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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ディスクに対する記録電力を自動的に設定し、情報記録する情報記録装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、追記可能な光記録媒体として、有機系色素の状態変化を利用し、同一箇所に一度だけ情報を書き込めるライトワンス(WO:Write Once)型の光ディスクが研究されている。
【0003】
このような有機系色素を記録膜に用いたライトワンス型の光ディスクは、例えばトリフェニルメタン系色素、フルオラン系色素、あるいはシアニン系色素等が記録材料として使用される。これら記録材料は、光ビーム等の照射により記録部の表面近傍での蒸気圧が高くなり、その蒸気圧により溶融部が周辺に押し拡げられるという背面流動機構によってピットが形成され、デジタルデータの「1」と「0」とに対応させることができる。
【0004】
ところで、このような有機系色素を用いた光ディスクは、記録材料により上述した背面流動を生じる温度等が異なるため、ピットを形成するために照射する光ビームのパワー(電力)がディスクの種類毎に異なっている。
【0005】
そこで、従来は、このような有機系色素を用いた光ディスクに情報を記録するために、光ディスクの一部、例えば、コントロールトラックやリードインエリアに、その光ディスクにとって最適なレーザパワーをコード化して記録していた。
【0006】
しかし、同一の記録材料を使用していても、個々のディスク毎に微妙に特性が異なる場合が多い。このため、レーザパワーを一律に加えたのでは、個々のディスクにとって、必ずしも最適のレーザパワーが照射されるとは言えない場合が多かった。
【0007】
すなわち、従来のように、同種の光ディスクに対し一律なレーザパワーを供給していたのでは、周囲の環境の変化や、ディスク毎に記録再生特性か変化すること等の影響によって、安定した情報記録が行えないという不都合を生じていた。
【0008】
そこで、従来は、実際の記録動作が開始される前に、レーザパワーのキャリブレーションを行っていた。このキャリブレーションは、光ディスクにテスト記録領域を設け、このテスト記録領域にレーザパワーを段階的に変化させてテスト信号を記録し、記録したテスト信号を再生することにより、その記録装置と、その記録媒体との組み合わせにおいて最適となる記録パワーで情報を記録するようしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、記録媒体には、傷や埃等に起因する欠陥(ディフェクト)が存在する。かかる欠陥がテスト信号を書くべき位置に存在すると、記録信号(テスト信号)の信号品質を正確に検証できなくなるという問題があった。
【0010】
つまり、本来は最適となる記録パワーでテスト信号が記録されたとしても、その記録位置に欠陥が存在すると、そのテスト信号の再生信号は最適な信号とは認められず、そのテスト信号の記録に用いられた記録パワーは最適な記録パワーとして設定されなくなってしまう。また逆に、最適な記録パワーで記録されたテスト信号ではないにも拘わらず、欠陥によってそのテスト信号の再生信号が最適な信号と認められ、最適ではない記録パワーを誤って最適な記録パワーとして設定されることがあった。その結果、従来は、記録装置と記録媒体との組み合わせにおいて最適となる記録パワーでの情報の記録が行われていない場合があった。
【0011】
また、以上のような問題は、前記記録位置に欠陥が存在する場合のみならず、記録時において、サーボ系の異常、即ち外乱が発生した場合においても、最適な記録パワーによる記録が行われないことがあった。
【0012】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、テスト記録領域における欠陥の有無に拘わらず、最適な記録パワーを設定することが可能となる情報記録装置を提供することを課題としている。
【0013】
また、外乱が発生した場合でも、最適な記録パワーを設定することが可能となる情報記録装置を提供することを課題としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体上のテスト記録領域を形成する複数の単位テスト記録領域毎に、複数の異なった記録パワーでテスト信号を記録すると共に、各単位テスト記録領域に記録された前記テスト信号を再生し、当該再生されたテスト信号の状態に応じて光ビームの最適記録パワーを選定する情報記録装置であって、前記複数の異なった記録パワーを得るパワー設定値を、前記単位テスト記録領域の夫々を識別する位置情報に対応させて記憶する書き換え可能な記憶手段と、一定の記録クロック信号に基づいて前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録する記録手段と、前記単位テスト記録領域毎の記録時間に対応した周期で前記位置情報を生成する位置情報生成手段と、前記生成された位置情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記パワー設定値を読み出し、読み出した当該パワー設定値を前記記録手段に出力する記録制御手段と、前記記録の行われる単位テスト記録領域における欠陥を検出する欠陥検出手段と、前記欠陥が検出された時には、当該欠陥が検出された前記単位テスト記録領域を識別する前記位置情報に対応する前記パワー設定値を、当該欠陥が検出された前記単位テスト記録領域に隣接する他の前記単位テスト記録領域を識別する前記位置情報に対応させて前記記憶手段に記憶させるパワー設定値保存手段と、を備える。
【0015】
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、記録媒体上のテスト記録領域を形成する複数の単位テスト記録領域毎に、複数の異なった記録パワーでテスト信号を記録すると共に、各単位テスト記録領域に記録された前記テスト信号を再生し、当該再生されたテスト信号の状態に応じて光ビームの最適記録パワーを選定する情報記録装置であって、前記複数の異なった記録パワーを得るパワー設定値を、前記単位テスト記録領域の夫々を識別する位置情報に対応させて記憶する書き換え可能な記憶手段と、一定の記録クロック信号に基づいて前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録する記録手段と、前記単位テスト記録領域毎に前記位置情報を生成する位置情報生成手段と、前記生成された位置情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記パワー設定値を読み出し、読み出した当該パワー設定値を前記記録手段に出力する記録制御手段と、前記記録されたテスト信号を前記単位テスト記録領域毎に当該単位テスト記録領域から再生し、当該再生結果が異常であるか否かを検出する検出手段と、前記再生結果が異常であると検出された時には、当該再生結果が異常であると検出された時に前記記録制御手段により位置情報に基づいて読み出される前記パワー設定値を、当該位置情報とは別の位置情報に対応させて前記記憶手段に記憶させるパワー設定値保存手段と、を備える。
【0016】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、記録媒体上のテスト記録領域を形成する複数の単位テスト記録領域毎に、複数の異なった記録パワーでテスト信号を記録すると共に、各単位テスト記録領域に記録された前記テスト信号を再生し、当該再生されたテスト信号の状態に応じて光ビームの最適記録パワーを選定する情報記録装置であって、前記複数の異なった記録パワーを得るパワー設定値を、前記単位テスト記録領域の夫々を識別する位置情報に対応させて記憶する書き換え可能な記憶手段と、一定の記録クロック信号に基づいて前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録する記録手段と、前記単位テスト記録領域毎の記録時間に対応した周期で前記位置情報を生成する位置情報生成手段と、前記生成された位置情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記パワー設定値を読み出し、読み出した当該パワー設定値を前記記録手段に出力する記録制御手段と、前記記録の行われる単位テスト記録領域における欠陥を検出する欠陥検出手段と、を備え、前記記録手段は、前記欠陥が検出された時、当該欠陥が検出された前記単位テスト記録領域を識別する前記位置情報に対応する前記パワー設定値を用いて、当該欠陥が検出された前記単位テスト記録領域に隣接する他の前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録するように構成される。
