JP3942578B2 - 燃料電池 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池に関する。
近年、エネルギー変換効率が高く、かつ、発電反応により有害物質を発生しない燃料電池が注目を浴びている。こうした燃料電池の一つとして、100℃以下の低温で作動する固体高分子型燃料電池が知られている。
固体高分子型燃料電池は、電解質膜である固体高分子膜を燃料極と空気極との間に配した膜電極接合体(以下、MEAとも呼ぶ。)を基本構造とし、燃料極に水素を含む燃料ガス、空気極に酸素を含む酸化剤ガスを供給し、以下の電気化学反応により発電する装置である。
燃料極:H2→2H++2e-(1)
空気極:1/2O2+2H++2e-→H2O(2)
燃料極においては、供給された燃料中に含まれる水素が上記式(1)に示されるように水素イオンと電子に分解される。このうち水素イオンは固体高分子電解質膜の内部を空気極に向かって移動し、電子は外部回路を通って空気極に移動する。一方、空気極においては、空気極に供給された酸化剤ガスに含まれる酸素が燃料極から移動してきた水素イオンおよび電子と反応し、上記式(2)に示されるように水が生成する。このように、外部回路では燃料極から空気極に向かって電子が移動するため、電力が取り出される。
また、燃料極および空気極の外側にセパレータが設けられる。燃料極側のセパレータには燃料ガス流路が設けられており、燃料極に燃料ガスが供給される。同様に、空気極側のセパレータにも酸化剤ガス流路が設けられ、空気極に酸化剤ガスが供給される。また、これらのセパレータ間には、電極を冷却するための冷却水の流路が設けられる。
ここで、燃料電池を家庭に普及させるためには、小型、軽量でかつ出力特性および安定性が高いことが求められる。そこで、セパレータを介してこのような燃料電池を積層した燃料電池スタックについて検討がなされている(特許文献1)。特許文献1には、セパレータに形成される流路の平面配置を工夫することにより、燃料電池の特性を向上させることが記載されている。ところが、従来の燃料電池スタックでは、安定的な出力の発揮の観点において改良の余地があった。
特開2001−57219号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料電池の出力を安定させる技術を提供することにある。
本発明者は、燃料電池の出力を安定的に発揮させるという観点から鋭意検討を重ねた。その結果、燃料電池のセパレータの表面に形成された流路の深さ方向に向かってMEAがはみ出すことにより、流路の延在方向に垂直な断面積の大きさが流路間でばらつくという現象を見出した。この現象について、図9〜図11を参照して説明する。
図9〜図11は、MEAの両面を2枚のセパレータで挟持した様子を模式的に示す断面図である。図9において、MEA60には、第一のセパレータ62および第二のセパレータ64の両側から圧力が印加される。ここで、第一のセパレータ62において、流路66が形成された領域では、圧力から解放されている。このため、流路66が形成された領域では、MEA60に図中上方向からの圧力が印加されておらず、MEA60が図中上方向にはみ出し、流路66中にMEAの侵出部68が形成される。そして、侵出部68の大きさが流路66ごとにばらつくと、流路66の断面積にばらつきが生じる。侵出部68の断面積が大きいほど、反応ガスの供給に有効な流路66の断面積が減少するため、流路抵抗が大きくなり、反応ガスが流れにくく、反応ガスの安定的な供給が困難となることが見出された。
ここで、特許文献1の従来技術の項には、図8に示したように、単セルの両面に設けられた2枚のセパレータのそれぞれに等間隔の流路が形成され、流路同士が対向して配置された構成の燃料電池が記載されている(特許文献1、図8)。ところが、本発明者が検討した結果、このように、2枚のセパレータの流路の間隔が等しく、流路同士が対向して配置されている場合、電極の突出する度合いが大きいため、断面積のばらつきが生じやすかった。
一方、燃料ガスおよび空気のそれぞれを所望の流量で供給する方法として、2枚のセパレータの流路の間隔を異ならせることも考えられる。ところが、流路の間隔が燃料ガス側と空気側とで異なる場合、通常の設計では、一方のセパレータに形成された流路が、図10に示したように、他方のセパレータの流路に対向する場合、図9に示したように、他方のセパレータの流路以外の領域に対向する場合、および、図11に示したように、他方のセパレータの流路の一部に対向する場合とが生じる。このため、流路を被覆する電極に加わる圧力にばらつきが生じやすく、電極の突出の度合いにばらつきが生じていた。したがって、この場合にも、断面積のばらつきが生じやすかった。
