JP3964107B2 - 錠剤投入装置及びptpシートの製造方法 - Google Patents

錠剤投入装置及びptpシートの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のポケット部内に錠剤が充填されてなるブリスタ包装シート(以下、「PTPシート」という)に係り、特に、該PTPシートを製造するに際し、ポケット部内に錠剤を投入するための錠剤投入装置及びPTPシートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PTPシート28は、図8に示すように、錠剤等が収容される複数のポケット部7を備えており、各ポケット部7単位のシート小片71に切り離すことができるように縦スリット72及び横スリット73が形成されている。また、PTPシート28の端部にはロットナンバー等の識別情報が刻印されたタグ部74が付設されている。
【0003】
かかるPTPシート28は、ポケット部7が形成された帯状のフィルムを移送させつつポケット部7に錠剤を投入する工程、アルミニウム等よりなるカバーフィルムを貼着する工程、スリット72,73を形成する工程、PTPシート28単位に打ち抜く工程等を経て製造される。
【0004】
さて、ポケット部7に錠剤を投入するに際しては、錠剤投入装置が用いられる。錠剤投入装置は、ホッパに収容された多数の錠剤を、各ポケットに一列ずつ配列して下方へ案内する機構を具備している。特に、錠剤投入装置の下端側(ポケット部近傍)には、通路を有してなる固定シュータが設けられている。該固定シュータにおいては、複数の錠剤が積載配列された状態で、通路からポケット部へと一錠ずつ落下案内させられる。
【0005】
一般に、自然に水平状態に積み重なるような形状を有する錠剤(例えば糖衣錠等)を投入する場合には、かかる錠剤は前記通路内において水平方向に積載配列される。これに対し、レンズ錠等を投入する場合には、水平方向に積み重ねることが困難である。このため、図10(a)に示すように、レンズ錠等の錠剤Zの厚みよりも若干大きめに形成された通路82を有する固定シュータ81が用いられている。そして、錠剤Zは、起立方向に積載配列された状態で、前記通路82から下側のポケット部へと一錠ずつ落下案内される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記技術においては、次に記すような課題があった。すなわち、図10(b)に示すように、錠剤Zと通路82の壁面との間には隙間が形成されているため、該隙間内にその上方の錠剤Zが前記隙間内に入り込んでしまうことがある。この場合、上側の錠剤Zが前記隙間内に楔状に入り込んでしまう、いわゆる「二錠ロック」と称される現象が起きてしまうおそれがあった。そして、このように二錠ロックが発生すると、下側の錠剤Zの落下が規制されてしまい、それ以上の投入ができなくなってしまう。このため、投入作業、ひいては製造作業全体を中断する必要が生じるとともに、二錠ロックを解除する作業に著しい労力を費やすこととなってしまう。その結果、製造作業に大きな支障を来してしまうおそれがあった。
【0007】
本発明は、上記各事情に鑑みてなされたものであり、二錠ロックの発生を防止でき、ひいては製造作業に支障を来すのを防止することのできる錠剤投入装置及びPTPシートの製造方法を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記載する。
【0009】
手段1.起立方向に積載配列された状態で案内される複数の錠剤を、自身に形成された通路を通過させるべく固定配置された固定シュータを具備し、移送可能な帯状のフィルムに形成された複数のポケット部内に前記錠剤を前記通路から落下案内させるための錠剤投入装置であって、前記固定シュータに形成された通路は、錠剤同士がオーバーラップしないようねじられていることを特徴とする錠剤投入装置。
【0010】
手段1によれば、起立方向に積載配列された状態で案内される複数の錠剤が、、固定配置された固定シュータに形成された通路を通過して、移送可能な帯状のフィルムに形成された複数のポケット部内に落下案内させられる。さて、固定シュータに形成された通路は、錠剤同士がオーバーラップしないようねじられている。このため、上側の錠剤が下側の錠剤と通路内壁との隙間内に入り込んでしまう事態が起こることなく、錠剤は、旋回しながら(ねじられながら)円滑に落下案内されることとなる。その結果、二錠ロックが起こらず、二錠ロックにより製造作業に支障を来すといった事態を防止することができる。
【0011】
手段2.移送可能な帯状のフィルムに形成された複数のポケット部内に錠剤を投入するための錠剤投入装置であって、複数の錠剤を起立方向に積載配列した状態で、固定シュータに案内する案内手段と、前記案内手段から案内される錠剤を、自身に形成された通路を通過させて前記ポケット部内に落下案内するべく固定配置された固定シュータとを備え、前記固定シュータに形成された通路は、一の錠剤がその下側の錠剤と通路内壁との間の隙間に入り込まないようねじられていることを特徴とする錠剤投入装置。
