JP3918916B2 - 光ファイバスタブの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光デバイスの製造に用いられる光ファイバスタブ(Optical Fiber Stub)に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光通信網の急速な発達により、高性能かつ安価な光デバイスが大量に必要となっている。特に、光ファイバを内蔵したプラグ型の光デバイスやレセプタクル型の光デバイスには、精密な毛細管に光ファイバを挿入して接着剤で固着した円柱状の光ファイバスタブが使用される。
【0003】
例えば、図6に示すように、レーザーダイオード1から出射され、レンズ2によって集光された光信号を光コネクタプラグ3中の光ファイバ4に取り入れるために、または、光コネクタプラグの光ファイバ4から出射した光信号を図示しないフォトダイオードに集光するため、このような構造のモジュールが使用されている。このようなモジュールでは、レンズ2で集光された光信号を取り入れるため、または、出射される光信号のために、内孔5a中に光ファイバ6を保持する光ファイバスタブ5が使用されている。
【0004】
この光ファイバスタブ5のレーザーダイオード1(またはフォトダイオード)側の端面5bは反射光がレーザーダイオード1に入ってノイズになることを防止するために光信号の入射軸に対して端面5bが数度の角度を成すように研磨加工されている。さらに反対側の端面5cは、光コネクタプラグ3と接続が可能なように周縁部にC面取5dが設けられて光ファイバ6を中心としたPC(物理的接触)のための凸曲面研磨がされている。
【0005】
これら光ファイバスタブ5の端面5b、5cの加工は、図7に示すように、光ファイバスタブ5を構成するフェルール7の内孔7a内に光ファイバ6を接着剤8で固着した後、専用の研磨装置を用いて行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フェルール7は、図7(A)に示すような形状になっており、光ファイバ6を案内して内孔7aに挿入を容易にするフレア部がないため、フェルール7を用いて光ファイバスタブ5を組み立てる場合、光ファイバ6よりも僅かに大きい内径の内孔7aに接着剤8を注入した後、顕微鏡を覗きながら慎重に光ファイバ6を挿入し、接着剤8を内孔7aと光ファイバ6の間隙に気泡等が生じないように均一に充填するという困難な作業が要求される。そのため、熟練した労力が必要となり、さらに組み立て能力は人数に比例するのでコスト高になるという問題がある。
【0007】
さらに、フェルール7の内孔7a内は、母材を延伸成形する時に汚れのないフレッシュな面が精度よくでき上がるが、その後の切断加工やC面取7cの加工によって内孔7a内が切削液や研磨材、ガラス粉で汚されるため、必ず内孔7aの内径を検査しなければならない。この検査は、ピンゲージによる貫通検査を行っているが、この際にもフレア部がないためピンゲージ挿入に手間がかかる。
【0008】
一方、図7(B)のような形状のフェルール9の場合、作製したフレア部9aを全て削り取る必要があり、このため研磨による除去代が大きく、研磨に長時間を要する。他方、フレア部9aの除去時間を短縮するためにフレア部9aの開口径を小さくすると、フェルール7の場合と同様に光ファイバ6や検査用ピンゲージの挿入が困難になってしまう。
【0009】
また、図7のフェルール7、9では、光ファイバ6を接着剤8で固着した時に、PC研磨加工を施す側の端面7b、9bに接着剤溜まり8aを形成する(接着剤溜まり8aを形成した方がPC研磨が容易になるので、積極的に接着剤溜まり8aを形成させている)が、フェルール7、9の外径がφ1.25mmの場合、端面7b、9b部分の面積が小さく、接着剤8がC面取7c、9cの部分にはみ出してしまい、PC研磨後にC面取7c、9cに固着した接着剤8をカッターナイフのようなものではぎ取る必要が生じるので、加工工数が増加して歩留まりを低下させるという問題がある。
【0010】
