JP3928772B2 - 画像読取装置及び処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原稿画像を光学的に読み取る画像読取装置に関し、特に特に原稿カバーを開いたまま読み取りを行う、いわゆるスカイショットにおいて正確な原稿画像の読み取りが可能な画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
厚みのある原稿を複写装置において複写する場合、原稿カバーを閉じることができず、そのため原稿カバーを開いたまま複写動作を行う、スカイショットが行われていた。スカイショットを行うと複写装置に備えられたイメージセンサは原稿台に原稿が載置されていない原稿領域外を黒画像として読み取ることになる。そのため読み取られた画像はプリンタ等にて印刷されると、原稿の周辺部分が黒く印刷され、印刷物が見苦しいばかりでなく、トナーの消費量が増えてしまうという問題があった。
【0003】
そこで、スカイショットを行う際に、イメージセンサが原稿領域外を黒画像として読み取らないようにする複写装置が提案されている。例えば、特開平7−23224号に記載されている複写装置は、プリスキャンで図18に示すように原稿領域の左上点(x1,y1)と右下点(x2,y2)とを決定し、この左上点と右上点とを対角とする矩形で囲まれる領域を原稿領域として検出する。
【0004】
この左上点と右下点との検出は、例えば複写装置は図18における上側の読み取りラインαから原稿を走査し、走査した画素の濃度値を取得する。複写装置は取得した画素の濃度値が濃度閾値以上であれば当該画素を白画素と判定し、濃度閾値以下であれば黒画素と判定する。
【0005】
更に、複写装置は各読み取りラインαを走査して、各読み取りラインαにおいて初めて白画素と認められた画素(以下、立ち上がり点と称す。)を記憶し、その後黒画素と認められた画素(以下、立ち下がり点と称す。)を検出すると、上記立ち上がり点から上記立ち下がり点までの距離Lを計算する。
【0006】
複写装置はこの距離Lと距離閾値とを比較し、距離Lが距離閾値より大きいとき、上記立ち上がり点と上記立ち下がり点とを当該読み取りラインαにおける原稿端点と推定される候補点と認識する。
【0007】
更に、複写装置は上記候補点が対象となる読み取りラインαと隣の読み取りラインαとにおいて認識できた場合、対象となる読み取りラインαにて認定した該候補点を原稿端点と決定する。
【0008】
複写装置はこのように得られる原稿端点のうち、最も左に位置する原稿端点のx座標の値を上記左上点のx座標の値(x1)とし、最も右に位置する原稿端点のx座標の値を上記右下点のx座標の値(x2)とする。又、図18の最も上側の読み取りラインにおいて検出された上記立ち上がり点のy座標の値を上記左上点のy座標の値(y1)とし、最も下側の読み取りラインにおいて検出された上記立ち下がり点のy座標の値を上記右下点のy座標値(y2)とする。尚、ここでは主走査方向がY方向、副走査方向がX方向とする。更に、主走査方向上手が左、主走査方向下手が右となる。
【0009】
以上のようにして、複写装置は上記矩形の対角に位置する上記左上点と上記右下点との座標を検出して、原稿を囲む矩形を生成し、該矩形内を原稿領域と決定する。
【0010】
その後、複写装置は本スキャンで読み取った画像データから、上記のように決定した原稿領域に基づいて原稿領域外の画像を消去することで、黒ベタ画像が印刷されることを阻止している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記複写機は原稿を囲む矩形の対角に位置する2点の座標から原稿領域を決定している。そのため、原稿が矩形でない場合や、矩形の原稿の原稿端をX軸又はY軸に沿って置かれない場合、矩形内にも原稿が載置されていない領域が生じることがあり、該領域が黒画像としてイメージセンサに読み取られることになる。
【0012】
また、上記複写機のイメージセンサはプリスキャンを行った後に原稿を読み取る本スキャンが行われる。そのため、ユーザはプリスキャン終了を本スキャン終了と誤認して、プリスキャン後に原稿を原稿台から取り除いてしまうことがある。このように、ユーザが本スキャン終了前に原稿を原稿台から取り除くと、イメージセンサは原稿を読み取ることができない。
【0013】
更に、天井等に設置した蛍光灯のような外部光が原稿台に照射される状況でスカイショットを行うと、イメージセンサは蛍光灯からの光が多量に照射される領域を白画像と誤検出する可能性がある。仮に誤検出した領域が原稿より外側の場合、図19(a)に示すように、複写装置は実際の原稿よりも大きい原稿領域を検出し、原稿領域に黒い領域が残ってしまう。
【0014】
又、光が照射されている端部を原稿端として該誤検出すると、図19(b)に示すように、複写装置が検出した原稿領域から原稿の一部がはみ出す場合があり、その場合、複写装置は、はみ出した部分の画像を消去するという課題があった。
【0015】
そこで本発明ではスカイショットを行う際に、原稿が載置された領域のみの画像データを読み込み、また、一度のスキャンで原稿領域を決定すると共に原稿画像を読み込むことで、原稿端を正確に検出する画像読取装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために以下の手段を採用している。即ち、原稿を、所定の方向及び向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成された画像としてその画像データを出力するイメージセンサから画素毎に順次出力された画像データを処理して被写体(原稿)の図形・写真等を直接読取る画像読取装置は、当該画像データの入力において、近傍の画素画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の位置に当たる原稿端点と推定される候補点を検出する原稿領域検出手段を備えている。更に、当該画像読取装置は原稿領域検出手段検出され複数の上記候補点について、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて、候補点が上記原稿端点であるか否かを認定する原稿領域補正手段を備えている。
【0017】
ここで、上記原稿領域検出手段は、当該対象画素から、走査ライン向きである読取り走査ライン方向下手への向き又は逆走査ライン向きである読取り走査ライン方向上手への向きのいずれか一の向きへ連続する所定数の画素について、画像濃度の所定のスライスレベルで二値化されたそれらの値が一致したときに、当該対象画素を上記候補点として検出する判定手段を有している。
【0018】
ここではまた上記原稿領域補正手段は、所定の候補点が検出された位置が他の候補点が検出された位置から一定距離以上離れている場合、当該候補点が原稿端点でないと認識するようになったものとしてもよい。画像読取装置内の回路等にノイズが入ると、このノイズの影響により上記原稿領域検出手段は原稿端から離れた位置に候補点を検出することがあるが、そのようにすることで、上記原稿領域補正手段は当該候補点を原稿端点と認定することはない。
【0019】
又、原稿カバーが開かれた状態での複写動作であるスカイショットが行われた場合、図19(a)に示す天井等に設置された蛍光灯のような光源の像が投影される投影領域と原稿領域との境界18において生じる濃度変化量が小さくなることがある。
【0020】
そこで上記原稿領域検出手段には、スカイショットが行われたときに原稿領域と投影領域との境界18に生じる濃度変化量の値と同じ値の第二の閾値が設定され、原稿領域検出手段は濃度変化量が閾値より低く第二の閾値より高い画素を仮候補点として検出する。そして、候補点が検出されない読み取りラインにおいて、この仮候補点は上記原稿領域検出手段により候補点として検出されるようになるものとしてもよい
【0021】
このようにすることで、イメージセンサがスカイショットにより読み取った画像データであっても、原稿領域検出手段は候補点を検出することができる。
【0022】
また、蛍光灯の投影領域と原稿領域が重なると原稿領域と投影領域との境界18の濃度変化量が小さくなり、上記原稿領域検出手段は当該境界に当たる画素を候補点として検出することができない場合がある。
【0023】
その場合、上記原稿領域補正手段は、複数の方向から画像データを走査して原稿端点を認定し、原稿端点が認定された位置の軌跡に基づいて、原稿領域と投影領域との境界となる原稿端点を認定するようにするようにしてもよい
