JP3930738B2 - アノードエレクトロクロミック物質として使用するための置換メタロセン類、並びに同物質を含むエレクトロクロミック媒体およびディバイス - Google Patents

アノードエレクトロクロミック物質として使用するための置換メタロセン類、並びに同物質を含むエレクトロクロミック媒体およびディバイス Download PDF

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Description

【0001】
【関係出願との相互参照】
この出願は、2000年2月24日出願の米国仮特許出願第60/184,588号の利益を請求するものである。
【0002】
【発明の背景】
1.発明の分野
本発明は、一般に、エレクトロクロミックディバイスにおいて使用するためのエレクトロクロミック物質、さらに詳しくは置換メタロセン類から成るアノードエレクトロクロミック物質に関する。
2.背景技術
エレクトロクロミック物質は、この技術分野で幾年にもわたって知られてきたものである。さらに、メタロセン類および単純な置換メタロセン類のアノードエレクトロクロミック物質としての利用に関連した実験法も調べられてきた。このようなアノードエレクトロクロミック物質のエレクトロクロミックディバイスにおける利用はつまびらかにされて来てはいるが、それらはエレクトロクロミックディバイス中での長期使用に対して十分な熱および/または紫外線安定性の特性を示さなかった。
【0003】
従って、本発明の1つの目的は、さもなければアノードエレクトロクロミック物質の安定性に悪影響を及ぼすことになろう化学反応から金属中心を実質的に保護する構成成分を有する置換メタロセンから成るアノードエレクトロクロミック物質を提供することである。
【0004】
本発明のこれらおよび他の目的は、この明細書、特許請求の範囲および図面に照らして考えれば明らかになるであろう。
【0005】
【発明の概要】
本発明は、(a)導電性材料が結合されている少なくとも1つの実質的に透明な支持体;並びに(b)(1)溶媒;(2)カソード物質;および(3)式:
【0006】
【化10】
Figure 0003930738
【0007】
で表されるアノードエレクトロクロミック物質を含むエレクトロクロミック媒体;を含むエレクトロクロミックディバイスに関する:但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X1〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n1〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと、水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z1〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
【0008】
【数7】
Figure 0003930738
【0009】
である。
本発明は、また、(a)導電性材料が結合されている少なくとも1つの実質的に透明な支持体;並びに(b)(1)溶媒;(2)カソード物質;および(3)式:
【0010】
【化11】
Figure 0003930738
【0011】
で表されるアノードエレクトロクロミック物質を含むエレクトロクロミック媒体;を含むエレクトロクロミックディバイスにも関する:但し、上記の式において、R1〜R10は同一または異なり、かつR1〜R10の内の少なくとも3つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R1〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは遷移金属から成る。
【0012】
好ましくは、構成成分R1〜R10の一部または全ては、これら構成成分なしのメタロセンの安定性に比較してメタロセンの安定性を高める働きをする。
本発明は、また、1種または2種以上の溶媒、1種または2種以上のカソード物質、および1種または2種以上の上記で明らかにしたアノードエレクトロクロミック物質を含むエレクトロクロミック媒体に関する。
【0013】
本発明は、さらに、導電性材料が結合されている少なくとも1つの実質的に透明な支持体、および上記で明らかにしたエレクトロクロミック媒体を含むエレクトロクロミックディバイスに関する。
【0014】
本発明を、今度は、図面を参照して説明する。
【0015】
【発明の詳しい説明】
図面、特に図1をここに参照すると、エレクトロクロミックディバイス100の断面模式図が示され、それは、一般に、前面112Aおよび背面112Bを有する第一支持体112、前面114Aおよび背面114Bを有する第二支持体114、並びにエレクトロクロミック媒体124を含むためのチャンバー116を含む。理解されるだろうように、エレクトロクロミックディバイス100は、例示目的だけのためであるが、鏡、窓、ディスプレーディバイス、コントラスト増強フィルター等を含むことができる。さらに、図1は単にエレクトロクロミックディバイス100の模式図に過ぎないことも理解されるだろう。こういうことで、構成部品の一部は、絵としての明瞭さのために、それらの実際のスケールからは変えられている。実際は、共にここで参照することによって本明細書に全体が含められる、「第三表面金属レフレクターを組み込んでいるエレクトロクロミックバックミラー(Electrochromic Rearview Mirror Incorporating A Third Surface Metal Reflector)」という発明の名称の米国特許第5,818,625号明細書、および「エレクトロクロミックディバイスのための電極設計(Electrode Design For Electrochromic Devices)」という発明の名称の米国特許出願第09/343,345号明細書に開示されるものを含めて、数多くの他のエレクトロクロミックディバイス構成の使用が意図されている。
【0016】
第一支持体112は、例えばホウケイ酸ガラス、ソーダ石灰ガラス、フロートガラス、ニュージャージー州、Summit市のTicona社から商業的に入手できるTopas(登録商標)を含めて天然および合成の高分子樹脂またはプラスチックのような、電磁スペクトルの可視領域で透明または実質的に透明である多数の材料の内の任意の1種から作ることができる。第一支持体112は、約0.5ミリメートル(mm)〜約12.7mmの範囲の厚さを有する材料シートから作られるのが好ましい。この支持体の厚さは、勿論、エレクトロクロミックディバイスの特定の用途に大きく依存する。例示の目的だけから特定の支持体材料を開示したが、数多くの他の支持体材料も―それら材料が少なくとも実質的に透明であり、かつそれらを意図した使用条件下で効果的に動作できるようにする適切な物理的性質を示す限りであるが―同様に使用が意図される。実際、本発明によるエレクトロクロミックディバイスは、標準動作中に、主として太陽から放射してくる実質的な紫外線に暴露されるのみならず、極めて高い温度にも暴露される可能性がある。
【0017】
第二支持体114は、第一支持体112と同様の材料から作成することができる。しかし、エレクトロクロミックディバイスが鏡である場合は、実質的な透明性という要件は必要でない。こういうことで、第二支持体114は、上記材料に代わって、重合体、金属、ガラス、セラミックまたは他の類似材料から成ることができる。第二支持体114は、約0.5〜約12.7mmの範囲の厚さを有するガラスシートから作られるのが好ましい。第一および第二支持体112および114が、それぞれガラスシートから作られるならば、そのガラスは、随意に、導電性材料(118および120)の層で被覆される前またはそれに続いて熱的手段または化学的手段で焼き戻しまたは強化することができる。
【0018】
