JP3932597B2

JP3932597B2 - Shaft coupling structure

Info

Publication number: JP3932597B2
Application number: JP07706297A
Authority: JP
Inventors: 陽介岩崎
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1997-03-28
Filing date: 1997-03-28
Publication date: 2007-06-20
Anticipated expiration: 2017-03-28
Also published as: JPH10274248A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば自動車のステアリングメインシャフトをステアリングギアシャフトに連結するためのシャフトの結合構造に関し、特にステアリングメインシャフトの先端部をユニバーサルジョイントのハブに形成された穴に嵌合させて締め付けボルトによって締結するようにしたシャフトの結合構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
自動車の車両に用いられるステアリングシャフトは、レイアウトと組み付け等の制限から、ユニバーサルジョイントによって連結される中間軸を介してステアリングギアシャフトと連結されることが多い。この場合、軸と穴とはスプライン結合によって結合される。すなわち、ステアリングシャフトの結合部には雄スプラインが、対応するユニバーサルジョイントのハブの穴には雌スプラインがそれぞれ形成され、両スプラインを嵌合させた後、締め付けボルトをハブの一対の耳状部に形成されたボルト孔に挿入し締め付けることにより、ステアリングシャフトの結合部をユニバーサルジョイントのハブに固定される。
【０００３】
ところで、このようなスプライン結合を採用した場合、組み付け不良によるトルクの伝達不良の発生が懸念される。つまり、スプラインの嵌合が浅く、その掛かり代が不十分なまま締め付けボルトが締結されると、その後、スプラインの刃先が破損して噛み合い状態が維持できなくなり、トルクの伝達が適正になされない可能性があるため、組み付け工程後にその噛み合い状態を検査する事が必要である。
【０００４】
このような状態の発生や上記の様な別途の検査工程追加の発生を回避するため、実開平４−１１３３３４に開示されているステアリングシャフトとハブの結合構造が知られている。この結合構造はステアリングシャフトの先端部に、折り曲げられた線材が装着され、ステアリングシャフトがハブ内に十分な深さまで挿入されていない状態では、線材が一対の耳状部の間の空間部に位置してボルト孔を塞ぎ、締め付けボルトの挿入を不可能とするが、ステアリングシャフトがハブ内の所定の位置まで挿入されると、線材の位置がボルト孔を塞ぐ位置から退避し、結果として締め付けボルトの挿入を可能にするものである。すなわち、ステアリングシャフトがハブに十分な深さまで挿入されていない状態においては、締め付けボルトの組付けができないように構成されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来例においては、線材が一対の耳状部の間の空間部内に位置してボルト孔を塞ぐことで、誤組付け防止とステアリングシャフトの位置決めが行えるようになっているが、組み付け性の面からは線材を一対の耳状部の間の空間部内に一致するように手探りで組み付けることになり、組み付け性は必ずしも良くない。
【０００６】
また、シャフト側に誤組付け防止部材である線材が装着されているので、誤組付け防止部材の存在を外部から確認することは容易であるものの、組み付け前段階において線材に外部から負荷が加わった場合、線材が変形してシャフトをユニバーサルジョイントのハブに挿入できないケースや、その線材が誤組付け防止の機能を果たさないケースも考えられる。