JP3966856B2 - タバコ主流煙からp−ベンゾセミキノンを減少させる活性炭フィルタ - Google Patents

タバコ主流煙からp−ベンゾセミキノンを減少させる活性炭フィルタ Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は活性炭を主に含んだタバコの煙用フィルタ手段に関し、高反応性主要有害オキシダントであるp−ベンゾセミキノン(p−BSQ)量をタバコ主流煙から効果的に減少させ、喫煙者への健康上のリスクを大幅に減少させつつ快適な一服とニコチン摂取を提供するためのものである。前記手段はまた、タバコの煙の他の成分、例えば酸化窒素やニコチン等を減少させる。
発明の背景と先行技術
喫煙は、世界で唯一の、最も予防可能な病気と死の原因である。世界中で全成人のおよそ36パーセントが喫煙している。1999年の世界保健機構の概算によると、タバコが原因の死亡は一年に400万件ある。タバコ煙は4000以上の成分をもつ。それらのうちニコチンは習慣性薬物である。他の成分は、肺やその他の臓器の癌、気管支炎や気腫といった慢性閉塞性肺疾患、ならびに心疾患や脳卒中など、種々の変性疾患を引き起こしあるいは進行させる、毒素、突然変異原および発癌性物質である。公共の健康キャンペーンや地方自治体によって制定された禁煙法による喫煙廃絶への取り組みはこれまで限られた成果しかあげられておらず、もっとも実際的な方策は、タバコの煙に起因する有害作用を防止することである。紙巻タバコの改良はそれ自体が、タバコ煙に含まれる毒性物質を減少させる現実的な方法である。シガレットフィルタの使用もそうした方法の一つであった。これこそが、タバコ製造業者が過去数十年間に亘って行ってきたことであった。
タバコ会社は、煙中の有害化合物を減少させるためにフィルタ口をタバコに導入し、どうやら風味とタバコ煙中のニコチン含有量に影響を与えることなくより安全な紙巻タバコを製造してきた。現在使用されているのは主に4タイプのフィルタであり、すなわち、セルロースアセテート、ポリプロピレン、純粋セルロース、及び顆粒添加物、主に活性炭を含んだフィルタ、である(1)。セルロースアセテートはフィルタの世界市場の68パーセントをしめている。次にポリプロピレンフィルタが21パーセント(殆どすべて中国)、チャコールフィルタは10パーセント、セルロースフィルタは1パーセント未満である。選択的に特定の化合物を減少させるのは困難であるため、タバコ会社はタール成分、それは有害化合物の大部分を含んでいると考えられているのだが、を減少させることに焦点をおいてきた。セルロースアセテートフィルタ口が広く利用されてきたのは以上の理由による。この方法は少量のタールを減少させるには効果があるが、化合物、とりわけタバコ煙中の気相及び蒸気相成分、を個別に選択することはできない。ところで、タバコを規制する際の基準という点ではタールは頼りにならない。様々な銘柄の紙巻タバコの発するタールが主要毒性物質の濃度を大きく違えていることは周知の通りである。低タール/低ニコチンの製品を吸う方が安全、すなわち癌やその他の病気のリスクが減少する、と信じて多くの人々がこれらの製品を吸う。しかしながらそうした場合彼らの多くは、よりたくさんのニコチンを摂取するために喫煙方法を変えてしまう。低ニコチン量を補うために、喫煙者の多くがしばしば、より大きく、より深く、又はより頻繁に煙を吸い込み、あるいは必要なニコチン量を得るためにより多くのタバコを吸う。したがって、彼らが毒素に暴露される機会は実際には減らない。
以上の理由により保健学者は、“ライト”または“ウルトラライト”なタバコの危険性が確実に低くものであるとは考えない。実際、現在のところ安全なタバコというものは存在しない。こうした低タール低ニコチン含有量のタバコというものは明らかに気休めの、害が少ないという幻想であって、健康には何らよい影響を与えるものではない。このようなことが起こるのは特に、既知の危険性に寄与するタバコ煙中の要因が、今もって明らかに定義されていないからである。煙中の望ましからざる化合物を減少させることは確かに重要だが、しかし、最も望ましからざる化合物を選択的に減少させることが喫煙のリスクを減らす最も効果的な方法であると我々は考えるものである。
活性炭フィルタはセルロースアセテートフィルタよりも良いと思われる。これらのフィルタはある種の有毒な刺激性ガスや半揮発性有機化合物を著しく除去するが、セルロースフィルタにはできない。しかしながら、市販チャコールフィルタの使用と喫煙の危険性の低減を直接的に結びつけるデータは現在のところ存在しない。ひとつの化合物または化合物群をタバコ煙中の主要な有害要因として正確に見極め、選択的にこれを減少させることができれば理想的であろう。既知の危険性の要因となるタバコ煙中の因子が明確には理解されていないため、より安全、すなわち危険性の低いタバコという明確な定義は存在しない。事実、ある特定銘柄のタバコの毒性又は発癌可能性を測定できるパラメータは存在しない。
それにもかかわらず、現在最も議論の対象となっている発癌性物質及び毒性物質はタバコ特異的ニトロソアミン(TSNA)、特に、N−ニトロソノルニコチン(NNN)および4−(メチルニトロソアミノ)−1−(3−ピリジル)−1−ブタノン(NNK)、多核芳香族炭化水素(PAH)、例えばベンゾ(a)ピレン、アルデヒド(例、アセトアルデヒド、クロトンアルデヒド)、揮発性炭化水素(ベンゼン、トルエン)、芳香族アミン、微量物質(trace material)、ならびに一酸化炭素、酸化窒素、アクロレイン、フェノールである。しかしながら、これらの発癌性物質毒素のうち最も有害なものはどれか、これらすべてを除去することが喫煙の危険性と癌の発生率を低減するかどうかは未だ知られていない。長年、多環式芳香族炭化水素、特にベンゾ(a)ピレンが肺がんの発生に主要な役割を果たしていると考えられてきた。
昨今では、TSNAが注目の的である。しかしながら、これらの化合物がそれ自体で癌やその他の疾患の原因となり得るからといって、必ずしもこれらがタバコ煙による癌やその他の疾患の原因であるとは言えない。タバコ煙に存在する発癌性物質は低濃度なので、それがそのまま癌を引き起こす可能性は大変低い。例えば、タバコ主流煙中のベンゾ(a)ピレンの濃度は10から40ナノグラム(2)であり、NNKとNNN両方の平均的量はタバコ一本あたり200ナノグラムである(3)。さらに現在に至るまで、喫煙に伴う危険についてそれ以外のものより係わりが大きいと特定された化合物は只のひとつもない。先に指摘したように、タバコ煙中で最も危険な化合物を突き止めそれをフィルタを使って取り除くことが理想的である。
出願人らが以前に報告したことであるが、(4)タバコ煙の水抽出物にはある安定したオキシダントが含まれ、それはタンパク質に甚大な酸化損傷を引き起こす。つい先日には、出願人らはタバコ煙/タール溶液からそのオキシダントを単離し、タバコ煙溶液により引き起こされたタンパク質の酸化損傷をほぼ定量的に説明できるそれこそが、主要な潜在的危険化合物であると特定した。そのオキシダントの化学構造は、化学的特性と共に、元素分析、マススペクトル、UV、IR、NMRおよびESRスペクトルからも明らかなように、p−ベンゾセミキノン(p−BSQ)であると証明された(5)。p−BSQは比較的安定したフリーラジカルであり、どうやらそれは、その不対電子がヘテロ原子を含む芳香族の骨格上で非局在化し、様々なメソメリー状態、すなわち、陰イオン、中性、陽イオン状態となるからである。オキシダント作用により割り出されたp−BSQ半減期は、常温で固体では48時間であり、PH7.4の水溶液では約1時間半である。我々はインド、アメリカ、イギリス、ロシアおよび日本製の紙巻タバコからなる異なる12銘柄の紙巻タバコについて試験した。これらの種々の銘柄のタバコ主流煙中のp−BSQ量は紙巻タバコの銘柄によって異なり、104μgから200μgである。したがってその煙中濃度はベンゾ(a)ピレンの約5000倍から11000倍であり、NNKとNNN両方の520倍から1000倍である。PAHやTSNAとは違い、p−BSQは直接タンパク質と反応する高反応性の強力なオキシダントである。タンパク質の酸化の原因であるのに加えて、p−BSQはまたDNAの酸化損傷の原因でもある。DNAの酸化は突然変異と癌の原因になるので、p−BSQはおそらくタバコ煙によって引き起こされる癌の主要因であるといって差し支えない。NagataらはセミキノンがDNAを損傷すると報告した(6)。Pryorは、セミキノンフリーラジカルが、修復困難でそれゆえ突然変異および癌を引き起こすタイプのDNA損傷に重大な関わりがあると示した(7)。出願人は、任意の銘柄の紙巻タバコの毒性を主流煙中のp−BSQ量を測定することで判定できるものと考えた。p−BSQ量が低ければ低いほど、毒性が低い。
