JP3923828B2 - 無線制御装置、データ通信制御方法、及び移動通信システム - Google Patents

無線制御装置、データ通信制御方法、及び移動通信システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、移動通信システムの無線制御装置におけるデータ通信制御方法に係り、特に、データのスループット特性を劣化させることなく、異なる通信方式間で生じ得る干渉を低減させるデータ通信制御方法に関する。
【0002】
本発明は、更に、上記方法を実行する無線制御装置、及び該無線制御装置を含む移動通信システムに関する。
【0003】
【従来の技術】
異なる通信方式を採用する2つの通信システムの使用周波数帯域が近い場合、これら通信システムが近接して用いられると両通信間に干渉が生じるおそれがある。
【0004】
例えば、W−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access;広帯域符号分割多元接続)方式において、FDD(Frequency Division Duplex;周波数分割多重)方式を採用するW−CDMA/FDD方式は、アップリンクに1,920〜1,980MHz、ダウンリンクに2,110〜2,170MHzの周波数をそれぞれ用い、TDD(Time Division Duplex;時分割多重)方式を採用するW−CDMA/TDD方式は、アップリンクとダウンリンクとに同じ周波数:2,010〜2,025MHzを用いる。
【0005】
上記のように、W−CDMA/FDD方式におけるアップリンクの周波数帯域とW−CDMA/TDD方式における周波数帯域とは比較的接近しているため、両通信システムの基地局間距離が接近している場合、基地局において両通信間に干渉が生じるおそれがある。この干渉は、例えば、所定の周波数帯域以外の信号成分を低減させるフィルタを用いることによって回避される。
【0006】
他方、移動局においても、W−CDMA/FDD方式を採用する移動局とW−CDMA/TDD方式を採用する移動局とが近接してそれぞれ通信を行っている場合に、W−CDMA/FDD方式におけるアップリンクがW−CDMA/TDD方式におけるダウンリンクへ干渉を与えるおそれがある。
【0007】
これは、W−CDMA/FDD方式及びW−CDMA/TDD方式の両方を通信システムに利用するデュアルモードに対応するデュアル移動局において、FDD方式を採用するシステムとTDD方式を採用するシステムとを同時に使用する際(以下、「マルチコール」と呼ぶ)には生来的なものとなる。
【0008】
この干渉は、W−CDMA/FDD方式用の送受信器、及びW−CDMA/TDD方式用の送受信器それぞれにおけるフィルタ性能を向上させ、所定の帯域以外のスプリアスや雑音の発生・混入を防ぎ、相互に影響を与えないようにすることによって回避される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、良好な遮断特性を実現するフィルタは、一般的に素子数が多くなる。これは、消費電力の増加や筐体全体のサイズ増をもたらす。小型化及び低消費電力化の要請が高い移動局において、そのようなフィルタを採用することは難しい。なお、この問題は、両方式用の送受信器を同一筐体内に個別に設けるデュアル移動局において特に顕著となることは明らかである。
【0010】
この点に鑑み、フィルタ能力の向上によらず干渉を低減させる試みとして、例えば特許公報第2830914号には、データの送受信タイミングを制御することによって上記干渉を低減させようとする発明が開示されている。より具体的には、該発明は、移動局におけるVOX(Voice Operated Transmitter)制御に着目し、一方の通信方式においてVOX制御により送信オフ状態となり、電波の送受信が停止している間に、他方の通信方式でのデータ送受信を行うものである。
【0011】
ここで、VOX制御とは、移動局の省電力化のために採用される音声信号入力期間中のみ動作する送信出力制御であり、有音区間のみ符号化音声信号を送信し、無音区間では無線送信を停止する方法である。例えば、桑原守二監修「ディジタル移動通信」(科学新聞社)の263頁を参照のこと。
【0012】
前述の特許公報に開示されたデータ通信制御方法には以下のような問題点がある。
【0013】
第一に、一方の通信システムが電波の送受信を停止している間に他方の通信システムがデータの送受信を行っている状況において、上記一方の通信システムが電波の送受信を再開した場合、上記他方の通信システムにおいて送信若しくは受信されていたデータが干渉により正常に受信できない可能性がある。通常、移動局は、受信信号を復調した後、失われているデータがあれば該損失データにつき再送を要求する。よって、上記干渉による損失データが増えれば、再送要求もこれに応じて増えることになる。このような再送の増加は、他方の通信システムのスループットの著しい低下を招く。
【0014】
第二に、ユーザの利用状況によっては、音声データの実送信時間の全通信時間に対する割合が高く、よってVOX制御による送信オフ期間が非常に短くなり、データの送受信が効率的に行えない可能性がある。蓄積されている送信データを迅速に送信処理できなければ、データのスループットが著しく低下することになる。
【0015】
本発明はこのような課題を解決するために為されたものであり、異なる通信方式を採用する2つの通信システムの使用周波数帯域が近く、且つこれら通信システムが近接して用いられ、両通信間に干渉が生じるおそれがある移動通信システムにおいて、いずれの通信にもスループットの低下を招かずに、両通信間に干渉が発生しないように送受信を制御する無線制御装置及びそのデータ通信制御方法を提供することを主たる目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様は、移動通信システムにおいて、第一の周波数帯域と第二の周波数帯域とを用いて、送信すべきデータが無いときには回線を保持したまま電波の送信を停止する制御を行う移動局と通信する無線制御装置におけるデータ通信制御方法であって、前記移動局へのデータの送信要求を受信すると、前記第一の周波数を用いた通信において前記移動局との電波送受信中であるか否かを検出し、前記送信要求によって指定されたデータ送信先移動局の通話パターンに基づいて前記第二の周波数帯域を用いた通信におけるデータ送信の送信時間を決定し、前記検出処理によって前記第一の周波数帯域を用いた通信において電波送受信中でないと判断されたときに、前記決定された送信時間に基づいて前記送信要求されたデータを前記データ送信先移動局へ送信することを特徴とするデータ通信制御方法である。
【0017】
この態様によれば、一方の周波数帯域を用いた通信においてデータを送信する際に、他方の周波数帯域を用いた通信における無音時間長を予測し、上記一方の周波数帯域を用いた通信における一回のデータ送信がその範囲内で終了するように制御することによって、両通信間に干渉が発生する可能性を低減させることができる。
