JP3957159B2 - 実装機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板に部品を実装する実装機に関し、特に生産対象の基板変更時の作業性およびメンテナンス性を向上する実装機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリント配線板などの基板上にチップ部品(抵抗、コンデンサ、コイルなど)やIC(Integrated Circuit)などを搭載・実装する実装機が各種開発されている。
【0003】
実装機にて部品が実装される基板の種類は、一つとは限らず、さまざまな形状(幅、厚み)のものが生産対象となるため、これに実装機を対応させる必要がある。
【0004】
特に、基板の厚みの変化については、これに伴なって部品の装着位置や基板の固定位置などが変わるため、前の基板と厚みの異なる基板を生産する場合、基板の厚みに応じた高さ方向でのさまざまな調整作業が必要になる。
【0005】
従来の実装機は、基板を搬送し、ある位置で停止させて搬送経路から離してクランプする。例えば特許第2919486号公報に開示されているプリント基板組立装置、すなわち実装機においては、基板をクランプする際には、基板の下方への変位を防止するバックアップピン18をシュート上下用シリンダ27の動作により上昇させた後、押圧ブロックシリンダを動作させ固定プーリ44および固定シュートベルト45を上昇させ、基板のY方向両端部上方に設けた固定シュートに基板を下方から固定することが行われている(図13参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の実装機では、厚みの異なる基板に部品実装することが求められ、上述した特許2919486号公報に開示されている実装機では、基板を固定シュートに固定するクランプ装置を変更することなく厚みの異なる基板を固定可能であるが、基板の変位を防止するため、基板の厚みに対応して長さの異なるバックアップピンで基板を支持しなければならない問題があった。このため、基板の厚みの変化に対応し長さの異なるバックアップピンを多種用意しなければならない問題があった。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、厚みの異なる基板を生産する上で同一の基板支持手段を使用できるようにすることで、低コストや、あるいは段取り性の良い実装機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明に係る実装機は、基板を下から支え、前記基板の上面の高さを基準として前記基板に部品を装着する実装機において、前記基板の縁部を下から支える支持部と、この支持部の下方に位置し前記支持部と共に上下動可能なプレート阻止部と、前記プレート阻止部の下方に上下動可能に配置されたプレートと、前記プレート阻止部の下端位置または前記プレートの上端位置を調整することにより前記プレートとプレート阻止部との上下間隔を調整する調整手段と、前記プレートを昇降させる昇降手段と、前記昇降手段の動作により上昇し係合した前記プレート、前記プレート阻止部、前記支持部による押圧で前記基板を係止する係止部材とを具備している。
【0009】
本発明に係る実装機は、基板の両縁を一組のベルトで下から支えて搬送するベルトコンベアを有し、前記基板の上面の高さを基準として前記基板に部品を装着する実装機において、前記ベルトコンベアの各ベルトの下面を支える支持部と、前記支持部の下方に位置し前記支持部と共に上下動可能なプレート阻止部と、前記プレート阻止部の下方に上下動可能に配置されたプレートと、前記プレート阻止部の下端位置または前記プレートの上端位置を調整することにより前記プレートとプレート阻止部との上下間隔を調整する調整手段と、前記プレートを昇降させる昇降手段と、前記昇降手段の動作により上昇し係合した前記プレート、前記プレート阻止部、前記支持部および前記ベルトによる押圧で前記基板を係止する係止部材とを具備している。
【0010】
本発明に係る実装機は、基板の両縁を一組のベルトで下から支えて搬送するベルトコンベアを有し、前記基板の上面を基準として前記基板に部品を装着する実装機において、前記ベルトコンベアの各ベルトの下面を支える支持部の外側から下方に垂下し、前記支持部の下方にプレート阻止部とプレート載置部とを内側に張り出させた上下動可能な枠体と、前記枠体の前記プレート載置部上に上下動可能に載置されたプレートと、前記プレート阻止部の下端位置または前記プレートの上端位置を調整することにより前記プレートとプレート阻止部との上下間隔を調整する調整手段と、前記プレートを昇降する昇降手段と、前記昇降手段の上昇動作により前記プレートと前記枠体の前記プレート阻止部が係合し前記枠体の前記支持部および前記ベルトによる押圧で前記基板を係止する係止部材とを具備している。
【0011】
上記実装機において、ベルトコンベアの一組のベルトの間隔を可変とするコンベア幅調整機構を具備している。
【0012】
本発明に係る実装機は、基板の外縁部下面を支持する第1支持部材と、この第1支持部材と前記基板を挟んで対向配置された係止部材と、前記第1支持部材を上昇させることで前記基板を前記係止部材に押圧支持するクランプ手段と、前記外縁部より中央側となる部品実装対象領域の下面を支持する第2支持部材とを有し、前記基板が前記係止部材に押圧保持されたクランプ状態で、前記基板に部品を実装する実装機において、前記クランプ状態において、前記第1支持部材と前記第2支持部材とを上下方向に連結させると共に、両支持部材の連結部から前記第1支持部材の前記基板支持端までの高さと、前記連結部から前記第2支持部材の前記基板支持端までの高さとの差の絶対値が所定値以下となるようにし、前記第2支持部材は、前記第2支持部材の前記基板支持端までの高さを調整する調整手段を具備している。
上記実装機は、前記クランプ手段を、前記第2支持部材を上昇させて前記第1支持部材を下方から押圧することで、両支持部材を上下方向に連結する昇降手段から構成している。
上記実装機は、前記第2支持部材を前記第1支持部材に載置することで、両支持部材を上下方向に連結するようにしている。
上記実装機の第1支持部材は、前記両支持部材の連結部から前記第1支持部材の前記基板支持端までの高さを調整する調整手段を具備している。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1乃至図4は、本発明の一実施形態に係る実装機を模式的に示す構成図であり、図1はこの実施形態の実装機の斜視図、図2はその平面図、図3は実装機をX方向から見た側面図、図4は実装機をY方向から見た側面図である。
【0015】
図1乃至図4に示すように、この実装機は、基台11、X方向案内レール12aおよび12b、ベルトコンベアである基板コンベア13、そのベルト13a,13b、X方向係合部材14、X方向サーボモータ15、X方向エンコーダ16、X方向送りねじ17、X方向送りねじ受け18、固定カメラ用照明装置19、固定カメラ20、フィーダーバンク21、テープフィーダー22、ヘッドユニット23、吸着ヘッド24、Y方向フレーム25、Y方向案内レール26a,26b、Y方向サーボモータ27、Y方向エンコーダ28、Y方向送りねじ29、Y方向送りねじ受け30、移動カメラ31、交換用ノズル収納部32、コンベア幅可変用タイミングベルト8およびプーリ9a,9bなどを有する可変ストロークコンベアユニット10などを備えている。
【0016】
X方向とはプリント基板Pが搬送される第1の方向をいい、Y方向とはX方向と交差する第2の方向をいう。この例の場合、第1の方向と第2の方向とは、直交しているが、必ずしも90°で交差する必要はなく、例えば80°などでも良い。第1の方向と第2の方向とが交差すれば部品の装着は可能である。テープフィーダー22にはそれぞれ部品吸着ポイント22aが存在する。
