JP3961383B2 - 決済処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末から商取引に関する決済に必要な情報を無線により受信して決済処理を行なう決済処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、近距離無線通信機能を有した携帯機器が続々と市場に現れている。近距離無線通信は、空中線電力が所定値以下に限定されていて、無免許で電波を使うことができる。例えばブルートゥースは、10m程度の近距離無線通信のインタフェース規格であり、携帯電話機等の携帯機器に用いられている。
【0003】
近距離無線通信機能を有した携帯電話機に例えば電子マネーデータを記憶保持させて、店舗での決済に利用することが考えられている。この場合、店舗に設置されているポイント・オブ・セールス(POS)端末は、携帯電話機に記憶保持されている電子マネーデータを代金として近距離無線通信により受信して決済処理を行う。
【0004】
POS端末は、近距離無線通信における親機として機能し、自分と通信可能な携帯電話機が自分の近辺に存在しているか否かを検知する。POS端末と近距離無線通信が可能な携帯電話機を携帯した顧客が来店すると、その携帯電話機は子機としてPOS端末に接続される。こうして、POS端末には、近距離無線通信機能を備えた携帯電話機を携帯した顧客が来店する毎に、次々とその携帯電話機が検知される。
【0005】
このように、POS端末には複数の携帯電話機が検知されるので、オペレータは、POS端末に検知されている複数の携帯電話機の中から決済を行なう顧客の携帯電話機を特定する必要がある。そこで、決済を行なう顧客の携帯電話機を特定するための第1の方法として、次の方法が考えられている。この第1の方法では、オペレータが決済を行なう顧客に携帯している携帯電話機の電話番号を尋ねる。そして、その顧客が答えた電話番号に基づいてオペレータが決済を行なうべき携帯電話機を特定する。
【0006】
また、決済を行なう顧客の携帯電話機を特定するための第2の方法として、次のような方法も考えられている。この第2の方法では、POS端末が携帯電話機を複数同時に検知しないように、POS端末による近距離無線通信の通信可能領域を常に極狭い特定エリアに絞る。決済を行なう顧客は、その特定エリア内に自分の携帯電話機をかざす。そして顧客は、この状態で、携帯電話機を操作して決済処理に必要なデータ(例えば暗証番号など)を入力する。こうすることにより、POS端末に携帯電話機を特定させる方法である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第1の方法では、その顧客の電話番号は図らずも周りにいる不特定多数の人々にも結果として知らしせしめることになる。したがって、多くの顧客はそのような方法による特定には躊躇すると考えられる。また、オペレータは決済処理に必要な操作に先立って口頭により客の電話番号を確認しなければならないので、決済が大変煩雑になる。
【0008】
第2の方法では、決済時に複数の顧客がPOS端末前に密集して並ぶことがあるので、この距離を考慮して特定エリアを決める必要がある。ところが、無線による通信可能領域はちょっとした環境の変化(決済待ち顧客の人数など)により大幅に変わってしまう。そのため、その設定が難しい。また、POS端末近傍の極狭い特定エリア内に携帯電話機をかざしながら操作をするのは、顧客に無理な姿勢を強いることになり実用的ではない。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、不特定多数の者がそれぞれに携帯している複数の携帯機器の中から、決済を行なう者が携帯している携帯機器を無線通信により特定し、その特定した携帯機器から取得したデータに基づいて決済処理を行なうことができる決済処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無線通信アドレスを有する携帯端末と無線通信を行なう無線部を有し、この無線部で前記携帯端末から商取引の決済に必要な情報を受信して決済処理を行なう決済処理装置において、無線部の無線通信範囲を該無線部のアンテナ近傍とする第1の通信範囲とこの第1の通信範囲よりも広い第2の通信範囲とで切換える通信範囲切換え手段と、この通信範囲切換え手段により無線部の無線通信範囲を第1の通信範囲に設定して、アンテナに接近した1つの携帯端末から前記無線通信アドレスを取得するアドレス取得手段と、このアドレス取得手段により1つの携帯端末から無線通信アドレスを取得すると、通信範囲切換え手段により無線部の無線通信範囲を第2の通信範囲まで広げる通信範囲拡張手段と、この通信範囲拡張手段により無線部の無線通信範囲が第2の通信範囲まで広げられた状態で、アドレス取得手段により取得した無線通信アドレスが設定されている一つの携帯端末から商取引の決済に必要な情報を受信する決済データ受信手段と、この決済データ受信手段により受信した商取引の決済に必要な情報に基づいて決済処理を行なう決済処理手段とを備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
はじめに、第1の実施の形態について説明する。なお、この第1の実施の形態は決済処理装置としてPOS端末、携帯端末として携帯電話機を適用した場合に本発明を適用したものである。
【0014】
図1は顧客側から見たPOS端末の外観を示す図である。1はPOS端末で、このPOS端末1には、顧客に携帯電話機による決済方法のガイダンスなどを表示するための青枠で縁取られたガイダンス表示部2、顧客に表示を行なうための顧客側表示部3、ブルートゥースにより通信を行なうためのアンテナ4、オペレータに表示を行なうためのオペレータ側表示部5、入力を行なうための各種キーを備えたキーボード6、商品に貼られているバーコードを読取るためのスキャナ7が設けられている。
【0015】
図2はPOS端末の主要な構成を示す制御ブロックを示す図である。11は制御部本体としてのCPU(中央処理装置)、12はCPU11に実行させる各種プログラム、ブルートゥースにより通信を行なうための機器ID及びガイダンス表示部2に表示させるためのメッセージなどが格納されたROM(リード・オンリー・メモリ)、13はワークエリアなどのエリアが形成されたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、14はキーボード6からの入力を制御するキーボード制御部、15はスキャナ7からの情報を制御するスキャナ制御部、16は現金を収納するためにドロワ17の開放を行なうドロワ開放機構、18はガイダンス表示部2への表示を制御するガイダンス表示制御部、19は顧客側表示部3への表示を制御する顧客側表示制御部、20はオペレータ側表示部5への表示を制御するオペレータ側表示制御部である。
