JP3937828B2 - データ伝送システムおよび方法、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ伝送システムおよび方法、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、複数のネットワークを介して、データを迅速にかつ簡単に、伝送することができるようにしたデータ伝送システムおよび方法、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、インターネットに代表されるネットワークが普及し、各種のネットワークを介して、各種のデータが転送されるようになってきた。このようなネットワークの1つとして、マルチプロトコルラベルスイッチング(Multi Protocol Label Switching)を用いたネットワークが注目されている。このマルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)については、インターネット上の技術を比較化するIETF(Internet Engineering Task Force)の公式文章であるRFC(Request For Comments)3031に規定されている。
【0003】
インターネットにおいて用いられているIP(Internet Protocol)ルータは、パケットがネットワークを移動する際、IPヘッダを解析し、次のホップを決定している。すなわち、パケットがネットワークを移動するとき、各IPルータは、独自に、レイヤ3(ネットワーク層)のアドレスを解析して、次のホップ先を決定する。この次のホップ先を決定する処理は、2段階で行われる。
【0004】
第1の段階では、パケットが転送等価クラス(Forward Equivalence Class(FEC))に分類される。すなわち、ルーティングが行われる。
【0005】
第2段階として、それぞれのFECが次のホップにマップされる。すなわち、フォワーディングが行われる。
【0006】
このように、従来のIPネットワークでは、各IPルータがパケットを転送する毎に、その宛先アドレスにFECを割り当てる。すなわち、第1段階と第2段階の処理がパケットを転送する度に行われる。
【0007】
これに対して、MPLSを利用したネットワークにおいては、例えば、図1に示されるように、ネットワーク1が複数のルータで構成される。そのうちMPLSネットワーク1の端点に位置し、他のネットワークとの接続点となるルータは、ラベルエッジルータ(LER)とされ、それ以外のルータは、ラベルスイッチングルータ(LSR)とされる。図1の例では、データ送受信装置11にLER21が接続され、データ送受信装置12にLER22が接続されている。また、LER21とLER22は、LSR31乃至34により相互に接続されている。
【0008】
このようなMPLSに基づくネットワーク1においては、特定のパケットに特定のFECを割り当てる処理は、そのパケットを転送する場合の入口に配置されているLERによって、1回だけ行われる。例えば、データ送受信装置11からデータ送受信装置12にパケットが転送される場合には、LER21により1回だけ行われる。
【0009】
パケットに割り当てられたFECは、ラベルと呼ばれる短い固定長の値に符号化され、パケットとともに、次のホップに転送される。
【0010】
それ以降のホップでは、すなわち、LSR31乃至LSR34によるホップでは、パケットのレイヤ3のアドレスの解析は行われない。すなわち、上記した第1段階の処理は行われない。その代わりに、MPLSを利用したネットワーク1においては、ラベルがテーブルインデックス値として使用され、次のホップと新しいラベルが決定される。ルータにおいて、古いラベルが新しいラベルに置き換えられた上で、パケットが次のホップに転送される。
【0011】
特定のFECに分類されるパケットの経路は、ラベルスイッチパス(LSP)と称される。
【0012】
LSPは、入口のLERから始まり、多数のLSRを経由して、出口のLERで終了する。
【0013】
LSPを作成するには、ラベルの配信と経路上のリソースの予約が必要となる。LSPは、各ノートのラベルマッピングを設定して、手動で作成することも可能であるが、RFC3036で定められるラベルディストリビューションプロトコル(LDP)を用いて、自動的に作成することも可能である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現在運用されているMPLSを利用したネットワークの出入口の先には、例えば、図2に示されるように、既存のIPネットワークなどの非MPLSネットワークが接続されていることが多い。図2の例においては、MPLSを利用したネットワーク1に対して、LER21を介して、IPネットワーク51が接続され、LER22を介して、IPネットワーク52が接続されている。
【0015】
IPネットワーク51においては、データ送受信装置11とデータ送受信装置13がIPルータ41に接続され、このIPルータ41がLER21に接続されている。IPネットワーク52においては、IPルータ42にデータ送受信装置12が接続され、IPルータ42がLER22に接続されている。
【0016】
このようなネットワークシステムにおいて、例えば、データ送受信装置11からデータ送受信装置12に、IPパケットを伝送する場合、IPネットワーク51から送信されたIPパケットには、ネットワーク1においてラベルが付加され、ネットワーク1内を伝送される。このラベルは、IPネットワークでは不要であるため、IPネットワーク52においては削除される。
【0017】
図3は、図2のネットワークシステム1において転送されるパケット(IP-MPLSパケット)の構成例を表している。同図に示されるように、その先頭には、Layer2 MAC(Media Access Control)ヘッダが配置され、その次に、ラベル(Label)が配置される。ラベルの次には、IPアドレスが配置され、その次には、UDP/TCPヘッダが配置され、それに続いて、データベイロードが配置される。
【0018】
UDP(User Datagram Protocol)は、TCP/IPプロトコルにおけるトランスポート層のプロトコルであり、2つのノード上のプロセス(アプリケーション)間で、ベストエフォート型のデータグラム指向の通信を行う。TCP(Transmission Control Protocol)は、TCP/IPにおけるトランスポート層のプロトコルであり、2つのノード上のプロセス(アプリケーション)間で、信頼性のあるセッション指向の通信を行う。
【0019】
このようなMPLSを用いたネットワーク1においては、LSRは、LSP設定後は、レイヤ3のヘッダ解析を行わずに、ラベル転送を行うため、負荷が軽減される。これに対して、ネットワーク1の出入口に位置するLER21,22は、入力する各パケットを毎回解析し、FECを割り当て、ラベルを付加しなければならない。このため、負荷が大きくなり、LSRは構成が複雑になり、高速な処理が要求されるため、結果的に高価な装置とならざるを得ない。
【0020】
また、MPLSを利用したネットワークの高速化、光化を考えた場合、LSR32乃至34は、上記した2つの段階のうち、第2段階にあたるフォワーディングの作業のみを行うため、高速化が容易と考えられる。これに対して、ネットワークの出入口に配置されているLER21,22は、パケット毎にレイヤ3のパケットヘッダ(IPパケット)を解析し、FEC、ラベルを割り当てる必要があるため、高速化が困難となり、ネットワークパフォーマンスを考えた場合、高速化のためのボトルネックになることが予想される。
