JP3934943B2 - 使い捨て***処理物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨て***処理物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開2001−170095公報は、縦方向に前胴周り域および後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、通気性内側シートと、不透水性外側シートと、それらシートの間に介在するマット状のコアとから形成されたおむつカバーを開示している。コアは、熱可塑性合成樹脂繊維を織成または編成した編織物から形成されている。このおむつカバーでは、股下域の中央部にコアが存在せず、おむつカバーの厚み方向へ凹む凹部が股下域の中央部に形成されている。おむつカバーは、凹部におむつを装着して着用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公報に開示のおむつカバーでは、その着用時に、凹部におむつを装着したとしても、尿や大便が多量に***されると、おむつがそれら***物を吸収しきれず、それら***物がおむつからおむつカバー上に漏れてしまう場合がある。このおむつカバーでは、それを形成するコアが***物を吸収、保持することはないので、おむつから漏れた***物がおむつカバー上に残存し、***物がおむつカバーから着用者の肌に付着して着用者の肌を広範囲に汚してしまう場合がある。
【0004】
本発明の課題は、***物を吸収、保持することができ、多量の***物が***されたとしても、それが着用者の肌に付着することがない使い捨て***処理物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明は、縦方向に前後胴周り域およびそれらの間に股下域が位置し、肌当接側に面する表面シートおよびその内面に固着する内面シートから構成さ れ所要部位に***物を通過させる開孔が形成された表層シートと、不透液性裏面シートと、前記表層シートと前記裏面シートとの間に介在し吸液膨張する吸液性パネルとを含む***処理物品を改良することにある。
【0006】
改良に係る本発明の特徴は、前記開孔が、前記縦方向に互いに離間する排尿開孔と排便開孔とから形成され、前記吸液性パネルが、前記排尿開孔の直下を含み、かつ、前記排便開孔の直下を含まない域における前記表層シートと前記裏面シートとの間に存在し、前記表層シートの内面に固着され、前記裏面シートが、前記縦方向とこれに交差する横方向の少なくとも一方へ延びるプリーツを有することを特徴とする前記***処理物品。
【0007】
本発明は、下記の好ましい実施の態様を含む。
【0008】
前記裏面シートが、前記プリーツと交差する第2プリーツを有する。
【0009】
前記表層シートの表面における前記排尿及び排便開孔の両側に前記股下域から前記前後胴周り域へ向かって前記縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シートをさらに含み、前記防漏シートが、前記表層シートの表面に固着された固定側部と、前記物品の上方へ起立性向を有する自由側部と、前記前後胴周り域における前記表層シートの表面に固着された固定両端部とを有し、前記自由側部に前記縦方向へ延びる弾性部材が伸長下に取り付けられている。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかる使い捨て***処理物品の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0014】
図1は、肌当接側から示す***処理物品1Aの部分破断斜視図、図2は、肌非当接側から示す図1の***処理物品1Aの斜視図であり、図3は、図1のA−A線矢視断面図、図4は、図1のB−B線矢視断面図とである。図1,2では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図3,4では、パネル16が膨張した状態と裏面シート15が***処理物品1Aの厚み方向下方へ伸長した状態とを二点鎖線で示す。
【0015】
***処理物品1Aは、肌当接側に位置する透液性表面シート2およびその内面に固着する不透液性内面シート3とからなる表層シート24を含む。***処理物品1Aは、縦方向に前胴周り域5および後胴周り域7と、それら胴周り域5,7の間に位置する股下域6とを備え、前後胴周り域5,7を横方向へ延びる胴周り端部8と、前後胴周り域5,7を縦方向へ延びる胴周り側部9と、股下域6を縦方向へ延びる脚周り側部10とを有する。脚周り側部10が横方向内方へ向かって湾曲しており、そのため、***処理物品1Aの平面形状が全体として実質的に砂時計型を呈する。表層シート24には、***処理物品1Aの縦方向に互いに離間しその厚み方向へ貫通する排尿開孔11と排便開孔12とが形成されている。
【0016】
