JP3916936B2 - ポンプの押下ヘッド - Google Patents

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    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B11/00Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use
    • B05B11/01Single-unit hand-held apparatus in which flow of contents is produced by the muscular force of the operator at the moment of use characterised by the means producing the flow
    • B05B11/10Pump arrangements for transferring the contents from the container to a pump chamber by a sucking effect and forcing the contents out through the dispensing nozzle
    • B05B11/1042Components or details
    • B05B11/1052Actuation means
    • B05B11/1053Actuation means combined with means, other than pressure, for automatically opening a valve during actuation; combined with means for automatically removing closures or covers from the discharge nozzle during actuation

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はポンプの押下ヘッドに関し、詳しくは、液噴出後の液切れが良く、ヘッド内での液詰まり等がなく、しかも液噴出の際の押し下げが容易に行えるポンプの押下ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
ポンプの押下ヘッドとして、上方付勢状態で押し込み可能に突設したステムの上端に嵌着して使用するものが知られている。これらは押し込みにより装着した容器体内の液をステムを介して噴出口より噴出する如く構成したものであり、一般的な押下ヘッドでは、ステムに嵌着させる縦筒と、該縦筒上部に基端を開口して先端の噴出口に連通する横筒とを備えている。また、この様な単純構成のものを改良し、噴出口を閉塞するように弾性体で付勢された弁部材を備え、押下時に噴出口が開放状態となる如く構成したものも提案されている(特開平9−155254号公報)。
【0003】
この押下ヘッドは、ポンプのステムに嵌着して使用されるもので、下端を開口した有頂筒状のカバー内に於いて、ステムに嵌着した装着筒上端にステム内と連通する横筒を延設し、横筒内にコイルスプリングにより前方付勢された弁部材を配置し、その先端を周壁前面に開口した噴出口に圧接して閉塞している。また、頂壁裏面より周壁と同心円状に垂設したスカート部の後部上部には、横筒後部より突出する弁部材後端部を挟持するかたちで舌片を弾性揺動可能に画成しており、舌片内面下部には突起を突設している。そして、ヘッドを押し下げた際に、突起がポンプの後部周縁部上面に当接して舌片の上部が後方へ弾性的に傾斜変形され、それに伴って弁部材が後方へ移行し、噴出口が開口する如く構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のヘッドは、非使用時に噴出口を常時閉塞しているため、その内部の収納液が固化したりする不都合がないものであるが、液を噴出させる際のヘッドの押下げが固くなり、押下げ難くなる傾向がある。また、弁部材の操作を上記した如きヘッドに設けた舌片とポンプの一部とで構成しているため、ヘッド自体及び装着するポンプの形態に制限が著しく、汎用性に乏しいという問題点がある。
【0005】
