JP3922611B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気を冷媒として圧縮し、高温高圧となった圧縮空気を常温付近まで冷却したのち、膨張機を介して低温空気を得るようにした空気冷凍サイクルを使用した冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気冷凍サイクルを利用した冷却装置は、作動媒体となる空気を流路に沿って圧縮機、放熱用熱交換器、膨張機を配設し、原動機で圧縮機、膨張機を運転し、前記圧縮機で断熱圧縮を行い、放熱用熱交換器で周囲温度まで冷却し、膨張機で断熱膨張を行い、低温空気を得るようにしたものである。
【0003】
ところが、上記冷却装置では、作動媒体が空気であるため、通常の空気調和機の温度範囲では蒸発凝縮を伴わないため、潜熱の利用が不可能であった。このため、冷媒である空気の流量が必然的に大きくなり、圧縮機や膨張機の容量増大化を招き、回転数、騒音も大となり放熱用熱交換器も伝熱面積が大きくなる問題があつた。
【0004】
そのため、断熱圧縮−断熱膨張させて低温空気を得る逆ブレイトンサイクルと、水を蒸発させて蒸発潜熱を奪う逆ランキングサイクルとの複合サイクルにより冷却を行うようにして、上記問題解決を図る提案がされている。
【0005】
即ち、特開昭62−102061号公報に開示された提案によれば、上記複合サイクルを使用した冷却装置は、図4に示すように、作動媒体である空気の流路に沿って順に圧縮機51、放熱用熱交換器53、膨張機52及び水噴霧装置56を配設する構成とし、前記逆ランキングサイクルの機能を持つ水噴霧装置56により水の蒸発による蒸発潜熱により低温空気のさらなる低温化を図ったものである。なお、放熱用熱交換器53と膨張機52との間には、水蒸気分離膜等を使用した水蒸気分離装置57が設けられ、放熱用熱交換器53を通過した空気に含まれる水蒸気を分離し、乾燥した空気を膨張機52に送り、分離した水蒸気は系外へ除去するようにしてある。
上記水噴霧装置56の噴霧部位には、絞り部58を設け空気と水が均一に接触して蒸発潜熱によりさらに低温化する構造にしてある。水噴霧装置56を経由した空気は冷却用熱交換器59に送られファン60により屋内空気を冷却する。または熱交換器59を使用せずに水噴霧装置56を通過した空気を直接冷房等に使用する。
【0006】
上記冷却装置においては、室内空気は原動機54により駆動する圧縮機51で高温高圧空気となり、ついで放熱用熱交換器53で室内空気温度近くまで降温させ、水蒸気分離装置57で水分は除去される。ついで、膨張機52内で断熱膨張され、低温(室内空気以下の温度)且低圧空気となり水噴霧装置56の絞り部58へ送られる。ここで水噴霧により蒸発潜熱が前記低温低圧空気より熱を奪い、をさらなる低温化を図っている。
このようにして得られた低温空気は直接室内へ吹き出され室内冷房に使用されたり、或いは冷却用熱交換器59を介して室内冷房に使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の空気冷凍サイクルにおける空気流量の増大化、及び圧縮機、膨張機の大形化や負荷に対する対応性も上記水噴霧装置により幾分の解決がなされたが、未だ充分でなく冷却能力向上の余地は残されている。
【0008】
本発明は、上記課題解決のためになされたもので、空気冷凍サイクルを使用した冷却装置の機能改善を可能とした冷却装置の提供を目的とするものである。
【0009】
上記目的達成のため、作動媒体である低温空気に水を噴霧して、水の蒸発による潜熱の発生を介して低温空気のさらなる低温化を図る従来の水噴霧装置を見直し、より効果的に機能させる水噴霧冷却装置が必要である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明の冷却装置の第1の発明は、