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、組み付け作業性の向上を図るとともに、シャフトがハブに十分な深さまで差し込まれていない状態においては、確実にボルト孔が閉鎖され、シャフトがハブに十分な深さまで差し込まれた後に、はじめて確実にボルト孔が解放されるようなシャフトの結合構造を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本発明のシャフトの結合構造は、内部に挿入穴を有し該挿入穴内周にスプラインが形成された筒状の本体部と、該本体部の筒部外周に形成され該本体部の軸方向に対し鉛直方向に伸び、互いに所定距離離間して並設された一対の耳状部と、上記本体部の挿入穴と一対の耳状部の間に形成された空間部とを連通するスリット部と、上記耳状部の各々に形成されたボルトを貫通可能な一対のボルト挿入孔と、上記挿入穴に嵌合するための外周にスプラインが形成されたシャフトと、該シャフトの先端部に設けられ、外径が前記本体部の挿入穴の径よりも大きい環状の弾性体とからなり、前記シャフトが前記本体部の挿入穴に挿入されたとき前記一対の耳状部間でかつ一対のボルト孔の間に形成される空間部に上記のスリット部を通って前記弾性体が突出し、シャフトが所定の位置まで挿入されるまで一対の耳状部に形成されたボルト孔に挿入されるボルトの進入を阻止することを特徴としている。
【０００８】
また、前記シャフトの先端部に設けられ、径が該シャフトの径よりも小さい第１の軸部と、該第１の軸部の先端部に設けられ、径が前記シャフトの径よりも小さく第１の軸部の径よりも大きい第２の軸部とを備え、内径が第２の軸部の径以下である環状の弾性体を第１の軸部に遊嵌し、環状の弾性体の半径方向の高さはステアリングシャフトの径と第１の軸部の径との差以内に設定したことを特徴としている。さらに、前記一対の耳状部の間の距離に応じて前記弾性体の半径方向切断面の断面積が設定されていることを特徴としている。
【０００９】
【作用】
以上のように、本発明によるシャフトの結合構造によれば、前記シャフトが前記本体部の挿入穴に挿入されることにより、前記シャフトの先端に装着された環状の弾性体が変形して前記スリット部を通って前記空間部に突出することになり、前記シャフトが所定の位置まで挿入されていない場合は、前記耳状部に形成された一対のボルト孔へのボルトの挿入が阻止される。
【００１０】
また、前記シャフトの先端部に設けられ、径が該シャフトの径よりも小さい第１の軸部と、該第１の軸部の先端部に設けられ、径が前記シャフトの径よりも小さく第１の軸部の径よりも大きい第２の軸部とを備え、内径が第２の軸部の径以下である環状の弾性体を第１の軸部に遊嵌し、環状の弾性体の半径方向の高さはステアリングシャフトの径と第１の軸部の径との差以内に設定することにより、シャフトの組み付け時にシャフトの先端に装着された環状の弾性体の欠落が防止される共に、前記弾性体が前記空間部に突出し、前記シャフトが所定の位置まで挿入されていない時は、前記耳状部に形成された一対のボルト孔へのボルトの挿入が確実に阻止される。
【００１１】
さらに、一対の耳状部の間の距離に応じて前記弾性体の半径方向切断面の断面積が適切に設定されているため、あらゆる一対の耳状部の間距離に対応して前記弾性体が確実に変形し前記空間部に臨むことになり確実にボルトの挿入が阻止される。
【００１２】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。図１は一実施例のジョイント構造を自動車のステアリングシャフト１はステアリナグコラム５に回転自在に支持され、該ステアリングコラム５はとその中間軸２の接合に適用した例を示した図である。ステアリングシャフト１は、車幅方向に配置されたステアリング支持メンバ３に、コラム支持部材４に固定された円筒状のステアリングコラム５を介して回転自在に支持されている。ステアリングシャフト１の下端は、ユニバーサルジョイント６を介してステアリングギアシャフト（図示せず）に連結される中間軸２に取り付けられている。すなわち、ステアリングシャフト１の下端は、ユニバーサルジョイント６のハブ７に固定されている。
【００１３】
図２は本実施例のジョイント構造を示す斜視図である。内周面に雌スプライン８が形成された挿入穴９を有する円筒状のハブ７は、このハブ７にハブ７の軸線方向に沿って形成されたスリット部１０と、スリット部１０の両側に設けられた一対の耳状部１１間に存在する空間部１２と、ハブ７の先端部に形成され、十字軸ピンを軸支するための軸穴１３が形成された一対のヨーク１４を備えている。一対の耳状部１１には、ステアリングシャフト１がハブ７の挿入穴９に挿入された状態で、一対の耳状部１１を互いに近接するよう締め付けるためのボルト１５が挿通させるボルト孔１６が形成されている。
【００１４】