【0017】
基台11には、くぼみ部11aが設けられている。このくぼみ部11aは、自機と同じ形状の他機とを対向および/または同一方向に連結させ、かつそれぞれの基板コンベア13のベルト13a,13が一直線状になるように配置したときに、自機のフィーダーバンク21にセット(装着)されたテープフィーダー22が自機の基台部分から突出しても他機と接触しないようにするためのものである。
【0018】
また、この基台11の上には、プリント基板Pを水平姿勢で保持しかつX方向に移動させるための、基板搬送ユニットとしての可変ストロークコンベアユニット10と、その移動機構が設けられている。
【0019】
図4に示すように、可変ストロークコンベアユニット10には、交換用ノズル収納部32(図2,図3参照)、昇降機構120、クランプ機構110、基板バックアップ機構130、基板コンベア13のベルト駆動機構、コンベア幅可変機構などが備えられており、これらの機構を含む可変ストロークコンベアユニット10全体が基台11に対してX方向に移動自在とされている。なお、個々の機構の説明は、図5を用いて後述する。
【0020】
基台11における可変ストロークコンベアユニット10の移動範囲として、X方向の搬入側では、可変ストロークコンベアユニット10上のベルト13a,13bの端部が基台11の端から約50mm程度突出した位置まで移動可能である(一点鎖線の矢印Xi方向)。また、X方向の搬出側では、可変ストロークコンベアユニット10上のベルト13a,13bの端部が基台11の端から約250mm程度突出した位置まで移動可能である(二点鎖線の矢印Xo方向)。
【0021】
可変ストロークコンベアユニット10は、例えばナット部材からなるX方向係合部材14を介してX方向送りねじ17に係合されている。X方向係合部材14は可変ストロークコンベアユニット10に固着されている。X方向送りねじ17は、X方向サーボモータ15とX方向送りねじ受け18との間に架設され、かつX方向サーボモータ15により所定量回転され、これによりX方向係合部材14と連結された可変ストロークコンベアユニット10のX方向移動が行われる。なお、X方向エンコーダ16はX方向サーボモータ15と共にX軸サーボ装置を構成し、それぞれサーボ装置としてのセンサとアクチュエータとして機能する。
【0022】
また、可変ストロークコンベアユニット10は、その荷重が支持されると共に移動の円滑のため、それぞれX方向に渡して互いに平行に設けられた一対のX方向案内レール12a、12b上をX方向移動する。さらに可変ストロークコンベアユニット10には、その上部に、基板コンベア13の一対のベルト13a、13bがそれぞれX方向に渡して互いに平行に回動するように設けられている。すなわち、ベルトコンベアからなる基板コンベア13は、部品実装されたプリント基板P1を搬出しかつ新たに部品実装するプリント基板P2を搬入するためのものであり、X方向に移動するベルト13a,13bによりプリント基板Pを可変ストロークコンベアユニット10上でX方向に搬送する。すなわち、可変ストロークコンベアユニット10が本願で言う基板搬送ユニットとなる。
【0023】
基板コンベア13の上で搬送が停止されたプリント基板Pは、可変ストロークコンベアユニット10に設けられている基板バックアップ機構130によりその下面が支持された状態で、昇降機構120により上昇されて所定位置でクランプ機構110により可変ストロークコンベアユニット10自体に固定される。そして、吸着ヘッド24によりプリント基板Pの表面上に部品が装着された後、昇降機構120により元の位置に降下されて可変ストロークコンベアユニット10の移動と基板コンベア13の駆動で実装のためのクランプ位置から搬出されて次の工程へ送られる。昇降機構120の降下動作と共に可変ストロークコンベアユニット10の移動を行っても良い。
なお、基板コンベア13a,13bはX方向については、可変ストロークコンベア10と一体化され、基板移動台10をX方向に移動させることにより、プリント基板Pの搬入のための端部位置あるいは搬出のための端部位置を可変できる。この基板コンベア13a,13bのX方向の最大許容移動幅は、実装機を据え付けた実装機の周囲との干渉のない範囲で、かつX方向案内レール12a,12bのX方向長さにより決まってくる。X方向の長さが、最大許容移動幅より僅かに大きい最大許容長さ以下のプリント基板Pであれば、実装可能となる。
【0024】
基台11には、基板コンベア13の各ベルト13a,13bの幅を、プリント基板Pの幅に対応させてY方向に移動可能なコンベア幅調整機構が設けられている。
【0025】
すなわち、基板コンベア13の一方のベルト、例えばベルト13aの支持部は、Y方向両端のプーリ9a、9b間をY方向に掛け渡されたコンベア幅可変用タイミングベルト8に接続されている。そして、このタイミングベルト8を図示省略のモータにより回転・移動させることにより、ベルト13aとこのベルト13aに対向するベルト13bとの間隔が可変される(図示の状態は最大の幅に設定されている場合である)。
【0026】
この例のコンベア幅可変機構は、基板コンベア13の一方のベルト13aの側を動かすようにしているが、この他、基板コンベア13a、13bの両方を動かすことにしても良い。この実施形態では、部品供給部たるテープフィーダー22とプリント基板Pとの距離をできるだけ近く設定してタクトタイムの低減を図るため、テープフィーダー22とは反対側の基板コンベア13のベルト13aの側を移動させるようにしている。
【0027】
また、図示するように、可変ストロークコンベアユニット10(基板コンベア13のベルト13a、13b)上を交差する(またぐ)ようにかつこの方向を図1のY方向下側に延長するように、Y方向フレーム25を始めとするヘッドユニット移動機構が存在する。このヘッドユニット移動機構のY方向フレーム25は、基台11に支持されており、テープフィーダー22からピックアップした部品をプリント基板P上に搭載するためのヘッドユニット23をY方向に移動自在に搭載している。
【0028】
Y方向フレーム25には、その上部に、一対のY方向案内レール26a、26bが互いに平行に設けられ、ヘッドユニット23は、この案内レール26a、26bによりY方向の動きが案内される。また、ヘッドユニット23は、Y方向フレーム内をY方向に渡されて配設されたY方向送りねじ29に図示しない係合部材により係合されおり、この送りねじ29が所要量回転することにより、上記係合部材を介して所定の量だけY方向に移動する。
【0029】
なお、Y方向送りねじ29は、可変ストロークコンベアユニット10に近い側に設けられたY方向サーボモータ27とその反対が側に設けられたY方向送りねじ受け30との間に架設されている。また、Y方向エンコーダ28はY方向サーボモータ27と共にY軸サーボ装置44を構成し、それぞれサーボ装置としてのセンサとアクチュエータとして機能する。
【0030】
Y方向サーボモータ27は、テープフィーダー22に近い側のY方向送りねじ29の端部に設けることも可能である。この実施形態では、実際の稼働状態を考慮し、例えばテープフィーダー22を交換するなどのためには、X方向でいえば図1,図2のX方向エンコーダ16の前側、Y方向でいえば図1、図2のY方向送りねじ受け30のある側をオペレータが作業空間とすることから、これらの側での装置としての突起形状を避けてオペレータの作業性を向上するため上記のような配置にしている。これにより全体としてX方向、Y方向でそれぞれコンパクトな外形状が実現されている。
【0031】
