JP3938285B2

JP3938285B2 - Absorbent articles

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Publication number: JP3938285B2
Application number: JP2001064711A
Authority: JP
Inventors: 尚志高井; 孝義小西
Original assignee: Uni Charm Corp
Current assignee: Uni Charm Corp
Priority date: 2001-03-08
Filing date: 2001-03-08
Publication date: 2007-06-27
Anticipated expiration: 2021-03-08
Also published as: JP2002263137A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パンティライナーや生理用ナプキンのように、裏面層に下着に固着するための粘着層が設けられた吸収性物品に係り、特に水洗トイレットへ廃棄可能な構造の吸収性物品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
パンティライナーや生理用ナプキンなどの吸収性物品には、水洗トイレに流し捨てることができるものが開発されている。例えば特開平８−３８５４７号公報や、特開平８−１９５７１号公報には、水解性の吸収層と、それを挟む水解性の表面層と裏面層とから成る吸収性物品が開示されている。
【０００３】
また、パンティライナーや生理用ナプキンなどでは、下着などの外部装着体に掛止させるために、裏面層の外面に感圧粘着層が設けられている。吸収性物品の使用前は、前記感圧粘着層が離型紙で覆われており、前記離型紙を剥がして前記感圧粘着層を外部装着体の内面に固着させる。そして使用後は、粘着層を外部装着体から剥がして、吸収性物品をトイレに流し捨てる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
前記水解性の吸収性物品は、水洗トイレットに流したときに、浄化槽内などの多量の水に触れたときに、吸収層、表面層、裏面層を構成する繊維が分散し、その結果、浄化槽内で形を留めない状態に分解できるようになっている。
【０００５】
しかし、従来の水解性の素材は、一般に、水解性を高めると必然的に乾燥状態および湿潤状態での繊維どうしの結合強度が低くなる性質を有し、水解性と強度の双方を共に高めることが難しい。
【０００６】
特に、パンティライナーや生理用ナプキンの裏面層には、下着に固着させるための感圧粘着剤が塗工されるが、前記裏面層の外面での繊維間の結合強度が弱いと、使用後のパンティライナーなどを下着から剥がすときに、前記感圧粘着層が裏面層の外面から剥がれて下着に固着したまま残ったり、また裏面層の外面の繊維が感圧粘着層と共に下着に付着するおそれもある。
【０００７】
また、前記裏面層は、身体の装着感を良好にし、また身体の動きや下着の動きに追従できるように、軟質な風合いを有することが好ましい。しかし従来の水解紙などでは、湿潤時の強度が低いのみならず、硬質感があって身体に装着したときに身体に違和感を与えるおそれもある。
【０００８】
本発明の目的は、上記従来の課題を解決するものであり、裏面層の表面強度を高めて、裏面層の外面に設けられた粘着層や繊維が下着に付着しにくくなり、しかも前記裏面層が高い水解性を有する水洗トイレットへ流すことが可能な吸収性物品を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、裏面層と、前記裏面層の表面側に設置された吸収層と、前記吸収層を覆う液透過性の表面層とを有して、少なくとも前記裏面層が水解性の吸収性物品において、
前記裏面層は、水分散性繊維とフィブリル化レーヨンとで形成されウォータジェット処理された水解性シートであり、前記水解性シートに、前記フィブリル化レーヨンが５〜１５質量％含まれており、
この水解性シートの外面に、前記裏面層を下着に固着させるための感圧粘着層が設けられていることを特徴とするものである。
【００１０】
例えば、前記フィブリル化レーヨンは、１．８〜１０ｍｍの長さのレーヨン繊維の表面に長さが１ｍｍ以下のマイクロファイバーが延びたものであり、前記マイクロファイバーが、フィブリル化レーヨンの自重の０．１〜６５％を占めるものである。
【００１５】
前記発明において、前記裏面層を形成する水解性シートの、ＪＩＳＰ８１２９−１９７６２．１による表面強度（ワックスＮｏ．）が４以上であることが好ましく、前記裏面層を形成する水解性シートの目付けが１０〜５０ｇ／ｍ²であることが好ましい。また、前記水解性シートの水解性が５０秒以下であることが好ましい。
【００１６】
なお、本発明では、前記裏面層と前記表面層とが、吸収層の周囲において水で解離可能に接合されており、前記表面層と前記吸収層とが、水解性と生分解性の少なくとも一方の性質を有するものが好ましい。
【００１７】
本発明の吸収性物品では、少なくとも裏面層が、多量の水で繊維が分離する水解性シートで形成されている。また、好ましくは、表面層や吸収層は、天然繊維や生分解性材料で形成されて、浄化槽内で分散または分解可能とされている。
【００１８】
前記裏面層を形成する水解性シートに、フィブリル化レーヨンを含ませることにより、裏面層の表面強度を高くでき、この裏面層に対する感圧粘着層の固着強度が高くなり、下着などに前記粘着層が付着したり、または裏面層の繊維が付着するのを防止できる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面を参照しながら説明する。図１は、本発明の吸収性物品の一実施の形態であるパンティライナーを表側（装着者に対面する側）から見た斜視図、図２は図１に示すパンティライナーを表側から見た平面図、図３は図１及び図２に示したパンティライナーのＩＩＩ−ＩＩＩ線の断面図、図４は図１及び図２に示したパンティライナーを裏側から見た底面図である。なお、吸収性物品の長手方向（縦方向）をＹ方向とし、Ｙ方向とほぼ直交する幅方向（横方向）をＸ方向とする。
【００２０】
図１及び図２に示すパンティライナー１は、図３に示すように装着者側に向けられる水解性で且つ液透過性の表面層１０と、水解性の裏面層１２と、表面層１０と裏面層１２との間に挟まれる水解性の吸収層１１とで構成されている。また、裏面層１２の表面側には、水溶性の熱可塑性樹脂層１２ｒが塗工されている。
【００２１】
パンティライナー１の周縁１ｅから所定幅間隔をあけた境界線３までの領域である外周領域１ｂでは、表面層１０と裏面層１２と熱可塑性樹脂層１２ｒとが積層されている。この外周領域１ｂにおいて吸収層１１を取り囲むようにして加熱加圧処理が施され、水溶性の熱可塑性樹脂層１２ｒが溶融し、表面層１０と裏面層１２とを接合するラウンドシール部２が形成されている。さらに、境界線３より内側の中間領域１ａにおいて、接着剤１３ａ，１３ｂが、スパイラル状または水玉模様状に、互いに間隔を開けて各層間の全域に分散して設けられ、表面層１０と吸収層１１が接着され、また裏面層１２上の熱可塑性樹脂層１２ｒと吸収層１１とが接着されている。
【００２２】
さらに、図３と図４に示すように、裏面層１２の裏側には、使用時にパンティライナー１を、下着などの外部装着体の内面に固着させるための感圧粘着層３０が設けられている。また、感圧粘着層３０の表面には使用直前まで保護する離型紙が設けられる。パンティライナー１の装着時には前記離型紙が剥がされ、パンティライナー１が下着などの外部装着体の内側のクロッチ部に設置され、本体の裏側外面に設けられた感圧粘着層３０がクロッチ部の内面に固着される。使用後のパンティライナー１は、下着の内面から剥がして、パンティライナー１を水中に廃棄する。廃棄されたパンティライナー１は、水洗トイレットの浄化槽内の多量の水で各層が分離し、また各層を構成する繊維が水によりバラバラに分散する。
【００２３】
本発明の実施の形態では、前記裏面層１２が、水分散性繊維とフィブリル化レーヨンとで形成されウォータジェット処理された水解性シート（スパンレースシート）であり、１枚の前記水解性シートで前記裏面層１２が形成され、あるいは前記水解性シートが複数枚重ねられて前記裏面層１２が形成される。そして前記裏面層１２を形成する水解性シートの外面に、前記感圧粘着層３０が設けられている。
【００２４】