導電性材料118の1つまたは2つ以上の層は、第一支持体112の背面112Bに結合される。これらの層はエレクトロクロミックディバイスの電極としての役を果たす。導電性材料118は、(a)電磁スペクトルの可視領域で実質的に透明であり;(b)第一支持体112に程良く接合し;(c)シール部材に結合されるときに上記接合を保持し;(d)一般にエレクトロクロミックディバイスまたは大気内に含まれる物質による腐食に抵抗性であり;そして(e)最小限の拡散または鏡面反射度、さらには十分な導電度を示す材料であるのが望ましい。導電性材料118は、フッ素ドープスズ酸化物(fluorine-doped tin oxide:FTO)、例えばオハイオ州、Toledo市のLibbey Owens-Ford Co.から商業的に入手できるTECガラス、インジウムドープスズ酸化物(indium-doped tin oxide:ITO)、ドープ亜鉛酸化物、またはこの技術分野で公知の他の材料からも作ることができると考えられる。
【0019】
導電性材料120は第二支持体114の前面114Aに結合されるのが好ましく、そしてシール部材122によって導電性材料118に有効に接合される。図1に見ることができるように、一旦接合すると、シール部材122と、導電性材料118および120の並置部分とは、チャンバー116の内側周囲の幾何学的形状を画成するのに役立つ。
【0020】
導電性材料120は、エレクトロクロミックディバイスの意図した用途に依存して変わることができる。例えば、エレクトロクロミックディバイスが鏡である場合、その導電性材料は導電性材料118と同様の透明な導電性コーティングから成ることができる(この場合、レフレクターが第二支持体114の背面114B(図示されず)と結合される)。別法として、導電性材料120は、前記参照の米国特許第 '625号明細書の教示による反射性材料の層から成っていることができる。この場合、導電性材料120は第二支持体114の前面114Aと結合される。この種のレフレクターの典型的コーティングには、クロム、ロジウム、ルテニウム、銀、銀合金およびそれらの組み合わせがある。
【0021】
シール部材122は、導電性材料118および120に、そしてまたシールチャンバー116に、エレクトロクロミック媒体124の1種または2種以上の成分がそのチャンバーから不注意により漏れることのないように接着接合され得るいかなる材料から成っていてもよい。図1に断続線で示されるように、シール部材がそれぞれの支持体の背面112Bおよび前面114Aまで完全に延在することも意図される。このような態様においては、導電性材料118および120の層を、シール部材122が位置する所で部分的に取り除くことができる。導電性材料118および120がそれぞれの支持体と結合されない場合、シール部材122はガラスに十分に接合するのが好ましい。シール部材122は、例えば、全てがここで参照されることによって本明細書に含められる米国特許第4,297,401号、同第4,418,102号、同第4,695,490号、同第5,596,023号、同第5,596,024号、同第4,297,401号明細書、および「エレクトロクロミックディバイス用の改善されたシール(Improved Seal For Electrochromic Devices)」という発明の名称の米国特許出願第09/158,423号明細書に開示されるものを含めて、多数の材料の任意の1種から作成できることは分かるだろう。
【0022】
エレクトロクロミック媒体124は、一般に、1種または2種以上の溶媒中に少なくとも一部は溶解されている1種または2種以上のカソードエレクトロクロミック物質および1種または2種以上のアノードエレクトロクロミック物質を含む。しかし、混成エレクトロクロミック媒体も同様に使用が意図される。混成エレクトロクロミック媒体では、エレクトロクロミック物質を(固体形で)そのそれぞれの導電性材料に適用することができる。例えば、酸化タングステン(WO3)が慣用の導電性材料の表面に適用することができる。用語「エレクトロクロミック」は、本発明では、その普通の意味にかかわらず、特定の電位差に暴露すると、1つまたは2つ以上の波長においてその吸光係数に変化がある物質と定義される。アノード物質およびカソード物質は「エレクトロクロミック」であると開示されているが、さらにアノード物質またはカソード物質の一方が単に「電気活性」であることもできると考えられる。用語「電気活性」は、本発明では、その普通の意味にかかわらず、特定の電位差に暴露すると、その酸化状態が変化を受ける物質と定義される。
【0023】
加えて、2種以上のアノードおよびカソード物質を化合させて、ここで参照することによって全体が本明細書に含められる、「予め選択された色を出すことができる改善されたエレクトロクロミック媒体(Improved Electrochromic Medium Capable of Producing A Pre-Selected Color)」という発明の名称の米国特許第6,020,987号明細書に記載される前もって選択された色を与えるようにすることができる。
【0024】
本発明に開示されるエレクトロクロミック物質は、「エレクトロクロミック系(Electrochromic System)」という発明の名称の国際特許出願PCT/EP第97/00499号明細書の教示に従って、橋掛け単位で化合または結合させることができることは分かるだろう。
【0025】
さらに、本発明に開示されるエレクトロクロミック物質は、これを、ここで参照することによって本明細書に含められる、「エレクトロクロミック高分子固体フィルム、このような固体フィルムを使用するエレクトロクロミックディバイスの製造、並びにこのような固体フィルムおよびディバイスの製造方法(Electro-chromic Polymeric Solid Films, Manufacturing Electrochromic Devices Using Such Solid Films, And Processes For Making Such Solid Films and Devices)」と題される米国特許第5,910,854号明細書の教示に従って「結合させて(tied)」ゼラチン状媒体にすることができることは分かるだろう。
【0026】
エレクトロクロミック媒体124は、また、先に参照し、本明細書に含められる米国特許第 '854号明細書のみならず、ここで参照することによって全体が本明細書に含められる「エレクトロクロミック層および同層を含むディバイス(Electrochromic Layer And Devices Comprising Same)」という発明の名称のTonar等に発行された米国特許第5,679,283号、同第5,888,431号および同第5,928,572号明細書に開示されるものを含めて多数のゼラチン状物質の内の任意の1種を含んでいることができる。
【0027】
カソード物質としては、WO3のような金属酸化物、高分子ビオローゲン類、メチルビオローゲンテトラフルオロボレート、オクチルビオローゲンテトラフルオロボレート、フェニルプロピルビオローゲンテトラフルオロボレートおよびヒドロキシエチルビオローゲンテトラフルオロボレートのようなビピリジニル系ビオローゲン類を挙げることができる。上記で明らかにしたビオローゲン類の製造は、この技術分野で周知であることは分かるだろう。例示目的だけのために特定のカソード物質を与えたが、ここで参照することによって全体が本明細書に含められる米国特許第4,902,108号明細書に開示されるものを含めて、但し決してそれらに限定されるものではないが、他の数多くの常用カソード物質も同様に使用が意図される。実際、カソード物質に対する唯一の考えられる制限は、それはディバイス100のエレクトロクロミック性能に悪影響を及ぼすべきではないということである。
【0028】
本発明によれば、アノードエレクトロクロミック物質として、式:
【0029】
【化12】
Figure 0003930738
【0030】
で表されるものを挙げることができる:但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X1〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;線状、環状およびポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n1〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z1〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
【0031】
【数8】
Figure 0003930738
【0032】
である。
表1は、本明細書に開示される数多くの材料についての“n”および“z”の総和の値を与えるものである:
【0033】
【表1】
Figure 0003930738
【0034】
本発明のアノードエレクトロクロミック物質は、もう1つ別の表現形で、式:
【0035】
【化13】
Figure 0003930738
【0036】
で表されるものを包含する:但し、上記の式において、Mcはメタロセンであり;EはCかSiのいずれかであり;Eは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環内に含まれる炭素原子に結合されており;yは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環の1〜10個の炭素原子位置を示し;Rは同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;線状、環状およびポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;nは同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ各シクロペンタジエニル位置yについての、水素以外の結合E〜Rの数であり;zは0または1であり、そしてzが0である場合、(ERnH3-n)は水素と定義され;そして
【0037】
【数9】
Figure 0003930738
【0038】
である。
本発明の開示の目的のために、アノードエレクトロクロミック物質は、また、式:
【0039】
【化14】
Figure 0003930738
【0040】
で表される置換メタロセンから成ることができる:但し、上記の式において、R1〜R10は同一または異なり、かつR1〜R10の内の少なくとも3つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;線状、環状およびポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R1〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは鉄、ルテニウム等々のような遷移金属から成る。
【0041】
後記の実験に示されるように、上記で与えた構成成分は、とりわけメタロセンの金属中心への接近を妨げることによって望ましくない副反応の速度を低下させることができ、それによってその安定性が高められる。アノードエレクトロクロミック物質の安定性を高めることは、エレクトロクロミック窓および/または鏡が、標準動作中に紫外線のみならず極めて高いおよび低い温度に日常的に暴露される可能性がある限りは極めて重要である。これらの環境に対する連続暴露は、中でもアノードエレクトロクロミック物質を分解させるか、さもなければその元の化学構造を変化させて、その非常に重要な色特性を変える原因となり得る。特に、アノードエレクトロクロミック物質は、分解すると、残留色を出し(高透過率状態の間)、および/または望ましくない色で着色されるようになる(低透過率状態の間)可能性があり、そのいずれも高可視性のエレクトロクロミック窓および鏡では特に問題となる可能性がある。後記において議論されるように、着色の程度は物質のL*a*b*座標データによって表すことができる。
【0042】
向上した熱および/または紫外線安定性は、本発明に関連した1つの重要な長所であるが、追加の実現される利点は、これらのアノードエレクトロクロミック物質はより低い酸化還元電位を示し得るということである。これら物質のより低い酸化還元電位は、ディバイスを、それら物質の非置換または単純置換対応物質よりも低い印加電位において動作できるようにする。さらに、これらアノードエレクトロクロミック物質のより低い酸化還元電位は、「色安定化されたエレクトロクロミックディバイス(Color-Stabilized Electrochromic Devices)」という発明の名称の米国特許出願第09/377,455号明細書に開示される色安定化された緩衝剤系との上記物質の相溶性および/または有用性をさらに増加させる。
【0043】
ある種の適したアノードエレクトロクロミック物質の特定の例を挙げると、次のとおりである:
【0044】
【化15】
Figure 0003930738
【0045】
【化16】
Figure 0003930738
【0046】
本発明のアノードエレクトロクロミック物質の商業的入手性および/または製造に関する情報は、本明細書で引用された文献を含めて、共にここで参照することによって本明細書に含められる、「「色安定化されたエレクトロクロミックディバイス(Color-Stabilized Electrochromic Devices)」という発明の名称の米国特許出願第09/377,455号、および「可溶化性部分を有するアノードエレクトロクロミック物質(Anodic Electrochromic Materials Having a Solubilizing Moiety)」という発明の名称の米国特許出願第09/454,043号明細書に見いだすことができることは分かるだろう。
【0047】
本明細書には特定のアノードエレクトロクロミック物質が開示されているが、それら以前にこの開示を含む技術分野の当業者に知られているだろう数多くの他のアノードエレクトロクロミック物質も同様に使用が意図される。
【0048】
アノードおよびカソードエレクトロクロミック物質の濃度は、例示目的だけのためであるが、約1ミリモル(mM)〜約500mMの範囲であることができ、そしてさらに好ましくは約5mM〜約50mMの範囲であることができる。アノードおよびカソードエレクトロクロミック物質の特定の濃度を与えたが、所望とされる濃度は、エレクトロクロミック媒体124を含むチャンバーの幾何学的構成、および/または、限定されるものではないが、粘度、誘電率等々のような上記媒体の他の性質に依存して大幅に変わり得ることは分かるだろう。
【0049】
本発明の開示の目的のために、エレクトロクロミック媒体124は、多数の、一般的な、商業的に入手できる溶媒の任意のものを含むことができ、その溶媒には3−メチルスルホラン、スルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムおよび他のポリエーテル類、エトキシエタノールのようなアルコール類、3−ヒドロキシプロピオニトリル、2−メチルグルタロニトリルのようなニトリル類、2−アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含めてケトン類、ベータ−プロピオラクトン、ガンマ−ブチロラクトン、ガンマ−バレロラクトンを含めて環状エステル類、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびそれらの均質な混合物がある。エレクトロクロミック媒体に関連があるとして特定の溶媒を開示したが、それら以前にこの開示を含む技術分野の当業者に知られているだろう数多くの他の溶媒も同様に使用が意図される。
【0050】
加えて、エレクトロクロミック媒体は、光吸収剤、光安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、色彩供与剤およびそれらの混合物のような他の物質を含んでいることができる。適したUV安定剤として、少数の名前を示すと、NY州、ParsippanyのBASF社が商標名Uvinul N-35で、またNY州、FlushingのAceto Corp.が商標名Viosorb 910で販売する物質・エチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート;BASF社が商標名Uvinul N-539で販売する物質・(2−エチルヘキシル)−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート;Ciba-Geigy Corp.が商標名Tinuvin Pで販売する物質・2−(2’−ヒドロキシ−4’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール;Ciba-Geigy Corp.が販売する、Tinuvin 213から常用の加水分解、続いて常用のエステル化によって製造される物質・3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸ペンチルエステル(以後、Tinuvin PE);American Cyanamid社が商標名Cyasorb UV 9で販売する物質・2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン;およびSandoz Color & Chemicals 社が商標名Sanduvor VSUで販売する物質・2−エチル−2’−エトキシアニリドを挙げることができる。