Pryorと彼の同僚らのかつての所見(8)では、タバコのタール中に含まれる主要且つ比較的安定したフリーラジカルは、活性の酸化還元系であるキノン/ヒドロキノン/セミキノン/錯体の可能性があり、この酸化還元系は分子酸素を還元してスーパーオキシドを作り、これは過酸化水素やヒドロキシルラジカルとなり、最終的には生物高分子の酸化損傷につながる、としている。タバコタールがおそろしく複雑な混合物であるため、またタールラジカルが単離されはっきりと同定されていないため、タールラジカルの化学又は生化学に関するPryorと彼の同僚らの結論(8)は暫定的なものとみなされてきた。これらの著者は、タール中の主要ラジカルは実際にはモノラジカルではなく、おそらくは単一種類でもないと考えていた。しかしながら我々は、前述のように、タバコ煙中の主要且つ安定した有害オキシダントが単一種類、すなわちp−BSQであることを見出した。p−BSQにより引き起こされるタンパク質の酸化損傷は、SODやカタラーゼでは抑制できず、このことは、酸化損傷が二次的生成物であるスーパーオキシドや過酸化水素の仲介によって起こるものではないことを肯定するものである。我々はまた、分子酸素不在の窒素雰囲気下でp−BSQがタンパク質を酸化することを観察したものであり(4)、それはp−BSQと生物高分子が直接に相互作用することを示している。
前記の結果は、p−BSQがタバコ煙中に高濃度で存在する主要な高反応性有害オキシダントであり、変性疾患と癌に繋がるタンパク質およびDNAの酸化損傷の原因である可能性があることを示すと思われる。従って、煙中のp−BSQ量が特定銘柄の紙巻タバコの毒性を計るパラメータとなる一方で、主流煙からp−BSQを除去することによって潜在的危険性の低いより安全なタバコを生産することができるものと思われる。我々は、セルロースアセテートフィルタにはp−BSQ吸収効果がないが、活性炭フィルタはこれを吸収することに気が付いた。フィルタ中にあまりに多量のチャコールがあると、p−BSQを除去するだけでなく、煙の薫りや風味はもちろんのこと一服分の煙とニコチン含有量をもまた激減させる。逆にチャコールが少なすぎるとp−BSQを効果的に減少させることが難しい。事実、煙からのp−BSQ除去は、使用活性炭の特定粒径の量や粒径、粒径の組み合わせ次第である。そこで我々は、特定粒径の活性炭や異なる粒径の活性炭を組み合せたものを規定量使用して紙巻タバコフィルタを作成し、主流煙中からp−BSQを効果的に減少させるのに最適なフィルタ手段を見出した。活性炭はタバコ煙中の有毒ガス及び蒸気相成分の多く関して相当量を吸収することが知られているため、前記活性炭フィルタは、健康に対して最大のリスクをもたらすと考えられているp−BSQの除去だけでなく、他の多くの毒性成分も除去し、これにより潜在的危険性の低い紙巻タバコを生産できると期待される。
活性炭フィルタを利用することは新しいことではない。最も顕著な活性炭フィルタの利用形態は、顆粒の炭素で作るキャビティフィルタとデュアルフィルタである。キャビティフィルタは、セルロースアセテートフィルタトウの2つのセグメント間の空間に顆粒の炭素を配置することによって製造される。デュアルフィルタは、セルロースアセテートフィルタトウやセルロース又はペーパーメッシュ中に顆粒の炭素を散在させることによって製造される。チャコールフィルタ付きタバコについての報告書や特許はかなり沢山ある。多くの場合、キャビティチャコールフィルタは、タンパク質、シリカゲル、ゼオライト、アルミナ、顆粒状の製粉小麦又はでんぷん等の他の顆粒状物質を混合した活性炭により構成されている。デュアルチャコールフィルタでは少量の顆粒活性炭がセルロースアセテートフィルタトウに散在して埋め込まれている。チャコールフィルタは、煙の気相/蒸気相から、シアン化水素、アクロレイン、ベンゼン等の有毒で刺激性のガス及び水蒸気を大量に除去するので、多くの研究者は有毒ガスへの暴露を減少させると消費者にとって有益となるのではないかと考えている。
ただし、前記キャビティフィルタやデュアルチャコールフィルタはどれも、選択したタバコの長さや主流煙中のp−BSQ量について、使用活性炭の具体的粒径の量または粒径の組み合わせに関するデータを与えてはくれない。タバコ主流煙中のp−BSQ量が健康に対して最大のリスクを及ぼすという考え方は以前には知られていなかった。先に述べたように、最近の調査(5)で我々は、p−BSQこそがタバコ煙中に高濃度で存在する主要な高反応性有害オキシダントであることを示した。選択したタバコの全長に対して、特定粒径の活性炭を規定量又は規定の組み合わせで異なる粒径の活性炭を含むチャコールフィルタのみが、主流煙中のp−BSQ量を著しく減少させることができることを確認した。他の顆粒状物質と混合された活性炭やセルロースアセテートフィルタトウに散在させられた活性炭には、主流煙中のp−BSQ量を著しく減少させる効果はない。
米国公衆衛生局長官諮問委員会による喫煙と健康に関する報告書によって引き起こされるであろう健康危機を予測して、フィリップモリスは60年代初期にサラトガという名称のチャコールフィルタを開発した。しかしながら当時は、特定の粒径の活性炭の量と煙中のp−BSQ量に関係があるとは知られていなかった。そのうえ試験的に市場投入された製品は風味が良くなく、結局放棄された(9)。
米国特許番号4,038,992(10)はタバコフィルタ用顆粒状成分について言及し、その顆粒は混合物であり、40パーセントから80パーセントが乳清タンパク質又は卵白タンパク質製の顆粒状タンパク質、20パーセントから60パーセントが10から50メッシュの粒径の顆粒状活性炭であり、場合によってはセルロース、でんぷん、砂糖、アルミナ、ゼオライトおよびシリカゲルなどの賦形剤を混ぜ込んだものである。その目的はベンゾピレン、フェノールおよびタールに特に関連する非特異的な有害化合物をタバコ煙から除去することである。使用活性炭のメッシュサイズ比率については言及されていない。我々の経験から云えば、粒径がBS44よりも小さく、とりわけ前記顆粒状タンパク質または他の顆粒状物質を混入した活性炭は、主流煙からのp−BSQ減少に効率的ではない。
米国特許番号5,909,736(11)は、ヘモグロビン、赤血球溶解物およびその混合物から成る群から選択した生物学的製剤をしみこませた活性炭を有するタバコ煙濾過用フィルタについて述べている。使用活性炭の粒径および量について、タバコの全長に関連しての言及はなされていない。さらに我々はヘモグロビン溶液や赤血球溶解物をしみこませた活性炭は主流煙からp−BSQを除去するには効果がないことを確認した。
