JP3922775B2 - 偏向ヨーク用金型装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョン受像機、ディスプレイ装置等の陰極線管に装着して使用される偏向ヨークに係り、特に偏向ヨークの主要構成部品であるボビンを製造するのに使用される偏向ヨーク用金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、テレビジョン受像機等の映像表示装置の陰極線管に用いられる偏向コイルは、大別すると、くら形偏向コイルとトロイダル形偏向コイルの2種類があり、さらに、くら形偏向コイルは、金型を用いて制作するタイプと、ボビンまたはコア(磁芯)に直接形成するタイプとの種類に分けられる。
【0003】
近年、特に、端末ディスプレイ装置用や民生用大型テレビジョン受像機用の偏向ヨーク装置においては、高画質化を図るために、ボビンに直接巻線を施し、くら形偏向コイルを形成するものが普及してきている。したがって、このようなくら形偏向コイルの需要に伴い、くら形偏向コイル全体の製造コストの低減化及び製造行程の簡易化が望まれている。
【0004】
通常、くら形偏向コイルは、陰極線管のネック部からスクリーン側に向って漸次広がった中空状のボビンを有し、このボビンのスクリーン側の内面の第1の領域には、ネック部方向に向って複数のリブを形成している。前記複数のリブ間には、それぞれ複数の溝部が形成されており、これら複数の溝部には、電線(偏向コイルとして形成される)を所定の巻数だけ巻回する。これにより、電線は、上下の鞍形偏向コイルとして構成されるようになっている。
【0005】
また、このようなボビンは、一般にスリット型ボビンと呼ばれ、その製造方法の一例としては、例えばポリプロピレン等の非磁性体に対し金型装置を用いて加熱加圧加工処理を施すことによってスリット型ボビンと成す金型製造方法がある。該金型製造方法は、従来より実施されている製造方法であって、低コストで且つ大量生産が可能であるという利点を備えている。
【0006】
図4は上記くら形偏向コイルのスリット型ボビンを製造するのに必要な偏向コイル用金型装置の一例を示す構成斜視図である。
【0007】
図4に示すように、くら形偏向コイルの主要構成部品であるスリット型ボビンは、偏向ヨーク用金型装置1を用いることによって製造されるものであり、この偏向ヨーク用金型装置1は、その本体の外周面に上記スリット型ボビンの複数のリブを成形するためのリブ形成用溝部2が所定数形成されている。また、これらのリブ形成用溝部2間には、垂直偏向コイルあるいは水平偏向コイルとして構成する電線を巻回するのに必要な巻回溝形成用突起部3が所定数形成されるようになっている。
【0008】
通常、スリット型ボビンにおいては、例えばポリプロピレン等の非磁性体が用いられており、また、電線(コイル)が巻回される複数のリブ間に形成された複数の溝部の位置及び形状は、巻き数の絡みで、偏向ヨーク性能(特に、コンバージェンス性能)が最良になるように設計される。したがって、上記リブ形成用溝部2及び巻回溝形成用突起部3は、このような設計に基づくスリット型ボビンを形成するように、正確に位置決めされるようになっている。
【0009】
上記構成の偏向ヨーク用金型装置1を用いて、スリット型ボビンを製造する場合には、例えば、この偏向ヨーク金型装置1に対応する形状の他方の金型装置を用意し、これらの偏向ヨーク用金型装置を加熱加圧処理加工する機器等に設置し、その後、スリット型ボビンの部材である非磁性体を挟持すると同時に前記機器を用いて加熱加圧処理加工ことにより、ラッパ形状の外周面に複数のリブ及び複数の溝部を形成したスリット型ボビンと成す。
【0010】
その後、製造されたスリット型ボビンを内側に設置し、このスリット型とボビンと、別に製造された外側ボビンとの間に例えばフェライトコアを挟持した状態で、電線を複数のリブ間に巻回することにより、偏向ヨークと成すことができる。
【0011】