【0021】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ネットワークを安価な装置(ルータ)で構成することができるようにし、かつ、データを迅速に転送することができるようにするものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のデータ伝送システムは、第1のデータ送受信装置は、複数のネットワークの入口に位置する各装置に対して、装置が属するネットワーク内の経路の設定を要求し、複数のネットワークの入口に位置する装置のそれぞれは、第1のデータ送受信装置からの要求に基づいて、装置が属するネットワーク内の経路の設定を行うとともに、内部経路に応じたラベルを第1のデータ送受信装置に通知し、第1のデータ送受信装置は、通知されたラベルとデータを含むパケットを、ネットワークを介して第2のデータ送受信装置に伝送することを特徴とする。
【0023】
前記第1のデータ送受信装置は、パケットに、複数のネットワークの入口に位置する装置から通知されたそれぞれの内部経路に応じたラベルを、経路の下流側から順次配置することができる。
【0024】
前記第1のデータ送受信装置は、GPS ( Global Path Setup )メッセージを用いてラベルを取得することができる。
【0025】
本発明のデータ伝送方法は、第1のデータ送受信装置は、複数のネットワークの入口に位置する各装置に対して、装置が属するネットワーク内の経路の設定を要求し、複数のネットワークの入口に位置する装置のそれぞれは、第1のデータ送受信装置からの要求に基づいて、装置が属するネットワーク内の経路の設定を行うとともに、内部経路に応じたラベルを第1のデータ送受信装置に通知し、第1のデータ送受信装置は、通知されたラベルとデータを含むパケットを、ネットワークを介して第2のデータ送受信装置に伝送することを特徴とする。
【0026】
本発明の情報処理装置は、複数のネットワークの入口に位置する各装置に対して、装置が属するネットワーク内の経路の設定を要求する要求手段と、複数のネットワークの入口に位置する装置から通知されたそれぞれの内部経路に応じたラベルを取得する取得手段と、取得手段により取得されたラベルとデータを含むパケットを、複数のネットワークを介して他の情報処理装置に伝送する伝送手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
前記伝送手段は、パケットに、複数のネットワークの入口に位置する装置から通知されたそれぞれの内部経路に応じたラベルを、経路の下流側から順次配置することができる。
【0028】
複数のネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチングに基づくネットワークであり、要求手段は、GPS メッセージを用いて、要求を実行することができる。
【0029】
前記取得手段は、GPS メッセージを用いてラベルを取得することができる。
【0030】
本発明の情報処理方法は、複数のネットワークの入口に位置する各装置に対して、装置が属するネットワーク内の経路の設定を要求する要求ステップと、複数のネットワークの入口に位置する装置から通知されたそれぞれの内部経路に応じたラベルを取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得されたラベルとデータを含むパケットを、複数のネットワークを介して他の情報処理装置に伝送する伝送ステップとを含むことを特徴とする。
【0031】
本発明の記録媒体のプログラムは、複数のネットワークを介して他の情報処理装置にデータを伝送する情報処理装置のプログラムであって、複数のネットワークの入口に位置する各装置に対して、装置が属するネットワーク内の経路の設定を要求する要求ステップと、複数のネットワークの入口に位置する装置から通知されたそれぞれの内部経路に応じたラベルを取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得されたラベルとデータを含むパケットを、複数のネットワークを介して他の情報処理装置に伝送する伝送ステップとを含むことを特徴とする。
【0032】
本発明のプログラムは、複数のネットワークを介して他の情報処理装置にデータを伝送する情報処理装置を制御するコンピュータに、複数のネットワークの入口に位置する各装置に対して、装置が属するネットワーク内の経路の設定を要求する要求ステップと、複数のネットワークの入口に位置する装置から通知されたそれぞれの内部経路に応じたラベルを取得する取得ステップと、取得ステップの処理により取得されたラベルとデータを含むパケットを、複数のネットワークを介して他の情報処理装置に伝送する伝送ステップとを実行させる。
【0044】
本発明のデータ伝送システムおよび方法においては、第1のデータ送受信装置がネットワークの入口に位置する各装置に対して、ネットワーク内の経路の設定を要求し、その装置のそれぞれは、その要求に基づいて、ネットワーク内の経路の設定を行うとともに、内部経路に応じたラベルを第1のデータ送受信装置に通知し、第1のデータ送受信装置は、そのラベルを含むパケットを、ネットワークを介して、第2のデータ送受信装置に転送する。
【0045】
本発明の情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムにおいては、複数のネットワークの入口に位置する各装置に対して、ネットワーク内の経路の設定が要求され、その装置より取得されたラベルを含むパケットが、ネットワークを介して、他の情報処理装置に伝送される。
【0048】
【発明の実施の形態】
図4は、本発明を適用したネットワークシステムの構成例を表している。図4の例においては、MPLSネットワーク71−1にMPLSネットワーク71−2が接続され、MPLSネットワーク71−2に更にMPLSネットワーク71−3が接続されている。
【0049】
MPLSネットワーク71−1においては、データ送受信装置121がLSR81−1,82−1、並びにLER112−1に接続されている。LER112−1は、LSR81−1,82−1と接続されるとともに、MPLSネットワーク71−2のLER111−2と接続されている。
【0050】
MPLSネットワーク71−2においては、LER111−2にLSR81−2,82−2、並びにLER112−2が接続されている。LER112−2には、LSR81−2,82−2が接続されているとともに、MPLSネットワーク71−3のLER111−3が接続されている。MPLSネットワーク71−3においては、データ送受信装置123がLSR81−3,82−3、並びにLER111−3に接続されている。LER111−3にはまた、LSR81−3,82−3も接続されている。
【0051】
図5は、データ送受信装置121の構成例を表している。なお、図示は省略するが、他のデータ送受信装置123も同様の構成とされている。
【0052】
図5の例においては、データ送受信装置121は、パス制御部131、データ転送部132、拡張ラベルテーブル133、および宛先−出口ルータ対応表134を有している。
【0053】
