JP3922323B2 - Sealing method for joints with glass walls - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガラスウォ−ルの付合せ目地をシ−ルする改善されたシ−リング工法に関し、特に、大型建造物における透明ガラスウォ−ルの目地を短時間に且つ見映えよくシ−ルする新規シ−リング工法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、大型建造物における厚手の透明なガラスの構造壁、すなわちガラスウォ−ルの目地をシ−リング材でシ−ルする方法として、施工作業者二名による同時充てん仕上げ工法及び二段階施工方法が代表的に知られている。第一の同時充てん仕上げ工法は、ガラスの目地を溶剤等で清掃し、マスキングテ−プを張り、次いで、プライマ−を塗布する予備処理を行ったのち、二人の作業者が、ガラスウォ−ルの両面側からシリコ−ンシ−リング材の充てんと表面仕上げとを同時に協同して行うシ−リング工法であって、一方の側の作業者がシリコ−ンシ−リング材をガラスウォ−ル目地に充てんすると共に、その充てんに合わせて反対側の作業者がその充てんシ−リング材をへら等で受け止め、充てんされたシ−リング材を二人が両側から同時に最終表面仕上げを行ったのち、マスキングテ−プを除去するシ−ル方法である。しかし、この方法は、高度の職人的技術が要求されるばかりでなく、高い技術力をもつ二人が協同して行わねばならず、また、作業能率が悪いという欠点があり、特に、最近では、そのような作業のできる職人が少なくなっているので、ガラス目地のシ−リング方法として採用し難い。
【０００３】
第二の二段階施工方法は、上記第一の方法と同様にガラス目地部を予備処理したのち、第１段階として、まず、ガラスウォ−ルの目地に、通常知られたバックアップ材、例えば、ポリエチレンスポンジの長尺体を一方の側から充分奥まで押し込み、手前側の目地空隙部にシ−リング材を充てんして表面仕上げをし、第２段階として、充てんしたシ−リング材が硬化したのち、ガラスの反対の面側から押し込まれたバックアップ材を取り除き、次いで、その目地の空隙に同じシ−リング材を充てんして表面仕上げをする二段階充てん工法である。この方法は、一人で作業をすることができるが、シ−リング材の第１段階の充てん仕上げの硬化をまって第２段階の充てんを行わねばならないため長い作業時間を要し、費用も高くなるので工業的に不利である。更に、第１段階と第２段階で充てんしたシ−リング材の複雑な境界面が目立つ場合があるので好ましくない。
【０００４】
本発明者らは、大型建造物のガラスカ−テンウォ−ルの目地を充てん仕上げする従来工法における上記のような実情に鑑み、高度の職人的熟練を必要とすることなく、しかも、一人で作業をすることができると共に、厄介なシ−リング材の充てんを一工程で行うことができる見映えのよい目地を効率的に提供することができる実用的シ−リング方法を開発すべく各種の研究を重ねた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、特に、建造物に取付けられた厚手の大型透明ガラスウォ−ルの目地にシリコ−ンシ−リング材を一人で充てんシ−ルし表面仕上げをすることができる作業性の優れたガラス目地充てん工法を提供することにある。また、本発明の他の課題は、特に見映えのよい目地シ−ルを短時間に、安定且つ容易に形成させることができる工業的に望ましい目地シ−リング方法を提供することにある。本発明の更に他の課題は、上記のようなシリコ−ンシ−リング材の目地への充てん工法に極めて有用な長尺のシリコ−ンゴムガスケットを提供することにある。本発明のその他の課題ないし技術的特徴は、以下の記載から一層明らかになるであろう。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記特許請求の範囲の請求項１に記載の要件から成る実用的に優れたガラスウォ−ル付合せ目地のシリコ−ンゴムによるシ−リング工法を提案するものである。しかして、その特徴的構成は、第一段階として、予め形成された断面がＨ型の特異断面形状を有する長尺のシリコ−ンゴムガスケットをガラスウォ−ル目地に指で押し込んで、手前側のガスケット表面をガラス表面と実質的に一致させたのち、第二段階として、ガラスの反対側から目地空隙部に室温硬化性のシリコ−ンシ−リング材を注入充てんして、その表面をレベリング仕上げする施工法にある。本発明の方法によれば、透明で表面がフラットなシリコ−ンゴムガスケットと硬化した透明なシリコ−ンシ−リング材とが接合して、実質的に境目のない透明体を形成する。また、シ−リング材は、個々のシリコ−ンゴムガスケットの接続部分に浸入して目地内に緻密に充てんされ、硬化により個々のガスケットが一体化された網状の交差弾性目地シ−ルが形成される。
【０００７】
【発明の実施の形態】
本発明の工法の対象となる目地を形成するガラスウォ−ルは、一般に、不燃大型建造物のガラスウォ−ル、例えば、厚さが１２〜２５mm程度の構造壁材として組み込まれるカ−テンウォ−ルガラス板部材であって、縦と横が、例えば、１〜３ｍ×１〜３ｍ程度の大きさで提供される、通常、透明な強化ガラスウォ−ル建材である。かかる大きさのガラスウォ−ルは大きな重量を有するから、通常、ストラクチャル・シ−リング・グレイジング（ＳＳＧ）工法やドットポイントガラス（ＤＰＧ）工法等により、建造時に配置され取付けられて強固に固定される。この方法では、個々のガラスには、四角形のガラス板の各コ−ナ−に小孔が形成され、この小孔を利用して、皿ボルトで支持部材に直接取付けるプレ−ナ−・フィッティング・システム（ＰＦＳ）やクワトロポイントシステム（ＱＰＳ）等の取付け手段により個々のガラスは固定され、通常、１５〜２５mm程度の間隔の目地が形成される。
【０００８】
本発明の工法においては、先ず、上記のように取付け固定されたガラスウォ−ルの目地に、所定の長さに切断された長尺のシリコ−ンゴムガスケットが、順次連接状に嵌め込まれる。本発明の方法に用いられるガスケットは、断面がＨ型の弾性体であって、そのＨ型は、四角形の一対向辺部が台形ないしＵ字形にそれぞれ対称に切り欠かれ、他の対向辺は平行に保持された形状を有する断面がＨ字状のシリコ−ンゴム長尺体である。その平行に保持されたフラットな面のそれぞれの両端部に形成されているフラップの辺縁の間隔は、いずれも適用しようとするガラスウォ−ルの目地の間隔より僅かに大きく形成され、それぞれのフラップの辺縁部によって各ガラスウォ−ルの稜線部はカバ−される。
