JP3948040B2 - 再封機能を有する包装体 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャラメル、ガム、コンソメスープ、固形石鹸、栄養補助食品等の固形物を収納することができ、しかも包装袋を開封した後も内容物が飛び出さないようにした再封機能を有する包装体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、キャンディやガム等の容器として、例えば図４に示すように、小箱あるいはアルミニウム蒸着層を施したり、アルミニウム箔を貼り合わせたフィルムと紙基材からなる包装材を使用したものがほとんどであった。
【０００３】
しかしながら、前述した小箱の場合には再封機能は有するが、キャンディ等の内容物が減少しても容器として形状を小さくすることができず、キャンディ等が全部無くなるまで小箱を保持する必要があった。
また、後者の紙基材と蒸着フィルム等からなる包装材を使用した場合には、保護性が低く、小さくして再封することは可能ではあるが、見栄えがわるくなり、再び取り出す際は、さらに包装材を破いたりする必要が生じる問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、従来の容器等に見られる保護性及び易開封性を有すると共に、再封を簡単に行えるようにした再封機能を有する包装体を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
透明乃至金属蒸着層を有する樹脂フィルム１１の内面側の中央部に、蓋板１３及び差し込み片ｐを設けた背面板１５と、その両側に折り部ｇ，ｇを介してフラップｆ，ｆを設けた側板１２，１２とを部分貼着し、前記樹脂フィルム１１を内側に折り曲げて、中央部近傍で左右の端片ｔ，ｔと下方の端部ｈを接着又は融着してなる背面板および側面板による枠体が内包された筒状の包装袋であって、前記枠体に内容物を挿入し、該枠体の蓋部を閉じると共に、上方の端部ｈを接着または融着し密封したことを特徴とする再封機能を有する包装体である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の包装体は、透明乃至はアルミニウム、アルミナ、酸化ケイ素等の金属蒸着層を設けた樹脂フィルム１１の内面側に、蓋部を有する背面板１５と側板１２，１２を部分貼着し、この樹脂フィルム１１を内側に折り曲げ、中央部近傍で左右の端片ｔ，ｔと下方の端部ｈを接着または融着することにより、内容物を収納する枠体が内包された筒状の包装袋となり、固形物等の内容物を前記枠体に挿入し、枠体に設けられた蓋部により封緘されると共に、包装袋の上方の端部ｈを接着または融着することで密封される再封機能を有する包装体が得られる。
すなわち、包装袋の上部を破り内容物を取り出した後、内包された枠体の蓋部を閉じることにより、包装袋を破いても再封することができ、内容物を保護することができる包装体である。
【０００７】
さらに、図に基づき実施の形態を詳細に説明する。
図１は、本発明の再封機能を有する包装体の展開図であり、図２は、組み立てられた包装体の斜視図である。
図１に示すように、透明乃至はアルミニウム、アルミナ、酸化ケイ素等の金属蒸着層を設けた樹脂フィルム１１の内面側の中央部に、蓋板１３と差し込み片ｐを設けた背面板１５と、この両側にフラップｆ，ｆを設けた側板１２，１２を部分貼着（図の斜線部）したシート状の包装材である。
【０００８】
この樹脂フィルム１１としては、例えば、表面の印刷適性、横裂き性、バリア性を考慮して、表面側よりポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）１２μｍ／横一軸延伸高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）１８μｍ（例えば、カラリヤンＹ１８μｍ、東洋化学株式会社製）／金属蒸着未延伸ポリプロピレン（ＶＭＣＰＰ）２５μｍの構成であり、或いはＰＥＴ１２μｍ／ＶＭＣＰＰ２５μｍの構成による包装材料フィルムを用いた。
【０００９】
また、包装袋に内包する背面板１５、側板１２は、例えば、上記同様に印刷適性、適宜な剛性、罫線適性、接着性を考慮して表面側よりＰＥＴ（１２μｍ）／紙（１９０ｇ／ｍ2 ）／ＰＥ（１５μｍ）／ＣＰＰ（２５μｍ）の構成とし、包装袋の大きさに合わせて打ち抜きしたものである。
【００１０】
次に、台紙を貼着した樹脂フィルム１１を折り部ｇ，ｇ，ｇ，ｇから折り曲げて、中央部近傍で左右の端片ｆ，ｆを接着或いは融着すると共に、側板１２，１２の下方のフィルムを折り込み部ｅ，ｅに従って内側に折り込み、下方の端部ｈ，ｈを接着または融着することで背面板１５板及び側板１２による枠体を内包した筒状の包装袋を形成する。
【００１１】
さらに枠体に、固形物（例えばキャラメル、コンソメスープ等）を並列に挿入し、フラップｆ，ｆと蓋板１３による蓋部を閉じて、側板上方のフィルムの折り込み部ｅ，ｅを内側に折り込みながら上方の端部ｈを接着または融着することにより、図２に示すような包装体１０が得られる。
【００１２】