【0018】
なお、上記一態様において、前記第二の周波数帯域を用いた通信において移動局へデータが送信されている間に、前記第一の周波数帯域を用いた通信において移動局との電波送受信が開始されてから前記第二の周波数帯域を用いた通信においてデータ送信先移動局に伝達されたデータを該データ送信先移動局へ再送することが好ましい
【0019】
れにより、マルチコール状態の発生によって干渉が生じた場合であっても、次回のデータ送信がマルチコール開始時点のデータから再開されるため、一方の周波数帯域を用いた通信における再送制御発生が他方の周波数帯域を用いた通信のスループットを劣化させることを回避できる。
【0020】
又、本発明の更に別の態様には、上記方法を実行する移動通信システム及び無線制御装置も含まれる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0022】
なお、以下の実施形態においては、異なる通信方式を採用する2つの通信システムの使用周波数帯域が近く、且つこれら通信システムが近接して用いられ、両通信間に干渉が生じるおそれがある場合の一例として、W−CDMA/FDD方式とW−CDMA/TDD方式とを用いたマルチコールに対応する移動通信システム及びデュアル移動局について考える。
【0023】
(実施の形態1)
まず、図1乃至5を用いて、本発明の実施の形態1に係る移動通信システム及びそのデータ通信制御方法について説明する。
【0024】
最初に、上記2つの通信システムについて、説明の便宜上個別のシステムとして、それぞれ概略的に説明する。
【0025】
図1は、上記2つの通信システムのうちの一方(例えば、W−CDMA/TDD方式を採用した通信システム。以下、「通信システムA」と呼ぶ。)について、システム構成全体を概略的に示す。図示する一例において、通信システムAは、基地局と無線通信し、通信システムAが提供する通信サービスを利用するシステムA移動局101と、システムAセル102内の移動局と無線通信し、移動局に上記通信サービスを提供するシステムA基地局103と、基地局を制御・管理するシステムA無線制御装置104とを有する。システムA基地局103は、システムA無線制御装置104を介してシステムA通信網105に接続している。
【0026】
上記構成例は、説明のために便宜上簡略化されたものであり、実際には、システムA移動局101及びシステムA基地局103は1つに限られず、複数個存在することが可能であり、更に、システムA無線制御装置104は複数のシステムA基地局103を制御・管理し得る。
【0027】
ここで、システムA無線制御装置104は、更に、基地局を制御するシステムA基地局制御部106と、システムA基地局103とシステムA通信網105との間のデータ送受信を仲介するシステムAデータ交換部107と、ユーザ情報を格納するシステムAユーザ情報格納部108と、システムA通信網105からシステムA無線制御装置104及びシステムA基地局103を介してシステムA移動局101へ送信されるデータを一時的に蓄積する送信データ蓄積部109とを有する。
【0028】
図2は、前述の2つの通信システムのうちの他方(例えば、W−CDMA/FDD方式を採用した通信システム。以下、「通信システムB」と呼ぶ。)について、システム構成全体を概略的に示す。図示する一例において、通信システムBは、通信システムAと同様に、基地局と無線通信し、通信システムBが提供する通信サービスを利用するシステムB移動局201と、システムBセル202内の移動局と無線通信し、移動局に上記通信サービスを提供するシステムB基地局203と、基地局を制御・管理するシステムB無線制御装置204とを有する。システムB基地局203は、システムB無線制御装置204を介してシステムB通信網205に接続している。
【0029】
ここでも、上記構成例は、説明のために便宜上簡略化されたものであり、実際には、システムB移動局201及びシステムB基地局203は1つに限られず、複数個存在することが可能であり、更に、システムB無線制御装置204は複数のシステムB基地局203を制御・管理し得る。
【0030】
ここで、システムB無線制御装置204は、更に、システムB基地局203を制御するシステムB基地局制御部206と、システムB基地局203とシステムB通信網205との間のデータ送受信を仲介するシステムBデータ交換部207と、ユーザ情報を格納するシステムBユーザ情報格納部208とを有する。
【0031】
以上を前提とし、上記2つの通信システムA、Bによるマルチコールを実現する、本実施形態に係る移動通信システムについて、図3を用いて説明する。図3において、図1及び2に示す構成要素と同一の要素については同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0032】
通信システムAと通信システムBとを備える移動通信システム301は、デュアル移動局302と、システムAセル102を構成するシステムA基地局103と、システムBセル202を構成するシステムB基地局203と、通信システムAと通信システムBとに対応可能なデュアル無線制御装置303とを有する。システムA基地局103及びシステムB基地局203は、デュアル無線制御装置303を介して通信網304に接続している。
【0033】
ここでも、上記構成例は、説明のために便宜上簡略化されたものであり、実際には、デュアル移動局302は1つに限られず、システムA基地局103及びシステムB基地局203も1つずつに限られず、それぞれ複数個存在することが可能であり、更に、デュアル無線制御装置303は各通信システムについてそれぞれ複数のシステムA基地局103及びシステムB基地局203を制御・管理し得る。
【0034】
ここで、デュアル無線制御装置303は、更に、通信システムA基地局制御部106と、通信システムB基地局制御部206と、システムA基地局103と通信網304との間のデータ送受信を仲介するシステムAデータ交換部107と、システムB基地局203と通信網304との間のデータ送受信を仲介するシステムBデータ交換部207と、ユーザ情報を格納するユーザ情報格納部305と、通信網304からデュアル無線制御装置303及びシステムA基地局103を介してデュアル移動局302へ送信されるデータを一時的に蓄積する送信データ蓄積部109とを有する。このように、デュアル無線制御装置303は、図1の通信システムA無線制御装置104と、図2の通信システムB無線制御装置204とを兼ね備えた構成を採る。
【0035】
デュアル移動局302は、システムA基地局103と無線通信を行うシステムA無線部306と、システムB基地局203と無線通信を行うシステムB無線部307と、これらシステムA無線部306及びシステムB無線部307を統括的に制御する制御部308とを有する。
【0036】
