JP3964914B2 - 釣竿 - Google Patents

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Description

本発明は釣竿に関し、竿管同士の継合部に特徴を有する釣竿に関する。
従来、釣竿は、振り出し式、並継ぎ式、インロー継ぎ式等、大径の竿管に対して小径の竿管を継合する構成となっており、各竿管は、強化繊維を引き揃え、これに合成樹脂を含浸した、いわゆるプリプレグを巻回することで構成されたものが一般的である。そして、各竿管は、それが用いられる個所に応じて、上記プリプレグに用いられる強化繊維の引揃方向、弾性率、および樹脂含浸量、巻回数等が設定されている。
通常、上記した各竿管は、振り出し式の場合、穂先側の竿管(小径竿管)の基端部外周と、元竿側の竿管(大径竿管)の先端部内周とが摩擦継合することで継ぎ足されるようになっており、各竿管の継合部には、竿管を構成している本体層以外に補強層が形成された構成となっている。そして、この補強層は、強化繊維を軸長方向、もしくは周方向に引き揃えて構成された補強用プリプレグによって形成されている。
特開平4−234928号公報
しかし、上記した従来の構成では、継合部における強度や剛性が充分でなく、繰り返して使用すると、せん断力による変形が生じたり、塑性曲がりが生じたりして、継合状態が悪くなるという問題が生じる。また、このような問題を低減するために継合部を長くすることも考えられるが、継合部を長くし過ぎると、釣竿全体の撓みバランスが悪くなったり、重量が重くなってしまう。
この発明は、継合部における塑性曲がりや剛性の低下を防止し、継合状態の向上を図った釣竿を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の釣竿は、強化繊維を軸長方向に引き揃えた軸長方向プリプレグと強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグとを含む本体プリプレグをそれぞれ巻回して形成された大径竿管と小径竿管とを継合する継合部を具備した釣竿であって、軸長方向に対して傾斜方向に引き揃えられた強化繊維とこの強化繊維に交差する方向に引き揃えられた強化繊維とを有する補強プリプレグを、小径竿管の基端部と大径竿管の先端部との前記継合部を形成する領域の全体にわたって巻装し、この小径竿管に巻装された補強プリプレグが前記大径竿管の継合部の内面に対向して、それぞれの補強プリプレグが互いに面接触するように配置されることを特徴とする。
また、本発明によると、強化繊維を軸長方向に引き揃えた軸長方向プリプレグと強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグとを含む本体プリプレグをそれぞれ巻回して形成された大径竿管と小径竿管とを継合する継合部を具備した釣竿であって、軸長方向に対して+15°〜+75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、−15°〜−75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、これらのプリプレグ間に介挿されて、周方向に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグとを重ね合わせて形成された補強プリプレグを、小径竿管の基端部と大径竿管の先端部との前記継合部を形成するそれぞれの領域の全体にわたって互いに面接触するように巻装した釣竿が提供される。
また、本発明によると、強化繊維を軸長方向に引き揃えた軸長方向プリプレグと強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグとを含む本体プリプレグをそれぞれ巻回して形成された大径竿管と小径竿管とを継合する継合部を具備した釣竿であって、前記大径竿管の先端部と小径竿管の基端部とのそれぞれで、前記本体プリプレグの軸長方向プリプレグを前記継合部の領域でカットし、これらのカットした部分に、軸長方向に対して+15°〜+75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、−15°〜−75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグとを巻装し、更に、この大径竿管の先端部と小径竿管の基端部との互いに対向する周部のそれぞれに、強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグを巻装した釣竿が提供される。
