JP3934419B2 - 分散補償装置および分散補償システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、光伝送システム、特に波長多重システムにおいて合分波する際のクロストークを低減させた分散補償装置および分散補償システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光が媒質中を伝搬する際に、その媒質の屈折率が波長に応じて異なること等に起因して、伝搬する光の速度(正確には位相速度)が波長によって異なるという現象が知られている。この現象は、分散と呼ばれ、特に光ファイバ等を用いた光信号の伝送をおこなう場合に問題となる。
【0003】
光ファイバのように光を伝送媒体の一部に閉じ込めた状態で伝送をおこなう場合には、光の伝送媒体内での閉じ込めの状態、いわゆる伝搬モード(TE、TM、HE、EH等)の違いによっても信号の伝搬速度が異なる。この伝搬モードの違いによる伝搬速度差(以下、モード分散と称する)は、一波長で複数の伝搬モードを伝搬できるマルチモード光ファイバにおいて生じる。
【0004】
一方、伝搬モード数が基本モードのみであるシングルモード光ファイバは、上記したモード分散がなくなるといったことから主に高速光伝送に利用されている。しかしながら、このシングルモード光ファイバについても、上記した屈折率の波長依存性を起因とする伝搬速度差(以下、材料分散と称する)の問題は避けることができず、この材料分散により、伝搬するパルス幅の広がり(パルスひずみ)が生じる。すなわち、シングルモード光ファイバにおいても、分散は、伝送による信号波形の劣化の原因となっている。
【0005】
たとえば、10Gb/sの信号を伝送する場合、許容できる分散値は約1000ps/nmで、これは約70kmのシングルモード光ファイバでの分散量に相当する。したがって、長距離伝送をおこなうには、分散の補償が非常に重要になる。分散の補償用デバイスとして、たとえば、分散補償ファイバが市販されている。分散補償ファイバとは、光ファイバ中を伝搬する光信号が受ける分散値と逆符号の分散特性を有する光ファイバを伝送路中に挿入することで、伝送路の分散を補償した特殊な光ファイバである。
【0006】
また、一般に光ファイバを用いた光伝送では、1本の光ファイバを種々の波長で同時に使用することで使用波長の数だけ伝送帯域を広げた波長多重(WDM)伝送をおこなうことが高効率であり好ましい。上記した分散は波長の関数であり、波長毎にその分散値が異なるため、WDM伝送において波長多重した光信号をシングルモード光ファイバにて伝送する場合、各波長はそれぞれ異なる分散を受けることになる。したがって、波長多重した光信号に対する分散補償は、多重した各波長に対して異なる分散値を個別に補償する必要がある。
【0007】
このようなWDM伝送における分散補償について、たとえば特開平9−116493号公報に開示の「波長多重伝送システム」と特開平9−191290号公報に開示の「光伝送路の波長分散補償システム」が提案されている。これらの提案では、波長多重された光信号を各波長毎に分離する波長分離手段と、光伝送路による光信号の波長分散を分離波長の光信号毎にそれぞれ独立して補償する分散補償手段とを設けたことを特徴としている。
【0008】
第11図は、上記した特開平9−116493号公報に開示されているような従来の波長分散補償システムの一例を示すブロック構成図であり、特に光送信器の後段および光受信器の前段においてそれぞれ分散補償をおこなう分散補償システムを説明するための図である。
【0009】
第11図に示す波長分散補償システムは、まず送信側において、互いに異なる波長を発振するn個の送信機101A1〜101Anと、送信機101A1〜101Anのそれぞれの後段に設けられ、各送信機が発振する波長に対して分散補償をおこなう分散補償部102A1〜102Anと、これら送信機101A1〜101Anおよび分散補償部102A1〜102Anからなる各組を経て伝送されてきた光信号を合波する光分岐結合器(カプラ)100Aと、を備えている。この光分岐結合器(カプラ)100Aにおいて合波された光信号は、伝送路109に伝送される。
【0010】
一方、受信側においては、上記した光分岐結合器100Aに対応した波長分離(分波)をおこなう光分岐結合器100Bと、所定の波長を通過する帯域透過型フィルタ105B1〜105Bnと、帯域透過型フィルタ105B1〜105Bnを通過した各光信号の波長に対して分散補償をおこなう分散補償部102B1〜102Bnと、これら帯域透過型フィルタ105B1〜105Bnおよび分散補償部102B1〜102Bnからなる各組を経て伝送されてきた光信号を受信する受信機101B1〜101Bnと、を備えている。
【0011】
第11図において、たとえば送信機101A1は波長λ1を発振し、帯域透過型フィルタ105B1は波長λ1の光信号を選択的に透過する。よって、分散補償部102A1および102B1は波長λ1の光信号に対してのみ分散補償をおこなう。分散補償部102A1および102B1としては、伝送路109が波長λ1に対して示す分散値と逆符号の分散値を有する分散補償ファイバを用いることができる。以上の構成により、WDM伝送システムに送信機側および受信機側において各波長に対してすべてゼロ分散となるような補償を可能としている。
【0012】
第12図は、上記した特開平9−191290号公報に開示された発明を示すブロック構成図であり、特に、WDM伝送中継システムにおける光伝送路の波長分散補償システムを説明するための図である。
【0013】
第12図に示す波長分散補償システムは、n波長に多重された波長λ1〜λnの光信号を伝搬する伝送路119Aおよび119Bと、波長分離(分波)をおこなう光分岐結合器110Aと、分波された各波長の光信号に対して所定の波長を通過する帯域透過型フィルタ115A1〜115Anと、帯域透過型フィルタ115A1〜115Anを通過した各光信号の波長に対して分散補償をおこなう分散補償部112A1〜112Anと、これら帯域透過型フィルタ115A1〜115Anおよび分散補償部112A1〜112Anからなる各組を経て伝送されてきた光信号を再び合波する光分岐結合器(カプラ)110Bと、を備えているものである。
【0014】
第12図に示す波長分散補償システムにおいても、たとえば、分散補償部112A1には帯域透過型フィルタ115A1によって選択的に通過された波長λ1のみが入力され、この分散補償部112A1は伝送路119Aおよび119Bが波長λ1に対して現れる分散を補償する。
【0015】
このように、特開平9−191290号公報に開示の「光伝送路の波長分散補償システム」によれば、波長多重された光信号に対して光信号の波長毎に波長分散補償をおこなうようにすることで、波長分散の異なる全ての光信号の波長に対して同時にかつ完全な分散補償を可能としている。
【0016】
また、他の従来例として、第12図に示した光分岐結合器110Aおよび帯域透過型フィルタ115A1〜115Anから構成される部分と光分岐結合器110Bとをそれぞれアレイ導波路回折格子(AWG)に代えて構成することもできる。第13図は、このAWGを用いた場合の従来の波長分散補償システムを示すブロック図である。
【0017】
第13図に示す波長分散補償システムは、伝送路129Aおよび129Bと、二つのAWG120Aおよび120Bと、n波長分の分散補償部124A1〜124Anと、を備えている。特に、AWG120Aは、入力ポート121A1から入力された多重波長の光信号をn波長に分波し、分波した光信号を出力ポート122A1〜122Anにそれぞれ出力する。
【0018】
そして、AWG120Bは、分散補償部124A1〜124Anを通過した各光信号を、入力ポート122B1〜122Bnから入力するとともに合波して出力ポート121B1から出力する。これらAWG120Aおよび120Bは、その動作において周期性を有しており、この周期性を利用して比較的、小型かつ低損失で光信号の合分波を可能とする。
【0019】
第14図は、上記したAWGの周期性を説明するための説明図であり、特に、入力ポートおよび出力ポートをそれぞれN個備えてN波長の合分波を可能とするAWGについて示すものである。第14図において、AWGの入力ポート1〜Nに順に波長λ1〜λNの光信号を入力した場合には、出力ポート1においてこれらλ1〜λNの多重光を得ることができる。逆に、出力ポート1にλ1〜λNの多重光を入力した場合には、入力ポート1〜Nから順に波長λ1〜λNの光信号を得ることができる。
【0020】
また、AWGの入力ポート1〜Nに順に波長λN、λ1〜λN-1の光信号を入力した場合には、出力ポート2においてこれらλ1〜λNの多重光を得ることができる。逆に、出力ポート2にλ1〜λNの多重光を入力した場合には、入力ポート1〜Nから順に波長λN、λ1〜λN-1の光信号を得ることができる。
【0021】
このように、AWGは一般に、複数の入出力ポートへの光信号の入出力に対して可逆性を有するとともに、各入力ポートに入力される光信号の波長とこれら波長の光信号を合波して出力する出力ポートとの間に、上記した周期性のように一定の関係を有する。このような性質から、AWGは合波と分波をともに可能としており、入力ポートと出力ポートのそれぞれの入出力関係は、AWGを合波と分波のどちらを機能させるかによって異なる。以下においては、これら機能によらず、光信号が入力される側を入力ポートとし、合波または分波された光信号が出力される側を出力ポートとする。
【0022】