【0017】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、記録媒体上のテスト記録領域を形成する複数の単位テスト記録領域毎に、複数の異なった記録パワーでテスト信号を記録すると共に、各単位テスト記録領域に記録された前記テスト信号を再生し、当該再生されたテスト信号の状態に応じて光ビームの最適記録パワーを選定する情報記録装置であって、前記複数の異なった記録パワーを得るパワー設定値を、前記単位テスト記録領域の夫々を識別する位置情報に対応させて記憶する書き換え可能な記憶手段と、一定の記録クロック信号に基づいて前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録する記録手段と、前記単位テスト記録領域毎に前記位置情報を生成する位置情報生成手段と、前記生成された位置情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記パワー設定値を読み出し、読み出した当該パワー設定値を前記記録手段に出力する記録制御手段と、前記記録されたテスト信号を前記単位テスト記録領域毎に当該単位テスト記録領域から再生し、当該再生結果が異常であるか否かを検出する検出手段と、を備え、前記記録手段は、前記再生結果が異常であると検出された時、当該再生結果が異常であると検出された時に前記記録制御手段により位置情報に基づいて読み出される前記パワー設定値を用いて、当該位置情報とは別の位置情報により識別される前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録するように構成される。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0025】
(第1の実施形態)
[DVD−R]
初めに、DVD−Rの構造について説明する。図1は本発明の実施形態に関わるDVD−Rの構成の一例を示す斜視図である。図1においてDVD−R1は、色素膜5を備えた1回のみの情報の書込みが可能な色素型DVD−Rであり、情報記録トラックとしてのグルーブトラック2と当該グルーブトラック2に再生光または記録光としてのレーザビーム等の光ビームBを誘導するためにのガイドトラックとしてのランドトラック3が形成されている。
【0026】
また、それらを保護するための保護膜7及び記録された情報を再生する再に光ビームBを反射するための金蒸着面6を備えている。そして、このランドトラック3にDVD−Rのプリ情報に対応するプリピット4が形成されている。このプリピット4は、DVD−R1の製造過程で予め形成されているものである。
【0027】
更に、当該DVD−R1においては、グルーブトラック2を当該DVD−R1の回転速度に対応する周波数でウォブリングさせている。このグルーブトラック2のウォブリングによる回転制御情報の記録は、前記プリピット4と同様に、DVD−R1の製造過程で予め行われる。
【0028】
そして、DVD−R1に記録情報(プリ情報以外の本来記録すべき画像情報等の情報をいう。以下同じ。)を記録する際には、後述の情報記録装置においてグルーブトラック2のウォブリングの周波数を検出することにより回転制御情報を取得してDVD−R1を所定の回転速度で回転制御すると共に、プリピット4を検出することにより、予めDVD−R1のプリ情報を取得し、プリ情報に含まれる最適出力情報に基づいて記録光としての光ビームBの最適出力等が設定されると共に、プリ情報に含まれるアドレス情報に基づいて記録情報が対応する記録位置に記録される。
【0029】
ここで、記録情報の記録時には、光ビームBをその中心がグルーブトラック2の中心と一致するように照射してグルーブトラック2上に記録情報に対応する記録情報ピットを形成することにより記録情報を記録する。この時、光スポットSPの大きさは、図1に示すように、その一部がグルーブトラック2だけでなくランドトラック3にも照射されるように設定される。
【0030】
また、このグルーブトラック2並びにランドトラック3に照射された光スポットSPの反射光を用いてプッシュプル法(DVD−R1の回転方向に平行な分割線により分割された光検出器を用いたプッシュプル法(以下、ラジアルプッシュプル法という。))により、ウォブル信号にプリピット信号が重畳された複合信号が検出される。さらに、複合信号におけるプリピット信号成分からプリ情報を検出した当該プリ情報が取得されると共に、ウォブル信号成分から回転制御用及び記録制御用のクロック信号が取得される。
【0031】
次に、本実施形態のDVD−R1に予め記録されているプリ情報及び回転制御情報の記録フォーマットについて、図2を用いて説明する。なお、図2において、上段は、記録情報における記録フォーマットを示し、下段の波形は記録情報を記録するグルーブトラック2のウォブリング状態(グルーブトラック2の平面図)を示し、記録情報とグルーブトラック2のウォブリング状態の間の上向き矢印は、プリピット4が形成される位置を模式的に示すものである。ここで、図2においては、グルーブトラック2のウォブリング状態は、理解の容易のため実際の振幅よりも大きい振幅を用いて示してあり、記録情報は当該グルーブトラック2の中心線上に記録される。
【0032】
図2に示すように、本実施形態において DVD−R1に記録される記録情報は、予め情報単位としてのシンクフレーム毎に分割されている。そして、26のシンクフレームで1のレコーディングセクタが形成され、更に、16のレコーディングセクタにより1のECC(Error Correcting Code)ブロックが形成される。なお、1のシンクフレームは、前記記録情報を記録する際の記録フォーマットにより規定されるビット間隔に対応する単位長さ(以下、Tという。)の1488T倍(1488T)の長さを有しており、更に、1のシンクフレームの先頭の14Tの長さの部分には、シンクフレーム毎の同期を取るための同期情報SYが記録される。
【0033】
一方、本実施形態においてDVD−R1に記録されるプリ情報は、シンクフレーム毎に記録される。ここで、プリビット4によるプリ情報の記録においては、記録情報の夫々のシンクフレームにおける同期情報SYが記録される領域に隣接するランドトラック3上に、プリ情報における同期信号を示すものとして必ず1のプリピット4が形成される。更に、当該同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分に隣接するランドトラック3上に、記録すべきプリ情報の内容(アドレス情報等)を担う2又は1のプリピット4が形成される(尚、同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部分については、記録すべきプリ情報の内容によってはプリピット4が形成されない場合もある。)。
【0034】
この際、本実施形態においては、1のレコーディングセクタにおいては、駆動数番目のシンクフレーム(以下、EVENフレームという。)のみ又は奇数番目のシンクフレーム(以下、ODDフレームという。)のみにプリピット4が形成されてプリ情報が記録される。即ち、図2において、EVENフレームにプリピット4が形成された場合には(図2において実線上向き矢印で示す。)それと前後するODDフレームにはプリピット4が形成されない。
【0035】
一方、グルーブトラック2には、全てのシンクフレームに亘って、140kHz(1のシンクフレームが8波に相当する周波数)の基準ウォブリング周波数f0でウォブリングされている。そして、後述のプリフォーマット検出部において、回転中のディスクからウォブリング周波数及びプリピット信号を検出することで、スピンドルモータの回転制御のための信号及び記録情報の記録制御のための信号が検出される。
[情報記録装置]
次に、本発明の第1の実施形態における情報記録装置について図3乃至図5に基づいて説明する。
【0036】
図3に示すように、本実施形態の情報記録装置は、ピックアップ10と、レーザーダイオード11と、プリフォーマット検出部12と、タイミング生成部13と、パワー設定記憶部14と、記録パターン発生部16と、ストラテジー回路16と、記録電流生成部17と、アシンメトリー計測部18と、判断制御部19と、サンプルホールド回路20と、ディフェクト検出部21とを備えている。
【0037】
ピックアップ10は、図示しない偏光ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出器等を含み、レーザーダイオード11から出力される光ビームBをDVD−R1の情報記録面に照射して、記録すべきデジタル情報を記録する手段である。また、ピックアップ10は、前記光ビームBのDVD−R1からの反射光に基づいてプリピット4及びグルーブトラック2のウォブリング周波数に対応する情報を含む複合信号CXをラジアルプッシュプル方式により抽出し、プリフォーマット検出部12に出力する。この複合信号CXは、図4(a)に示すように、グルーブトラック2のウォブル信号と、当該グルーブトラック2と隣接するランドトラック3上のプリピット4に基づくプリピット信号との重畳信号である。また、ピックアップ10は、光ビームBの情報記録面からの反射光の総和信号を図4(e)に示すような再生信号RFとしてアシンメトリー(Asymmetry)計測部18及びディフェクト(DEFECT)検出部21に出力する。
【0038】
プリフォーマット検出部12は、基準ウォブリング周波数f0を中心周波数とする帯域通過フィルタ等からなる図示しないウォブリング検出部と、ウォブリング検出部で検出した検出ウォブル信号を2値化する図示しないコンパレータとを備えており、ピックアップ10から出力される前記複合信号CXに基づいて、図4(c)に示すような抽出ウォブル信号Wbを出力する。また、プリフォーマット検出部12は、図示しないプリピット信号検出部を備えており、ピックアップ10から出力される前記複合信号CXに基づいてプリピット信号を検出し、検出したプリピット信号を図4(b)に示すようなプリピット検出信号LPPとして出力する。
【0039】
