JP3924906B2 - 食器洗い機 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄槽内に食器を収納し、この食器の洗浄、すすぎ、乾燥を行う食器洗い機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い機は図４に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【０００３】
図４に示すように、洗浄槽１は、内部に食器類２を収納し底部に洗浄水を溜め、前面は開口部となっている。洗浄ノズル３は、洗浄槽１内に回転自在に支持し、洗浄ポンプ４より送り込まれた洗浄水を食器類２に向けて噴射する。洗浄ポンプ４はモータ５によって駆動される。ヒータ６は、洗浄槽１の底部に配設され洗浄水を加熱する。
【０００４】
左右一対の支持部材７は、洗浄槽１を支え、この支持部材７に蓋８の左右一対に設けた保持部材９を回転自在に保持する。すなわち、図５に示すように、支持部材７に設けた穴７ａと保持部材９に設けた穴９ａに段付きボルト１０を通し、歯付ナット１１を締着して保持し、図４に示すように、この保持部材９に洗浄槽１の開口部を開閉自在に覆う蓋８を固定するとともに、付勢ばね１２を取り付け、蓋８を閉方向に付勢している。
【０００５】
上記の構成において動作を説明する。利用者が蓋８を開け、食器類２を食器かご１３に配設し、洗浄槽１に収納して洗剤を入れた後、蓋８を閉め、操作表示部１４によって電源投入、運転コース選択、運転スタートを行う。運転を開始すると、ヒータ６、洗浄ポンプ４等の運転を制御し、食器かご１３に収納した食器類２を洗浄、すすぎ、乾燥する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、蓋８を取り付けるとき、支持部材７に設けた穴７ａと保持部材９に設けた穴９ａとを合わせるために、蓋８を支持したまま、さらに、段付きボルト１０と歯付きナット１１により締め付けるため、組立作業が複雑で、また、蓋８の交換時の作業がやりづらく、また、蓋８を軸支する部品数も多く、コストアップになるとともに、組立作業時間がかかるという問題があった。
【０００７】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、蓋を容易に取り付けできるようにし、蓋の保持を安価に構成するとともに、蓋の抜け止めを確実にして安定した蓋の開閉ができるようにし、また、蓋の取り付け作業時に安全な作業とすることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗浄槽を支持部材により支持するとともに、洗浄槽の開口部を蓋により開閉自在に覆い、蓋に開閉時に回転中心をなす軸部材を設け、支持部材には切り欠き部を設け、この切り欠き部の開口側から軸部材を受け入れる構成とし、略Ｕ字状の固定部材を、前記支持部材の内側面側から、中央部の略Ｕ字状部分の内方に軸部材を位置させて軸部材の下方への移動を規制した状態で前記支持部材に係止保持して、保持部材を支持部材に軸部材が開口側から離脱するのを防止して回動自在に保持したものである。
【０００９】
これにより、蓋を容易に取り付けすることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができ、また、蓋の取り付け作業時に安全な作業とすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記蓋を支持する左右一対の保持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記支持部材には上方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の下方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記支持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の上方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記支持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持したものであり、蓋に設けた軸部材を支持部材に設けた切り欠き部の開口部から挿入し、略Ｕ字状の固定部材により、軸部材が開口部から離脱するのを防止することで、蓋を容易に取り付けることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができ、また、蓋の取り付け作業時に、軸部材を支持部材に設けた切り欠き部の開口側から挿入させることで、安全な作業とすることができるとともに、蓋の組立作業の時に工具などを必要とせず、容易に行うことができる。
【００１１】
請求項２に記載の発明は、洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、この蓋を保持する左右一対の保持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記蓋を保持する保持部材には下方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の上方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記保持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の下方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記保持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持したものであり、支持部材に設けた軸部材に保持部材に設けた切り欠き部を開口側から挿入し、略Ｕ字状の固定部材により、軸部材が開口側から離脱するのを防止することで、蓋を容易に取り付けることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができ、また、蓋の取り付け作業時に、軸部材に保持部材に設けた切り欠き部を開口側から挿入させることで、安全な作業とすることができるとともに、蓋の組立作業の時に工具などを必要とせず、容易に行うことができる。