一方、ステアリングシャフト１の外周面には、雄スプライン１７が形成され、ハブ７の雌スプライン８と嵌合して、ステアリングシャフト１とハブ７とが相対回転することなく結合されるようになっている。ステアリングシャフト１の先端部１８から内方に離間した位置には、ハブ７にボルト１５が挿入された状態で、このボルト１５を位置決めする窪み部１９が形成されており、ステアリングシャフト１がハブ７から抜けることを防止する。
【００１５】
上記ハブ７とステアリングシャフト１の組付けを確実にするために、本実施例においては、ステアリングシャフト１の先端部１８に設けられ、ステアリングシャフト１の径よりも小さい径を備えた第１の軸部２０と、第１の軸部２０の先端部に設けられ、ステアリングシャフト１の径よりも小さく第１の軸部２０の径よりも大きい径を備えた第２の軸部２１とを備え、第１の軸部２０にステアリングシャフト１の径よりも僅かに大きい外径を備えた環状弾性体２２が装着されている。この環状弾性体２２の半径方向の高さはステアリングシャフト１の径と第１の軸部２０の径との差以内に設定されている。したがって、ステアリングシャフト１が挿入穴９に挿入されたとき、環状弾性体２２の一部が弾性変形してスリット部１０から一対の耳状部１１の間の空間部１２に突出する。環状弾性体２２としてはラバーで形成されたＯリングが好ましい。
【００１６】
上記のように構成されたステアリングシャフト１とユニバーサルジョイント６との結合方法について説明する。まず、図２に示した状態から、図３に示したようにステアリングシャフト１の先端部１８がユニバーサルジョイント６のハブ７の開口端２３に一致したとき、環状弾性体２２の一部が弾性変形してスリット部１０から一対の耳状部１１の間の空間部１２に突出し、一対の耳状部１１に設けられたボルト孔１６を塞ぐ。この状態で、ボルト孔１６にボルト１５を挿入しようとしても環状弾性体２２の突出部によって挿入が阻止される。この状態から、さらにステアリングシャフト１の先端部１８が挿入穴９に進入されると、スリット部１０から空間部１２へ突出した環状弾性体２２が、耳状部１１に設けられたボルト孔１６よりも奥に進入され、図４に示したようにステアリングシャフト１のスプライン部がボルト１５の進入を阻止する。さらにステアリングシャフト１の窪み部１９が耳状部１１に設けられたボルト孔１６の位置まで挿入されたときは、図５に示すよう、ボルト孔１６を塞ぐものがなくなり、ボルト１５は一対の耳状部１１間の空間部１２に進入可能で、一対の耳状部１１の締め付けが可能となる。したがって、このようにステアリングシャフト１の窪み部１９にボルト１５が係合することになるので、ステアリングシャフト１はもはやハブ７から抜け出すことがなく、ステアリングシャフト１はハブ７に確実に結合されることになる。
【００１７】
本実施例の環状弾性体２２を使用しなかった場合には、図３に示したようにステアリングシャフト１のハブ７への進入量が不足した状態で組み付けが行われ、ラインオフ後あるいは市場投入後にスプラインの刃先が破損して噛み合い状態が維持できなくなり、トルクの伝達が適正になされないことも考えられる。
【００１８】
これに対し、本実施例の構造によれば、図３、図４に示したような状態では、ボルト１５の組み付けが不可能となり、図５に示すようにステアリングシャフト１をハブ７に所定の位置まで挿入したときのみ、ボルト１５の組付けが可能となるので、上記のような誤組み付けを確実に防止することができる。また、ボルト１５の進入を阻止する誤組み付け防止部材が環状弾性体２２であるため、ステアリングシャフト１をハブ７に挿入するとき方向性を気にする必要がなく挿入すれば環状弾性体２２が空間部１２へ突出することになり、誤組み付けを確実に防止することができる。さらに、シャフトの組み付け時において、環状弾性体２２に外部負荷が加わっても材質がラバー等で形成されているため、誤組み付け防止部材が変形して誤組み付け防止の機能を果たさないこと、さらにはシャフトの組み付けができないという問題も発生しない。
【００１９】
なお、図６に示すように一対の耳状部１１の間隔が狭い場合には、一対の耳状部１１の間隔に応じて、環状弾性体２２の半径方向の切断面の断面積を小さくすることにより、環状弾性体２２が弾性変形しやすくなり、一対の耳状部１１の間の空間部１２への突出が可能となる。したがって、一対の耳状部１１の間隔が狭いユニバーサルジョイント６においても対応できる。
【００２０】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のシャフトの結合構造においては、ステアリングシャフトがハブに所定の位置まで挿入されていない状態においては、締め付けボルトの組付けを防止するような環状弾性体がスリット部を通って空間部に突出するため、ステアリングシャフトとハブとの誤組付けを容易な構造で確実に防止することができると共に、ステアリングシャフトの方向性を気にすることなくハブに挿入することができるため作業性の向上を図ることができる。
