JP3933160B2 - リズムパターン生成装置及びその記録媒体 - Google Patents

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Description

この発明は、リズムパターン生成装置、より詳細には、指定された特徴を有するリズムパターン、与えられたモチーフパターンに類似するリズムパターン或いは与えられたモチーフパターンと対比的なリズムパターンを生成するためのリズムパターン生成装置及びその記録媒体に関する。
従来のリズムパターンの生成装置としては、例えば、特許文献1に開示されるように、予めリズムパターンが学習されているニューラルネットワークを用意し、このニューラルネットワークに対して所定のパラメータを与え、出力結果をリズムパターンとして生成するものが知られている。
特開平4−163596号公報
このようにニューラルネットワークを用いてリズムパターンを生成するものは、その構造が複雑であり、且つ、リズムパターンの学習に膨大な手間を要する。また、あるリズムパターンをモチーフとして入力し、そのモチーフリズムパターンに類似した他のリズムパターンや、モチーフリズムパターンと対比した他のリズムパターンを生成するといったことができなかった。
この発明は、このような不都合に鑑み、指定された特徴を有するリズムパターンや、入力されたモチーフリズムパターンに類似/対比した他のリズムパターンを、簡単な構成で柔軟に生成することができるリズムパターン生成装置及びそのための記録媒体を提供することを目的とする。
この発明の第1の特徴に従うと、モチーフからリズムパターンを生成するという後者課題(目的)に対応して、複数のリズムパターンを記憶すると共に、各リズムパターンに対応して、音楽的特徴が類似するリズムパターンから成るグループを示す類似グループデータを記憶する手段と、モチーフリズムパターンを入力する手段と、入力されたモチーフリズムパターンに一致するリズムパターンを複数のリズムパターンの中から検索する手段と、検索されたリズムパターンに対応した類似グループデータに基づいて、入力されたモチーフリズムパターンに類似するリズムパターンを生成する手段とを具備することを特徴とするリズムパターン生成装置〔請求項1〕が提供される。
この発明の第2の特徴に従うと、同様の課題(目的)に対応して、複数のリズムパターンを記憶すると共に、各リズムパターンに対応して、音楽的特徴が対比的なリズムパターンから成るグループを示す対比グループデータを記憶する手段と、モチーフリズムパターンを入力する手段と、入力されたモチーフリズムパターンに一致するリズムパターンを複数のリズムパターンの中から検索する手段と、検索されたリズムパターンに対応した対比グループデータに基づいて、入力されたモチーフリズムパターンに対比的なリズムパターンを生成する手段とを具備するリズムパターン生成装置〔請求項2〕が提供される。
このようにモチーフからリズムパターンを生成するリズムパターン生成装置においては、類似又は対比グループデータは、当該リズムパターンの音楽的特徴が類似する又は対比的な他のリズムパターンを表わすデータであったり、或いは、当該リズムパターンの音楽的特徴が類似する又は対比的なリズムパターンを含むグループを表わすデータであったり、さらに、種々の内容を盛り込むことができる〔請求項3,4〕。
また、この発明の第1及び第2の特徴に従って、複数のリズムパターン、並びに、各リズムパターンに対応して、音楽的特徴が類似するリズムパターン及び/又は対比的なリズムパターンから成るグループを示す類似グループデータ及び/又は対比グループデータを用意するステップと、モチーフリズムパターンを入力するステップと、入力されたモチーフリズムパターンに一致するリズムパターンを複数のリズムパターンの中から検索するステップと、検索されたリズムパターンに対応した類似又は対比グループデータに基づいて、入力されたモチーフリズムパターンに類似する又は対比的なリズムパターンを生成するステップとから成る手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体〔請求項5〕が提供される。
この発明の第1の特徴に従うと、多数のリズムパターンを記憶すると共に、各リズムパターンについてどのリズムパターンが音楽的特徴の類似したものかを示す類似グループデータを付与しておく。モチーフリズムパターンが入力されると、そのモチーフリズムパターンと一致するリズムパターンを複数のリズムパターンの中から検索し、検索されたリズムパターンに対応した類似グループデータを得て、該グループに属する他のリズムパターンを採用することでリズムパターンを生成する。