パス制御(LSPの制御)を行うパス制御部131は、ローカルラベルパス設定部141、グローバルラベルパス設定部142、入口ラベル設定部143、及びBGP制御部144を有する。ローカルラベル設定部141は、例えば、RFC3036に記載されているラベルディストリビューションプロトコル(Label Distribution Protocol(LDP))を用いて、ローカルラベルパスの設定を行う。グローバルラベルパス設定部142は、他のデータ送受信装置及び入口ルータと、複数のMPLSネットワークをまたがったラベルパス(グローバルラベルパス)の設定情報の送受信を行い、設定を行う。
【0054】
入口ラベル設定部143は、MPLSネットワークのローカルラベルパスの入口ラベル値の送信を要求し、また、受信する。BGP制御部144は、ボーダゲートウェイプロトコル(Border Gateway Protocol(BGP))、もしくは、その代替となる経路プロトコルを使用し、各ローカルラベルパスにおける入口ルータ、出口ルータに関する情報を収集する。BGPについては、RFC1771に記載されている。
【0055】
データ転送部132は、RFC3031に記載されているMPLSを用いたMPLSデータ転送を行うMPLSデータ転送部161、並びに得られた各MPLSネットワークのローカルラベルパスの入口ラベル値を、転送すべきパケットに所定の順番で付加し、転送する、RFC3032に記載されているラベルスタック部162を有している。
【0056】
拡張ラベルテーブル133は、パケットの宛先と、ラベル値の対応関係を記憶しており、その詳細は、図16を参照して後述する。
【0057】
宛先−出口ルータ対応表134は、パケットの宛先とそのパケットを送出する際の出口ルータとの対応関係を記憶しており、その詳細は、図12を参照して後述する。
【0058】
なお、図5のデータ送受信装置は、基本的に、送信側のデータ送受信装置の構成を表しており、受信側のデータ送受信装置は、その一部の機能のみを有していればよい。
【0059】
図6は、ネットワークの入口に配置される入口ルータとしてのLER111の構成例を表している。
【0060】
LER111は、パス制御部201、データ転送部202、宛先−出口ルータ対応表203、並びにラベルテーブル204を有している。
【0061】
パス制御部201は、ローカルラベルパス設定部211、グローバルラベルパス設定部212、入口ラベル設定部213、並びにBGP制御部214を有する。これらは、図5のデータ送受信装置121におけるパス制御部131が有するローカルラベルパス設定部141、グローバルラベルパス設定部142、入口ラベル設定部143、およびBGP制御部144と基本的に同様の機能を有するものである。
【0062】
データ転送部202は、MPLSデータ転送部221を有する。このMPLSデータ転送部221も、図5のデータ送受信装置121のデータ転送部132が有するMPLSデータ転送部161と基本的に同様の機能を有するものである。
【0063】
宛先−出口ルータ対応表203は、図5のデータ送受信装置121における宛先−出口ルータ対応表134と同様の対応表である。
【0064】
ラベルテーブル204は、ポートとラベルの対応関係を記憶するものであり、従来と同様にMPLSネットワーク内でのMPLSデータ転送時に参照される。
【0065】
図7は、ネットワークの出口に配置されている出口ルータとしてのLER112の構成例を表している。
【0066】
このLER112は、パス制御部301、データ転送部302、宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表303、ラベル−ポート対応表304、並びにラベルテーブル305を有する。
【0067】
パス制御部301は、ローカルラベルパス設定部311、グローバルラベルパス設定部312、並びにBGP制御部313を有する。これらは図6の入口ルータとしてのLER111のパス制御部201におけるローカルラベルパス設定部211、グローバルラベル設定部212、並びにBGP制御部214と対応する機能を有するものである。
【0068】
データ転送部302は、MPLSデータ転送部321を有する。このMPLSデータ転送部321は、図6のLER111のデータ転送部202におけるMPLSデータ転送部211と同様の機能を有するものである。
【0069】
宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表303は、パケットの宛先と次ネットワーク入口ルータとの対応関係を記憶するものであり、その詳細は、図13を参照して後述する。
【0070】
ラベル−ポート対応表304は、パスID、ラベル値、およびポート番号の対応を記憶するものであり、その詳細は、図15を参照して後述する。
【0071】
ラベルテーブル305は、図6のLER111のラベルテーブル204と同様のものである。
【0072】
ネットワークの入口と出口は、転送されるパケットの方向に基づいて決まる。従って、LERは、基本的には、入口に配置される場合の構成と、出口に配置される場合の構成の両方を有している。具体的には、各LERは、図6と図7に示される構成要素の全て有している。
【0073】
また、データ送受信装置は、それが属するネットワークではエッジであるので、入口ルータと出口ルータの機能を有している。
【0074】
さらに、データ送受信装置、LER, LSRは、いずれも制御信号を、IPパケットとしてIP Routing過程に基づき転送する機能を有している。後述するBGP, IBGP, EBGP, GPR, GPR応答メッセージ等は、このIPパケットにより転送される。
【0075】
図8は、LSR81の構成例を表している。図示は省略するが、他のLSR82乃至86も同様の構成とされる。
【0076】
このLSR81は、パス制御部401、データ転送部402、およびラベルテーブル403を有する。パス制御部401は、ローカルラベルパス設定部411を有する。ローカルラベルパス設定部411は、図6のLER111のパス制御部201におけるローカルラベルパス設定部211と対応する機能を有するものである。データ転送部402は、MPLSデータ転送部421を有する。MPLSデータ転送部421は、図6のLER111のデータ転送部202におけるMPLSデータ転送部211と同様の機能を有するものである。
【0077】
図示は省略するが、データ送受信装置は、例えばパーソナルコンピュータその他の情報処理装置で構成される。
【0078】
次に、図9を参照して、複数のMPLSネットワークを介して、パケットが転送される場合の処理について説明する。いま、データ送受信装置121からデータ送受信装置123にパケットを送信するものとする。この場合、図10のフローチャートに示される処理が実行される。
【0079】
最初に、ステップS211において、ネットワーク間テーブル生成処理が実行される。その詳細は、図11のフローチャートを参照して後述するが、この処理により、データ送受信装置121が有する宛先−出口ルータ対応表134(図5)、並びに入口側のLER111−2,111−3が有する宛先−出口ルータ対応表203(図6)が生成されるとともに、出口側のLER112−1,112−2が有する宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表303(図7)が作成される。
【0080】
次に、ステップS212において、ラベルパス生成処理が実行される。この処理の詳細は、図14のフローチャートを参照して後述するが、この処理により、ラベルパスが生成されるとともに、データ送受信装置121の拡張ラベルテーブル133(図5)、LER111−2,111−3のラベルテーブル204(図6)、LER112−1,112−2のラベルテーブル305(図7)が作成される。更に、出口側に配置されているLER112−1,112−2のラベル−ポート対応表304(図7)が作成される。