前記水分散性繊維は、水に対する分散性が良い繊維のことである。ここでいう水に対する分散性とは、水解性と同じ意味であって、多量の水に接触することにより繊維どうしがバラバラになる性質のことである。
【００２５】
本発明において用いられる水分散性繊維としては、天然繊維及び／または化学繊維を使用することができる。天然繊維としては針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプ、マニラ麻、ケナフ、リンターパルプ、化学繊維としては再生セルロース繊維であるレーヨンやフィブリル化レーヨン、合成繊維であるポリプロピレン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、合成生分解性繊維であるポリ乳酸繊維等があげられる。これらの中でも、パルプやケナフなどの天然繊維、レーヨン、ポリ乳酸など、生分解を持つ繊維を用いることが好ましい。特に、天然繊維としては、叩解度が７００ｃｃ以下、好ましくは６００ｃｃ以下のパルプ、あるいはレーヨンを用いることが水分散性の点で望ましい。
【００２６】
これら水分散性繊維の繊維長は、繊維シートの水解性の点から２〜２０ｍｍであることが好ましい。さらに好ましくは２〜１０ｍｍである。また、水分散性繊維としてレーヨンを使用する場合、その繊度は１．１〜３．３ｄｔｅｘが好ましく用いられる。
【００２７】
前記フィブリル化レーヨンは、レーヨン繊維が叩解されることで、レーヨン繊維の繊維本体の表面にマイクロファイバーが延びたものである。フィブリル化レーヨンは、まず、パルプを例えばＮ−メチルモルホリン−Ｎ−オキシド（ＭＭＮＯ）などの有機溶媒に溶解させ、水中で紡糸した繊維素材を形成する。この繊維素材は、パルプ中のセルロースの結晶構造が保持されたまま微細構造を形成しており、これを叩解すると、繊維本体の表面にマイクロファイバーが延びたフィブリル化レーヨンが得られる。
【００２８】
フィブリル化レーヨンの前記繊維本体の繊維長は、１．８〜１０ｍｍ、前記マイクロファイバーは、長さが１ｍｍ以下であり、フィブリル化レーヨン全体の質量に対してマイクロファイバーが０．１〜６５％を占めるものである。フィブリル化レーヨンの繊度は１．１〜１．９ｄｔｅｘが好ましい。叩解度は７００ｃｃ以下が好ましく、さらに好ましくは６００ｃｃ以下であり、さらには４００ｃｃ以下であってもよい。
【００２９】
本発明の裏面層１２は、前記水分散性繊維を９７〜６０質量％、前記フィブリル化レーヨンを３〜４０質量％とで形成された繊維ウエッブを、網目状ワイヤーの上に湿式方式で形成し、この繊維ウエッブに水流（ウォータジェット）を与えて処理したものである。このシートでは、水分散性繊維どうしが水解可能に交絡するとともに、フィブリル化レーヨンのマイクロファイバーが前記水分散性繊維および前記フィブリル化レーヨンの繊維本体に交絡する。またマイクロファイバーとレーヨンやパルプなどの水分散性繊維との表面のＯＨ基との水素結合によりシートの強度が維持される。また水洗トイレットに流されて多量の水が与えられると、前記マイクロファイバーと繊維との結合が外れて、繊維がばらばらに崩壊する。
【００３０】
このように、前記水解性シートでは、フィブリル化レーヨンのマイクロファイバーの繊維間結合力を利用することで、裏面層１２の強度を高くでき、また水内での分解も速くなる。この水解性とシート強度とのバランスをとるために、前記のように水分散性繊維の長さが２〜１０ｍｍ、フィブリル化レーヨンの繊維本体の長さが１．８〜１０ｍｍであることが好ましい。各繊維の長さが前記未満であると、裏面層１２の強度が低下し、前記を越えると、繊維どうしの交絡による結合力が高くなりすぎて水解性が悪くなる。また、フィブリル化レーヨンの叩解度が７００ｃｃまたは６００ｃｃを越えると、マイクロファイバーの占める量が少なくなり繊維間の結合強度が低下する。
【００３１】
また、前記裏面層１２はウォータジェット処理されているため、全体が軟質である。特に、裏面層１２の目付けが１０〜５０ｇ／ｍ²であると、裏面層１２の全体の強度と、嵩高感および軟質感を呈することができる。
【００３２】
この水解性シートで形成された裏面層１２は、シートの表面において水分散性繊維の間がマイクロファイバーで埋められて、裏面層１２の表面での密度が高くなっている。したがって、感圧粘着剤３０が裏面層１２の外面に塗工されたときに、前記外面と感圧粘着層３０との接着面積が広くなって、感圧粘着層３０が裏面層１２の外面から剥がれにくくなる。さらに裏面層１２の外面では、前記マイクロファイバーが水素結合により繊維に強固に固着しているため、裏面層１２の外面と感圧粘着層３０との間に剥離力が作用したときに、裏面層１２の外面で繊維が剥離しにくい。
【００３３】
したがって、使用後のパンティライナーを下着から剥がすときに、下着側に感圧粘着層３０が残りにくく、また裏面層１２の外面の繊維が下着側に残りにくい。
【００３４】
参考例としては、前記裏面層１２が、前記水分散性繊維と微小繊維状セルロース（ＭｉｃｒｏｆｉｂｒｉｌｌａｔｅｄＣｅｌｌｕｌｏｓｅ）とで形成されている。
【００３５】
前記微小繊維状セルロースは、セルロースを粉砕してミクロフィブリルに近い状態まで叩解したものである。主な製造方法としては、パルプを原料として、これを水懸濁液の状態で機械的に特殊な処理を行い、繊維軸方向の切断を抑えて極度に叩解して得ることができる。形状としては細長い繊維状で、繊維長は１００〜５００μｍ、繊維径は０．００１〜０．１μｍあるいは０．０１〜０．１μｍであり、いわゆるミクロフィブリルに近い状態で、微小繊維状セルロースは水不溶性の微細繊維である。
【００３６】
前記水分散性繊維に前記微小繊維状セルロースを含ませたものを湿式にて網目状ワイヤー上に供給して、繊維ウエッブを形成し、この繊維ウエッブに水流を与えて水解性シートを得る。
【００３７】
このウォータジェット処理された水解性シートでは、水分散性繊維どうしが水解可能に交絡するとともに、水分散性繊維間に微小繊維状セルロースが微細化されて混入し、微小繊維状セルロースと水分散性繊維とが水素結合する。このように、微小繊維状セルロースが繊維間の結合力の増強剤として機能し、水解性とシート強度とのバランスの点で優れたものとなる。
【００３８】
また、シート表面において水分散性の繊維間に、微小繊維状セルロースが存在することで、密度が高くなっている。そのため、前記第１の実施の形態と同様に、感圧粘着層３０とのシート表面との接着面積が広くなって、感圧粘着層３０が裏面層１２の外面から剥がれにくくなる。また裏面層１２の表面では前記微小繊維状セルロースが繊維間で強固な水素結合力を発揮しているため、感圧粘着層３０と裏面層１２との間に剥離力が作用しても、裏面層１２の表面の繊維が分離しにくい。したがって使用後のパンティライナー１を下着から剥がすときに、粘着層３０や繊維が下着の内面に残りにくい。
【００３９】
前記微小繊維状セルロースは、製造時の微細化の条件によって水素結合のしやすさが変化し、保水度が高い微小繊維状セルロースを用いれば、この微小繊維状セルロースの配合量が少量であっても強度の高いシートを得ることができる。また多量の水に接すると、前記微小繊維状セルロースの水素結合が外れ、水分散性繊維が分解する。このときのシートの水内での分散を速めるためには、水分散性繊維の長さが２〜１０ｍｍの範囲であることが好ましい。
【００４０】
参考例では、ＪＡＰＡＮＴＡＰＰＩ紙パルプ試験方法Ｎｏ．２６における保水度が２５０％以上である微小繊維状セルロースを用いることが好ましい。この場合において、水分散性繊維及び微小繊維状セルロースの配合割合は、水分散性繊維が９０〜９９質量％で、微小繊維状セルロースが１〜１０質量％となることが好ましい。この配合割合であると、裏面層１２を形成する水解性シートの乾燥時および湿潤時の強度を高くでき、また水解性も良好になる。
【００４１】
また、前記保水度が３５０％以上である微小繊維状セルロースを用いる場合、微小繊維状セルロースの配合量は１〜５質量％であれば、乾燥時と湿潤時の強度を高くでき、且つ水解性も良好になる。
【００４２】
また、前記微小繊維状セルロースの粘度は１０００〜１００００ｍＰａ・ｓが好ましく、さらに好ましくは４０００〜８０００ｍＰａ・ｓである。微小繊維状セルロースの粘度が前記範囲であると、水素結合による繊維間の結合強度を高くでき、また水解性の良好なものとなる。
【００４３】
前記粘度は、Ｂ型粘度計を用い、ロータＮｏ．４を使用し、回転数を３０ｒｍｐに設定し、９８質量％の水に２質量％の微小繊維状セルロースを混合したものを試料とし、湿度２５℃の環境下において測定したものである。
【００４４】
また、参考例においても、裏面層１２の目付は、１０〜５０ｇ／ｍ²が好ましい。