空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して低温空気を形成して、冷却用熱負荷を冷却する空気冷凍サイクルにおいて、
低温空気による熱負荷を冷却する主冷却手段と、該主冷却手段に使用した低温空気に、制御弁にて水噴霧量が調整された水微粒子を噴霧し、該噴霧水の蒸発潜熱により再度冷却されて低温水として得られる冷熱源と、前記冷熱源を構成する低温水により前記熱負荷を再冷却する再冷却手段とを設けたことを要旨とする。
【0011】
上記請求項1記載の発明により、
空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して得られた低温空気を使用して、主冷却手段を介して冷却用熱負荷を冷却し、昇温した低温空気に水噴霧による冷却を行い蒸発潜熱に相当する熱量を収奪させて、さらなる低温の冷熱源を形成させ、該冷熱源により前記熱負荷を再冷却手段により冷却するようにしたものである。
【0012】
上記、主冷却手段は熱負荷を形成する熱媒体に熱交換器を介在させる構成としても良い。
【0013】
または、熱負荷を構成する熱媒体に直接低温空気の吹き込みにより前記主冷却手段を構成しても良い。
【0014】
また、前記水噴霧は噴霧量の調整により冷熱源の温度調整が行えるようにしても良い。
【0015】
そして、前記請求項1記載の発明は、前記再冷却手段を、主冷却手段の対象冷却媒体を内蔵する容器外壁へ未気化水滴を含む低温気化流体を吹き付けて形成される冷水膜の形成により構成したことにある。
【0016】
即ち、発明は、主冷却手段の対象とする熱媒体の容器の外壁の一部を熱交換器としてその外壁に、水噴霧によりさらに低温化された未気化の噴霧冷水によりなる冷水膜を形成させて、外壁より前記熱媒体を再冷却するようにしたものである。
【0017】
また、請求項2記載の発明は、主冷却手段の対象とする熱媒体を内蔵する被冷却室内に熱交換器を設け、該熱交換器に冷熱源である冷水タンクよりポンプにより循環させて前記再冷却手段を形成したことを特徴とする。
【0018】
即ち、発明は、主冷却手段の対象となる熱媒体を内蔵する容器内に熱交換器を設け、水噴霧によりさらに低温化された低温冷水の冷熱源と前記熱交換器との間に冷水を循環させることにより、前記熱媒体を再冷却するようにしたものである。
【0019】
また、更に請求項3記載の発明は、前記再冷却手段を、主冷却手段の対象とする熱媒体を内蔵する被冷却室内と、冷水タンクに形成された冷熱源との間に、冷熱伝播用のヒートパイプを設け、該ヒートパイプにより被冷却室に内蔵する熱媒体の再冷却手段として形成させたことを特徴とする。
【0020】
即ち、発明は、主冷却手段の対象とする熱媒体と、水噴霧によりさらに低温化された低温空気との間にヒートパイプを設け、前記熱媒体を再冷却するようにしたものである。
【0021】
また、本発明の冷却装置の第2の発明は、
空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して低温空気を形成して、冷却用熱負荷を冷却する空気冷凍サイクルにおいて、
膨張機後段に、低温空気取り入れ手段と、制御弁にて水噴霧量が調整可能の水微粒子噴霧手段と、減圧気化手段とを備えた水噴霧冷却熱交換器装置を設け、
前記減圧気化手段には、前記冷却用熱負荷に冷風を導くサクションファンと冷却用熱負荷内の冷却空気を還気する還気口とを設け、前記サクションファンと還気口とにより冷却用熱負荷(被冷却室)内の温度を適温に制御可能の構造にしたことを特徴とする。
【0022】
上記請求項記載の発明は、
