JP3927461B2 - 偏向ヨーク及び当該偏向ヨークを用いた陰極線管装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、偏向ヨークおよび当該偏向ヨークを用いた陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境破壊の問題から省エネルギー対策が種々の分野で講じられている。陰極線管装置の分野もその例外ではなく、種々の工夫によって消費電力の低減が図られている。
その一つに、偏向ヨークの形状変更による省電力化がある。
【0003】
図11(a)(b)(c)(d)は、そのような手法によるカラー陰極線管装置100の一例を示す図である。なお、当該カラー陰極線管装置100は、アスペクト比4:3、偏向角100°の19型カラー陰極線管装置である。
図11(a)は、カラー陰極線管装置100の概略構成を示す側面図である。カラー陰極線管装置100は、陰極線管102と偏向ヨーク104とを有する。
【0004】
陰極線管102は、前面が略矩形状をしたガラス製のパネル106とガラス製のファンネル108と円筒状をしたガラス製のネック110とがこの順に接合されたガラスバルブ112を有する。パネル106の内面には蛍光体スクリーン(不図示)が形成されており、ネック110内には、インライン型電子銃(不図示)が収納されている。インライン型電子銃は、B(青),G(緑),R(赤)に対応する3本の電子銃が、パネル106側から見て、左からこの順に水平方向(X軸方向)に配されてなるものである。
【0005】
偏向ヨーク104は、ネック110とファンネル108の境界を跨いだガラスバルブ112外周に装着されている。すなわち、偏向ヨーク104は、ガラスバルブ112において、陰極線管102の管軸(Z軸)に垂直な平面で切断した断面における外周形状が、ネック110側からパネル106方向に向けて、円形をした領域から略矩形をした領域に渡るガラスバルブ112の外周領域に設けられている。本明細書では、ガラスバルブにおいて偏向ヨークが装着される前記外周領域を、「ヨーク装着部」と言うこととする。
【0006】
上記カラー陰極線管装置100において、インライン型電子銃から陰極線管102の管軸(Z軸)方向に射出された電子ビームは、偏向ヨーク104内側に発生する偏向磁界の作用を受けて偏向され、パネル106内面の蛍光体スクリーンを走査することとなる。
図11(b)(c)(d)は、偏向ヨーク104の断面図であり、それぞれ、図11(a)におけるK−K線、L−L線、M−M線で切断した図である。なお、図11(b)(c)(d)の切断位置は、パネル前面からそれぞれ、管軸方向(Z軸方向)の距離が56.9[mm]、31.9[mm]、21.9[mm]の位置である。
【0007】
図11(b)(c)(d)からわかるように、偏向ヨーク104は、大まかに捉えた断面が、ガラスバルブ112のヨーク装着部外周の形状に合わせて、ネック110側からパネル106方向に向けて、円形から略矩形に変化している。
すなわち、偏向ヨーク104は、ガラスバルブ112における前記ヨーク装着部の外周形状に合わせて略矩形断面を有する漏斗状に形成されたプラスチック製のセパレータ114と、当該セパレータ114の内面に沿って配された水平偏向コイル116と、セパレータ114の外面に沿って配された垂直偏向コイル118と、垂直偏向コイル118の外側に配され、略矩形断面を有するフェライトコア120とを備えている。
【0008】
従来の一般的な偏向ヨーク(不図示)は、略円錐形状のセパレータと、当該セパレータの内面に沿って配された水平偏向コイルと、セパレータの外面に沿って配された垂直偏向コイルと、垂直偏向コイルの外側に配された略円錐形状のフェライトコアとで構成されている。当該、一般的な偏向ヨークでは、その形状に起因して、水平偏向コイルとガラスバルブ外周面との間に相当の隙間が生じている。
【0009】
