JP3954289B2 - 熱風循環式減容機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は夫々合成樹脂で作られた成形品、ばらもの、紐、バンド、容器等を加熱して減容する減容機に関する。
【0002】
【従来の技術】
梱包廃材として、代表的な発泡スチロール、ビニールシート、荷造バンド、荷紐等が使用されている。これらは輸送のための役目を終了すると、壊されたり、破られたり、切られたりして、ほとんどがそのままの状況では再利用できず廃棄物となっている。廃棄物の廃棄時には加えて容積の問題が発生する。発泡スチロールは重量の割りには大きな容積を占め、その他の品に関しても、使用前と比較して確実に容積が増加している。これらは嵩比重でおおよそ50倍から15倍である。廃棄物としてそのままの状態で処理する場合、大きな空間が必要であり、これが処理費の増大の原因となっている。また、これらの廃棄物はいずれもリサイクル可能な材料であるにもかかわらず、現状ではほとんどリサイクルされていない。
【0003】
従来、成形品等では圧縮減容機、油化、カッティング減容、蒸気熱による減容、焼却等が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(1)圧縮減容機による問題点
廃棄物の減量方法として、圧縮機によるコンパクト化が一般的に行われている。この方法は、発泡スチロール以外には容積比で1/2〜1/5程度まで減少しそれなりの効果を発揮している。発泡スチロールにおいては同時に空気を抜くことを行わないと効果は無い。
(2)発泡スチロールの油化の問題点
常温溶液に漬けて溶かす油化による減容方法も実施されているが、種類による選別的使用、即ち処理できない種類もあり、制約限定されている。
(3)カッティング減容方法の問題点
発泡スチロールはそのままカッティングをするとかえって保管容積が大きくなってしまう。ビニールシートはカッティングカッターへ絡み、付着してしまい処理性能の維持ができなくなってしまう。
(4)蒸気使用方法の問題点
比較的新しい技術としてボイラーにより蒸気を発生させ、その蒸気を梱包廃材処理機に導入、その熱で減要する方法がある。蒸気の熱により収縮させることは下記に関してディメリットが多くある。
▲1▼機械の管理に加えて蒸気ボイラーの専門的な維持・管理業務が発生する。
▲2▼梱包廃材処理機に蒸気を導入するので、効率上密閉構造にすると本体が圧力容器となる。法律上の取り扱いが必要になります。
▲3▼高い蒸気温度を得るにはそれに比例して高い蒸気圧力が必要になり、装置自体が堅牢を要し、コスト高となる。
(5)焼却炉方法の問題点
従来からこれら廃棄物処理方法として、焼却炉による焼却が一般的でありましたが、この方法はリサイクル利用することなく焼却してしまうこと、また、このような材質の焼却は完全燃焼が難しく、すすが発生したり、2次公害が往々にして問題となり、排ガス処理設備費等、追加的膨大な設備費が必要となります。
【0005】
本発明は合成樹脂廃棄物を大きく減容させ得る熱風循環式減容機を提供することを目的とする。
【0006】
本発明はほぼすべての合成樹脂廃棄物を減容可能で、異なる種類の樹種の廃棄物も同時に減容可能な熱風循環式減容機を提供することを目的とする。
【0007】
本発明は2次公害の発生しない合成樹脂廃棄物の処理が可能な熱風循環式減容機を提供することを目的とする。
【0008】
本発明は合成樹脂廃棄物の処理に要する熱エネルギーの極めて小さい熱風循環式減容機を提供することを目的とする。
【0012】
本出願に係る第の発明は合成樹脂等の製品を減容する熱風循環式減容機において、
