JP3957402B2 - 建築用柱固定金具部品、建築用柱固定金具及び該建築用柱固定金具を用いた柱固定方法 - Google Patents

建築用柱固定金具部品、建築用柱固定金具及び該建築用柱固定金具を用いた柱固定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造住宅等の建築における柱と土台または横架材を固定する建築用柱固定金具部品、建築用柱固定金具及び該金具を用いた柱固定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、柱と土台又は横架材を固定する方法として、古来より柱にはホゾを切り、土台または横架材にホゾ穴を穿って、両者を嵌合し、次いで柱と土台または横架材との接合する側面に、補強のためにカスガイを打ちつけたり、釘やネジで止めるようにした金具を用いて固定する方法(A)が広く行われていた。
しかしながら、上記の方法(A)は、強度等には問題がないが、ホゾを切る作業を必要とし、嵌合するための調整の手間を要し、迅速性や経済性を重視する住宅建築には適しないという問題があった。そこでこれらの問題点を解決するため、下記の方法が提起されている。
【0003】
パイプの側面に少なくとも2個の平行して貫通する孔を設け、該孔に挿通するピン2〜3本を用意する。他方、固定する柱と土台または横架材の各々に該パイプを嵌め込む穴を穿ち、さらに該パイプに貫通する孔に合わせて該柱及び土台等の側面にはピンを挿通する孔を設けておく。まずパイプを上記で設けておいた柱と土台または横架材の穴に嵌め込み、次いでピンを柱と土台または横架材の側面に設けた孔から該パイプの孔に挿通させることにより柱と土台または横架材とを固定する方法(B)が知られている。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記(B)の方法は、固定用の金具のパイプの加工が、パイプの切断と孔開けの2工程を必要とすると共に、パイプ中ヘ貫通孔を正確に中心にあけるには、非常に手間がかかり、貫通孔の精度が悪いとピンを打ち込む場合に作業が困難になってしまう欠点があった。
【0005】
また、上記の方法では、いずれもパイプに設けられた貫通孔は平行に設けられており、木造軸組工法の建築における小屋組や切り妻造り、寄せ棟造りにおいて、真づかを挟んで左右の小屋づかを固定し、さらに真づかを棟木に固定するには平行に貫通孔を設けたパイプでは固定することはできない。また、和室の建築等における木目の美しさをそのまま利用する建築において、柱と土台や横架材を固定する場合に、平行に貫通孔を設けた固定金具を用いると金具の一部が柱の表面に表出してしまい、美観を損ね、和室の良さを全く失わせてしまうという欠点がある。
【0006】
本発明は上記の従来技術の欠点に鑑みてなされたもので、孔開け加工が容易な木造住宅等の建築において、小屋組における真づかと小屋づかの固定等の柱と横架材とを固定するのに用いる建築用柱固定金具部品及び建築用柱固定金具を提供すること、及び柱と土台または横架材などを固定する際に該建築用柱固定金具の一部が、柱の表面に表出することのない、柱と土台または横架材の固定方法を提供することを目的とする。
【0007】
本発明の建築用柱固定金具は、(1)筒状体を長手方向に沿って短手方向を二つに分割した形状を有する構成部材を2個組み合わせて得られる筒状体であって、該筒状体の長手方向両端より所定の位置に、交叉して短手方向を貫通し、前記構成部材同士を貫いて固定具を挿通する少なくとも2個の貫通孔を設けるとともに、前記構成部材同士を接合する接合面の法線方向が、貫通孔がそれぞれ設けられた前記所定の位置において、当該貫通孔に対する固定具の挿通方向を向くよう形成してなることを特徴とする建築用柱固定金具部品、(2)構成部材が一枚板のプレス成形により得られ、且つ同時に貫通孔を設けて形成されるものである上記(1)記載の建築用柱固定金具部品、(3)2個の構成部材を組み合わせて建築用柱固定金具を形成する該2個の構成部材の各々の接合面に、突起と凹部を設けてなる上記(1)又は(2)記載の建築用柱固定金具部品、(4)上記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の建築用柱固定金具部品と該部品の貫通孔に挿通可能なピンまたはボルトとからなることを特徴とする建築用柱固定金具、及び(5)上記(4)記載の建築用柱固定金具を用いる方法であり、下記工程を有することを特徴とする柱固定方法、