また、この発明の第2の特徴に従うと、多数のリズムパターンを記憶すると共に、各リズムパターンについてどのリズムパターンが音楽的特徴の対比的なものであるかを示す対比グループデータを付与しておく。モチーフリズムパターンが入力されると、そのモチーフリズムパターンと一致するリズムパターンを複数のリズムパターンの中から検索し、検索されたリズムパターンに対応した対比グループデータを得て、該グループに属する他のリズムパターンを採用することでリズムパターンを生成する。
すなわち、この発明によれば、多数のリズムパターンを記憶すると共に、各リズムパターンについて、どのリズムパターンが音楽的特徴の類似するものか及び/又は対比的であるものかを示す類似及び/又は対比グループデータを付与しておき、入力されたモチーフリズムパターンと一致するリズムパターンを、多数のリズムパターンの中から検索し、検索されたリズムパターンに対応する類似及び/又はグループデータに属する他のリズムパターンを採用することでリズムパターンを生成するようにしているので、入力されたモチーフリズムパターンに類似する及び/又は対比的なリズムパターンを簡単な構成で柔軟に生成することができる。
〔別の特徴〕
なお、この発明の実施に関する別の特徴により、指定された特徴を有するリズムパターンを生成するという前者課題(目的)に対応して、次のように構成することができる:複数のリズムパターンを記憶すると共に、各リズムパターンに対応してその音楽的特徴を表わす特徴データを記憶する記憶手段と、生成すべきリズムパターンの特徴を指定する手段と、ランダムにリズムパターンを発生する手段と、発生されたリズムパターンに一致するリズムパターンを複数のリズムパターンの中から検索する手段と、検索されたリズムパターンに対応して記憶されている特徴データと指定された特徴との一致に基づいて、前記発生されたリズムパターンを採用することによりリズムパターンを生成する手段とを具備するリズムパターン生成装置、並びに、複数のリズムパターン及び各リズムパターンに対応してその音楽的特徴を表わす特徴データを用意するステップと、生成すべきリズムパターンの特徴を指定するステップと、ランダムにリズムパターンを発生するステップと、発生されたリズムパターンに一致するリズムパターンを複数のリズムパターンの中から検索するステップと、検索されたリズムパターンに対応して用意されている特徴データと指定された特徴との一致に基づいて、前記発生されたリズムパターンを採用することによりリズムパターンを生成するステップとから成る手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
すなわち、多数のリズムパターンと各リズムパターンに対してその音楽的特徴を表わす特徴データとを記憶させておき、生成すべきリズムパターンの特徴を指定すると、まずランダムにリズムパターンを生成(発生)し、生成されたリズムパターンと一致するリズムパターンを多数のリズムパターンの中から検索し、検索されたリズムパターンに対応して記憶されている特徴データと指定した特徴とが一致するか否かを判定し、一致した場合にランダムに生成されたリズムパターンを採用することによりリズムパターンを生成する(一致しなければリズムパターンのランダム生成からやり直す)ことにより、指定された特徴を有するリズムパターンを簡単な構成で柔軟に生成することを可能にする。
以下、図面を参照しつつ、この発明の好適な実施例について詳述する。なお、以下の実施例は、単なる一例であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
〔ハードウエア構成〕
図1を参照すると、ここには、この発明の一実施例によるリズムパターン生成装置のハードウエア構成のブロック図が示されている。この例では、システムは、中央処理装置(CPU)1、読出専用メモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3、第1及び第2の検出回路4,5、表示装置6、音源装置7、効果回路8、外部記憶装置9等を備え、これらの装置1〜9は、バス10を介して互いに接続されており、リズムパターン生成のための演奏データ処理システムを構成している。
システム全体を制御するCPU1は、テンポクロックや割込みクロックの発生等に利用されるタイマ11を備え、所定のプログラムに従って種々の制御を行い、特に、後述するリズムパターン生成処理機能を中枢的に遂行する。ROM2には、このシステムを制御するための所定の制御プログラムが記憶されており、これらの制御プログラムには、基本的な演奏情報処理と共に、この発明によるリズムパターン生成に関する各種処理プログラムや各種テーブル、データを含ませることができる。RAM3は、これらの処理に際して必要なデータやパラメータを記憶し、また、各種レジスタやフラグ、処理中の各種データ等を一時記憶するためのワーク領域として用いられる。