【0024】
【発明の実施の形態】
本実施の形態は、図1に示す画像読取装置100の原稿台102の上方に(例えば天井等に配設された)蛍光灯あり、原稿台102に蛍光灯の像が投影される投影領域103と、原稿が載置されている原稿領域104との一部分が重なっている。この状態で、原稿カバー106を開いたまま複写動作、いわゆるスカイショットを行う場合の処理に関するものである。
【0025】
尚、ここでは主走査方向がY方向、副走査方向がX方向とする。更に、主走査方向上手が左、主走査方向下手が右となる。
(実施の形態1)
原稿カバー106が開らいている状態で、画像読取装置100にユーザ等により複写の指示が入力されると、イメージセンサ等の画像入力手段201は原稿台を走査し、画像データを読み取る。画像入力手段201は読み取った画像データをシェーティング補正処理を行うシェ−ティング補正手段202に入力する。
【0026】
このシェーディング補正手段202は、入力された画像データにシェーディング補正を施し、シェーディング補正を施した画像データを原稿端と推定される候補点を検出する原稿領域検出手段203とエッジ処理等を行う入力画像処理手段206とに入力する。
【0027】
また、原稿カバー106の開閉を検知する開閉検知手段211は、原稿カバーが開である時に複写動作、即ち、スカイショットが行われると上記原稿領域検出手段203を起動させるようになっている。
【0028】
上記原稿領域検出手段203は、上記シェーティング補正手段202より出力された画像データを取得すると、該画像データから上記候補点を下記のようにして検出する。
【0029】
まず、上記原稿領域検出手段203は取得した画像データを読み取りラインα毎にラインバッファ手段301に入力する。
【0030】
上記ラインバッファ手段301に入力された画像データは、対象画素の隣接画素に対する濃度変化量を演算する濃度変化量演算手段302にて順次読み出される。
【0031】
この濃度変化量演算手段302は、対象画素の隣接画素に対する濃度変化量を演算するために、当該対象画素とそれに隣接する画素、例えば対象画素を囲む8画素の濃度をラインバッファ手段301から読み出す。次に、濃度変化量演算手段302は読み出した各画素の濃度に、それぞれの重みに相当するフィルタ係数、例えば図3に示すように横方向(図4(a))及び縦方向(図4(b))に3×3の差分フィルタのフィルタ係数を乗じて縦方向と横方向の濃度変化量を計算する。更に、上記濃度変化量演算手段302はこのように得られた両方向の濃度変化量を加えた値を対象画素の濃度変化量diとして算出する。上記濃度変化量演算手段302は各画素に対応する濃度変化量diを上記候補点を検出する判定手段306に入力する。
【0032】
上記原稿領域検出手段203は取得した画像データを上記ラインバッファ手段301に入力すると共に、連続点計数手段303にも入力している。この連続点計数手段303は入力された画像データを構成する各画素の濃度を所定のスライスレベルに基づいて二値化し、当該画素が黒画素であるか白画素であるかを判定し、更に所定の画素から黒画素が何画素連続したかを数えるようになっている。
【0033】
本実施の形態では、上記連続点計数手段303は入力された画像データから対象画素を選択し、当該対象画素から逆走査方向に連続する16画素が全て黒画素であると判定すると、当該対象画素の左に黒画像が連続していることを示す左連続黒点検知信号BLK_Lをハイレベルにして上記判定手段306に出力する。また、上記連続点計数手段303は対象画素から左方向に連続する16画素が全て黒画素でないと判定すると、対象画素の上記左連続黒点検知信号BLK_Lをローレベルにして上記判定手段306に入力する。
【0034】
同様に、走査方向に対しても黒画素が16画素以上連続していれば右連続黒点検知信号BLK_Rをハイレベルにして、16画素以上連続しない場合は、上記右連続黒点検知信号BLK_Rをローレベルにして、上記判定手段306に出力する。
【0035】
上記では、上記連続点計数手段303は黒画素が16画素以上連続しているか否かで、上記逆左連続黒点検知信号BLK_L及び上記右連続黒点検知信号BLK_Rをハイレベルあるいはローレベルで出力するかを決定しているが、ハイレベルとローレベルの判断基準となる画素数は16画素でなくてもよく任意の値でよい。
【0036】
上記判定手段306は上記連続点計数手段303が出力した上記左連続黒点検知信号BLK_L、右連続黒点検知信号BLK_Rと、上記濃度変化量演算手段302が出力した上記濃度変化量diと、CPU304に設定されている閾値TH1とに基づいて、原稿端点と推定される候補点を検出する。又、本実施の形態では、判定手段306は上記CPU304に設定されている上記閾値TH1より低い値の第二の閾値TH2(以下、単に閾値TH2という)に基づいて原稿端点と仮推定される仮候補点の検出も行う。
【0037】
ここで、閾値TH1の値は、通常のスカイショット(原稿と投影領域103とが重ならない領域)の際に原稿端で生ずると想定される濃度変化量の値である。また、第二の閾値TH2は、原稿端と投影領域103とが重なる状態で、スカイショットを行った場合に、図6に示す投影領域103と原稿領域104との境界600で生ずると想定される濃度変化量の値である。
【0038】
また、以下では上記判定手段306が原稿領域の左端(主走査方向の上手側)として検出する候補点を第一の候補点605と称し、原稿領域の左側の仮候補点として検出する仮候補点を第一の仮候補点とする。同様に原稿領域の右端(主走査方向の下手側)として検出する候補点を第二の候補点と、右端と仮推定される候補点を第二の仮候補点とする。
【0039】
上記判定手段306は、所定の画像データを構成する各画素の上記濃度変化量di、上記左連続黒点検知信号BLK_L、上記右連続黒点検知信号BLK_Rが入力されると、上記候補点又は仮候補点を検出する処理に移る。
【0040】
尚、ここでは上記判定手段306は以下に示すようにして各読み取りラインに属する画素を左から順番に調べて、上記候補点又は仮候補点を検出する。図5のフローチャートに示すように、まず所定の読み取りラインαに属する所定の対象画素に対応する上記左連続黒点検知信号BLK_Lと上記右連続黒点検知信号BLK_Rとが共にローレベルか否かを判定する(S1)。ここで、判定手段306は上記左連続黒点検知信号BLK_Lと上記右連続黒点検知信号BLK_Rとが共にローレベルであると判定した場合、対象画素における濃度変化は原稿に記載された文字や模様に基づく変化であると判断し、対象画素の上記濃度変化量diを0とする(S2)。
【0041】
次に、上記判定手段306は対象画素が上記候補点か否か判定するために、対象画素の上記濃度変化量diが閾値TH1以上か否か判定し、閾値TH1以下であれば、対象画素を上記候補点の検出対象から除外する(S3,N)。
【0042】
対象画素の上記濃度変化量diが閾値TH1以上と判定すると、判別手段306は上記左連続黒点検知信号BLK_Lがハイレベルか否かを判定する(S3〜S4)。ここで上記左連続黒点検知信号BLK_Lがハイレベルであると共に対象画素が属する読み取りラインαにおいて上記第一の候補点605が未検出である場合、判定手段306は該対象画素を上記第一の候補点605として検出する(S5〜S6)。
【0043】
又、対象画素が属する読み取りラインαにおいて、既に、上記第一の候補点605が検出されている場合、判定手段306は上記右連続黒点検知信号BLK_Rがハイレベルか否か判定し、ハイレベルである場合、当該対象画素を上記第二の候補点として検出する(S5〜S7〜S8)。
【0044】
又、対象画素の上記濃度変化量diが上記閾値TH1以上であり、且つ、上記左連続黒点検知信号BLK_Lがローレベルの場合、該対象画素を上記第二の候補点として検出する(S9)。尚、上記判定手段306は1つの読み取りラインαに複数の上記第二の候補点が検出した場合、最後に検出された上記第二の候補点のみを上記第二の候補点として検出する。
【0045】
上記判定手段306は上記候補点の検出の対象から除外した対象画素の上記濃度変化量diが上記閾値TH2以上であり、該対象画素が属する読み取りラインαにおいて、未だ上記第一の候補点605、又は上記第一の仮候補点が検出されていない場合、該対象画素を上記第一の仮候補点と判定し、処理の対象を次の画素に移す(S10〜S12〜S14)。
