JP3957441B2 - 伝動装置および衝撃緩和用ダンパストッパ - Google Patents

伝動装置および衝撃緩和用ダンパストッパ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータにより自動車のシートを移動させるシート伝動装置および衝撃緩和用ダンパストッパ(以下、ダンパストッパと言う。)に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の伝動装置としては、モータに通電がされると、リードスクリューが回転され、リードスクリューの回転によりリードナットが移動され、リードナットに結合されたシート昇降機構がシートを上方、下方に動かすものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の伝動装置では、リードナットのストロークエンドでリードスクリューの端部に衝突することによってその際の衝撃を吸収するダンパストッパが用いられており、そのダンパストッパは、2つの金属プレートと、これら2つの金属製プレートの間にプレートのそれぞれと同一の外径の円柱形にされたダンパ本体をもち、ダンパ本体は、リードナットに形成されたダンパ収容部の内壁に接触させて配置されていたため、リードスクリューの端部がダンパストッパに衝突した際に、その衝撃エネルギーでダンパ本体が外径寸法を大きく弾性変形するためのスペースがなく、ダンパ収容部に干渉していた。その結果、プレートがダンパ本体に食い込んでダンパ本体に亀裂が生ずることがあるという問題点があった。また、リードスクリューは、回転しながらダンパストッパに衝突するため、ダンパストッパに対しては、圧縮荷重と同時に捩れ荷重がかかるが、ダンパストッパがダンパ収容部の内壁に接触させて配置されているので、捩れに対する特性が得られず、その結果、プレートがダンパ本体から剥がれることがあるという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】
この発明は、圧縮荷重に対しても捩れ荷重に対しても特性を生かせることができて耐久性に富むダンパストッパを備えた伝動装置およびダンパストッパを提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係わる伝動装置では、通電により正回転、逆回転するアーマチュア軸をもつモータと、モータのアーマチュア軸に噛合された減速機構と、減速機構の最終段に結合されたリードスクリューと、リードスクリューに噛合されているとともに、シート移動機構に連結され、リードスクリューの回転により移動されるリードナット部材と、板状に形成され、互いに並列に配置された第1、第2の金属プレートと、第1、第2の金属プレートと一体に鼓形状に成形され、第1の金属プレートと第2の金属プレートとの間に設けられた弾性部材と、第1、第2の金属プレートの側面部を被覆し、弾性部材と一体に成形された第1、第2の被膜部とをそれぞれ有し、リードナット部材に収容され、リードナット部材がストロークエンドに達した際に、リードスクリューに衝突するダンパストッパを備えている構成としたことを特徴としている。
【0007】
この発明の請求項2に係わる伝動装置では、請求項1の構成に加え、ダンパストッパには、第1の金属プレートの外側平面部を被覆し、第1の被膜部と一体に成形された第3の被膜部を備えている構成としたことを特徴としている。
【0008】
この発明の請求項3に係わる伝動装置では、請求項1または2の構成に加え、ダンパストッパの第1、第2の金属プレートは、円板状で、略同一形状に形成されている構成としたことを特徴としている。
【0009】
この発明の請求項4に係わるダンパストッパでは、通電により正回転、逆回転するアーマチュア軸をもつモータと、モータのアーマチュア軸に噛合された減速機構と、減速機構の最終段に結合されたリードスクリューと、リードスクリューに噛合されているとともに、シート移動機構に連結され、リードスクリューの回転により移動されるリードナット部材とを備えた伝動装置に使用され、リードナット部材に収容され、リードナット部材がストロークエンドに達した際に、リードスクリューに衝突するダンパストッパであって、板状に形成され、互いに並列に配置された第1、第2の金属プレートと、第1、第2の金属プレートと一体に鼓形状に成形され、第1の金属プレートと第2の金属プレートとの間に設けられた弾性部材と、第1、第2の金属プレートの側面部を被覆し、弾性部材と一体に成形された第1、第2の被膜部とを備えている構成としたことを特徴としている。
【0010】