ところで、昨今の映像表示装置の多様化に伴い、陰極線管に装着された偏向ヨーク性能もそれに応じて対応が望まれており、このため、偏向ヨーク性能に大きく左右するリブ形状の設計変更が発生することも考えられる。ところが、上述したような従来の偏向ヨーク用金型装置1では、既に完成した金型装置であるため、このような設計変更をすることができない。したがって、このように設計変更が必要である場合には、設計変更に基づくようなリブ形状を有する金型装置を新たに作り直すことが必要となる。このため、新規作成となる偏向装置用金型装置1は、他の金型装置を含む金型全体のほぼ1/3〜1/2の割合を占めるものであるため、結果として、リブ形状の設計変更には、コスト及び製造納期とともに、大きな負担が伴ってしまうという問題点があった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、従来の偏向ヨーク用金型装置では、映像表示装置の多様化に伴い、偏向ヨーク性能に大きく左右するリブ形状を設計変更する必要が生じた場合には、この金型自体の設計変更が不可能であることから、設計変更に基づく偏向ヨーク用金型装置の新規作成が余儀なくされてしまい、その結果、コスト及び製造納期とともに、大きな負担が伴ってしまうという問題点があった。
【0013】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、リブ形状の設計変更に対応可能な構造とすることで、設計変更に伴う金型装置の新規作成を必要最小限に抑制して、製造コスト及び製造納期を大幅に削減することのできる偏向ヨーク用金型装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の偏向ヨーク用金型装置は、陰極線管に取り付けられる偏向ヨークの構成部品で、陰極線管のネック部からスクリーン方向に向かって漸次広がる形状に形成されるとともに、その内周面がネック部方向に向かって形成された複数のリブと、複数のリブ間に形成された偏向コイルを巻回するための巻回溝部とを備えたスリット型ボビンを成型するのに必要な偏向ヨーク用金型装置において、 この金型装置本体の外周部分に形成され、前記複数のリブを成型するための複数のリブ形成用溝部と、これらのリブ形成用溝部間に設けられ、前記巻回溝部を成型するための複数の巻回溝形成突起部と、前記リブ及び前記巻回溝部の各形状を設計変更する場合に、前記金型本体の外周部分の少なくとも一部の領域に取り付けるものであって、その外周部分が設計変更に基づくリブ形状及び巻回溝部を成型するように形成されたリブ変更用取付部材と、を具備したものである。
【0015】
本発明においては、前記複数のリブ形成用溝部と前記巻回溝形成用突起部とを備えた形状の偏向ヨーク用金型装置を用いることにより、陰極線管のネック部からスクリーン方向に向かって漸次広がる形状に形成されるとともに、その内周面がネック部方向に向かって形成された複数のリブと、複数のリブ間に形成された偏向コイルを巻回するための巻回溝部とを備えたスリット型ボビンを成型することができる。その後、成型するスリット型ボビンのリブ形状の設計変更が生じたものとすると、この場合、上記リブ変更用取付部材を金型装置本体に取り付けて成型することにより、設計変更の要求を満足するスリット型ボビンをら製造することが可能となる。これにより、リブ形状の設計変更の要求があった場合でも、金型本体を新規作成することなく、リブ変更用取付部材のみの作成だけで要求を満足するスリット型ボビンの製造が可能となり、製造コスト及び製造納期を大幅に削減することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】
図1は本発明に係る偏向ヨーク用金型装置の一実施系他例を示す構成斜視図である。尚、図1は図4に示す装置と同様な構成要素については同一の符号を付しており、また、図中に示すリブ形成用取付部材14については、その構成を分かりやすくするために拡大して示されている。
【0018】
図1に示すように、本実施形態例における偏向コイル用金型装置11は、スリット型ボビンを製造するための金型本体12と、スリット型ボビンのリブ形状の設計変更に対応するために設けられたものであって、前記金型本体12に着脱可能に取り付けられるリブ変更用取付部材14とを具備して構成されている。
【0019】