そこで、偏向ヨーク104では、上記したような構成とし、水平偏向コイル116をガラスバルブ112外周面にできるだけ近づけることにより、水平偏向コイル116を電子ビームの通過領域により近づけて、偏向効率を改善し、消費電力の低減化を図ることとしたのである。なお、偏向ヨーク104では、垂直偏向コイル118も電子ビームの通過領域により近づけることができ、これによっても、消費電力の低減を図ることができる。しかしながら、垂直偏向コイル118での消費電力に比して、水平偏向コイル116での消費電力の方が圧倒的に多いことから、上記偏向ヨーク104においては、水平偏向コイル116をガラスバルブ112に近づけたことに先ず意義があるといえる。
【0010】
このように、偏向ヨーク104では、セパレータ114等の形状を工夫することによって、偏向効率が改善され、もって省電力化を図ることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、当該偏向ヨーク104を用いて製作されるカラー陰極線管装置100においては、上記一般的な偏向ヨークを用いたものよりもコンバーゼンス特性等のばらつきが大きくなるといった問題が発生している。
本発明は、上記の課題に鑑み、消費電力の低減効果を有すると共に、可能な限りコンバーゼンス特性が悪化することのない偏向ヨークおよび当該偏向ヨークを用いた陰極線管装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る偏向ヨークは、陰極線管のガラスバルブを当該陰極線管の管軸に垂直な平面で切断した断面における外周形状が円形をした領域から略矩形をした領域に渡る前記ガラスバルブの外周領域に装着される偏向ヨークであって、前記ガラスバルブの前記外周領域の外周面に沿って配される水平偏向コイルと、サドル型の垂直偏向コイルと、前記外周領域の形状に合わせて漏斗状に形成され、前記水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠であって、前記水平偏向コイルをその内面側で保持する絶縁枠と、前記平面で切断した任意の断面における内周形状が円形をしてなる漏斗状をし、前記水平偏向コイルを包囲するように配されているフェライトコアと、前記絶縁枠の外周面に沿って設けられている前記垂直偏向コイルの一部を、前記絶縁枠の外周面との間で挟み込む挟み込み部材とを備え、前記絶縁枠と前記フェライトコアの間には追加のコアがないことを特徴とする。
【0013】
また、前記フェライトコアの内周面が、研削盤によって研削加工されていることを特徴とする。さらに、前記絶縁枠と前記フェライトコアとの隙間に設けられ、絶縁枠に対しフェライトコアをその内周側から弾性支持する弾性支持部材を有することを特徴とする。
【0016】
上記の目的を達成するため、本発明に係る陰極線管装置は、ガラスバルブを有する陰極線管と、前記ガラスバルブを当該陰極線管の管軸に垂直な平面で切断した断面における外周形状が円形をした領域から略矩形をした領域に渡る前記ガラスバルブの外周領域に装着されている偏向ヨークとを有し、当該偏向ヨークが、前記ガラスバルブの前記外周領域の外周面に沿って配される水平偏向コイルと、サドル型の垂直偏向コイルと、前記水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠と、前記平面で切断した任意の断面における内周形状が円形をしてなる漏斗状をし、前記水平偏向コイルを包囲するように配されているフェライトコアとを備え、前記絶縁枠と前記フェライトコアの間には追加のコアがないことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施の形態に係るカラー陰極線管装置10の概略構成を示す図である。
なお、当該カラー陰極線管装置10は、アスペクト比4:3、偏向角100°の19型カラー陰極線管装置である。
【0018】
このカラー陰極線管装置10は、前面の表示部12が略矩形状をしたガラス製のパネル14、このパネル14に連接されたガラス製ファンネル16、及びこのファンネル16に連接された円筒状のガラス製のネック18からなるガラスバルブ20を有する。ファンネル16は、文字通り漏斗形状をしており、当該漏斗形状における筒口に該当する部分は、接合されるネック18の形状に合わせて円筒形をしている。また、当該漏斗形状におけるフレア部分は、略角錐形をしている。
