JP3956256B2 - 紙葉類識別方法及び紙葉類識別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、紙葉類識別技術、特に紙葉類識別装置の新規動作内容を容易に設定できる紙葉類識別方法及び紙葉類識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
紙幣鑑別装置は、自動販売機、自動両替機及びゲーム機等の種々の省力機器に使用され、紙幣を挿入する入口と、入口に設けられかつ紙幣の挿入を検出する入口センサと、入口から挿入された紙幣を搬送通路に沿って搬送する搬送装置と、搬送通路に隣接して設けられた鑑別センサと、入口センサ及び鑑別センサに接続されかつ搬送装置のモータを制御する鑑別制御回路とを備えている。鑑別センサは、紙幣の明暗パターン又は透過光パターンを形成する光学的特徴を検出する光学センサ又は紙幣に印刷されたインキの成分によって磁気パターンを形成する磁気的特徴を検出する磁気センサにより構成される。
【0003】
入口から紙幣が投入されると、入口センサは、紙幣の投入を検出して鑑別制御回路に検出信号を送出する。これにより、鑑別制御回路は、搬送装置のモータを駆動して紙幣を搬送通路に沿って紙幣鑑別装置の内部に取り込む。紙幣が搬送通路を通過する際に、鑑別センサは、紙幣の光学的特徴及び磁気的特徴を検出して、検出信号を鑑別制御回路に送出し、鑑別制御回路は、入口に投入された紙幣の真偽を判断する。鑑別制御回路は、投入された紙幣を真正紙幣と判断したときに商品払出又はゲーム開始等の次のプロセスに移行するが、真正紙幣と判断できないときに、搬送装置のモータを逆転して紙幣を入口に返却する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、紙幣識別装置では、判別する紙葉類に関する情報の変更及び動作シーケンスの変更、鑑別センサの調整等を行うため、設定情報を判別制御回路の記憶手段にダウンロードする必要がある。また、カジノ等の遊技場で使用される紙幣識別装置は、クーポンやスクリプトに記録された識別番号、店舗のコード番号、接続する遊技機器の番号等の情報を読み出し、書き込み又は変更する必要がある。紙葉類識別装置が判定すべき紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴、紙葉の種類、紙葉類識別装置の動作シーケンスを決定するソフトウエア、紙葉類識別装置のメンテナンスに関する情報、紙葉類識別装置に付与すべき識別番号等の設定情報を紙葉類識別装置内にダウンロードする場合、従来では紙幣識別装置の扉を開けて、親機であるパーソナルコンピュータ又は紙幣鑑別装置と電気的に接続してダウンロードを行っていた。電気的な接続を必要とする前記の方法は、ダウンロードに多くの作業と手間を要するのみならず、紙幣鑑別装置の内部を外部へ開放するため安全面でも問題がある。
【0005】
そこで、この発明は紙葉類識別装置に設定情報を容易に搭載できる紙葉類識別方法及び紙葉類識別装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による紙葉類識別方法は、紙葉類識別装置(10)の入口(13)に挿入される紙葉を入口センサ(40)により検出したとき、搬送装置(15)を駆動して、搬送通路(12)に沿って紙葉を紙葉類識別装置(10)の内側に搬送する過程と、搬送される紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴を紙葉センサ(16)により検出する過程と、紙葉センサ(16)の出力信号により判定制御回路(50)が紙葉を認承カードと判定した場合、判定制御回路(50)を識別モードから設定モードに切換えた後、搬送装置(15)を逆転して、認承カードを入口(13)に返却する過程と、判定制御回路(50)が設定モードにあり、紙葉センサ(16)の出力信号により判定制御回路(50)が紙葉を設定カードと判定した場合、紙葉センサ(16)により設定カードの設定情報を読み取り、読み取った内容を判定制御回路(50)に接続された設定記憶手段(53)に格納し、判定制御回路(50)を設定モードから識別モードに切換えた後、搬送装置(15)を逆転して、設定カードを入口(13)に返却する過程と、判定制御回路(50)が識別モードにあり、紙葉センサ(16)の出力信号により判定制御回路(50)が紙葉を真紙幣と判定したとき、搬送装置(15)を更に正転して紙葉を出口(14)に搬送する過程と、判定制御回路(50)が識別モードにあり、紙葉センサ(16)の出力信号により紙葉が認承カード若しくは真紙幣でないと判定した場合又は判定制御回路(50)が設定モードにあり、紙葉センサ(16)の出力信号により判定制御回路(50)が紙葉を設定カードでないと判定した場合、搬送装置(15)を駆動して紙葉を入口(13)に返却する過程と、判定制御回路(50)が識別モードにあり、設定記憶手段(53)に記憶された設定情報に従って判定制御回路(50)を作動する過程とを含む。