金型本体12の外周面には、従来の金型装置(図4参照)と同様に、スリット型ボビンの有する複数のリブを成形するためのリブ形成用溝部2が所定数形成されている。また、これらのリブ形成用溝部2間には、垂直偏向コイルあるいは水平偏向コイルとして構成する電線を巻回するのに必要な巻回溝部を形成するための巻回溝形成用突起部3が所定数形成されるようになっている。
【0020】
したがって、このような構成によれば、通常のスリット型ボビンを製造する場合、つまり、リブ形状の設計変更が必要でない場合には、上記形状の金型本体12とこれに対応する金型装置(図示せず)を用いて、例えばポリプロピレン等の非磁性体に対し加熱加圧加工処理を施すことで、外周面に複数のリブ及び複数の巻回溝部が形成されたスリット型ボビンを製造することが可能となる。
【0021】
また、金型本体12の外周面の所定領域には、リブ形状の設計変更に伴い、前記リブ形成用取付部材14を取り付けるための取付用溝部13が形成されている。つまり、金型本体12の完成後、製造するスリット型ボビンのリブ形状に設計変更が生じた場合には、この取付用溝部13に前記リブ変更用取付部材14が取り付られることになる。
【0022】
一方、リブ変更用取付部材14は、前記金型本体12の外周面に対応するようにその形状がネック部分からスクリーン方向に向けて漸次広がっており、その取付部分側(内側部分)については、前記取付用溝部13に嵌入できるような形状に形成されるようになっている。また、リブ変更用取付部材14の外側部分においては、金型本体12の装着時、隣接する金型本体12のリブ形成用溝部2とで、設計変更に基づくリブを成型させるためのリブ形成部2aが形成されている。さらにこのリブ変更用取付部材14の外周面の中央近傍には、上記リブ形成部2a等によって成型されるリブを介して電線(コイル)を巻回するのに必要な巻回溝を形成するための巻回溝形成部3aが形成されるようになっている。
【0023】
尚、上記リブ変更用取付部14の形状は、図中に示すようなリブ形成部2aの横幅及び深さ、あるいは巻回溝形成部3aの高さ等の形状に限定されるものではなく、リブ設計変更に応じた偏向ヨーク性能を得るために必要な形状となるように、リブ形成部2a及び巻回溝形成部3aを適宜変えて成型するようにしても良い。
【0024】
したがって、本実施形態例における偏向ヨーク用金型装置11では、リブ形状の設計変更に対応可能とするために、金型本体12に形成した取付用溝部13に、設計変更に基づき成型されたリブ変更用取付部材14を嵌入して金型装置と成す入れ子構造を採用することにより、仮にリブ形状の設計変更が生じた場合には、ある程度のリブ形状の設計変更については、金型本体12を破棄することなくそのままの状態で使用するとともに、リブ変更用取付部材14のみの新規製造で目的とする偏向ヨーク性能に基づくスリット型ボビンを製造することが可能となる。
【0025】
図2は上記リブ変更用取付部材14の変形例を示す構成斜視図である。
【0026】
図2に示すように、本例においては、前述したリブ変更用取付部材14(図1参照)ではリブ形成部2aがリブ変更用取付部材14の両端側にそれぞれ形成されているのに対し、本例のリブ変更用取付部材14aでは、片側のみにリブ形成部2bが形成されている。また、このリブ形成部2bに対し他方側には、巻回溝形成部3bが取付部分まで延設されている。このため、製造されるリブの個数については上記実施形態例と同様ではあるが、そのリブ及び巻回溝部の形状が微妙に異なったものとなる。
【0027】
つまり、本例のようにリブ変更用取付部材を、目的とするリブ形状及び巻回溝形状となるように製造すれば、設計変更に対応させることは勿論のこと、偏向ヨーク性能を自由に調節することが可能となる。
【0028】
いま、図1に示す偏向ヨーク用金型装置11を用いてスリット型ボビンを製造するものとする。このとき、この金型装置11の設計に基づくスリット型ボビンを製造するものとすると、従来例と同様に、例えば、この偏向ヨーク金型装置11の金型本体12に対応する形状の他方の金型装置を用意し、これらの偏向ヨーク用金型装置を加熱加圧処理加工する機器等に設置し、その後、スリット型ボビンの部材である非磁性体を挟持すると同時に前記機器を用いて加熱加圧加工処理を施す。これにより、予め設計された金型本体12の形状に基づくスリット型ボビン、すなわち、ラッパ形状の外周面に複数のリブ及び複数の溝部を形成したスリット型ボビンと成す。
