JP3944310B2 - 容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開口部を有する容器の開口部をシール部材を用いて封止し、前記容器の使用時に開口部を開封できる容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上述した容器として、たとえば、画像形成装置において、現像剤容器と共に現像装置及びクリーニング装置等が一体化して構成されるプロセスカートリッジが知られている。このようなプロセスカートリッジは現像剤を使い切った時点で廃棄されることが多く、環境問題、省資源及びコストダウンの観点などから、プロセスカートリッジを再使用することが課題となっている。このような課題に対し、たとえば、特開平4−243282(以下、公知例1とする)、特開平4−136877(以下、公知例2とする)、特開平4−139467(以下、公知例3とする)、特開平5−224529(以下、公知例4とする)で、使用済みのプロセスカートリッジを再生できるプロセスカートリッジが開示されている。
上記公知例1では、プロセスカートリッジに組み込まれている現像装置に抜き差し自在に抜き差し板を設け、該現像装置の開口を覆う抜き差し板のトナー供給用開口の周縁にシール部材を接着して封止する。使用時には、抜き差し板に接着されたシール部材を剥がし、開口を開封する。再使用時には、使用済みの抜き差し板を引き抜き、新たな抜き差し板にシール部材を接着し、この抜き差し板を現像装置に差し込むようになっている。
また、公知例2では、板材の外周部にパッキン材を貼着すると共にトナー供給口にシール部材を溶着し、この板材をプロセスカートリッジに嵌合して開口を封止し、使用時には、上記板材に溶着されたたシール部材を剥がし、開口を開封する。再使用時には、使用済みの板材を引き抜いて、新しくシール部材が溶着された板材をプロセスカートリッジに差し込むようようになっている。
公知例3では、板材の外周部にパッキン材を貼着し、この板材をプロセスカートリッジに嵌合して開口を封止し、使用時には、前記プロセスカートリッジから板材を外し、開口を開封する。再使用時には、使用済みの板材を引き抜き、新たな板材をプロセスカートリッジに差し込むようになっている。
さらに、公知例4では、現像剤容器本体に、シールフィルムで開口部を熱溶着した蓋体と、現像器とを積み重ねた状態で現像剤容器本体に回動自在に取着されたホルダで一体的に係合固定する画像形成装置の現像剤収納容器であり、使用時には、上記蓋体に熱溶着されたシールフィルムを剥がし、開口を開封する。再使用時には、使用済みの蓋体を取り外し、新たな蓋体にシールフィルムを溶着するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した公知例1では、シール部材の抜き差し板への接着が熱溶着である場合、該抜き差し板の変形で再使用できない虞がある。また、プロセスカートリッジに抜き差し板を差し込むときに、該抜き差し板からシール部材が剥がれたり、該抜き差し板の差し込み方向奥側の端部がプロセスカートリッジ内で引っかかり、差し込みが不十分になる虞がある。
また、上述した公知例2では、シール部材を板材に熱溶着等で接着するため、板材に変形が生じ、板材を再使用することができない虞がある。また、プロセスカートリッジに板材を差し込むときに、該板材からシール部材が剥がれたり、板材の差し込み方向奥側のパッキン材が引っかかり、差し込みが不十分になる虞がある。さらに板材がプロセスカートリッジから抜け出ることを防止する手段がなく、シール部材を板材から引き剥がすに伴って、板材も抜き出てしまう虞がある。
また、公知例3では、引き抜かれた板材が破棄され、該板材を再使用できない虞がある。板材の引き抜き後に、板材の厚さの隙間ができるため、引き抜き開口部からトナーが漏れる可能性がある。この場合、板材の厚さを薄くすればよいが、あまり薄いと、差し込むことが困難となる。プロセスカートリッジに板材を差し込むときに、該板材からシール部材が剥がれたり、また板材の差し込み方向奥側のパッキン材が引っかかり、差し込みが不十分になる虞がある。
上述した公知例4では、上記シールフィルムを蓋体に熱溶着して接着しているため、蓋体に変形が生じ、該蓋体を再使用することができない虞がある。また、現像剤容器本体、蓋体及び現像器とからなるため構成が複雑となり、その分解及び組立に伴う時間を要すると共に破損する可能性があり、部品数が多い分コスト高となる虞もある。