【0051】
上記で明らかにしたエレクトロクロミック媒体を1つの構成部品として有するエレクトロクロミックディバイスは、標準動作下で透過光または反射光が変調できる―その技術はこの技術分野で周知である―高範囲の用途で使用することができる。このようなディバイスに、車両のバックミラー;建造物、家屋または車両の外側の窓;管状濾光器を含めて建造物用天窓;オフィスまたは部屋の仕切り中の窓;ディスプレーディバイス;ディスプレー用のコントラスト増強フィルター;写真装置および光検出器用の濾光器;並びに一次および二次電気化学的電池のみならずパワーセル(power cell)用の表示器がある。
【0052】
本発明を裏付けるに当たって、エレクトロクロミックディバイスが9種の異なるアノードエレクトロクロミック物質を用いて製造される実験番号A1−A9を行った。特に、実験番号A1のアノードエレクトロクロミック物質は非置換フェロセンから成り、実験番号A2およびA8のアノードエレクトロクロミック物質は異なる単純置換フェロセンから成り、そして実験番号A3〜A7およびA9のアノードエレクトロクロミック物質は適切に置換されたフェロセンから成っていた。下記において詳細に議論されるように、それらディバイスは異なる組にグループ分けされ、各組は異なる熱および/または紫外線に暴露され、そしてそれらは色安定性について前もって定められた時間間隔で試験された。
【0053】
色について議論するに当たっては、Commission Internationale de I'Eclairage's (CIE)1976 CIELAB色度図(一般にL*a*b*チャートと称される)を参照するのが有用である。色技術は比較的複雑であるが、かなり分かり易い論考がJ. Wiley and Sons Inc.刊(1981年)のPrinciples of Color Technology、第二版においてF. W. BillmeyerおよびM. Saltzmanによって与えられており、その論考のあとに色技術および用語に関するこの開示が一般に続いている。L*a*b*チャートに関し、L*は明度を定義し、a*は赤/緑値を示し、そしてb*は黄/青値を示す。エレクトロクロミック媒体は、各々、各特定電圧において、それらのL*a*b*値である3つの数字表示に変換することができる吸収スペクトルを有する。色変化はL*a*b*値を次の式に代入することによって計算される:
【0054】
【数10】
Figure 0003930738
【0055】
実験番号A1〜A9
実験番号A1〜A9において、次の物質をプロピレンカーボネート(PC)中に濃度50mMで溶解することによって9種の異なる媒体を調製した。
【0056】
【表2】
Figure 0003930738
【0057】
上記で明らかにしたフェロシニウム誘導体を、フェロセン類とは対照的に、PC中のそれらの好ましい溶解性に因り、次の実験で用いた。さらに、これらフェロシニウム誘導体は、酸化されるとそのシクロペンタジエニル金属結合長さが増大し、それによって不都合な化学反応および/または分解のための金属中心に対するより容易な接近を可能にするので、より厳しい試験パラメーターに備えるようになっていた。上記で明らかにしたフェロシニウム誘導体は、「色安定化されたエレクトロクロミックディバイス(Color Stabilized Electrochromic Devices)」という発明の名称の米国特許出願第09/377,455号明細書、およびCunningham, K. L.;McMillin, D. R.のPolyhedron、1996、15(10)、1673−1675の教示に従って製造することができる。
【0058】
実験番号A1〜A9からの媒体を試験用エレクトロクロミック窓部品の2つの組に結合させた。具体的にいうと、各窓は、共にそれぞれの内側表面に概ね透明な導電性インジウムドープ酸化スズで被覆されている2つの2×5インチ支持体を含んでいた。これら支持体は、慣用手段で真空充填される媒体を収納するために250ミクロンの間隔を置いて配置されていた。第一の窓の組を85℃のオーブン中に入れた(図2を参照されたい)。第二の窓の組を静的紫外線に暴露した(図3を参照されたい)。実験の組の各々について、L*a*b*データを前もって定めた間隔で採集し、それらを次に平均色変化値に変換した。それらの結果が図2および3に与えられる。色変化は2つのエレクトロクロミックディバイスの、上記で明らかにした“△E”値の平均であったことは分かるだろう。
【0059】
図2に最もよく示されるように、実質的に置換されているメタロセンを含む媒体は、単純置換または非置換メタロセン類を含む媒体より実質的に安定である。事実、実験番号A1、A2およびA8の媒体は、これら実験の残りの極めて小さい負の傾きに比較して比較的大きな負の傾きによって明らかなように、実質的な色変化を受けた。加えて、実験A1およびA2の媒体は、それぞれ、沈殿の形成およびシール破壊の結果、動作不能となった。図3に示されるように、静的紫外線に暴露された窓にも同様の有利な結果が得られた。
【0060】
上記で与えられた実験から分かるように、安定性向上構成成分と結合されたメタロセンの混和は、熱および/または紫外線に暴露されている間のエレクトロクロミック媒体の色安定性を改善する。アノードエレクトロクロミック物質の安定性は、「色安定化されたエレクトロクロミックディバイス(Color Stabilized Electro-chromic Devices)」という発明の名称の米国特許出願第09/377,455号明細書の教示に従ってさらに向上させることができることは分かるだろう。
【0061】
以上、本発明を本明細書である特定の態様に従って詳細に説明したが、この技術分野の当業者であればその中で多くの修正および変更を行い得るだろう。よって、本発明は添付特許請求の範囲によってのみ限定され、本明細書に示される諸態様を説明している細部および手段によっては限定されないことが本発明者の意図である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従って作製されたエレクトロクロミックディバイスの断面模式図である。
【図2】 実験A1〜A9について、平均色変化を85℃における暴露時間の関数として示す二次元プロットである。
【図3】 実験A1〜A9について、平均色変化を静的紫外線に対する暴露時間の関数として示す二次元プロットである。

Claims (73)

  1. エレクトロクロミックデバイスであって:
    (a)導電性材料が結合されている少なくとも1つの実質的に透明な支持体;
    並びに
    (b)次の:
    (1)溶媒;
    (2)カソード物質;および
    (3)式:
    Figure 0003930738
    で表されるアノードエレクトロクロミック物質を含むエレクトロクロミック媒体;
    を含む上記エレクトロクロミックデバイス:但し、上記の式において、R〜R10は同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは遷移金属から成る、ここで、前記アノードエレクトロクロミック物質が、式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である。