【0016】
また、21はアンテナ4を介してブルートゥースにより他の機器から送信される情報を受信する受信部、22はアンテナ4を介してブルートゥースにより外部へ情報を送信するためにパワー制御端子23から電圧が与えられる送信アンプ24を備えた送信部、25は電圧を電圧V1に設定する電圧設定回路26及び電圧をV1より高い電圧であるV2に設定する電圧設定回路27を切換えるための通信範囲切換え手段としての切換えポートである。
【0017】
前記送信アンプ24のパワー制御端子23に与えられる電圧は前記切換えポート25の切換えにより電圧設定回路26を介して電圧V1又は電圧設定回路27を介して電圧V2が与えられるようになっている。
【0018】
前記CPU11と、ROM12、RAM13、キーボード制御部14、スキャナ制御部15、ドロワ開放機構16、ガイダンス表示制御部18、顧客側表示制御部19、オペレータ側表示制御部20、受信部21、送信部22、切換えポート25とはバスライン28を介して接続されている。
【0019】
前記パワー制御端子23に前記切換えポート25の切換えにより電圧設定回路26を介して電圧V1が与えられるとアンテナ4から出力されるブルートゥースの通信範囲は数十センチ程度になり前記ガイダンス表示部2、つまり青枠のエリア付近とだけ通信が可能となる(第1の通信範囲)。また、前記パワー制御端子23に前記切換えポートの切換えにより電圧設定回路27を介して電圧V2が与えられるとアンテナ4から出力されるブルートゥースの通信範囲は10メートル弱程度の通信距離になり広い範囲で通信が可能となるようになっている(第2の通信範囲)。
【0020】
前記ROM12に格納されるメッセージは、顧客に携帯電話機による決済方法を説明するメッセージや、「青枠のエリアにお持ちの携帯電話機をかざしてください」、「小計金額送信完了」、「金額を確認して決済の承認をして下さい」、「決済終了」などのメッセージである。
【0021】
前記キーボード6には、商品の登録を宣言するための「登録」キー、決済を行なう携帯電話機とブルートゥースで接続し電子的な金銭情報、例えば、電子マネー情報(決済に必要な情報)を取得して決済を行なう電子決済を宣言するための「電子決済」キー、小計をとるための「小計」キー、決済を行なうための「預/現計」キーなどが設けられている。
【0022】
図3は携帯電話機の主要な構成を示すブロック図である。31は制御部本体としてのCPU、32は各種プログラムやブルートゥースにより通信を行なう機器の持つ無線通信アドレスとしての機器ID33が格納されたROM、34は電子的な金銭情報、例えば電子マネー情報35を記憶しておくEEPROM(エレクトリック・イレイザブル・リード・オンリー・メモリ)、36はワークエリアなどのエリアを形成したRAM、37は表示部38での表示を行なうための表示制御部、39は複数の入力キーで構成された入力部40からの入力を制御する入力制御部、41はアンテナ42を介してブルートゥースにより通信を行なうための通信モジュールである。
【0023】
また、前記CPU31と、ROM32、EEPROM34、RAM35、表示制御部37、入力制御部39、通信モジュール41がバスライン43を介して接続されている。
【0024】
図4は、POS端末1のキーボード6に設けられた「登録」キーの入力をCPU11が検出したときに行なう処理の流れを示す図である。
CPU11は「登録」キーの入力を検出するとこの処理を開始し、先ず、ステップST1にて、「電子決済」キーの入力を受け付けたかを判断する。この判断で「電子決済」キーの入力を受け付けていないと判断すると、ステップST2にて、スキャナ7から読取られた情報をスキャナ制御部15で制御し商品の登録を受け付け、ステップST3にて、「小計」キーの入力を受け付けると顧客側表示制御部19を制御して顧客側表示部3に小計を表示し、ステップST4にて、「預/現計」キーの入力を受け付けてドロワ開放機構16を制御してドロワ17を開放する。
【0025】
また、ステップST1の判断にて、「電子決済」キーの入力を受け付けたと判断すると、ステップST5にて、切換えポート25を切換え電圧設定回路26を介してパワー制御端子23に電圧V1を与え(通信範囲設定手段)、ステップST6にて、スキャナ7により読取られた情報をスキャナ制御部15で制御し商品登録を受け付ける。
【0026】
そして、ステップST7にて、「小計」キーの入力を受け付けると、ステップST8にて、顧客側表示制御部19を制御して顧客側表示部3に小計金額及びガイダンス表示制御部18を制御してガイダンス表示部2にROM12に格納されているメッセージ「青枠のエリアにお持ちの携帯電話機をかざしてください」を表示する。
【0027】
次に、ステップST9にて、携帯電話機と通信を行い、携帯電話機のROM32に格納されている機器ID33を取得する。この機器ID33を取得すると、ステップST10にて、この機器ID33で特定される携帯電話機に小計金額情報を送信し、ステップST11にて、オペレータ側表示制御部20を制御してオペレータ側表示部5にメッセージ「小計金額送信完了」を表示する。
【0028】
次に、ステップST12にて、切換えポート25を切換え電圧設定回路27を介してパワー制御端子23に電圧V2を与え(通信範囲拡張手段)、ステップST13にて、ROM12に格納されたメッセージ「金額を確認して決済の承認をしてください」をメッセージ情報として携帯電話機に送信する。
【0029】
そして、ステップST14にて、取得した機器ID33と機器IDの一致する携帯電話機から送信される情報を受け付けてその情報が決済承認を示している情報かを判断し、受信した情報が決済を承認する情報であれば、ステップST15にて、小計金額分の電子マネーによる電子決済を行い、ROM12に格納されたメッセージ「決済終了」を顧客側表示制御部19及びオペレータ側表示制御部20を制御し顧客側表示部3及びオペレータ側表示部5に表示し、さらに、取得した機器ID33で特定される携帯電話機にメッセージ情報として送信する(決済処理手段)。また、ステップST14の判断にて、受信した情報が決済を承認する情報でなければ、前述したステップST4の処理、つまり、「預/現計」キーの入力を受け付けてドロワ開放機構16を制御してドロワ17を開放する。
【0030】
ステップST4にて現金による決済処理が行われたとき、または、ステップST15にて電子決済が行われたときにCPU11はこの処理を終了する。
【0031】
以下、商品の販売を行なう店舗内にブルートゥースによる通信可能な携帯電話機を所持している複数の顧客がいる場合に、オペレータがPOS端末1を操作して携帯電話機により決済を希望する顧客と決済を行なう場合で説明する。