【0004】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、簡単な構成で、再使用するための再生が容易であると共に、廃棄される部材が少なく、かつコストがかからず、さらに環境を汚染しない材質で構成された再使用可能な容器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、開口部を有する容器と、前記開口部を封止するためのシート状部材と、前記シート状部材とは別体であって、前記開口部に対応する第2の開口部を有し、かつ前記容器に嵌脱自在な板状部材と、前記シート状部材及び前記板状部材が前記容器にセットされた状態で、前記容器の開口部に前記シート状部材を押圧する弾性力を発揮し得るように、前記板状部材に貼着された弾性シール部材とを備え、前記弾性シール部材を前記容器の開口部の回り全周にわたるように設け、該弾性シール部材の弾性力で前記第1の開口部に前記シート状部材を押圧して、前記開口部を封止したことを特徴とするものである。
この容器では、弾性シール部材が、容器の開口部にシート状部材を押圧して、前記開口部をシート状部材で封止することで、前記開口部にシート状部材を溶着等で接着することなく、該シート状部材とシール部材とを別体にできる。
この容器では、容器に板状部材が嵌脱自在で、該板状部材に弾性シール部材が貼着されている。この弾性シール部材がシート状部材を開口部に押圧し、開口部を封止することで、板状部材とシート状部材とが別体にできる。
そして、容器の開口部に対応する第2の開口部を板状部材が有するので、シート状部材のみ容器開口部から取り去れば、板状部材を容器に取り去ることなく、容器の開口部を開放することができる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の容器において、前記容器に前記板状部材が通過するための通過開口部を設け、前記板状部材が前記通過開口部から前記容器に摺動して嵌脱されることを特徴とするものである。
この容器では、板状部材は容器の通過開口部から容器に摺動して嵌脱され、板状部材の容器からの嵌脱のための機構が簡単である。
請求項3の発明は、請求項2の容器において、前記通過開口部を介して前記シート状部材を前記容器に通過させるようにし、前記シート状部材を前記通過開口部を介して容器から取り出した状態で、前記弾性弾性シール部材でシート状部材の厚み分の塞ぐようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3の容器において、前記シート状部材を前記容器から抜脱するときに、前記板状部材が前記容器から抜けでることを防止する抜け防止手段を設けたことを特徴とするものである。
この容器では、シート状部材を容器から抜脱するときに、板状部材が容器から抜けでることを防止する抜け防止手段を設け、シート状部材だけを抜くことができ、かつ、弾性シール部材が開口部に隙間が生じないように当接する。
【0010】
請求項5の発明は、請求項4の容器において、前記抜け防止手段は、前記板状部材が前記容器に嵌合されているときの該容器から前記弾性シール部材への押圧力の反発力で、前記容器に係合させるために前記板状部材に設けた突起部であることを特徴とするものである。
この容器では、弾性シール部材の反発力で、容器に板状部材の突起部を係合させ、機構が簡単であると共に、ネジ止め等の他の部材を必要としない。
【0011】
請求項6の発明は、請求項3の容器において、前記板状部材に、その摺動方向に略垂直な平面部を設けたことを特徴とするものである。
この容器では、板状部材に設けられた平面部を使って、板状部材の容器へ嵌脱ができる。
【0012】
請求項7の発明は、請求項3の容器において、前記シート状部材を前記容器に嵌合した後に、前記板状部材を前記容器に嵌合したことを特徴とするものである。
この容器では、容器にシート状部材を嵌合した後に、板状部材を嵌合し、この板状部材に貼着された弾性シール部材はシート状部材に沿って容器内に押圧されて嵌入される。
【0013】
請求項8の発明は、請求項1ないし7いずれかの容器において、前記シート状部材が前記開口部全体を覆ったことを確認する確認手段を設けたことを特徴とするものである。
この容器では、シート状部材が開口部全体を覆ったことを確認する確認手段を設け、該確認手段でシート状部材が開口部を覆ったことを確認できる。
【0014】
