JP3962008B2 - 無線通信システム及び無線通信装置ならびに無線通信方法 - Google Patents

無線通信システム及び無線通信装置ならびに無線通信方法 Download PDF

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本発明は周波数方向および時間方向の2次元拡散を伝送路状態等に応じて適応的に制御する無線通信システム及び無線通信装置ならびに無線通信方法に関する。
マルチキャリア変調とCDMA(Code Division Multiple Access)を組み合わせたマルチキャリアCDMA伝送が幾つか提案されており、周波数方向と時間方向の2次元拡散を行うものも提案されている(例えば非特許文献1および特許文献1を参照)。このような伝送技術では、広帯域の信号を比較的狭帯域の複数のキャリアに分割し、分割後のキャリアを単位として周波数軸上への拡散を行う。
マルチキャリアCDMA伝送では、マルチパスの影響により複数キャリアの中で受信電界強度の弱いキャリアが生じることがある。このようなキャリアを含めて逆拡散又は復調を行うと、復調信号の品質に劣化が生じてしまう。マルチパス歪が少ない場合、伝送路状態は比較的周波数方向にフラットであるが、マルチパス歪が大きくなると周波数方向に極めて電界強度の低い、いわゆるノッチ(切欠)を含んだ伝送路状態となる。これはマルチパス伝送路の特徴としてノッチの前後における著しい位相回転が見られるためで、位相が不揃いのまま拡散信号が逆拡散されると、逆拡散後の信号レベルが著しく低下し、通信品質の劣化を招く。
特許文献2には、受信側で伝送路の状態を観測し、周波数方向および時間方向の各方向に対して伝送路状態に応じた拡散率の変更を行うことが記載されている。これは、拡散率を高めることによる拡散ゲインにより、劣悪な伝送路状態における品質の劣化を抑制することを要旨とする。
特許文献3には、受信側で品質測定を行い、回線品質が不良なキャリアに割り当てられたデータを間引いて送信を行うことが記載されている。品質の悪い回線での送信が抑圧されることで、他のユーザに対する干渉を平均的に軽減することが可能である。
特許文献4には、受信側で品質測定を行い、品質の悪いキャリアには特許文献3の場合と同様に送信電力の割り当てを行わず、送信電力の割り当てを行ったキャリアについては、割り当てを行わなかったキャリアの送信電力分相当の電力を割り当てることが記載されている。特許文献4に開示されたものは、受信側での劣化を抑制することができる点で特許文献3と異なる。つまり、キャリアを間引くことで失われてしまう信号電力を他のキャリアの電力を上昇させることで補っている。
以上のように、従来、マルチキャリアCDMAにおいては伝送路状態におけるノッチの影響による通信品質の低下を防ぐために受信側で伝送路推定等を行い、その情報に基づいて送信側で適応的に2次元拡散を制御することが行われている。
特開2003−46481公報 特開2003−46474公報 特開2002−190788公報 特開2003−32218公報 電子情報通信学会技術研究報告 スペクトル拡散 SST2002−05 pp.1−6(2002)
しかしながら、ノッチの前後で位相が回転してしまう問題に対する根本的な解決はなされていない。例えば、特許文献1では伝送路状態の悪化に応じて拡散率を上げることでこれに対応している。確かに、拡散率を上げれば拡散利得が得られ、性能が向上する場合もある。しかし、これがノッチを跨いだ拡散であるならば、ノッチの前後での位相の著しい変化による影響があることから、十分な品質が得られるとは限らない。また、拡散率を上げることは送信レートを低下させることと等価的であり、一定の送信レートが要求される通信への適用が困難である。
特許文献2および特許文献3では、該当するキャリアを避けて通信を行い、その避けたキャリア分を他の良好なキャリアの送信電力を上げることで補っている。この場合もやはりノッチ前後の位相が回転してしまうという問題は未解決であり、十分な性能が達成されるとは言えない。
本発明はかかる事情を考慮してなされたものであり、伝送路状態からノッチを特定して高精度に2次元拡散を制御することのできる無線通信システム及び無線通信装置ならびに無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点に係る無線通信システムは複数のサブキャリアを用いるマルチキャリア変調と、周波数方向および時間方向の2次元拡散とが組み合わされた無線通信を行う無線通信システムである。第1の無線通信装置は、受信信号に基づく伝送路状態を推定する推定手段と、該伝送路状態に生じたノッチに対応する不使用サブキャリアを決定する決定手段と、該不使用サブキャリアを表す情報を第2の無線通信装置に通知する通知手段とを具備する。第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置から通知された情報に基づいて特定される不使用サブキャリアを除いて連続するサブキャリアを選択する選択手段と、該選択手段により選択されたサブキャリアを対象に、前記周波数方向の拡散長と前記時間方向の拡散長との積が一定となるように前記2次元拡散を制御する制御手段とを具備する。