【０００９】
また、シリコ−ンゴムガスケットは、その断面の台形ないしＵ字形にそれぞれ対称に切り欠かれた残留部の最も接近する部分、すなわち、残留中実部の最小厚さをガラスウォ−ル目地の間隔より僅かに小さくすることが重要であって、ガスケットを目地に押し込むのに好適な残留部が形成されるように切欠の深さや形状が選択される。その中実部は、ガスケットの目地をシ−ルする主要部として機能するものである。このような断面形状を有するシリコ−ンゴムガスケットは、ガラスウォ−ルの縦と横の長さに応じて、取扱性，作業性等を考慮して適切な長さに切り揃えられ、例えば、1.5 〜３ｍの長さ、通常、２ｍ程度の長さに切断されて使用に供される。
【００１０】
ガスケットのガラス目地への適用は、ガスケットの対向するフラットな面に指を当てがって、そのフラットな押圧表面を目地形成ガラス表面と実質的に一致させるまでガラスウォ−ルの目地に押し込み、その指を滑らせ移動させて長尺のガスケットを全長にわたって目地内に嵌め込むことにより容易に達成される。この嵌め込み操作で、ガスケットの手前側のフラットな面の両側のフラップの辺縁部は、ガラスの対向する目地形成稜線部（通常、小さなア−ルが付けられる。）を接触状にカバ−して、見映えのよいガラスウォ−ル連接状表面を形成する。このように取付けられたガスケットの表面は、ガラス表面より僅かに手前側に浮いた状態に形成され、例えば、ガラス表面より 0.5〜１mm程度浮出た状態に固定されるが、本発明においてガラス表面と実質的に一致するとは、そのような僅かに高められた表面状態を包含する。
【００１１】
このように、シリコ−ンゴムガスケットをその弾性を利用してガラス目地内へ押圧し、フラットな押圧平面をガラス面に実質的に一致させるとき、ガスケットの奥側の他のフラットな平面部の両端縁のフラップ部分は、弾性によって目地を形成するガラスの対向面により両辺縁部が手前に押し曲げられ、その弾性係着力によりガスケットは目地部に安定に保持，固定される。このようなガスケットの目地内への適切な固定は、充てんされるパテ状のシリコ−ンシ−リング材の充てんに不都合がなければよいから、それほど大きな係着力を必要としない。かかる実情及びシリコ−ンゴムガスケットの素材の弾性等を考慮して、適度の係着が得られるように、目地内で押し曲げられるフラップの張出し長さや厚さを含む断面形状が、適宜選択され形成される。
【００１２】
目地には、前述のように、適切な長さに切断された長尺のシリコ−ンガスケットが、連接状に目地全体に嵌め込まれるが、そのガスケットの目地への適用は、通常、操作有利性を考慮して、先ず横目地全体に嵌め込まれたのち縦目地に適用される。しかし、縦目地を先してもよく、それらの適用順序に制約はない。先に適用される目地には、各ガスケットは、目地の交差部に無関係に個々が連接状に嵌め込まれるが、あとに適用されるガスケットは、先に適用されたガスケットによって目地交差部で遮断される。従って、あとで嵌め込まれるガスケット同士はすべて非連接状であり、それらのガスケットの両端縁は、先に目地内に嵌め込まれたガスケットの側面に接触状に取付けられる。
【００１３】
本発明方法においては、ガラスの目地に一方の側からシリコ−ンガスケットを的確に取付けたのち、ガラスの反対側から、その目地の後側空隙部に室温硬化性シリコ−ンシ−リング材が注入充てんされ、表面仕上げされる。このシリコ−ンシ−リング材の目地空隙部への充てんにおいては、前記したように、該シ−リング材は、そのパテ状の柔軟塑性によって各ガスケットの接合部に侵入して、各ガスケット間を密に接合し、硬化によって横目地ガスケット同士及び縦目地ガスケットと横目地ガスケットとが一体に結合される。目地内には、完全に一体化されたシリコ−ンゴムの目地シ−ルが形成され、硬化したシリコ−ンシ−リング材とシリコ−ンゴムガスケットとの接合面は、完全に一体化される。
【００１４】
本発明の方法に上記のように用いられるシリコ−ンゴムガスケットは、オルガノポリシロキサン類を含有するシリコ−ンゴムコンパウンドを、所望のＨ型の空孔を有する押出金型から連続的に押出して硬化させた長尺体を硬化させて得られた弾性シリコ−ンゴムであって、それらのゴム素材として、通常知られた各種のシリコ−ンゴム類が包含される。また、シリコ−ンゴムガスケット素材に関連して、目地に充てん適用されるシリコ−ンシ−リング材は、各種の室温硬化性オルガノポリシロキサンが包含される。シリコ−ン系の各種のゴムとシリコ−ンシ−リング材は、分子構造が多少異なっていても極めて均一に接合一体化するので、それらを自由に組合せて本発明のシ−リング工法に適用することができる。
【００１５】
本発明の工法は、透明なガラスウォ−ルの目地に適用する場合には、通常、透明なシリコ−ンゴムガスケットとシ−リング材が好ましく使用されるが、シ−リング材が硬化して形成された透明なシ−ルは、実質的に境目の目立たない一見同質のシ−ルが得られる。また、透明あるいは不透明のガラスウォ−ルにかかわらず、半透明ないし不透明な目地シ−ルを形成させてもよく、色やその色調を選択して、あるいは表面に適切な飾り模様やストライプを形成させてガラスウォ−ルの意匠性を高めることができる。本発明のシ−リング工法によって形成された目地シ−ルは、耐候性の優れたシリコ−ンゴムであるから、実質的に半永久性のものであり、長期わたって安定であるが、その弾性を利用して容易に取外すことができ、容易に新たなシ−ルに取替えることができる。
【００１６】
次に、添付図面により、本発明のガラスウォ−ル付合せ目地のシ−リング工法を更に具体的に説明する。図１は、ガスケットを表側からガラス目地に押し込んで取付けた適用状態の一例を示すガスケットの模式的輪切り断面図である。
【００１７】
