JP3960290B2 - 磁気ヘッド装置及び光磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気ヘッド装置及び光磁気記録再生装置 Download PDF

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本発明は、光磁気ディスク等の光磁気記録媒体を記録媒体に用いる光磁気記録再生装置及びこの光磁気記録再生装置に用いられる磁気ヘッド装置に関し、特に、情報信号が記録される光磁気記録媒体上を摺接する磁気ヘッドを備えた磁気ヘッド装置に関する。
従来、光透過性を有する透明な基板に垂直磁化膜からなる光磁気記録層を設けた光磁気ディスクを記録媒体に用いる光磁気ディスク記録再生装置が用いられている。
この光磁気ディスク記録再生装置は、ディスク回転駆動機構によって回転操作される光磁気ディスクの一方の面側に、光磁気記録層に照射される光ビームを出射する光ピックアップ装置を対向配置し、光磁気ディスクの他方の面側に、光磁気記録層に外部磁界を印加する磁気ヘッド装置を対向配置している。
光磁気ディスク記録再生装置は、回転操作される光磁気ディスクの光磁気記録層に、磁気ヘッド装置から記録すべき情報信号に応じて磁界の向きが変調された磁界を印加するとともに、光ピックアップ装置から出射される光ビームを集光して照射する。そして、光ビームが照射されることによってキュリー温度以上に加熱されて保磁力を消失した部分が、磁気ヘッド装置から印加される磁界の方向に応じて磁化された後、光磁気ディスクの回転によって光ビームが相対移動することによってキュリー温度以下に低下することによって、この磁化の方向が固定されることによって情報信号の記録が行われる。
ところで、従来の光磁気ディスク記録再生装置は、情報信号の記録時に、回転操作される光磁気ディスクに磁気ヘッドを接触させることなく一定の間隔を隔てて対向させている。これは、磁気ヘッドを構成するフェライト等の金属製のコア等が摺接することにより、光磁気ディスクに損傷を与えることを防止するためである。
そこで、従来の磁気ヘッド装置には、光磁気ディスクの反りや厚みのむらによって、光磁気ディスクを回転操作した時に面振れが発生した場合であっても、磁気ヘッドが光磁気ディスクに接触することなく一定の間隔を保持するようになすため、光磁気ディスクの面振れに追従して磁気ヘッドを変位させる電磁制御機構が設けられている。
このように磁気ヘッドと光磁気ディスクとの間隔を一定に保持するための電磁制御機構を設けた磁気ヘッド装置にあっては、この電磁制御機構を駆動させるための電力が必要であり、消費電力の増大を招いてしまう。さらに、磁気ヘッドと光磁気ディスクとの間隔を検出する検出機構も必要であり、磁気ヘッド装置を制御するための機構が複雑となるばかりか、記録再生装置の構成も複雑となり、装置自体の小型化及び薄型化を図ることが極めて困難である。
そこで、回転操作され面振れを生ずる可能性を有する光磁気ディスクに対し、磁気ヘッドを一定の間隔を保持して対向するように制御する磁気ヘッド装置に代えて、光磁気ディスクに対し磁気ヘッドを摺接させた状態で情報信号の記録を行う磁気ヘッド装置を備えた光磁気記録再生装置が提案されている。
この種の光磁気ディスク記録再生装置に用いられる磁気ヘッド装置は、回転操作される光磁気ディスクの主面上を摺接する摺接体に磁気コア及びコイルが取付けられたボビンとからなる磁気ヘッド素子を取付けている。この磁気ヘッド素子を取付けた摺接体は、弾性変位可能な支持部を介してヘッド支持アームの先端側に支持されている。そして、摺接体を光磁気ディスクに摺接させた状態でこの光磁気ディスクを回転操作させたとき、この光磁気ディスクが面振れを発生させた場合であっても、弾性変位可能な支持部が弾性変位することによって摺接体が常に一定の摺接姿勢を保持して光磁気ディスクに摺接するように制御している。
ヘッド支持アームは、磁気ヘッド素子を取付けた摺接体を光磁気ディスクに対し接離させるとともに、摺接体が光磁気ディスクに対し一定の摺接圧をもって摺接するようになすため、弾性力を有する板バネによって形成されている。すなわち、ヘッド支持アームは、光磁気ディスク記録再生装置側に設けられる回動操作部材によって回動操作されて弾性変位して光磁気ディスクに対し摺接体を接離させる。また、ヘッド支持アームは、摺接体が光磁気ディスクに摺接したとき、弾性変位し、摺接体を光磁気ディスク側に付勢し得るように形成されている。
さらに、摺接体をヘッド支持アームの先端側に弾性変位可能に支持する支持部は、摺接体の相対向する両側を支持する一対の支持アームを備え、この一対の支持アームを介して摺接体を支持することにより、摺接体は一対の支持アームを中心にしてヘッド支持アームの弾性変位する方向と直交する方向に回動するように弾性変位させられる。すなわち、一対の支持アームからなる支持部は、摺接体を光磁気ディスクの主面上で揺動変位するように支持している。この一対の支持アームは、回転操作される光磁気ディスクの面振れに追随して摺接体が容易に変位するようになすため、支持アームの弾性力に比し十分に小さい弾性力を有するものとなされている。
そして、摺接体の支持部を構成する一対の支持アームは、板バネによって形成されたヘッド支持アームの先端側を打ち抜いて形成されている。
摺接体を先端側に支持したヘッド支持アームは、基端部をヘッド取付けアームに固定して取付けられ、このヘッド取付けアームを介して光磁気記録再生装置内に設けられる取付け基台に取付けられる。従って、ヘッド支持アームは、基端部を固定された片持ち支持の構造をもってヘッド取付けアームに支持され、このヘッド支持アームに固定された基端部側を中心に光磁気ディスクに対し接離する方向に弾性変位される。
上述したように、回転操作される光磁気ディスクに磁気ヘッド素子を取付けた摺接体を摺接させて情報信号の記録を行うようにした磁気ヘッド装置は、摺接体を光磁気ディスクに対し接離させ、さらに回転操作される光磁気ディスクに対し一定の摺接圧をもって摺接させるようになすため、摺接体を支持するヘッド支持アームを板バネにより形成している。
ヘッド支持アームは、摺接体が一定の摺接圧をもって回転操作される光磁気ディスクに摺接するように摺接体に付勢力を付与している。この摺接体を光磁気ディスク側に付勢する付勢力は、摺接体が回転操作される光磁気ディスクの主面上から大きく浮上することなく一定の摺接圧をもって光磁気ディスクに摺接するもので足りる。そして、摺接体を光磁気ディスクに摺接させる付勢力は大きすぎると、摺接体と光磁気ディスク間の摺接摩擦が大きくなり、摺接体及び光磁気ディスクの著しい摩耗を生じてしまう。そこで、ヘッド支持アームは、弾性力があまり大きくない機械的な強度も十分ではない薄いリン青銅等の板バネによって形成されている。また、ヘッド支持アームは、上述したように、基端部を固定された片持ち支持の構造をもってヘッド取付けアームに取付けられている。
この種の磁気ヘッド装置にあっては、ヘッド支持アームの先端側に支持された摺接体に取付けられた磁気ヘッド素子のコイルと外部回路とを電気的に接続するための接続線が必要となる。そこで、従来の磁気ヘッド装置は、ヘッド支持アーム上にフレキシブル配線基板等の導電線を延在させ、この導電線を介して磁気ヘッド素子のコイルと外部回路とを電気的に接続するようにしている。そのため、コイルと外部回路とを電気的に接続するための部品点数が増加し、さらに半田を用いた結線作業も必要となり、製造が極めて困難となってしまっている。
そこで、本発明は、支持アームの先端に支持される摺接体に取付けられた磁気ヘッド素子のコイルと外部回路との電気的な接続作業が容易で、組み立てが極めて容易で部品点数の削減を図り得る磁気ヘッド装置を提供することを目的とする。