上記のように、継合部に、軸長方向に対して+15°〜+75°の範囲に引き揃えられた強化繊維と−15°〜−75°の範囲に引き揃えられた強化繊維とを交差させた補強プリプレグ(バイアス層)を巻装することで、せん断力による変形が防止されるようになり、継合部の強度の向上が図れる
本発明によれば、竿管同士の継合部において、軸長方向に対して傾斜方向に引き揃えられた強化繊維とこの強化繊維に交差する方向に引き揃えられた強化繊維とを有する補強プリプレグを、小径竿管の基端部と大径竿管の先端部との継合部を形成する領域の全体にわたって互いに面接触するように巻装し、この小径竿管に巻装された補強プリプレグが前記大径竿管の継合部の内面に対向して配置されることにより、せん断変形や塑性曲がり(くの字曲がり)が効果的に抑制され、継合部の強度の向上が図れる。また、このように強度の向上が図れることから、継合部を短くすることが可能となり、釣竿全体の軽量化が図れる。
また、軸長方向に対して+15°〜+75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、−15°〜−75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、これらのプリプレグ間に介挿されて、周方向に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグとを重ね合わせて形成された補強プリプレグを、前記継合部を形成する小径竿管の基端部と大径竿管の先端部とのそれぞれの領域の全体にわたって互いに面接触するように巻装した釣竿は、つぶれに対する強度を効果的に向上させることができる。
また、大径竿管の先端部と小径竿管の基端部とのそれぞれで、本体プリプレグの軸長方向プリプレグを継合部の領域でカットし、これらのカットした部分に、軸長方向に対して+15°〜+75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、−15°〜−75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグとを巻装し、更に、この大径竿管の先端部と小径竿管の基端部との互いに対向する周部のそれぞれに、強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグを巻装した釣竿は、継合部における剛性変化を少なくし、竿の剛性バランスの向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に沿って具体的に説明する。
(第1実施形態)
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態を示しており、図1は、本発明を振り出し式の釣竿に適用した場合の継合部における部分断面図、図2(a),(b)は、そのような継合部を有する竿管を形成するプリプレグの配置構成例を示している。
図1において、符号1は小径竿管を、符号11は大径竿管をそれぞれ示しており、Rで示す部分が両竿管を継合させる継合部である。各竿管は、図2に示すように、強化繊維に合成樹脂を含浸した繊維強化プリプレグ(竿管全体を形成する本体プリプレグ)を芯金Mに巻回することで形成される(図2(a)は小径竿管を、図2(b)は大径竿管を示す)。
この場合、上記本体プリプレグは、通常、以下のように構成されており、これらが巻回されることで竿管の本体層を形成している。ここでは、図2(a)を参照して、小径竿管について詳細に説明することとし、図2(b)に示す大径竿管については、その説明を省略する。
本体プリプレグは、軸長方向に強化繊維を引き揃えたプリプレグ2aに、周方向に強化繊維を引き揃えたプリプレグ2bを裏打ちして構成された第1プリプレグ2と、周方向に強化繊維を引き揃えたプリプレグ3bに、軸長方向に強化繊維を引き揃えたプリプレグ3aを裏打ちして構成された第2プリプレグ3とを備えている。竿管は、これらの本体プリプレグ2,3を順に芯金Mに対して巻回した後、加熱、脱芯、研磨等、常法にしたがった工程を経ることで形成される。