図１において、断面Ｈ型の長尺のシリコ−ンゴムガスケット１が大型建造物のガラスウォ−ル２，３の目地４に表側から矢印で示した方向に押し込まれ、ガスケットの押し込み側のフラットな表面５が、ガラスウォ−ル２，３の手前側の押し込み側表面２’及び３’と実質的同一面となるまで押し込まれる。シリコ−ンゴムガスケット１の手前側の押し込み側表面５の両端に張出したフラップ６，７は、ガラスウォ−ル２，３の対向する押し込み側の稜線部を僅かに覆い、また、目地内に押し込まれた奥側のフラット面の両側に張出したフラップ８，９は、ガラスウォ−ル２，３の対向する目地形成面１０，１１によって押込み方向と逆の手前方向に押し曲げられ、ガスケットは、その弾性によって両ガラスウォ−ル目地形成面１０，１１に強く係着し、目地内に安定に保持される。シリコ−ンゴムガスケットが取付けられたガラスウォ−ルの目地４の奥側の空隙には、図示されていないが、室温硬化性シリコ−ンシ−リング材が充てんされ、表面仕上げされて見映えのよい目地シ−ルに形成される。
【００１８】
【実施例】
Ｎ市民文化会館ホ−ルの建設において、長さ 180ｍ，高さ16.5ｍにガラスウォ−ルが構築された。ガラスウォ−ルが形成される全面積2970ｍ² に、縦，横及び厚さが、それぞれ2000mm×1920mm×19mmのガラス1278枚（外側の透明合わせガラス板が 678枚及び内側の飛散防止フィルムを貼着した透明ガラス単板が 600枚）がドットポイントガラス（ＤＰＧ）工法によって、目地間隔を15mmに統一して取付け固定された。このように固定された外側のガラスの横目地の総延べ長さは約1620ｍ、縦目地の総延べ長さは約1419ｍ、従って、外側のガラスの目地の合計長さは約3039ｍであり、また、内側のガラス単板の目地の合計長さは約3000ｍであった。これらの全目地を本発明の工法によりシ−ルした。
【００１９】
これらの目地に適用する断面Ｈ型の長尺のシリコ−ンゴムガスケットとして、断面四角形の対向する平行な両フラット面が、表側表面の面幅は22mmに、目地内に押し込まれる裏側の表面面幅は20mmであって、その両フラット面の間隔（すなわち、ガスケットの厚さ）は８mm、また他の対向辺部は、ガスケットの長さ全体にわたって断面がＵ字状に対称に切り欠かれて、その切り欠かれた残留中実部の最小厚さ９mmを有するものを用いた。かかる断面形状に押出し形成されたシリコ−ンゴムガスケット長尺体を、横目地用として2015mmの長さに切り揃え、また、縦目地用として1920mmに切り揃えた。横目地への嵌め込みには、それぞれのガスケットの接続継目が、ガラスの横幅のほゞ中央部に来るようにし、全横目地にガスケットを嵌め込んだのち、全縦目地にガスケットを適用した。
【００２０】
横目地には、９段の各目地に90本のガスケットが適用され、縦目地には、格段毎に91本のガスケットが嵌め込まれた。すべての目地にガスケットを取付けたのち、その裏側の目地空隙部にシリコ−ンシ−リング剤充てんし表面仕上げを行った。施工作業は複数人で行ったが、一人が一日に充てん仕上げした平均目地シ−リング長さは、約70ｍであった。これを一人で行った延べ日数に換算すると、全ガラス目地へのシ−リング作業は、約86日に相当する。
【００２１】
これに対し、施工者二人による同時充てん仕上げする従来工法では、熟練者２名が力を合わせての施工が１日にせいぜい30ｍであった。また、二段階施工方法では、第１回及び第２回のそれぞれの充てん仕上げが、本発明の充てん作業と実質的に同じ時間を要し、従って、本発明に比べて約２倍の作業労働と時間を必要とするものであり、更に、バッカ−としてポリエチレンスポンジの長尺体を使用している関係上、第１回と第２回に充てんされた各シ−リング剤の境界面が観察される不利が避けられなかった。
【００２２】
【発明の効果】
本発明のガラスウォ−ルが付合わされた目地のシ−リング工法は、断面Ｈ型の長尺のシリコ−ンゴムガスケットを使用することにより、熟練を要せず、またペアを組むことなく一人で迅速且つ効率的に目地をシ−リングすることができ、ガスケットとシリコ−ンシ−リング材とが一体化して透明な目地材として見映えの優れたシ−リングが形成されるので、工業的にも実用的にも極めて望ましい。
【図面の簡単な説明】
図１は、シリコ−ンゴムガスケットをガラス目地に押し込んだ状態を示す輪切り断面図である。
図中の符号：
１…シリコ−ンゴムガスケット
２，３…ガラスウォ−ル
２’，３’…ガラスウォ−ル２，３の手前側表面
４…ガラスウォ−ル目地
５…ガスケット１の手前側の表面
６，７…ガスケット１の手前側の表面５の両端に張出したフラップ
８，９…ガスケット１の奥側の表面の両端に張出したフラップ
１０，１１…ガラスウォ−ルの目地形成対向面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an improved sealing method for sealing joints of glass walls, and in particular, a novel method for sealing transparent glass wall joints in large buildings in a short time and with good appearance. It relates to the sealing method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a method of sealing a thick transparent glass structural wall in a large building, that is, a joint of a glass wall with a sealing material, a simultaneous filling finishing method and a two-stage construction method by two construction workers are representative. Known. In the first simultaneous filling and finishing method, the glass joints are cleaned with a solvent, a masking tape is applied, and then a preliminary treatment is