ヘッドユニット23は、Y方向フレーム25側の機構によって上記のように案内、移動されると共に、その吸着ヘッド24が、直接、部品供給部たるテープフィーダー22の部品吸着ポイント22aおよびプリント基板Pとの間で上下方向(Z方向)に行き来できるように、図2,図4でいえば吸着ヘッド24がヘッドユニット23から左側に張り出した形状になっている。このような張り出した形状は、上記説明の作業空間で、ヘッドユニット23、特にその吸着ヘッド24をメンテナンスする場合に、吸着ヘッド23の周囲に空間を確保しやすく、機体からヘッドユニット23を取り外すことなく個々の吸着ヘッド23だけの着脱を容易にするものである。
【0032】
ヘッドユニット23には、この実施形態では4本(最低1本あれば良い)の吸着ヘッド24がY方向に一列に並べられ、個々に一つづつが着脱自在に取り付けられている。4本の吸着ヘッド24の下端部は、図示省略のモータとラック&ピニオンのギア構造部とで構成される昇降機構によりそれぞれ独立して上下動可能である。また、4本のそれぞれの吸着ヘッド24には、個々にR軸駆動用のモータが搭載されておりプーリとベルトで個々の吸着ヘッド24のストレートスプライン軸に回転力が伝達され、軸回り(R方向)に回転可能とされている。また、部品吸着時に図示省略の負圧供給手段から各吸着ヘッド24の下端部に着脱自在に取り付けられた吸着ノズルに負圧(吸引力)が供給される。この吸引力により吸着ノズルに部品を吸着させることができる。ヘッドユニット23には移動カメラ31が併設されている。この移動カメラ31は、上方からプリント基板P(特にそこに印されたフィデューシャルマーク)を撮像することにより、プリント基板Pの存在や正確な位置を認識するためのものである。
さらに、後述する交換用ノズル収納部32での吸着ノズルの収納状況を認識することもできる。
【0033】
テープフィーダー22の部品吸着ポイント22aそれぞれのX方向座標は、吸着ヘッド24のX方向座標と一致するようにされている。これにより、ヘッドユニット23がY方向フレーム25上で部品供給部たるテープフィーダー22側に存在するとき(図示の状態)には、ヘッドユニット23のY方向移動により所定の吸着ヘッド24下に所定の部品吸着ポイント22aを位置させることができる。この状態で個々の吸着ヘッド24を昇降させ所定の部品を吸着・ピックアップする。
【0034】
可変ストロークコンベアユニット10に取り付けられた交換用ノズル収納部32には、吸着ヘッド24の先端部に装着すべき複数の吸着ノズルが一列に配列された穴部にそれぞれ収納されている。
【0035】
ここで、吸着ヘッド24が交換用ノズル収納部32との間で吸着ノズルを交換する動作について説明する。
吸着ヘッド24が交換用ノズル収納部32との間で吸着ノズルを交換する場合、まず、各吸着ヘッド24のうちノズル交換を行うものとその吸着ノズルを収納すべき交換用ノズル収納部32の空席位置との位置合わせを行う。
【0036】
これには、X方向には、交換用ノズル収納部32を伴って可変ストロークコンベアユニット10を所定位置まで移動させ、Y方向にはヘッドユニット23を所定位置まで移動させる。
【0037】
次に、ノズル交換すべき吸着ヘッド24を降ろしその吸着ノズルを交換用ノズル収納部32の空席位置に突入させる。ここで、交換用ノズル収納部32の不図示のシャッターを水平方向に移動させ吸着ノズルに係合させる。この状態で吸着ヘッド24を上昇させ、吸着ヘッド24と吸着ノズルとの不図示のノッチ機構による係合を遊離させて、吸着ノズルを交換用ノズル収納部32内に保持させつつ吸着ヘッド24から取り外すことができる。吸着ヘッド24を上昇させると、シャッターを移動して元の位置にすることで、交換用ノズル収納部32の全てのノズル収納位置において、吸着ノズルをシャッターと干渉することなく出し入れ可能とする。
【0038】
次に、その吸着ヘッド24と新たに装着すべき吸着ノズルが収納された交換用ノズル収納部32との位置合わせを行う。これには、X方向に、交換用ノズル収納部32を伴って可変ストロークコンベアユニット10を所定位置まで移動させる。Y方向には現状の位置がそのまま適用できるので特に新たな移動をするには及ばない。
【0039】
そして、吸着ノズルが取り外された吸着ヘッド24を、交換用ノズル収納部32の装着すべき吸着ノズル位置まで降ろす。これにより、不図示のノッチ機構が吸着ヘッド24と吸着ノズルとの間で係合する。
【0040】
ノッチ機構が係合状態となったら、その吸着ヘッド24を上昇させる。これで、その吸着ヘッド24は吸着ノズルが装着された状態となり、交換用ノズル収納部32には新たな空席が生じた状態となる。以上により吸着ノズル24aの交換を行うことができる。
【0041】
また、固定カメラ20は、下方から上方に撮像方向が向けられかつその光軸のX方向座標が吸着ヘッド24のX方向座標とほぼ一致するようにされている。これにより、ヘッドユニット23の(Y方向)位置が図2,図3の符号23aの位置にあるときには、固定カメラ20により下方から吸着された部品を撮像する。この撮像動作は、吸着された部品の詳細な位置・姿勢を認識するためのものであり、固定カメラ20により撮像された撮像データから、部品をプリント基板P上に搭載する場合の位置補正量を算出し精度の高い実装を実現する。また、この撮像データにより吸着ヘッド24への吸着ノズルの装着履歴が後述する制御装置50で管理される。なお、固定カメラ20の上方には、固定カメラ用照明装置19が設けられ、吸着ヘッド24により吸着された部品の照明条件を改善する。
【0042】
このように、この実施形態では、固定カメラ20の光軸が部品吸着ポイント22aそれぞれの並びのほぼ延長上に存在するようになっている(これを図1のラインLで示す)。これにより、ヘッドユニット23のY方向移動により円滑に部品のピックアップ、撮像が可能である。また、固定カメラ20をラインカメラとしそのライン配設方向をX方向とすれば、ヘッドユニット23のY方向移動を停止することなく固定カメラ20上を通過させれば吸着された部品の撮像が可能であり、一層、タクトタイムの短縮になる。固定カメラ20は、左右方向に相当して光電変換素子の配設ラインが並ぶラインセンサを有しており、この配設ライン上を横切ってピックアップされた部品が通過する際にその通過移動を止めることなく部品を撮像し認識する。
【0043】
また、以上のようにして部品のピックアップ、撮像を経たヘッドユニット23は、その移動の動きを延長することによりプリント基板P上(図の例えば23b)に位置することができる。そして、Y方向については、Y方向サーボモータ27を始めとするサーボ装置により位置決めされ、X方向については、X方向サーボモータ15を始めとするサーボ装置により位置決めされる。そして、この状態で個々の吸着ヘッド24を昇降させ所定の部品をプリント基板P上の所定位置に搭載することができる。
【0044】
以上説明のように、Y方向フレーム25の下方には、X方向に移動自在な可変ストロークコンベアユニット10、下方から上方を撮像する固定カメラ20、部品吸着ポイント22aそれぞれがY方向に並ぶ部品供給部たるテープフィーダー22の三者がこの順にY方向に配置される。このような配置によりヘッドユニット23の動きに無駄がなく効率的な動作を得ることができる。
【0045】
ここで、図5,図6を参照して可変ストロークコンベアユニット10の各機構の詳細について説明する。図5は可変ストロークコンベアユニット10の構成図、図6は可変ストロークコンベアユニット10内のクランプ機構110を詳細に示す拡大図である。なお、図5に示されている2つのプリント基板P1,P2のうち、プリント基板P1は基板固定位置の基板であるものとし、プリント基板P2は部品装着前後の搬入・搬出される基板であるものとする。また、図6はX方向から見て向かって右側のみの図なので、ベルト13bが見え、ベルト13aは隠れるため、説明文ではベルト13b(13a)としている。
【0046】
基台11に対して移動自在に搭載された可変ストロークコンベアユニット10は、図5に示すように、昇降機構120、クランプ機構110、基板バックアップ機構130、基板コンベア13の駆動機構、コンベア幅可変機構などの各機構が備えられている。