加熱されるガスのガス入口と加熱されたガスのガス出口及びガス入口から流入するガスを直燃するバーナであって燃焼に必要な燃料と外気を取り入れて炎を生ずるバーナとを有する熱風発生機と、 熱風発生機のガス出口と連通する加熱されたガスが内部に送り込まれるガスの送入口と、内部のガスが吸引される吸引口と、を有し、内部に処理物を出入り可能な減容機本体と、その吸込口が減容機本体の吸引口に連通し、その吐出口が風量調整ダンパーを介して熱風発生機のガス入口に連通する送風機と、送風機の吐出口からの吐出ガスの一部を調節可能に常時外部に送り出すと共に運転停止時に全部を外部へ送り出し可能に全開される排気部材と、を有し、送風機、風量調整ダンパー、熱風発生機、減容器本体、送風機の順にガスを循環させるガス循環路を構成し、このガスを直接バーナの炎に捲き込んだり、接したりして直燃すると共にバーナの燃焼のために送入される外気に見合う排気を排気部材を通じて排出するようにしたことを特徴とする熱風循環式減容器である。
【0015】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1は本発明の実施の形態を示すフローシートである。
【0016】
全体を符号Aで示す熱風循環式減容機は主として熱風発生機1、減容機本体4、送風機5、これらを結んで熱風を循環するための配管、熱風の温度を制御する温度制御装置及び熱風及び排気の制御装置を有する。
【0017】
(減容機本体)
減容機本体4は図1に示すように本実施の形態では六立方体の中空形状である。但し、この形状は本発明を限定するものではなく、円筒形、多角形断面の筒状等も採用可能である。図1に示すように減容機本体4の天板4aには熱風送入口4bが設けてある。この熱風送入口は熱風発生機1から送られる熱風を導く配管3の出口に連結され減容機本体4内に通じている。減容機本体4の背板4cには吸引口16が設けてある。また、減容機本体4の前面は全面が開口している。そして、この前面には両開きの扉4d,4dが設けられており、減容機本体4の前面は全開全閉可能となっている。減容機本体4の側板4eには圧力調整弁(防爆扉ともいう)20が設けられている。通常、減容機本体4内は温度、送入ガス量が制御されているので爆発することはない。しかし、何らかの原因で減容機本体4内のガス濃度が爆発限界に達して、爆発した時に、この爆発による減容機本体4内の圧力上昇を小さくするために圧力調整弁20として、側板4eに設けた開口を塞ぐ扉をばねで外側から内部側へ向って押し付けている。従って、通常圧力調整弁20から内部の高温ガスが外部へ漏れることはない。なお、圧力調整弁20については更に後述する。
【0018】
図2に示すように減容機本体4の底板4f上に前扉4d側から見て前後方向にガイドレール4gが設けられている。また、天板4aと平行して天井板4hを設けて減容機本体4内を上下に仕切っている。天井板4hにはノズル10が複数設けられている。本例では図1に示すように天井板4hの対角線上に三個のノズル10が設けられている。各ノズル10を通じて分散室4iと天井板4h下方の空間である減容室4jが連通している。熱風送入口4bと各ノズル10は離れた位置にある。減容機本体4の天板4aと天井板4h間の空間は熱風送入口4bから送入されるガスの分散室4iとなっている。分散室4iの下方は処理物、発泡スチロール、ビニール、荷造バンド、荷紐、ペットボトル等が収容される減容室4jである。
【0019】
前述した底板4f上のガイドレール4gには台車24の底板24a側に設けたローラ23が導かれるようになっている。ローラ23は耐熱ベアリングを介してブラケット24bに取り付けられている。ブラケット24bは底板24aに溶接等によって固定されている。このローラ23は台車24の底板24aの下側に設けられたブラケット24bに水平軸(図示されない)でもって回転自在に支持されている。台車24は水平断面でみて減容機本体4内に納まる四角形の容器状である。台車24の上端面は開放されている。この上端面とノズル10間は間をおいており、ノズル10から吹出す熱風を分散して台車24内へ吹き込むようになっている。