applied to apply a primer. This is a sealing method in which the filling of the silicone sealing material and the surface finishing are performed simultaneously from both sides of the glass, and the worker on one side fills the glass wall joint with the silicone sealing material. At the same time, the worker on the opposite side receives the filling sealant with a spatula, etc. in accordance with the filling. -Sealing method for removing loops. However, this method not only requires high craftsmanship skills but also has to be carried out jointly by two people with high technical skills, and has the disadvantage of poor work efficiency. Since there are few craftsmen who can do such work, it is difficult to adopt as a sealing method for glass joints.
[0003]
In the second two-stage construction method, after pre-treating the glass joint portion in the same manner as the first method, as a first stage, first, a commonly known backup material such as polyethylene is used on the joint of the glass wall. After pushing the long sponge body from one side to the back, fill the joint gap in the front side with a sealing material to finish the surface, and as the second stage, the filled sealing material is cured. This is a two-stage filling method in which the back-up material pushed from the opposite surface side of the glass is removed, and then the same sealing material is filled in the joint voids to finish the surface. Although this method can work alone, it takes a long working time because the first stage filling finish of the sealing material must be cured and the second stage filling is required, and the cost is high. This is industrially disadvantageous. Furthermore, a complicated boundary surface of the sealing material filled in the first stage and the second stage may be conspicuous, which is not preferable.
[0004]
In view of the above situation in the conventional method of filling and filling the joints of glass curtain walls of large buildings, the present inventors do not require high craftsmanship and work alone. Various researches to develop a practical sealing method that can efficiently provide a good-looking joint that can be filled with troublesome sealing materials in one step. Piled up.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the object of the present invention is to improve the workability, in particular, by sealing and sealing the silicone sealing material alone on the joints of the thick large transparent glass wall attached to the building. It is to provide an excellent glass joint filling method. Another object of the present invention is to provide an industrially desirable joint sealing method capable of forming a joint seal having a particularly good appearance in a short time, stably and easily. Still another object of the present invention is to provide a long silicone rubber gasket that is extremely useful for the method of filling the joint material of the silicone sealing material as described above. Other problems and technical features of the present invention will become more apparent from the following description.