JP3927445B2 - パーソナルダイジェスト配信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーソナルダイジェスト配信システムに関し、より詳細には、モバイル環境においてサッカーや野球などのスポーツ番組の映像シーンを説明する映像メタデータを利用して、スポーツ番組に関するダイジェストを作成して利用者の携帯端末に配信するパーソナルダイジェスト配信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、PDA、携帯電話を始めとする携帯端末の普及がめざましい。現在試験的に運用されている次世代の携帯端末(IMT2000)では、最大384Kbpsというネットワーク帯域によってテキスト、静止画像のみならず動画像の受信も可能となり、今後、音声読み上げなどの高度な機能も実装可能になると考えられている。
【0003】
このような携帯端末に対して、野球やサッカーの試合速報などのスポーツ番組関連情報を送出するサービスが開始されている。これは得点やイニング終了といった事象の発生に従って、サービス提供者が「1回裏、Gチーム3−1Hチーム。T選手のタイムリーヒットでGチーム逆転。」といった文字列および該当する映像シーンを作成し、利用者の携帯端末にインターネット網などを利用して配信する、というものである。
【0004】
このサービスにより移動中などでテレビを視聴できない利用者でも、番組の経過を知ることが可能となる。送信される情報もすべての利用者に同一のものでなく、利用者の嗜好を反映させて、利用者毎に個人化されたものが送られてくることが予想される。そのためには利用者の嗜好を反映させて自動的にシーンを抽出し、説明文字列を生成する仕組みの提案が望まれている。
【0005】
ところで、本願出願人は、これまでに、利用者毎のパーソナルなダイジェストを動的に作成し、個人化した文字列を生成する方法を既に提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、パーソナルなダイジェストを作成するに際して、利用者の嗜好を十分に反映したパーソナルなダイジェストを効率的に作成する方法が提案されていない。例えば、利用者の複数の嗜好項目を十分に反映させた利用者固有のパーソナルなダイジェストを作成する効率的な方法が何等提案されていないのが現状である。
【0007】
また、従来、1つの番組に対するダイジェストを作成するものは提案されているが、複数の番組での(番組をまたいだ)ベストシーンからなるダイジェストや、利用者にとってのベスト番組のダイジェスト等を効率的に作成する方法については提案されていないのが現状である。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、利用者の嗜好を十分に反映した利用者固有のパーソナルなダイジェストを効率的に作成することが可能なパーソナルダイジェスト配信システムを提案することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、複数の番組でのベストシーンからなるパーソナルなダイジェストや、利用者にとってのベスト番組のパーソナルなダイジェスト等を効率的に作成することが可能なパーソナルダイジェスト配信システムを提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、モバイル環境においてサッカーや野球などのスポーツ番組の映像シーンを説明する映像メタデータを利用して、スポーツ番組に関するダイジェストを作成して利用者の携帯端末に配信するパーソナルダイジェスト配信システムにおいて、前記映像メタデータを意味的に解釈するための基本ルールに基づいて、前記映像メタデータの基本解析を行って重要度を算出する基本解析部と、前記映像メタデータおよび利用者の嗜好情報に基づいて、利用者の嗜好による重要度の増分を算出し、算出した利用者の嗜好による重要度の増分を前記基本解析部で算出した重要度に反映させた重要度を算出する嗜好反映部と、前記嗜好反映部で算出された重要度に基づいて、映像シーンを選択して各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成するシーン選択部と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
上記発明によれば、基本解析部は、映像メタデータを意味的に解釈するための基本ルールに基づいて、映像メタデータの基本解析を行って重要度を算出し、嗜好反映部は、映像メタデータおよび利用者の嗜好情報に基づいて、利用者の嗜好による重要度の増分を算出し、算出した利用者の嗜好による重要度の増分を基本解析部で算出した重要度に反映させた重要度を算出し、シーン選択部は、嗜好反映部で算出された重要度に基づいて、映像シーンを選択して各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成する。
【0012】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記映像メタデータは、登場人物、基本的な事象内容、およびステイタス情報等が記述されており、前記基本ルールは、前記メタデータにおいて、2つ以上の基本的な事象が連続している場合の複合事象のルールと、前記基本的な事象および前記複合事象の重み付けのルールとからなることを特徴とする。