上述したような課題を解決するために提案される本発明に係る磁気ヘッド装置は、磁気コアと、コイルが取付けられたボビンとからなる磁気ヘッド素子と、上記磁気ヘッド素子が取付けられるとともに、光磁気記録媒体上を摺接する合成樹脂を成形して形成された摺接体と、基端部側に合成樹脂製の固定部が一体に成形されるとともに、先端側に上記摺接体が一体に成形され、且つ上記コイルと電気的に接続された導電性を有する少なくとも一対の弾性体と、上記固定部との間に上記弾性体の一部を外方に臨ませて第1の弾性変位部を形成するとともに、上記摺接体との間に上記弾性体の一部を外方に臨ませて第2の弾性変位部を形成するようにして、上記固定部と上記摺接体との間に位置して上記弾性体に一体に合成樹脂を成形して形成されたヘッド支持体と、上記第1の弾性変位部より上記固定部側に位置して上記ヘッド支持体と一体に設けられた重量体と、上記重量体と一体に設けられ、上記第1の弾性変位部を中心にして上記ヘッド支持体を回動操作する回動操作部とを備え、上記固定部には、上記弾性体の一部が外方に臨まされた外部回路と接続するための外部回路接続部が設けられている。
さらに、本発明は、光磁気記録媒体を挟んで光ピックアップ装置と磁気ヘッド装置とが配設され、上記光ピックアップ装置と磁気ヘッド装置とにより上記光磁気記録媒体に対し情報信号の記録を行い、上記光ピックアップ装置によって上記光磁気記録媒体に記録された情報信号の再生を行う光磁気記録再生装置であって、磁気ヘッド装置として、磁気コアと、コイルが取付けられたボビンとからなる磁気ヘッド素子と、上記磁気ヘッド素子が取付けられるとともに、光磁気記録媒体上を摺接する合成樹脂を成形して形成された摺接体と、基端部側に合成樹脂製の固定部が一体に成形されるとともに、先端側に上記摺接体が一体に成形され、且つ上記コイルと電気的に接続された導電性を有する少なくとも一対の弾性体と、上記固定部との間に上記弾性体の一部を外方に臨ませて第1の弾性変位部を形成するとともに、上記摺接体との間に上記弾性体の一部を外方に臨ませて第2の弾性変位部を形成するようにして、上記固定部と上記摺接体との間に位置して上記弾性体に一体に合成樹脂を成形して形成されたヘッド支持体と、上記第1の弾性変位部より上記固定部側に位置して上記ヘッド支持体と一体に設けられた重量体と、上記重量体と一体に設けられ、上記第1の弾性変位部を中心にして上記ヘッド支持体を回動操作する回動操作部とを備え、上記固定部には、上記弾性体の一部が外方に臨まされた外部回路と接続するための外部回路接続部が設けられたものが用いられる。
上記外部回路接続部は、上記弾性体の一部を切起し形成された弾性変位可能な端子部が一主面上に延在する支持片と、上記支持片の相対向する両側に設けられ上記支持片と共同して上記端子部に電気的に接続される平板状の接続ケーブルの挿入溝を形成する接続ケーブル支持片とを備えている。
上記挿入溝内には、上記接続ケーブルに形成した係合部に相対係合する係合突起を設けることが望ましい。
本発明に係る磁気ヘッド装置のヘッド支持体は、弾性体により形成される第1の弾性変位部を中心にして回動操作され、弾性体の先端側に一体に設けられた摺接体が光磁気記録媒体に対し接離される。
また、磁気ヘッド素子を取付けた摺接体は、第2の弾性変位部を中心にして回動変位することによって、摺接姿勢を制御されて光磁気記録媒体と相対摺接する。
そして、導電性を有する弾性体の一部が外方に臨まされた固定部に設けられた外部回路接続部に接続ケーブルを接続すると、弾性体を介して外部回路と磁気ヘッド素子のコイルとの電気的な接続が図られる。
本発明においては、本発明に係る磁気ヘッド装置は、第1の弾性変位部を中心にして、一方の側に第2の弾性変位部を介して摺接体を支持したヘッド支持体を延在し、他方の側にヘッド支持体と一体の重量体を延在させてなるので、一体のヘッド支持体及び重量体の重心を第1の弾性変位部に位置させることができ、一体のヘッド支持体及び重量体の回動変位点を、重心位置若しくは重心位置近傍に位置させることができるので、磁気ヘッド装置に衝撃が加えられたとき、第1の弾性変位部を中心としたヘッド支持体側の慣性モーメントと重量体側の慣性モーメントが、第1の弾性変位部の近傍を中心にして釣り合い、第1の弾性変位部の大きな変位が規制される。
従って、衝撃が加えられた場合であっても、磁気ヘッド素子を取付けた摺接体を光磁気記録媒体に対し接離する方向に弾性変位可能に支持する第1の弾性変位部が容易に変形することがなく、十分な耐久性を有する磁気ヘッド装置を構成することができる。
しかも、第1の弾性変位部を介してヘッド支持体を支持した固定部に、ヘッド支持体の先端側に支持された摺接体に取付けられた磁気ヘッド素子のコイルに電気的に接続された弾性体の一部が外方に臨まされた外部回路と接続するための外部回路接続部が設けられているので、弾性体を介して外部回路と磁気ヘッド素子のコイルとの電気的な接続を図ることができ、電気的な接続を図るための導線が不要となって電気的な接続作業が容易となり、さらに、磁気ヘッド装置の組み立てが簡素化できるとともに部品点数の削減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明に係る磁気ヘッド装置1は、図1及び図2に示すように、互いに略平行に配置された導電性を有する長尺な一対の弾性体2,2を備えている。これら弾性体2,2は、リン青銅やBeCu等の導電性を有する薄板状の金属板を打ち抜いて形成されてなるものである。特に、弾性体2,2は、熱処理する時間に応じて硬化度が変化するBeCuの如き時効硬化材により形成される。弾性体2,2を時効硬化材に形成することにより、弾性体2,2の弾性力を容易に所望のものとなすことができる。
これら弾性体2,2の先端部側には、後述するように摺接体に取付けられる磁気ヘッド素子のコイルと電気的に接続される給電端子が設けられ、基端部側には、後述するように磁気ヘッド素子のコイルに給電を行う外部接続ケーブルが接続される外部回路接続部を構成する端子部が設けられている。
そして、一対の弾性体2,2の基端側には、図1、図2、図3及び図4に示すように、本発明に係る磁気ヘッド装置1を光磁気記録再生装置内に配置される取付け基台に取付けるための固定部3が合成樹脂材料をモールド成形して一体に設けられている。また、一対の弾性体2,2の先端側には、磁気コア及びコイルが取付けられたボビンとからなる磁気ヘッド素子4が取付けられて磁気ヘッド10を構成する摺接体5が合成樹脂材料をモールド成形して一体に設けられている。さらに、一対の弾性体2,2の固定部3が設けられた基端部と摺接体5が設けられた先端部との間には、ヘッド支持体6が合成樹脂材料をモールド成形して一体に設けられている。
ところで、ヘッド支持体6は、固定部3との間に一対の弾性体2,2の一部を外方に臨ませるとともに、摺接体5との間に一対の弾性体2,2の一部を外方に臨ませるようにして上記一対の弾性体2,2の中途部に一体に設けられる。一対の弾性体2,2の固定部3とヘッド支持体6との間で外方に臨まされた部分は、摺接体5を含むヘッド支持体6を光磁気ディスクに対し接離させる方向に回動操作させるときの回動中心となる第1の弾性変位部7,7となされる。また、一対の弾性体2,2の摺接体5とヘッド支持体6との間で外方に臨まされた部分は、磁気ヘッド素子4を取付けた摺接体5が回転操作される光磁気ディスクの面振れ等に追随して揺動変位するように弾性変位する第2の弾性変位部8,8となされる。