【0046】
また、既に、上記第一の候補点605、上記第一の仮候補点が検出されている場合、上記判定手段306は該対象画素を上記第二の仮候補点と判定し、処理の対象を次の画素に移す(S10〜S13〜S14)。
【0047】
上記判定手段306は1つの読み取りラインαに複数の上記第二の仮候補点が検出された場合は、最後に検出された第二の仮候補点のみを第二の仮候補点と判定する。
【0048】
上記第一の仮候補点、又は第二の仮候補点は1つの読み取りラインαの走査が終了するまで、仮候補点記憶手段307に一時的に記憶される。所定の読み取りライン上に上記第一の候補点605が検出されない場合、判定手段306は上記仮候補点記憶手段307に記憶されている上記第一の仮候補点を上記第一の候補点605として検出する。同じく、上記第二の仮候補点についても同様の処理を行う。
【0049】
又、上記判定手段306は対象画素の上記濃度変化量diが閾値TH2未満であれば、該対象画素は上記候補点及び上記仮候補点でないとして、次の画素の処理に移す(S10,N〜S14)。
【0050】
又、上記判定手段306は所定の読み取りラインαにおいて上記濃度変化量diが閾値TH2以上の画素を2画素以上検出できない場合、当該読み取りラインαに検出された上記候補点と上記仮候補点とは検出されなかったものとし、当該読み取りラインαを無効ラインと認定する。
【0051】
上記原稿領域検出手段203は、各読み取りラインαの候補点の検出の処理が終了すると、当該読み取りライン上に検出した候補点の位置情報をライン情報として原稿領域メモリ204に記憶させる。また、所定の読み取りラインαを無効ラインとして認定すると、当該読み取りラインαが無効ラインである旨を示す情報をライン情報として原稿領域メモリ204に記憶させる。
【0052】
ところで、本実施の形態では、図1に示すように原稿台ガラス102の上方に(例えば天井等に配設された)蛍光灯がある状態でスカイショットが行われている。そのために、上記投影領域103の端部となる画素は該蛍光灯の影響により濃度変化量が大きくなり、そのために上記原稿領域検出手段203はこれらの画素を上記候補点として検出することがある。
【0053】
そこで、上記原稿領域メモリ204に記憶された上記候補点は原稿領域補正手段205に読み出され、当該候補点は原稿領域補正手段205にて原稿端点であるか否か認定される。
【0054】
尚、ここでは上記原稿領域検出手段203は図6に示す実線又は点線の交点として示す位置に上記候補点を検出したこととし、以下において上記原稿領域補正手段205が原稿端点を認定する処理について説明する。尚、図6において、実線で示す部分は連続した読み取りラインαにおいて上記候補点が検出されている部分を示している。また、点線及び一点鎖線で示す部分は上記候補点が検出されている読み取りラインαと検出されていない読み取りラインαが入り交じっている部分を示している。更に一点鎖線で示している部分は、点線で示している部分よりも、上記候補点の検出が多い部分である。
【0055】
上記原稿領域補正手段205は、上記候補点を原稿端点であるか否かを認定するために、例えば図6における原稿の上端部に対応する読み取りラインαから下端方向(矢印602の方向)に向かって各読み取りラインαのライン情報を原稿領域メモリ204から読み出す。
【0056】
上記原稿領域補正手段205は取得したライン情報から上記無効ラインの情報が検出されると、当該読み取りラインαを上記無効ラインであると認識して、次の読み取りラインαのライン情報を取得する(S21,Y)。また、上記原稿領域補正手段205はライン情報から上記候補点を検出すると、当該候補点が原稿端点であるか否かを判定する処理に移る(S21,N)。
【0057】
尚、上記原稿領域補正手段205は、上記候補点が原稿端点であるか否かの判定を原稿の左側と右側と独立して行うが、ここでは原稿の左側の原稿端点である左原稿端点を検出する場合について述べる。
【0058】
上記原稿領域補正手段205は、図6の上端からの読み取りラインα0から順番にライン情報を取得し、無効ラインでない最初の読み取りラインαj(j:読み取りラインの順番を示す正の整数)を検出すると、当該ライン情報から上記第一の候補点605jの位置情報を抽出すると共に記憶する 更に、上記原稿領域補正手段205は当該読み取りラインαjから連続した所定数nの読み取りラインα(j+n)までの各ライン情報から第一の候補点605の位置情報を検出すると共に記憶する。ここで上記原稿領域補正手段205は第一の候補点605jが属する読み取りラインαjから連続した所定数nの読み取りラインαj〜α(j+n)上に検出された第一の候補点605の数をカウントする(S22)。
【0059】
ここでカウントした数が一定数以下である場合は、上記原稿領域補正手段205は上記第一の候補点605jが左原稿端点でなく、投影領域103の端部を示した候補点と判断し、次の読み取りラインα(j+1)の原稿端点の認定をする処理に移る(S23)。
【0060】
このように、上記原稿領域補正手段205が投影領域103の端部となる候補点と判断するのは、蛍光灯は所定の周期で点滅しているためである。即ち、蛍光灯が点灯し、上記投影領域103に光が照射されているときには上記画像入力手段201は上記投影領域103を白画像として認識する。従って、上記原稿領域検出手段203は上記投影領域103の端部に当たる画素の上記濃度変化量diが上記閾値TH1より大きいと判断する場合がある。そのため、上記原稿領域検出手段203は上記投影領域103の端部となる画素を上記候補点として検出することがある。
【0061】
一方、蛍光灯が点灯していないときは、画像入力手段201は上記投影領域103に当たる画素を黒画素として読み取る。そのため、上記原稿領域検出手段203は上記投影領域103の端部となる画素を上記候補点として検出することはない。
【0062】
よって、上記原稿領域検出手段203は上記投影領域103の端部に当たる画素のうち、蛍光灯が点灯しているときに読み取った上記投影領域103の端部に当たる画素のみを上記候補点として検出する。そのため、上記原稿領域検出手段203は上記投影領域103の端部に当たる画素を連続した読み取りラインαにおいて候補点として検出することがない。
【0063】
このように判断することで、上記原稿領域補正手段205は上記投影領域103の端部を示す第一の候補点605を左原稿端点と認定することを防止している。
【0064】
一方、原稿領域104と原稿領域外との境界にとなる画素の濃度変化は、蛍光灯の点灯・消灯に関わらず原稿の有無によって生じる。
【0065】
そのため、例えば上記原稿領域検出手段203は図6に示す第一の候補点605kが属する読み取りラインαk(k:読み取りラインの順番を示す正の整数)から連続した所定数の読み取りラインα(k+n)において上記候補点を検出することになる。
【0066】
従って、上記原稿領域補正手段205はこの第一の候補点605kを左原稿端点と認定する。
【0067】
また、上記原稿領域補正手段205は第一の候補点605kを左原稿端点として認定すると、次の読み取りラインα(k+1)の左原稿端点605(k+1)の認定を行う処理に移る。
【0068】
このようにして連続した所定数の読み取りラインαにおいて左原稿端点を認定できると、上記原稿領域補正手段205は左原稿端点の認定要件に、左原稿端点の認定の対象となる第一の候補点605が下記の方法により求められる許容範囲に検出されているという要件を加えるようにする。
【0069】
このような要件を加えるのは、図6に示すように所定の読み取りラインαに原稿領域104の端部が存在するにも関わらず、上記原稿領域検出手段203は蛍光灯からの光の影響により、投影領域103の端部となる画素を候補点として検出することがあるためである。そのため、所定の候補点が属する読み取りラインαから、所定数連続する読み取りラインαにおいて候補点が検出できたとしても、当該候補点が投影領域103の端部を示す候補点であることもある。
【0070】
上記許容範囲を求めるための方法は、3種類の方法があり、ユーザが原稿の形状等を考慮して、スカイショットを行う前に、上記3種類の方法の中から所定の方法、又はこれらの方法を組み合わせた方法を使用する旨を画像読取装置100に指示するようにする。また、当該3種類の方法のうち、所定の方法のみを画像読取装置100が使用するように、当該方法のみを設定しておいてもよい。