【0020】
台車24内にはスノコ21が設けてある。スノコ21は複数の脚21aを格子21bに取り付けたものである。格子21b上には減容の対象となる処理物が充填される。ここで減容の対象となる処理物は大体廃棄物であって発泡スチロール、ビニール、荷造バンド、荷紐、ペットボトル等がある。これらの廃棄物の台車24への出し入れを容易とするため、台車24の4枚の側板24cは夫々が開閉可能となっており、底板24aの4つの角に立設した不図示の柱に夫々丁番24dでもって垂直軸心を中心に夫々開閉可能となっている。なお、側板24cは底板24aの各辺の縁に水平軸でもって回動可能に取り付けてもよい。
【0021】
減容機本体4にはその内周の水平な面上にステー22が設けてある。このステー22は減容機本体4の内壁を囲繞して設けてある。そこで、扉4d,4dにおいては夫々側板4eに設けたステー22とは切り目がある。又、扉4d,4d間は扉4d,4dを閉じた際に扉の竪框部分で合せ目を介して連続する。ステー22は両側板4eと背板4cとの間は連続している。従って、扉4d,4dを閉めるとステー22は平面で見て方形に配設される。
【0022】
ステー22の減容機本体4の内外方向で見る縦断面図は図2のごとくである。図2に示すように、ステー22は断面で見て減容機本体4の内壁(扉4d,4dの内壁も含む)に溶接等で固定された上端22aから、下るように傾斜している。ステー22の下端22bは台車24の平面投影内にある。また下端22bは台車24の上縁24eのすぐ上にある。ステー22の上端22aと下端22b間の傾斜角度は処理物がとどまらない角度である。
【0023】
上述のようにしてあるため、減容機本体4の背板4c、側板4e、扉4d,4dと台車24の側板24c間へ処理物が入ろうとしても、ステー22により台車24内に導かれる。また、ステー22はノズル10から吹出す熱風を台車24内へ導く効果がある。そして、ステー22は減容機本体4を補強、補剛する効果がある。
【0024】
(吸引口の詳細)
図4に減容機本体4の吸引口16回りを示す。吸引口16回りには吸引ダクト16aと遮蔽板16bを有する。吸引ダクト16aは減容機本体4の背板4c内において開口している。吸引ダクト16aの吸気入口16a1と対向するように遮蔽板16bが設けてある。このように遮蔽板16bを設けてあるため、減容機本体4内の処理物が吸気ダクト16aの吸気入口16a1を閉塞することがない。遮蔽板16bは背板4cと平行し、吸気口16a1と対向する平行平板部16b1の上縁、側縁に夫々背板4cに向う折り曲げ部16b2,16b3を設けてある。折り曲げ部16b2,16b3端縁は背板4cに接している。遮蔽板16bの側縁の折り曲げ部16b3は上部のみしかなく、減容機本体4で生じた吸気は図示矢印のように平行平板部16b1の下半分と背板4c間をとおり吸気口16a1に達する。
【0025】
(防爆扉の詳細)
図5は防爆扉20の詳細を示す縦断面図である。側板4eには開口4kが設けてある。開口4kの外部側の上縁に丁番20aでもって防爆扉の扉本体20bの上縁が枢着されている。ここで、外部側とは減容機本体4の外部側をいう。扉本体20bは開口4kを塞いでおり、開口4kの外部側の縁を弁座として図示点線で示す位置へ開くことができる。扉本体20bの下縁は押え板20cで押圧されている。押え板20cは側板4eに植えこまれた頭付のボルト20dの軸方向に移動自在に嵌入している。押え板20cとボルト20dの頭との間には圧縮コイルばね20eがボルト20dに挿入して縮設されている。
【0026】
