JP3929193B2 - 光無線通信システムおよび光無線通信方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院内や機械室内など、特に、電磁波による障害防止を必要とする場所において使用される、光無線通信システムおよび光無線通信方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光無線通信システムおよび光無線通信方法は、電磁波による障害を防止しなければならない場所、例えば、病院内や機械室内などにおいてコードレス電話装置として適用される。
【0003】
図3は、従来例の光無線通信システムの構成例を示している。本図3において、従来例の光無線通信システム30は、主装置31、基地局32、基地局に接続した受光器33、移動局34を有して構成される。
【0004】
この光無線通信システムでは、移動局から基地局への上り方向の通信には、基地局と連結された受光器との間での光通信を用いている。しかし、移動局の捕捉性を高める等のために、基地局から移動局への下り方向の通信には、無線信号を用いている。基地局は、固定的であり、電磁波に弱い機器への電波障害を無くす配慮が成される。
【0005】
このシステムにおいて、移動局との通信構成ため、基地局が形成する無線通信エリアと、この基地局と連結された受光器が形成する光通信エリアとは、略同一領域に形成される。さらに、他の基地局と連結された受光器が形成する、隣接する無線および光通信エリアとは、一般的に、相互に重複しないように配慮されて構成される。
【0006】
図3に示した光無線通信システム30の構成において、通常時、移動局34は、基地局32からの無線信号の受信を待ち受ける、いわゆる着信待機状態にある。通信開始時の発呼要求、着呼受信等による基地局宛てのリンク確立要求信号は、移動局32の発光器から送出される。リンク確立要求信号は、受光器33を通して唯一の基地局32によって受信され、移動局34と基地局32との間にリンクチャネルが確立され、通信が成立する。
【0007】
このように、従来の光無線通信システム30を用いて、基地局32から移動局34への下り方向通信は無線により、また移動局34から基地局32への上り方向通信は光によりそれぞれ構成され、リンクされた通信が可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術の光無線通信システム30では、基地局32を複数配備した場合、無線および光による通信エリアの形成特性、並びに受信時および発信時の移動局の通信位置・通信方向等の特性も、通信リンクの確立に係わる。このため、下り方向の無線信号が移動局34に到達し、この移動局34が基地局32xを特定して待ち受けていても、必ずしも、上り方向の光信号は該当する基地局32xに到達する保証は無い。
【0009】
従って、従来は、単一基地局を配備して単一無線ゾーン内での光無線通信接続だけを行うか、または、無線ゾーンがオーバーラップしないよう厳格に通信エリアの構成を配備することにより、不確定な通信リンクが生じないシステムを実現している。このため、通信可能な工リヤが制限されたり、移動しながらの通信ができなくなる等の不都合が生じている。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、通信の精度、確度並びに利便性の向上を図った光無線通信システムおよび光無線通信方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題点を解決するため、以下の構成を採る。
【0012】
上記課題を解決するために本発明は、無線信号を移動局へ発信する基地局と、移動局からの光信号を受信して接続された基地局へ送信する受光器と、少なくとも2つの基地局が接続され移動局との通信を管理する主装置と、を有して構成された光無線通信システムにおいて、移動局は、基地局への光信号によるアクセスに際して、アクセス直前にこの移動局に制御信号を送信した基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信し、基地局は、受光器を介してリンク確立要求信号を受信し、受信信号に付加された着識別符号と自己のID符号との一致/不一致の確認を行い、受信したリンク確立要求信号に付加された着識別符号と自己のID符号が不一致の場合に、着識別符号と自己のID符号とを含む不一致信号を主装置へ送信し、主装置は、受信した不一致信号に含まれる前記ID符号に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更するよう移動局に指示する構成を採る。
【0013】
この構成により、移動局が待ち受ける基地局と移動局の発する光信号を受信する基地局とが不一致であっても、リンク確立要求信号に含ませた着識別符号を基に基地局が不一致を確認して不一致信号を主装置に送信し、主装置が不一致信号に含まれる基地局のID符号を基に移動局に通信リンクの再構築を指示するので、移動局は正しい基地局と通信を行うことができ、マルチゾーン構成におけるリンク通信が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の光無線通信システムに関する発明は、無線信号を移動局へ発信する基地局と、移動局からの光信号を受信して接続された基地局へ送信する受光器と、少なくとも2つの基地局が接続され移動局との通信を管理する主装置と、を有して構成された光無線通信システムであって、移動局は、基地局への光信号によるアクセスに際して、アクセス直前にこの移動局に制御信号を送信した基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信し、基地局は、受光器を介してリンク確立要求信号を受信し、受信信号に付加された着識別符号と自己のID符号との一致/不一致の確認を行い、受信したリンク確立要求信号に付加された着識別符号と自己のID符号が不一致の場合に、着識別符号と自己のID符号とを含む不一致信号を主装置へ送信し、主装置は、受信した不一致信号に含まれる前記ID符号に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更するよう移動局に指示することを特徴とする構成を採る。