胴周り端部8には、横方向へ延びる帯状の胴周り用弾性部材13が伸長状態で取り付けられている。脚周り側部10には、それに沿って延びる複数条の脚周り用弾性部材14が伸長状態で取り付けられている。
【0017】
排尿および排便開孔11,12は、縦方向へ長い楕円形を呈し、股下域6における前胴周り域5の側に偏倚した位置と股下域6の略中央部とに位置している。換言すると、排尿開孔11は、表層シート24における排尿部位に、排便開孔12は、表層シート24における排便部位にそれぞれ位置している。排尿および排便開孔11,12の周縁では、表層シート24を構成する表面シート2と内面シート3とが互いに重なり合った状態で固着されている。***処理物品1Aは、さらに不透液性裏面シート15を含み、裏面シート15は、表層シート24の内面に、少なくとも排尿および排便開孔11,12を含む域を覆う面積を有する。***処理物品1Aは、さらに吸液性パネル16を含み、吸液性パネル16は、表層シート24と裏面シート15との間に介在している。
【0018】
***処理物品1Aは、さらに防漏シート4を含み、防漏シート4は、表層シート24における排尿および排便開孔11,12の両側に位置し、股下域6から前後胴周り域5,7へ向かって縦方向へ延びている。防漏シート4は、胴周り側部9と脚周り側部10とに固着されて縦方向へ延びる固定側部4aと、表層シート24の上方へ起立性向を有して縦方向へ延びる自由側部4bと、その側縁が内方へ向けられた状態で胴周り端部8に固着された固定両端部4cとを有する。自由側部4bの側縁には、縦方向へ延びる伸縮性弾性部材17が伸長状態で取り付けられている。弾性部材17は、自由側部4bの側縁で被覆されている。
【0019】
裏面シート15は、前後胴周り域5,7を横方向へ延びる両端部15a(周縁部)と、股下域6から前後胴周り域5,7に向かって縦方向へ延びる両側部15b(周縁部)とを有し、両端部15aと両側部15bとが表層シート24の内面に固着されている。裏面シート15には、縦方向へ延びる多数の第1プリーツ18と、縦方向へ並ぶ多数の第2プリーツ19とが形成されている。第1プリーツ18は、図3に示すように、裏面シート15を横方向内方へ向かってZ字状に折り込むことによって形成されている。プリーツ19は、図4に示すように、裏面シート15が横方向へ波状に起伏を繰り返すことによって形成されている。
【0020】
吸液性パネル16は、所与厚みを有するマット状を呈し、表層シート24の内面に固着されている。パネル16は、天然繊維と高吸収性ポリマー粒子との混合物、または、天然繊維と高吸収性ポリマー粒子と合成繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。パネル16は、それの型崩れやポリマー粒子の脱落を防止するため、全体がティッシュペーパーや親水性繊維不織布等の透液性シートに包被されていることが好ましい。
【0021】
天然繊維には、吸水性を有する粉砕パルプや綿、麻を使用することができる。合成繊維には、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系の繊維を使用することができる。ポリマー粒子には、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。天然繊維や合成繊維は、毛細管現象によって***物をその繊維間隙に保持する。また、ポリマー粒子は、その自重に対して***物に含まれる水分を30〜70倍の範囲で吸収可能であり、水分を吸収したときにその体積が30〜70倍に膨潤する。
【0022】
後胴周り域7の胴周り側部9には、横方向内方へ延びるテープファスナ20が取り付けられている。テープファスナ20では、その自由端部に粘着剤(図示せず)が塗布され、自由端部が粘着剤を介して後胴周り域7の胴周り側部9に着脱可能に仮止めされている。前胴周り域5の胴周り側部9には、テープファスナ20を着脱可能に止着する矩形のターゲットテープ21が取り付けられている。ターゲットテープ21は、表層シート24に固着されている。
【0023】
***処理物品1Aを着用するには、後胴周り域7の胴周り側部9を前胴周り域5の胴周り側部9の外側に重ね合わせ、粘着剤を介してテープファスナ20の自由端部をターゲットテープ21に止着し、前胴周り域5と後胴周り域7とを連結する。前後胴周り域5,7が連結された***処理物品1Aには、胴周り開口とその下方に一対の脚周り開口とが形成される(図示せず)。
【0024】