タイミング生成部13は、図5に示すように、シンク(SYNC)検出器30と、ウォブルPLL(Phase Locked Loop)回路31と、シンクゲート(SYNC GATE)生成器32と、N進フリーランニングカウンター(FRC)33と、カウンタ34と、インバータゲート35から構成される。タイミング生成部13は、前記プリフォーマット検出部12から出力されるプリピット検出信号LPPと抽出ウォブル信号Wbに基づいて、クロック信号CK及び位置タイミングデータTMを生成し、ストラテジー回路16及び記録パターン発生部15に対してクロック信号CKを、また、パワー設定記憶部14及び制御判断部19に位置タイミングデータTMを出力する。
【0040】
図5に示すシンク検出器30は、図示しないフリップフロップ回路等を備えており、1レコーディングセクタの先頭のシンクフレームに対応する同期信号を生成するためのプリピット4が、グルーブトラック2のウォブリングにおける最大振幅の位置に連続して3つ形成されていることを利用して当該1レコーディングセクタの先頭を示すプリピット4を検出し、検出シンク信号Sdtを生成している。つまり、プリフォーマット検出部12からシンク検出器30に対し、図6(a)に示すようなプリピット検出信号LPPが出力されると、シンク検出器30は、LowレベルからHighレベルに立ち上がるプリピット検出信号LPPを3つ連続して検出した場合に、図6(b)に示すようにLowレベルからHighレベルに立ち上がる検出シンク信号Sdtを生成し、シンクゲート生成器32に出力する。
【0041】
シンクゲート生成器32は、図示しないフリップフロップ回路及びカウンタ等を備えており、ウォブルPLL回路31から出力されるクロック信号CKの計数を、検出シンク信号SdtがHighレベルからLowレベルに立ち下がるタイミングで開始し、この計数値が38037Tに達した時に、図6(c)に示すようにLowレベルからHighレベルに立ち上がるセクタシンク信号Ssを出力する。この38037Tという値は、1レコーディングセクタの期間(1488T×26)から、抽出ウォブル信号Wbの周期(186T)の3.5倍の651Tを差し引いた値である。1レコーディングセクタの先頭のシンクフレームでは、3つのプリピット4が連続して形成されており、これらのプリピット4のうちの先頭のプリピット4に対応してプリピット信号LPPが出力されてから、前記シンク検出器30によって検出シンク信号Sdtが出力されるまでの期間は抽出ウォブル信号Wbの周期(186T)の3.5倍の651Tになるように設定されている。従って、シンクゲート検出器32においては、1レコーディングセクタに相当する(1488T×26)の期間から、この651Tを差し引いた期間である38037Tを計数することにより、1レコーディングセクタの先頭のタイミングを推定し、このタイミングでセクタシンク信号Ssを出力している。
【0042】
N進フリーランニングカウンター33は、前記セクタシンク信号Ssが入力された時から、ウォブルPLL回路31から出力されるクロック信号CK(周期T)の計数を開始し、以後、計数値が1488Tに達する毎にクリアされ、計数を繰り返す。そして、計数値が1488Tに達した時には、図6(d)に示すようにLowレベルからHighレベルに立ち上がるキャリー信号CRを出力する。つまり、このキャリー信号CRの出力タイミングは、各シンクフレームの先頭のタイミングを示している。
【0043】
カウンター34は、nビットのバイナリカウンタであり、前記キャリー信号CRのHighレベルからLowレベルへの立ち下がり毎に計数を行い、インバータゲート35を介して出力されるセクタシンク信号SsのLowレベルからHighレベルへの立ち上がりのタイミングで、計数値がクリアされるように構成されている。従って、本実施形態では、キャリー信号CRがHighレベルからLowレベルへ立ち下がる毎に、カウンター34から図6(e)に示すように0〜25を表す5ビットの位置タイミングデータTMが出力されることになる。キャリー信号CRは、上述したように各シンクフレームの先頭のタイミングで出力されるから、この位置タイミングデータTMは、各シンクフレームの位置情報としての番号を表すことになる。
【0044】
ウォブルPLL回路31は、図示しない位相比較器、低域通過フィルタ、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)、分周器を備えて構成されており、周期Tのクロック信号CKを出力する。位相比較器は、抽出ウォブル信号Wbを一入力としてこれを分周された信号と位相比較し両者の位相差に応じた誤差信号を出力する。低域通過フィルタは、この誤差信号の低周波成分を通過させる。VCOは、この低域通過フィルタの出力に応じて発振周波数を変化させ、クロック信号CKを出力する。分周器は、発振出力クロック信号CKを分周して抽出ウォブル信号Wbと同等の周波数の信号を生成し位相比較器の他入力に供給する。従って、このようなウォブルPLL回路31から出力されるクロック信号CKは、抽出ウォブル信号Wbと位相同期がとられた信号となる。また、クロック信号CKの周期はT(Tは、8−16変調後のデータ系列におけるビット(チャネルビット)間隔に相当する)に設定されている。このクロック信号CKは、このタイミング生成部13内の各回路に供給されるだけでなく、図3に示すように記録パターン発生部15及びストラテジー回路16にも供給され、記録の際の基準のクロック信号となるものである。以上、本実施形態においては、シンク検出器30、ウォブルPLL回路31、シンクゲート検出器32、N進フリーランニングカウンター33、及びカウンター34により位置情報生成手段が構成されている。
【0045】
再び図3に戻り、パワー設定記憶部14について説明する。パワー設定記憶部14は、図7に示すように、カウンタ40、インバータゲート41、セレクタ42、及びデュアルポートメモリー43から構成されており、後述するDVD−R1上のテスト信号記録領域における各単位テスト信号記録領域毎の記録パワーの設定値を、位置タイミングデータTMに基づいて出力する。また、パワー設定記憶部14には、制御判断部19が接続されており、ディフェクト検出時においては、制御判断部19による制御に応じて、記録パワーの設定値をデュアルポートメモリー43の退避領域に記憶する。
【0046】
記憶手段としてのデュアルポートメモリー43は、ポートP1とポートP2の2つのポートを備えており、夫々のポートにおいて独立してデータの読み出しと書き込みを行うことができる。本実施形態においては、ポートP1においてデータの読み出しを行い、ポートP2においてデータの書き込みを行っている。ポートP1のアドレス端子には、上述した位置タイミングデータTMが供給されるように構成されており、ポート1のリード端子に制御判断部19からリード信号を出力している間は、位置タイミングデータTMによって表されるアドレスに格納されたパワー設定値が、ポート1のデータ端子からパワー設定データPDとして出力される。また、このパワー設定データPDは、制御判断部19に読み取られる。更に、ポート2のアドレス端子には、セレクタ42の出力端子が接続されており、セレクタ42のセレクタ端子には、制御判断部19からセレクト信号が供給されるように構成されている。セレクト信号がHighレベルの場合には、セレクタ42のH入力端子が有効になり、位置タイミングデータTMがポート2のアドレス端子に供給されることになる。また、ポート2のデータ端子には制御判断部19からデータが出力される。従って、制御判断部19からパワー設定値Step1〜Step16を出力し、タイミング生成部13から出力される位置タイミングデータTMが更新されるタイミングで、ポート2のライト端子に制御判断部19からライト信号を出力することにより、デュアルポートメモリー43には、位置タイミングデータTMによって表されるアドレス値のメモリ領域にパワー設定値Step1〜Step16が書き込まれる。なお、デュアルポートメモリー43は、アドレス値0〜25により指定されるメモリ領域を有しており、アドレス値0〜15のメモリ領域は通常のパワー設定値が書き込まれる領域、アドレス値16〜25のメモリ領域はディフェクト検出時の退避領域となっている。このようなデュアルポートメモリー43のメモリ領域に書き込まれるパワー設定値Step1〜Step16は、レーザーダイオード11の記録パワーを16段階に分けた時の値であり、予め制御判断部19の図示しないメモリーに格納されている。また、セレクト信号がLowレベルの場合には、セレクタ42のL入力端子が有効になり、カウンタ40の出力がポート2のアドレス端子に供給されることになる。カウンタ40は、ディフェクト検出部21から出力されるディフェクト検出信号DFがHighレベルからLowレベルに立ち下がるタイミングで、計数値を1増加させる。本実施形態では、カウンタ40の初期値は16に設定されている。また、このカウンタ40の出力がポート2のアドレス端子に供給されるのはセレクト信号がLowレベルとなった時であるが、制御判断部19は、前記ディフェクト検出信号DFがLowレベルからHighレベルに立ち上がるタイミングで、セレクト信号をHighレベルからLowレベルに切り換える。以上のような構成により、図8(a)に示すように、位置タイミングデータTMが0から25まで出力されたとすると、ポート1のアドレス端子には、図8(b)に示すように、この位置タイミングデータTMが供給され、ポート1のデータ端子からは、夫々の位置タイミングデータTMが表すアドレス値のメモリ領域に格納されたパワー設定値Step1〜Step16が読み出され、パワー設定データPDとして出力されることになる。ここで、図8(f)に示すように、ディフェクト検出データDFが時刻t1にてLowレベルからHighレベルに立ち上がると、制御判断部19は、セレクト信号をLowレベルに切り換え、セレクタ42のL入力端子を有効にする。