米国特許番号4,373,539(12)は、内径が約1/8インチ(約3.125ミリメートル)で、長さは渦巻きを解くと約6インチ(約150ミリメートル)となる長さである約1と1/4インチ(約31.25ミリメートル)の、圧縮炭素か活性炭で充填されている螺旋コイルチューブを保持する手段を含む喫煙具について述べている。その発明の目的は有害なタールを除去することであった。使用活性炭の粒径または主流煙中のニコチン供給についてのデータは示されなかった。さらに、前記フィルタから出て来る煙の毒性が下がることを示す生体実験データも示されなかった。そのような長い濾過経路の活性炭を経由した煙は煙中のニコチン量が最も小さいということは自明である。フィルタの価値は、ニコチンを除くことなくどの程度タール構成物質を選択的に取り除くことができるかにかかっているのだから、前記活性炭入り螺旋コイルチューブ付きフィルタ手段は実用性が低い。
WO特許番号9600019(13)は、Fe、Cuおよび/またはタンパク質高分子中で結合したポルフィリン環とFeの錯体を含む生物学的製剤により強化された活性炭を含むフィルタについて言及している。使用チャコールの粒径および量について、タバコの全長に関連してのデータは示されなかった。前述のように我々は、前記生物学的製剤により強化された活性炭が主流煙からのp−BSQ除去に効率的ではないことを確認した。
米国特許番号5360023(14)は、フィルタ要素が好ましくは2つかそれ以上のフィルタセグメントを含み、そのセグメントの一つが炭素質物質、例えば粉状または細粒状の活性炭素物質か活性炭物質を含む、タバコフィルタについて述べている。炭素質物質は好ましくは紙の構成材として、一般的にはギャザー紙ウェブ(gathered paper web)として、フィルタセグメントに組み込まれている。炭素質物質を含むフィルタセグメントは、長手方向に延びる溝又はフィルタセグメントを通り抜ける通気経路を多数有するものとして構成されている。その溝又は通気経路の横断面積は、フィルタセグメントを通り抜ける主流煙中の特定相の成分が、炭素質物質により濾過されないか又は炭素質物質と著しく相互作用することがないものである。この場合もまた、前記の炭素質物質を含むフィルタセグメントは、タバコの全長に関連して使用チャコールの粒径および量を述べるものではない。また、通気溝は主流煙と炭素質物質の著しい相互作用を防ぐために使われるのだから、煙からp−BSQ量を効果的に減らすことは期待できない。
米国特許番号3658069は約50ミリグラムの活性炭を含むフィルタ要素について述べている。しかしながら煙中のp−BSQ量に対する、使用チャコールの粒径や量についての記述はない。
近年、バージニア州のスターサイエンティフィック社の製品で、ニトロサミン量を減らす特殊な保存加工を受けた葉タバコと活性炭フィルタを含むものである特許出願中の紙巻タバコ、アドバンスが市販されている(16)。活性炭はタバコ煙から毒性ガスを除去するために使われている。しかしながら、タバコの全長と主流煙中のp−BSQ量に関連しての、特定粒径をもつ活性炭の量についてのデータは示されていない。さらに、科学的データすなわち生体実験データも示されていない。
“ギザのシルバチップチャーボン(Silvertip Charbon)活性炭フィルタチューブ”という名のフィルタ付きチューブがRYOにより製造されている(17)。こうしたシルバチップチューブは高価であり、繰り返し使用するものとして生産されている。しかしながら我々の所見では、そのチャコールフィルタは一度以上使用すると主流煙からp−BSQ量を減らす効果がなくなる。それに、選択されたタバコの全長に関連しての、特定の粒径をもつ使用チャコールの量についてのデータは示されていない。
キャビティフィルタ、商品名CAVIFLEXは、バウムガ−トナーにより開発されたものであり、例えば製粉小麦のような不活性物質が時として混合された少量の活性炭が、空隙を充填するように使われている(18)。しかしながらタバコの全長と主流煙中のp−BSQ量に関連しての、特定の粒径をもつ使用チャコールの量については未知である。
一般に入手可能な市販チャコールフィルタタバコについて述べると、米国製タバコの約1パーセント未満、ロシア製タバコの2パーセントにチャコールフィルタが使用されている。しかしながら最もチャコールフィルタの人気が高いのは日本である。日本タバコの全市場のうち、95パーセントがチャコールフィルタを使用している。チャコールはまた韓国でも人気があり、最も広く使われている(約90パーセント)チャコールフィルタはゼオライトと混合された活性炭を含む。ハンガリーとベネズエラのタバコ市場では、90から95パーセントがチャコールフィルタ付きである。多くの場合、チャコールフィルタは、多孔性材料に散在するか、又はセルロースアセテートフィルタトウに埋め込まれた、少量の顆粒活性炭を含む。
チャコールフィルタは一般的に煙中のガス状毒素を減少させる。しかしすでに市販されているチャコールフィルタタバコの危険性が利用者にとって極めて低いという証拠はない。我々は一銘柄のロシア製チャコールフィルタタバコと、低タール低ニコチンのマイルドな日本製チャコールフィルタタバコの一銘柄を試験した。ロシア製タバコは約16mgのタール、590μgのニコチンおよび128μgのp−BSQを主流煙中に含んでいた。日本製タバコは12mgのタール、500μgのニコチンおよび104μgのp−BSQを煙中に含んでいた。セルロースアセテートフィルタトウに散りばめ埋め込まれた状態で、ロシア製タバコは約10mgのチャコールを含み、日本製タバコは約30mgのチャコールを含んでいた。出願人らは、両方のタバコ煙中のp−BSQ量が、チャコールフィルタが存在するあるいは同様の長さの従来型セルロースアセテートフィルタにより置換されているかにかかわらず変化しないことを確認した。このことは、そのロシア製タバコと日本製タバコの両方に組み込まれたチャコールフィルタに、主流煙中のp−BSQ量を減少させる効果がないことを示していると思われる。予想されるように、ロシア製タバコ(カルボニル7.5±0.2nmoles/mg BSA)とマイルドな日本製タバコ(カルボニル6.2±0.2nmoles/mg BSA)からのCSの水抽出物によるBSA酸化は、チャコールフィルタが存在するあるいは同様の長さの従来型セルロースアセテートフィルタにより置換されているかに関わらず不変である。
チャコールフィルタは市販されているが、これらには煙中のp−BSQを減らす効果はない。だがしかし、本発明は現状の技術に対する再評価及び改良と考えうるものである。活性炭はp−BSQを吸収するだけでなく、タールとニコチンもかなり吸収するため、前記チャコールフィルタタバコは相対的に低タール低ニコチンのマイルドなタバコとして分類できる。ニコチン供給の少ないマイルドなタバコを好まない喫煙者もいることを考慮すると、前記チャコールフィルタタバコの葉タバコをニコチンによって強化し、煙中のp−BSQ量を増加することなく同等のニコチン量をもつレギュラータバコに製造することもできると予想される。
発明の目的
本発明の目的は、主流煙から主に、高反応性主要有害オキシダントであり、タンパク質とおそらくはDNAの酸化損傷の唯一の原因であり、従って健康上最大のリスクをもたらすと考えられている、p−ベンゾセミキノン(p−BSQ)を除去することを目的として特別な活性炭フィルタを供給することである。
発明の他の目的は、特定粒径の活性炭または特定粒径を混合した活性炭を規定量使用して、快適な一服とニコチン摂取を提供する一方で風味や薫りを大きく損なわずに、より危険性の低いタバコを製造することである。
本発明のさらにその他の目的は、前記チャコールフィルタタバコが、健康上のリスクを顕著に低減しながらも喫煙者の満足を得られるものとすることである。
その他の本発明の目的は、いかなるタイプの喫煙具に対しても利用可能な、p−BSQ量の減少に有用なフィルタ手段を供給することである。
