JP3957594B2 - アスファルトフィニッシャー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアスファルト舗装の施工を行うアスファルトフィニッシャーに関する。
【0002】
【従来の技術】
アスファルト舗装道路は、アスファルト舗装を幾層にも施工した複数のアスファルト層から構成される。アスファルト舗装は、天然の砂、砂利、粉砕した石等の骨材とストレートアスファルトを混合した合材を締め固めた層からなり、アスファルトは合材が固化したものである。
【0003】
アスファルトの原料であるストレートアスファルトは、主に重質の中東産原油を石油精製して取り出す。原油を加熱炉で約350℃に熱して常圧蒸留塔に送付すると、炭素分子の配列が長く、沸点が最も高い留分が蒸留塔の底に溜まる。底に溜まった留分を取り出し、沸点を低く抑えるために減圧した減圧蒸留塔で再度蒸留して、減圧蒸留塔の底に溜まった留分がストレートアスファルトである。
【0004】
ストレートアスファルトは、固化を防止するため160℃程度に保温できる加熱装置を搭載したタンクローリでアスファルト合材プラントに送られる。アスファルト合材プラントでは、アスファルト舗装道路を構成するアスファルト層に応じ、4ランクに分別された骨材の配合比率を変えて合材を製造する。ここで、骨材とは、モルタルやコンクリートなどの製造の際にセメントと混合する天然の砂、砂利、粉砕した石をいい、合材とは骨材にストレートアスファルトを混合したものをいう。
【0005】
アスファルト合材プラントでは、粒径20mmほどの砕石から粒径2.5mm以下の砂まで、粒径別に4ランクに分けた骨材をそれぞれ必要なだけ取り出し、まとめて撹拌しながら160℃に加熱する。加熱した状態で篩にかけて再度分別し大きな骨材から順に投下して計量し、施工するアスファルト層の配合比率に合致した骨材を粒径75μm以下の石灰岩の粉である石粉と共にミキサーに投入する。
【0006】
ミキサー内では、ストレートアスファルトが骨材にスプレーされ十分に混合されて合材となる。この合材において、ストレートアスファルトは骨材同士を接着する結合剤の役割を果たすので、スプレーされるストレートアスファルトの量は、骨材との重量比で5〜6%、容積比で12〜13%である。
【0007】
一方施工現場では、道路の縁にあたる部分に排水溝を設置する工事や路床をブルドーザ等で平坦に整地する工事、モーターグレーダで粗い砕石を撒いてタイヤローラで締め固める下層路盤工事等が行われて、アスファルト舗装が施工されるのを待つ。事前に交通量や路床の硬さ等の調査が行われ、アスファルト舗装道路の厚さや各アスファルト層の厚さと数が決められ、施工条件が確定する。
【0008】
アスファルトフィニッシャーは、アスファルト合材プラントで混合し、トラックやダンプカー等で施工現場に運ばれた合材を敷き均す工程を担当する。合材は、トラックやダンプカーからアスファルトフィニッシャーに直接受け渡され、アスファルト舗装の幅に広げられ、下層路盤に押し付けられて敷設される。敷き均し工程は、アスファルトフィニッシャーの操舵と速度、合材の供給量を調整するオペレータ、舗装面の平坦度と一様な舗装厚みの確保を担当するスクリードマン、サイドカバーから溢れ出た合材を処理するレーキマンと呼ばれる人員の共同作業となる。ここでオペレータとスクリードマンはアスファルトフィニッシャーに搭乗している。レーキマンは地上に居て作業を行う。
【0009】
その後の転圧工程で、ロードローラが例えば10トンの荷重で合材を舗装面の厚さ方向に締め固め、タイヤローラが例えば15トンの荷重で舗装面の表面を締め固めて、アスファルト舗装道路を構成するアスファルト層を完成させる。
【0010】
下層のアスファルト層は配合比率で主に粗い骨材を使った合材で施工し、その上層のアスファルト層はより細かい骨材を使った合材で施工することを繰り返して、各アスファルト層を完成させて、幾層にも重なったアスファルト舗装道路の施工を終える。路面に中央線や区分線等のペイントを施工してアスファルト舗装道路が完成して道路が開通する。
【0011】
ここで、アスファルト舗装道路の層構成について一例を述べると、表面から深部に向かって、細かい骨材を混合した合材でアスファルト舗装された表層、やや粗い骨材を混合した合材でアスファルト舗装された中間層、粗い骨材を混合した合材でアスファルト舗装された基層、アスファルトで安定処理した砕石からなる上層路盤、砕石からなる下層路盤の各層から構成される。下層路盤の下は締め固められた素地であり、路床或いは路体と呼ばれる。
【0012】
アスファルトは、高温状態では流動化するため、砕石や砂利若しくは砂と混合することが容易で、コンクリートのように材料が硬化するまで待つ必要がなく、締め固めた後、温度が降下すればすぐに固化する。アスファルト舗装道路は、この特性を生かした道路であり、敷設工事や補修工事によって交通を遮断する時間を最短にでき、コンクリートほど硬くならないため通行する車の衝撃を吸収でき、車の乗り心地が良く、通過する車の騒音も少ない。また、アスファルトは水を通しにくいので、アスファルト舗装の下の路床を保護できる。
【0013】
アスファルト舗装道路の敷設に関しては、事前に交通量を調査して舗装の厚さや強度を決めているため、交通量が想定を大きく超えた場合以外は、10年間は壊れないように設計される。アスファルト舗装を崩壊させる原因は、重量のあるトラックの通行によるものではなく、アスファルト舗装に降った雨水が路盤を通って路床に染み込む過程で、路床自体が流失して下層路盤とアスファルト舗装面の間に隙間ができ、通行する車等の荷重に耐えられなくなり陥没して崩壊することにある。そこで、実際のアスファルト舗装道路では、道路幅の中央部を盛り上げて、路面に降った雨水が表層上を流れて、道路の縁に設置された排水溝に集まるように設計される。
【0014】
雨水が道路に染み込まないと、通行する車のタイヤと路面との間に水の膜ができてブレーキが効かなくなる現象(ハイドロプレーニング現象)が発生して、雨天時の交通事故原因となることなどから、近年、高規格道路と呼ばれる排水性舗装道路が高速道路や幹線道路等で採用されている。排水性舗装道路は、ハイドロプレーニング現象の解消の他に、水跳ねによる運転者の視界の悪化防止効果があり、騒音の軽減効果もあるとされる。
【0015】
排水性舗装道路では、表層に染み込んだ雨水が、その下の基層上を流れて、排水溝に集められる構成となる。この際、雨水を染み込ませる表層は、通常の舗装よりもやや粗めの骨材に砂や石紛を配合し、ゴムや樹脂を添加して接着力を高めたアスファルトと混合した合材で施工する。これにより、雨水が通過する無数の空隙が存在する表層ができるので、路面に降った雨水は短時間で表層を通過するため路面に水溜りはできない。
【0016】
また、雨水を排水するのではなく、地中に染み込ませる方式は、透水性舗装と呼ばれ、歩道向けの舗装法である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
排水性舗装道路の表層を構成する合材は、通常の舗装よりもやや粗めの骨材に砂や石粉を配合し、ゴムや樹脂を添加して接着力を高めたアスファルトと混合しているので、合材の温度が通常のものに比較して降下し易い。合材の温度が降下すると固化が始まり、アスファルトフィニッシャーによる施工が困難になる。
【0018】