つぎに、このようなAWGのクロストークについて説明する。AWGは現在の波長多重システムにおける合分波手段として一般的に使用されているが、波長多重の密度が高くなるにつれて隣接波長間のクロストークが無視できなくなってくる。第15図はAWGにおけるクロストークを説明するための説明図である。
【0023】
第15図において、AWG140Aは、第14図に示した周期性を有するN個の入力ポート141A1〜141ANおよびN個の出力ポート142A1〜142ANを備えている。ここで、たとえば、入力ポート141A3に波長λ1、λ2およびλ3の多重光を入力した場合、第14図に示す周期性に基づいて、出力ポート142A1〜142A3から順に波長λ3、λ2、λ1が分波されて出力される。
【0024】
このように、波長分散補償システムにおいて、光信号を合分波する機能を担う部分にAWGを適用することで、分散補償をおこなう分散補償装置、すなわち第13図に示した分散補償部124A1〜124An、合波手段(AWG120A)および分波手段(AWG120B)からなる構成を簡素化することが可能となる。
【0025】
さらに関連する他の従来例として、米国特許番号第5,510,930号に開示の「LIGHT AMPLIFYING APPARATUS」は、励起光の偏波を右円偏波および右円偏波にすることで光増幅器の動作を安定させている。また、米国特許出願番号第207,419号に開示の「DISPERSION COMPENSATION DEVICE」は、格子ピッチの異なる両端部を有した回折格子を用いることにより、波長多重光に対する効率的な分散補償をおこなっている。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の分散補償装置では、各波長ごとに個別に分散補償をおこなうため、合波または分波する波長の数だけの分散補償部が必要となり、その回路規模が大きくなるとともに複雑で高価となってしまうという問題があった。
【0027】
また、AWG等の各出力ポートから出力される光信号には、隣接する出力ポートから出力される波長がクロストークとして含まれてしまうという問題もあった。たとえば、第15図に示すように、出力ポート142A2から出力された光信号は、本来波長λ2の光信号のみが出力されなければならないが、出力ポート142A2に隣接した出力ポート142A1および142A3からそれぞれ出力される波長λ1およびλ3が一部含まれてしまう。これにより、信号品質が劣化し、光伝送システムの伝送特性および受信特性に悪影響をもたらすという問題があった。
【0028】
従って、本発明は、光伝送システムにおいて、信頼性の高い伝送特性および受信特性を有するとともに、装置の小型化および低コスト化を図ることが可能な分散補償装置および分散補償システムを提供することを目的としている。
【0029】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる分散補償装置にあっては、光伝送システムの分散補償をおこなう分散補償装置において、互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力し、入力した複数の光信号を複数のグループに分割し、分割されたグループに含まれる光信号を合波することで当該グループ毎に第1の多重光を出力する第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子と、前記アレイ導波路回折格子から出力された複数の第1の多重光を入力し、入力した複数の第1の多重光を合波することで第2の多重光を出力する第2の合波手段と、を備え、前記アレイ導波路回折格子は、前記分割された一のグループに含まれる光信号がそれぞれ入力される入力部と該一のグループに隣接するグループに含まれる光信号が入力される入力部との間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の相互の漏れ込みを抑えるための少なくとも一つの空きポートを有することを特徴とする。
【0030】
この発明によれば、互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力してその多重光(第2の多重光)を得る際に、まず、第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子によって、これら複数の光信号を複数のグループに分割し、分割したグループに含まれる光信号を合波することで当該グループ毎に第1の多重光を出力した後に、第2の合波手段によって最終的な多重光を出力するので、当初に入力される光信号の数よりも少ない数の第1の多重光に対して分散補償や帯域通過をおこなうことが可能となり、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなうことができる。
【0031】
また、この発明によれば、第1の合波手段が、アレイ導波路回折格子であるので、プレーナ光波回路の一部としてコンパクトに作成することが可能となる。
【0033】
また、この発明によれば、第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子が、複数の光信号をグループ毎に入力して、隣接したグループに含まれる光信号の相互の漏れ込み(クロストーク等)を抑えるための少なくとも一つの空きポートを有しているので、不要な波長成分を除去した第1の多重光を得ることができる。
【0035】
また、この発明によれば、第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子は、グループ毎に多重光を出力する出力部間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の漏れ込み(クロストーク等)を抑えるための出力部を構成する少なくとも一つの漏れ込み出力ポートを有しているので、隣接したグループから入力される不要な波長成分を無効なものとして処理することができる。
【0036】
また、本発明にかかる分散補償装置にあっては、上記の分散補償装置において、前記アレイ導波路回折格子から出力された第1の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えたことを特徴とする。
【0037】
この発明によれば、第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子から出力された第1の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えているので、分散補償ファイバ等の分散補償手段を、このアレイ導波路回折格子に入力される光信号のそれぞれに対して個別に設ける必要がなくなる。
【0038】
また、本発明にかかる分散補償装置にあっては、上記の分散補償装置において、前記分散補償手段の前段に、所定の波長の光信号のみを通過させるフィルタ手段を備えたことを特徴とする。
【0039】
この発明によれば、分散補償手段の前段において、所定の波長の光信号のみを通過させるフィルタ手段、たとえば帯域通過フィルタを備えているので、不要な波長成分をより効果的に除去して、目的とする波長範囲の多重光(第1の多重光)のみを得ることができる。
【0040】
また、本発明にかかる分散補償装置にあっては、光伝送システムの分散補償をおこなう分散補償装置において、互いに異なる波長を有する複数の光信号を含んだ第1の多重光を入力し、入力した第1の多重光を分波することで複数の第2の多重光を出力する第1の分波手段と、前記第1の分波手段から出力された複数の第2の多重光を入力し、入力した第2の多重光のそれぞれを分波することで該第2の多重光に含まれ複数の光信号を出力する第2の分波手段であるアレイ導波路回折格子と、を備え、前記アレイ導波路回折格子は、前記複数の第2の多重光を構成する一のグループに含まれる光信号をそれぞれ出力する出力部と該一のグループに隣接するグループに含まれる光信号を出力する出力部との間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の漏れ込みを出力する少なくとも一つの漏れ込み出力ポートを有することを特徴とする。
【0041】
この発明によれば、多重光(第1の多重光)に含まれる互いに異なる波長を有する複数の光信号を得る際に、まず、第1の分波手段によって第1の多重光を分波して複数の第2の多重光を出力し、第2の分波手段によって第2の多重光に含まれた最終的な複数の光信号を出力するので、最終的に出力される光信号の数よりも少ない数の第2の多重光に対して分散補償や帯域通過をおこなうことが可能となり、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなうことができる。
【0042】
また、この発明によれば、第2の分波手段が、アレイ導波路回折格子であるので、プレーナ光波回路の一部としてコンパクトに作成することが可能となる。
【0046】
この発明によれば、第2の分波手段であるアレイ導波路回折格子は、一のグループに含まれる光信号をそれぞれ出力する出力部と該一のグループに隣接するグループに含まれる光信号を出力する出力部との間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の漏れ込み(クロストーク等)を抑えるための出力部を構成する少なくとも一つの漏れ込み出力ポートを有しているので、隣接したグループから入力される不要な波長成分を無効なものとして処理することができる。
【0047】
また、本発明にかかる分散補償装置にあっては、上記の分散補償装置において、前記第1の分波手段から出力された第2の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えたことを特徴とする。