【0019】
上記ガラスバルブ20のヨーク装着部22には、偏向ヨーク24が装着されている。すなわち、偏向ヨーク24は、ネック18とファンネル16の境界を跨いだ、ガラスバルブ20外周に設けられている。
パネル14の内面には、青、緑、赤に発光するドット状またはストライプ状の3色蛍光体層からなる蛍光体スクリーン26が設けられ、この蛍光体スクリーン26に対向するようにして、内側に多数の電子ビーム通過孔が形成されたシャドウマスク28が配置されている。
【0020】
ネック18内には、3本の電子ビーム30を射出するインライン型の電子銃32が配設されている。なお、インライン型電子銃は、B(青),G(緑),R(赤)に対応する3本の電子銃が、パネル14側から見て、左からこの順に水平方向に配されてなるものである。電子ビーム30は、偏向ヨーク24の発生する水平・垂直偏向磁界により水平・垂直方向に偏向され、シャドウマスク28を介して蛍光体スクリーン26に水平・垂直走査される。これによって、表示部12にカラー画像が表示される。
【0021】
なお、上記した電子銃32等を内蔵したガラスバルブ20を陰極線管34と称する。したがって、カラー陰極線管装置10は、陰極線管34と偏向ヨーク24とで構成される。
図2は、上記偏向ヨーク24の構成部材であるセパレータ36とフェライトコア38を示す斜視図である。
【0022】
図3(a)は、偏向ヨーク24の側面図、図3(b)(c)(d)は、偏向ヨーク24の断面図であり、それぞれ、図3(a)におけるB−B線、C−C線、D−D線で切断した図である。なお、図3(b)〜(d)の切断位置は、図11(b)〜(d)で示した従来の偏向ヨーク104の場合と同様、パネル14前面からそれぞれ、管軸方向(Z軸方向)の距離が56.9[mm]、31.9[mm]、21.9[mm]の位置である。
【0023】
図2及び図3(b)〜(d)に示すように、セパレータ36の断面形状は、陰極線管34のネック18側からパネル14方向にかけて円形状から次第に略矩形状に変化している。すなわち、セパレータ36は、ガラスバルブ20のヨーク装着部22の外周形状に合わせた漏斗状をしている。一方、フェライトコア38の断面形状は任意の位置で円形であり、ネック18に近づくにつれてその径は小さくなっている。尚、図3(a)に示すように、セパレータ36の断面の内周形状が非円形状の部分Pを非円形領域といい、セパレータ36の断面の内周形状が円形状の部分Qを円形領域という。
【0024】
次に、偏向ヨーク24の構成について、図4も参照しながら詳細に説明する。図4は、図3(c)の拡大図である。
図4に示すように略矩形断面部を有するセパレータ36は、水平偏向コイル40と垂直偏向コイル42とを絶縁する絶縁枠であり、プラスチック材料(電気絶縁性樹脂)で形成されている。
【0025】
セパレータ36の内面には、いわゆるサドル型に巻回された一対の水平偏向コイル40がX軸(長軸)対称に組み込まれている。水平偏向コイル40は、セパレータ36の内面に沿って設けられている。その結果、偏向ヨーク24がガラスバルブ20に装着された状態において、水平偏向コイル40は、ガラスバルブ20のヨーク装着部22の外周面に沿って配されることとなる。
【0026】
セパレータ36の外面には、同じくサドル型に巻回された一対の垂直偏向コイル42がY軸(短軸)対称に組み込まれている。尚、水平偏向コイル40及び垂直偏向コイル42もセパレータ36の形状にあわせて巨視的にはその断面は略矩形状である。
また、セパレータ36、水平偏向コイル40及び垂直偏向コイル42を覆うように断面が円形の漏斗状をしたフェライトコア38が装着されている。
【0027】
本発明の実施形態に係る偏向ヨーク24は、上述のようにガラスバルブ20のヨーク装着部22の形状にあわせて、セパレータ36、水平偏向コイル40、及び垂直偏向コイル42の断面形状が非円形である非円形領域Pを有する(図3(a)参照)。この非円形領域Pにおいて、水平偏向コイル40及び垂直偏向コイル42(特に、水平偏向コイル40)を電子ビーム30の通過領域に近づけることができるので、電子ビーム30の偏向に要する電力(すなわち、偏向電力)を低減することができる。
【0028】