以下、このような構成を有する移動通信システムを前提として、本実施形態に係るデータ通信制御方法について説明する。ここで、デュアル移動局302は、図3に示すように、システムAセル102とシステムBセル202とが重なっている領域に位置し、通信システムAと通信システムBとを同時に利用可能な状態にあるものとする。又、通信システムBは、前述のVOX制御を採用しており、送信オン時間中には電波(例えば、音声信号)の送信を行い、送信オフ時間中には電波の送信を停止する。
【0037】
前述のように、マルチコール時の干渉発生を回避するために、通信システムBがVOX制御による送信オフ期間中だけ通信システムAがデータの送受信を行う場合であっても、通信システムAでのデータ送受信中に通信システムBにおいてVOX制御により送信オン状態となると干渉が発生するおそれがある。
【0038】
そこで、本実施形態に係るデータ通信制御方法では、無線制御装置が通信システムBでの無音区間長(換言すれば、VOX制御による送信オフ期間長)を予め予測し、予測された時間のみ通信システムAにデータ送受信を行わせる。
【0039】
以下、図4及び5を用いて、上記本実施形態に係るデータ通信制御方法について説明する。図4は、本実施形態に係るデータ通信制御方法の処理流れを示すフローチャートであり、図5は、本実施形態に係る送信処理の流れを示すフローチャートである。
【0040】
本発明では無音区間長の予測に主として移動局毎の通話パターンを用いるが、本実施形態では、通話パターンの一例として「平均無音時間」を用いて無音区間長を予測する。この「平均無音時間」は、移動局(若しくはユーザ)毎の一通話中の無音時間の平均長さを示すパラメータであり、ユーザ情報格納部305に平均無音時間tとして記録される。個別の無音時間測定値は、例えば、通話終了後、今終了した通話の無音時間がデュアル移動局302からデュアル無線制御装置303へ送信されることによってユーザ情報格納部305へ伝達されてもよく、又は、システムB基地局制御部206によって測定されてもよい。ユーザ情報格納部305に記録される平均無音時間は、最新のデータ(すなわち、受信したばかりの無音時間)によって常に上書きされてもよく、最新データと既に記録されている値との平均値が新たに記録されてもよく、受信値及び全記録値につきそれぞれを全通話時間長に応じた重み付けを行った上で合計したものを記録してもよく、上記伝達された測定値にかかわらず、例えばネットワークからユーザに関する情報として取得され記録されてもよい。
【0041】
図4において、初期状態として、デュアル移動局302がシステムB基地局203を通じて通信システムBで音声通話中であるものとする。ここで、デュアル移動局302からデータ受信の要求が発生する(S401)と、システムB基地局203とデュアル移動局302とが電波の送受信中であるか否かが判定される(S402)。
【0042】
システムB基地局203とデュアル移動局302とが電波の送受信中でなければ(S402の「NO」)、システムA基地局制御部105は、その時点でVOX制御による送信オフ状態であると判断し、要求されたデータをシステムA基地局103を介して直ちにデュアル移動局302へ送信する(S405)。この送信処理については後に詳述する。
【0043】
他方、電波送受信中であれば(S402の「YES」)、システムA基地局制御部106はデュアル移動局302から要求されたデータを、例えば通信網304から取得して、送信データ蓄積部109に蓄積する(S403)。
【0044】
次いで、デュアル無線制御装置303は、システムB基地局203とデュアル移動局302とが回線接続中であるが、電波の送受信が中断されている状態(すなわちVOX制御による送信オフ状態)となるのを待機する(S404の「NO」)。電波送受信中断状態に入ると(S404の「YES」)、送信データ蓄積部109に蓄積されたデータの送信処理に入る(S405)。
【0045】
ここで、図5を参照して、図4のS405における送信処理について詳述する。
【0046】
送信処理が開始されると、まず、システムA基地局制御部106は、ユーザ情報格納部305からデータ送信を要求してきたデュアル移動局302についての平均無音時間tを取得し、データ送信時間tt=t−tを計算する(S501)。ここで、tとは、実際の無音時間≧tとなる確率を50%とした場合に、実際の無音時間≧ttとなる確率が所定値以上(例えば、90%以上)となるようにするための平均無音時間tからのオフセット値である。このようなオフセット値を用いることにより、実際の無音時間のほとんどがデータ送信時間ttより長いことになるため、tt内に収まるように送信データを制御することによって、データ送信中に無音時間が終わり、有音区間が開始され(すなわち、音声通信が再開され)、干渉が生じ得る可能性を低減させることができる。
【0047】
次いで、システムA基地局制御部106は、データ送信時間ttの間に送信可能な最大データ量Cを計算し、その時点で取得された又は蓄積されている送信すべきデータ(以下、単に蓄積データDという)の量と計算された送信可能最大データ量Cとを比較する(S502)。ここでも、データ送信が有音区間と重なることを十分に回避するために、理論上送信可能な最大データ量をある程度下回るデータ量をCに設定してもよい。
【0048】
蓄積データDのデータ量がC以下の場合(S502の「YES」)、該蓄積データDをそのまま前述のデータ送信時間tt中に送信する一送信データユニットとして(S503)、システムA基地局103を介したデュアル移動局302への送信を開始する(S505)。
【0049】
蓄積データDのデータ量がCを上回れば(S502の「NO」)、蓄積データDのうち、Cと同量の部分のみを一送信データユニットとし、残りを新たな蓄積データDとする(S504)。そして、再び蓄積データDとCとを比較する工程(S502)に戻る。すなわち、S502及びS504を繰り返すことによって、Cより大きい蓄積データをC単位に分割された複数の送信データユニットとすることができる。
【0050】
次いで、分割された各送信データユニットのうち、まず先頭の送信データユニットの送信を開始し(S505)、残りの送信データユニットを送信データ蓄積部109に蓄積する。
【0051】
一回の送信データユニットの送信処理は、tt時間経過後に終了する(S506)。時間ttは予測された無音時間であり、送信データはこの時間ttで送信可能なデータ量以下に分割されているため、この間で送信を終了させることにより、無音区間内でデータ送信が完了する確率を高めることができ、干渉低減が図られる。
【0052】
ここで、図5を用いた本実施形態に係る送信処理の説明を終わり、図4の説明に戻る。S405における送信処理が終了すると、システムA基地局制御部106は、再び通信システムBにおける電波送受信の中断状態を待機する(S406の「NO」)。再度中断状態となれば(S406の「YES」)、システムA基地局制御部106は、送信データ蓄積部109にC単位に分割されて蓄積された送信データユニットが残っているか確認する(S407)。データユニットが蓄積されていれば(S407の「YES」)、先頭の送信データユニットをS505及びS506における処理と同じように送信する(S408)。