【0012】
手段2によれば、移送可能な帯状のフィルムに形成された複数のポケット部内に、錠剤投入装置によって錠剤が投入される。かかる投入に際しては、案内手段によって複数の錠剤が起立方向に積載配列された状態で、固定シュータに案内され、また、固定載置された固定シュータによって、前記案内手段から案内される錠剤が、自身に形成された通路を通過して前記ポケット部内に落下案内される。さて、固定シュータに形成された通路は、一の錠剤がその下側の錠剤と通路内壁との間の隙間に入り込まないようねじられている。このため、上側の錠剤が下側の錠剤と通路内壁との隙間内に入り込んでしまう事態が起こることなく、錠剤は、旋回しながら(ねじられながら)円滑に落下案内されることとなる。その結果、二錠ロックが起こらず、二錠ロックにより製造作業に支障を来すといった事態を防止することができる。
【0013】
手段3.前記案内手段は、一端側が前記固定シュータに接続された可撓性を有する可撓シュータを備えていることを特徴とする手段2に記載の錠剤投入装置。
【0014】
手段3によれば、固定シュータよりも上流側の可撓シュータは可撓性を有しているため、万が一可撓シュータ内において一の錠剤がその下側の錠剤と可撓シュータ内壁との間の隙間に入り込んだとしても、内壁が撓むことでそのときの応力が逃がされやすく、楔状に入り込んで二錠ロックが起こってしまうといった事態が回避される。なお、可撓シュータを構成するものとして、例えばコイルスプリングが好適に用いられる。
【0015】
手段4.前記固定シュータに形成された通路は、連続的にねじられていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の錠剤投入装置。
【0016】
手段4によれば、固定シュータに形成された通路が連続的にねじられているため、錠剤はより円滑に落下案内される。
【0017】
手段5.前記固定シュータに形成された通路は、高さ方向に等ピッチで連続的にねじられていることを特徴とする手段4に記載の錠剤投入装置。
【0018】
手段5によれば、錠剤は、等ピッチで旋回しながら落下案内されるため、より落下時の円滑性が一層増す。
【0019】
手段6.前記固定シュータは、前記通路を構成するための溝部を有するシュータ本体と、前記溝部を塞ぐようにして前記シュータ本体に取付けられた壁部とを備えていることを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載の錠剤投入装置。
【0020】
手段6によれば、固定シュータの通路を、シュータ本体の溝部と、溝部を塞ぐようにしてシュータ本体に取付けられた壁部とによって構成することができる。このため、溝部をねじれ切削加工により形成することで、比較的容易に通路を形成することが可能となる。
【0021】
手段7.前記固定シュータに形成された通路は、前記錠剤の略2錠分以上略4錠分以下の高さを有していることを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載の錠剤投入装置。
【0022】
手段7によれば、前記固定シュータに形成された通路は、前記錠剤の略2錠分以上の高さを有しているため、より確実にポケット部へと錠剤を案内することができる。また、通路の高さは、錠剤の略4錠分以下であるため、加工が困難となりにくい。なお、より好ましい通路の高さは、「錠剤の略2錠分以上略3錠分以下」であり、一層望ましくは「錠剤の略2錠分」である。
【0023】
手段8.移送可能な帯状のフィルムに形成された複数のポケット部内に、手段1乃至7のいずれかに記載の錠剤投入装置を用いて錠剤を投入する工程と、少なくとも前記ポケット部を塞ぐようにして前記フィルムにカバー部材を取着する工程と、前記カバー部材の取着されたフィルムを、PTPシート単位に打ち抜く工程とを備えたことを特徴とするPTPシートの製造方法。
【0024】
手段8によれば、PTPシートを製造するに際し、上述した各作用効果が奏され、ひいては二錠ロックにより錠剤投入を中断することなく、製造を継続的に行うことができる。
【0025】
手段9.手段1乃至8のいずれかにおいて、前記錠剤は、レンズ錠であること。なお、錠剤がレンズ錠の場合には、一般に上述した二錠ロックが発生しやすい傾向があるが、各手段の作用効果が確実に奏されることで、二錠ロックの発生を確実に回避できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。まず、図2に基づいて、錠剤をPTPシートに自動的に包装するPTP包装機1の概略について説明する。
【0027】