また、フェルール7、9にセラミック製の毛細管を用いて、内孔に光ファイバ6を固着する場合、石英ガラスからなる光ファイバ6の熱膨張係数は約5×10-7/Kであるのに対して、セラミック製の毛細管の熱膨張係数は8.3×10-6/Kと大きく、温度変化により端面7b、9bに位置する光ファイバ6の端面に突き出し引込み現象が起こる。この現象に伴って光ファイバ6と接続される他の光学部品とを伝搬する光信号の強度や位相が変化し、光信号の接続品位が低下するという問題点もある。
【0011】
また、フェルール7、9にセラミック製の毛細管を用いて、その内孔に光ファイバ6を固着する場合、セラミック製の毛細管は、光硬化型の接着剤が一般に硬化する波長が350nm〜500nmの光を殆ど透過しない。そのため、紫外線から青色の可視光線に感度を有する光硬化型の接着剤を使用することができないという問題点がある。
【0012】
また、フェルール7、9にセラミック製の毛細管を用いて、その内孔に光ファイバ6を固着する場合、セラミックス製の毛細管は、1000nm以上の光を殆ど透過しないので、1000nm以上の赤外線領域にあるレーザー光線等を利用して光ファイバ6を挿入固着した光ファイバ付毛細管内の欠陥検査をすることが不可能である。
【0013】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みて考案されたもので、光ファイバを安定して正確に保持することが可能であり、信頼性が高い光ファイバスタブを従来よりも飛躍的に効率よく作製可能な光ファイバスタブの製造方法及び光ファイバスタブを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ファイバスタブの製造方法は、軟化状態のガラスまたは結晶化ガラスを短尺の毛細管が複数本得られる長尺毛細管に成形し、該長尺毛細管の内孔の略全長に亘って長尺の光ファイバを挿着し、該光ファイバ付の長尺毛細管を所定の長さを有する複数本の第一の光ファイバ付毛細管に切断し、該第一の光ファイバ付毛細管の端面を研磨することを特徴とするので、長尺毛細管の内孔内は汚されず成形時の清浄な表面のままなので、毛細管の内孔をピンゲージ検査する工程が不要になり、毛細管の内孔への接着剤及び光ファイバの挿入作業が激減し、はみ出した接着剤を削り取る工程もなくなり、光ファイバスタブの組み立て工数を従来よりも大幅に削減することが可能となる。
【0015】
本発明で、軟化状態のガラスまたは結晶化ガラスを長尺毛細管に成形する場合、精密に加工したガラスまたは結晶化ガラスからなる管状の母材を延伸成形して長尺毛細管を作製してもよく、溶融したガラスまたは結晶化ガラスを精密に成形することにより長尺毛細管を作製してもよい。この長尺毛細管は、略円柱状の光デバイス部材を作製するために使用する短尺の光ファイバ付毛細管を複数本得られる全長を有するものであり、この際の短尺の光ファイバ付毛細管は、単一の長さのものを複数本でもよく、数種の長さのものを複数本でもよい。
【0016】
さらに、長尺毛細管の全長が20mm以上であれば、全長10mm未満の光ファイバ付毛細管から作製される光デバイス部材が複数本得られる。また、毛細管の全長が500mm以下であれば接着剤を内孔に容易かつ均一に充填可能で既存の加熱炉で均一に熱処理ができるので好ましい。
【0017】
長尺毛細管に固着する長尺の光ファイバとしては、高速な光通信に使用される石英系光ファイバ等が使用可能であり、長尺毛細管の内孔のほぼ全長に亘って接着固定されればよく、後に加工されて除去される長尺毛細管の先端部にまで光ファイバが固定されている必要はなく、あるいは光ファイバが端面から多少突き出していても支障がない。
【0018】
また、本発明の光ファイバスタブの製造方法は、第一の光ファイバ付毛細管の端面をPC研磨することを特徴とするので、作製された光ファイバスタブは光コネクタプラグとPC接続を行うことにより光信号の反射を防止することができ、かつ従来よりも効率よく作製されている。
【0019】