本発明は上記した点に鑑みなされたもので、常時安定した液の噴出を行えるとともに、液切れが良く、噴出口の密閉性にも優れ、しかも、ヘッドの押下げを容易に行えるポンプの噴出ヘッドを提案するものである。また、どの様なポンプに対しても使用可能で、且つ長期の使用にも充分安定した液の噴出を行えるポンプの噴出ヘッドを提案するものである。更に、極力部材数を減らし、その結果、製造が容易でコストの低減が図れるポンプの噴出ヘッドを提案する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本請求項1発明の押下ヘッドは、上記課題を解決するため、上方付勢状態で押込み可能にステム2を起立したポンプに装着する押下ヘッドであって、ステム2上端部に嵌着させた装着筒7を頂板8下面より垂設するとともに、ステム2内と連通する摺動筒9を頂板8上方へ立設した装着筒部材3と、摺動筒9外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ11上方に、先端に噴出口12を開口した弁室Aを備えるとともに、装着筒部材に対して押し下げ可能に設けた本体4と、弁室A内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口12を閉塞し、且つ、シリンダ内と連通する連絡口19より噴出口12に至る流路を画成してなる弁部材5と、弁部材5後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板8上面に当接係止させ、且つ、装着筒部材に対する本体の押下時に弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に枢着した梃部材6とを備え、ステム2に対する本体の押下抗力がステム自体の押下抗力より小であることを特徴とするポンプの押下ヘッドとして構成した。
【0007】
また、請求項2発明の押下ヘッドは、上記弁部材5が、外周より後方へ延設したスカート状部20後端縁より折り返した逆スカート状部21を延設するとともに、逆スカート状部21外周縁を弁室A内後部に摺動可能に嵌合させてなる弁部材である請求項1記載のポンプの押下ヘッドとして構成した。
【0008】
また、請求項3発明の押下ヘッドは、上記弁部材5に代えて、弁室A内周後端部に液密に嵌着した嵌合筒部35をフランジ状弾性壁部36を介して外周より延設するとともに、弾性壁部36による前方付勢力で噴出口12を閉塞し、且つ、シリンダ内と連通する連絡口19より噴出口12に至る流路を画成してなる柔軟で弾力性に富む材質で形成された弁部材5Aを設けてなる請求項1記載のポンプの押下ヘッドとして構成した。
【0009】
また、請求項4発明の押下ヘッドは、上記弁部材5に代えて、弁室A内周後端部に液密に嵌着した嵌合筒部35をフランジ状弾性壁部36を介して先端閉塞の筒部41外周より延設してなる柔軟で弾力性に富む材質で形成された弾性材39と、上記筒部41内に前部を嵌着固定して後端部を後方へ突設した剛性ある材質で形成した芯材40とからなり、弾性壁部36による前方付勢力で噴出口12を閉塞し、且つ、シリンダ内と連通する連絡口19より噴出口12に至る流路を画成してなる弁部材5Bを設けてなる請求項1記載のポンプの押下ヘッド。
【0010】
また、請求項5発明の押下ヘッドは、上記筒部材3と、本体4とに、互いに上下動可能且つ回動不能に構成した廻り止め機構を設けてなる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のポンプの押下ヘッド。
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0011】
本発明の押下ヘッド1は、ポンプのステム2上端に嵌着して使用する。装着するポンプの形態は、ステムを押し下げることよりポンプ内の液がステムより噴出する如く構成したものであれば採用でき、例えば、シリンダとピストンとを備えた一般的なポンプ構造を備えたもの、或いはエアゾールタイプのもの等を採用できる。
【0012】
本発明に於ける押下ヘッド1は、装着筒部材3と、本体4と、弁部材5と、梃部材6とを備えている。
【0013】
装着筒部材3は、ステム2の外周上端部に嵌合させた装着筒7を頂板8裏面より垂設するとともに、頂板8中央にはステム2内と連通する摺動筒9を立設している。更に、頂板8周縁部からは案内筒10を垂設している。
【0014】
本体4は、ステム2に装着筒部材3を介して押下げ可能に連結したもので、摺動筒9外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ11の上方に、先端に噴出口12を開口した弁室Aを備え、装着筒部材3に対して押下可能に設けている。図示例では、周壁13a 上端縁より頂壁13b を延設してなる下端開口の筒状をなすカバー部13を備え、該カバー部13内の頂壁13b 裏面前部に、後部に隙間Bをあけて弁室Aを設け、弁室A下面よりシリンダ11を垂設している。
【0015】
弁室Aは、頂壁13b 裏面前部に頂壁と一部を共有して一体に形成するとともに、周壁13a 前部に前面を開口し、後壁14a 中央に窓孔15を穿設した横筒14と、横筒14の先端部に嵌着して先端に噴出口12を開口したノズル筒16と、横筒14内後部に嵌着させて弁部材5の後述する摺動部分が摺動可能なシリンダ部17を形成するシリンダ筒18とで画成している。
【0016】
