JP3930815B2 - 水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造方法およびその製造装置 - Google Patents

水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造方法およびその製造装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水解性のトイレットペーパー、乳幼児や老人のお尻拭き、ティシュペーパー、ペーパータオル、薬品等を含む治療用ペーパーで、水に流して廃棄することが可能な紙を二枚重ねにした水解性、保湿性等を有するペーパーの製造方法およびその製造装置に関するものである。本明細書でいうペーパーは、ロール形式のもの、ティシュペーパーのように折り畳まれたもの、あるいは、方形に切断されたものを含む。
【0002】
また、本明細書でいう薬品等は、糊剤、柔軟剤、保湿剤、消毒剤、清浄剤、疾患用薬品、顔料、芳香剤等を含むものである。さらに、本明細書でいう水解性は、水に対する溶解性および分散性を有する。本明細書でいうペーパーは、化粧用、清浄用、医療用、乳幼児、老人等に適したものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、水解性を有する清浄、清拭用の紙製品としては、水解紙に化粧品用油性原料および界面活性剤を含侵させた水洗性清拭紙、低密度ティシュペーパーを柔軟性油剤により処理した痔疾皮膚清浄用紙製品、ユーカリパルプを含有する水解性紙に油性成分を含侵させた皮膚洗浄・清拭材等があった。前記技術に係る公報の例としては、たとえば、特開昭59−144426号公報、特開昭62−87117号公報、特開平4−15021号公報等がある。
【0004】
また、水またはアルコール、香料、グリセリン等の消毒用溶質を含む溶媒液を水溶紙に含侵させたトイレットペーパーが特開平4−325129号公報として公開されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のペーパーは、化粧用、清浄用、医療用、乳幼児あるいは老人用等、目的によって、含侵させる薬品が異なり、それぞれ目的に適った製造方法あるいは製造装置にしているため、大量生産に向かないという問題を有した。
【0006】
前記ペーパーは、目的によって、薬品が異なるだけでなく、柔らかさや強度が異なるため、柔らかさ、保湿性、強度等を同時に達成するものを大量生産することが困難であった。これを解決するために、柔らかさおよび保湿性のある紙を二枚重ねることにより、強度を補うものがある。
【0007】
二枚重ねのペーパーは、紙にエンボスを設けたり、糊剤を上部から刷毛で塗布した後、重ねることにより、糊剤等の薬品が含侵して、貼り合わされる。糊剤等の薬品を塗布する刷毛は、紙と接触し、紙の流れる方向に逆らう力となるため、紙の駆動に影響がでるだけでなく、糊剤を含む薬品等がローラーやその他の機構部に付着し、紙の動きや機構部の動きを悪くしていた。
【0008】
以上の課題を解決するために、本発明は、二枚のペーパーの内側に非接触状態で、糊剤を含む薬品等を噴霧することで、小型でコンパクト、かつ、多目的に使用できる大量生産向きの水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造方法およびその製造装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(第1発明)
第1発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造方法は、ほぼ隔離された噴霧室内で少なくとも2種類以上の薬品を噴霧しながら水解性を有する紙を二枚重ねにして一枚のペーパーを連続して製造するものであり前記噴霧室の下方向から挿入された下紙、前記噴霧室の一側方向から挿入された上紙との間に形成された空間において、非接触状態の噴霧ノズルによって下紙および上紙に対して異なる方向から前記薬品が噴霧された後、前記下紙と上紙とが他側方向に移動しながら接着されて一枚のペーパーとなることを特徴とする。
【0011】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造方法において、薬品等は、糊剤、柔軟剤、保湿剤、消毒剤、清浄剤、疾患用薬品、顔料、芳香剤等の少なくとも2種類以上からなることを特徴とする。