請求項9の発明は、請求項8の容器において、前記確認手段は、前記容器との位置関係を示すための前記シート状部材に付されたマーキングであることを特徴とするものである。
この容器では、確認手段は、容器との位置関係を示すシート状部材に付されたマーキングであり、このマーキングでシート状部材が開口部全体を覆ったことを確認できる。
【0015】
請求項10の発明は、請求項1ないし7いずれかの容器において、前記弾性シール部材の前記シート状部材との接触摺動面は、低い摩擦係数であることを特徴とするものである。
この容器では、弾性シール部材のシート状部材と接触する接触摺動面は摩擦係数が低く、シート状部材を容器から抜脱するとき、シート状部材は接触摺動面との間の摺動抵抗が小さい。
【0016】
請求項11の発明は、請求項10の容器において、前記弾性シール部材を、発泡ポリウレタンで形成し、かつ前記触摺動面に、ポリエステルフィルムを貼着したことを特徴とするものである。
この容器では、発泡ポリウレタンで形成された弾性シール部材のシート状部材と接触する接触摺動面に貼着されたポリエステルフィルムは摩擦係数が低く、シート状部材を容器から抜脱するとき、シート状部材は接触摺動面との間で低抵抗である。
【0017】
請求項12の発明は、請求項1ないし7何れかの容器において、前記シート状部材を紙、または、自然分解樹脂で形成したことを特徴とするものである。
この容器では、シート状部材は紙、または、自然分解樹脂で形成され、廃棄部材が自然分解できる。
【0018】
請求項13の発明は、請求項1ないし12のいずれかの再使用可能な容器において、該容器は、少なくともトナーを含む現像剤を収容する現像剤容器であることを特徴とするものである。
この容器は、少なくともトナーを含む現像剤を収容する現像剤容器で、弾性シール部材が、シート状部材を現像剤容器の開口部に押圧して封止することにより、前記開口部にシート状部材が溶着等で接着されていないと共に、シート状部材とシール部材とが別体である。
【0019】
請求項14の発明は、請求項1ないし13のいずれかの容器において、前記容器は現像剤容器と現像装置本体とを一体化してなる現像装置を含んで構成され、画像形成装置本体に対して着脱されるプロセスカートリッジであることを特徴とするものである。
この容器は、プロセスカートリッジであり、弾性シール部材が、シート状部材を現像剤容器の開口部に押圧して封止することで、シート状部材が開口部に溶着されることなく、シート状部材とシール部材とが別体である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を現像剤容器と現像装置本体とを一体化してなる現像装置を含んで構成され、画像形成装置本体に対して着脱されるプロセスカートリッジに適用した実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの斜視図であり、図2は、図1におけるプロセスカートリッジを3つに分解した分解図であり、図3は図1におけるプロセスカートリッジの一部断面を含む斜視図である。
再使用可能な容器としてのプロセスカートリッジ1のカートリッジケースは下部ケース2及び上部ケース3からなり、これらの下部ケース2と上部ケース3とが超音波溶着により一体化して形成されている。
上記下部ケース2の底部には、ほぼ平行で、ほぼ同じ高さの下突部5、5が列設されており、これら下突部5,5の間には下溝部6が形成されている。下部ケース2内は下溝部6で分けられおり、一方は、アジテータ7が回転自在に支持され、現像剤としてのトナーを収容するトナー収容部となっており、他方は、現像ローラ8が回転可能に支持されている現像部となっている。上記アジテータ7と現像ローラ8とにはそれぞれギヤ7aとギヤ8aが接続されている。
なお、現像ローラ8の両端部等にも不図示のシール部材が貼付され、隙間からのトナー漏れを防止している。
上記下部ケース2の側面部2aには、上下方向に長い長方形状の開口部9が設けられており、該開口部9の下端は溝部6の下端と段差なく接続されている。
一方、前記上部ケース3には、下部ケース2の下突部5、5とそれぞれ対応し、平行で、ほぼ同じ高さの上突部10、10が列設されており、これら上突部10、10の間には、上溝部11が形成されている。これらの下溝部6と上溝部11とは、上部ケース3と下部ケース2とを溶着で一体的に形成したとき、上下位置でほぼ平行となっている。また、下部ケース2のトナー収容部側下突部5、上部ケース3のトナー収容部側上突部10、側面部の突部2d及び側面部2aの開口部9側縁部とが開口部12を形成している。