【００１２】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【００１３】
（実施例１）
図１に示すように、洗浄槽１５は、内部に食器類（図示せず）を収納し底部に洗浄水を溜め、前面は開口部となっており、この開口部を蓋１６で覆うようにしている。左右一対の支持部材１７は、洗浄槽１５を支持し、この支持部材１７に蓋１６の左右一対に設けた保持部材１８を回転自在に保持するようにしている。
【００１４】
保持部材１８に軸部材１９を設け、この軸部材１９を受ける切り欠き部２０を支持部材１７に設け、切り欠き部２０の開口側から軸部材１９を受け入れる構成としている。支持部材１７に、軸部材１９が切り欠き部２０の開口側から離脱するのを防止する略Ｕ字状の固定部材２１を設けている。
【００１５】
略Ｕ字状の固定部材２１は、図２に示すように、つまみ部２２を略直角方向に曲げ、その端部を円形に丸めている。そして、その中央部を略Ｕ字状に丸め、略Ｕ字状部分の内方に保持部材１８に設けた軸部材１９を位置させるように構成している。また、略Ｕ字状の固定部材２１が外側に開くのを支持部材１７に設けた折り曲げ部２３で保持し、略Ｕ字状の固定部材２１が外側方向へ広がろうとする略Ｕ字状の固定部材２１自体の付勢力により、支持部材１７に固定するようにしている。
【００１６】
上記構成において作用を説明すると、図１に示すように、蓋１６を取り付ける際、支持部材１７に設けた切り欠き部２０に、保持部材１８に設けた軸部材１９を挿入して引っかけ、略Ｕ字状の固定部材２１の中央部の内方に軸部材１９を位置させる。
【００１７】
その状態で、略Ｕ字状の固定部材２１のつまみ部２２を両側から挟圧し、支持部材１７に設けた折り曲げ部２３の位置で挟圧力を外すことにより、略Ｕ字状の固定部材２１自体の付勢力により、略Ｕ字状の固定部材２１が外側方向へ開き、折り曲げ部２３で保持することができる。
【００１８】
したがって、蓋１６の取り付けが容易であり、略Ｕ字状の固定部材２１により、支持部材１７の切り欠き部２０の開放側への蓋１６の抜けを防止することで、蓋１６の抜け止めを確実にできて安定した蓋１６に開閉をすることができる。また、蓋１６の取り付け作業時に、軸部材１９を支持部材１７に設けた切り欠き部２０の開口側から挿入させることで、安全な作業とすることができる。
【００１９】
（実施例２）
図３に示すように、保持部材２４は、洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋（図示せず）を保持するものである。支持部材２５は、洗浄槽を支持するもので、この支持部材２５に軸部材２６を設けている。保持部材２４に支持部材２５に設けた軸部材２６を受ける切り欠き部２７を設けている。略Ｕ字状の固定部材２８は、支持部材２５に設けた軸部材２６が保持部材２４の切り欠き部２７の開口側へ動くのを押さえるもので、保持部材２４に設けている。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２０】
上記構成において作用を説明すると、蓋を取り付ける際、蓋を保持する保持部材２４の切り欠き部２７を、支持部材２５に設けた軸部材２６に挿入して引っかけ、上記実施例１と同様に、略Ｕ字状の固定部材２８を装着することにより、蓋を取り付けることができる。したがって、蓋の取り付けがしやすく、略Ｕ字状の固定部材２８により、保持部材２４の切り欠き部２７の開放側への蓋の抜けを防止することができ、安定した蓋の開閉が行うことができる。
【００２１】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項１に記載の発明によれば、洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記蓋を支持する左右一対の保持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記支持部材には上方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の下方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記支持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の上方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記支持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持したから、蓋に設けた軸部材と支持部材の取り付け性を向上することができ、蓋を容易に取り付けることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができるとともに、蓋の組立作業の時に工具などを必要とせず、安全かつ容易に行うことができる。
【００２２】