予め準備した認承カード及び設定カードを紙葉類識別装置(10)の入口(13)に挿入するのみで紙葉類識別装置(10)内の設定記憶手段(53)に設定情報を容易に書き込むことができ、紙葉類識別装置(53)は、その後、設定情報に従って作動される。また、設定を変更する際に、紙葉類識別装置(10)の扉を開ける必要がなく、設定情報を紙葉類識別装置(10)に短時間で搭載することができる。
【0007】
この発明の実施の形態では、紙葉センサ(16)により設定カードから読み取り紙葉類識別装置(10)内の設定記憶手段(53)に格納する設定情報は、紙葉類識別装置(10)が判定すべき紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴と、紙葉の種類と、紙葉類識別装置(10)の動作シーケンスを決定するソフトウエアと、紙葉類識別装置(10)における紙葉の受取条件と、紙葉センサ(16)の調整条件と、紙葉類識別装置(10)のメンテナンスに関する情報と、紙葉類識別装置(10)を搭載する主装置の識別番号とのいずれかを含む。設定モードを表示する信号を警報器(54)によって発生する過程を含んでもよい。
【0008】
この発明による紙葉類識別装置は、入口(13)に挿入される紙葉を検出する入口センサ(40)と、入口センサ(40)の出力に応答して搬送通路(12)に沿って紙葉を搬送する搬送装置(15)と、搬送される紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴を検出して出力信号を発生する紙葉センサ(16)と、紙葉センサ(16)の出力信号から紙葉の真偽を判定して、搬送装置(15)を制御する判定制御回路(50)とを備えている。判定制御回路(50)が搬送された紙葉を認承カードと判定した場合、判定制御回路(50)を識別モードから設定モードに切換えた後、搬送装置(15)を逆転して認承カードを入口(13)に戻す。判定制御回路(50)が設定モードにあり、判定制御回路(50)が搬送された紙葉を設定カードと判定した場合、紙葉センサ(16)により設定カードの設定情報を読み取り、判定制御回路(50)内の解析プログラムにより設定情報を解析して、判定制御回路(50)に電気的に接続された設定記憶手段(53)に格納し、判定制御回路(50)を設定モードから識別モードに切換えた後、搬送装置(15)を逆転して、設定カードを入口(13)に返却する。判定制御回路(50)が識別モードにあり、判定制御回路(50)が搬送された紙葉を真紙幣と判定したとき、搬送装置(15)を更に正転して紙葉を出口(14)に搬送する。判定制御回路(50)が識別モードにあり、紙葉が認承カード若しくは真紙幣でないと判定した場合又は判定制御回路(50)が設定モードにあり、判定制御回路(50)が搬送された紙葉を設定カードでないと判定した場合、搬送装置(15)を駆動して紙葉を入口(13)に返却する。判定制御回路(50)内に設けられた実行プログラムにより、判定制御回路(50)が識別モードにあり、設定記憶手段(53)に記憶された設定情報に従って判定制御回路(50)を作動する。
【0009】