【0053】
分割された状態の送信データユニットが蓄積されていなければ(S407の「NO」)、処理を終了する。当然、次のデータ送信要求がデュアル移動局302から受信されていれば、引き続きS402に戻って処理を継続してもよい。
【0054】
このように、本実施形態によれば、移動局(若しくはユーザ)毎の平均無音時間から、次の無音時間長を予測し、一回のデータ送信がその範囲内で終了するように制御することによって、通信システムAにおけるデータの送信と通信システムBにおける音声通信とが重なる可能性を低減させ、よって干渉発生の可能性を低減させることができる。
【0055】
(実施の形態2)
次いで、図6乃至8を用いて、本発明の実施の形態2に係る移動通信システム及びそのデータ通信制御方法について説明する。
【0056】
本実施形態は、図3を用いて説明した実施の形態1に係る移動通信システムを前提とし、実施の形態1と概して同様の処理を行うものであるが、但し、送信処理において、送信データに対して分割処理のみならず圧縮処理も行う態様を採る。
【0057】
図6乃至8は、それぞれ図4のS405における送信処理の本実施形態に係る態様を示すフローチャートである。
【0058】
まず、図6を用いて、本実施形態に係る送信処理の一例として、最大分割数に制限を設ける場合の処理を説明する。送信データの分割数が大きくなると、データ全体を送信するのに時間が掛かるため、このような最大分割数に制限が設けられる態様が想定される。
【0059】
送信処理が開始されると、まず、システムA基地局制御部106は、ユーザ情報格納部305からデータ送信を要求してきたデュアル移動局302についての平均無音時間tを取得し、データ送信時間tt=t−tを計算する(S601)。
【0060】
次いで、システムA基地局制御部106は、蓄積データDがM×C以下であるか否か判定する(S602)。ここで、Mは予め設定された最大分割数、Cは時間tt内で送信可能なデータ量である。すなわち、蓄積データD≦M×Cであれば(S602の「YES」)、蓄積データDをC単位に分割した際に分割数の制約が守られるため、圧縮の必要はない。そこで、一送信データユニットのデータ量をCと設定して(S603)、次に進む。
【0061】
他方、蓄積データD>M×Cであれば(S602の「NO」)、圧縮処理も併せて行わなければ最大分割数の制約を守ることができないため、圧縮率pを決定する工程に入る(S604)。ここでは、p×DがM×C以下になればよいため、圧縮率p≦(M×C)/Dとなるように決定される。圧縮率pが決定されると、圧縮率pで圧縮し、一送信データユニットのデータ量CをC=(p×D)/Mとし、蓄積データDをD=p×Dとする(S605)。
【0062】
以下、S606〜S610の工程は、図5のS502〜S506と同様であるため、説明は省略する。
【0063】
このような送信処理により、最大分割数に制限がある場合でも圧縮処理を組み合わせることによって実施の形態1と同様の制御を実現することができる。
【0064】
次いで、図7を用いて、本実施形態に係る送信処理の別の一例として、最大圧縮率に制限を設けると共に、分割後のデータ量を均一とする場合の処理を説明する。
【0065】
送信処理が開始されると、まず、システムA基地局制御部106は、ユーザ情報格納部305からデータ送信を要求してきたデュアル移動局302についての平均無音時間tを取得し、データ送信時間tt=t−tを計算する(S701)。
【0066】
次いで、システムA基地局制御部106は、蓄積データDがC’以下であるか否か判定する(S702)。ここで、C’は時間tt内で送信可能なデータ量である。すなわち、蓄積データD≦C’であれば(S702の「YES」)、圧縮の必要はなく、蓄積データDがそのまま一送信データユニットとされる(S703)。
【0067】
他方、蓄積データD>C’であれば(S702の「NO」)、圧縮処理を行う。ここで、分割後のデータ量を均一とするために、(P1×D)/C’が整数値Nより小さく、且つNになるべく近いようなNを決定する(S704)。ここで、Nは送信回数(すなわち、分割数)であり、P1は最大圧縮率であり、ceil(x)は、xを、xを越えず、xに最も近い整数に変える関数である。
【0068】
送信回数Nが決定されると、次いで分割数がこのNとなるような圧縮率pをp=(C’×N)/Dとして決定する(S705)。ここで求められる圧縮率pは最大圧縮率P1より小さくなるため、圧縮率の制限は守られる。
【0069】
圧縮率pが決定されると、一回に送信されるデータ量、すなわち送信データユニットのデータ量C’をC’=C×pとする(S706)。
【0070】
次いで、S707〜S710において、蓄積データDをCずつに分割し、分割されたデータに圧縮率pを掛けたものを送信データユニットのデータ量C’とする。まず、変数nを導入し、初期値0を与える(S707)。nがN−1に達するまで(S708の「NO」)、蓄積データDからCが分離され、圧縮率pで圧縮され、送信データC’とされ(S709)、一回の分割処理が終わるとnが1つインクリメントされる(S710)。nがN−1に達すると(S708の「YES」)、残りの蓄積データDを圧縮率pで圧縮した上で最後の送信データユニットとする(S711)。
【0071】
以下のS712及びS713は、図5のS505及びS506と同様であるため、説明は省略する。
【0072】
このような送信処理により、最大圧縮率に制限がある場合でも、データを均一に分割して、実施の形態1と同様の制御を実現することができる。
【0073】
更に、図8を用いて、本実施形態に係る送信処理の更に別の一例として、最大圧縮率に制限を設けると共に、できるだけ多くのデータを最大圧縮率で送信する場合の処理を説明する。
【0074】
送信処理が開始されると、まず、システムA基地局制御部106は、ユーザ情報格納部305からデータ送信を要求してきたデュアル移動局302についての平均無音時間tを取得し、データ送信時間tt=t−tを計算する(S801)。
【0075】
次いで、システムA基地局制御部106は、蓄積データDがC’以下であるか否か判定する(S802)。ここで、C’は時間tt内で送信可能なデータ量である。すなわち、蓄積データD≦C’であれば(S802の「YES」)、圧縮の必要はなく、蓄積データDがそのまま一送信データユニットとされる(S803)。
【0076】
他方、蓄積データD>C’であれば(S802の「NO」)、圧縮処理を行う。ここで、できるだけ多くのデータを最大圧縮率P1で送信するために、(P1×D)/C’が整数値Nより小さく、且つNになるべく近いようなNを決定する(S804)。ここで、Nは送信回数(すなわち、分割数)であり、P1は最大圧縮率であり、ceil(x)は、xを、xを越えず、xに最も近い整数に変える関数である。
【0077】
送信回数Nが決定されると、次いで一送信データユニットのデータ量C’をC’=C×P1とする(S806)。
【0078】