これにより、小径竿管1の本体層は、図1に示すように、内周側から順に周方向繊維層(内層)2b、軸長方向繊維層(中間層)2a,3a、および周方向繊維層(外層)3bによって構成される。このように、内側と外側に周方向繊維層を配設し、中間に軸長方向繊維層(もしくはこれを主体とした層)を配設して本体層が構成される場合、周方向繊維層として用いられるプリプレグの繊維の弾性率は24〜50ton/mm、樹脂含浸量は25〜50wt%、プリプレグの厚さは0.06mm以下とし、軸長方向繊維層として用いられるプリプレグの繊維の弾性率は40〜90ton/mm、樹脂含浸量は10〜28wt%、プリプレグの厚さは0.14mm以下とし、上記両弾性率の差を50%以内とするのが好ましい。このような構成により、強度の安定向上が図れ、比強度、比剛性の向上が図れる。なお、大径竿管11も同様に、周方向繊維層(内層)12b、軸長方向繊維層(中間層)12a,13a、および周方向繊維層(外層)13bによって構成される。
各竿管の継合部R、すなわち小径竿管1の基端部と大径竿管11の先端部には補強用のプリプレグ5,15が巻装される。各プリプレグ5,15は、軸長方向に対して強化繊維を+45°に引き揃えたプリプレグに、強化繊維を−45°に引き揃えたプリプレグを重ね合わせており、図2に示すように、強化繊維が交差状に引き揃えられた構成となっている。そして、このようなプリプレグは、小径竿管1の基端部外周と、大径竿管11の先端部内周に巻装される。
このように、各竿管の継合部Rに強化繊維が交差状に引き揃えられた補強プリプレグを巻装することで、継合部でのせん断弾性率が巻装しないものの数倍に強化することも可能となり、せん断変形や塑性曲がり(くの字曲がり)が効果的に抑制され、継合部の強度の向上が図れる。また、このように強度の向上が図れることから、継合部Rを短くすることが可能となり、釣竿全体の軽量化が図れる。
ここで、上記したような継合部に設けられる補強プリプレグの具体的な構成、並びに各種変形例について説明する。
(1)補強プリプレグは、大径竿管および小径竿管の両方に巻装するのが好ましいが、いずれか一方の竿管であっても良い。また、図に示した構成では、各補強プリプレグ5,15は、強化繊維が交差状になるように重ねられていたが、強化繊維を傾斜方向に引き揃えただけのプリプレグを任意の位置に巻装した構成であっても良い。この場合、例えば、小径竿管側を−45°に引き揃えた場合、大径竿管側を+45°に引き揃える、というように、両者のプリプレグの強化繊維が交差状になることが好ましい。
また、図に示した構成では、補強プリプレグ5,15は、それぞれ強化繊維が交差するように、+45°のプリプレグと−45°のプリプレグを重ね合わせた構成となっているが、重ね合わせることなく、個別に、継合部の任意の位置に巻装しても良い。また、予め重ねた補強プリプレグ5,15の場合、図に示すように、相互に面接触するように巻装することが好ましい。
また、強化繊維を交差状にするに際しては、引き揃えシートを重ね合わせる以外にも、強化繊維を上下に交差状に重ねたもの、あるいは予め平織りされた構成であっても良い。
(2)強化繊維の傾斜角度については、せん断弾性率が極大となる方向が45°であることから、±45°にするのが最も好ましいが、巻き付け時の作業性やつぶれ防止の必要性等を考慮すると、±30°〜±60°の範囲であっても良く、従来の構成よりも望ましい効果が発揮できることから、±15°〜±75°の範囲であっても良い。もちろん、0°や90°方向に引き揃えられた強化繊維を付加しても良い。
(3)継合部における傾斜方向繊維層の厚さ(繊維量)をa、継合部以外(竿管中間部分)での本体層における厚さ(繊維量)をbとした場合、竿管中間部分の軽量化と継合部の集中補強のために、a>bとするのであるが、好ましくは、aはbの3倍以上とする。
(4)補強プリプレグの肉厚は、せん断応力に対する強度や補強効果を考えた場合、0.02mm以上にするのが良く、偏肉や繊維の蛇行が防止されるように、1.5mm以下にするのが良い。また、継合部における補強プリプレグの層厚は、その部分における全体厚さの3〜80%、好ましくは7〜50%にするのが良い。