第1の検出回路4は鍵盤装置等の演奏操作装置12に接続され、第2の検出回路5に接続される操作スイッチ装置13は、各種モード・パラメータ・操作の設定を行うための操作子をパネル上に備え、これらの操作子には、リズムパターン生成モード指定ボタンやリズムパターンの特徴を指定するためのスイッチ等の操作子が含まれる。表示回路6はディスプレイや各種インジケータを備えており、これらのディスプレイやインジケータは、スイッチ装置13の操作パネル上の各種操作子に並置することができる。また、DSP等で構成される効果回路8に接続されるサウンドシステム14は、音源回路7及び効果回路8と共に楽音出力部を構成し、このシステムで処理されたリズムデータを含む演奏データに基づき楽音を放音させる。
外部記憶装置9は、ハードディスクドライブ(HDD)、コンパクトディスク・リード・オンリィ・メモリ(CD−ROM)ドライブ、フロッピィディスクドライブ(FDD)、光磁気(MO)ディスクドライブ、ディジタル多目的ディスク(DVD)ドライブ等の記憶装置から成り、各種制御プログラムや各種データを記憶することができる。従って、演奏データの処理に必要なプログラムやデータは、ROM2を利用するだけでなく、外部記憶装置9からRAM3内に読み込むことができ、必要に応じて、処理結果を外部記憶装置9に記録しておくこともできる。
この例では、また、バス10にはMIDIインターフェイス(I/F)15が接続され他のMIDI機器16と通信することができ、さらに、通信インターフェイス17も接続され、通信ネットワーク18を介してサーバコンピュータ19から制御プログラムや各種データを外部記憶装置9にストアすることもできる。
〔指定された特徴を有するリズムパターンの生成〕
さて、この発明の1つの特徴によると、生成すべきリズムパターンの音楽的特徴を指定することによって、この音楽的特徴を有したリズムバターンを生成することができる。詳しくは、ROM2或いは外部記憶装置9内に多数のリズムパターンを記憶させておくと共に、各リズムパターンに対応して、その昔楽的特徴を表わす特徴データを記憶させておく。そして、ランダムにリズムパターンを生成し、この生成したリズムバターンと同一のリズムバターンをROM2或いは外部記憶装置9内から検索し、見つかったリズムバターンに対応して記憶されている特徴データが前記指定した特徴と一致した場合に、前記生成したリズムバターンを前記特徴を有するリズムパターンとして採用するものである。図2には、この場合に用いられる各リズムパターンと特徴データとを対応させる特徴対応テーブルCTの一例が示されている。
この特徴対応テーブルCTは、多数のリズムパターンの各々について特徴データを付与したものをテーブル化したものである。つまり、ROM2或いは外部記憶装置9内の特徴対応テーブルCTは、リズムパターンデータ欄RD及び対応特徴データ欄CDで構成され、例えば、リズムパターンデータ欄RDにはn種類のリズムパターンデータRD1〜RDnが用意されており、対応特徴データ欄CDには、これらのリズムパターンデータRD1〜RDnの各々に対応する特徴データCD1〜CDnが記憶される。
これらのリズムパターンデータRD1〜RDnには、例えば、リズムの最小音符が8分音符でリズムパターンの長さが4拍分の場合には、図2(1)に示すように「リズムパターン1」〜「リズムパターン256」の256種類がある。これは、リズム最小音符=8分音符、リズムパターン長=4拍分の場合のリズムの種類は最大256種類であることによる。各リズムパターンRDi(i=1〜n)は、図2(2)に示すように、各8分音符に1ビットを割り当てて1リズムパターン長を時系列的に8ビットで表わし、値“1”により打点を表わすことができる。ただし、中には、例えば、打点が一つもないパターンなど、リズムパターンと呼べないようなパターンもあるので、256種類よりも少なくてもよい。
一方、各リズムパターンの特徴を表わす特徴データCD1〜CDnは、各リズムパターンに、シンコペーションがあるかないかを表わすシンコペーション情報SD、付点音符があるかないかを表わす付点音符情報DD、音符数が多いか少ないかを表わす音符数情報ND、等々の複数の特徴情報から成り、これらの特徴情報は、値“1”,“0”によりそれぞれ1ビットで表わすことができる。特徴情報には、1リズムパターン長を前後半に分けた場合に前半後半での各粗密状態を組みで表わす2ビット情報を含ませることができる。また、各特徴データCD1〜CDnは内容が同一であることを妨げないので、一般に、リズムパターンの種類数(n)は特徴データの種類数より多い。