本発明によれば、伝送路状態に生じたノッチを特定して高精度に2次元拡散を制御する無線通信システム及び無線通信装置ならびに無線通信方法を提供できる。特に本発明によれば、マルチパス歪による周波数方向での変動が大きい場合であっても通信動作が良好である。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る無線通信システムに適用される無線通信装置であって、その送信部の構成を示すブロック図、図2は同システムに適用される他の無線通信装置であって、その受信部の構成を示すブロック図である。以下、図1に示す無線通信装置1は送信を行う側、図2に示す無線通信装置2は受信を行う側として説明する。なお、これら無線通信装置1、2の両者は同じ機能を備えるものであり、図示の簡略化のため、無線通信装置1の復調部111は図2に示す無線通信装置2の受信部の構成と同じであり、一方、無線通信装置2の変調部214は無線通信装置1の送信部の構成と同じであるものとする。
図1に示すように、無線通信装置1(以下、「通信機1」と称する)では、送信するデータについてターボ符号化部(Turbo encoder)101により通信路符号化を行った後に、データ変調部102において変調処理およびデータインタリーブを行った後、S/P変換部103によりシリアルデータをパラレルデータに変換する。このパラレルデータの1つ1つのデータ列がマルチキャリア変調における各キャリアに対応する。S/P変換後のパラレルデータに対して2次元拡散部104により2次元拡散コードが乗算される。2次元拡散コードは2次元コードデータ/コード制御部106により制御された2次元コード発生器105から発生される。周波数方向への拡散が行われる場合、S/P変換部103は同一のデータをパラレルデータとして出力するように2次元コードデータ/コード制御部106から制御される。2次元拡散された拡散データは、IFFT部107により逆フーリエ変換を施されてマルチキャリア変調信号となり、GI部108によりガードインターバルが付加された後、無線部109により無線周波数帯域に周波数変換され、アンテナ110より送信される。
一方、図2に示すように、無線通信装置2(以下、「通信機2」)では、アンテナ201で受信された受信信号を無線部202がベースバンド信号に変換する。このベースバンド信号を入力とし、シンボルタイミング検出部(Symbol timing detector)203により時間シンボル同期が確立される。GI部204によりガードインターバルが除去された後、FFT部205によりフーリエ変換が施され、これにより各キャリアの信号成分が抽出される。抽出された各キャリア信号は予め挿入されていたパイロット信号を用いて推定された伝送路情報により伝送路補正がなされ、その後に2次元逆拡散部208により2次元逆拡散処理が施されてパラレルデータ信号として復調される。このパラレルデータ信号はP/S変換部211によりシリアルデータに変換され、さらにデータ復調部212によるデインタリーバおよびデータ復調処理、ターボ復号化部213によるターボ復号処理が行われ、情報信号が得られる。
通信機2は、送信されてきたパイロット信号から伝送路状態の推定を行うチャネル推定部206を備える。このチャネル推定部206には、推定された伝送路状態に基づいて不使用サブキャリアを選択する選択部207が接続される。この選択部207は選択した不使用サブキャリアをあらわす情報を変調部214を介して送信側の通信機1に送信(通知)する。
図3は伝送路状態と周波数方向および時間方向への2次元拡散を行う場合における通信フォーマットを模式的に示したグラフである。このグラフの各軸はそれぞれ電力(Power)、周波数軸、時間軸を示している。送信側である通信機1の2次元拡散部104は、図3(a)に示すように周波数方向に8コード拡散(キャリアf0〜f7)、時間軸方向に1コード拡散を行っている。受信側である通信機2のチャネル推定部206は、各キャリアの電力(受信電界強度)を測定する。図3(a)に示す状態では、ほぼ安定した受信電界強度が得られている。
ここで、時間が経過して受信状態に変化があり、図3(b)の状態になったとする。キャリアf5,f6はマルチパスなどの影響で受信電界強度が極端に悪くなっており、同図から分かるように周波数軸上にノッチ30が生じている。通信機2の不使用サブキャリア選択部207は、チャネル推定部206が推定した伝送路状態(すなわちここでは受信電界強度の測定結果)に基づいて、f5,f6が品質の悪いキャリアであると判断し、これのキャリアを不使用サブキャリアとして特定するための情報を通信機1に通知する。