【0071】
第一の方法は、図8に示すように上記原稿領域補正手段205は読み取りライン方向をX軸とし、該X軸対し垂直である方向をY軸とし、左原稿端点の認定の対象となる候補点(X1,Y1)が属する読み取りラインα1の16読み取りライン前の読み取りラインα3上に検出された上記第一の候補点605(X3,Y3)と、該対象読み取りラインの1つ前の読み取りラインα2上に検出された上記第一の候補点605(X2,Y2)とを通る直線801の傾き
Aを算出する。
【0072】
尚、上記16読み取りラインα3前及び1つ前の読み取りラインα2が上記無効ラインである場合、上記原稿領域補正手段205は例えば隣の読み取りラインに検出された上記第一の候補点605を通る直線の傾きAを算出する。また、最初に上記第一の候補点605の検出があった読み取りラインαから、16ライン以内である場合、上記原稿領域補正手段205は最初に検出された上記第一の候補点605の座標と上記(X2,Y2)を通る直線の傾きAを算出する。
【0073】
上記原稿領域補正手段105は傾きAを算出すると、傾きAの直線801を挟む所定の範囲(例えば(X3,Y3)を通り、傾きAに2と1/2と乗じた傾きを保つ直線802aと直線802bとに挟まれる範囲)を許容範囲803と決定する。
【0074】
しかし傾きAが無限大に近くなると(縦方向に近くなると)許容範囲が極めて小さくなることが考えられるので、第二の方法として図9に示すように値Bが所定許容範囲901内に存在するとき対象第一の候補点605が原稿端点として認められる。ここでBは所定の読み取りラインα4上に検出された第一の候補点605(X4,Y4)と第一の候補点605(X1,Y1)のX座標の差の絶対値|X4−X1|のであり、また図9では第一の候補点605(X4,Y4)は対象読み取りラインα1の1つ手前の読み取りラインα4上の第一の候補点605を採っているが、複数手前の読み取りラインα上の第一の候補点605をとってもよい。
【0075】
また、第一の方法では、2つの第一の候補点605を通る直線801の傾きに基づいて許容範囲を決定し、当該直線から所定の距離内にある第一の候補点605を原稿端点として認定している。
【0076】
そのため、図10に示すように(X1、Y1)と(X11,Y11)との間に原稿の角1003があると、原稿端点の認定の対象となる第一の候補点605(例えば図10における(X1,Y1))が原稿端点となる画素であるとしても、許容範囲803より外側に位置することになる。
【0077】
そこで第三の方法は、例えば16読み取りライン離れた読み取りライン上に検出された2つの候補点を通る許容範囲設定直線3本求め、当該3本の許容範囲設定直線の傾きに基づいて許容範囲1001を決定する。
【0078】
第一の許容範囲設定直線aは、左原稿端点の認定の対象となる第一の候補点605(X1,Y1)と第一の候補点605が属する読み取りラインα1から16読み取りライン離れた読み取りラインα11上に検出された候補点(X11,Y11)とを通る直線である。また、第二の許容範囲設定直線bは、左原稿端点の認定の対象となる第一の候補点605(X1,Y1)の一つ前の読み取りラインα6に検出された第一の候補点605(X6,Y6)と、第一の候補点605(X6,Y6)が属する読み取りラインα6から16読み取りライン離れた読み取りラインα16に検出された第一の候補点605(X16、Y16)とを通る直線である。第三の許容範囲設定直線cは、左原稿端点の認定の対象となる第一の候補点605(X1,Y1)の2つ前の読み取りラインα8に検出された第一の候補点605(X8,Y8)と、第一の候補点605(X8,Y8)が属する読み取りラインα8から16読み取りライン離れた読み取りラインα18に検出された候補点(X18,Y18)とを通る直線である。
【0079】
上記原稿領域補正手段105は、上記の3本の許容範囲設定直線を作成すると、{(第一の許容範囲設定直線aの傾き)−(第二の許容範囲設定直線bの傾き)}と{(第二の許容範囲設定直線bの傾き)−(第三の許容範囲設定直線cの傾き)}との値が共に正であるか否かを判断する。
【0080】
ここで上記値が共に正である場合は、図10に示すように読み取りラインα1と読み取りラインα11の間に原稿の角1003が存在することになる。
【0081】
そこで、上記原稿領域補正手段205は原稿の角1003が存在すると判断すると、第一の候補点605(X1,Y1)が属する読み取りラインα1上においての許容範囲1001を、上記第一の方法により得られる許容範囲803より右側に大きく採るようにする。
【0082】
尚、ここで許容範囲803より右側に許容範囲を大きく採るのは、図10に示すように左辺1004を構成する点は、当該点より下側に行くにつれ右側に現れるためである(例えば、点(X8、Y8)、(X6、Y6)(X1、Y1)の相互の関係を参照)。
【0083】
上記原稿領域補正手段105は上記第一の候補点605(X1,Y1)が上記のような許容範囲内にある場合、上記候補点を原稿端点と認定し、認定した原稿端点の位置情報を上記原稿領域メモリ204に記憶させる(S24)。
【0084】
また上記候補点が上記許容範囲内に無い場合、第一の候補点605(X1,Y1)が属する読み取りラインα1を無効ラインと認定する(S23)。
【0085】
上記原稿領域補正手段205は所定の読み取りラインαに検出された上記第一の候補点605が原稿端点であるか否かの判定を終えると、次の読み取りラインαに検出された上記第一の候補点605が原稿端点であるか否かの判定に移る。上記原稿領域補正手段205は全ての読み取りラインαにおいて左原稿端点か否かの認定を終えると、当該認定の処理を終了する(S25)。
【0086】
上記原稿領域補正手段205は全ての読み取りラインαにおいて上記第一の候補点605が原稿端点であるか否かの判定が終了すると、上記原稿領域検出手段203と当該原稿領域補正手段205にて無効ラインと認定された読み取りライン上の原稿端点を補間するための処理に移行する。
【0087】
まず、図11のフローチャートに示すように上記原稿領域補正手段205は、上記原稿領域検出手段203にて候補点が最初に検出された読み取りラインαから、最後の候補点が検出された読み取りラインαの間に認定された無効ラインを認識する(S31)。
【0088】
上記原稿領域補正手段205は認識した無効ライン上に原稿端点を補間するために、無効ラインの次の読み取りラインαと、1つ前の読み取りラインαで認定した左原稿端点の位置情報を原稿領域メモリ204から取得する(S32)。尚、次の読み取りラインα又は1つ前の読み取りラインαが無効ラインである場合、上記原稿領域補正手段205は更に次の読み取りラインα又は2つ前の読み取りラインαに認定された左原稿端点の位置情報を原稿領域メモリ204から取得する。
【0089】
上記原稿領域補正手段205は、上記のように認定された2つの左原稿端点を通る直線と無効ラインとの交点に位置する画素を当該無効ラインにおける左原稿端点として、当該無効ラインにおける左原稿端点を補間する(S33)。
【0090】
上記原稿領域補正手段205は無効ラインと認定された全ての読み取りライン上に左原稿端点を補間すると、左原稿端点の補間の処理を終了する(S34)。
【0091】
上記原稿領域補正手段205は補間した左原稿端点の位置情報を上記原稿領域メモリ204に記憶させる。
【0092】
このように、上記原稿領域補正手段205が無効ラインと認定された全ての読み取りライン上に左原稿端点を補間することで、上記原稿領域検出手段203にて最初に上記候補点が検出された読み取りラインαから、最後に検出された読み取りラインαまでの読み取りライン上に左原稿端点を認定することができる。
【0093】
以上のようにして、上記原稿領域補正手段205は左原稿端点の認定の処理と同様に、上記第二の候補点に基づいて右原稿端の認定の処理を行い、認定した右原稿端点の位置情報を原稿領域メモリ204に記憶させる。
【0094】
このように、上記原稿領域補正手段205が上記原稿領域検出手段203が画素の濃度変化量に基づいて検出した各候補点の位置に基づいて、当該各候補点が原稿端点であるか否かを判断している。そのために、上記画像入力手段201が蛍光灯等の影響で、所定の画素の濃度を実際の濃度と異なる濃度として読み取ることで、上記原稿領域検出手段203が当該画素を候補点として検出しても、当該候補点は上記原稿領域補正手段205にて原稿端点とみなされることはない。