尚、本発明の実施形態に係る偏向ヨーク24は、非円形領域Pにおいて、フェライトコア38を電子ビーム30の通過領域から遠ざける構造になっているので、図11(a)〜(d)を用いて説明した従来の偏向ヨーク104よりも偏向電力が増大することが懸念された。しかしながら、詳細は省略するが、本願の発明者達が行ったコンピュータによるシミュレーションの解析結果によれば、偏向電力の低減効果に有効な要素はフェライトコアにあるのではなく水平偏向コイル及び垂直偏向コイル自体(特に、水平偏向コイル)にあることが分かっており、本発明の実施形態に係る偏向ヨーク24でも、従来の偏向ヨーク104と同等な偏向電力の低減効果が十分発揮される。
【0029】
このことを、実際に試験を実施して確認した結果を、図5に示す。
当該試験は、実施の形態に係る偏向ヨーク24と前記従来技術に係る偏向ヨーク104の各々について、電子ビーム30を表示部のコーナーに偏向させ、各種の測定を行い、当該測定値から偏向電力を算出したものである。
図5において、LHは水平偏向コイルのインダクタンス、LVは垂直偏向コイルのインダクタンス、RHは水平偏向コイルの抵抗値、RVは垂直偏向コイルの抵抗値、IHは水平偏向コイルに流れる電流値、そしてIVは垂直偏向コイルに流れる電流値を示しており、いずれも実測値である。
【0030】
PHは水平偏向コイルにおける偏向電力であり、PVは垂直偏向コイルにおける偏向電力である。PHとPVは、上記実測値に基づき、次式によって算出された計算値である。
PH=LH×IH2
PV=RV×IV2
図5に示す試験結果から、PHに関しては、実施の形態に係る偏向ヨーク24は、従来技術に係る偏向ヨーク104と差がないことが分かる。また、PVに関しては、実施の形態に係る偏向ヨーク24は、従来技術に係る偏向ヨーク104よりも僅か、0.5[ΩA2]大きいだけであり、ほとんど差がないことが分かる。この結果は、偏向電力の低減効果に有効な要素はフェライトコアにあるのではなく水平偏向コイル及び垂直偏向コイル自体にあることが、試験によっても実証されたことを示している。
【0031】
また、実施の形態に係る偏向ヨーク(以下、「角コイル−丸コア型偏向ヨーク」と言う場合がある。)24は、従来技術に係る偏向ヨーク(以下、「角コイル−角コア型偏向ヨーク」と言う場合がある。)104よりも、コンバーゼンス特性が改善されていることが、本願発明者達による試験によって確認されている。
本願の発明者達は、EIAJ(Electronic Industries Association of Japan)規格に則り、コンバーゼンスの状態を示す指標である「Xh」と「Xhs」とを、上記角コイル−丸コア型偏向ヨーク24及び上記角コイル−角コア型偏向ヨーク104について測定した。また、[従来の技術]の欄で紹介した従来の一般的な偏向ヨーク、すなわち、略円錐形状のセパレータと、当該セパレータの内面に沿って配された水平偏向コイルと、セパレータの外面に沿って配された垂直偏向コイルと、垂直コイルの外側に配された略円錐形状のフェライトコアとで構成されている偏向ヨーク(以下、「丸コイル−丸コア型偏向ヨーク」という場合がある。)を、測定対象に加えた。
【0032】
上記3種の偏向ヨーク各々を10台ずつ作製し、その各々について「Xh」と「Xhs」とを測定し、各偏向ヨークの種類ごとに測定値の標準偏差σを算出した。そして、コンバーゼンス特性のばらつきを上記標準偏差σの3倍の値で評価することとし、その結果を図6に示した。
図6から、実施の形態に係る角コイル−丸コア型偏向ヨーク24のコンバーゼンス特性のばらつき(3σ)は、角コイル−角コア型偏向ヨーク104よりも改善されており、丸コイル−丸コア型偏向ヨークとほぼ同等になっていることが分かる。
【0033】
その原因は、作製されるフェライトコアの寸法精度、すなわち、目標の寸法に対する作製されるフェライトコアの寸法のばらつき度合いの違いに起因するものと推察される。フェライトコアは、磁性粉末を金型を用いて圧縮成形した後、当該圧縮成形物を焼結することによって作製するのであるが、当該焼結の際に圧縮成形物の体積が収縮し、寸法のばらつきが生じる。
【0034】