【0015】
この構成により、移動局が待ち受ける先の基地局と移動局の発する光信号を受信する基地局とが不一致であっても、リンク確立要求信号に含ませた着識別符号を基に基地局が不一致を確認して不一致信号を主装置に送信し、主装置が不一致信号に含まれる基地局のID符号を基に移動局に通信リンクの再構築を指示するので、移動局は正しい基地局と通信を行うことができ、マルチゾーン構成におけるリンク通信が可能となる。
【0023】
請求項2記載の光無線通信システムの基地局に関する発明は、移動局からの光信号を接続された受光器を介して受信し、無線信号を移動局へ発信するとともに、移動局との無線通信を主装置によって管理された光無線通信システムの基地局であって、移動局との通信リンクの確立において、移動局から送信されるリンク確立要求信号を受光器を介して受信し、受信信号に付加された基地局を識別する着識別符号と自己のID符号との一致/不一致の確認を行い、受信したリンク確立要求信号に付加された着識別符号と自己のID符号が不一致の場合に、着識別符号と自己のID符号とを含む不一致信号を主装置へ送信する構成を採る。
【0024】
この構成により、移動局からリンク確立要求信号を受信した基地局が、この移動局が指定した基地局と一致しているか否かをリンク確立要求信号に付加された着識別符号に基づいて確認し、不一致の場合に、着識別符号と自己のID符号を含む不一致信号を主装置へ送信するので、主装置がその後の処理を行うことができる。
【0025】
請求項3記載の光無線通信システムの主装置に関する発明は、無線信号を移動局へ発信して移動局からの光信号を接続された受光器を介して受信する基地局を少なくとも2つ接続して、移動局と基地局との無線通信を管理する光無線通信システムの主装置であって、移動局と基地局との通信リンクの確立において、移動局からのリンク確立要求信号に付加された基地局を識別する着識別符号とこれを受信した基地局のID符号との一致/不一致を確認させ、不一致の場合の不一致信号を基地局から受信し、この不一致信号に含まれる前記ID符号に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更するよう移動局に指示する構成を採る。
【0026】
この構成により、光信号を受信する基地局と無線信号を送信する基地局とが一致するよう移動局に着識別符号を変更するよう指示するので、リンクの確立の誤りを無くすことが可能となる。
【0027】
請求項4記載の光無線通信システムの移動局に関する発明は、主装置により管理された基地局と連結された受光器へ光信号を送信し、且つ基地局から無線信号を受信し、通信リンクを構築する光無線通信システムの移動局であって、基地局への光信号によるアクセスに際して、アクセス直前にこの移動局に制御信号を送信した基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信し、着識別符号が受信した基地局の自己のID符号と一致しない場合に、主装置からの指示に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更する構成を採る。
【0028】
この構成により、移動局が基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信するので、受信した基地局では、この着識別符号により基地局が一致しているかを確認でき、不一致の場合に、主装置からの指示で移動局が着識別符号を変更するので、正しい通信リンクを確立することができる。
【0029】
請求項5記載の光無線通信方法に関する発明は、無線信号を移動局へ発信する基地局と、移動局からの光信号を受信して接続された基地局へ送信する受光器と、少なくとも2つの基地局が接続され移動局との通信を管理する主装置とを備えた光無線通信システムの光無線通信方法であって、移動局は、基地局への光信号によるアクセスに際して、アクセス直前にこの移動局に制御信号を送信した基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信するリンク確立要求信号送信工程を有し、基地局は、受光器を介してリンク確立要求信号を受信するリンク確立要求信号受信工程と、受信信号に付加された着識別符号と自己のID符号との一致/不一致の確認を行う送受信不一致検出工程と、受信したリンク確立要求信号に付加された着識別符号と自己のID符号が不一致の場合に、着識別符号と自己のID符号とを含む不一致信号を主装置へ送信する不一致信号送信工程とを有し、主装置は、不一致信号を受信する不一致信号受信工程と、受信した不一致信号に含まれる前記ID符号に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更するよう移動局に指示する変更指示工程と、を有した構成を採る。
【0030】