そして、一対の弾性体2,2の第2の弾性変位部8,8を構成する部分は、第1の弾性変位部7を構成する部分に比し幅狭となされ、第1の弾性変位部7,7に比し僅かの負荷によって容易に弾性変位するように形成されている。すなわち、第1の弾性変位部7,7は、摺接体5が回転操作される光磁気ディスクに対し一定の摺接圧をもって摺接するようにヘッド支持体6に付勢力を付与するものであるので、回転操作される光磁気ディスクに面振れ等を生じさせた場合であっても、摺接体5が光磁気ディスクから浮上しない程度の付勢力をヘッド支持体6に付与するに足る弾性力が必要である。これに対し、第2の弾性変位部8,8は、摺接体5が光磁気ディスクに摺接した状態で光磁気ディスクに面振れ等が生じた場合であっても、この光磁気ディスクの回転に追随して摺接姿勢を一定の状態を維持するように摺接体5を揺動変位させるものである。従って、第2の弾性変位部8,8の弾性力は、第1の弾性変位部7,7の弾性力に比し小さいものとなされている。
ここで、一対の弾性体2,2の先端側に一体に設けられる摺接体5を具体的に説明すると、この摺接体5は、磁気コア及びコイルが取付けられたボビンとからなる磁気ヘッド素子4が取付けられて磁気ヘッド10を構成し、この磁気ヘッド装置1が光磁気記録再生装置に取付けられ、光磁気ディスクに情報信号の記録を行う際、回転操作される光磁気ディスクの一方の主面上に摺接し、磁気ヘッド素子4を光磁気ディスクの信号記録層に対し一定の距離を維持させるようになすものである。
摺接体5に取付けられて磁気ヘッド10を構成する磁気ヘッド素子4は、図5に示すように、フェライト等の磁性材料により形成された磁気コア32と、コイル33が巻回されたボビン34とから構成されてなる。磁気コア32は、中心磁極コア32aとこの中心磁極コア32aの両側に設けられた一対の側磁極コア32,32bとこれら磁極コア32a,32b,32bの基端側を連結する連結部32cを有し全体をもって略E字状に形成されている。この磁気コア32の中心磁極コア32aは、先端部が側磁極コア32b,32bの先端部から稍々突出するように側磁極コア32b,32bより長尺に形成されている。
また、磁気コア32とともに磁気ヘッド素子4を構成するボビン34は、極めて高精度の成形が可能である液晶ポリマーやポリフェニレンサルファイド等の合成樹脂材料を成形して形成されてなるものであって、図5、図6,図7及び図8に示すように、中心部に磁気コア32の中心磁極コア32aが挿入される挿入孔37を中心部に設けたボビン本体38を備えている。このボビン本体38の外周側には、挿入孔37を取り囲むようにして凹部形状に形成されたコイル巻回部39が設けられている。ボビン本体38の一端側には、挿入孔37の軸方向と直交する方向に突出するフランジ部40が一体に形成されている。このフランジ部40の端面40aは、光磁気ディスクへの摺接面側となる。従って、このフランジ部40の端面40aは、図6及び図7に示すように、回転操作される光磁気ディスクの主面に当接した場合であっても、光磁気ディスクに円滑に摺接し得るようになすため、中央部を膨出した湾曲面として形成されている。
ボビン本体38の他端側には、図7及び図8に示すように、リン青銅等の導電性材料により形成された一対のコイル接続端子41,41を支持する一対の支持部42,42が突設されている。これら支持部42,42は、挿入孔37の軸方向と直交する方向に相対向して平行に突設されている。そして、一対のコイル接続端子41,41は、両端部を支持部42,42から突出させて、これら支持部42,42に埋設するように一体に取付けられている。
ところで、一対のコイル接続端子41,41は、ボビン34を金型装置で成形する際、金型内に配置されて支持部42,42の成形と同時に一体に取付けられるものであって、いわゆるインサート成形によって支持部42,42に取付けられてなる。
コイル接続端子41,41の支持部42,42から突出した一方の端部は、コイル巻回部39に巻回されたコイル33の接続端末33aが巻き付け接続されるコイル接続部41aとして用いられ、他方の端部は、後述する摺接体5に一体的に設けられる給電端子と電気的に接触する接続端子部41bとして用いられる。
そして、ボビン34のコイル巻回部39に巻回されたコイル33の接続端末33aは、図8に示すように、コイル接続端子41,41のコイル接続部41aに数回巻回されて電気的に接続される。コイル33の接続端末33aとコイル接続部41aとの確実な電気的な接続を図るため、接続端末33aは、導電性接着剤や半田を用いてコイル接続部41aに接続される。
ボビン本体38の他端側に一対の支持部42,42を相対向して突設することによって構成される凹状部は、磁気コア32の嵌合部43となされている。この嵌合部43の両端には、挿入孔37に中心磁極コア32aを挿入して取付けられる磁極コア32を支持するコア支持部44,44が形成されている。このコア支持部44,44は、図6に示すように、両側に一対のすり割り45,45が穿設されることによって、ボビン本体38への連設部側を支点にして先端側が弾性変位可能となされている。すなわち、これらコア支持部44,44は、加工精度が十分に得られない磁極コア32がボビン34に取付けられたとき、磁極コア32の連結部32cにより押圧されて弾性変形することにより、中心磁極コア32aが確実に挿入孔37に挿入し得るように中心磁極コア32aの挿入方向を規制する。
また、支持部42,42の上端側の一側には、ボビン34を摺接体5に設けた磁気ヘッド素子4の取付け孔46に嵌合させるように取付けたとき、この取付け孔46内に設けられた被係合部となる係合段差部47に相対係合する係合部となる係合爪片48,48が設けられている。これら係合爪片48,48は、図6及び図7に示すように、ボビン34に設けた挿入孔37の軸線方向に延長して形成され、先端側の一側に爪部48a,48aを突設している。この爪部48a,48aは、先端側に向かって先細りとなる鋭角に形成されている。
磁気ヘッド素子4を構成する磁気コア32及びボビン34が取付けられる摺接体5は、図5、図9,図10及び図11に示すように、非導電性の液晶ポリエステル等の合成樹脂材料をモールド成形して形成されてなるものであって、中央部に磁気ヘッド素子4の取付け部51を有し、この取付け部51の一端側から光磁気ディスクの主面に摺接する摺接部52を突設している。この摺接部52が突設された基端部側と対向する先端部側には、後述するように摺接体5がヘッド支持体6とともに光磁気ディスクから離間する方向に回動されたとき、回動姿勢規制アームに当接して第2の弾性変位部8,8を中心に回動変位する摺接体5のヘッド支持体6に対する回動姿勢を規制する当接部53が突設されている。
摺接部52は、図9に示すように、取付け部51に設けられた取付け孔46の開口端側に位置して取付け部52の一端から突設されている。この摺接部52の光磁気ディスクの主面に摺接する摺接面56には、図12に示すように、磁気ヘッド10を光磁気ディスク上に摺接させたとき、光磁気ディスク上を移動する方向側に傾斜面56aが設けられている。この傾斜面56aを設けることにより、傾斜面56が回転操作される光磁気ディスク上に摺接して移動していく際の円滑な摺接を保証することができる。また、摺接部52は、図10に示すように、摺接面56を取付け部52の光磁気ディスクの主面に対向する面より稍々突出するようにして形成され、光磁気ディスクの主面に確実に摺接するようになされている。
摺接体5に設けられた取付け部51には、磁気コア32及びボビン34が嵌合する如く取付けられる取付け孔46が設けられている。この取付け孔46は、光磁気ディスクに摺接する面側を開口部46aとなす有底の凹状に形成されている。取付け孔46の長手方向の相対向する各面には、図9及び図11に示すように、取付け孔46に挿入される磁気コア32の両側に設けられた側磁極コア32b,32bを挾持する一対の第1及び第2の挾持片57,57及び58,58が突設されている。これら挾持片57,57及び58,58は、相対向するように取付け孔46の長手方向の相対向する面から突設されている。各一対の挾持片57,57及び58,58の間隔は、磁気コア32の厚さより稍々幅狭となされ、これら挾持片57,57及び58,58に挿入される磁気コア32の側磁極コア32b,32bを圧着挾持する。