通知を受けた通信機1は、不使用サブキャリア以外のキャリアを用いて変更前と同一の拡散率となるように周波数軸方向の拡散を行う。具体的には、品質の悪いキャリアであるf5,f6を避けて図3(c)に示すようにf0〜f4,f7〜f9を用い、周波数方向に8コード拡散を行う。
ここで、図4を参照して不使用サブキャリア選択部207の動作を説明する。不使用サブキャリア選択部207は、チャネル推定部206からの各サブキャリアの信号電力を観測し、これらの値をしきい値A0と比較する(図4(c)を参照)。不使用サブキャリア選択部207は、しきい値A0以下の電力レベルが予め定められた時間(例えば5測定区間)にわたって下回った場合、このサブキャリアを品質の悪いサブキャリアとする。
使用しないサブキャリア分の拡散を他のサブキャリアに割り当てることにより、特定のサブキャリアの品質が劣化した時にも安定した通信品質を確保できる。
このように低品質のサブキャリアを適応的に不使用にすることに加え、本実施形態は以下に説明するように2次元拡散を制御することにより通信品質をさらに向上する。
例えば図5に示すようにf5,f6が品質の悪いキャリアでありノッチ30が通信機2で検出されると、これらを不使用サブキャリアとするように通信機1に通知がなされる。通知を受けた通信機1は同図のように周波数方向の拡散長が8、時間方向の拡散長が1である2次元拡散を次のように制御する。すなわち、通信機1の2次元データ/コード制御部106は、品質の悪いサブキャリアを跨がないように連続させて周波数方向の拡散長を4とし、かつ2次元での拡散長が一定となるように時間方向の拡散を2に拡大するよう2次元拡散部104を制御する。その結果得られる通信フォーマットを図5(c)に示す。
周波数方向にノッチ30が入るような場合、そのノッチ30の周波数の前後では信号の位相回転が激しくなる。このようなノッチ30を回避しないまま拡散および逆拡散を行う従来構成では十分な拡散利得が得られない場合がある。これに対し本発明の実施形態によれば、周波数方向でノッチ30を跨いだ拡散が回避され、したがって極めて良好な通信特性を得ることができる。また、2次元での拡散長を一定としていることにより、拡散利得が一定に維持され、安定した通信を確保することも可能となる。
図6は通信機1および通信機2の動作手順を示すフローチャートである。説明の便宜上、通信フォーマットを決定する通信機1を「基地局」とする。また、指定された通信フォーマットでの受信を行う通信機2を「移動局」とする。移動局2では、チャネル推定部206により各サブキャリア毎の品質測定を行う(ステップS1)。サブキャリアが予め定められた期間しきい値を下回ったことを検出し、不使用サブキャリアを選択する(ステップS2)。選択した不使用サブキャリアを不使用サブキャリア要求として基地局1に送信(通知)する(ステップS3)。基地局1は、通知された要求に応じて不使用サブキャリアを決定する(ステップS4)。そして不使用サブキャリアを除いて使用するサブキャリアおよびそのときの2次元拡散方法(周波数方向の拡散長/時間方向の拡散長/拡散コード等)を決定する(ステップS5)。その後、基地局1から移動局2に、決定したサブキャリア番号や拡散パラメータおよびその通信フォーマットへ変更する時刻などを表す不使用サブキャリア応答が送信される(ステップS6)。基地局1および移動局2ともに、指定した時刻tchにおいて新しい通信フォーマットへの変更を行う(ステップS7)。
(第2実施形態)
図7、図8を参照しながら本発明の第2実施形態を説明する。図7は、各サブキャリアの品質が総じて悪い場合を示している。f0〜f7の8本のサブキャリアにおいて、しきい値A0を下回るサブキャリアが3本ある。つまり、所要品質を下回るサブキャリアが多く、しきい値A0を上回る場合でもマージンが非常に小さい。この状態で第1実施形態や第2実施形態において説明したような適応制御を実行した場合、サブキャリアの選択や拡散コードの割り当てが出来なくなったり、所要の拡散長を一定に維持することが困難になる場合が考えられる。
そこで本発明の第2実施形態は全ての各サブキャリアの受信品質を基地局1に通知し、又はしきい値A0を下回る品質のサブキャリアに関してのみ各サブキャリアの受信品質を基地局1に通知し、基地局側で不使用のサブキャリアを決定するよう構成される。