  2. 〜Rの内の少なくとも2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の少なくとも2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  3. 〜Rの内の2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は1つまたは2つ以上のアンモニウム構成成分に対する結合基であることができる、請求項2に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  4. 〜Rの内の1つがアンモニウム構成成分に結合されている、請求項3に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  5. 〜R10が同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、3〜40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または1〜40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは遷移金属から成る、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  6. MがFeから成る、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  7. MがFeから成る、請求項2に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  8. 溶媒が、3−メチルスルホラン、スルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムを含めてポリエーテル類、エトキシエタノールを含めてアルコール類、3−ヒドロキシプロピオニトリル、2−メチルグルタロニトリルを含めてニトリル類、2−アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含めてケトン類、ベータ−プロピオラクトン、ガンマ−ブチロラクトン、ガンマ−バレロラクトンを含めて環状エステル類、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびそれらの均質な混合物から成る群から選ばれる、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  9. アノードエレクトロクロミック物質の濃度が約1mM〜約500mMの範囲である、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  10. アノードエレクトロクロミック物質の濃度が約5mM〜約50mMの範囲である、請求項9に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  11. 架橋重合体マトリックスまたは自由起立性ゲルをさらに含む、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  12. カソード物質が、WO3を含めて金属酸化物、メチルビオローゲンテトラフルオロボレート、オクチルビオローゲンテトラフルオロボレート、フェニルプロピルビオローゲンテトラフルオロボレートおよびヒドロキシエチルビオローゲンテトラフルオロボレートを含めてビピリジニル系ビオローゲン類、高分子ビオローゲン類およびそれらの混合物から成る群から選ばれる、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  13. 導電性材料が結合されている第一の実質的に透明な支持体、および第二の支持体を含む、請求項1に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  14. デバイスがエレクトロクロミック窓である、請求項13に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  15. 第二支持体が反射性材料でメッキされている、請求項13に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  16. 反射性材料がクロム、ロジウム、ルテニウム、銀、これらの合金およびそれらの混合物から成る群から選ばれる、請求項15に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  17. デバイスがエレクトロクロミック鏡である、請求項15に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  18. エレクトロクロミックデバイスであって:
    (a)導電性材料が結合されている少なくとも1つの実質的に透明な支持体;
    並びに
    (b)次の:
    (1)溶媒;
    (2)カソード物質;および
    (3)メタロセンから成るアノードエレクトロクロミック物質にして、メタロセンが少なくとも4個の置換基を含み、それら置換基がその少なくとも4個の置換基を有しないメタロセンの安定性と比較してそのメタロセンの安定性を高める働きをし、ここで、アノードエレクトロクロミック物質が、式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である、
    当該アノードエレクトロクロミック物質を含むエレクトロクロミック媒体;
    を含む上記エレクトロクロミックデバイス。
  19. メタロセンが置換フェロセンから成る、請求項18に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  20. 少なくとも4個の置換基が同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい請求項18に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  21. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するためのエレクトロクロミック媒体であって:
    (1)溶媒;
    (2)カソード物質;および
    (3)式:
    Figure 0003930738
    で表されるアノードエレクトロクロミック物質を含む上記エレクトロクロミック媒体:但し、上記の式において、R〜R10は同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは遷移金属から成り、ここで、アノードエレクトロクロミック物質がさらに、式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である
    を含む上記エレクトロクロミック媒体。
  22. 〜Rの内の少なくとも2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の少なくとも2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい、請求項21に記載のエレクトロクロミック媒体。
  23. 〜Rの内の2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は1つまたは2つ以上のアンモニウム構成成分に対する結合基であることができる、請求項22に記載のエレクトロクロミック媒体。
  24. 〜Rの内の1つがアンモニウム構成成分に結合されている、請求項23に記載のエレクトロクロミック媒体。
  25. 〜R10が同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、3〜40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または1〜40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは遷移金属から成る、請求項21に記載のエレクトロクロミック媒体。
  26. MがFeから成る、請求項21に記載のエレクトロクロミック媒体。
  27. 溶媒が、3−メチルスルホラン、スルホラン、グルタロニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、テトラグリムを含めてポリエーテル類、エトキシエタノールを含めてアルコール類、3−ヒドロキシプロピオニトリル、2−メチルグルタロニトリルを含めてニトリル類、2−アセチルブチロラクトン、シクロペンタノンを含めてケトン類、ベータ−プロピオラクトン、ガンマ−ブチロラクトン、ガンマ−バレロラクトンを含めて環状エステル類、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネートおよびそれらの均質な混合物から成る群から選ばれる、請求項21に記載のエレクトロクロミック媒体。