(5)補強プリプレグの長さ方向における配置態様については、図1に示すように、継合部Rの全てに(100%)亘って巻装しても良いし、大径竿管と小径竿管との間で、部分的に重なるようにしたり、あるいは重なることなく巻装しても良い。
例えば、各プリプレグ5,15は、継合部内における応力分布等を考慮して、継合部Rの中間部のみが相互に重なるように巻装しても良い。あるいは、小径竿管および大径竿管のそれぞれの端面P1、P2から所定の範囲に亘って巻装しても良い。この場合、竿管1,11の先部のみに巻装するのであれば、破損し易い側である小径竿管側のみに巻装しても良い。あるいは、各竿管の継合部における元側(P1,P2と反対側)から所定の範囲に亘って巻装しても良い。この場合、竿管1,11の元部のみに巻装するのであれば、破損し易い側である大径竿管側のみに巻装しても良い。
あるいは、補強プリプレグは、継合部Rの領域を越えて巻装しても良い(図10参照)。この場合、継合部における傾斜方向繊維層の厚さをc、継合部を超えた部分での傾斜方向繊維層の厚さをdとすると、継合部を超えた部分に作用する応力は継合部より小さくなることから、c≧dとするのが好ましい。また、このような構成では、肉厚cは、0.02〜1.5mmとし、その部分での全肉厚に対して5〜80%とするのが良く(全体を傾斜方向繊維層で形成しても良い)、肉厚dは、0.01〜0.05mmとするのが好ましい。なお、c/dは、2.0倍以上とするのが好ましい。
以上のように、補強プリプレグについては、軸方向の様々な位置で、様々な長さをもって巻装することが可能である。
以上の(1)〜(5)の構成については、適宜組み合わせて実施することが可能である。
(第2実施形態)
図3は、第2の実施の形態を示す図である。なお、以下の実施の形態では、上記実施の形態と同一の構成部分については、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
この実施の形態では、前記実施の形態と同様、小径竿管1の基端部外周と、大径竿管11の先端部内周に、夫々補強プリプレグ5,15を巻装すると共に、継合部Rにおいて、各竿管1,11の外側および内側の軸長方向プリプレグ3a,12aを、それぞれ端部P1、P2から50%程度カットし、この部分に強化繊維を周方向に引き揃えたプリプレグ3d,12dを巻装している。このように、継合部において、釣竿が撓んだ際に、つぶれの影響を受け易い部分に周方向プリプレグを別途巻装することで、つぶれに対する補強効果が得られる。
(第3実施形態)
図4は、第3の実施の形態を示す図である。
この実施の形態では、小径竿管1の基端部外周と、大径竿管11の先端部内周に、夫々補強プリプレグ6,16を巻装する構成となっている。この場合、補強プリプレグ6は、内層側から順に、強化繊維が−45°、90°(周方向)、+45°に引き揃えられたプリプレグ6a,6b,6cを重ね合わせたものであり、補強プリプレグ16は、内層側から順に、強化繊維が−45°、90°(周方向)、+45°に引き揃えられたプリプレグ16a,16b,16cを重ね合わせたものである。
このように、補強用のプリプレグを形成するにあたっては、つぶれに対する強度を効果的に向上させるように、強化繊維が周方向に引き揃えられたプリプレグを、図に示すように別途介在させたり、あるいは任意の位置に重ね合わせても良い。
(第4実施形態)
図5は、第4の実施の形態を示す図である。
この実施の形態では、小径竿管1の軸長方向繊維層3aと、大径竿管11の軸長方向繊維層12aを、それぞれ継合部Rの領域に亘ってカットし、ここに強化繊維が−45°、+45°に引き揃えられた補強プリプレグ7,17を巻装している。そして、補強プリプレグ7の外層側および補強プリプレグ17の内層側には、それぞれ強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグ8,18を巻装している。このように継合部Rにおける任意の層をカットしてここに補強プリプレグ7,17を配し、かつ両竿管同士の面接触部分を周方向繊維層8,18としたことにより、継合部における剛性変化を少なくし、竿の剛性バランスの向上が図れる。なお、上述した構成において周方向繊維層8,18は省略しても良い。
(第5実施形態)
図6は、第5の実施の形態を示す図である。
