変換の処理は、当然のことながら、どの座標入力装置から入力した物理座標であるかを意識することなく座標変換する処理に比べて処理時間が長くなる。このため、座標入力装置への座標入力からこの入力に応じたモニタの表示までにかかる時間をできるだけ短縮し、オペレータにペン入力の違和感を与えないようにすることが望まれる座標入力・表示システムにとって、このような変換処理は、さらなる改善の余地を残すものであった。
【0010】
一方、各座標入力装置側で物理座標を仮想座標に変換する従来の座標入力・表示システムでは、座標の変換に際して変換すべき物理座標がどの座標入力装置から入力されたものかを識別する必要はないものの、前述したようにモニタ環境を知るためのハードウェア(ディップスイッチなど)が必要となる。座標入力装置に対するこのようなハードウェアの追加は、座標入力装置のレイアウトに制限を加えることになり、望ましいものではない。その上、座標入力・表示システムの座標入力装置、あるいはモニタの数に増減があったようなとき、これに応じてオペレータがスイッチを切り替えることが必要となり、座標入力・表示システムの操作性をも損なう虞がある。
【0011】
また、一般的な座標入力・表示システムでは、パソコンに備えられる1つのモニタを、タッチパネルなどのコントロール画面を表示するコントロールパネルとして使用している。このため、前述した座標補正処理を行う場合には、1つのコントロールパネルから複数のタッチパネルを制御することになり、制御の対象となるタッチパネルのコントロール画面に応じてパソコンのモニタに表示されるコントロール画面を切り替えていた。このような切り替えも、座標入力・表示システムの操作性を損なうものであり、いまだ改善の余地を残すものであった。
【0012】
本願発明は、上記した点に鑑みてなされたものであって、複数の座標入力装置を備える座標入力・表示システムにあって、座標が入力された座標入力装置を識別する必要がなく、また、座標入力装置側にハードウェアを追加する必要がなく、このためにより座標変換の処理時間が短い上に操作性の良い座標入力・表示システム、座標制御装置、座標入力装置、座標入力・表示方法およびその方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明は、座標入力装置を制御するためのコントロール画面を各座標入力装置ごとに設け、コントロール画面を切り替える必要がなく、より操作性の高い座標入力・表示システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、以下の手段によって解決できる、すなわち請求項1記載の座標入力・表示システムは、座標入力装置および表示装置を複数具備し、座標入力装置に入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示する座標入力・表示システムであって、接続された座標入力装置固有の識別子を記憶する識別子記憶装置と、接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当装置と、前記仮想座標割当装置によって割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を、該当する座標入力装置に通知する座標通知装置と、前記座標入力装置において、座標入力装置に入力した物理座標を前記座標通知装置によって通知された仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換し、座標入力装置から出力する座標変換出力装置と、前記座標変換出力装置から出力された仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御装置と、を有し、前記仮想座標割当装置は、接続する座標入力装置の識別子を前記識別子記憶装置に記憶されている識別子と対照し、接続する座標入力装置の識別子が前記識別子記憶装置に記憶されていない場合、当該座標入力装置に仮想座標を割り当てることを特徴とするものである。
【0015】
このように構成することにより、仮想座標割当装置によって具備される座標入力装置ごとに予め仮想座標を割り当てることができる。そして、座標通知装置によって仮想座標割当装置で割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知し、座標入力装置に入力した物理座標を座標変換出力装置で仮想座標情報に基づいて変換し、仮想座標として座標入力装置から出力することができる。また、識別子記憶装置に記憶されている識別子と接続された座標入力装置固有の識別子を対照し、接続する座標入力装置が仮想座標に仮想座標が割り振られているか否かを判定することができる。また、識別子が識別子記憶装置に記憶されていない、すなわち、この座標入力装置に仮想座標が割り振られていない場合には、この座標入力装置に仮想座標を割り振ることにより、座標入力・表示システムに新たな座標入力装置を備えた場合にも、この座標入力装置に仮想座標を割り振ることができる。
【0016】
請求項2記載の座標入力・表示システムは、座標入力装置および表示装置を複数具備し、座標入力装置に入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示する座標入力・表示システムであって、前記座標入力装置に接続された表示装置の数を記憶する表示装置数記憶装置と、接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当装置と、前記仮想座標割当装置によって割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を、該当する座標入力装置に通知する座標通知装置と、前記座標入力装置において、座標入力装置に入力した物理座標を前記座標通知装置によって通知された仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換し、座標入力装置から出力する座標変換出力装置と、前記座標変換出力装置から出力された仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御装置と、を有し、前記仮想座標割当装置は、接続されている前記表示装置の数と前記表示装置数記憶装置に記憶されている表示装置の数とを対照して接続されている前記表示装置の増減を検出し、前記表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことを特徴とするものである。
【0017】
このように構成することにより、仮想座標割当装置によって具備される座標入力装置ごとに予め仮想座標を割り当てることができる。そして、座標通知装置によって仮想座標割当装置で割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知し、座標入力装置に入力した物理座標を座標変換出力装置で仮想座標情報に基づいて変換し、仮想座標として座標入力装置から出力することができる。また、座標入力装置に接続された表示装置の数を表示装置数記憶装置に記憶しておくことができる。そして、座標割当装置が、接続されている表示装置の数と表示装置数記憶装置に記憶されている表示装置の数とを対照して、表示装置の増減を検出することができる。また、表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことにより、表示装置の増減によらず、座標入力装置に対して適切な仮想座標を割り振ることができる。
【0018】
請求項3記載の座標入力・表示システムは、前記座標入力装置と前記表示装置とが1対1に対応してなり、前記表示装置は、それぞれ対応する座標入力装置を制御するためのコントロール画面を表示することを特徴とするものである。
【0019】
このように構成することにより、複数の座標入力装置と表示装置とを1対1に対応させ、表示装置を、それぞれ対応する座標入力装置に専用のコントロールパネルとして使用することができる。
【0020】