この包装体１０は図３（Ａ）に示すように、上方の端部ｈに貫通孔等を設けることにより、吊り下げて展示販売することもでき、また、何本かをまとめて他の包装箱などに入れて販売することも可能である。
【００１３】
さらにこの包装体は、図３（Ｂ）に示すように、袋の上方を横に破り内容物である固形物を必要数取り出した後、枠体の蓋部を閉じることにより内容物は外に落ちない。従って、残った内容物の保護が容易であり、再度内容物を取り出す際も容易で、包装袋を粘着テープ等で閉じる必要がない。また、袋の上方は破くが枠体は袋に貼着されているので、残った内容物を容易に保管することが可能となる。
【００１４】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
すなわち、包装体は枠体により保型性が良く内容物を保護することができる。また、再封機能を有するので内容物の取り出し、及び再使用の際の開封が容易である。
さらに従来の包装体と同様の製造工程により作製することができると共に、包装材料、製造コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の再封機能を有する包装体の展開図である。
【図２】本発明の組み立てられた再封機能を有する包装体の斜視図である。
【図３】本発明の再封機能を有する包装体の使用方法を示すもので、（Ａ）は、吊り下げ用とした包装体の裏面側から見た斜視図であり、（Ｂ）は、包装体の上方を破り内容物を取り出した後、蓋部により再封した状態を示す斜視図である。
【図４】従来の包装体を示すもので、（Ａ）は、キャラメル等を入れる小箱を示す説明図であり、（Ｂ）は、ガム等の包装体を示す説明図である。
【符号の説明】
１０ …再封性を有する包装体
１１ …樹脂フィルム
１２ …側板
１３ …蓋板
１５ …背面板
ｅ …折り込み部
ｆ …フラップ
ｇ …折り部
ｈ …上方、下方の端部
ｔ …左右の端片
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャラメル、ガム、コンソメスープ、固形石鹸、栄養補助食品等の固形物を収納することができ、しかも包装袋を開封した後も内容物が飛び出さないようにした再封機能を有する包装体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、キャンディやガム等の容器として、例えば図４に示すように、小箱あるいはアルミニウム蒸着層を施したり、アルミニウム箔を貼り合わせたフィルムと紙基材からなる包装材を使用したものがほとんどであった。
【０００３】
しかしながら、前述した小箱の場合には再封機能は有するが、キャンディ等の内容物が減少しても容器として形状を小さくすることができず、キャンディ等が全部無くなるまで小箱を保持する必要があった。
また、後者の紙基材と蒸着フィルム等からなる包装材を使用した場合には、保護性が低く、小さくして再封することは可能ではあるが、見栄えがわるくなり、再び取り出す際は、さらに包装材を破いたりする必要が生じる問題があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、従来の容器等に見られる保護性及び易開封性を有すると共に、再封を簡単に行えるようにした再封機能を有する包装体を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、
透明乃至金属蒸着層を有する樹脂フィルム１１の内面側の中央部に、蓋板１３及び差し込み片ｐを設けた背面板１５と、その両側に折り部ｇ，ｇを介してフラップｆ，ｆを設けた側板１２，１２とを部分貼着し、前記樹脂フィルム１１を内側に折り曲げて、中央部近傍で左右の端片ｔ，ｔと下方の端部ｈを接着又は融着してなる背面板および側面板による枠体が内包された筒状の包装袋であって、前記枠体に内容物を挿入し、該枠体の蓋部を閉じると共に、上方の端部ｈを接着または融着し密封したことを特徴とする再封機能を有する包装体である。
【０００６】
【発明の実施の形態】
本発明の包装体は、透明乃至はアルミニウム、アルミナ、酸化ケイ素等の金属蒸着層を設けた樹脂フィルム１１の内面側に、蓋部を有する背面板１５と側板１２，１２を部分貼着し、この樹脂フィルム１１を内側に折り曲げ、中央部近傍で左右の端片ｔ，ｔと下方の端部ｈを接着または融着することにより、内容物を収納する枠体が内包された筒状の包装袋となり、固形物等の内容物を前記枠体に挿入し、枠体に設けられた蓋部により封緘されると共に、包装袋の上方の端部ｈを接着または融着することで密封される再封機能を有する包装体が得られる。
すなわち、包装袋の上部を破り内容物を取り出した後、内包された枠体の蓋部を閉じることにより、包装袋を破いても再封することができ、内容物を保護することができる包装体である。
【０００７】
さらに、図に基づき実施の形態を詳細に説明する。
図１は、本発明の再封機能を有する包装体の展開図であり、図２は、組み立てられた包装体の斜視図である。
図１に示すように、透明乃至はアルミニウム、アルミナ、酸化ケイ素等の金属蒸着層を設けた樹脂フィルム１１の内面側の中央部に、蓋板１３と差し込み片ｐを設けた背面板１５と、この両側にフラップｆ，ｆを設けた側板１２，１２を部分貼着（図の斜線部）したシート状の包装材である。