空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して得られた低温空気を、前記膨張機の後段に設けた水噴霧冷却熱交換器装置を設け、該装置には、低温空気取り入れ手段と、調整可能の水微粒子噴霧手段と、減圧気化手段とを備える構成とし、冷却用熱負荷に好適な冷風を被冷却室に送気して適宜所用の冷却を行うことができるようにしたものである。
【0023】
また、前記請求項記載の除湿器は、一対の吸着器を使用する構成とし、圧縮機からの高温高圧空気を吸着済みの吸着器内に貫流させて再生させ、ついで放熱用熱交換器からの断熱膨張前の高圧空気を他の再生済みの吸着器内に貫流除湿させ、一方の吸着器を再生させるとともに他方の吸着器により除湿を行い、再生と除湿とを交互に切り替え可能に構成したことを特徴とするものである。
【0024】
上記請求項記載の発明により、断熱膨張前の高圧空気は常に乾燥状態を維持することができる。また、再生には高温圧縮空気を使用するため省エネ効果が大である。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
なお、従来例を示す図面に記載の部品と同一の品名と同一機能を持つ部品を使用する場合は同一符号を使用する。
図1は本発明の冷却装置の第一の実施例の概略の構成を示す系統図で、図2は図1の吸着器による吸着再生回路の変形例を示す図である。図3は図1、図2における冷却用熱負荷の再冷却手段を示し、(A)は冷水循環によるものを示し、(B)はヒートパイプによるものを示す図である。また、図4は本発明の第二の実施例の概略の構成を示す系統図である。
【0026】
図1に示すように、本発明の第一の実施例に係る冷却装置は、圧縮機51、放熱用熱交換器53、膨張機52、冷却用熱負荷20の順に配設された密閉型空気冷凍サイクルに除湿用に一対の吸着器11、12を設け、
前記冷却用熱負荷20は、冷却用熱交換器59を内蔵して冷却用熱負荷を形成する被冷却室18と、該被冷却室18に接して設けられた水噴霧冷却装置10とにより構成したものである。
【0027】
上記吸着器12は放熱用熱交換器53と膨張機52の間に設けられ、内蔵する吸着剤を介して、放熱用熱交換器53により冷却された高圧高湿度空気より除湿を行うようにしたものである。
なお、吸着器11は圧縮機51と放熱用熱交換器53の間に設け、既に吸着済みの吸着剤を圧縮機51からの高温高圧空気により再生するようにして、後記するように吸着と再生とを交互に行うようにしてある。
【0028】
また、水噴霧冷却装置10は、冷却用熱交換器59を内蔵する被冷却室18に隣接して設けられ、制御弁10bを備えた水噴霧管10aとよりなり、前記被冷却室18で冷却用熱交換器59を経由して、略35℃程度に昇温した前記膨張機により断熱膨張した低温空気に水噴霧をし、潜熱により前記昇温した低温空気を冷却して未気化水滴を含む低温気化流体を形成させ、前記被冷却室18の壁面に吹き付け冷水膜を形成して壁面に沿い流下するようにしてある。上記冷水膜により被冷却室内の熱媒体を再冷却する。
なお、前記制御弁10bにより水噴霧量を調節して潜熱による冷却の程度を加減して低温気化流体の吹き付けにより冷却される被冷却室18の室温を適宜調整可能にしてある。
なお、上記被冷却室18内へ、前記冷却用熱交換器59の代わりに低温空気を直接吹き込むようにしても良い。
【0029】
上記構成により図1に示す冷却装置においては、作動媒体である空気は、実線矢印に示す流路に沿い、圧縮機51、吸着器11の加熱コイル11a、放熱用熱交換器53、吸着器12、膨張機52、冷却用熱負荷20を循環して密閉型空気冷凍サイクルを形成する。
作動媒体である空気は、圧縮機51で断熱圧縮され高温高圧空気となり、ついで放熱用熱交換器53で周囲温度まで冷却されるとともに、周囲温度飽和相当分の余分な水分は凝縮され図示しない外部へ排出される。