【００２１】
また、環状弾性体を使用していることより、シャフトの組み付け時に環状弾性体に外部負荷が加わっても、シャフトの組み付けに支障をきたすことなく誤組付けを容易な構造で確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施例のシャフトの結合構造を自動車のステアリングシャフトと中間軸の結合に適用した図。
【図２】本実施例のシャフトの結合構造を示した分解斜視図。
【図３】ステアリングシャフトが僅かにハブ内に挿入された状態を示した図。
【図４】ステアリングシャフトが完全にハブ内に挿入されつつある状態を示した図。
【図５】ステアリングシャフトが完全にハブ内に挿入された状態を示した図。
【図６】一対の耳状部間の距離と環状弾性体の関係を示した図。
【符号の説明】
１…ステアリングシャフト
２…中間軸
３…ステアリング支持メンバ
４…コラム支持部材
５…ステアリングコラム
６…ユニバーサルジョイント
７…ハブ
８…雌スプライン
９…挿入穴
１０…スリット部
１１…耳状部
１２…空間部
１３…軸穴
１４…ヨーク
１５…ボルト
１６…ボルト孔
１７…雄スプライン
１８…先端部
１９…窪み部
２０…第１の軸部
２１…第２の軸部
２２…環状弾性体
２３…開口端[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a shaft coupling structure for connecting, for example, a steering main shaft of an automobile to a steering gear shaft. The present invention relates to a shaft coupling structure to be fastened.
[0002]
[Prior art]
A steering shaft used in an automobile vehicle is often connected to a steering gear shaft via an intermediate shaft connected by a universal joint due to limitations such as layout and assembly. In this case, the shaft and the hole are coupled by spline coupling. That is, a male spline is formed in the coupling portion of the steering shaft, and a female spline is formed in the hole of the hub of the corresponding universal joint. By inserting and tightening into the formed bolt hole, the coupling portion of the steering shaft is fixed to the hub of the universal joint.
[0003]
By the way, when such spline coupling is employed, there is a concern that torque transmission failure may occur due to poor assembly. In other words, if the tightening bolt is tightened with the spline being shallowly fitted and the hook is not sufficient, the spline cutting edge will be damaged and the meshing state will not be maintained, and torque may not be transmitted properly. Therefore, it is necessary to inspect the meshing state after the assembly process.