  28. アノードエレクトロクロミック物質の濃度が約1mM〜約500mMの範囲である、請求項21に記載のエレクトロクロミック媒体。
  29. アノードエレクトロクロミック物質の濃度が約5mM〜約50mMの範囲である、請求項28に記載のエレクトロクロミック媒体。
  30. 架橋重合体マトリックスまたは自由起立性ゲルをさらに含む、請求項21に記載のエレクトロクロミック媒体。
  31. カソード物質が、WO3を含めて金属酸化物、メチルビオローゲンテトラフルオロボレート、オクチルビオローゲンテトラフルオロボレート、フェニルプロピルビオローゲンテトラフルオロボレートおよびヒドロキシエチルビオローゲンテトラフルオロボレートを含めてビピリジニル系ビオローゲン類、高分子ビオローゲン類およびそれらの混合物から成る群から選ばれる、請求項21に記載のエレクトロクロミック媒体。
  32. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するためのエレクトロクロミック媒体であって:
    (1)溶媒;
    (2)カソード物質;および
    (3)メタロセンから成るアノードエレクトロクロミック物質にして、そのメタロセンが少なくとも4個の置換基を含み、それら置換基がその少なくとも4個の置換基を有しないメタロセンの安定性と比較してそのメタロセンの安定性を高める働きをし、ここで、アノードエレクトロクロミック物質がさらに、式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である、上記アノードエレクトロクロミック物質
    を含む上記エレクトロクロミック媒体。
  33. メタロセンが置換フェロセンから成る、請求項32に記載のエレクトロクロミック媒体。
  34. 少なくとも4個の置換基が同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい、請求項32に記載のエレクトロクロミック媒体。
  35. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するための、式:
    Figure 0003930738
    で表されるアノードエレクトロクロミック物質:但し、上記の式において、R〜R10は同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは遷移金属から成り、ここで、アノードエレクトロクロミック物質がさらに、式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である
    上記アノードエレクトロクロミック物質。
  36. 〜Rの内の少なくとも2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の少なくとも2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい、請求項35に記載のアノードエレクトロクロミック物質。
  37. 〜Rの内の2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は1つまたは2つ以上のアンモニウム構成成分に対する結合基であることができる、請求項36に記載のアノードエレクトロクロミック物質。
  38. 〜Rの内の1つがアンモニウム構成成分に結合されている、請求項37に記載のアノードエレクトロクロミック物質。
  39. 〜R10が同一または異なり、そしてR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、3〜40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または3〜40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは遷移金属から成る、請求項35に記載のアノードエレクトロクロミック物質。
  40. MがFeから成る、請求項35に記載のアノードエレクトロクロミック物質。
  41. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するためのアノードエレクトロクロミック物質であって、当該アノードエレクトロクロミック物質が少なくとも4個の置換基を有するメタロセンからなり、これらの少なくとも4個の置換基のないメタロセンの安定性に比較してメタロセンの安定性を高める働きをし、前記アノードエレクトロクロミック物質がさらに下式:
    Figure 0003930738
    で表される:但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である、上記アノードエレクトロクロミック物質。
  42. エレクトロクロミックデバイスであって:
    (a)導電性材料が結合されている少なくとも1つの実質的に透明な支持体;
    並びに
    (b)次の:
    (1)溶媒;
    (2)カソード物質;および
    (3)アノードエレクトロクロミック物質、ここで、当該アノードエレクトロクロミック物質が少なくとも4個の置換基を有するメタロセンからなり、これらの少なくとも4個の置換基のないメタロセンの安定性に比較してメタロセンの安定性を高める働きをし、前記アノードエレクトロクロミック物質がさらに下式:
    Figure 0003930738
    で表される
    を含むエレクトロクロミック媒体;
    を含む上記エレクトロクロミックデバイス:但し、上記の式において、Mcはメタロセンであり;EはCかSiのいずれかであり;Eは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環内に含まれる炭素原子に結合されており;yは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環の1〜10個の炭素原子位置を示し;Rは同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;nは同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ各シクロペンタジエニル位置yについての、水素以外の結合E〜Rの数であり;zは0または1であり、そしてzが0である場合、(ERnH3-n)は水素と定義され;そして
    Figure 0003930738
    である、上記エレクトロクロミックデバイス。
  43. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するためのエレクトロクロミック媒体であって:
    (a)溶媒;
    (b)カソード物質;および
    (c)アノードエレクトロクロミック物質、ここで、当該アノードエレクトロクロミック物質が少なくとも4個の置換基を有するメタロセンからなり、これらの少なくとも4個の置換基のないメタロセンの安定性に比較してメタロセンの安定性を高める働きをし、前記アノードエレクトロクロミック物質がさらに下式:
    Figure 0003930738
    で表されるアノードエレクトロクロミック物質
    を含む上記エレクトロクロミック媒体:但し、上記の式において、Mcはメタロセンであり;EはCかSiのいずれかであり;Eは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環内に含まれる炭素原子に結合されており;yは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環の1〜10個の炭素原子位置を示し;Rは同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;nは同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ各シクロペンタジエニル位置yについての、水素以外の結合E〜Rの数であり;zは0または1であり、そしてzが0である場合、(ERnH3-n)は水素と定義され;そして
    Figure 0003930738