また、請求項２に記載の発明によれば、洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、この蓋を保持する左右一対の保持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記蓋を保持する保持部材には下方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の上方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記保持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の下方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記保持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持したから、支持部材に設けた軸部材と蓋を保持する保持部材の取り付け性を向上することができ、蓋を容易に取り付けることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができるとともに、蓋の組立作業の時に工具などを必要とせず、安全かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例の食器洗い機の一部切欠した分解斜視図
【図２】 同食器洗い機の要部拡大分解斜視図
【図３】 本発明の第２の実施例の食器洗い機の要部分解斜視図
【図４】 従来の食器洗い機の一部切欠した側面図
【図５】 同食器洗い機の要部拡大分解斜視図
【符号の説明】
１５ 洗浄槽
１６ 蓋
１７ 支持部材
１９ 軸部材
２０ 切り欠き部
２１ 略Ｕ字状の固定部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄槽内に食器を収納し、この食器の洗浄、すすぎ、乾燥を行う食器洗い機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の食器洗い機は図４に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【０００３】
図４に示すように、洗浄槽１は、内部に食器類２を収納し底部に洗浄水を溜め、前面は開口部となっている。洗浄ノズル３は、洗浄槽１内に回転自在に支持し、洗浄ポンプ４より送り込まれた洗浄水を食器類２に向けて噴射する。洗浄ポンプ４はモータ５によって駆動される。ヒータ６は、洗浄槽１の底部に配設され洗浄水を加熱する。
【０００４】
左右一対の支持部材７は、洗浄槽１を支え、この支持部材７に蓋８の左右一対に設けた保持部材９を回転自在に保持する。すなわち、図５に示すように、支持部材７に設けた穴７ａと保持部材９に設けた穴９ａに段付きボルト１０を通し、歯付ナット１１を締着して保持し、図４に示すように、この保持部材９に洗浄槽１の開口部を開閉自在に覆う蓋８を固定するとともに、付勢ばね１２を取り付け、蓋８を閉方向に付勢している。
【０００５】
上記の構成において動作を説明する。利用者が蓋８を開け、食器類２を食器かご１３に配設し、洗浄槽１に収納して洗剤を入れた後、蓋８を閉め、操作表示部１４によって電源投入、運転コース選択、運転スタートを行う。運転を開始すると、ヒータ６、洗浄ポンプ４等の運転を制御し、食器かご１３に収納した食器類２を洗浄、すすぎ、乾燥する。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の構成では、蓋８を取り付けるとき、支持部材７に設けた穴７ａと保持部材９に設けた穴９ａとを合わせるために、蓋８を支持したまま、さらに、段付きボルト１０と歯付きナット１１により締め付けるため、組立作業が複雑で、また、蓋８の交換時の作業がやりづらく、また、蓋８を軸支する部品数も多く、コストアップになるとともに、組立作業時間がかかるという問題があった。
【０００７】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、蓋を容易に取り付けできるようにし、蓋の保持を安価に構成するとともに、蓋の抜け止めを確実にして安定した蓋の開閉ができるようにし、また、蓋の取り付け作業時に安全な作業とすることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、洗浄槽を支持部材により支持するとともに、洗浄槽の開口部を蓋により開閉自在に覆い、蓋に開閉時に回転中心をなす軸部材を設け、支持部材には切り欠き部を設け、この切り欠き部の開口側から軸部材を受け入れる構成とし、略Ｕ字状の固定部材を、前記支持部材の内側面側から、中央部の略Ｕ字状部分の内方に軸部材を位置させて軸部材の下方への移動を規制した状態で前記支持部材に係止保持して、保持部材を支持部材に軸部材が開口側から離脱するのを防止して回動自在に保持したものである。
【０００９】
これにより、蓋を容易に取り付けすることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができ、また、蓋の取り付け作業時に安全な作業とすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項１に記載の発明は、洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記蓋を支持する左右一対の保持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記支持部材には上方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の下方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記支持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の上方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記支持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持したものであり、蓋に設けた軸部材を支持部材に設けた切り欠き部の開口部から挿入し、略Ｕ字状の固定部材により、軸部材が開口部から離脱するのを防止することで、蓋を容易に取り付けることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができ、また、蓋の取り付け作業時に、軸部材を支持部材に設けた切り欠き部の開口側から挿入させることで、安全な作業とすることができるとともに、蓋の組立作業の時に工具などを必要とせず、容易に行うことができる。