[0004]
In order to avoid the occurrence of such a state and the addition of a separate inspection process as described above, a steering shaft / hub coupling structure disclosed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 4-113334 is known. In this coupling structure, when the bent wire is attached to the tip of the steering shaft and the steering shaft is not inserted into the hub to a sufficient depth, the wire is positioned in the space between the pair of ears. However, when the steering shaft is inserted to a predetermined position in the hub, the position of the wire is retracted from the position where the bolt hole is blocked, and as a result, the tightening bolt is closed. It is possible to insert. That is, the tightening bolt cannot be assembled when the steering shaft is not inserted into the hub to a sufficient depth.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional example, the wire rod is positioned in the space portion between the pair of ear-shaped portions and closes the bolt hole, thereby preventing erroneous assembly and positioning of the steering shaft. In terms of ease of assembly, the wire is assembled by groping so as to match the space between the pair of ear-shaped parts, and the ease of assembly is not necessarily good.
[0006]
In addition, since the wire that is a misassembly prevention member is mounted on the shaft side, it is easy to confirm the presence of the misassembly prevention member from the outside, but a load is applied to the wire from the outside before the assembly. In such a case, there may be a case where the wire is deformed and the shaft cannot be inserted into the hub of the universal joint, or a case where the wire does not function to prevent erroneous assembly. The present invention has been made in view of the above-mentioned problems, and the object of the present invention is to improve the assembling workability, and in the state where the shaft is not inserted into the hub to a sufficient depth, the bolt hole is surely formed. It is an object of the present invention to provide a shaft coupling structure that ensures that the bolt hole is released only after the shaft is closed and the shaft is inserted into the hub to a sufficient depth.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems and achieve the object, the shaft coupling structure of the present invention includes a cylindrical main body portion having an insertion hole therein and a spline formed on the inner periphery of the insertion hole, and the main body portion. A pair of ear-shaped portions formed on the outer periphery of the cylindrical portion, extending in a vertical direction with respect to the axial direction of the main body portion, and arranged in parallel at a predetermined distance from each other, an insertion hole of the main body portion, and a pair of ear-shaped portions A slit that communicates with the space formed therebetween, a pair of bolt insertion holes that can penetrate the bolts formed in each of the ear-shaped parts, and a spline on the outer periphery for fitting into the insertion hole The formed shaft and an annular elastic body provided at the distal end of the shaft and having an outer diameter larger than the diameter of the insertion hole of the main body, and the shaft is inserted into the insertion hole of the main body Sometimes formed between the pair of ears and between the pair of bolt holes The elastic body protrudes through the slit portion in the middle, and prevents the bolts inserted into the bolt holes formed in the pair of ear-shaped portions until the shaft is inserted to a predetermined position. It is said.
[0008]
Further, a first shaft portion provided at a tip portion of the shaft and having a diameter smaller than the diameter of the shaft, and a tip portion provided at a tip portion of the first shaft portion and having a diameter smaller than the diameter of the shaft. A ring-shaped elastic body having an inner diameter equal to or smaller than the diameter of the second shaft portion is loosely fitted to the first shaft portion. The height in the radial direction is set within a difference between the diameter of the steering shaft and the diameter of the first shaft portion. Furthermore, the cross-sectional area of the radial cut surface of the elastic body is set according to the distance between the pair of ear-shaped portions.
[0009]
[Action]
As described above, according to the shaft coupling structure of the present invention, when the shaft is inserted into the insertion hole of the main body portion, the annular elastic body attached to the tip of the shaft is deformed, and the slit is formed. When the shaft is not inserted to a predetermined position, the bolt is prevented from being inserted into the pair of bolt holes formed in the ear-shaped portion.
[0010]
Further, a first shaft portion provided at a tip portion of the shaft and having a diameter smaller than the diameter of the shaft, and a tip portion provided at a tip portion of the first shaft portion and having a diameter smaller than the diameter of the shaft. A ring-shaped elastic body having an inner diameter equal to or smaller than the diameter of the second shaft portion is loosely fitted to the first shaft portion. By setting the height in the radial direction within the difference between the diameter of the steering shaft and the diameter of the first shaft portion, the loss of the annular elastic body attached to the tip of the shaft during assembly of the shaft is prevented. When the elastic body protrudes into the space portion and the shaft is not inserted to a predetermined position, the insertion of the bolts into the pair of bolt holes formed in the ear-shaped portion is reliably prevented.