【００４５】
本発明の実施の形態および参考例において裏面層１２として使用される水解性シートは、ＪＩＳＰ８１２９−１９７６２．１による表面強度（ワックスＮｏ．）が４以上であり、紙間強度が２．０Ｎ／１８ｍｍ以上であることが好ましく、水解性が５０秒以下であることが好ましい。さらに水解性シートの乾燥時のＭＤとＣＤの強度は２５ｍｍ幅あたり８Ｎ以上であることが好ましく、さらに好ましくは１０Ｎ以上である。
【００４６】
本発明の実施の形態の裏面層１２はフィブリル化レーヨンを含むことで、シートの強度と水解性のバランスが保たれている。したがって、前記シートにはバインダーを含ませなくてもよい。
【００４７】
ただし、裏面層１２の表面強度や紙間強度をさらに高くするために、水不溶性カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボン酸変性ポリビニルアルコールやスルホン酸変性ポリビニルアルコールなどの変性ポリビニルアルコール、メチルセルロースなどのアルキルセルロース、デンプン、変性デンプン、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、ポリエチレンオキシドなどの水溶性または水膨潤性のバインダーを含ませてもよい。
【００４８】
次に、前記感圧粘着層３０は、図４に示すように、裏面層１２の外面の全面に水玉模様状に設けられる。この場合の感圧粘着層３０の形状は、直径が１０ｍｍ以下で１ｍｍ以上のほぼ円形状であり、縦方向と横方向に間隔を開けて、一定のピッチで規則的にまたは不規則なパターンとして形成されている。感圧粘着層３０の塗工パターンは、前記水玉模様状に限られるものではなく、ストライプ状、または矩形状（長方形）のパターンが規則的に配列しているものであってもよい。ただし、いずれのパターンであっても、裏面層１２の外面に対する前記感圧粘着層３０の占める面積率が、１０〜５０％程度であることが好ましい。あるいは、前記裏面層１２の外面の全域に、前記感圧粘着層３０が薄く塗工されていてもよい。
【００４９】
前記感圧粘着層３０を形成する粘着剤は、通常吸収性物品の掛止手段として使用されている粘着剤であればどのようなものも使用できるが、特に親水性保護コロイド層を有したアクリル系エマルジョンなど、水系エマルジョンである水膨潤性の粘着剤や、水溶性のポリビニルアルコールが使用される。
【００５０】
本発明の実施の形態では、裏面層１２の表面側に設けられている熱可塑性樹脂層１２ｒが、例えば水溶性または水膨潤性ポリビニルアルコールフィルムで形成され、裏面層１２上にラミネートされている。この熱可塑性樹脂層１２ｒを設けることにより、吸収層１１で吸収された液が裏面層１２へ浸透するのを防止できるようになっている。ただし、中間領域１ａに塗工される接着剤１３ａ，１３ｂは、水溶性または水膨潤性であり、例えばポリビニルアルコールのホットメルトが使用される。
【００５１】
前記吸収層１１は、例えば水解紙やパルプやシートから形成されることが好ましい。例えば、目付５０〜７０ｇ／ｍ²程度のエアレイドパルプなどを用いて形成できる。水解紙で形成する場合、比較的厚みの薄い水解紙を複数枚重ねて形成すると水解性が良好であり好ましい。また例えば、目付が１０〜２０ｇ／ｍ²である水解紙を４〜８枚程度重ねて吸収層１１を形成する。また、ポリビニルアルコールなどの水膨潤性樹脂を塗布した水解紙を積層させて形成してもよい。
【００５２】
表面層１０は、例えば水解性のスパンレースシートである。または、水解性のシートに複数枚の水解紙を積層させて形成しても良い。この場合、シート及び水解紙は水素結合やニードリング処理によって一体化させても良い。また、表面層１０は***液を表面層１０の下の吸収層１１へと導くため、図１に示すように複数の開孔部が全面的に設けられることが好ましい。
【００５３】
なお、本発明では、パンティライナーなどの吸収性物品の形状の保持に寄与する比較的厚い前記裏面層１２が水解性であれば、他の表面層１０や吸収層１１とが必ずしも水解性の素材でなくてもよい。パンティライナー１のような比較的薄く小型の吸収性物品であれば、前記表面層１０や吸収層１１が非水解性であっても、長期間浄化槽内に存在したときに分解させることが可能である。
【００５４】
例えば、前記吸収層１１は、薄く小さいものであれば、非水解性の不織布や非水解性の紙などであってもよい。ただし、これらを形成する素材は天然繊維や生分解性繊維であることが好ましい。また、表面層１０は、薄い非水解性の不織布（好ましくは天然繊維や生分解性繊維で形成された不織布）、または生分解性の樹脂で形成された開孔シートであってもよい。
【００５５】
また、浄化槽内での分散や分解を速めるためには、前記吸収層１１の周囲において、裏面層１２と表面層１０とが水で解離可能な手段で接合されていることが好ましい。この接合手段としては、前記ポリビニルアルコールなどの水溶性接着剤を用いるほか、裏面層１２と表面層１０とを、ニードリング処理などの機械的接合手段で接合してもよい。
【００５６】
以上、本発明の水解性の吸収性物品としてパンティライナーについて説明したが、本発明の吸収性物品は、下着や生理用ショーツに固着される粘着層を有する生理用ナプキンであってもよい。
【００５７】
【実施例】
以下、実施例をあげて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【００５８】
（実施例Ａ）
水解性のパンティライナー１の裏面層１２として用いられる水解性シートを作成して物性試験を行なった。
【００５９】
実施例Ａでは、前記水解性シートを、針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ：ＣＳＦ＝６００ｃｃ）と、レーヨン（１．１ｄｔｅｘ、繊維長５ｍｍ）と、フィブリル化レーヨンとで作成した。フィブリル化レーヨンは、例えばパルプを有機溶媒に溶解して水中で紡糸した繊維素材（アコーディス社製の製品名「テンセル」）を叩解して得られたものであり、繊維本体の繊維長が５ｍｍで叩解度が２００ｃｃのもの、前記繊維長が５ｍｍで叩解度が６００ｃｃのもの、前記繊維長が３ｍｍで叩解度が２００ｃｃのものを使用し、前記各材料を表１に示す配合比（質量％）とした。またフィブリル化レーヨンを含まないものを比較例Ａとした。
【００６０】
前記配合比の材料を水中で混抄し、網目状ワイヤー上に混抄した繊維ウエッブを形成し、得られた繊維ウエッブに水流（ウォータジェット）を与えて処理し、その後に乾燥させた。ウォータジェット処理条件は、繊維ウエッブの搬送速度を３０ｍ／ｍｉｎとし、孔径１００μｍのノズルを、ウエッブの搬送方向と横断する方向へ１．０ｍｍピッチで配置し、ノズルからの水流の吐出圧力を２．９４ＭＰａとし、このウォータジェット処理を同じ繊維ウエッブに対して２回行った。
得られた水解性シートの目付けと厚みは、表１に示す通りである。
【００６１】
（水解性）
水解性の試験はトイレットペーパーほぐれやすさ試験に基づいて行った。詳細を述べると、前記各実施例および比較例のシートを縦１０ｃｍ横１０ｃｍに切断したものを、イオン交換水３００ｍｌを入れたビーカーに投入して、回転子を用いて撹拌を行った。回転数は６００ｒｐｍである。ただし、前記回転子などの諸条件はＪＩＳＰ４５０１に規定に準じた。この時の繊維シートの分散状態を経時的に目視で観察し、分散されるまでの時間を測定した（単位は秒）。
【００６２】
（乾燥強度）
各実施例および比較例を、幅２５ｍｍ長さ１５０ｍｍに裁断したものを試料として用い、テンシロン試験機により、チャック間隔を１００ｍｍで保持し、引張速度１００ｍｍ／ｍｉｎで引張って破断強度を測定した。測定は紙の縦方向（ＭＤ：ＭａｃｈｉｎｅＤｉｒｅｃｔｉｏｎ）及び紙の横方向（ＣＤ：ＣｒｏｓｓＤｉｒｅｃｔｉｏｎ）に対してそれぞれ行った（表では、測定値をＮ／２５ｍｍで表す）。
【００６３】
（表面強度）
ＪＩＳＰ８１２９−１９７６２．１のワックスを用いる方法にて測定した。表１にはワックスＮｏ．を示している。
【００６４】
（紙間強度）
実施例Ａと比較例Ａの水解性シートの両面それぞれに、１８ｍｍ×１５ｍｍのポリエステル粘着テープ（日東電工製、「Ｎｏ．３１Ｂ７５ハイ」）を貼り付けた。その後、質量５００ｇのローラーを速度５ｍ／ｍｉｎの速度でテープの上で転送させて荷重を与えた。その後にシートの表裏に粘着させている前記テープの幅１８ｃｍの端部を掴み、シートの厚み方向で且つ互いに１８０度の逆向き方向へ両テープを速度１００ｍｍ／ｍｉｎで引張り、そのときの最大荷重を測定した。表１では測定値を単位Ｎ／１８ｍｍで示す。
【００６５】
上記結果を表１に示す。
【００６６】
【表１】