弁部材5は、弁室A内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口12を閉塞している。また、弁室A内にシリンダ11内と連通する連絡口19を設けている。図示例では、横棒状をなし、先端を噴出口12に圧接して閉塞するとともに、後端を窓孔15より突出させ、また、外周前後方向中間部より後方へスカート状部20を延設するとともに、スカート状部20後端縁より折り返した逆スカート状部21の外周縁をシリンダ部17内周に摺動可能に嵌合させている。これにより、シリンダ11内から連絡口19を介して噴出口12に至る液流路を画成している。また、シリンダ筒18の後壁前面と、スカート状部20の分岐部分とに介在させたコイルスプリング22により前方へ付勢している。更に、後端部を窓孔15より突設し、突出部分に梃部材係合用の環状凹部23を凹設している。
【0017】
梃部材6は、弁部材5後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板8上面に当接係止させており、また、装着筒部材に対する本体の押下時に弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に枢着している。
【0018】
図示例に於ける梃部材6は、上端部を弁部材5の後端部に連係した垂直板部24下端部より前方へ下る二股の傾斜板部25を延設するとともに、各傾斜板部25の下端部を摺動筒9両側の頂板8上面に当接係止させている。本実施例に於ける梃部材6と弁部材5との連係は、垂直板部24の上端部中央に設けた切欠部26に弁部材5の上記環状凹部23を嵌合させている。更に具体的には、垂直板部24後面上端部に正面視矩形状の凹部27を設け、該凹部27と連通する切欠部26を穿設している。
【0019】
また、屈折部分両側に突設した枢着軸28を、それぞれ両側の軸受29に回動可能に嵌合させている。本実施例に於ける軸受29は、横筒14直下に嵌着させた取付板30の下面後部より所定間隔をあけて一対垂設したもので、それぞれ内側面下端より下方が広いテーパ状の導入凹部を介して軸受凹部31を凹設している。また、取付板30は、シリンダ11を嵌着させる嵌合孔と、梃部材6の垂直板部24を揺動可能に挿通する窓孔とを備え、周縁部下面を本体周壁13a 内周に突設した係合突条32上に乗越え係合させており、また、周縁部に設けた切欠部33を本体周壁13a 所定位置に突設した係止リブ34に係合させて回動を防止させている。尚、軸受は本実施例の如く本体と別体に設けたものに限らず、図4に示す如く、本体と一体に設けた軸受であっても良く、要は、梃部材6を上記した如き状態に揺動可能に枢着したものであれば良い。
【0020】
そして、コイルスプリング22により前方付勢された弁部材5により垂直板部24上部の連係部分を常時前方へ付勢させており、本体4の押し下げにより、装着筒部材3の頂板8が傾斜板部25を押し上げて梃部材6を回動させ、コイルスプリング22の前方付勢力に抗して弁部材5を後方へ引き出す如く構成している。
【0021】
本発明では、この様な押下ヘッドに於いて、ステム2に対する本体4の押下抗力がステム自体の押下抗力より小になる様に構成している。この様に構成するために、基本的には装着するポンプのステムを上方付勢させるための弾性材よりも、弁部材5を前方付勢させるための弾性材の弾発力を小さく選択すれば良く、その他摺動筒とシリンダとの摩擦力,梃部材の揺動時の摩擦力等を考慮してこれらを選択すれば良い。
【0022】
上記の如く構成した押下ヘッド1は、図1の状態からカバー部13を押し下げると、ステム2自体の押下抗力の方が本体4のステム2に対する押下抗力より大きいため、最初ステム2は下がらず、装着筒部材3に対して本体4が下降する。この際、梃部材6の下端部が装着筒部材3の頂板8上面に押し上げられて枢着軸28を中心に回動し、その上端部が後方へ回動して弁部材5をコイルスプリング22の弾発力に抗して後方へ移行させ、噴出口12が開く。次いでステム2が下降し、該ステムの下降によりポンプ内の液がステム2よりシリンダ11を通り、連絡口19から流路を介して噴出口12より外部へ噴出する。
【0023】
次にカバー部13の押圧を解除すると、最初ステムの上方付勢力によりヘッドが上昇する。この際、例えばカバー部13上面を押圧した手が離れないうちにステムの上昇が行われ、噴出口12は開いたままの状態で行われる。従って、この時点で弁室A内は負圧状態となる。次いで、手を離す余地ができ、コイルスプリング22の弾発力により弁部材5が前方へ移行して噴出口12を閉塞し、それに伴い梃部材6により本体4を装着筒部材3に対して上方へ押上げ、元の状態に戻る。
【0024】
図4は本発明の他の実施例を示す。本実施例に於ける押下ヘッド1は、図1の実施例に於いて、軸受29を本体4と一体に設けた例を示す。本実施例では取付板30及び軸受29に代えて、本体4の頂壁13b 後部所定位置に間隔をあけて縦長の軸受29を垂設し、該軸受29の軸受凹部31に枢着軸28を回動可能に嵌合させている。その他の構成は実質的に図1の実施例と同様であるため説明を省略する。
【0025】
