JP3921507B2 - 止水構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生活用水や工業用水等を貯留する貯水池や浄水池、上下水道の水路等の連続するコンクリート凾体やコンクリート管等(本発明では凾体という。)の目地の水漏れを防止する止水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
凾体同志の目地からの水漏れを防止するためにその目地を目地材でふさぐ止水構造がとられている。
従来の止水構造は、図4に示す如く、連続する凾体1の目地2の奥に止水板3を設け、目地2に目地材4を詰めることが行われている。
【0003】
さらに異なる構造としては図5に示す如く、連続する凾体1の目地2を内側からふさぐようにゴム等の弾性材製の長尺帯状の目地材5を目地2の幅方向にたるみ6を形成するようにしてその側部をそれぞれ凾体1の端部に係止した構造をとっている。
このように目地材に目地の幅方向にたるみを形成して取り付けることにより、連続する凾体の不等沈下や地震等による変位に対応して止水性を確保することによって耐久性を得るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来技術によると、前者の場合は、地震や不等沈下等で凾体が大きく動いた場合には目地材は追従できず、しかも止水板が破損してしまい目地本来の役目をはたせなくなる問題があり、さらに、凾体が移動すると、目地を形成する凾体の端部が互いにぶつかって破損してしまうという問題がある。
【0005】
また、後者の場合は、長尺帯状の目地材を目地に沿ってたるみを形成しながら凾体に取り付けることは、その作業性が非常にわるく、一定したたるみを縦方向に長い全長にわたって均一に形成することが難しいという問題がある。 また、水路の場合には、たるみが突出しているために流れの抵抗を受け、しかも流れに当たる部分の磨耗が大きく、さらに、取り付け個所にかかる応力も大きくなって耐久性に問題が生じている。
【0006】
さらに、弾性材は、定変位時において、図6に示す如く、圧縮力が時間とともに低下する応力緩和特性を有していることから、目地材の固定部の圧着力が低下して長期における止水機能に影響をおよぼすことになる。さらに、目地材の固定部が柔らかく、しかも止水性を長期にわたって保持するためにボルト等による固定個所間の圧着力を確保しなければならず、そのためには固定間隔を短くする必要があり、作業性が非常に悪いという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、連続する函体の目地部を目地材で閉じて漏水を止める止水構造において、弾性材製の長尺帯状体の中程を曲折成形して長手方向に溝状の余長部を形成し、その弾性材中に応力材を1層以上埋設させて目地材を構成し、この目地材の溝状の余長部が納まる凹部を形成する切り欠きを各函体の端部に形成し、連続する函体の切り欠きによって目地部に形成された凹部に目地材の余長部を納めると共に余長部両側の係止部を函体の壁面に固着することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は目地材を取り付けた状態の断面図、図2は目地材の斜視図、図3は目地材の断面図である。
図において、7は長尺帯状の目地材であり、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂等の弾性体8内に天然繊維、合成繊維、金属等の応力材9を1層もくは複数層埋設させ、長手方向中程に断面形状が略U型、V型、W型等の蛇腹型等の溝状の余長部10を形成し、その余長部10の両側に係止部11を形成する。この係止部11は強度が要求されるために、必要に応じて余長部10より応力材9の積層量をふやしておくとよい。
【0009】
また、上記の応力材9は、チェーンを網状もしくは長手方向に所定間隔に幅方向に配置したものでもよい。その場合、チェーンを構成する各リング間に隙間を形成してその隙間にも弾性体が存在するように埋設しておくとよい。
12は止水突条であり、係止部11を凾体1に係止固着した状態において止水効果を高めるためのものであり、必要に応じて設けることとする。
【0010】
このようにした目地材7を凾体1の目地部13に取り付けるに際し、目地材7の溝状の余長部10が納まる凹部14を形成する切り欠き15を各凾体1の端部に形成しておく。
なお、この切り欠き15は、余長部10が余裕をもって納まるように深くしておくと、地震や不等沈下等によって凾体1が動いたとき切り欠き15の端部が互いにぶつかってその個所が破損してもその破損片が収納できるようなスペースが形成できる。さらに、切り欠き15の形状は、図示するような直角な形状に限るものではなく、例えば凹部14形状が漏斗状やU字状となるような形状等どのような形状であってもよい。
【0011】
そこで、連続する凾体1の目地部13に目地材7を取り付けるには、図1に示す如く、連続する凾体1の切り欠き15によって目地部13に形成された凹部14に目地材7の余長部10を納め、両側の係止部11を例えばその係止孔18で凾体1の壁面にボルトとナット等の固定具16によって押さえ板17を介して締め付け固定することにより取り付ける。
【0012】
さらに、上記の如く、係止部11に応力材9の積層数を増やしておくと圧縮剛性を高めることができるために図6に示すような弾性材料特有の応力緩和現象を低減し、締め付け固定による圧着力の低下を抑えることができて長期にわたる止水性と耐久性を向上させることができる。
このように目地部13に目地材7を取り付けることにより、連続する凾体1が不等沈下や地震等による変位によって傾いたりした場合に、余長部10によって対応することができ、目地部13の止水性を保持することができる。
【0013】
また、応力材9によって、目地材7に引張応力が作用したときの対応力性が向上して破損しにくく、凾体1の不等沈下や地震等による変位に対して目地部13の保護を確実に行うことができることになる。
【0014】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によると、長尺帯状の弾性材製の目地材の長手方向の中程に溝状の余長部を形成し、その弾性材中に応力材を1層以上埋設させて構成した目地材を、連続する凾体の目地部に形成した凹部に余長部を納めて余長部両側の係止部を凾体の壁面に固着することにより、連続する凾体が変位によって傾いたりした場合に、余長部によって対応することができ、目地部の止水性を保持することができる効果を有する。
【0015】
また、余長部と係止部とを形成したために凾体への取り付け作業が容易となり、施工作業性が向上することになり、しかも、応力材を埋設させたことにより圧縮剛性が高くなり、ボルト等による固定間隔を長くすることができ、これによって固着作業が大きく向上することになる。
さらに、目地材の余長部は凾体の目地部に形成した凹部に納まるために、流水部に用いた場合には水の抵抗が小さく、その結果、目地材の磨耗が低減されて耐久性が向上し、また、貯水池等に使用した場合には干水時に砂・泥等の残留物の堆積が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態例を示す目地材を取り付けた状態の断面図
【図2】同目地材の斜視図
【図3】同目地材の断面図
【図4】従来例の説明図
【図5】従来例の説明図
【図6】応力緩和特性を示すグラフ
【符号の説明】
1 凾体
7 目地材
8 弾性体
9 応力材
10 余長部
11 係止部
12 止水突条
13 目地部
14 凹部
15 切り欠き
Claims (3)
- 連続する函体の目地部を目地材で閉じて漏水を止める止水構造において、
弾性材製の長尺帯状体の中程を曲折成形して長手方向に溝状の余長部を形成し、その弾性材中に応力材を1層以上埋設させて目地材を構成し、この目地材の溝状の余長部が納まる凹部を形成する切り欠きを各函体の端部に形成し、連続する函体の切り欠きによって目地部に形成された凹部に目地材の余長部を納めると共に余長部両側の係止部を函体の壁面に固着することを特徴とする止水構造。 - 請求項1において、係止部内の応力材の積層量を余長部よりふやしたことを特徴とする止水構造。
- 請求項1において、係止部に止水突条を形成したことを特徴とする止水構造。
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