また、本発明者が検討した結果、以上のように、セパレータに設けられた流路の断面積にばらつきが生じると、MEAの全面に燃料ガスまたは空気を安定的に供給することができず、燃料電池の出力の安定化を妨げることがわかった。そこで、本発明者は、流路の断面積にばらつきが生じることを抑制すべく検討を行い、本発明に至った。
本発明によれば、電解質および該電解質の両面に配設された一対の電極を含む膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持する第一のセパレータおよび第二のセパレータと、を有し、前記第一のセパレータには、前記膜電極接合体との当接面に対し凹状に形成された複数の凹部からなる第一の流路が設けられ、前記第二のセパレータには、前記膜電極接合体との当接面に対し凹状に形成された複数の凹部からなる第二の流路が設けられ、前記第一のセパレータの前記凹部が、前記膜電極接合体を介して前記第二のセパレータの前記当接面に対向し、前記第二のセパレータの前記凹部が、前記膜電極接合体を介して前記第一のセパレータの前記当接面に対向していることを特徴とする燃料電池が提供される。
本発明の燃料電池は、膜電極接合体が、これに当接して設けられた第一のセパレータおよび第二のセパレータにより挟持された構成となっている。そして、第一のセパレータの凹部が第二のセパレータの当接面に対向し第二のセパレータの凹部が、第一のセパレータの当接面に対向した構成である。第一のセパレータに設けられた凹部と第二のセパレータに設けられた凹部とが対向しない構成となっている。このため、膜電極接合体が凹部にはみ出す度合いにばらつきが生じることが抑制される。よって、流路の断面積が膜電解質接合体の侵入によりばらつくことを好適に抑制できる。したがって、第一の流路および第二の流路中を移動する流体の流量のばらつきを抑制することができる。このため、燃料電池を安定的に運転することができる。
本発明の燃料電池において、前記第一の流路を構成する複数の前記凹部および前記第二の流路を構成する複数の前記凹部は、一方向に延在して互いに平行に設けられた構成とすることができる。
また、本発明の燃料電池において、前記第一のセパレータおよび前記第二のセパレータは、それぞれ、互いに平行な複数の凹部からなる直線流路を有してもよい。
流路が直線の場合、電極の突出により生じる流路の断面積のばらつきによって流路間でガス供給量にぶれが生じやすかった。特許文献1に記載の燃料電池のように、流路に角部が存在する場合、角部と直線領域とでは流路の断面積が異なるため、膜電極接合体が侵出することによる流路の断面積のばらつきの寄与が比較的小さい。これに対し、一方向に延在する直線流路の場合には、膜電極接合体がはみ出すことによる流路の断面積のばらつきの影響が、流路中を移動する流体の供給量に顕著な影響を与える。
本発明の構成によれば、第一の流路が他のセパレータの流路以外の平面に対向する構成である。このため、流路が直線である場合に、流路の断面積のばらつきを好適に抑制することができる。このため、膜電極接合体の全面に流体を安定的に供給することができる。よって、燃料電池の出力を安定的に発揮させることができる。
本発明の燃料電池において、前記第一の流路を構成する複数の前記凹部および前記第二の流路を構成する複数の前記凹部がそれぞれ略同一の断面形状を有し、それぞれが一定の間隔で形成されてもよい。こうすることにより、膜電極接合体の全面に、所望の量の流体を安定的に供給することができる。
本発明の燃料電池において、前記第一の流路の間隔と前記第二の流路の間隔が異なる構成とすることができる。こうすることにより、第一のセパレータおよび第二のセパレータのそれぞれの側にある電極に、それぞれ所望の量の流体を安定的に供給することができる。このため、燃料電池の出力特性をさらに向上させることができる。
本発明の燃料電池において、前記第一の流路を構成する前記凹部の深さが、前記第一の流路を構成する前記凹部の幅以上であってもよい。こうすることにより、第一の流路の深さ方向における電極のはみ出しの割合を低減させることができる。このため、電極がはみ出すことによる流路の断面積の減少を好適に抑制することができる。よって、燃料電池の出力をさらに安定化することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を、方法、装置の間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