上記構成により、減容機本体4内の圧力が上昇すると、その圧力で扉本体20bは丁番20aを中心に上記ばね20eのばね力に抗して押え板20cを外方へ移動する。そして押え板20cが図示点線の位置を過ぎて扉本体20bの下縁が押え板20cから外れると扉本体20bは外方へ更に回動して、開口4kから減容機本体4内のガスを放出して減容機本体4内のガス圧力を低下させる。なお、減容機本体4内の圧力上昇が爆発等によるものほど大きくないときは、扉本体20bの下縁が押え板20cから外れることのない範囲に扉本体20bは開いて減容機本体4内のガスを逃がし、減容機本体4内のガス圧力の低下により、前記ばね20eのばね力で扉本体20bは開口4kを閉じる。
【0027】
扉本体20bは通常側板4eに密着しているので減容機本体4内のガスが開口4kを通じて漏れることはない。
【0028】
(熱風発生機)
図1に示すように熱風発生機1は炉体1aとバーナ2を有する。炉体1aは逆火防止装置17a付のガス吹込のための入口1bと、バーナ2を取り付けるバーナ取付板1cと、逆火防止装置17b付の熱風送り出しのための出口1dを有する。ガス吹込のための入口1bは風量調整ダンパー6を介して送風機5の吐出口5cへダクト5aで通じている。バーナ2は吸込口13からバーナ2の燃焼に用いる空気を吸い込む。ここで出口1dでの相当熱風量は送風機5の吸込口5でのガス吸込により入口1bから送り込まれる空気量A1とバーナ2の燃焼に必要な吸込口13から吸い込まれる空気量A2の和とほぼ等しい。
【0029】
上記において、送風機5の回転方向により流れの方向が決まる。逆火防止装置17a,17bとは炎に関しては一種の逆止弁である。バーナ2の燃料としては重油、軽油、灯油、都市ガス等である。
【0030】
図6は炉体1aの一部を示す縦断面図である。バーナ2の吹筒2aの出口の炎2bを取り囲んで筒状体2cが設けてある。この筒状体2c外周と円筒形の炉体1a間にはガス流路空間1fとなった中空筒状空間が設けてある。筒状体2cの周方向に配分して複数の半径方向の貫通穴2dが設けてある。このような構成であるのでガス吹込のための入口1bから炉体1aに吹き込まれたガスはガス流路空間1fに入る。ガス流路空間1fに流入したガスは図示矢印イのように一部は熱風送り出しのための出口1dへ直接向って炎2bの先端側で加熱される。残りのガスは貫通穴2dを通じて筒状体2c中へ送り込まれる。そして、燃焼ガスと混合する。ここでガス吹込のための入口1bから吹き込まれるガスに可燃成分が含まれている場合はその一部は貫通穴2dをとおって炎2b中でバーナ2の燃料と混合して燃焼する。
【0031】
上述のように熱風発生機1は加熱する目的のガスを直接バーナの炎に捲き込んだり、接したりする直燃式炉となっている。
【0032】
(送風機)
送風機5はその吸込口5bが循環用配管11を介して減容機本体4の吸引口16に連結され、その吐出口5cがダクト5aを介して熱風発生機1のガス吹込のための入口1bに連結されている。ダクト5aにはダクト5aを通じて送風機5から熱風発生機1へ送られる再循環熱風の風量を調整する風量調整ダンパー6を介装してある。また、ダクト5aは送風機5と風量調整ダンパー6との間で排気筒12を分岐して設けてある。排気筒12には2重設定式排気ダクト25を介装してある。前述した循環用配管11は吸引側ダクト14に連結されている。吸引側ダクト14は吸引口16をガス入口としている。また、熱風発生機1の熱風送り出しのための出口1dと減容機本体4の熱風送入口4b間は配管3によって連通している。
【0033】
(2重設定式排気ダクト)