また、取付け孔46の第1及び第2の挾持片57,57及び58,58が突設される面に直交する長手方向の相対向する各面には、図9及び図13に示すように、この取付け孔46内に挿入されるボビン34に設けられた係合爪片48,48の係合爪48a,48aが相対係合する被係合部となる係合段差部47,47が設けられている。これら係合段差部47,47は、図10に示すように、取付け孔46の長手方向の相対向する面に、取付け孔46の底部46a側である摺接体5の上面側から中途部に亘ってコ字状をなす切込み溝59,59を穿設することによって形成される弾性変位片60,60の上端面部分に形成されてなる。すなわち、係合段差部47,47は、取付け孔46の長手方向の相対向する面に穿設された切込み溝59,59により形成されてなるものであり、この切込み溝59,59の一部をもって構成されてなる。この切込み溝59,59の一部をもって構成された係合段差部47,47の係合爪48a,48aと相対係合する面は、係合爪48a,48aに対応する鋭角な面となされている。
係合段差部47,47を形成するため、切込み溝59,59を穿設することによって形成された弾性変位片60,60の係合段差部47,47が形成された上端側は、図13に示すように、取付け孔46の内方に突出するように傾斜されている。これら弾性変位片60,60の傾斜された相体対向する面は、取付け孔46内に挿入されるボビン34の外周部の一部と当接し、このボビン34の挿入方向及び挿入位置をガイドする挿入ガイド部62,62となされている。
また、取付け孔46内には、導電性を有する一対の弾性体2,2の先端側を折曲して形成した給電端子63,63が突設されている。これら給電端子63,63は、取付け孔46内に挿入されるボビン34に設けられたコイル接続端子41,41の接続端子部41b,41bに電気的に接触し、ボビン34に巻回されたコイル33に給電を行うためのものであり、取付け孔46にボビン34を取付けたとき、このボビン34に取付けたコイル接続端子41,41の接続端子部41b,41bに接触可能な位置に設けられてなるものであって、図11に示すように、第2の挾持片58,58が突設される側に位置して、取付け孔46の相対向する側面に突設されている。
一対の弾性体2,2の先端側を折曲して形成される給電端子63は、図14に示すように、取付け孔46内に突出し、コイル接続端子41,41に弾性的に接触する屈曲部64と、合成樹脂からなる摺接体5がモールド成形される取付け部65とを備えている。この給電端子63の屈曲部64は、中央部を膨出するように折り曲げられおり、この膨出した部分をコイル接続端子41への電気的な接触部64aとしている。そして、屈曲部64は、取付け孔46にボビン34を挿入する方向に沿って取付け部65の一端部より折り曲げられている。
そして、一対の給電端子63,63の取付け部65,65は、摺接体5の重心位置近傍の側方に突出し、第2の弾性変位部8,8に連続している。従って、摺接体5は、重心位置近傍が一対の弾性体2,2によって支持されてなる。
ところで、給電端子63の少なくともコイル接続端子41,41に接触する屈曲部64には、接触時の電気的抵抗を小さくなすため、金メッキ処理、ニッケルメッキ処理、ハンダメッキ処理のいずれかのメッキ処理が施されている。メッキ処理に用いられる材料は、接触時の電気的抵抗を小さくなすため、給電端子63より電気抵抗の小さな材料を用いることが望ましい。
同様に、接触時の電気的抵抗を小さくなすため、コイル接続端子41,41の屈曲部64と接触する接続端子部41b,41bにも、金メッキ処理、ニッケルメッキ処理、ハンダメッキ処理のいずれかのメッキ処理を施しておくことが望ましい。
また、取付け孔46の底面46b、すなわち摺接体5の天板側の内面には、図13に示すように、取付け孔46に取付けられる磁気コア32の中心磁極コア32aの先端面が当接することによって、磁気コア32の取付け孔46に対する取付け位置を規制する磁気コア突当て部67が膨出形成されている。
次に、上述のように構成された磁気ヘッド10を組み立てる工程を説明し、さらに、組み立てられた磁気ヘッド10を説明する。
磁気ヘッド10を組み立てるには、摺接体5の取付け孔46内に磁気コア32を取付ける。磁気コア32は、連結部32c側を挿入端として、図15に示すように、摺接体5の光磁気ディスクへの摺接面側に開口した開口端46aから取付け孔46内に挿入される。取付け孔46内に挿入された磁気コア32は、側磁極コア32b,32b側の両側部が第1及び第2の挾持片57,57及び58,58間に嵌合されることにより、これら挾持片57,57及び58,58に挾持されて取付け孔46内に仮固定される。このとき、磁気コア32は、連結部32cの上面が磁気コア突当て部67に当接され、取付け孔46内への挿入方向の位置規制が図られる。
次いで、磁気コア32が配置された取付け孔46内に、コイル33が巻回されたボビン34を挿入する。ボビン34は、係合爪片48,48が突設された側を取付け孔46の係合段差部47,47が設けられた面に対応させ、コイル接続端子41,41の接続端子部41b,41bを取付け孔46内に突設された給電端子63,63に対応させて、開口端51aから取付け孔46内に挿入される。このとき、ボビン34の挿入孔37に磁気コア32の中心磁極コア32aを挿入するようになす。さらに、ボビン34を取付け孔46内に挿入していくと、ボビン34は、取付け孔46内に突出する弾性変位片60,60の相対向する面に形成された挿入ガイド部62,62にコイル接続端子41,41を取付けた側の外側面を摺接させて取付け孔46の内方に挿入される。このとき、ボビン34は、挿入ガイド部62,62に外側面をガイドされて取付け孔46内に挿入されていくことにより、取付け孔46に対する挿入方向が規制される。従って、ボビン34は、取付け孔46内に仮固定して配設された磁気コア32の中心磁極コア32aを挿入孔37に正確に挿入させて取付け孔46に挿入されていく。
また、ボビン34が取付け孔46に挿入されていくとき、係合爪片48,48によって弾性変位片60,60が取付け孔46の外方に弾性変位される。ここからさらに、ボビン34が挿入され、挿入端側が取付け孔46の底面51bに当接するまで挿入されると、係合爪片48,48の先端の係合爪48a,48aが弾性変位片60,60の先端に形成された係合段差部47,47に至り、弾性変位片60,60が弾性復帰することにより、図16に示すように、係合爪48a,48aと係合段差部47,47との相対係合が実現される。そして、ボビン34は、図16に示すように、端面40aの中央部を膨出形成したフランジ部40を摺接体5の光磁気ディスクに対向する面側に臨ませて取付け孔46内に位置決めされて取付けられる。
さらに、ボビン34が取付け孔46内に取付けられたとき、コイル接続端子41,41の接続端子部41bが、取付け孔46内に突出する給電端子63,63に圧接し、電気的な接続が図られる。これら給電端子63,63は、弾性を有する取付け孔46内に大きく突出する屈曲部64,64を接続端子部41b、41bに接触してなるので、接続端子部41bに弾性力を付与した状態で圧接し、確実な電気的な接触が実現される。
なお、給電端子63,63は、中途部に屈曲部64,64が設けられ、略く字状に形成されてなるので、接続端子部41b、41bが接触したとき、先端部側が取付け孔56の内側面に当接するようになるため、接続端子41bに大きな弾性力を付与することができる。