以上説明したように本発明によれば、燃料電池の出力を安定させることができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。まず、本実施の形態に係る固体高分子型燃料電池について説明する。なお、本明細書において、燃料ガスと酸化剤ガスをあわせて適宜「反応ガス」と呼ぶ。
図1は、本発明の実施の形態に係る燃料電池100の断面構造を模式的に示す図である。燃料電池100は平板状のセル50を備え、このセル50の両側にはセパレータ34およびセパレータ36が設けられる。この例では一つのセル50のみを示すが、セパレータ34やセパレータ36を介して複数のセル50を積層して、燃料電池100が構成されてもよい。セル50は、固体高分子電解質膜20、燃料極22および空気極24とを有する。セル50は、図9のMEA60に相当する。燃料極22および空気極24を「ガス拡散電極」と呼んでもよい。燃料極22は、積層した触媒層26およびガス拡散層28を有し、同様に空気極24も、積層した触媒層30およびガス拡散層32を有する。燃料極22の触媒層26と空気極24の触媒層30は、固体高分子電解質膜20を挟んで対向するように設けられる。
燃料極22側に設けられるセパレータ34には燃料極に対向する一方の面に燃料極側ガス流路38が設けられており、この燃料極側ガス流路38を通じてセル50に燃料ガスが供給される。同様に、空気極24側に設けられるセパレータ36にも空気極側ガス流路40が設けられ、この空気極側ガス流路40を通じてセル50に酸化剤ガスが供給される。具体的には、燃料電池100の運転時、燃料極側ガス流路38から燃料極22に燃料ガス、例えば水素ガスが供給され、空気極側ガス流路40から空気極24に酸化剤ガス、例えば空気が供給される。ここで、燃料極側ガス流路38は、セパレータ36の空気極側ガス流路40の形成されていない領域に対向し、空気極側ガス流路40は、セパレータ34の燃料極側ガス流路38の形成されていない領域に対向している。
これにより、セル50内で発電反応が生じる。ガス拡散層28を介して触媒層26に水素ガスが供給されると、ガス中の水素がプロトンとなり、このプロトンが固体高分子電解質膜20中を空気極24側へ移動する。このとき放出される電子は外部回路に移動し、外部回路から空気極24に流れ込む。一方、ガス拡散層32を介して触媒層30に空気が供給されると、酸素がプロトンと結合して水となる。この結果、外部回路においては燃料極22から空気極24に向かって電子が流れることとなり、電力を取り出すことができる。なお、セパレータ34の他方の面には、冷却水流路が設けられている。
図2は、燃料電池100を構成するセパレータ34、セル50、およびセパレータ36の分解斜視図である。図1は、図2のA−A’断面図に対応する。
図2において、セパレータ36の表面は平滑面となっている。また、セパレータ36の裏面には、図中に点線で示したように、互いに平行な複数の空気極側ガス流路40が形成されている。空気極側ガス流路40は空気供給用第2マニホールド155および空気排出用第2マニホールド157に連通する。空気供給用第2マニホールド155は、空気供給用第1マニホールド167に連通し、空気排出用第2マニホールド157は、空気排出用第1マニホールド169に連通している。外部から空気供給用第1マニホールド167に供給される空気は、空気供給用第2マニホールド155を経由して空気極側ガス流路40中を移動し、空気排出用第2マニホールド157を経由して空気排出用第1マニホールド169から外部に排出される。
セパレータ34の表面には、互いに平行な複数の燃料極側ガス流路38が形成されている。燃料極側ガス流路38は燃料供給用第2マニホールド115および燃料排出用第2マニホールド117に連通する。燃料供給用第2マニホールド115は、燃料供給用第1マニホールド107に連通し、燃料排出用第2マニホールド117は、燃料排出用第1マニホールド109に連通している。外部から燃料供給用第1マニホールド107に供給される燃料は、燃料供給用第2マニホールド115を経由して燃料極側ガス流路38中を移動し、燃料排出用第2マニホールド117を経由して燃料排出用第1マニホールド109から外部に排出される。また、図示していないが、セパレータ34の裏面には、冷却水供給用第1マニホールド111および冷却水排出用第1マニホールド113に連通する冷却水流路が形成されている。