アスファルトフニッシャーの施工幅以上の幅の道路、例えば幅が7mの道路では3.5mの幅で2回施工する。この2回施工の場合の第1回施工の端部と第2回施工の端部の重なる部分をジョイント部という。このジョイント部は従来第1回施工の後に第2回施工を行う際に先ず第1回施工部分をいわゆるねこ車に積載したプロパンバーナーにより加熱している。この加熱はレーキマン以外に更に人員が必要である。このような第1回施工したジョイント部となる部分の加熱はアスファルトフィニッシャーのサイドカバー位置まで運ばれた合材の温度が低下しているためにジョイント部で第1回施工部分と第2回施工部分がよく結合されるために行うものである。
【0019】
しかし、ジョイント部分にプロパンバーナーの火炎を直接当てているため骨材に融点が200℃のアスファルトが付着した状態のため、火炎の当て加減に熟練を要し、火炎の当て加減によってはアスファルトが溶融して流動し、火炎が当った部分はほぼ骨材が露出してしまい、ジョイント部において第1回施工部分と第2回施工部分の合材の結合不良が生ずることがある。
【0020】
また、従来のサイドカバーは路面に合わせて前後方向の傾きを調節できるが、調節後は固定されるようになっている。そこでサイドカバーと施工面間に隙間ができるとこの隙間をとおり合材が施工幅外へ出てしまう。この施工幅外へ出る合材はレーキマンがすくい取って処理している。このサイドカバー外へ出る合材は路側とジョイント部と両側である。
【0021】
また、スクリードの前に横設したスクリューで合材をサイドカバー側へ向って搬送するにつれて、例えば150℃〜155℃の合材が温度低下し、アスファルトフィニッシャーのサイドカバーには合材が付着して固化する。アスファルト舗装の施工時にサイドカバーと施工中の面との間で、固化した合材が堆積したり脱落したりすることを繰り返すため、施工後の面に突起ができアスファルト舗装面の平坦度を悪化させるため、規定の施工条件を満たせなくなる。
【0022】
そこで現在は、レーキマンが従来担当していた作業に加えて、付着して固化した合材を物理的にサイドカバーから取り除いたり、合材の堆積を阻止したりするか、新たにこの作業を担当する人員を増やして施工を行っている。このように排水性舗装の施工においては、新たに人員が必要になり施工費の増大を招く。また、従来のアスファルト舗装に要する人員で排水性舗装を施工すると、レーキマンの作業量が増大するため、オペレータ、スクリードマン、レーキマンの共同作業である敷き均し工程では、全体が作業時間の最も遅い者のペースに合わせなければならず、通常のアスファルト舗装に比較して施工速度が遅くなっており、改善を求められていた。
【0023】
レーキマンの作業負担を軽減するために、バーナを使用して火炎を放射しサイドカバーに付着した合材を溶かして落としたり、施工条件に違反して軽油等の油脂分をサイドカバーに塗布したりして合材の付着を防止することも伝聞されるが、何れもその場凌ぎで根本的な解決策には程遠いものである。
【0024】
通常のアスファルト舗装の施工においても、レーキマンの担当であるサイドカバーから外方へ溢れ出た合材の処理にかかる時間が施工速度を決定していた。この理由は、オペレータやスクリードマンは機械操作の担当であるが、レーキマンの担当は人力での作業となるためである。通常のアスファルト舗装の施工においても施工時間の短縮を目的として、レーキマンの作業負担を軽減させるためにサイドカバーから溢れ出る合材の量を少なくすることが求められていた。
【0025】
また、アスファルト舗装の施工は、新らたな道路の敷設ばかりではなく、供用している道路のアスファルト舗装を新たに敷設し直す工事も多々ある。アスファルト舗装の再施工や再々施工等においては、交通を遮断して施工することになるので、交通を遮断する時間をできるだけ短くすることが求められるため、アスファルト舗装の施工時間自体を短縮することが求められていた。
【0026】
本発明はジョイント部及び路側における施工の省力化と施工の質を向上できるアスファルトフニッシャーを提供することを目的とする。
【0027】
本発明は路側におけるサイドカバー回りの合材堆積とはがれを防止できるサイドカバーによりレーキマンの作業を省力し施工能率を向上したアスファルトフィニッシャーを提供することを目的とする。
【0028】
本発明は、アスファルト舗装の敷き均し工程において、レーキマンの作業負担を軽減させて作業に要する時間を短縮して施工速度を速くすることと、排水性舗装の表層を構成する合材に対しても通常の施工と同等以上の施工速度が確保できるアスファルトフィニッシャーを提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
アスファルト舗装の施工時にサイドカバーに合材が固化付着して脱落したりサイドカバーと施工面との間で、固化した合材が付着したりこの付着した合材が脱落したりすることを防止する手段として、施工面と接するサイドカバー全体を加熱する構成とすることで合材のサイドカバーへの付着を防止する。
【0030】
サイドカバーを加熱する手段として、液化石油ガスバーナを用いることにより、軽油バーナに比較してバーナのサイズを小型にでき、電気ヒータに比較して短時間で昇温させることができ、サイドカバーを中空構造とすることにより均一な加熱ができる。
【0031】
アスファルト舗装施工時において、サイドカバーから溢れ出る合材は、サイドカバーの底面と施工面との隙間から溢れ出るものがほとんどを占める。サイドカバーから溢れ出る合材の量を少なくする手段として、スクリードの位置や姿勢にかかわらずサイドカバー自体に自身の路面に対する姿勢を常に自動的に調整する機構をもたせる。これによって、施工面とサイドカバー底面との隙間をなくすることができ、サイドカバーの底面と路面との隙間から溢れ出る合材をなくすことができる。
【0032】
従って、レーキマンが行う作業が軽減されて作業時間が短縮され、アスファルトフィニッシャーによる施工速度が上がり、敷き均し工程の施工時間が短縮される。また、アスファルトフィニッシャーが敷き均し工程を担当し、ロードローラやタイヤローラが転圧工程を担当しているが、転圧工程に比較して敷き均し工程のほうが作業時間を多く必要とすることと、前工程である敷き均し工程の時間の短縮により転圧工程を早く開始できるため、アスファルト舗装工事の施工時間が短縮される。
【0033】
かかる本発明は請求項の番号と同番号を付して示せば次の通りである。
【0034】
本出願にかかる第1の発明は、アスファルト舗装の施工を行うアスファルトフィニッシャーにおいて、アスファルトフィニッシャーを走行させる走行装置と、合材を車輌前部のホッパーから車輌後部へ搬送する合材搬送装置と、合材をアスファルト舗装の幅に広げるねじ羽根と、合材を施工する面に押し付ける中央スクリードと、中央スクリードの両側に位置を調節可能に設けられ合材を施工する面に押し付けるワイドナースクリードと、ワイドナースクリードに取り付けられアスファルト舗装の端部を形成するサイドカバーと、中央スクリードとワイドナースクリードとサイドカバーを傾動可能に支持する支持手段と、サイドカバーの底面の全体が合材を施工する面に対して接するようにサイドカバーがアスファルトフィニッシャーの進行方向に関し前後方向に傾動可能にワイドナースクリードに支持される姿勢調整装置と、を有し、サイドカバーの姿勢調整装置はワイドナースクリードの枠体に一端が枢着され、他端がばねを介してワイドナースクリードの枠体に連結された基板と、基板に上下方向の枢軸でもって結合された可動板と、を有し、可動板の底部が施工面の凸部に当ると基板がワイドナースクリードの枠体に枢着された点を中心にばねのばね力に抗して傾動可能としたことを特徴とするアスファルトフィニッシャーである。
【0035】