    である、上記エレクトロクロミック媒体。
  44. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するためのアノードエレクトロクロミック物質であり、ここで、当該アノードエレクトロクロミック物質が少なくとも4個の置換基を有するメタロセンからなり、これらの少なくとも4個の置換基のないメタロセンの安定性に比較してメタロセンの安定性を高める働きをし、前記アノードエレクトロクロミック物質がさらに下、式:
    Figure 0003930738
    で表されるアノードエレクトロクロミック物質:但し、上記の式において、Mcはメタロセンであり;EはCかSiのいずれかであり;Eは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環内に含まれる炭素原子に結合されており;yは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環の1〜10個の炭素原子位置を示し;Rは同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;nは同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ各シクロペンタジエニル位置yについての、水素以外の結合E〜Rの数であり;zは0または1であり、そしてzが0である場合、(ERnH3-n)は水素と定義され;そして
    Figure 0003930738
    である。
  45. エレクトロクロミックデバイスであって:
    −導電性材料が結合されている第一の実質的に透明な支持体;
    −導電性材料が結合されている第二の支持体;および
    −上記の第一および第二支持体間に配置されているチャンバー内に含まれる、式:
    Figure 0003930738
    で表される物質を含むエレクトロクロミック媒体;
    を含む上記エレクトロクロミックデバイス:但し、上記の式において、R〜R10は同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは任意の利用可能な酸化状態にある遷移金属から成り、ここで、該物質が、式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である。
  46. 〜Rの内の少なくとも2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の少なくとも2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい、請求項45に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  47. 〜Rの内の2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は1つまたは2つ以上のアンモニウム構成成分に対する結合基であることができる、請求項46に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  48. 〜Rの内の1つがアンモニウム構成成分に結合されている、請求項47に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  49. MがFeから成る、請求項48に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  50. MがFeから成る、請求項45に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  51. 架橋重合体マトリックスまたは自由起立性ゲルをさらに含んでいる、請求項45に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  52. エレクトロクロミック媒体が1,1’,2,2’,3,3’,4,4’,5,5’−デカメチルフェロセンを含む、請求項45に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  53. エレクトロクロミック媒体が1,1’,2,2’,3,3’,4,4’,5,5’−デカメチルフェロシニウムテトラフルオロボレートをさらに含む、請求項52に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  54. エレクトロクロミック媒体が1,1’,2,2’,3,3’,4,4’,5,5’−デカメチルフェロシニウムテトラフルオロボレートを含む、請求項45に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  55. エレクトロクロミックデバイスであって:
    −導電性材料が結合されている第一の実質的に透明な支持体;
    −導電性材料が結合されている第二の支持体;および
    −上記の第一および第二支持体間に配置されているチャンバー内に含まれる、メタロセンを含むエレクトロクロミック媒体にして、そのメタロセンは少なくとも4個の置換基を含み、それら置換基はその少なくとも4個の置換基を有しないメタロセンの安定性と比較してそのメタロセンの安定性を高める働きをし、ここで、当該メタロセンがさらに下式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である上記エレクトロクロミック媒体;
    を含む上記エレクトロクロミックデバイス。
  56. メタロセンが置換フェロセンから成る、請求項55に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  57. 少なくとも4個の置換基が同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい請求項55に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  58. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するためのエレクトロクロミック媒体であって、式:
    Figure 0003930738
    で表されるアノードエレクトロクロミック物質を含み:但し、上記の式において、R〜R10は同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは任意の利用可能な酸化状態にある遷移金属から成る、ここで、アノードエレクトロクロミック物質がさらに、式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である、上記エレクトロクロミック媒体。
  59. 〜Rの内の少なくとも2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の少なくとも2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい、請求項58に記載のエレクトロクロミック媒体。
  60. 〜Rの内の2つが同一または異なり、そしてR〜R10の内の2つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリールまたはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は1つまたは2つ以上のアンモニウム構成成分に対する結合基であることができる、請求項59に記載のエレクトロクロミック媒体。
  61. 〜Rの内の1つがアンモニウム構成成分に結合されている、請求項60に記載のエレクトロクロミック媒体。
  62. 〜R10が同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、1〜40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または1〜40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは任意の利用可能な酸化状態にある遷移金属から成る、請求項58に記載のエレクトロクロミック媒体。
  63. MがFeから成る、請求項62に記載のエレクトロクロミック媒体。