図7は2重設定式排気ダクト25を示す。排気ダクト25aにはダクト25を全閉全開可能なメインダンパー25bが取りつけられている。メインダンパー25bにはサブダンパー25cが取りつけられている。排気ダクト25aは断面円筒形である。排気ダクト25aの直径をわたる軸25fは排気ダクト25aに回転自在に支持されている。軸25fにメインダンパー25bが固定されている。メインダンパー25bは排気ダクト25aの内径と等しい。そこで、図7の位置にメインダンパー25bがあるときは排気ダクト25aは全開している。図7に示す位置から軸25fを排気ダクト25aの外部から90度回転するとメインダンパー25bは同角度回転して排気ダクト25aを閉塞する。サブダンパー25cはメインダンパー25bに設けた開口25b1を開度設定可能に開閉する。そこでサブダンパー25cは開口25b1の縁近くでメインダンパー25bにピン25eでもって枢着されている。
【0034】
(熱風温度制御)
熱風温度制御装置は図1に示すように減容機本体4の分散室4iにのぞんで設けられた温度センサー7と、温度センサー7の信号を受けてバーナ2の燃料供給量を調節するための温度設定器8と、を有する。温度設定器8は温度センサー7の信号を受けて温度設定器8に設定された設定温度と温度センサー7の検知した温度を比較し、設定温度と温度センサー7の検知した温度との差を小さくするようにバーナ2の燃料供給量を調節するものである。温度設定器8とバーナ2は制御線9で結ばれており、前記設定温度と温度センサー7の検知した温度の差に比例して図示されないドライバーを介して不図示の燃料供給弁を調節するようになっている。
【0035】
温度設定器8で設定される温度は100〜300℃となっている。この設定温度は発泡スチロール/ビニールシートでは150℃、荷造バンド(ポリ樹脂)190℃、荷紐190℃等となっている。
【0036】
(全体の作用)
ここで減容機全体の作用を説明する。作業開始前はバーナ2は消火している。排気ダクト25のメインダンパー25bは閉じている。メインダンパー25bが閉じた状態でサブダンパー25cは開口25b1を開いている。風量調整ダンパー6は開いている。
【0037】
台車24は減容機本体4外にあって、台車24中に減容対象である処理物が投入される。処理物を投入された台車24は扉4d,4dが全開されている減容機本体4内へ送り込まれる。その際に台車24のローラ23はガイドレール4gに導かれることにより、台車24は減容機本体4内の一定位置に納まる。ここで扉4d,4dを閉じる。
【0038】
ここで、台車24中の処理物に加える温度を温度設定器8に設定する。この設定温度は既に述べたように発泡スチロール/ビニールシートで150℃、荷造バンド(ポリ樹脂)で150℃、荷紐で190℃である。
【0039】
次にバーナ2に点火し、送風機5を付勢する。送風機5の付勢により、循環用配管11から吸い込まれた空気(当初空気、後には燃焼ガス)は加圧され吐出口5cからダクト5aに送り出され、風量調整ダンパー6で風量を調節される。この風量は排気筒12を通じて排出されるガスと関連して調節され風量調整ダンパー6の開度を定める。排気筒12からの排気量は基本的にバーナ2で取り込まれる燃焼用空気量と等価的に等しい。ここで等価的に等しいとは温度、圧力を等価換算して排気量と燃焼用空気量を等しくするものである。
【0040】
風量調整用ダンパー6、ガス吹込のための入口1bを通じて炉体1a内に送入されたガスは炎2bで加熱される。その際、貫通穴2dを通じて炎2bに巻き込まれるガスが可燃性成分を含むガスである場合はバーナ2の燃料と混合して自らは燃焼する。また、貫通穴2dを通ずることなく矢印イのように進むガス中に可燃性成分のある場合は炎2bの先で加熱され燃焼する。そこで、この可燃性ガスの臭気等が効率よく除去される。炉体1a内で加熱されて昇温した熱風は出口1dから配管3へ吐出される。この熱風は逆火防止装置17b,17aにより、配管3から炉体1a、炉体1aからダクト5aへは夫々逆流しない。
【0041】