【0081】
その後、ステップS213において、データ転送処理が行われる。この処理の詳細は、図17のフローチャートを参照して後述する。
【0082】
更に必要に応じて、ラベルパスがステップS214のラベルパス削除処理で削除される。この処理の詳細は、図19と図20のフローチャートを参照して後述する。
【0083】
図11は、図10のステップS211におけるネットワーク間テーブル生成処理の詳細を表している。本実施の形態において、各MPLSネットワークとBGPにおけるAS(Autonomous System)を同一に設定し、全てのデータ送受信装置及びLERはASにおけるボーダールータとして機能する様に設定を行うものとする。
【0084】
最初に、ステップS231において、単一のポリシーで制御されるネットワークとしてのAS内で、IBGP(Internal BGP)を用いて、ボーダルータ間にフルメッシュでBGPセッションを張り、経路情報を交換する処理が実行される。すなわち、MPLSネットワーク71−1において、データ送受信装置121のBGP制御部144と、出口ルータとしてのLER112−1のBGP制御部313との間で、BGPセッションを張り、経路情報を交換する処理が実行される。
【0085】
同様に、MPLSネットワーク71−2において、入口ルータとしてのLER111−2のBGP制御部214と、出口ルータとしてのLER112−2のBGP制御部313との間で、BGPセッションを張り、経路情報を交換する処理が実行される。さらに、MPLSネットワーク71−3において、入口ルータとしてのLER111−3のBGP制御部214と、データ送受信装置123のBGP制御部144との間で、BGPセッションを張り、経路情報を交換する処理が実行される。
【0086】
ステップS232においては、AS間でEBGP(External BGP)を用いて、隣接するASのボーダルータとBGPセッションを張り、経路情報を交換する処理が実行される。すなわち、MPLSネットワーク71−1のデータ送受信装置121のBGP制御部144とLER112−1のBGP制御部313、MPLSネットワーク71−2のLER111−2のBGP制御部214とLER112−2のBGP制御部313、並びにMPLSネットワーク71−3のLER111−3のBGP制御部214とデータ送受信装置123のBGP制御部144の間で経路情報の交換処理が行われる。
【0087】
そして、ステップS233において、データ送受信装置121のBGP制御部144および入口ルータとしてのLER111−2,111−3のBGP制御部214は、IBGPより得られるRIB(ルーティング情報ベース)を参照して、各宛先に対するASからの出口となるべきボーダルータを決定し、宛先−出口ルータ対応表134,203に記載する。MPLSネットワーク71−1においては、LER112−1が、MPLSネットワーク71−2においては、LER112−2が、それぞれ、出口ルータとされる。
【0088】
これにより、例えば、図12に示されるような、宛先−出口ルータ対応表が作成される。なお、この図12の宛先−出口ルータ対応表は、データ送受信装置121の宛先−出口ルータ対応表134の例を表している。
【0089】
図12の例においては、宛先192.168.10.2(データ送受信装置123のIPアドレス)に対応して、出口ルータのIPアドレスとして、192.168.8.2(LER112−1のIPアドレスが記憶されている)。
【0090】
次に、ステップS234において、出口ルータ(LER112−1,112−2)のBGP制御部313は、EBGPより得られるRIBを参照して、各宛先に対するASの入口となるべきボーダルータを決定し、宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表303に記載する。MPLSネットワーク71−2においては、LER111−2が、MPLSネットワーク71−3においては、LER111−3が、それぞれ、入口ルータとされる。
【0091】
これにより、例えば、図13に示されるような宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表が作成される。なお、この図13の例は、LSR112−1の宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表303の例を表している。この例においては、データ送受信装置123の宛先192.168.10.2に対応して、次ネットワーク入口ルータとして、LER111−2のIPアドレス192.168.9.1が記憶されている。
【0092】
次に、図14を参照して、図10のステップS212におけるラベルパス生成処理の詳細について、説明する。
【0093】
ステップS261において、データ送受信装置121のローカルラベルパス設定部141は、MPLSネットワーク71−1の出口ルータとしてのLER112−1のローカルラベルパス設定部311との間で、ローカルラベルパスを張る。この処理の詳細は、RFC3036記載の従来のLDPと同様の処理となる。この処理により、上述したように、ラベルテーブルが作成される。
【0094】
ステップS262において、グローバルラベルパス設定部142は、GPS(Global Path Setup)メッセージをLER112−1に出力する。このGPSメッセージには、グローバルラベルパスの終点としてのデータ送受信装置123のアドレスが含まれている。
【0095】
LER112−1においては、ローカルラベルパス設定部311が、ステップS281において、データ送受信装置121との間で、ローカルラベルパスを張る処理を実行した後、ステップS282において、グローバルラベルパス設定部312が、データ送受信装置121からのGPSメッセージを受信する。このとき、ステップS283において、グローバルラベルパス設定部312は、GPSメッセージを、宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表303に基づいて、後段のMPLSネットワーク71−2の入口ルータとしてのLER118−2に転送する。
【0096】
LER111−2のグローバルラベルパス設定部212が、ステップS301において、LER112−1からのGPSメッセージを受信すると、ローカルラベルパス設定部211は、宛先−出口ルータ対応表203に基づいて、MPLSネットワーク71−2の出口ルータとしてのLER112−2との間で、ローカルラベルパスを張る。上述したように、これにより、このネットワーク内の各LERまたはLSRにおいてラベルテーブルが作成される。
【0097】
ステップS302において、LER111−2のグローバルラベルパス設定部212は、GPSメッセージを、LER112−2に転送する。
【0098】
LER112−2のグローバルラベルパス設定部312は、ステップS320において、LER111−2との間で、ローカルラベルパスを張る処理を実行した後、ステップS321において、LER111−2のGPSメッセージを受信すると、ステップS322において、LER112−2のグローバルラベルパス設定部312は、宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表303に基づいて、後段のMPLSネットワーク71−3の入口ルータとしてのLER111−3にGPSメッセージを転送する。