【0013】
上記発明によれば、映像メタデータには、登場人物、基本的な事象内容、およびステイタス情報等を記述し、基本ルールを、メタデータにおいて、2つ以上の基本的な事象が連続している場合の複合事象のルールと、基本的な事象および前記複合事象の重み付けのルールとで構成する。
【0014】
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記嗜好情報は、嗜好項目名、または前記嗜好項目名および当該嗜好項目の嗜好の度合いから構成されることを特徴とする。上記発明によれば、嗜好情報を、嗜好項目名、または嗜好項目名および嗜好項目の嗜好の度合いで構成する。
【0015】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3にかかる発明において、前記嗜好反映部は、前記映像メタデータに前記嗜好項目が含まれている場合に、当該嗜好項目の嗜好の度合いを係数として前記利用者の嗜好による重要度の増分を算出することを特徴とする。上記発明によれば、嗜好反映部は、映像メタデータに嗜好項目が含まれている場合に、当該嗜好項目の嗜好の度合いを係数として利用者の嗜好による重要度の増分を算出する。
【0016】
また、請求項5にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記嗜好反映部は、前記算出した利用者の嗜好による重要度の増分を、前記基本解析部で算出した重要度に重み付け演算して重要度を算出することを特徴とする。上記発明によれば、前記嗜好反映部は、前記算出した利用者の嗜好による重要度の増分を、前記基本解析部で算出した重要度に重み付け演算して重要度を算出する。
【0017】
また、請求項6にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記シーン選択部は、前記映像シーンを説明する複数の映像メタデータの重要度の和を当該映像シーンのシーン重要度として算出することを特徴とする。上記発明によれば、シーン選択部は、映像シーンを説明する複数の映像メタデータの重要度の和を当該映像シーンのシーン重要度として算出する。
【0018】
また、請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる発明において、前記シーン選択部は、前記シーン重要度に基づいて1番組内の映像シーンを選択し、各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成することを特徴とする。上記発明によれば、シーン選択部は、前記シーン重要度に基づいて1番組内の映像シーンを選択し、利用者向けのパーソナルダイジェストを作成する。
【0019】
また、請求項8にかかる発明は、請求項7にかかる発明において、前記シーン選択部は、シーン重要度に基づいて複数の番組から映像シーンを選択して、各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成することを特徴とする。上記発明によれば、シーン選択部は、シーン重要度に基づいて複数の番組から映像シーンを選択して、各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成する。
【0020】
また、請求項9にかかる発明は、請求項7にかかる発明において、前記シーン選択部は、複数の番組の各番組毎にシーン重要度を加算して各番組の番組重要度を算出し、算出した番組重要度に基づいて利用者毎のベスト番組を選択し、選択したベスト番組のパーソナルダイジェストを作成することを特徴とする。上記発明によれば、シーン選択部は、複数の番組の各番組毎にシーン重要度を加算して各番組の番組重要度を算出し、算出した番組重要度に基づいて利用者毎のベスト番組を選択し、選択したベスト番組のパーソナルダイジェストを作成する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明にかかるパーソナルダイジェスト配信システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0022】
(発明の概要)
本発明では、チームや選手といった複数の嗜好項目を、嗜好の度合いなどに基づいて各映像シーンの重要度に反映させ、各利用者毎のダイジェストを作成する方法を提案する。ここでは、対象映像を野球やサッカーなどのスポーツ映像とし、モバイル環境においてパーソナルなダイジェストを配信するシステムについて提案する。我々の提案するシステムは、予め利用者が登録済みの嗜好情報を利用し、試合の経過に応じて、動的にパーソナルなダイジェストを作成し配信するシステムである。
【0023】
各嗜好情報を(嗜好項目名、嗜好の度合い)で定義する。具体的には、嗜好項目名:チーム、選手のID、嗜好の度合い(0〜1)と定義する。そして、嗜好の度合いを各事象の重要度の算出に反映させる。例えば、Gチームが好きでM選手が好きという人がいた場合、Gチームが好きな事による重要度の増分と、M選手が好きな事による重要度の増分とを嗜好の度合いに基づいて配分し、嗜好を複合した重要度を算出する。これにより、ある事象の重要度を複数の嗜好情報を反映させて算出することが可能となる。
【0024】