図3は、特徴対応テーブルCTを用いて、指定された特徴を有するリズムパターンを生成するための処理手順を表わすフローチャートを示す。この処理は、操作スイッチ装置13上のパネルスイッチ等を操作することにより、「リズムパターン生成モードI(特徴)」を指定し、所望の特徴情報を指定することによりスタートする。まず、ステップC1において、指定された1つの特徴情報又は複数の特徴情報の組みで表わされる指定特徴データをRAM3内の指定特徴データ格納領域に格納しておく。
次のステップC2では、例えば、最小音符(この例では8分音符)単位毎にランダム値を発生させてこれを組み合わせることにより、リズムパターンをランダムに生成する。次に、ステップC3では、生成されたリズムパターンを基にして特徴対応テーブルCTを検索し、生成されたリズムパターンと同じリズムパターンデータを特徴対応テーブルCTのリズムパターンデータ欄RDのリズムパターンデータRD1〜RDn(この例ではn=256)中から検出してステップC4に進む。
ステップC4で、特徴対応テーブルCTの特徴データ欄CDから、検出されたリズムパターンデータRDi(i=1〜n)に対応して付与されている対応特徴データCDiを取り出し、ステップC5において、取り出された対応特徴データCDiと、既に指定されている指定特徴データとを比較し、両データが一致している場合は、ステップC6に進んで、そのときのランダムに生成されたリズムパターンを採用する。そして、ステップC5で両データが不一致と判定された場合には、ステップC2に戻り、リズムパターンを生成し直し、両データが一致するまでステップC2〜C5での処理を繰り返す。
このようにして、この発明による「指定された特徴を有するリズムパターンの生成処理」では、生成すべきリズムパターンの特徴を指定すると、ランダムに生成されたリズムパターンと一致するリズムパターン(RDi)を複数のリズムパターンの中から検索し、検索されたリズムパターンに対応して記憶されている特徴データ(CDi)と指定した特徴とが一致するか否かを判定し、一致した場合のリズムパターンを採用することにより、リズムパターンを生成させる。
一般に、複数の異なるリズムパターンが同じ特徴を有していることがあり、指定された特徴によって特徴対応テーブルCTを検索することによって指定された特徴を有したリズムバターンを得る方法だと、その特徴データが付与されている複数のリズムパターンのうちの特定の1つが毎回ピックアップされてしまう。これを回避するためには、指定された特徴データが付与されているリズムパターンが検索途中で見つかった場合であっても、必ず全部のリズムパターンをチェックし、見つかった複数のリズムパターンの中から何れかを選択するといった処理手順を踏む必要がある。しかしながら、この発明の生成処理によると、ランダムに生成したリズムバターンに基づいて特徴対応テーブルTCを検索するため、最初に見つかったリズムバターンを採用するだけで、毎回ほぼ異なったリズムバターンがピックアップされるようになる。従って、全てのリズムバターンについて特徴対応テーブルCTを検索する必要がなく、リズムパターンの生成処理を効率よく行うことができる。
〔与えられたモチーフパターンに対応的なリズムパターンの生成〕
さて、この発明の別の特徴によると、ROM2或いは外部記憶装置9内に多数のリズムパターンを記憶させておくと共に、各リズムパターンについて、リズムの音楽的特徴が“類似するもの”/“対比的であるもの”を予めグループ化した“類似グループデータ”/“対比グループデータ”を付与しておくことにより、入力されたモチーフリズムパターンに“類似する”/“対比的である”リズムパターンを生成することができる。図4には、この場合に用いられる各リズムパターンとグループデータとを対応させるグループ対応テーブルGTの例が示されている。
グループ対応テーブルGTは、“類似グループデータ”/“対比グループデータ”を付与したものをテーブル化して、ROM2或いは外部記憶装置9内に記憶したものであり、リズムパターンデータ欄RD及び対応グループデータ欄GDで構成される。対応グループデータ欄GDには、リズムパターンデータ欄RDに用意されたn種類のリズムパターンデータRD1〜RDnに対応して、類似/対比グループデータGDs1〜GDsn/GDc1〜GDcnが類似/対比グループ列GDs/GDcに夫々記憶されている。なお、図4の例では、リズムパターンデータRD1〜RDnは、図2(1)の場合と同様に、種類数n=256としている。