上述のように組み立てられる磁気ヘッド10は、磁気コア32及びコイル33を巻回したボビン34を順次取付け孔46に挿入していくだけで組み立てられ、磁気コア32及びコイル33を摺接体5に固定するために接着剤を用いる必要がないので、組み立てが極めて容易である。また、磁気ヘッド素子4の摺接体5に対する取付け位置は、係合爪48a,48aと係合段差部47,47との相対係合位置により決定できるため、取付け位置精度の位置出しを正確且つ容易に行うことができる。
さらに、ボビン34に設けたコイル接続端子41,41と給電端子63,63間の接続にも、半田等を必要としない。従って、磁気ヘッド10の組み立て作業が極めて簡単となる。
上述のように構成された磁気ヘッド10を第2の弾性片部8,8を介して先端側に支持したヘッド支持体6は、一対の弾性体2,2間に亘って合成樹脂をモールド成形して形成されてなる。このヘッド支持体6は、一対の弾性体2,2間に亘って合成樹脂をモールド成形して形成されることにより、一対の弾性体2,2の互いの位置を固定するとともにこれら弾性体2,2に剛性を付与し、弾性体2,2の先端に取付けた磁気ヘッド10を構成する摺接体5を第2の変位部8,8を中心にして回動変位可能に支持するものである。このヘッド支持体6の摺接体5が支持される側には、図1、図2及び図3に示すように、摺接体5の摺接部52側が臨む凹部75が形成されている。摺接体5は、第2の弾性変位部8,8を中心に回動変位されたとき、摺接部52側をヘッド支持体6の凹部75内に進入させるように回動変位される。
さらに、ヘッド支持体6の固定部3側に位置する基端側の一側には、図1、図2、図3及び図4に示すように、固定部6の方向に向かって延長されるように連結アーム76が設けられ、この連結アーム76の先端側に重量体77が設けられている。この重量体77は、一対の弾性体2,2の一部をもって構成された第1の弾性変位部7,7を介して固定部3に支持されたヘッド支持体6の重心が第1の弾性変位部7,7の略近傍に位置するように設けられるものであって、第1の弾性変位部7,7を中心にして一方の側にヘッド支持体6が延長され他方の側に先端に重量体77を設けた連結アーム76が延長されている。従って、重量体77は、第1の弾性変位部7,7から固定部3側に位置にして設けられている。
そして、本実施例では、重量部77は、連結アーム76とともにヘッド支持体6と一体に、ヘッド支持体6と同じ材料の合成樹脂材料に形成されているが、小さい体積で大きな重量をかせぐため、比重の大きな金属材料により形成したものであってもよい。この金属材料からなる重量体77は、合成樹脂からなる連結アーム76を成形する際、この連結アーム76にインサートすることによって一体に取付けられる。また、重量体77は、連結アーム76と一体に成形される合成樹脂体内に比重の大きな金属材料を埋設するようにして形成したものであってもよい。
第1の弾性変位部7,7を中心にしてヘッド支持体6が延長される一方の側と対向する他方の側に連結アーム76を介して延長された重量体77は、第1の弾性変位部7,7を中心にしてヘッド支持体6を回動操作する回動操作部としても機能する。すなわち、重量体77を押圧操作することによって、第1の弾性変位部7,7が弾性変位されることによりヘッド支持体6が第1の弾性変位部7,7を中心にして回動操作される。
そこで、重量体77の上面側には、図1に示すように、この磁気ヘッド装置1を光磁気記録再生装置に取付けたとき、光磁気記録再生装置側に設けられるヘッド回動操作部によって押圧操作されるための被押圧部78が突設されている。この被押圧部78は、重量体77が第1の弾性変位部7,7を中心にして押し下げられる方向に回動された場合であっても、確実にヘッド回動操作部によって押圧操作されるようになすため、重量体77の後端側に向かって徐々に高さが高くなるように傾斜面78aが上面側に設けられている。
さらに、一対の弾性体2,2の基端側に設けられる固定部3は、光磁気記録再生装置内に配置される光ピックアップ装置と同期して光磁気ディスクの径方向に亘って移動する取付け基台に、この磁気ヘッド装置1を固定支持するためのものであって、図2及び図3に示すように、中心部に取付け基台に固定される固定ネジ等の固定部材が挿通する固定部材挿通孔79が穿設されている。また、固定部3の底面側には、図2に示すように、取付け基台に突設される一対の位置決めピンが係合する係合孔80及び係合凹部81が穿設されている。
また、固定部3の重量体77と対向する一側面には、図2及び図3に示すように、被押圧部78が押圧操作されてヘッド支持体6を含む重量体77が第1の弾性変位部7,7を中心にして回動操作されるとき、重量体77の回動範囲を規制する回動規制部82が設けられている。この回動規制部82は、重量体77が回動操作されたとき、重量体77の固定部3と対向する面に図2に示すように突設した回動規制突起83が当接することによって、ヘッド支持体6を含む重量体77の第1の弾性変位部7,7を中心とした回動を規制するものである。
さらに、固定部3の重量体77を先端側に設けた連結アーム76が延在する一側と対向する他側の先端からは、図1及び図3に示すように、ヘッド支持体6の延長方向に向かってこのヘッド支持体6と略平行に回動姿勢規制アーム84が設けられている。この回動姿勢規制アーム84は、図1及び図3に示すように、先端側をL字状に折曲した回動姿勢規制部85を摺接体5の先端側に突設した当接部53上に対向させている。そして、回動姿勢規制アーム84は、被押圧部78が押圧操作されて回動操作部となされている重量体77を含むヘッド支持体6が、第1の弾性変位部7,7を中心にして図1及び図4中矢印A方向に回動されたとき、すなわち、ヘッド支持体6の先端に支持された摺接体5の光磁気ディスクへの摺接面と対向する上方側へ回動操作されたときに回動姿勢規制部85を当接部53に当接させることによって第2の弾性変位部8,8を中心に回動変位する摺接体5のヘッド支持体5に対する回動姿勢を規制する。
ところで、重量体77は、固定部5の一側に沿って延長され、回動姿勢規制アーム84は、固定部5の他側から延長されてなるので、重量体77と回動姿勢規制アーム84は、一対の弾性体2,2の両側にそれぞれ位置して延在することになり、磁気ヘッド装置1の幅を小さくすることができる。
上述のような構成を備えた磁気ヘッド装置1は、図17に示すように、光ピックアップ装置91が取付けられて光磁気記録再生装置内に移動可能に取付けられた移動基台92に取付けられ、光ピックアップ装置91と同期して移動するように取付けられる。
磁気ヘッド装置1及び光ピックアップ装置91が取付けられる移動基台92は、ディスク回転駆動機構等の機構部が取付けられるシャーシ基板93に取付けられたスライドガイド軸94に中途部に穿設した貫通孔95を挿通させ、一端側に突設した上下一対の係合片96,97によりシャーシ基板93の一側に設けたスライドガイド部98を支持することによって、光磁気記録再生装置装置内に装着されたディスクカートリッジ99に収納された光磁気ディスク100の径方向に亘って移動可能に支持されている。この移動基台92は、図示しない駆動モータによって駆動されるピックアップ送り機構を介して光磁気ディスク100の径方向に亘って移動操作される。
そして、光ピックアップ装置91は、光源から出射される光ビームを光磁気ディスク100の信号記録層に集光させて照射させる対物レンズを上記光磁気ディスク100に対向させて移動基台92の先端側に取付けられている。このとき、光ピックアップ装置91は、対物レンズの光軸が光磁気ディスク100の中心線上に位置するようにして移動基台92に取付けられている。