次いで、S806〜S809において、蓄積データDをCずつに分割し、分割されたデータに圧縮率P1を掛けたものを一送信データユニットのデータ量C’とする。まず、変数nを導入し、初期値0を与える(S806)。nがN−1に達するまで(S807の「NO」)、蓄積データDからCが分離され、圧縮率P1で圧縮され、送信データユニットC’とされ(S808)、一回の分割処理が終わるとnが1つインクリメントされる(S809)。nがN−1に達すると(S807の「YES」)、残りの蓄積データ(通常C未満)を圧縮率P1で圧縮した上で送信データとする(S810)。
【0079】
以下のS811及びS812は、図5のS505及びS506と同様であるため、説明は省略する。
【0080】
なお、図8に示す例において、最後N回目に残データを送信する時のみ、圧縮率をP1以外とすることも可能である。その場合、N回目用の圧縮率p(N)は、例えば、残データ量を一回に送信可能なデータ量C’で除算し、p(N)=(D−(C’×(N−1)/P1))/C’として求めてもよい。
【0081】
このような送信処理により、最大圧縮率に制限がある場合でも、なるべく多くのデータ量を最大圧縮率で圧縮して、実施の形態1と同様の制御を実現することができる。
【0082】
以上のように、本実施形態によれば、図6乃至8のいずれの態様において、移動局(若しくはユーザ)毎の平均無音時間から、次の無音時間長を予測し、一回のデータ送信がその範囲内で終了するように制御することによって、通信システムAにおけるデータの送信と通信システムBにおける音声通信とが重なる可能性を低減させ、よって干渉発生の可能性を低減させることができる。
【0083】
(実施の形態3)
次いで、図9を用いて、本発明の実施の形態3に係る移動通信システム及びそのデータ通信制御方法について説明する。本実施形態において、図3において説明した実施の形態1に係る移動通信システムを前提とする。図9は、本実施形態に係るデータ通信制御方法の処理流れを示すフローチャートである。
【0084】
既述のように、ユーザの音声通話利用パターンによってはVOX制御による送信オフ期間が非常に短くなり、マルチコール実行時のデータ送受信のスループットが劣化することとなる。そこで、本実施形態においては、ユーザ毎の通話パターンに着目し、ユーザからの音声入力が存在する有音時間が長い傾向にあるデュアル移動局302を本データ通信制御の対象外とする。
【0085】
本実施形態では、ユーザの通話パターンの指標として、例えば、既述の「平均無音時間」や、「有音率」を用いる。有音率は、
有音率=(移動局ユーザが音声を発している時間)/(接続時間)
と定義されるパラメータである。
【0086】
個別の有音率の測定値は、例えば、通話終了後、今終了した通話の有音率がデュアル移動局302からデュアル無線制御装置303へ送信されることによってユーザ情報格納部305へ伝達されてもよく、又は、システムB基地局制御部206によって測定されてもよい。ユーザの通話パターンとしてユーザ情報格納部305に記録される有音率は、最新のデータ(すなわち、受信したばかりの有音率)によって常に上書きされてもよく、最新のデータと既に記録されている値との平均値が新たに記録されてもよく、上記伝達された測定値にかかわらず、例えばネットワークからユーザに関する情報として取得され記録されてもよい。
【0087】
図9において、初期状態として、デュアル移動局302とシステムB基地局203とが音声通話中であるものとする。ここで、デュアル移動局302からシステムA基地局103を介した通信システムAでのデータ受信の要求が発生したとする(S901)。
【0088】
すると、デュアル移動局302から上記データ受信要求を受信したシステムA基地局制御部106は、ユーザ情報格納部305を参照し、受信された要求の発信元移動局の(ユーザの)平均無音時間データ又は有音率データを取得する。そして、システムA基地局制御部106は、取得された平均無音時間データ又は有音率データを所定の基準値と比較する(S902)。ここで、該基準値とは、電波送受信の中断時間の長短を調べるためのものであり、例えば、有音率の場合は取得された有音率データが基準値以上のデュアル移動局302を、平均無音時間の場合は取得された平均無音時間データが基準値以下のデュアル移動局302を、それぞれ有音時間が長く、電波の中断時間が短い傾向にある移動局と判断する。
【0089】
ここで、有音時間が長い傾向にあると判断されたデュアル移動局302は、本制御の対象外とされる(S902の「NO」)。
【0090】
制御対象外とされた移動局には本制御は適用されず、通信システムAにおいては通常の待ち受け状態となる(S903)。
【0091】
他方、平均無音時間又は有音率データから本制御の対象としてもよいと判断された(S902の「YES」)デュアル移動局302は、次いで、S904以下の制御が行われる。ここで、S904〜S910の処理は、実施の形態1における図4のS402〜S408と同一であるため、説明は省略する。又、S907における送信処理は、図5乃至8のいずれの態様も採ることが可能である。
【0092】
このように、本実施形態によれば、移動局(若しくはユーザ)毎の通話パターンに着目し、有音時間が長く、データ送受信のスループットを劣化させると思われる移動局については本データ通信制御を適用しないことによって、データ送受信が効率的に行われなくなる状況を回避することができる。
【0093】
なお、上記説明においては、平均無音時間及び有音率のいずれか一方のパラメータを用いて制御対象移動局の判別を行う場合について説明したが、両パラメータを同時に用いることも可能である。
【0094】
(実施の形態4)
次いで、図10を用いて、本発明の実施の形態4に係る移動通信システム及びそのデータ通信制御方法について説明する。
【0095】
本実施形態では、通信システムAでのデータ送信と通信システムBでの音声通話とが重なった時点以降の送信すべきデータを、デュアル無線制御装置が次回の送信のためにバッファしておくことにより、仮にデータ送信中に音声通話が再開された場合に、送信元からデータを再送する必要をなくすことを可能にするものである。
【0096】
本実施形態に係るデータ通信制御方法は、実施の形態1において説明した図3に係る移動通信システムを前提とし、単独でも、或いは実施の形態1乃至3のいずれかのデータ通信制御方法と組み合わせても実施可能である。
【0097】
以下、図10を用いて、本実施形態に係る制御を詳述する。図10は、本実施形態に係るデータ通信制御方法のシーケンス図である。
【0098】
初期状態として、デュアル移動局302は、システムB基地局203を通じて、通信システムBでの電波の送受信を行っているものとする。
【0099】
ここで、デュアル移動局302からシステムA基地局103を介した通信システムAでのデータ受信の要求が発生したとする(S1001)。ここで、データの受信とは、例えば、WEB上のコンテンツ、画像データ、音声データなどのダウンロードや、電子メールの受信などである。該受信要求は、システムA基地局制御部106に到達する。
【0100】