この発明の実施の形態では、入口(13)に挿入される認承カードは、各設定情報の種類に個別に対応し、設定カードは、各認承カードに対応する。紙葉センサ(16)により設定カードから読み取り、設定記憶手段に格納する設定情報は、紙葉類識別装置(10)が判定すべき紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴と、紙葉の種類と、紙葉類識別装置(10)の動作シーケンスを決定するソフトウエアと、紙葉類識別装置(10)における紙葉の受取条件と、紙葉センサ(16)の調整条件と、紙葉類識別装置(10)のメンテナンスに関する情報と、紙葉類識別装置(10)を搭載する主装置の識別番号とのいずれかを含む。入口(13)付近に設けられかつ設定モードを表示する信号を発生する警報器(54)を有する。例えば、紙葉類の識別データ記憶手段(52)は、ROM(52)であり、設定記憶手段(53)は、E2PROM(53)である。判定制御回路(50)と電気的に接続される設定記憶手段(53)は、紙葉類識別装置(10)、移送装置(24)又は紙葉類収納庫のいずれかに設けられる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、紙幣鑑別装置に適用したこの発明による紙葉類識別方法及び紙葉類識別装置の実施の形態を図1〜図5について説明する。
【0011】
図1に示す通り、この発明による紙幣鑑別装置10は、ケース11と、ケース11内に形成されかつ紙幣が通過する搬送通路12と、搬送通路12の一端に設けられた入口13から挿入された紙幣を搬送通路12に沿って搬送通路12の他端に設けられた出口14に搬送する搬送装置15と、搬送通路12に隣接して配置された紙葉センサ16とを備えている。紙葉センサ16は、識別ユニット20に設けられ、ホトカプラ等の光学センサ41と、磁気ヘッド等の磁気センサ42とを有する。また、識別ユニット20の入口13に設けられた入口センサ40は、入口13に挿入された紙幣の通過を検出して検出信号を発生する。搬送通路12の出口14に設けられた出口センサ45は、紙幣の通過を検出して、検出信号を発生する。搬送装置15は、一対のプーリ21、22と、搬送モータ38に作動連結されたプーリ22と、プーリ21、22に捲回されたベルト23とを有し、入口13に挿入された紙幣を出口14に向かって搬送する。
【0012】
識別ユニット20の出口14から排出される紙幣をスタッカ装置25に搬送する移送装置24は、識別ユニット20の搬送通路12と一致する搬送通路26と、搬送通路26に隣接して設けられた移送プーリ27、28、29、30及び31と、移送プーリ27〜31に捲回されたベルト47とを有する。3つの移送プーリ27〜29の上端は、ほぼ同一平面上に配置されるが、移送プーリ31は、搬送通路26の屈曲部26aの内側に配置され、移送プーリ27、28にはそれぞれ対向して押圧ローラ32、33が配置される。搬送通路26は、屈曲部26aにおいてスタッカ装置25の図示しない入口に接続される出口26bに向かって上方に偏向され、搬送通路26を挟んで設けられた移送プーリ31はベルト47を搬送通路26の屈曲部26aに沿って駆動させる。移送モータ34の出力軸に接続されたピニオン35は中間歯車36を介して移送プーリ30と一体に回転する最終歯車37に接続され、移送モータ34によって移送プーリ30が回転されるから、ベルト47は移送プーリ30によって駆動される。
【0013】
図2は認承カードの実施の形態を示し、図3は設定カードの実施の形態を示し、認承カードと設定カードは一対で使用される。図2に示すように、認承カードの種類をコード化するため、認承カードの表面には4カ所の磁気コードが設けられ、裏面にはバーコードが設けられる。図3に示す設定カードは、変更すべき設定項目に該当する箇所を鉛筆などで塗り潰して設定項目を選択するマークシートである。
【0014】
図4は紙幣鑑別装置10に使用する電気回路のブロック図を示す。該電気回路は、紙葉センサ16の出力信号から紙幣の真偽を判定すると共に、搬送装置15を制御する判定制御回路50を有し、判定制御回路50の各入力端子には、入口13に挿入される紙幣を検出する入口センサ40と、搬送される紙幣の光学的特徴を検出する光学センサ41と、搬送される紙幣の磁気的特徴を検出する磁気センサ42が接続される。判定制御回路50の各出力端子には、識別ユニット20内に設けられかつ搬送通路12に沿って紙幣を搬送する搬送モータ38と、移送装置24内に設けられかつ紙幣を搬送通路26に沿って出口26bへと移送する移送モータ34と、入口13付近に設けられかつ設定モードの時にする警報器としての発光ダイオード54とを有する。また、異なる複数種の紙幣の識別データを記憶する識別データ記憶手段としてのROM(読み取り専用メモリ)52と、設定カードから読み出した設定情報を格納する設定記憶手段としてのE2PROM53とを備えている。E2PROM53は、紙幣鑑別装置10、移送装置24又は紙葉類収納庫であるスタッカ装置25内のいずれかに設けることができる。図示しないが、判定制御回路50内には設定カードから読み出した設定情報を解析する解析プログラムと、設定記憶手段に記憶された設定情報に従って判定制御回路を作動する実行プログラムとがインストールされている。