【0012】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置は、少なくとも2種類以上の薬品が噴霧されるとともに、二枚の紙が移動できるほぼ隔離された噴霧室と、第1ロールに巻回されている下紙を前記噴霧室の下方向から、また、第2ロールに巻回されている上紙を前記噴霧室の一側方向からそれぞれ他側方向に引き出すためのローラー駆動手段と、第1ロールから引き出されたペーパーの下紙の上部と、第2ロールから引き出された上紙の下部との間に、少なくとも2種類以上の薬品等を異なる方向から噴霧するために、前記ペーパーと非接触状態で配置された少なくとも2個以上の噴霧ノズルと、前記噴霧ノズルに所望の異なる薬品等をそれぞれ供給する薬品供給手段と、前記上紙および下紙を移動しながら重ね合わせる駆動手段とを備えていることを特徴とする。
【0014】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置において、噴霧器のノズルは、混合された所望の薬品噴出することを特徴とする。
【0015】
(第発明)
第5発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置において、噴霧器のノズルは、所望の薬品の数だけ設けたことを特徴とする。
【0016】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置において、噴霧室は、温湿度調整手段が設けられていることを特徴とする。
【0017】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置において、ローラー駆動手段、薬品供給手段、温湿度調整手段、およびモータは、制御装置により制御されていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1発明)
第1発明は、二つのローラーに巻回されたペーパーをそれぞれ引き出し、ほぼ隔離された噴霧室内で少なくとも2種類以上の薬品を噴霧しながら水解性を有する紙を二重に重ね合わせた後、別のローラーに巻回される。前記ペーパーは、抄造された紙からなるとともに、水解性を有する。前記ペーパーが二重に重ね合わされる際に、前記噴霧室の下方向から挿入された移動中の下紙の上部と、前記噴霧室の一側方向から挿入された上紙の下部との間に形成された空間に、非接触状態の噴霧ノズルによって薬品等がそれぞれ異なる方向から噴霧される。その後、前記下紙と上紙とは、他側方向に移動しながら接着されて一枚のペーパーとなる。
【0019】
前記所望の薬品等は、前記下紙の上部と上紙の下部との間に、非接触状態で噴霧されるため、ペーパーに含侵しないので、薬品等の量が少なく、均一でかつ適正量とすることが容易にできる。薬品等の量が少ないということは、ローラー等の機構部に対して、薬品等の付着する量が少なくなり、メンテナンス等が容易である。また、前記下紙の上部と上紙の下部との間で噴霧するため、上部から刷毛の重さ等によって、ペーパーの動きに悪影響を与えることがない。
【0020】
発明における薬品等の噴霧は、ペーパーの出入り口のみが外部と通じているほぼ隔離された噴霧室で行われるため、薬品等が前記噴霧室の外部に漏れることが少なく、ローラーや機構部に薬品が付着せずに、所望の量を均一に噴霧することができる。
【0021】
(第発明)
発明の薬品等は、たとえば、糊剤、柔軟剤、保湿剤、消毒剤、清浄剤、疾患用薬品、顔料、芳香剤等があり、これらの中の少なくとも複数を組み合わせて噴霧することができる。すなわち、第発明は、薬品等が多い場合であっても、二つ程度の噴霧器で済むから、工程を少なくすることができる。
【0022】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置は、少なくとも2種類以上の薬品が前記ペーパーと非接触状態の噴霧ノズルから噴霧されるとともに、二枚の紙が移動できるほぼ隔離された噴霧室が設けられている。ローラー駆動手段は、たとえば、抄造された紙が予め第1ロールに巻回されている下紙を前記噴霧室の下方から、また、第2ロールに巻回させれている上紙を前記噴霧室の一側方向からそれぞれ他側方向に引き出す。噴霧器のノズルは、少なくとも2個以上からなり、2種類以上の薬品を異なる方向から、第1ロールから引き出されたペーパーの下紙の上部と、第2ロールから引き出された上紙の下部とに噴霧するように配置されている。
【0023】
薬品供給手段は、前記下紙の上部または上紙の下部の一方または両方に前記ノズルから所望の薬品等が噴霧されるように噴霧器に供給する。前記薬品等が噴霧された二枚の紙は、駆動手段によって、互いに重ね合わされながら移動する。前記下紙と上紙の間に噴霧された薬品等は、決められた領域に、程よい量が均一に噴霧されるため、品質の高いものとなる。
【0024】
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置は、噴霧器のノズルおよび下紙の上部と上紙の下部の一部が収納される噴霧室を備えているため、薬品等が機構部に付着することがなく、製造装置の動作に悪影響を与えない。前記噴霧室には、ローラーの設備をなくし、噴霧器のノズルのみにすることにより、装置を小型化することが容易にできる。