発明の簡単な説明
よって本発明は、活性炭に基づくタバコの煙フィルタ手段を提供し、高反応性主要有害オキシダントであるp−ベンゾセミキノン(p−BSQ)量を主流煙から効果的に減少させ、喫煙者への健康上のリスクを大幅に減少させつつ快適な一服とニコチン摂取を提供するためのものである。前記手段はまた、タバコ煙の他の成分、例えば酸化窒素やニコチン等を減少させる。
本発明によると、快適な一服とニコチン摂取を提供する一方で風味や薫りを大きくは損なわず主流煙からp−ベンゾセミキノン(p−BSQ)を効果的に減少させるため、特定の粒径をもつ、または異なる粒径を組み合せた規定量の活性炭により構成されるタバコ煙フィルタを提供するものである。p−BSQはタバコ煙に存在する相対的に安定なフリーラジカルで、また高反応性の主要な有害オキシダントであり、タンパク質とDNAの酸化損傷の主要な原因となる。活性炭の様々な粒径、又はその粒径の組み合せは、BS(英国標準規格メッシュ)25/44、44/52、52/60、60/72,72/85および85/100から選んだ。様々なチャコールフィルタタバコの煙に含まれるp−BSQ量は、55から82パーセント減少するが、これにはBSA酸化の55から82パーセント程度の抑制が伴う。チャコールフィルタはまた主流煙から一酸化窒素を44から68パーセント、タールを10から50パーセント、効果的に減少させる。ニコチン供給量は、ある程度はチャコールフィルタにより減少するが、ニコチンで葉タバコを強化することにより煙中のp−BSQ量を増やすことなく補充されるものであり、というのも明らかに、ニコチンはp−BSQの前駆物質ではないからである。
発明の詳細な説明
よって、本発明は、タバコの煙を吸入/生成/発生する手段に用いられるフィルタであって、長さ方向に順次配置された3つの部分から成り、第一の部分は、セルロースアセテートファイバを含み、マウスピースとして機能するものであり、第二の部分は、紙巻タバコ主流煙の高反応性主要有害オキシダントであるp−ベンゾセミキノンを効果的に減少させることを目的として、25メッシュから100メッシュの範囲の粒径を有する粒状炭から成る群より選択された活性炭を含み、第三の部分は、セルロースアセテートファイバを含み、紙巻タバコの葉タバコ部分に近い位置に配置され、さらに活性炭と葉タバコの間の仕切りとして機能するものであるフィルタを提供するものである。
本発明の一つの実施の形態においては、第一の部分の長さは10から14mmの範囲であり、第二の部分の長さは、使用されるチャコールの粒径および/または量により異なるが、4.5mmから35mmの範囲であり、第三の部分の長さは2から3mmの範囲である。
本発明のその他の実施の形態においては、第2の部分の長さが4.5mmから35mmの範囲であり一種またはそれ以上の粒状活性炭から成る。
本発明のその他の実施の形態においては、薄壁プラスチックチューブ、紙、プラスチック被覆紙およびアルミ箔から成る群から選択された軽材料で作られた薄壁チューブを使用して前記三つの部分全てが直線的に連結されたものである。
本発明のさらに別の実施の形態では、活性炭フィルタは、マウスピースと仕切りであるセルロースアセテートフィルタ部分の間の空間に配置された顆粒炭から成るものである。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用されるチャコールの量は0.1gから0.6gの範囲である。
本発明のさらに別の実施の形態では、長さ5.0±0.5mmの各チャコール層に0.1gの顆粒炭が詰め込まれている。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭は、粒径が25メッシュから150メッシュ、好ましくは100メッシュの範囲の粒状炭から成る群から選択される。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭は、BS25/44、BS44/52、BS52/60、BS60/72、72/85および85/100から成る群から選択され、p−BSQを主流煙から効果的に減少させるものである。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用されるBS44/52の粒径のチャコールの量は0.2gから0.3gの範囲である。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用されるBS44の粒径のチャコールの量は0.4g以下である。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用されるBS52/60の粒径のチャコールの量は0.2gから0.3gの範囲である。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用されるBS60/72の粒径のチャコールの量は0.15gから0.20gの範囲である。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用されるBS72/85の粒径のチャコールの量は0.10gから0.15gの範囲である。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭の量は、BS44のもの0.4gとBS52のもの0.2gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS44/52のもの0.2gとBS52/60のもの0.1gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS44/52のもの0.2gとBS60/72のもの0.1gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS44/52のもの0.1gとBS72/85のもの0.1gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS44/52のもの0.2gとBS72/85のもの0.1gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS44/52のもの0.15gとBS72/85のもの0.1gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS52/60のもの0.1gとBS60/72のもの0.1gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS52/60のもの0.1gとBS72/85のもの0.1gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS60/72のもの0.1gとBS72/85のもの0.1gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物は52/60のもの0.1gとBS72/85のもの0.05gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、使用される活性炭混合物はBS60/72のもの0.1gとBS72/85のもの0.05gから成る。
本発明のさらに別の実施の形態では、前記フィルタは主流煙に含まれるp−ベンゾセミキノン(p−BSQ)を最大85パーセント抑制する。
本発明のさらに別の実施の形態では、前記フィルタは、タバコ主流煙溶液によるBSAでのカルボニル生成から分かるタンパク質の酸化を、最大89パーセントまで抑制する。
本発明のさらに別の実施の形態では、前記フィルタは主流煙に含まれる一酸化窒素(NO)を最大68パーセント減少させる。