帯状の包装用フィルム2は、最上流側においてロール状に巻回されている。包装用フィルム2はポリプロピレン等の比較的硬質で所定の剛性を有する合成樹脂によって構成され、透明又は半透明(ここでは透明)を呈している。
【0028】
ロール状に巻回された包装用フィルム2の引出し端側は、ガイドロール3に案内されている。包装用フィルム2は、ガイドロール3の下流側において間欠送りロール4に掛装されている。間欠送りロール4は、間欠的に回転するモータに連結されているため、包装用フィルム2を間欠的に移送する。ガイドロール3と間欠送りロール4との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、加熱装置5とポケット成形装置6とが順に並設されている。そして、加熱装置5によって包装用フィルム2が加熱されて該包装用フィルム2が比較的柔軟になった状態において、ポケット成形装置6によって包装用フィルム2にポケット部7が正確に成形される。このポケット部7の成形は、間欠送りロール4による包装用フィルム2の移送動作間のインターバルの際に行われる。
【0029】
間欠送りロール4から送り出された包装用フィルム2は、テンションロール8、ガイドロール9及び連続送りロール10の順に掛装されている。連続送りロール10は、一定回転するモータに連結されているため、包装用フィルム2を連続的に且つ一定速度で移送する。テンションロール8は、包装用フィルム2を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール4と連続送りロール10との移送動作の相違による包装用フィルム2の撓みを防止して包装用フィルム2を常時緊張状態に保持する。
【0030】
ガイドロール9と連続送りロール10との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、ポケット部7に錠剤等を自動的に充填するための錠剤投入装置11が配設されている。錠剤投入装置11は、連続送りロール10による包装用フィルム2の移送動作と同期して、所定間隔毎にシャッタ(図示しない)を開くことで錠剤Zを落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部7に錠剤Zが投入される。本実施の形態において投入される錠剤Zは、いわゆるレンズ錠と称されるものであって、同一径をなす円周面部分と、その両側の球面部分とを備えている(図7等参照)。
【0031】
また、錠剤投入装置11の直下流側には、ポケット部7に投入された錠剤Zの姿勢を修正するための姿勢修正装置41が設けられている。なお、該姿勢修正装置41は、前記錠剤投入装置11の段階でポケット部7に錠剤Zが所定の伏臥姿勢で確実に収容されるような場合には省略しても差し支えない。
【0032】
姿勢修正装置41と連続送りロール10との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、錠剤Zが各ポケット部7に正しく充填されているか否か、また錠剤Zの異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための検査装置12が配設されている。この検査装置12はポケット部7の開口側からの検査を行うものである。
【0033】
帯状に形成されたカバー部材としての密封用フィルム13は、最上流側においてロール状に巻回されている。密封用フィルム13は、ここではアルミ製のものを使用している。ロール状に巻回された密封用フィルム13の引出し端は、ガイドロール14に案内されている。前記連続送りロール10にはシールロール15が圧接されており、両ロール10,15間に密封用フィルム13が送り込まれている。そして、包装用フィルム2及び密封用フィルム13が、両ロール10,15間を加熱圧接状態で通過することで、包装用フィルム2に密封用フィルム13が貼着され、これにより、錠剤Zが各ポケット部7に充填されたPTPフィルム16が製造される。
【0034】
連続送りロール10から送り出されたPTPフィルム16は、テンションロール17及び間欠送りロール18の順に掛装されている。間欠送りロール18は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム16を間欠的に移送する。テンションロール17は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記連続送りロール10と間欠送りロール18との移送動作の相違によるPTPフィルム16の撓みを防止してPTPフィルム16を常時緊張状態に保持する。
【0035】