この構成により、移動局が待ち受ける先の基地局と移動局の発する光信号を受信する基地局とが不一致であっても、リンク確立要求信号に含ませた着識別符号を基に基地局が不一致を確認して不一致信号を主装置に送信し、主装置が不一致信号に含まれる基地局のID符号を基に移動局に通信リンクの再構築を指示するので、移動局は正しい基地局と通信を行うことができ、マルチゾーン構成におけるリンク通信が可能となる。
【0037】
次に図面を参照して、本発明の一実施の形態に係る光無線通信システムおよび光無線通信方法を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る光無線通信システムおよび光無線通信方法の構成を示すブロック図である。また、図2は、動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0038】
本実施形態の光無線通信システムの構成例を示す図1において、本光無線通信システム10は、基地局を管理する主装置11、それぞれに受光器と接続された二つの基地局12、13、これらの基地局12、13と接続された受光器14、15、および移動局16を有して構成される。
【0039】
ここで、基地局12および基地局13のそれぞれが形成する二つの無線ゾーンは、オーバーラップしているものとする。さらに、移動局16は、二つの何れの基地局12、13とも交信可能な、重複無線ゾーン中に在るものとする。
【0040】
上記構成の光無線通信システムにおいて、移動局16から通信のためのリンクを確立する場合、先ず移動局16は、例えば、基地局12へアクセスを試みるため、この基地局12と接続された受光器14へ光信号を発する。その後、移動局16は、基地局12からの無線信号の受信を待ち受ける、いわゆる着信待機状態となる。発呼要求、着呼受信等による基地局宛てのリンク確立要求信号は、移動局12の発光器14から送出される。このリンク確立要求信号は、受光器14を通して基地局12によって受信され、移動局16と基地局12との間にリンクチャネルが確立される。
【0041】
上記リンクチャネルの確立において、基地局13は、移動局16からの接続要求信号の着識別符号を解析し、自局宛でない場合には主装置11に送受不一致を通知し、主装置11は、着識別符号に該当する基地局12にこの移動局の送受不一致を通知する。さらに、これを受けた基地局12は、この移動局16に送受不一致を通知し、この移動局16が送受不一致の通知を受信することによって、送受不一致発信元の基地局13に待ち受け先を変更し、再度接続要求を行い、通信を成立させる。
【0042】
これら二つの基地局12、13が構成し、且つオーバーラップしている重複無線ゾーン中に存する移動局16は、基地局12からの無線信号を受信して待ち受けている、つまり着呼待機状態にあるものとする。しかし、移動局16から発した信号は、基地局12宛であるにもかかわらず、発光器の向きによっては基地局12には到達せず、目的外の基地局13に到達することも十分に考えられる。なお、このような場合において、従来の基地局では、自局宛でない信号をすべて破棄している。このため、以降の通信が成立しない。
【0043】
以上のように構成された光無線通信システムおよび光無線通信方法について、図2のシーケンス図を用いて本実施形態の動作例を説明する。
【0044】
ステップS1において、基地局12から移動局16へ制御信号(ビーコン)を送信する。
【0045】
この状態において、移動局16の通信開始のアクセスに、基地局13が自局宛でないリンク確立要求を受信したと仮定する(S2)。この場合、本来の宛先である基地局12を示す着識別符号と自局IDとを有する送受不一致検出信号を主装置11へ送信する(S3)。このステップS3の送信に対し、主装置11は、本来の宛先である基地局12に対し、送受不一致の検出信号を転送する(S4)。
【0046】
主装置11から送信された送受不一致の検出信号を受信した基地局12は、移動局16に対して送受不一致通知信号を送信し、捕捉基地局変更指示をする(S5)。この基地局12から移動局16に対する送受不一致通知信号には、移動局16の発光器の向きにある基地局13のIDが含まれている。この基地局13のIDを基に、移動局16は改めて待ち受け先を基地局12から基地局13へ変更し(S6)、下り無線信号を捕捉し直す。
【0047】
そして、移動局16は、改めて基地局13に向けてリンク確立要求を送出する。この再度のリンク確立要求に対し基地局13は、制御信号(ビーコン)を送信する(S7)。これによって、移動局16と基地局13との間にリンクが確立され、正常な通信が成立する(S8)。
【0048】
以上のように、本発明の実施の形態によれば、移動局が待ち受ける先の基地局と移動局の発する光信号を受信する基地局との間に不一致が生じても、光信号の到達している正規の基地局を移動局に知らせて不一致を是正させることにより、通信のためのリンクは正常に確立される。よって、光無線通信システムおよび光無線通信方法において、マルチゾーンの誤りのない構成を実現することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、移動局は、基地局への光信号によるアクセスに際して、アクセス直前にこの移動局に制御信号を送信した基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信し、基地局は、受光器を介してリンク確立要求信号を受信し、受信信号に付加された着識別符号と自己のID符号との一致/不一致の確認を行い、受信したリンク確立要求信号に付加された着識別符号と自己のID符号が不一致の場合に、着識別符号と自己のID符号とを含む不一致信号を主装置へ送信し、主装置は、受信した不一致信号に含まれる前記ID符号に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更するよう移動局に指示する。