(a)柱と土台または横架材に設けた建築用柱固定金具部品を嵌入する穴に、該建築用柱固定金具部品の貫通孔の位置と、柱と土台または横架材の各々に設けられた挿通孔の位置を一致させ、建築用柱固定金具部品を嵌め込む工程、(b)柱と土台または横架材の各々の挿通孔と建築用柱固定金具部品の貫通孔にピンまたはボルトを挿通し、柱と土台または横架材を固定する工程、を要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明する。図1は本発明の建築用柱固定金具部品の1例を示すものであり、本発明の建築用柱固定金具部品1は、図1に示すように、構成部材1a、1bは、筒状体を長手方向に沿って分割した形状を有する構成部材1aと構成部材1bとより構成される。図2に示すように建築用柱固定金具部品1は、これを2個組み合わせて得られる円筒状体をなし、且つ該円筒状体の長手方向の両端より所定の位置に、交叉して短手方向を貫通するように少なくとも2個の貫通孔5a、5bを設けてなるものである。
【0009】
貫通孔5a、5bは、構成部材1aと1bの接合面2にかからないように設けるのが好ましく、同時に貫通孔5a、5bは、接合した構成部材1aと1bの短手方向断面の中心を通り短手方向を貫通するように設けられる。また、2個の貫通孔の位置は、各々近い方の端部から同じ長さの位置に設けられている。また、3個以上の貫通孔を設ける場合には、貫通孔は構成部材1aと1bの接合面2にかからないように穿孔し、かつ、接合した構成部材1aと1bの断面の中心軸を通って短手方向を貫通する上記条件を充たした上で、少なくとも1個の貫通孔を他の貫通孔に対し交叉して設ける。
【0010】
交叉して設ける少なくとも2個の貫通孔は、長手方向の異なる位置で各々短手方向を貫通するように設けられ、ピンを挿通した場合にピン同士がぶつからないように設けられる。また、2つの貫通孔は、直交するように十文字に交叉しても、筋交い状に交叉しても、いずれでもよいが、直交するように交叉して用いることが多い。交叉して設ける貫通孔は、小屋組等において真づかと小屋づかと棟木を固定するのに用い場合、さらに、和室等の柱の表面に建築用柱固定金具部品1が表出しないよう求められて設計した箇所等に設けられるが、その他の場合にも必要に応じて設けることができる。
【0011】
また、長手方向両端より所定の位置にとは、2つの貫通孔を長手方向の一方の端部と他方の端部から、それぞれ同じ長さの位置になるように、各々設けるのが好ましい。貫通孔5a、5bの位置は、建築用柱固定金具部品1の長さや求められる強度に応じて変わるが、両端から15〜50mmの位置に設けるのが好ましい。
【0012】
貫通孔5a、5bの大きさは、筒状体の直径より小さく形成し、貫通孔5a、5bの直径が10〜16mmであるのが好ましい。例えば、建築用柱固定金具部品1の長さが145mmの場合、貫通孔5a、5bの中心が、該建築用柱固定金具部品1の両端から各々25mmの位置に直径14mmの貫通孔を設けるのが好ましい。貫通孔の数は、建築用柱固定金具部品1の長さや柱の固定上求められる強度等の必要に応じて2個以上設けることができる。
【0013】
構成部材1aと構成部材1bは、組み合わせて筒状体(建築用柱固定金具部品1)を形成する際に、該構成部材1aと該構成部材1bの接合面2が、施工上及び取り扱い上、ずれたり、外れたりしないように、接合面に突起3と凹部4を設けるのが好ましい。突起3は接合面から突出して設けられている。凹部4は、上記突起3が嵌合するように設ける。具体的には、図1に示すように構成部材の内側に凹ませて、突起3がぶつからないようにし、図示しないが、上記突起と同じ形状に構成部材の一部を切除してもよい。
【0014】
突起3と凹部4の数は、構成部材1aと1bの接合面2に各々少なくとも1個設ける。接合面2に突起3と凹部4を設ける場合には、図1に示すように構成部材1aと1bの突起3、凹部4が相互に嵌合するように設けるのが好ましく、図1の場合には構成部材1a、1bの各々に突起3と凹部4を各々2か所設けることで、充分効果が得られる。構成部材1a、1bに設ける突起3と凹部4の数は、上記の数に限定されない。