上部ケース3の現像ローラ8側には現像ブレードブラケット13が不図示のねじで固定されており、該ブレードブラケット13には現像ブレード13aが接着されている。この現像ブレードブラケット13の左右には、シール部材15が貼付されており、トナーの漏れを防止している。なお、8bは現像ギャップコロである。
また、シート状部材16は長方形状で、たとえば紙又は、自然分解樹脂等からなり、前記開口部9から差し込んで先端部が下部ケース2の側面部に当接した状態で、他端部が開口部9からやや突出する長さとなっており、開口部9から突出した所定位置に確認用マーキング16aが付けられている。
【0021】
図4は、ガイド部材、弾性シール部材及び低抵抗材料について説明する説明図である。
ガイド部材17は所定厚さを有する長方形状の板材となっており、該板材には長方形状のトナー供給用開口部17eが設けられている。該開口部17eは前記開口部12とほぼ同じ大きさとなっている。前記ガイド部材17の一端は、平面視においてL字状に折曲された折曲部17aが形成され、該折曲部17aの矢印A方向の手前側は押込側平面部17b、その反対側は引抜側平面部17cとそれぞれなっている。ガイド部材17の開口部17e端部と折曲部17aとの間には、平面視で、下ケース2の側面部2aにほぼ平行する係止面と、側面部2aに所定の傾斜角度の傾斜面とを有する突起部17dが突設されている。
上記ガイド部材17のシート状部材押圧側には弾性シール部材18が貼設されている。該弾性シール部材18は所定厚さの長方形状で、たとえば、発泡ポリウレタンで形成され、ガイド部材17の開口部17eとほぼ同じ大きさの開口部18aが設けられている。
前記弾性シール部材18には低抵抗部材19が貼着されており、該抵抗部材19は所定厚さの長方形状シートで、たとえば、ポリエステルフィルムで形成され、ガイド部材17の開口部17eにほぼ同じ大きさ開口部19aが設けられている。この低抵抗部材19は、シート状部材16との摩擦を減少させ、ガイド部材17をプロセスカートリッジに嵌入しやすくするものである。
なお、ガイド部材17、シール部材18及び低抵抗部材19の厚さは上記下溝部6と上溝部11の溝幅よりも大きくなっている。
【0022】
ついで、プロセスカートリッジの使用開始時の動作、及び再生時の動作について説明する。
図5(a)は、未使用のプロセスカートリッジ1で、シート状部材16が嵌入されている状態を示す断面図である。図5(b)は、図5(a)の状態のプロセスカートリッジ1から、シート状部材16を抜いた状態を示す断面図である。
トナーを使用するためにシート状部材10の開口部9からの延出部分を矢印B方向に引き抜きぬくと、図5(b)で示すように弾性シール部材18が圧縮された状態からシート状部材16の厚さ分だけ元に戻って、開口部12の周囲全体に圧着して、隙間が塞がれる。この状態で、開口部12と、開口部17eが連通し、トナーが現像ローラ8に供給可能となる。
なお、このとき、ガイド部材17にはシート状部材16の引き抜き力が作用するが、ガイド部材17の突起部17dが側面部2aの係合端部2bに係合し、その移動が阻止される。
プロセスカートリッジ1は現像を繰り返し、トナー収容部内にトナーがなくなると、トナーが無くなったプロセスカートリッジ1は画像形成装置本体から取り外され、取り外されたプロセスカートリッジ1は再使用するために再生される。
以下、プロセスカートリッジの再使用のための再生について説明する。
【0023】
図6(a)は、ガイド部材17をプロセスカートリッジ1の開口部9から抜き出している状態を説明する断面図である。図6(b)は、ガイド部材17の突起部17dの一部がプロセスカートリッジ1本体内の開口部から出ている状態を説明する断面図である。図6(c)は、プロセスカートリッジ1本体からガイド部材17を外した後の状態を説明する断面図である。
まず、ガイド部材17の折曲部17a端部を、図6(a)に示すように、矢印C方向に押圧していき、弾性シール部材18が圧縮されてガイド部材17の突起部17dを下部ケース2の係合端部2bから外すことができる位置まで移動する。続いて、ガイド部材17の折曲部17a端部を、図6(b)に示すように、矢印B方向に引っ張ると、ガイド部材17は下部ケース2の側面の開口部9から抜き出される。さらに、ガイド部材17の平面部17cを引くと、ガイド部材17のプロセスカートリッジ1本体内の部分が開口部9からでてくる。
