JP3963543B2 - 播種箱用潅水膜生成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送通路内を搬送する土入り播種箱の上方に、その搬送方向と略々直交する横方向に灌水パイプを横架し、灌水パイプには横方向のスリット状の灌水口を設けて、灌水パイプ内に送り込まれる水を灌水口から膜状にして落下させ灌水する播種箱用灌水膜生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
播種箱は平面視で長方形に形成されていて、従来この播種箱を搬送させる場合、長手の縦方向を搬送方向にして搬送させているから、播種箱を連続状に搬送させても時間当たりの箱枚数には限度があり、能率の向上を期し難いことから、その播種箱を短い横方向を搬送方向にして搬送することにより能率の向上をはかっている。また、スリット溝を開口した外筒ノズル内に噴水孔を設けた内筒ノズルを嵌入させ、両端を密閉体で密封するとともに該内筒ノズルの一端も密閉体で密封し、その他端と潅水ポンプを接続させて、前記スリット溝から均一な水膜を作り育苗箱に落下潅水させる播種機の潅水装置が特開平9−65781号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように播種箱を短い横方向を搬送方向にして搬送するようにすると、必然的に搬送通路幅も広くなり、灌水パイプも長いものになってその容量は大になり、灌水の開始時、最初から所定の灌水量の送り込みでは灌水パイプ内のエアの排出に時間を要し、したがって、切れ目のない正常な灌水膜を得るには容易でないという問題点を有しているのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような問題点を解決するために、搬送通路内を搬送する播種箱の上方に、その搬送方向と略々直交する横方向に灌水パイプを横架し、該灌水パイプに横方向のスリット状の灌水口を設けて、灌水パイプ内に送り込まれる水を灌水口から膜状にして落下させる構成にした播種箱用灌水膜生成装置において、電源と電動モータ間にインバータを介在させ、該電動モータに接続するポンプの起動時に正常な潅水幕を生成する回転数よりも大にし、灌水パイプ内への送り込み量を増大させて切れ目のない膜状に完成させたのち、一定時間経過後に前記電動モータの回転数を正常な潅水膜を生成する前記ポンプの送り込み量に復帰させる回転数の制御をしたことを特徴とする播種箱用灌水膜生成装置になり、能率よく且つ適確な必要量の灌水膜を得ることができるのである。
【0005】
【発明の実施の形態】
【実施例】
以下、本発明による灌水膜生成装置について実施例図にしたがい具体的に説明すると、この例図のものは図2に示すように、V型の搬送ベルト(5)を左右両側の内方にそれぞれ張設した床土フレ−ム(6)と播種フレ−ム(7)を接続連結して搬送ベルト(5)上に直線状の搬送通路(1)を形成し、搬送ベルト(5)上に載って搬送通路(1)内を搬送方向(イ)に搬送される播種箱(2)内への土入れ・入れた土均し・スミに残る土取りの各処理を行ったものに灌水するもので、灌水後、播種・覆土などの処理が行われるようになっている。
【0006】
上記処理のうち灌水を行う灌水生成装置は、図1と図2のように、床土フレ−ム(6)の両側部に固定され搬送通路(1)の上方に位置するケ−ス状の機体内に、前後に間隔をあけて2本の灌水パイプ(3)(3)を搬送方向(イ)に略々直交状態に横架し、その各灌水パイプ(3)(3)の下面には左右横方向にスリット状の灌水口(4)が設けられている。
【0007】
また、この灌水パイプ(3)(3)内には上面がわに多数の配水口(8)・・・・・を開口した配水パイプ(9)が挿架され、その配水パイプ(9)の一端がわは電動モ−タにより起動するポンプ(P)の吐出口に連結した送り込みパイプ(10)が連結し、他端がわは栓(11)により閉塞され、その送り込みパイプ(10)の途中には水量調節バルブ(12)・水圧計(13)・止水栓(14)(14)等を設けてあり、(15)はポンプ(P)の吸水パイプを示してある。
【0008】
今、電動モ−タによってポンプ(P)を起動すると、水は送り込みパイプ(10)から図4および図5に矢印(ロ)で示すように配水パイプ(9)内に送り込まれ多数の配水口(8)・・・・・から(ハ)のように出て(ニ)のように下がわに流れ灌水口(4)から落下するようになるが、灌水パイプ(3)内にエアがある状態、つまり、水が灌水パイプ(3)内に充満しない状態ではスリット状の灌水口(4)から出る水は表面張力によって図示するような切れ目(b)が生じ、完全な膜状のものにならないのである。
【0009】
そこで、灌水の開始時は、ポンプ(P)の回転数をアップするとともに、水量調節バルブ(12)を回して配水パイプ(9)内から灌水パイプ(3)への送り込み量を大にするのである。そうすると、灌水パイプ(3)内のエアが速やかに排出されて水が充満し、灌水口(4)から出る水は切れ目(b)のない膜状のものになる。
【0010】
そこで、水量調節バルブ(12)を逆に回して水の送り込み量を所定の灌水量に見合うものに減量調節すると、図3のように灌水口(4)からは切れ目(b)のない正常な必要量の灌水膜(a)が生成されて、搬送通路(1)内を搬送される播種箱(2)内の土に適量の水をムラなく灌水するようになる。
【0011】
また、正常な必要量の灌水膜(a)を生成するのに、前記のようにポンプ(P)の回転数アップと水量調節バルブ(12)による水量の調節とによって生成するようにしてもよいが、電源と電動モ−タとをインバ−タを介して接続し、ポンプ(P)の起動時、即ち、電動モ−タの起動時[灌水口(4)から出る水が切れ目(b)のない膜状のものになるまでの数秒間]は回転数を大にし、起動後自動的に電動モ−タの回転数を所定の灌水量を送り込む回転数に復帰させるようにすれば調節の手間が省けるのである。