配管3を通じて減容機本体4に達した熱風は熱風送入口4bから熱風分散室4iに送り込まれてノズル10から空間4jに噴出し、台車24内の処理物を加熱し、現状の有姿を変えることで減容を行う。ここで、処理物が発泡スチロールである場合は加熱すると溶解が開始され、内部に含まれている空気が抜かれる。ビニールシート、荷造バンド等に関しては常温における非定常な形を加熱することで軟化と同時に形状変化を起して容積が減少する。溶解した処理物はスノコ21を通り抜け、台車24の底板24a上に溜る。このスノコ21は碁盤目状に格子21bを備えているのでスノコ21を通り抜ける際に小さなブロックに分けられる。そこで、スノコ21はリサイクルの際にリサイクル用の製品として別途切断しなくても良い。これによってリサイクルの際における切断工程を加えなくてよい。
【0042】
ここで処理物がどの程度減容されるかを以下に示す。
樹脂系の材料で代表的な材質と実験結果を示す。
熱風ノズル10の出口流速 約5〜30m/s
Figure 0003954289
このように、処理物は著しく減容されるので、その後の、保管、運搬、リサイクルするための処理、廃棄物としての埋立処理等が著しく容易となる。
【0043】
このように減容機本体4へ吹き込まれた熱風は処理物を加熱することにより温度を下げる。そして吸引口16から吸引側ダクト14、循環用配管11を通じて送風機5に吸い込まれる。そして、送風機5によって熱風はダクト5aへ吐出され、上述した経路を通り再び循環する。
【0044】
ここで、運転開始当初においては循環するガス温度が低く処理物を軟化、溶融しないが、定常状態に達するまでは温度センサー7で検出した熱風の温度は温度設定器8の設定温度に達しないので、温度設定器8中の温度制御装置は温度センサー7で検出した熱風の温度と設定温度の差に基づいて図示されないドライバを介してバーナ2への不図示の燃料供給弁を制御してバーナ2の供給燃料を制御する。そして温度設定器8が温度センサー7の検出温度と設定値の差が小さくなるにつれてバーナ2の燃料供給を逐次減少させ、温度センサー7が設定値と同じ温度を検出した状態ではバーナ2の発熱量が処理物の加熱に要する熱量、炉体1a、減容機本体4からの放熱量、配管3、吸引側ダクト14、循環用配管11、送風機5、ダクト5a等からの放熱量、排気筒12からの排気の熱量の和と等しくなり、温度設定器8で設定される設定温度となるようにして定常運転される。
【0045】
このように、熱風は排気筒12で排気される小量の排気を除いて循環するので、全量排気する運転方法と比較して格段に熱損失が少なく、バーナ2の燃量消費量が少ない。
【0046】
上述のように熱風循環式採用による未燃焼成分の燃焼と脱臭が実現できる。運転温度領域は基本的に樹脂が軟化/溶解する温度領域での操業であり、従って処理工程においては揮発分の発生はない状態である。ただし、複数の単体素材の混合物処理において最高軟化温度に熱風温度を設定使用する必要があり、この場合低温軟化物質より万一揮発分が発生した場合でも、直燃式炉の熱源に再循環熱風が接触することにより燃焼脱臭が連続的に実施されるので加熱処理中の臭気はほとんど発生しない。臭気の元となっている加熱により発生した樹脂等からの未燃焼成分は熱風とし再循環している過程において、直燃式炉の熱源に接触、この高温度部分で燃焼反応を起し、燃焼をして、臭気も無くなる。
【0047】
また、熱風循環式採用により効率が良い。熱損失は梱包廃材の加熱と減容機外壁からの熱放出、一部の排気損失のみである。
【0048】
減容機本体4内に設置した熱センサー7と温度設定器8によりバーナ2に信号をフィードバックすることで精度高い温度コントロールが可能である。
【0049】
天井からノズル10で熱風を噴出し流速を5〜30m/sと制御することで減容機本体4の底部まで熱風が到達する。また、出口は噴出ノズルと反対側の床からの吸引口16から吸引することで内部が均一に熱風で加熱される。
【0050】
次に安全性について述べる。
【0051】