図2に例示したように、セパレータ34またはセパレータ36の形状は、たとえば矩形とすることができる。また、複数の燃料極側ガス流路38または空気極側ガス流路40は、たとえば、セパレータ34またはセパレータ36の矩形の領域内に、互いに平行に設けられていてもよい。
燃料極側ガス流路38または空気極側ガス流路40が形成された矩形の辺の比は、短手方向対長手方向がたとえば1対2〜1対6程度とすることができる。この理由は以下の通りである。限られたセパレータの大きさの中で、セパレータに供給される燃料ガスを効率よく反応に寄与させるためには、流路数を少なくし、流路を流れる燃料ガスの流速を大きくすることが好ましい。また、燃料ガスや空気は通常加湿されてセパレータに供給されるため、流路内に滞留する凝縮水を吹き飛ばし、排出する効果という観点では、流速が大きいことが好ましい。以上をふまえて本発明者が検討した結果、上述の辺の比とすることにより、発電効率の高い燃料電池が実現できることが明らかになった。
セパレータ34の燃料極側ガス流路38は、セル50を介してセパレータ36の平坦面に対向している。同様に、セパレータ36の空気極側ガス流路40は、セル50を介してセパレータ34の平坦面に対向している。このため、燃料極側ガス流路38と空気極側ガス流路40とが対向しないようにセパレータ34およびセパレータ36が構成されている。このような構成とすることにより、燃料極側ガス流路38または空気極側ガス流路40において、セル50が流路側に突出することによる流路の断面積のぶれを好適に抑制することができる。このため、水素ガスまたは空気の供給量の流路間のぶれを抑制することができる。よって、セル50全体に安定的に水素ガスまたは空気を供給することができる。したがって、燃料電池を安定的に運転させることができる。
なお、従来の燃料電池では、前述した図8のように、単セル6の両側に設けられるガス流路10とガス流路11とを、対向させた配置とする構成が通常採用されてきた。また、ガス流路10とガス流路11とを対向させない構成とするという発想に基づいた構成となっていなかった。
一方、本実施形態においては、燃料極側のガス流路と空気極側のガス流路とを対向させない構成とするという発想に基づき、セパレータ34とセパレータ36のうちの一方に形成された流路を互いに他方の当接面に対向させる構成とすることにより、流路同士が対向せず、流路が平坦な面と対向する構成となる。このため、セル50が燃料極側ガス流路38または空気極側ガス流路40に落ち込む度合いが均一化されるため、流路ごとの圧力損失を均一化することができる。よって、流路ごとの反応ガスの分配を均一化することができる。したがって、燃料電池の出力を安定的に発揮させることができる。
図3〜図6は、セパレータ34とセパレータ36との組み合わせに関する構成例を示す図である。これらの図は、流路の延在方向に垂直な断面を示す図である。図3〜図6では、燃料極側ガス流路38と空気極側ガス流路40との配置を説明するため、セパレータ34とセパレータ36との間に設けられるセル50は省略して示している。
図3〜図6において、Aはセパレータ36の流路形成領域の幅を示す。Bは、セパレータ34の流路形成領域の幅を示す。Cは、空気極側ガス流路40の幅を示す。Dは、空気極側ガス流路40の間隔を示す。Eは、燃料極側ガス流路38の幅を示す。Fは、燃料極側ガス流路38の間隔を示す。Gは、空気極側ガス流路40の深さを示す。Hは、燃料極側ガス流路38の深さを示す。
AおよびBの値は、セル50の大きさおよび流路の本数に応じて適宜選択することができる。たとえば、セルの反応面積を100cm2とした場合、40mm以上70mm以下とすることができる。こうすることにより、燃料極側ガス流路38または空気極側ガス流路40が矩形の領域に形成される際に、矩形の短手方向の長さと長手方向の長さの比を1対2〜1対6とすることができる。空気極側ガス流路40の幅Cおよび燃料極側ガス流路38の幅Eは、セル50の大きさやガスの流量に応じて適宜設定することができる。たとえば、0.3mm以上1mm以下とすることができる。
空気極側ガス流路40の間隔Dおよび燃料極側ガス流路38の間隔Fの値は、燃料極側ガス流路38および空気極側ガス流路40が互いに相手のセパレータの当接面に対向するような値とする。