本発明のさらに別の実施の形態では、主流煙によるニコチン供給が、タバコ1本あたり935μgから350〜400μgに減少される。
本発明のさらに別の実施の形態では、主流煙溶液が、生体外でテンジクネズミの肺ミクロソームタンパク質に著しい酸化損傷を引き起こすことができない。
ニコチン強化タバコの使用に関する本発明のさらに別の実施の形態では、p−BSQ量を増加させずにニコチン供給を増加する。
本発明の他の実施の形態では、2から4mgのニコチンで強化した葉タバコは、p−BSQ量を増加させずにニコチン供給を増加する。
本発明のさらに別の実施の形態では、2から4mgのニコチンで強化した葉タバコは、p−BSQ量を増加させずに主流煙中のニコチン供給を350〜400μgから575〜700μgに増加する。
本発明のさらに別の実施の形態では、2から4mgのニコチンを有するニコチン強化葉タバコは、p−BSQ量を増加させずに最大90パーセントのニコチンを供給する。
本発明のさらに別の実施の形態では、前記タバコ吸入フィルタ手段が、紙巻タバコ、葉巻、パイプ、ビーディ(bedi)、葉巻用パイプおよび他の従来の喫煙具に使用可能である。
本発明のさらに別の実施の形態は、紙巻タバコに使用される喫煙具を提供するものであり、前記紙巻タバコは葉タバコ部とフィルタ部から成り、前記葉タバコ部は粒状葉タバコで充填され、前記フィルタ部は長さ方向に順次配置された3つの部分から成り、第一の部分は、セルロースアセテートファイバを含み、マウスピースとして機能するものであり、第二の部分は、活性炭を含み、第三の部分は、セルロースアセテートファイバを含み、紙巻タバコの葉タバコ部分に突き当てとなっており、活性炭と葉タバコの間の仕切りとして機能するものである。
本発明のさらに別の実施の形態では、活性炭フィルタ付きのタバコ、葉巻、パイプ、葉巻用パイプまたは他の従来の喫煙具により喫煙者から吐き出されたp−BSQ量が著しく低い煙は、受動喫煙者にとって潜在的な危険性が低い。
本発明のさらに別の実施の形態では、前記チャコールフィルタを付けていないタバコの煙にテンジクネズミを暴露したときの肺組織への著しい損傷とは対照的に、前記チャコールフィルタタバコから出る煙にテンジクネズミを暴露すると、ごく低量のp−BSQしか含まないタバコ主流煙が、テンジクネズミの肺ミクロソームタンパク質に著しい酸化損傷を生体外で引き起こすことができない。
本発明について実施例を参照して述べるが、これは単に例として挙げられたものであって、これら実施例を本発明の範囲を限定するものとして解釈すべきではない。
以下に明細書の末尾の表についての簡単な説明を記す、
表1、規定量の異なる粒径の活性炭を含むインド製市販タバコからの煙溶液におけるp−ベンゾセミキノン(p−BSQ)、BSA酸化、ニコチン供給およびタール量
表2、チャコールフィルタタバコの葉タバコのニコチン強化が、インド製市販タバコからの煙の煙溶液に含まれるp−BSQ、タールおよびニコチン供給に及ぼす影響
表3、チャコールフィルタがインド製市販タバコからの煙溶液に含まれる一酸化窒素量に及ぼす影響
表4、活性炭フィルタを使用したタバコの煙に含まれる、主要有害cs−オキシダントとニコチン供給の不活性化
方法
活性炭フィルタの構成
活性炭フィルタは様々な粒径の活性炭を規定量あるいは異なる粒径を組み合せた活性炭を規定量、薄いプラスチックチューブの中に配置することによって構成され、そのチューブの内径は、紙巻タバコの葉タバコ部または従来型セルロースアセテートフィルタの外径と同じとした。プラスチックチューブは軽重量の材料で製造されたチューブ、例えば硬化紙チューブやプラスチック被覆紙チューブ、アルミ箔で作られたチューブと置き換えてもよい。チャコールを含むチューブの一方の端にはマウスピースを構成する従来型セルロースアセテートフィルタ(約10〜14mm)が挿入され、他方の端には紙巻タバコの葉タバコ部が挿入された(約63mm)。図面(図1)に示されるように、セルロースアセテートフィルタでできている薄い部分が(約3mm)、葉タバコ部とチャコール層の間の空隙に配置された(図1)。基本的に、チャコールフィルタは、顆粒活性炭をセルロースアセテートフィルタの二つのセグメント間の空間に置いたキャビティフィルタである。前記したように、セルロースアセテートフィルタのうちの一つの部分(約10〜14mm)はマウスピースで、もう一方の部分(約3mm)はチャコール層と葉タバコ部の間の仕切りとなる(図1)。それらの部分、すなわち、セルロースアセテートマウスピース、チャコールフィルタ、チャコールと葉タバコ部の間におかれた薄いセルロースアセテートフィルタ、及び葉タバコ部であり、すべてが一つのまとまりになっている(図1)。
セルロースアセテートフィルタは必ずしも煙からのp−BSQの濾過作用を改善しない。しかしながら、チャコールフィルタと共に使用すると、吸入時のマウスピースとしての利便性が高まる。チャコールと葉タバコ部の間におかれたセルロースアセテートフィルタの薄い部分は、顆粒炭が紙巻タバコの葉タバコ部に侵入することがないように使用された。フィルタに詰め込まれたチャコールの長さは使用されたチャコールの重さにほぼ対応した。長さ対重さの比は通常、5mmに対して100mgのチャコール、20mmに対して200mgのチャコール、等であった。300mgのチャコールを用いたチャコールフィルタタバコの全長は91mmである(10mmがマウスピース用セルロースアセテートフィルタ、15mmがチャコール層、3mmがチャコール層・葉タバコ部間仕切り用セルロースアセテート、63mmが葉タバコ部)。煙中のp−BSQ減少に実質的効果がないため、セルロースアセテートの長さは変更しても構わない。使用されるチャコールの粒径は英国標準規格(BS)メッシュによって表現されている。BS25/44の大きさとはメッシュ25を通過するがメッシュ44上には留まる粒子を意味する。同様に、BS44/25とはメッシュ44を通過するがメッシュ52上には留まる粒子を意味する。本発明で用いられるその他すべての粒径、すなわちBS52/60、60/72および72/85はすべて同様に説明される。チャコールフィルタの長さは最大35mmまで変更可能であり、従来型フィルタ即ちセルロースアセテートフィルタは、紙巻タバコの長さが約63mmの場合、最大13mmである(表4)。
p−ベンゾセミキノン(p−BSQ)の測定
以前に述べたように(5)p−BSQ量の測定はHPLCによって行われた。5から10mlの濾過済み煙溶液を移動相で希釈し、この希釈溶液20μlをHPLCのカラムに注入し、UV検出器を294nmに設定した。使用したパラメータは以下の通りである。
装置:島津製作所製10A
カラム:シリカカラム(LiChrospher(R) Si60、Merck社)
移動相:塩化メチレン:メタノール(90:10、v/v)
流速:0.5ml/分
圧力:29Kgf/cm
保持時間:8.808
煙溶液中に含まれるp−BSQの量はピーク領域から算出したが、ここでは100ngのp−BSQが、標準曲線から得られる任意の1,90,000という領域と対応すると考えた。
活性炭フィルタの効果をまた、p−BSQの比較収量を測定することにより決定した。以前述べたように(5)、p−BSQを、分別溶剤抽出とその後に続けて行ったバンドTLCによりタバコ煙溶液から単離した。TLCの帯抽出物を移動相で適度に希釈した後、希釈溶液20μlをHPLCカラムに注入した。p−BSQは288nmにて検出されたが、それは使用移動相におけるp−BSQのλmaxである。使用したパラメータは以下の通りである。
装置:島津製作所製10A
カラム:Lichrospher(R)、100RP−18 エンドキャップ(5μm)、Merck社
移動相:水:メタノ−ル(95:5、v/v)
流速:0.5ml/分
圧力:38Kgf/cm