また、本発明では、番組毎に映像シーンに対して各々利用者毎に複数の嗜好情報を反映させて重要度を算出し、この重要度に基づき番組をまたいで映像シーンをランキングする。ランキング上位の映像シーンが、利用者毎の複数の番組でのベストシーンとなる。また、本発明では、番組毎に映像シーンの重要度の総和を算出して、その総和を各番組の番組重要度とする。この番組重要度に基づき番組をランキングする。ランキング上位の番組が、利用者毎のベストゲーム(番組)となる。このベストゲーム(番組)に対してダイジェストを生成して各利用者向けのベストダイジェストを作成する。
【0025】
(実施の形態)
図1は、本発明のパーソナルダイジェスト配信システムの概略システム構成図である。本実施の形態のパーソナルダイジェスト配信システム100は、スポーツ番組の中継場所において映像シーン(ダイジェスト候補シーン)および当該映像シーンを説明するための映像メタデータを生成して送信する現場処理部200と、現場処理部200から送信された映像メタデータ、映像シーン、および予め登録されている各利用者の嗜好情報等に基づいて、各利用者向けの映像シーンを選択し、各利用者向けのパーソナルダイジェストを生成すると共に、各利用者のアクセス制御を行うダイジェスト処理部300と、ダイジェスト処理部300で作成したパーソナルダイジェストを蓄積して配信する動画配信処理部400と、から構成される。なお、利用者の携帯端末と本システムとは有線または無線の通信回線およびネットワークを介して接続される。また、本システムの各装置は動画配信可能な通信環境で接続されていれば良いが、ここでは、現場処理部200とダイジェスト処理部300とは無線接続、ダイジェスト処理部300と動画配信処理部400とは専用回線で接続されているものとする。
【0026】
ここで、ダイジェスト処理部300は、番組映像自体を処理するわけではなく、現場処理部200が作成した映像メタデータを参照し、映像シーン(これも現場処理部200によって作成される)のランキングのみをするため、効率的なダイジェスト作成が実現できる。また、ダイジェスト処理部300と動画配信処理部400と分けることにより、それぞれの装置の負荷が分散され、動画配信処理の効率化を図ることができる。
【0027】
また、現場処理部200は、各種の中継場所などに複数台配置され、番組の経過にしたがって番組メタデータを作成し、映像メタデータに対応する映像シーンの編集切り出しを行う。なお、映像メタデータの作成および映像シーンの編集切り出しは、公知の技術を適用できるため、説明を省略する。また、映像メタデータと映像シーンの作成順序はどちらが先でも良い。さらに、図1に示すように、現場処理部200は、映像メタデータの作成を行うメタデータ入力用ノートPC、映像メタデータの確認を行うメタデータ確認用ノートPC、番組の映像シーンを編集してエンコードし、ダイジェスト処理部300へアップロードするエンコードサーバを備えている。
【0028】
現場処理部200によって作成された情報は、作成の都度直ちにダイジェスト処理部300に送信されるか、あるいは番組の区切りのタイミングで送信される。ここで、番組の区切りのタイミングとは、例えば、野球番組の場合は、イニング終了時や打席終了時などを挙げることができる。
【0029】
映像シーンに関する情報として映像メタデータを作成し、送信することで、効率的な映像メタデータの作成が実現できる。またリアルタイムに、あるいは番組の区切りのタイミングで映像メタデータおよび映像シーンを送信することにより、大きな遅延なく番組内容の解析をすることが可能となる。
【0030】
現場処理部200において作成される映像メタデータは、映像シーンを説明している。具体的には、映像メタデータには、各映像シーンにおいて、どのような登場人物が登場しているのか、何をしたか、どのような特徴があるかなどの情報が記述される。
【0031】
本実施の形態のダイジェストは、映像シーンの利用者毎のランキングとして表現することができる。前述したように映像メタデータが映像シーンを説明する情報として作成されているので、映像メタデータの内容を解析するだけで、効率的にダイジェスト生成のための解析処理を行うことができる。
【0032】
また、ダイジェスト処理部300は、現場処理部200から送信された映像メタデータおよび映像メタデータを受信したり、利用者からのアクセス情報を管理し、利用者毎のパーソナルダイジェストを提示する機能を持つWWWサーバ(登録商標)301と、受信した映像メタデータや、映像メタデータを意味的に解釈して重要度を算出する基本解析処理を行うための基本ルール、基本解析処理の処理結果、および嗜好反映処理の処理結果等を蓄積するメタDB302と、利用者の嗜好に関する嗜好情報を予め蓄積しておくユーザ管理DB303と、メタDB302およびユーザ管理DB303に情報を入力するためのIF(インタフェース)とそれらの情報を管理する機能をもつDBサーバ304と、現場処理部200から送信される映像シーンが蓄積される動画ストレージサーバ305と、メタDB302に蓄積された映像メタデータの情報を基に、映像シーンの重要度を解析するダイジェストサーバ306とを備えている。
【0033】
つぎに、番組メタデータおよび映像シーンを蓄積するデータの流れを説明する。DBサーバ304は、WWWサーバ301を介して現場処理部200からの映像メタデータを受信してメタDB302にデータを蓄積するとともに、その結果を現場処理部200に返す。一方、現場処理部200ではメタDB302上に蓄積されたデータの結果を見ながら映像メタデータの作成を行うことが可能となる。また、現場処理部200からは、編集切り出しされた映像シーンが送信され、ダイジェスト処理部300では、受信した映像シーンが動画ストレージサーバ305に蓄積される。