そして、プロセスカートリッジ1本体からガイド部材17を外した後で、図6(c)に示す状態で、プロセスカートリッジ1本体内部の残留トナーの清掃を行う。
【0024】
図7(a)は、プロセスカートリッジ1本体に未使用のシート状部材16を開口部9から上下溝部11、6に沿って嵌入した状態を説明する断面図である。図7(b)は、シート状部材16の嵌入方向先端が下部ケース2側面に当接している状態を示す断面図である。図7(c)はガイド部材17の突起部17dがプロセスカートリッジ1本体の側面部2aの係合端部2bに係合された状態を示す断面図である。図7(d)は、ガイド部材17の嵌入方向先端が下部ケース2の側面に当接した状態を示す断面図である。
まず、未使用のシート状部材16を開口部9から上下溝部11、6に沿って図中矢印A方向に嵌入する(図7(a)参照)。シート状部材16の嵌入方向先端が下部ケース2の側面に当接すると(図7(b)参照)、シート状部材16のマーキング16aが下部ケース2の側面部2aに到達する、これにより、シート状部材16が開口部12を覆って、開口部12を封止できる位置まで挿入されたことが確認される。このシート状部材16は、ガイド部材17が嵌入されていない状態で、図中矢印A方向から嵌入するので、開口部13の端部に引っかかることなくスムーズに挿入できる。
ついで、ガイド部材17を開口9を通って上下溝部11、6に嵌合し、図中矢印A方向から、ガイド部材17の平面部17bを押圧し、該ガイド部材17を摺動していくと、低抵抗部材19は開口部12からシート状部材16を介して押圧され、弾性シール部材18が圧縮されながら挿入される。そして、ガイド部材17の突起部17dの斜面部が側面部2aの係合端部2bに押圧され、弾性シール部材18が圧縮されながら、該係合端部2bを越えると、この圧縮された弾性シール部材18の反発力で突起部17dが側面部2aの係合端部2bに係止され(図7(c)参照)、かつ、ガイド部材17の嵌入方向先端が下部ケース2側面に当接し(図7(d)参照)、プロセスカートリッジ1本体に装着完了となる。前記ガイド部材17がプロセスカートリッジ本体1に装着された状態で、圧縮された弾性シール部材18はシート状部材16を開口部12のトナー収容部側下突部5の側面、トナー収容部側上突部10の側面、突部2dの側面及び開口部9の側面を押圧して、封止する。
ここで、プロセスカートリッジの不図示のトナー充填口からトナーが充填されると、該プロセスカートリッジの再生は完了する。
(以下、余白)
【0025】
また、図8(a)、(b)は、プロセスカートリッジの再生時に誤ってガイド部材17をシート状部材16よりも先に嵌入した場合の不具合の状態を説明する説明図である。ガイド部材17を矢印A方向から開口部9を通って、上下溝部11、6に嵌合すると、弾性シール部材18の嵌入方向奥側端部が開口部13の縁部に引っかかりガイド部材17の嵌入が妨げられると共に、シート状部材18を破損し、場合によってはガイド部材17が下部ケース2の奥側側面に達しないことがある。また、ガイド部材17が嵌入された場合でも、図8(b)に示すように、ガイド部材17の奥側端部が弾性シール部材18で、開口部13側に押圧されているので開口部12の縁部に引っかかって、シート状部材16の先端部が挫屈してしまい、開口部12を完全に封止できない。
この場合、シート状部材16の座屈している状態が目視できないため、シート状部材16をマーキング11の位置まで嵌入しても、該シート状部材16が開口部12を封止できているか確認できず、再生後のプロセスカートリッジ1のトナー漏れを起こすことがありえる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、弾性シール部材が、容器の開口部にシート状部材を押圧して、前記開口部をシート状部材で封止することで、前記開口部にシート状部材を溶着等で接着することなく、該シート状部材とシール部材とを別体にできるので、シート状部材を交換して開口部を封止でき、容器の再生が容易であるると共に、廃棄される部材がシート状部材と少なくコストダウンを図ることができる。更に、容器に板状部材が嵌脱自在で、この板状部材に貼着されている弾性シール部材がシート状部材を開口部に押圧し、開口部を封止することによって、板状部材とシート状部材とが別体にできるので、容器の再生のために容器を分解せずに、容器及び板状部材を再使用することができると共に、廃棄される部材が少なく、かつコストがかからない。更に、容器の開口部に対応する第2の開口部を板状部材が有するので、シート状部材のみ容器開口部から取り去れば、板状部材を容器に取り去ることなく、容器の開口部を開放することができる。