【0050】
これにより、移動局が待ち受ける基地局と移動局の発する光信号を受信する基地局とが不一致であっても、リンク確立要求信号に含ませた着識別符号を基に不一致の発生を認識することが可能となり、主装置からの変更指示に基づいて移動局が着識別符号を変更して通信リンクの確立を再構築することができる。よって、移動局が発した光信号の受信先基地局の無線信号を、移動局が正しく受信できるため、複数の基地局によるマルチゾーンを構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光無線通信システムのブロック構成図
【図2】本発明の実施の形態の光無線通信システムにおける光無線通信方法を示したシーケンス図
【図3】従来の光無線通信システムのブロック構成図
【符号の説明】
11、31 主装置
12、13、33 基地局
14、15、33 受光器
16、34 移動局
Claims (5)
- 無線信号を移動局へ発信する基地局と、前記移動局からの光信号を受信して接続された前記基地局へ送信する受光器と、少なくとも2つの前記基地局が接続され前記移動局との通信を管理する主装置と、を有して構成された光無線通信システムであって、前記移動局は、前記基地局への光信号によるアクセスに際して、アクセス直前にこの移動局に制御信号を送信した基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信し、前記基地局は、前記受光器を介してリンク確立要求信号を受信し、受信信号に付加された着識別符号と自己のID符号との一致/不一致の確認を行い、受信したリンク確立要求信号に付加された着識別符号と自己のID符号が不一致の場合に、前記着識別符号と自己のID符号とを含む不一致信号を主装置へ送信し、前記主装置は、受信した前記不一致信号に含まれる前記ID符号に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更するよう前記移動局に指示することを特徴とする光無線通信システム。
- 移動局からの光信号を接続された受光器を介して受信し、無線信号を前記移動局へ発信するとともに、前記移動局との無線通信を主装置によって管理された光無線通信システムの基地局であって、前記移動局との通信リンクの確立において、前記移動局から送信されるリンク確立要求信号を前記受光器を介して受信し、受信信号に付加された基地局を識別する着識別符号と自己のID符号との一致/不一致の確認を行い、受信したリンク確立要求信号に付加された着識別符号と自己のID符号が不一致の場合に、前記着識別符号と自己のID符号とを含む不一致信号を前記主装置へ送信することを特徴とする光無線通信システムの基地局。
- 無線信号を移動局へ発信して前記移動局からの光信号を接続された受光器を介して受信する基地局を少なくとも2つ接続して、前記移動局と前記基地局との無線通信を管理する光無線通信システムの主装置であって、前記移動局と前記基地局との通信リンクの確立において、前記移動局からのリンク確立要求信号に付加された基地局を識別する着識別符号とこれを受信した基地局のID符号との一致/不一致を確認させ、不一致の場合の不一致信号を前記基地局から受信し、この不一致信号に含まれる前記ID符号に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更するよう前記移動局に指示することを特徴とする光無線通信システムの主装置。
- 主装置により管理された基地局と連結された受光器へ光信号を送信し、且つ基地局から無線信号を受信し、通信リンクを構築する光無線通信システムの移動局であって、前記基地局への光信号によるアクセスに際して、アクセス直前にこの移動局に制御信号を送信した基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信し、前記着識別符号が受信した基地局の自己のID符号と一致しない場合に、前記主装置からの指示に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更することを特徴とする光無線通信システムの移動局。
- 無線信号を移動局へ発信する基地局と、前記移動局からの光信号を受信して接続された前記基地局へ送信する受光器と、少なくとも2つの前記基地局が接続され前記移動局との通信を管理する主装置とを備えた光無線通信システムの光無線通信方法であって、前記移動局は、前記基地局への光信号によるアクセスに際して、アクセス直前にこの移動局に制御信号を送信した基地局を識別する着識別符号をリンク確立要求信号に付加して送信するリンク確立要求信号送信工程を有し、前記基地局は、前記受光器を介してリンク確立要求信号を受信するリンク確立要求信号受信工程と、受信信号に付加された着識別符号と自己のID符号との一致/不一致の確認を行う送受信不一致検出工程と、受信したリンク確立要求信号に付加された着識別符号と自己のID符号が不一致の場合に、前記着識別符号と自己のID符号とを含む不一致信号を主装置へ送信する不一致信号送信工程とを有し、前記主装置は、前記不一致信号を受信する不一致信号受信工程と、受信した前記不一致信号に含まれる前記ID符号に基づいて、リンク確立要求信号に付加する着識別符号を変更するよう前記移動局に指示する変更指示工程と、を有することを特徴とする光無線通信方法。
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