【0099】
MPLSネットワーク72−3のグローバルラベルパス設定部212は、ステップS331において、LER112−2からGPSメッセージを受信する。ステップS332において、LER111−3のローカルラベルパス設定部211は、データ送受信装置123との間で、ローカルラベルパスを張る。これにより、ラベルテーブルが作成される。
【0100】
また、ステップS333において、LER111−3のグローバルラベルパス設定部212は、GPSメッセージをデータ送受信装置123に転送する。
【0101】
データ送受信装置123のグローバルラベルパス設定部142は、ステップS351において、LER111−3との間で、ローカルラベルパスを張る処理を実行した後、ステップS352において、LER111−3からのGPSメッセージを受信する。
【0102】
このように、GPSメッセージがデータ送受信装置123に達したとき、データ送受信装置121の入口ラベル設定部143は、各装置に、入口ラベルの送信を要求する。
【0103】
ステップS353において、データ送受信装置123のグローバルラベルパス設定部142は、GPS応答メッセージを生成し、LER111−3に送信する。
【0104】
ステップS334において、LER111−3のグローバルラベルパス設定部312は、データ送受信装置123からのGPS応答メッセージを受信すると、ステップS335において、LER111−3のラベル(入口ラベル)をGPS応答メッセージに付加して、LER112−2に転送する。
【0105】
ステップS323において、LER112−2のグローバルラベルパス設定部312は、LER111−3からのGPS応答メッセージを受信すると、ステップS324において、ラベル−ポート対応表304を作成し、そこにLER111−3から受信したGPS応答メッセージに付加されている入口ラベルをポート番号に対応して記述する。すなわち、いまの場合、入口ルータとしてのLER111−3のラベルは3であるので、ラベル3がポート番号と対応して、いま設定されているグローバルラベルパスのIPと対応付けて記憶される。
【0106】
ステップS325において、LER112−2のグローバルラベルパス設定部312は、GPS応答メッセージをLER111−2に転送する。このGPS応答メッセージには、ステップS324の処理で受信されたLER111−3のラベルが記述されている。
【0107】
LER111−2のグローバルラベルパス設定部212は、ステップS303において、LER112−2からのGPS応答メッセージを受信すると、ステップS304において、更に、内部経路に応じたラベルを付加して、GPS応答メッセージをLER112−1に転送する。
【0108】
LER112−1のグローバルラベルパス設定部312は、ステップS284において、LER111−2からのGPS応答メッセージを受信すると、ステップS285において、ラベル−ポート対応表304にラベル値とポート番号を記述する。
【0109】
図15は、このようにして、出口ルータとしてのLER112−1のラベル−ポート対応表304の例を表している。この例においては、パスIDとしての番号1に、後段のMPLSネットワーク72−2の入口ルータとしてのLER111−2のラベル5が、番号1のポート番号に対応して記憶されている。
【0110】
ステップS286において、LER112−1のグローバルラベルパス設定部312は、GPS応答メッセージをデータ送受信装置121に転送する。このGPS応答メッセージには、MPLSネットワーク71−3の入口ルータとしてのLER111−3の入口ラベルと、MPLSネットワーク71−2の入口ルータとしてのLER111−2の入口ラベルが付加されている。
【0111】
ステップS263において、データ送受信装置121のグローバルラベルパス設定部142は、LER112−1からのGPS応答メッセージを受信すると、ステップS264において、入口ラベル値を拡張ラベルテーブル133に記述する。
【0112】
図15は、このようにして、データ送受信装置121の拡張ラベルテーブル133に記述される例を表している。
【0113】
この例においては、データ送受信装置123のIPアドレス192.168.10.2が宛先として記憶され、それに対応して、LER111−3の入口ラベル3、LER111−2の入口ラベル5、並びにデータ送受信装置121の直後のLER81−1のラベル5が記述されている。
【0114】
以上のようにして、データ送受信装置121の拡張ラベルテーブル133、LER112−1,111−2,112−2,111−3のラベルテーブル204,305の他、LSR81−1,81−2,81−3のラベルテーブル403が作成されるとともに、出口ルータとしてのLER112−1,112−2のラベル−ポート対応表304が作成される。
【0115】
出口ルータが複数のMPLSネットワークと接続されている場合、それぞれの入口ラベル値は異なったものとする必要がある。このため、データ送受信装置121は、異なるMPLSネットワークから同一の入口ラベルを受信した場合、その変更を要求する。各MPLSネットワークは、この要求に応じて、入口ラベルを変更し、変更後の入口ラベルをデータ送受信装置121に通知する。
【0116】
次に、図17のフローチャートを参照して、図10のステップS213におけるデータ転送処理の詳細について説明する。
【0117】
ステップS401において、データ送受信装置121のラベルスタック部162は、拡張ラベルテーブル133(図16)に記憶されている、これからデータを転送する宛先(データ送受信装置123のアドレス192.168.10.2)に対応する(ラベルパスのパスIDに対応する)入口ラベル値(3,5,5)を読み出し、これを転送するデータのパケットにスタックする。
【0118】
この入口ラベル値(3,5,5)はそれぞれ、ラベルパスの下流側のMPLSネットワークにおけるローカルラベルパスの入口ラベルから順番に配置されている。いまの場合、最も下流側のMPLSネットワーク71−3におけるローカルラベルラベルパスの入口ラベル値3が最初に記述され、その次に上流側のMPLSネットワーク71−2におけるローカルラベルパスの入口ラベル値5、最後にデータ送受信装置121を含むMPLSネットワーク71−1におけるローカルラベルパスの入口ラベル値5を配置する。MPLSデータ転送部161は、入口ラベル値がスタックされたパケット501を、拡張レベルテーブル133にパスIDに対応して記憶されている出力ポートからLSR81−1に送信する。
【0119】
各装置は、パケットを受信すると、その転送ラベルを、ラベルテーブルに従って、次の転送ラベルに書き換えて、その転送ラベルに対応してラベルテーブルに記憶されている出力ポートから、そのパケットを後段のルータに転送する。
【0120】
ただし、この実施の形態では、ローカルラベルパスの出口ルータの直前に配置されている装置は、パケットのラベルの書き換え処理は行われず、最後のラベルの削除処理を実行するものとされる。図9の例の場合、LSR81−1は、ローカルラベルパス(MPLSネットワーク71−1)の出口ルータであるLER112−1の直前に配置されているので、この入口ラベルの削除処理を実行する。
【0121】
なお、各ネットワークパスの終点(LER)の1つ手前のLSRでラベル貼り替えを行うことに関しては、RFC3031に記述されているPenultimate Hop Poppingに従った処理が行われる。