【０００８】
この樹脂フィルム１１としては、例えば、表面の印刷適性、横裂き性、バリア性を考慮して、表面側よりポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）１２μｍ／横一軸延伸高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）１８μｍ（例えば、カラリヤンＹ１８μｍ、東洋化学株式会社製）／金属蒸着未延伸ポリプロピレン（ＶＭＣＰＰ）２５μｍの構成であり、或いはＰＥＴ１２μｍ／ＶＭＣＰＰ２５μｍの構成による包装材料フィルムを用いた。
【０００９】
また、包装袋に内包する背面板１５、側板１２は、例えば、上記同様に印刷適性、適宜な剛性、罫線適性、接着性を考慮して表面側よりＰＥＴ（１２μｍ）／紙（１９０ｇ／ｍ2 ）／ＰＥ（１５μｍ）／ＣＰＰ（２５μｍ）の構成とし、包装袋の大きさに合わせて打ち抜きしたものである。
【００１０】
次に、台紙を貼着した樹脂フィルム１１を折り部ｇ，ｇ，ｇ，ｇから折り曲げて、中央部近傍で左右の端片ｆ，ｆを接着或いは融着すると共に、側板１２，１２の下方のフィルムを折り込み部ｅ，ｅに従って内側に折り込み、下方の端部ｈ，ｈを接着または融着することで背面板１５板及び側板１２による枠体を内包した筒状の包装袋を形成する。
【００１１】
さらに枠体に、固形物（例えばキャラメル、コンソメスープ等）を並列に挿入し、フラップｆ，ｆと蓋板１３による蓋部を閉じて、側板上方のフィルムの折り込み部ｅ，ｅを内側に折り込みながら上方の端部ｈを接着または融着することにより、図２に示すような包装体１０が得られる。
【００１２】
この包装体１０は図３（Ａ）に示すように、上方の端部ｈに貫通孔等を設けることにより、吊り下げて展示販売することもでき、また、何本かをまとめて他の包装箱などに入れて販売することも可能である。
【００１３】
さらにこの包装体は、図３（Ｂ）に示すように、袋の上方を横に破り内容物である固形物を必要数取り出した後、枠体の蓋部を閉じることにより内容物は外に落ちない。従って、残った内容物の保護が容易であり、再度内容物を取り出す際も容易で、包装袋を粘着テープ等で閉じる必要がない。また、袋の上方は破くが枠体は袋に貼着されているので、残った内容物を容易に保管することが可能となる。
【００１４】
【発明の効果】
本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。
すなわち、包装体は枠体により保型性が良く内容物を保護することができる。また、再封機能を有するので内容物の取り出し、及び再使用の際の開封が容易である。
さらに従来の包装体と同様の製造工程により作製することができると共に、包装材料、製造コストを低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の再封機能を有する包装体の展開図である。
【図２】本発明の組み立てられた再封機能を有する包装体の斜視図である。
【図３】本発明の再封機能を有する包装体の使用方法を示すもので、（Ａ）は、吊り下げ用とした包装体の裏面側から見た斜視図であり、（Ｂ）は、包装体の上方を破り内容物を取り出した後、蓋部により再封した状態を示す斜視図である。
【図４】従来の包装体を示すもので、（Ａ）は、キャラメル等を入れる小箱を示す説明図であり、（Ｂ）は、ガム等の包装体を示す説明図である。
【符号の説明】
１０ …再封性を有する包装体
１１ …樹脂フィルム
１２ …側板
１３ …蓋板
１５ …背面板
ｅ …折り込み部
ｆ …フラップ
ｇ …折り部
ｈ …上方、下方の端部
ｔ …左右の端片
Claims (1)
- 透明乃至金属蒸着層を有する樹脂フィルム１１の内面側の中央部に、蓋板１３及び差し込み片ｐを設けた背面板１５と、その両側に折り部ｇ，ｇを介してフラップｆ，ｆを設けた側板１２，１２とを部分貼着し、前記樹脂フィルム１１を内側に折り曲げて、中央部近傍で左右の端片ｔ，ｔと下方の端部ｈを接着又は融着してなる背面板および側面板による枠体が内包された筒状の包装袋であって、前記枠体に内容物を挿入し、該枠体の蓋部を閉じると共に、上方の端部ｈを接着または融着し密封したことを特徴とする再封機能を有する包装体。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00737197A JP3948040B2 (ja) | 1997-01-20 | 1997-01-20 | 再封機能を有する包装体 |
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| JP3948040B2 true JP3948040B2 (ja) | 2007-07-25 |
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- 1997-01-20 JP JP00737197A patent/JP3948040B2/ja not_active Expired - Fee Related
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