この実施の形態では、大径竿管11の継合部Rの最内周に周方向プリプレグ19を巻装し、かつ最外周に強化繊維が−45°、+45°に引き揃えられた補強プリプレグ20を巻装している。このように、補強プリプレグ20は、継合部における大径竿管の最外層に巻装しても良く、最外層に巻装することで、本体プリプレグの乱れを少なくすることが可能となる。また、外層に配設することで、強化繊維の弾性を有効に使え、効率良く高強度にできる。
(第6実施形態)
図7は、第6の実施の形態を示す図である。
この実施の形態では、小径竿管1の継合部Rの最外周および大径竿管11の継合部Rの最内周に、それぞれ周方向プリプレグ21,25を巻装し、かつ各周方向プリプレグ21,25の中間領域を所定の範囲に亘ってカットし、ここに強化繊維が±45°に引き揃えられた補強プリプレグ22,23を巻装している。このように継合部Rにおける最もせん断力による変形が生じる部分に補強プリプレグを巻装することで竿の剛性バランスの変化を少なくすることができる。
(第7実施形態)
図8は、第7の実施の形態を示す図である。
この実施の形態では、大径竿管11の継合部Rの最内周に周方向プリプレグ30を巻装し、小径竿管1の最外周に、強化繊維が±45°に引き揃えられた補強プリプレグ35を部分的に配設している。この場合、補強プリプレグ35は、径方向に対向して2個所、所定の幅を有して配設されている。このように、補強プリプレグを巻装するのではなく、周方向に部分的に配設することで、竿の曲がり方向によって、調子を任意に変化させることが可能となる。なお、図に示した構成では、矢印方向には曲がり易く、矢印と直交する方向には曲がりにくい調子の竿となる。
(第8実施形態)
図9は、第8の実施の形態を示す図である。
この実施の形態では、大径竿管11の継合部Rの最内周部分に、フランジ40aを有する筒状の補強部材40を着脱可能に構成している。補強部材40は、強化繊維を±45°に引き揃えたプリプレグを筒状に成形したものであり、このように補強プリプレグを、筒状として成形しておき、これを竿管本体とは別体に巻装しても同様な効果を奏することが可能である。
(第9実施形態)
図10は、第9の実施の形態を示す図である。
この実施の形態では、上述したような構成の本体層を有する小径竿管1及び大径竿管11の継合部Rに以下のような構成の補強プリプレグを配設している。
小径竿管1の継合部Rにおける本体層の内側および外側に、それぞれ強化繊維が±45°に引き揃えられた補強プリプレグ51,53を巻装している。この構成において、釣人の合わせを出す力が人によって一定でなく、継合長さがばらつくことがあるため、両補強プリプレグ51,53とも継合長さRよりも長く形成することが好ましく、特に、外観への影響を考慮すると、内側の方が影響が少ないことから、内側の補強プリプレグ51を外側の補強プリプレグ53よりも長く形成することが好ましい。ただし、外側の補強プリプレグ53については、使用時において、大径竿管11から露出しないように、継合部Rの範囲内で形成しても良い。具体的には、各補強プリプレグ53,51の大径竿管11の端面P2からのそれぞれの突出長さL1,L2について、L1は15mm〜−10mm、好ましくは0mm〜−10mmとするのが良く、L2は10mm〜50mmとするのが良い。また、内側の補強プリプレグ51による補強層の厚さより、外側のプリプレグ53による補強層の厚さを厚くすることが好ましい。
上述したように、小径竿管1の外側の補強プリプレグ53は±45°の傾斜方向繊維層(外側補強層)であるが、(イ)その厚さ合計を、0.05〜0.3mm(好ましくは0.1〜0.25mm)とする、(ロ)本体層の厚さの20%以上で80%以下とする、(ハ)竿管の内径をd、本体層を含む総厚さをtとした場合、t/dを、0.15〜0.015(好ましくは0.06〜0.02)とする、の各要件の内、少なくとも1つの要件が満足されるように、外側補強層を形成するのが好ましい。このような構成にすることで、軽量で高強度の継合部にすることができる。
また、大径竿管11の継合部Rにおける本体層の内側及び外側に、それぞれ強化繊維が±45°に引き揃えられた補強プリプレグ61,63を巻装している。この構成において、釣人が竿管を引出し係合するときの継合長さのバラツキを考慮して、両補強プリプレグ61,63とも、標準的継合長さRより長く形成することが好ましく、特に、合わせ長さがばらついた際に、メス側の竿管の本体層が保護されるように、内側の補強プリプレグ61を外側の補強プリプレグ63よりも長く形成することが好ましい。