【0048】
この発明によれば、第1の分波手段から出力された第2の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えているので、分散補償ファイバ等の分散補償手段を、第2の分波手段であるアレイ導波路回折格子から出力される最終的な光信号のそれぞれに対して個別に設ける必要がなくなる。
【0049】
また、本発明にかかる分散補償装置にあっては、上記の分散補償装置において、前記分散補償手段の前段に、所定の波長の光信号のみを通過させるフィルタ手段を備えたことを特徴とする。
【0050】
この発明によれば、分散補償手段の前段において、所定の波長の光信号のみを通過させるフィルタ手段、たとえば帯域通過フィルタを備えているので、不要な波長成分をより効果的に除去して、目的とする波長範囲の多重光(第2の多重光)のみを得ることができる。
【0051】
また、本発明にかかる分散補償装置にあっては、光伝送システムの分散補償をおこなう分散補償装置において、互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力し、入力した複数の光信号を複数の第1のグループに分割し、該第1のグループに含まれる光信号を合波して第1の多重光として出力するとともに、複数の第2の多重光を入力し、入力した第2の多重光のそれぞれを分波することで該第2の多重光に含まれた複数の光信号を第2のグループ毎に出力し、前記第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部とが交互に隣接して配置されるとともに、前記第1の多重光を出力する出力部と前記第2の多重光を入力する入力部とが交互に隣接して配置された合分波手段であるアレイ導波路回折格子を備え、前記アレイ導波路回折格子は、前記第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部との間、および前記第2のグループの光信号を出力する出力部と前記第1のグループの光信号を入力する入力部との間にそれぞれ設けられ、該第1、第2のグループに含まれる光信号の相互の漏れ込みを抑えるための少なくとも一つの空きポートを有することを特徴とする。
【0052】
この発明によれば、互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力し、入力した複数の光信号を複数の第1のグループに分割し、第1のグループに含まれる光信号を合波して第1の多重光として出力するとともに、複数の第2の多重光を入力し、入力した第2の多重光のそれぞれを分波することで第2の多重光に含まれた複数の光信号を第2のグループ毎に出力し、第1のグループの光信号を入力する入力部と第2のグループの光信号を出力する出力部とが交互に隣接して配置されるとともに、第1の多重光を出力する出力部と第2の多重光を入力する入力部とが交互に隣接して配置された合分波手段であるアレイ導波路回折格子を備えているので、複数の光信号からの多重光の送信と多重光からの複数の光信号の受信とを同時におこなうことが可能となり、当初に入力される光信号の数または最終的に出力される光信号の数よりも少ない数の第1または第2の多重光に対して分散補償や帯域通過をおこなうことが可能となり、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなうことができる。また、この発明によれば、合分波手段であるアレイ導波路回折格子は、第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部との間、および前記第2のグループの光信号を出力する出力部と前記第1のグループの光信号を入力する入力部との間にそれぞれ設けられ、該第1、第2のグループに含まれる光信号の相互の漏れ込み(クロストーク)を抑えるための少なくとも一つの空きポートを有しているので、隣接したグループから入力される不要な波長成分を無効なものとして処理することができる。
【0053】
また、本発明にかかる分散補償装置にあっては、上記の分散補償装置において、前記第1の多重光および前記第2の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えたことを特徴とする。
【0054】
この発明によれば、第1の多重光および第2の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えているので、分散補償ファイバ等の分散補償手段を、合分波手段であるアレイ導波路回折格子に当初に入力される光信号または最終的に出力される光信号のそれぞれに対して個別に設ける必要がなくなる。
【0055】
また、本発明にかかる分散補償装置にあっては、上記の分散補償装置において、前記第1の多重光を出力する出力部の後段と前記第2の多重光を入力する入力部の前段にそれぞれ光アイソレータを設けたことを特徴とする。
【0056】
この発明によれば、第1の多重光を出力する出力部の後段と第2の多重光を入力する入力部の前段にそれぞれ光アイソレータを設けているので、これら出力部および入力部において逆方向の光信号が混入されることを防止でき、隣接した入出力部間において光信号の方向性を確保することができる。
【0057】
また、本発明にかかる分散補償システムにあっては、光伝送システムにおける送信部および受信部においてそれぞれ分散補償をおこなう分散補償システムにおいて、前記送信部に上記した分散補償装置を設け、前記受信部に上記した分散補償装置を設けたことを特徴とする。
【0058】
この発明によれば、送信部と受信部に特定の分散補償装置を設けることで分散補償システムを構築しているので、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなうことが可能な分散補償装置の利点を享受できる。
【0059】
また、本発明にかかる分散補償システムにあっては、光伝送システムにおける送信部および受信部においてそれぞれ分散補償をおこなう分散補償システムにおいて、前記送信部および受信部のそれぞれに上記した分散補償装置を設けたことを特徴とする。
【0060】
この発明によれば、送信部および受信部のそれぞれに特定の分散補償装置を設けることで分散補償システムを構築しているので、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなうことが可能な分散補償装置の利点を享受できる。
【0061】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明にかかる分散補償装置および分散補償システムの実施の形態を図面に参照しながら詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0062】
まず、実施の形態1にかかる分散補償装置について説明する。第1図は、実施の形態1にかかる分散補償装置の概略構成を示すブロック図である。第1図に示す分散補償装置は、n+l−1個の入力ポート11A1〜11An+l-1およびl個の出力ポート12A1〜12Alを有するAWG10Aと、AWG10Aの出力ポート12A1〜12Alのそれぞれから出力された多重光の各波長に亘って分散補償をおこなう分散補償部14A1〜14Alと、これら分散補償部14A1〜14Alから出力された多重光を合波する合波カプラ18Aと、を備えて構成される。
【0063】
特に、AWG10Aの各出力ポート12A1〜12Alは、入力ポート11A1〜11An+l-1のうちの少なくとも二つ以上のポートから入力された波長の光信号を合波するように設計されている。たとえば、第1図において、AWG10Aは、入力ポート11A1〜11Amに入力されたm個の波長λ1〜λmの光信号を合波し、出力ポート12A1からその合波によって得られた多重光を出力する。
【0064】
同様に、AWG10Aは、入力ポート11Am+2〜11A2m+1から入力されたm個の波長λm+1〜λ2mの光信号を合波し、出力ポート12A2からその合波によって得られた多重光を出力する。このように、AWG10Aは、入力ポートを複数のグループに分割し、分割したグループ毎に光信号の合波をおこなうことを特徴としている。第1図に示すAWG10Aにおいては、入力ポート11A1〜11An+l-1を、各グループがm個の入力ポートを有するようにl個のグループに分割している。
【0065】
そして、各出力ポート12A1〜12Alから出力された多重光は、さらにそれぞれ分散補償部14A1〜14Alに入力され、分散補償の処理が施される。たとえば、出力ポート12A1から出力された多重光は、分散補償部14A1に入力され、分散補償部14A1において波長λ1〜λmの分散補償がおこなわれる。分散補償としては、上記した分散補償ファイバやファイバグレーティングを用いたもの、PLC(プレーナ光波回路)型デバイスなどを用いることが可能である。
【0066】
l個の分散補償部14A1〜14Alからそれぞれ分散補償を施されて出力された多重光は、合波カプラ18Aに入力され、この合波カプラ18Aにおいてさらに合波されて伝送路19Aに出力される。すなわち、合波カプラ18Aによって、波長λ1〜λnを多重化した光信号を得ることができる。合波カプラ18Aとしては、たとえば光カプラや波長多重合波器などを用いることができる。
【0067】
このように、入力ポートを複数のグループに分割し、各グループ内の入力ポートに入力された光信号を含む多重光を、各グループに対応した出力ポート12A1〜12Alから出力するので、グループ毎に固有の出力ポートにそれぞれ分散補償部14A1〜14Alを接続することができ、これにより入力ポートに入力されるn個分の波長の光信号のそれぞれに対して分散補償部を設ける必要がなくなり、分散補償装置全体の回路構成を簡単にすることができる。