この発明の請求項5に係わるダンパストッパでは、請求項3の構成に加え、第1の金属プレートの外側平面部を被覆し、第1の被膜部と一体に成形された第3の被膜部を備えている構成としたことを特徴としている。
【0011】
この発明の請求項6に係わるダンパストッパでは、請求項3またはうの構成に加え、第1、第2の金属プレートは、円板状で、略同一形状に形成されている構成としたことを特徴としている。
【0012】
【発明の作用】
この発明の請求項1、2、3に係わる伝動装置、および、この発明の請求項4、5、6に係わるダンパストッパにおいて、ダンパストッパは、外部から加えられた圧縮荷重および捩れ荷重により、弾性変形が弾性部材で集中して行われる。それ故、弾性変形した際に弾性部材がリードナット部材に干渉することがなく、プレートがダンパ本体に食い込んでダンパ本体に亀裂が生ずることがなく、プレートがダンパ本体から剥がれることがない。
【0013】
【発明の実施の形態】
【0014】
【実施例】
図1ないし図6には、この発明に係る伝動装置およびダンパストッパの一実施例が示されている。
【0015】
図示する伝動装置1は、主として、モータ2、ギヤボックス3、減速機構4、リードスクリュー5、ナット部材6、ダンパストッパ7から構成されており、図2に示される電動シート装置50に備えられたシート昇降機構30を駆動させるのに用いられる。シート昇降機構30には、伝動装置1が一対で備えられている。
【0016】
モータ2のモータヨーク2a内には、図示しないアーマチュアが回転可能に収容されている。このアーマチュアに備えられたアーマチュア軸2bは、ギヤボックス3内に突出されている。アーマチュア軸2bのギヤボックス3内に突出した部位には、減速機構4の一部を構成するウオーム2cが形成されている。モータヨーク2aは、開放側端部がギヤボックス3にねじ8により固定されている。モータ2は、図示しないシート駆動回路に電気的に接続されるため、シート駆動回路に備えられたシート昇降スイッチが上昇側にオンされるとアーマチュア軸2bが正回転され、これに反して、シート昇降スイッチが下降側にオンされるとアーマチュア軸2bが逆回転される。
【0017】
ギヤボックス3には、減速機構収容部3aが形成されている。この減速機構収容部3a内には、アーマチュア軸2bのウオーム2c、減速機構4の他の一部を構成するヘリカルギヤ9およびリードスクリュー5の一端部がそれぞれ収容されている。減速機構収容部3aには、リードスクリュー5の一端部に形成された第1の軸端部5aを回転可能に支持するための軸受部3a1が形成されている。減速機構収容部3aには、リードスクリュー5に形成されたヘリカルギヤ結合部5bを回転可能に支持するための軸受10が取付けられている。ギヤボックス3は、図2に示される電動シート装置50に備えられたシートスライド機構40のアッパレール41にねじ止めされている。
【0018】
ヘリカルギヤ9の中央部には、貫通孔のリードスクリュー挿通部9aが形成されている。このヘリカルギヤ9のリードスクリュー挿通部9aには、リードスクリュー5に形成されたヘリカルギヤ結合部5bが挿通されている。そして、リードスクリュー挿通部9aの一部に形成された図示しない回止受部がリードスクリュー5のヘリカルギヤ結合部5bの一部に形成された回止部5b1に係止されている。そして、ヘリカルギヤ9から突出したリードスクリュー5のヘリカルギヤ結合部5bの先端部に雄ねじ5b2が形成されている。この雄ねじ5b2に平座金11が通されてナット12がねじ込まれることにより、ヘリカルギヤ9がリードスクリュー5に一体的に結合されている。ヘリカルギヤ9は、アーマチュア軸2bが正回転されることによってウオーム2cの回転を減速して正回転され、アーマチュア軸2bが逆回転されることによってウオーム2cの回転を減速して逆回転される。リードスクリュー5は、ヘリカルギヤ9とともに正回転、逆回転される。
【0019】
リードスクリュー5は、第1の軸端部5aがギヤボックス3の軸受部3a1に、ヘリカルギヤ結合部5bが軸受10にそれぞれ挿通されていることによってギヤボックス3により片持で支持されている。軸本体5dの他端部は、シート昇降機構30に備えられたレバー31に向け突出していて、ねじ5cがリードナット部材6に噛合されている。軸本体5dの他端部には、ダンパ衝突面5d1が形成されている。
【0020】
リードナット部材6には、円筒形にされたナット部材本体6aの内周部に、リードスクリュー挿入部6bが形成されている。このリードスクリュー挿入部6bの基端部には、ダンパ収容部6cが形成されている。リードスクリュー挿入部6bの先端部には、内歯6dが形成されている。内歯6dには、リードスクリュー5のねじ5cが噛合されている。ダンパ収容部6cは、図4に示される内径寸法L1をもつ。