保持時間:7.242分
タンパク質の酸化損傷の測定
以前我々が行った実験同様(4)、2,4−ジニトロフェニルヒドラジンと反応させることにより、カルボニル生成から分かるタンパク質の酸化を測定した。BSAを使用するときは、BSA1mgあたりに生成されるカルボニルのナノモルとしてその値を表現した。培養装置に、pH7.4で50mMの燐酸カリウム緩衝液とあわせて200μlになるように、チャコールフィルタ付きまたは無しのタバコから得られる煙溶液50μlと1mgのBSAを入れた。37℃で1時間培養した後に、タンパク質を200μlのトリクロロ酢酸溶液で沈殿させ、その後の測定手順は(4)のやり方に従った。タンパク質の酸化損傷もまた、以前(4)で述べたように、テンジクネズミの肺ミクロソームタンパク質のドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)によって測定した。
ミクロソームの調製
(4)にて述べたように、アスコルビン酸を洗い流し、テンジクネズミの肺ミクロソームを調製した。
ドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法(SDS−PAGE)
ミクロソームタンパク質のSDS−PAGEは、以前(4)に述べたのと同じ手順で行った。
ニコチンの測定
以前(5)に述べたように、点火したタバコの煙をpH7.4の50mM燐酸カリウム緩衝液2mlに溶解し、0.45μmのミリポアフィルタで濾過した。黄色の濾液1mlを塩化メチレン1mlと共に強く撹拌し、塩化メチレン層にニコチンを抽出した。その後、ニコチンを含む500μlの塩化メチレン層を50mMのHCL溶液500μlと共に撹拌し、HCL溶液に含まれるニコチンを、254nmでHPLC分析し推測した。5から10μlのニコチン溶液を移動相で200μlに希釈し、この希釈溶液20μlをHPLCカラムに注入した。ニコチンの標準溶液を同じ方法で調製し分析した。使用したパラメータは、
装置:島津製作所製10A
カラム:Lichrospher(R)、100RP−18 エンドキャップ(5μm)、Merck社
移動相:50mMのKHPO溶液:アセトニトリル:メタノール;(78:17:5、v/v)含有のpH5.0、1mMのスルホン酸ヘプタンナトリウム(sodium hepatane sulfonate)
流速:0.3ml/分
圧力:24Kgf/cm
温度:25℃
保持時間:4.185分
この条件においてHPLC分析で検知できるニコチンの最低量は10ngであった。
タールの測定
チャコールフィルタ付きまたは無し点火タバコと、水を30cmの高さに吸引できる真空ポンプ(LKB、スウェーデン)を接続したチューブとの間にミリポアフィルタ装置を設置して、タールを収集した。フィルタの詰りを防ぐためにミルポアフィルタ(0.22μm)を2分毎に交換した。各タバコに4個のフィルタを使用した。タバコを完全に燃焼させた後、フィルタを真空デシケータに入れ乾燥させ重さを量った。微粒子部分を収集する前後のフィルタの重さの差をタールの重さとした。
タバコ煙溶液中の一酸化窒素の測定
空気と飽和状態にあるpH7.4、50mMの燐酸カリウム緩衝液10ミリリットルをサイドアーム付き50ml試験管に入れ穴のあいた栓でふたをした。インド製市販タバコを、栓の穴に差し込んであるチューブの口に取り付け、緩衝液に浸した。サイドアームは水ポンプにつなげた。4cmの吸水をしながら、タバコに点火しタバコから出る煙全てを泡状にして緩衝液に溶かした。このように生成したタバコ煙溶液の一部を0.45μmのミリポアフィルタで濾過して同体積の塩化メチレンにより3回抽出した。グリース試薬でジアゾ化して適切に希釈した後に、水層内の亜硝酸カリウムの濃度を測定した。NaNOの標準溶液を平行して処理した。
テンジクネズミのタバコ煙への暴露
ネズミのタバコ煙への暴露は我々の定めた手順(19)に従って行われた。テンジクネズミを以下のように分類した。
グループ1:対照用テンジクネズミ
グループ2:チャコールフィルタ無しタバコの煙に暴露したテンジクネズミ
グループ3:0.1gのBS52/60と0.1gのBS60/72の混合物を含む活性炭フィルタ付きタバコの煙に暴露したテンジクネズミ
先に公開された手順(19)に従って、これらのネズミを、1体につき1日に5本のタバコ煙に7日間暴露した。一晩餌をやらず8日目に処分し、細胞を切り取りミクロソームを調製してから先に記述したように(19)SDS−PAGEを施した。
結果
主流煙中に含まれるp−BSQ、タールおよびニコチン量と、タンパク質の酸化抑制とに対するチャコールフィルタの影響
様々な粒径の活性炭を規定量あるいは異なる粒径を組み合せた活性炭を規定量含むチャコールフィルタを使用することにより、主流煙中のp−BSQ量は顕著に減少した(表1)。以前(5)に記したように、煙溶液に存在する全ての化合物のうちp−BSQだけが、タンパク質の酸化の唯一の原因となる。図2は、カルボニル生成によって分かるBSA酸化が、培養媒体に存在するp−BSQ量と、量的にほぼ相関関係があることを示す。予想されたように、チャコールフィルタの使用によりタバコ煙からp−BSQ量を減少させると、顕著なBSA酸化抑制が伴う(表1)。チャコールフィルタを使用するとまた、タールとニコチンをいくばくか減少させる(表1)。最も効果がある活性炭の粒径は、英国標準規格(BS)メッシュで表現すると、44/52、52/60、60/72および72/85で、これを一種類または組み合わせて使用したものである。44/52よりも大きい粒径のもの、つまり25/44と10/25は、比較的大量に使用しても効果がない。大量(0.4gから1.0g)のチャコールを使用すると煙吸入の際に問題がおこる。ヤシ殻活性炭を使用すると、市販活性炭を上回る利点は得られなかった。中年の喫煙者グループの意見から分かるように、煙吸入に大きく影響を与えず快適な一服を提供し、かつ煙に含まれるp−BSQ量を顕著に減少させるという、最も効果のあるチャコールフィルタが表1に示される。そのチャコールフィルタは、0.2gと0.3gのBS44/52、0.2gと0.3gのBS52/60、0.15gと0.2gのBS60/72、0.1gと0.15gのBS72/85、0.2gのBS44/52と0.1gのBS52/60の混合物、0.2gのBS44/52と0.1gのBS60/72の混合物、0.1gのBS44/52と0.1gのBS72/85の混合物、0.2gのBS44/52と0.1gのBS72/85の混合物、0.15gのBS44/52と0.1gのBS72/85の混合物、0.1gのBS52/60と0.1gのBS60/72の混合物、0.1gのBS52/60と0.1gのBS72/85の混合物、0.1gのBS60/72と0.1gのBS72/85の混合物、0.1gのBS52/60と0.05gのBS72/85の混合物、0.1gのBS60/72と0.05gのBS72/85の混合物、を含む。前記チャコールフィルタを使用すると、55から85パーセントの範囲でp−BSQは減少し、これに相関するBSA酸化抑制は55から82パーセントの範囲だった。
チャコールフィルタタバコの葉タバコのニコチン強化が、インド製市販タバコの煙に含まれるp−BSQ、タールおよびニコチン供給に与える影響