【0029】
ところが、装着する陰極線管の偏向ヨーク性能を最良にするために、スリット型ボビンのリブ形状を設計変更する場合もある。このような場合には、先ず、金型本体12は破棄せず、そのままの状態で保持する一方、リブ形状の設計変更に基づくリブ形状及び巻回溝部形状となるよう成型することのできるリブ変更用取付部材14を新規作成する。
【0030】
その後、出来上がったリブ変更用取付部材14を、前記金型本体12の取付用溝部13に嵌入して、リブ形状設計変更用の偏向ヨーク用金型装置11と成す。この場合、金型本体12に取り付けられるリブ変更用取付部材14は、リブ形状の設計に応じて、例えば図2に示す取付部材14aを用いるようにしても良い。
【0031】
以降、上記偏向ヨーク用金型装置11を上記同様、加熱加圧処理加工する機器等に設置し、且つ加熱加圧加工処理を行うことにより、結果として、リブ形状の設計変更に基づくスリット型ボビンを製造することが可能となる。
【0032】
その後、製造されたスリット型ボビンを内側に設置し、このスリット型とボビンと、別に製造された外側ボビンとの間に例えばフェライトコアを挟持した状態で、電線を複数のリブ間に巻回することにより、偏向ヨークと成す。
【0033】
したがって、本実施形態例によれば、装着する陰極線管の偏向ヨーク性能に変化に伴い、リブ形状の設計変更が生じた場合、このリブ形状の設計変更に基づくリブ変更用取付部材14のみを新規製造することにより、リブ形状の設計変更に基づくスリット型ボビンを製造することができる。これにより、金型本体12を破棄することなくそのままの状態で使用することができるため、従来の偏向ヨーク金型装置に比べ、設計変更に伴う金型装置の新規作成を必要最小限に抑制することが可能となり、結果として、製造コスト及び製造納期を大幅に削減することができるという効果を得る。
【0034】
図3は本発明に係る偏向ヨーク用金型の他の実施形態例を示す構成斜視図である。尚、図3は図1に示す装置と同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略するとともに、異なる部分のみを説明する。
【0035】
本実施形態例においては、より一層の偏向ヨーク性能の向上が望まれた場合や必要と思われる偏向ヨーク性能を得るために、前記リブ変更用取付部材14に対しリブの個数を複数に製造可能となるように形成し、これに伴い、金型本体14の取付用溝部13の幅を該リブ変更用取付部材14が嵌入可能な寸法に拡大するように形成したことが前記実施形態例と異なる点である。
【0036】
具体的には、図3に示すように、リブ変更用取付部材14bは、前記実施形態例と同様金型本体12aの外周面に対応するようにその形状がネック部分からスクリーン方向に向けて漸次広がっており、その取付部分側(内側部分)についても同様に取付用溝部13aに嵌入できるような形状に形成されるようになっている。
【0037】
また、本例のリブ変更用取付部材14bの外側部分においては、電線巻回溝を成型するための巻回溝形成部3c,3dが並列に形成されるようになっており、これらの巻回溝形成部3c,3d間には、リブを成型するためのリブ形成部2cが形成されている。また、上記巻回溝形成部3c,3dの両端側には、金型本体12の装着時、隣接する金型本体12のリブ形成用溝部2とで、設計変更に基づくリブを成型させるためのリブ形成部2d,2eが形成されている。つまり、このようにリブ形成部2c,2d,2e及び巻回溝形成部3c,3dを形成したリブ変更用取付部材14bを用いることにより、一度の加熱加圧加工処理で、リブ形状の設計変更に基づく複数のリブ及び複数の電線巻回溝が付加されたスリット型ボビンを製造することが可能となる。
【0038】
また、金型本体12aでは、上記リブ変更用取付部材14bの形状に伴い、その取付用溝部13aの幅が拡大して形成されるようになっており、リブ形状の設計変更時、前記リブ変更用取付部材14bが確実に嵌装できるように形成されている。
【0039】
本実施形態例においては、リブ形状の設計変更が発生し、さらにこの設計変更が偏向ヨーク性能を大きく左右するリブ形状、例えばリブの個数及び電線巻回溝部の個数等により、偏向ヨーク性能を調節するような要求のものである場合には、この要求を満足するように、複数のリブ形成部2c,2d,2e及び複数の巻回溝形成部3c,3dを有するリブ変更用取付部材14bを新規作成する。