ばらつく寸法の内でも、コンバーゼンス特性に対しては、特にフェライトコアの内径寸法が関係しているものと思われる。フェライトコアの内側の形状に因って、偏向コイルの発生する磁束の分布状態が変化するからである。
実施の形態に係る偏向ヨーク24に用いている略円錐状のフェライトコアの内径の目標寸法に対する精度は±1%である。これに対し、従来技術に係る偏向ヨーク104に用いている略角錐状のフェライトコアにおける、目標寸法に対する寸法精度は、内側の長辺方向の長さ寸法においては±2.5%、内側の短辺方向の長さ寸法においては±1.6%、対角方向の長さ寸法においては±3.3%である。上記した寸法精度の違いは、フェライトコアの厚みの均一性や、管軸に対する形状の対称性に起因するものと推察される。
【0035】
以上説明したように、フェライトコアの内側の寸法精度を向上させることで、コンバーゼンス特性も向上させることができるものと考えられる。
上記の点に鑑みると、略円錐状のフェライトコア38を有する本発明の実施形態に係る偏向ヨーク24は、略角錐状のフェライトコア120を有する従来の偏向ヨーク104に比べて、次のような利点もある。すなわち、角の無い滑らかな内周形状をした略円錐状のフェライトコアは、その内面を研削加工により仕上げることが可能である一方、略角錐状のフェライトコアには、当該研削加工が施せず、焼結品のまま使用せざるを得ないということである。
【0036】
一般に、金型成形は研削加工成形に比べて寸法精度が悪く、研削加工では、目標内径の大小に関わらず当該内径を±0.2mm程度の寸法精度で仕上げることが可能であるが、金型成形は成形精度そのものが完成品の寸法精度となり、その寸法精度は内径において±1%程度である。
上述したように、フェライトコアの寸法のばらつきが大きくなると、偏向ヨークのコンバーゼンス特性のばらつきが大きくなり、画質の悪化につながる。
【0037】
角錐状のフェライトコアと円錐状のフェライトコアの寸法精度について、図7(a)〜(d)を参照しながら説明する。尚、図7(a)は、角錐状のフェライトコアの断面図であり、図7(b)のE−E断面図である。また、図7(c)は、円錐状のフェライトコアの断面図であり、図7(d)のF−F断面図である。
図7(a)(b)に示すように、最小内径φ1minの半分値が22.90m
mで、最大内径φ1maxの半分値が39.75mmの角錐状のフェライトコアを金型成形した場合は、寸法のばらつきの幅は、0.79mmであった。一方、図7(c)(d)に示すように、最小内径φ2minの半分値が23.00mmで、最大内径φ2maxが39.85の円錐状のフェライトコアを研磨加工した場合の寸法のばらつきの幅は0.2mmであった。すなわち、図7(c)(d)に示す円錐状のフェライトコアの方が、寸法精度が良いことが分かる。
【0038】
したがって、焼結品であっても略円錐状のフェライトコアは、略角錐状のフェライトコアよりもコンバーゼンス特性を改善することができるのであるが、内面を研削加工によって仕上げることにより、さらにコンバーゼンス特性を向上できることとなる。なお、当該内面研削は、公知の研削盤によって実現することが可能である。
【0039】
図2および図4に戻り、セパレータ36のY軸近傍には弾性機構44が設けられている。図8に当該弾性機構44の拡大斜視図を示す。弾性機構44は、フェライトコア38を弾性的に支持するものであり、この弾性機構44により偏向ヨーク24の組み立て時におけるフェライトコア38の軸ずれを防止することができる。フェライトコア38の軸ずれを防止することにより、偏向ヨークの安定した磁界特性及びコンバーゼンス特性を得ることができ、良好な画質のカラー陰極線管装置を提供することができる。
【0040】
さらに、弾性機構44に隣接して、Y軸近傍の垂直偏向コイル42を、セパレータ36外周面との間で挟み込む挟み込み機構46が設けられている。これにより、垂直偏向コイル42を所望の位置に取り付けることができるので、安定した偏向ヨークの磁界特性及びコンバーゼンス特性を得ることができる。尚、水平偏向コイル40はセパレータ36の内面側で保持されている。
【0041】