  64. 架橋重合体マトリックスまたは自由起立性ゲルをさらに含んでいる、請求項58に記載のエレクトロクロミック媒体。
  65. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するための、メタロセンを含むエレクトロクロミック媒体であって、そのメタロセンが少なくとも4個の置換基を含み、それら置換基はその少なくとも4個の置換基を有しないメタロセンの安定性と比較してそのメタロセンの安定性を高める働きをし、ここで、当該メタロセンがさらに下式:
    Figure 0003930738
    で表され、但し、上記の式において、Mは遷移金属から成り;X〜X10は同一または異なるものであって、C、SiまたはHから成り;Rn1〜Rn10は同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;n〜n10は同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ所定のXと水素以外の関連構成成分(1つまたは複数)との間の結合の数であり;Z〜Z10は同一または異なる数であって、0または1から成り;そして
    Figure 0003930738
    である、上記エレクトロクロミック媒体。
  66. メタロセンが置換フェロセンから成る、請求項65に記載のエレクトロクロミック媒体。
  67. 少なくとも4個の置換基が同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよい、請求項65に記載のエレクトロクロミック媒体。
  68. エレクトロクロミックデバイスであって:
    −導電性材料が結合されている第一の実質的に透明な支持体;
    −導電性材料が結合されている第二の支持体;および
    −上記の第一および第二支持体間に配置されているチャンバー内に含まれる、式:
    Figure 0003930738
    で表される物質を含むエレクトロクロミック媒体;
    を含む上記エレクトロクロミックデバイス:但し、上記の式において、Mcはメタロセンであり;EはCかSiのいずれかであり;Eは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環内に含まれる炭素原子に結合されており;yは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環の1〜10個の炭素原子位置を示し;Rは同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;nは同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ各シクロペンタジエニル位置yについての、水素以外の結合E〜Rの数であり;zは0または1であり、そしてzが0である場合、(ERnH3-n)は水素と定義され;そして
    Figure 0003930738
    であり、ここで前記物質がさらに下式:
    Figure 0003930738
    で表されるアノードエレクトロクロミック物質を含む上記エレクトロクロミック媒体:但し、上記の式において、R〜R10は同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは任意の利用可能な酸化状態にある遷移金属から成る、前記エレクトロクロミックデバイス。
  69. Figure 0003930738
    である、請求項68に記載のエレクトロクロミックデバイス。
  70. エレクトロクロミックデバイスにおいて使用するためのエレクトロクロミック媒体であって、式:
    Figure 0003930738
    で表される物質を含む上記エレクトロクロミック媒体:但し、上記の式において、Mcはメタロセンであり;EはCかSiのいずれかであり;Eは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環内に含まれる炭素原子に結合されており;yは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環の1〜10個の炭素原子位置を示し;Rは同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;nは同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ各シクロペンタジエニル位置yについての、水素以外の結合E〜Rの数であり;zは0または1であり、そしてzが0である場合、(ERnH3-n)は水素と定義され;そして
    Figure 0003930738
    であり、前記物質が下式:
    Figure 0003930738
    で表されるアノードエレクトロクロミック物質を含む上記エレクトロクロミック媒体:但し、上記の式において、R〜R10は同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは任意の利用可能な酸化状態にある遷移金属から成る、上記エレクトロクロミック媒体。
  71. Figure 0003930738
    である、請求項70に記載のエレクトロクロミック媒体。
  72. エレクトロクロミックデバイスであって:
    −導電性材料が結合されている第一の実質的に透明な支持体;
    −導電性材料が結合されている第二の支持体;および
    −式:
    Figure 0003930738
    で表される物質を含むエレクトロクロミック媒体;
    を含む上記エレクトロクロミックデバイス:但し、上記の式において、R〜R10は同一または異なり、かつR〜R10の内の少なくとも4つは同一または異なるものであって、約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状または分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基、および/または約1〜約40個のケイ素原子を含んでいるシリル若しくはシロキシル基から成り、ここで上記炭素またはケイ素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;R〜R10の残りはいずれもHから成り;そしてMは任意の利用可能な酸化状態にある遷移金属から成り、前記物質がさらに下式:
    Figure 0003930738
    で表される物質を含む上記エレクトロクロミック媒体:但し、上記の式において、Mcはメタロセンであり;EはCかSiのいずれかであり;Eは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環内に含まれる炭素原子に結合されており;yは上記メタロセンのシクロペンタジエニル環の1〜10個の炭素原子位置を示し;Rは同一または異なるものであって、O、C、または約1〜約40個の炭素原子を含んでいる直鎖状若しくは分枝鎖状のアルキル、アリール、アルカリール若しくはアラルキル基から成り、ここで上記炭素原子(1個または複数個)は、ニトリル類;ニトロ構成成分;スルホキシド類;スルホネート類;ホスホニウム構成成分;ホスホネート類;ホスホナイト類;アンモニウム構成成分;ビピリジニル構成成分を含めてビオローゲン類;カーボネート類、カルバメート類、ケトン類、エステル類およびアミド類を含めてカルボニル類;ポリエーテル類を含めてエーテル類;第三アミン類を含めてアミン類;アルケン類;アルキン類;並びにそれらの混合物から成る1つまたは2つ以上の官能基に対する結合基であってもよいし、或いは上記官能基の一部であってもよく;nは同一または異なる数であって、0、1、2または3から成り、かつ各シクロペンタジエニル位置yについての、水素以外の結合E〜Rの数であり;zは0または1であり、そしてzが0である場合、(ERnH3-n)は水素と定義され;そして
    Figure 0003930738
    である。
  73. エレクトロクロミック媒体がアノード物質およびカソード物質の少なくとも1種を含む、請求項72に記載のエレクトロクロミックデバイス。
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