JP3956407B2 - 車載用機器取付装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用音響機器などの車載用機器を車室内に取付ける車載用機器取付装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図７は従来の車載用機器取付装置を示している。図７において、３０はラジオ受信機とカセットデッキとＣＤプレーヤとを一体化した車載用複合音響機器であり、この音響機器１の前面板（エスカッション）３１にはカセット挿入口３２、ＣＤ挿入口３３、各種の操作釦３４、表示部３５などが設けられている。３６はエアコン制御器でありこのエアコン制御器３６の前面板（エスカッション）３７には各種の操作釦３８、表示部３９などが設けられている。
【０００３】
上記音響機器３０およびエアコン制御器３６を車室内に取付ける場合、それぞれ別個に行うものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、車室内の同一箇所に複数の機器を別個に取付けるため取付け作業が繁雑となるとともに、前面板３１，３７を別個に設計・製造しなければならないものであった。
【０００５】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、複数の機器の前面板を共通化することにより、取付け作業を容易にすることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、機器を予め車室内の機器取付板にダンパーを介して取付け、パネルを機器取付板に取付けることにより、パネルと機器との位置決めを確実に行うものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明は、ダンパーを介して車両の機器取付板に取付けられた機器本体と、上記機器取付板に取付けられるパネルと、上記機器本体と上記パネルとの位置決めを行う位置決め機構とからなるものであり、機器本体の機器取付板への取付位置精度が悪くてもパネルと機器本体との位置決めが確実に行える。
【０００８】
また、本発明は、パネルの背面に形成された複数の突起と、機器本体の前面に形成された複数のガイド穴とで位置決め機構を構成したものであり、簡単な構成により機器本体とパネルとの位置決めを確実に行うことができる。
【０００９】
本発明は、傾斜面が形成された複数の案内片をパネルの背面に形成し、上記案内片の上記傾斜面を機器本体の角部に接触させて機器本体の位置調整を行うものであり、簡単な構成により機器本体とパネルとの位置関係を容易に調整できる。
【００１０】
以下、本発明の実施の形態について図面とともに説明する。
（実施の形態１）
図１は本発明の一実施の形態における車載用機器取付装置を示している。図１において、１は車室内の機器取付板であり、この機器取付板１には開口２が形成されている。３は機器取付板１の外周部に形成された複数の取付穴である。４は上記機器取付板１の背面に取付けられた取付片であり、この取付片４には、音響機器の筐体をネジ止めするための孔５が形成されている。６は音響機器の筐体であり、この筐体６内には、ラジオ受信機、カセットデッキ、ＣＤプレーヤが収納されている。７は筐体６の前面６ａに形成されたカセット挿入口、８は筐体６の前面６ａに形成されたＣＤ挿入口である。９は筐体６の前面６ａに形成されたガイド穴であり、このガイド穴９の口縁部にはバーリングにより後方に突出する突部９ａが形成されている。
【００１１】
１０はブラケットであり、このブラケット１０の前部には直角に折り曲げられた折曲片１０ａが設けられている。上記ブラケット１０は上記筐体６の両側面にネジ止めされる。１１はゴムからなるダンパーであり、このダンパー１１は図２にも示すように、凹部１１ａと、この凹部１１ａの開口縁部に一体に形成された鍔部１１ｂとから構成される。１２はダンパー１１の鍔１１ｂに形成された取付穴、１３はダンパー１１の凹部１１ａの底面に取付けられた金属板であり、この金属板１３には、位置決め用穴１３ａと取付け用穴１３ｂとが形成されている。上記ダンパー１１は、図３にも示すように、ブラケット１０の折曲片１０ａの後面に取付穴１２を利用して取付けられる。折曲片１０ａの後面にダンパー１１が取付けられたブラケット１０が筐体６の側面に取付けられ、この筐体６が上記車体側の取付片４に取付けられる。
【００１２】
この筐体６の取付片４への取付けは、図３に示すようにダンパー１１の位置決め用穴１３ａに取付片４の突起４ａを挿入し、ビス２０をダンパー１１の取付け用け用穴１３ｂに挿入し、取付片４の孔５に螺合することにより行う。これによって筐体６は取付片４にダンパー１１を介して取付けられる。１４は機器取付板１に取付けられるパネルであり、このパネル１４の前面には、カセット挿入口１４ａ、ＣＤ挿入口１４ｂおよび各種の操作釦１４ｃなどが形成されている。１４ｄはモニター用の開口部である。図４は上記パネル１４の背面を示している。図４において、１５は板バネからなるクリップ１６を保持する保持片、１７はパネル１４の上下方向の位置決め用の案内片であり先端には傾斜面１７ａが形成されている。１８はパネル１４の左右方向の位置決め用の案内片であり先端には傾斜面１８ａが形成されている。１９は位置決め用の突起であり、この突起１９の先端は円錐形に形成されている。