また、本発明の光ファイバスタブの製造方法は、第一の光ファイバ付毛細管の一端面をPC研磨し、他端面を中心軸と直交する面に対して0〜30°、好ましくは5〜15°の角度を成す傾斜面となるように研磨することを特徴とするので、作製された光ファイバスタブはレーザーダイオードやフォトダイオードに光信号の反射を防止すると共に、光コネクタプラグとPC接続を行うことができ、かつ従来よりも効率よく作製されている。
【0020】
また、本発明の光ファイバスタブの製造方法は、第一の光ファイバ付毛細管の両端面をPC研磨した後、該第一の光ファイバ付毛細管を中心軸と直交する面に対して0〜30°、好ましくは5〜15°の角度を成す傾斜面となるように所定の長さを有する第二及び第三の光ファイバ付毛細管に切断し、該第二及び第三の光ファイバ付毛細管の傾斜面を研磨することを特徴とするので、長尺毛細管の無駄のない有効な使用が可能となり、光ファイバ付毛細管の他端面を短時間で研磨可能となる。
【0021】
また、本発明の光ファイバスタブの製造方法は、7×10-6/K未満の熱膨張係数を有する長尺毛細管を使用することを特徴とするので、作製された光ファイバスタブは気温等の温度変化にともなって保持した石英系の光ファイバと他の光学部品とを伝搬する光信号の強度や位相に悪影響を及ぼす程度の変化が生じることがなく、光信号の接続品位を所定範囲に保つことが可能であり、かつ従来よりも効率よく作製されている。
【0022】
また、本発明の光ファイバスタブの製造方法は、急冷法またはイオン交換法により長尺毛細管の表面に圧縮応力層を形成することを特徴とするので、長尺毛細管の表面に圧縮応力層を形成して機械強度を強化させることによって、機械加工により多少のキズ等を有するものであっても、激しい熱ショックがかかった際や取り扱い時に外力がかかった際にも破損が起こらず、欠けることもなく、容易に取り扱うことが可能となる。
【0023】
長尺毛細管の表面に急冷法(クエンチング)によって圧縮応力層を形成する場合、強化の向上する程度は高くないが、殆どばらつくことなく安定して強度を向上させることが可能となる。
【0024】
長尺毛細管の表面にイオン交換により圧縮応力層を形成する場合、強化の向上する程度が高くなる。イオン交換処理を行う長尺毛細管としては、Li、Na等のアルカリ元素のイオンを含有するガラスまたは結晶化ガラスであれば使用可能であり、ガラスとしては比較的靱性の高いホウ珪酸ガラスやリシア−アルミナ−シリケイト系の結晶化ガラス等が適している。
【0025】
また、本発明の光ファイバスタブの製造方法は、厚さ1mmで波長350〜500nmの光を50%以上透過するガラスまたは結晶化ガラスからなる長尺毛細管を使用し、該長尺毛細管の内孔に光硬化型の接着剤を充填した後、長尺の光ファイバを略全長に亘って挿入し、露光することにより接着剤を硬化させて光ファイバを長尺毛細管に固着することにより長尺の光ファイバを挿着することを特徴とするので、短時間で長尺の光ファイバを挿着することが可能となり、光ファイバスタブの組み立て時間を大幅に短縮することができる。
【0026】
また、本発明の光ファイバスタブの製造方法は、厚さ1mmで波長800nm〜2500nmの光を30%以上透過する光透過率を有する長尺毛細管を使用し、光ファイバが挿着された長尺毛細管に波長800nm〜2500nmの光を照射し、その透過光あるいは透過像を観察することにより光ファイバの接着欠陥を検査することを特徴とするので、光ファイバ付長尺毛細管を非接触で容易に検査することが可能となる。
【0027】
本発明の上記の何れかの製造方法により作製されてなる光ファイバスタブは、光コネクタと接続されるものである。
【0028】
本発明で、光コネクタと接続される光ファイバスタブとは、具体的には、ガラスまたは結晶化ガラスからなり、例えば、光コネクタ用の円柱状フェルールと同等の寸法精度を有する内孔および外周面を備えており、ほぼ同じ断面寸法を有するもの同士を真直度の優れた筒の内部で突き合わせ接続が可能であることを意味すると共に、円錐状の表面で嵌合させて位置あわせするバイコニカル型等の特殊形状を有する光コネクタを除くことを意味している。
【0029】