【0025】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置において、噴霧器のノズルの数は、二つで、混合された所望の薬品等が前記ノズルから噴出する。たとえば、第発明は、糊剤、保湿剤、消毒剤、治療薬、顔料、香料等を同時に混合したものを二つのノズルから噴霧できるため、装置を小型化することができるだけでなく、一つの製造装置で多様化したペーパーを製造することができる。
【0026】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置において、噴霧器のノズルの数は、所望の薬品等の数だけ設けられているため、一つの装置で目的の異なるペーパーを幾種類も作製することができる。すなわち、第発明は、所望のノズルを後述の制御装置によって、選択することにより、目的に適ったペーパーが容易に作製できる。
【0027】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置において、噴霧室には、温湿度調整手段が設けられているため、所望の薬品等を各種備えておいても、品質の高いペーパーを製造することができる。
【0028】
(第発明)
発明の水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置における制御装置は、ローラー駆動手段、薬品供給手段、温湿度調整手段、およびモータを制御することにより、ペーパーの移動速度、薬品等の供給量、薬品等を噴霧する際の温湿度を調整できるようになっているため、品質の良いペーパーを得ることができる。
【0029】
【実施例】
図1は本発明の実施例で、概略を説明するための概念図である。図1において、水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置は、少なくとも一つあるいは多数の薬品等供給手段11と、前記薬品等供給手段11から供給された薬品等を噴霧する噴霧器が備えられている噴霧室12と、ペーパーの送り速度あるいは温湿度等を調整する調整手段13と、ペーパーを送る駆動手段14と、前記各手段を制御する制御装置15とから構成されている。
【0030】
前記薬品等供給手段11は、たとえば、糊部材供給手段111、保湿剤供給手段112、治療薬供給手段(以下、図示されていない)、顔料供給手段、芳香剤供給手段、・・・等から構成されている。前記噴霧室12は、噴霧する薬品等によって、第1噴霧器121、第2噴霧器122、・・・、から構成されている。前記各噴霧器121、122、・・・、は、それぞれノズルを備え、下紙の上部および上紙の下部に非接触状態で噴射するように配置されている。
【0031】
調整手段13は、温湿度調整手段131と、モータ132等から構成されている。前記温湿度調整手段131は、噴霧室12の温湿度を調整することにより、ペーパーおよび薬品等の温湿度を適度に保持する。前記湿度は、薬品等を前記ノズルから噴射する際に最適となるように調整されている。また、前記温度は、ペーパーどうしが接着する際に最適な温度になるように調整されている。
【0032】
前記モータ132は、ペーパーを移動させる、たとえば、第1ローラー駆動手段142、第2ローラー駆動手段143等を駆動させる。前記モータ132は、必ずしも図示のようになっている必要はない。各ローラーに駆動手段として別々のモータを設けることもできる。しかし、前記複数のモータは、互いに同期をとる必要がある。
【0033】
駆動手段14は、同期装置141と、第1ローラー駆動手段142と、第2ローラー駆動手段143とから構成されている。前記同期装置141は、必要に応じて設けることができるものであり、上紙および下紙が接着される際に皺が寄らないように駆動手段に対して同期をとるものである。第1ローラー駆動手段142および第2ローラー駆動手段143は、前記上紙および下紙のそれぞれを引き出し、最後に同じ場所を接着するようにペーパーを駆動させる。制御装置15は、前記薬品等供給手段11と、前記噴霧室12と、調整手段13と、駆動手段14とをそれぞれ制御するものである。
【0034】
図2は本発明の具体的な実施例の模式図である。本実施例における水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置は、予めペーパーが巻芯211または巻芯221に巻回されている第1ロール21および第2ロール22と、前記各ロール21、22のペーパーを移動させる第1駆動ローラー23および第2駆動ローラー24と、前記各ロールからペーパーを巻き取る巻取りローラー25とを備えている。
【0035】