【0040】
その後、前記実施形態例と同様に、上記金型本体12aの取付用溝部13aに作成したリブ変更用取付部材14bを嵌入して成る偏向ヨーク用金型装置11aを用いて製造すれば、前記実施形態例よりもより複数のリブ及び電線巻回溝部が付加されたスリット型ボビンを製造することが可能となる。
【0041】
したがって、本実施形態例によれば、前記実施形態例と同様に効果が得られる他、リブ形状の設計変更に際し、一度の製造工程で複数のリブ及び電線巻回部が付加されたスリット型ボビンを製造することが可能となるため、どのようなリブ形状の設計変更にも対応することが可能になり、また、金型本体12aの煩雑な製造工程も容易に行うことができるという効果も得る。
【0042】
また、本発明に係る実施形態例を実施することにより、従来、コストがあまりにも高く作成しなかったスリット型ボビンの成型金型装置のサンプルが、金型本体12の外周面のカーブ形状、コイル長等の条件とに満足すれば、上記リブ変更用取付部材14のみの交換でスリット型ボビンの成型金型装置のサンプルを低コストで実現することも可能である。
【0043】
尚、本実施形態例においては、リブ変更用取付部材14bの装着により、成型されるリブ及び巻回溝部が前記実施形態例よりも1本多い場合について説明したが、これに限定されることはなく、リブ形状の設計変更に応じて複数のリブ及び複数の巻回溝部を成型できるように、対し複数リブ形成部及び複数の巻回溝形成部を備えたリブ変更用取付部材14bとして構成しても良い。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明によれば、リブ形状の設計変更に対応可能な構造とすることで、設計変更に伴う金型装置の新規作成を必要最小限に抑制して、製造コスト及び製造納期を大幅に削減することができるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏向ヨーク用金型装置の一実施形態例を示す構成斜視図。
【図2】図1のノブ偏向用取付部材の他の一例を示す構成斜視図。
【図3】他の実施形態例を示す装置の構成斜視図。
【図4】従来の偏向ヨーク用金型装置の一例を示す構成斜視図。
【符号の説明】
2…リブ形成用溝部、
3…巻回溝形成用溝部、
2a,2b,2c,2d,2e…リブ形成部、
3a,3b,3c,3d…巻回溝形成部
11…偏向ヨーク用金型装置、
12…金型本体、
13…取付用溝部、
14…リブ変更用取付部材。
Claims (3)
- 陰極線管に取り付けられる偏向ヨークの構成部品で、陰極線管のネック部からスクリーン方向に向かって漸次広がる形状に形成されるとともに、その内周面がネック部方向に向かって形成された複数のリブと、複数のリブ間に形成された偏向コイルを巻回するための巻回溝部とを備えたスリット型ボビンを成型するのに必要な偏向ヨーク用金型装置において、
この金型装置本体の外周部分に形成され、前記複数のリブを成型するための複数のリブ形成用溝部と、
これらのリブ形成用溝部間に設けられ、前記巻回溝部を成型するための複数の巻回溝形成突起部と、
前記リブ及び前記巻回溝部の各形状を設計変更する場合に、前記金型本体の外周部分の少なくとも一部の領域に取り付けるものであって、その外周部分が設計変更に基づくリブ形状及び巻回溝部を成型するように形成されたリブ変更用取付部材と、
を具備したことを特徴とする偏向ヨーク用金型装置。 - 前記リブ変更用取付部材は、前記金型本体の外周部分の一部に形成された取付用溝部に着脱可能に取り付けられるものであることを特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク用金型装置。
- 前記リブ変更用取付部材は、前記リブ及び前記巻回溝部の各形状の設計変更に応じて、複数のリブ及び複数の巻回溝部の成型可能な形状に構成されたものであることを特徴とする請求項1,または請求項2に記載の偏向ヨーク用金型装置。
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