上記の製造方法により作製された光ファイバスタブは、光ファイバ付の長尺毛細管を使用しているので、効率よく作製されたものである。また、端面がPC研磨された第一の光ファイバ付毛細管を使用して作製された光ファイバスタブによれば、PC接続が可能で効率よく作製されている。他端面を中心軸と直交する面に対して0〜30°の角度を成す傾斜面を有する光ファイバスタブによれば、PC接続が可能で、かつ、反射防止および入出射光の光軸角度が補正可能である。両端面をPC研磨した第一の光ファイバ付毛細管を使用し、第一の光ファイバ付毛細管を中心軸と直交する面に対して0〜30°の角度を成す傾斜面となるように所定の長さを有する第二及び第三の光ファイバ付毛細管に切断され、これらの傾斜面が研磨されてなるので、非常に効率よく作製された光ファイバスタブによれば、PC接続が可能で、かつ、反射防止および入出射光の光軸角度が補正可能である光ファイバスタブが非常に効率よく作製されている。7×10-6/K未満の熱膨張係数を有する光ファイバスタブによれば、気温等の温度変化にともなって保持した石英系の光ファイバと他の光学部品とを伝搬する光信号の強度や位相に悪影響を及ぼす程度の変化が生じることがなく、光信号の接続品位を所定範囲に保つことが可能であり、かつ従来よりも効率よく作製されている。急冷法またはイオン交換法により長尺毛細管の表面に圧縮応力層を有する光ファイバスタブによれば、機械加工により多少のキズ等を有するものであっても、激しい熱ショックがかかった際や取り扱い時に外力がかかった際にも破損が起こらず、欠けることもなく、容易に取り扱うことが可能となる。厚さ1mmで波長350〜500nmの光を50%以上透過するガラスまたは結晶化ガラスからなる光ファイバスタブによれば、組み立て時間が短時間で効率よく作製されている。厚さ1mmで波長800nm〜2500nmの光を30%以上透過するの光透過率を有する光ファイバスタブによれば、その透過光あるいは透過像を観察することにより光ファイバの接着欠陥を検査されており、信頼性が高く維持されている。
【0030】
また、本発明の製造方法により作製されてなる光ファイバスタブは、7×10-7/K未満の熱膨張係数を有するものであることが好ましい。
【0031】
本発明の製造方法により作製されてなる光ファイバスタブが、7×10-7/K未満の熱膨張係数を有するものであると、気温等の温度変化にともなって保持した石英系の光ファイバと他の光学部品とを伝搬する光信号の強度や位相の変化がほとんど生じることがなく、光信号の高い接続品位を保つことが可能であり、かつ従来よりも効率よく作製される。
【0032】
以上のように、本発明によれば、光コネクタと容易に突き合わせ接続が可能な光ファイバスタブを作製するための工数を大幅に低減することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
まず、本発明に係る光ファイバスタブの一例では、例えば、表1に示す組成を持つ結晶化ガラス製のプリフォームを準備する。
【0034】
【表1】
【0035】
プリフォームに用いる結晶化ガラスは、熱膨張係数が2.7×10-6/K、ビッカース硬度が680kg/mm2、厚さ1mmで波長800nm〜2500nmの光を約30%透過するものである。
【0036】
また、本発明の他の光ファイバスタブでは、Na2Oを約5質量%含有し、熱膨張係数が5×10-6/K、ビッカース硬度が680kg/mm2、厚さ1mmで波長350nm〜500nmの光を80%以上透過するホウ珪酸ガラス製のプリフォームを準備する。
【0037】
図1はガラスまたは結晶化ガラスの延伸成形およびイオン交換処理の説明図である。長尺毛細管を作製する場合、まず、図1(A)に示すように、中心に孔18を有するガラスまたは結晶化ガラスの予備成形体15を作製する。次に、予備成形体15を延伸成形装置19に取り付けて、電気炉16によって加熱し、炉から出てきた延伸成形体を図示しない駆動ローラーで引張り、所定の断面寸法・形状に制御しながら内孔を有するガラス毛細管10に延伸成形する。この延伸成形の後、カッター17により長さ約250mmに切断する。