図2、図4に示すように、セパレータ36のX軸近傍には、フェライトコア38を保持する保持機構48が設けられている。尚、本実施形態に係る保持機構48は、セパレータ36の樹脂成形時に、当該セパレータ36と一体となって作成されるものであり、金型の抜き方向の制約上から図4に示すような抜き方向に開口を有する断面コ字状の構造としているが、弾性機構44と同様な形状として上述のような弾性機構44の作用を有するものでも構わない。
【0042】
また、セパレータ36を介して水平偏向コイル40とフェライトコア38の間には中空領域50が、垂直偏向コイル42とフェライトコア38の間には中空領域52が設けられている。本発明の実施形態に係る偏向ヨーク24において、セパレータ36並びに水平偏向コイル40及び垂直偏向コイル42の断面形状を非円形とし、フェライトコア38の断面形状を円形とすることにより、本発明の実施形態に係る偏向ヨーク24は、図11(b)〜(d)に示す従来の偏向ヨーク104にはなかった明確な中空領域を確保することができる。
【0043】
このような中空領域50、52を確保することにより、水平偏向コイル40及び垂直偏向コイル42の冷却効果を高めることができる。従って、水平偏向コイル40及び垂直偏向コイル42自体の発熱が低減され、偏向ヨーク24全体の温度上昇を低減することができる。
なお、冷却効果をさらに高めるために、セパレータ36の形状はそのままにしてフェライトコア38の直径のみを大きくすると、中空領域50、52をさらに拡大することができるものの、フェライトコア38による磁束密度を高める効果が減少し、結果として偏向電力を増大させてしまうことになる。また、フェライトコア38の直径のみを大きくすると、フェライトコア38を確実に保持することが困難となり、フェライトコア38の軸ずれという問題が生ずる。従って、これらを考慮すると、フェライトコア38は水平偏向コイル40及び垂直偏向コイル42に近づけて配置した方がよい。すなわち、フェライトコア38の内径は極力小さい方がよい。
【0044】
この点から、非円形領域Pにおけるフェライトコア38の内径は、セパレータ36、ないし水平偏向コイル40及び垂直偏向コイル42が構成する略矩形状の対角距離とほぼ同じとすることが好ましい。より具体的には、フェライトコア38の内径と、セパレータ36の外面に設けられる垂直偏向コイル42の最外面の対角距離とをほぼ等しくすることが好ましい。尚、セパレータ36と垂直偏向コイル42とが接触する略矩形状の対角部分には、垂直偏向コイル42を保護ないし固定する粘着シート等の接着部材54が設けられている。
【0045】
次に、本発明の実施形態に係る偏向ヨーク24及び従来の偏向ヨーク104における水平偏向コイルの温度上昇の実験結果について図9を用いて説明する。尚、本実施の形態の偏向ヨーク24及び従来の偏向ヨーク104としては、コンピューターディスプレイモニタにおけるカラー陰極線管(19インチ−偏向角100°−ネック径φ29.1mm)用の偏向ヨーク(水平偏向コイルの線径φ:0.10mm)を用い、環境温度を40℃、水平偏向周波数を95kHzスキャンとして実験を行った。また、本実施の形態の偏向ヨーク24及び従来の偏向ヨーク104における、フェライトコア及びセパレータの図3(b)〜(d)及び図11(b)〜(d)に示す各断面図における各部の寸法を、それぞれ表1及び表2に示す。尚、水平偏向コイル及び垂直偏向コイルはセパレータの内外に適宜取り付けた。
【0046】
【表1】
Figure 0003927461
【0047】
【表2】
Figure 0003927461
【0048】
その結果、図9に示すように、水平偏向コイルの温度は、従来の偏向ヨーク104では110℃まで上昇したのに対し、実施の形態の偏向ヨーク24では103℃までしか上昇しなかった。従って、実施の形態の偏向ヨーク24は、従来の偏向ヨーク104に対して水平偏向コイルの温度上昇を7℃低減することができた。尚、水平偏向コイルの温度を測定したのは、水平偏向コイルが偏向ヨークにおいて最も温度上昇する箇所だからである。
【0049】