図5は本発明の更に他の実施例を示すもので、本実施例に於ける押下ヘッド1は、図1の実施例に於いて、弁部材5に代えて弁部材5Aを設けている。
【0026】
弁部材5Aは全体をエラストマー等の柔軟で弾力性に富む材質で形成したもので、弁室A内周後端部に液密に嵌着した嵌合筒部35をフランジ状弾性壁部36を介して外周より延設するとともに、弾性壁部36の前方付勢力で噴出口12を閉塞し、且つ、シリンダ11内と連通する連絡口19より噴出口12に至る流路を画成している。
【0027】
また、この場合もステム2に対する本体4の押下抗力がステム自体の押下抗力より小になる様に構成しており、その様に構成するために、基本的には装着するポンプのステムを上方付勢させるための弾性材よりも、弁部材5Aを前方付勢させるための弾性壁部36の弾性復元力を小さく選択すれば良く、その他梃部材の揺動時の摩擦力等を考慮してこれらを選択すれば良い。
【0028】
本実施例の場合には、図1の実施例に於けるシリンダ筒18を省き、上記横筒14と、ノズル筒16とで弁室Aを画成しており、横筒14の内周後端部に嵌合筒部35を液密に嵌着固定している。また、前方付勢力をフランジ状弾性壁部36により付与しているため、コイルスプリングを無くしている。後端部の構成は図1の実施例と同様である。
【0029】
また、本実施例では、上記筒部材3と、本体4とに、互いに上下動可能且つ回動不能に構成した廻り止め機構を設けている。
【0030】
図示例に於ける廻り止め機構は、本体周壁13a 内面に縦突条37を縦設し、また、装着筒部材3の案内筒10に縦突条37が上下動可能に嵌合する縦凹溝38を横設して構成している。これらの縦突条37及び縦凹溝38はそれぞれ一箇所設けても或いは複数箇所設けても良く、図示例では、前部と左右の三箇所に縦突条37を、前後左右の四箇所に縦突条38を設けている。その他の部分は実質的に実施例1と同様であるため説明を省略する。尚、上記廻り止め機構は、上記図1の実施例や後述する図6の実施例にも応用できる。
【0031】
この様な弁部材5Aを用いた押下ヘッド1は、図5の状態からカバー部13を押し下げると、図1の実施例と同様に装着筒部材3に対して本体4が下降し、同様に梃部材6の上端部が後方へ回動して弁部材5Aをフランジ状弾性壁部36の弾発力に抗して後方へ移行させ、噴出口12が開きポンプ内の液が噴出口12より外部へ噴出する。
【0032】
次にカバー部13の押圧を解除すると、同様に噴出口12が開いたままの状態でヘッドが上昇し、次いで、手を離す余地ができた際に弾性壁部36の弾性復元力により弁部材5Aが前方へ移行して噴出口12を閉塞し、それに伴い梃部材6により本体4を装着筒部材3に対して上方へ押上げ、元の状態に戻る。
【0033】
図6は本発明の更に他の実施例を示すもので、本実施例に於ける押下ヘッド1は、図1の実施例に於いて、弁部材5に代えて弁部材5Bを設けている。
【0034】
弁部材5Bは、エラストマー等の柔軟で弾力性に富む材質で形成した弾性材39と、合成樹脂等の剛性ある材質で形成した芯材40とで構成している。
【0035】
弾性材39は、弁室A内周後端部に液密に嵌着した嵌合筒部35をフランジ状弾性壁部36を介して先端閉塞の筒部41外周より延設して構成しており、芯材40は、筒部41内に前部を嵌着固定して後端部を後方へ突設して構成している。また、弾性壁部36の前方付勢力で噴出口12を閉塞し、且つ、シリンダ11内と連通する連絡口19より噴出口12に至る流路を画成している。
【0036】
芯材40の筒部41内への固定は、抜け出しを防止できれば種々の方法を採用でき、例えば、接着材による接着、溶着、或いは図示例の如く、筒部41内周面と芯材40外周面との間に凹凸の係合手段を設けても良い。図示例では、芯材40の先端外周に突条42を周設し、また、筒部41内周先端部に凹溝43を周設して、突条42を凹溝43に嵌着させている。この場合の芯材40の筒部41への嵌合は、弾性材39の弾力を利用して芯材40を筒部41内に強制的に嵌合することにより行うことができるが、インサート成形により形成することも可能である。また、前者の場合には、芯材40の長手方向に沿って空気置換用の溝を横設するとより嵌着が行い易く、また、後者の場合でも、溝44内に樹脂が充填されるため、相互の廻り止めを確実に防止できる効果がある。
【0037】
本実施例の場合も図5の実施例と同様にシリンダ筒18を省き、上記横筒14と、ノズル筒16とで弁室Aを画成しており、横筒14の内周後端部に嵌合筒部35を液密に嵌着固定している。また、同様にコイルスプリングを無くしている。更に、上記廻り止め手段を設けている。その他の部分の構成及びその作用も実質的に図5の実施例と同様であるため、説明を省略する。
【0038】