上記放熱用熱交換器53を出た周囲温度なみに温度降下した高圧空気は、さらに吸着器12で内蔵する吸着剤により脱湿され高圧の乾燥空気となる。ついで膨張機52で断熱膨張して0℃程度の低温空気となり、冷却用熱負荷20の被冷却室18に内蔵する冷却用熱交換器59に導入される。
被冷却室18に内蔵する熱媒体は前記冷却用熱交換器59により冷却され主冷却手段を形成する。前記冷却用熱交換器59を経由した略0℃の前記低温空気は略35℃程度に昇温されるが、水噴霧冷却装置10における噴霧水の蒸発潜熱により再度冷却され低温流体となり冷熱源を形成する。
そして、上記低温流体よりなる冷水膜を被冷却室18の壁面に吹き付け流下させ、内蔵熱媒体を再冷却する。
そのため、被冷却室18は主冷却に加え再冷却を受け、冷却用熱負荷20は前記低温空気と低温流体とにより個別に冷却され高効率の冷却を可能にしている。 なお、水噴霧冷却装置10の水噴霧管10aには制御弁10bを設けてあるため、その開度調整により被冷却室18の温度制御ができる。
【0030】
ところで、圧縮機51を出た高温高圧空気は、吸着器11の加熱コイル11aを通過して吸着剤を加熱して水分の脱着再生を行い、放熱用熱交換器53へ送られて周囲温度まで冷却される。上記熱交換器53を出た空気は、吸着器12で内蔵する吸着剤の水分吸着反応で乾燥される。この時の反応熱は後記する図2に示すように膨張機52の出口または途中から戻し流路21a、21bを介して低温空気より取り去り圧縮機51の導入側へ還流するようにしてある。
なお、実線矢印で示す流路は吸着器12を吸着用に使用し吸着器11を再生用に使用する場合を示し、点線矢印により示す流路は吸着器11を吸着用に使用し吸着器12を再生用に使用する場合を示し、一対の吸着器が吸着、再生の切り替え使用が可能の構成にしてある。
即ち、実線矢印の場合の流路系統は、
圧縮機51→吸着器11の加熱コイル11a→放熱用熱交換器53→吸着器12→膨張機52、
点線矢印の場合の流路系統は、
圧縮機51→吸着器12の加熱コイル12a→放熱用熱交換器53→吸着器11→膨張機52、
のようになる。
【0031】
図2は、前記したように吸着反応熱が膨張機52の途中から戻し流路21aを介して圧縮機51の導入側流路21bへ還流する場合の流路系統を示す図で、
その還流路は実践矢印の場合の還流流路系統は、
流路21→吸着器12の加熱コイル12a→バルブO→吸着器11→21b、
点線矢印の場合の還流流路系統は、
流路21→吸着器11の加熱コイル11a→バルブS→吸着器12→21b、
のようになる。
【0032】
図3には、図1、図2に示す冷却用熱負荷の冷却における再冷却手段を示し、(A)はポンプによる冷水循環によるもので(B)はヒートパイプによるものである。
図3の(A)は、主冷却手段の対象とする熱媒体を内蔵する被冷却室18内に熱交換器59を設け、該熱交換器に冷熱源である冷水タンク21よりポンプ22により循環させて再冷却手段を形成させたものを表す。
前記冷熱源は、膨張機52より供給された低温空気を被冷却室18に内蔵する熱交換器59に導入させ主冷却手段を形成して被冷却室内の熱媒体を冷却させる。冷却の結果、昇温した前記低温空気は水噴霧管10aと制御弁10bを介してポンプアップされた水の噴霧を受け、蒸発潜熱により低温空気とともに噴霧水は低温化され低温冷水となり冷熱源を形成している。
【0033】
図3の(B)には、主冷却手段の対象とする熱媒体を内蔵する被冷却室18内と、冷水タンク21に形成された冷熱源との間に、ヒートパイプ23を設け、該ヒートパイプ23により被冷却室18に内蔵する熱媒体の再冷却手段を形成させたものである。
前記冷熱源は、膨張機52より供給された低温空気は熱媒体を内蔵する被冷却室18に吹き込まれ、熱媒体を冷却して主冷却手段を形成する。主冷却を終了した低温空気は冷水タンク21内に導入されるが、前記低温空気は水噴霧管10aと制御弁10bを介してポンプアップされた水の噴霧を受け、蒸発潜熱によりさらなる低温化され冷熱源を形成している。