【００１１】
請求項２に記載の発明は、洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、この蓋を保持する左右一対の保持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記蓋を保持する保持部材には下方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の上方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記保持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の下方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記保持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持したものであり、支持部材に設けた軸部材に保持部材に設けた切り欠き部を開口側から挿入し、略Ｕ字状の固定部材により、軸部材が開口側から離脱するのを防止することで、蓋を容易に取り付けることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができ、また、蓋の取り付け作業時に、軸部材に保持部材に設けた切り欠き部を開口側から挿入させることで、安全な作業とすることができるとともに、蓋の組立作業の時に工具などを必要とせず、容易に行うことができる。
【００１２】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【００１３】
（実施例１）
図１に示すように、洗浄槽１５は、内部に食器類（図示せず）を収納し底部に洗浄水を溜め、前面は開口部となっており、この開口部を蓋１６で覆うようにしている。左右一対の支持部材１７は、洗浄槽１５を支持し、この支持部材１７に蓋１６の左右一対に設けた保持部材１８を回転自在に保持するようにしている。
【００１４】
保持部材１８に軸部材１９を設け、この軸部材１９を受ける切り欠き部２０を支持部材１７に設け、切り欠き部２０の開口側から軸部材１９を受け入れる構成としている。支持部材１７に、軸部材１９が切り欠き部２０の開口側から離脱するのを防止する略Ｕ字状の固定部材２１を設けている。
【００１５】
略Ｕ字状の固定部材２１は、図２に示すように、つまみ部２２を略直角方向に曲げ、その端部を円形に丸めている。そして、その中央部を略Ｕ字状に丸め、略Ｕ字状部分の内方に保持部材１８に設けた軸部材１９を位置させるように構成している。また、略Ｕ字状の固定部材２１が外側に開くのを支持部材１７に設けた折り曲げ部２３で保持し、略Ｕ字状の固定部材２１が外側方向へ広がろうとする略Ｕ字状の固定部材２１自体の付勢力により、支持部材１７に固定するようにしている。
【００１６】
上記構成において作用を説明すると、図１に示すように、蓋１６を取り付ける際、支持部材１７に設けた切り欠き部２０に、保持部材１８に設けた軸部材１９を挿入して引っかけ、略Ｕ字状の固定部材２１の中央部の内方に軸部材１９を位置させる。
【００１７】
その状態で、略Ｕ字状の固定部材２１のつまみ部２２を両側から挟圧し、支持部材１７に設けた折り曲げ部２３の位置で挟圧力を外すことにより、略Ｕ字状の固定部材２１自体の付勢力により、略Ｕ字状の固定部材２１が外側方向へ開き、折り曲げ部２３で保持することができる。
【００１８】
したがって、蓋１６の取り付けが容易であり、略Ｕ字状の固定部材２１により、支持部材１７の切り欠き部２０の開放側への蓋１６の抜けを防止することで、蓋１６の抜け止めを確実にできて安定した蓋１６に開閉をすることができる。また、蓋１６の取り付け作業時に、軸部材１９を支持部材１７に設けた切り欠き部２０の開口側から挿入させることで、安全な作業とすることができる。
【００１９】
（実施例２）
図３に示すように、保持部材２４は、洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋（図示せず）を保持するものである。支持部材２５は、洗浄槽を支持するもので、この支持部材２５に軸部材２６を設けている。保持部材２４に支持部材２５に設けた軸部材２６を受ける切り欠き部２７を設けている。略Ｕ字状の固定部材２８は、支持部材２５に設けた軸部材２６が保持部材２４の切り欠き部２７の開口側へ動くのを押さえるもので、保持部材２４に設けている。他の構成は上記実施例１と同じである。
【００２０】
上記構成において作用を説明すると、蓋を取り付ける際、蓋を保持する保持部材２４の切り欠き部２７を、支持部材２５に設けた軸部材２６に挿入して引っかけ、上記実施例１と同様に、略Ｕ字状の固定部材２８を装着することにより、蓋を取り付けることができる。したがって、蓋の取り付けがしやすく、略Ｕ字状の固定部材２８により、保持部材２４の切り欠き部２７の開放側への蓋の抜けを防止することができ、安定した蓋の開閉が行うことができる。