【0047】
昇降機構120は、昇降手段としての昇降用シリンダ121、板状部材としてのプッシュアッププレート122、支持軸123、レバー部材125、回動軸124などからなるリンク機構とを有し、部品実装前後においてプリント基板P1をその水平姿勢を保持して昇降させる機構である。回動軸124はプッシュアッププレート122の両側底部を支持している。プッシュアッププレート122は昇降用シリンダ121によってその底部のほぼ中央部が支持され、昇降用シリンダ121の昇降動作に伴なって押し上げられ、また引き下げられる。
【0048】
リンク機構は、プッシュアッププレート122の下面に、2つの機構が互いに同じ動きをするように当接されており、昇降用シリンダ121の昇降動作に伴ない、支持軸123を支点として回動軸124が矢印Cの方向に回動し、プッシュアッププレート122が昇降中に水平を保つように動作するものである。
【0049】
なお、支持軸123はそれぞれ可変ストロークコンベア10に支持され、図5に示す左右両側の回動軸124に、リンク部材126の両端をそれぞれ回動可能に係合している。また少なくとも一方の回動軸124にレバー部材125をプッシュアッププレート122方向に付勢する不図示のトーションばねが設けられている。このリンク部材とトーションばねがあるからこそ、プッシュアッププレート122が水平を維持しつつ昇降することができる。
【0050】
基板コンベア13の駆動機構は、可変ストロークコンベアユニット10のX方向のほぼ両端に設けられたプーリ52、53およびプーリ54、55に掛け渡された幅狭のベルト13b(13a)と、モータ56とを有している。プーリ54、55には、ベルト13b(13a)がS字状に掛けられている。プーリ55は、モータ56により回転駆動される。モータ56が回転駆動されると、基板コンベア13のベルト13a,13bが上記プーリ群によって形成された経路を移動しベルト13a,13bに載せられたプリント基板Pが移動される。
【0051】
コンベア幅可変機構は、プーリ57,58、ベルト59、モータ60などを有し、モータ60によりプーリ58が駆動されベルト59と共にプーリ57が回転される。つまり、プリント基板Pの幅に合わせて基板コンベア13の幅を可変する場合の駆動力はモータ60、プーリ58、ベルト59、プーリ57というように伝達された後、プーリ9a,9bおよびコンベア幅可変用タイミングベルト8にてコンベア幅が可変される。
【0052】
基板バックアップ機構130は、図6に示すように、上記昇降機構120のプッシュアッププレート122の上面に配置され、昇降機構120により昇降されるプリント基板P1を支持するスペーサ(支持部材)として機能するものであり、プリント基板P1を下面から支持するための交換可能な少なくとも一つの支持部材としてのプッシュアップピン133と、表面に複数の穴134を有しプッシュアップピン133を所望の穴134に挿入してプッシュアッププレート122の所望の位置(プリント基板P1の支持が必要な領域の直下)に磁力により固定された固定部材としてのブロック131と、このブロック131の底部に設けたへこみ部に収容するように固着され、プッシュアッププレート122の表面の任意の位置にブロック131を磁力により固定するための磁性体としてのマグネット132とからなる。
【0053】
クランプ機構110は、可変ストロークコンベアユニット10自体にベルト13a,13bの上部に固定された断面かぎ状のガイドプレート111と、プリント基板P1を載せたベルト13a,13bと、昇降機構120のガイドプレート111、基板バックアップ機構130などの共動動作で実現されている。
【0054】
より詳細に説明すると、クランプ機構110は、図6に示すように、プリント基板Pの両側縁を下から支えて搬送する基板コンベア13の一組のベルト13b(13a)と、ストッパー(係止部材)としてのガイドプレート111と、上下動可能な枠体としての押上プレート115と、プッシュアッププレート122と、基板バックアップ機構130と、昇降手段としての昇降用シリンダ121とを有している。
ガイドプレート111は、各ベルト13b(13a)の基板載置面の上方に配置されている。押上プレート115は、ベルト13b(13a)の下面を支える支持部112を有している。押上プレート115は、この支持部112の外側から下方に垂下し、支持部112の下方にそれぞれ内側に張り出させたプレート阻止部113とプレート載置部であるリターンフック114とを有している。
プッシュアッププレート122は、押上プレート115のリターンフック114上に上下動可能に載置されている。基板バックアップ機構130はプッシュアッププレート122の表面(上面)に配置されており、プリント基板Pをその下面の任意の位置で支持する。昇降用シリンダ121は、プッシュアッププレート122を上昇させ、また、部品装着後に元のリターンフック114の位置まで下降させる。ガイドプレート111は、プッシュアッププレート122の上昇に伴ない係合した押上プレート115の支持部112のプリント基板Pの上面を係止する。
プレート阻止部113には上方から下方に向けて貫通するねじ穴が設けられており、このねじ穴に、押上プレート115の上下動間隔(挟み込みストロークS)を調整するための調整部材であるアジャストボルト116が締め付けられている。
【0055】
このアジャストボルト116を回して、アジャストボルト116の下端部から基板搬送高さまでの間隔Tを基板バックアップ機構130の高さに一致させるように1度調整することで、プリント基板Pの厚みに合わせて基板バックアップ機構130の高さを変える必要がなくなる。なお、この例において、基板バックアップ機構130の高さを変えるということは高さの異なるプッシュアップピンをブロックに挿入し直すことである。
【0056】
但し基板バックアップ機構130のプッシュアップピン133の真上のプリント基板Pの下面の部位に部品や穴がある場合には、そこを避けるように基板バックアップ機構130をプッシュアッププレート122の面上を移動させ、固定配置を微調整する必要がある。基板バックアップ機構130はプッシュアッププレート122の表面にブロック131が磁力で固定されているだけなので、プッシュアッププレート122の表面上であれば所望の位置に移動可能である。
【0057】
つまり、このクランプ機構110は、昇降用シリンダ121によりプッシュアッププレート122が、上昇される中で、押上プレート115のプレート阻止部113に取り付けたアジャストボルト116の下端部に当接した後、押上プレート115全体もベルト13b(13a)と共に挟み込みストロークS分上昇させて、プリント基板P1をベルト13b(13a)と可変ストロークコンベアユニット10に固定されたガイドプレート111とで挟持し固定する。
【0058】
これにより、プリント基板Pの上面を基準位置として部品装着する実装機では、投入するプリント基板Pの厚みに応じて基板バックアップ機構130の高さを変える必要がなくなり、設定変更のための作業時間を削減でき、実装機の操作性を向上することができる。
【0059】
なお、ベルト13a(13b)を支持する支持部112は、押上げプレート115及びリターンフック114と一体に形成されている。リターンフック114は、可変ストロークコンベアユニット10を構成し、X方向案内レール12a,12b上をX方向移動するベース部材10Aに取りつけられ、Y方向2つの内少なくとも一方が前述したコンベア幅可変タイミングベルト8によりY方向に移動可能とされる。すなわち、コンベア幅可変用タイミングベルト8によるコンベア幅の変化と同期してプレート115が移動し、両側の押し上げプレート115の間隔をコンベア幅に対応したものとされる。