連続送りロール10とテンションロール17との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、錠剤等の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための第2の検査装置19が配設されている。この検査装置19はポケット部7の突出面側からの検査を行うものである。従って、前記検査装置12による検査と相俟って、PTPフィルム16の表裏両面側からの検査を実行することができるようになっている。なお、各検査装置12,19によって不良品判定された場合、その不良品判定となったPTPシートは、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
【0036】
テンションロール17と間欠送りロール18との位置関係によって、両ロール17,18間におけるPTPフィルム16移送経路は、上下方向に延びている。
【0037】
間欠送りロール18から送り出されたPTPフィルム16は、テンションロール21及び間欠送りロール22の順に掛装されている。間欠送りロール22は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム16を間欠的に移送する。テンションロール21は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、特段の事情がない限り、前記間欠送りロール18,22間でのPTPフィルム16の撓みを防止する。
【0038】
間欠送りロール18とテンションロール21との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、スリット成形装置23と刻印装置24とが順に配設されている。スリット成形装置23は、PTPフィルム16の所定位置にスリットを形成する機能を有する。刻印装置24はPTPフィルム16の所定位置に刻印を付す機能を有する。
【0039】
間欠送りロール22から送り出されたPTPフィルム16は、その下流側においてテンションロール25及び連続送りロール26の順に掛装されている。間欠送りロール22とテンションロール25との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、シート打抜装置27が配設されている。シート打抜装置27は、PTPフィルム16をPTPシート28単位に打抜く機能を有する。
【0040】
シート打抜装置27によって打抜かれたPTPシート28(図8参照)は、取出しコンベア29によって移送され、完成品用ホッパ30に一旦貯留される。
【0041】
前記連続送りロール26の下流側には、裁断装置31が配設されている。そして、シート打抜装置27による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ部)を構成する不要フィルム部32は、前記テンションロール25及び連続送りロール26に案内された後、裁断装置31に導かれる。なお、前記連続送りロール26は従動ロールが圧接されており、前記不要フィルム部32を挟持しながら移送動作を行う。裁断装置31では、不要フィルム部32を所定寸法に裁断しスクラップ処理する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッパ33に貯留された後、別途廃棄処理される。
【0042】
なお、前記各送りロール4,10,18,22は、そのロール表面とポケット部7とが対向する位置関係となっているが、各送りロール4,10,18,22の表面には、ポケット部7が収容される凹部が形成されているため、ポケット部7が潰れてしまうことがない。また、ポケット部7が各送りロール4,10,18,22の各凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われる。
【0043】
PTP包装機1の概略は以上のとおりであるが、以下においては、錠剤投入装置11について、より具体的に説明する。図1は、錠剤投入装置11を模式的に示す斜視図である。同図に示すように、錠剤投入装置11は、振動ホッパ51、コイルシュータ(案内手段、可撓シュータを構成する)52及び固定シュータ53を備えている。振動ホッパ51は、多数の錠剤Zを貯留することができるよう、容器形状をなしているとともに、図示しないアクチュエータにより、回動方向へ振動させられるようになっている。そして、かかる振動により、該振動ホッパ51に貯留されている錠剤Zは、所定方向へ旋回移動するように構成されている。振動ホッパ51の底部には、複数の誘導孔54が形成されている。誘導孔54の数は、包装用フィルム2の幅方向に配列されたポケット部7の数に対応している。但し、各誘導孔54は、前記錠剤Zの外周形状よりも幅狭に形成されており、これにより、錠剤Zは起立方向にのみ誘導孔54を挿通可能となっている。
【0044】