請求項4記載の座標制御装置は、座標入力装置に入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示するよう制御する座標制御装置であって、接続された座標入力装置固有の識別子を記憶する識別子記憶手段と、接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当手段と、前記仮想座標割当手段によって割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知し、前記座標入力装置において、座標入力装置に入力した物理座標を通知した仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換させる変換制御手段と、前記座標変換制御手段によって変換された仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御手段と、を有し、前記仮想座標割当手段は、接続する座標入力装置の識別子を前記識別子記憶手段に記憶されている識別子と対照し、接続する座標入力装置の識別子が前記識別子記憶手段に記憶されていない場合、当該座標入力装置に仮想座標を割り当てることを特徴とするものである。
【0021】
このように構成することにより、仮想座標割当手段によって座標入力装置ごとに仮想座標を割り当て、割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知すると共に、座標入力装置において物理座標を通知した仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換させ、座標入力装置に入力した物理座標を仮想座標として受け取ることができる。また、識別子記憶手段に記憶されている識別子と接続された座標入力装置固有の識別子を対照し、接続する座標入力装置が仮想座標に仮想座標が割り振られているか否かを判定することができる。また、識別子が識別子記憶手段に記憶されていない、すなわち、この座標入力装置に仮想座標が割り振られていない場合には、この座標入力装置に仮想座標を割り振ることにより、座標入力・表示システムに新たな座標入力装置を備えた場合にも、この座標入力装置に仮想座標を割り振ることができる。
【0022】
請求項5記載の座標制御装置は、座標入力装置に入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示するよう制御する座標制御装置であって、前記座標入力装置に接続された表示装置の数を記憶する表示装置数記憶手段と、接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当手段と、前記仮想座標割当手段によって割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知し、前記座標入力装置において、座標入力装置に入力した物理座標を通知した仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換させる変換制御手段と、前記座標変換制御手段によって変換された仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御手段と、を有し、前記仮想座標割当手段は、接続されている前記表示装置の数と前記表示装置数記憶手段に記憶されている表示装置の数とを対照して接続されている前記表示装置の増減を検出し、前記表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことを特徴とするものである。
【0023】
このように構成することにより、仮想座標割当手段によって座標入力装置ごとに仮想座標を割り当て、割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知すると共に、座標入力装置において物理座標を通知した仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換させ、座標入力装置に入力した物理座標を仮想座標として受け取ることができる。また、座標入力装置に接続された表示装置の数を表示装置数記憶手段に記憶しておくことができる。そして、座標割当装置が、接続されている表示装置の数と表示装置数記憶手段に記憶されている表示装置の数とを対照して、表示装置の増減を検出することができる。また、表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことにより、表示装置の増減によらず、座標入力装置に対して適切な仮想座標を割り振ることができる。
【0024】
請求項6記載の座標入力装置は、入力した座標に基づく処理内容を表示装置に表示するよう制御する座標制御装置と接続する座標入力装置であって、前記座標制御装置が、接続される座標入力装置の識別子と、当該座標制御装置内に記憶した過去に接続された座標入力装置の識別子と、を対照し、接続される座標入力装置の識別子が記憶されていないと判断した場合に割り当てた仮想座標に関する仮想座標情報の通知を入力する仮想座標通知入力手段と、前記仮想座標通知入力手段が入力した仮想座標情報に基づいて、入力した物理座標を仮想座標に変換する座標変換手段と、前記座標変換手段が変換した仮想座標を前記座標制御装置に出力する仮想座標出力手段と、を有することを特徴とするものである。このように構成することによって、座標制御装置によって割り振られた仮想座標に関する仮想座標情報の通知を仮想座標通知入力手段で入力し、入力した仮想座標に基づいて、入力した物理座標を座標入力装置側で仮想座標に変換することができる。
【0025】
請求項7記載の座標入力装置は、入力した座標に基づく処理内容を表示装置に表示するよう制御する座標制御装置と接続する座標入力装置であって、前記座標制御装置が、前記座標入力装置に接続されている表示装置の数と、当該座標制御装置内に記憶した前記座標入力装置に過去接続された表示装置の数と、を対照して接続されている前記表示装置の増減を検出し、前記表示装置数に増減があったと判断した場合に割り当てた仮想座標に関する仮想座標情報の通知を入力する仮想座標通知入力手段と、前記仮想座標通知入力手段が入力した仮想座標情報に基づいて、入力した物理座標を仮想座標に変換する座標変換手段と、前記座標変換手段が変換した仮想座標を前記座標制御装置に出力する仮想座標出力手段と、を有することを特徴とするものである。このように構成することによって、座標制御装置によって割り振られた仮想座標に関する仮想座標情報の通知を仮想座標通知入力手段で入力し、入力した仮想座標に基づいて、入力した物理座標を座標入力装置側で仮想座標に変換することができる。
【0026】
請求項8記載の座標入力・表示方法は、座標入力装置で入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示する座標入力・表示方法であって、接続された座標入力装置固有の識別子を記憶する識別子記憶工程と、接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当工程と、前記仮想座標割当工程で割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を、該当する座標入力装置に通知する座標通知工程と、座標入力装置に入力した物理座標を前記座標通知工程で通知された仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換し、前記座標入力装置から出力する座標変換出力工程と、前記座標変換出力工程で出力される仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御工程と、を含み、前記仮想座標割当工程は、接続する座標入力装置の識別子を前記識別子記憶工程で記憶された識別子と対照し、接続する座標入力装置の識別子が前記識別子記憶工程で記憶されていない場合、当該座標入力装置に仮想座標を割り当てることを特徴とするものである。このように構成することにより、座標入力装置ごとに予め仮想座標を割り当てることができる。そして、仮想座標割当工程で割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知し、座標入力装置に入力した物理座標を座標変換出力工程で仮想座標情報に基づいて変換し、仮想座標として座標入力装置から出力することができる。また、識別子記憶工程で記憶された識別子と接続された座標入力装置固有の識別子を対照し、接続する座標入力装置が仮想座標に仮想座標が割り振られているか否かを判定することができる。また、識別子が識別子記憶工程で記憶されていない、すなわち、この座標入力装置に仮想座標が割り振られていない場合には、この座標入力装置に仮想座標を割り振ることにより、座標入力・表示システムに新たな座標入力装置を備えた場合にも、この座標入力装置に仮想座標を割り振ることができる。