【0034】
ダイジェストサーバ306は、DBサーバ304の書き込んだDB上のデータを読み込むことによって解析処理を行う構成である。ダイジェストサーバ306は、映像メタデータの更新をチェックし、データの更新があった場合、ただちに映像メタデータを意味的に解釈して重要度を算出するための基本解析処理を開始し、その解析結果(重要度)をメタDB302に書き込む構成である。このような処理により、ダイジェストサーバ306は映像メタデータの更新から大きな遅延なく、映像メタデータの解析を行い、映像シーンの基本解析による重要度を求めることが可能となる。なお、上記メタDB302では、番組単位で映像メタデータが管理されている。
【0035】
つづいて、ダイジェスト処理部300と動画配信処理部400とのデータの流れを説明する。WWWサーバ301は、ネットワークおよび動画配信処理部400を介して、利用者(携帯端末)からのダイジェスト作成リクエストを入力すると、ユーザ管理DB303から該当する利用者の嗜好情報を読み出し、ダイジェストサーバ306へダイジェスト作成リクエストを出力する。このリクエストを受けるとダイジェストサーバ306が嗜好反映処理を実行して該当する利用者向けのパーソナルダイジェストを作成する。作成されるパーソナルダイジェストとしては、▲1▼番組内で映像シーンをランキングして作成したパーソナルダイジェスト、▲2▼複数の番組で映像シーンをランキングして作成したパーソナルダイジェスト、▲3▼複数の番組の中からベスト番組を選択してこのベスト番組について作成したパーソナルダイジェストがあり、利用者のリクエストに応じてこれらダイジェストが作成される。
【0036】
なお、動画ストレージサーバ305の蓄積されている映像シーンは、動画配信処理部400のFTP(File Transfer Protocol)サーバによって所定時間おきに(例えば、5分おきに)アップロードされ、ダイジェスト処理部300と動画配信処理部400の同期処理がなされる。
【0037】
図2は、ダイジェスト処理部300(主としてダイジェストサーバ306)を機能的に示した機能概略図を示している。ダイジェスト処理部300は、利用者向け画面および利用者のアクセスを制御している。ダイジェスト処理部300は、基本解析処理を実行し、映像メタデータの内容を意味的に解釈するための基本ルールに基づいて、映像メタデータの基本解析を行って重要度を算出する基本解析部311と、嗜好反映処理を実行して、映像メタデータおよび利用者の嗜好情報に基づいて、利用者毎の嗜好を基本解析部311で算出した重要度に反映させる嗜好反映部312と、および嗜好反映部312で嗜好が反映された重要度から利用者毎の重要事象をランキングし、複数の事象(映像メタデータ)から構成される映像シーンの選択を行ってパーソナルダイジェストを作成するシーン選択部313とから構成されている。
【0038】
基本解析部311は、試合の経過に従って、リアルタイムに生成される映像メタデータを利用者の嗜好によらない中立的な内容の基本ルールに基づき、ほぼリアルタイムに基本解析して重要度を算出する。基本解析部311による基本解析は、中立的な内容の基本ルールの記述に基づくものであるため、利用者の嗜好によらない中立的な解析となる。
【0039】
嗜好反映部312は、利用者からのリクエストがある場合に起動される。嗜好反映部312は、利用者からのリクエストがある度に、利用者の嗜好情報をユーザ管理DBから読み出して、映像メタデータと利用者の嗜好情報に基づいて利用者による嗜好の増分を算出し、利用者の嗜好の増分を基本解析部311で解析された重要度に反映させる。
【0040】
シーン選択部313は、嗜好反映部312で利用者の嗜好が反映された重要度に基づいて利用者毎の重要な映像シーンを選択し、利用者向けのパーソナルダイジェストを作成する。
【0041】
上述したように映像メタデータの基本解析は、基本解析部311でリアルタイムに処理されるため、利用者からのリクエストがあった場合は、嗜好反映部312とシーン選択部313のみが動作すればよく、利用者毎の重要度の算出の負荷を軽減することが可能となる。
【0042】
つぎに、パーソナルダイジェストの具体的な作成方法を野球番組の場合を例示して、[映像メタデータ]、[基本ルール]、[嗜好情報]、[映像シーンの重要度]、[パーソナルダイジェスト]の順に詳細に説明する。
【0043】
[映像メタデータ]
まず、現場処理部200で作成される映像メタデータについて説明する。図3は、野球映像に対するメタデータの一例を示す図である。同図に示すメタデータは、「シーンID」、「メタデータID」、「攻撃チーム名」、「守備チーム名」、「主役選手名」、「脇役選手名」、「基本事象名」、「種別」で構成されている。
【0044】
ここで、「シーンID」は、ダイジェスト候補となる映像シーンのIDを示している。「メタデータID」は、各映像メタデータの識別子である。「攻撃チーム/守備チーム名」は、その映像メタデータが記述している事象が発生したときの攻撃チーム/守備チームの名前である。「主役選手名」は、その映像メタデータが表現している事象の主役となる選手の名前である。「脇役選手名」は、通常、投手の名前が設定される。「基本事象名」は、その映像メタデータの表現する基本事象である。「種別」は、基本事象を詳細に説明するための情報である。