[0011]
Furthermore, since the cross-sectional area of the radial cut surface of the elastic body is appropriately set according to the distance between the pair of ear-shaped parts, the elastic body corresponds to the distance between any pair of ear-shaped parts. Is reliably deformed and faces the space portion, so that the insertion of the bolt is reliably prevented.
[0012]
【Example】
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a view showing an example in which a joint structure of an embodiment is applied to a steering column 1 of an automobile rotatably supported by a steering column 5, and the steering column 5 is applied to a joint of its intermediate shaft 2. The steering shaft 1 is rotatably supported by a steering support member 3 disposed in the vehicle width direction via a cylindrical steering column 5 fixed to a column support member 4. A lower end of the steering shaft 1 is attached to an intermediate shaft 2 connected to a steering gear shaft (not shown) via a universal joint 6. That is, the lower end of the steering shaft 1 is fixed to the hub 7 of the universal joint 6.
[0013]
FIG. 2 is a perspective view showing the joint structure of this embodiment. A cylindrical hub 7 having an insertion hole 9 in which a female spline 8 is formed on the inner peripheral surface is provided with a slit portion 10 formed in the hub 7 along the axial direction of the hub 7 and on both sides of the slit portion 10. And a pair of yokes 14 formed at the distal end of the hub 7 and having shaft holes 13 for pivotally supporting the cross shaft pins. . The pair of ears 11 are formed with bolt holes 16 through which bolts 15 for fastening the pair of ears 11 close to each other in a state where the steering shaft 1 is inserted into the insertion hole 9 of the hub 7 are formed. Has been.
[0014]
On the other hand, a male spline 17 is formed on the outer peripheral surface of the steering shaft 1 and is fitted to the female spline 8 of the hub 7 so that the steering shaft 1 and the hub 7 are coupled without relative rotation. Yes. A recess 19 for positioning the bolt 15 is formed in a state where the bolt 15 is inserted into the hub 7 at a position spaced inward from the tip end portion 18 of the steering shaft 1. Prevents you from falling out.
[0015]
In order to ensure the assembly of the hub 7 and the steering shaft 1, in the present embodiment, a first shaft provided at the distal end portion 18 of the steering shaft 1 and having a diameter smaller than the diameter of the steering shaft 1. And a second shaft portion 21 provided at a tip portion of the first shaft portion 20 and having a diameter smaller than the diameter of the steering shaft 1 and larger than the diameter of the first shaft portion 20, An annular elastic body 22 having an outer diameter slightly larger than the diameter of the steering shaft 1 is attached to the first shaft portion 20. The radial height of the annular elastic body 22 is set within the difference between the diameter of the steering shaft 1 and the diameter of the first shaft portion 20. Therefore, when the steering shaft 1 is inserted into the insertion hole 9, a part of the annular elastic body 22 is elastically deformed and protrudes from the slit portion 10 into the space portion 12 between the pair of ear-shaped portions 11. The annular elastic body 22 is preferably an O-ring formed of rubber.