また、(空気極側ガス流路40の幅C+空気極側ガス流路40の間隔D)と(燃料極側ガス流路38の幅E+燃料極側ガス流路38の間隔F)との比は、1対1〜1対5程度とすることができる。また、これらの比は、1対2〜2対3程度としてもよい。このような範囲とすることにより、燃料ガスおよび空気をセル50全体に安定的に供給することができる。
また、燃料極側ガス流路38の深さHが燃料極側ガス流路38の幅E以上である形状とすることができる。たとえば、図4では、燃料極側ガス流路38の深さHが燃料極側ガス流路38の幅Eに等しい構成となっている。このようにすれば、燃料極側ガス流路38の深さ方向へのセル50の侵入による燃料極側ガス流路38の断面積のばらつきを抑制することができる。このため、供給される燃料ガスが燃料極側ガス流路38間でばらつくのを好適に抑制することができる。同様に、空気極側ガス流路40の深さGが空気極側ガス流路40の幅Cよりも大きい構成とすることができる。
また、燃料極側ガス流路38の深さHを燃料極側ガス流路38の幅Eの2倍以下とすることができる。こうすることにより、セパレータ34の厚さが過度に増加しないようにすることができる。このため、燃料電池スタックを小型化、軽量化することができる。また、空気極側ガス流路40についても、空気極側ガス流路40の深さGを空気極側ガス流路40の幅Cの2倍以下とすることができる。
なお、燃料極側ガス流路38の深さHが、燃料極側ガス流路38の幅Eよりも小さい形状である場合、燃料極側ガス流路38の幅Eを燃料極側ガス流路38の深さHの2倍以下とすることが好ましい。こうすることにより、燃料極側ガス流路38の断面の水滴接触部の周囲長さを短くすることができる。このため、燃料極側ガス流路38中に凝縮水の水滴が生じた際に、水滴の動き始める圧力を小さくすることができる。よって、凝縮水が燃料極側ガス流路38に滞留することによって反応ガスの供給に妨げが生じることを抑制し、セル50全面に燃料ガスを安定的に供給することができる。また、空気極側ガス流路40についても、空気極側ガス流路40の幅Cを空気極側ガス流路40の深さGの2倍以下とすることが好ましい。
セパレータ34およびセパレータ36の厚さは、たとえば2mm以下とすることができる。こうすることにより、セル50、燃料極側ガス流路38、および空気極側ガス流路40を積層して燃料電池スタックとした際の、燃料電池スタック全体を小型化、軽量化することができる。また、セパレータ34およびセパレータ36の厚さは、たとえば1mm以上とすることができる。こうすることにより、セパレータの強度を充分に確保することができる。
図3〜図6に示したセパレータ34またはセパレータ36は、いずれも、燃料極側ガス流路38の断面形状または空気極側ガス流路40の断面形状も略等しい構成となっている。このように、一枚のセパレータ中の複数の断面形状が略等しい構成とすることにより、ガスの供給量に変動が生じるのを抑制し、セル50の全面にガスを安定的に供給することができる。このため、燃料電池を安定的に運転させることができる。
図3に示したセパレータ34およびセパレータ36の組み合わせでは、(空気極側ガス流路40の幅C+空気極側ガス流路40の間隔D)と(燃料極側ガス流路38の幅E+燃料極側ガス流路38の間隔F)との比が1対2となっている。また、空気極側ガス流路40の幅Cと空気極側ガス流路40の深さGとの比が6対5となっている。また、燃料極側ガス流路38の幅Eと燃料極側ガス流路38の深さHとの比が5対3となっている。また、空気極側ガス流路40の幅Cと空気極側ガス流路40の間隔Dとの比が6対11であり、燃料極側ガス流路38の幅Eと燃料極側ガス流路38の間隔Fとの比が5対29となっている。
図4に示したセパレータ34およびセパレータ36の組み合わせでは、(空気極側ガス流路40の幅C+空気極側ガス流路40の間隔D)と(燃料極側ガス流路38の幅E+燃料極側ガス流路38の間隔F)との比が1対5となっている。また、空気極側ガス流路40の幅Cと空気極側ガス流路40の深さGとの比が1対1となっている。また、燃料極側ガス流路38の幅Eと燃料極側ガス流路38の深さHとの比が1対1となっている。また、空気極側ガス流路40の幅Cと空気極側ガス流路40の間隔Dとの比が3対5であり、燃料極側ガス流路38の幅Eと燃料極側ガス流路38の間隔Fとの比が3対37となっている。