【0021】
リードナット部材6には、基端部にピン6eが結合されている。このピン6eは、図2に示されるように、シート昇降機構30に備えられたレバー31の先端部に回動可能に連結されている。
【0022】
リードナット部材6は、リードスクリュー5が正回転することによって、ギヤボックス3から離れる方向に第1のストロークエンドまで移動されるため、ピン6eがシート昇降機構30のレバー31を図2中前方に押動させて、シート昇降機構30に備えられたリフタ32が図示しないシートの前部を上昇させる。これに反して、リードナット部材6は、リードスクリュー5が逆回転することによって、ギヤボックス3に近付く方向に第2のストロークエンドまで移動されるため、ピン6eがシート昇降機構30のレバー31を図2中後方に引張させて、シート昇降機構30に備えられたリフタ32が図示しないシートの前部を下降させる。
【0023】
ダンパ収容部6cには、ダンパストッパ7が収められている。ダンパストッパ7は、ダンパ本体7a、第1の金属プレート7b、第2の金属プレート7c、ダンパ被膜7dからなる。
【0024】
ダンパ本体7aは、ゴム製であって鼓形状にされている。ダンパ本体7aは、第1の金属プレート7bと第2の金属プレート7cとの間に幅寸法t1で形成されている。このダンパ本体7aには、図4に示されるように、リードナット部材6に形成されたダンパ収容部6cの内径寸法L1に比べ遥かに小さい外径寸法L2にされた弾性部7a1が備えられている。また、ダンパ本体7aには、弾性部7a1の第1の金属プレート7b側に、第1の金属プレート7bの外側面部に形成された第1のダンパ被膜部7d1に円弧形にして連続された第1の円弧形状部7a2が備えられている。弾性部7a1の第2の金属プレート7c側には、第2の金属プレート7cの外側面部に形成された第2のダンパ被膜部7d2に円弧形にして連続された第2の円弧形状部7a3が備えられている。そして、弾性部7a1、第1の円弧形状部7a2、第2の円弧形状部7a3とリードナット部材6のダンパ収容部6cとの間に弾性変形用空間部7eが形成されている。弾性変形用空間部7eは、ダンパ本体7aの外周部に円環形にして形成されている。
【0025】
第1の金属プレート7bは、金属製である。第1の金属プレート7bは、ダンパ本体7aの図4中左方側であるリードスクリュー5側に配置されている。第1の金属プレート7bは、リードナット部材6のダンパ収容部6cの内径寸法L1よりも小さい外径寸法L3であって、ダンパ本体7aの幅寸法t1よりもわずかに小さい厚さ寸法t2に形成されている。第1の金属プレート7bには、図4中の左方側であるリードスクリュー5側にリードスクリュー側衝突面7b1が形成されている。
【0026】
第2の金属プレート7cは、金属製である。第2の金属プレート7cは、ダンパ本体7aの図4中右方側であるピン6e側に配置されている。第2の金属プレート7cは、第1の金属プレート7bと同一の外径寸法L3および厚さ寸法t2にされている。第2の金属プレート7cには、図4中右方側にピン6eに当接するピン当接面7c1が形成されている。
【0027】
ダンパ被膜7dは、第1のダンパ被膜部7d1、第2のダンパ被膜部7d2、衝突用被膜部7d3からなる。ダンパ被膜7dは、第2の金属プレート7cのピン当接面7c1の外側全体を覆って形成されている。
【0028】
第1のダンパ被膜部7d1は、リードナット部材6のダンパ収容部6cの内径寸法L1から第1の金属プレート7bの外径寸法L3を減算した値の半分よりもわずかに小さい厚さ寸法t3でもって、第1の金属プレート7bの外側面部に薄肉状に形成されている。
【0029】
第2のダンパ被膜部7d2は、第1のダンパ被膜部7d1と同一の厚さ寸法t3でもって、第2の金属プレート7cの外側面部に薄肉状に形成されている。
【0030】
衝突用被膜部7d3は、第1の金属プレート7bよりも小さい厚さ寸法t4でもって、第1の金属プレート7bの図4中左方側であるリードスクリュー5側にリードスクリュー側衝突面7b1に密着して形成されている。この衝突用被膜部7d3は、外周部が第1のダンパ被膜部7d1に連続している。
【0031】
ダンパストッパ7は、第2の金属プレート7cを先にして、リードナット部材6のダンパ収容部6cに挿入され、第2の金属プレート7cのピン当接面7c1がピン6eに当接したところで位置決めされる。そして、ダンパストッパ7は、リードナット部材6がギヤボックス3に近付く方向に第2のストロークエンドまで移動された際に、衝突用被膜部7d3がリードスクリュー5の先端部のダンパ衝突面5d1に衝突する。