各誘導孔54には、コイルシュータ52の一端側が接続されている。コイルシュータ52は、コイルスプリングによって形成され、可撓性を有している。このように、(1)コイルシュータ52は容易に撓むため、応力が逃がされやすいものであること、(2)コイルシュータ52がコイルスプリングにより形成されているため、若干の隙間が存在しうること等により、該コイルシュータ52内においては、錠剤Zは詰まりを起こしにくくなっている。万が一、詰まりを起こしたとしても、前記振動、或いは人手による外部からの操作により、極めて容易に詰まりを解消することができるようになっている。また、コイルシュータ52の他端側(下端側)は、固定シュータ53に接続されている。
【0045】
固定シュータ53は、包装用フィルム2に対しわずかな距離を隔てて上方位置に固定されている。図3,4,5に示すように、固定シュータ53は、断面略コ字状の溝部を有するシュータ本体55と、前記溝部を塞ぐようにしてシュータ本体55に取付けられた壁部56とを備えている。そして、溝部及び壁部56内面により囲まれた空間が錠剤Zの通路57となっている。
【0046】
本実施の形態において、通路57は、高さ方向に等ピッチで連続的にねじられるようにして形成されている。かかるねじれにより、錠剤Z同士がオーバーラップしないよう、より詳しくは、一の錠剤Zが、その下側の錠剤Zと通路57内壁との間の隙間に入り込まないようになっている。
【0047】
また、本実施の形態において、固定シュータ53に形成された通路57の高さは、錠剤Zの略2錠分となっている。通路57の高さは、特に限定されるものではないが、2錠分あれば確実にポケット部7に錠剤を案内できること、及び、通路57を形成するための切削加工の容易性を鑑みて、本実施の形態では前述の通りとなっている。
【0048】
なお、固定シュータ53の下側には、上述したようにシャッタが設けられている。該シャッタは、図示しないエアシリンダにより、前後方向(包装用フィルム2の送り方向)へと移動させられるようになっている。そして、シャッタは、常には通路57の下端を塞ぐ位置に維持されるとともに、ポケット部7が前記通路57に略相対する位置にまできたときに開かれ、これにより錠剤Zの落下案内が許容されるようになっている。なお、該シャッタは省略されていてもよい。
【0049】
次に、上記のように構成されてなる錠剤投入装置11における作用効果について説明する。
【0050】
振動ホッパ51に貯留された多数の錠剤Zは、振動ホッパ51の振動に伴って所定方向へ旋回移動する。かかる移動に際し、錠剤Zは、前記誘導孔54から逐次コイルシュータ52の方へと案内される。このとき、錠剤Zは起立方向を向いて案内されることとなる。コイルシュータ52に案内された錠剤Zは、固定シュータ53の方へと導かれる。
【0051】
図7に示すように、固定シュータ53の通路57においては、上述したように錠剤Zが起立状態で略2錠分積載された状態となる。そして、前記シャッタの開放に伴い、最下端の錠剤Zがポケット部7へと案内されるとともに、これに伴って、その上方に位置する複数の錠剤Zも1錠分下降する。このとき、通路57は高さ方向に等ピッチで連続的にねじられるようにして形成されているため、上側の錠剤Zが下側の錠剤Zと通路57内壁との隙間内に入り込んでしまう事態が起こることなく、錠剤Zは前記通路57に沿うようにしてねじれながら(旋回しながら)落下案内される。そのため、二錠ロックといった現象が起こらず、二錠ロックにより製造作業に支障を来すといった事態を確実に防止することができる。
【0052】
また、本実施の形態によれば、固定シュータ53の通路57が、シュータ本体55の溝部と、溝部を塞ぐようにしてシュータ本体55に取付けられた壁部56とによって構成されているため、ねじれるように切削加工を施すことで、溝部を容易に形成することができ、もって通路57を容易に形成することができる。特に、通路57は、錠剤Zの略2錠分の高さであるため、ポケット部7への確実な案内を担保しつつ、加工の容易性を確保することができる。
【0053】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0054】
(a)上記実施の形態では、錠剤Zの形状は上記実施の形態のものに限定されるものではなく、起立状態で案内されるに際し二錠ロックを起こす可能性を有するものであれば、例えば側面非円形状の錠剤を採用してもよい。また、錠剤Zの割線は適宜省略可能であることはいうまでもない。
【0055】
(b)上記実施の形態では、固定シュータ53の上流側に配設される案内手段として、コイルスプリングよりなるコイルシュータ52を設けることとしたが、他の素材により構成しても何ら差し支えない。但し、可撓性を有していることが望ましく、その代表例としては、コイルスプリングの外に、ホース等を挙げることができる。
【0056】
(c)図9に示すように、固定シュータ本体55は、各列毎に個別に設置されるような構成であってもよい。このように、通路57毎に固定シュータ本体55を構成することで、溝部の切削加工を行いやすくすることができる。なお、この場合、ホルダ61に対し、各固定シュータ本体55を保持せしめることとしてもよい。