図5に示したセパレータ34およびセパレータ36の組み合わせでは、(空気極側ガス流路40の幅C+空気極側ガス流路40の間隔D)と(燃料極側ガス流路38の幅E+燃料極側ガス流路38の間隔F)との比が2対3となっている。また、空気極側ガス流路40の幅Cと空気極側ガス流路40の深さGとの比が1対1となっている。また、燃料極側ガス流路38の幅Eと燃料極側ガス流路38の深さHとの比が5対3となっている。また、空気極側ガス流路40の幅Cと空気極側ガス流路40の間隔Dとの比が5対19であり、燃料極側ガス流路38の幅Eと燃料極側ガス流路38の間隔Fとの比が5対31となっている。
また、図6に示したセパレータ34およびセパレータ36の組み合わせでは、(空気極側ガス流路40の幅C+空気極側ガス流路40の間隔D)と(燃料極側ガス流路38の幅E+燃料極側ガス流路38の間隔F)との比が1対1となっている。燃料極側ガス流路38と空気極側ガス流路40とが等ピッチで形成されているため、燃料極22と空気極24における拡散分極を等しくすることができる。また、空気極側ガス流路40の幅Cと空気極側ガス流路40の深さGとの比が1対1となっている。また、燃料極側ガス流路38の幅Eと燃料極側ガス流路38の深さHとの比が5対3となっている。また、空気極側ガス流路40の幅Cと空気極側ガス流路40の間隔Dとの比が5対20であり、燃料極側ガス流路38の幅Eと燃料極側ガス流路38の間隔Fとの比も5対20となっている。
このように、図3〜図6では、複数の燃料極側ガス流路38が等間隔で形成されている。また、空気極側ガス流路40も等間隔で形成されている。こうすることにより、燃料極側ガス流路38と空気極側ガス流路40とが直接対向しない構成を容易に実現することが可能となる。このため、流路の断面積の大きさのばらつきを確実に抑制することができる。
また、図3〜図5では、燃料極側ガス流路38の間隔と空気極側ガス流路40の間隔とが異なる構成となっている。こうすることにより、燃料ガスおよび空気の供給量がそれぞれについて好適になるように調節することができる。燃料極側ガス流路38と空気極側ガス流路40の間隔が異なる場合、従来の燃料電池においては、燃料極側ガス流路38と空気極側ガス流路40とがセル50を介して対向する領域、燃料極側ガス流路38が空気極側ガス流路40に対向しない領域、および燃料極側ガス流路38が空気極側ガス流路40の一部と対向する領域が混在していた。これに対し、図3〜図5の燃料電池では、燃料極側ガス流路38が空気極側ガス流路40に対向しない構成となっているため、流路の断面積の大きさのばらつきを確実に抑制することができる。なお、空気極側ガス流路40についても、同様に燃料極側ガス流路38に対向しないように構成されている。
次に、セパレータ34およびセパレータ36の製造方法について、セパレータ34の場合を例に説明する。セパレータ36についても、同様にして作製することができる。図7は、燃料電池用セパレータの製造方法を説明するための図である。
セパレータ34およびセパレータ36は、カーボン粉末と熱硬化性樹脂粉末との混合物から成形することができる。このとき、樹脂粉末が結着剤となるため、成形が容易であり、安価なプレートが得られる。カーボン粉末と熱硬化性樹脂粉末との配合比は、たとえば重量比で1:1〜19:1程度とすることができる。
図7(A)はセパレータ34の製造工程を示す図である。また、図7(B)はその製造の様子を説明する説明図である。図7(A)に示されるように、まず、黒鉛粉末と熱硬化性樹脂とを均一に混合し調整して所定のコンパウンドを作成する(S100)。ついで、このコンパウンドに2〜10MPaの範囲の面圧を加えて、予め最終成形形状に近似する形状に冷間成形する(S101)。続いて、その予備成形体を図7(B)に示すように、所定の最終形状を持つ金型265内に充填する(S102)。この状態で、金型265を150〜170℃に加熱昇温するとともに、プレス(不図示)を動作させる。このとき、図7(B)に示されるように、矢印f方向から10〜100MPa、好ましくは、20〜50MPaの範囲の面圧を加えることにより(S103)、金型265の形状に応じた最終形状のセパレータ34が製造される(S104)。
このようにして製造されるセパレータ34においては、コンパウンドを最終形状に近似する形状に予備成形した上、その予備成形体を金型265に充填し150〜170℃に加熱昇温しながら、10〜100MPa(好ましくは、20〜50MPa)の高い成形面圧を加えることで、熱硬化性樹脂が溶解するとともに熱硬化反応が起こり、成形体密度が大きい所定形状のセパレータ34に均質に成形することができる。