【００６７】
次に、前記実施例Ａおよび比較例Ａを裏面層１２として使用し、図１〜４に示す構造のパンティライナーを作成した。このパンティライナーの長手寸法は１４０ｍｍ、幅寸法は５５ｍｍである。表面層１０は目付４５ｇ／ｍ²の湿式スパンレースシート、吸収層１１は目付６０ｇ／ｍ²のエアレイドパルプを用いた。さらに、パンティライナーを下着に掛止させるための感圧粘着層３０は、アクリル系エマルジョンを用いて形成し、水玉模様状に設けた。このパンティライナーを１０人のモニターに８時間装着させ、その後、下着からパンティライナーを剥がし、以下の観察を行なった。そして各モニターにより前記装着試験を２回ずつ行った。
【００６８】
（着用テスト：糊残り）
合計２０回の着用テストの結果、パンティライナーを剥がした後に下着に糊が残った回数を調査した。
【００６９】
（着用テスト：材破）
合計２０回の着用テストの結果、パンティライナーを剥がした後に、裏面層の外面から繊維が剥がれて下着に残った回数を調査した。
【００７０】
結果を表２に示す。
【００７１】
【表２】

【００７２】
（参考例Ｂ）
水解性のパンティライナー１の裏面層１２として用いられるシートを参考例Ｂとして作成して前記実施例Ａと同様の物性試験を行なった。
【００７３】
参考例Ｂでは、前記シートの材料として、針葉樹晒クラフトパルプ（ＮＢＫＰ：ＣＳＦ＝６００ｃｃ）と、レーヨン（１．１ｄｔｅｘ、繊維長５ｍｍ）と、微小繊維状セルロースを使用し、前記各材料を表３に示す配合比（質量％）とした。また微小繊維状セルロースを含まないものを比較例Ｂとした。
【００７４】
微小繊維状セルロースは、ダイセル化学社製の製品名「セリッシュ（ＫＹ−１００Ｇタイプ）：粘度６０００ｍＰａ・ｓ」を用いた。これはパルプを繊維径が約０．０１μｍまで微細フィブリル化させたものである。また微小繊維状セルロースとして、ダイセル化学社製の製品名「ミクセル（ファインタイプ）：粘度４５００ｍＰａ・ｓを用いた。これは、リンターパルプを繊維系が０．１μｍ以下まで微細フィブリル化させたものである。
【００７５】
前記各材料を表３で示す配合比（質量％）で配合し、実施例Ａと同じ条件でシート化した。
【００７６】
そして各物性値と、着用テストを実施例Ａと同様に測定した。それぞれの結果を表３と表４に示す。
【００７７】
【表３】