【0016】
構成部材1a,1bの材料は、柱の固定に充分な強度があれば特に限定されないが、一般的には、金属製であり、金属としては鉄、ステンレス、アルミニウム、銅等が挙げられる。部品は、強度が高く、廉価であることから鉄が好ましい。また、鉄鋳物、アルミニウム鋳物も用いることもできる。
【0017】
構成部材1a、1bは、同一の型を用いて金属の一枚板のプレス加工によって成形することができる。構成部材1a、1bの両端は、絞り加工によって同時に加工することができる。また、同時に貫通孔5a、5bを設けることもできる。プレス加工の際に、それと同時又は、続いて絞り加工及び穿孔を行うほうが、一工程で加工できるので好ましい。また、貫通孔5a、5bは、成形加工後穿設けることもできる。
【0018】
以上のように構成された構成部材1a,1bは、同一の型を用いて金属の一枚板のプレス加工等の一体成形によって形成することができるので、強度が高く、従って、柱と土台または横架材を強固に固定することができると共に、構成部材の大きさ、貫通孔の数等に応じて規格化して製造することができるので、極めて容易に大量生産ができ、経済的にも有利である。
【0019】
構成部材1a,1bは、同一形状に形成されており、構成部材1aと構成部材1bを図1に示すように対置して、嵌め込むことにより図2に示すような建築用柱固定金具部品1を構成する。
【0020】
図2に示す建築用柱固定金具部品1は、両端が開口しているが、該両端は開口していなくてもよく、構成部材1aと1bとを接合面2で接合した時に、建築用柱固定金具部品1の両端は密閉された状態になっていてもよい。また、建築用柱固定金具部品1の両端の一方が開口し、他方が閉鎖されていてもよい。開口口の大きさは、筒状体の内径より小さく、設けられている。
【0021】
建築用柱固定金具部品1の内部は、中空であっても、中空でなくてもよいが、中空構造を有する方が、軽くて取扱いが容易であると共に、穿孔加工や両端部の絞り加工等の加工が容易であることから好ましい。
【0022】
建築用柱固定金具部品1の大きさは、柱、土台または横架材の幅や太さによって変るが、長さ120〜300mm、直径24〜36mmのものが用いられ、長さ145〜240mm、直径27〜30mmであるのが好ましい。
【0023】
建築用柱固定金具部品1には、図2に示すように、貫通孔5a、5bを設けるが、該貫通孔5a、5bは上述したように構成部材1a、1bの成形加工を行う際に、同時に設けることもできるが、成型後に設けてもよい。貫通孔の数は、建築用柱固定金具部品1の長さや柱の固定上求められる強度等の必要に応じて2個以上設けることができる。
【0024】
建築用柱固定金具部品1の形状は、円筒状に限らず、円柱状、角筒状、角柱状であってもよく、角筒状または角柱状としては、四角筒状(四角柱状)、六角筒状(六角柱状)、八角筒状(八角柱状)等のものが挙げられるが、円筒状、角筒状のものが、上記した構成部材1a、1bの製造加工及び取扱い上好ましい。
【0025】
建築用柱固定金具部品1を用いて柱と土台又は横架材を固定するのに用いる固定具としては、ピン、ボルト等を挙げることができる。ピン、ボルトの種類としては、ドリフトピン、テーパーの付いていない平行ピン、割りピン、ボルト、四角ボルト等を使用することができる。
【0026】
固定具の長さ及び径は、柱の幅に応じて何種類かの長さのものを用意し、それに対応して径を決めておくことによって、使い分けるのが好ましく、長さ60〜150mm、径10〜18mmのものが用いられ、長さ80〜120mm、径12〜15mmのものが好ましい。固定具の長さは、柱又は土台の幅と同じまたはそれより小さくとるのが好ましい。
【0027】
固定具の材質としては、鉄、ステンレス、アルミ、銅等の金属製のものが用いられるが、鉄、ステンレスやアルミの鋳造物の押出成形により得られる成形品を用いることもできる。
【0028】
固定具にピンを用いる場合には、丸棒状で同一の外径のものを用いるのが一般的であるが、ピンの先端は、図3、4に示すように挿通しやすいようにテーパー11a、11bを設けておくのが好ましい。ピンの形状は、丸棒状に限らず六角棒状、八角棒状等の角棒状であってもよい。