また、上述した実施の形態1にかかる分散補償装置は、AWG10Aを第1の合波手段として機能させ、第2の合波手段である合波カプラ18Aを介して、多重化された光信号を伝送路19Aに伝送する構成としたが、上述したように、AWG10Aは、合波と分波を入力ポートと出力ポートとの間で可逆的に機能させることが可能なため、第1図に示した合波カプラ18Aを分波カプラに換え、AWG10Aを分波手段として用いることにより、伝送路19Aから入力された多重光を、分波カプラ、分散補償部14A1〜14AlおよびAWG10Aを介して、波長λ1〜λnに分離することが可能である。この場合にも上記した同様の効果を享受できることは言うまでもない。
【0068】
以上に説明したとおり、実施の形態1にかかる分散補償装置によれば、AWG10A等から構成される第1の合波手段によって、複数の異なる波長の光信号を複数の波長毎に合波し、合波して得られた各多重光に対してそれぞれ分散補償をおこない、分散補償された各多重光をさらに合波カプラ18A等から構成される第2の合波手段によって合波して伝送路に出力するので、従来のように各波長毎に逐一分散補償部を設ける必要がなくなり、装置の小型化と低コスト化を図ることが可能になる。
【0069】
つぎに、実施の形態2にかかる分散補償装置について説明する。第2図は、実施の形態2にかかる分散補償装置の概略構成を示すブロック図である。第2図に示す分散補償装置は、n+2l−2個の入力ポート21A1〜21An+2l-2および2l−1個の出力ポート22A1〜22A2l-1を有するAWG20Aと、AWG20Aの出力ポート22A1〜22A2l-1のうち一つおきの出力ポートから出力された多重光の各波長に亘って分散補償をおこなう分散補償部24A1〜24Alと、これら分散補償部24A1〜24Alから出力された多重光を合波する合波カプラ28Aと、を備えて構成される。
【0070】
特に、AWG20Aの各出力ポート22A1〜22A2l-1は、入力ポート21A1〜21An+2l-2のうちの少なくとも二つ以上のポートに入力された波長の光信号を合波するように設計されている。たとえば、第2図において、AWG20Aは、入力ポート21A1〜21Amに入力されたm個の波長λ1〜λmの光信号を合波し、出力ポート22A1からその合波によって得られた多重光を出力する。
【0071】
同様に、AWG20Aは、入力ポート21Am+3〜21A2m+2に入力されたm個の波長λm+1〜λ2mの光信号を合波し、出力ポート22A3からその合波によって得られた多重光を出力する。このように、AWG20Aは、入力ポートを複数のグループに分割し、分割したグループ毎に光信号を合波することを特徴としている。第2図に示すAWG20Aにおいては、入力ポート21A1〜21An+2l-2を、各グループがm個の入力ポートで構成されるようにl個のグループに分割している。
【0072】
また、第2図において、第1のグループである入力ポート21A1〜21Amに入力した光信号の多重光は、出力ポート22A1から出力されるが、第2のグループである入力ポート21Am+3〜21A2m+2に入力した光信号の多重光は、出力ポート22A1に隣接した出力ポート22A2からではなく、そのつぎの出力ポート22A3から出力される。
【0073】
すなわち、上記したように、出力ポートは一つおきに有効なものとなり、出力ポート22A1、22A3、22A5....22A2l-1からのみ有効な光信号として多重光が出力される。これにより、クロストークの低減をより一層図ることが可能となる。
【0074】
上記したように各出力ポート22A1、22A3、22A5....22A2l-1から出力された多重光は、さらに、実施の形態1と同様に分散補償ファイバ等から構成される分散補償部24A1〜24Alにそれぞれ入力され、分散補償の処理が施される。たとえば、出力ポート22A1から出力された多重光は、分散補償部24A1に入力され、分散補償部24A1において波長λ1〜λmの分散補償がおこなわれる。
【0075】
l個の分散補償部24A1〜24Alからそれぞれ分散補償されて出力された多重光もまた、実施の形態1と同様に、合波カプラ28A等の合波手段に入力され、さらに合波されて伝送路29Aへと出力される。
【0076】
第3図は、実施の形態2にかかる分散補償装置において、上記したクロストークの低減を説明するための説明図である。第3図において、たとえば、第1のグループを構成する入力ポート21A1〜21Amに入力される波長λ1〜λmの光信号は、出力ポート22A1から出力されるが、隣接した出力ポート22A2には第1のグループの光信号の波長λmがクロストークとして出力される。しかしながら、この出力ポート22A2は、分散補償部に接続されていないため、単なるクロストークの受け口として機能するに留まる。
【0077】
同様に、第2のグループを構成する入力ポート21Am+3〜21A2m+2に入力される波長λm+1〜λ2mの光信号は、出力ポート22A3から出力されるが、隣接した出力ポート22A2および22A4には第2のグループの光信号の波長λm+1およびλ2mがクロストークとして出力される。しかしながら、出力ポート22A2および22A4は、分散補償部に接続されていないため、単なるクロストークの受け口として機能するに留まる。
出力ポート22A2を無効とするためには、例えば、第14図に示した周期性に従うと、第1のグループの入力ポート21A1〜21Amと第2のグループの入力ポート21Am+3〜21A2m+2 の間に、光信号を入力しない21Am+1と21Am+2の入力ポートを介在させる必要がある。
【0078】
同様に、出力ポート22A4を無効とするためには、第2のグループの入力ポート21Am+3〜21Am+2と第3のグループの入力ポート21A2m+5 〜21A3m+4 との間に、光信号を入力しない21A2m+3と21A2m+4 の入力ポートを介在させる必要がある。
以上のように、出力部を一つおきに有効なものとして、クロストーク出力用の出力ポートを設けることにより、隣接グループを出力する出力ポートからの光信号の混入を防ぎ、各分散補償部24A1〜24Alへと入力される多重光の品質を向上させることが可能となる。
特に、本実施の形態では、説明を簡単にするために、第14図に示した周期性にしたがって、グループ間に介在させる入力ポートの数を2、出力ポートの数を1とした場合について説明したが、AWGの周期性に応じてグループ間に介在するポート数が変化することは言うまでもない。たとえば、グループ間に介在させる入力ポートの数を0、出力ポートの数を1としても、クロストークがこの出力ポートに出力されるようになるので、この出力ポートから出力される多重光に対して分散補償をおこなわずに有効なものとして処理しないようにすることで、各グループ毎に対応した分散補償において高信頼かつ高品質な分散補償をおこなうことが可能になる。
【0079】
また、上述した実施の形態2にかかる分散補償装置は、AWG20Aを第1の合波手段として機能させ、第2の合波手段である合波カプラ28Aを介して、多重化された光信号を伝送路29Aに伝送する構成としたが、上述したように、AWG20Aは、合波と分波を入力ポートと出力ポートとの間で可逆的に機能させることが可能なため、第2図に示した合波カプラ28Aを分波カプラに換え、AWG20Aを分波手段として用いることにより、伝送路29Aから入力された多重光を、分波カプラ、分散補償部24A1〜24AlおよびAWG20Aを介し、波長λ1〜λnに分離することが可能である。この場合にも上記した同様の効果を享受できることは言うまでもない。
【0080】
以上に説明したとおり、実施の形態2にかかる分散補償装置によれば、AWG20A等から構成される第1の合波手段によって、複数の異なる波長の光信号を複数の波長毎に合波し、合波して得られた各多重光に対してそれぞれ分散補償をおこない、分散補償された各多重光をさらに合波カプラ28A等から構成される第2の合波手段によって合波して伝送路に出力するので、実施の形態1にかかる分散補償装置と同様に、各波長毎に逐一分散補償部を設ける必要がなくなり、装置の小型化と低コスト化を図ることが可能になる。
【0081】
また、AWG20A等から構成される第1の合波手段において、複数の異なる波長の光信号をそれぞれ入力する複数の入力ポート21A1〜21An+2l-2を、上述したように複数の波長毎(グループ)に分割するとともに、出力部を一つおきに有効なものとして、クロストーク出力用の出力ポートを設けることにより、隣接グループを出力する出力ポートからの光信号の混入を防ぎ、各グループ毎に対応した分散補償部24A1〜24Alにおいて高信頼かつ高品質な分散補償をおこなうことが可能になる。
【0082】
つぎに、実施の形態3にかかる分散補償装置について説明する。第4図は、実施の形態3にかかる分散補償装置の概略構成を示すブロック図である。なお、第4図において、第1図と共通する部分には同一符号を付して、その説明を省略する。第4図に示す分散補償装置は、AWG10Aの出力ポート12A1〜12Alと分散補償部14A1〜14Alとの間にそれぞれ帯域通過型フィルタ(BPF)15A1〜15Alが挿入されている点が、実施の形態1に示した分散補償装置と異なる。
【0083】
第4図に示すように、帯域通過型フィルタ15A1は、波長λ1〜λmの光信号のみを通過させるフィルタであり、同様に帯域通過型フィルタ15A2は、波長λm+1〜λ2mの光信号のみを通過させるフィルタである。このように、各帯域通過型フィルタ(BPF)15A1〜15Alは、出力ポートから本来出力されるべきである波長の光信号のみを通過させ、通過した光信号を次段の分散補償部14A1〜14Alへと入力するため、これら分散補償部14A1〜14Alへのクロストークの混入をさらに低減させることが可能になる。