【００１３】
上記パネル１４を上記機器取付板１に取付ける場合、パネル１４のクリップ１６が機器取付板１の取付穴３に嵌合するように押し込むものである。この際、図５（Ａ），（Ｂ）に示すように、パネル１４の案内片１７，１８の傾斜面１７ａ，１８ａが筐体６の前面の角部に接触し、ダンパー１１を介して取付片４に取付けられた筐体６の上下位置及び左右位置が調整される。パネル１４をさらに押すと、図６に示すように、パネル１４の突起１９が筐体６のガイド穴９に挿入され、パネル１４と筐体６との位置決めが行われる。その後、パネル１４のクリップ１６が機器取付板１の取付穴３に嵌合してパネル１４が機器取付板１に取付けられるものである。
【００１４】
なお、図４にはパネル１４の操作釦１４ｃで駆動されるスイッチを図示していないが、これらスイッチと筐体６との電気的接続は、パネル１４の背面に取付けるコネクタと、筐体６の前面に取付けられるコネクタとの接続により行われるものである。
【００１５】
上記実施の形態では、機器取付板１の下部に音響機器の筐体６を取付け、機器取付板１の上部には、音響機器の動作状態、エアコンの動作状態などを表示するモニターが取付けられる。このモニターの表示内容は、パネル１４の開口部１４ｄを通して見ることができるものである。
【００１６】
なお、上記実施の形態は、音響機器とモニターとを共通のパネル１４で覆う例であるが、本発明は車室内に設置する他の機器にも採用できるものである。
【００１７】
【発明の効果】
以上のように本発明は、機器を予め車室内の機器取付板にダンパーを介して取付け、パネルを機器取付板に取付けるるようにしたものであり、予め機器本体を車体側の機器取付板に取付けた状態でも、機器本体とパネルとの位置関係を所定の関係にしてパネルを機器取付板に取付けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態における車載用機器取付装置の分解斜視図
【図２】同実施の形態のダンパーの斜視図
【図３】同実施の形態のダンパーを取付片に取付ける状態の断面図
【図４】同実施の形態のパネルを背面から見た斜視図
【図５】同実施の形態の筐***置を調整する過程を説明する図
【図６】同実施の形態のパネルと機器本体との位置決め機構を説明する図
【図７】従来の車載用機器の取付け状態の正面図
【符号の説明】
１ 機器取付板
２ 開口
３ 取付穴
４ 取付片
５ 孔
６ 筐体
９ ガイド穴
１０ ブラケット
１１ ダンパー
１４ パネル
１６ クリップ
１７，１８ 案内片
１９ 突起
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載用音響機器などの車載用機器を車室内に取付ける車載用機器取付装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図７は従来の車載用機器取付装置を示している。図７において、３０はラジオ受信機とカセットデッキとＣＤプレーヤとを一体化した車載用複合音響機器であり、この音響機器１の前面板（エスカッション）３１にはカセット挿入口３２、ＣＤ挿入口３３、各種の操作釦３４、表示部３５などが設けられている。３６はエアコン制御器でありこのエアコン制御器３６の前面板（エスカッション）３７には各種の操作釦３８、表示部３９などが設けられている。
【０００３】
上記音響機器３０およびエアコン制御器３６を車室内に取付ける場合、それぞれ別個に行うものであった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、車室内の同一箇所に複数の機器を別個に取付けるため取付け作業が繁雑となるとともに、前面板３１，３７を別個に設計・製造しなければならないものであった。
【０００５】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであり、複数の機器の前面板を共通化することにより、取付け作業を容易にすることを目的とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、機器を予め車室内の機器取付板にダンパーを介して取付け、パネルを機器取付板に取付けることにより、パネルと機器との位置決めを確実に行うものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明は、ダンパーを介して車両の機器取付板に取付けられた機器本体と、上記機器取付板に取付けられるパネルと、上記機器本体と上記パネルとの位置決めを行う位置決め機構とからなるものであり、機器本体の機器取付板への取付位置精度が悪くてもパネルと機器本体との位置決めが確実に行える。
【０００８】