本出願にかかる第2の発明はアスファルト舗装の施工を行うアスファルトフィニッシャーにおいて、アスファルトフィニッシャーを走行させる走行装置と、合材を車輌前部のホッパーから車輌後部へ搬送する合材搬送装置と、合材をアスファルト舗装の幅に広げるねじ羽根と、合材を施工する面に押し付ける中央スクリードと、中央スクリードの両側に位置を調節可能に設けられ合材を施工する面に押し付けるワイドナースクリードと、ワイドナースクリードに取り付けられアスファルト舗装の端部を形成するサイドカバーと、中央スクリードとワイドナースクリードとサイドカバーを傾動可能に支持する支持手段と、サイドカバーを加熱する加熱装置と、を有し、加熱装置はサイドカバーの底部に沿って設けた空間と、該空間に燃焼ガスを送るバーナと、バーナへの燃料供給手段と、バーナへ燃焼用空気を送ると共に前記燃焼ガスとバーナで加熱された加熱空気を該空間を通過させて該空間を通じてサイドカバーに熱を均一に伝えるための燃焼用空気供給手段と、を有することを特徴とする第1の発明に記載のアスファルトフィニッシャーである。
【0036】
本出願にかかる第3の発明はバーナはサイドカバーの底部に沿って設けた空間に続くサイドカバー前部に設けた空間に配設され、サイドカバーの上部に燃焼用空気供給手段としてファンを有し、ファンで外気を吸い込み、ファンの吐出空気をサイドカバー前部に設けた空間を介してサイドカバーの底部に沿って設けた空間に給気するようにしたことを特徴とする第2の発明に記載のアスファルトフィニッシャーである。
【0037】
本出願にかかる第4の発明はアスファルト舗装の施工を行うアスファルトフィニッシャーにおいて、アスファルトフィニッシャーを走行させる走行装置と、合材を車輌前部のホッパーから車輌後部へ搬送する合材搬送装置と、合材をアスファルト舗装の幅に広げるねじ羽根と、合材を施工する面に押し付ける中央スクリードと、中央スクリードの両側に位置を調節可能に設けられ合材を施工する面に押し付けるワイドナースクリードと、ワイドナースクリードに取り付けられアスファルト舗装の端部を形成するサイドカバーと、中央スクリードとワイドナースクリードとサイドカバーを傾動可能に支持する支持手段と、サイドカバーの底面の全体が合材を施工する面に対して接するようにサイドカバーがアスファルトフィニッシャーの走行方向に関し、前後方向に傾動可能にワイドナースクリードに支持される姿勢調整装置と、サイドカバーを加熱する加熱装置と、を有し、前記サイドカバーの姿勢調整装置は第1の発明に記載の姿勢調整装置であると共に前記加熱装置は請第2又は第3の発明に記載の加熱装置であることを特徴とするアスファルトフィニッシャーである。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0039】
以下の説明において左右とはアスファルトフニッシャーの進行方向で見て左右のことである。また、前後方向とはアスファルトフニッシャーの進行する方向と同方向をいう。
【0040】
(全体構成)
図1、図2はアスファルトフィニッシャーの側面図及び平面図である。シャーシー枠1は4つの車輪2で支持され、搭載した不図示の内燃機関で矢印イの方向へ走行するようになっている。即ち、車輌としてのアスファルトフィニッシャーは走行装置を有する。なお、走行装置としてはクローラによるものがある。シャーシー枠1に根本をピン13結合されたアーム4端にはスクリード装置5が設けてある。両側のアーム4先端は横架材で結合され両アーム間をわたって固定軸7が設けられ、固定軸7に中央スクリード枠8が回転自在に支持されている。中央スクリード枠8上端にはナット9の両側が枢着されており、該ナツト9にスクリード角度調節ねじ11がねじ込まれている。該調節ねじ11はアーム4間をわたる軸12に揺動自在に支持された軸受14に軸方向に移動しないように支持されている。スクリード角度調節ねじ11には操作ハンドル10が固定してある。中央スクリード枠8の左右にわたる枠部材には中央スクリード15が固定されている。中央スクリード15の進行方向の前端には供給される合材を押しならし中央スクリード15下面と路盤との間に合材を送り込むための中央スクリード押板15aが立設してある。中央スクリード枠8にはワイドナー支持枠16が固定されている。ワイドナー支持枠16にはワイドナー枠17が左右両側の方向に伸縮自在に取付けられている。ワイドナー支持枠16には水平方向に案内として円孔が設けられ、この円孔に案内部材のガイドバー18が出入り自在に摺動するように嵌合しており、ガイドバー18の先端にワイドナー枠17が固定されている。ワイドナー枠17にはワイドナー支持枠16中に設けた油圧シリンダー19のピストンロッド19aが固定されている。ワイドナー枠17には一体的に中央スクリード15と同様に合材を押しながらワイドナースクリード21のアイロン部と路盤間に合材を送り込むためのワイドナースクリード押板21aが設けられ、該押板21aはワイドナー支持枠16に出入り自在に支持されている。中央スクリード15は車輛の進行方向に該ワイドナースクリード21より前方に有り、両者は常に端部が重なっている。ワイドナースクリード21と中央スクリード15の下面は同一平面上に存在する。
【0041】
図1に示すようにシャーシー枠1とアーム4に両端の枢着された上下方向のクレビス型油圧シリンダ22はアーム4をピン13を中心に回動し、スクリード装置5を上下動させる。スクリード装置5には不図示のスクリード15,21の加振装置を備えている。また、両スクリード15,21のアイロン部を加熱するための加熱手段を備えている。
【0042】
作業時は車輛を前進し、且つクレビス型の油圧シリンダ22を延ばしてアーム4をピン13を中心に回転してスクリード装置5を所要の舗装面となる位置まで下げ、車輌前部に設けたホッパー24にアスファルト乳材の合材(以下合材という)を投入すると図示矢印ロの方向に移動する合材搬送装置としてのコンベヤ25により車輌後部に配設したねじ羽根26に送られ、車輌進行方向に直角方向に配されたねじ羽根26により、左右両側へ送られ、路盤上に散布され、アスファルトフィニッシャーの進行により中央スクリード15、ワイドナースクリード21で押しならされこれらの下面により加振加熱押圧される。
【0043】
以後の説明では、施工後面と平行に向き合える中央スクリード15を構成する一面を中央スクリード15の底面とし、シャーシ枠1の後面と平行に向き合える中央スクリード15を構成する一面を中央スクリード15の前面とする。
【0044】
操作ハンドル10を回転するとナット9が移動して中央スクリート枠8が固定軸7を中心に揺動してスクリード15,21が傾動する。これにより、アタックアングルを調整できる。ここで固定軸7、中央スクリード8、ナット9、ハンドル10、スクリード角調節ねじ11、軸12、軸受14でもって中央スクリード15、ワイドナースクリード21、サイドカバー40を同時に傾動可能にアーム4に支持している支持手段をなしている。
【0045】
アーム4に接続したクレビス型油圧シリンダ22に進退動作をさせると、アーム4はシャーシー枠1に対してピン13を揺動中心として揺動し、アーム4に支持される中央スクリード枠8及び中央スクリード枠8に取り付けたワイドナー支持枠16が上下動する。これによって、中央スクリード15、ワイドスクリード21が施工面に向って進退する。
【0046】
(ワイドナー)
アスファルトフィニッシャーがアスファルト舗装を施工する幅を決めるのがワイドナースクリード21である。合材を敷き均すスクリードは、施工する幅の基となる中央スクリード15と、施工する幅を調節するワイドナースクリード21で構成される。
【0047】
ワイドナースクリード21は、矢印イで示すアスファルトフィニッシャーの進行方向に対してスクリードの左右両翼を構成し、中央スクリード15と共にスクリードを構成する。ワイドナースクリード21はワイドナースクリード枠17に固定されている。ワイドナースクリード21の側方には舗装の端部を形成するサイドカバー40が設けてある。