なお、この実施の形態においても、補強プリプレグ51,53(61,63)の繊維方向は、それぞれ−45°、+45°(±30°〜±75°の範囲であっても良い)のようにして、交差状に構成しなくても良い。また、上記したような内側補強プリプレグ及び外側補強プリプレグを巻装するのは、図に示すように、小径竿管及び大径竿管の両方であっても良いしいずれか一方の竿管であっても良い。また、そのような補強プリプレグは、例えば、交差状もしくは傾斜方向に引き揃えて内側のみに巻装しても良い。また、上記した内側補強プリプレグ、外側補強プリプレグ以外にも、その中間部分や外側補強プリプレグの外側に、更に別途補強プリプレグ(第3補強プリプレグ)を巻装しても良い。このように第3補強プリプレグを巻装する構成では、内側補強プリプレグ、外側補強プリプレグ(これらは、いずれか一方を省略しても良い)、第3補強プリプレグの各繊維の方向については、傾斜/交差方向の層があれば、それ以外に、軸方向、周方向に繊維が引き揃えられている層があっても良い。例えば、小径竿管において、外側補強プリプレグの繊維を軸方向、内側補強プリプレグを省略、第3補強プリプレグを外側補強プリプレグの外側に巻装し、かつ繊維方向を傾斜/交差方向とすることによって、軸長方向での剛性を高くし、変形を抑制することが可能となる。あるいは、小径竿管において、外側補強プリプレグの繊維を周方向、内側補強プリプレグを省略、第3補強プリプレグを外側補強プリプレグの外側に巻装し、かつ繊維方向を傾斜/交差方向とすることによって、端面でのつぶれや点当たりを効果的に補強することができる。
上述したように、内側補強プリプレグ、外側補強プリプレグ、第3補強プリプレグを巻装する構成の場合、内側補強プリプレグ、外側補強プリプレグの層厚は0.01〜1.5mmにするのが良い。この場合、外側補強層の肉厚が第3補強層の肉厚よりも厚ければ、これらの境界での急激な曲がりを抑制でき、竿管が曲がって玉口が当たった場合の集中応力を分散することができる。また、この構成において、内側補強プリプレグを巻装した場合、端面からの亀裂の進展やササクレを防止することができ、強度の向上を図ることができる。
また、上述したように、継合部Rに巻装される補強プリプレグは、成形時に繊維が動いたり、あるいは繊維を斜め方向に引き揃えていることから、巻回作業中に繊維がバラけたりすることがある。このため、補強プリプレグについては、例えば図11に示すように構成するのが好ましい。すなわち、+45°±15°傾斜した繊維を引き揃えたプリプレグ70aと、−45°±15°傾斜した繊維を引き揃えたプリプレグ70bとを重ねて構成された補強プリプレグ70に、ガラス繊維の織布75を重ね合わせ、これを補強プリプレグとして竿管の継合部に巻装する。このように、ガラス繊維の織布をさらに重ねることによって、成形時の継合部における補強プリプレグの繊維の動きを規制してバラツキを防止することができ、高強度の継合部にすることができる、また、作業中の繊維のバラケ等を防止することができ、竿管を製造しやすくなる。なお、ガラス繊維の織布は、その繊維方向を軸長方向と周方向になるように配しても良いが、好ましくは、補強プリプレグの傾斜方向繊維と同じく傾斜方向(±45°)とするのが良い。このような傾斜方向とすることで、効率良くせん断に対する補強(傾斜方向繊維との組み合わせ)ができる。
図11に示す構成において、継合部として好ましい効果が得られるように、補強プリプレグ70a,70b及びガラス繊維の織布75は、以下のように構成するのが良い。各プリプレグ70a,70bの厚さを、それぞれ0.01〜0.04mmとして両方合わせた厚さを0.05mm以下とし、ガラス繊維の織布75の厚さを0.01〜0.03mmとし、補強プリプレグ70及びガラス繊維の織布75の合計厚さを0.06mm以下とする(これに限らず、各プリプレグ70a,70bの厚さを、それぞれ0.01〜0.15mmとして両方合わせた厚さを0.3mm以下とし、ガラス繊維の織布75の厚さを0.01〜0.1mmとし、補強プリプレグ70及びガラス繊維の織布75の合計厚さを0.4mm以下としても良い)。各プリプレグ70a,70bの樹脂含浸量は15〜70wt%とし、本体層の軸長方向繊維層の樹脂含浸量よりも多くする。また、ガラス繊維の織布75については、樹脂含浸量を0〜70wt%として最も多くする。また、プリプレグ70a,70bの繊維については、1〜90ton/mmの弾性率のものを用いる。以上のように構成される継合部とすることによって、継合部分のせん断弾性率を従来品より高くすることができる。また、せん断変形を抑えることで継合部の強度を上げることができる。