【0045】
映像シーンは、複数のメタデータから構成されている。図3において、例えば、「シーンID」=“847”の映像シーンは、「メタデータID」=“246100”、“246200”から構成されている。「メタデータID」=“246200”は、I投手の打席において、I投手が凡打でアウトになったことを表現している。
【0046】
[基本ルール]
基本解析部311は、基本ルールに従って、映像メタデータを基本解析して重要度を算出する。基本ルールは、2つ以上の基本的な事象が連続している場合の複合事象のルールと、基本的な事象および複合的な事象の重み付けのルール(重要度パラメータ)から構成される。基本ルールは、基本解析部311により変更・修正が可能となっている。
【0047】
図4は、複合事象のルールの一例を示している。図4に示す複合事象のルールにおいて、“タイムリー”という複合事象は、「種別」が“安打”、“二塁打”、“三塁打”などの基本事象「進塁」の後に続けて、基本事象「加点」の映像メタデータが記述されたときに生成される。
【0048】
重要度の重み付けのルールとして、攻撃レベル、投手レベル、および興奮レベル等の重要度パラメータが定義されている。図5は、攻撃レベルの重要度パラメータの一例を示す図である。投手レベルおよび興奮レベルの重要度パラメータについては説明を省略する。図5に示す攻撃レベルの重要度パラメータでは、加点やタイムリーの時に、重要度が“2*攻撃係数”分増加する。この攻撃係数は、図6に示すように定義される。この攻撃係数は、イニングが進むにつれ、またクリーンナップの打席の度に大きくなるため、時間および打席順を攻撃レベルの値に反映させることができる。
【0049】
例えば、図3に示す映像メタデータにおいて、メタデータID=246500(Gチーム、Dチーム、M選手、加点、ソロホームラン)の場合には、“2(加点)*攻撃係数+8(ホームラン)*攻撃係数”が基本解析による攻撃レベルの重要度となる。基本ルールは容易に記述でき、かつ変更・修正も可能であるため、柔軟性の高い内容解析が実現できる。
【0050】
[嗜好情報]
つぎに、嗜好情報について詳細に説明する。嗜好情報は、利用者向けUIFから設定され、ユーザ管理DB303に格納される。嗜好情報は、以下の形式で定義される。
嗜好情報=(嗜好項目名、嗜好の度合い)
ここで、嗜好項目名 :チーム、選手のID
嗜好の度合い:0〜1(数値の高い方が嗜好している度合いが高い)
【0051】
以下に嗜好情報の一例を示す。
・好きな選手
(M選手、1.0)
(K投手、0.8)
(G選手、0.5)
・好きなチーム
(Gチーム、0.8)
(Yチーム、0.5)
【0052】
上記の嗜好情報の例では、利用者は、「M選手選手」を「1.0」、「K投手投手」を「0.8」、「G選手選手」を「0.5」の度合いで嗜好していることを示しており、また、「Gチーム」を「1.0」、「Yチーム」を「0.8」の度合いで嗜好していることを示している。
【0053】
図7は、嗜好情報のユーザ設定画面の一例を示している。同図に示す嗜好情報のユーザ設定画面において、嗜好項目名および嗜好の度合いを設定する。同図に示す嗜好情報のユーザ設定画面では、お好み選手、チームの設定において、嗜好の度合いは、一番上の嗜好項目が1.0、二番目が0.8、三番目が0.5となる。なお、嗜好の度合いを省略することも可能である。その場合、嗜好の度合いはデフォルト値(通常は、1.0)が設定される。このように嗜好の度合いを定義することにより、よりきめ細やかな嗜好情報の設定が可能となる。
【0054】
嗜好反映部312は、映像メタデータおよび嗜好情報に基づいて利用者の嗜好による重要度の増分を算出する。具体的には、嗜好反映部312は、選手嗜好とチーム嗜好の2種類の嗜好に分けて処理を行い、攻撃レベル、投手レベル、および守備レベル等の各レベルについて、嗜好の度合いから利用者の嗜好による重要度の増分を算出する。そして、基本解析部311により算出された基本解析による重要度に、利用者の嗜好による増分を加算または乗算して、利用者の嗜好を反映させた重要度を算出する。以下、利用者の嗜好を反映させた重要度の算出方法を具体的に説明する。
【0055】
(選手嗜好の場合)
選手嗜好の場合、その選手が投手であるか否かによって処理が分かれる。前述の映像メタデータの場合には、投手であるか否かは、「脇役選手名」にその選手の名前が設定されているか否かで判定する。
【0056】
▲1▼投手でない場合
映像メタデータの「主役選手名」が、嗜好項目に等しい場合に、攻撃レベルと興奮レベルに利用者の嗜好を反映させる。嗜好選手が投手でない場合、攻撃レベル、興奮レベルの嗜好の増分は、下式で算出することができる。
【0057】
(攻撃レベル)の嗜好の増分=α*嗜好の度合い
但し、αは基本増分
(興奮レベル)の嗜好の増分=α’*嗜好の度合い
但し、α’は基本増分
【0058】
基本解析による重要度に嗜好の増分を加算して、利用者の嗜好を反映させた重要度を算出する。例えば、嗜好情報=(M選手、1.0)の場合、図3に示すメタデータID=246500のメタデータ(Gチーム、Dチーム、M選手、加点、ソロホームラン)の場合には、基本解析による攻撃レベルの重要度は、攻撃係数=1とした場合、(8+2)=10ポイントとなる。また、基本増分α=10とした場合、M選手を嗜好している場合の攻撃レベルの嗜好の増分は、(10*1)=10となる。そして、このメタデータの攻撃レベルの重要度は、10(基本解析)+10(嗜好の増分)=20となる。