【0038】
長尺毛細管の表面に急冷法(クエンチング)によって圧縮応力層を形成する場合、炉から出てきた所定の断面寸法・形状を有するガラス毛細管10に冷風や冷媒を吹き付けて急冷することによりガラス表面に圧縮応力層を発生させる。
【0039】
次に、イオン交換により強化する場合、図1(B)に示すように、約250mmのガラス毛細管10をイオン交換槽22内の約400°Cに保持されたKNO3の溶融塩23中に約10時間浸漬する。その後、洗浄によりKNO3を除去し、機械強度として3点曲げによる抗折強度が未処理のものに比べて2倍以上に増加した毛細管を得る。このイオン交換処理では、図1(C)の状態のガラスを徐冷温度よりも低い温度でガラス中のアルカリイオン(Na+または図示しないLi+)を、それよりもイオン半径の大きいアルカリイオン(K+)で置換して図1(D)の状態とすることにより、ガラス表面に強い圧縮応力層を発生させて実用強度を増大させる。このようにすれば、▲1▼風冷強化の2倍以上の強度が得られる、▲2▼形状や肉厚の制限を受けない、▲3▼変形が起こらないため高い寸法精度が得られる、▲4▼試料保持が困難な小片でも可能である、▲5▼保護膜のように剥離することがない等の特徴が得られる。
【0040】
次に、図2(A)に示すように、ダイヤモンド砥粒を焼結した先端の角度が約90°のツール20を高速回転させ、ガラス毛細管の端面から内孔11aを中心に切削加工することにより、略円錐形状のフレア部11eを形成して長尺毛細管11を作製する。
【0041】
また、他の実施の形態では、図2(B)に示すように、割りスリーブの両端からガラス長尺毛細管の端部及び一端に略円錐状のフレア部11eを有する毛細管21の他端を夫々圧入して割りスリーブ24中で突き合わせ長尺毛細管11の内孔11aに毛細管21の内孔21aを整合させることにより、長尺毛細管11の端部にフレア部11eを付設する。
【0042】
或いは、他の実施の形態では、図2(C)に示すように、ガラス毛細管の外面を樹脂製の耐酸性皮膜25で保護し、端部をエッチング槽26中のガラス浸食性溶液27に浸漬することにより、長尺毛細管11の端部に略円錐形状のフレア部11eを形成する。
【0043】
このようにして作製された長尺毛細管11は、その外径が1.249mm±0.5μmの寸法で高い真円度を有しており、内孔11aは、石英系光ファイバの直径125μmに対して126μm+1/−0μmになっており、かつ同心度が1μm以内であり、呼び直径Dが1.25mmの略円柱状のMU型またはLC型光コネクタ用フェルールに対して光ファイバ6を正確に位置決めして保持できるようになっている。長尺毛細管11の端面には、光ファイバ6を案内して挿入を容易にする略円錐形状のフレア部11eが形成されている。
【0044】
図3に示すように、まず、作製された長尺毛細管11の内孔11aに図3(A)のように、予め接着剤8を毛管現象または真空吸引装置または加圧注入装置を利用して充填した後、図3(B)のように、フレア部11eから被覆が除去された光ファイバ6を挿入する。この際、接着剤8が内孔11aと光ファイバ6の間隙に気泡等が生じないように光ファイバ6を挿入する。
【0045】
接着剤8充填後または、減衰光ファイバ6の挿入時または、挿入後図3(D)のように、厚さ1mmで波長800〜2500nmの光を30%以上透過する結晶化ガラスからなる長尺毛細管11については、図示しない光源から波長800〜2500nmの光Rを照射して長尺毛細管11を透過させ、透明なガラス製の長尺毛細管11については通常の照明を使用して、透過光あるいは透過像を目視またはセンサ等で観察することにより長尺毛細管11と減衰光ファイバ6との接着剤8の状態や欠陥を検査する。その後、検査を合格したものだけを接着剤8を硬化させて減衰光ファイバ6を長尺毛細管11に固着する。
【0046】
光ファイバ6を固着する際、長尺毛細管11が厚さ1mmで波長350nm〜500nmの光を80%以上透過するホウ珪酸ガラスからなるものであると、図3(C)のように、紫外線から青色の可視光線の間の所定の光に対して感度を有する光硬化型の接着剤8が使用できるので、例えば、約350nmの紫外線Uを当てることにより数十秒という短時間で光ファイバ6の固着が可能である。