【0029】
特に、請求項2あるいは3の発明によれば、板状部材は容器の通過開口部から容器に摺動して嵌脱され、板状部材の容器からの嵌脱のための機構が簡単であるので、容器から板状部材の嵌脱が容易にできるという優れた効果がある。
【0030】
請求項4の発明によれば、シート状部材を容器から抜脱するときに、板状部材が容器から抜けでることを防止する抜け防止手段を設け、シート状部材だけを抜くことができ、かつ、弾性シール部材が開口部に隙間が生じないように当接するので、容器内の内容物が漏れでることがないという優れた効果がある。
【0031】
請求項5の発明によれば、弾性シール部材の反発力で、容器に板状部材の突起部を係合させ、機構が簡単であると共に、ネジ止め等の他の部材を必要としないので、コストの低減が図れ、板状部材の容器からの嵌脱が極めて容易にできるという優れた効果がある。
【0032】
請求項6の発明によれば、板状部材に設けられた平面部で、板状部材の容器へ嵌脱ができるので、容器から板状部材を嵌脱するための特別の工具等を必要としないと共に、容器の再生が効率よくできるという効果がある。
【0033】
請求項7の発明によれば、容器にシート状部材を嵌合した後に、板状部材を嵌合し、この板状部材に貼着された弾性シール部材はシート状部材に沿って容器内に押圧されて嵌入されるので、弾性シール部材が開口部のエッジ等で引っかかりシート状部材が剥がれたり、痛めたりすることなく、スムーズに嵌入できるという効果がある。
【0034】
請求項8の発明によれば、シート状部材が開口部全体を覆ったことを確認する確認手段を設け、該確認手段でシート状部材が開口部を覆ったことを確認できるので、シート状部材が開口部全体を覆ってないことによる容器内の内容物の漏れを防止できるという効果がある。
【0035】
請求項9の発明によれば、確認手段は、容器との位置関係を示すシート状部材に付されたマーキングであり、このマーキングでシート状部材が開口部全体を覆ったことを確認できるので、容器とシート状部材との間から内容物が漏れるのを防止できるという効果がある。
【0036】
請求項10及び11の発明によれば、弾性シール部材のシート状部材と接触する接触摺動面は摩擦係数が低く、シート状部材を容器から抜脱するとき、シート状部材は接触摺動面との間で低抵抗であるので、抜脱する力をそれ程要せず、摺動性が向上するという効果がある。
【0037】
とくに、請求項12の発明によれば、シート状部材は紙、または、自然分解樹脂で形成され、廃棄部材が自然分解できるので、環境の汚染を防止できるという効果がある。
【0038】
とくに、請求項13の発明によれば、容器は少なくともトナーを含む現像剤を収容する現像剤容器で、弾性シール部材が、シート状部材を現像剤容器の開口部に押圧して封止することにより、前記開口部にシート状部材が溶着等で接着されていないと共に、シート状部材とシール部材とが別体であるので、シート状部材を交換するだけで現像剤容器が再生ができ、廃棄される部材が少なく、かつコストがかからないという優れた効果がある。
【0039】
とくに、請求項14の発明によれば、容器は現像剤容器と現像装置本体とを一体化してなる現像装置を含んで構成され、画像形成装置本体に対して着脱されるプロセスカートリッジであり、弾性シール部材が、シート状部材を現像剤容器の開口部に押圧して封止することで、シート状部材が開口部に溶着されることなく、シート状部材とシール部材とが別体であるので、シート状部材を交換するだけで現像剤容器が再生ができ、廃棄される部材が少なく、かつコストがかからないという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロセスカートリッジの斜視図。
【図2】同図1におけるプロセスカートリッジを3つに分解した分解図。
【図3】同図1におけるプロセスカートリッジの一部断面を含む斜視図。
【図4】同ガイド部材、弾性シール部材及び低抵抗材料について説明する説明図。
【図5】(a)同未使用のプロセスカートリッジにシート状部材が装着されている状態を示す断面図。
(b)同図5(a)の状態のプロセスカートリッジから、シート状部材を抜いた状態を示す断面図。