【0122】
すなわち、LSR81−1のMPLSデータ転送部421は、パケット501を取得すると、(3,5,6)の3つのラベルのうち、最後の転送ラベル6を削除して、入口ラベル(3,5)だけとする。そして、MPLSデータ転送部421は、(3,5)のラベルを有するパケット502を、ラベルテーブル403に、ラベル6に対応して記憶されている出力ポートからLER112−1に転送する。
【0123】
LER112−1のMPLSデータ転送部321は、ステップS411において、LSR81−1からのパケット502を受信すると、ステップS412において、宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表303に記憶されている、後段の(下流側の)MPLSネットワーク71−2の入口ルータとしてのLER111−2に、パケット503を転送する。出口ルータとしてのLER112−1は、ラベルの書き換え処理と削除処理のいずれも実行しない。
【0124】
LER111−2のMPLS転送部221は、ステップS421において、LER112−1からパケット503を受信すると、宛先−出口ルータ対応表203において、その最終の宛先(データ送受信装置123のアドレス)に対応して記憶されている出口ルータ(この例の場合、LER112−2)宛のラベルパスで送信する。具体的には、その送信は、ラベルテーブル204のラベルパスに従って、最後のラベル5をLSR81−2のラベル1に変更して、パケット504として行われる。
【0125】
LSR81−2のMPLS転送部421は、LER111−2からのパケット504を受信すると、MPLSネットワーク71−2の出口ルータ112−2の直前のルータであるので、そのときの最後のラベルを削除する処理を実行する。すなわち、パケット505では、(3,1)の2つのラベルのうち、最後のラベル1が削除され、ラベルは3だけとされる。
【0126】
LER112−2は、ステップS431において、LSR81−2が出力したパケット505を受け取ると、ステップS432において、ラベルの書き換えと削除のいずれも行わずに、ラベル3を有するパケット506を、後段のMPLSネットワーク71−3の入口ルータとしてのLER111−3に転送する。
【0127】
MPLSネットワーク71−3の入口ルータとしてのLER111−3のMPLSデータ転送部221は、ステップS441において、上流側のMPLSネットワーク71−2の出口ルータとしてのLER112−2から転送されてきたパケット506を受信すると、ステップS442において、ラベルテーブル204に従って、最後のラベル値3を次の転送先のルータであるLSR81−3のラベル2に書き換えて、パケット507としてLSR81−3に転送する。
【0128】
LSR81−3は、パケット507を受信すると、MPLSネットワーク71−3の出口ルータとしてのデータ送受信装置123の直前のルータであるので、ラベル削除処理を実行し、データだけを含む(ラベルを含まない)パケット508として、データ送受信装置123に送信する。
【0129】
ステップS451において、データ送受信装置123のMPLSデータ転送部161は、LER111−3が出力したパケット508を取得する。このパケットには、ラベルはもはや存在しない。
【0130】
以上のようにして、データ送受信装置121から送信されたパケットがデータ送受信装置123において、受信されることになる。
【0131】
このように、パケットが複数のMPLSネットワークを介して転送される場合、図18に示されるように、各MPLSネットワークの入口ルータのラベル(入口ラベル)がパケットにスタッキングされる。このラベルの順番は、最も下流側の入口ラベルから順番に記述され、一番最後に(外側に)最も上流側の入口ラベルが記述される。このラベルスタックに関しては、RFC3032のMPLS-Label Stackingの規定に従った処理が行われる。
【0132】
なお、出口ルータの出力ポートを選択するために、ポート選択用ラベルをラベルスタックに追加してもよい。この場合、Penultimate Hop Poppingによらず、MPLSネットワークのラベル値を基に、出力ポートが選択される。
【0133】
次に、図19と図20のフローチャートを参照して、図10のステップS214におけるラベルパス削除処理の詳細について説明する。
【0134】
なお、以下の処理で、データ送受信装置、LER, LSRは、ラベルテーブルを削除する場合、削除するレコードを一次的に記憶し、その記憶を基にして、GPR, GPR応答メッセージを送受信する。
【0135】
最初に、ステップS501において、データ送受信装置121のローカルラベルパス設定部141は、宛先−出口ルータ対応表134に基づいて、出口ルータとしてのLER112−1を特定し、それとの間で、ローカルラベルパスを削除する。また、このとき、ローカルラベルパスに含まれるLSR81−1、LER112−1のラベルテーブルからパスデータが削除される。
【0136】
ステップS502において、グローバルラベルパス設定部142は、GPR(Global Path Remove)メッセージを生成し、これをLSR81−1を介してLER112−1に送信する。このGPRメッセージは、グローバルラベルパスを削除することを要求するメッセージであり、グローバルラベルパスの終点としてのデータ送受信装置123のアドレスが含まれている。
【0137】
ステップS511において、LER112−1のグローバルラベルパス設定部312は、データ送受信装置121との間でローカルラベルパスを削除する処理を実行した後、ステップS512において、データ送受信装置121からのGPRメッセージを受信すると、このメッセージをステップS513において、宛先−次ネットワーク入口ルータ303に基づいて、LER111−2に転送する。
【0138】
LER111−2のグローバルラベルパス設定部212は、ステップS521において、LER112−1からのGPRを受信すると、ステップS522において、宛先−出口ルータ対応表203に基づいて、出口ルータとしてのLER112−2を特定し、それとの間でローカルラベルパスを削除する。このとき、LSR81−2、LER112−2のラベルテーブルからパスデータが削除される。
【0139】
ステップS523において、グローバルラベルパス設定部212は、GPRメッセージをLER112−2に転送する。
【0140】
ステップS531において、LER112−2のグローバルラベルパス設定部312は、LER111−2との間でローカルラベルパスを削除する処理を実行した後、ステップS532において、LER111−2からのGPRメッセージを受信すると、このメッセージをステップS533において、宛先−次ネットワーク入口ルータ303に基づいて、LER111−3に転送する。
【0141】
LER111−3のグローバルラベルパス設定部212は、ステップS541において、LER112−2からのGPRを受信すると、ステップS542において、宛先−出口ルータ対応表203に基づいて、データ送受信装置123(出口ルータ)を特定し、それとの間でローカルラベルパスを削除する。このとき、LSR81−3のラベルテーブルからパスデータが削除される。
【0142】
ステップS543において、グローバルラベルパス設定部212は、GPRメッセージを、LSR81−3を介して、データ送受信装置123に送信する。
【0143】