尚、上記各部材は特に断りが無い限り主として合成樹脂により形成され、必要に応じて、金属,エラストマー等を併用して形成することができる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明の押下ヘッドは、液噴出後の液切れが良く、ヘッド内での液詰まり、固化等の虞がなく、しかも噴出口が閉塞されているにも拘わらず押し下げが固くなることもなく容易に押し下げ噴出することができるものである。また、ポンプの形態等に左右されずに使用できるため、汎用性に優れ、多くの種類のポンプに適用できるものである。更に、梃部材により弁部材を開閉させるため、耐久性に優れ長期に亘って常時安定した操作を行えるものである。
【0040】
また、請求項2発明のヘッドでは、弁部材の摺動部分が上下方向の撓みに対して安定な前後の摺動を行えるものであり、梃部材により弁部材を後方へ移行させる際に若干上下方向の変移があっても充分に対応して充分な気密性を保持することができるものである。
【0041】
また、請求項3発明のヘッドでは、部材数を極力少なくすることができ、コスト削減のメリットがあるとともに、組み立ての簡素化を図れる利点を兼ね備えている。
【0042】
また、請求項4発明のヘッドでは、同様に部材数の削減、組み立ての簡素化を図れるとともに、梃部材6との連係部分に剛性を持たしているため、その部分に変形等が生じる虞がなく、より円滑な作動を行える利点を兼ね備えている。
【0043】
また、請求項5発明のヘッドでは、装着筒部材3に対してヘッド1が回動しないため、装着筒部材上面に連係させている梃部材6にねじれ等の不都合な力がかかることがなく、より円滑な作動を行える利点を兼ね備える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同実施例の押し下げ状態を示す縦断面図である。
【図3】同実施例の梃部材の斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す縦断面図である。
【図6】本発明の更に他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
2…ステム,3…装着筒部材,4…本体,5…弁部材,6…梃部材,
7…装着筒,8…頂板,9…摺動筒,11…シリンダ,12…噴出口,
19…連絡口,20…スカート状部,21…逆スカート状部,35…嵌合筒部,
36…弾性壁部,39…弾性材,40…芯材,41…筒部,A…弁室,

Claims (5)

  1. 上方付勢状態で押込み可能にステム2を起立したポンプに装着する押下ヘッドであって、ステム2上端部に嵌着させた装着筒7を頂板8下面より垂設するとともに、ステム2内と連通する摺動筒9を頂板8上方へ立設した装着筒部材3と、摺動筒9外周に摺動下降可能に嵌合させたシリンダ11上方に、先端に噴出口12を開口した弁室Aを備えるとともに、装着筒部材に対して押し下げ可能に設けた本体4と、弁室A内周に後部外周を摺動可能に嵌合させるとともに、前方付勢状態で噴出口12を閉塞し、且つ、シリンダ内と連通する連絡口19より噴出口12に至る流路を画成してなる弁部材5と、弁部材5後端部に上端を連係させるとともに、下端部を上記頂板8上面に当接係止させ、且つ、装着筒部材に対する本体の押下時に弁部材を後方へ引き出す如く揺動可能に枢着した梃部材6とを備え、ステム2に対する本体の押下抗力がステム自体の押下抗力より小であることを特徴とするポンプの押下ヘッド。
  2. 上記弁部材5が、外周より後方へ延設したスカート状部20後端縁より折り返した逆スカート状部21を延設するとともに、逆スカート状部21外周縁を弁室A内後部に摺動可能に嵌合させてなる弁部材である請求項1記載のポンプの押下ヘッド。
  3. 上記弁部材5に代えて、弁室A内周後端部に液密に嵌着した嵌合筒部35をフランジ状弾性壁部36を介して外周より延設するとともに、弾性壁部36による前方付勢力で噴出口12を閉塞し、且つ、シリンダ内と連通する連絡口19より噴出口12に至る流路を画成してなる柔軟で弾力性に富む材質で形成された弁部材5Aを設けてなる請求項1記載のポンプの押下ヘッド。
  4. 上記弁部材5に代えて、弁室A内周後端部に液密に嵌着した嵌合筒部35をフランジ状弾性壁部36を介して先端閉塞の筒部41外周より延設してなる柔軟で弾力性に富む材質で形成された弾性材39と、上記筒部41内に前部を嵌着固定して後端部を後方へ突設した剛性ある材質で形成した芯材40とからなり、弾性壁部36による前方付勢力で噴出口12を閉塞し、且つ、シリンダ内と連通する連絡口19より噴出口12に至る流路を画成してなる弁部材5Bを設けてなる請求項1記載のポンプの押下ヘッド。
  5. 上記筒部材3と、本体4とに、互いに上下動可能且つ回動不能に構成した廻り止め機構を設けてなる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のポンプの押下ヘッド。
JP2001366743A 2001-02-28 2001-11-30 ポンプの押下ヘッド Expired - Lifetime JP3916936B2 (ja)

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