【００７８】
【表４】

【００７９】
前記表１ないし表４に示すように、表面強度が４以上で、厚み方向の紙間強度が２．０Ｎ／１８ｍｍ以上であるシートを裏面層として用いたパンティライナーでは、着用テストの結果下着に糊残りや裏面層の一部が残ることのないことが確認できた。
【００８０】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の水解性の吸収性物品においては、裏面層は高い水解性を維持しながらも、表面強度や厚み方向の紙間強度が高いため、使用時における形状保持性が高く、耐久性が高い。さらに、裏面層の外面に設けられた粘着層を介して外部装着体に接合された吸収性物品を、使用後に外部装着体から剥がし取ったとき、裏面層や繊維が外部装着体に残りにくい。
【００８１】
また、裏面層をウォータージェット処理して得られる水解性のシートで形成しているため、嵩高感と軟質感を呈することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の吸収性物品の斜視図
【図２】図１に示した吸収性物品の平面図
【図３】図１及び図２に示した吸収性物品のＩＩＩ−ＩＩＩ線の断面図
【図４】図１及び図２に示した吸収性物品を裏側から見た底面図
【符号の説明】
１パンティライナー
１ｅ周縁
２ラウンドシール部
３境界線
１０表面層
１１吸収層
１２裏面層
１２ｒ熱可塑性樹脂層
１３ａ、１３ｂ接着剤
３０感圧粘着層[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an absorbent article such as a panty liner or a sanitary napkin in which an adhesive layer for adhering to an undergarment is provided on a back layer, and more particularly to an absorbent article having a structure that can be disposed of in a flush toilet.
[0002]
[Prior art]
Absorbent articles such as panty liners and sanitary napkins have been developed that can be washed away in a flush toilet. For example, JP-A-8-38547 and JP-A-8-19571 disclose an absorbent article comprising a water-decomposable absorbent layer, and a water-decomposable surface layer and a back layer sandwiching it.
[0003]
Moreover, in a panty liner, a sanitary napkin, and the like, a pressure-sensitive adhesive layer is provided on the outer surface of the back layer in order to be hooked on an external wearing body such as underwear. Prior to use of the absorbent article, the pressure-sensitive adhesive layer is covered with release paper, and the release paper is peeled off to fix the pressure-sensitive adhesive layer to the inner surface of the external mounting body. After use, the adhesive layer is peeled off from the external wearing body, and the absorbent article is poured into the toilet and discarded.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
When the water-decomposable absorbent article is poured into a flush toilet, when it touches a large amount of water such as in the septic tank, the fibers constituting the absorbent layer, the surface layer, and the back layer are dispersed. As a result, the septic tank It can be disassembled in a state that does not retain its shape.
[0005]
However, conventional water-degradable materials generally have the property that, when water-degradability is increased, the bond strength between fibers in a dry state and a wet state is inevitably lowered, and both the water-decomposability and strength are increased. Is difficult.
[0006]
In particular, the pressure sensitive adhesive for fixing to the underwear is applied to the back layer of the panty liner or sanitary napkin, but if the bond strength between fibers on the outer surface of the back layer is weak, When the panty liner or the like is peeled off from the underwear, the pressure-sensitive adhesive layer may be peeled off from the outer surface of the back layer and remain attached to the underwear, or fibers on the outer surface of the back layer may adhere to the underwear together with the pressure-sensitive adhesive layer. is there.
[0007]
Moreover, it is preferable that the said back surface layer has a soft texture so that a feeling of wearing of the body can be improved and the movement of the body and the movement of the underwear can be followed. However, conventional hydrolyzed paper not only has low strength when wet, but also has a hard feeling and may cause a sense of incongruity when worn on the body.
[0008]
An object of the present invention is to solve the above-described conventional problems, and increase the surface strength of the back surface layer so that the adhesive layer and fibers provided on the outer surface of the back surface layer are less likely to adhere to underwear, and the back surface layer An object of the present invention is to provide an absorbent article that can be poured into a flush toilet having high water decomposability.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
  Main departureMing has a back layer, an absorbent layer installed on the surface side of the back layer, and a liquid-permeable surface layer covering the absorbent layer, and at least the back layer is a water-decomposable absorbent article. ,
  The back layer is a water-decomposable sheet formed of water-dispersible fibers and fibrillated rayon and subjected to a water jet treatment.The water-decomposable sheet contains 5 to 15% by mass of the fibrillated rayon,
  A pressure-sensitive adhesive layer for fixing the back layer to the underwear is provided on the outer surface of the water-decomposable sheet.
[0010]
For example, the fibrillated rayon is obtained by extending a microfiber having a length of 1 mm or less on the surface of a rayon fiber having a length of 1.8 to 10 mm, and the microfiber has a weight of 0. It occupies 1 to 65%.
[0015]
  Said inventionThe surface strength (wax No.) according to JIS P8129-1976 2.1 of the water-decomposable sheet forming the back layer is preferably 4 or more, and the basis weight of the water-decomposable sheet forming the back layer is 10 ~ 50g / m²It is preferable that Moreover, it is preferable that the water-decomposability of the water-decomposable sheet is 50 seconds or less.
[0016]
In the present invention, the back layer and the surface layer are joined so as to be dissociable with water around the absorption layer, and the surface layer and the absorption layer are at least one of water-decomposable and biodegradable. Those having the following properties are preferred.
[0017]
In the absorbent article of the present invention, at least the back layer is formed of a water-decomposable sheet from which fibers are separated by a large amount of water. Preferably, the surface layer and the absorption layer are made of natural fibers or biodegradable materials and can be dispersed or decomposed in the septic tank.
[0018]
  A fibrillated rayon is formed on the water-decomposable sheet forming the back layer.IncludingDothingThus, the surface strength of the back surface layer can be increased, the adhesion strength of the pressure-sensitive adhesive layer to the back surface layer can be increased, and the adhesion layer can be prevented from adhering to underwear or the like, or the fibers of the back surface layer can be prevented from adhering.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view of a panty liner as an embodiment of the absorbent article according to the present invention as seen from the front side (side facing the wearer), and FIG. 2 is a plan view of the panty liner shown in FIG. 3 is a cross-sectional view taken along the line III-III of the panty liner shown in FIGS. 1 and 2, and FIG. 4 is a bottom view of the panty liner shown in FIGS. In addition, let the longitudinal direction (vertical direction) of an absorbent article be a Y direction, and let the width direction (horizontal direction) substantially orthogonal to a Y direction be an X direction.
[0020]
The panty liner 1 shown in FIGS. 1 and 2 includes a water-decomposable and liquid-permeable surface layer 10 that is directed toward the wearer, as shown in FIG. 3, a water-decomposable back layer 12, and a surface layer 10 and a back surface. It is comprised with the water-decomposable absorption layer 11 pinched | interposed between the layers 12. FIG. Further, a water-soluble thermoplastic resin layer 12r is coated on the front surface side of the back surface layer 12.
[0021]
In the outer peripheral region 1b, which is a region from the peripheral edge 1e of the panty liner 1 to the boundary line 3 spaced by a predetermined width, the front surface layer 10, the back surface layer 12, and the thermoplastic resin layer 12r are laminated. In this outer peripheral region 1b, a heat and pressure treatment is performed so as to surround the absorption layer 11, the water-soluble thermoplastic resin layer 12r is melted, and the round seal portion 2 that joins the front surface layer 10 and the back surface layer 12 is formed. Has been. Further, in the intermediate region 1a inside the boundary line 3, the