デュアル移動局302から上記データ受信要求を受信したシステムA基地局制御部106は、システムB基地局制御部206に対し、デュアル移動局302の通信システムBを用いた通信状態を確認するための問い合わせを行う(S1002)。
【0101】
システムB基地局制御部206は、デュアル移動局302と電波送受信状態であることをシステムA基地局制御部106へ報告する(S1003)。
【0102】
次いで、送受信中である旨の上記報告を受信したシステムA基地局制御部106は、システムB基地局制御部206に対して、上記電波送受信が中断(若しくは終了)した場合にはシステムA基地局制御部106へ通知するように予約する(S1004)。ここで、電波送受信の中断とは、例えばデュアル移動局302のユーザが通話相手と回線接続中であるが言葉を発していない(無音声)状態になることをいう。すなわち、VOX制御による送信オフ状態に切り替わるときをいう。
【0103】
又、システムA基地局制御部106は、S1003の報告の受信後からデュアル移動局302への送信データ(すなわち、S1001で受信を要求されたデータ)を、例えば通信網304から取得し、送信データ蓄積部109に一時的に蓄積(バッファ)し、VOX制御による送信オフ状態を待機する(S1005)。
【0104】
次いで、デュアル移動局302とシステムB基地局203との間の電波送受信が中断する(S1006)と、システムB基地局制御部206は、S1004での予約に基づき、該中断した旨をシステムA基地局制御部106へ通知する(S1007)。
【0105】
システムA基地局制御部106は、S1007の通知を受けると、送信データ蓄積部109に一時的に蓄積していた送信データをデュアル移動局302へ送信する(S1008)。
【0106】
以上のS1001〜S1008の工程により、通信システムBについてVOX制御による送信オフ状態の時に通信システムAがデュアル移動局とデータ送受信を行う制御が達成される。
【0107】
本実施形態に係るデータ通信制御方法においては、更にその後、デュアル移動局302からシステムB基地局203への電波の送信が再開された際(S1009)に、システムB基地局制御部206は、システムA基地局制御部106へ上記送信再開のタイミング(すなわち、デュアル移動局302において、通信システムAにおけるデータ受信と通信システムBにおける電波の送受信が重なり始めた時刻)を通知する(S1010)。
【0108】
ここで、該タイミング通知は、例えば、デュアル移動局302がGPSなどを利用して正確な時刻を持っており、その時刻をシステムA基地局制御部106へ通知してもよく、或いは、無線制御装置303側においてデュアル移動局302から電波を受信した時刻から逆算して求めた時刻を通知してもよい。
【0109】
システムA基地局制御部106は、S1010の送信再開タイミングの通知を受けると、データの送信を直ちに停止すると共に、該タイミング(時点)以降にデュアル移動局302へ向けて送信されたデータを蓄積する(S1011)。
【0110】
ここで、S1010の通知は、該通知によって伝達されるタイミングよりも時間的に後にシステムA基地局制御部106に到達するが、上記S1011における蓄積は、例えば、再送制御用にバッファしておいた送信データのレプリカのうち、該タイミング以降のものを別途保存することによって達成される。
【0111】
以上のS1009〜S1011により、システムA基地局制御部106は、上記電波送受信再開タイミング以降、すなわち通信システムBにおける電波送受信と通信システムAにおけるデータ送受信とが並行して行われ始めた時点以降の送信データを蓄積するため、次回のデータ送信時(すなわち、次のVOX制御による送信オフ時)に上記タイミング時点で送信されていたデータからデータ送信を再開することができる。
【0112】
例えば、本実施形態が既述の実施の形態1乃至3のいずれかと組み合わせられた場合であって、一送信データユニットの送信途中で音声通話とデータ送信とが重なった場合、前述の分割処理及び/若しくは圧縮処理を残データについてやり直してもよい。
【0113】
このように、本実施形態によれば、マルチコール状態の発生によって干渉が生じ、デュアル移動局において受信データが失われた場合であっても、次のデータ送信において該干渉が発生したと推定し得るマルチコール開始時点以降のデータが再び基地局から送信されるため、送信元からデータを再送することなく、無線制御装置からの再送のみでデュアル移動局において失われたデータを補うことができる。
【0114】
なお、本実施形態において、S1004における予約の代わりに、システムA基地局制御部106自体が、デュアル移動局302とシステムB基地局203との間の通信状態を監視する構成としてもよい。該監視は、例えば、有線回線、無線回線、又は、ネットワーク経由で為され得る。この場合、S1007における通知の代わりに、システムA基地局制御部106は、例えば、有線回線、無線回線、又は、ネットワーク経由で、デュアル移動局302とシステムB基地局203との間の電波の送受信が中断したことを認識する。
【0115】
又、本実施形態においては、S1011における蓄積処理を、前述の通知されたタイミングの時点以降に送信されたデータを蓄積するものとして説明した。しかしながら、前述のように、これは該タイミング以降に送信されたデータを再送要求がなくても後に再び送信し、再送制御の発生を抑制することを目的としたものであるから、上記蓄積開始時点は必ずしも上記タイミングの時点のみに限られるわけではない。例えば、該タイミングより所定期間前から上記蓄積処理を開始してもよい。更に、この蓄積処理で蓄積されたデータの全部又は一部は、再送制御が行われる場合などの欠如したデータの再送をデュアル無線制御装置303から行う必要がない場合においては、必ずしも再送されなくてもよい。
【0116】
以上説明した実施の形態1乃至4においては、図3に示すように、デュアル無線制御装置303を備えた移動通信システム301について説明したが、本発明はこの態様に限られず、例えば図11に示すように、通信システム毎に異なる無線制御装置が備えられる移動通信システム1101においても当然用いられる。
【0117】
図11に示す構成例の場合、システムA無線制御装置103とシステムB無線制御装置203とは、無線回線、有線回線、又はネットワーク経由で相互接続され、適宜情報を交換できるようになっていることが望ましい。特に、ユーザ情報格納部同士は、既述の実施形態に応じて、有音率や平均無音時間などのユーザ通話パターン・データを相互に伝達し合えることが望ましい。当然、これらユーザ・データは、両ユーザ情報格納部に予め設定・格納されていてもよい。
【0118】