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention proposes a practically excellent sealing method using a silicone rubber for a glass-wall-attached joint having the requirements described in claim 1. The characteristic structure is that, as a first step, a long silicone rubber gasket having a pre-formed cross-section having an H-shaped specific cross-sectional shape is pushed into the glass wall joint with a finger, and the gasket on the front side After making the surface substantially coincide with the glass surface, the second step is to inject a room temperature curable silicone sealing material into the joint space from the opposite side of the glass and level the surface. Is in the law. According to the method of the present invention, a transparent rubber rubber gasket having a flat surface and a cured transparent silicone sealing material are joined together to form a substantially seamless transparent body. Further, the sealing material penetrates into the connecting portions of the individual silicone rubber gaskets and is densely filled in the joints, and a net-like crossed elastic joint seal is formed in which the individual gaskets are integrated by curing. The
[0007]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The glass wall forming the joint to be the object of the construction method of the present invention is generally a glass wall of a non-combustible large building, for example, a curtain wall glass plate incorporated as a structural wall material having a thickness of about 12 to 25 mm. It is a transparent tempered glass wall building material which is a member and is provided with a size of about 1 to 3 m × 1 to 3 m in length and width, for example. Since such a large size glass wall has a large weight, it is usually placed and attached at the time of construction by a structural sealing glazing (SSG) method or a dot point glass (DPG) method, and firmly fixed. Is done. In this method, a small hole is formed in each corner of a square glass plate in each glass, and a planar fitting fitting that is directly attached to a support member with a flat head bolt is utilized using the small hole. The individual glasses are fixed by attachment means such as a system (PFS) or a quattro point system (QPS), and joints with intervals of about 15 to 25 mm are usually formed.