このコンベア幅の変化に対応したプレート115の移動があっても、昇降シリンダ121によるプッシュアップレート122の上昇時、移動側のアジャストボルト116にプッシュアップレート122が当接するようにされる。
【0060】
次に、図7を参照して上記実装機の制御系について説明する。
図7は本発明の一実施形態たる実装機の制御系の構成を示すブロック図である。同図において既に説明した構成要素と同一のものには同一の番号を付しその説明は省略する。
【0061】
図7に示すように、この実装機の制御系は、固定カメラ20、移動カメラ31、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40、制御装置50などから構成されている。ヘッドユニット部サーボ装置40は、Z軸サーボ装置41、…、R軸サーボ装置42などを有している。
【0062】
制御装置50は、統括制御部54、そのための記憶部55、画像処理部52、そのための記憶部53、X軸サーボ装置などサーボ装置とのインターフェース51を有している。移動カメラ31は、図示のように制御装置50の画像処理部52に接続されている。また、固定カメラ20も、図示のように制御装置50の画像処理部52に接続されている。インターフェース51は、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40のZ軸サーボ装置41、…、R軸サーボ装置42、…との電気的な接続を行うものである。このインターフェース51は、統括制御部54が処理することにより生成されたサーボ制御信号を、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40などに出力し、また、これらのサーボ装置43、44、40からのセンサ出力を入力するためのインターフェースである。
【0063】
X軸サーボ装置43は、可変ストロークコンベアユニット10をX方向へ往復移動させるX方向サーボモータ15を含む。Y軸サーボ装置44は、ヘッドユニット23をY方向へ往復移動させるY方向サーボモータ27を含む。Z軸サーボ装置41は、ヘッドユニット23の各吸着ヘッド24を個々に上下動させるZ方向サーボモータ45を含む。R軸サーボ装置42は、吸着ヘッド24の軸を回転させるR方向サーボモータ46を含む。R軸の回転では、吸着ヘッド24の先端部に装着された吸着ノズルにて吸着された部品の方向が変えられる。
【0064】
統括制御部54は、X軸サーボ装置43、Y軸サーボ装置44、ヘッドユニット部サーボ装置40、Z軸サーボ装置41、R軸サーボ装置42などの動作や基板コンベア13を含む可変ストロークコンベアユニット10などの基板搬送機構の動作を統括的に制御する処理を行うものである。実体的には、マイクロプロセッサなどのハードウエアと制御プログラムなどのソフトウエアとにより構成される。
【0065】
記憶部55は、統括制御部54が行う処理に必要な情報を記憶するものである。必要に応じて、統括制御部54から情報が出し入れされる。画像処理部52は、移動カメラ31、固定カメラ20で得られた撮像データを処理し、これにより撮像データに含まれる情報を認識して統括制御部35に供給するものである。認識する情報については、後述する。なお、画像処理部52も、実体的には、マイクロプロセッサなどのハードウエアと制御プログラムなどのソフトウエアとにより構成され得る。記憶部53は、画像処理部52が行う処理に必要な情報を記憶するものである。必要に応じて、画像処理部52から情報が出し入れされる。
【0066】
ここで、この実施形態の実装機の動作を説明する。
プリント基板Pを実装機に搬入する上でのシチュエーションとしては、この実装機の前工程の実装機から搬入される場合、あるいはストッカからの搬入する場合、あるいは作業者によってプリント基板Pが基板コンベア13の上に載せられる場合などが考えられる。
【0067】
この場合、制御装置50の統括制御部54は、X軸サーボ装置43を制御して、基台11に移動自在に搭載された可変ストロークコンベアユニット10を図4の基板搬入側の端までX方向へ移動し可変ストロークコンベアユニット10に備えられている基板コンベア13を駆動して、上記いずれかの初期状態のプリント基板Pを基台11へ搬入する。
【0068】
続いて、統括制御部54は、基台11側に搬入されたプリント基板Pを可変ストロークコンベアユニット10を移動あるいは/および基板コンベア13のベルト13b(13a)を駆動して部品装着位置のほぼ直下の位置まで移動する。
【0069】
続いて、この位置に移動されたプリント基板Pを可変ストロークコンベアユニット10に備えられている昇降機構120で上昇させてプリント基板Pをその下方から基板バックアップ機構130で支持しつつさらに上昇させてクランプ機構110でクランプし部品装着基準位置(高さ)で固定する。
【0070】
ここで、図6,図8,図9を参照してこの実装機の具体的なクランプ動作について説明する。
プリント基板Pをクランプする際、図6に示した、リターンフック114に当接したプッシュアッププレート122の位置から昇降用シリンダ121によりプッシュアッププレート122を上昇させる。
【0071】
すると、図8に示すように、プッシュアッププレート122の上面がアジャスタボルト116の先端部に当接する。
この位置で、プリント基板Pの下面に基板バックアップ機構130のプッシュアップ133の先端部が当接する。但し、この時点では、プリント基板Pは基板搬送位置のままであり、挟み込みストロークSは変わっていない。
【0072】
アジャスタボルト116に当接後、昇降用シリンダ121によりプッシュアッププレート122がさらに上昇されると、押上プレート115全体が上方に移動するが、挟み込みストロークS分だけ上昇すると、図9に示すように、支持部112の上のベルト13b(13a)に載置されているプリント基板Pがガイドプレート111の端部に当接し、ガイドプレート111によってプリント基板Pの上昇が阻止され、結果的に、ベルト13b(13a)とガイドプレート111によってプリント基板Pが挟み込まれてクランプされる。
【0073】
つまり、下からの押上力により、ガイドプレート111の下面とベルト13b(13a)との間にプリント基板Pが挟み込まれた状態で可変ストロークコンベアユニット10に固定される。
【0074】
そして、ヘッドユニット23をY方向に移動させつつ可変ストロークコンベアユニット10をX方向に移動させてプリント基板Pの表面上の所定の位置に部品を装着する。
【0075】
部品が装着されたプリント基板Pは、昇降機構120により元の基板コンベア13のベルト面の位置(基板搬送位置)に降下される。
【0076】
この位置にプリント基板Pを降下すると、統括制御部54は、X軸サーボ装置43を制御して、プリント基板Pを、可変ストロークコンベアユニット10と基板コンベア13のうち少なくとも一方を移動させて、基台11の基板搬出側の端部、あるいは次工程の実装機のコンベアにほぼ当接する位置、あるいはストッカの入口、あるいは作業者がプリント基板Pを取れる位置まで搬出する。
【0077】
このとき、可変ストロークコンベアユニット10よりも基板コンベア13のベルト13b(13a)の端部が突出しているので、可変ストロークコンベアユニット10が基台11の基板搬出側の端部まで移動されると、基板コンベア13のベルト13b(13a)の端部は基台11から突出するようになる。基板コンベア13のベルト13b(13a)の端部が基台11から突出する量(距離)は、統括制御部54のプログラム上の設定変更により所望の値にできる。
【0078】