【0084】
第5図は、実施の形態3にかかる分散補償装置において、上記したクロストークの低減を説明するための説明図である。第5図において、たとえば、第1のグループの光信号の波長λ1〜λmが出力される出力ポート12A1には、隣接した出力ポート12A2から第2のグループの光信号の波長λm+1がクロストークとして混入する可能性がある。
そこで、AWG10Aの各出力ポート12A1〜12Alから出力された多重光に対して、さらに、目的とする波長範囲の光信号のみを得るために、第5図に示すように、出力ポート12A1〜12Alの出力段に、上記した波長範囲の光信号のみを通過させる帯域通過型フィルタ(BPF)15A1〜15Alを接続する。これにより、分散補償部14A1〜14Alに入力される多重光にクロストークが混入されることを低減させることができる。
【0085】
なお、上述した実施の形態3においては、実施の形態1にかかる分散補償装置に対して、帯域通過型フィルタ(BPF)を導入するようにしたが、実施の形態2にかかる分散補償装置に対しても、第2図に示したAWG20Aの出力ポート22A1、22A3、22A5....22A2l-1と分散補償部24A1〜24Alとの間に上記した帯域通過型フィルタを挿入するようにすることで同様の効果を得ることができる。
【0086】
また、上述した実施の形態3にかかる分散補償装置は、AWG10Aを第1の合波手段として機能させ、第2の合波手段である合波カプラ18Aを介して多重化された光信号を伝送路19Aに伝送する構成としたが、上述したように、AWG10Aは、合波と分波を入力ポートと出力ポートとの間で可逆的に機能させることが可能なため、第4図に示した合波カプラ18Aを分波カプラに換え、AWG10Aを分波手段として用いることにより、伝送路19Aから入力された多重光を分波カプラ、分散補償部14A1〜14Al、帯域通過型フィルタ15A1〜15AlおよびAWG10Aを介し、波長λ1〜λnに分離することが可能である。この場合にも上記した同様の効果を享受できることは言うまでもない。
【0087】
以上に説明したとおり、実施の形態3にかかる分散補償装置によれば、AWG10A等から構成される第1の合波手段によって、複数の異なる波長の光信号を複数の波長毎に合波し、合波して得られた各多重光を、所定の波長の光信号のみを通過させる帯域通過型フィルタ15A1〜15Alに通過させ、通過した多重光に対してそれぞれ分散補償をおこない、分散補償された各多重光をさらに合波カプラ28A等から構成される第2の合波手段によって合波して伝送路に出力するので、実施の形態1または2にかかる分散補償装置と同様に、各波長毎に逐一分散補償部を設ける必要がなくなることで装置の小型化と低コスト化を図ることが可能になるとともに、各分散補償部の入力段におけるクロストークの混入がより一層低減され、高信頼かつ高品質な分散補償をおこなうことが可能になる。
【0088】
つぎに、実施の形態4にかかる分散補償装置について説明する。第6図は、実施の形態4にかかる分散補償装置の概略構成を示すブロック図である。なお、第6図において、第1図と共通する部分には同一符号を付して、その説明を省略する。ただし、第1図のAWG10Aにおいて入力ポートとして機能した11Am+2〜11A2m+1、11A3m+4〜11A4m+3、...、11An-m+l〜11An+l-1は、出力ポートとして機能し、出力ポートとして機能した12A2、12A4、...、12Al-1 は、入力ポートとして機能する。
【0089】
すなわち、第6図に示すAWG10Aは、入力ポート11A1〜11Am、11A2m+3〜11A3m+2、...、11An-2m+l-1〜11An-m+l-2、12A2、12A4、...、12Al-1 と、出力ポート12A1、12A3、...、12Al、11Am+2〜11A2m+1、11A3m+4〜11A4m+3、...、11An-m+l〜11An+l-1と、を備えている。
【0090】
また、第6図に示す分散補償装置は、AWG10Aの入力または出力ポート12A1〜12Alと分散補償部14A1〜14Alとの間にそれぞれ光アイソレータ17A1〜17Alが挿入されている点が、実施の形態1に示した分散補償装置と異なる。
【0091】
よって、第6図に示すAWG10Aは、入力ポート11A1〜11Amに入力された波長λ1〜λmの光信号を合波して出力ポート12A1から出力し、入力ポート12A2に入力された波長λm+1〜λ2mの多重光を分波して各出力ポート11Am+2〜11A2m+1に出力するというように、合波機能と分波機能とを同時に実現することになる。
【0092】
以上の構成によって、入力ポートと出力ポートが隣接することになり、これら入力ポートと出力ポートとが、光信号の入出力方向が互いに逆向きとなっているので、隣接したポートからのクロストークの混入を低減させることが可能となり、伝送特性が影響されることを防ぐことができる。さらに、上記した光アイソレータ17A1〜17Alは、この光アイソレータ17A1〜17Alに入力されてきた光信号と逆方向の光信号を遮断する機能を有するため、入力ポートと出力ポート間においてクロストークが互いに混入されることを、上記した方向性の違いによって防止するという作用をより一層確実なものとすることができる。
【0093】
なお、上述した実施の形態4は、実施の形態1にかかる分散補償装置に対して、光アイソレータを導入する構成としたが、実施の形態2にかかる分散補償装置に対しても、第6図に示したAWG20Aの出力ポート22A1、22A3、22A5....22A2l-1と分散補償部24A1〜24Alとの間に上記した帯域通過型フィルタを挿入することで同様の効果を享受することができる。
【0094】
以上に説明したとおり、実施の形態4にかかる分散補償装置によれば、AWG10A等から構成される合分波手段によって、複数の異なる波長の光信号の入力に対して複数の波長毎に合波することでその多重光を出力するとともに、分散補償部14A2、14A4、...、14Al-1を通過した複数の多重光の入力に対してその多重光毎に分波することにより各波長の光信号を出力し、合波して得られた各多重光を、それぞれ光アイソレータ17A1、17A3、...、17Alを介して分散補償部14A1、14A3、...、14Alに入力しているので、実施の形態1または2にかかる分散補償装置と同様に、各波長毎に逐一分散補償部を設ける必要がなくなることで装置の小型化と低コスト化を図ることが可能になるとともに、入力ポートと出力ポートと間におけるクロストークの混入を低減させることができ、高信頼かつ高品質な分散補償をおこなうことが可能になる。
【0095】
つぎに、実施の形態5にかかる分散補償システムについて説明する。第7図および第8図は、実施の形態5にかかる分散補償システムの概略構成を示すブロック図である。なお、第7図および第8図において、第4図と共通する部分には同一符号を付して、その説明を省略する。第7図および第8図に示す分散補償システムは、光伝送システムにおいて、実施の形態3にかかる分散補償装置を合波手段として機能させて送信側に配置し、同じく実施の形態3にかかる分散補償装置を分波手段として機能させて受信側に配置して構成される。
【0096】
第7図および第8図に示す分散補償システムは、まず送信側において、互いに異なる波長を発振するn個の送信機81A1〜81Anと、送信機81A1〜81Anのそれぞれから出力された光信号をn個の入力ポート11A1〜11An+l-1に入力して所定のグループ毎に合波するAWG10Aと、AWG10Aの出力ポート12A1〜12Alのそれぞれから出力された多重光に対し、所定の波長を通過する帯域透過型フィルタ15A1〜15Alと、帯域透過型フィルタ15A1〜15Alを通過した各多重光の波長に亘って分散補償をおこなう分散補償部14A1〜14Alと、これら分散補償部14A1〜14Alから出力された多重光をさらに合波する合波カプラ18Aと、を備えている。そして、この合波カプラ18Aにおいて合波された光信号は、伝送路19Aに伝送される。
【0097】
一方、受信側においては、上記した合波カプラ18Aに対応した波長のグループ毎に波長分離(分波)をおこなう分波カプラ18Bと、所定の波長を通過する帯域透過型フィルタ15B1〜15Blと、帯域透過型フィルタ15B1〜15Blを通過した各多重光の波長に亘って分散補償をおこなう分散補償部14B1〜14Blと、これら帯域透過型フィルタ15B1〜15Blおよび分散補償部14B1〜14Blからなる各組を経て伝送されてきた光信号をl個の入力ポート12B1〜12Blに入力して波長λ1〜λnの光信号に分波するAWG10Bと、AWG10Bの出力ポート11B1〜11Bn+l-1から出力された各波長の光信号を受信する受信機81B1〜81Bnと、を備えている。
【0098】
第7図においてたとえば、送信機81A1〜81Amによって発振された波長λ1〜λmの光信号は、AWG10Aの入力ポート11A1〜11Amに入力されるとともに合波され、多重光として出力ポート12A1から出力される。
出力ポート12A1から出力された多重光は、帯域透過型フィルタ15A1に入力され、これにより、波長λ1〜λmの範囲のみの多重光を次段の分散補償部14A1へと出力することができ、不要な波長の光信号の混入を防いでいる。帯域透過型フィルタ15A1を通過した多重光は、分散補償部14A1によって分散補償がおこなわれ、その後、合波カプラ18Aによって他の多重光と合波されて、波長λ1〜λnの多重光として伝送路19Aに出力される。