これにより、カウンタ40の出力がポート2のアドレス端子に供給されることになる。時刻t1においては、カウンタ40の出力は図8(d)に示すように初期値の16であり、16がポート2のアドレス端子に供給される。また、時刻t1においては、ポート1のデータ端子から読み出されるパワー設定値は、図8(c)に示すようにStep2である。従って、制御判断部19がディフェクト検出データDFが時刻t2にてHighレベルからLowレベルに立ち下がる時刻t2のタイミングで、ポート2のライト端子にライト信号を出力することにより、アドレス値16の領域にStep2が書き込まれる。また、このディフェクト検出データDFがHighレベルからLowレベルに立ち下がる時刻t2のタイミングでカウンタ40の計数値は1増加され、図8(d)に示すように17になる。また、同様に、図8(f)に示すように、ディフェクト検出データDFがLowレベルからHighレベルに立ち上がる時刻t3のタイミングで、その時の読み出しデータであるStep5がアドレス値17の領域に書き込まれ、カウンタ40の計数値は18になる。以上のようにして新たに書き込まれたアドレス値16とアドレス値17のデータは、図8(b),(c)に示すように、位置タイミングデータTMの値が16、17となった時に読み出され、パワー設定データPDとして出力されることになる。以上のように、本実施形態においては、ディフェクト検出信号DFが出力されない場合には、パワー設定値Step1〜Step16は、パワー設定データPDとして夫々1度づつ出力されることになるが、ディフェクト検出信号DFが出力された時に読み出されるパワー設定値については、その後に改めてパワー設定データPDとして出力されることになる。
【0047】
記録パターン発生部15は、図9(a)に示すような記録データを発生させる回路であり、本実施形態では、テスト記録データとして、最短ピットに相当する3Tのデータと、最長ピットに相当する11Tのデータとを1シンクフレームに相当する期間内に発生させる。記録パターン発生部15には、タイミング生成部13からの上述したクロック信号CKが供給されており、このクロック信号CKに同期して、これらの記録データが発生される。
【0048】
ストラテジー回路16は、前記記録パターン発生部15から出力される記録データを、図9(b)に示すようなレーザー変調信号MSに変換する回路であり、記録データに対してパルス長制御及びマルチパルス分割等を施すことにより、レーザー変調信号MSを生成している。このような変換を行うのは、主に隣り合ったピット同士の熱干渉及び熱蓄積を防止し、再生信号に含まれるジッター成分を減少させるためである。
【0049】
記録手段としての記録電流生成部17は、前記ストラテジー回路16から出力されるレーザー変調信号MSの振幅を、前記パワー設定記憶部14から出力されるパワー設定データPDで変調する回路である。従って、図9(d)に示すように、パワー設定データPDがStep1である場合には、記録電流生成部17から出力される記録電流WCは、図9(c)に示すようにStep1に相当する電流値を有するものとなり、図9(d)に示すように、パワー設定データPDがStep2である場合には、記録電流生成部17から出力される記録電流WCは、図9(c)に示すようにStep2に相当する電流値を有するものとなる。これにより、レーザーダイオード11のパワーレベルは、レーザー変調信号MSがHighレベルの期間は、パワー設定データPDに対応した記録パワーレベルとなり、レーザー変調信号MSがLowレベルの期間は、一定の低レベル(再生パワーレベル)となる。
【0050】
アシンメトリー(Asymmetry)計測部18は、以上のような各回路によりDVD−R1のテスト記録領域に書き込まれた記録データの再生信号について、各単位テスト記録領域毎にピーク値とボトム値を計測し、デジタルデータに変換して制御判断部19に出力する回路である。アシンメトリー計測部18は、図10に示すようにピークホールド回路50、ボトムホールド回路51、及びA/D変換回路52,53から構成されており、再生信号RFのピーク値をピークホールド回路50により計測し、再生信号RFのボトム値をボトムホールド回路51により計測して、夫々A/D変換回路52,53により、デジタルデータPK,BMに変換する。上述したような3Tと11Tの周期を有し、パワー設定値Step1〜Step16に対応した電流値で振幅変調されたテスト信号を、1シンクフレームに相当する単位テスト記録領域(領域番号0〜25)に記録し、再生を行った場合には、再生信号RFは図11に示すように出力される。この図11に示す1つの単位テスト記録領域における再生信号RFを拡大すると図12(b)のように表すことができる。なお、図12(a)は記録データWD、図12(c)は位置タイミングデータTMを示している。図12(b)に示すように、各単位テスト記録領域毎に、短ピット区間と長ピット区間の夫々の再生信号RFが得られる。これらの再生信号RFは、図11からも判るように、各単位テスト記録領域毎に異なる値を有している。これは、上述したように、位置タイミングデータTM(0〜25)が変わる毎に、異なるパワー設定値Step1〜Step16をパワー設定データPDとして出力し、このパワー設定データPDに応じて記録電流WCの振幅を変調してテスト信号の記録を行ったためである。従って、夫々の単位テスト記録領域において、短ピット区間と長ピット区間の夫々の再生信号RFの再生状態を所定の条件で判断し、双方共に最適な状態で再生されている単位テスト記録領域を選び出し、更に、当該単位テスト記録領域における記録に用いたパワー設定データPDのパワー設定値を前記デュアルポートメモリー43から読み出すことにより、その情報記録装置及びDVD−R1に最適な記録パワーのパワー設定値を選ぶことができる。本実施形態では、短ピット区間におけるピーク値PK1とボトム値BM1、及び長ピット区間におけるピーク値PK2とボトム値BM2をアシンメトリー計測部18から制御判断部19に出力し、制御判断部19において、短ピット区間におけるピーク値PK1とボトム値BM1の平均値AVE1と、長ピット区間におけるピーク値PK2とボトム値BM2の平均値AVE2を計算し、短ピット区間における平均値AVE1と長ピット区間における平均値AVE2との差分(アシンメトリー値)を計算し、その差分(アシンメトリー値)が0となる単位テスト記録領域の記録に用いたパワー設定値を最適なパワー設定値として選択するように構成した。図13は、このような短ピット区間における平均値AVE1と長ピット区間における平均値AVE2との差分(アシンメトリー値)を各単位テスト記録領域毎にプロットした図である。本実施形態では、このような差分(アシンメトリー値)が0となる再生信号の記録に用いた記録パワーを最適記録パワーとして選定している。従って、図13の場合には、領域番号8の単位テスト記録領域の記録に用いたパワー設定値Step9が最適なパワー設定値とされる。但し、本発明は、このような構成に限られるものではなく、前記差分(アシンメトリー値)と再生信号に含まれるジッター成分との関係を予め測定しておき、ジッター成分が最も少なくなるように、最適パワーを選ぶようにしても良い。
【0051】
記録制御手段及びパワー設定値保存手段としての制御判断部19は、上述したように、アシンメトリー計測部18から出力される計測値に基づいて前記(アシンメトリー値)を算出すると共に、パワー設定値の最適値を選定する。また、前記パワー設定記憶部14を制御することにより、位置タイミングデータTMの出力タイミングに応じてパワー設定データを出力させると共に、ディフェクト検出時においては、その時の位置タイミングデータTMに対するパワー設定値を別の位置タイミングデータTMに対するパワー設定値としてデュアルポートメモリーに記憶させる。更には、記録電流生成部17に対して書き込み信号WRを出力することにより、記録動作を実行させる。
【0052】
サンプルホールド(S/H)回路20は、図9(e),(f)に示すように、記録データWDがLowレベルの期間において再生信号RFのサンプリングを行うと共に、記録データWDがHighレベルの期間においてそのサンプリング値をホールドする回路である。このように、レーザーダイオード11の出力パワーが再生レベルの時にのみ再生信号RFのサンプリングを行う。このように、本実施形態においては、ピットが形成されるマーク部分ではなく、スペース部分における再生信号RFを、ディフェクト検出用の再生信号RFとして用いている。スペース部分にディフェクトが存在する場合でも、反射率の低下により、再生信号RFのレベルが低下し、ディフェクトを検出することができる。
【0053】
ディフェクト(DEFECT)検出部21は、サンプルホールド回路20の出力信号Dshに基づいて、ディフェクトを検出する回路である。詳しくは、図14に示すように、ピークホールド回路60と、当該ピークホールド回路60の時定数より長い時定数を有するピークホールド回路61と、かかるピークホールド回路61の出力信号の振幅レベルを調整するレベル調整部62と、これらピークホールド回路60の出力信号とレベル調整部62の出力信号のレベル比較を行うコンパレータ63とから構成されている。
【0054】
ピークホールド回路60は、サンプルホールド回路20の出力信号Dshのピークレベルを、設定された時定数に応じた時間だけ保持する。かかる時定数は、本発明によって補償する必要のあるディフェクトのうち、最も小さなディフェクトに応じて決定されるものであり、例えば、数μs程度に設定.される。この時定数に設定することにより、ピークホールド回路60からは、ディフェクトの発生にほぼ追従してその振幅レベルが低下する、前記出力信号Dshのエンベロープ信号E1が、コンパレータ63の反転入力端子に出力される。