【0032】
顧客が購入する商品の決済を行なうためにPOS端末1の前にくると、POS端末1の顧客側にはガイダンス表示部2に表示される、例えば図5に示すように携帯電話機を使用した決済を行なうことができる表示と共に顧客側表示部3に表示されるコマーシャルの表示を顧客は視認する。
【0033】
そして、顧客が携帯電話機による決済をしたいことをオペレータに伝えると、オペレータは「登録」キーを入力し、続いて「電子決済」キーを入力した後スキャナ7を使用して顧客の購入する商品のバーコードを読取っていく。
【0034】
オペレータは商品登録が終了すると「小計」キーを入力する。この「小計」キーの入力によりガイダンス表示部2にメッセージ「携帯電話機を青枠のエリアにかざしてください」が表示されると共に顧客側表示部3に小計金額が表示される。
【0035】
顧客はメッセージの通りに青枠のエリア付近に携帯電話機をかざすと、携帯電話機の表示部38に小計金額が表示される。そして、顧客は携帯電話機を手元に戻すと、POS端末1のガイダンス表示部2に、「金額を確認して決済の承認をしてください」という表示を視認する。
【0036】
そして、顧客は手元に戻した携帯電話機を顧客の好む自由な位置で操作して決済承認を行なう入力をする。そして、オペレータ側表示部5、ガイダンス表示部3及び携帯電話機の表示部38に「決済終了」のメッセージが表示され決済処理が終了する。
【0037】
この第1の実施の形態によると、POS端末1のブルートゥースの通信範囲がガイダンス表示部2の青枠のエリア付近のみ通信が可能となるときに、決済を行なう顧客に携帯電話機を青枠のエリアにかざしてもらうことによりPOS端末1はその携帯電話機の機器ID33を取得する。この機器IDを取得した後、POS端末1はブルートゥースの通信範囲を顧客の好む自由な位置で携帯電話機の決済処理の操作できるように広げる。これによりPOS端末1には複数の携帯電話機が接続されるが、決済を行なう携帯電話機は取得してある機器ID33により特定することができる。従って不特定多数の携帯電話機がブルートゥースにより接続されても決済に使用する携帯電話機を特定して電子マネー情報を受信して電子決済を行なうことができる。
【0038】
また、ブルートゥースによる通信範囲を広くすることにより、顧客は、携帯電話機を操作する位置をガイダンス表示部2の青枠のエリア付近に限定されず、顧客の好む自由な位置で操作することができる。
【0039】
なお、前述した第1の実施の形態は本発明をPOS端末と電子マネーのような金銭情報を格納した携帯電話機とでブルートゥースにより通信して決済処理を行なう場合について述べたが必ずしもこれに限定するものではなく、無線通信アドレスと決済に必要な情報をもっている携帯端末と無線通信部を有した決済処理装置であれば適用できるものである。
【0040】
また、オペレータが「電子決済」キーを入力することによりPOS端末1のブルートゥースの通信範囲を青枠のエリアに限定するようにしたが、通常青枠のエリア付近に限定しておき、携帯電話機の機器ID33を取得したならば通信範囲を広げ、決済が終了したときに再度青枠のエリアに通信範囲を限定するようにしても勿論良い。
【0041】
さらに、携帯電話機から取得する決済に必要な情報は金銭的な情報、例えば電子マネーとしたが、ポイントカードや金額の割引を行なうための情報としてもよいし、これら全てを含む情報としても良い。
【0042】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を用いて説明する。
なお、この第2の実施の形態も、店舗に設置されているPOS端末1に本発明を適用して決済処理装置としたもので、すなわち、POS端末1は、近距離無線通信における親機としての機能を備えている。また、POS端末1は、近距離無線通信における子機としての機能を備えた携帯機器(店舗を訪れた顧客が携帯している携帯電話機)から決済に必要なデータを取得し、この取得した決済用データに基づいて決済処理を行なう。
【0043】
この実施形態における携帯電話機は、本来備えている移動体通信機能の他に、POS端末1と近距離無線通信によりデータの送受信が可能な近距離無線通信機能を備えている。また携帯電話機は、決済用データとして金銭的な価値が数値化(電子データ化)された電子マネーの値を記憶保持している。
【0044】
この第2の実施の形態において、POS端末1は、その外観が図1に示した第1の実施の形態と同様であり、その外周面には、ガイダンス表示部2、顧客側表示部3、アンテナ4、オペレータ側表示部5,キーボード6等が設けられている。また、POS端末1には、スキャナ7が接続されている。
【0045】
POS端末1の決済を行なう顧客と対向する面側には、ガイダンス表示部2と顧客側表示部3とアンテナ4とが互いに近接して設けられている。ガイダンス表示部2は、顧客に携帯電話機による決済方法に関するガイダンスなどを表示する。このガイダンス表示部2の表示面の周囲は、青色の枠で縁取られている。顧客側表示部3は、決済を行なう顧客に売上として登録する商品の名称や価格などの取引に関係する一般的な情報などを表示する。
【0046】
アンテナ4は、ブルートゥースなどの近距離無線通信で使われる所定周波数の電波を送信データに基づいて装置外部に向けて放射する。アンテナ4は、POS端末1の周りに放射されている近距離無線通信用周波数の電波を捉える。アンテナ4は、その指向性がガイダンス表示部2の表示面上の所定空間に向けられている。
【0047】
図6は第2の実施の形態におけるPOS端末1の主要な構成を示す制御ブロック図であり、図2と同一部分には同一符号を付している。この第2の実施の形態におけるPOS端末1は、CPU11、ROM12、RAM13、キーボード6、キーボード制御部14、スキャナ7、スキャナ制御部15、ドロワ17、ドロワ開放機構16、ガイダンス表示部2、ガイダンス表示制御部18、顧客側表示部3、顧客側表示制御部19、オペレータ側表示部5、オペレータ側表示制御部20、受信部21、送信部22、アンテナ4の他、電圧制御部51と時計部52とを備えている。
【0048】
前記CPU11と、ROM12、RAM13、キーボード制御部14、スキャナ制御部15、ドロワ開放機構16、ガイダンス表示制御部18、顧客側表示制御部19、オペレータ側表示制御部20、受信部21、送信部22、電圧制御部51、時計部52とはバスライン28を介して接続されている。
【0049】