図4(1)の例では、対応グループデータ欄GD内の類似/対比グループデータGDs1〜GDsn/GDc1〜GDcnは、各リズムパターンRD1〜RDnについての各々についてリズムの音楽的特徴が“類似する”/“対比的である”他のリズムパターンをグループ化しており、“類似”/“対比”性を有する他のリズムパターン(具体的番号)情報を、そのまま、類似/対比グループ列GDs/GDcに記述したものである。
図4(2)は、対応グループデータ欄GDに記憶される類似/対比グループデータの他の例として、全リズムパターンを幾つかの類似リズムパターングループに分け、グループ名情報を用いて各リズムパターンRD1〜RDnがどのグループに属するかを示すと共に、各リズムパターンRD1〜RDnと対比的なリズムパターンはどのグループであるかを、これらのグループ名情報を用いて示すようにしたものである。このグループ名情報は、例えば、“A”,“B”,…,“Z”で表わされ、各リズムパターンが属するグループのグループ名情報は類似グループ列GDsに記憶され、また、各リズムパターンと対比的なリズムパターンが属するグループのグループ名情報は対比グループ列GDcに記憶される。
類似/対比グループデータについては、上述の例に限らず、例えば、シンコペーションの有無、付点音符の有無、音符の多さ等の複数の特徴のうちのどの特徴について“類似している”のか或いは“対比的である”のかを区別してグループ化してもよい。
図5は、グループ対応テーブルGTを用いて、与えられモチーフパターンに対応するリズムパターンを生成するための処理手順を表わすフローチャートを示す。この処理は、操作スイッチ装置13上のパネルボタンを操作してリズムパターン生成モードII(類似)又はリズムパターン生成モードIII(対比)を指定した上、演奏操作装置12の鍵盤等の演奏操作子を操作するか、MIDIインターフエース15を介して外部MIDI機器16から入力操作するか、或いは、外部記憶装置9等の記憶媒体から読出し操作するか、或いは、操作スイッチ装置13上のパネルスイッチ等を操作することによって、モチーフリズムパターンを入力することによりスタートする。
まず、ステップM1において、与えられたモチーフリズムパターンのデータをRAM3内のモチーフリズムパターンデータ格納領域に格納しておく。次のステップM2では、与えられたモチーフリズムパターンを基にしてグループ対応テーブルGTを検索し、与えられたモチーフリズムパターンと同じリズムパターンを、グループ対応テーブルGTのリズムパターンデータ欄RDのリズムパターンデータRD1〜RDn中から検出してステップM3に進む。
ステップM3では、グループ対応テーブルGTの対応グループデータ欄GDの類似/対比グループ列GDs/GDcから、検出されたリズムパターンデータRDiに対応して付与されている類似/対比グループデータGDsi/GDciを取り出し、ステップM4に進む。この場合、類似/対比グループデータが特徴毎に区別してグループ化したものであれば、1つ又は複数の特徴のどの特徴について類似/対比したもの取り出すべきかを操作スイッチ装置13のパネルスイッチ等でユーザに指定させるようにしてもよいし、自動的に(ランダムに)指定してもよい。
ステップM4においては、取り出された類似/対比グループデータGDsi/GDciに属するリズムパターンのうちの何れかを採用する。この場合、類似/対比グループデータGDsi/GDciに属する複数のリズムパターンを表示回路6のディスプレイ上に提示して何れかをユーザに指定させるようにしてもよいし、これらのリズムパターンの中から自動的に(ランダムに、或いは、予め定めた順に)指定させるようにしてもよい。
つまり、リズムパターン生成モードII(類似)を指定した場合には、次のような処理手順により、与えられたモチーフリズムパターンに類似したリズムパターンが生成される:
(ステップM1)鍵盤等の演奏操作装置12、外部MIDI機器16(→MIDIインターフエース15)、記憶媒体(2,9等)、パネルスイッチ等13により、モチーフリズムパターンを入力する。
(ステップM2)与えられたモチーフリズムパターンと同じリズムパターンをグループ対応テーブルGT中から検出する。
(ステップM3)検出されたリズムパターンRDiに付与されている類似グループデータGDsiを得る。
(ステップM4)得た類似グループデータGDsiに属するリズムパターンのうちの何れかを採用する。
また、リズムパターン生成モードIII(対比)を指定した場合には、次のような処理手順により、与えられたモチーフリズムパターンに類似したリズムパターンが生成される:
(ステップM1)鍵盤等の演奏操作装置12、外部MIDI機器16(→MIDIインターフエース15)、記憶媒体(2,9等)、パネルスイッチ等13により、モチーフリズムパターンを入力する。
(ステップM2)与えられたモチーフリズムパターンと同じリズムパターンをグループ対応テーブルGT中から検出する。