【0027】
請求項9記載の座標入力・表示方法は、座標入力装置で入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示する座標入力・表示方法であって、前記座標入力装置に接続された表示装置の数を記憶する表示装置数記憶工程と、接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当工程と前記仮想座標割当工程で割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を、該当する座標入力装置に通知する座標通知工程と、座標入力装置に入力した物理座標を前記座標通知工程で通知された仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換し、前記座標入力装置から出力する座標変換出力工程と、前記座標変換出力工程で出力される仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御工程と、を含み、前記仮想座標割当工程は、接続されている前記表示装置の数と前記表示装置数記憶工程で記憶されている表示装置の数とを対照して接続されている前記表示装置の増減を検出し、前記表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことを特徴とするものである。このように構成することにより、座標入力装置ごとに予め仮想座標を割り当てることができる。そして、仮想座標割当工程で割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知し、座標入力装置に入力した物理座標を座標変換出力工程で仮想座標情報に基づいて変換し、仮想座標として座標入力装置から出力することができる。また、座標入力装置に接続された表示装置の数を表示装置数記憶工程により記憶しておくことができる。そして、座標割当装置が、接続されている表示装置の数と表示装置数記憶工程で記憶された表示装置の数とを対照して、表示装置の増減を検出することができる。また、表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことにより、表示装置の増減によらず、座標入力装置に対して適切な仮想座標を割り振ることができる。
【0028】
請求項10記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項8又は9に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取りすることが可能になる。そして、請求項8又は9に記載した方法による動作をコンピュータで実現することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態の座標入力・表示システムは、座標入力装置および表示装置(モニタ)を複数具備し、この座標入力装置に入力された物理座標に基づく処理内容をモニタに表示する座標入力・表示システムである。
【0030】
図1は、本実施の形態の座標入力・表示システムのブロック図である。図1の座標入力・表示システムは、複数の座標入力装置1A、1B、1Cと、複数のモニタ8A、8B、8Cとを備えている。また、図1の座標入力・表示システムは、各座標入力装置1A、1B、1Cごとに仮想座標を割り当て、割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置1A、1B、1Cに通知し、座標入力装置1A、1B、1Cにおいて入力した物理座標を通知した仮想座標に基づいて仮想座標に変換させ、変換された仮想座標に基づいて、モニタ8A、8B、8Cの表示内容を制御する座標制御装置10を有している。
【0031】
この座標制御装置10は、上記した制御を行うため、座標入力装置1A、1B、1Cに仮想座標を割り当て、割り当てられた仮想座標を通信制御部2A、2B、2Cを介して座標入力装置1A、1B、1Cのうちの該当するものに通知すると共に、さらに仮想座標に変換された座標を入力するデバイスドライバ7A、7B、7C(図中では、便宜上ブロックとして図示する)と、入力した仮想座標に基づいてモニタ8A、8B、8Cの表示内容を制御する表示制御部4と、表示制御部4の制御の結果作成された画像データをモニタ8A、8B、8Cに出力する前にいったん記憶する画像メモリ6とを有している。
【0032】
一方、座標入力装置1A、1B、1Cは、座標制御装置10が割り振った仮想座標の通知を入力する通信制御部5A、5B、5Cと、通信制御部5A、5B、5Cが入力した仮想座標に基づいて、入力した物理座標を変換する座標変換部3A、3B、3Cとを有している。本実施の形態の座標入力装置1A、1B、1Cにおいては、通信制御部5A、5B、5Cが、座標変換部3A、3B、3Cの変換した仮想座標を座標制御部10に出力する制御をも行っている。
【0033】
本実施の形態では、モニタ8A、8B、8Cに対して座標入力装置1A、1B、1Cを1対1に取り付け、いわゆるタッチパネル、あるいはタブレットといった座標入力・表示装置を構成している。座標入力装置1A、1B、1Cとしては、入力された座標を光学的に検出するもの、あるいは入力用のペンとモニタとの間に発生する電気的な変化によって入力された座標を検出するもののいずれであっても良い。
【0034】
また、本実施の形態のモニタ8A、8B、8Cには、電子的に画像を表示する、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Device)ディスプレイ、プラズマディスプレイといった構成を用いることが考えられる。さらに、本実施の形態では、座標制御装置10としてパソコンを使用している。
【0035】
本実施の形態では、モニタ8A、8B、8Cを、それぞれ1対1に対応する座標入力装置1A、1B、1Cを制御するためのコントロール画面を表示するコントロールパネルとして動作させている。なお、モニタ8A、8B、8Cと座標入力装置1A、1B、1Cとの対応関係は、オペレータによって決定される。このためのより詳細な処理については後述するものとする。
【0036】
モニタ8A、8B、8Cに表示されるコントロール画面を、図2(a)、(b)に例示する。この例では、モニタ8A、8B、8Cのうちの1つだけに図2(a)の上図のように「MEDIASITE」のアイコンを表示し、他のモニタには、(b)上図のように何の表示もさせない。そして、オペレータがアイコンをクリックすると、(a)に示したモニタ、(b)に示したモニタの両方に(a)下図、(b)下図に示すコントロール画面が表示される。
【0037】
このような処理により、本実施の形態は、1つのモニタに表示されたアイコンをクリックするだけですべてのモニタにコントロール画面を表示することができる。このため、各モニタにコントロール画面を表示させる指示を入力する構成よりも高い操作性を得ることができる。
【0038】
また、本実施の形態の座標入力・表示システムは、各座標入力装置を各座標入力装置に対応するモニタから制御することができる。このため、従来のように、1つのコントロールパネルで制御対象となる座標入力装置を切り替える操作が必要なくなり、座標入力・表示システムの操作性を高めることができる。さらに、コントロール画面がコントロールパネルと各モニタの間を行き来する必要がなくなって、コントロールにかかる処理時間を短縮する効果をも得ることができる。
【0039】
つぎに、本実施の形態の座標入力・表示システムでおこなわれる処理について説明する。座標制御装置10に座標入力装置1A、1B、1Cを接続すると、座標入力装置1A、1B、1Cの各々に対応するデバイスドライバ7A、7B、7Cが座標制御装置10にインストールされる。そして、このインストールによってデバイスドライバ7A、7B、7Cごとのコントロールパネル情報が作成される。
【0040】
図3に、このコントロールパネル情報を例示する。コントロールパネル情報とは、座標入力・表示システムの制御に必要な情報を保存するものであって、OS(Operating System)が提供するAPI(Application Program Interface)を通じて取得される座標制御装置10に接続されたモニタのモニタのx軸、y軸の原点やx軸方向、y軸方向の解像度の情報も保存されている。なお、コントロールパネル情報に保存されている情報の個数により、座標制御装置10に接続されたモニタの個数を検出することもできる。