【0059】
▲2▼投手の場合
映像メタデータの脇役選手名が嗜好項目に等しい場合に、投手レベル、興奮レベルに利用者の嗜好を反映させる。嗜好選手が、投手の場合、投手レベル、興奮レベルの嗜好の増分は、下式で算出することができる。
【0060】
(投手レベル)の嗜好の増分=(投手レベル)*(β*嗜好の度合い)
(興奮レベル)の嗜好の増分=(興奮レベル)*(β*嗜好の度合い)
但し、βは基本積算係数
【0061】
投手レベルは、三振、三者凡退等の時に値が増加する。例えば、嗜好選手が投手の時に三振、三者凡退などの事象が発生すると、その時点における投手レベルの値が上がる。その値に対し、(β*嗜好の度合い)を積算するため、投手レベルの値は嗜好を反映して増加することとなる。また、興奮レベルは、満塁や4番打者の打席の時に値が増加するため、例えば、嗜好選手が投手で、満塁や4番打者の打席の場合は、投手レベルの値が(β*嗜好の度合い)を積算した値分増加する。
【0062】
嗜好選手が投手でない場合と、投手である場合との嗜好反映の相違は、投手でない場合は、攻撃レベル、興奮レベルに対して、無条件に値を加算することで嗜好を反映させるのに対して、投手である場合は、投手レベルと興奮レベルの値を積算する点にある。すなわち、嗜好選手が打者や走者であった場合は、それだけで攻撃レベル、興奮レベルの重要度が増加するが、投手の場合は、三振などの重要事象がおきて、投手レベルが「0」より大きい値にならない限り投手レベルの重要度が増えず、また、満塁や4番打者の打席で興奮レベルの値が「0」より大きくならない限り興奮レベルの重要度が増えないことになる。
【0063】
(チーム嗜好の場合)
チーム嗜好の場合、そのチームが攻撃チームであるか否かにより処理が分かれる。
【0064】
▲1▼攻撃チームの場合
映像メタデータの攻撃チーム名が嗜好項目に等しい場合に、攻撃レベルと興奮レベルに利用者の嗜好を反映させる。嗜好チームが攻撃チームの場合、攻撃レベルと興奮レベルの嗜好の増分は、下式で算出することができる。
【0065】
(攻撃レベル)の嗜好の増分=γ*嗜好の度合い
ここでγは基本増分
(興奮レベル)の嗜好の増分=γ’*嗜好の度合い
ここでγ’は基本増分
【0066】
▲2▼守備チームの場合
映像メタデータの守備チーム名が嗜好項目に等しい場合に、投手レベルと興奮レベルに利用者の嗜好を反映させる。嗜好チームが守備チームの場合、投手レベルと興奮レベルの嗜好の増分は、下式で算出することができる。
【0067】
(投手レベル)の嗜好の増分=(投手レベル)*(φ*嗜好の度合い)
(興奮レベル)の嗜好の増分=(興奮レベル)*(φ*嗜好の度合い)
ここでφは基本積算係数
【0068】
上記のように各レベルの特徴、嗜好項目の特徴、および嗜好の度合いによって、嗜好の増分を変えることにより、よりきめの細かい効果的な嗜好反映が実現できる。上述した処理により、各事象に対する利用者毎の嗜好反映(重要度算出)が可能となる。
【0069】
[重要度の算出]
嗜好反映部312は、基本解析部311で基本解析された映像メタデータにおける重要度と、算出した利用者の嗜好の増分に基づいて、各映像シーンの重要度を算出する。各事象は、それぞれ攻撃レベル、投手レベル、および興奮レベルの基本的解析による重要度と、利用者の嗜好項目毎の嗜好反映のための嗜好の増分を有している。映像メタデータにおける重要度は下式で算出することができる。
【0070】
映像メタデータにおける重要度=Σn+ψ*Σn´+ω*Σn´´
但し、n :攻撃レベル、投手レベル、興奮レベルの基本解析による重要度
n´ :選手嗜好による各レベルの嗜好の増分
n´´:チーム嗜好による各レベルの嗜好の増分
ψ、ω:係数
【0071】
例えば、メタデータID=246500のメタデータ(Gチーム、Dチーム、M選手、加点、ソロホームラン)およびメタデータID=246400のメタデータ(Gチーム、Dチーム、M選手、打撃開始)の場合は、嗜好情報=(M選手、1.0)、(Gチーム、0.8)とした場合、各レベルにおける基本解析の重要度と、嗜好の増分、および映像メタデータにおける重要度(総合計)は、図8に示すようになる。但し、α=10、α´=5、β=10、γ=5、γ´=3、φ=1.5としている。
【0072】
係数α、α´、β、γ、γ´、φ、ψ、ωは、任意に設定可能となっており、、これらの係数を所望の値に設定することにより、選手嗜好とチーム嗜好のいずれを重要度により反映させるかを設定することができる。これにより、利用者の嗜好を反映させた映像メタデータの重要度を柔軟に算出することが可能となる。
【0073】
また、1つの映像シーンを説明する映像メタデータは複数あるため、嗜好反映部312は、同一の映像シーンを説明する複数の映像メタデータの重要度の総和を算出して、映像シーンのシーン重要度を算出する。例えば、シーンID=847の映像シーンの場合は、メタデータID=246500およびメタデータID=246400のメタデータが記述されているため、両映像メタデータの重要度の総和(23.4+35.4=58.9)がシーン重要度となる。これにより、利用者毎の映像シーンの重要度を算出することが可能となる。
【0074】
[パーソナルダイジェスト]