このようにこの実施形態の実装機によれば、押上プレート115の支持部112とリターンフック114との間にプレート阻止部113を設け、昇降用シリンダ121により上昇されるプッシュアッププレート122とプリント基板Pとの間隔が変化しないように規制したので、プッシュアッププレート122の上昇に対してプッシュアッププレート122表面からベルト13b(13a)上のプリント基板Pの裏面までの間隔(ストローク)を一定にでき、新規に投入するプリント基板Pの厚みに応じて基板バックアップ機構130の高さを変える必要がなくなり、設定変更のための作業時間を削減でき、実装機の操作性を向上することができる。
【0079】
また、プレート阻止部113に挟み込みストロークSを調整するためのアジャスタボルト116を備えたことで、基板バックアップ機構130の高さに対する挟み込みストロークSの微調整が可能になり、個々の部材の組み込みばらつきから起こる高さの違いなどを吸収でき、上記同様に設定変更のための作業時間を削減でき、実装機の操作性を向上することができる。
【0080】
さらに、クランプ時にベルト13a,13bを介してガイドプレート111にプリント基板Pを挟み込むことで、その際に生じる振動などを吸収でき、先行装着部品が存在する場合など、位置ずれなどを発生を低減することができる。
なお、本願発明ではベルト13a,13bは必須要件ではなく、他の例として、例えばベルト13a,13bを避けて支持部112の一部を突出させてプリント基板Pを直接クランプするようにしても良い。
【0081】
さらに、プリント基板Pの移動および部品搭載に関するさまざまな機構(昇降機構120、クランプ機構110、基板バックアップ機構130など)を可変ストロークコンベアユニット10に設け、これを基台11に移動自在に搭載したことで、複雑な機構を基台11に直に組み入れずに済み、実装機の設計段階から機器レイアウトに至るまでの全体としての低コスト化が可能になる。また、個々の機構の保守、構成変更、改善などを行う上でも可変ストロークコンベアユニット10の単位で行えるので、可変ストロークコンベアユニット10を基台11から取り外して各パーツの変更などが可能になり保守性も向上することができる。
【0082】
さらに、この実施形態の実装機によれば、昇降用シリンダ121によりプリント基板Pのクランプおよびリリースが可能となると共に、プッシュアップピン133の昇降も可能となる。
なお、プッシュアップピン133はその先端がプリント基板Pの外縁部より中央側となる部品実装対象領域の下面部分に当接する。プッシュアップピン133、ブロック131、プッシュアッププレート122は、プリント基板Pの部品実装対象領域の裏面部分を下から支える第2支持部材を構成する。
ベルト13b(13a)、支持部112、押上プレート115、プレート阻止部113、アジャストボルト116は、プリント基板Pの外縁部裏面を下から支える第1支持部材を構成する。
ガイドプレート111は、その基板係止面が基準位置の高さになるように配置され、上記第1支持部材(支持部112など)とプリント基板Pを挟んで対向配置される係止部材である。昇降用シリンダ121は、上記第2支持部材を介してではあるが、第1支持部材を上昇させることでプリント基板Pを係止部材に押圧保持する昇降手段とクランプ手段とを兼ねるものである。
昇降用シリンダ121によるプッシュアッププレート122の上昇で係止部材にプリント基板Pが押圧保持されたクランプ状態では、第1支持部材と第2支持部材を上下方向に連結させており、両支持部材の連結部、すなわちアジャストボルト116下端部から第1支持部材のプリント基板P1支持端、すなわちベルト13b(13a)上面までの高さと、両支持部材の連結部、すなわちプッシュアッププレート122のうちアジャストボルト116下端部に当接する部位から第2支持部材のプリント基板P支持端、すなわち基板バックアップ機構130の高さ(ブロック131の底面からプッシュアップピン133の先端までの高さ)との差の絶対値は、所定値、例えば0か、ほぼ0とされる。
すなわち、互いの高さの差の絶対値は部品実装に際しプリント基板Pが変位することで、実装された部品の装着位置ずれ、同部品の脱落、同部品とプリント基板P1との電気的導通不良などの部品実装不良が起きない所定値以下となるようにしている。
また、プッシュアッププレート122は、上記構成の第2支持部材を上昇させて第2支持部材を上記第1支持部材を昇降用シリンダ121で下方から押圧することで、両支持部材を上下方向に連結する昇降手段となっている。
【0083】
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではない。
上記(図6)の例では、押上プレート115とプッシュアッププレート122とを別個の部材として係合(連結)したが、例えばクランプ機構110における支持部材は一体化しても良い。
この場合、クランプ機構110は、例えば図10に示すように、第1の支持部としてのプッシュアッププレート屈曲部115aと第2の支持部としての基板バックアップ機構130とを有する支持部材としてのプッシュアッププレート122a、昇降手段としての昇降用シリンダ121(図5参照)、係止部材としてのガイドプレート111、コンベア支持ブラケット117などを備える。
【0084】
プッシュアッププレート122aの端部には、断面ほぼL字状に上方に向けて屈曲されたプッシュアッププレート屈曲部115aを設けている。プッシュアッププレート屈曲部115aの上端部は、プリント基板Pの外縁部下面(裏面)に直接当接しプリント基板Pを下から支持する。基板バックアップ機構130は、プッシュアッププレート屈曲部115aとほぼ同じ高さのものを使用する。基板バックアップ機構130は、プリント基板Pの外縁部より中央側となる部品実装対象領域の下面(裏面)を下から支持するものである。プッシュアッププレート122aの上面(表面)には、少なくとも一つの基板バックアップ機構130を載置する。昇降用シリンダ121は、プッシュアッププレート122aを昇降させるものである。
【0085】
ガイドプレート111(係止部材)は、プリント基板Pの縁部上方の基準位置で可変ストロークコンベア10に固定されている。このガイドプレート111は、昇降用シリンダ121により上昇されたプッシュアッププレート122aのプッシュアッププレート屈曲部115aと対応してプリント基板Pの上面を係止するものである。つまり、プッシュアッププレート屈曲部115aの先端部でプリント基板Pの下面を突き上げてガイドプレート111にプリント基板Pを押圧してクランプする。
コンベア支持ブラケット117は、プッシュアッププレート屈曲部115aの外側に可変ストロークコンベア10に固定されており、支持部112の上に配置されたベルト13b(13a)によって搬送されるプリント基板Pの縁部をガイドしつつ案内支持する。
なお、部品実装対象領域とはプリント基板Pの表面の部品装着が可能な範囲であり、ガイドプレート111が当接するプリント基板Pの外縁部より中央側となる領域である。
この例は、基板バックアップ機構130の各部材(ブロック131、プッシュアップピン133)とプッシュアッププレート122aとプッシュアッププレート屈曲部115aとを一体とした支持部材で構成した例である。
【0086】
この場合、基板バックアップ機構130の高さT1に対してプッシュアッププレート屈曲部115aの高さT2をほぼ同じ高さとする。なお、基板バックアップ機構130の高さT1とプッシュアッププレート屈曲部115aの高さT2とを設定する上での基準面122eは、支持部材を構成するプッシュアップピン133、ブロック131、プッシュアッププレート122a、プッシュアッププレート屈曲部115aの内部あるいは外面の任意の点を通る面(この例の場合、プッシュアッププレート122aの下面)とする。
基板バックアップ機構130の高さをT1とし、プッシュアッププレート屈曲部115aの高さをT2としたときに、|T1−T2|≦αを満たすように、T1,T2を設定する。つまり、T1-T2の絶対値が所定値α以下になるようT1,T2を設定する。但し所定値αは0か、ほぼ0、すなわちプリント基板Pの変形に起因する部品の実装不良が起きない値とする。