なお、得られたセパレータ34には、燃料の供給および排出を行うための燃料供給口(不図示)および燃焼排出口(不図示)を形成してもよい。また、流路形成領域の外周に、シール部材(不図示)を設けてもよい。こうすれば、燃料電池スタックを形成する際にセパレータ同士の密着性を確保することができる。このため、燃料ガスの漏出を防止し、燃料極側ガス流路38から確実に燃料ガスをセル50に供給することができる。
図1にもどり、セル50を構成する固体高分子電解質膜20は、湿潤状態において良好なイオン伝導性を示すことが好ましく、燃料極22および空気極24の間でプロトンを移動させるイオン交換膜として機能する。固体高分子電解質膜20は、含フッ素重合体や非フッ素重合体等の固体高分子材料によって形成され、例えば、スルホン酸型パーフルオロカーボン重合体、ポリサルホン樹脂、ホスホン酸基又はカルボン酸基を有するパーフルオロカーボン重合体等を用いることができる。スルホン酸型パーフルオロカーボン重合体の例として、ナフィオン(デュポン社製:登録商標)112などがあげられる。また、また、非フッ素重合体の例として、スルホン化された、芳香族ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホンなどがあげられる。
燃料極22における触媒層26および空気極24における触媒層30は、多孔膜であり、イオン交換樹脂と、触媒を担持した炭素粒子すなわち触媒担持炭素粒子とから構成されるのが好ましい。担持される触媒には、例えば白金、ルテニウム、ロジウムなどの1種または2種を混合したものなどがある。触媒層26と触媒層30には同じ物質を用いてもよいし、異なる物質を用いてもよい。また触媒を担持する炭素粒子には、アセチレンブラック、ケッチェンブラックなどがある。
イオン交換樹脂は、触媒を担持した炭素粒子と固体高分子電解質膜20を接続し、両者間においてプロトンを伝達する役割を持つ。イオン交換樹脂は、固体高分子電解質膜20と同様の高分子材料から形成されてよい。
燃料極22におけるガス拡散層28および空気極24におけるガス拡散層32は、供給される水素ガスまたは空気を触媒層26および触媒層30に供給する機能をもつ。また発電反応により生じる電荷を外部回路に移動させる機能や、水や未反応ガスなどを外部に放出する機能ももつ。ガス拡散層28およびガス拡散層32は、電子伝導性を有する多孔体で構成されることが好ましく、例えばカーボンペーパーやカーボンクロスなどで構成される。
次に、セル50の作製方法の一例を示す。まず、燃料極22および空気極24を作製するべく、白金などの触媒金属を、例えば含浸法やコロイド法を用いて触媒担持用炭素粒子に担持させる。こうして得られた触媒担持用炭素粒子と触媒金属との複合体を、触媒担持粒子と呼ぶ。
こうして得られた触媒担持粒子とイオン交換樹脂とを溶媒に分散させて触媒インクを生成する。ガス拡散層となる材料、たとえばカーボンペーパーに、得られた触媒インクを塗布して加熱、乾燥させることにより、燃料極22および空気極24を作製する。塗布方法は、例えば刷毛塗り、スプレー塗布、スクリーン印刷、ドクターブレード塗布、転写の技術を用いてもよい。
続いて、固体高分子電解質膜20を、燃料極22の触媒層26と空気極24の触媒層30とで挟み、ホットプレスして接合する。これにより、セル50が作製される。固体高分子電解質膜20や、触媒層26および触媒層30におけるイオン交換樹脂を軟化点やガラス転移のある高分子材料で構成する場合、軟化温度やガラス転移温度を超える温度でホットプレスを行うことが好ましい。
セル50の別の作製方法として、以下の例があげられる。触媒インクを直接、固体高分子電解質膜20に塗布して加熱、乾燥させることにより、触媒層26および触媒層30を形成してもよく、塗布方法としては例えばスプレー塗布などの技術を用いてもよい。この触媒層26および触媒層30の外側にガス拡散層28およびガス拡散層32を配設し、ホットプレスを行うことでセル50を作製してもよい。セル50のさらに別の作製方法として、触媒インクをテフロン(登録商標)シートなどの上に塗布して加熱、乾燥させることにより、触媒層26および触媒層30を形成してもよく、塗布方法としては例えばスプレー塗布やスクリーン印刷などの技術を用いてもよい。続いて、テフロンシート上に形成した触媒層26および触媒層30を固体高分子電解質膜20に対向させることで挟み、ホットプレスして接合する。その後テフロンシートを剥離し、触媒層26および触媒層30の外側にガス拡散層28およびガス拡散層32を配設してもよい。
以上、本発明を実施形態に基づき説明した。これらの実施形態は例示であり様々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