データ送受信装置123のローカルラベルパス設定部141は、ステップS551において、LER111−3との間でローカルラベルパスを削除する処理を実行した後、ステップS552において、LER111−3からのGPRメッセージを受信する。
【0144】
データ送受信装置123のグローバルラベルパス設定部142は、ステップS601において、GPR応答メッセージを、LSR81−3を介して、LER111−3に送信する。
【0145】
ステップS611において、LER111−3のグローバルラベルパス設定部212は、データ送受信装置123からのGPR応答メッセージを受信すると、ステップS612において、GPR応答メッセージをLER112−2に転送する。
【0146】
LER112−2のグローバルラベルパス設定部312は、ステップS621において、LER111−3からのGPR応答メッセージを受信すると、ステップS622において、ラベル−ポート対応表304から削除対象とされるパスのデータを削除する。ステップS623において、LER112−2のグローバルラベルパス設定部312は、GPR応答メッセージを、LSR81−2を介してLER111−2に転送する。
【0147】
LER111−2のグローバルラベルパス設定部212は、ステップS631において、LER112−2からのGPR応答メッセージを受信すると、ステップS632において、GPR応答メッセージをLER112−1に転送する。
【0148】
LER112−1のグローバルラベルパス設定部312は、ステップS641において、LER111−2からのPGR応答メッセージを受信すると、ステップS642において、PGR応答メッセージを、LSR81−1を介してデータ送受信装置121に送信する。
【0149】
データ送受信装置121のグローバルラベルパス設定部142は、ステップS651において、LER112−1からのPGR応答メッセージを、LSR81−1を介して受信する。ステップS652において、グローバルラベルパス設定部142は、拡張ラベルテーブル133から削除対象とされているパスのデータを削除する。
【0150】
以上のようにして、不要となったパスのデータが、必要に応じて削除される。
【0151】
以上の処理例においては、グローバルラベルパスの経路は、BGPのIP Routing方式に基づき設定されるようにしたが、データ送受信装置から送信するGPSメッセージにパスを構成する各ラベルエッジルータの情報を付加するようにすることも可能である。図21は、この場合におけるGPSメッセージの例を表している。
【0152】
図21の例においては、IPヘッダに続いて、このパケットがGPSメッセージであることを示すGPSヘッダが付加されている。さらに、その後にパス上の入口ルータと出口ルータのIPアドレスのリストが付加されている。
【0153】
この例の場合、GPSメッセージは、まず、そのIPパケットヘッダの宛先アドレスが、リストの最初に記載されたIPアドレスに変更され、そのアドレスの示す宛先へ転送される。リストの最初のアドレスに到着したとき、リストの第2番目に記載されているアドレス値がIPパケットヘッダの宛先アドレスに書き込まれ、そのアドレスへGPSメッセージが転送される。
【0154】
以下、同様の処理が繰り返されて、グローバルラベルパス終点に位置するデータ送受信装置までGPSメッセージが転送される。
【0155】
GPSメッセージが到着したとき、各MPLSネットワークの入口ルータと出口ルータは、上述した実施の形態における場合と同様に、ローカルラベルの設定処理を行う。グローバルラベルパスの削除も同様の処理により行われる。
【0156】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0157】
この記録媒体は、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROMや、ハードディスクなどで構成される。
【0158】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0159】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0160】
このように、この発明においては、複数のMPLSネットワークにまたがった通信を行うことが可能となる。そして、その際、MPLSネットワークの乗り換え時においても、レイヤ3ヘッダの解析を行う必要がなく、その分、転送速度を高速化することができる。また、その分、負荷を軽減することが可能となる。
【0161】
また、レイヤ3のヘッダを参照する必要がないため、レイヤ3以上に用いるプロトコルの制約をなくすことができ、任意のプロトコルによる通信、すなわち、プロトコルフリーの通信が可能となる。
【0162】
さらに、1つのネットワークを大きくすれば、少なくとも、そのネットワーク内において、レイヤ3のヘッダ解析を行う必要がなくなるため、そのネットワーク内の転送処理は高速化することが可能となるが、そのようにすると、1つのネットワーク内のラベル数を多くせざるを得ず、ラベル数を20ビットで表現するとすると、その数以上にノードの数を増加させることができなくなる。これに対して、本発明においては、複数のMPLSネットワークを、その利点を保持したまま接続することが可能となるため、1つのMPLSネットワーク内のノード数が飽和したとき、新しいMPLSネットワークを作成すればよく、ノード数が制限されることもない。
【0163】
また、従来のLERの機構に若干の修正を加えるだけで、複数のMPLSネットワークを跨いだMPLS通信が可能となる。従って、既存のネットワーク全体に、抜本的な修正を加える必要がなく、部分的な修正を加えるだけで、より、高速化したネットワークを、安価に実現することが可能となる。
【0164】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、構成を複雑にすることなく、簡単に、低コストで、データを迅速に転送することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のMPLSネットワークの構成を説明する図である。
【図2】 IPネットワークとMPLSネットワークで構成される従来のネットワークの構成を説明する図である。
【図3】図2のネットワークシステムで用いられるパケットの構成を説明する図である。
【図4】本発明を適用したMPLSネットワークの構成を示す図である。
【図5】データ送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図6】入口ルータとしてのラベルエッジルータの構成を示すブロック図である。
【図7】出口ルータとしてのラベルエッジルータの構成を示すブロック図である。
【図8】ラベルスイッチルータの構成を示すブロック図である。
【図9】複数のMPLSネットワークにより構成されるネットワークシステムの構成を示す図である。
【図10】図9のネットワークシステムの処理を説明するフローチャートである。
【図11】図10のステップS211のネットワーク間テーブル生成処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図12】宛先−出口ルータ対応表の例を示す図である。
【図13】宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表の例を示す図である。