[0008]
In the construction method of the present invention, first, a long silicone rubber gasket cut into a predetermined length is sequentially fitted into the joint of the glass wall fixed and fixed as described above. The gasket used in the method of the present invention is an elastic body having an H-shaped cross section. In the H-type, one opposing side of a square is cut out symmetrically in a trapezoidal shape or a U-shape, and the other opposing sides are A cross section having a shape held in parallel is an elongated rubber rubber body having an H shape. The gap between the edges of the flaps formed at both ends of the flat surfaces held in parallel is slightly larger than the gap between the joints of the glass wall to be applied. The edge portion of each glass wall is covered by the edge portion.
[0009]
In addition, the silicone rubber gasket has a minimum thickness of the remaining solid part, that is, the closest part of the residual part cut out symmetrically in a trapezoidal or U-shaped cross section, that is, slightly smaller than the distance between the glass wall joints. The depth and shape of the notch are selected so that a residual portion suitable for pushing the gasket into the joint is formed. The solid part functions as a main part that seals the joint of the gasket. Silicone rubber gaskets having such a cross-sectional shape are trimmed to an appropriate length in consideration of handleability, workability, etc., depending on the length and width of the glass wall. It is cut into a length of 3 m, usually about 2 m, and is used.
[0010]
The gasket is applied to the glass joint by placing a finger on the opposing flat surface of the gasket and pushing the flat pressing surface into the joint of the glass wall until it substantially coincides with the joint-forming glass surface. This is easily achieved by sliding and moving the finger to fit a long gasket into the joint over its entire length. By this fitting operation, the edge portions of the flaps on both sides of the flat surface on the front side of the gasket cover the joint forming ridges (usually a small alarm) of the glass in contact. Thus, a glass wall articulated surface with good appearance is formed. The surface of the gasket attached in this way is formed in a state slightly floating on the near side from the glass surface, for example, is fixed in a state in which it floats about 0.5 to 1 mm from the glass surface. Substantially coincides with such slightly elevated surface conditions.
[0011]
Thus, when the silicone rubber gasket is pressed into the glass joint using its elasticity and the flat pressing plane is substantially matched with the glass surface, both ends of the other flat flat portion on the back side of the gasket. The edge flap portions are bent and bent toward each other by the opposing surfaces of the glass forming the joint by elasticity, and the gasket is stably held and fixed to the joint by the elastic engagement force. Such an appropriate fixing of the gasket in the joint does not require a large engagement force because there is no problem in filling the putty-like silicone sealing material to be filled. Considering the actual situation and the elasticity of the material of the silicone rubber gasket, the cross-sectional shape including the overhang length and thickness of the flap that is pushed and bent in the joint is appropriately selected and formed so as to obtain an appropriate engagement. Is done.
[0012]
As described above, a long silicone gasket cut to an appropriate length is fitted to the entire joint jointly as described above. However, application of the gasket to the joint is usually advantageous for operation. Is applied to the vertical joint after first being fitted into the entire horizontal joint. However, the vertical joint may be preceded and there is no restriction on the order of application. In the joint applied earlier, each gasket is fitted in an articulated manner independently of the intersection of the joints, but the gasket applied later is blocked at the joint intersection by the gasket applied earlier. The Accordingly, the gaskets to be fitted later are all non-connected, and both end edges of the gaskets are attached in contact with the side surfaces of the gaskets previously fitted in the joint.