表1は本発明にて言及されるチャコールフィルタタバコが、主流煙に含まれる主要危険オキシダントであるp−BSQ量の顕著な減少に大きな影響を与えることを示す。表1はまた、これらのチャコールフィルタタバコではタールとニコチン供給もまた大きく減少することを示す。それゆえこれらのチャコールフィルタタバコは、より安全でマイルドなタバコである可能性があると考えてよい。低ニコチン供給のマイルドなタバコを好まない愛煙者もいるであろうことを考え、チャコールフィルタタバコのうちの幾つかの葉タバコを、1本につき2mgのニコチンで強化し、その結果を表2に示す。結果が示すに、1本につき2mgのニコチンで葉タバコを強化すると、煙によるニコチン供給量はかなり増える。ニコチン供給の増加はタール量増加に伴っておこる(表2)。3〜4mgのニコチンで葉タバコを強化すると、ニコチン供給はおよそ30〜50パーセント増える(結果は示さない)。しかしながら、ニコチンはp−BSQの前駆物質ではなく、煙中のp−BSQ量または煙溶液によるBSA酸化のどちらにも寄与しないようであるため(表2)、ニコチンによる葉タバコ強化は煙中のp−BSQ量の増加を招かない。これらの結果から、チャコールフィルタタバコの葉タバコをニコチン強化すると、ニコチン供給量を増加させるけれども、そのチャコールフィルタタバコはより安全である可能性のあるタバコのままである、と考えられる。
チャコールフィルタがインド製市販タバコの煙溶液に含まれる一酸化窒素量に及ぼす影響
一酸化窒素(NO)はタバコ煙の気相で最も重要なフリーラジカルの一つである。NOは、喫煙者の慢性閉塞性肺疾患や気腫の発達に関係している可能性があると考える研究者もいる。表3に示す結果は、活性炭フィルタは主流煙からNO量を減らすのに大変効果的であることを示す。0.2gのBS44/52と0.1gのBS72/85の混合物を用いると、NOを68パーセントも抑制する。
生体外においてテンジクネズミ肺ミクロソームタンパク質の酸化崩壊を誘引するタバコ煙に対するチャコールフィルタの防御効果
図3(レーン2)は、インド製市販タバコから得られるタバコ煙溶液が、SDS−PAGEから分かるように、テンジクネズミ肺ミクロソームタンパク質に甚大な損傷を引き起こすことを示す。図はさらに、前記タバコに、BS52/60を0.3g(レーン3)、BS44/52の0.2gとBS72/85の0.1gの混合物(レーン4)、BS60/72の0.1gとBS72/85の0.1gの混合物(レーン5)の活性炭フィルタをつけると、ミクロソームタンパク質の酸化損傷は顕著に減少することを示す。
生体外においてテンジクネズミ肺ミクロソームタンパク質の酸化損傷を引き起こすタバコ煙に対するチャコールフィルタの防御効果
図4(レーン2)は、SDS−PAGEから分かるとおり、テンジクネズミをタバコ煙に暴露すると、肺ミクロソームタンパク質ははっきりと損傷することを示す。0.1gのBS52/60と、0.1gのBS60/72の混合物を含む活性炭フィルタを備えたタバコの煙にネズミを暴露すると、酸化損傷は著しく防御される。
Figure 0003966856
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図1は典型的なチャコールフィルタタバコを示し、(1)従来型のセルロースアセテートファイバフィルタであり、マウスピースとして機能し、長さは利便性によって変わり、例えば10から15mm。(2)従来型のセルロースアセテートファイバフィルタであり、チャコール層と葉タバコ部の間の仕切りとして機能して葉タバコへのチャコールの侵入を防止し、長さは2〜4mm。活性炭層の長さは使用チャコールの量によって変わり、例えばチャコール100mm当たり4.5〜5.5mm、200mg当たり9〜11mm%、300mmg当たり13〜16mmなど、 図2はp−BSQによるBSAのカルボニル形成を図式的に示す。 図3はテンジクネズミ肺ミクロソームタンパク質の酸化崩壊を誘引するタバコ煙に対するチャコールフィルタの防御効果を表すSDS−PAGEを示すものであり、レーン(lane)1は、タバコ煙溶液がない状態で培養されたミクロソームを表し、レーン2はチャコールフィルタ無しのタバコから出る煙溶液の存在下で培養されたミクロソーム、レーン3〜5はチャコールフィルタ付きタバコからの煙溶液で培養されたミクロソームを表し、レーン3はBS52/60を0.3g、レーン4はBS44/52を0.2gとBS72/85を0.1gの混合物、レーン5はBS60/72を0.1gとBS72/85を0.1gの混合物であり、どの場合にも、ミクロソーム懸濁液(1mgのタンパク質)は煙溶液50μlで培養され、pH7.4の50mM燐酸カリウム緩衝液最終量20μl中に37℃で2時間置かれた。培養後、40μlの培養混合物を10パーセントのSDS−PAGEにかけた。ゲルをクーマシーブリリアントブル(Coomassie Brilliant Blue)R−250で染色した。 図4は標準テンジクネズミと、チャコールフィルタ付きまたは無しのタバコから出る煙に暴露したテンジクネズミの、肺ミクロソームタンパク質のSDS−PAGEを示し、レーン1は標準テンジクネズミの肺ミクロソームを、レーン2はチャコールフィルタ無しのタバコ煙に暴露されたテンジクネズミの肺ミクロソームを、レーン3はBS52/60を0.1g、BS60/72を0.1g混合したものを含む活性炭フィルタを備えたタバコの煙に暴露されたテンジクネズミの肺ミクロソームを表す。

Claims (44)

  1. タバコの煙を吸入/生成/発生する手段に用いられるフィルタであって、長さ方向に順次配置された3つの部分から成り、第一の部分は、セルロースアセテートファイバを含み、マウスピースとして機能するものであり、第二の部分は、紙巻タバコ主流煙の高反応性主要有害オキシダントであるp−ベンゾセミキノンを効果的に減少させることを目的として、メッシュサイズがBS(英国標準規格メッシュ)44/52、BS52/60、BS60/72およびBS72/85の粒状炭から成る群より選択された特定メッシュサイズの活性炭を必要量含み、第三の部分は、セルロースアセテートファイバを含み、紙巻タバコの葉タバコ部分に近い位置に配置され、さらに活性炭と葉タバコの間の仕切りとして機能するものであるフィルタにおいて、
    前記活性炭は、メッシュサイズBS44/52のもの0.2gとメッシュサイズBS52/60のもの0.1g、メッシュサイズBS44/52のもの0.2gとメッシュサイズBS60/72のもの0.1g、メッシュサイズBS44/52のもの0.1gとメッシュサイズBS72/85のもの0.1g、メッシュサイズBS44/52のもの0.2gとメッシュサイズBS72/85のもの0.1g、メッシュサイズBS44/52のもの0.15gとメッシュサイズBS72/85のもの0.1g、メッシュサイズBS52/60のもの0.1gとメッシュサイズBS60/72のもの0.1g、メッシュサイズBS52/60のもの0.1gとメッシュサイズBS72/85のもの0.1g、メッシュサイズBS60/72のもの0.1gとメッシュサイズBS72/85のもの0.1g、メッシュサイズBS52/60のもの0.1gとメッシュサイズBS72/85のもの0.05g、またはメッシュサイズBS60/72のもの0.1gとメッシュサイズBS72/85のもの0.05gのいずれか、あるいはこれらのいずれかの組み合わせであるフィルタ。
  2. 第一の部分の長さは10から14mmの範囲である請求項1記載のフィルタ。
  3. 第二の部分の長さは使用されるチャコールのメッシュサイズおよび/または量により異なる請求項1記載のフィルタ。
  4. 一種またはそれ以上の粒状活性炭から成る第二の部分の長さは4.5mmから35mmの範囲である請求項1記載のフィルタ。
  5. 第三の部分の長さは2から3mmの範囲である請求項1記載のフィルタ。
  6. 薄壁プラスチックチューブ、紙、プラスチック被覆紙およびアルミ箔から成る群から選択された軽材料で作られた薄壁チューブを使用して前記三つの部分全てが直線的に連結されたものである請求項1記載のフィルタ。
  7. BS44/52からBS72/85メッシュの範囲で特定メッシュである必要量の活性炭が、マウスピースと仕切りであるセルロースアセテートフィルタ部分の間の空間に配置された請求項1記載のフィルタ。