【図14】図10のステップS212におけるラベルパス生成処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図15】ラベル−ポート対応表の例を示す図である。
【図16】拡張ラベルテーブルの例を示す図である。
【図17】図10のステップS213におけるデータ転送処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図18】ラベルスタッキングされたMPLSパケットの構成を示す図である。
【図19】図10のステップS214におけるラベルパス削除処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図20】図10のステップS214におけるラベルパス削除処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図21】パスを明示的に指定する場合のGPSメッセージフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
11,12,13 データ送受信装置, 71−1乃至71−3 MPLSネットワーク, 81−1乃至82−3 LSR, 111−2,111−3,112−1,112−2 LER, 201 パス制御部, 202 データ伝送部, 203 宛先−出口ルータ対応表, 204 ラベルテーブル, 211 ローカルラベルパス設定部, 212 グローバルラベルパス設定部, 213 入口ラベル設定部, 214 BGP制御部, 221 MPLSデータ転送部, 301パス制御部, 302 データ転送部, 303 宛先−次ネットワーク入口ルータ対応表, 304 ラベル−ポート対応表, 305 ラベルテーブル,311 ローカルラベルパス設定部, 312 グローバルラベルパス設定部, 313 BGP制御部, 321 MPLSデータ転送部, 401 パス制御部, 402 データ転送部, 403 ラベルテーブル, 411 ローカルラベルパス設定部, 421 MPLSデータ転送部
Claims (11)
- 第1のデータ送受信装置から複数のネットワークを介して第2のデータ送受信装置にデータを伝送するデータ伝送システムにおいて、前記第1のデータ送受信装置は、複数の前記ネットワークの入口に位置する各装置に対して、前記装置が属する前記ネットワーク内の経路の設定を要求し、複数の前記ネットワークの入口に位置する前記装置のそれぞれは、前記第1のデータ送受信装置からの要求に基づいて、前記装置が属する前記ネットワーク内の経路の設定を行うとともに、内部経路に応じたラベルを前記第1のデータ送受信装置に通知し、
前記第1のデータ送受信装置は、通知された前記ラベルとデータを含むパケットを、前記ネットワークを介して前記第2のデータ送受信装置に伝送する
ことを特徴とするデータ伝送システム。 - 前記第1のデータ送受信装置は、前記パケットに、複数の前記ネットワークの内部経路の決定に用いるラベルを、前記経路の下流側から順次配置する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。 - 前記第1のデータ送受信装置は、GPS(Global Path Setup)メッセージを用いて前記ラベルを取得する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ伝送システム。 - 第1のデータ送受信装置から複数のネットワークを介して第2のデータ送受信装置にデータを伝送するデータ伝送システムのデータ伝送方法において、
前記第1のデータ送受信装置は、複数の前記ネットワークの入口に位置する各装置に対して、前記装置が属する前記ネットワーク内の経路の設定を要求し、
複数の前記ネットワークの入口に位置する前記装置のそれぞれは、前記第1のデータ送受信装置からの要求に基づいて、前記装置が属する前記ネットワーク内の経路の設定を行うとともに、内部経路に応じたラベルを前記第1のデータ送受信装置に通知し、
前記第1のデータ送受信装置は、通知された前記ラベルとデータを含むパケットを、前記ネットワークを介して前記第2のデータ送受信装置に伝送する
ことを特徴とするデータ伝送方法。 - 複数のネットワークを介して他の情報処理装置にデータを伝送する情報処理装置において、
複数の前記ネットワークの入口に位置する各装置に対して、前記装置が属する前記ネットワーク内の経路の設定を要求する要求手段と、
複数の前記ネットワークの内部経路の決定に用いるラベルを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記ラベルとデータを含むパケットを、複数の前記ネットワークを介して前記他の情報処理装置に伝送する伝送手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記伝送手段は、前記パケットに、複数の前記ネットワークの内部経路の決定に用いるラベルを、前記経路の下流側から順次配置する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 複数の前記ネットワークは、マルチプロトコルラベルスイッチングに基づくネットワークであり、前記要求手段は、GPSメッセージを用いて、前記要求を実行する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 前記取得手段は、GPSメッセージを用いて前記ラベルを取得する
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - 複数のネットワークを介して他の情報処理装置にデータを伝送する情報処理装置の情報処理方法において、
複数の前記ネットワークの入口に位置する各装置に対して、前記装置が属する前記ネットワーク内の経路の設定を要求する要求ステップと、
複数の前記ネットワークの内部経路の決定に用いるラベルを取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記ラベルとデータを含むパケットを、複数の前記ネットワークを介して前記他の情報処理装置に伝送する伝送ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 複数のネットワークを介して他の情報処理装置にデータを伝送する情報処理装置のプログラムであって、
複数の前記ネットワークの入口に位置する各装置に対して、前記装置が属する前記ネットワーク内の経路の設定を要求する要求ステップと、
複数の前記ネットワークの内部経路の決定に用いるラベルを取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記ラベルとデータを含むパケットを、複数の前記ネットワークを介して前記他の情報処理装置に伝送する伝送ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 複数のネットワークを介して他の情報処理装置にデータを伝送する情報処理装置を制御するコンピュータに、
複数の前記ネットワークの入口に位置する各装置に対して、前記装置が属する前記ネットワーク内の経路の設定を要求する要求ステップと、
複数の前記ネットワークの内部経路の決定に用いるラベルを取得する取得ステップと、
前記取得ステップの処理により取得された前記ラベルとデータを含むパケットを、複数の前記ネットワークを介して前記他の情報処理装置に伝送する伝送ステップと
を実行させるプログラム。
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