【0032】
リードスクリュー5がダンパストッパ7に衝突すると、発生した衝撃エネルギーが衝突用被膜部7d3から第1の金属プレート7bを介して与えられることによって、ダンパストッパ7には、図4中横方向に圧縮荷重が生じ、この圧縮荷重によりダンパ本体7aが潰されて弾性部7a1が弾性変形用空間部7e内にその外径寸法を大きくするように弾性変形する。このとき、ダンパストッパ7は、リードナット部材6のダンパ収容部6cに干渉しないで弾性変形することができるから、第1、第2の金属プレート7b、7cがダンパ本体7aに食い込むことがなく、それ故、ダンパ本体に亀裂を生ずるようなことが起きない。また、ダンパ本体7aがその外径寸法を大きくするように弾性変形する際、第1、第2の円弧形状部7a2、7a3によりその弾性変形が円滑に行われる。
【0033】
ダンパストッパ7には、リードスクリュー5のダンパ衝突面5d1が回転しながら衝突用被膜部7d3に衝突するが、弾性部7a1が弾性変形用空間部7e内で弾性変形することによって、その際の捩れ荷重に対する特性が得られるため、第1、第2の金属プレート7b、7cがダンパ本体7aから剥がれるようなことが起きない。
【0034】
ダンパストッパ7は、リードスクリュー5に衝突した際の圧縮荷重および捩れ荷重による衝撃力を弾性変形用空間部7e内への弾性変形によって吸収してモータ2へその衝撃が伝わらないようにする。
【0035】
このような伝動装置1は、ギヤボックス3がシートスライド機構40のアッパレール41にねじ止めされ、リードナット部材6のピン6eがシート昇降機構30のレバー31に連結され、モータ2がシート駆動回路に電気的に接続されて車体に搭載される。
【0036】
シート駆動回路のシート昇降スイッチが上昇側にオンされると、モータ2のアーマチュア軸2bが正回転されることによりリードスクリュー5が正回転され、リードナット部材6がギヤボックス3から離れる方向に第1のストロークエンドに向け移動され、ピン6eがシート昇降機構30のレバー31を図2中前方に押動させてシート昇降機構30のリフタ32がシートの前部を上昇させる。シート昇降スイッチが上昇側にオンされ続け、シートの前部が上昇端まで来ると、図示しない行程スイッチが作動してシート駆動回路よりモータ2への通電がカットオフされるため、モータ2のアーマチュア軸2bが正回転を停止し、シートの前部が最上昇位置で停止する。
【0037】
シート駆動回路のシート昇降スイッチが下降側にオンされると、モータ2のアーマチュア軸2bが逆回転されることによりリードスクリュー5が逆回転され、リードナット部材6がギヤボックス3に近付く方向に第2のストロークエンドに向け移動され、ピン6eがシート昇降機構30のレバー31を図2中後方に引張させてシート昇降機構30のリフタ32がシートの前部を下降させる。シート昇降スイッチが下降側にオンされ続け、シートの前部が下降端まで来ると、行程スイッチが作動してシート駆動回路よりモータ2への通電がカットオフされるため、モータ2のアーマチュア軸2bが逆回転を停止し、シートの前部が最下降位置で停止する。
【0038】
リードナット部材6がギヤボックス3に近付く方向に第2のストロークエンドまで移動された際、ダンパストッパ7の衝突用被膜部7d3がリードスクリュー5の先端部のダンパ衝突面5d1に衝突する。ダンパストッパ7は、リードスクリュー5に衝突した際に発生した衝撃エネルギーが衝突用被膜部7d3から第1のプレート7bを介して与えられることによって図4中横方向に圧縮荷重が生じ、その圧縮荷重によりダンパ本体7aが潰されて弾性部7a1が弾性変形用空間部7e内にその外径寸法を大きくするように集中して弾性変形する。そのため、ダンパストッパ7は、リードナット部材6のダンパ収容部6cに干渉せずに、第1、第2のプレート7b、7cがダンパ本体7aに食い込むことなく弾性変形が行われる。そして、ダンパストッパ7は、リードスクリュー5のダンパ衝突面5d1が回転しながら衝突用被膜部7d3に衝突する際、弾性部7a1がその際の捩れ荷重に対する特性を発揮して弾性変形用空間部7e内で弾性変形することによって、第1、第2のプレート7b、7cがダンパ本体7aから剥がれることなく弾性変形が行われる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1、2、3に係わる伝動装置、および、この発明の請求項4、5、6に係わる衝撃緩和用ダンパストッパによれば、衝撃緩和用ダンパストッパは、外部から加えられた圧縮荷重および捩れ荷重により、弾性変形が弾性部材で集中して行われる。