  8. 使用されるチャコールの量は0.1gから0.3gの範囲であり、BS44/52からBS72/85メッシュの範囲の特定メッシュサイズによって異なる請求項1記載のフィルタ。
  9. 長さ5.0±0.5mmの各チャコール層に0.1gの顆粒炭が詰め込まれている請求項1記載のフィルタ
  10. 粒状活性炭は、メッシュサイズBS(英国標準規格メッシュ)44/52のもの0.2gから成る請求項1記載のフィルタ。
  11. 粒状活性炭は、メッシュサイズBS44/52もの0.4gから成る請求項1記載のフィルタ。
  12. 粒状活性炭は、メッシュサイズBS52/60のもの0.2gから成る請求項1記載のフィルタ。
  13. 粒状活性炭は、メッシュサイズBS52/60のもの0.3gから成る請求項1記載のフィルタ。
  14. 粒状活性炭は、メッシュサイズBS60/72のもの0.15gから成る請求項1記載のフィルタ。
  15. 粒状活性炭は、メッシュサイズBS60/72のもの0.2gから成る請求項1記載のフィルタ。
  16. 粒状活性炭は、メッシュサイズBS72/85のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  17. 粒状活性炭は、メッシュサイズBS72/85のもの0.15gから成る請求項1記載のフィルタ
  18. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS44/52のもの0.2gと、メッシュサイズBS52/60のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  19. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS44/52のもの0.2gと、メッシュサイズBS60/72のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  20. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS44/52のもの0.1gと、メッシュサイズBS72/85のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  21. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS44/52のもの0.2gと、メッシュサイズBS72/85のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  22. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS44/52のもの0.15gと、メッシュサイズBS72/85のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  23. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS52/60のもの0.1gと、メッシュサイズBS60/72のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  24. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS52/60のもの0.1gと、メッシュサイズBS72/85のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  25. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS60/72のもの0.1gと、メッシュサイズBS72/85のもの0.1gから成る請求項1記載のフィルタ。
  26. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS52/60のもの0.1gと、メッシュサイズBS72/85のもの0.05gから成る請求項1記載のフィルタ。
  27. 使用される活性炭混合物が、メッシュサイズBS60/72のもの0.1gと、メッシュサイズBS72/85のもの0.05gから成る請求項1記載のフィルタ。
  28. 前記フィルタは主流煙に含まれるp−ベンゾセミキノン(p−BSQ)を最大85パーセント抑制する請求項1記載のフィルタ。
  29. 前記フィルタは、タバコ主流煙溶液によるBSAでのカルボニル生成から分かるタンパク質の酸化を、最大89パーセントまで抑制する請求項1記載のフィルタ。
  30. 前記フィルタはタバコ主流煙に含まれる一酸化窒素(NO)を最大68パーセント減少させる請求項1記載のフィルタ。
  31. タバコ主流煙によるニコチン供給が、タバコ1本あたり935μgから350〜400μgに減少される請求項1記載のフィルタ。
  32. ニコチン強化した葉タバコの使用により、p−BSQ量を増加させずにニコチン供給を増加する請求項1記載のフィルタ。
  33. 2から4mgのニコチンで強化した葉タバコは、p−BSQ量を増加させずにニコチン供給を増加する請求項32記載のフィルタ。
  34. 2から4mgのニコチンで強化した葉タバコは、p−BSQ量を増加させずに主流煙中のニコチン供給を350〜400μgから575〜700μgに増加する請求項32記載のフィルタ。
  35. 2から4mgのニコチンを有するニコチン強化葉タバコは、p−BSQ量を増加させずに最大90パーセントのニコチンを供給する請求項34記載のフィルタ。
  36. 主流煙溶液が、生体外でテンジクネズミの肺ミクロソームタンパク質に著しい酸化損傷を引き起こすことができない請求項1記載のフィルタ。
  37. 前記フィルタが、メッシュサイズがBS44/52からBS72/85メッシュの範囲の粒状炭を、タバコの全長に比例して必要量含む請求項1記載の手段。
  38. 前記フィルタが、快適な一服とニコチン摂取を提供する一方で、高反応性主要有害オキシダントであるp−ベンゾセミキノン(p−BSQ)の量をタバコ主流煙から効果的に減少させるのに比例して、メッシュサイズがBS44/52メッシュからBS72/85メッシュの範囲の粒状炭を必要量含む請求項1記載の手段。
  39. 紙巻タバコ、シガレットホルダー、パイプおよびその他の喫煙具から成る群から選択された喫煙具において使用される請求項1記載の喫煙具。
  40. タバコ主流煙中のp−BSQを効果的に減少するための活性炭を含むものであり、前記フィルタ部が、紙巻タバコ、葉巻、パイプ等の葉タバコ喫煙具のフィルタ、又は吸入前にタバコ煙が通過する別体のフィルタに組み込まれる請求項1記載の喫煙具。
  41. タバコ主流煙中のp−BSQを著しく減少する請求項1記載の喫煙具。
  42. 喫煙者によって吐き出された−BSQ量の著しく低いチャコールフィルタタバコの煙が、受動喫煙者にとって潜在的な危険性が低い請求項1記載のフィルタ。
  43. 主流煙溶液が、生体外でテンジクネズミの肺ミクロソームタンパク質に著しい酸化損傷を引き起こすことができない請求項1記載の紙巻タバコフィルタ。
  44. 前記チャコールフィルタを付けていないタバコの煙にテンジクネズミを暴露したときの肺組織への著しい損傷とは対照的に、前記チャコールフィルタタバコから出る煙にテンジクネズミを暴露すると、ごく低量のp−BSQしか含まないタバコ主流煙が、テンジクネズミの肺ミクロソームタンパク質に著しい酸化損傷を引き起こすことができない請求項1記載のフィルタ。
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