adhesives

13a and 13b are provided in a spiral shape or a polka dot pattern in a distributed manner over the entire area between the respective layers with a space therebetween. 11 is adhered, and the thermoplastic resin layer 12r on the back layer 12 and the absorbent layer 11 are adhered.
[0022]
Further, as shown in FIGS. 3 and 4, a pressure-sensitive adhesive layer 30 for fixing the panty liner 1 to the inner surface of an external wearing body such as underwear is provided on the back side of the back layer 12. . Further, a release paper that protects the pressure-sensitive adhesive layer 30 until just before use is provided. When the panty liner 1 is mounted, the release paper is peeled off, the panty liner 1 is installed on the inner crotch portion of an external mounting body such as underwear, and the pressure-sensitive adhesive layer 30 provided on the back outer surface of the main body is the inner surface of the crotch portion. It is fixed to. The used panty liner 1 is peeled off from the inner surface of the underwear, and the panty liner 1 is discarded in water. In the discarded panty liner 1, each layer is separated by a large amount of water in a septic tank of a flush toilet, and fibers constituting each layer are dispersed apart by water.
[0023]
  The present inventionIn this embodiment, the back surface layer 12 is a water-decomposable sheet (spun lace sheet) formed of water-dispersible fibers and fibrillated rayon and subjected to a water jet treatment. Layer 12 is formed, or a plurality of the water-decomposable sheets are stacked to form back layer 12. The pressure-sensitive adhesive layer 30 is provided on the outer surface of the water-decomposable sheet that forms the back layer 12.
[0024]
The water dispersible fiber is a fiber having good dispersibility in water. The dispersibility with respect to water here means the same meaning as water decomposability, and is a property in which fibers are separated by contact with a large amount of water.
[0025]
As the water-dispersible fiber used in the present invention, natural fiber and / or chemical fiber can be used. Natural fibers include wood pulp such as softwood and hardwood pulp, Manila hemp, kenaf, and linter pulp. And polylactic acid fiber which is a synthetic biodegradable fiber. Among these, it is preferable to use natural fibers such as pulp and kenaf, and fibers having biodegradability such as rayon and polylactic acid. In particular, as natural fibers, it is desirable in terms of water dispersibility to use pulp or rayon having a beating degree of 700 cc or less, preferably 600 cc or less.
[0026]
The fiber length of these water-dispersible fibers is preferably 2 to 20 mm from the viewpoint of water decomposability of the fiber sheet. More preferably, it is 2-10 mm. Moreover, when using rayon as water-dispersible fiber, the fineness is preferably 1.1 to 3.3 dtex.
[0027]
The fibrillated rayon is obtained by beating a rayon fiber and extending microfibers on the surface of the fiber body of the rayon fiber. In the fibrillated rayon, a pulp material is first dissolved in an organic solvent such as N-methylmorpholine-N-oxide (MMNO) to form a fiber material spun in water. This fiber material forms a fine structure while maintaining the crystal structure of cellulose in the pulp. When this fiber material is beaten, a fibrillated rayon in which microfibers extend on the surface of the fiber body is obtained.
[0028]
The fiber length of the fiber body of the fibrillated rayon is 1.8 to 10 mm, the length of the microfiber is 1 mm or less, and the microfiber is 0.1 to 65% with respect to the total mass of the fibrillated rayon. Occupy. The fineness of the fibrillated rayon is preferably 1.1 to 1.9 dtex. The beating degree is preferably 700 cc or less, more preferably 600 cc or less, and even 400 cc or less.
[0029]
The back layer 12 of the present invention is formed by forming a fiber web formed of 97 to 60% by mass of the water-dispersible fiber and 3 to 40% by mass of the fibrillated rayon on a mesh wire by a wet method. The fiber web was processed by applying a water stream (water jet). In this sheet, the water-dispersible fibers are entangled so as to be water-degradable, and the microfibers of the fibrillated rayon are entangled with the fiber main body of the water-dispersible fiber and the fibrillated rayon. Further, the strength of the sheet is maintained by hydrogen bonding between the microfibers and the OH groups on the surface of the water-dispersible fibers such as rayon and pulp. Moreover, when a large amount of water is given to the flush toilet, the bond between the microfiber and the fiber is released, and the fiber is broken apart.
[0030]
As described above, in the water-decomposable sheet, the strength of the back layer 12 can be increased by using the interfiber bonding force of the microfiber of fibrillated rayon, and the decomposition in water is also accelerated. In order to balance this water disintegration and sheet strength, it is preferable that the length of the water-dispersible fiber is 2 to 10 mm and the length of the fiber body of the fibrillated rayon is 1.8 to 10 mm as described above. . If the length of each fiber is less than the above, the strength of the back surface layer 12 decreases, and if it exceeds the above, the binding force due to the entanglement of the fibers becomes too high, resulting in poor water disintegration. On the other hand, when the beating degree of the fibrillated rayon exceeds 700 cc or 600 cc, the amount occupied by the microfiber decreases and the bond strength between the fibers decreases.
[0031]
Moreover, since the said back surface layer 12 is water jet-processed, the whole is soft. In particular, the basis weight of the back surface layer 12 is 10 to 50 g / m.²When it is, the whole intensity | strength of the back surface layer 12, bulkiness, and a soft texture can be exhibited.
[0032]
The back layer 12 formed of this water-decomposable sheet is filled with microfibers between the water-dispersible fibers on the surface of the sheet, and the density on the surface of the back layer 12 is high. Therefore, when the pressure-sensitive adhesive 30 is applied to the outer surface of the back surface layer 12, the adhesive area between the outer surface and the pressure-sensitive adhesive layer 30 is widened so that the pressure-sensitive adhesive layer 30 is separated from the outer surface of the back surface layer 12. It becomes difficult to peel off. Further, on the outer surface of the back surface layer 12, the microfibers are firmly fixed to the fiber by hydrogen bonding, so that when the peeling force acts between the outer surface of the back surface layer 12 and the pressure sensitive adhesive layer 30, the back surface layer The fibers are difficult to peel off at the outer surface of 12.
[0033]
Therefore, when the used panty liner is peeled off from the underwear, the pressure-sensitive adhesive layer 30 hardly remains on the underwear side, and the fibers on the outer surface of the back layer 12 hardly remain on the underwear side.
[0034]
  As a reference exampleThe back layer 12 is formed of the water-dispersible fiber and microfibrous cellulose (Microfibrillated Cellulose).
[0035]
The microfibrous cellulose is obtained by pulverizing cellulose and beating it to a state close to microfibrils. As a main production method, pulp can be used as a raw material, and this can be obtained by subjecting it to a special treatment mechanically in the form of a water suspension, and extremely beating it while suppressing cutting in the fiber axis direction. The fiber is 100 to 500 μm in length and the fiber diameter is 0.001 to 0.1 μm or 0.01 to 0.1 μm. In the state close to a so-called microfibril, the microfibrous cellulose is water. It is an insoluble fine fiber.
[0036]
The water-dispersible fiber containing the microfibrous cellulose is supplied wet onto a mesh wire to form a fiber web, and a water flow is applied to the fiber web to obtain a hydrolyzable sheet.
[0037]
In the water-decomposable sheet treated with water jet, water-dispersible fibers are entangled so that they can be hydrolyzed, and fine fibrous cellulose is refined and mixed between the water-dispersible fibers. Hydrogen bonds with the fiber. Thus, the microfibrous cellulose functions as an enhancer of the bonding force between the fibers, and is excellent in terms of the balance between water disintegrability and sheet strength.
[0038]
Moreover, the density is high because microfibrous cellulose exists between the water-dispersible fibers on the sheet surface. Therefore, as in the first embodiment, the adhesive area between the pressure-sensitive adhesive layer 30 and the sheet surface is widened, and the pressure-sensitive adhesive layer 30 is difficult to peel off from the outer surface of the back surface layer 12. In addition, since the microfibrous cellulose exerts a strong hydrogen bonding force between the fibers on the surface of the back surface layer 12, even if a peeling force acts between the pressure-sensitive adhesive layer 30 and the back surface layer 12, The fibers on the surface of the layer 12 are difficult to separate. Therefore, when the used panty liner 1 is peeled off from the underwear, the adhesive layer 30 and the fibers hardly remain on the inner surface of the underwear.
[0039]
The ease of hydrogen bonding of the microfibrous cellulose changes depending on the refinement conditions during production. If microfibrous cellulose having a high water retention is used, the amount of the microfibrous cellulose is small. In addition, a sheet having high strength can be obtained. In addition, when in contact with a large amount of water, the hydrogen bonds of the microfibrous cellulose are released and the water-dispersible fibers are decomposed. In order to accelerate the dispersion of the sheet in water at this time, the length of the water-dispersible fiber is preferably in the range of 2 to 10 mm.
[0040]
  Reference exampleIn the JAPAN TAPPI paper pulp test method no. It is preferable to use a microfibrous cellulose having a water retention at 26 of 250% or more. In this case, the blending ratio of the water-dispersible fiber and the fine fibrous cellulose is preferably 90 to 99% by mass for the water-dispersible fiber and 1 to 10% by mass for the fine fibrous cellulose. With this blending ratio, the strength during drying and wetting of the water-decomposable sheet forming the back layer 12 can be increased, and the water-decomposability is also improved.
[0041]
Further, when the microfibrous cellulose having a water retention of 350% or more is used, if the blending amount of the microfibrous cellulose is 1 to 5% by mass, the strength at the time of drying and wetting can be increased, and the water decomposability is increased. Will also be good.
[0042]
Moreover, 1000-10000 mPa * s is preferable and, as for the viscosity of the said microfibrous cellulose, More preferably, it is 4000-8000 mPa * s. When the viscosity of the microfibrous cellulose is within the above range, the bond strength between fibers by hydrogen bonding can be increased, and the water disintegrability is good.
[0043]
For the viscosity, a B-type viscometer was used. No. 4 was used, the number of revolutions was set to 30 rpm, and 98% by mass of water mixed with 2% by mass of microfibrous cellulose was used as a sample and measured in an environment with a humidity of 25 ° C.
[0044]
  Also,Reference exampleThe basis weight of the back surface layer 12 is 10 to 50 g / m²Is preferred.
[0045]
  The present inventionEmbodiments andReference exampleThe water-decomposable sheet used as the back layer 12 is preferably a surface strength (wax No.) according to JIS P8129-1976 2.1 of 4 or more and a paper strength of 2.0 N / 18 mm or more. The water disintegration property is preferably 50 seconds or less. Further, the strength of MD and CD during drying of the water-decomposable sheet is preferably 8 N or more per 25 mm width, more preferably 10 N or more.
[0046]
  Of the present inventionThe back surface layer 12 of the embodiment includes a fibrillated rayon, so that the balance between the strength of the sheet and the water disintegration property is maintained.ing. Therefore, the sheet may not contain a binder.
[0047]
However, in order to further increase the surface strength and inter-paper strength of the back layer 12, water-insoluble carboxymethyl cellulose, polyvinyl alcohol, modified polyvinyl alcohol such as carboxylic acid-modified polyvinyl alcohol and sulfonic acid-modified polyvinyl alcohol, alkyl cellulose such as methyl cellulose, A water-soluble or water-swellable binder such as starch, modified starch, sodium polyacrylate, sodium alginate, or polyethylene oxide may be included.
[0048]
Next, as shown in FIG. 4, the pressure-sensitive adhesive layer 30 is provided in a polka dot pattern on the entire outer surface of the back surface layer 12. In this case, the pressure-sensitive adhesive layer 30 has a substantially circular shape with a diameter of 10 mm or less and a diameter of 1 mm or more. The pressure-sensitive adhesive layer 30 is a regular or irregular pattern at a constant pitch with an interval in the vertical and horizontal directions. Is formed. The coating pattern of the pressure-sensitive adhesive layer 30 is not limited to the polka dot pattern, and a stripe pattern or a rectangular (rectangular) pattern may be regularly arranged. However, in any pattern, the area ratio of the pressure-sensitive adhesive layer 30 to the outer surface of the back surface layer 12 is preferably about 10 to 50%. Alternatively, the pressure-sensitive adhesive layer 30 may be thinly coated on the entire outer surface of the back layer 12.
[0049]
As the pressure-sensitive adhesive layer 30, any pressure-sensitive adhesive that is usually used as a means for hooking an absorbent article can be used, but an acrylic having a hydrophilic protective colloid layer is particularly suitable. Water-swellable pressure-sensitive adhesives that are water-based emulsions such as water-based emulsions, and water-soluble polyvinyl alcohol are used.
[0050]
In the embodiment of the present invention, the thermoplastic resin layer 12 r provided on the front surface side of the back surface layer 12 is formed of, for example, a water-soluble or water-swellable polyvinyl alcohol film and laminated on the back surface layer 12. By providing this thermoplastic resin layer 12r, it is possible to prevent the liquid absorbed by the absorption layer 11 from penetrating into the back surface layer 12. However, the