【0095】
原稿領域メモリ204に記憶された原稿端点の位置情報は、原稿領域を示す有効幅信号LENを生成する信号生成手段209に読み出される。この信号生成手段209は、図12(b)に示すように読み出した左右の原稿端点の位置情報に基づいて読み取りラインごとに上記有効幅信号LENを形成する。
【0096】
又、一方、上記シェーティング補正手段202でシェ−ティング補正処理された画像データは、上記入力画像処理手段206にて画像処理、例えば、エッジ強調処理や必要に応じてスムーズ処理、階調変換処理等が行われ、その後画像メモリ207に記憶される。
【0097】
上記のように所定の読み取りラインαに対応する上記有効幅信号LENが形成され、更に、上記画像メモリ207に当該読み取りラインαの画像データが記憶されると、画像形成手段208は対象となる読み取りラインαに対応する上記有効幅信号LENを信号生成手段209より取得する。また、この時に、上記画像形成手段208は対象となる読み取りライン上の画像データを上記画像メモリ207より読み出す。
【0098】
上記画像形成手段208は、図12(a)に示すように原稿領域外1201を含む画像データと上記有効幅信号LENとを同期させ、図12(c)に示すように上記画像メモリ207から出力された画像データと上記有効幅信号LENが重なる領域を原稿領域と認識する。次に、画像形成手段208は原稿領域外と認識した画像データを消去してプリント手段210、例えばプリンタに出力するようになっている。
【0099】
これによって、スカイショットにおける原稿領域外の画像データを印刷物から除去することが可能となる。尚、スカイショットにおける原稿領域外の画像をカットするには、上記以外に以下の方法を採ることもできる。
【0100】
例えば、図13(a)に示すように、上記原稿領域メモリ204から読み出した上記原稿端点に基づいて、原稿領域外を認識し、画像メモリ207から読み出した画像データのうち原稿領域外を白画像データに読み直してプリント手段210や記憶手段211等に出力する出力置換手段1301を画像読取装置100に備えるようにする。
【0101】
又、図13(b)に示すように、上記原稿領域メモリ204から読み出した上記原稿端点に基づいて、原稿領域外を認識し、上記画像メモリ207に記憶されている画像データの原稿領域外を白画像データに置換する画像データ置換手段1302を備える構成であってもよい。
【0102】
更に、図13(c)に示すように、上記原稿領域メモリ204から読み出した上記原稿端点の位置情報から原稿領域を認識し、画像メモリ207に記憶されている画像データから原稿領域と認識した領域に該当する画像データのみをプリント手段210や記憶手段211等に出力する原稿画像読出手段1303を備える構成であってもよい。
【0103】
尚、図13は、上記画像メモリ207に記憶された画像データと上記原稿領域メモリ204に記憶された原稿端点とを利用して原稿領域外の画像データをカットするために設けられた手段のみを示した図である。
【0104】
上記出力置換手段1301、上記原稿読出手段1303が画像データを出力する出力先はプリント手段210に限らず、画像読取装置100に設けられた記憶装置や、CD−ROM等の記憶媒体等であってもよい。
【0105】
また、画像読取装置100がLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている場合、上記出力置換手段1301及び上記原稿読出手段1303はネットワークのサーバや、当該ネットワークに接続された記憶装置に画像データを出力するようにしてもよい。
【0106】
尚、投影領域103は蛍光灯の像が投影されている原稿台102上の領域として説明しているが、画像読取装置100の外部に設置された交流放電ランプの像が投影されている原稿台102上の領域を投影領域103としてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1では、上記原稿領域補正手段205は図6の上側にある読み取りラインαのライン情報から順番に、ライン情報をライン情報から抽出した第一の候補点605に基づいて左原稿端点を認定する処理を行っている。
【0107】
しかし、上記原稿領域104の上端部にある上記第一の候補点604から図6に示す上記矢印602の方向に移動するに従い、上記原稿領域104の端部が上記投影領域103に近づいてくる。原稿領域104の端部が投影領域103に近づくに従い、1つの蛍光灯からの入射光の影響が大きくなり、そのために上記画像入力手段201が原稿領域104の端部の周辺画素を白画像として認識する場合がある。
【0108】
従って、上記原稿領域検出手段203が上記原稿領域104の端部となる画素を上記第一の候補点605として検出しない可能性が高くなる。一方、投影領域103の端部となる画素を上記第一の候補点605として検出する割合が増えることになる。
【0109】
そのため、候補点が上記のような許容範囲内に存在する確率が低くなり、原稿端点の認定は実施の形態1に記載した線形補間に頼らざるを得ない状況となる。しかし、線形補間を多用すると、原稿端の検出位置の精度が低下することになる。特に、原稿の角の上下に認定された2つの原稿端点に基づいて線形補間すると、原稿端の検出位置の精度は著しく低下する。
【0110】
そこで、上記原稿領域補正手段205は矢印602方向に沿って読み取りラインαのライン情報を読み取り、所定数連続した読み取りラインαにおいて上記左原稿端点が認定できなくなると、矢印602方向からの左原稿端点の認定を終了する。次に、上記原稿領域補正手段205は図6の矢印602と逆方向からライン情報を読み取り、ライン情報から検出した第一の候補点605から左原稿端点の認定を行う処理を開始する。
【0111】
しかし、上記と同様に、原稿領域104が投影領域103に近づくに従い、投影領域103の端部となる画素が上記第一の候補点605として検出されている割合が増えることになる。ここでも、上記原稿領域補正手段205は所定数連続した読み取りラインαにおいて上記左原稿端点が認定できなくなると左原稿端点の認定を終了する。
【0112】
上記原稿領域補正手段205は、両方向からの左原稿端点の認定の処理が終了すると、矢印602方向からの左原稿端点の認定と、矢印602と逆方向からの左原稿端点の認定とにおいて左原稿端点が認定できないと読み取りラインαを検出不能ラインとして認定する。
【0113】
続いて、上記原稿領域補正手段205は図14に示すように、矢印602方向からの左原稿端点の認定おいて最後に認定された当該左原稿端点605(h+n)と、当該左原稿端点が属する読み取りラインα(h+n)より所定数前の読み取りラインαh)(h:読み取りラインの順番を示す正の整数)に属する上記左原稿端点605hとを通る補正直線1101dを作成する。
【0114】
同様に上記原稿領域補正手段205は、矢印602と逆方向からの左原稿端点の認定おいて最後に認定された当該左原稿端点605i-nと、当該左原稿端点が属する読み取りラインαi-n(i:読み取りラインの順番を示す正の整数)より所定数前の読み取りラインαiに属する上記左原稿端点605iとを通る補正直線1101eを作成する。
【0115】
上記原稿領域補正手段205は補正直線1101d、1101eを作成すると、2つの補正直線1101d、1101eの交点1102を求め、原稿端点の補間処理を行っていく。
【0116】
上記原稿領域補正手段205は、図14に示すように交点1102より上側にある検出不能ラインにおいては、補正直線1101dと検出不能ラインとの交点とを原稿端点と認定する。一方、交点1102より下側にある検出不能ラインにおいては、補正直線1101dと検出不能ラインとの交点とを原稿端点と認定する。
【0117】
このように、2本の補正直線1101d、1101eに基づいて上記左原稿端点を補間することで、原稿の角付近における原稿端点の検出位置精度を高くすることができる。
【0118】
尚、上記原稿領域補正手段205は、検出不能ラインの有無に関わらず二方向から原稿端点の検出を行うようにしてもよい。
【0119】
(実施の形態3)
実施の形態1と同様に、本実施の形態においても、原稿の左端を認定する場合について説明する。
【0120】