【0048】
ワイドナースクリード21は、中央スクリード15と一定の隙間を保った状態で、車体の前後方向で見て重なりを常に有する。
【0049】
図1、図2とは異なる実施の形態のアスファルトフニッシャーを図3、図4に示す。図3、図4は特にサイドカバーの従来例を示すための図である。図3、図4において図1、図2と同様の部分は同一符号を付し、図1、図2の説明を援用する。
【0050】
図3、図4に示すワイドナー支持枠16に出入り可能に嵌合しているガイドバー18の端部がワイドナー枠17(図5参照)に固定される。また、ワイドナースクリード21はワイドナー支持枠16にガイドバー18と平行に固定された図示されないレールに左右方向に移動自在嵌合する図示されないスライドに固定されている。ワイドナースクリード21はワイドナー支持枠16に対して摺動可能となっている。なお、図1〜図5ではサイドカバー40は従来の技術のものを示してある。
【0051】
(サイドカバーの従来の技術)
図5は、図3に示すサイドカバー40を拡大して詳細に示した図である。図5に示すように、サイドカバー40は、ワイドナースクリード枠17とワイドナースクリード押板21aに支持された基板41、ねじ羽根26で搬送された合材が施工の端部から溢れることを防止する可動板42、可動板42を基板41に対して揺動可能に支持する蝶番43、可動板42を固定する閂部材44等から構成されている。ここで、蝶番43は前後方向で見てワイドナースクリード押板21aとほぼ同一位置にある。蝶番43は上下方向の枢軸を有し、可動板42は左右の外方へ開くことができる。
【0052】
基板41はワイドナースクリード21の長手方向の外側の一端で該スクリード21が固定されているワイドー枠17に固定されている。基板41はアスファルト舗装を施工する幅に合わせてワイドナースクリード21と共に移動し、アタックアングルの変更に伴ってワイドナースクリード21と共に揺動する。
【0053】
閂部材44は基板41と可動板42の外側を横方向に渡るように配設されている。閂部材44に設けられた二箇所の上下方向の貫通穴と基板41のブラケット41hに設けられた二箇所の貫通穴が重なった上下方向の貫通穴に嵌合する二本のピン44b,44cによって閂部材44は基板41に固定される。閂部材44には、更にもう一つの上下方向の貫通穴が設けられており、この貫通穴と可動板42上側のリブ42bに設けられた貫通穴が重なった上下方向の貫通穴に嵌合するピン44aによって閂部材44は可動板42を基板41に対して不動としている。閂部材44の一端と基板41は、ヒンジ44dによって回動可能に支持されており、ピン44cがヒンジ44dのヒンジピンを兼ねている。従って、ピン44a,44bが取り付けられていない状態では閂部材44はヒンジ44dを中心に外方へ回動可能である。
【0054】
基板41と可動板42は、閂部材44とピン44a,44b,44cによって固定され、サイドカバー40として一体となる。サイドカバー40は、アスファルト舗装の施工中にねじ羽根26から送り出される合材を施工する幅の方向において合材を受け止める。サイドカバー40に受け止められた合材は、アスファルトフィニッシャーの進行により、ワイドナースクリート押板21aの下を通過しワイドナースクリード21によって施工前面に押し付けられて敷き均し工程が行われる。このとき、サイドカバー40の存在により施工の端部を形成することができる。
【0055】
ピン44a,44bを引き抜くことにより、閂部材44が、ピン44cを回動中心として外方へ回動した状態において、可動板42は蝶番43を中心にして基板41に対して外方へ回動可能である。更にピン44cを引き抜くと閂部材44は基板41から分離する。
【0056】
アスファルト舗装の施工直後に、可動板42の内側やねじ羽根26の端部とその周辺で固化した合材を除去したり周辺を清掃したりして、アスファルトフィニッシャーの保守点検を行う必要があるので上述の構成が必要となる。上述の構成によれば、可動板42の外方への回動により、可動板42の内側や、ねじ羽根26の端部、ワイドナースクリード押板21a等の清掃が容易になる。
【0057】
基板41は、アタックアングルの変更に伴ってワイドナー支持枠16と共に傾動するので、基板41と一体となった可動板42も同様の運動をする。サイドカバー40も固定軸7を揺動中心として揺動して傾くため、アタックアングルが大きくなると、矢印イで示すアスファルトフィニッシャー進行方向の前部における施工面とサイドカバー40の底面40aとの隙間が、進行方向の後部における施工面とサイドカバー40の底面40aとの隙間に比べて大きくなり、アタックアングルが大きくなればなるほどその隙間の差が増大する。ここで、サイドカバー40の底面40aは、基板41の底面41aと可動板42の底面42aから構成される。アスファルトフィニッシャーの前後方向に関し、基板41の幅は可動板42aよりも小さい。
【0058】
アスファルト舗装施工時には、サイドカバー40の底面40aが、道路の縁にあたる部分にある排水溝(L形側溝やU形側溝等)の縁に軽く接触するように位置を調整するが、矢印イで示すアスファルトフィニッシャーの進行方向の後部におけるサイドカバー40の底面40aを排水溝の縁に接触させると、進行方向の前部におけるサイドカバー40の底面41aと排水溝の縁間には隙間ができるため、合材がこの隙間から溢れ出す。
【0059】
サイドカバー40の底面41と排水溝の縁間の隙間から溢れ出した合材は、合材を掻き集める道具であるレーキを持って、アスファルトフィニッシャーの側部に待機しているレーキマンが、アスファルトフィニッシャーと一緒に移動しながら収集してサイドカバー40の内部に戻したり、施工前面に散布したりして処理している。
【0060】
このレーキマンの作業は人力のため進行速度が遅く、アスファルトフィニッシャー自体の施工能力以下にアスファルトフィニッシャーの進行速度を落したりする必要がでてくる。そこで、レーキマンの労力を軽減し、アスファルトフィニッシャー進行速度を向上できる実施の形態を次に説明する。
【0061】
なお、従来周知のものとして基板41をワイドナー枠17に対して上下位置を調節可能としたものがある。
【0062】
(姿勢調整装置付サイドカバー)
アタックアングルによってサイドカバー40の底面40aとジョイント部又は路側の間に発生した隙間に合わせて、サイドカバー40を揺動させ、発生した隙間をほぼ完全に塞ぐことができる構成について説明する。
【0063】
図6、図7、図8は姿勢調整装置付のサイドカバー40を示す。図6は側面図、図7は図6から外側カバーを外した側面図、図8は斜視図である。サイドカバー40の底面40aと施工面の間に発生する隙間に合わせてサイドカバー40の姿勢を自動的に調整することにより、サイドカバー底面と施工面との間の隙間の発生をなくす構成となっており、これを姿勢調整装置という。即ち、本実施の形態はジョイント部又は路側との間の隙間を常に自動的になくし得る姿勢調整装置を有する。この実施の形態ではサイドカバー40の底面40aとしては可動板42の底面42aのみとし基板41には路面に接する底面を設けていない。
【0064】
ワイドナー枠17にはサイドカバー40を取り付けるための取付板27が固定されている。取付板27に可動の基板41が取り付けてある。基板41にはブラケット41gが溶接により水平方向外方へ向って立設されている。ブラケット41gを通る上下方向の貫通穴と閂部材44の貫通穴に着脱可能にピン44cが嵌合している。ブラケット28,41gは夫々が平行平板である。ブラケット28,41gの同じ側の板は一直線上にある。