【0041】
座標制御装置10の通信制御部2A、2B、2Cと、座標入力装置1A、1B、1Cの通信制御部5A、5B、5Cとは、RS232CやUSB(universal Serial Bus)などを用いて接続されている。一般的に座標入力装置1A、1B、1Cがそれぞれ固有のID番号を有していることから、通信制御部2A、2B、2Cは、このような接続により座標入力装置1A、1B、1Cから各座標入力装置のID番号を座標制御装置10に入力している。
【0042】
座標入力装置1A、1B、1Cは、パワーオン時、USBケーブルの接続時など、座標入力装置の初期化が必要なときに座標制御装置10に向けて自らのID番号を出力する。なお、座標入力装置のID番号には、通常1以上の番号が割り当てられることから、入力したID番号が0であるとき、座標制御装置10は、コントロールパネル情報を初期化する。
【0043】
また、デバイスドライバ7A、7B、7Cは、入力したID番号を現在接続する座標入力装置のID番号としてコントロールパネル情報に記憶されているID番号と対照し、接続する座標入力装置のID番号がコントロールパネル情報に保存されているものと相違する場合、座標制御装置10が、この座標入力装置に仮想座標を割り当てるように動作する。
【0044】
さらに、コントロールパネル情報は、前述したように、座標制御装置10に接続されたモニタの数などをAPIを通じて取得できる。座標制御装置10は、コントロールパネル情報を参照し、現在接続されているモニタの数とコントロールパネル情報に記憶されているモニタの数とを対照し、モニタの増減を検出する。そして、モニタ数に増減があった場合には、座標入力装置に対して仮想座標の割り当てをおこなっている。
【0045】
本実施の形態では、仮想座標割り当ての処理に先立って、座標入力装置とモニタとを対応付ける処理をおこなう。以下、この処理を、図4(a)〜(c)を用いて説明する。座標制御装置10は、たとえば、モニタ8A、8B、8Cのうちのモニタ8Aに、図4(a)のような「座標入力装置の座標設定を行います 座標を入力してください。」のメッセージを表示させる。
【0046】
このとき、オペレータがモニタ8Aに座標を入力するのに使用する座標入力装置(座標入力装置1Aとする)を用いて座標入力装置1から座標入力できる面領域(座標入力面)上の任意の点を入力すると、座標制御装置10は、座標入力した座標入力装置をそのID番号から特定し、メッセージを表示したモニタと対応付ける。一方、オペレータが座標入力を行わない場合、座標制御装置10は、図4(b)のように同様のメッセージを他のモニタ、たとえばモニタ8Bに表示させる。
【0047】
オペレータによる座標入力がなされた場合、座標制御装置10は、図4(c)のように「仮想座標の設定が完了しました 設定を保存しますか」のメッセージを表示する。そして、オペレータがこのメッセージに対して「リトライ」、「OK」、「キャンセル」のいずれかを選択すると、この選択に応じてモニタと座標入力装置とを対応付ける処理が完了する。
【0048】
つぎに、本実施の形態の座標入力・表示システムで使用される仮想座標割り当ての処理について説明する。図5(a)ないし(c)は、本実施の形態の座標入力・表示システムの仮想座標を説明するための図である。図示した仮想座標は、本実施の形態の座標制御装置10のうちのデバイスドライバ7A、7B、7Cによって管理されていて、図5(a)のように、横軸(x軸)、縦軸(y軸)が共に65536の数値で管理されている。このような仮想座標を、本明細書中では、(0,0)〜(65536,65536)の仮想座標空間を持つともいう。この仮想座標空間は、座標入力・表示システムが備えるモニタの数、モニタの解像度、あるいはモニタの接続方法に応じて各座標入力装置に割り当てられる。
【0049】
すなわち、座標制御装置10のデバイスドライバ7A、7B、7Cは、コントロールパネル情報に基づいてモニタ数を検出する。そして、この検出の結果、座標入力・表示システムが1個のモニタ8Aだけを備えていると判断した場合、このモニタ8Aに取り付けられた座標入力装置1Aに、(0,0)〜(65536,65536)の仮想座標空間を割り当てる。
【0050】
また、図5(b)のように、座標入力・表示システムが2個のモニタ8A、モニタ8B(いずれもx軸方向の解像度1024,y軸方向の解像度768)を備える場合、モニタ8A、モニタ8Bに取り付けられる座標入力装置1A、1Bに、それぞれ(0,0)〜(32767,65535)、(32768,0)〜(65535,65535)の仮想座標空間を割り当てる。
【0051】
なお、図5では、各モニタの原点がいずれも(0,0)である。ただし、本実施の形態では、後述するようにモニタ全体における各モニタの原点をモニタの解像度に応じて別に定めるものとする。また、各モニタおよび座標入力装置対する仮想座標の割り当てのより具体的な方法については後述する。
【0052】
また、図5(c)のように、座標入力・表示システムが3個のモニタ8A、モニタ8B、モニタ8C(いずれもx軸方向の解像度1024,y軸方向の解像度768)を備える場合、モニタ8Aに取り付けられた座標入力装置1A、モニタ8Bに取り付けられた座標入力装置1B、モニタ8Cに取り付けられた座標入力装置1Cに、それぞれ(0,0)〜(21844,65535)、(21845,0)〜(43689,65535)、(43690,0)〜(65536,65536)の仮想座標空間が割り当てられる。
【0053】
さらに、仮想座標の割り付けでは、上記したx軸方向のみに仮想座標を分割する他、同様にy軸方向にも仮想座標を分割しても良い。このようにした場合、図6のように、9個のモニタを備える座標入力・表示システムを構成することも可能である。
【0054】
ここで、座標入力装置1A、1B、1Cに割り当てる座標空間を算出する処理について、具体的に説明する。デバイスドライバ7A、7B、7Cがコントロールパネル情報からモニタの数や解像度を取得すると、まず、モニタ8A、8B、8Cのすべてに対し、各モニタの原点のx座標とx軸方向の解像度を足し合わせた値(XS)、各モニタの原点のy座標とy軸方向の解像度を足し合わせた値(YS)を算出する。
【0055】
なお、図5に示したモニタ8A、8B、8CのXS、YSは、いずれのモニタでも、
XS=(0+10237) …(1)
YS=(0+767) …(2)
となる。
【0056】
つぎに、デバイスドライバ7A、7B、7Cは、モニタ8AのXS(XSA)、8BのXS(XSB)、8CのXS(XSC)をすべて足し合わせたXL、モニタ8AのYS(YSA)、8BのYS(YSB)、8CのYS(YSC)をすべて足し合わせたYLを算出する。
XL=XSA+XSB+XSC …(3)
YL=YSA+YSB+YSC …(4)
【0057】
つぎに、表示制御部4は、モニタ全体におけるモニタ8A、モニタ8Bの原点を求める。なお、本実施の形態では、図5(c)に示したようにモニタ8A、8B、8Cをx軸方向に配置し、この全体に仮想座標を割り当てている。このことから、図7のように、モニタ8Aの原点(0,0)をモニタ全体における座標(0,0)とし、モニタ8Bの原点を(0,0)をモニタ全体における座標(1023,0)とし、モニタ8Cの原点を(0,0)をモニタ全体における座標(2046,0)とした。このような処理により、本実施の形態では、各モニタにおいて同じ座標を有する点に、異なる仮想座標を割り当てることができるようになる。
【0058】
以上のように定められた各モニタの原点のモニタ全体におけるx座標をPx、y座標をPyとすると、各モニタに割り当てられる仮想座標空間の原点のX座標Ox、Oyは、
Ox=仮想座標のx軸方向の解像度×Px/XL …(5)
Oy=仮想座標のy軸方向の解像度×Py/YL …(6)
と表すことができる。
【0059】
以上の式(5)、(6)を、図5(c)で説明した例に適用すれば、モニタ8Aに割り当てられる仮想座標の原点(0,0)、モニタ8Bに割り当てられる仮想座標の原点(21845,0)、モニタ8Cに割り当てられる仮想座標の原点(43690,0)を得ることができる。
【0060】
また、各モニタに割り当てられる仮想座標における、x軸方向の解像度Qx、y軸方向の解像度Qyは、
Qx=仮想座標のx軸方向の解像度×(各モニタのx軸方向の解像度/XL)…(7)
Qy=仮想座標のy軸方向の解像度×(各モニタのy軸方向の解像度/YL)…(8)