実施の形態1と同様に上記原稿領域検出手段203が上記候補点と無効ラインを検出すると、図15に示すように、上記読み取りラインαのライン情報が間引き手段1501に読み出される。当該間引き手段1501はここで読み込んだ、例えば図16に示すように連続した8本の読み取りラインαを1つの区分1601とし、該区分1601の最初と最後の読み取りラインαp、αq(p,q:読み取りラインの順番を示す正の整数)のライン情報を読み出す。
【0121】
上記間引き手段1501は最初と最後の読み取りラインαp、αpのライン情報から、第一の候補点605p、605qの位置情報を抽出し、2つの候補点の中点を代表値1602として算出する。
【0122】
ここで読み込んだ8本の読み取りラインαの最初又は最後の読み取りラインαp又は読み取りラインαqが無効ラインの場合、上記間引き手段1501は最初又は最後の読み取りラインαp、αqの隣の読み取りラインαp+1、αq-1上に検出された第一の候補点605p+1、605q-1の位置に基づいて、上記代表値1602を算出する。
【0123】
また、上記所定の区分1601において、上記第一の候補点605が1つしかない場合は、上記間引き手段1501は当該第一の候補点605を上記代表値1602と認定する。更に、所定の区分1601に属する8本の読み取りラインα全てが、上記無効ラインの場合は、上記間引き手段1501は当該所定の区分1601を無効値と認定する。
【0124】
また、間引き手段1501は以下のようにして代表値1602を算出してもよい。即ち、間引き手段1501は、まず図17(a)に示す第一の候補点605pと第一の候補点605qとを通る直線fを作成する。次に間引き手段1501は読み取りラインαpとαqとから等距離にある直線(以下、中央線gと称す)と直線fとの交点を求め、この交点を上記代表値1602rと算出する。このような方法で代表値1602rを求めることで、例えば図17(b)に示すように区分1601rにおいて読み取りラインαq-1、αq上のみにしか第一の候補点605が検出されなかった場合であっても、区分1602rの副走査方向の中心位置が代表値1602rとして算出されることになる。尚、本実施の形態において、上記間引き手段1501は、読み取りラインαを図16に示すように8本の読み取りラインαを1つの区分1601と区分けしているが、必要に応じて一区分を構成する読み取りラインαの本数は変更できるものとする。
【0125】
上記間引き手段1501で認定された上記代表値1602と、無効値と認定された区分1601との位置情報は、上記原稿領域メモリ204に記憶される。従って、該原稿領域メモリ204は、8本の読み取りラインαに対して1つの位置情報(代表値1602又は無効値とされた区分1601の位置情報)のみを記憶するだけでよい。従って、実施の形態1のように、読み取りラインα毎に上記ライン情報(上記第一の候補点605と上記無効ラインとの位置情報)を記憶する場合に比べ、記憶容量が1/8で済むことになる。
【0126】
上記原稿領域メモリ204に記憶された上記代表値1602と無効値の位置情報は、上記原稿領域補正手段205に読み出される。ここでは、上記原稿領域補正手段205は上記代表値1602を実施の形態1の第一の候補点605と、また、上記無効値とされた区分1601を実施の形態1の上記無効ラインと同様に取り扱い、上記代表値1602が上記左原稿端点として認定する処理を行う。
【0127】
尚、ここでは、上記原稿領域メモリ204には、1つの区分1601に対して1つの上記左原稿端点のみが記憶されている。即ち、上記原稿領域検出手段203によって最初に上記第一の候補点605が検出された読み取りラインαから最後の読み取りラインαまでの読み取りラインαのうち、左原稿端点が一部の読み取りラインαにのみ認定されてる。即ち、大部分の読み取りラインαにおいて原稿領域の左端が定まっていない状態となっている。
【0128】
そこで、上記原稿領域補正手段205は区分1601ごとに左原稿端点を認定すると、各読み取りラインα上に左原稿端点を認定する処理に移る。
【0129】
即ち、上記原稿領域補正手段205は、所定の区分1601rの左原稿端点1602rと、当該区分1601の上下の区分1601r-1、1601r+1の左原稿端点1602r-1、1602r+1の位置を認識する。次に、上記原稿領域補正手段205は所定の区分1601rの左原稿端点と上隣の区分1601r-1の左原稿端点1602r-1を通る補正直線1603を作成し、当該補正直線1603と所定の区分1601の上から4本の読み取りラインαp〜αp+3との4つの交点P〜P+3を左原稿端点と認定する。
【0130】
同様に、所定の区分1601bの左原稿端点1602bと下隣の区分1601cの左原稿端点1602cとを通る補正直線1604を作成し、当該補正直線1604と所定の区分1601bの下から4本の読み取りラインαp1〜αp4との4つの交点Q-3〜Qを左原稿端点と認定する。
【0131】
上記原稿領域検出手段205は、各読み取りラインαの左原稿端点の認定が終了すると、認定した左原稿端点の位置情報を上記原稿補正メモリ204に入力する。
【0132】
【発明の効果】
本発明においては、原稿領域検出手段と原稿領域補正手段とはイメージセンサより出力される画像データに基づいて原稿端点を認定している。よって、原稿端点を決定するためにプリスキャンを行う必要がない。
【0133】
また、原稿端点の検出は、画像濃度と候補点の位置と基づいて行っている。そのために、原稿領域検出手段が蛍光灯が照射されている領域を白画像として読み取っても。原稿領域補正手段は当該領域の端部を原稿端点として認定することはない。
【0134】
また、所定数の読み取りラインαを1つの区分とし、該区分に1つの候補点を認定し、当該候補点に基づいて、区分毎の原稿端点を認定することで、原稿領域補正手段の負担が小さくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置の概略図である
【図2】実施の形態1に係る画像読取装置のブロック図である
【図3】原稿領域検出手段の構成を示すブロック図である
【図4】濃度変化量の演算を行うフィルタ係数の図である
【図5】候補点、仮候補点の検出方法を示すフローチャートである
【図6】原稿領域検出手段が検出した候補点を示す図
【図7】原稿端点を認定する方法を示したフローチャート図
【図8】第一の方法で設定される許容範囲を示した図
【図9】第二の方法で設定される許容範囲を示した図
【図10】第三の方法で設定される許容範囲を示した図
【図11】線形補間により原稿端点を設定する方法を示すフローチャート
【図12】画像形成手段におけるタイミングチャート図
【図13】出力置換手段、画像データ置換手段、原稿画像読出手段を備えた本発明の概略図
【図14】原稿端点の補間方法を示した図
【図15】本発明の実施の形態3に係る画像読取装置の概略図
【図16】所定の1つの区分に代表値を設定した図
【図17】所定の1つの区分に代表値を設定した図
【図18】スカイショトによって読み取られた原稿画像を示す図
【図19】従来技術での原稿画像領域を定義する図
【符号の説明】
100 情報端末
203 原稿領域検出手段
205 原稿領域補正手段
209 信号生成手段
211 開閉検知手段
302 濃度変化量演算手段
303 連続点計数手段
306 判定手段
1301 出力置換手段
1302 画像データ置換手段
1303 原稿画像読出手段
1501 間引き手段

Claims (23)

  1. 原稿を読取る画像読取装置であって、
    原稿を、所定の方向及び向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成された画像としてその画像データを出力するイメージセンサと、
    上記イメージセンサから画素毎に順次出力される上記画像データの入力において、近傍の画素との画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の端の位置に当たる原稿端点と推定される候補点として検出する原稿領域検出手段と、
    上記原稿領域検出手段で検出された複数の上記候補点のうちから、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて上記原稿端点を認定する原稿領域補正手段と
    を備え
    上記原稿領域検出手段
    当該対象画素から、走査ライン向きである読取り走査ライン方向下手への向き又は逆走査ライン向きである読取り走査ライン方向上手への向きのいずれか一きへ連続する所定数画素について、画像濃度所定のスライスレベルで二値化されそれらの値が一致したきに、当該対象画素を上記候補点として検出する判定手段を有しことを特徴とする画像読取装置。