また、本発明は、パネルの背面に形成された複数の突起と、機器本体の前面に形成された複数のガイド穴とで位置決め機構を構成したものであり、簡単な構成により機器本体とパネルとの位置決めを確実に行うことができる。
【０００９】
本発明は、傾斜面が形成された複数の案内片をパネルの背面に形成し、上記案内片の上記傾斜面を機器本体の角部に接触させて機器本体の位置調整を行うものであり、簡単な構成により機器本体とパネルとの位置関係を容易に調整できる。
【００１０】
以下、本発明の実施の形態について図面とともに説明する。
（実施の形態１）
図１は本発明の一実施の形態における車載用機器取付装置を示している。図１において、１は車室内の機器取付板であり、この機器取付板１には開口２が形成されている。３は機器取付板１の外周部に形成された複数の取付穴である。４は上記機器取付板１の背面に取付けられた取付片であり、この取付片４には、音響機器の筐体をネジ止めするための孔５が形成されている。６は音響機器の筐体であり、この筐体６内には、ラジオ受信機、カセットデッキ、ＣＤプレーヤが収納されている。７は筐体６の前面６ａに形成されたカセット挿入口、８は筐体６の前面６ａに形成されたＣＤ挿入口である。９は筐体６の前面６ａに形成されたガイド穴であり、このガイド穴９の口縁部にはバーリングにより後方に突出する突部９ａが形成されている。
【００１１】
１０はブラケットであり、このブラケット１０の前部には直角に折り曲げられた折曲片１０ａが設けられている。上記ブラケット１０は上記筐体６の両側面にネジ止めされる。１１はゴムからなるダンパーであり、このダンパー１１は図２にも示すように、凹部１１ａと、この凹部１１ａの開口縁部に一体に形成された鍔部１１ｂとから構成される。１２はダンパー１１の鍔１１ｂに形成された取付穴、１３はダンパー１１の凹部１１ａの底面に取付けられた金属板であり、この金属板１３には、位置決め用穴１３ａと取付け用穴１３ｂとが形成されている。上記ダンパー１１は、図３にも示すように、ブラケット１０の折曲片１０ａの後面に取付穴１２を利用して取付けられる。折曲片１０ａの後面にダンパー１１が取付けられたブラケット１０が筐体６の側面に取付けられ、この筐体６が上記車体側の取付片４に取付けられる。
【００１２】
この筐体６の取付片４への取付けは、図３に示すようにダンパー１１の位置決め用穴１３ａに取付片４の突起４ａを挿入し、ビス２０をダンパー１１の取付け用け用穴１３ｂに挿入し、取付片４の孔５に螺合することにより行う。これによって筐体６は取付片４にダンパー１１を介して取付けられる。１４は機器取付板１に取付けられるパネルであり、このパネル１４の前面には、カセット挿入口１４ａ、ＣＤ挿入口１４ｂおよび各種の操作釦１４ｃなどが形成されている。１４ｄはモニター用の開口部である。図４は上記パネル１４の背面を示している。図４において、１５は板バネからなるクリップ１６を保持する保持片、１７はパネル１４の上下方向の位置決め用の案内片であり先端には傾斜面１７ａが形成されている。１８はパネル１４の左右方向の位置決め用の案内片であり先端には傾斜面１８ａが形成されている。１９は位置決め用の突起であり、この突起１９の先端は円錐形に形成されている。
【００１３】
上記パネル１４を上記機器取付板１に取付ける場合、パネル１４のクリップ１６が機器取付板１の取付穴３に嵌合するように押し込むものである。この際、図５（Ａ），（Ｂ）に示すように、パネル１４の案内片１７，１８の傾斜面１７ａ，１８ａが筐体６の前面の角部に接触し、ダンパー１１を介して取付片４に取付けられた筐体６の上下位置及び左右位置が調整される。パネル１４をさらに押すと、図６に示すように、パネル１４の突起１９が筐体６のガイド穴９に挿入され、パネル１４と筐体６との位置決めが行われる。その後、パネル１４のクリップ１６が機器取付板１の取付穴３に嵌合してパネル１４が機器取付板１に取付けられるものである。
【００１４】
なお、図４にはパネル１４の操作釦１４ｃで駆動されるスイッチを図示していないが、これらスイッチと筐体６との電気的接続は、パネル１４の背面に取付けるコネクタと、筐体６の前面に取付けられるコネクタとの接続により行われるものである。
【００１５】
上記実施の形態では、機器取付板１の下部に音響機器の筐体６を取付け、機器取付板１の上部には、音響機器の動作状態、エアコンの動作状態などを表示するモニターが取付けられる。このモニターの表示内容は、パネル１４の開口部１４ｄを通して見ることができるものである。
【００１６】
なお、上記実施の形態は、音響機器とモニターとを共通のパネル１４で覆う例であるが、本発明は車室内に設置する他の機器にも採用できるものである。
【００１７】
【発明の効果】
以上のように本発明は、機器を予め車室内の機器取付板にダンパーを介して取付け、パネルを機器取付板に取付けるるようにしたものであり、予め機器本体を車体側の機器取付板に取付けた状態でも、機器本体とパネルとの位置関係を所定の関係にしてパネルを機器取付板に取付けることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態における車載用機器取付装置の分解斜視図
【図２】同実施の形態のダンパーの斜視図