***処理物品1Aでは、それに***された尿が排尿開孔11を通過してパネル16に到達するとともに、それに***された大便が排便開孔12を通過してパネル16に到達し、それら***物の液状成分がパネル16に吸収、保持されるので、その液状成分がパネル16から表層シート24の表面へ逆戻りすることはない。尿や大便が表層シート24上に残存することはなく、それら***物が着用者の肌に付着することはないので、***物によって着用者の肌が汚れてしまうことはない。
【0025】
パネル16は、それが***物を吸収、保持すると、ポリマー粒子の膨潤によって***処理物品1Aの縦横方向と厚み方向とへ所与倍率に膨張する。パネル16の膨張によって、図3,4に仮想線で示すように、裏面シート15が、プリーツ18を介して横方向へ伸展するとともに、プリーツ19を介して縦方向へも伸展する。プリーツ18とプリーツ19とが伸展すると、裏面シート15が矢印Z1で示す***処理物品1Aの厚み方向下方へ凸状に変形し、所与容積の空間22が形成される。
【0026】
パネル16が膨張したとしても、裏面シート15がプリーツ18やプリーツ19を介して伸展することによって、空間22が形成されるので、裏面シート15がパネル16の膨張を阻害することはなく、***物が裏面シート15とパネル16との間を流動することができ、***物の吸収にパネル16の略全域を利用することができる。ゆえに、***処理物品1Aでは、パネル16に***物を速やかに吸収、保持させることができる。尿や大便が***される以前では、裏面シート15がプリーツ18やプリーツ19を介して伸展することはない。
【0027】
***処理物品1Aは、着用時に、表層シート24が内側になるように湾曲すると、弾性部材17が縦方向へ収縮して防漏シート4の自由側部4bが表層シート24の上方へ起立する。その結果、防漏シート4の自由側部4bがそれら***物に対する障壁を形成するので、それら***物が股下域6から漏れてしまうことを防ぐことができる。
【0028】
胴周り端部8では、表層シート24を構成する表面シート2および内面シート3の端部2a,3aが互いに重なり合った状態で固着されている。防漏シート4の固定両端部4cは、表層シート24の端部2aに固着されている。胴周り用弾性部材13は、表層シート24を構成する表面シート2および内面シート3の端部2a,3aの間に介在し、それら端部2a,3aに固着されている。
【0029】
胴周り側部9と脚周り側部10とでは、表面シート2の側部2bから横方向外方へ内面シート3の側部3bと防漏シート4の固定側部4aとが延びている。胴周り側部9と脚周り側部10とでは、表面シート2の側部2bが内面シート3の側部3bと防漏シート4の固定側部4aとの間に介在し、それらシート2,3,4の側部2b,3a,4bどうしが互いに重なり合った状態で固着されている。脚周り用弾性部材14は、内面シート3の側部3bと防漏シート4の固定側部4aとの間に介在し、それらシート3,4の側部3a,4aに固着されている。
【0030】
図5は、肌当接側から示す他の実施の形態の***処理物品1Bの部分破断斜視図、図6は、肌非当接側から示す図5の***処理物品1Bの斜視図であり、図7は、図5のC−C線矢視断面図、図8は、図5のD−D線矢視断面図である。図5,6では、横方向を矢印X、縦方向を矢印Yで示し、厚み方向を矢印Zで示す。図7,8では、パネル16が膨張した状態と裏面シート15が***処理物品1Bの厚み方向下方へ伸長した状態とを二点鎖線で示す。
【0031】
***処理物品1Bは、基本的構成において***処理物品1Aと同じである。
異なる点は、以下のとおりである。
【0032】
***処理物品1Bの排便開孔12の直下には、パネル16が存在せず、排便開孔12から裏面シート15の内面がのぞいている。排便開孔12の直下には、表層シート24と裏面シート15との間にパネル16の厚みに相当する大便収容部23が形成されている。パネル16は、内面シート3の外面に固着されている。
【0033】
裏面シート15では、その両端部15a(周縁部)と両側部15b(周縁部)とが内面シート3の外面に固着されている。裏面シート15には、横方向へ延びる多数のプリーツ18と、縦方向へ並ぶ多数のプリーツ19とが形成されている。プリーツ18は、図7に示すように、裏面シート15を縦方向内方へ向かってZ字状に折り込むことによって形成されている。プリーツ19は、図8に示すように、裏面シート15が横方向へ波状に起伏を繰り返すことによって形成されている。
【0034】
***処理物品1Bでは、それに***された尿が排尿開孔11を通過してパネル16に到達し、尿がパネル16に吸収、保持される。***された大便は、排便開孔12を通過して大便収容部23に収容される。尿がパネル16に吸収されるとともに、大便が大便収容部23に収容されるので、尿がパネル16から表層シート24上に逆戻りすることはなく、かつ、大便が大便収容部23から表層シート24上に逆戻りすることはない。したがって、尿や大便が着用者の肌に付着することはないので、***物によって着用者の肌が汚れてしまうことはない。
【0035】