たとえば、以上においては、燃料極22および空気極24のガス拡散層28およびガス拡散層32がそれぞれセパレータ34およびセパレータ36に当接する構成としたが、ガス拡散層28とセパレータ34との間またはガス拡散層32とセパレータ36との間に、他の層が設けられていてもよい。
また、以上においては、燃料極に燃料ガスが供給される燃料電池の場合を例に説明したが、メタノール等の液体燃料が直接投入されるタイプの燃料電池(DMFC)の場合にも、以上の実施形態で説明した構成を利用することができる。
実施の形態に係る燃料電池の構成を模式的に示す断面図である。 実施の形態に係る燃料電池を構成するセパレータおよびセルの構成を模式的に示す分解斜視図である。 実施の形態に係る燃料電池用セパレータの構成を示す断面図である。 実施の形態に係る燃料電池用セパレータの構成を示す断面図である。 実施の形態に係る燃料電池用セパレータの構成を示す断面図である。 実施の形態に係る燃料電池用セパレータの構成を示す断面図である。 実施の形態に係る燃料電池用セパレータの製造方法を説明する図である。 従来の燃料電池の構成を模式的に示す断面図である。 MEAの両面を2枚のセパレータで挟持した様子を模式的に示す断面図である。 MEAの両面を2枚のセパレータで挟持した様子を模式的に示す断面図である。 MEAの両面を2枚のセパレータで挟持した様子を模式的に示す断面図である。
符号の説明
20 固体高分子電解質膜、 22 燃料極、 24 空気極、 26 触媒層、 28 ガス拡散層、 30 触媒層、 32 ガス拡散層、 34 セパレータ、 36 セパレータ、 38 燃料極側ガス流路、 40 空気極側ガス流路、 50 セル、 60 MEA、 62 第一のセパレータ、 64 第二のセパレータ、 66 流路、 68 侵出部、 100 燃料電池、 107 燃料供給用第1マニホールド、 109 燃料排出用第1マニホールド、 111 冷却水供給用第1マニホールド、 113 冷却水排出用第1マニホールド、 115 燃料供給用第2マニホールド、 117 燃料排出用第2マニホールド、 155 空気供給用第2マニホールド、 157 空気排出用第2マニホールド、 167 空気供給用第1マニホールド、 169 空気排出用第1マニホールド、 265 金型。

Claims (3)

  1. 電解質および該電解質の両面に配設された一対の電極を含む膜電極接合体と、前記膜電極接合体を挟持する空気極側の第一のセパレータおよび燃料極側の第二のセパレータと、を有し、
    前記第一のセパレータには、前記膜電極接合体との当接面に対し凹状に形成された複数の第一の流路が設けられ、
    前記第二のセパレータには、前記膜電極接合体との当接面に対し凹状に形成された複数の第二の流路が設けられ、
    前記第一のセパレータの全ての前記第一の流路幅全域が、前記膜電極接合体を介して前記第二のセパレータの前記当接面に対向し、
    前記第二のセパレータの全ての前記第二の流路幅全域が、前記膜電極接合体を介して前記第一のセパレータの前記当接面に対向している燃料電池において、
    前記第一のセパレータの第一の流路は全て同一幅であり、かつ、流路間に挟まれる間隔は全て同一間隔であり、
    前記第二のセパレータの第二の流路は全て同一幅であり、かつ、流路間に挟まれる間隔は全て同一間隔であり、
    前記第二のセパレータの第二の流路の間隔は幅より広く、かつ、第二流路の間隔は、第一流路の間隔より広く、
    前記第一の流路の幅と間隔との和に対する、前記第二の流路の幅と間隔との和の比が1より大きく5以下となるように、前記第一の流路の幅と間隔との和が、前記第二の流路の幅と間隔との和と異なることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1に記載の燃料電池において、前記第一の流路を構成する複数の前記凹部および前記第二の流路を構成する複数の前記凹部は、一方向に延在して互いに平行に設けられたことを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項2に記載の燃料電池において、前記第一の流路を構成する前記凹部の深さが、前記第一の流路を構成する前記凹部の幅以上であることを特徴とする燃料電池。
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