【0034】
図4は、本発明の第二の実施例の概略の構成を示す系統図である。
図に見るように、本実施例の場合は、図1の冷却用熱交換器59及び水噴霧冷却装置10の個別使用により被冷却室18を冷却する代わりに、冷却用熱負荷20に水噴霧冷却熱交換器装置15を設け、膨張機52で得られた低温空気より温度調整可能の冷風を得るようにして、被冷却室18を冷却するようにしたものである。
【0035】
上記第二実施例の場合は、図1と同様に、作動媒体である空気は圧縮機51で断熱圧縮され高温高圧空気となり、ついで放熱用熱交換器53で周囲温度まで冷却されるとともに、周囲温度飽和相当分の余分な水分は凝縮され図示してない外部へ排出される。
上記放熱用熱交換器53を出た周囲温度なみに温度降下した高圧空気はさらに吸着器12で内蔵する吸着剤により脱湿され高圧の乾燥空気となる。ついで膨張機52で断熱膨張して0℃程度の低温空気となり、図に示す水噴霧冷却熱交換器装置15へ送られる。
【0036】
上記水噴霧冷却熱交換器装置15は、水噴霧気化室16と減圧気化室17と被冷却室18とより構成する。前記水噴霧気化室16は、低温空気取り入れ口16eと制御弁16cと水ポンプ16bと水噴霧管16aとよりなる水微粒子噴霧手段とタンク16dよりなり、減圧気化室はサクションファン17aと還気口17bを備える構成にしてある。なお、余剰水滴は下部のタンク16dに貯留するようにしてある。
【0037】
そこで、水噴霧冷却熱交換器装置15へ導入された低温空気は、水ポンプ16bを介しての高圧微粒子噴霧に曝され、かつ減圧化のもとで水の気化が増進され、さらに冷却される。
上記のようにさらに冷却された低温空気は、減圧気化室17で冷風となりサクションファン17aにより被冷却室18に導入され被冷却室18を冷却する。
前記水微粒子噴霧手段には水噴霧量を規制する制御弁16cと減圧気化室17には被冷却室18からの還気口17bが設けてあり、被冷却室18の温度調整可能の構造にしてある。
【0038】
【発明の効果】
上記構成により、発明においては、冷却用熱負荷に対する低温空気による主冷却手段を形成した後の低温空気に水噴霧させ、水の蒸発潜熱により冷熱源を形成して、該熱源により前記冷却用熱負荷に対する再冷却手段を形成させるようにしてある。そのため、低温空気による冷却作用を個別に作用させ、冷却効果の効率化を図るとともに、水噴霧量の調整により冷却制御性を付与できる。
【0039】
また、請求項、請求項、請求項記載の発明により、再冷却手段に冷水膜の流下によるもの、冷水循環によるもの、ヒートパイプによるものに多様化することができ、それぞれ適所に適応できる。
【0040】
また、請求項記載の発明により、
空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して得られた低温空気は前記膨張機の後段に設けた水噴霧冷却熱交換器装置により導入され、該低温空気は水噴霧気化室でさらに低温化され、ついで減圧気化室でその温度がさらに降下され、サクションファンと還気口とにより被冷却室の温度を適温に制御して、冷却用熱負荷に好適な冷風を送気することができる。
【0041】
また、請求項記載の発明により、断熱膨張前の高圧空気は常に乾燥状態を維持することができる。また、再生には高温圧縮空気を使用するため省エネ効果が大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却装置の第一の実施例の概略の構成を示す系統図である。
【図2】 図1の吸着器による吸着再生回路の変形例を示す図である。
【図3】 図1、図2における冷却用熱負荷の再冷却手段を示し、(A)は冷水循環によるものを示し、(B)はヒートパイプによるものを示す図である。
【図4】 本発明の第二の実施例の概略の構成を示す系統図である。