図8のフローチャートに示すように、移動局2はサブキャリア毎の受信品質を測定し(ステップS1)、しきい値A0を下回るものを状態報告サブキャリアとして選択する(ステップS2)。選択したサブキャリアの受信状態情報を基地局1に送信する(ステップS3)。基地局1は、通知された受信状態情報を元に不使用サブキャリアを決定する(ステップS4)。なお、本実施形態では、使用しているサブキャリアの例えば20%以上が品質を満たしていない場合、総じてサブキャリアが悪い状態(特定のサブキャリアのみ除外して拡散を行っても特性の改善量が小さい)にあると判断し、該当のサブキャリアを不使用とはせずに通信を継続する。一方、20%以下のサブキャリアが所定品質を下回っている場合には、基地局側で不使用サブキャリアを決定し(ステップS4)、不使用サブキャリアの除いた使用するサブキャリアおよび拡散コード等を決定し(ステップS5)、移動局2に通知することで通信フォーマットを変更する(ステップS6)。
このような第2実施形態によれば、総じて通信品質が悪い場合にはフォーマット変更を行わないことで、頻繁なフォーマット変更を防止することができる。また、フォーマット変更後に通信品質の改善を確実に得ることも可能となる。
(第3実施形態)
本実施形態はVSF−OFCDM(Variable Spreading Factor - Orthogonal Frequency and Code Division Multiplexing)に本発明を適用したものである。図9は本発明の第3実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。2次元コード決定回路112を備える点以外は第1実施形態で説明した通信機1と同様の構成である。
本実施形態では、通信機1000の2次元コード決定回路112が2次元コードの決定を行う。受信側の通信機(不図示)は、チャンネル推定部(Channel estimator)の出力を観測することにより、所定のしきい値以下のサブキャリアを同定し、不使用サブキャリアを選択する。
図10(a)は周波数方向に拡散(コード)長16の拡散符号(C0,C1,C2…C15)を用いた拡散の状態を示す。図10(b)の状態では、伝送路による劣化が生じ、周波数f9とf10の2箇所が所要品質を満たさないことが、しきい値に基づいて判定されている。
図11にVSF−OFCDMに用いられる直交拡散符号を示す。この符号は、SF=1から階層的に符号が構成され、コードツリー上の他の枝であれば、互いに直交するという性質をもつ符号である。例えば、SF=16(拡散長16)のユーザと、SF=8(拡散長8)のユーザが同時に通信を行うと仮定すると、コード番号Cn16.1とCn8.1は階層的に親子の関係にあるため、同時に使用出来ない。しかし、Cn8.2とCn16.1はそれぞれ親子の関係ではない(Cn8.1とCn8.2で分離されている)ことから、同時に使用しても干渉が発生しない。
図10(a)では、あるユーザ(user1)がSF=16のコード(C0,C1,C2…C15)で通信を行っていると同時に、他のユーザ(user2)がSF=8のコード(C’0,C’1…C’7)で通信を行っている。SF=16とSF=8のコードが直交する条件は、コードの基点が一致していることである。つまり、C0とC’0の位置が同じであることが条件であり、仮にC0とC’1が同じ位置である場合には直交条件が崩れ、干渉が発生する。
図12は、2次元コード決定回路の動作手順を示すフローチャートである。通信機2からは、図10(b)のような伝送路であることからf9およびf10が不使用サブキャリアとして通知される。2次元コード決定回路112は、まず不使用サブキャリアがいくつ通知されたかをカウントし(ステップS1)、予め定められたしきい値以上のサブキャリアが不使用な場合、コード変更の処理を行わない(ステップS2)。これは、たとえば不使用サブキャリアが拡散長16に対して10個あった場合、最適なコード選択が出来ない可能性が高く、またコード選択を行っても有効な性能改善効果が得られないためである。
ここで、f9、f10と2つのサブキャリアが不使用と報告され、不使用サブキャリア数しきい値が例えば8に設定されており、ステップS3に進む。ステップS3では、当初の周波数方向の拡散長16をその1/2の8とし、図10の直交性を満たす位置に8個連続したサブキャリアが取れるか否かを判定する(ステップS4,S5)。つまり、ここではf0−f7,f8−f15のどちらかに連続して良好なサブキャリアが存在するかを判定する。本実施形態では、f0−f7に連続して良好なキャリアが存在するため、周波数方向の拡散長を8とし(ステップS6)、時間方向の拡散長を2とする(ステップS7)。計8×2=16の拡散長となり、同一の拡散長が確保され、安定した品質の通信を継続することが可能となる。その結果得られる通信フォーマットを図10(c)に示す。