adhesives

13a and 13b applied to the intermediate region 1a are water-soluble or water-swellable, and for example, a hot melt of polyvinyl alcohol is used.
[0051]
The absorbent layer 11 is preferably formed from, for example, hydrolytic paper, pulp, or a sheet. For example, the basis weight is 50 to 70 g / m.²It can be formed using a degree of airlaid pulp or the like. In the case of forming with water-disintegrating paper, it is preferable to form a plurality of relatively thin water-disintegrating papers because of good water disintegrating property. For example, the basis weight is 10 to 20 g / m.²The absorbent layer 11 is formed by stacking about 4 to 8 pieces of the hydrolytic paper. Moreover, you may form by laminating | stacking the hydrolytic paper which apply | coated water-swellable resin, such as polyvinyl alcohol.
[0052]
The surface layer 10 is, for example, a water-decomposable spunlace sheet. Alternatively, it may be formed by laminating a plurality of water-decomposable sheets on a water-decomposable sheet. In this case, the sheet and the hydrolytic paper may be integrated by hydrogen bonding or needling treatment. Moreover, since the surface layer 10 guides excretion fluid to the absorption layer 11 below the surface layer 10, it is preferable that a plurality of apertures are provided on the entire surface as shown in FIG.
[0053]
In the present invention, if the relatively thick back layer 12 that contributes to maintaining the shape of an absorbent article such as a panty liner is water-decomposable, the other surface layer 10 and the absorbent layer 11 are not necessarily water-degradable materials. It does not have to be. If it is a comparatively thin and small absorbent article like the panty liner 1, even if the surface layer 10 and the absorbent layer 11 are non-water-decomposable, they can be decomposed when they exist in the septic tank for a long period of time. is there.
[0054]
For example, the absorbent layer 11 may be a non-water-decomposable non-woven fabric or non-water-degradable paper as long as it is thin and small. However, the material forming these is preferably natural fibers or biodegradable fibers. Further, the surface layer 10 may be a thin non-hydrolyzable nonwoven fabric (preferably a nonwoven fabric formed of natural fibers or biodegradable fibers) or an apertured sheet formed of a biodegradable resin.
[0055]
Further, in order to speed up the dispersion and decomposition in the septic tank, it is preferable that the back surface layer 12 and the surface layer 10 are joined around the absorption layer 11 by means capable of being dissociated with water. As the joining means, in addition to using a water-soluble adhesive such as polyvinyl alcohol, the back surface layer 12 and the surface layer 10 may be joined by a mechanical joining means such as needling treatment.
[0056]
As described above, the panty liner has been described as the water-decomposable absorbent article of the present invention. However, the absorbent article of the present invention may be a sanitary napkin having an adhesive layer fixed to underwear or sanitary shorts.
[0057]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated, this invention is not limited to this.
[0058]
(Example A)
A water-decomposable sheet used as the back layer 12 of the water-decomposable panty liner 1 was prepared and subjected to physical property tests.
[0059]
In Example A, the water-decomposable sheet was prepared from softwood bleached kraft pulp (NBKP: CSF = 600 cc), rayon (1.1 dtex, fiber length 5 mm), and fibrillated rayon. The fibrillated rayon is obtained by beating a fiber material obtained by dissolving pulp in an organic solvent and spinning in water (product name “Tencel” manufactured by Accordis). The fiber length of the fiber body is 5 mm. A beating degree of 200 cc, a fiber length of 5 mm and a beating degree of 600 cc, and a fiber length of 3 mm and a beating degree of 200 cc are used. It was. Further, Comparative Example A was obtained without fibrillated rayon.
[0060]
The materials having the above blending ratio were mixed in water to form a mixed fiber web on a mesh wire, and the resulting fiber web was treated with a water stream (water jet) and then dried. The water jet treatment conditions are as follows: the transport speed of the fiber web is 30 m / min, nozzles with a hole diameter of 100 μm are arranged at a pitch of 1.0 mm in the direction transverse to the transport direction of the web, and the discharge pressure of the water flow from the nozzle is 2. The water jet treatment was performed twice on the same fiber web at 94 MPa.
The basis weight and thickness of the obtained water-decomposable sheet are as shown in Table 1.
[0061]
(Water disintegration)
The water-disintegration test was performed based on the toilet paper looseness test. More specifically, the sheets of the above Examples and Comparative Examples, which were cut into 10 cm length and 10 cm width, were put into a beaker containing 300 ml of ion-exchanged water and stirred using a rotor. The rotation speed is 600 rpm. However, the conditions for the rotor and the like were in accordance with JIS P4501. The dispersion state of the fiber sheet at this time was visually observed over time, and the time until dispersion was measured (unit: seconds).
[0062]
(Dry strength)
Each of the examples and comparative examples was cut into a width of 25 mm and a length of 150 mm as a sample, and the tensile strength was measured by holding the chuck interval at 100 mm with a Tensilon tester and pulling at a pulling speed of 100 mm / min. The measurement was performed with respect to the longitudinal direction of the paper (MD: Machine Direction) and the lateral direction of the paper (CD: Cross Direction) (in the table, the measured value is represented by N / 25 mm).
[0063]
(Surface strength)
It measured by the method using the wax of JIS P8129-1976 2.1. Table 1 shows the wax no. Is shown.
[0064]
(Paper strength)
A polyester adhesive tape (manufactured by Nitto Denko, “No. 31B75 Hi”) of 18 mm × 15 mm was attached to both surfaces of the water-decomposable sheet of Example A and Comparative Example A. Thereafter, a roller having a mass of 500 g was transferred onto the tape at a speed of 5 m / min to give a load. After that, the 18 cm wide end of the tape adhered to the front and back of the sheet is gripped, and the two tapes are pulled at a speed of 100 mm / min in the thickness direction of the sheet and in opposite directions of 180 degrees, and the maximum load at that time Was measured. Table 1 shows the measured values in the unit N / 18 mm.
[0065]
The results are shown in Table 1.
[0066]
[Table 1]