移動基台92の光ピックアップ装置91が取付けられた一端側と対向する他端側には、磁気ヘッド装置1の取付け基台101が立上り形成されている。この取付け基台101は、図17に示すように、光磁気記録再生装置装置内のカートリッジ装着部に装着されたディスクカートリッジ99の一側に沿って立上り形成されている。そして、磁気ヘッド装置1は、図18に示すように、ヘッド支持体6をカートリッジ装着部に装着されるディスクカートリッジ99上に延在させるようにして、固定部3を取付け基台101の上端部に固定させて移動基台92に取付けられる。すなわち、磁気ヘッド装置1は、固定部3の底面に設けた係合孔80及び係合凹部81を取付け基台101の上端面に突設した位置決めピンに係合させて取付け基台101に対する取付け位置を位置決めし、固定部材挿通孔79に挿通されて取付け基台101に螺合される固定ネジによって取付け基台101に取付けられる。
磁気ヘッド装置1は、取付け基台101上に取付けられたとき、ヘッド支持体6の先端に第2の弾性変位部8,8を介して支持された摺接体5に取付けられた磁気ヘッド素子4を構成する磁極コア32の中心磁極32aが、光磁気ディスク100を挟んで光ピックアップ装置91の対物レンズに対向させられる。すなわち、光磁気ディスク100に対する光ビームの照射位置に外部磁界を印加させるためである。
そして、取付け基台101に取付けられた磁気ヘッド装置1は、移動基台92がピックアップ送り機構により駆動されることにより、光ピックアップ装置91と一体に、図18中矢印B方向及び矢印C方向の光磁気ディスク100の径方向に送り操作される。なお、磁気ヘッド装置1の光磁気ディスク100に対する移動方向は、図18に示すように、ヘッド支持体6の長手方向と直交する方向となされている。
ところで、磁気ヘッド装置1と光ピックアップ装置91は、図17に示すように、光磁気ディスク100を挟んで相対向させられてなるので、磁気ヘッド装置1と光ピックアップ装置91との間には、カートリッジ装着部に装着されるディスクカートリッジ99を装脱させるための空間が必要となる。そこで、磁気ヘッド装置1の固定部3及び取付け基台101は、ディスクカートリッジ99を装脱させるための空間を保持させるに足る高さH1 に形成されている。
また、ディスクカートリッジ99を装脱させるための空間を保持させる高さH1 を有する固定部3から第1の弾性変位部7,7を介してディスクカートリッジ99上に延長されたヘッド支持体6は、図1、図4及び図17に示すように、先端に支持した摺接体5をカートリッジ装着部に装着された光磁気ディスク100に摺接させるため、第1の弾性変位部7,7への連設部6a側から摺接体5を支持した先端部側に向かって傾斜して形成されている。さらに、ヘッド支持体6の摺接体5を支持した先端部には、摺接体5をディスクカートリッジ99に設けた記録再生装置用窓部102を介してディスクカートリッジ99内に進入させて光磁気ディスク100に摺接させるため、さらに光磁気ディスク100側に向かって湾曲された湾曲部6bが形成されている。この湾曲部6bは、ヘッド支持体6の先端部に形成された凹部75の両側に延在する摺接体支持アーム75a,75bの基端部側を湾曲させることによって形成されてなる。
そして、ヘッド支持体6は、重量体77部分が押圧操作されない状態で、先端側に支持した摺接体5をディスクカートリッジ99内に進入させて光磁気ディスク100に摺接させる。摺接体5が光磁気ディスク100に摺接された状態にあるとき、1の弾性変位部7,7が弾性変位されヘッド支持体6を光磁気ディスク100側に付勢する付勢力を付与している。従って、摺接体5は、光磁気ディスク100に所定の摺接圧をもって摺接させられている。
ところで、ヘッド支持体6は、カートリッジ装着部に装着されたディスクカートリッジ99を装脱する際、摺接体5をディスクカートリッジ99内から離脱させ、光ピックアップ装置91との間にディスクカートリッジ99の装脱を行うに足る空間を形成するように第1の弾性変位部7を中心にして回動操作される。
そこで、この磁気ヘッド装置1が取付けられる光磁気記録再生装置内には、図17に示すように、重量体77に設けた被押圧部78を押圧操作してヘッド支持体6を第1の弾性変位部7,7を中心にしてディスクカートリッジ99側から離間する方向に回動操作するヘッド回動操作機構105が設けられている。このヘッド回動操作機構105は、重量体77に設けた被押圧部78を押圧操作する回動操作板106と、この回動操作板106を回動操作させる回動操作部107とを備えている。回動操作板106は、図17に示すように、重量体77に設けた被押圧部78上に対向するようにして、基端側の両側に突設した枢軸108を光磁気記録再生装置内に配置された支持基板109上に植立された一対の支持杆110上に支持させ、この枢軸110を中心に被押圧部78に対し接離する方向に回動可能に取付けられている。この回動操作板106は、枢軸108に巻回された捩りコイルバネ111により被押圧部78から離間する方向の図17中矢印D方向に回動付勢されている。また、回動操作部107は、磁気ヘッド装置1上を水平に移動する移動体の一部から回動操作板106側に突出するようにして設けられ、移動体が図17中矢印E方向に移動することによって回動操作板106の一側に突設した回動操作ピン112を押圧する。
そして、ヘッド回動操作機構105を構成する回動操作板106は、回動操作ピン112が回動操作部107によって押圧されることにより捩りコイルバネ111の付勢力に抗して枢軸108を中心にして図17中反矢印D方向に回動され、重量体77に設けた被押圧部78を押圧操作し、ヘッド支持体6を第1の弾性変位部7,7を中心にしてディスクカートリッジ99側から離間する方向の図17中矢印F方向に回動変位させる。ヘッド支持体6が、図17中矢印F方向に回動変位されることにより摺接体5がディスクカートリッジ99内から離脱され、光ピックアップ装置91との間にディスクカートリッジ99の挿脱を行うに足る空間を形成する。
なお、ヘッド回動操作機構105による第1の弾性変位部7,77を中心とするヘッド支持体6の過剰な回動は、回動規制突起83が固定部3に設けた回動規制部82に当接することによって規制される。
ところで、ヘッド支持体6は、ヘッド回動操作機構105により回動操作されたとき、図19に示すように、カートリッジ装着部に装着された光磁気ディスク100と略平行な位置である光磁気記録再生装置内のシャーシ基板93と平行な水平な位置まで回動操作される。また、ヘッド支持体6が第1の弾性変位部7,7を中心にして水平な位置まで回動変位されると、図19に示すように、摺接体5の先端に設けた当接部53が回動姿勢規制アーム84の先端に設けた回動姿勢規制部85に当接する。このとき、摺接体5は、第2の弾性片部8,8を中心にして図19中矢印G方向に回動変位され、ヘッド支持体6と略平行に回動姿勢が規制される。ヘッド支持体6が回動変位されたとき、摺接体5をヘッド支持体6と略平行となるように回動姿勢を規制する回動姿勢規制アーム84は、第1の弾性変位部7,7を中心にして水平な位置まで回動変位されたヘッド支持体6と平行な方向に延長されている。すなわち、回動姿勢規制アーム84は、磁気ヘッド装置1が光磁気記録再生装置内に取付けられたとき、シャーシ基板93と平行な水平な位置に延在される。
この磁気ヘッド装置1は、ヘッド支持体6がカートリッジ装着部に装着された光磁気ディスク100と略平行な位置である光磁気記録再生装置内のシャーシ基板93と平行な水平な位置まで回動操作され、ヘッド支持体6の先端に支持された摺接体5がヘッド支持体6と平行となされるので、ヘッド支持体6と光ピックアップ装置91との間に十分に大きなディスクカートリッジ99を挿脱するための空間を構成することができる。