(ステップM3)検出されたリズムパターンRDiに付与されている対比グループデータGDciを得る。
(ステップM4)得た対比グループデータGDciに属するリズムパターンのうちの何れかを採用する。
このようにして、この発明による「入力されたモチーフリズムパターンに“類似する”/“対比的である”リズムパターンを生成する処理」では、モチーフリズムパターンを与えると、モチーフリズムパターンと同じリズムパターン(RDi)を複数のリズムパターンの中から検索し、検索されたリズムパターンに対応して記憶されている類似/対比グループ(GDsi/GDci)に属するリズムパターンを採用することにより、リズムパターンを生成させる。従って、この生成処理によると、類似/対比グループ(GDsi/GDci)内に含まれる複数リズムパターンの中の何れかのリズムパターンを採用可能なことから、与えられたモチーフリズムパターンに対して良好な類似性/対比性を有したリズムパターンを柔軟に生成することができる。
〔採用されたリズムパターンの利用例〕
この発明により、指定された特徴を有するリズムパターン、或いは、与えられたモチーフリズムパターンに“類似する”/“対比的である”リズムパターンとして、採用された新たなリズムパターンは、自動リズム演奏に利用することができる。なお、この発明によるリズムパターン生成処理を複数の打楽器パート毎に行うことにより、複数打楽器パートからなるリズムパターンを生成することもできる。
また、この発明により、指定された特徴を有する新たなリズムパターンをメロディのリズムパターンとし、このリズムパターンの各打点に対して自動的に(或いは半自動的に)ピッチを付与することで、指定された特徴を持ったメロディを生成することができる。或いは、与えられたモチーフリズムパターンに“類似する”/“対比的である”新たなリズムパターンをメロディのリズムパターンとし、このリズムパターンの各打点に対して自動的に(或いは半自動的に)ピッチを付与することで、与えられたモチーフリズムパターンに対応するモチーフメロディに“類似する”/“対比的である”メロディを生成することができる。
〔種々の実施態様〕
図2や図4の実施例では、特徴対応テーブルCT、グループ対応テーブルGTに記憶してある(即ち、生成可能な)リズムパターンとして、最小音符が8分音符であり、且つ長さが4拍分のものの例を示したが、最小音符がこれよりも小さくてもよい(例えば16分音符や32分音符)し、長さについても、3拍やその他の長さでもよい。
「与えられた特徴を有するリズムパターンを生成する」処理において、ランダムにリズムパターンを生成する方法としては、実施例のように、最小音符単位毎にランダム値を発生させ、これを組み合わせてリズムパターンとするものの外、最小音符よりも長い所定長を有する短リズムパターンを多数用意しておき、ランダムに選択し組み合わせてリズムパターンとするもの(例えば、短リズムパターンとして2拍分のリズムパターンを用意し、4拍の前半と後半とでそれぞれランダムに短リズムパターンを選択して組み合わせる)等、どのようなものでもよい。
リズムパターンとしては、「打点位置」のみを持つものであってもよいし、「打点位置+音長」を持っていていもよい。更には、各打点における音量を示す情報(ベロシティ等)を併せ持っていてもよい。また、最小音符よりも細かい時間だけ打点を前後にずらして「ノリ」を出したリズムパターンを持つようにしてもよい。この場合、ステップC3,M3の「同一リズムパターンの検索」の際に、細かい時間のずれを除いた(クオンタイズした)うえで検索をするようにしてもよい。
〔システムの形態〕
システムの形態については、電子楽器の形態に限らず、パソコン+アプリケーションソフトウェアの形態でもよい。アプリケーンョンソフトワェアは、磁気ディスク、光ディスク、半導体メモリ等の記憶媒体に記憶させ、パソコンに供給するようにしてもよいし、ネットワークを介して供給するようにしてもよい。
電子楽器の形態を取った場合、その形態は鍵盤楽器に限らず、弦楽器タイプ、管楽器タイプ、打楽器タイプ等の形態でもよい。また、音源装置、自動演奏装置等を1つの電子楽器本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別体の装置であり、MIDIや各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するものであってもよい。
MIDI接続の場合、専用のMIDIインターフェースに限らず、RS−232C、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)、lEEE1394(アイトリブルイー1394)等の汎用のインターフェースを用いてMIDIインターフェースを構成してもよい。この場合、MIDIメッセージ以外のデータをも同時に送受信するようにしてもよい。