【0055】
一方、ピークホールド回路61は、前記ピークホールド回路60で設定された時定数よりも十分大なる時定数であって、ディフェクトのうち、最も大なるティフェクトに対しても、後述する検出方法で十分に検出することが可能となる時定数である。例えば数ms程度に設定される。この時定数に設定することにより、ピークホールド回路61からは、ディフェクトの発生に対して、その振幅レベルの低下が十分に遅れて追従する前記出力信号Dshのエンベロープ信号E2がレベル調整部62に供給される。
【0056】
レベル調整部62は、ディフェクトの発生していない状態において、ピークホールド回路61から供給されたエンベロープ信号E2の振幅レベルが、ピークホールド回路60から出力されるエンベロープ信号E1の振幅レベルより僅かに小となるように調整した後、かかる調整されたエンベロープ信号E3をコンパレータ63の非反転入力端子に出力する。
【0057】
そして、コンパレータ63において、供給された各エンベロープ信号E1、E3が比較される。ディフェクトが発生しない場合には、ピークホールド回路60、61共に前記出力信号Dshのピークレベルを保持し続けるが、ピークホールド回路61から出力されるエンベロープ信号E2は、レベル調整部62によってその振幅レベルはエンベロープ信号E1より僅かに小とされているため、コンパレータ63からはLowレベルの信号が出力される。
【0058】
一方、ディフェクトが発生した場合には、エンベロープ信号E1はピークホールド回路60の時定数が上述のごとき短いため、ディフェクトの発生に応じてすぐに追従してその振幅レベルが低下するが、エンベロープ信号E3はピークホールド回路61の十分に長い時定数によって、ディフェクトが発生してもその振幅レベルはすぐには追従して低下しないため、当該コンパレータ63からは、図4(f)に示すようにディフェクトが発生した期間(t10乃至t11)に対応するHighレベルのディフェクト検出信号DFが出力される。
【0059】
このようなディフェクト検出信号DFは、上述したように、制御判断部19及びパワー設定記憶部14に出力され、パワー設定値の再書き込み処理が行われることになる。
[レーザーパワーキャリブレーション処理]
次に、以上のような本実施形態の情報記録装置において行われるレーザーパワーキャリブレーション処理を図15(A),(B)のフローチャート及び図16のタイミングチャートを中心に説明する。
【0060】
本実施形態のDVD−R1においては、通常の情報の記録再生は、プログラムエリアにおいて行われ、本実施形態におけるレーザーパワーキャリブレーション処理は、リードインエリアの内側に存在するテスト記録領域において行われる。また、本実施形態のテスト記録領域は、1レコーディングセクタ、即ち26シンクフレームに相当する大きさを有しており、夫々1シンクフレームに相当する大きさの単位テスト記録領域から構成されている。領域番号0から領域番号15までの単位テスト記録領域は、ディフェクトの検出の有無に拘わらずテスト信号のテスト記録が行われる領域である。また、領域番号16から領域番号25の単位テスト領域は退避領域であり、ディフェクトが検出された場合にのみ、ディフェクトが検出された領域番号0から領域番号15までの単位テスト記録領域に記録される記録データと同じパワー設定値の記録データが記録される。
【0061】
また、レーザーパワーキャリブレーション処理は、情報記録装置への電源投入時における初期設定の際、あるいは図示しない記録ボタン等の押下時において、主に制御判断部19の制御の下で行われる。図15(A),(B)のフローチャートは、制御判断部19による制御の流れを示したものである。
【0062】
まず、レーザーパワーキャリブレーション処理が開始されると、図15(A)に示すように、パワー設定記憶部14のセレクタ42(図7参照)のセレクタ端子に対し、制御判断部19からHighレベルの信号が供給される(ステップ1)。これにより、デュアルポートメモリー43のポート2のアドレス端子には、タイミング生成部13から出力される位置タイミングデータTMが供給されることになる。次に、位置タイミングデータTMが更新されたか否かが判定される(ステップ2)。タイミング生成部13のカウンタ34(図5参照)は、シンクゲート生成器32(図5参照)から1レコーディングセクタの先頭のタイミング、即ちテスト記録領域の先頭のタイミングであることを示すセクタシンク信号SsのHighレベルへの立ち上がりでクリアされるため、図16に示すように位置タイミングデータTMが0になるタイミングである時刻t20においては、位置タイミングデータTMが更新されたと判定される(ステップ2:YES)。そして、デュアルポートメモリー43のポート2のアドレス端子には、0が出力される(図16(b)における時刻t20のタイミングを参照)次に、位置タイミングデータTMが16以上か否かが判定されるが(ステップ3)、ここでは位置タイミングデータTMは0であるため(ステップ3:NO)、制御判断部19は、デュアルポートメモリー43のポート2のデータ端子に接続されたデータバスに、パワー設定値を出力する(ステップ4)。パワー設定値は、制御判断部19内のメモリーに、0〜15の位置タイミングデータTMに対応させてStep1〜Step16の16段階に分割されて記憶されており、ここでは位置タイミングデータTMが0なので、パワー設定値としてStep1が出力される(図16(c)における時刻t20のタイミングを参照)。そして、デュアルポートメモリー43のライト端子にHighレベルに立ち上がる書き込み信号を出力することにより(ステップ5,図16(g)の時刻t20のタイミングを参照)、デュアルポートメモリー43のアドレス値0の領域には、パワー設定値としてStep1が書き込まれる(図7参照)。また、この時、ポート1のアドレス端子にも位置タイミングデータTMの0の値が出力されている(図16(d)の時刻t20のタイミングを参照)。従って、パワー設定値の書き込みから所定時間経過後の時刻t21(図16参照)において、ポート1のリード端子に供給する読み出し信号をHighレベルのイネーブル状態とすることにより(ステップ6)、ポート1のデータ端子にはアドレス値0の領域に格納されたパワー設定値Step1が読み出され(図16(e)参照)、パワー設定データPDとして記録電流生成部17に出力される。その結果、領域番号0の単位テスト記録領域には、パワー設定値Step1に対応した記録パワーで、記録データWDが記録されることになる。また、このポート1のデータ端子の出力は、制御判断部19にも供給されており、制御判断部19においては、読み出すパワー設定値がデュアルポートメモリー43に格納されているか否かが判定される(ステップ7)。これは、デュアルポートメモリー43のアドレス値16〜25の領域にパワー設定値が格納されていない場合には、そこでデュアルポートメモリー43からの読み出しを終了させるためである。しかし、ここで、パワー設定値としてStep1が格納されていたため(ステップ7:YES)、ステップ2からの処理を繰り返す。従って、ディフェクトの検出が行われない場合には、これ以降、位置タイミングデータTMが1から15まで更新されるのに従って、パワー設定値Step2〜Step16がデュアルポートメモリー43のアドレス値1〜15の領域に書き込まれ、また読み出されて、記録電流生成部17に出力される。その結果、領域番号1〜15の単位テスト記録領域には、これらのパワー設定値に対応した記録パワーで記録データWDが記録されることになる。そして、次に位置タイミングデータTMが17に更新されると(ステップ2:YES)、ステップ3でYESと判定され、ステップ4とステップ5のパワー設定値の書き込み処理は実行されない。従って、デュアルポートメモリー43のアドレス値16〜25の領域は、初期設定値の0のままである。その結果、ステップ7において、ポート1のデータ端子からは読み出すべきパワー設定値が出力されないと判定され(ステップ7:NO)、ポート1のリード端子に出力する読み出し信号をLowレベルに切り換え、ディスイネーブル状態とし、テスト記録領域への記録データの記録動作を終了させる。そして、このようにして領域番号0〜15の各単位テスト記録領域に記録されたテスト信号としての記録データの再生させる。再生信号RFは、アシンメトリー計測部18に供給され、アシンメトリー計測部18において各単位テスト記録領域における3Tと11Tとデータに対する再生信号RFのピーク値とボトム値がそれぞれ計測され、制御判断部19においてアシンメトリー値が0となる単位テスト記録領域の記録に用いたパワー設定値が最適なパワー設定値として選択される。
【0063】