【0099】
第8図において、伝送路19Aによって伝送された波長λ1〜λnの多重光は、分波カプラ18Bにより、AWG10Aにおいて多重化された波長範囲、すなわちグループ毎に分波される。分波された波長λ1〜λmの多重光は、帯域透過型フィルタ15B1に入力され、これにより波長λ1〜λmの範囲のみの多重光を次段の分散補償部14B1に入力することができ、不要な波長の光信号の混入を防いでいる。
【0100】
帯域透過型フィルタ15B1を通過した多重光は、分散補償部14B1によって分散補償がおこなわれ、その後、AWG10Bの入力ポート12B1に入力されるとともに波長λ1〜λmの光信号に分波され、それぞれ出力ポート11B1〜11Bmから出力される。出力ポート11B1〜11Bmから出力された光信号は、それぞれ受信機81B1〜81Bmにおいて受信され、送信機81A1〜81Amから出力された光信号を再生する。
【0101】
なお、上述した実施の形態5においては、実施の形態1にかかる分散補償装置に対して帯域通過型フィルタを導入した場合の実施の形態3にかかる分散補償装置を適用したが、実施の形態2にかかる分散補償装置に対して帯域通過型フィルタを導入した場合の実施の形態3にかかる分散補償装置を適用してもよい。また、実施の形態1や実施の形態2にかかる分散補償装置をこの分散補償システムに適用してもよい。
【0102】
以上に説明したとおり、実施の形態5にかかる分散補償システムによれば、光伝送システムの送信部および受信部において、実施の形態1〜3にかかる分散補償装置を配置しているので、これら実施の形態1〜3にかかる分散補償装置によってもたらされる効果を享受することができる。
【0103】
つぎに、実施の形態6にかかる分散補償システムについて説明する。第9図および第10図は、実施の形態6にかかる分散補償システムの概略構成を示すブロック図である。なお、第9図および第10図において、第6図と共通する部分には同一符号を付して、その説明を省略する。第9図および第10図に示す分散補償システムは、実施の形態4にかかる二つの分散補償装置を備えた送受信部によって構成される。
【0104】
第8図に示す分散補償システムは、送受信部90Aと送受信部90Bとが伝送路93Aおよび93Bにより接続されて構成される。送受信部90Aと送受信部90Bとは同様な構成であり、ここでは、特に送受信部90Aの構成について説明する。
【0105】
第9図および第10図において、送受信部90Aは、実施の形態4にかかる分散補償装置を2組備えて構成される。まず、第1の分散補償装置は、第9図に示すように第6図に示した通りの構成であり、有効な光信号が入力される入力ポート11A1〜11Am、11A2m+3〜11A3m+2、...、11An-m+l〜11An+l-1、12A2、12A4、...、12Al-1 および出力ポート12A1、12A3、...、12Al、11Am+2〜11A2m+1、11A3m+4〜11A4m+3、...、11An-2m+l+1〜11An-m+lを備えたAWG10Aと、入力ポート12A2、12A4、...、12Al-1の前段においてそれぞれ接続された光アイソレータ17A2、17A4、...、17Al-1と、出力ポート12A1、12A3、...、12Alの後段においてそれぞれ接続された光アイソレータ17A1、17A3、...、17Alと、これら光アイソレータ17A1〜17Alにそれぞれ接続される分散補償部14A1〜14Alと、を備えている。
【0106】
さらに、この第1の分散補償装置においては、AWG10Aの入力ポート11A1〜11Am、11A2m+3〜11A3m+2、...、11An-m+l〜11An+l-1に、それぞれ互いに異なる波長の光信号を発振する送信機91A1〜91Am、91A2m+1〜91A3m、...、91An-m+1〜91Anが接続されている。また、出力ポート11Am+2〜11A2m+1、11A3m+4〜11A4m+3、...、11An-2m+l+1〜11An-m+lには、それぞれ互いに異なる波長の光信号を受信する受信機91Bm+1〜91B2m、91B4m+1〜91B5m、...、91Bn-2m+1〜91Bn-mが接続されている。
【0107】
一方、第2の分散補償装置は、第10図に示すように第1の分散補償装置と同様に、有効な光信号が入力される入力ポート11Bm+2〜11B2m+1、11B3m+4〜11B4m+3、...、11Bn-2m+l+1〜11Bn-m+l、12B2、12B4、...、12Bl-1および出力ポート11B1〜11Bm、11B2m+3〜11B3m+2、...、11Bn-m+l〜11Bn+l-1、12B1、12B3、...、12Blを備えたAWG10Bと、入力ポート12B1、12B3、...、12Blの前段においてそれぞれ接続された光アイソレータ17B1、17B3、...、17Blと、出力ポート12B2、12B4、...、12Bl-1の後段においてそれぞれ接続された光アイソレータ17B2、17B4、...、17Bl-1と、これら光アイソレータ17B1〜17Blにそれぞれ接続される分散補償部14B1〜14Blと、を備えている。
【0108】
さらに、この第2の分散補償装置においては、AWG10Bの入力ポート11Bm+2〜11B2m+1、11B3m+4〜11B4m+3、...、11Bn-2m+l+1〜11Bn-m+lに、それぞれ互いに異なる波長の光信号を発振する送信機91Am+1〜91A2m、91A4m+1〜91A5m、...、91An-2m+1〜91An-mが接続されている。また、出力ポート11B1〜11Bm、11B2m+3〜11B3m+2、...、11Bn-m+l〜11Bn+l-1には、それぞれ互いに異なる波長の光信号を受信する受信機91B1〜91Bm、91B2m+1〜91B3m、...、91Bn-m+1〜91Bnが接続されている。
【0109】
よって、第1および第2の分散補償装置の構成においては、第1の分散補償装置のAWG10Aと第2の分散補償装置のAWG10Bとを合わせた全体において、波長λ1〜λnの光信号が重複なく各送信機91A1〜91Anから発振されるとともに、各受信機91B1〜91Bnがこれら波長λ1〜λnの光信号を受信する。
【0110】
そして、第1および第2の分散補償装置の出力ポート12A1、12A3、...、12Alおよび12B2、12B4、...、12Bl-1から出力された多重光は、上記した光アイソレータおよび分散補償部を経て合波カプラ92Aに入力され、さらに多重化された多重光として伝送路93Aに出力される。
【0111】
また、伝送路93Bから伝送されてきた多重光は、分波カプラ92Bに入力され、上記した分散補償部および光アイソレータを経て第1および第2の分散補償装置の入力ポート12A2、12A4、...、12Al-1および12B1、12B3、...、12Blへと入力されるように分波される。
【0112】
第9図においてたとえば、送信機91A1〜91Amによって発振された波長λ1〜λmの光信号は、AWG10Aの入力ポート11A1〜11Amに入力されるとともに合波され、多重光として出力ポート12A1から出力される。
出力ポート12A1から出力された多重光は、光アイソレータ17A1に入力され、この光アイソレータ17A1によって多重光の方向性が確保される。これにより、隣接した入力ポート12A2に入力されてかつ出力ポート12A1から出力された多重光とは逆方向の多重光からクロストークが混入されることが防止され、波長λ1〜λmの範囲のみの多重光をつぎ段の分散補償部14A1へと出力することができる。
【0113】
光アイソレータ17A1を通過した多重光は、分散補償部14A1によって分散補償がおこなわれ、その後、合波カプラ92Aによって、第2の分散補償装置の分散補償部14B2、14B4、...、14Bl-1から出力された多重光を含めた他の多重光と合波され、波長λ1〜λnの多重光として伝送路93Aに出力される。伝送路93Aに出力された多重光は、他方の送受信部90Bの受信機において受信され、送信機91A1〜91Amから出力された光信号の再生がおこなわれる。
【0114】
なお、上述した実施の形態6においては、実施の形態1にかかる分散補償装置に対して光アイソレータを導入した場合の実施の形態4にかかる分散補償装置を適用したが、実施の形態2にかかる分散補償装置に対して光アイソレータを導入した場合の実施の形態4にかかる分散補償装置を適用してもよい。
【0115】
以上に説明したとおり、実施の形態6にかかる分散補償システムによれば、光伝送システムの送信部および受信部において、実施の形態4にかかる分散補償装置を配置しているので、実施の形態4にかかる分散補償装置によってもたらされる効果を享受することができる。
【0116】
【発明の効果】
以上、説明したとおり、この発明によれば、互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力してその多重光を得る際に、これら複数の光信号を複数のグループに分割し、分割したグループに含まれる光信号を合波することで当該グループ毎に第1の多重光を出力する第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子と、複数の第1の多重光を合波することで最終的な多重光として第2の多重光を出力する第2の合波手段とを備えているので、当初に入力される光信号の数よりも少ない数の第1の多重光に対して分散補償や帯域通過をおこなうことが可能となり、また、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなうことができ、低コスト化および装置の小型化を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0117】