【0065】
基板41の縦方向の辺には枢軸が上下方向の蝶番43が固定されている。蝶番43は基板41と可動板42をピン43aでもって結合し、可動板42をピン43aを中心に外方へ向って回動可能としてある。基板41の下端部には揺動支点となるピン41bが基板41を貫通して基板41をピン41bを中心に回動可能としている。ここでピン41bは取付板27に固定されている。基板41の上部には貫通した長穴41cがある。長穴41cはピン41bを中心とする円弧状で横方向に長い穴である。基板41の上部の右端部にはピン41dが固定されている。
【0066】
長穴41cには取付板27に固定されたボルト41eが貫通しており、基板41は、ボルト41eにねじ込まれたナット41fの締め込みによってワイドナー枠17に固定され、ナット41fを緩めることにより取付板27に対する固定から解放される。通常後者であり、基板41は揺動自在である。このナット41fには何れの位置においてもほぼロック状態となるゆるみ止めが施されている。
【0067】
基板41に固定されたピン41dに、一端にある貫通穴を回動可能に嵌合した特殊ボルト29は、中間と他端にナット52,53がねじ込まれている。ボルト29は取付板27に一体に設けられたブラケット状の座板27aの貫通穴を貫通している。圧縮コイルばね47が座板27aとナット53間においてボルト29に挿入して縮設されている。ナット53はつば付形状である。ナット52は座板27aを間にして圧縮コイルばね47とは反対側にある。
【0068】
図6において、ナット53を締め込むとナット53と座板27aの間隔が狭くなるので圧縮コイルばね47が圧縮される。逆にナット53を緩めると圧縮コイルばね47が伸長する。
【0069】
上記可動板42は蝶番43の一方と一体のブラケット28に対して上下動自在に結合されている。蝶番43の他方は基板41と一体である。ブラケット28にはナット28aが溶着されている。ナット28aにねじ込まれた送りねじ54はブラケット28の穴を挿通している。送りねじ54の上部は可動板42に設けた軸受ブラケット42cに回転自在で且つ軸方向に移動しないように支持されている。送りねじ54の上端にはハンドル54aが一体に設けてある。可動板42に設けたブラケット42d、ダクト壁42e(図7参照)、蝶番43の一方と一体のブラケット28、可動板42に固定される外側カバー55の上部壁55aを通じて設けてある上下方向の穴にはガイドバー56が嵌合している。なお、外側カバー55はねじ57でもって可動板42に固定されている。
【0070】
今、ハンドル54aを回転するとナット28aに対して送りねじ54は上下動してブラケット42cを共に上下動するので可動板42は上下動する。これによってサイドカバー40の底面40aは施工面との位置合わせができる。
【0071】
可動板42と基板41が垂直なほぼ一平面となった状態で、可動板42と基板41にほぼ平行に横方向の閂部材44がわたしてある。閂部材44の両端においてブラケット28,41g及び閂部材44を上下方向に貫通する穴にはピン44a,44cが取り外し可能に挿入してある。従って、平面でみて蝶番43のピン43a、ピン44a,44cと夫々結ぶ線、ピン44aと44cを結ぶ線でもって三角形が構成される。そこで、可動板42は蝶番43を中心にして回動できない。
【0072】
ピン44a又は44cを上記状態において、上方へ向ってぬくと、閂部材44は外方へ回せる。従ってピン44a又は44cがぬかれると可動板42も蝶番43を中心にして外方へ回せる。この状態で可動板42の図の背面、ねじ羽根26、ワイドナースクリード押板21aの清掃が可能となる。
【0073】
上記構成の姿勢調整装置の作用を説明する。可動板42が施工面から離れているとき、ナット52はブラケット27aに当った状態でサイドカバー底面40aはアスファルトフィニッシャーの進行方向の矢印イに関して前下がりとなっている。ここでハンドル42aを回転して可動板42を下げると底面40aは先ず矢印イの車輌進行方向の前側で底面40aが施工面に接する。更に可動板42を下げると、可動板42と蝶番43のブラケット28等は矢印イの車輌進行方向の反対側が下る。このとき蝶番43で結合されている基板41はピン41bを中心に時計回りに回動し長穴41cが右方に移動する。また、ピン41d、ボルト29が右行し、圧縮コイルばね47を縮める。そして、取付板27のブラケット27aからナット52が離れる。かくして、サイドカバー40の底面40aは施工面に圧縮コイルばね47のばね力でもって加圧される。そのため、サイドカバー40の底面40aは施工面に密接する。
【0074】
上記の状態で矢印イの方向にアスファルトフィニッシャーを進行すると、施工面端部においてサイドカバー40の底面40aの進行方向前部が施工面の凸部にのり上げると、サイドカバー40全体はピン41bを中心にして図6において時計回りに回動し、基板41に固定のピン41dはボルト29を右行させ、ボルト29にねじ込んであるナット53が共に右行して圧縮コイルばね47を縮める。これによって、施工面とサイドカバー40の底面との隙間をなくするように動く。
【0075】
逆に施工面端部においてサイドカバー40の底面40aの進行方向前部が下がるように施工面が下がる状態となると、圧縮コイルばね47はナット53、ボルト29、ピン41dを介して基板41を押すので基板41はピン41bを中心に反時計回りに回動しサイドカバー40全体も同方向に回動して底面40aは施工面に接するように前下がりとなる。これによって、施工面とサイドカバー40の底面40aとの隙間をなくすように動く。
【0076】
上述のように姿勢調整装置はサイドカバー40の底面40aと施工面との隙間を常になくするように作用するのでサイドカバー40の底面40aと施工面をとおって合材が外側へ溢れ出すことがなくなる。特に、圧縮コイルばね47のようにばねの伸縮によってサイドカバー40の傾きに対応しているために施工面の変化にサイドカバー40の底面40aは直ちに追従する。
【0077】
これによって、サイドカバーを越えて施工面外へ出る合材は極めて僅かとなり、レーキマンの工数を著しく下げることができる。実施例によればレーキマンの工数は従来の3分の1以下となった。
【0078】
サイドカバー40の姿勢調整装置はまたアタックアングルの変更にも対応して底面40aと施工面の隙間をなくすことができる。
【0079】
姿勢調整装置により、サイドカバー40下部から溢れ出す合材の量を殆どなくする程度に削減できるのでレーキマンの作業負担が大きく軽減される結果、アスファルト舗装における敷き均し工程の施工速度を上昇させることができ、アスファルト舗装の施工期間の短縮が可能になる。
【0080】
サイドカバー40の底面40a全体を道路の縁にある排水溝の縁に軽く接触させて、アスファルト舗装を施工すると、施工前面の凹凸によってアスファルトフィニッシャーが上下に振動して、サイドカバー40の底面40aが軽く接触している排水溝の縁と衝突する場合がある。特に進行方向の前部において、サイドカバー40の底面40aが排水溝の縁と衝突すると、排水溝の縁が損傷する。
【0081】
サイドカバー40の底面40aが全体に路面に接しているとアスファルトフニッシャーの進行方向の前部におけるサイドカバー40底面40aは路側の凸部と衝突する。従って、サイドカバー40がワイドナー枠17に対して固定されているときは、路側もサイドカバーも損傷するおそれがある。実施の形態のサイドカバー40では、圧縮コイルばね47を設置することにより衝突による衝撃を緩衝させている。また、アスファルトフィニッシャーの進行方向で見て可動板42の底面42aに円弧形の面取り部40bを設けることによりサイドカバー40が排水溝の縁に急激に突き当ることを防止している。ここで、面取り部40bは矢印イの方向にアスファルトフィニッシャーが進行する時、進行方向の前面側のサイドカバー40の底面の角となる位置である。従って、圧縮コイルばね47と面取り部40bを併せた作用により、路側の排水溝の縁及びサイドカバーを損傷するおそれがない。