又、上記実施の形態1乃至4においては、通信システムBの音声通信中に通信システムAのデータ通信を制御する方法について説明したが、本発明はこの態様に限られず、システムB基地局とデュアル移動局とが通信システムBにおいて無線回線接続しているものの、データが送受信されていない状態が存在する場合には、該状態を前述の「VOX制御による送信オフ状態」の代わりとして扱うことによって、本発明を適用することが可能である。このような状態の例としては、例えば、回線接続中であるが電子メールや画像の送信を行っていない状態(DTX:Discontinuous Transmission)や、ハンドオーバ可能な基地局の探索のために送信データを圧縮して送り、その後一定時間データを送信しない状態(compressed mode)などが挙げられる。
【0119】
更に、上記実施の形態1乃至4においては、通信システムAがW−CDMA/TDD方式(アップリンク及びダウンリンク:2,010〜2,025MHz)を採用し、通信システムBがW−CDMA/FDD方式(アップリンク:1,920〜1,980MHz、ダウンリンク:2,110〜2,170MHz)を採用しているものとして説明した。すなわち、通信システムAのダウンリンクに用いられる周波数帯域が、通信システムBのアップリンクの周波数帯域に近く、よって通信システムAの通信が通信システムBの特にアップリンクの通信に干渉を与え得る場合について説明した。
【0120】
しかしながら、本発明の適用はこの態様に限られず、通信システムAのダウンリンクに用いられる周波数帯域が、通信システムBのダウンリンクの周波数帯域に近く、よって通信システムAの通信が通信システムBの特にダウンリンクの通信に干渉を与え得る場合にも適用できる。この場合、前述の各実施形態における通信システムBについての動作諸条件は、アップリンクの電波送信状態からダウンリンクの電波送信状態へと変更される。
【0121】
更に、上記実施の形態1乃至4においては、予測された無音区間長に併せて一旦分割及び/若しくは圧縮された送信データを送信データユニットと呼び、分割・圧縮前の送信すべきデータと区別したが、一回の送信毎に改めて無音区間長の予測及び分割・圧縮処理を行う態様とすることも可能である。
【0122】
更に、上記実施の形態1乃至4においては、マルチコールに対応した移動通信システムを例に挙げたが、本発明の適用はマルチコールに限られず、異なる通信方式を採用する2つの通信システムの使用周波数帯域が近く、且つこれら通信システムが近接して用いられ、両通信間に干渉が生じるおそれがある場合であればいかなる通信方式を採用した移動通信システムにも適用可能である。
【0123】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明の実施形態によれば、異なる通信方式を採用する2つの通信システムの使用周波数帯域が近く、且つこれら通信システムが近接して用いられ、両通信間に干渉が生じるおそれがある移動通信システムにおいて、いずれの通信にもスループットの低下を招かずに、両通信間に干渉が発生しないように送受信を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る通信システムAの全体構成を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る通信システムBの全体構成を示す概略図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る移動通信システムの全体構成を示す概略図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るデータ通信制御方法の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態1に係る送信処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態2に係る送信処理の一態様の流れを示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2に係る送信処理の別の一態様の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態2に係る送信処理の更に別の一態様の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3に係るデータ通信制御方法の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態4に係るデータ通信制御方法のシーケンス図である。
【図11】本発明の別の一実施形態に係る通信システムAの全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
101 システムA移動局
102 システムAセル
103 システムA基地局
104 システムA無線制御装置
105 システムA通信網
106 システムA基地局制御部
107 システムAデータ交換部
108 システムAユーザ情報格納部
109 送信データ蓄積部
201 システムB移動局
202 システムBセル
203 システムB基地局
204 システムB無線制御装置
205 システムB通信網
206 システムB基地局制御部
207 システムBデータ交換部
208 システムBユーザ情報格納部
301 移動通信システム
302 デュアル移動局
303 デュアル無線制御装置
304 通信網
305 ユーザ情報格納部
306 システムA無線部
307 システムB無線部

Claims (21)

  1. 移動通信システムにおいて、第一の周波数帯域と第二の周波数帯域とを用いて、送信すべきデータが無いときには回線を保持したまま電波の送信を停止する制御を行う移動局と通信する無線制御装置であって、
    前記移動局の通話パターンを格納する移動局情報格納手段と、
    前記移動局へのデータの送信要求を受信する受信手段と、
    前記第一の周波数帯域を用いた通信において前記移動局との電波送受信中であるか否かを検出する検出手段と、
    前記移動局情報格納手段に格納されている前記送信要求によって指定されたデータ送信先移動局の通話パターン情報に基づいて前記第二の周波数帯域を用いた通信におけるデータ送信の送信時間を決定する決定手段と、
    前記検出手段によって前記第一の周波数帯域を用いた通信において回線は保持されているが電波送受信中でないと判断されたときに、前記決定手段によって決定された送信時間に基づいて前記送信要求されたデータを前記データ送信先移動局へ送信する送信手段とを有することを特徴とする無線制御装置。
  2. 請求項1記載の無線制御装置であって、
    前記送信手段は、前記決定手段によって決定された送信時間に収まるように前記送信要求されたデータを分割する分割手段を有することを特徴とする無線制御装置。
  3. 請求項1記載の無線制御装置であって、
    前記送信手段は、前記決定手段によって決定された送信時間に収まるように前記送信要求されたデータを圧縮する圧縮手段を有することを特徴とする無線制御装置。
  4. 請求項1記載の無線制御装置であって、
    前記送信手段は、前記決定手段によって決定された送信時間に収まるように前記送信要求されたデータを分割及び圧縮する分割・圧縮手段を有することを特徴とする無線制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一記載の無線制御装置であって、