第1は逆火防止装置17a,17bによる安全対策が施されている。バーナ2が燃焼する熱風発生機1の空気入口及び出口には逆火を防ぐ逆火防止装置17a,17bを設置することで、万一循環熱風の濃度が可燃範囲に到達しても、着火源としての役割を回避させる。
【0052】
第2はドアーインターロック設置による安全対策が施してある。台車24を出し入れする扉4dの閉止で作用するリミットスイッチ18を取り付け、図示されない運転スイッチと運動させ、リミットスイッチ18が扉4dの閉止を確認することで運転上の安全確認を実施している。
【0053】
第3は吸引口16の遮蔽板16bの設置により、吸気入口16a1の閉塞を回避している。遮蔽板16bにより万一の材料による閉塞を物理的に回避できる。
【0054】
第4は防爆扉20の設置により万一の爆発への対処としてある。何らかの原因で減容機本体4内ガス濃度が爆発限界に達して、爆発したときに、被害を最小に防ぐため圧力調整弁(通称防爆扉)を取り付ける。ここは通常適当なばね力のばねで閉塞状態が保たれ、内部の高温ガスが外部に漏れることはない。
【0055】
(運転の終了)
運転の終了にはバーナ2をバーナ2の送風機を運転した状態で消火し、排気筒12のメインダンパー25bを全開する。送風機5は引き続いて運転する。減容機本体4内の高温ガスは吸引口16から吸引側ダクト14、循環用配管11を通じて送風機5に吸い込まれる。送風機5で加圧されたガスは吐出口5cからダクト5aに吐出される。ここで、風量調整ダンパー6がバーナ2を燃焼して運転中の開度と変わらないとしても、排気筒12のメインダンパー12bが全開しているので風量調整ダンパー6、熱風発生機1、配管3、逆火防止装置17a,17bを流れるガスの流体抵抗もあって、高温のガスが排気筒12から大気に放出される。そして、風量調整ダンパー6を通じて熱風発生機1へ送られる一部のガスはバーナ2の送風機で送られる冷気と混合して再び減容機本体4へ送られる。バーナ2が燃焼しておらず、バーナ2の送風機で冷気が循環するガスに混合すると共に減容機(配管等の系を含む)からの放熱もあって、減容機本体4内の温度は次第に下り出す。
【0056】
温度設定器8の表示器には温度センサー7の検出した減容機本体4内の温度が表示されているのでこの温度を見て台車24を引き出せるかどうかを判断する。減容機本体4内の温度が台車24を引き出し得ると判断されると、風量調整ダンパー6を全閉し、扉4d,4dを開く。すると送風機5は扉4d,4dが開かれた減容機本体4の開口から外気を吸い込んだ状態となる。ここで台車24を引き出すと、減容機本体4内のガスは外気でほぼ入れ替わるようにして送風機5により排気されるので扉4d,4dを開いたときの減容機本体4内のガスの臭いを嗅ぐことがない。その後、送風機5、バーナ2の送風機を停止する。
【0057】
他の運転停止方法としてはバーナ2を消勢し、且つバーナ2の送風機を停止し、風量調整ダンパー6を全閉し、排気筒12のメインダンパー25bを全開した状態にすると減容機本体4の高温ガスは吸引側ダクト14、循環用配管11を通じて送風機5に吸い込まれ、送風機5の吐出口5cから吐出したガスは全量がダクト5a、排気筒12を通じて排気される。このため、減容機本体4内は負圧となる。そこで、扉4d,4dを少し開くと外気は減容機本体4内へ流入し台車24及び台車24内の減容した処理物を冷却する。そして、温度センサー7が検出した温度が台車24の引き出し可能な温度を示すと、扉4d,4dを全開して台車24を引き出す。なお、この運転停止方法では温度センサー7が検出する温度は、台車24回りにおける減容機本体4内温度より若干高くなるので操業としては安全側にある。
【0059】
実施の形態は定容量(バッチ式)を示したが、列車式台車、又は処理物をコンベヤで送ることにより連続式処理も可能であることはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、樹脂系廃棄物のほとんどが減容可能で、最終品(減容後の物)はリサイクルが可能である。分別処理すると、いずれの材料も純度の高いリサイクル可能な素材状態に仕上げることができる。