シーン選択部313は、嗜好反映部312で算出された映像シーンのシーン重要度の高い順、すなわち、重要度のランキング順に1番組内の映像シーンをソートして、利用者の嗜好を反映した各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成する。この際、利用者の嗜好項目にあった映像シーンの重要度が高くなるが、それ以外に中立の立場で重要であると判定された映像シーンが上位にランキングされる。これにより、利用者の嗜好を反映しつつ、中立の立場で重要であると判定された映像シーンが上位にランキングされるようなソートを実現でき、利用者の嗜好を反映して全体の流れを表現できるダイジェストを作成することが可能となる。
【0075】
また、シーン選択部313は、利用者のリクエストに応じて、複数の番組(複数の野球番組)から、映像シーンのシーン重要度に基づいて映像シーンのシーン重要度の高い順に映像シーンをソートして利用者向けのパーソナルダイジェストを作成する。これにより、映像シーンを番組を跨いでランキングすることが可能となる。例えば、野球番組の場合には、例えば、週単位、月単位、またはシーズン単位で、その期間内の複数の野球番組の中から映像シーンのシーン重要度に基づいて映像シーンを選択することにより、利用者向けの週単位、月単位、またはシーズン単位のベスト映像シーンを選択することが可能となる。
【0076】
また、シーン選択部313は、利用者のリクエストに応じて、各番組毎に映像シーンのシーン重要度の総和を算出して番組重要度を求め、番組重要度から利用者毎のベスト番組を選択し、このベスト番組の利用者向けのパーソナルダイジェストを作成する。これにより、利用者毎のベスト番組を選ぶことが可能となり、より柔軟なサービスを提供することができる。
【0077】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で適宜変形可能である。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、モバイル環境においてサッカーや野球などのスポーツ番組の映像シーンを説明する映像メタデータを利用して、スポーツ番組に関するダイジェストを作成して利用者の携帯端末に配信するパーソナルダイジェスト配信システムにおいて、前記映像メタデータを意味的に解釈するための基本ルールに基づいて、前記映像メタデータの基本解析を行って重要度を算出する基本解析部と、前記映像メタデータおよび利用者の嗜好情報に基づいて、利用者の嗜好による重要度の増分を算出し、算出した利用者の嗜好による重要度の増分を前記基本解析部で算出した重要度に反映させた重要度を算出する嗜好反映部と、前記嗜好反映部で算出された重要度に基づいて、映像シーンを選択して各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成するシーン選択部と、を備えているので、利用者の嗜好を十分に反映した利用者固有のパーソナルなダイジェストを効率的に作成することが可能なパーソナルダイジェスト配信システムを提案することが可能となる。
【0079】
また、請求項2にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、前記映像メタデータは、登場人物、基本的な事象内容、およびステイタス情報等が記述されており、前記基本ルールは、前記メタデータにおいて、2つ以上の基本的な事象が連続している場合の複合事象のルールと、前記基本的な事象および前記複合事象の重み付けのルールとからなることとしたので、請求項1にかかる発明の効果に加えて、基本解析部で事象の重要性に応じた中立的な重要度を簡単に作成することが可能となる。
【0080】
また、請求項3にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、前記嗜好情報は、嗜好項目名、または前記嗜好項目名および当該嗜好項目の嗜好の度合いから構成されることとしたので、請求項1にかかる発明に加えて、嗜好項目および当該嗜好項目の嗜好の度合いに応じた事象の重要度を算出することが可能となる。
【0081】
また、請求項4にかかる発明によれば、請求項3にかかる発明において、前記嗜好反映部は、前記映像メタデータに前記嗜好項目が含まれている場合に、当該嗜好項目の嗜好の度合いを係数として前記利用者の嗜好による重要度の増分を算出することとしたので、請求項3にかかる発明の効果に加えて、利用者の嗜好による重要度の増分を簡単に算出することが可能となる。
【0082】
また、請求項5にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、前記嗜好反映部は、前記算出した利用者の嗜好による重要度の増分を、前記基本解析部で算出した重要度に重み付け演算して重要度を算出することとしたので、請求項1にかかる発明の効果に加えて、利用者の嗜好を十分に反映させた事象の重要度を算出することが可能となる。
【0083】
また、請求項6にかかる発明によれば、請求項1にかかる発明において、シーン選択部は、前記映像シーンを説明する複数の映像メタデータの重要度の和を当該映像シーンのシーン重要度として算出することとしたので、請求項1にかかる発明の効果に加えて、利用者の嗜好を十分に反映した映像シーンの重要度を簡単に算出することが可能となる。
【0084】