    前記移動局の通話パターン情報に基づいて、該移動局の有音率が所定値より大きいか否かを判定する判定手段を更に有し、
    該判定手段によって有音率が所定値より大きいと判定された移動局を制御対象から外すことを特徴とする無線制御装置。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一記載の無線制御装置であって、
    前記移動局の通話パターン情報に基づいて、該移動局の平均無音時間が所定値より短いか否かを判定する判定手段を更に有し、
    該判定手段によって平均無音時間が所定値より短いと判定された移動局を制御対象から外すことを特徴とする無線制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項記載の無線制御装置であって、
    前記送信手段は、前記第二の周波数帯域を用いた通信において移動局へデータを送信している間に、前記第一の周波数帯域を用いた通信において移動局との電波送受信が開始されてから前記第二の周波数帯域を用いた通信においてデータ送信先の移動局に伝達されたデータを該データ送信先移動局へ再送することを特徴とする無線制御装置。
  8. 移動通信システムにおいて、第一の周波数帯域と第二の周波数帯域とを用いて、送信すべきデータが無いときには回線を保持したまま電波の送信を停止する制御を行う移動局と通信する無線制御装置におけるデータ通信制御方法であって、
    前記移動局へのデータの送信要求を受信すると、
    前記第一の周波数帯域を用いた通信において前記移動局との電波送受信中であるか否かを検出し、
    前記送信要求によって指定されたデータ送信先移動局の通話パターンに基づいて前記第二の周波数帯域を用いた通信におけるデータ送信の送信時間を決定し、
    前記検出処理によって前記第一の周波数帯域を用いた通信において回線は保持されているが電波送受信中でないと判断されたときに、前記決定された送信時間に基づいて前記送信要求されたデータを前記データ送信先移動局へ送信することを特徴とするデータ通信制御方法。
  9. 請求項8記載のデータ通信制御方法であって、
    前記決定された送信時間に収まるように前記送信要求されたデータを分割した上で送信することを特徴とするデータ通信制御方法。
  10. 請求項8記載のデータ通信制御方法であって、
    前記決定された送信時間に収まるように前記送信要求されたデータを圧縮した上で送信することを特徴とするデータ通信制御方法。
  11. 請求項8記載のデータ通信制御方法であって、
    前記決定された送信時間に収まるように前記送信要求されたデータを分割及び圧縮した上で送信することを特徴とするデータ通信制御方法。
  12. 請求項8乃至11のいずれか一記載のデータ通信制御方法であって、
    前記第一の周波数帯域を用いた通信における有音率が所定値より大きい移動局を制御の対象から外すことを特徴とするデータ通信制御方法。
  13. 請求項8乃至11のいずれか一記載のデータ通信制御方法であって、
    前記第一の周波数帯域を用いた通信における平均無音時間が所定値より短い移動局を制御の対象から外すことを特徴とするデータ通信制御方法。
  14. 請求項8乃至13のいずれか一項記載のデータ通信制御方法であって、
    前記第二の周波数帯域を用いた通信において移動局へデータが送信されている間に、前記第一の周波数帯域を用いた通信において移動局との電波送受信が開始されてから前記第二の周波数帯域を用いた通信においてデータ送信先移動局に伝達されたデータを該データ送信先移動局へ再送することを特徴とするデータ通信制御方法。
  15. 送信すべきデータが無いときには回線を保持したまま電波の送信を停止する制御を行う移動局と、第一の周波数帯域及び第二の周波数帯域を用いて前記移動局と通信する無線制御装置とを有する移動通信システムであって、
    前記無線制御装置は、
    前記移動局の通話パターンを格納する移動局情報格納手段と、
    前記移動局から発せられたデータの受信要求を受信する受信手段と、
    前記第一の周波数帯域を用いた通信において前記移動局との電波送受信中であるか否かを検出する検出手段と、
    前記移動局情報格納手段に格納されている前記受信要求を発した移動局の通話パターン情報に基づいて前記第二の周波数帯域を用いた通信におけるデータ送信の送信時間を決定する決定手段と、
    前記検出手段によって前記第一の周波数帯域を用いた通信において回線は保持されているが電波送受信中でないと判断されたときに、前記決定手段によって決定された送信時間に基づいて前記受信要求されたデータを前記受信要求を発した移動局へ送信する送信手段とを有することを特徴とする移動通信システム。
  16. 請求項15記載の移動通信システムであって、
    前記送信手段は、前記決定手段によって決定された送信時間に収まるように前記受信要求されたデータを分割する分割手段を有することを特徴とする移動通信システム。
  17. 請求項15記載の移動通信システムであって、
    前記送信手段は、前記決定手段によって決定された送信時間に収まるように前記送信要求されたデータを圧縮する圧縮手段を有することを特徴とする移動通信システム。
  18. 請求項15記載の移動通信システムであって、
    前記送信手段は、前記決定手段によって決定された送信時間に収まるように前記送信要求されたデータを分割及び圧縮する分割・圧縮手段を有することを特徴とする移動通信システム。
  19. 請求項15乃至18のいずれか一記載の移動通信システムであって、
    前記移動局の前記通話パターン情報に基づいて、該移動局の有音率が所定値より大きいか否かを判定する判定手段を更に有し、
    該判定手段によって有音率が所定値より大きいと判定された移動局を制御対象から外すことを特徴とする移動通信システム。
  20. 請求項15乃至18のいずれか一記載の移動通信システムであって、
    前記移動局の前記通話パターン情報に基づいて、該移動局の平均無音時間が所定値より短いか否かを判定する判定手段を更に有し、
    該判定手段によって平均無音時間が所定値より短いと判定された移動局を制御対象から外すことを特徴とする移動通信システム。
  21. 請求項15乃至20のいずれか一項記載の移動通信システムであって、
    前記無線制御装置は、
    前記第二の周波数帯域を用いた通信において移動局へデータを送信している間に、前記第一の周波数帯域を用いた通信において移動局との電波送受信を開始されてから前記第二の周波数帯域を用いた通信においてデータ送信先の移動局に伝達されたデータを該データ送信先移動局へ再送する送信手段を有することを特徴とする移動通信システム。
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