また、この発明によれば、第1の合波手段が、アレイ導波路回折格子であるので、この第1の合波手段をプレーナ光波回路の一部として作成することが可能となり、装置構成の小型化を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0118】
つぎの発明によれば、第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子が、複数の光信号をグループ毎に入力して、隣接したグループに含まれる光信号の相互の漏れ込み(クロストーク等)を抑えるための少なくとも一つの空きポートを有しているので、第1の多重光に対して不要な波長成分を除去することができ、信頼性の高い光伝送をおこなうことが可能となるという効果を奏する。
【0119】
つぎの発明によれば、第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子は、グループ毎に多重光を出力する出力部間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の漏れ込み(クロストーク等)を抑えるための出力部を構成する少なくとも一つの漏れ込み出力ポートを有しているので、隣接したグループから入力される不要な波長成分を無効なものとして処理することができるという効果を奏する。
【0120】
つぎの発明によれば、第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子から出力された第1の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えているので、この分散補償手段を、このアレイ導波路回折格子に入力される光信号のそれぞれに対して個別に設ける必要がなくなり、装置構成の簡素化および小型化を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0121】
つぎの発明によれば、分散補償手段の前段において、所定の波長の光信号のみを通過させるフィルタ手段を備えているので、不要な波長成分をより効果的に除去して、目的とする波長範囲の多重光のみを得ることができ、光伝送における信頼性を向上させることが可能となるという効果を奏する。
【0122】
つぎの発明によれば、多重光に含まれる互いに異なる波長を有する複数の光信号を得る際に、まず、第1の多重光を分波して複数の第2の多重光を出力する第1の分波手段と、第2の多重光に含まれた最終的な光信号を出力する第2の分波手段であるアレイ導波路回折格子とを備えているので、最終的に出力される光信号の数よりも少ない数の第2の多重光に対して分散補償や帯域通過をおこなうことが可能となり、また、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなうことができ、低コスト化および装置の小型化を図ることが可能となるという効果を奏する。また、この発明によれば、アレイ導波路回折格子は、複数の第2の多重光を構成する一のグループに含まれる光信号をそれぞれ出力する出力部と該一のグループに隣接するグループに含まれる光信号を出力する出力部との間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の漏れ込みを出力する少なくとも一つの漏れ込み出力ポートを有しているので、隣接したグループから入力される不要な波長成分を無効なものとして処理することができるという効果を奏する。
【0123】
また、この発明によれば、第2の分波手段が、アレイ導波路回折格子であるので、この第2の分波手段をプレーナ光波回路の一部として作成することが可能となり、装置構成の小型化を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0125】
つぎの発明によれば、第2の分波手段であるアレイ導波路回折格子は、複数の第2の多重光を構成する一のグループに含まれる光信号をそれぞれ出力する出力部と該一のグループに隣接するグループに含まれる光信号を出力する出力部との間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の漏れ込み(クロストーク等)を抑えるための出力部を構成する少なくとも一つの漏れ込み出力ポートを有しているので、隣接したグループから入力される不要な波長成分を無効なものとして処理することができるという効果を奏する。
【0126】
つぎの発明によれば、第1の分波手段から出力された第2の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えているので、分散補償ファイバ等の分散補償手段を、第2の分波手段であるアレイ導波路回折格子から出力される最終的な光信号のそれぞれに対して個別に設ける必要がなくなり、装置構成の簡素化および小型化を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0127】
つぎの発明によれば、分散補償手段の前段において、所定の波長の光信号のみを通過させるフィルタ手段、たとえば帯域通過フィルタを備えているので、不要な波長成分をより効果的に除去して、目的とする波長範囲の多重光のみを得ることができ、光伝送における信頼性を向上させることが可能となるという効果を奏する。
【0128】
つぎの発明によれば、互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力し、入力した複数の光信号を複数の第1のグループに分割し、第1のグループに含まれる光信号を合波して第1の多重光として出力するとともに、複数の第2の多重光を入力し、入力した第2の多重光のそれぞれを分波することで第2の多重光に含まれた複数の光信号を第2のグループ毎に出力し、第1のグループの光信号を入力する入力部と第2のグループの光信号を出力する出力部とが交互に隣接して配置されるとともに、第1の多重光を出力する出力部と第2の多重光を入力する入力部とが交互に隣接して配置された合分波手段であるアレイ導波路回折格子を備えているので、複数の光信号からの多重光の送信と多重光からの複数の光信号の受信とを同時におこなうことが可能となり、当初に入力される光信号の数または最終的に出力される光信号の数よりも少ない数の第1または第2の多重光に対して分散補償や帯域通過をおこなうことが可能となり、また、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなうことができ、低コスト化および装置の小型化を図ることが可能となるという効果を奏する。また、この発明によれば、合分波手段であるアレイ導波路回折格子は、第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部との間、および前記第2のグループの光信号を出力する出力部と前記第1のグループの光信号を入力する入力部との間にそれぞれ設けられ、該第1、第2のグループに含まれる光信号の相互の漏れ込み(クロストーク)を抑えるための少なくとも一つの空きポートを有しているので、隣接したグループから入力される不要な波長成分を無効なものとして処理することができるという効果を奏する。
【0129】
つぎの発明によれば、第1の多重光および第2の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えているので、この分散補償手段を、合分波手段であるアレイ導波路回折格子に当初に入力される光信号または最終的に出力される光信号のそれぞれに対して個別に設ける必要がなくなり、装置構成の簡素化および小型化を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0130】
つぎの発明によれば、第1の多重光を出力する出力部の後段と第2の多重光を入力する入力部の前段にそれぞれ光アイソレータを設けているので、これら出力部および入力部において逆方向の光信号が混入されることが防止され、隣接した入出力部間において光信号の方向性を確保することができ、信頼性の高い光伝送をおこなうことが可能となるという効果を奏する。
【0131】
つぎの発明によれば、送信部に上記に記載の特定の分散補償装置を設け、受信部に上記に記載の特定の分散補償装置を設けることで分散補償システムを構築しているので、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなう分散補償装置において得られる効果を享受でき、分散補償システム全体においても低コスト化を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0132】
つぎの発明によれば、送信部および受信部のそれぞれに上記に記載の分散補償装置を設けることで分散補償システムを構築しているので、より簡素な構成で信頼性の高い光伝送をおこなう分散補償装置において得られる効果を享受でき、分散補償システム全体においても低コスト化を図ることが可能となるという効果を奏する。
【0133】
(産業上の利用可能性)
以上のように、本発明にかかる分散補償装置および分散補償システムは、光ファイバを用いた光ネットワークを構成する上で、特に波長多重伝送をおこなう光伝送システムにおいて、合分波する際のクロストークを低減させるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1図は、実施の形態1にかかる分散補償装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 第2図は、実施の形態2にかかる分散補償装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】 第3図は、実施の形態2にかかる分散補償装置においてクロストークの低減を説明するための説明図である。