[0067]
Next, using Example A and Comparative Example A as the back layer 12, a panty liner having the structure shown in FIGS. This panty liner has a longitudinal dimension of 140 mm and a width dimension of 55 mm. The surface layer 10 has a basis weight of 45 g / m.²Wet spunlace sheet, absorbent layer 11 has a basis weight of 60 g / m²Airlaid pulp was used. Further, the pressure-sensitive adhesive layer 30 for hanging the panty liner on the underwear was formed using an acrylic emulsion and provided in a polka dot pattern. This panty liner was attached to 10 monitors for 8 hours, and then the panty liner was peeled off from the underwear, and the following observations were made. And the said mounting test was done twice by each monitor.
[0068]
(Wear test: adhesive residue)
As a result of a total of 20 wearing tests, the number of times glue remained in the underwear after peeling the panty liner was investigated.
[0069]
(Wear test: material breakage)
As a result of a total of 20 wearing tests, after peeling off the panty liner, the number of times the fibers were peeled off from the outer surface of the back layer and remained in the underwear was investigated.
[0070]
The results are shown in Table 2.
[0071]
[Table 2]

[0072]
(referenceExample B)
A sheet used as the back layer 12 of the water-disintegrable panty liner 1referenceExample B was prepared and the same physical property test as in Example A was performed.
[0073]
referenceIn Example B, softwood bleached kraft pulp (NBKP: CSF = 600 cc), rayon (1.1 dtex, fiber length 5 mm), and microfibrous cellulose were used as the material of the sheet. It was set as the compounding ratio (mass%) shown. A sample containing no fine fibrous cellulose was designated as Comparative Example B.
[0074]
The product name “Serisch (KY-100G type): viscosity 6000 mPa · s” manufactured by Daicel Chemical Industries, Ltd. was used as the microfibrous cellulose. This is a fine fibrillated pulp with a fiber diameter of about 0.01 μm. The product name “Mixel (Fine type): manufactured by Daicel Chemical Industries, Ltd .: Viscosity: 4500 mPa · s” was used as the microfibrous cellulose. This is a fine fibrillated fiber of linter pulp up to 0.1 μm or less. is there.
[0075]
The above materials were blended at a blending ratio (mass%) shown in Table 3 and formed into a sheet under the same conditions as in Example A.
[0076]
And each physical-property value and the wearing test were measured similarly to Example A. The respective results are shown in Tables 3 and 4.
[0077]
[Table 3]

[0078]
[Table 4]

[0079]
As shown in Table 1 to Table 4, in the panty liner using a sheet having a surface strength of 4 or more and a sheet strength in the thickness direction of 2.0 N / 18 mm or more as the back layer, the result of the wearing test is that underwear It was confirmed that no adhesive residue or part of the back layer remained.
[0080]
【The invention's effect】
As described above in detail, in the water-decomposable absorbent article of the present invention, the back surface layer maintains high water decomposability, but has high surface strength and high strength between papers in the thickness direction. And high durability. Furthermore, when the absorbent article joined to the external mounting body through the adhesive layer provided on the outer surface of the back surface layer is peeled off from the external mounting body after use, the back surface layer and fibers are unlikely to remain on the external mounting body.
[0081]
Moreover, since the back surface layer is formed of a water-decomposable sheet obtained by water jet treatment, a bulky feeling and a soft texture can be exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of an absorbent article according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of the absorbent article shown in FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III of the absorbent article shown in FIGS. 1 and 2. FIG.
4 is a bottom view of the absorbent article shown in FIGS. 1 and 2 as seen from the back side. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Panty liner
1e edge
2 Round seal
3 borderline
10 Surface layer
11 Absorption layer
12 Back layer
12r thermoplastic resin layer
13a, 13b Adhesive
30 Pressure-sensitive adhesive layer

Claims

裏面層と、前記裏面層の表面側に設置された吸収層と、前記吸収層を覆う液透過性の表面層とを有し、少なくとも前記裏面層が水解性の吸収性物品において、
前記裏面層は、水分散性繊維とフィブリル化レーヨンとで形成されウォータジェット処理された水解性シートであり、前記水解性シートに、前記フィブリル化レーヨンが５〜１５質量％含まれており、
この水解性シートの外面に、前記裏面層を下着に固着させるための感圧粘着層が設けられていることを特徴とする吸収性物品。In the absorbent article having a back layer, an absorbent layer installed on the surface side of the back layer, and a liquid-permeable surface layer covering the absorbent layer, at least the back layer is a water-degradable absorbent article,
The back layer is a water-decomposable sheet formed of water-dispersible fibers and fibrillated rayon and subjected to water jet treatment, and the water-decomposable sheet contains 5 to 15% by mass of the fibrillated rayon,
An absorbent article, characterized in that a pressure-sensitive adhesive layer is provided on the outer surface of the water-decomposable sheet for fixing the back layer to the underwear.

前記フィブリル化レーヨンは、１．８〜１０ｍｍの長さのレーヨン繊維の表面に長さが１ｍｍ以下のマイクロファイバーが延びたものであり、前記マイクロファイバーが、フィブリル化レーヨンの自重の０．１〜６５％を占めるものである請求項１記載の吸収性物品。 The fibrillated rayon is obtained by extending microfibers having a length of 1 mm or less on the surface of a rayon fiber having a length of 1.8 to 10 mm, and the microfiber has a weight of 0.1 to 0.1 of the fibrillated rayon. The absorbent article according to claim 1, which occupies 65%.

前記裏面層を形成する水解性シートの、ＪＩＳＰ８１２９−１９７６２．１による表面強度（ワックスＮＯ．）が４以上である請求項１または２に記載の水解性の吸収性物品。The water-decomposable absorbent article according to claim 1 or 2 , wherein the water-decomposable sheet forming the back layer has a surface strength (wax NO.) Of 4 or more according to JIS P8129-1976 2.1.

前記裏面層を形成する水解性シートの目付けが１０〜５０ｇ／ｍ²である請求項１ないし３のいずれかに記載の水解性の吸収性物品。Water-decomposable absorbent article according to any one of claims 1 to 3 weight per unit area of the water disintegratable sheet forming the back surface layer is 10 to 50 g / m ^2.

前記裏面層を形成する水解性シートの水解性が５０秒以下である請求項１ないし４のいずれかに記載の水解性の吸収性物品。The water-decomposable absorbent article according to any one of claims 1 to 4 , wherein the water-decomposable sheet forming the back layer has a water decomposability of 50 seconds or less.

前記裏面層と前記表面層とが、吸収層の周囲において水で解離可能に接合されており、前記表面層と前記吸収層とが、水解性と生分解性の少なくとも一方の性質を有する請求項１ないし５のいずれかに記載の吸収性物品。The back surface layer and the surface layer are joined so as to be dissociable with water around the absorption layer, and the surface layer and the absorption layer have at least one property of water decomposability and biodegradability. The absorbent article in any one of 1 thru | or 5 .

前記感圧粘着層は、前記裏面層の全面に水玉模様状に設けられる請求項１ないし６のいずれかに記載の吸収性物品。The absorbent article according to any one of claims 1 to 6, wherein the pressure-sensitive adhesive layer is provided in a polka dot pattern on the entire back surface layer.