【0015】
この発明による紙幣鑑別装置10の動作を図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0016】
ステップ100のスタートからステップ101に進み、紙幣鑑別装置10の図示しない電源スイッチがオンに切り替わると、ステップ102にて判定制御回路50の制御プログラムが初期化される。次に、ステップ103では、判定制御回路50は、紙幣又はカード等の紙葉類が入口13に挿入されたか否か判断する。紙葉類が入口13に挿入されると、入口センサ40は、紙幣の挿入を検出し(ステップ104)、入口センサ40の検出信号に基づいて判定制御回路50は、搬送モータ38を駆動するため、搬送モータ38が正転され(ステップ105)、紙葉類は、搬送通路12に沿って内側へ搬送される。次に、ステップ106にて、紙葉センサ16の光学センサ41及び磁気センサ42は、紙葉類から光学的特徴又は磁気的特徴のサンプリング処理を行い、挿入された紙葉類の光学的特徴及び磁気的特徴を電気信号に変換して、判定制御回路50に送出する。
【0017】
ステップ107において、ステップ106におけるサンプリング処理の結果から、判定制御回路50は、まず挿入された紙葉類が認承カードであるかどうか判断する。認承カードであった場合、ステップ108でカード種別を認識し、判定制御回路50は、識別モードから設定モードに切換えられる(ステップ109)。設定モードとは、該当の設定カードの設定情報を読み取り可能なモードを意味し、紙葉類を挿入しその真偽を判定するモードを識別モードという。設定モードの間、入口13付近に設けられた発光ダイオード54が点灯する。認承カードにより判定制御回路50が設定モードに切換えられると、判定制御回路50は、搬送モータ38を逆転して、認承カードを入口13に返却する(ステップ110、111)。ステップ112では、光学センサ41は、認承カードの後端部が通過したことを認知し、所定時間経過後(ステップ113)、入口13への返却が終了した時点で搬送モータを停止する(ステップ114)。
【0018】
その後、ステップ103に戻り、判定制御回路50は、紙葉類が挿入されるかどうか監視する状態となる。正規な手順では、ここで、該当の設定カードが挿入される。ステップ103から106は、前述の通り進み、挿入された紙葉類が認承カードでなければ、ステップ107からステップ115に進む。ここで、判定制御回路50は、実際に挿入された紙葉が設定カードかどうか判定し、設定カードならステップ116に進む。認承カードが既に通されたか否か、即ち、判定制御回路50が設定モードにあるか否かを判定する。設定モードでない場合、ステップ110に進み、設定カードは、入口13に返却される。ステップ116にて設定モードであった場合、ステップ117に進み、設定カードに記載された設定情報が紙葉センサ16により設定内容として読み込まれ、解析プログラムにより解析され、E2PROM53に格納される。
【0019】
例えば、認承カードは、紙幣の受取条件の設定を認承することができ、設定カードは、1万円札、5千円札、千円札等の受取紙幣の金種設定、表裏での4方向、表面2方向、裏面2方向等の紙幣受取方向の設定又は紙幣のセキュリティレベルの設定、金種を特定するパルス数の設定を内容とする。
【0020】
次に、ステップ118で、判定制御回路50は、設定モードから判別モードに切換えられ、ステップ110へ進み、設定カードは、入口13に返却され、設定プロセスは終了する。その後、紙幣鑑別を行う場合には、E2PROM53に記憶された設定情報に従い、実行プログラムにより判定制御回路50が作動される。
【0021】
ステップ115において、挿入された紙葉が設定カードでない場合、ステップ119に進み、判定制御回路50が識別モードの状態であるかどうか判定する。従って、認承カードを挿入し設定モードに切換えられた時に、紙幣の識別は行われず、紙幣も入口13に返却される。ステップ120では、判定制御回路50は、投入された紙幣が真正な紙幣か否か判断する。投入された紙幣が真正な紙幣のとき、ステップ121においてゲーム機に受取信号を発信する。また、ステップ122において移送モータ34を正転して、紙幣を出口14に搬送すると共に、ステップ123においてスタッカを作動させた後、ステップ124にて搬送モータ38、移送モータ34及びスタッカの作動を停止して、ステップ103に戻る。