前記水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置は、前記ペーパーの移動経路には、その他に、ガイドローラー26、26′、27等がある。これらのガイドローラー26、26′、27は、必ずしも必須のものではなく、ペーパーの移動方向を変えるために、必要に応じて、配置を変えたり、あるいは除去したりすることができる。
【0036】
第1ロール21の下紙212と、第2ロール22の上紙222が接着される直前には、噴霧室12が必要に応じて設けられている。前記噴霧室12には、たとえば、ノズル28を有する噴霧器121、ノズル29を有する噴霧器122、・・・、が備えられている。前記下紙212は、第1ペーパー入口123から入り、ペーパー出口125から出て、巻取りローラー25に向かって移動する。
【0037】
前記上紙222は、第2ペーパー入口124から入り、ペーパー出口125から出て、巻取りローラー25に向かって移動する。前記下紙212と上紙222が第2駆動ローラー24において、重ねられて接着される直前には、必要に応じて、噴霧室12が設けられている。
【0038】
前記噴霧室12におけるノズル28、29は、下紙212の上部と上紙222の下部に向かって噴霧できるように配置されている。前記ノズル28、29は、たとえば、一個とすることも薬品等の数だけ設けることもできる。また、前記噴霧室12は、前記ノズル28、29から噴射された薬品等が均一に噴霧される。また、前記薬品等は、非接触状態でペーパーの間に噴霧されるため、ペーパーの移動を妨げることがなく、必要な量のみを均一に付着させることができる。
【0039】
前記噴霧器のノズルを一個とする場合、薬品等の混合剤は、噴霧器122のノズル29から、非接触状態で、下紙212の上部と上紙222の下部に向かって噴霧される。前記噴霧器のノズルを多数設ける場合、薬品等は、それぞれのノズルから噴霧するため、ペーパー等の目的にしたがって、前記薬品等のノズルを選択することによって、一つの装置で多種類の目的に適ったペーパーを生産することができる。
【0040】
前記噴霧室12は、ガイドローラー26、26′を室外に設けることにより、小型化が可能になり、噴霧をより均一に行うことができる。また、噴霧器のノズルからの噴霧は、下紙212の上部と上紙222の下部に向かって行われるのであれば、噴霧室12を省略しても、比較的、各ローラーに薬品等が付着し難いため、従来の装置と比較して優れた効果を奏する。
【0041】
本発明で使用した水解性を有する紙は、天然繊維、非天然繊維、あるいはこれらの混合シートからなるシート材である。前記天然繊維は、木質繊維、ケナフ、バガス、竹等の非木質繊維がある。非天然繊維は、レーヨン繊維等が適当である。保湿剤は、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビット、プロピレングリコール、グリシンベタイン、ピロリドンカルボン酸、ピロリドンカルボン酸塩、マルチトール、乳酸ナトリウムのうち一種類以上の成分とするものである。
【0042】
乾燥紙力増強剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、澱粉、変性澱粉、グァーガム、ポリビニールアルコール、ポリアクリルアマイドのうちの一種類以上の成分とし、特に、カルボキシメチルセルロースナトリウムを用いることができる。
【0043】
さらに、糊剤、柔軟剤、消毒剤、清浄剤、疾患用薬品、顔料、芳香剤等は、公知または周知のものであり、ペーパーとして使用許可の得られるものを使用する。
【0044】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではない。そして、本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。たとえば、本発明のペーパーは、巻回してトイレットペーパーに、重ねて乳幼児や老人のお尻拭き、ティシュペーパー、ペーパータオル、薬品等を含む治療用ペーパー等にすることが任意にできる。本実施例における噴霧器の配置は、模式図であるため、正確でないが、下紙の上部および上紙の下部に薬品等を噴霧できる構造であれば、如何なる変形であってもよい。
【0045】
【発明の効果】
本発明によれば、所望の薬品等は、前記下紙の上部と上紙の下部との間に、非接触状態で噴霧されるため、ペーパーに含侵されないので、薬品等の量が少なく、かつ適正量とすることが容易にできる。薬品等は、ローラー等の機構部に対して、付着する量が少なくなり、メンテナンス等が容易である。また、前記下紙の上部と上紙の下部との間で噴霧するため、上部から刷毛の重さ等によって、ペーパーの動きに悪影響を与えることがない。
【0046】
本発明によれば、薬品等の噴霧は、ペーパーの出入り口のみが外部と通じている隔離された噴霧室で行われるため、薬品等が前記噴霧室の外部に漏れることが少なく、ローラーや機構部に薬品が付着せずに、所望の量を均一に噴霧することができる。
【0047】