【図３】同実施の形態のダンパーを取付片に取付ける状態の断面図
【図４】同実施の形態のパネルを背面から見た斜視図
【図５】同実施の形態の筐***置を調整する過程を説明する図
【図６】同実施の形態のパネルと機器本体との位置決め機構を説明する図
【図７】従来の車載用機器の取付け状態の正面図
【符号の説明】
１ 機器取付板
２ 開口
３ 取付穴
４ 取付片
５ 孔
６ 筐体
９ ガイド穴
１０ ブラケット
１１ ダンパー
１４ パネル
１６ クリップ
１７，１８ 案内片
１９ 突起
Claims (7)
- 機器本体と、車両に設けられた機器取付板に取付けられる凹部と前記機器本体に取付けられる鍔部とを備えたダンパーとを有し、前記機器本体が前記ダンパーを介して前記機器取付板に取付けられ、前記機器取付板に取付けられるパネルの案内片の傾斜面が前記機器本体の前面の角部に接触し、前記ダンパーを介して前記機器取付板に取付けられた前記機器本体の上下位置及び左右位置が調整され、前記機器本体と前記機器取付板に取付けられる前記パネルとが位置決めされる車載用機器取付装置。
- 前記機器本体にネジ止めされるブラケットを有し、前記ダンパーの鍔部が前記ブラケットにネジ止めされ、前記ブラケットが前記機器本体にネジ止めされる請求項１記載の車載用機器取付装置。
- 前記パネルの背面に形成された複数の突起と、前記機器本体の前面に形成された複数のガイド穴とで前記パネルと前記機器本体とが位置決めされる請求項１記載の車載用機器取付装置。
- 機器本体の前面に形成された情報記録媒体用の挿入口の位置と、前記パネルに形成された情報記録媒体用の挿入口の位置とを、前記複数のガイド穴と前記パネルの背面に形成された複数の突起とにより一致させることを特徴とする請求項３記載の車載用機器取付装置。
- 前記パネルの背面に保持された板バネからなる複数のクリップを、前記機器取付板の取付穴に嵌合させて前記パネルを前記機器取付板に取付けてなる請求項１記載の車載用機器取付装置。
- 前記ダンパーの凹部は、前記機器取付板に設けられた突起が挿入される挿入穴を有し、前記突起が前記挿入穴に挿入されて前記ダンパーと前記機器取付板とが位置決めされる請求項１記載の車載用機器取付装置。
- パネルの背面に取付けられたコネクタと、機器本体の前面に取付けられたコネクタとを嵌合させてパネル側電気回路と機器本体側電気回路とを接続する請求項１記載の車載用機器取付装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28786196A JP3956407B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 車載用機器取付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28786196A JP3956407B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 車載用機器取付装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10129362A JPH10129362A (ja) | 1998-05-19 |
| JP3956407B2 true JP3956407B2 (ja) | 2007-08-08 |
Family
ID=17722716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28786196A Expired - Fee Related JP3956407B2 (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 車載用機器取付装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3956407B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20050001105A1 (en) * | 2001-10-30 | 2005-01-06 | Akihiro Matsuda | Vehicle-mounted electronic device |
| CN100398359C (zh) * | 2005-08-05 | 2008-07-02 | 乐金电子（惠州）有限公司 | 车载数据记录播放装置面板的装配设备 |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP28786196A patent/JP3956407B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10129362A (ja) | 1998-05-19 |
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Legal Events
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