CPU11は、POS端末1の制御を司るとともに、所定のプログラムを読み込み、それに基づく所定の処理を行なう。ROM12には、CPU11によって実行される各種プログラムの他に、各表示部に表示させる各種メッセージ情報,携帯電話機用プログラム及び機器ID等が格納されている。携帯電話機用プログラムは、携帯電話機のCPUに所定の処理を行なわせるもので、決済処理を行なう際に近距離無線通信により携帯電話機に送られる。機器IDは、近距離無線通信において他の近距離無線通信機器と識別できるように、各通信機器に対して固有的に割り振られている識別用固有データである。機器IDは、近距離無線通信における混信や傍受などを防止するために行なわれている周波数ホッピング(使う電波の周波数を短時間で次々に切換えていく通信方式)のパターンを算出決定する際にも使われる。
【0050】
RAM13には、CPU11によって実行される各種のプログラムに基づいて各種のデータが格納される。
【0051】
キーボード制御部14は、キーボード6から入力されたデータを取込み、バスライン28を介してCPU11やRAM13に送る。スキャナ制御部15は、スキャナ7が読取ったバーコードデータを取込み、バスライン28を介してCPU11やRAM13に送る。ドロワ開放機構16は、現金等を収納するためのドロワ17を開放させる。ガイダンス表示制御部18は、CPU11からの指示により各種情報をガイダンス表示部2に表示させる。顧客側表示制御部19は、CPU11からの指示により各種情報を顧客側表示部3に表示させる。オペレータ側表示制御部20は、CPU11からの指示により各種情報をオペレータ側表示部5に表示させる。
【0052】
受信部21は、アンテナ4で捉えた近距離無線通信用の電波に基づいて他の近距離無線通信機器から送信されたデータを受信し、この受信したデータをバスライン28を介してCPU11やRAM13に送る。受信部21は、CPU11の制御によりその受信感度を低感度,中感度,高感度と任意に変更できる。低感度の状態では、ガイダンス表示部2に密接している近距離無線通信機器から発せられた近距離無線通信用周波数の電波しか検知することができない。低感度より感度を上げた中感度の状態では、POS端末1と数十センチメートル離れたところに存在している近距離無線通信機器から発せられた近距離無線通信用周波数の電波までも検知することができる。さらに感度を上げた高感度の状態では、POS端末1と数メートル離れたところに存在している近距離無線通信機器から発せられた近距離無線通信用周波数の電波までも検知することができる。受信部21の受信感度の範囲は、低感度の状態から中感度の状態までは徐々に変えることができる。このような受信感度の変化は、例えば、先ず、アンテナ4で捉えた電波の電界強度を測定する。次に、その測定した電界強度と、受信感度別に設定された基準値のなかからCPU11により選択された1つの基準値とを比較する。そして、電界強度が基準値より低いとき、その電波を選択する。
【0053】
送信部22は、他の近距離無線通信機器に対して送信するデータに応じた近距離無線通信用の電波をアンテナ4から放射させる。送信部22はパワー制御端子23から電圧が与えられる送信アンプ24を備えている。電圧制御部51は、パワー制御端子23に印加する電圧を制御する。電圧制御部51からパワー制御端子23に印加される電圧により、近距離無線通信により電波を送信することが可能な送信範囲は変化する。この送信範囲は、このPOS端末1においては、アンテナ4の近傍、つまり前記ガイダンス表示部2を囲う青枠のエリア付近である第1の送信範囲(アンテナ4から数センチ程度の距離)から、この第1の送信範囲より広い第2の送信範囲(10メートル弱程度)までとする。送信範囲が第1の送信範囲のときには、第1の送信範囲内に位置する1台の携帯電話機とだけ通信が可能となる。送信範囲が第2の送信範囲のときには、第2の送信範囲内に位置する全ての携帯電話機と近距離無線通信が可能となる。また、電圧制御部51は、第1の送信範囲内において送信範囲を徐々に変化させるように、パワー制御端子23に印加する電圧を制御できる。
【0054】
ここに、受信部21及び送信部22は、近距離無線通信手段を構成する。POS端末1は、この近距離無線通信手段(受信部21及び送信部22)により、多くの携帯電話機の中から決済を行なう携帯機器として1つの携帯電話機を特定するための通信範囲である第1の通信範囲までは通信範囲を徐々に変えることができる。また、POS端末1は、決済相手である顧客が楽な姿勢で自由に携帯電話機を操作することができる通信範囲である第2の通信範囲まで通信範囲を更に広げることができる。
【0055】
時計部52は、時刻情報を生成する。また時計部52は、所定のタイミングで所定の時間を計測するもので、計時手段を構成する。
【0056】
ガイダンス表示部2、顧客側表示部3及びオペレータ側表示部5に表示させるメッセージ情報等はROM12に格納されている。また、後述する電子決済処理を行なう際に顧客が携帯している携帯電話機の表示部に表示させるメッセージ情報もROM12に格納されている。顧客に携帯電話機による決済方法を説明するメッセージ情報はガイダンス表示部2に表示される。例えば、“青枠のエリアにお持ちの携帯電話機をかざしてください”、“金額を確認して決済の承認コードを入力して下さい”、“決済終了です”などである。これに対し、顧客側表示部3には、待機時にはコマーシャル情報が表示され、商品登録時には商品に関する情報が表示される。オペレータ側表示部5には、エラーメッセージ等が表示される。決済を行なう携帯電話機の表示部には、顧客に確認あるいは同意をとるために入力してもらう所定の確認コードや承認コードに対応したメッセージ情報が表示される。
【0057】
RAM13には、各種計算を行なうためのワークエリア、決済対象の候補として特定した携帯電話機から近距離無線通信により取得した機器IDを記憶するエリア(第1のID記憶エリア)、近距離無線通信により携帯電話機から取得した機器IDのうち決済対象から除外すると判断した携帯電話機の機器IDを記憶するエリア(第2のID記憶エリア)などが形成されている。
【0058】
キーボード6には、小計キー,電子決済キー,預/現計キーなどが設けられている。小計キーは、一回の取引として販売登録した各商品の価格に基づく請求金額の算出出力を指示する。電子決済キーは、決済用データとして電子マネーの値を保持している携帯電話機から近距離無線通信により当該決済用データを取得し、その顧客が携帯している携帯電話機から取得した決済用データに基づいて決済を行なうこと(電子決済処理)を指示する。預/現計キーは、現金の受取により決済を行なう現金決済処理を指示する。
【0059】
この第2の実施の形態において、携帯電話機は、その構成が図3に示した第1の実施の形態のものと同様であり、携帯電話機は、CPU31、ROM32、EEPROM(エレクトリック・イレイザブル・プログラマブル・リード・オンリー・メモリ)34、RAM36、表示制御部37、表示部38、入力制御部39、操作部としての入力部40、通信モジュール41、アンテナ42からなる。