[0013]
In the method of the present invention, a silicon gasket is accurately attached from one side to a glass joint, and then a room temperature curable silicone sealing material is injected from the opposite side of the glass into the rear gap of the joint. Filled and surface-finished. In filling the silicone sealing material into the joint gap, as described above, the sealing material penetrates into the joints of the gaskets by the putty-like flexible plasticity, and the gaps between the gaskets. By tightly bonding and curing, the horizontal joint gaskets and the vertical joint gasket and the horizontal joint gasket are joined together. A fully integrated silicone rubber joint seal is formed in the joint, and the joint surface between the cured silicone sealant and the silicone rubber gasket is completely integrated.
[0014]
The silicone rubber gasket used in the method of the present invention as described above is obtained by continuously extruding a silicone rubber compound containing an organopolysiloxane from an extrusion mold having a desired H-type void and curing it. An elastic silicone rubber obtained by curing an elongated body, and various rubber rubbers known in the art are included as the rubber material. In addition, in connection with the silicone rubber gasket material, the silicone sealing material applied to the joint includes various room temperature curable organopolysiloxanes. Since various silicone rubbers and silicone sealing materials are bonded and integrated extremely uniformly even if their molecular structures are somewhat different, they can be freely combined and applied to the sealing method of the present invention. be able to.
[0015]
When the construction method of the present invention is applied to a joint of a transparent glass wall, usually a transparent silicone rubber gasket and a sealing material are preferably used, but the sealing material is formed by curing. A transparent seal provides a seemingly homogeneous seal that is virtually inconspicuous. Moreover, regardless of whether the glass wall is transparent or opaque, a translucent or opaque joint seal may be formed, and a color or its color tone is selected or an appropriate decorative pattern or stripe is formed on the surface. The design of the glass wall can be improved. Since the joint seal formed by the sealing method of the present invention is a silicone rubber having excellent weather resistance, it is substantially semi-permanent and stable over a long period of time. It can be easily removed by use, and can be easily replaced with a new seal.
[0016]
Next, referring to the attached drawings, the sealing method for the jointed glass wall joint according to the present invention will be described more specifically. FIG. 1 is a schematic cross-sectional view of a gasket showing an example of an applied state in which a gasket is pushed into a glass joint from the front side and attached.
[0017]
In FIG. 1, a long silicone rubber gasket 1 having an H-shaped cross section is pushed into the joints 4 of the glass walls 2 and 3 of a large building in the direction indicated by the arrow from the front side, and a flat surface on the pushing side of the gasket. 5 is pushed in until it is substantially flush with the push side surfaces 2 'and 3' on the near side of the glass walls 2,3. The flaps 6 and 7 projecting from both ends of the push-in surface 5 on the front side of the silicone rubber gasket 1 slightly cover the ridges on the push-in side of the glass walls 2 and 3, and are pushed into the joint. The flaps 8 and 9 projecting on both sides of the flat surface on the far side are pushed and bent by the opposite joint forming surfaces 10 and 11 of the glass walls 2 and 3 in the front direction opposite to the pushing direction. Thus, the glass wall joints 10 and 11 are firmly engaged with each other and are stably held in the joints. Although not shown in the figure, the space on the back side of the glass wall joint 4 to which the silicone rubber gasket is attached is filled with a room temperature curable silicone sealing material, and the surface finish has a good appearance. Formed in a seal.
[0018]
【Example】
In the construction of the N Citizens Cultural Hall, a glass wall was constructed with a length of 180m and a height of 16.5m. Garasuwo - stuck to the total area 2970M ² which Le is formed, the longitudinal, transverse and thickness, respectively 1278 glass of 2000mm × 1920mm × 19mm (678 sheets outside the transparent laminated glass plate and the inner shatterproof film 600 transparent glass single plates) were attached and fixed by a dot point glass (DPG) method with a joint spacing of 15 mm. The total length of the horizontal joints of the outer glass thus fixed is about 1620 m, the total length of the vertical joints is about 1419 m, so the total length of the outer glass joints is about 3039 m, and The total joint length of the inner glass veneer was about 3000 m. All these joints were sealed by the method of the present invention.