本発明によれば、下紙と上紙の間に噴霧された薬品等は、決められた領域に、程よい量が噴霧されるため、品質の高いものとなる。
【0048】
本発明によれば、噴霧器のノズルおよび下紙と上紙とが収納される噴霧室を備えているため、薬品等が機構部に付着することがなく、製造装置の動作に悪影響を与えない。前記噴霧室には、ローラーの設備をなくし、噴霧器のノズルのみにすることにより、装置を小型化することが容易にできる。
【0049】
本発明によれば、噴霧室には、温湿度調整手段が設けられているため、所望の薬品等を各種備えておいても、品質の高いペーパーを製造することができる。水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置における制御装置は、ローラー駆動手段、薬品供給手段、温湿度調整手段、およびモータを制御することにより、ペーパーの移動速度、薬品等の供給量、薬品等を噴霧する際の温湿度を調整できるようになっているため、品質の良いペーパーを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で、概略を説明するための概念図である。
【図2】本発明の具体的な実施例の模式図である。
【符号の説明】
11・・・薬品等供給手段
12・・・噴霧室
121、122・・・噴霧器
123・・・第1ペーパー入口
124・・・第2ペーパー入口
125・・・ペーパー出口
13・・・調整手段
14・・・駆動手段
15・・・制御装置
21・・・第1ロール
211・・・巻芯
212・・・下紙
22・・・第2ロール
221・・・巻芯
222・・・上紙
23・・・第1駆動ローラー
24・・・第2駆動ローラー
25・・・巻取りローラー
251・・・巻芯
26、26′、27・・・ガイドローラー
28、29・・・ノズル

Claims (7)

  1. ほぼ隔離された噴霧室内で少なくとも2種類以上の薬品を噴霧しながら水解性を有する紙を二枚重ねにして一枚のペーパーを連続して製造するペーパーの製造方法において、
    前記噴霧室の下方向から挿入された下紙、前記噴霧室の一側方向から挿入された上紙との間に形成された空間において、非接触状態の噴霧ノズルによって下紙および上紙に対して異なる方向から前記薬品が噴霧された後、前記下紙と上紙とが他側方向に移動しながら接着されて一枚のペーパーとなることを特徴とする水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造方法。
  2. 前記薬品等は、糊剤、柔軟剤、保湿剤、消毒剤、清浄剤、疾患用薬品、顔料、芳香剤等の少なくとも2種類以上からなることを特徴とする請求項1に記載された水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造方法。
  3. 少なくとも2種類以上の薬品が噴霧されるとともに、二枚の紙が移動できるほぼ隔離された噴霧室と、
    第1ロールに巻回されている下紙を前記噴霧室の下方向から、また、第2ロールに巻回されている上紙を前記噴霧室の一側方向からそれぞれ他側方向に引き出すためのローラー駆動手段と、
    第1ロールから引き出されたペーパーの下紙の上部と、第2ロールから引き出された上紙の下部との間に、少なくとも2種類以上の薬品等を異なる方向から噴霧するために、前記ペーパーと非接触状態で配置された少なくとも2個以上の噴霧ノズルと、
    前記噴霧ノズルに所望の異なる薬品等をそれぞれ供給する薬品供給手段と、
    前記上紙および下紙を移動しながら重ね合わせる駆動手段と、
    を備えていることを特徴とする水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置。
  4. 前記噴霧器のノズルは、混合された所望の薬品噴出することを特徴とする請求項に記載された水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置。
  5. 前記噴霧器のノズルは、所望の薬品の数だけ設けたことを特徴とする請求項に記載された水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置。
  6. 前記噴霧室は、温湿度調整手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載された水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置。
  7. 前記ローラー駆動手段、薬品供給手段、温湿度調整手段、およびモータは、制御装置により制御されていることを特徴とする請求項ないし請求項のいずれか1項に記載された水解性を有する紙を二枚重ねにしたペーパーの製造装置。
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