【0060】
CPU31と、ROM32、EEPROM34、RAM36、表示制御部37、入力制御部39、通信モジュール41とはバスライン43を介して接続されている。
【0061】
CPU31は、携帯電話機の制御を司るとともに、所定のプログラムを読み込み、それに基づく所定の処理を行なう。ROM32には、各種のプログラムが記憶されたプログラム格納部の他に、機器ID格納部33等が設けられている。機器ID格納部33には、近距離無線通信機能により通信を行なう機器に予め固有的に割り当てられている無線通信アドレスとしての機器IDが格納されている。EEPROM34には、決済に必要な決済用データとして、電子マネーの値が不揮発性状態で書き換え可能に記憶されている。RAM36には、ワークエリアなどの記憶エリアが形成されている。
【0062】
表示制御部37は、表示部38への表示を制御する。入力制御部39は、複数の入力キーで構成された入力部40からの入力を制御する。通信モジュール41は、アンテナ42を介して、移動体通信基地局との間で移動体通信を行なったり、近距離無線通信の親機との間で近距離無線通信を行なったりする。
【0063】
図7ないし図9は、POS端末1の登録モードで、商品の販売登録並びにその販売登録に伴なって行なわれる決済のときに、POS端末1のCPU11が実行する処理の流れを示す図である。
【0064】
ステップST101において、CPU11は、商品の販売登録を受付ける。すなわちCPU11は、スキャナ制御部15からバーコードデータを受け取ると、その受け取ったバーコードデータに基づいて対応する商品の名称や価格などを顧客側表示部3、オペレータ側表示部5に表示させる。またCPU11は、そのバーコードデータに応じた商品の売上をRAM13の所定エリアに登録する。
【0065】
ステップST102において、CPU11は、小計キーの操作を検出したか否かを判断する。小計キーの操作を検出すると、ステップST103において、CPU11は、一回の取引として売上を登録した各商品の各価格に基づいて請求金額を算出する。そしてCPU11は、その算出した請求金額を顧客側表示部3及びオペレータ側表示部5のそれぞれに表示させる。
【0066】
ステップST104において、CPU11は、電子決済キーの操作を検出したか否かを判断する。電子決済キーの操作を検出しないと、CPU11は、預/現計キーの操作が検出されたことを条件に、ステップST105において、現金による決済処理を行なう。すなわちCPU11は、キーボード6からの預かり金額の入力を受け付けてドロワ17を開放する。
【0067】
ステップST104において、電子決済キーの操作を検出すると、ステップST106において、CPU11は、ガイダンス表示部2に携帯電話機を青枠のエリアに近づけてもらうメッセージを表示させる。この状態で、ステップST107において、CPU11は、近距離無線通信の通信範囲(送信範囲、受信範囲ともに)を第1の通信範囲内でアンテナ4の間近から除々に広げながら、機器端末IDを自分に対して送り返す旨のコマンドを送信する(通信範囲制御手段)。このときCPU11は、コマンドの受信先を特定しない。CPU11は、近距離無線通信により自分宛てに機器IDが送られてくるまでコマンドをくり返し送信する。
【0068】
ステップST108において、CPU11は、近距離無線通信により自分宛てに機器IDが送られてくると、その機器IDを通信可能となった携帯電話機の機器IDとして取得する。
【0069】
続いて、ステップST109において、CPU11は、今回取得した機器ID(第1の通信範囲内に存在している通信可能状態の携帯電話機の機器ID)が、RAM13に形成されている第2のID記憶エリアに既に記憶されている機器IDと一致するか否かを判断する。一致する場合には、第2のID記憶エリアに記憶していない機器IDを取得するまで、ステップST107,108の処理(第1の通信範囲内に存在している携帯電話機の機器IDを取得する処理)を行なう(アドレス取得手段)。
【0070】
ステップST109において、今回取得した機器IDが第2のID記憶エリアに記憶されている機器IDと一致しない場合(第2のID記憶エリアに決済対象外の機器IDが一つも記憶されていない場合を含む。)には、ステップST110において、CPU11は、今回取得した機器IDを、決済対象の候補として特定した携帯電話機から近距離無線通信により取得した機器IDとして、第1のID記憶エリアに記憶する。続いてCPU11は、ステップST111において、顧客に携帯電話機の入力部40を操作して入力してもらいたい所定の確認コードを独自に作成する。またCPU11は、近距離無線通信の通信範囲を第1の通信範囲より広い第2の通信範囲まで広げる(通信範囲拡張手段)。そしてCPU11は、第1のID記憶エリアに記憶している機器IDを送信先として、当該機器IDが割り振られている携帯電話機だけに、前記確認コードを請求金額とともに近距離無線通信により送信する(コード送信手段)。
【0071】
確認コードは、例えばその時に発生させた乱数等であり、ROM12に記憶している機器ID(自分に割り振られている機器ID)やRAM13の第1のID記憶エリアに記憶している機器ID(送信先の機器ID)などとは無関係なものである。したがって、たとえ同じ日に同じPOS端末1で同じ携帯電話機で複数回決済を行なったとしても、その際の確認コードが同じになるとは限らなく、セキュリティが高くなる。
【0072】
CPU11は、確認コードを送信する際に、携帯電話機用プログラムも同様に送信する。このプログラムを読込んだ携帯電話機のCPU31は、例えばPOS端末1のCPU11の指示によりPOS端末1から送信された電子決済処理に関わる所定のメッセージなどを表示部38に表示させる。またCPU31は、携帯電話機の入力部40から入力された入力データを受け付けて近距離無線通信によりPOS端末1に送信する。またCPU31は、携帯電話機の通信モジュール41を制御して近距離無線通信における親機であるPOS端末1との間で近距離無線通信により電子決済処理に関わるデータを送受信する。
【0073】
確認コードなどの送信をし終わると、CPU11は、時計部52によりその時点の時刻データを取得する。そしてCPU11は、その時刻データを確認コード送信時刻としてRAM13の所定エリアに記憶する。続いてCPU11は、ST112において、携帯電話機を手元に戻し携帯電話機の表示部38に表示されている確認コードを携帯電話機の入力部を操作して入力してもらう旨のメッセージをガイダンス表示部2に表示させる。
【0074】
続いてCPU11は、近距離無線通信の通信範囲を第1の通信範囲より広い第2の通信範囲まで広げた状態で、送信相手である携帯電話機から近距離無線通信により自分に対して確認コードが送り返されるのを待つ。