ところで、磁気ヘッド素子4が取付けられた摺接体5は、ヘッド支持体6が第1の弾性変位部7,7を中心にして回動操作されない自然状態では、図4及び図17に示すように、光磁気ディスク100に摺接する摺接部52の摺接面が光磁気ディスク100の主面に対し略水平となるようにして重心位置近傍の両側を第2の弾性変位部8,8により支持されてヘッド支持体6に取付けられている。従って、ヘッド支持体6が第1の弾性変位部7,7を中心にして回動変位された状態から、第1の弾性変位部7,7の弾性復帰力を受けて光磁気ディスク100側に回動変位していくとき、摺接体5は摺接部52の摺接面を光磁気ディスク100の主面に水平にして摺接していく。特に、摺接体5が光磁気ディスク100に対し水平に摺接していくことにより、磁気ヘッド素子4の先端より突出された摺接部52の摺接面56を他の部分より先に確実に光磁気ディスク100に接触させることができる。そのため、摺接体5が光磁気ディスク100に摺接する際、磁気ヘッド素子4の一部等が光磁気ディスク100に接触し、光磁気ディスク100を損傷させるようなことが確実に防止できる。
そして、摺接体5は、重心位置近傍の両側を第2の弾性変位部8,8により支持されてなるので、回転操作される光磁気ディスク100に対し安定した状態で相対摺接させることができる。例えば、光磁気ディスク100の主面に凹凸があって、これら凹凸によって摺接体5が第2の弾性変位部8,8を中心にして揺動変位された場合にも、大きな振動を発生させることなく安定した状態で光磁気ディスク100に摺接させることが可能となる。また、光磁気ディスク100が回転操作されたときに面振れを発生させても、摺接体5は、光磁気ディスク100の面振れに追随して第2の弾性変位部8,8を中心にして揺動変位し、不要な振動を発生させることなく安定した状態で光磁気ディスク100に相対摺接させることが可能となる。
さらに、この磁気ヘッド装置1の摺接体5は、重心位置近傍の両側を第2の弾性変位部8,8により支持されるとともに、光磁気ディスク100への摺接部52を、図4及び図17に示すように、第2の弾性変位部8,8の位置より、ヘッド支持体6に付勢力を付与する第1の弾性変位部7,7側である固定部3側に位置させてヘッド支持体6の先端側に支持されている。
このように構成された磁気ヘッド装置1は、摺接体5を光磁気ディスク100に摺接さたとき、この摺接体5を光磁気ディスク100側に所定に弾性付勢する付勢力を付与するヘッド支持体6を支持する第1の弾性変位部7,7は、図20に示すように、光磁気ディスク100側である下方に突出するように湾曲変位されるのに対し、摺接体5を支持する第2の弾性変位部8,8は、図20に示すように、第1の弾性変位部7,7とは逆向きに上方に突出するように湾曲変位する。すなわち、摺接体5は、第2の弾性変位部8,8の位置より第1の弾性変位部7,7側に位置する摺接部52が光磁気ディスク100に摺接するためである。そして、第2の弾性変位部8,8が第1の弾性変位部7,7とは逆向きに上方に突出するように湾曲変位するため、第2の弾性変位部8,8の弾性復帰力を受けて、摺接体5には、第2の弾性変位部8,8を中心にして図20中矢印J方向の摺接部52を光磁気ディスク100側に付勢する回動付勢力が付与されている。そのため、摺接部52が、摺接体5の他の部分に優先して確実に光磁気ディスク100に接触させられることになり、安定した摺接体5と光磁気ディスク100との相対摺接を実現できる。
光磁気記録再生装置に取付けられた磁気ヘッド装置1は、図18に示すように、ヘッド支持体6の延長方向と直交する方向を移動方向として光磁気ディスク100の径方向に移動される。そして、摺接体5にの中央部に設けられた取付け部51を介して取付けられた磁気ヘッド素子4の磁極コア32の中心磁極コア32aが、光磁気ディスク100の中心線上に位置する。そのため、磁極コア32の中心磁極コア32aが光磁気ディスク100の信号記録領域の最外周側に位置するまで摺接体5が移動されると、摺接部52の一側が光磁気ディスク100の外周に突出してしまう。そこで、摺接体5が光磁気ディスク100の最外周側に移動された場合であっても、光磁気ディスク100から突出することを防止するため、摺接部52の一側は光磁気ディスク100の接線に沿って傾斜した傾斜部52bとなされている。
摺接部52の摺接面56側に設けられた傾斜面56aと傾斜部52bは、肉厚に形成されてしまう光磁気ディスク100の外周側に摺接体5が移動されたとき、この肉厚となっている光磁気ディスク100の外周部に摺接体5が乗り上げることを規制し、摺接部52の摺接面56が光磁気ディスク100の信号記録領域部分に確実に摺接するようにしている。
ところで、摺接体5は、回転する光磁気ディスク100と相対摺接するものであるので、摺動性及び耐摩耗性に優れ、軽量であり、しかもモールド成形した場合に高い寸法精度が得られる材料で形成されることが望ましい。そこで、摺接体5を構成する材料としては、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアセール(POM)、ポリアリレート(PAR)、ポリイミド6、ポリアミド66、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、超高分子ポリエチレン(UHMW−PE)、高分子ポリエチレン(HMW−PE)等の合成樹脂材料が用いられる。
また、固定部3、ヘッド支持体6及び回動姿勢規制アーム84も、摺接体5を構成する材料と同様の合成樹脂材料により形成される。また、重量体77の全部又は一部を合成樹脂により形成する場合には、摺接体5を構成する材料と同様の合成樹脂材料により形成される。なお、固定部3、ヘッド支持体6、回動姿勢規制アーム84及び重量体77は、それぞれ要求される特性に応じて上述の材料中から適宜の材料を選択し形成してもよい。
なお、合成樹脂材料で形成される固定部3、摺接体5、ヘッド支持体6及び回動姿勢規制アーム84、一対の弾性体2,2が配置された成形用の金型装置のキャビティ内にに合成樹脂材料を射出して成形するインサート成形によって同時に成形することができる。また、固定部3、摺接体5、ヘッド支持体6及び回動姿勢規制アーム84、さらには重量体77を、それぞれ適宜の材料を選択して成形する場合には、2色成形法によって形成するようにしてもよい。
さらに、固定部3には、図1及び図21に示すように、ヘッド支持体6の先端側に支持された摺接体5に取付けられた磁気ヘッド素子4と外部回路を電気的に接続するためのフレキシブルプリント配線基板やフレキシブルフラットケーブル等の平板状をなす接続ケーブル114が接続される外部回路接続部115が設けられている。この外部回路接続部115は、固定部3の基端側に突設した端子部支持片116を有し、この端子部支持片116の一主面上に一対の弾性体2,2の基端部側に形成された端子部117,117が延在されている。これら端子部117,117は、給電端子63,63を介して磁気ヘッド素子4のコイル33に電気的に接続される一対の弾性体2,2に先端先細り状の略コ字状をなす切込みを設けることによって形成されてなるものであって、弾性体2,2への連設部側を支点に弾性変位可能となされている。また、端子部117,117は、端子部支持片116上に突出するように折曲され、先端側に屈曲部117aが形成されている。従って、端子部117,117は、端子部支持片116上に突出した屈曲部117aが押圧操作されることにより、弾性体2,2への連設部側を支点にして端子部支持片116側に弾性変位する。
端子部支持片116には、端子部117,117が弾性変位されたときに、これら端子部117,117の先端側を進入させるための切欠き穴が設けられている。