  2. 上記判定手段は、
    走査ラインにおいて、それ走査ラインきへ走査して、
    検出した上記候補点から上記逆走査ラインきへ連続する所定数の画素について、二値化されそれらの上記値が所定の値で一致したときには、したこれらの上記候補点のうち最初に検出したものを第一の候補点と判定し、
    他方検出した上記候補点から上記走査ラインきへ連続する所定数の画素について、二値化されそれらの上記値が上記所定の値で一致したときには、したこれらの上記候補点のうち最後に検出したものを第二の候補点と判定する請求項に記載の画像読取装置。
  3. 上記判定手段は、
    上記濃度変化量が上記閾値未満でありかつ上記閾値より低い値の第二の閾値以上である画素を対象画素として、当該対象画素から走査ライン向、又は該逆走査ラインのいずれか一きへ連続する所定数の画素について、画像濃度の所定のスライスレベルで二値化されそれらの値が一致したときに、当該対象画素を仮候補点として検出する請求項に記載の画像読取装置。
  4. 上記判定手段は、各走査ラインにおいて、それを走査ライン向きへ走査して、
    検出した上記仮候補点から該逆走査ラインきへ連続する所定数の画素について、二値化されたそれら上記値が所定の値で一致したときには、したこれらの上記仮候補点のうち最初に検出したものを第一の仮候補点と判定し、
    他方検出した上記仮候補点から上記走査ラインきへ連続する所定数の画素について、二値化されたそれら上記値が上記所定の値で一致したときには、したこれらの上記仮候補点のうち最後に検出した仮候補点を第二の仮候補点と判定
    そして、上記第一の仮候補点が属する走査ラインにおいて、上記第一の候補点が検出されないときには、上記第一の仮候補点を第一の候補点と判定し、
    上記第二の仮候補点が属する走査ラインにおいて、上記第二の候補点が検出されないときには、上記第二の仮候補点を第二の候補点と判定請求項に記載の画像読取装置。
  5. 原稿を読取る画像読取装置であって、
    原稿を、所定の方向及び向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成 された画像としてその画像データを出力するイメージセンサと、
    上記イメージセンサから画素毎に順次出力される上記画像データの入力において、近傍の画素との画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の端の位置に当たる原稿端点と推定される候補点として検出する原稿領域検出手段と、
    上記原稿領域検出手段で検出された複数の上記候補点のうちから、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて上記原稿端点を認定する原稿領域補正手段と、
    を備え、
    上記原稿領域補正手段
    一の上記候補点を当該対象画素として、その読取り走査ラインから2つの所定読取り走査ライン離れた読取り走査ライン上において検出された各上記候補点を通る直線が、当該読取り走査ラインと交わる点を基準に当該読取り走査ライン上おける所定距離までの範囲を許容範囲とし当該対象画素が該許容範囲に存在するときには、一の上記候補点である当該対象画素を上記原稿端点認定することを特徴とする画像読取装置。
  6. 原稿を取る画像読取装置であって、
    原稿を、所定の方向及び向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成された画像としてその画像データを出力するイメージセンサと、
    上記イメージセンサから画素毎に順次出力される上記画像データの入力において、近傍の画素との画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の端の位置に当たる原稿端点と推定される候補点として検出する原稿領域検出手段と、
    上記原稿領域検出手段で検出された複数の上記候補点のうちから、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて上記原稿端点を認定する原稿領域補正手段と、
    を備え、
    上記原稿領域補正手段一の上記候補点を当該対象画素として、
    その読取り走査ラインから所定数読取り走査ライン離れた読取り走査ライン上において検出された上記候補点の読取り走査ライン方向の位置を基準に当該読取り走査ラインおける所定距離までの範囲を許容範囲とし、当該対象画素が該許容範囲内に存在するときには一の上記候補点である当該対象画素を上記原稿端点認定することを特徴とする画像読取装置。
  7. 原稿を読取る画像読取装置であって、
    原稿を、所定の方向及び向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成された画像としてその画像データを出力するイメージセンサと、
    上記イメージセンサから画素毎に順次出力される上記画像データの入力において、近傍の画素との画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の端の位置に当たる原稿端点と推定される候補点として検出する原稿領域検出手段と、
    上記原稿領域検出手段で検出された複数の上記候補点のうちから、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて上記原稿端点を認定する原稿領域補正手段と、
    を備え、
    上記原稿領域補正手段一の上記候補点を当該対象画素として、
    相互に所定読取り走査ライン離れた2つの読取り走査ライン上においてそれぞれ検出された上記候補点を通る直線であり、上記原稿端点と認定される上記候補点が存在する範囲である許容範囲を定める直線のうち、当該対象画素を通る第一の直線、該対象画素が属する読取り走査ラインから1又は複数ライン離れた第二の読取り走査ライン上に検出された上記候補点を通る第二の直線、及び上記第二の読取り走査ラインから又は複数ライン離れた第三の読取り走査ライン上に検出された上記候補点を通る第三の直線の直線の傾きを算出し、
    そして、第二の直線と第一の直線傾きの差分値及び第三の直線と第二の直線傾きの差分値に基づいて許容範囲を決定し
    当該対象画素が該許容範囲内に存在するときには一の上記候補点である当該対象画素を上記原稿端点と認定することを特徴とする画像読取装置。
  8. 上記原稿領域補正手段
    上記原稿端点が定されていない読取り走査ラインにおいて、他の読取り走査ラインにて認定された原稿端点に基づいて、当該読取り走査ラインに属する所定の画素を原稿端点と認定する請求項1、又は請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 上記原稿領域補正手段は、
    上記原稿端点が推定されていない当該読取り走査ラインにおいて、1又は複数の他の読取り走査ライン上に認定された原稿端点を通る直線わる点に位置する画素を原稿端点とみなして認定する請求項に記載の画像読取装置。
  10. 上記原稿領域補正手段
    上記イメージセンサから出力され画像データを走査ライン方向における1又は2のきに走査して上記候補点の位置情報を取得し、各向の走査において取得した位置情報に基づいて原稿端点を認定する請求項1、又は請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  11. 上記原稿領域補正手段
    上記イメージセンサから出力され画像データを各走査ラインについて走査ライン方向と直交した方向における一のきに順次走査して上記候補点の位置情報を取得し、そのの走査において取得した位置情報に基づいて原稿端点を認定し、そして、上記候補点が検出された対象読取り走査ラインから所定の方向に連続した所定数の読取り走査ラインにおいて他の上記候補点が検出されないときにはそのきに、上記イメージセンサから出力され画像データを順次走査する請求項1に記載の画像読取装置。
  12. 上記原稿領域補正手段
    対象読取り走査ラインと、所定の上記の走査により認定した1若しくは複数の上記原稿端点を通る直線又は他の上記の走査により認定した1若しくは複数の上記原稿端点を通る直線との交点を上記原稿端点と認定する請求項1に記載の画像読取装置。