【0075】
ステップST113において、CPU11は、送信相手である携帯電話機から、自分が送った確認コードと同じ確認コードが近距離無線通信により受信したか否かを判断する。確認コードを受信していないと判断すると、ステップST114において、CPU11はRAM13の所定エリアに記憶されている確認コード送信時刻から所定時間が経過したか否かを判断する。
【0076】
所定時間が経過しても所定の確認コードを受信しない場合には、ステップST115において、CPU11は、オペレータ側表示部5に所定のエラーメッセージを表示させる。このエラーメッセージは、待機状態を継続するか、あるいは、別の機器IDを決済対象候補機器の機器IDとして取得し直すのかの選択をオペレータに問うメッセージである。また、このエラーメッセージとともにオペレータ側表示部5にはオペレータに顧客への確認(顧客が携帯電話機の表示部に表示された内容にしたがって携帯電話機を操作したか)を促す旨のメッセージが表示される。
【0077】
続いてCPU11は、所定の確認コードの受信待機を継続する命令を受けるか、機器IDの取得をし直す命令を受けるのを待機する。ステップST116において、所定の確認コードの受信待機を継続する命令をキーボード6から受け付けると、CPU11は、ステップST113に戻り、再び所定時間が経過するまでの間、所定の確認コードの受信待ちを行なう。
【0078】
ステップST117において、機器IDの取得をし直す命令をキーボード6から受け付けた場合には、CPU11は、ステップST118において、第1のID記憶エリアに記憶している機器IDを、決済対象外の機器IDとして第2のID記憶エリアに記憶する。そして、ステップST107に戻り、CPU11は、近距離無線通信の第1の通信範囲内に存在して通信可能状態にある携帯電話機の機器IDを取得する処理を行なう(アドレス再取得手段)。
【0079】
ステップST113において、送信相手である携帯電話機から所定の確認コードを受信した場合には、CPU11は、第1のID記憶エリアに記憶した機器IDが決済用データを取得する携帯電話機の機器IDであることを確認することができた。したがって、CPU11は、ステップST119において、その送信相手である携帯電話機に対して、EEPROM34に記憶保持している電子マネーの値が請求金額以上であるか否かを近距離無線通信により問い合わせる。
【0080】
その問い合わせの結果、ステップST120において、送信相手である携帯電話機から、自分のEEPROM34には請求金額に相当する以上の電子マネーの値が残高として記憶保持されている旨の応答を近距離無線通信により受けると、CPU11は、ステップST121において、顧客側表示部3、オペレータ側表示部5に電子決済可能な旨を表示させる。
【0081】
続いてCPU11は、ステップST122において、送信相手である携帯電話機に対して、EEPROM34に記憶保持されている電子マネーの値から今回の請求金額に相当する値を差し引き、その差し引いた値を譲り渡す旨の要求を近距離無線通信により送信する(決済データ要求手段)。そして、ステップST123において、送信相手である携帯電話機から請求金額に相当する電子マネーの値を近距離無線通信により受信すると(決済データ受信手段)、CPU11は、ステップST124において、決済処理を実行する(決済処理手段)。この決済処理の中で、CPU11は、受信した電子マネーの値と第1のID記憶エリアに記憶している機器IDとを対応付けてRAM13の所定エリアに記憶する。
【0082】
決済処理を終了すると、CPU11は、ステップST125において、決済終了を顧客側表示部3、オペレータ側表示部5に表示させる。またCPU11は、送信相手である携帯電話機に、その表示部38に決済終了を表示させるためのコマンドを近距離無線通信により送信する。続いてCPU11は、ステップST126において、第1のID記憶エリア及び第2のID記憶エリアに記憶している機器IDをクリアして、処理を終了する。
【0083】
ステップST120において、送信相手である携帯電話機から、自分のEEPROM34には請求金額に相当する以上の電子マネーの値が残高として記憶保持されていない旨の応答を近距離無線通信により受けた場合には、CPU11は、ステップST127において、決済ができないことを顧客側表示部3、オペレータ側表示部5に表示させる。続いて、CPU11は、ステップST128において、電子決済処理の代わりに他の決済処理を行なうことを指令する例えば預/現計キーの操作を受け付けると、CPU11は、その指令に基づく決済処理を行なう。そして、ステップST126に進み、第1のID記憶エリア及び第2のID記憶エリアに記憶している機器IDをクリアして、処理を終了する。
【0084】
このようなPOS端末1を操作するオペレータは、POS端末1のオペレータ側表示部5が設けられている側に立って顧客を待っている。顧客は、POS端末1のガイダンス表示部2、顧客側表示部3及びアンテナ4が設けられている側に立ち、オペレータに購入しようとする商品の決済を申し出る。このとき、顧客は、ガイダンス表示部2に表示されているメッセージ「携帯電話機を使用した電子決済も可能です」を視認する。
【0085】
オペレータは、顧客が購入する商品に付されているバーコード情報を次々とスキャナ7により読取る。このとき、各商品の価格がPOS端末1に売上として登録される。また、顧客側表示部3とオペレータ側表示部5には、売上として登録された各商品の価格や名称などが表示される。顧客とオペレータは、表示を見て売上登録の正誤を確認する。
【0086】
オペレータは、顧客が購入しようとした商品の売上登録を全て終えると、小計キーを操作する。続いてオペレータは、代金の支払いを現金で行なうのか、あるいは携帯電話を使用した決済にするのかを顧客に訪ねる。このとき、顧客側表示部3とオペレータ側表示部5には、売上として登録された各商品の価格に基づいて算出された請求金額が表示されている。
【0087】
オペレータは、顧客から携帯電話を使用した決済を希望する旨の回答があると、電子決済キーを操作する。この電子決済キーの入力操作により、ガイダンス表示部2にメッセージ「携帯電話機を青枠のエリアにかざしてください」が表示される。このメッセージを確認した顧客は、そのメッセージに従いガイダンス表示部2の青枠エリア付近に携帯電話機をかざす。
【0088】
顧客が携帯電話機をガイダンス表示部2の青枠エリア付近にかざすと、その携帯電話機が電子決済処理に必要な決済用データの取得先として特定され易くなる。携帯電話機が特定されると、その携帯電話機(おそらくはPOS端末1のガイダンス表示部2に表示されているメッセージに従って顧客がガイダンス表示部2の青枠エリア付近にかざした携帯電話機であろう)の表示部38に、確認コード、請求金額、そしてメッセージ「確認コードを入力願います」が表示される。