【図4】 第4図は、実施の形態3にかかる分散補償装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 第5図は、実施の形態3にかかる分散補償装置において、クロストークの低減を説明するための説明図である。
【図6】 、第6図は、実施の形態4にかかる分散補償装置の概略構成を示すブロック図である。
【図7】 第7図は、実施の形態5にかかる分散補償システムの概略構成の一部を示すブロック図である。
【図8】 第8図は、実施の形態5にかかる分散補償システムの概略構成の他部を示すブロック図である。
【図9】 第9図は、実施の形態6にかかる分散補償システムの概略構成の一部を示すブロック図である。
【図10】 第10図は、実施の形態6にかかる分散補償システムの概略構成の他部を示すブロック図である。
【図11】 第11図は、従来における波長分散補償システムの一例を示すブロック構成図である。
【図12】 第12図は、従来における波長分散補償システムの他の例を示すブロック構成図である。
【図13】 第13図は、AWGを用いた従来の波長分散補償システムを示すブロック図である。
【図14】 第14図は、AWGの周期性を説明するための説明図である。
【図15】 第15図は、AWGにおけるクロストークを説明するための説明図である。

Claims (12)

  1. 光伝送システムの分散補償をおこなう分散補償装置において、
    互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力し、入力した複数の光信号を複数のグループに分割し、分割されたグループに含まれる光信号を合波することで当該グループ毎に第1の多重光を出力する第1の合波手段であるアレイ導波路回折格子と、
    前記アレイ導波路回折格子から出力された複数の第1の多重光を入力し、入力した複数の第1の多重光を合波することで第2の多重光を出力する第2の合波手段と、
    を備え
    前記アレイ導波路回折格子は、前記分割された一のグループに含まれる光信号がそれぞれ入力される入力部と該一のグループに隣接するグループに含まれる光信号が入力される入力部との間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の相互の漏れ込みを抑えるための少なくとも一つの空きポートを有することを特徴とする分散補償装置。
  2. 前記アレイ導波路回折格子は、前記グループ毎に多重光を出力する出力部間に設けられ、前記隣接したグループに含まれる光信号の漏れ込みを出力する少なくとも一つの漏れ込み出力ポートを有することを特徴とする請求の範囲第項に記載の分散補償装置。
  3. 前記アレイ導波路回折格子から出力された第1の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の分散補償装置。
  4. 前記分散補償手段の前段において、所定の波長の光信号のみを通過させるフィルタ手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第項に記載の分散補償装置。
  5. 光伝送システムの分散補償をおこなう分散補償装置において、
    互いに異なる波長を有する複数の光信号を含んだ第1の多重光を入力し、入力した第1の多重光を分波することで複数の第2の多重光を出力する第1の分波手段と、
    前記第1の分波手段から出力された複数の第2の多重光を入力し、入力した第2の多重光のそれぞれを分波することで該第2の多重光に含まれ複数の光信号を出力する第2の分波手段であるアレイ導波路回折格子と、
    を備え
    前記アレイ導波路回折格子は、前記複数の第2の多重光を構成する一のグループに含まれる光信号をそれぞれ出力する出力部と該一のグループに隣接するグループに含まれる光信号を出力する出力部との間に設けられ、隣接したグループに含まれる光信号の漏れ込みを出力する少なくとも一つの漏れ込み出力ポートを有することを特徴とする分散補償装置。
  6. 前記第1の分波手段から出力された第2の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第項に記載の分散補償装置。
  7. 前記分散補償手段の前段において、所定の波長の光信号のみを通過させるフィルタ手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第項に記載の分散補償装置。
  8. 光伝送システムの分散補償をおこなう分散補償装置において、
    互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力し、入力した複数の光信号を複数の第1のグループに分割し、該第1のグループに含まれる光信号を合波して第1の多重光として出力するとともに、複数の第2の多重光を入力し、入力した第2の多重光のそれぞれを分波することで該第2の多重光に含まれた複数の光信号を第2のグループ毎に出力し、前記第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部とが交互に隣接して配置されるとともに、前記第1の多重光を出力する出力部と前記第2の多重光を入力する入力部とが交互に隣接して配置された合分波手段であるアレイ導波路回折格子を備え
    前記アレイ導波路回折格子は、前記第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部との間、および前記第2のグループの光信号を出力する出力部と前記第1のグループの光信号を入力する入力部との間にそれぞれ設けられ 、該第1、第2のグループに含まれる光信号の相互の漏れ込みを抑えるための少なくとも一つの空きポートを有することを特徴とする分散補償装置。
  9. 前記第1の多重光および前記第2の多重光のそれぞれに対して所定の波長分散の補償処理を施す分散補償手段を備えたことを特徴とする請求の範囲第項に記載の分散補償装置。
  10. 前記第1の多重光を出力する出力部の後段と前記第2の多重光を入力する入力部の前段にそれぞれ光アイソレータを設けたことを特徴とする請求の範囲第項に記載の分散補償装置。
  11. 光伝送システムにおける送信部および受信部においてそれぞれ分散補償をおこなう分散補償装置を具備する分散補償システムにおいて、
    前記分散補償装置の送信部
    互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力し、入力した複数の光信号を複数のグループに分割し、分割されたグループに含まれる光信号を合波することで当該グループ毎に第1の多重光を出力する第1の合波手段である第1のアレイ導波路回折格子と、
    前記第1のアレイ導波路回折格子から出力された複数の第1の多重光を入力し、入力した複数の第1の多重光を合波することで第2の多重光を出力する第2の合波手段と、
    を備え
    前記分散補償装置の受信部
    互いに異なる波長を有する複数の光信号を含んだ第1の多重光を入力し、入力した第1の多重光を分波することで複数の第2の多重光を出力する第1の分波手段と、
    前記第1の分波手段から出力された複数の第2の多重光を入力し、入力した第2の多重光のそれぞれを分波することで該第2の多重光に含まれた複数の光信号を出力する第2の分波手段である第2のアレイ導波路回折格子と、
    を備え
    前記アレイ導波路回折格子は、前記第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部との間、および前記第2のグループの光信号を出力する出力部と前記第1のグループの光信号を入力する入力部との間に、該第1、第2のグループに含まれる光信号の相互の漏れ込みを抑えるための少なくとも一つの空きポートを有することを特徴とする分散補償システム。
  12. 伝送システムにおける送信部および受信部においてそれぞれ分散補償をおこなう分散補償装置を具備する分散補償システムにおいて、
    前記分散補償装置は、
    前記送信部および受信部のそれぞれに、互いに異なる波長を有する複数の光信号を入力し、入力した複数の光信号を複数の第1のグループに分割し、該第1のグループに含まれる光信号を合波して第1の多重光として出力するとともに、複数の第2の多重光を入力し、入力した第2の多重光のそれぞれを分波することで該第2の多重光に含まれた複数の光信号を第2のグループ毎に出力し、前記第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部とが交互に隣接して配置されるとともに、前記第1の多重光を出力する出力部と前記第2の多重光を入力する入力部とが交互に隣接して配置された合分波手段であるアレイ導波路回折格子を備え
    前記アレイ導波路回折格子は、前記第1のグループの光信号を入力する入力部と前記第2のグループの光信号を出力する出力部との間、および前記第2のグループの光信号を出力する出力部と前記第1のグループの光信号を入力する入力部との間に、該第1、第2のグループに含まれる光信号の相互の漏れ込みを抑えるための少なくとも一つの空きポートを有することを特徴とする分散補償システム。
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