【0057】
(d)また、同図に示すように、通路57の両側を湾曲形状として、高さ方向のいずれの部位においても通路57の奥行きが同一長さとすることとしてもよい。このように構成することで、精度が高められ、より一層円滑な落下案内を図ることができる。なお、この場合には、壁部56(少なくとも溝部側の面)も湾曲形状となる。
【0058】
(e)上記実施の形態では通路57をシュータ本体55の溝部と、溝部を塞ぐようにしてシュータ本体55に取付けられた壁部56とによって構成することとしたが、このように分割片から構成せずともよく、例えば孔開け加工を施すことで通路を構成することとしてもよい。
【0059】
(f)上記実施の形態では特に言及していないが、コイルシュータ52に関しても固定シュータ53の通路57と同様、ねじる構成としてもよい。この場合、コイルシュータ52自身が可撓性を有しているため、特に加工を施すことなく容易にねじれ構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係る錠剤投入装置を示す斜視図である。
【図2】錠剤投入装置を含むPTPシートの製造装置の概略構成を示す模式図である。
【図3】錠剤投入装置の固定シュータの部分平面図である。
【図4】錠剤投入装置の固定シュータ本体の部分正面図である。
【図5】(a)は図4のJ−J線断面図、(b)は図4のK−K線断面図、(c)は図4のL−L線断面図である。
【図6】実施の形態の作用を説明する図であって、落下案内に際しての錠剤の挙動を模式的に示す図である。
【図7】錠剤が倒されるときの挙動を示す模式図である。
【図8】PTPシートの概略構成を示す平面図である。
【図9】別の実施の形態における固定シュータを示す部分平面図である。
【図10】(a)は従来技術における固定シュータを示す部分断面図であり、(b)は固定シュータにおける二錠ロック状態を示す部分断面図である。
【符号の説明】
2…包装用フィルム、7…ポケット部、28…PTPシート、11…錠剤投入装置、51…振動ホッパ、52…可撓シュータを構成するコイルシュータ、53…固定シュータ、54…誘導孔、55…シュータ本体、56…壁部、57…通路、Z…錠剤。

Claims (8)

  1. 起立方向に積載配列された状態で案内される複数の錠剤を、自身に形成された通路を通過させるべく固定配置された固定シュータを具備し、移送可能な帯状のフィルムに形成された複数のポケット部内に前記錠剤を前記通路から落下案内させるための錠剤投入装置であって、
    前記固定シュータに形成された通路は、錠剤同士がオーバーラップしないようねじられていることを特徴とする錠剤投入装置。
  2. 移送可能な帯状のフィルムに形成された複数のポケット部内に錠剤を投入するための錠剤投入装置であって、
    複数の錠剤を起立方向に積載配列した状態で、固定シュータに案内する案内手段と、
    前記案内手段から案内される錠剤を、自身に形成された通路を通過させて前記ポケット部内に落下案内するべく固定配置された固定シュータと
    を備え、前記固定シュータに形成された通路は、一の錠剤がその下側の錠剤と通路内壁との間の隙間に入り込まないようねじられていることを特徴とする錠剤投入装置。
  3. 前記案内手段は、一端側が前記固定シュータに接続された可撓性を有する可撓シュータを備えていることを特徴とする請求項2に記載の錠剤投入装置。
  4. 前記固定シュータに形成された通路は、連続的にねじられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の錠剤投入装置。
  5. 前記固定シュータに形成された通路は、高さ方向に等ピッチで連続的にねじられていることを特徴とする請求項4に記載の錠剤投入装置。
  6. 前記固定シュータは、前記通路を構成するための溝部を有するシュータ本体と、前記溝部を塞ぐようにして前記シュータ本体に取付けられた壁部とを備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の錠剤投入装置。
  7. 前記固定シュータに形成された通路は、前記錠剤の2錠分以上4錠分以下の高さを有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の錠剤投入装置。
  8. 移送可能な帯状のフィルムに形成された複数のポケット部内に、請求項1乃至7のいずれかに記載の錠剤投入装置を用いて錠剤を投入する工程と、
    少なくとも前記ポケット部を塞ぐようにして前記フィルムにカバー部材を取着する工程と、
    前記カバー部材の取着されたフィルムを、PTPシート単位に打ち抜く工程とを備えたことを特徴とするPTPシートの製造方法。
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