【0089】
携帯電話機の表示部38に請求金額が表示されると、顧客はこの請求金額とPOS端末1の顧客側表示部3に表示されている請求金額とが一致しているのか否かを確認する。一致する場合には、自分の携帯電話機がこれから行なわれようとしている電子決済処理に必要な決済用データの取得先として正しく特定されていると確認できる。
【0090】
このとき、POS端末1のガイダンス表示部2には、「携帯電話機をお手元にお戻しになられ、請求金額をご確認のうえ、携帯電話機の表示部に表示されている確認コードを携帯電話機に入力願います」というメッセージが表示されている。
【0091】
ガイダンス表示部2のメッセージを確認した顧客は、そのメッセージに従い、ガイダンス表示部2の青枠エリア付近にかざしていた携帯電話機を、自らが自由に操作しやすい位置まで戻す。そして顧客は、携帯電話機の表示部38に表示されている内容を確認し、入力部40を操作して確認コードを入力する。なお、このとき携帯電話機に入力される確認コードは、その携帯電話機やPOS端末1に割り振られている機器IDなどのような固有のデータではない。また、確認コードは、POS端末1が何の規則性に囚われることもなく独自に勝手にその場限りのものとして発生させたものである。したがって、確認コード単独では確認コードが入力される携帯電話機を特定することができず、顧客も特定することができない。したがって、喩え他人に盗み見られたとしても顧客のプライバシーは完全に保たれる。
【0092】
顧客が確認コードを入力した携帯電話機に、請求金額に相当する値以上の電子マネーが記憶保持されている場合、POS端末1の顧客側表示部3、オペレータ側表示部5には電子決済可能な旨のメッセージが表示される。
【0093】
また、携帯電話機の表示部38には、請求金額である引き去り金額や決済後の残高金額などの決済に関する情報と共に、「金額を確認して決済の承認をして下さい」というメッセージが表示される。このメッセージを確認した顧客が、携帯電話機の入力部40を操作して承認コードを入力すると、この携帯電話機から請求金額に相当する電子マネーの値がPOS端末1に近距離無線通信により送信される。承認コードは、携帯電話機に記憶保持されている電子マネーの値から請求金額に相当する値を引き去ることを了解する場合に入力が義務付けられているコードである。この承認コードが正しく入力されないと携帯電話機は電子マネーの値を送信しない。
【0094】
携帯電話機から請求金額に相当する電子マネーの値を受信したPOS端末1は、その受信した電子マネーの値を代金として所定の決済処理を実行する。このとき、POS端末1の顧客側表示部3及びオペレータ側表示部5に電子決済が終了した旨のメッセージがそれぞれ表示される。また、請求金額に相当する電子マネーの値をPOS端末1に近距離無線通信により送信した携帯電話機の表示部38にも、電子決済が終了した旨のメッセージが表示される。
【0095】
なお、ガイダンス表示部2にメッセージ「携帯電話機を青枠のエリアにかざしてください」が表示された後、所定時間を経過しても、携帯電話機から所定の確認コードをPOS端末1が受信しなかった場合には、オペレータに顧客への確認(顧客が携帯電話機の表示部に表示された内容にしたがって携帯電話機を操作したか)を促すメッセージがオペレータ側表示部5に表示される。また、オペレータ側表示部5には、携帯電話機から所定の確認コードが送られてくるのをこのまま待つのか、それとも別の機器IDを決済対象候補機器の機器IDとして取得し直すのかをオペレータに問うメッセージも表示される。
【0096】
顧客が確認コードを入力した携帯電話機に、請求金額に相当する値以上の電子マネーが記憶保持されていない場合には、決済不可能を通知するメッセージがPOS端末1のオペレータ側表示部5に表示される。このとき、オペレータは、顧客に確認をとった後、現金による決済を行なう。
【0097】
この第2の実施の形態によると、POS端末1は、そのPOS端末1の通信範囲をアンテナ4近傍の第1の通信範囲に狭めた状態で、携帯電話機各々に予め割り振られている機器IDを一つずつ取得する。そして、機器IDを取得する度に、POS端末1は、その機器IDを近距離無線通信による送信先として確認コードを送信して、その応答を待機する。そしてPOS端末1は、この確認コードを送信した携帯電話機から、同一の確認コードを受信すると、その機器IDにより特定される携帯端末機を、決済用データを取得する携帯電話機として特定する。したがって、POS端末の周りに喩え不特定多数の顧客がそれぞれ携帯している携帯電話機が存在したとしても、決済用データを取得する携帯電話機を誤まりなく特定することができる。
【0098】
また、POS端末1は、第1の通信範囲内で徐々に通信範囲を広げて、決済用データを取得する携帯電話機を特定しているので、最初に取得した携帯電話機の機器IDが決済を行なう携帯電話機の機器IDである確率が非常に高くなる。
【0099】
また、POS端末1は、携帯電話機各々に予め割り振られていて機器IDを一つ取得すると、POS端末の近距離無線通信による通信範囲を広げる。したがって、顧客が自由に操作し易い位置で携帯電話機を操作したとしても、その携帯電話機とPOS端末とは近距離無線通信により接続されて互いに通信することができる。その結果、顧客は、自らが操作し易い位置で、携帯電話機の入力部40を操作して、確認コードや承認コードを入力することができる。また、顧客が操作し易い位置で携帯電話機を操作したとしても、近距離無線通信の断絶されて電子決済処理が中断されることはないので、電子決済を滞りなく行なうことができる。
【0100】
なお、POS端末1の通信範囲は、第1の通信範囲内で除々に広がるものとしたが、第1の通信範囲は固定の通信範囲として良い。このときは、携帯電話機の機器IDを取得した後、第2の通信範囲に広げるようにする。
【0101】
また、携帯電話機が記憶保持している決済用データを電子マネーの値としたが、クレジットカード会社から各顧客に与えられている会員番号、各顧客が決済口座として金融機関に開設している口座番号、ポイントカードや金額の割引を行なうための情報としてもよいし、これら全てを含む情報としても良い。
【0102】