【図6】(a)同ガイド部材をプロセスカートリッジ本体内の開口部から抜き出している状態を説明する断面図。
(b)同ガイド部材の係合部の一部がプロセスカートリッジ本体内の開口部から出ている状態を説明する断面図。
(c)同プロセスカートリッジ本体からガイド部材を外した後の状態を説明する断面図。
【図7】(a)同プロセスカートリッジ本体に未使用のシート状部材を開口部から上下溝部に沿って嵌入した状態を説明する断面図。
(b)同シート状部材の挿入方向先端が下部ケースの側面に当接している状態を示す断面図。
(c)同ガイド部材の係合部がプロセスカートリッジ本体の側面部の端部に係止された状態を示す断面図。
(d)同ガイド部材の挿入方向先端が下部ケースの側面に当接した状態を示す断面図。
【図8】(a)及び(b)同プロセスカートリッジの再生時にガイド部材をシート状部材よりも先に挿入した場合の不具合の状態を説明する説明図。
【符号の説明】
1 プロセスカートリッジ
2 下部ケース
2a 側面部
2b 係合端部
3 上部ケース
6 下溝部
9 開口部
11 上溝部
12 開口部
16 シート状部材
16a マーキング
17 ガイド部材
17a 折曲部
17b 平面部
17c 平面部
17d 突起部
17e 開口部
18 弾性シール部材
19 低抵抗部材
Claims (14)
- 開口部を有する容器と、
前記開口部を封止するためのシート状部材と、
前記シート状部材とは別体であって、前記開口部に対応する第2の開口部を有し、かつ前記容器に嵌脱自在な板状部材と、
前記シート状部材及び前記板状部材が前記容器にセットされた状態で、前記容器の開口部に前記シート状部材を押圧する弾性力を発揮し得るように、前記板状部材に貼着された弾性シール部材とを備え、
前記弾性シール部材を前記容器の開口部の回り全周にわたるように設け、該弾性シール部材の弾性力で前記第1の開口部に前記シート状部材を押圧して、前記開口部を封止したことを特徴とする容器。 - 請求項1の容器において、
前記容器に前記板状部材が通過するための通過開口部を設け、
前記板状部材が前記通過開口部から前記容器に摺動して嵌脱されることを特徴とする容器。 - 請求項2の容器において、
前記通過開口部を介して前記シート状部材を前記容器に通過させるようにし、
前記シート状部材を前記通過開口部を介して容器から取り出した状態で、前記弾性弾性シール部材でシート状部材の厚み分の塞ぐようにしたことを特徴とする容器。 - 請求項3の容器において、
前記シート状部材を前記容器から抜脱するときに、前記板状部材が前記容器から抜けでることを防止する抜け防止手段を設けたことを特徴とする容器。 - 請求項4の容器において、
前記抜け防止手段は、前記板状部材が前記容器に嵌合されているときの該容器から前記弾性シール部材への押圧力の反発力で、前記容器に係合させるために前記板状部材に設けた突起部であることを特徴とする容器。 - 請求項3の容器において、
前記板状部材に、その摺動方向に略垂直な平面部を設けたことを特徴とする容器。 - 請求項3の容器において、
前記シート状部材を前記容器に嵌合した後に、前記板状部材を前記容器に嵌合したことを特徴とする容器。 - 請求項1ないし7いずれかの容器において、
前記シート状部材が前記開口部全体を覆ったことを確認する確認手段を設けたことを特徴とする容器。 - 請求項8の容器において、
前記確認手段は、前記容器との位置関係を示すための前記シート状部材に付されたマーキングであることを特徴とする容器。 - 請求項1ないし7いずれかの容器において、
前記弾性シール部材の前記シート状部材との接触摺動面は、低い摩擦係数であることを特徴とする容器。 - 請求項10の容器において、
前記弾性シール部材を発泡ポリウレタンで形成し、かつ前記接触摺動面に、ポリエステルフィルムを貼着したことを特徴とする容器。 - 請求項1ないし7何れかの容器において、
前記シート状部材を紙、または、自然分解樹脂で形成したことを特徴とする容器。 - 請求項1ないし12のいずれかの容器において、
該容器は、少なくともトナーを含む現像剤を収容する現像剤容器であることを特徴とする容器。 - 請求項1ないし13のいずれかの容器において、
前記容器は現像剤容器と現像装置本体とを一体化してなる現像装置を含んで構成され、
画像形成装置本体に対して着脱されるプロセスカートリッジであることを特徴とする容器。
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