【0029】
固定具にボルトを用いる場合には、該ボルトには柱や土台の幅と同じか、それより長いものを用いる。柱や土台の幅と同じ長さのボルトを用いる場合には、ボルト頭とナットが柱や土台の表面に飛び出さないように、柱や土台の該表面にボルト頭とナットが嵌入し、且つボルトを締め付けるに充分な穴を設ける必要がある。また柱や土台の幅より長いボルトを用いる場合には、ボルト頭とナットが柱や土台の表面に飛び出したままで六角ナットにより締め付けることができるが、和室の場合には、柱の表面に表出しないように工夫することが必要である。
【0030】
建築用柱固定金具部品1を用いて柱と土台又は横架材を固定する場合には、通常柱と土台または梁等の横架材は直角に交差するように固定するので、多くの場合貫通孔5aと貫通孔5bは直角に交差して設けられている。しかし、柱と土台又は横架材が直角でない角度で交差する場合には、それに応じた角度に交差するよう貫通孔5aと貫通孔5bを設けることができる。
【0031】
図5に図4のI−I線で切断した断面図(a)及びII−II 線で切断した断面図(b)を示す。図5では建築用柱固定金具部品1が構成部材1a、1bの2部材より構成されており、該建築用柱固定金具部品1は中空に形成されている例を示している。さらに、ピン7aとピン7bが直交していることから貫通孔5a、5bは直交して設けられていることを示している。
【0032】
上述した建築用柱固定金具部品1とピン7a、7bを用いて土台8と柱9とを固定する手順を図6により説明する。図6は土台8に柱9を固定した状態を、土台8に平行に柱9を該柱9の中心に沿って縦方向に切断した一部切断斜視図として示す。柱9の切断された部分は2点鎖線で示し、金具嵌入穴10a、10b、挿通孔12a、12b及びピン7bは鎖線で示した。
【0033】
まず土台8と柱9に建築用柱固定金具部品1を嵌め込む金具嵌入穴10a(柱側)、10b(土台側)をドリル等を用いて設ける。同時に土台8と柱9にはピン7a、7bを挿通する挿通孔12a(柱側)、12b(土台側)を設ける。該挿通孔12a、12bは土台8及び柱9に対し、貫通するように設けるのが、施工上好ましい。
【0034】
建築用柱固定金具部品1を土台8の金具嵌入穴10bに嵌め込み、貫通孔5bの位置と挿通孔12bの位置を合わせピン7bを挿通する。次に土台8の上方から柱9の金具嵌入穴10bに建築用柱固定金具部品1を嵌め込み、貫通孔5aの位置と挿通孔12aの位置を合わせ、ピン7aを挿通して土台8と柱9を固定させる。上記固定方法において、先に建築用柱固定金具部品1を柱9の金具嵌入穴10aに嵌め込み、貫通孔5aの位置と挿通孔12aの位置を合わせピン7aを挿通して、建築用柱固定金具部品1を柱9に固定させ、その後に土台8の金具嵌入穴10bに建築用柱固定金具部品1を嵌め込み、ピン7bを挿通して柱9と土台8を固定することもできる。ピン7a、7bは、ハンマー等で打ち込んで挿通させる。
【0035】
また、本発明の建築用柱固定金具6を用いて和室の柱と土台を固定する場合について説明する。例えば、押入等の引き違い戸が柱9に接して開閉するように設計された和室の場合、予め土台8と柱9には、上述したように金具嵌入穴10a、10b及び挿通孔12bを設けておく。柱側の挿通孔12aは柱9の室内側となる表面に貫通しないように設けておく。先ず建築用柱固定金具部品1を土台8の金具嵌入穴10bに上方から嵌め込み、土台8に幅方向に貫通させてある挿通孔12bにピン7bを挿通し、貫通孔5bを貫通して建築用柱固定金具6を土台8に固定する。次いで、土台8の上方から、建築用柱固定金具6が柱9の金具嵌入穴10aに入るように柱9を嵌め込み、柱9の押入内側表面から穿設した挿通孔12aにピン7aを挿通して柱9と土台8を固定する。その際にピン7aは柱9の幅より短目のものを用いるのが好ましい。柱9の幅と同じ長さのピン7aを用いる場合には、ピン7aの柱の後面に突出した部分を壁の中に隠れるように施工するのが好ましい。
【0036】