ここに、本発明に係る決済処理装置は、商品売買取引の決済に必要なデータを記憶保持しかつ近距離無線通信における無線通信アドレスが割り振られている少なくとも一つの携帯機器と近距離無線通信を行なう近距離無線通信手段と、この近距離無線通信手段により行なわれる近距離無線通信の電波を放射しかつ捕捉するアンテナと、近距離無線通信手段による近距離無線通信の通信範囲をアンテナの近傍とする第1の通信範囲とこの第1の通信範囲よりも広い第2の通信範囲とに制御する通信範囲制御手段と、この通信範囲制御手段により通信範囲を第1の通信範囲に設定して、アンテナに接近した一つの携帯機器から無線通信アドレスを取得するアドレス取得手段と、このアドレス取得手段により一つの携帯機器から無線通信アドレスを取得すると、通信範囲制御手段により通信範囲を第2の通信範囲まで広げる通信範囲拡張手段と、この通信範囲拡張手段により通信範囲が拡張された状態で、一つの携帯機器から商品売買取引の決済に必要なデータを近距離無線通信により受信する決済データ受信手段と、この決済データ受信手段により受信したデータに基づいて決済処理を行なう決済処理手段とを具備したものであってもよい。
【0103】
また、前記通信範囲制御手段は、アドレス取得手段により無線通信アドレスを取得するときに、通信範囲を第1の通信範囲内でアンテナの近傍から除々に通信範囲を広げるように制御したものであってもよい。
【0104】
また、少なくとも一つの携帯機器は、それぞれ表示部を有しており、かつ、決済処理装置は、アドレス取得手段により一つの携帯機器から無線通信アドレスを取得すると、その携帯機器に対して表示部に表示させる所定のコードを近距離無線通信により送信するコード送信手段を更に具備したものであってもよい。
【0105】
また、少なくとも一つの携帯機器は、それぞれ表示部及び操作部を有しており、近距離無線通信により所定のコードを受信すると、表示部にそのコードに対応したデータを表示させ、その後、操作部により所定のデータが入力されると、近距離無線通信により所定のコードをコード送信元の装置に送り返すものとなっており、かつ、決済処理装置は、アドレス取得手段により一つの携帯機器から無線通信アドレスを取得すると、その携帯機器に対して所定のコードを近距離無線通信により送信するコード送信手段と、このコード送信手段により送信した所定のコードと同じコードを一つの携帯機器から受信すると、その携帯機器に対して商品売買取引の決済に必要なデータを要求する決済データ要求手段とを更に具備し、決済データ要求手段によりデータを要求した一つの携帯機器から商品売買取引の決済に必要なデータを受信すると、その受信したデータに基づいて決済処理を行なうものであってもよい。
【0106】
このものにおいて、決済処理装置は、コード送信手段により所定のコードを送信した一つの携帯端末から所定のコードと同一のコードが送り返されてこないと、アドレス取得手段により取得した無線通信アドレスとは異なったアドレスを取得するアドレス再取得手段を更に具備してもよい。
【0107】
また、決済処理装置は、コード送信手段により所定のコードを送信してからの経過時間を計る計時手段と、この計時手段により予め設定された経過時間を計時しても、所定のコードと同一のコードが一つの携帯機器から送り返されてこないと、オペレータ側表示部にエラーメッセージを表示させる手段とを更に具備してもよい。
【0108】
また、決済処理装置は、計時手段により予め設定された経過時間を計時しても、所定のコードと同一のコードが一つの携帯機器から送り返されてこないと、待機状態を継続するか、別の無線通信アドレスを再び取得するかの選択を促す手段を更に具備してもよい。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように発明によれば、不特定多数の者がそれぞれに携帯している複数の携帯機器の中から、決済を行なう者が携帯している携帯機器を無線通信により特定し、その特定した携帯機器から取得したデータに基づいて決済処理を行なうことができる決済処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態におけるPOS端末の顧客側から見た外観を示す図。
【図2】 同実施の形態におけるPOS端末の制御ブロック図。
【図3】 同実施の形態における携帯電話の制御ブロック図。
【図4】 同実施の形態におけるPOS端末の制御の流れを示す図。
【図5】 同実施の形態におけるPOS端末の顧客側表示部への表示例を示す図。
【図6】 本発明の第2の実施の形態におけるPOS端末の制御ブロック図。
【図7】 同第2の実施の形態におけるPOS端末の制御の流れを示す図。
【図8】 同第2の実施の形態におけるPOS端末の制御の流れを示す図。
【図9】 同第2の実施の形態におけるPOS端末の制御の流れを示す図。
【符号の説明】
1…POS端末
3…顧客側表示部
4,42…アンテナ
11…CPU
21…受信部
22…送信部
23…パワー制御端子
24…送信アンプ
25…切換えポート
26,27…電圧設定回路
41…通信モジュール
51…電圧制御部
52…時計部

Claims (2)

  1. 無線通信アドレスを有する携帯端末と無線通信を行なう無線部を有し、この無線部で前記携帯端末から商取引の決済に必要な情報を受信して決済処理を行なう決済処理装置において、
    前記無線部の無線通信範囲を該無線部のアンテナ近傍とする第1の通信範囲とこの第1の通信範囲よりも広い第2の通信範囲とで切換える通信範囲切換え手段と、この通信範囲切換え手段により前記無線部の無線通信範囲を前記第1の通信範囲に設定した状態で前記携帯端末に対して受信先を特定しないで前記無線通信アドレスを送り返す旨のコマンドを送信し、前記無線通信アドレスを受信したならば、この受信した無線通信アドレスを商取引の決済に必要な情報を受信すべき1つの携帯端末の無線通信アドレスとして取得するアドレス取得手段と、このアドレス取得手段により前記1つの携帯端末から前記無線通信アドレスを取得すると、前記通信範囲切換え手段により前記無線部の無線通信範囲を前記第2の通信範囲まで広げる通信範囲拡張手段と、この通信範囲拡張手段により前記無線部の無線通信範囲が前記第2の通信範囲まで広げられた状態で、前記アドレス取得手段により取得した前記無線通信アドレスが設定されている前記一つの携帯端末から商取引の決済に必要な情報を受信する決済データ受信手段と、この決済データ受信手段により受信した前記商取引の決済に必要な情報に基づいて決済処理を行なう決済処理手段とを具備したことを特徴とする決済処理装置。
  2. 前記決済データ受信手段は、前記無線部の無線通信範囲が前記第2の通信範囲まで広げられた状態で、前記アドレス取得手段により記憶した無線通信アドレスを送信先として確認コードを送信してこの確認コードが送り返されるのを待機し、前記記憶した無線通信アドレスの携帯端末から前記確認コードが送り返されたならば、その携帯端末に商取引の決済に必要な情報を要求して受信する手段であることを特徴とする請求項記載の決済処理装置。
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