  13. 当該装置は、さらに、読取り走査ラインに検出された1又は複数の上記候補点の位置情報に基づいて、それらの代表値を定める間引き手段を備え
    上記原稿領域補正手段は、上記代表値に基づいて原稿端点を認定するとを特徴とした請求項1、又は請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  14. 上記間引き手段いずれか2つの上記候補点の中点をそれらの代表値とすことを特徴とした請求項1に記載の画像読取装置。
  15. 当該装置は、さらに、
    画像として読取られた原稿の撮像された画像における領域である原稿領域を示す有効幅信号を、上記原稿端点に基づいて生成する信号生成手段と、
    上記イメージセンサから出力され画像データと、上記有効幅信号に基づいて原稿領域内の画像を成する画像形成手段とを備えことを特徴とする請求項1、又は請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  16. 上記イメージセンサから出力され画像データのうち上記原稿領域外に当たるもの 記原稿端点に基づいて検出し、該原稿領域外の画像を白画像に置換して当該装置の読取りデータとする出力置換手段を備えた請求項1、又は請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  17. 上記イメージセンサから出力され画像データを記憶する画像メモリに記憶されている画像データのうち上記原稿領域外に当たるもの上記原稿端点に基づいて検出し、該原稿領域外の画像を白画像に置換する画像データ置換手段を備える請求項1、又は請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  18. 上記画像メモリに記憶されている画像データのうち上記原稿領域内に当たるもの上記原稿端点に基づいて検出し、該検出した原稿領域のみの画像データを当該装置の読取りデータとする原稿画像読出手段を備える請求項1、又は請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  19. 当該装置は、さらに、
    上記イメージセンサに面した開閉ができ、当該装置外部から上記イメージセンサへ入射する光を遮断できる原稿カバーと、その原稿カバーの開閉を検する開閉検知手段を備え
    上記開閉検知手段にて上記原稿カバーの開閉を検知して、上記原稿カバーが開いている場合に、上記原稿領域検出手段を動させるを特徴とする請求項1、又は請求項5から7のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  20. 原稿を、所定の向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成された画像としてその画像データを出力する撮像手段から出力された画像データを入力してその処理を行う情報処理装置であって、
    画素毎に順次行う上記画像データの入力において、近傍の画素との画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の端の位置に当たる原稿端と推定される候補点として検出する原稿領域検出手段と、
    上記原稿領域検出手段で検出された複数の上記候補点のうちから、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて上記原稿端点を認定する原稿領域補正手段と
    を備え
    上記原稿領域検出手段は、
    当該対象画素から、走査ライン向きである読取り走査ライン方向下手への向き又は逆走査ライン向きである読取り走査ライン方向上手への向きのいずれか一の向きへ連続する所定数の画素について、画像濃度の所定のスライスレベルで二値化されたそれらの値が一致したときに、当該対象画素を上記候補点として検出する判定機能を有したことを特徴とする情報処理装置。
  21. 原稿を、所定の向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成された画像としてその画像データを出力する撮像手段から出力された画像データを入力してその処理を行う情報処理装置であって、
    画素毎に順次行う上記画像データの入力において、近傍の画素との画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の端の位置に当たる原稿端と推定される候補点として検出する原稿領域検出手段と、
    上記原稿領域検出手段で検出された複数の上記候補点のうちから、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて上記原稿端点を認定する原稿領域補正手段と、
    を備え、
    上記原稿領域補正手段は、
    一の上記候補点を当該対象画素として、その読取り走査ラインから2つの所定読取り走査ライン離れた読取り走査ライン上において検出された各上記候補点を通る直線が、当該 読取り走査ラインと交わる点を基準に当該読取り走査ライン上における所定距離までの範囲を許容範囲として、当該対象画素が該許容範囲内に存在するときには、一の上記候補点である当該対象画素を上記原稿端点と認定することを特徴とする情報処理装置。
  22. 原稿を、所定の向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成された画像としてその画像データを出力する撮像手段から出力された画像データを入力してその処理を行う情報処理装置であって、
    画素毎に順次行う上記画像データの入力において、近傍の画素との画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の端の位置に当たる原稿端と推定される候補点として検出する原稿領域検出手段と、
    上記原稿領域検出手段で検出された複数の上記候補点のうちから、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて上記原稿端点を認定する原稿領域補正手段と、
    を備え、
    上記原稿領域補正手段は、一の上記候補点を当該対象画素として、
    その読取り走査ラインから所定読取り走査ライン離れた読取り走査ライン上において検出された上記候補点の読取り走査ライン方向の位置を基準に当該読取り走査ライン上における所定距離までの範囲を許容範囲として、当該対象画素が該許容範囲内に存在するときには、一の上記候補点である当該対象画素を上記原稿端点と認定することを特徴とする情報処理装置。
  23. 原稿を撮像し、所定の向きへ走査してそれぞれが画像濃度を有した複数の画素で構成された画像としてその画像データを出力する撮像手段から出力された画像データを入力してその処理を行う情報処理装置であって、
    画素毎に順次行う上記画像データの入力において、近傍の画素との画像濃度の差である濃度変化量が所定の閾値より高い画素を、画像として読取られた原稿の端の位置に当たる原稿端と推定される候補点として検出する原稿領域検出手段と、
    上記原稿領域検出手段で検出された複数の上記候補点のうちから、それらの位置を示す情報である位置情報に基づいて上記原稿端点を認定する原稿領域補正手段と、
    を備え、
    上記原稿領域補正手段は、一の上記候補点を当該対象画素として、
    相互に所定読取り走査ライン離れた2つの読取り走査ライン上においてそれぞれ検出された上記候補点を通る直線であり、上記原稿端点と認定される上記候補点が存在する範囲である許容範囲を定める直線のうち、当該対象画素を通る第一の直線、該対象画素が属する読取り走査ラインから1又は複数ライン離れた第二の読取り走査ライン上に検出された上記候補点を通る第二の直線、及び上記第二の読取り走査ラインから1又は複数ライン離れた第三の読取り走査ライン上に検出された上記候補点を通る第三の直線の各直線の傾きを算出し、
    そして、第二の直線と第一の直線との各傾きの差分値及び第三の直線と第二の直線との各傾きの差分値に基づいて該許容範囲を決定して、
    当該対象画素が該許容範囲内に存在するときには、一の上記候補点である当該対象画素を上記原稿端点と認定することを特徴とする情報処理装置。
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