パネル16の膨張と大便収容部23に収容された大便の質量とによって、図7,8に仮想線で示すように、裏面シート15に形成されたプリーツ18が縦方向へ伸展するとともに、裏面シート15に形成されたプリーツ19が横方向へ伸展する。プリーツ18,19を介して裏面シート15が矢印Z1で示す下方へ凸状に変形し、所与容積の空間22が形成される。
【0036】
パネル16が膨張したとしても、空間22が形成されるので、裏面シート15がパネル16の膨張を阻害することはなく、***物が裏面シート15とパネル16との間を流動することができ、***物の吸収にパネル16の略全域を利用してパネル16に***物を速やかに吸収、保持させることができる。尿や大便が***される以前では、裏面シート15がプリーツ18,19を介して下方へ凸状に変形することはない。
【0037】
排便開孔12の直下に大便収容部23が形成されているので、大便を大便収容部23に収容することができ、多量の大便が***されたとしても、大便が表層シート24上に残存することはない。
【0038】
表面シート2には、親水性繊維不織布、多数の開孔を有する疎水性繊維不織布、微細な多数の開孔を有する透液性プラスチックフィルムのいずれかを使用することができる。内面シート3や防漏シート4、裏面シート15には、疎水性繊維不織布、通気不透液性プラスチックフィルム、疎水性繊維不織布を重ね合わせた複合不織布、疎水性繊維不織布と通気不透液性プラスチックフィルムとを重ね合わせた複合シートのいずれかを使用することができる。
【0039】
内面シート3や防漏シート4、裏面シート15には、高い耐水性を有するメルトブローン法による繊維不織布を、高い強度と良好な柔軟性とを有するスパンボンド法による繊維不織布で挟んだ複合不織布を使用することもできる。
【0040】
不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド、エアースルー、の各製法により製造されたものを使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系、の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステルからなる芯鞘型複合繊維または並列型複合繊維を使用することができる。
【0041】
表面シート2、内面シート3や防漏シート4、裏面シート15には、横方向と縦方向とヘ弾性的な伸縮性を有する伸縮性繊維不織布を使用することもできる。伸縮性不織布には、メルトブローンやスパンボンドの各製法により製造されたものを使用することができる。伸縮性不織布の構成繊維には、熱可塑性エラストマー樹脂を溶融、紡糸した伸縮性繊維を使用することができる。また、表面シート2,内面シート3や防漏シート4、裏面シート15には、熱可塑性エラストマー樹脂繊維からなる伸縮性繊維不織布の少なくとも片面に、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、のいずれかの熱可塑性合成樹脂を溶融、紡糸した捲縮繊維からなる繊維不織布を貼り合わせた複合不織布を使用することもできる。
【0042】
表面シート2、内面シート3の固着や防漏シート4の固着、裏面シート15の固着、パネル16の固着、弾性部材13,14,17の固着には、ホットメルト型接着剤、または、ヒートシールやソニックシール等の熱による溶着手段を利用することができる。
【0043】
図示の***処理物品1A,1Bでは、排尿および排便開孔11,12の大きさや形状について、特に限定はなく、それら開孔が三つ以上形成されていてもよい。裏面シート15の大きさについて特に限定はなく、プリーツ18,19の数についても特に限定はない。プリーツ18が一つ以上形成されていればよく、プリーツ19が形成されていなくてもよい。
【0044】
図5に示す***処理物品1Bでは、裏面シート15を取り外すことができるように、裏面シート15の両端部15aと両側部15bとが表層シート24の裏(内)面に剥離可能に固着されていてもよい。この場合は、大便が***された後、大便と裏面シート15とを別に投棄することができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明にかかる使い捨て***処理物品によれば、それに***された尿や大便が開孔を通過して吸液性パネルに到達し、それら***物がパネルに吸収、保持されるので、それら***物がパネルから物品の内面に逆戻りすることはなく、それら***物が物品上に残存することもない。この物品では、尿や大便が着用者の肌に付着することはなく、それら***物によって着用者の肌が汚れてしまうことはない。この物品では、パネルの膨張によって、被覆シートに形成された第1プリーツが伸展し、裏面シートが物品の厚み方向下方へ伸長して物品と被覆シートとの間に所与容積の空間が形成される。この物品では、パネルが膨張したとしても、第1プリーツが伸展して空間が形成されるので、裏面シートがパネルの膨張を阻害することはなく、***物が被覆シートとパネルとの間を流動することができ、***物の吸収にパネルの略全域を利用してパネルに***物を速やかに吸収、保持させることができる。