と表すことができる。
以上の式(7)、(8)を、図5(c)で説明した例に適用すれば、各モニタに割り当てられる仮想座標における、x軸方向の解像度21845、Y軸方向の解像度65535を得ることができる。
【0061】
以上の処理により、本実施の形態の座標入力装置1Aに対する(0,0)〜(21844,65535)の仮想座標空間の割り当てが、また、座標入力装置1Bに対する(21845,0)〜(43689,65535)の仮想座標空間の割り当てが、座標入力装置1Cに対する(43690,0)〜(65536,65536)の仮想座標空間の割り当てが完了する。
【0062】
座標制御装置10は、各座標入力装置に対し、通信制御部2A、2B、2Cおよびデバイスドライバ7A、7B、7Cを通じて該当する仮想座標の原点(Ox,Oy)と、X軸方向の解像度Qx、y軸方向の解像度Qyを通知する。したがって、仮想座標の原点(Ox,Oy)と、X軸方向の解像度Qx、y軸方向の解像度Qyとが、本実施の形態における仮想座標情報となる。
【0063】
各座標入力装置の座標変換部では、通知された仮想座標情報に基づいて、以下に示す式(9)、(10)により座標入力面に入力した物理座標を仮想座標に変換する。
仮想座標のx座標をIx、仮想座標のy座標をIy
物理座標のx座標をRx、物理座標のy座標をRy
物理座標のx軸方向の解像度をSx、物理座標のy軸方向の解像度をSyとすると、
Ix=Ox+Qx(Rx/Sx) …(9)
Iy=Oy+Qy(Ry/Sy) …(10)
【0064】
式(9)、(10)を用いて変換された仮想座標は、通信制御部5A、5B、5Cを介して再び座標制御装置10に出力される。座標制御装置10は、座標入力装置1A、1B、1Cから仮想座標を入力し、この仮想座標に割り付けられている処理(ダイアログ・ボックスの表示、ページ切り替えなど)、あるいは前回入力した仮想座標と今回入力した仮想座標とを線で結ぶ描画処理、カーソルの移動処理などを表示制御部4で実行する。このような処理によって得られた画像データは画像メモリ6にいったん記憶され、さらにモニタ8A、8B、8Cに出力されて表示される。
【0065】
つぎに、以上説明した本実施の形態の座標入力・表示システムでおこなわれる処理を、図8、図9に示したフローチャートを用いて説明する。図8は、本実施の形態の座標制御システムのうち、座標制御装置10でおこなわれる自動仮想座標割り当ての処理を説明するフローチャートである。また、図9は、座標制御装置10でおこなわれるコントロールパネルに関する制御の処理を説明するフローチャートである。
【0066】
なお、図8、図9のフローチャートは、座標制御装置10のうちの各デバイスドライバごとにおこなわれる処理を示すものである。そして、この処理が、いずれのデバイスドライバでも同様のものであることから、図8、図9では、このうちのデバイスドライバ7Aについての処理を説明するものとする。
【0067】
図8のフローチャートでは、座標制御装置10が、処理の開始(スイッチオン)直後にデバイスドライバ7Aを起動する(S1)。デバイスドライバ7Aの起動により、デバイスドライバ7Aによって駆動する座標入力装置1Aが初期化される(S2)。
【0068】
デバイスドライバ7Aは、座標入力装置1AからID番号を取得する(S3)。また、デバイスドライバ7Aは、接続する全モニタのx軸、y軸の原点(モニタX軸座標原点、モニタY軸座標原点)やx軸方向、y軸方向の解像度(モニタX軸解像度、モニタY軸解像度)をAPIから取得し、コントロールパネル情報として保存する(S4)。なお、本実施の形態では、このとき保存されているモニタ数の記録を消去することなく、後で今回取得したモニタ数と比較し、モニタ数の増減を検出することができるようにするものとする。
【0069】
つぎに、座標制御装置10は、以降の処理のためにカウンタでカウントされる数値Nを0にリセットする(S5)。なお、この数値Nは、座標制御装置10に接続するモニタ数を示す値である。座標制御装置10は、カウンタのリセット後、N、つまりモニタ数が1であるか否か判断する(S6)。
【0070】
この判断の結果、モニタ数が1でない場合には(S6:No)、デバイスドライバ7Aが、ステップS3で取得されたID番号をこの時点でコントロールパネル情報に記憶されていない新座標入力装置のID番号であるか否か判断する(S7)。また、モニタ数が1であった場合には(S6:Yes)、入力した座標入力装置のID番号を、コントロールパネル情報に保存する(S17)。
【0071】
ステップS7の判断の結果、入力したID番号が新しいものでなかった場合には(S7:No)、デバイスドライバ7Aは、コントロールパネル情報に基づいて現在接続しているモニタ数が減少したか否かを判断する(S8)。一方、新しいID番号があった場合には(S7:Yes)、モニタ数の減少を判断することなく以降の座標入力装置とモニタとの対応を設定する処理に移る。
【0072】
ステップS8の判断の結果、モニタ数が減少していた場合(S8:Yes)、以下に述べるモニタと座標入力装置との対応の設定、さらには各座標入力装置に対する仮想座標の処理を実行する。すなわち、本実施の形態では、座標制御装置10に対する新規な座標入力装置の接続、あるいは接続するモニタ数の増減が、仮想座標割り当ての条件となる。また、モニタ数の増加および減少のいずれもがない場合には(S8:No)、すでに各座標入力装置に割り当てられている仮想座標を変更することなく各座標入力装置に通知する(S19)。
【0073】
仮想座標割り当て条件が発生すると、本フローチャートでは、まず、モニタ画面が最初にタッチされるまで待機する(S9)、(S9:No)。この処理は、座標の入力がいわゆるタイムアウト処理によって制御されていることから、座標入力装置側で座標入力の準備ができていないうちに以降の処理に入り、座標入力装置とモニタとの対応を設定する処理をリトライすることを防ぐためになされるものである。
【0074】
モニタ画面がタッチされた場合(S9:Yes)、座標制御装置10は、接続されているモニタのうちの第N番目のモニタの画面に対し、たとえば図4に示したような、座標入力するよう指示するダイアログ・ボックスを表示する(S10)。この後、デバイスドライバ7Aが、座標入力装置1Aからの座標入力があったか否か判断する(S11)。モニタのコントロール画面への座標入力が所定の時間内におこなわれず(S11:No)、タイムアウトとなった場合には(S12:Yes)、座標制御装置10がこのコントロール画面のダイアログ・ボックスを消去する(S13)。
【0075】
そして、Nの数値を1カウントアップし(S14)、カウントアップ後の数値Nがモニタ数に等しいか否か判断する(S15)。ステップS15の判断の結果、Nがモニタ数と相違する場合には(S15:No)、カウントアップ後のN番目のモニタに座標入力を指示するダイアログ・ボックスを表示し(S10)、モニタに図4のダイアログ・ボックスを表示する処理を、Nを1つずつカウントアップしながら繰り返す((S10)〜(S15))。
【0076】
このとき、座標入力装置1Aからの座標入力がないままNがモニタ数に等しくなった場合(S15:Yes)には、Nを0にリセットし(S16)、座標入力がなされるまでモニタにダイアログ・ボックスを表示する処理を継続する((S10)〜(S16))。
【0077】
一方、ステップS10〜ステップS15の処理の間に、ダイアログ・ボックスが表示されたモニタに対して座標入力装置1Aによる座標入力があった場合(S11:Yes)、デバイスドライバ7Aが、座標入力装置1AのID番号をダイアログ・ボックスが表示されたモニタ(モニタ8A)と対応付けてコントロールパネル情報に保存する(S17)。このとき、コントロールパネル情報の作成が完了する。
【0078】
以上の処理により、座標入力装置1Aとモニタ8Aとの対応がつくと、デバイスドライバ7Aは、モニタ8Aに関するコントロールパネル情報に基づき、先に説明した方法によって座標入力装置1Aに仮想座標を割り当てる(S18)。
【0079】
つぎに、デバイスドライバ7Aは、割り当てられた仮想座標を、通信制御部2Aを介して座標入力装置1Aに通知する(S19)。この後、座標入力装置1Aから仮想座標が入力されたか否か判断し(S20)、仮想座標が入力されない場合には(S20:No)、入力されるまで待機する。そして、座標入力装置1A、1B、1Cから仮想座標が入力された場合には(S20:Yes)、この仮想座標をAPLに通知する(S21)。この処理により、仮想座標に割り当てられた処理が実行され、この結果得られた画像データが画像メモリ6に記憶される。