【００２１】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項１に記載の発明によれば、洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記蓋を支持する左右一対の保持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記支持部材には上方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の下方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記支持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の上方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記支持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持したから、蓋に設けた軸部材と支持部材の取り付け性を向上することができ、蓋を容易に取り付けることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができるとともに、蓋の組立作業の時に工具などを必要とせず、安全かつ容易に行うことができる。
【００２２】
また、請求項２に記載の発明によれば、洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、この蓋を保持する左右一対の保持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記蓋を保持する保持部材には下方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の上方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記保持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の下方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記保持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持したから、支持部材に設けた軸部材と蓋を保持する保持部材の取り付け性を向上することができ、蓋を容易に取り付けることができ、蓋の保持を安価に構成できるとともに、蓋の抜け止めを確実にできて安定した蓋の開閉をすることができるとともに、蓋の組立作業の時に工具などを必要とせず、安全かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の第１の実施例の食器洗い機の一部切欠した分解斜視図
【図２】 同食器洗い機の要部拡大分解斜視図
【図３】 本発明の第２の実施例の食器洗い機の要部分解斜視図
【図４】 従来の食器洗い機の一部切欠した側面図
【図５】 同食器洗い機の要部拡大分解斜視図
【符号の説明】
１５ 洗浄槽
１６ 蓋
１７ 支持部材
１９ 軸部材
２０ 切り欠き部
２１ 略Ｕ字状の固定部材
Claims (2)
- 洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記蓋を支持する左右一対の保持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記支持部材には上方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の下方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記支持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の上方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記支持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持した食器洗い機。
- 洗浄槽と、この洗浄槽の開口部を開閉自在に覆う蓋と、この蓋を保持する左右一対の保持部材と、前記蓋の開閉時に回転中心をなす軸部材を内側面に設けた前記洗浄槽を支持する左右一対の支持部材と、前記保持部材を前記支持部材に回動自在に固定する固定部材とを備え、前記蓋を保持する保持部材には下方に開口する切り欠き部とその切り欠き部の上方の内側面に一対の折り曲げ部とを設け、前記切り欠き部の開口側から前記軸部材を受け入れる構成とし、前記固定部材は、中央部を弾性を有する略Ｕ字状に形成するとともに、両端部近傍を屈曲部で略直角に曲げてつまみ部を形成し、前記固定部材を、前記保持部材の内側面側から、前記中央部の略Ｕ字状部分の内方に前記軸部材を位置させて前記軸部材の下方への移動を規制した状態で、前記屈曲部近傍で前記保持部材の一対の折り曲げ部に弾性力で係止保持することで、前記一対の保持部材を前記一対の支持部材に前記軸部材が前記開口側から離脱するのを防止してそれぞれ回動自在に保持した食器洗い機。
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|---|---|---|---|
| JP06807498A JP3924906B2 (ja) | 1998-03-18 | 1998-03-18 | 食器洗い機 |
Applications Claiming Priority (1)
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-
1998
- 1998-03-18 JP JP06807498A patent/JP3924906B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11262464A (ja) | 1999-09-28 |
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