【0082】
当然ジョイント部側になるサイドカバー40はボルト46を弛めておくことにより、底面40aがジョイント部の施工面に対して密着するようにばね47のばね力でピン41bを中心にして揺動する。従って、サイドカバー40から溢れる合材は皆無となる。
【0083】
(サイドカバー加熱装置)
排水性舗装道路の表層の施工において、表層を構成する合材の温度が降下し易いため、サイドカバー40には、温度が降下して流動性が失われた合材が次々に付着して固化する傾向がある。
【0084】
また、ジョント部及び路側ではサイドカバー近くで温度低下した合材が施工されてしまうため、路側では施工された舗装の性能が充分でないので機械舗装による施行後に合材を補充して人力で手直しを行っている。また、ジョイント部では予めバーナでジョイント部を加熱してから、ジョイント部の施工を行っているがジョイント部では骨材からアスファルトが炎で除去されてしまうため合材の接合が充分でないことが起こり得る。
【0085】
上記課題を解決して作業能率が低下するのを防止できる実施の形態を以下にのべる。
【0086】
図6において外側カバー55を外した状態を図7に示す。外側カバー55を外すにはファンカバー58を外し、図6の左側のガイドバー56を引き抜く。また、右側のガイドバー56はそのまま上方へ抜く。これによって、外側カバー55の上壁部55aの穴からガイドバー56が脱出する。ねじ57を外すと外側カバー55は図6の手前側に向って離せる。ここでファンカバー58はファン39とファン39の吹き出し側の周壁を密閉している。
【0087】
この実施の形態はサイドカバー40に燃焼装置の総てを備えている。即ち、バーナとバーナへ燃焼用の空気を送り込む燃焼用空気供給手段をサイドカバーに備えている。
【0088】
図7には、矢印イで示すアスファルトフィニッシャー進行方向左側のサイドカバー40を可動板42の燃焼室を説明するために拡大して示した。給気口39b、吹出口39cを有するファンケーシング39d内にファン39が設けてある。これらファン39等が燃焼用空気供給手段としての給気装置の主要部である。空間49がサイドカバー40の前面から底面40aに沿って構成される。空間49は全体はL形であるが上部は矢印イと反対側にのびてファン39に到る。この空間49はダクトを有し断面は方形である。
【0089】
軸流ファン39に電気を供給するために図示されない電線が車体に搭載される蓄電池に接続される。
【0090】
ダクトとなる空間49を構成する構成部材はほぼ方形の平板部42Aを有する可動板42は下側の縁に底面板42a(サイドカバー40の底面40aとなる)、前側の縁に前面板42b、前面板42bの上方で屈折した前天板42fが図7の紙面に平行な可動板42の平板部42Aから図の手前側に向って立設されている。そして、可動板42には前面板42bと平行にダクト壁42gが設けてある。ダクト壁42gの上端は横方向のダクト壁42eに続いている。ダクト壁42eにはガイドバー56の嵌合する穴が設けてある。ダクト壁42gには点火口42iが設けてある。点火口42iの位置はバーナ51の噴出するガスのガス流の傍である。点火口42iを開閉自在な扉59が設けてある。この扉59は可動板42の板面に近い処でダクト壁42gに上下方向の枢軸を持つヒンジで取り付けられている片開き且つ外開きの扉である。
【0091】
外側カバー55は上部壁55aを有する。外側カバー55はほぼL形の平板に底板40aに平行な上部壁55aを有する。
【0092】
空間49の内、燃焼室を構成するのは主として底面40aに沿う底面ダクト49−3部分である。そして、サイドカバー40の前面側の上下方向の空間である中間ダクト49−2にはガスバーナ51が設けてある。ガスバーナ51は下方へ向って炎を噴出するように下向きに配設してサイドカバー40に固定されている。バーナ51から燃料パイプ51aが上方へ向って配管されファン39の近くでサイドカバー40外へ出て端部に燃料バルブ33が結合してある。燃料バルブ33の入口と車体に積載されたLPGタンク(図示されない)へはLPG配管(図示されない)が配管されている。
【0093】
外側カバー55は底面板42a、前面板42bの内側に当てると共にダクト壁42gの端面に当て外側カバー55の穴を挿通してねじ57をめねじ42hにねじ込み固定する。このとき上部壁55aの端面は可動板42の平板部42Aに当接する。めねじ42hは平板の可動板42にダクト壁42gと同高さのボスを立ててその頂面に設けられている。従って、外側カバー55を可動板42に取り付けると可動板42の平板部42Aと、底面板42a、前面板42b、前天板42fからなるサイドカバー40の外回りと、ダクト壁42e,42g、上部壁55aからなる内回りと、可動板42の平板部42Aと平行な外側カバー55の外側板とによりダクトが構成される。これらにより空間49は上部ダクト49−1、中間ダクト49−2、底面ダクト49−3が構成される。
【0094】
加熱装置の作用を説明する。ファン39に通電する。給気装置であるファン39は吸込口39bから外気を吸込み、吹出口39cからダクト49−1へ給気する。これによって、空気はダクト49−1,49−2,49−3と流れ、排気口49bから排出される。点火口42iを閉じているカバー59をあける。次に燃料バルブ33をわずかに開くと、バーナ51からLPGガスが噴出する。直ちに点火口42iを通じて着火手段、例えば電気火花を生ずる点火器で空気の供給状態のLPGガスに点火する。点火口42iから着火を確認してカバー59を閉じる。次に燃料バルブ33を全開する。バーナ51で生じた燃料ガスはガスの流れに関しバーナ51の下流側のダクトを通り、サイドカバー40を加熱する。この加熱は特に面取り部40bに炎が強く当り、続いて可動板42の底面板42aを加熱する。この加熱と同時にバーナ51の下流では燃焼ガスがダクト回りを加熱し、排気口49bに到って外部へ排出される。空間49であるダクト回りを加熱された部分からは夫々伝熱されて可動板42、外側カバー55等を含むサイドカバー40が加熱される。
【0095】
ファン39で給気しているため、バーナ51から下流のダクト周壁の加熱は均一に近い加熱が行われる。また、底面板42a、前面板42bは可動板42の平板部42Aと一体であるから平板部42Aにはダクト回りからの伝熱が効果的である。そこでねじ羽根26でアスファルトフィニッシャーの車輌の左右の中央から夫々送られてくる合材が次第に温度低下しても、合材が加熱されている可動板42の平板部42Aに当る。そこで再び合材は加熱される。従って、合材がサイドカバー40に付着して堆積してしまうことがない。
【0096】
従来では温度低した合材はサイドカバーが逆に放熱部材となって一掃温度低下させる傾向となり、サイドカバー40に合材が付着堆積するとその都度ピン44aを外して、蝶番43を中心に可動板42を外開きしてサイドカバー40に付着した合材を取り除いていた。
【0097】
本発明の実施の形態では、面取り部40b、底面40aが加熱されているため、ジョイント部及び路側の施工において施工面が充分加熱され乍ら加振押圧される。
【0098】
そのため、従来行っていた路側及びジョイント部のLPGガスの炎による手作業の加熱は不要になる。また、LPGガスの炎を路側及びジョイント部に当てるため骨材からアスファルトが炎で吹きとばされて舗装の質が低下するということがなくなる。