【0070】
また、本発明によれば操業中脱臭でき熱風を循環利用することにより排気熱損失を最小に押え、また減容廃棄物は素材変質することがないのでリサイクル材として利用可能である。
【0071】
また、本発明によれば、排気は極めて小量であるからその処理も容易であり、2次公害のおそれがない。
【0072】
本発明によれば減容の割合が極めて大きく、減容処理後のリサイクル原料の取扱が容易で運搬費用も少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の全体を示すフローシートである。
【図2】 減容機本体の縦断面図である。
【図3】 スノコの平面図である。
【図4】 吸引口回りを示す斜視図である。
【図5】 防爆扉を示す縦断面図である。
【図6】 熱風発生炉のバーナ回りを示す縦断面図である。
【図7】 排気筒の水平断面図である。
【符号の説明】
A…熱風循環式減容機 A1,A2…空気量
1…熱風発生機 1a…炉体 1b…ガス吹込のための入口 1c…バーナ取付板 1d…熱風送り出しのための出口 1f…ガス路空間
2…バーナ 2a…吹筒 2b…炎 2c…筒状体 2d…貫通穴
3…配管
4…減容機本体 4a…天板 4b…熱風送入口 4c…背板 4d…扉 4e…側板 4f…底板 4g…ガイドレール 4h…天井板 4i…分散室 4j…空間 4k…開口
5…送風機 5a…ダクト 5b…吸込口 5c…吐出口
6…風量調整ダンパー
7…温度センサー
8…温度設定器
10…ノズル
11…循環用配管
12…排気筒
13…吸込口
14…吸引側ダクト
16…吸引口 16a…吸引ダクト 16a1…吸気入口 16b…遮蔽板
16b1…平行平板部 16b2,16b3…折り曲げ部
17a,17b…逆火防止装置
18…リミットスイッチ
20…圧力調整弁(防爆扉) 20a…丁番 20b…扉本体 20c…押え板 20d…ボルト 20e…圧縮コイルばね
21…スノコ 21a…脚 21b…格子
22…ステー 22a…上端 22b…下端
23…ローラ
24…台車 24a…底板 24b…ブラケット 24c…側板 24d…丁番 24e…上縁
25…2重設定式排気ダクト 25a…排気ダクト 25b…メインダンパー 25b1…開口 25c…サブダンパー 25d…サブダンパー 25e…ピン 25f…軸

Claims (1)

  1. 合成樹脂等の製品を減容する熱風循環式減容機において、
    加熱されるガスのガス入口と加熱されたガスのガス出口及びガス入口から流入するガスを直燃するバーナであって燃焼に必要な燃料と外気を取り入れて炎を生ずるバーナとを有する熱風発生機と、
    熱風発生機のガス出口と連通する加熱されたガスが内部に送り込まれるガスの送入口と、内部のガスが吸引される吸引口と、を有し、内部に処理物を出入り可能な減容機本体と、
    その吸込口が減容機本体の吸引口に連通し、その吐出口が風量調整ダンパーを介して熱風発生機のガス入口に連通する送風機と、
    送風機の吐出口からの吐出ガスの一部を調節可能に常時外部に送り出すと共に運転停止時に全部を外部へ送り出し可能に全開される排気部材と、
    を有し、
    送風機、風量調整ダンパー、熱風発生機、減容器本体、送風機の順にガスを循環させるガス循環路を構成し、このガスを直接バーナの炎に捲き込んだり、接したりして直燃すると共にバーナの燃焼のために送入される外気に見合う排気を排気部材を通じて排出するようにしたことを特徴とする熱風循環式減容器。
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