【0022】
ステップ120において紙幣を真正と判断できないとき、ステップ110へ進み、判定制御回路50は、搬送モータ38を逆転して、紙幣を入口13に返却した後、搬送モータ38を停止してステップ103に戻る。
【0023】
この発明の実施の形態は変更が可能である。例えば、ステップ117によって、設定カードによって設定できる設定内容は、紙幣鑑別機における紙葉の受取条件、紙葉センサの調整条件、紙幣鑑別機を搭載する主装置となるゲーム機又は自動販売機等の機械番号、識別番号の設定を含む。設定カードに機械番号を含む前記の条件を記録して、E2PROM53内に登録の設定を行う。各認承カードは、設定モードにモード変更し対応の設定カードによる設定を認承する同一の役割を果たす。認承カードは、メンテナンスモードの設定を認承するものでもよく、設定カードによりエラーログ又は受取率の表示を行う。設定カードは、マークシート方式以外に、例えば、白色紙に対する光反射量若しくは光透過量を検出して光学センサのレベル自動調整を行う。また、磁気ラベルを貼着したカードによって磁気レベルを検出して磁気センサの調整を行う。
【0024】
また、判定制御回路50に接続されたE2PROM53は、紙幣鑑別装置10以外に移送装置24又はスタッカ装置(カセットボックス)25に設けることができる。この場合に、コネクタを有するハーネス又はホトカプラを有する非接触型(無接点型)電送装置を使用して、E2PROM53を判定制御回路50に接続することができる。例えば、紙幣鑑別機10を搭載するゲーム機又は自動販売機等の機械番号、識別番号を設定カードにより設定し、紙幣鑑別装置10の判定制御回路50を介して設定データをスタッカ装置25に設けたE2PROM53に記憶させると、紙幣収納庫がどのゲーム機又は自動販売機から回収されたかを特定することが可能となる。
【0025】
前記の例では、紙幣鑑別法及び紙幣鑑別装置について説明したが、紙幣以外のクーポン、ディスクリプト、有価証券等他の紙葉にもこの発明を適用することができる。本実施の形態に記載した紙葉類識別装置をゲーム機以外の自動販売機、現金払出機、両替機等にも適用することができる。
【0026】
【発明の効果】
前記のように、この発明では、予め準備した認承カード及び設定カードを入口に挿入するのみで紙葉類識別装置内の設定記憶手段に設定情報を容易に書き込むことができ、設定情報を紙葉類識別装置に短時間で搭載することができるため、作業能率を向上することができる。また、設定を変更する際に紙葉類識別装置の扉を開ける必要がなく、防犯上便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 紙幣鑑別装置に適用したこの発明による紙葉類識別装置の断面図
【図2】 認承カードの平面図
【図3】 設定カードの平面図
【図4】 この発明による紙葉類識別装置の電気回路を示すブロック図
【図5】 判定制御回路の動作シーケンスを示すフローチャート
【符号の説明】
10・・紙葉類識別装置、 12・・搬送通路、 13・・入口、 14・・出口、 15・・搬送装置、 16・・紙葉センサ、 20・・識別ユニット、 21,22・・プーリ、 23・・ベルト、 24・・移送装置、 25・・スタッカ装置、26・・搬送通路、 38・・搬送モータ、 40・・入口センサ、 41・・光学センサ、 42・・磁気センサ、45・・出口センサ、 47・・ベルト、 50・・判定制御回路、 52・・ROM(識別データ記憶手段)、 53・・E2PROM(設定記憶手段)、 54・・発光ダイオード(警報器)、
Claims (9)
- 紙葉類識別装置の入口に挿入される紙葉を入口センサにより検出したとき、搬送装置を駆動して、搬送通路に沿って紙葉を紙葉類識別装置の内側に搬送する過程と、
搬送される紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴を紙葉センサにより検出する過程と、
紙葉センサの出力信号により判定制御回路が紙葉を認承カードと判定した場合、判定制御回路を識別モードから設定モードに切換えた後、搬送装置を逆転して、認承カードを入口に返却する過程と、