上記したような補強プリプレグ70にガラス繊維の織布75を重ね合わせて構成される継合部Rには、さらに、周方向に繊維を引き揃えたプリプレグ(以下、第2補強プリプレグとする)を重ねても良い。図10に示した構成では、そのような第2補強プリプレグ78による補強層(以下、第2補強層とする)を小径竿管1の先端側の補強プリプレグ53の内側(補強プリプレグ53を部分的に切欠いて巻装しても良い)、及び大径竿管11の先端側の補強プリプレグ63の外側に巻装している。このような第2補強プリプレグは、補強プリプレグ側(ガラス繊維の織布側でない方)に重ねるのが良い。また、これらの補強プリプレグ70,78及びガラス繊維の織布75は、予めシート状に重ねて1枚のプリプレグとして構成しても良いし、芯金へ巻回する際、それぞれ個別に巻回しても良い。
上記したような第2補強プリプレグ78を更に重ねることにより、継合部におけるつぶれを効果的に防止することができる。したがって、このようなプリプレグ78は、継合部Rの端部に部分的(5〜20mm程度幅)追加巻回するのが良い。
以上のように構成される継合部については、上述した各実施形態に適用可能である。
次に、上述した継合部における本体層、傾斜方向に繊維を引き揃えたプリプレグによる補強層、および周方向に繊維を引き揃えたプリプレグによる第2補強層の各層における層厚(繊維量)の割合について好ましい構成例を、図12を参照して説明する。なお、図12において、大径竿管11の本体層は符号80で、補強層は符号81で、補強層81上に巻装される第2補強層は符号82で示してあり、小径竿管1については、本体層は符号90で、補強層は符号91で、補強層91を部分的に切欠いて巻装される第2補強層は符号92で示してある。また、図12において、それぞれX,Y,Zは、継合部Rにおける先端部、中間部、本体側の基端部を示している。
そして、図12に示すような構造の継合部Rの各位置での、軸長方向における各層の繊維量の相対的な比率を以下の表のように設定する。
Figure 0003964914
各層において、軸長方向での各位置の繊維量の相対的な比率を上記のようにすることで、先端部Xでは裂けが防止でき、中間部Xではせん断が防止でき、本体側の基端部Yでは剛性バランスの向上が図れるようになる。上記のような継合部における軸長方向での繊維量の相対的な比率は、いずれか一方の竿管に適用しても良いが、両竿管に適用することが好ましい。また、上記したような繊維量の比率は、上述したすべての実施の形態について適用することが可能である。
なお、図12に示す構成では、小径竿管1の補強層91は、全周に巻装することが好ましいが、複数に分割して円周方向の一部に部分的に配設すると(図8参照)、軽量化を図ることができる。また、補強層81,91の繊維は、本体層80,90における軸長方向繊維の弾性率より、高弾性のものを用いることで、効率良く補強することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した第1実施形態以外の実施の形態においては、上述した第1実施形態における(1)〜(5)の構成を適宜用いることが可能である。また、上述した各実施の形態において、竿管本体を構成するプリプレグの枚数、樹脂含浸量、肉厚、巻回数、用いられる強化繊維の方向、繊維量、弾性率等の構成は種々変形することが可能である。例えば、竿管本体の軸長方向繊維を端部に行くに従って少なくし、継合部の周方向繊維を端部に行くに従って多くすることで、継合部のたわみ、しなり性の向上が図れる。さらに、上述した実施の形態では、振り出し式の竿について説明したが、インロー継ぎ、並み継ぎ式の竿にも適用することが可能である。
上述した実施の形態のように、繊維が交差した(傾斜した)補強層を継合部に巻装することで、合わせ部分でのせん断変形量を抑えることができるため、竿全体としての剛性を向上することができる。この場合、補強層の繊維の弾性率を上げることにより、更に剛性を高めることが可能となる。