【0046】
裏面シートに第1プリーツと多数の第2プリーツとが形成された物品では、それに***された尿や大便が開孔を通過して吸液性パネルに到達し、それら***物がパネルに吸収、保持されるので、尿や大便が着用者の肌に付着することはなく、それら***物によって着用者の肌が汚れてしまうことはない。この物品では、パネルの膨張によって、第1プリーツとともに第2プリーツも伸展し、裏面シートが物品の厚み方向下方へ伸長して所与容積の空間が形成される。この物品では、裏面シートに第1プリーツのみが形成された物品よりも大きな容積の空間が形成される。この物品では、パネルが膨張したとしても、第1プリーツと第2プリーツとが伸展して空間が形成されるので、裏面シートがパネルの膨張を阻害することはなく、***物が裏面シートとパネルとの間を流動することができ、***物の吸収にパネルの略全域を利用してパネルに***物を速やかに吸収、保持させることができる。
【0047】
排尿および排便開孔の両側に防漏シートを有する物品では、それが縦方向へ湾曲すると、弾性部材が縦方向へ収縮して防漏シートの自由側部が物品の上方へ起立する。この物品では、尿や大便が物品上に***されたとしても、防漏シートの自由側部がそれら***物に対する障壁を形成するので、それら***物が股下域から漏れてしまうことを防ぐことができる。
【0048】
排便開孔の直下に吸液性パネルが存在しない物品では、排便開孔の直下にパネルの厚みに相当する大便収容部が形成されるので、大便を大便収容部に収容することができ、多量の大便が***されたとしても、大便が物品上に残存することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 肌当接側から示す***処理物品の部分破断斜視図。
【図2】 肌非当接側から示す図1の***処理物品の斜視図。
【図3】 図1のA−A線矢視断面図。
【図4】 図1のB−B線矢視断面図。
【図5】 肌当接側から示す他の実施の形態の***処理物品の部分破断斜視図。
【図6】 肌非当接側から示す図5の***処理物品の斜視図。
【図7】 図5のC−C線矢視断面図。
【図8】 図5のD−D線矢視断面図。
【符号の説明】
1A ***処理物品
1B ***処理物品
2 透液性表面シート
3 不透液性内面シート
4 不透液性防漏シート
4a 固定側部
4b 自由側部
4c 固定両端部
5 前胴周り域
6 股下域
7 後胴周り域
11 排尿開孔
12 排便開孔
15 不透液性裏面シート
15a 両端部(周縁部)
15b 両側部(周縁部)
16 吸液性パネル
17 伸縮性弾性部材
18 第1プリーツ
19 第2プリーツ
24 表層シート
Claims (3)
- 縦方向に前後胴周り域およびそれらの間に股下域が位置し、肌当接側に面する表面シートおよびその内面に固着する内面シートからなり所要部位に***物を通過させる開孔が形成された表層シートと、不透液性の裏面シートと、前記表層シートと前記裏面シートとの間に介在し吸液膨張する吸液性パネルとを含む***処理物品において、前記開孔が、前記縦方向に互いに離間する排尿開孔と排便開孔とから形成され、
前記吸液性パネルが、前記排尿開孔の直下を含み、かつ、前記排便開孔の直下を含まない域における前記表層シートと前記裏面シートとの間に存在し、前記表層シートの内面に固着され、前記裏面シートが、前記縦方向とこれに交差する横方向の少なくとも一方へ延びるプリーツを有することを特徴とする前記***処理物品。 - 前記裏面シートが、前記プリーツと交差する第2プリーツを有する請求項1に記載の***処理物品。
- 前記表層シートの表面における前記排尿及び排便開孔の両側に前記股下域から前記前後胴周り域へ向かって前記縦方向へ延びる一対の不透液性防漏シートをさらに含み、
前記防漏シートが、前記表層シートの表面に固着された固定側部と、前記物品の上方へ起立性向を有する自由側部と、前記前後胴周り域における前記表層シートの表面に固着された固定両端部とを有し、前記自由側部に前記縦方向へ延びる弾性部材が伸長下に取り付けられている請求項1または請求項2に記載の***処理物品。
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