また、請求項7にかかる発明によれば、請求項6にかかる発明において、前記シーン選択部は、前記シーン重要度に基づいて1番組内の映像シーンを選択し、各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成することとしたので、請求項6にかかる発明の効果に加えて、1番組内の映像シーンからなる利用者の嗜好を十分に反映したパーソナルダイジェストを効率的に作成することが可能となる。
【0085】
また、請求項8にかかる発明によれば、請求項7にかかる発明において、前記シーン選択部は、シーン重要度に基づいて複数の番組から映像シーンを選択して、各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成することとしたので、請求項7にかかる発明の効果に加えて、複数の番組のベスト映像シーンからなるパーソナルダイジェストを効率的に作成することが可能となる。
【0086】
また、請求項9にかかる発明は、請求項7にかかる発明において、前記シーン選択部は、複数の番組の各番組毎にシーン重要度を加算して各番組の番組重要度を算出し、算出した番組重要度に基づいて利用者毎のベスト番組を選択し、選択したベスト番組のパーソナルダイジェストを作成することとしたので、請求項7にかかる発明の効果に加えて、利用者にとってのベスト番組のパーソナルダイジェストを効率的に作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパーソナルダイジェスト配信システムの概略システム構成図である。
【図2】ダイジェスト処理部(主としてダイジェストサーバ)を機能的に示した機能概略図である。
【図3】野球映像に対する映像メタデータの一例を示す図である。
【図4】基本ルールにおける複合事象のルールの一例を示す図である。
【図5】攻撃レベルの重要度パラメータの一例を示す図である。
【図6】攻撃係数を説明するための図である。
【図7】嗜好情報のユーザ設定画面の一例を示す図である。
【図8】基本解析の重要度、嗜好の増分、および映像メタデータにおける重要度(総合計)を説明するための図である。
【符号の説明】
100 パーソナルダイジェスト配信システム
200 現場処理部
300 ダイジェスト処理部
400 動画配信処理部

Claims (9)

  1. モバイル環境においてサッカーや野球などのスポーツ番組の映像シーンを説明する映像メタデータを利用して、スポーツ番組に関するダイジェストを作成して利用者の携帯端末に配信するパーソナルダイジェスト配信システムにおいて、
    前記映像メタデータを意味的に解釈するための基本ルールに基づいて、前記映像メタデータの基本解析を行って重要度を算出する基本解析部と、
    前記映像メタデータおよび利用者の嗜好情報に基づいて、利用者の嗜好による重要度の増分を算出し、算出した利用者の嗜好による重要度の増分を前記基本解析部で算出した重要度に反映させた重要度を算出する嗜好反映部と、
    前記嗜好反映部で算出された重要度に基づいて、映像シーンを選択して各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成するシーン選択部と、
    を備えたことを特徴とするパーソナルダイジェスト配信システム。
  2. 前記映像メタデータは、登場人物、基本的な事象内容、およびステイタス情報等が記述されており、
    前記基本ルールは、前記メタデータにおいて、2つ以上の基本的な事象が連続している場合の複合事象のルールと、前記基本的な事象および前記複合事象の重み付けのルールとからなることを特徴とする請求項1に記載のパーソナルダイジェスト配信システム。
  3. 前記嗜好情報は、嗜好項目名、または前記嗜好項目名および当該嗜好項目の嗜好の度合いから構成されることを特徴とする請求項1に記載のパーソナルダイジェスト配信システム。
  4. 前記嗜好反映部は、前記映像メタデータに前記嗜好項目が含まれている場合に、当該嗜好項目の嗜好の度合いを係数として前記利用者の嗜好による重要度の増分を算出することを特徴とする請求項3に記載のパーソナルダイジェスト配信システム。
  5. 前記嗜好反映部は、前記算出した利用者の嗜好による重要度の増分を、前記基本解析部で算出した重要度に重み付け演算して重要度を算出することを特徴とする請求項1に記載のパーソナルダイジェスト配信システム。
  6. 前記シーン選択部は、前記映像シーンを説明する複数の映像メタデータの重要度の和を当該映像シーンのシーン重要度として算出することを特徴とする請求項1に記載のパーソナルダイジェスト配信システム。
  7. 前記シーン選択部は、前記シーン重要度に基づいて1番組内の映像シーンを選択し、各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成することを特徴とする請求項6に記載のパーソナルダイジェスト配信システム。
  8. 前記シーン選択部は、シーン重要度に基づいて複数の番組から映像シーンを選択して、各利用者向けのパーソナルダイジェストを作成することを特徴とする請求項7に記載のパーソナルダイジェスト配信システム。
  9. 前記シーン選択部は、複数の番組の各番組毎にシーン重要度を加算して各番組の番組重要度を算出し、算出した番組重要度に基づいて利用者毎のベスト番組を選択し、選択したベスト番組のパーソナルダイジェストを作成することを特徴とする請求項7に記載のパーソナルダイジェスト配信システム。
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