【0099】
このように、本発明の実施の形態によれば、合材の温度を上昇させる作用があり、路側及びジョイント部の舗装の質が従来に比して格段に向上する。
【0100】
先にのべたサイドカバーの姿勢調整装置と加熱装置を併せ持つことにより、施工の質の向上と共に著しく省力化を計ることが可能となった。
【0101】
この加熱装置の運転の停止の際は、燃料バルブ33を閉じる。次にファン39の制御装置のスイッチを切る。この制御装置にはスイッチを切るとリレーコイルがファン39のモータへ通電している常開接点を開くと共に、今まで開いていた常閉接点が閉じてタイマーが動作してファン39のモータへの給電を行う。
【0102】
これにより、ダクト49−1,49−2,49−3をとおって送られる外気によってダクト49−1,49−2,49−3回りを冷却することによってサイドカバー40全体を冷却する。タイマーのタイムアップによってファン39が停止した状態ではサイドカバー40に手を触れてもよい温度に低下している。また、タイマーがないとサイドカバー40から加熱されてファン39のモータの絶縁が破損、ファンが合成樹脂製の場合は変形するおそれもあるが、タイマーを備えることにより合成樹樹脂製ファンを用いることができる。
【0103】
(加熱装置の他の実施の形態)
次に加熱装置を備えたサイドカバーの他の実施の形態を図9から図12に示す。この実施の形態は先の実施の形態と同様の可動板の上下位置の調節装置と、姿勢調整装置を備えるがここでは上下位置の調節装置は図略する。また、姿勢調整装置の説明は先の実施の形態の説明を援用する。
【0104】
この実施の形態の燃焼用空気供給手段は次にのべるようにサイドカバーとは離して設けたファンから空気の通路、ホース等を介して燃焼室へ空気を送り込むものである。
【0105】
この実施の形態の空間49は先の実施の形態においてダクト49−1とほぼ同様である。この空間49はLPGの燃焼室となる。この空間49は底面40aに沿う細長い断面角形の空間を有する。空間49の一端は上方へ展開している。空間49の一端上部を画する鉄板48bには給気口49aがあり、他端には排気口49bがある。給気口49aの近傍にLPG供給口49cがある。空間49はこの三つの開口を除いて大気と仕切られた構成となる。
【0106】
この空間49での燃料ガスの燃焼用空気供給手段についてのべる。給気口49aはホース35の一端に固定したホースジョイント35bを介して金属管35cと接合され、ホース35の他端はフランジ36を介してガイドバー18(図12参照)の一端と接合する。金属管35cは給気口49aを貫通している。なお、ガイドバー18は中空円筒形である。
【0107】
図12に示すように、ガイドバー18の端はファン37の吹出口37bとワイドナー支持枠16を介して連通されている。ファン37の吸込口37aから吸い込まれた大気中の空気が吹出口37bからワイドナー支持枠16中へ吹き込まれる。この空気はワイドナー支持枠16を経由して中空のガイドバー18の内側を通り、ホースジョイント35aを介してホース35を通り、金属管35cから空間49に流入する。ここで、フランジ36はワイドナー枠17の側板とガイドバー18を結合すると共にホース35の一端をガイドバー18に連結するものである。なお、ワイドナー支持枠16に固定されたスライド軸受16aにはガイドバー18が移動自在に嵌合している。次にこの空間49へ燃料ガスを給送する燃料供給手段についてのべる。
【0108】
図9に示すように、可撓性の金属管のLPG配管38の一端はLPG供給口49cを通って空間49内部にある燃焼器例えばガスバーナ51(図11参照)に接続し、他端はシャーシー枠1に搭載したLPGを充填した圧力容器の圧力調整弁(図示されない)に接続してある。圧力容器からLPGがLPG配管38を通じてバーナー51に供給される。図9に示すようにLPG配管38には燃料バルブ33が介装されている。
【0109】
ガスバーナ51近くで空間49と外部を通ずる穴のふた48cを開いてこの穴から火花、火炎等をバーナ51に近づけてバーナ51に着火し、ファン37を運転して空間49に空気を流入させ、LPGガスを燃焼する燃焼ガスを排気口49bから大気へ排出することにより、空間49の内部で燃焼が継続する。この燃焼により空間49の周壁を加熱し、空間49を仕切っているサイドカバー40を均一に加熱する。上記において、ふた48cに代えて点火装置(例えば電気点火栓)を設けてもよい。LPG配管38に介装された燃料バルブ33により、LPGの供給量を調節する。なお、燃料バルブ33はストップバルブの機能を兼ねている。この燃料バルブ33の開度調節により空間49へ給送する燃料の量を調節し空間49での発生熱量を加減する。これによってサイドカバー40の温度を合材が施工最適温度を保つように調節する。
【0110】
このような構成をもったサイドカバー40は、接触する合材の温度の降下を阻止するばかりでなく、逆に合材に熱エネルギを与えることによる昇温効果がある。従って、サイドカバー40に接触した合材が、温度の降下により流動性が失われることがないので、合材が付着して固化することはない。また、施工する合材の温度が低下しないので舗装性能はジョイント部及び路側においても保たれ、後作業がなくせる。
【0111】
また、サイドカバー40に付着して固化する合材がなくなるのでレーキマンの作業負担が大きく軽減され、アスファルト舗装における敷き均し工程の施工速度を上昇させることができ、アスファルト舗装の施工期間の短縮が可能になる。空間49で燃焼する燃料としてはLPGガスが最適であるが、燃料としては気体、液体を問わず、選択できるものである。
【0112】
【発明の効果】
サイドカバーに加熱装置を装着することにより、サイドカバーと接触した合材が放熱し易いサイドカバーに自身の熱を奪われることがなくなるので、合材が固化してサイドカバーに付着した合材が脱落することがない。そこで施工面の路側に凹凸ができず、アスファルト舗装面の平坦度を悪化させることがない。
【0113】
加熱装置は燃焼ガスを用いることで大量の熱量を簡単な装置で供給できる。ガスのため温度調節が容易でサイドカバーの底部に沿って直接空間を設け、サイドカバーを燃焼ガスで直接加熱するため、熱効率がよい。
【0114】
サイドカバー自身の姿勢を調整する姿勢調整装置を設けることで、サイドカバー底面側から外方へ合材が溢れでるのを防止できるためレーキマンの労力を大幅に軽減出来、施工速度を向上できる。
【0115】
姿勢調節装置は可動板をばね力で施工面へ押し付けているため、施工面の凸部にサイドカバーが乗り上げてもサイドカバーに過大な力が加わらない。また、可動板の底面が施工面の凹凸によく追従する。
【0116】
加熱装置及び姿勢調整装置を設けることでサイドカバーに合材が付着せず、サイドカバーから合材が溢れ出る量も減少することから、レーキマンが行う作業負担が軽減されて作業時間が短縮され、アスファルトフィニッシャーの進行速度が早くなり敷き均し工程の施工時間が短縮されるので、アスファルト舗装の施工時間が短縮される。
【0117】
サイドカバーに燃焼用空気供給手段を備えることにより、サイドカバーのみをユニットとして交換すればよいので、在来使用のアスファルトフィニッシャーに容易に適合できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アスファルトフィニッシャーの側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】アスファルトフィニッシャーの他の実施の形態の斜視図である。