〔演奏データ形式〕
生成されたリズムパターン或いは入力されたモチーフリズムパターンの演奏データのフォーマットは、演奏イベントの発生時刻を1つ前のイベントからの時間で表した「イベント+相対時間」、演奏イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対時間で表した「イベント+絶対時間」、音符の音高と符長あるいは休符と休符長で演奏データを表した「音高(休符)+符長」、演奏の最小分解能毎にメモリの領域を確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ領域に演奏イベントを記憶した「ベタ方式」等、どのような形式でもよい。
図1は、この発明の一実施例によるリズムパターン生成装置のハードウエア構成を示すブロック図である。 図2は、この発明の一実施例によるリズムパターンと特徴データとの対応関係を示す図である。 図3は、この発明の一実施例による「指定された特徴を有するリズムパターンを生成するための処理」の手順を表わすフローチャートを示す。 図4は、この発明の他の実施例によるリズムパターンとグループデータとの対応関係を示す図である。 図5は、この発明の他の実施例による「与えられモチーフパターンに対応するリズムパターンを生成するための処理」の手順を表わすフローチャートを示す。
符号の説明
RD リズムパターンデータ欄、
RD1〜RDn リズムパターンデータ、
CD 特徴データ欄、
SD シンコペーション情報、
DD 付点音符情報、
ND 音符数情報、
CD1〜CDn 特徴データ、
GD グループデータ欄、
GDs 類似グループデータ列、
GDs1〜CDsn 類似グループデータ、
GDc 対比グループデータ列、
GDc1〜CDcn 対比グループデータ。

Claims (5)

  1. 複数のリズムパターンを記憶すると共に、各リズムパターンに対応して、音楽的特徴が類似するリズムパターンから成るグループを示す類似グループデータを記憶する手段と、
    モチーフリズムパターンを入力する手段と、
    入力されたモチーフリズムパターンに一致するリズムパターンを前記複数のリズムパターンの中から検索する手段と、
    検索されたリズムパターンに対応した類似グループデータに基づいて、入力されたモチーフリズムパターンに類似するリズムパターンを生成する手段と
    を具備することを特徴とするリズムパターン生成装置。
  2. 複数のリズムパターンを記憶すると共に、各リズムパターンに対応して、音楽的特徴が対比的なリズムパターンから成るグループを示す対比グループデータを記憶する手段と、
    モチーフリズムパターンを入力する手段と、
    入力されたモチーフリズムパターンに一致するリズムパターンを前記複数のリズムパターンの中から検索する手段と、
    検索されたリズムパターンに対応した対比グループデータに基づいて、入力されたモチーフリズムパターンに対比的なリズムパターンを生成する手段と
    を具備することを特徴とするリズムパターン生成装置。
  3. 前記類似又は対比グループデータは、当該リズムパターンの音楽的特徴が類似する又は対比的な他のリズムパターンを表わすデータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のリズムパターン生成装置。
  4. 前記類似又は対比グループデータは、当該リズムパターンの音楽的特徴が類似する又は対比的なリズムパターンを含むグループを表わすデータであることを特徴とする請求項1又は2に記載のリズムパターン生成装置。
  5. 複数のリズムパターン、並びに、各リズムパターンに対応して、音楽的特徴が類似するリズムパターン及び/又は対比的なリズムパターンから成るグループを示す類似グループデータ及び/又は対比グループデータを用意するステップと、
    モチーフリズムパターンを入力するステップと、
    入力されたモチーフリズムパターンに一致するリズムパターンを前記複数のリズムパターンの中から検索するステップと、
    検索されたリズムパターンに対応した類似又は対比グループデータに基づいて、入力されたモチーフリズムパターンに類似する又は対比的なリズムパターンを生成するステップと
    から成る手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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