[0019]
As a long silicone rubber gasket with an H-shaped cross section applied to these joints, both parallel flat surfaces having a square cross section face each other, the surface width of the front side surface is 22 mm, and the width of the back side surface surface that is pushed into the joint. Is 20 mm, the distance between the two flat surfaces (ie, the thickness of the gasket) is 8 mm, and the other opposing sides are symmetrically cut out in a U-shaped cross section throughout the length of the gasket, The notched residual solid part having a minimum thickness of 9 mm was used. The long rubber rubber gaskets extruded into such a cross-sectional shape were cut to a length of 2015 mm for horizontal joints and to 1920 mm for vertical joints. For fitting into the horizontal joints, the connection seams of the respective gaskets were placed at the central part of the width of the glass, and after inserting the gaskets into all the horizontal joints, the gaskets were applied to all the vertical joints.
[0020]
In the horizontal joint, 90 gaskets were applied to each of the nine joints, and in the vertical joint, 91 gaskets were fitted into each joint. After attaching gaskets to all joints, surface sealing was performed by filling a silicone sealing agent in the joint voids on the back side. The construction work was carried out by several people, but the average joint sealing length that one person filled and finished in a day was about 70 m. Converting this to the total number of days performed alone, the sealing work for all glass joints is equivalent to about 86 days.
[0021]
On the other hand, in the conventional construction method in which two installers fill and finish at the same time, the construction of two skilled workers together was 30 m per day at most. Further, in the two-stage construction method, each of the first and second filling finishes takes substantially the same time as the filling work of the present invention, and therefore, the work labor is about twice that of the present invention. In addition, since a long polyethylene sponge is used as a backer, the boundary surfaces of the sealing agents filled in the first and second times are observed. The disadvantages that were made were inevitable.
[0022]
【The invention's effect】
The sealing method of the joint with the glass wall of the present invention uses a long silicone rubber gasket with an H-shaped cross section, so that it requires no skill and can be quickly done alone without forming a pair. Moreover, the joint can be efficiently sealed, and the gasket and the silicone sealing material are integrated to form a sealing material with an excellent appearance as a transparent joint material. It is extremely desirable for practical use.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a state in which a silicone rubber gasket is pushed into a glass joint.
Symbols in the figure:
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Silicone rubber gasket 2, 3 ... Glass wall 2 ', 3' ... Front side surface 4 of glass wall 2, 3 ... Glass wall joint 5 ... Front side surface 6, 7 of gasket 1 ... Gasket 1 Flaps 8, 9 overhanging both ends of the surface 5 on the near side of the flaps 10, 11... Flaps 10, 11 overhanging both ends of the surface on the back side of the gasket 1.

Claims (2)

断面Ｈ型の長尺のシリコ−ンゴムガスケットを建造物のガラスウォ−ルの目地に押し込み嵌め込んで、該ガスケットのフラットな表面をガラスウォ−ル表面と実質的に一致させたのち、そのガラスの反対側から、ガスケットの奥側の目地空隙部に室温硬化性シリコ−ンシ−リング材を充てんして表面仕上げをすることを特徴とするガラスウォ−ル付合せ目地のシ−リング工法。A long silicone rubber gasket with an H-shaped section is pressed into the joint of a glass wall of a building so that the flat surface of the gasket substantially coincides with the surface of the glass wall, and then the opposite side of the glass. A sealing method for a glass wall-attached joint, characterized in that, from the side, a room-temperature-curing silicone sealing material is filled into the joint cavity at the back side of the gasket for surface finishing. 前記シリコ−ンゴムガスケットが、適用するガラスウォ−ル目地の間隔より僅かに大きい対向する二辺を含む四角形の他の対向する二辺が台形ないしＵ字状に対称に切り欠かれたＨ字状の断面を有するシリコ−ンゴム製長尺体であって、その切り欠かれた残留中実部の最小厚さが、ガラスウォ−ル目地の間隔より僅かに小さく形成されて成る請求項１に記載のシ−リング工法。The silicone rubber gasket has an H-shape in which the other two opposite sides of the quadrilateral including the two opposite sides slightly larger than the interval between the applied glass wall joints are symmetrically cut out in a trapezoidal or U-shape. 2. A silicon rubber elongated body having a cross section, wherein the minimum thickness of the notched residual solid portion is formed slightly smaller than the interval between the glass wall joints. -Ring method.

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