本発明の方法は、柱9と土台8を固定する以外に、いわゆる桁(けた)や梁(はり)と呼ばれる横架材と柱9との固定にも適用することができる。柱9と桁または梁を固定するには、上記と同様にして固定することができる。また、桁又は梁を挟んで上の柱と下の柱を同時に固定する場合には、3個以上の貫通孔を設けた建築用柱固定金具部品1を用い、上下の柱に金具嵌入穴を設け、桁又は梁に該建築用柱固定金具部品1が嵌入する貫通した孔を設けておき、貫通孔の数に応じた3本以上のピンを挿通することにより上下の柱と桁又は梁を固定することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、筒状体を長手方向に沿って短手方向を二つに分割した形状を有する構成部材を2個組み合わせて得られる筒状体であって、該筒状体の長手方向両端より所定の位置に、交叉して短手方向を貫通する少なくとも2個の貫通孔を設けた建築用柱固定金具部品1と固定具とからなる建築用柱固定金具6は、平行な貫通孔を設けたパイプでは固定できない小屋組等における柱と横架材、又は柱と土台を固定する場合に、また、和室等の和風建築において、柱と土台または横架材を固定する際に該建築用柱固定金具の一部が表出しないようにする場合に、柱と土台又は横架材をしっかりと固定することができ、更に、美観を損なうことなく、木目等の材料の美しさを保つことができるという効果を有する。
【0038】
また、本発明の建築用柱固定金具を用いて、柱と土台または横架材を固定する方法は、土台、柱及び横架材の太さや幅に応じて用いる建築用柱固定金具のサイズや貫通孔の数を決めておいて、予め柱と土台または横架材に穴、孔を設けておけば、容易に柱と土台または柱と横架材を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の建築用柱固定金具部品の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の建築用柱固定金具部品の一態様を示す斜視図である。
【図3】本発明の建築用柱固定金具の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明の建築用柱固定金具の一例を示す斜視図である。
【図5】本発明の建築用柱固定金具の一例を示す断面図である。
【図6】本発明の建築用柱固定金具を用いて、土台と柱を固定した状態の一態様を示す一部切断斜視図である。
【符号の説明】
1 建築用柱固定金具部品
1a、1b 構成部材
2 接合面
5a、5b 貫通孔
6 建築用柱固定金具
7a、7b ピン
8 土台
9 柱

Claims (5)

  1. 筒状体を長手方向に沿って短手方向を二つに分割した形状を有する構成部材を2個組み合わせて得られる筒状体であって、該筒状体の長手方向両端より所定の位置に、交叉して短手方向を貫通し、前記構成部材同士を貫いて固定具を挿通する少なくとも2個の貫通孔を設けるとともに、前記構成部材同士を接合する接合面の法線方向が、貫通孔がそれぞれ設けられた前記所定の位置において、当該貫通孔に対する固定具の挿通方向を向くよう形成してなることを特徴とする建築用柱固定金具部品。
  2. 構成部材が一枚板のプレス成形により得られ、且つ同時に貫通孔を設けて形成されるものである請求項1記載の建築用柱固定金具部品。
  3. 2個の構成部材を組み合わせて建築用柱固定金具を形成する該2個の構成部材の各々の接合面に突起と凹部を設けてなる請求項1又は2記載の建築用柱固定金具部品。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建築用柱固定金具部品と該部品の貫通孔に挿通可能なピン又はボルトとからなることを特徴とする建築用柱固定金具。
  5. 請求項4記載の建築用柱固定金具を用いる方法であり、下記工程を有することを特徴とする柱固定方法
    (a)柱と土台または横架材に設けた建築用柱固定金具部品を嵌入する穴に、該建築用柱固定金具部品の貫通孔の位置と、柱と土台または横架材の各々に設けられた挿通孔の位置を一致させ、建築用柱固定金具部品を嵌め込む工程、
    (b)柱と土台または横架材の各々の挿通孔と建築用柱固定金具部品の貫通孔にピン又はボルトを挿通し、柱と土台または横架材を固定する工程。
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