【0047】
また、接着剤8が熱硬化性の場合は、図3(C)のように、所定の温度スケジュールにプログラムされた加熱オーブン30に入れて長尺毛細管11内の接着剤8を硬化させる。この際、例えば、100℃で1時間以上保持することで硬化する接着剤の場合、20〜70℃にて5時間以上保持すること、および100℃以上で接着剤を硬化し、降温時に70〜20℃にて1時間以上保持することにより、接着剤硬化時に生じる収縮応力、気泡の発生を低減することができる。
【0048】
光ファイバ6の固着後、図3(D)のように、厚さ1mmで波長800〜2500nmの光を30%以上透過する結晶化ガラスからなる長尺毛細管11については、図示しない光源から波長800〜2500nmの光Rを照射し、透明なガラス製の長尺毛細管11については通常の照明を使用して、長尺毛細管11を透過させ、透過光あるいは透過像を目視またはセンサ等で観察することにより長尺毛細管11と光ファイバ6との接着剤8の状態や欠陥を検査する。
【0049】
本発明により作製される光ファイバ6を挿着した長尺毛細管11は、図4に示すように、呼び直径Dが1.25mmの略円柱状のMU型またはLC型光コネクタ用フェルールと同等の寸法精度の内孔11aおよび外周面11bを備え、全長L1、L2、L3、L4等の光ファイバ付短尺毛細管の複数倍以上である、例えば、250mmの全長Lを有する長尺毛細管11と、その内孔11aに光ファイバ6が挿入された状態でエポキシ系の接着剤8により接着固定されているものである。
【0050】
光ファイバスタブを作製する場合、図5に示すように、全長が約250mmの光ファイバ付の長尺毛細管11を切断して、全長L1が12.5mm(所定の長さ:6mm×2+切断代:0.4mm+研磨代:0.1mm)の20本の光ファイバ付毛細管12に分断する。この光ファイバ付毛細管12の両端面12a、12bに管軸に対して約45゜の角度を成すC面取12cを加工し、C面取12cと側面とが成すコーナー部分をR加工する。次いで、両端面12a、12bを略凸球面状にPC研磨加工することにより、光ファイバ付部材13を作製する。
【0051】
次に、図5(D)に示すように、光ファイバ付部材13の中央部分を、中心軸と直交する面に対して8゜の角度をつけて切断する。次いで、切断された8゜の斜め部分を鏡面に研磨して傾斜面14aを形成し、光ファイバスタブ14を作製する。
【0052】
あるいは、全長L1が6mmの光ファイバ付毛細管12の端面12aにC面取12cを加工し、C面取12cと側面とが成すコーナー部分をR加工し、端面12aを凸球面にPC研磨加工する。端面12bは8゜の角度がつくまで斜め研磨し、最後に鏡面まで研磨して傾斜面14aを仕上げて光ファイバスタブ14を作製する。
【0053】
このようにして作製された光ファイバスタブ14は、割スリーブやレセプタクル等の精密位置合わせ機能を有する部材を備えたハウジング内に組み込まれて光デバイスとなる。
【0054】
なお、光ファイバスタブ14の直径は、1.25mm以外の2.5mm等でもよい。さらに、強度が要求される光デバイスには、延伸成形が可能な結晶化ガラス製の毛細管を使用してもよい。
【0055】
また、本発明の他の光ファイバスタブでは、石英系光ファイバとほとんど同じ熱膨張係数を有する結晶化ガラス、例えば、β−石英固溶体結晶を析出させたことにより−6×10-7/Kの熱膨張係数を有する日本電気硝子株式会社製N−0等を使用してもよい。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係る光ファイバスタブの製造方法によれば、以上のように光コネクタと突き合わせ接続可能な位置に正確かつ安定して位置決め可能で、光ファイバを用いた信頼性の高い多種類の光デバイスを構成可能な光ファイバスタブを、従来よりも大幅に少ない工数で飛躍的に効率よく作製することができる。
【0057】