一方、ディフェクト検出部21によって、ディフェクトが検出され、Highレベルに立ち上がるディフェクト検出信号DFが制御判断部19に出力された場合には(図16(i)の時刻t22のタイミングを参照)、図15(B)に示すような割り込み処理が実行される。まず、セレクタ42のセレクタ端子に供給するセレクト信号がLowレベルに切り換えられる(ステップ10,図16(f)の時刻t22のタイミング参照)。その結果、ポート2のアドレス端子には、位置タイミングデータTMではなく、カウンタ40の出力値が供給されることになる。ここでは、カウンタ40の出力値は初期値の16であり(図16(j)参照)、ポート2のアドレス端子には16が出力される(図16(b)の時刻t22のタイミング参照)。そして、ポート1のデータ端子から、この時のパワー設定値を読み出し(ステップ11)、ポート2のデータ端子にセットし(ステップ12)、ポート2のライト端子にHighレベルに立ち上がる書き込み信号を出力する(ステップ13,図16(g)の時刻t23のタイミング参照)。その結果、デュアルポートメモリー43のアドレス値1の領域に書き込まれるべきパワー設定値Step2は、アドレス値1の領域だけでなく、アドレス値16の領域にも書き込まれることになる。但し、この時、ポート1のアドレス端子には、位置タイミングデータTMの1が出力されているため、読み出されるパワー設定値は、アドレス値1の領域に書き込まれたパワー設定値だけである。アドレス値16の領域に書き込まれたパワー設定値は、位置タイミングデータTMの値が16になった時に読み出される(図16の時刻t25のタイミング参照)。その結果、領域番号16の単位テスト記録領域には、パワー設定値Step2に対応した記録パワーで記録データが記録されることになる。また、以上のようにしてアドレス値16の領域にパワー設定値Step2を書き込んだ後は、セレクタ42のセレクタ端子に出力するセレクト信号をHighレベルに戻し(ステップ14,図16(f)の時刻t24のタイミング参照)、割り込み処理を終了する。なお、カウンタ40の出力値は、ディフェクト検出信号DFのLowレベルへの立ち下がりのタイミングで17にカウントアップされる(図16(j)の時刻t26のタイミング)。また、図16に示す例では、このような割り込み処理は、位置タイミングデータTMが4になった時にも実行され、この時のパワー設定値Step5は、アドレス値4の領域だけでなく、アドレス値17の領域に書き込まれることになる。
【0064】
以上のように、本実施形態においては、ディフェクトが検出された場合には、その時のパワー設定値をデュアルポートメモリー43の本来の書き込み領域であるアドレス値0〜15の領域に書き込むだけなく、退避領域であるアドレス値16〜25の領域にも書き込む。その結果、記録データは、その時のパワー設定値に対応した記録パワーで、ディフェクトが検出された単位テスト記録領域に記録されるだけでなく、退避領域である領域番号16〜25の単位テスト記録領域にも記録されることになる。このように記録が行われたテスト記録領域の再生を行うと、ディフェクトが存在する単位テスト記録領域については、ディフェクトの影響により、パワー設定値に対応した適切な再生信号を得ることができないが、ディフェクトが存在しない退避領域としての単位テスト記録領域については、パワー設定値に対応した適切な再生信号を得ることができる。例えば、図16の例では、ディフェクトの存在する領域番号1の単位テスト記録領域の再生を行っても、パワー設定値Step2に対応した再生信号RFは得られない。しかし、ディフェクトの存在しない領域番号16の単位テスト記録領域においては、パワー設定値Step2に対応した再生信号RFを得ることができる。従って、ディフェクトが存在する場合でも、パワー設定値の評価を適切に行うことができ、情報記録装置及び記録媒体に最適なパワー設定値を選択することができる。また、テスト記録領域中の退避領域への記録は、ディフェクトが存在する場合のみに限られ、ディフェクトが存在しない単位テスト記録領域の記録データについてはそのまま評価に用いられるので、所定の短いテスト記録領域でパワーキャリブレーション処理を行うことができ、テスト記録領域の節約を行うことができる。また、キャリブレーション処理に要する時間も短縮することができる。
【0065】
なお、上述した説明においては、ディフェクトが存在する場合に、デュアルポートメモリー43におけるテスト記録領域中の退避領域へ記録するデータのポートP1からの読み出し及びポートP2への書き込み、並びにデュアルポートメモリー43のライト端子に対する書き込み信号としてのライトパルス信号の出力を、全て制御判断部19により行っていたが、このような構成では制御判断部19に非常に速い処理スピードが要求される。そこで、制御判断部19に対する負荷を低減させるために、パワー設定記憶部14を図17に示すような構成とすることも可能である。
【0066】
図17は、図7に相当するパワー設定記憶部14の他の構成を示すブロック図であり、ライトパルス生成器44、セレクタ45、セレクタ46及びリードパルス発生器47を備えたところが図7に示した構成と異なっている。ライトパルス生成器44は、ディフェクト検出信号DFのLowレベルからHighレベルへの立ち上がりに同期して、書き込み信号としての所定幅のライトパルス信号を生成する回路であり、このライトパルス生成器44から出力されるライトパルス信号は、カウンタ40に接続されたインバータ回路41及びセレクタ46のHigh入力端子に供給される。セレクタ46のもう一方のLow入力端子には、制御判断部19から出力されるライトパルス信号が供給されるようになっており、同じく制御判断部19からセレクタ46に出力されるセレクト信号によって、何れかの入力端子に供給されるライトパルス信号が選択されてデュアルポートメモリー43のライト端子に供給される。図17に示す構成においては、電源投入直後等の初期設定時においては制御判断部19からセレクタ46にLowレベルのセレクト信号が出力されるようになっており、デュアルポートメモリー43のライト端子へのライトパルス信号の供給は、制御判断部19から行われることになる。一方、通常動作時においては、制御判断部19からセレクタ46にHighレベルのセレクト信号が出力されるので、デュアルポートメモリー43のライト端子へのライトパルス信号の供給は、ライトパルス生成器44から行われることになる。
【0067】
また、セレクタ45は、デュアルポートメモリー43におけるポートP2のデータ端子に対するデータの供給元を選択する回路であり、セレクタ45には当該供給元のデータとして、制御判断部19からのデータがセレクタ45のLow入力端子に供給され、また、デュアルポートメモリー43におけるポートP1の出力データがセレクタ45のHigh入力端子に供給されている。このセレクタ45に供給される制御判断部19からのセレクト信号は前記セレクタ46に供給されるセレクト信号と共通であるため、電源投入直後等の初期設定時において制御判断部19からセレクタ45にLowレベルのセレクト信号が出力されると、デュアルポートメモリー43のデータ端子へのデータの供給は、制御判断部19から行われ、通常動作時においては、制御判断部19からセレクタ45にHighレベルのセレクト信号が出力されるので、デュアルポートメモリーのポートP1の出力データがそのままデュアルポートメモリー43のポートP2のデータ端子に供給されることになる。
【0068】
また、デュアルポートメモリー43におけるポートP2のアドレスデータの元になるデータを選択するセレクタ42は、図7に示す構成においても設けられていたが、図7に示す構成においてはカウンタ40の出力値と位置タイミングデータTMの値の何れかを前記アドレスデータとして選択していたのに対し、図17に示す構成においては、カウンタ40の出力値と制御判断部19から出力されるアドレスデータの何れかがデュアルポートメモリー43におけるポートP2のアドレスデータとして選択される。また、このセレクタ42に制御判断部19から供給されるセレクト信号は、上述したセレクタ45及びセレクタ46に供給されるセレクト信号と共通である。従って、電源投入直後等の初期設定時において制御判断部19からセレクタ42にLowレベルのセレクト信号が出力されると、デュアルポートメモリー43におけるポートP2のアドレス端子へのアドレスデータの供給は、制御判断部19から行われ、通常動作時においては、制御判断部19からセレクタ42にHighレベルのセレクト信号が出力されるので、カウンタ16の出力値がデュアルポートメモリー43のポートP2のアドレス端子に供給されることになる。
【0069】
そして、リードパルス発生器47は、位置タイミングデータTMの値の切り替わりを検出し、その検出タイミングに同期してリードパルス信号を発生する回路であり、位置タイミングデータTMの値が更新される毎に、位置タイミングデータTMの値であるアドレス値が示す領域のパワー設定値を読み取り、当該パワー設定値がポートP1のデータ端子から出力されることになる。
【0070】
以上のような構成される図17に示すパワー設定記憶部14においては、電源投入直後等における初期設定時に、制御判断部19から、セレクタ42、セレクタ45、及びセレクタ46に対してLowレベルのセレクト信号が供給される。従って、この場合には、制御判断部19から出力されるライトパルス信号、アドレスデータ、及び書き込みデータに基づいて、デュアルポートメモリー43におけるポートP2からのStep1〜Step16までのパワー設定値の書き込みが行われる。
【0071】
一方、通常動作時においては、制御判断部19から、セレクタ42、セレクタ45、及びセレクタ46に対してHighレベルのセレクト信号が供給される。従って、この場合には、ライトパルス生成器44からHighレベルに立ち上がるライトパルス信号が出力される場合、即ちディフェクトが検出された場合にのみ、デュアルポートメモリー43におけるポートP2へのデータの書き込みが行われることになる。これに対し、ポートP1のリード端子には、位置タイミングデータTMに応じてリードパルス発生器47からリードパルス信号が出力されるので、Step1〜Step16のパワー設定値がパワー設定データPDとしてポートP1のデータ端子から出力され、当該パワー設定値に応じた記録パワーでDVD−R1のテストの記録領域への記録が行われることになる。しかし、ディフェクトが検出された場合には、ライトパルス生成器44からライトパルス信号が出力され、このタイミングで、ポートP1の出力データがそのままポートP2のデータ端子に供給され、カウンタ40の出力値がポートP2のアドレス端子に供給される。例えば、位置タイミングデータTMの値が「1」の時、Step2のパワー設定値に基づいてディスクへの書き込みが行われるが、この時にディフェクトが検出されたとすると、この時にポートP1のデータ端子から出力されているStep2のパワー設定データPDがポートP2のデータ端子に出力され、カウンタ40の初期値である16のアドレスの領域に、前記Step2のパワー設定値が書き込まれる。このように、ディフェクト検出時におけるデュアルポートメモリー43に対する各信号及びデータの出力は、制御判断部19を介することなく、ハードウェア回路により行われるため、制御判断部19に対する処理の負荷を低減することができる。