【0080】
また、制御装置10は、デバイスドライバ7Aによって座標入力装置1Aからの仮想座標の入力が終了したか否か判断する(S22)。この判断の結果、入力が終了していない場合には(S22:No)つぎの仮想座標入力に備え(S20)、入力が終了した場合には(S22:Yes)、すべての処理を終了する。
【0081】
また、座標制御装置10は、図9のように、コントロールパネルを制御する。すなわち、座標制御装置10は、たとえば、図2の(a)上図のようなアイコンをクリックすることにより、コントロールパネルのアプリケーションを起動する(S31)。そして、コントロールパネル情報から接続するモニタの数を取得し(S32)、モニタ数Nをカウントするカウンタを0にリセットする(S33)。続いて、N番目のモニタにコントロール画面を表示し(S34)ながらNの数値を1つずつカウントアップし(S35)、Nがモニタ数に等しいか否か判断する(S36)。
【0082】
ステップS36の判断の結果、Nがモニタ数と相違する場合には(S36:No)、再びN番目のモニタにコントロール画面を表示する処理を実行する(S34)。一方、ステップS36の判断の結果、Nがモニタ数と等しくなった場合には(S36:Yes)、すべてのモニタ8A、8B、8Cがコントロール画面を表示し、コントロールパネルとして動作できるようになる。
【0083】
つぎに、座標制御装置10は、デバイスドライバ7Aによって座標入力装置1Aからの座標入力(S37)がなされたか判断する。この判断の結果、座標入力がなされたと判断された場合には(S37:Yes)、ただちに座標入力がなされたコントロールパネル(モニタ8A)を選択し(S39)、このコントロールパネルを制御する(S40)。そして、ステップS40の制御の後、この制御が終了したか判断し(S41)、制御が終了していない場合には(S41:No)、ステップS37の処理に戻ってつぎの座標入力に備える。
【0084】
また、ステップS37の判断の結果、座標入力がなされていない場合には(S37:No)、続いてデバイスドライバ7Aが、座標入力装置1Aに設けられているテンキーなどによるキー入力がなされたか否か判断する(S38)。この判断の結果、キー入力がなされたと判断された場合には(S38:Yes)、キー入力がなされたコントロールパネル(モニタ8A)を選択し(S39)、このコントロールパネルを制御する(S40)。そして、ステップS40の制御の後、この制御が終了したか判断し(S41)、制御が終了していない場合には(S41:No)、ステップS37の処理に戻ってつぎの座標入力に備える。
【0085】
一方、ステップS41の判断で、コントロールパネルに対する制御が終了したと判断された場合には(S41:Yes)、コントロールパネルをクローズし(S42)、コントロールパネルオープンの指示があるか否か判断する(S43)。この判断の結果、オープンの指示がない場合には処理を終了し(S43:No)、オープンの指示があった場合には(S43:Yes)、ステップS37の処理に戻ってつぎの座標入力に備える。
【0086】
なお、本実施の形態の仮想座標割り当ての処理は、図8のフローチャートに示した自動割り当ての例に限るものではなく、コントロールパネルからマニュアルでおこなうこともできる。このようなマニュアルの仮想座標の割り当て処理は、たとえば座標制御装置10と座標入力装置およびモニタとの接続コネクタを変更しただけで、モニタの数や座標入力装置のID番号に変更がない場合に適用されるものである。
【0087】
このような他の仮想座標割り当て処理を、図10にフローチャートとして示し、説明する。なお、このフローチャートも、デバイスドライバ7Aについておこなわれる処理を説明するものである。図10のフローチャートによれば、座標制御装置10は、まず、モニタ8Aのコントロールパネルのアプリケーションを起動する(S51)。そして、仮想座標を設定するか否か判断する(S52)。この判断の結果、仮想座標の設定をおこなわない場合には(S52:No)、すでに設定されている仮想座標空間を座標入力装置1Aに通知する(S65)。
【0088】
一方、仮想座標を設定する場合には(S52:Yes)、デバイスドライバ7Aがコントロールパネル情報から接続するモニタの数を取得し(S53)、さらにこのモニタのすべてについてモニタのx軸方向、y軸方向の解像度などのモニタ情報を取得する(S54)。そして、モニタ数Nをカウントするカウンタを0にリセットし(S55)、続いて、処理のリトライを防ぐためにモニタ画面が最初にタッチされるまで待機する(S56)、(S56:No)。
【0089】
モニタ画面がタッチされた場合(S56:Yes)、座標制御装置10は、接続されているモニタのうちの第N番目のモニタの画面に対し、座標入力するよう指示するダイアログ・ボックスを表示する(S57)。この後、デバイスドライバ7Aが、座標入力装置1Aから座標入力があったか否か判断する(S58)。この判断の結果、座標入力が所定の時間内におこなわれず(S58:No)、タイムアウトとなった場合には(S59:Yes)、座標制御装置10が、このモニタのダイアログ・ボックスを消去する(S60)。
【0090】
そして、Nの数値を1カウントアップし(S61)、カウントアップ後の数値Nがモニタ数に等しいか否か判断する(S62)。ステップS62の判断の結果、Nがモニタ数と相違する場合には(S62:No)、カウントアップ後のN番目のモニタに座標入力を指示するダイアログ・ボックスを表示する処理を、Nを1つずつカウントアップしながら繰り返す((S57)〜(S62))。
【0091】
このとき、座標入力装置1Aからの座標入力がないままNがモニタ数に等しくなった場合(S62:Yes)には、Nを0にリセットし(S55)、座標入力がなされるまでモニタにダイアログ・ボックスを表示する処理を継続する((S57)〜(S62))。
【0092】
一方、ステップS57〜ステップS62の処理の間に、ダイアログ・ボックスが表示されたモニタに座標入力装置1Aによる座標入力があった場合には(S58:Yes)、デバイスドライバ7Aが、座標入力装置1AのID番号をコントロールパネル情報にダイアログ・ボックスを表示したモニタ(モニタ8A)と対応付けて保存する(S67)。
【0093】
以上の処理により、座標入力装置1Aとモニタ8Aとの対応がつくと、デバイスドライバ7Aは、モニタ8Aに関するコントロールパネル情報に基づき、先に説明した方法によって座標入力装置1Aに仮想座標を割り当てる処理を実行する(S64)。
【0094】
つぎに、デバイスドライバ7Aは、通信制御部2Aを介して割り当てられた仮想座標を座標入力装置1Aに通知する(S65)。この後、座標制御装置10は、モニタ8Aに仮想座標割り当て終了を示すダイアログ・ボックスを表示する(S66)。そして、仮想座標割り当ての処理が終了したか否か判断し(S67)、この判断の結果、仮想座標割り当て処理が終了していない場合には(S67:No)つぎの仮想座標割り当てに備え(S55)、仮想座標割り当て処理が終了した場合には(S67:Yes)、すべての処理を終了する。
【0095】
以上述べた本実施の形態によれば、物理座標から仮想座標への変換処理が各座標入力装置でおこなわれることになる。したがって、座標の変換に際して物理座標がどの座標入力装置に入力したかを意識する必要がなく、より短時間のうちに物理座標を仮想座標に変換することができる。また、予め各座標入力装置に割り当てられた仮想座標空間を座標入力装置1A、1B、1Cに通知しておくことにより、座標入力装置側にモニタ環境を設定するハードウェアを設ける必要もない。このため、座標入力装置1A、1B、1Cのレイアウトに新たな制限を設けることがなく、座標入力装置の操作性をも損なうことがない。
【0096】
さらに、本発明によれば、各座標入力装置のコントロールパネルとして座標入力装置に対応するモニタを使用することができる。したがって、部材を追加することなく各座標入力装置専用のコントロールパネルを設けることができ、1つのコントロールパネルで各座標入力装置に対する制御を切り替える必要がなくなる。このような本発明によれば、座標入力・表示システムの操作性をより高めることができる。
【0097】