ここで、偏向ヨークのセパレータのプラスチック材料、例えば、PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂の長期熱変形保証温度は110℃であるので、水平偏向コイルの温度が110℃程度に達すると、セパレータが熱変形し、水平偏向コイル及び垂直偏向コイルの絶縁状態を保つことができないというおそれがあったが、実施の形態の偏向ヨーク24を用いれば、このような不具合を防止することができ、偏向ヨークの熱的信頼性を向上させることができる。
【0050】
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記した実施の形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下のような形態とすることもできる。
(1)上記実施の形態では、カラー陰極線管装置を例にして本発明を説明したが、本発明は、投射管型プロジェクターを構成するモノクロ陰極線管装置および当該モノクロ陰極線管装置に用いられる偏向ヨークにも適用することができる。
(2)上記実施の形態では、フェライトコアに円形断面をした略円錐状のものを用いたが、これに限らず、フレア部分が楕円断面に形成されてなる漏斗形状をしたフェライトコアを用いることとしてもよい。楕円断面に形成することにより、内周面の研削が可能となり、良好なコンバーゼンス特性を得るための寸法精度を確保することができる。
【0051】
また、フレア部分が角錐形状の漏斗状をしたセパレータとの組み合わせにより、当該セパレータ外周に沿って配置される垂直偏向コイルと当該楕円断面のフェライトコアとの間に相当な間隙が生じる。その結果、上述した実施の形態の場合と同様、偏向コイルに対する冷却効果が生じることとなる。
(3)弾性機構は、上記実施の形態で開示したものの他に、例えば、図10に示すようなものとしてもよい。図10は、当該弾性機構の拡大斜視図であり、図9に対応するものである。図10に示すように、弾性機構は、セパレータ36の外周の長手方向に沿って設けられたリブ62の頂面から斜めに延設された突片60からなる。当突片60は、セパレータ36と一体として射出成形によって形成される。したがって、当該突片60はセパレータ36と同じ合成樹脂材料からなり、その形状に起因してある程度の可撓性を有している。
【0052】
なお、当該突片60は、前記した弾性機構44とほぼ同様の位置に設けられるものである。すなわち、突片60は、Y軸方向上下に少なくとも一対設けられる(図4参照)。
偏向ヨークを組み立てる際に、フェライトコア38は、図10に示す矢印Gの向きに進入する。そうすると、突片60は、フェライトコア38の内周面で押圧されて、矢印Jの向きに撓むこととなる。当該撓みによって生じる突片60の復元力によって、セパレータ36に対しフェライトコア38がその内周面側から弾性支持されることとなる。
【0053】
また、前記突片60の折損防止部材であるストッパ64が、前記リブ62頂面に延設されている。セパレータ36に対し、フェライトコア38がY軸方向に偏って進入された場合、一対の突片60の一方は過剰に撓むこととなる。この場合に、突片60が折損しないように設けられているのがストッパ64である。すなわち、当該ストッパ64は、突片60の撓む方向に位置し、突片60の撓み限度を超える手前で当該突片60と当接して、それ以上突片60が撓まないようにする役割を果たしている。換言すると、ストッパ64は、突片60の撓み量を規制して、撓み過ぎによる突片60の折損を防止するものである。
(4)上記実施の形態に係る偏向ヨークは、水平偏向コイルがセパレータ内周面に沿って配されたサドル型、垂直偏向コイルがセパレータ外周面に沿って配されたサドル型であったが、これに限らず、例えば、以下のような偏向ヨークとしても構わない。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る偏向ヨークによれば、水平偏向コイルがガラスバルブの外周面に沿って配されるので、当該偏向ヨークにおける消費電力の低減効果が生じると共に、フェライトコアの任意の内周断面形状が、精度良く加工できる円形をしているため、可能な限りコンバーゼンス特性を悪化させることがない。
【0057】