[0016]
A method of connecting the steering shaft 1 configured as described above and the universal joint 6 will be described. First, from the state shown in FIG. 2, when the distal end portion 18 of the steering shaft 1 coincides with the opening end 23 of the hub 7 of the universal joint 6 as shown in FIG. 3, a part of the annular elastic body 22 is elastically deformed. Then, it protrudes from the slit 10 into the space 12 between the pair of ears 11 and closes the bolt holes 16 provided in the pair of ears 11. In this state, even if the bolt 15 is to be inserted into the bolt hole 16, the insertion is blocked by the protruding portion of the annular elastic body 22. From this state, when the distal end portion 18 of the steering shaft 1 further enters the insertion hole 9, the annular elastic body 22 protruding from the slit portion 10 to the space portion 12 is from the bolt hole 16 provided in the ear-shaped portion 11. As shown in FIG. 4, the spline portion of the steering shaft 1 prevents the bolt 15 from entering. Further, when the recessed portion 19 of the steering shaft 1 is inserted up to the position of the bolt hole 16 provided in the ear-shaped portion 11, as shown in FIG. It is possible to enter the space portion 12 between the shaped portions 11, and the pair of ear shaped portions 11 can be tightened. Therefore, since the bolt 15 is engaged with the recess 19 of the steering shaft 1 in this way, the steering shaft 1 can no longer come out of the hub 7, and the steering shaft 1 is securely coupled to the hub 7. become.
[0017]
When the annular elastic body 22 of this embodiment is not used, assembling is performed in a state where the amount of the steering shaft 1 entering the hub 7 is insufficient as shown in FIG. It is also conceivable that the blade edge of the spline is damaged later and the meshing state cannot be maintained, and torque is not properly transmitted.
[0018]
On the other hand, according to the structure of the present embodiment, the bolts 15 cannot be assembled in the state shown in FIGS. 3 and 4, and the steering shaft 1 is attached to the hub 7 as shown in FIG. Since the bolt 15 can be assembled only when it is inserted to the position, the above-described erroneous assembly can be reliably prevented. Further, since the misassembly preventing member that prevents the bolt 15 from entering is the annular elastic body 22, there is no need to worry about the directionality when the steering shaft 1 is inserted into the hub 7. It will protrude to the part 12, and an incorrect assembly | attachment can be prevented reliably. Further, when the shaft is assembled, even if an external load is applied to the annular elastic body 22, the material is formed of rubber or the like, so that the misassembly preventing member is deformed and does not perform the function of preventing improper assembly. There is no problem that the shaft cannot be assembled.
[0019]
In addition, when the space | interval of a pair of ear-shaped part 11 is narrow as shown in FIG. 6, according to the space | interval of a pair of ear-shaped part 11, the cross-sectional area of the cut surface of the radial direction of the cyclic | annular elastic body 22 is made small. Accordingly, the annular elastic body 22 is easily elastically deformed, and the protrusion between the pair of ear-shaped portions 11 into the space portion 12 is possible. Therefore, it is possible to cope with the universal joint 6 in which the distance between the pair of ear-shaped portions 11 is narrow.
[0020]
【The invention's effect】
As described above, in the shaft coupling structure of the present invention, when the steering shaft is not inserted into the hub to the predetermined position, the annular elastic body that prevents the fastening bolt from being assembled has the slit portion. Since it protrudes into the space through it, it is possible to reliably prevent erroneous assembly of the steering shaft and the hub with an easy structure, and it can be inserted into the hub without worrying about the direction of the steering shaft. Therefore, workability can be improved.
[0021]
In addition, since an annular elastic body is used, even if an external load is applied to the annular elastic body when the shaft is assembled, it is possible to reliably prevent erroneous assembly with an easy structure without hindering the assembly of the shaft. Can do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram in which the shaft coupling structure of the present embodiment is applied to the coupling of a steering shaft and an intermediate shaft of an automobile.
FIG. 2 is an exploded perspective view showing a shaft coupling structure according to the present embodiment.
FIG. 3 is a view showing a state where a steering shaft is slightly inserted into a hub.
FIG. 4 is a view showing a state where the steering shaft is being completely inserted into the hub.
FIG. 5 is a view showing a state where the steering shaft is completely inserted into the hub.