一定の拡散長を確保するためには、品質の悪化したコードをスキップし、図13のようにコードを配置することも可能である。しかし、階層的コードを使用している場合、他のユーザがSF=8のコードをf8−f15で(C’1,C’2…C’7)を使用しており、1ユーザのみがコードの位置を変更すると、他ユーザとの間の直交性が崩れて干渉が発生することから通信が不可能になってしまう。従って、1ユーザのみが通信を行っている場合には問題にならないが、2ユーザ以上がコード多重により同時に通信を行う場合、まずは周波数方向に連続した良好な拡散長を確保し、その拡散長分の周波数が階層化コードのコード開始位置と合致していることが必要となる。本実施形態では、これらの点を考慮し、トータルの拡散長を維持し、かつ品質を一定に保ちつつ、階層化コードの直交を崩さない2次元コード割り当てを行う。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明は周波数軸での拡散を行う通信方式全般に利用可能であり、特にセルラー通信方式に有効である。
本発明の第1実施形態に係る無線通信システムに適用される無線通信装置であって、その送信部の構成を示すブロック図 本発明の第1実施形態に係る無線通信システムに適用される無線通信装置であって、その受信部の構成を示すブロック図 伝送路状態と周波数方向および時間方向への2次元拡散を行う場合における通信フォーマットを模式的に示したグラフ 不使用サブキャリア選択部の動作を説明するための図 第1実施形態における2次元拡散を説明するための図 通信機1および通信機2の動作手順を示すフローチャート 本発明の第2実施形態を説明するための図 第2実施形態の動作手順を示すフローチャート 発明の第3実施形態に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 第3実施形態を説明するための図 VSF−OFCDMに用いられる直交拡散符号を示す図 2次元コード決定回路の動作手順を示すフローチャート 一定の拡散長を確保するためのコード配置を示す図
符号の説明
1…無線通信装置(通信機)、101…ターボ符号化部、102…データ変調部、103…S/P変換部、104…2次元拡散部、105…2次元コード発生器、106…2次元コードデータ/コード制御部、107…IFFT部、108…GI(ガードインターバル)部、109…無線部、110…アンテナ、111…復調部

Claims (4)

  1. 複数のサブキャリアを用いるマルチキャリア変調と、周波数方向および時間方向の2次元拡散とが組み合わされた無線通信を行う無線通信システムにおいて、
    第1の無線通信装置は、受信信号に基づく伝送路状態を推定する推定手段と、該伝送路状態に生じたノッチに対応する不使用サブキャリアを決定する決定手段と、該不使用サブキャリアを表す情報を第2の無線通信装置に通知する通知手段とを具備し、
    前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置から通知された情報に基づいて特定される不使用サブキャリアを除いて連続するサブキャリアを選択する選択手段と、該選択手段により選択されたサブキャリアを対象に、前記周波数方向の拡散長と前記時間方向の拡散長との積が一定となるように前記2次元拡散を制御する制御手段とを具備することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記2次元拡散に階層構造を有する直交拡散符号を用いることを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 複数のサブキャリアを用いるマルチキャリア変調と、周波数方向および時間方向の2次元拡散とが組み合わされた無線通信を行う無線通信装置において、
    伝送路状態に生じたノッチに対応する不使用サブキャリアを表す情報を他の無線通信装置から受信する受信手段と、
    前記情報に基づいて特定される不使用サブキャリアを除いて連続するサブキャリアを選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択されたサブキャリアを対象に、前記周波数方向の拡散長と前記時間方向の拡散長との積が一定となるように前記2次元拡散を制御する制御手段とを具備することを特徴とする無線通信装置。
  4. 複数のサブキャリアを用いるマルチキャリア変調と、周波数方向および時間方向の2次元拡散とが組み合わされた無線通信方法において、
    受信信号に基づく伝送路状態を第1の無線通信装置において推定するステップと、
    前記伝送路状態に生じたノッチに対応する不使用サブキャリアを決定するステップと、
    該不使用サブキャリアを表す情報を第2の無線通信装置に通知するステップと、
    前記第1の無線通信装置から通知された情報に基づき特定される不使用サブキャリアを除いて連続するサブキャリアを前記第2の無線通信装置において選択するステップと、
    前記連続するサブキャリアを対象に、前記周波数方向の拡散長と前記時間方向の拡散長との積が一定となるように前記2次元拡散を制御するステップと
    を具備することを特徴とする無線通信方法。
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