本発明に係る陰極線管装置は、上記した偏向ヨークを備えているので、消費電力の低減効果を有すると共に、可能な限りコンバーゼンス特性の悪化を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るカラー陰極線管装置の概略構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る偏向ヨークの構成部材であるセパレータおよびフェライトコアを示す斜視図である。
【図3】(a)は、実施の形態に係る偏向ヨークの側面図である。
(b)(c)(d)は、(a)において所定の位置で切断した、偏向ヨークの断面図である。
【図4】図3(c)の拡大図である。
【図5】実施の形態に係る偏向ヨークと従来の偏向ヨークとにおける偏向電力に関する比較試験の結果を示す図である。
【図6】実施の形態に係る偏向ヨークと従来の偏向ヨークとにおけるコンバーゼンス特性に関する比較試験の結果を示す図である。
【図7】(a)(b)は、従来技術に係る偏向ヨークに用いられるフェライトコアを示す図である。
(c)(d)は、実施の形態に係る偏向ヨークに用いられるフェライトコアを示す図である。
【図8】図2の一部を拡大した図である。
【図9】実施の形態に係る偏向ヨークと従来の技術に係る偏向ヨークにおける水平偏向コイルの温度上昇の測定結果を示す図である。
【図10】実施の形態に係る偏向ヨークにおける弾性機構の一例を示す図である。
【図11】従来技術に係る陰極線管装置および偏向ヨークを説明するための図である。
【符号の説明】
10 カラー陰極線管装置
20 ガラスバルブ
24 偏向ヨーク
34 陰極線管
36 セパレータ
38 フェライトコア
40 水平偏向コイル
42 垂直偏向コイル
44 弾性機構
46 挟み込み機構
60 突片
64 ストッパ

Claims (4)

  1. 陰極線管のガラスバルブを当該陰極線管の管軸に垂直な平面で切断した断面における外周形状が円形をした領域から略矩形をした領域に渡る前記ガラスバルブの外周領域に装着される偏向ヨークであって、
    前記ガラスバルブの前記外周領域の外周面に沿って配される水平偏向コイルと、
    サドル型の垂直偏向コイルと、
    前記外周領域の形状に合わせて漏斗状に形成され、前記水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠であって、前記水平偏向コイルをその内面側で保持する絶縁枠と、
    前記平面で切断した任意の断面における内周形状が円形をしてなる漏斗状をし、前記水平偏向コイルを包囲するように配されているフェライトコアと
    前記絶縁枠の外周面に沿って設けられている前記垂直偏向コイルの一部を、前記絶縁枠の外周面との間で挟み込む挟み込み部材とを備え、
    前記絶縁枠と前記フェライトコアの間には追加のコアがないことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 前記フェライトコアの内周面が、研削盤によって研削加工されていることを特徴とする請求項1記載の偏向ヨーク。
  3. 記絶縁枠と前記フェライトコアとの隙間に設けられ、絶縁枠に対しフェライトコアをその内周側から弾性支持する弾性支持部材を有することを特徴とする請求項1または2記載の偏向ヨーク。
  4. ガラスバルブを有する陰極線管と、
    前記ガラスバルブを当該陰極線管の管軸に垂直な平面で切断した断面における外周形状が円形をした領域から略矩形をした領域に渡る前記ガラスバルブの外周領域に装着されている偏向ヨークとを有し、
    当該偏向ヨークが、
    前記ガラスバルブの前記外周領域の外周面に沿って配される水平偏向コイルと、
    サドル型の垂直偏向コイルと、
    前記水平偏向コイルと前記垂直偏向コイルとを絶縁する絶縁枠と、
    前記平面で切断した任意の断面における内周形状が円形をしてなる漏斗状をし、前記水平偏向コイルを包囲するように配されているフェライトコアとを備え、
    前記絶縁枠と前記フェライトコアの間には追加のコアがないことを特徴とする陰極線管装置。
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