判定制御回路が設定モードにあり、紙葉センサの出力信号により判定制御回路が紙葉を設定カードと判定した場合、紙葉センサにより設定カードの設定情報を読み取り、読み取った内容を判定制御回路に接続された設定記憶手段に格納し、判定制御回路を設定モードから識別モードに切換えた後、搬送装置を逆転して、設定カードを入口に返却する過程と、
判定制御回路が識別モードにあり、紙葉センサの出力信号により判定制御回路が紙葉を真紙幣と判定したとき、搬送装置を更に正転して紙葉を出口に搬送する過程と、
判定制御回路が識別モードにあり、紙葉センサの出力信号により紙葉が認承カード若しくは真紙幣でないと判定した場合又は判定制御回路が設定モードにあり、紙葉センサの出力信号により判定制御回路が紙葉を設定カードでないと判定した場合、搬送装置を駆動して紙葉を入口に返却する過程と、
判定制御回路が識別モードにあり、設定記憶手段に記憶された設定情報に従って判定制御回路を作動する過程とを含むことを特徴とする紙葉類識別方法。 - 紙葉センサにより設定カードから読み取り紙葉類識別装置内の設定記憶手段に格納する設定情報は、紙葉類識別装置が判定すべき紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴と、紙葉の種類と、紙葉類識別装置の動作シーケンスを決定するソフトウエアと、紙葉類識別装置における紙葉の受取条件と、紙葉センサの調整条件と、紙葉類識別装置のメンテナンスに関する情報と、紙葉類識別装置を搭載する主装置の識別番号とのいずれかを含む請求項1に記載の紙葉類識別方法。
- 設定モードを表示する信号を警報器によって発生する過程を含む請求項1に記載の紙葉類識別方法。
- 入口に挿入される紙葉を検出する入口センサと、
入口センサの出力に応答して搬送通路に沿って紙葉を搬送する搬送装置と、
搬送される紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴を検出して出力信号を発生する紙葉センサと、
紙葉センサの出力信号から紙葉の真偽を判定して、搬送装置を制御する判定制御回路とを備え、
判定制御回路が搬送された紙葉を認承カードと判定した場合、判定制御回路を識別モードから設定モードに切換えた後、搬送装置を逆転して認承カードを入口に戻し、
判定制御回路が設定モードにあり、判定制御回路が搬送された紙葉を設定カードと判定した場合、紙葉センサにより設定カードの設定情報を読み取り、判定制御回路内の解析プログラムにより設定情報を解析して、判定制御回路に電気的に接続された設定記憶手段に格納し、判定制御回路を設定モードから識別モードに切換えた後、搬送装置を逆転して、設定カードを入口に返却し、
判定制御回路が識別モードにあり、判定制御回路が搬送された紙葉を真紙幣と判定したとき、搬送装置を更に正転して紙葉を出口に搬送し、
判定制御回路が識別モードにあり、紙葉が認承カード若しくは真紙幣でないと判定した場合又は判定制御回路が設定モードにあり、判定制御回路が搬送された紙葉を設定カードでないと判定した場合、搬送装置を駆動して紙葉を入口に返却し、
判定制御回路内に設けられた実行プログラムにより、判定制御回路が識別モードにあり、設定記憶手段に記憶された設定情報に従って判定制御回路を作動することを特徴とする紙葉類識別装置。 - 入口に挿入される認承カードは、各設定情報の種類に個別に対応し、設定カードは、各認承カードに対応する請求項4に記載の紙葉類識別装置。
- 紙葉センサにより設定カードから読み取り、設定記憶手段に格納する設定情報は、紙葉類識別装置が判定すべき紙葉の光学的特徴又は磁気的特徴と、紙葉の種類と、紙葉類識別装置の動作シーケンスを決定するソフトウエアと、紙葉類識別装置における紙葉の受取条件と、紙葉センサの調整条件と、紙葉類識別装置のメンテナンスに関する情報と、紙葉類識別装置を搭載する主装置の識別番号とのいずれかを含む請求項4に記載の紙葉類識別装置。
- 入口付近に設けられかつ設定モードを表示する信号を発生する警報器を有する請求項4に記載の紙葉類識別装置。
- 紙葉類の識別データ記憶手段は、ROMであり、設定記憶手段は、E2PROMである請求項4に記載の紙葉類識別装置。
- 判定制御回路と電気的に接続される設定記憶手段は、紙葉類識別装置、移送装置又は紙葉類収納庫のいずれかに設けられる請求項4に記載の紙葉類識別装置。
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