【0072】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図18乃至図20に基づいて説明する。
【0073】
本実施形態は、ディフェクトが検出された時の所定のパワー設定値による記録データの記録を、テスト記録領域中の退避領域に行うのではなく、ディフェクトが検出された単位テスト記録領域に隣接する単位テスト記録領域に記録するものである。
【0074】
本実施形態においては、Step1〜Step16のパワー設定値は、図19に示すように制御判断部19内のメモリーに、アドレス値に対応させて格納されている。また、制御判断部19は、メモリーの一部をポインターとして用いており、ポインターが示す値と一致するアドレス値のパワー設定値を読み出し、デュアルポートメモリ43のポート2のデータ端子に出力するように構成されている。
【0075】
また、本実施形態においては、図7に示すようなカウンタ40及びセレクタ42を省略し、デュアルポートメモリー43のポート2のアドレス端子には、位置タイミングデータTMが出力される。以下、図18のフローチャートに基づいて、本実施形態におけるパワー設定値の退避処理について説明する。
【0076】
パワーキャリブレーション処理が開始されると、まず、制御判断部19は、ポインターの値を0に初期設定する(ステップ20)。次に、位置タイミングデータTMの更新を判定し(ステップ21)、更新された場合には、フラグが1であるか否かを判定する(ステップ22)。このフラグは、図20に時刻t30のタイミングで示すように、ディフェクト検出信号DFがHighレベルに立ち上がる際に1に設定される。このフラグが1ではない場合には(ステップ22:NO)、ポインターの値を1だけ増加させ(ステップ23)、ポインターの値に等しいアドレス値のパワー設定値を内部のメモリーから読み出してポート1のデータバスにセットする(ステップ24)。例えば、図20の例では、時刻t40のタイミングではフラグが1ではないので、ポインターの値と等しいアドレス値0の領域に格納されたパワー設定値Step1がセットされ、デュアルポートメモリー43のアドレス値0の領域に書き込まれる(ステップ25)。そして、フラグをクリアする(ステップ26)。ここでは、フラグは0のままである。次に、ポート1のリード端子に出力する読み出し信号をHighレベルとし、イネーブル状態とする(図20の時刻t41のタイミング参照)。これにより、第1の実施形態と同様に、領域番号0の単位テスト記録領域にパワー設定値Step1に対応した記録パワーの記録データが記録されることになる。同様に、位置タイミングデータTMが1になると、デュアルポートメモリー43のアドレス値1の領域にパワー設定値Step2が書き込まれ、領域番号1の単位テスト記録領域にパワー設定値Step2に対応した記録パワーの記録データが記録される。しかし、図20に示すように、記録データの記録中の時刻t30のタイミングで、ディフェクトが検出され、ディフェクト検出信号がHighレベルに立ち上がると、フラグが1にセットされる。そして、位置タイミングデータTMが2に更新されると(ステップ21:YES)、フラグの判定ルーチンであるステップ22ではYESと判定され、パワー設定値のセットが行われる(ステップ24)。この時、ポインターの値を1増加させるステップ23は省略されるため、ポインターの値は、2のままである。従って、セットされるパワー設定値はStep2のままであり、デュアルポートメモリー43のアドレス値2の領域には、パワー設定値Step2が書き込まれる(ステップ25)。従って、このようにアドレス値2の領域に書き込まれたパワー設定値Step2が読み出されることにより、領域番号1の単位テスト記録領域だけでなく、領域番号2の単位テスト記録領域にも、パワー設定値Step2に対応した記録パワーで記録データが記録されることになる。なお、フラグは、デュアルポートメモリー43へのパワー設定値の書き込み終了後にクリアされる(ステップ26,図20の時刻t31のタイミング参照)。
【0077】
以下、上述の処理が繰り返され、Step16までのパワー設定値がデュアルポートメモリー43に書き込まれ、また、各単位テスト記録領域に各パワー設定値に対応した記録パワーで記録データが記録される。図20の例では、時刻t32のタイミングでもディフェクトが検出され、時刻t33のタイミングでデュアルポートメモリー43のアドレス値5の領域にパワー設定値Step4が書き込まれる。また、領域番号5の単位テスト記録領域にパワー設定値Step4に対応する記録パワーで記録データが記録される。また、位置タイミングデータTMが18になった時には、ポインターの値は17になるが、この値に相当するアドレス値にはパワー設定値が存在しないため、制御判断部19は、ポート1のデータバスに0を出力する。その結果、読み出すぺきパワー設定値が無いと判定され(ステップ28)、読み出し信号をディスイネーブルとして(ステップ29)、パワー設定値の読み出し処理を終了する。
【0078】
本実施形態は、以上のように構成したので、所定の単位テスト記録領域にディフェクトが存在する場合でも、当該単位テスト記録領域の隣の単位テスト記録領域に、所定のパワー設定値に基づく記録パワーでの記録データの記録を行うことができ、最適なパワー設定値の選択を適切に行うことができる。また、テスト記録領域の節約、及びキャリブレーション処理の短縮化を実現できる。
【0079】
なお、上述した各実施形態においては、デュアルポートメモリーへのパワー設定値の書き込み直後に、当該パワー設定値を読み出す構成としたが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばパワーキャリブレーション処理が開始される前の初期設定時等において、Step1〜Step16のパワー設定値をデュアルポートメモリーへ書き込んでおき、パワーキャリブレーション処理中においては、パワー設定値の読み出しと、ディフェクト検出時の退避処理のみを行うようにしても良い。また、パワー設定値を16段階に分けたのはあくまでも一例であり、適宜変更可能である。
【0080】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図21のブロック図及び図22のフローチャートに基づいて説明する。
【0081】
上述した各実施形態においては、ディフェクトの検出時にのみ、パワー設定値をデュアルポートメモリの退避領域へ退避させ、当該パワー設定値によりDVD−R上の退避領域にデータを記録するように構成した。しかしながら、ディフェクトの検出時だけではなく、データ記録中にサーボ系の異常、即ち外乱が発生した場合にも、テスト記録領域には所望の記録パワーによる記録が行われないことになる。そこで、本実施形態においては、ディフェクトの検出時だけでなく、外乱発生時においてもパワー設定値のデュアルポートメモリの退避領域への退避と、当該パワー設定値によるDVD−R上の退避領域へのデータの記録を行うように構成した。
【0082】
また、本実施形態においては、テスト記録領域へのデータ記録とデータ読み込みを並行して行うのではなく、一旦全てのテスト記録領域へのデータ記録を行った後に、それぞれのテスト記録領域からデータを読み込んで外乱またはディフェクトの検出を行い、外乱またはディフェクトが検出された場合には、退避領域に再記録処理を行うように構成した。
【0083】
図21に本実施形態の情報記録装置のブロック図を示す。本実施形態の情報記録装置は、図21に示すように、ピックアップ10からの出力をA/D変換するA/D変換器70と、A/D変換後のデータを記憶するためのRAM71を備えたところが第1の実施形態と異なる。
【0084】
以下、本実施形態におけるレーザーパワーキャリブレーション処理を図21のブロック図及び図22のフローチャートを参照しながら説明する。
【0085】
まず、本実施形態においては、図22のフローチャートには図示しないが、第1の実施形態と同様に、位置タイミングデータTMに同期させて、デュアルポートメモリー43のアドレス値0〜15の領域に、Step1〜Step16のパワー設定値を書き込み、更にDVD−R1のテスト記録領域にこれらのパワー設定値に基づいた記録データWDを位置タイミングデータTMに同期させて記録させる。なお、本実施形態においては、この記録時においてはディフェクトの検出は行わない。
【0086】
以上のような記録が終了すると、CPU19は、図22に示すように、まず内部のカウンターNの値を0に初期化する(ステップS30)。次に、カウンターNをインクリメントした後(ステップS31)、RAM71を例えば全ての値を0とするように初期化する(ステップS32)。そして、前記テスト記録領域の再生を開始し、ピックアップ10からの再生出力RFをA/D変換器70によって読み込み、前記テスト記録領域に記録された全てのデータをRAM71に格納する(ステップS33)。