FIG. 6 is a diagram showing a relationship between a distance between a pair of ear-shaped portions and an annular elastic body.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Steering shaft 2 ... Intermediate shaft 3 ... Steering support member 4 ... Column support member 5 ... Steering column 6 ... Universal joint 7 ... Hub 8 ... Female spline 9 ... Insertion hole 10 ... Slit part 11 ... Ear-shaped part 12 ... Space part 13 ... shaft hole 14 ... yoke 15 ... bolt 16 ... bolt hole 17 ... male spline 18 ... tip 19 ... dent 20 ... first shaft 21 ... second shaft 22 ... annular elastic body 23 ... open end

Claims

内部に挿入穴を有し該挿入穴内周にスプラインが形成された筒状の本体部と、該本体部の筒部外周に形成され該本体部の軸方向に対し鉛直方向に伸び、互いに所定距離離間して並設された一対の耳状部と、上記本体部の挿入穴と一対の耳状部の間に形成された空間部とを連通するスリット部と、上記耳状部の各々に形成されたボルトを貫通可能な一対のボルト挿入孔と、上記挿入穴に嵌合するための外周にスプラインが形成されたシャフトと、該シャフトの先端部に設けられ、外径が前記本体部の挿入穴の径よりも大きい環状の弾性体とからなり、前記シャフトが前記本体部の挿入穴に挿入されたとき前記一対の耳状部間でかつ一対のボルト孔の間に形成される空間部に上記のスリット部を通って前記弾性体が突出し、シャフトが所定の位置まで挿入されるまで一対の耳状部に形成されたボルト孔に挿入されるボルトの進入を阻止することを特徴とするシャフトの結合構造。A cylindrical main body portion having an insertion hole inside and a spline formed on the inner periphery of the insertion hole, and formed on the outer periphery of the cylindrical portion of the main body portion and extending in the vertical direction with respect to the axial direction of the main body portion, and a predetermined distance from each other Formed in each of the above-mentioned ear-shaped parts, a slit part that communicates a pair of spaced-apart ear-shaped parts, a space part formed between the insertion hole of the main body part and the pair of ear-shaped parts A pair of bolt insertion holes capable of penetrating the formed bolts, a shaft formed with splines on the outer periphery for fitting into the insertion holes, and an outer diameter provided at the distal end portion of the shaft. consists of a resilient member of larger annular than the diameter of the hole, the space formed between the pair of ear portions between a and a pair of bolt holes when the shaft is inserted into the insertion hole of the body portion The elastic body protrudes through the slit and the shaft is in a predetermined position. Coupling structure of a shaft, characterized in that to prevent the entry of bolt inserted into the bolt holes formed in the pair of ear portions until in is inserted.

前記シャフトの先端部に設けられ、径が該シャフトの径よりも小さい第１の軸部と、該第１の軸部の先端部に設けられ、径が前記シャフトの径よりも小さく第１の軸部の径よりも大きい第２の軸部とを備え、内径が第２の軸部の径以下である環状の弾性体を第１の軸部に遊嵌し、環状の弾性体の半径方向の高さはステアリングシャフトの径と第１の軸部の径との差以内に設定したことを特徴とする請求項１に記載のシャフトの結合構造。 A first shaft portion provided at a tip portion of the shaft and having a diameter smaller than a diameter of the shaft; and a first shaft portion provided at a tip portion of the first shaft portion and having a diameter smaller than the diameter of the shaft. A ring-shaped elastic body having a second shaft portion larger than the diameter of the shaft portion and having an inner diameter equal to or smaller than the diameter of the second shaft portion; 2. The shaft coupling structure according to claim 1 , wherein the height of the shaft is set within a difference between the diameter of the steering shaft and the diameter of the first shaft portion.

前記一対の耳状部の間の距離に応じて前記弾性体の半径方向切断面の断面積が設定されていることを特徴とする請求項１又は２に記載のシャフトの結合構造。The shaft coupling structure according to claim 1 or 2 , wherein a cross-sectional area of a radial cut surface of the elastic body is set according to a distance between the pair of ear-shaped portions.