上記の本発明に係る光ファイバスタブの製造方法により作製された光ファイバスタブによれば、光ファイバ付の長尺毛細管を使用しているので、効率よく作製されており、端面がPC研磨された第一の光ファイバ付毛細管を使用して作製された光ファイバスタブによれば、PC接続が可能で効率よく作製されている。第一の光ファイバ付毛細管の一端面をPC研磨し、他端面を中心軸と直交する面に対して0〜30°の角度を成す傾斜面となるように研磨することにより作製された光ファイバスタブによれば、レーザーダイオードやフォトダイオードに光信号の反射を防止すると共に、光コネクタプラグとPC接続を行うことができ、第一の光ファイバ付毛細管の両端面をPC研磨した後、該第一の光ファイバ付毛細管を中心軸と直交する面に対して0〜30°の角度を成す傾斜面となるように所定の長さを有する第二及び第三の光ファイバ付毛細管に切断し、該第二及び第三の光ファイバ付毛細管の傾斜面を研磨することにより作製された光ファイバスタブによれば、長尺毛細管の無駄のない有効な使用が可能となり、光ファイバ付毛細管の他端面を短時間で研磨可能となる。また、7×10-6/K未満の熱膨張係数を有する長尺毛細管を使用することにより作製された光ファイバスタブによれば、気温等の温度変化にともなって保持した石英系の減衰光ファイバと他の光学部品とを伝搬する光信号の強度に悪影響を及ぼす程度の変化が生じることがなく、光信号の接続品位を所定範囲に保つことが可能であり、かつ従来よりも効率よく作製されている。急冷法またはイオン交換法により長尺毛細管の表面に圧縮応力層を形成することにより作製された光ファイバスタブによれば、機械加工により多少のキズ等を有するものであっても、激しい熱ショックがかかった際や取り扱い時に外力がかかった際にも破損が起こらず、欠けることもなく、容易に取り扱うことが可能となる。厚さ1mmで波長350〜500nmの光を50%以上透過するガラスまたは結晶化ガラスからなる長尺毛細管を使用し、該長尺毛細管の内孔に光硬化型の接着剤を充填した後、長尺の光ファイバを略全長に亘って挿入し、露光することにより接着剤を硬化させて光ファイバを長尺毛細管に固着することにより長尺の光ファイバを挿着することにより作製された光ファイバスタブによれば、組み立て時間が短時間で効率よく作製されている。厚さ1mmで波長800nm〜2500nmの光を30%以上の光透過性を有する長尺毛細管を使用し、光ファイバが挿着された長尺毛細管に波長800nm〜2500nmの光を照射し、その透過光あるいは透過像を観察することにより光ファイバの接着欠陥を検査することにより作製された光ファイバスタブによれば、その透過光あるいは透過像を観察することにより減衰光ファイバの接着欠陥を検査されており、信頼性が高く維持されている。このように本発明の光ファイバスタブは実用上優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバスタブの製造方法の説明図であって、(A)はガラスまたは結晶化ガラスの延伸成形の説明図、(B)はイオン交換処理の説明図、(C)はイオン交換前の状態を示す図、(D)はイオン交換後の状態を示す図。
【図2】長尺毛細管の端部に光ファイバを挿入するフレア部を設ける説明図であって、(A)は長尺毛細管の端部にダイヤモンド砥粒を焼結したツールで切削加工することにより略円錐形状のフレア部を形成する説明図、(B)は割りスリーブの両端から一端に略円錐状のフレア部を有する毛細管ともう一端から長尺毛細管を夫々圧入して突き合わせ長尺毛細管の端部にフレア部を付設する説明図、(C)はエッチングにより、長尺毛細管の端部に略円錐形状のフレア部を形成する説明図。
【図3】長尺毛細管に光ファイバを挿着する説明図であって、(A)は長尺毛細管に接着剤を充填する説明図、(B)は(A)の長尺毛細管に光ファイバを挿入する説明図、(C)は接着剤を固化する説明図、(D)は接着の状態や欠陥を検査する方法の説明図。
【図4】本発明に用いる光ファイバ付長尺毛細管の断面図。