そして、弾性変形した際にダンパ本体がリードナット部材に干渉することがないから、プレートがダンパ本体に食い込むことがなく、プレートがダンパ本体に亀裂が生じたり、プレートがダンパ本体から剥がれることがない。よって、圧縮荷重に対しても捩れ荷重に対しても特性を生かせることができて耐久性に富むという優れた効果を奏する。また、第1、第2の被膜部に加えて、第3の被膜部を形成することにより、衝撃緩和用ダンパストッパとリードスクリューとが衝突した際の音の発生が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる伝動装置の一実施例の一部破断平面図である。
【図2】図1に示した伝動装置を用いた電動シート装置の外観図である。
【図3】図1に示した伝動装置のギヤボックスまわりの断面図である。
【図4】図1に示した伝動装置に用いられる衝撃緩和用ダンパストッパの断面図である。
【図5】図4に示した衝撃緩和用ダンパストッパの単体外観図である。
【図6】図5に示した衝撃緩和用ダンパストッパの断面図である。
【符号の説明】
1 伝動装置
2 モータ
2b アーマチュア軸
4 減速機構
5 リードスクリュー
6 リードナット部材
7 衝撃緩和用ダンパストッパ
7a1 (弾性部材)弾性部
7b 第1の金属プレート
7c 第2の金属プレート
7d1 (第1の被膜部)第1の衝撃緩和用ダンパ被膜部
7d2 (第2の被膜部)第2の衝撃緩和用ダンパ被膜部
7d3 (第3の被膜部)衝突用被膜部
30 (シート移動機構)シート昇降機構

Claims (6)

  1. 通電により正回転、逆回転するアーマチュア軸をもつモータと、
    上記モータのアーマチュア軸に噛合された減速機構と、
    上記減速機構の最終段に結合されたリードスクリューと、
    上記リードスクリューに噛合されているとともに、シート移動機構に連結され、該リードスクリューの回転により移動されるリードナット部材と、
    板状に形成され、互いに並列に配置された第1、第2の金属プレートと、該第1、第2の金属プレートと一体に鼓形状に成形され、第1の金属プレートと第2の金属プレートとの間に設けられた弾性部材と、第1、第2の金属プレートの側面部を被覆し、該弾性部材と一体に成形された第1、第2の被膜部とをそれぞれ有し、上記リードナット部材に収容され、該リードナット部材がストロークエンドに達した際に、上記リードスクリューに衝突する衝撃緩和用ダンパストッパを備えていることを特徴とする伝動装置。
  2. 衝撃緩和用ダンパストッパには、第1の金属プレートの外側平面部を被覆し、第1の被膜部と一体に成形された第3の被膜部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の伝動装置。
  3. 衝撃緩和用ダンパストッパの第1、第2の金属プレートは、円板状で、略同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の伝動装置。
  4. 通電により正回転、逆回転するアーマチュア軸をもつモータと、
    上記モータのアーマチュア軸に噛合された減速機構と、
    上記減速機構の最終段に結合されたリードスクリューと、
    上記リードスクリューに噛合されているとともに、シート移動機構に連結され、該リードスクリューの回転により移動されるリードナット部材とを備えた伝動装置に使用され、上記リードナット部材に収容され、該リードナット部材がストロークエンドに達した際に、上記リードスクリューに衝突する衝撃緩和用ダンパストッパであって、
    板状に形成され、互いに並列に配置された第1、第2の金属プレートと、
    上記第1、第2の金属プレートと一体に鼓形状に成形され、第1の金属プレートと第2の金属プレートとの間に設けられた弾性部材と、
    上記第1、第2の金属プレートの側面部を被覆し、該弾性部材と一体に成形された第1、第2の被膜部とを備えていることを特徴とする衝撃緩和用ダンパストッパ。
  5. 第1の金属プレートの外側平面部を被覆し、第1の被膜部と一体に成形された第3の被膜部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の衝撃緩和用ダンパストッパ。
  6. 第1、第2の金属プレートは、円板状で、略同一形状に形成されていることを特徴とする請求項3または4に記載の衝撃緩和用ダンパストッパ。
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