【0012】
尚、図6に示してあるものは、前記播種フレ−ム(7)上に設置されて搬送通路(1)内を搬送されてくる灌水後の播種箱(2)に播種する播種機であって、供給ホッパ−(16)から繰出しロ−ル(17)の(ホ)方向の回転により繰出しロ−ル(17)の軸芯方向に形成した繰出し溝(18)・・・・・にはまって繰出される粒子は誘導材(19)によって下方に案内され落下して播種されるようになり、供給ホッパ−(16)から繰出されるもののうち過剰粒は板状のブラシ(20)によって堰止されるとともに、大形回転ブラシ(21)により戻され、繰出し溝(18)から落下しないものは小形回転ブラシ(22)によって取り除かれるのである。
【0013】
この繰出しロ−ル(17)の繰出し溝(18)は、図7のように周面から軸芯に向かうところの掻出し面(23)と、この掻出し面(23)に対設する取込み面(24)とのなす角度(α)を45度にして横方向に列設し、粒子の繰出し溝(18)へのはまり込みと小形回転ブラシ(22)による取り除きの向上をはかっている。
【0014】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、次に記載するような効果を奏する。
【0015】
搬送通路内を搬送する播種箱の上方に、その搬送方向と略々直交する横方向に灌水パイプを横架し、該灌水パイプに横方向のスリット状の灌水口を設けて、灌水パイプ内に送り込まれる水を灌水口から膜状にして落下させる構成にした播種箱用灌水膜生成装置において、電源と電動モータ間にインバータを介在させ、該電動モータに接続するポンプの起動時に正常な潅水幕を生成する回転数よりも大にし、灌水パイプ内への送り込み量を増大させて切れ目のない膜状に完成させたのち、一定時間経過後に前記電動モータの回転数を正常な潅水膜を生成するポンプの送り込み量に復帰させる回転数の制御をしたことを特徴とする播種箱用灌水膜生成装置にしたので、灌水パイプの長さが長くなって容量が大になっても、灌水の開始時に水の送り込み量を大にすることによってエアの排出が速やかになり灌水パイプ内に水が充満して灌水口から出るものが切れ目のない膜状のものに早期に完成され、灌水パイプ内への送り込み量を大にした時点から一定時間経過後に、正常な潅水幕を生成する送り込み量に自動的に復帰する回転数の制御をしたので、能率よく且つ適確に灌水膜を得ることができて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 灌水膜生成装置の一部分を残して示す縦断正面図である。
【図2】 灌水膜生成装置と関連する装置を示す側面図である。
【図3】 正常な灌水膜を生成している状態の作用説明図である。
【図4】 図1のA−A線における断面図兼作用説明図である。
【図5】 灌水膜に切れ目ができている状態を示す作用説明図である。
【図6】 播種機の縦断側面図である。
【図7】 繰出し溝の形状を示す図である。
【符号の説明】
1 搬送通路
2 播種箱
3 灌水パイプ
4 灌水口
イ 搬送方向
a 灌水膜
b 切れ目
P ポンプ
Claims (1)
- 搬送通路(1)内を搬送する播種箱(2)の上方に、その搬送方向(イ)と略々直交する横方向に灌水パイプ(3)を横架し、該灌水パイプ(3)に横方向のスリット状の灌水口(4)を設けて、灌水パイプ(3)内に送り込まれる水を灌水口(4)から膜状にして落下させる構成にした播種箱用灌水膜生成装置において、電源と電動モータ間にインバータを介在させ、前記電動モータに接続するポンプ(P)の起動時に正常な潅水幕(a)を生成する回転数よりも大にし、灌水パイプ(3)内への送り込み量を増大させて切れ目(b)のない膜状に完成させたのち、一定時間経過後に前記電動モータの回転数を正常な潅水膜(a)を生成する前記ポンプ(P)の送り込み量に復帰させる回転数の制御をしたことを特徴とする播種箱用灌水膜生成装置。
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JP33821997A JP3963543B2 (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 播種箱用潅水膜生成装置 |
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JPH11151047A JPH11151047A (ja) | 1999-06-08 |
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JP33821997A Expired - Fee Related JP3963543B2 (ja) | 1997-11-20 | 1997-11-20 | 播種箱用潅水膜生成装置 |
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JP (1) | JP3963543B2 (ja) |
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1997
- 1997-11-20 JP JP33821997A patent/JP3963543B2/ja not_active Expired - Fee Related
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