【0087】
また、上記(図6)の例では、アジャストボルト116を押上プレート115のプレート阻止部113に設けたが、昇降されるプッシュアッププレート側に設けても良い。
この場合、クランプ機構110は、図11に示すように、プリント基板Pの両側縁を下から支えて搬送する基板コンベア13の一組のベルト13b(13a)と、上下動可能な枠体としての押上プレート115と、プッシュアッププレート122bと、アジャストボルト116aと、中間プレート118(基板バックアップ機構載置台)と、基板バックアップ機構130と、昇降手段としての昇降用シリンダ121と、係止部材としてのガイドプレート111とを備えて構成する。
押上プレート115は、ベルト13b(13a)の下面を支える支持部112を有している。押上プレート115は、支持部112の外側から下方に垂下し、支持部112の下方にそれぞれ内側に張り出させたプレート阻止部113とプレート載置部であるリターンフック114とを有している。
【0088】
プッシュアッププレート122bは、押上プレート115のリターンフック114上に上下動可能に載置されている。アジャストボルト116aはプッシュアッププレート122bの所定位置に設けられた貫通口に締め付けられている。プッシュアッププレート122bの貫通口には、ねじが切ってあり、アジャストボルト116aをねじ込むことでプッシュアッププレート122b表面から突出し、中間プレート118下面に当接するアジャストボルト116a先端の段付部の突出量を可変できる。
【0089】
アジャストボルト116aは、プッシュアッププレート122bに少なくとも3つ取り付けられている。中間プレート118は、各アジャストボルト116aの位置に対応させた位置決め用の穴118aを有している。中間プレート118の穴118aは、アジャストボルト116aの先端部を嵌合させて横方向のずれを無すためのものである。中間プレート118の各穴118aには、アジャストボルト116aの先端が挿入(嵌合)されている。中間プレート118はアジャストボルト116aを支柱としてプッシュアッププレート122bに間隔を空けて載置されている。
【0090】
基板バックアップ機構130は、中間プレート118の表面に少なくとも一つ配置されており、プリント基板Pの部品実装対象領域の裏面(下面)を任意の位置で支持する。昇降用シリンダ121は、プッシュアッププレート122bと中間プレート118を上昇させ、また部品装着後に元のリターンフック114の位置まで下降させる。
ガイドプレート111は、各ベルト13b(13a)の基板載置面の上方に配置されており、昇降用シリンダ121により上昇された押上プレート115の支持部112およびベルト13b(13a)と対応してプリント基板Pの端部上面を係止する。つまりガイドプレート111は、下からの押圧力によりプリント基板Pをクランプ(押圧保持)する。
【0091】
この場合、プレート阻止部113にアジャストボルト116を設けるのではなく、これに代り、プッシュアッププレート122bと中間プレート118とこれらプレート間の間隔を調整するアジャストボルト116aとを設けている。プッシュアッププレート122bに、先端部が上向きに取り付けられたアジャストボルト116aに中間プレート118以上の部材が載置されていることになる。
アジャストボルト116aを回すことで間隔T2を間隔T1に合わせるような調整ができる。したがって、間隔T2と間隔T1とをほぼ一定にすることで、厚みの異なるプリント基板Pをクランプする場合でも同じ高さの基板バックアップ機構130を用いることができる。
【0092】
すなわち、プレート阻止部113の底部から基板下面までの間隔(高さ)をT1とし、プッシュアッププレート122bの上面(表面)から基板バックアップ機構130の先端までの間隔(高さ)をT2としたときに、|T1−T2|≦αを満たすように、T1,T2を設定する。但し所定値αは0か、ほぼ0、すなわちプリント基板Pの変形に起因する部品の実装不良が起きない値とする。つまり、T1-T2の絶対値が所定値α以下になるようT1,T2を設定する。この場合、T2を調整する。
この例では、プレート阻止部113から基板下面までの間隔(高さ)T1を一定(固定)にしておき、部品実装対象領域を支持する基板バックアップ機構130を含む基板支持部材側の間隔(高さ)T2を可変(調整)するようにしている。
プッシュアッププレート122bの底部のアジャストボルト116aを回して、間隔T2を間隔T1に一致させるように1度調整することで、プリント基板Pの厚みに合わせて基板バックアップ機構130の個々のプッシュアップピン133の高さを変える必要がなくなり、上記図6に示した例と同様の効果を得ることができる。
プッシュアッププレート122b(第2支持部材側)に挟み込みストロークSを調整するためのアジャスタボルト116aを備えたことで、基板バックアップ機構130の高さに対する挟み込みストロークSの微調整が可能になり、個々の部材の組み込みばらつきから起こる高さの違いなどを吸収でき、上記同様に設定変更のための作業時間を削減でき、実装機の操作性を向上することができる。
【0093】
上記実施形態では、搬入位置と搬出位置をプリント基板P1の位置を挟んで互いに反対側としたが、この他、搬入位置、搬出位置をプリント基板P2の位置(共通の位置)としても良い。
また、上記実施形態では、基板コンベア13のベルト13b(13a)を介在させてプリント基板Pをガイドプレート111で挟んでいたが、必ずしもベルトを介在させる必要はなく、支持部112でプリント基板Pを直接挟んでも良い。また、ベルトではなくプーリなどを介在させても良い。
また、上記実施形態では、押上プレート115に、支持部112とその下方にプレート阻止部113およびリターンフック114を内側に向けて張り出させたが、支持部112とプレート阻止部113とは一体のものでも良く、この場合、上面が支持部112、下面がプレート阻止部113となっていても良い。
また、押上プレート115はプレートである必要はなく棒状であっても良い。さらに、基板バックアップ機構130の寸法に対して押上プレート115の加工が正確にできればアジャスタボルト116はなくても良い。また、アジャスタボルト116はボルトである必要はなく、図10の実施形態と同様、嵌め込み式のスペーサを用いても良く、方形や円筒形などの単純な形状のスペーサを貼り付けても良い。
この場合、可撓性を持たせるため有機高分子材料からなるベルトの場合、経時変化により厚みが変化する場合もあるが、例えベルトの厚みが変化してもプリント基板Pを正しく支持することができ、部品の実装不良を起きにくくできる。この場合は両側のコンベア支持ブラケット117の間隔を可変とするコンベア幅可変機構を設ける場合、このコンベア幅可変機構では両側のプッシュアッププレート屈曲部115aの幅は変化させることができないので、片側のプッシュアッププレート屈曲部115aをプッシュアッププレート122aに対して可動とする可動機構を設け、コンベア幅可変機構と同期させ、かつ移動量を対応させて駆動するようにすると良い。
上記実施形態では、昇降用シリンダ121(エアー式)を用いてプッシュアッププレート122を昇降させたが、これ以外に、例えばモータ駆動によりプッシュアッププレート122を昇降させても良い。
【0094】
また、アジャストボルト116の向きを逆にしてプレート阻止部113に取り付け、プッシュアッププレート122をアジャストボルト116に載置するようにしても良い。この場合はリターンフック114や押上プレート115を昇降用シリンダ121で昇降する。すなわち、第2支持部材を第1支持部材に載置することで、両支持部材を上下方向に連結するようにする。これでも本願発明の目的を達成できる。