【図5】 従来の空気冷凍サイクルによる冷却装置の概略の構成を示す系統図である。
【符号の説明】
10 水噴霧冷却装置
10a、16a 水噴霧管
10b、16c 制御弁
11、12 吸着器
15 水噴霧冷却熱交換器装置
16 水噴霧気化室
16b、22 水ポンプ
17 減圧気化室
18 被冷却室
20 冷却用熱負荷
21 冷水タンク
23 ヒートパイプ

Claims (5)

  1. 空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して低温空気を形成して、冷却用熱負荷を冷却する空気冷凍サイクルにおいて、
    低温空気による熱負荷を冷却する主冷却手段と、該主冷却手段に使用した低温空気に、制御弁にて水噴霧量が調整された水微粒子を噴霧し、該噴霧水の蒸発潜熱により再度冷却されて低温水として得られる冷熱源と、前記冷熱源を構成する低温水により前記熱負荷を再冷却する再冷却手段とを設け、
    更に前記再冷却手段は、主冷却手段の対象冷却媒体を内蔵する容器外壁へ未気化水滴を含む低温気化流体を吹き付けて形成される冷水膜の形成により構成したことを特徴とする冷却装置。
  2. 空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して低温空気を形成して、冷却用熱負荷を冷却する空気冷凍サイクルにおいて、
    低温空気による熱負荷を冷却する主冷却手段と、該主冷却手段に使用した低温空気に、制御弁にて水噴霧量が調整された水微粒子を噴霧し、該噴霧水の蒸発潜熱により再度冷却されて低温水として得られる冷熱源と、前記冷熱源を構成する低温水により前記熱負荷を再冷却する再冷却手段とを設け、
    更に主冷却手段の対象とする熱媒体を内蔵する被冷却室内に熱交換器を設け、該熱交換器に冷熱源である冷水タンクよりポンプにより循環させて前記再冷却手段を形成したことを特徴とする冷却装置。
  3. 空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して低温空気を形成して、冷却用熱負荷を冷却する空気冷凍サイクルにおいて、
    低温空気による熱負荷を冷却する主冷却手段と、該主冷却手段に使用した低温空気に、制御弁にて水噴霧量が調整された水微粒子を噴霧し、該噴霧水の蒸発潜熱により再度冷却されて低温水として得られる冷熱源と、前記冷熱源を構成する低温水により前記熱負荷を再冷却する再冷却手段とを設け、
    更に前記再冷却手段は、主冷却手段の対象とする熱媒体を内蔵する被冷却室内と、冷水タンクに形成された冷熱源との間に、冷熱伝播用のヒートパイプを設け、該ヒートパイプにより被冷却室に内蔵する熱媒体の再冷却手段として形成されていることを特徴とする冷却装置。
  4. 空気を媒体として圧縮機、放熱用熱交換器、除湿器、膨張機の順よりなる流路を介して低温空気を形成して、冷却用熱負荷を冷却する空気冷凍サイクルにおいて、
    膨張機後段に、低温空気取り入れ手段と、制御弁にて水噴霧量が調整可能の水微粒子噴霧手段と、減圧気化手段とを備えた水噴霧冷却熱交換器装置を設け、
    前記減圧気化手段には、前記冷却用熱負荷に冷風を導くサクションファンと冷却用熱負荷内の冷却空気を還気する還気口とを設け、前記サクションファンと還気口とにより冷却用熱負荷内の温度を適温に制御可能の構造にしたことを特徴とする冷却装置。
  5. 前記除湿器は、一対の吸着器を使用する構成とし、圧縮機からの高温高圧空気を吸着済みの吸着器内に貫流再生させ、放熱用熱交換器からの断熱膨張前の高圧空気を他の再生済みの吸着器内に貫流除湿させ、再生と除湿とを交互に切り替え可能に構成したことを特徴とする請求項記載の冷却装置。
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