また、端子部支持片116の相対向する両側には、この端子部支持片116と共同して端子部117,117に電気的に接続される接続ケーブル114を挿入するための挿入溝118を形成する一対の接続ケーブル支持片119,119が設けられている。これら接続ケーブル支持片119,119は、図21に示すように、固定部3から端子部支持片116上に突出するように形成され、端子部支持片116と相俟って挿入溝118を形成している。また、接続ケーブル支持片119,119の端子部支持片116に対向する下面側には、図22に示すように、挿入溝118に挿入される接続ケーブル114の両側に切欠き形成した切欠き溝120が係合する係止爪121が突設されている。
そして、接続ケーブル114は、先端側から挿入溝118に挿入されることにより、端子部支持片116と接続ケーブル支持片119,119とにより挾持されるようにして外部回路接続部115に接続される。このとき、接続ケーブル114は、撓み変形されて端子部支持片116上に延在する端子部117,117に接続パターン部を圧接させる。接続パターンが端子部117,117に圧接されることにより、接続ケーブル114は一対の弾性体2,2に電気的に接続され。そして、磁気ヘッド素子4のコイル33は、接続ケーブル114及び一対の弾性体2,2を介して外部回路に電気的に接続され、外部回路からの給電が行われる状態となる。
ところで、一対の弾性部材2,2に形成される給電端子63,63及び端子部117,117には、金メッキ処理、ニッケルメッキ処理、ハンダメッキ処理のいずれかのメッキ処理が施されている。このようなメッキ処理を施すことによって、給電端子63,63及び端子部117,117の接触抵抗が低減され、良好な電気的な接触が実現される。
さらに、固定部3の上面側には、図1及び図3に示すように、この固定部3に埋設された弾性部材2,2の一部を外方に臨ませる透孔121,121が穿設されている。弾性部材2,2のこれら透孔121,121に臨まされた部分は、弾性部材2,2と磁気ヘッド素子4のコイル33との接続状態や磁気ヘッド素子4の電気特性を検査するための検査器具の接触部となされる。
また、一対の弾性部材2,2の外部に臨む第1の弾性変位部7,7及び第2の弾性変位部8,8を構成する部分にも金メッキ処理、ニッケルメッキ処理、ハンダメッキ処理のいずれかのメッキ処理を施すよって、これら部分のサビ留めを図ることができる。
上述の実施例では、弾性部材2,2を一対用いているが、弾性部材2,2を構成する金属板の弾性変位力や強度を考慮して、複数対用いるようにしてもよい。
本発明に係る磁気ヘッド装置の上面側の斜視図である。 本発明に係る磁気ヘッド装置を光記録媒体への摺接面側からみた斜視図である。 本発明に係る磁気ヘッド装置の平面図である。 本発明に係る磁気ヘッド装置の側面図である。 本発明に係る磁気ヘッド装置を構成する磁気ヘッドの分解斜視図である。 磁気ヘッド素子を構成するボビンの側面図である。 図6に示すボビンの右側面図である。 図6に示すボビンの底面図である。 摺接体の平面図である。 摺接体の側面図である。 摺接体の底面図である。 図11のIX−IX線断面図である。 図11のIIIX−IIIX線断面図である。 図11のIVX−IVX線断面図である。 磁気ヘッドの組み立て状態を示す断面図である。 磁気ヘッド素子を摺接体に取付けた状態を示す断面図である。 本発明に係る磁気ヘッド装置を光磁気記録再生装置に取付けた状態を示す側面図である。 本発明に係る磁気ヘッド装置と光磁気記録再生装置に装着される光磁気ディスクとの関係を示す斜視図である。 ヘッド支持体が光磁気ディスクから離間する方向に回動された状態を示す側面図である。 摺接体を光磁気ディスクに摺接させた状態の側面図である。 固定部に設けられた外部回路接続部を示す斜視図である。 外部回路接続部の断面図である。
符号の説明
1 磁気ヘッド装置、 2,2 弾性体、 3 固定部、 4 磁気ヘッド素子、 5 摺接体、 6 ヘッド支持体、 7,7 第1の弾性変位部、 8,8 第2の弾性変位部、 10 磁気ヘッド、 52 摺接体の摺接部、 77 重量体、 78 被押圧部、 82 回動規制部、 83 回動規制突起、 84 回動姿勢規制アーム、 114 接続ケーブル、 115 外部回路接続部、 117,117 弾性体の基端部に形成した端子部、 118 接続ケーブルの挿入溝、 119,119 接続ケーブル支持片

Claims (4)

  1. 磁気コアと、コイルが取付けられたボビンとからなる磁気ヘッド素子と、
    上記磁気ヘッド素子が取付けられるとともに、光磁気記録媒体上を摺接する合成樹脂を成形して形成された摺接体と、
    基端部側に合成樹脂製の固定部が一体に成形されるとともに、先端側に上記摺接体が一体に成形され、且つ上記コイルと電気的に接続された導電性を有する少なくとも一対の弾性体と、
    上記固定部との間に上記弾性体の一部を外方に臨ませて第1の弾性変位部を形成するとともに、上記摺接体との間に上記弾性体の一部を外方に臨ませて第2の弾性変位部を形成するようにして、上記固定部と上記摺接体との間に位置して上記弾性体に一体に合成樹脂を成形して形成されたヘッド支持体と、
    上記第1の弾性変位部より上記固定部側に位置して上記ヘッド支持体と一体に設けられた重量体と、
    上記重量体と一体に設けられ、上記第1の弾性変位部を中心にして上記ヘッド支持体を回動操作する回動操作部とを備え、
    上記固定部には、上記弾性体の一部が外方に臨まされた外部回路と接続するための外部回路接続部が設けられてなる磁気ヘッド装置。
  2. 上記外部回路接続部は、上記弾性体の一部を切起し形成された弾性変位可能な端子部が一主面上に延在する支持片と、上記支持片の相対向する両側に設けられ上記支持片と共同して上記端子部に電気的に接続される平板状の接続ケーブルの挿入溝を形成する接続ケーブル支持片とを備えてなる請求項1記載の磁気ヘッド装置。
  3. 上記挿入溝内に、上記接続ケーブルに形成した係合部に相対係合する係合突起を設けてなる請求項2記載の磁気ヘッド装置。
  4. 光磁気記録媒体を挟んで光ピックアップ装置と磁気ヘッド装置とが配設され、上記光ピックアップ装置と磁気ヘッド装置とにより上記光磁気記録媒体に対し情報信号の記録を行い、上記光ピックアップ装置によって上記光磁気記録媒体に記録された情報信号の再生を行う光磁気記録再生装置において
    上記磁気ヘッド装置は、
    磁気コアと、コイルが取付けられたボビンとからなる磁気ヘッド素子と、
    上記磁気ヘッド素子が取付けられるとともに、光磁気記録媒体上を摺接する合成樹脂を成形して形成された摺接体と、
    基端部側に合成樹脂製の固定部が一体に成形されるとともに、先端側に上記摺接体が一体に成形され、且つ上記コイルと電気的に接続された導電性を有する少なくとも一対の弾性体と、
    上記固定部との間に上記弾性体の一部を外方に臨ませて第1の弾性変位部を形成するとともに、上記摺接体との間に上記弾性体の一部を外方に臨ませて第2の弾性変位部を形成するようにして、上記固定部と上記摺接体との間に位置して上記弾性体に一体に合成樹脂を成形して形成されたヘッド支持体と、
    上記第1の弾性変位部より上記固定部側に位置して上記ヘッド支持体と一体に設けられた重量体と、
    上記重量体と一体に設けられ、上記第1の弾性変位部を中心にして上記ヘッド支持体を回動操作する回動操作部とを備え、
    上記固定部には、上記弾性体の一部が外方に臨まされた外部回路と接続するための外部回路接続部が設けられてなる
    光磁気記録装置。
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