本発明の第1実施の形態を示しており、本発明を振り出し式の釣竿に適用した場合の継合部における部分断面図。 (a)は、図1に示す継合部を有する小径竿管を形成するプリプレグの配置構成例を示す図、(b)は、図1に示す継合部を有する小径竿管を形成するプリプレグの配置構成例を示す図。 本発明の第2の実施形態を示す継合部の部分断面部。 本発明の第3の実施形態を示す継合部の部分断面部。 本発明の第4の実施形態を示す継合部の部分断面部。 本発明の第5の実施形態を示す継合部の部分断面部。 本発明の第6の実施形態を示す継合部の部分断面部。 本発明の第7の実施形態を示す継合部の部分断面部。 本発明の第8の実施形態を示す継合部の部分断面部。 本発明の第9の実施形態を示す図である。 継合部における好ましい構造を説明するための図。 継合部の各位置における各層の好ましい繊維量を説明するための図。
符号の説明
1…小径竿管、5,6,7,22,35…補強プリプレグ
11…大径竿管、15,16,17,20,23,40…補強プリプレグ。

Claims (5)

  1. 強化繊維を軸長方向に引き揃えた軸長方向プリプレグと強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグとを含む本体プリプレグをそれぞれ巻回して形成された大径竿管と小径竿管とを継合する継合部を具備した釣竿であって、
    軸長方向に対して傾斜方向に引き揃えられた強化繊維とこの強化繊維に交差する方向に引き揃えられた強化繊維とを有する補強プリプレグを、小径竿管の基端部と大径竿管の先端部との前記継合部を形成するそれぞれの領域の全体にわたって巻装し、この小径竿管に巻装された補強プリプレグが前記大径竿管の継合部の内面に対向して、それぞれの補強プリプレグが互いに面接触するように配置されることを特徴とする釣竿。
  2. 前記補強プリプレグは、軸長方向に対して+15°〜+75°の範囲に引き揃えられた強化繊維と−15°〜−75°の範囲に引き揃えられた強化繊維とを有することを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
  3. 前記補強プリプレグには、ガラス繊維の織布が重ねられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の釣竿。
  4. 強化繊維を軸長方向に引き揃えた軸長方向プリプレグと強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグとを含む本体プリプレグをそれぞれ巻回して形成された大径竿管と小径竿管とを継合する継合部を具備した釣竿であって、
    軸長方向に対して+15°〜+75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、−15°〜−75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、これらのプリプレグ間に介挿されて、周方向に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグとを重ね合わせて形成された補強プリプレグを、小径竿管の基端部と大径竿管の先端部との前記継合部を形成するそれぞれの領域の全体にわたって互いに面接触するように巻装したことを特徴とする釣竿。
  5. 強化繊維を軸長方向に引き揃えた軸長方向プリプレグと強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグとを含む本体プリプレグをそれぞれ巻回して形成された大径竿管と小径竿管とを継合する継合部を具備した釣竿であって、
    前記大径竿管の先端部と小径竿管の基端部とのそれぞれで、前記本体プリプレグの軸長方向プリプレグを前記継合部の領域でカットし、これらのカットした部分に、軸長方向に対して+15°〜+75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグと、−15°〜−75°の範囲に引き揃えられた強化繊維を有するプリプレグとを巻装し、更に、この大径竿管の先端部と小径竿管の基端部との互いに対向する周部のそれぞれに、強化繊維を周方向に引き揃えた周方向プリプレグを巻装したことを特徴とする釣竿。
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