さらに、上記実施形態では、1つの昇降用シリンダ121でプッシュアッププレート122昇降動作と押圧プレート115の上下動の動作とを連続して行ったが、この他、例えば昇降用シリンダ121と第2支持部材昇降用の空気圧シリンダとを、図10の実施形態同様、ベース部材10Aに配置しておき、第2支持部材昇降用の空気圧シリンダにて第2支持部材(押圧プレート115など)を上昇させてプリント基板Pの縁部をクランプ状態にした後、昇降用シリンダ121にて第1支持部材(プッシュアッププレート122など)を第2支持部材(押圧プレート115のアジャストボルト116など)に当接するまで上昇させてプリント基板Pの下面内側部分をバックアップ支持しても良い。また、これらの動作は同時でも良い。
なお、図6〜図9に示す実施形態のものにおいて、アジャストボルト116をプッシュアッププレート122に取り付け、アジャストボルト116の先端で支持部113を押圧可能としても良い。この場合は図11の実施形態と同様T2側を調整することになる。
【0095】
なお、上記全ての実施形態の実装機において、基台11の上方において基台11上の各装置を覆う不図示のカバー部材が開閉可能に設けられ、開状態で各部を整備点検を可能とすると共に、閉状態で塵埃から各部が保護される。可変ストロークコンベアユニット10は、移動可能範囲内のどの位置にあろうとも、全てがカバー部材で覆われる。
【0096】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、プレートの上昇に対して基板を支持する支持手段とプレート−基板間の相対的なストロークをほぼ一定にすることで、厚みの異なる基板を生産する場合でも同一の基板支持手段を使用できるようになり、低コストや、あるいは段取り性の良い実装機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る実装機の外観斜視図。
【図2】本発明の一実施形態に係る実装機の構成を模式的に示す平面図。
【図3】本発明の一実施形態に係る実装機の構成を模式的に示すX方向側面図。
【図4】本発明の一実施形態に係る実装機の構成を模式的に示すY方向側面図。
【図5】この実装機の可変ストロークコンベアユニットの構成示す図。
【図6】可変ストロークコンベアユニットのクランプ機構の詳細を示す拡大図。
【図7】この実装機の制御系の構成を示すブロック図。
【図8】この実装機において、クランプ動作時にアジャストボルトとプッシュアッププレートが当接したときの様子を示す図。
【図9】図8の状態からプッシュアッププレートが上昇してプリント基板が基準位置でクランプされたときの様子を示す図。
【図10】クランプ機構の他の例を示す図。
【図11】クランプ機構の他の例を示す図。
【符号の説明】
10…可変ストロークコンベアユニット 11…基台 12a、12b…X方向案内レール 13…基板コンベア 13a、13b…ベルト 23…ヘッドユニット 24…吸着ヘッド 32…交換用ノズル収納部 110…クランプ機構111…ガイドプレート 112…支持部 113…プレート阻止部 114…リターンフック 115…押上プレート 116,116a…アジャストボルト 117…コンベア支持ブラケット 118…中間プレート 118a…穴 120…昇降機構 121…昇降用シリンダ 122,122a…プッシュアッププレート 115a…プッシュアッププレート屈曲部 126…リンク部材 130…基板バックアップ機構 131…ブロック 132…マグネット 133…プッシュアップピン

Claims (8)

  1. 基板を下から支え、前記基板の上面の高さを基準として前記基板に部品を装着する実装機において、
    前記基板の縁部を下から支える支持部と、
    この支持部の下方に位置し前記支持部と共に上下動可能なプレート阻止部と、
    前記プレート阻止部の下方に上下動可能に配置されたプレートと、
    前記プレート阻止部の下端位置または前記プレートの上端位置を調整することにより前記プレートとプレート阻止部との上下間隔を調整する調整手段と、
    前記プレートを昇降させる昇降手段と、
    前記昇降手段の動作により上昇し係合した前記プレート、前記プレート阻止部、前記支持部による押圧で前記基板を係止する係止部材と
    を具備したことを特徴とする実装機。
  2. 基板の両縁を一組のベルトで下から支えて搬送するベルトコンベアを有し、前記基板の上面の高さを基準として前記基板に部品を装着する実装機において、
    前記ベルトコンベアの各ベルトの下面を支える支持部と、
    前記支持部の下方に位置し前記支持部と共に上下動可能なプレート阻止部と、
    前記プレート阻止部の下方に上下動可能に配置されたプレートと、
    前記プレート阻止部の下端位置または前記プレートの上端位置を調整することにより前記プレートとプレート阻止部との上下間隔を調整する調整手段と、
    前記プレートを昇降させる昇降手段と、
    前記昇降手段の動作により上昇し係合した前記プレート、前記プレート阻止部、前記支持部および前記ベルトによる押圧で前記基板を係止する係止部材と
    を具備したことを特徴とする実装機。
  3. 基板の両縁を一組のベルトで下から支えて搬送するベルトコンベアを有し、前記基板の上面を基準として前記基板に部品を装着する実装機において、
    前記ベルトコンベアの各ベルトの下面を支える支持部の外側から下方に垂下し、前記支持部の下方にプレート阻止部とプレート載置部とを内側に張り出させた上下動可能な枠体と、
    前記枠体の前記プレート載置部上に上下動可能に載置されたプレートと、
    前記プレート阻止部の下端位置または前記プレートの上端位置を調整することにより前記プレートとプレート阻止部との上下間隔を調整する調整手段と、
    前記プレートを昇降する昇降手段と、
    前記昇降手段の上昇動作により前記プレートと前記枠体の前記プレート阻止部が係合し前記枠体の前記支持部および前記ベルトによる押圧で前記基板を係止する係止部材と
    を具備したことを特徴とする実装機。
  4. 請求項2あるいは3に記載の実装機において、
    前記ベルトコンベアの一組のベルトの間隔を可変するコンベア幅調整機構を具備したことを特徴とする実装機。
  5. 基板の外縁部下面を支持する第1支持部材と、この第1支持部材と前記基板を挟んで対向配置された係止部材と、前記第1支持部材を上昇させることで前記基板を前記係止部材に押圧支持するクランプ手段と、前記外縁部より中央側となる部品実装対象領域の下面を支持する第2支持部材とを有し、前記基板が前記係止部材に押圧保持されたクランプ状態で、前記基板に部品を実装する実装機において、
    前記クランプ状態において、前記第1支持部材と前記第2支持部材とを上下方向に連結させると共に、両支持部材の連結部から前記第1支持部材の前記基板支持端までの高さと、前記連結部から前記第2支持部材の前記基板支持端までの高さとの差の絶対値が所定値以下となるようにし、
    前記第2支持部材は、前記第2支持部材の前記基板支持端までの高さを調整する調整手段を具備したことを特徴とする実装機。
  6. 請求項に記載の実装機において、
    前記クランプ手段を、
    前記第2支持部材を上昇させて前記第1支持部材を下方から押圧することで、両支持部材を上下方向に連結する昇降手段から構成したことを特徴とする実装機。
  7. 請求項に記載の実装機において、
    前記第2支持部材を前記第1支持部材に載置することで、両支持部材を上下方向に連結するようにしたことを特徴とする実装機。
  8. 請求項に記載の実装機において、
    前記第1支持部材は、
    前記両支持部材の連結部から前記第1支持部材の前記基板支持端までの高さを調整する調整手段を具備したことを特徴とする実装機。
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