また、本実施の形態で説明した座標入力・表示方法は、予め用意されたプログラムをパソコンやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現できる。このプログラムは、ハードディスク、フロッピーディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、記録媒体からコンピュータによって読み出されることによって実行される。また、このプログラムは、上記記録媒体を介してインターネットなどのネットワークによって配布することができる。
【0098】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、本実施の形態では、座標制御装置10に同じ解像度を持ったモニタ8A、8B、8Cを接続し、各モニタに取り付けられた座標入力装置に等しい規模の仮想座標空間を割り当てている。しかし、本発明は、解像度の異なる複数のモニタに対してそれぞれの解像度に応じた仮想座標空間を割り当てるようにすることも可能である。
【0099】
【発明の効果】
以上説明した本発明は、以下の効果を奏するものである。すなわち、請求項1および請求項8に記載の発明によれば、座標入力装置に入力した物理座標を座標変換出力装置で仮想座標情報に基づいて変換し、仮想座標として座標入力装置から出力することができる。このため、物理座標から仮想座標への変換処理に際し、物理座標を入力した座標入力装置を識別する必要がなくなり、仮想座標への変換処理時間を短縮することができる。また、座標入力装置が表示装置の環境を知ることなく物理座標を仮想座標に変換でき、座標入力装置側にハードウェアを追加する必要がない。このため、より座標入力・表示システムの操作性を高めることができる。さらに、座標入力・表示システムに新たな座標入力装置を備えた場合にも、この座標入力装置に仮想座標を割り振ることができる。このため、座標入力装置の交換、増設に関わらず、自動的に各座標入力装置に仮想座標表を割り振ることができ、座標入力・表示システムの操作を簡易化することができる。
【0100】
請求項2および請求項9に記載の発明によれば、座標入力装置に入力した物理座標を座標変換出力装置で仮想座標情報に基づいて変換し、仮想座標として座標入力装置から出力することができる。このため、物理座標から仮想座標への変換処理に際し、物理座標を入力した座標入力装置を識別する必要がなくなり、仮想座標への変換処理時間を短縮することができる。また、座標入力装置が表示装置の環境を知ることなく物理座標を仮想座標に変換でき、座標入力装置側にハードウェアを追加する必要がない。このため、より座標入力・表示システムの操作性を高めることができる。さらに、表示装置の増減によらず、座標入力装置に対して適切な仮想座標を割り振ることができる。このため、座標入力装置の増設、取り外しに関わらず、自動的に各座標入力装置に仮想座標表を割り振ることができ、座標入力・表示システムの操作を簡易化することができる。
【0101】
請求項3記載の発明は、表示装置を、それぞれ対応する座標入力装置に専用のコントロールパネルとして使用することができる。このため、1つのコントロール画面を複数の座標入力装置に応じて切り替える必要をなくし、より操作性の高い座標入力・表示システムを提供することができる。
【0102】
請求項4記載の発明は、座標入力装置に入力した物理座標を仮想座標として受け取ることができる。このため、受け取った座標がどの座標入力装置から入力したものかを識別することなく以降の処理に使用することができ、以降の処理時間を短縮することができる。さらに、新たな座標入力装置を備えた場合にも、この座標入力装置に仮想座標を割り振ることができる。このため、座標入力装置の交換、増設に関わらず、自動的に各座標入力装置に仮想座標表を割り振ることができる。
【0103】
請求項5記載の発明は、座標入力装置に入力した物理座標を仮想座標として受け取ることができる。このため、受け取った座標がどの座標入力装置から入力したものかを識別することなく以降の処理に使用することができ、以降の処理時間を短縮することができる。さらに、表示装置の増減によらず、座標入力装置に対して適切な仮想座標を割り振ることができる。このため、座標入力装置の増設、取り外しに関わらず、自動的に各座標入力装置に仮想座標表を割り振ることができる。
【0104】
請求項6記載の発明は、入力した物理座標を座標入力装置側で仮想座標に変換することができる。このため、座標入力装置ごとに入力した物理座標を仮想座標に変換でき、物理座標が入力した座標入力装置を識別する必要がなくなる。このため、物理座標を仮想座標へ変換する処理時間を短縮することができる。
【0105】
請求項7記載の発明は、入力した物理座標を座標入力装置側で仮想座標に変換することができる。このため、座標入力装置ごとに入力した物理座標を仮想座標に変換でき、物理座標が入力した座標入力装置を識別する必要がなくなる。このため、物理座標を仮想座標へ変換する処理時間を短縮することができる。
【0106】
請求項10記載の発明は、請求項8又は9に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことで、そのプログラムを機械読み取りすることが可能になる。このため、請求項8又は9に記載した方法による動作をコンピュータで実現することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の座標入力・表示システムのブロック図である。
【図2】図1に示したモニタに表示されるコントロール画面を例示する図である。
【図3】本発明の一実施の形態のコントロールパネル情報を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態の座標入力装置とモニタとを対応付ける処理を説明する図である。
【図5】本実施の一実施の形態の座標入力・表示システムの仮想座標を説明するための図である。
【図6】本発明の一実施の形態で9個のモニタを備える座標入力・表示システムを構成した例である。
【図7】本発明の一実施の形態のモニタ全体における各モニタの原点を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施の形態の座標制御システムのうち、座標制御装置でおこなわれる自動仮想座標割り当ての処理を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態の座標制御装置でおこなわれるモニタ制御の処理を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の一実施の形態の座標制御システムのうち、座標制御装置でおこなわれる自動仮想座標割り当ての他の処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1A、1B、1C 座標入力装置
2A、2B、2C 通信制御部
3A、3B、3C 座標変換部
4 表示制御部
6 画像メモリ
5A、5B、5C 通信制御部
7A、7B、7C デバイスドライバ
8A、8B、8C モニタ
10 座標制御装置
Claims (10)
- 座標入力装置および表示装置を複数具備し、座標入力装置に入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示する座標入力・表示システムであって、
接続された座標入力装置固有の識別子を記憶する識別子記憶装置と、
接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当装置と、
前記仮想座標割当装置によって割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を、該当する座標入力装置に通知する座標通知装置と、
前記座標入力装置において、座標入力装置に入力した物理座標を前記座標通知装置によって通知された仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換し、座標入力装置から出力する座標変換出力装置と、
前記座標変換出力装置から出力された仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御装置と、
を有し、
前記仮想座標割当装置は、接続する座標入力装置の識別子を前記識別子記憶装置に記憶されている識別子と対照し、接続する座標入力装置の識別子が前記識別子記憶装置に記憶されていない場合、当該座標入力装置に仮想座標を割り当てることを特徴とする座標入力・表示システム。 - 座標入力装置および表示装置を複数具備し、座標入力装置に入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示する座標入力・表示システムであって、