【図4】図3のアスファルトフィニッシャーを異なる方向から見る斜視図である。
【図5】従来例のサイドカバーの斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態のサイドカバーの側面図である。
【図7】サイドカバーの一部を取り外した側面図である。
【図8】サイドカバーの斜視図である。
【図9】サイドカバーの他の実施の形態の斜視図である。
【図10】図9の側面図である。
【図11】他の実施の形態のサイドカバーの加熱装置を示す側断面図である。
【図12】サイドカバーへの給気を行う燃焼用空気供給手段の縦断面図である。
【符号の説明】
1…シャーシー枠 1a…車体枠 1b…油圧源
2…車輪 2a…前輪 2b…後輪 2c…軸受
3…ホッパ
4…アーム
5…スクリード装置
6…カバー
7…固定軸 7a…油圧モータ(車輪) 7b…油圧モータ(コンベア)7c…油圧モータ(クローラ) 7d…油圧モータ(スクリュ)
8…中央スクリード枠 8a…油圧シリンダ(シャッタ)
8b…油圧シリンダ(アーム) 8c…油圧シリンダ(ワイドナー)
8d…8cのロッド 8e…油圧シリンダ(伸縮台)
8f…油圧シリンダ(スクリード分割)
9…ナット 9a…操作盤(運転席) 9b…操作盤(スクリード)
9c…操作盤(右ワイドナー)、9d…操作盤(左ワイドナー)
10…操作ハンドル
11…スクリード角調節ねじ
12…軸
13…ピン 13a…駆動輪
14…軸受 14a…ピン
15…中央スクリード 15a…中央スクリード押板
16…ワイドナー支持枠 16a…スライド軸受
17…ワイドナー枠
18…ガイドバー
19…油圧シリンダー 19a…ピストンロッド
20…スクリード装置
21…ワイドナースクリード 21a…ワイドナースクリード押板
22…クレビス型油圧シリンダ 22a…中央スクリード 22b…伸縮スクリード
23…スクリード枠
24…ホッパー
25…コンベヤ
26…ねじ羽根 26a…中央押板 26b…伸縮押板
27‥取付板
28…ブラケット 28a…ナット
29…特殊ボルト 29a…ばね座
30…ワイドナー
31…伸縮枠 31c…側板
32…伸縮台
33…燃料バルブ
34…電線
35…ホース 35a,35b…ホースジョイント 35c…金属管
36…フランジ
37…ファン 37a…吸込口 37b…吹出口
38…LPG配管
39…ファン 39a…ケーシング 39b…吸込口 39c…吐出口 39…ファンケーシング
40…サイドカバー 40a…底面 40b…面取り部
41…基板 41a…底面 41b…ピン 41c…長穴 41d…ピン
41e…ボルト 41f…ナット 41g…ブラケット 41h…ブラケット
42…可動板 42A…平板部 42a…底面板 42b…前面板 42c…軸受ブラケット 42d…ブラケット 42e…ダクト壁 42f…前天板 42g…ダクト壁 42h…めねじ 42i…点火口
43…蝶番 43a…ピン
44…閂部材 44a,44b,44c…ピン 44d…ヒンジ
47…圧縮コイルばね
48a…鉄板 48b…鉄板 48c…ふた
49…空間 49a…給気口 49b…排気口 49c…LPG供給口 49−1,49−2,49−3…ダクト
50…ボルト座
51…ガスバーナ 51a…燃料パイプ
52…ナット
53…ナット
54…送りねじ 54a…ハンドル
55…外側カバー 54a…上部壁
56…ガイドバー
57…ねじ
58…ファンカバー
59…カバー

Claims (4)

  1. アスファルト舗装の施工を行うアスファルトフィニッシャーにおいて、
    アスファルトフィニッシャーを走行させる走行装置と、
    合材を車輌前部のホッパーから車輌後部へ搬送する合材搬送装置と、
    合材をアスファルト舗装の幅に広げるねじ羽根と、
    合材を施工する面に押し付ける中央スクリードと、
    中央スクリードの両側に位置を調節可能に設けられ合材を施工する面に押し付けるワイドナースクリードと、
    ワイドナースクリードに取り付けられアスファルト舗装の端部を形成するサイドカバーと、
    中央スクリードとワイドナースクリードとサイドカバーを傾動可能に支持する支持手段と、
    サイドカバーの底面の全体が合材を施工する面に対して接するようにサイドカバーがアスファルトフィニッシャーの進行方向に関し前後方向に傾動可能にワイドナースクリードに支持される姿勢調整装置と、を有し、 サイドカバーの姿勢調整装置はワイドナースクリードの枠体に一端が枢着され、他端がばねを介してワイドナースクリードの枠体に連結された基板と、
    基板に上下方向の枢軸でもって結合された可動板と、
    を有し、可動板の底部が施工面の凸部に当ると基板がワイドナースクリードの枠体に枢着された点を中心にばねのばね力に抗して傾動可能としたことを特徴とするアスファルトフィニッシャー。
  2. アスファルト舗装の施工を行うアスファルトフィニッシャーにおいて、
    アスファルトフィニッシャーを走行させる走行装置と、
    合材を車輌前部のホッパーから車輌後部へ搬送する合材搬送装置と、
    合材をアスファルト舗装の幅に広げるねじ羽根と、
    合材を施工する面に押し付ける中央スクリードと、
    中央スクリードの両側に位置を調節可能に設けられ合材を施工する面に押し付けるワイドナースクリードと、
    ワイドナースクリードに取り付けられアスファルト舗装の端部を形成するサイドカバーと、
    中央スクリードとワイドナースクリードとサイドカバーを傾動可能に支持する支持手段と、
    サイドカバーを加熱する加熱装置と、を有し、
    加熱装置はサイドカバーの底部に沿って設けた空間と、該空間に燃焼ガスを送るバーナと、バーナへの燃料供給手段と、バーナへ燃焼用空気を送ると共に前記燃焼ガスとバーナで加熱された加熱空気を該空間を通過させて該空間を通じてサイドカバーに熱を均一に伝えるための燃焼用空気供給手段と、を有することを特徴とする請求項1に記載のアスファルトフィニッシャー。
  3. バーナはサイドカバーの底部に沿って設けた空間に続くサイドカバー前部に設けた空間に配設され、サイドカバーの上部に燃焼用空気供給手段としてファンを有し、ファンで外気を吸い込み、ファンの吐出空気をサイドカバー前部に設けた空間を介してサイドカバーの底部に沿って設けた空間に給気するようにしたことを特徴とする請求項2に記載のアスファルトフィニッシャー。
  4. アスファルト舗装の施工を行うアスファルトフィニッシャーにおいて、
    アスファルトフィニッシャーを走行させる走行装置と、
    合材を車輌前部のホッパーから車輌後部へ搬送する合材搬送装置と、
    合材をアスファルト舗装の幅に広げるねじ羽根と、
    合材を施工する面に押し付ける中央スクリードと、
    中央スクリードの両側に位置を調節可能に設けられ合材を施工する面に押し付けるワイドナースクリードと、
    ワイドナースクリードに取り付けられアスファルト舗装の端部を形成するサイドカバーと、
    中央スクリードとワイドナースクリードとサイドカバーを傾動可能に支持する支持手段と、
    サイドカバーの底面の全体が合材を施工する面に対して接するようにサイドカバーがアスファルトフィニッシャーの走行方向に関し、前後方向に傾動可能にワイドナースクリードに支持される姿勢調整装置と、サイドカバーを加熱する加熱装置と、を有し、前記サイドカバーの姿勢調整装置は請求項1に記載の姿勢調整装置であると共に前記加熱装置は請求項2又は3に記載の加熱装置であることを特徴とするアスファルトフィニッシャー。
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