【図5】本発明の光ファイバ付長尺毛細管を用いて光ファイバスタブを作製する際の説明図であり、(A)は光ファイバ付長尺毛細管から所定長さに切断された光ファイバ付毛細管の説明図、(B)は端面を面取り加工された光ファイバ付毛細管の説明図、(C)は光ファイバ付部材の説明図、(D)は光ファイバ付部材を斜めに分断する説明図(E)は光ファイバスタブの説明図。
【図6】光モジュールに使用される光ファイバスタブの説明図。
【図7】従来の光ファイバスタブの製造方法の説明図。
【符号の説明】
1 レーザーダイオード
2 レンズ
5a、7a、11a、21a 内孔
5b、5c、7b、9b、11c、11d、12a、12b 端面
3 光コネクタプラグ
4、6 光ファイバ
5、14 光ファイバスタブ
7、9 フェルール
5d、7c、9c、12c C面取
8 接着剤
8a 接着剤溜まり
9a、11e フレア部
10 ガラス毛細管
11 長尺毛細管
11b 外周面
12 光ファイバ付毛細管
13 光ファイバ付部材
14a 傾斜面
15 ガラスまたは結晶化ガラスの予備成形体
16 電気炉
17 カッター
18 孔
19 延伸成形装置
20 ツール
21 毛細管
22 イオン交換槽
23 溶融塩
24 割スリーブ
25 耐酸性被膜
26 エッチング槽
27 ガラス浸食性溶液
30 加熱オーブン
Claims (8)
- 軟化状態のガラスまたは結晶化ガラスを短尺の毛細管が複数本得られる長尺毛細管に成形し、該長尺毛細管の内孔の略全長に亘って長尺の光ファイバを挿着し、該光ファイバ付の長尺毛細管を所定の長さを有する複数本の第一の光ファイバ付毛細管に切断し、該第一の光ファイバ付毛細管の端面を研磨することを特徴とする光ファイバスタブの製造方法。
- 第一の光ファイバ付毛細管の端面をPC研磨することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバスタブの製造方法。
- 第一の光ファイバ付毛細管の一端面をPC研磨し、他端面を中心軸と直交する面に対して0〜30°の角度を成す傾斜面となるように研磨することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバスタブの製造方法。
- 第一の光ファイバ付毛細管の両端面をPC研磨した後、該第一の光ファイバ付毛細管を中心軸と直交する面に対して0〜30°の角度を成す傾斜面となるように所定の長さを有する第二及び第三の光ファイバ付毛細管に切断し、該第二及び第三の光ファイバ付毛細管の傾斜面を研磨することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバスタブの製造方法。
- 7×10-6/K未満の熱膨張係数を有する長尺毛細管を使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光ファイバスタブの製造方法。
- 急冷法またはイオン交換法により長尺毛細管の表面に圧縮応力層を形成することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光ファイバスタブの製造方法。
- 厚さ1mmで波長350〜500nmの光を50%以上透過するガラスまたは結晶化ガラスからなる長尺毛細管を使用し、該長尺毛細管の内孔に光硬化型の接着剤を充填した後、長尺の光ファイバを略全長に亘って挿入し、露光することにより接着剤を硬化させて光ファイバを長尺毛細管に固着することにより長尺の光ファイバを挿着することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の光ファイバスタブの製造方法。
- 厚さ1mmで波長800nm〜2500nmの光を30%以上透過する光透過率を有する長尺毛細管を使用し、光ファイバが挿着された長尺毛細管に波長800nm〜2500nmの光を照射し、その透過光あるいは透過像を観察することにより光ファイバの接着欠陥を検査することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光ファイバスタブの製造方法。
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