前記座標入力装置に接続された表示装置の数を記憶する表示装置数記憶装置と、
接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当装置と、
前記仮想座標割当装置によって割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を、該当する座標入力装置に通知する座標通知装置と、
前記座標入力装置において、座標入力装置に入力した物理座標を前記座標通知装置によって通知された仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換し、座標入力装置から出力する座標変換出力装置と、
前記座標変換出力装置から出力された仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御装置と、
を有し、
前記仮想座標割当装置は、接続されている前記表示装置の数と前記表示装置数記憶装置に記憶されている表示装置の数とを対照して接続されている前記表示装置の増減を検出し、前記表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことを特徴とする座標入力・表示システム。 - 前記座標入力装置と前記表示装置とが1対1に対応してなり、
前記表示装置は、それぞれ対応する座標入力装置を制御するためのコントロール画面を表示することを特徴とする請求項1又2に記載の座標入力・表示システム。 - 座標入力装置に入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示するよう制御する座標制御装置であって、
接続された座標入力装置固有の識別子を記憶する識別子記憶手段と、
接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当手段と、
前記仮想座標割当手段によって割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知し、前記座標入力装置において、座標入力装置に入力した物理座標を通知した仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換させる変換制御手段と、
前記座標変換制御手段によって変換された仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御手段と、
を有し、
前記仮想座標割当手段は、接続する座標入力装置の識別子を前記識別子記憶手段に記憶されている識別子と対照し、接続する座標入力装置の識別子が前記識別子記憶手段に記憶されていない場合、当該座標入力装置に仮想座標を割り当てることを特徴とする座標制御装置。 - 座標入力装置に入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示するよう制御する座標制御装置であって、
前記座標入力装置に接続された表示装置の数を記憶する表示装置数記憶手段と、
接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当手段と、
前記仮想座標割当手段によって割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を該当する座標入力装置に通知し、前記座標入力装置において、座標入力装置に入力した物理座標を通知した仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換させる変換制御手段と、
前記座標変換制御手段によって変換された仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御手段と、
を有し、
前記仮想座標割当手段は、接続されている前記表示装置の数と前記表示装置数記憶手段に記憶されている表示装置の数とを対照して接続されている前記表示装置の増減を検出し、前記表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことを特徴とする座標制御装置。 - 入力した座標に基づく処理内容を表示装置に表示するよう制御する座標制御装置と接続する座標入力装置であって、
前記座標制御装置が、接続される座標入力装置の識別子と、当該座標制御装置内に記憶した過去に接続された座標入力装置の識別子と、を対照し、接続される座標入力装置の識別子が記憶されていないと判断した場合に割り当てた仮想座標に関する仮想座標情報の通知を入力する仮想座標通知入力手段と、
前記仮想座標通知入力手段が入力した仮想座標情報に基づいて、入力した物理座標を仮想座標に変換する座標変換手段と、
前記座標変換手段が変換した仮想座標を前記座標制御装置に出力する仮想座標出力手段と、
を有することを特徴とする座標入力装置。 - 入力した座標に基づく処理内容を表示装置に表示するよう制御する座標制御装置と接続する座標入力装置であって、
前記座標制御装置が、前記座標入力装置に接続されている表示装置の数と、当該座標制御装置内に記憶した前記座標入力装置に過去接続された表示装置の数と、を対照して接続されている前記表示装置の増減を検出し、前記表示装置数に増減があったと判断した場合に割り当てた仮想座標に関する仮想座標情報の通知を入力する仮想座標通知入力手段と、
前記仮想座標通知入力手段が入力した仮想座標情報に基づいて、入力した物理座標を仮想座標に変換する座標変換手段と、
前記座標変換手段が変換した仮想座標を前記座標制御装置に出力する仮想座標出力手段と、
を有することを特徴とする座標入力装置。 - 座標入力装置で入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示する座標入力・表示方法であって、
接続された座標入力装置固有の識別子を記憶する識別子記憶工程と、
接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当工程と、
前記仮想座標割当工程で割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を、該当する座標入力装置に通知する座標通知工程と、
座標入力装置に入力した物理座標を前記座標通知工程で通知された仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換し、前記座標入力装置から出力する座標変換出力工程と、
前記座標変換出力工程で出力される仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御工程と、
を含み、
前記仮想座標割当工程は、接続する座標入力装置の識別子を前記識別子記憶工程で記憶された識別子と対照し、接続する座標入力装置の識別子が前記識別子記憶工程で記憶されていない場合、当該座標入力装置に仮想座標を割り当てることを特徴とする座標入力・表 示方法。 - 座標入力装置で入力された座標に基づく処理内容を表示装置に表示する座標入力・表示方法であって、
前記座標入力装置に接続された表示装置の数を記憶する表示装置数記憶工程と、
接続する座標入力装置ごとに、仮想座標を割り当てる仮想座標割当工程と
前記仮想座標割当工程で割り当てられた仮想座標に関する仮想座標情報を、該当する座標入力装置に通知する座標通知工程と、
座標入力装置に入力した物理座標を前記座標通知工程で通知された仮想座標情報に基づいて仮想座標に変換し、前記座標入力装置から出力する座標変換出力工程と、
前記座標変換出力工程で出力される仮想座標に基づいて、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御工程と、
を含み、
前記仮想座標割当工程は、接続されている前記表示装置の数と前記表示装置数記憶工程で記憶されている表示装置の数とを対照して接続されている前記表示装置の増減を検出し、前記表示装置数に増減があった場合には、接続されている座標入力装置に対して仮想座標の割り当てを行うことを特徴とする座標入力・表示方法。 - 請求項8又は9に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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