【0087】
次に、CPU19は、RAM71から順次データを読み込み(ステップS34)、データが全て0であるか否かを判定する(ステップS35)。このような状態は、記録時おいてサーボ系の異常により正常な記録が行えなかった場合に生じる。また、ディフェクトのうち、色素の欠落のディフェクトが発生した場合に生じる。このような状態では、正常な記録データを得ることができないので、DVD−R1の退避領域に再書き込みを行うべきであるが、本実施形態では念のため3回のリトライ動作を行う(ステップS35:Y〜ステップS40:N〜ステップS31)。リトライ動作は、位置タイミングデータTMが再び0に戻ってから開始し、上述したステップS31〜ステップS35の処理を繰り返す。
【0088】
そして、3回のリトライを行っても、データの全てが0であると判定された場合には(ステップS35:Y〜ステップS40:Y)、再書き込み処理を行う(ステップS41)。再書き込み処理は、第1の実施形態と同様に、デュアルポートメモリ43の退避領域に、パワー設定値を記憶させ、位置タイミングデータTMに同期させて行う。
【0089】
一方、データが全て0ではない場合と判定された場合には(ステップS35:N)、RAM71に記憶されたデータのうち、11Tのデータのピーク値とボトム値の差分のチェックを行う(ステップS36)。正常な記録が行われた場合には、図11に示すように、11Tのデータの幅はほぼ等しい大きさになっている。しかし、サーボ系の異常等が生じると、11Tのデータの幅が突然変化し、例えば一つの単位テスト記録領域の11Tデータのみが他の11Tデータに比べて極めて小さな値になることがある。また、テスト記録領域の全てに亘って11Tのデータが小さな値になることがある。従って、このような11Tのデータの突然の変化の有無、あるいは値の異常の有無を検査することにより、正常な記録が行われたか否かを判定することができる。
【0090】
具体的には、11TのデータのA/D変換した値がA/D変換のフルスケール値に対して所定範囲内の値であれば、正常な記録が行われたと判定するように構成している。
【0091】
前記チェックの結果、11Tのデータが正常に記録されていないと判定された場合には(ステップS37:N)、念のために3回に亘ってリトライを行い(ステップS40)、3回のリトライ後においても11Tのデータが正常に記録されていないと判定された場合には(ステップS37:N〜ステップS40:Y)、上述のように再書き込み処理を行う(ステップS41)。
【0092】
次に、11Tのデータが正常に記録されていると判定された場合には(ステップS37:Y)、第1の実施形態と同様にサンプルホールド回路20の出力値に基づいて最適パワーの計算を行い(ステップS38)、この計算の過程で上述したディフェクトの検出が行われた場合には(ステップS39)、3回のリトライを行う(ステップS40)。そして、3回のリトライ後においてもディフェクトが検出される場合には(ステップS39:Y〜ステップS40:Y)、上述のように再書き込み処理を行う(ステップS41)。
【0093】
以上のように本実施形態によれば、単にディフェクトの検出だけでなく、サーボ系の異常、即ちの外乱の発生によってDVD−Rのテスト記録領域に正常な記録が行われなかった時には、DVD−Rの退避領域に対して所定のパワー設定値に基づくデータの記録が行われるので、最適パワーの選択を良好に行うことができる。
【0094】
また、上述した実施形態においては、有機系色素型の追加記録可能なDVDの例について説明したが、相変化型あるいは光磁気型の追加記録可能なDVDについても適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】DVD−Rの記録層の構造を示す斜視図である。
【図2】DVD−Rにおけるグルーブトラックとこれに書き込まれるシンクフレーム系列のデータ並びにランドトラックに形成されるプリピットの対応関係を示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態における情報記録装置の概略的構成を示すブロック図である。
【図4】図3の情報記録装置の各部動作波形を示すタイムチャートであり、(a)はピックアップから出力される複合信号、(b)はプリフォーマット検出部から出力されるプリピット信号、(c)はプリフォーマット検出部から出力されるウォブル信号、(d)はタイミング生成部から出力されるクロック信号、(e)はピックアップから出力される再生信号、(f)はディフェクト検出部から出力されるディフェクト検出信号を夫々示すタイミングチャートである。
【図5】図3の情報記録装置におけるタイミング生成部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図6】図5のタイミング生成部の各部における信号の出力タイミングを示すタイミングチャートであり、(a)はシンク検出器に供給されるプリピット信号、(b)はシンク検出器から出力される検出シンク信号、(c)はシンクゲート生成器から出力されるセクタシンク信号、(d)はN進フリーランカウンタから出力されるキャリー信号、(e)はカウンタから出力される位置タイミングデータの夫々の出力タイミングを示すタイミングチャートである。
【図7】図3の情報記録装置におけるパワー設定記憶部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図8】図7のパワー設定記憶部の動作を示すタイミングチャートであり、(a)はタイミング生成部から出力される位置タイミングデータ、(b)はデュアルポートメモリーのポート1に入力されるアドレス信号、(c)はポート1に入力されるデータ信号、(d)はポート2に入力されるアドレス信号、(e)はポート2に入力されるデータ信号、(f)はディフェクト検出部から出力されるディフェクト検出信号の夫々の出力値の変化を示すタイミングチャートである。
【図9】図3の情報記録装置における記録パターン発生部、ストラテジー回路、記録電流生成部等の動作を示すタイミングチャートであり、(a)は記録パターン発生部から出力される記録データ、(b)はストラテジー回路から出力されるレーザー変調信号、(c)は記録電流生成部から出力される記録電流の夫々の波形を示すタイミングチャートであり、(d)は記録電流生成部に入力されるパワー設定データの変化を示すタイミングチャートである。また、(e)はピックアップから出力される再生信号、(f)はサンプルホールド回路の出力信号の夫々の波形を示すタイミングチャートである。
【図10】図3の情報記録装置におけるアシンメトリー計測部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図11】図10のアシンメトリー計測部に入力される各単位テスト記録領域毎の再生信号を示す図である。
【図12】図11の1つの単位テスト記録領域における再生信号を拡大表示して説明するための図であり、(a)は当該再生信号の基になる記録データの波形を示す図、(b)は当該再生信号を拡大表示した図、(c)は単位テスト記録領域に相当する位置タイミングデータを示す図である。
【図13】図10のアシンメトリー計測部からの出力結果に基づいてアシンメトリーを算出し、各単位テスト記録領域毎にプロットした図である。
【図14】図3の情報記録装置におけるディフェクト検出部の詳細な構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第1の実施形態におけるパワーキャリブレーション処理の際のパワー設定データ出力処理を示すフローチャートであり、(A)はメインルーチン、(B)はディフェクト検出時に実行される割り込み処理ルーチンである。
【図16】本発明の第1の実施形態におけるパワー設定データ出力処理時におけるパワー設定記憶部の動作を示すタイミングチャートであり、(a)はデュアルポートメモリーに供給される位置タイミングデータ、(b)はデュアルポートメモリーのポート2に入力されるアドレス信号、(c)はポート2に入力されるデータ信号、(d)はポート1に入力されるアドレス信号、(e)はポート1に入力されるデータ信号、(f)はセレクタに入力されるセレクタ信号、(g)はポート1に入力される書き込み信号、(h)はポート1に入力される読み出し信号、(i)は制御判断部に入力されるディフェクト検出信号、(j)はポート2に入力されるアドレス信号となるカウンタの出力値の夫々の変化を示すタイミングチャートである。
【図17】図3の情報記録装置におけるパワー設定記憶部の構成の他の例を示すブロック図である。
【図18】本発明の第2の実施形態におけるパワーキャリブレーション処理の際のパワー設定データ出力処理を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施形態において制御判断部に格納されるパワー設定値テーブルを示す図である。
【図20】本発明の第2の実施形態におけるパワー設定データ出力処理時におけるパワー設定記憶部の動作を示すタイミングチャートであり、(a)はデュアルポートメモリーに供給される位置タイミングデータ、(b)はデュアルポートメモリーのポート2に入力されるアドレス信号、(c)はポート2に入力されるデータ信号、(d)はポート1に入力されるアドレス信号、(e)はポート1に入力されるデータ信号、(f)はポート1に入力される書き込み信号、(g)はポート1に入力される読み出し信号、(h)は制御判断部に入力されるディフェクト検出信号、(i)は制御判断部の内部において操作されるフラグの夫々のの変化を示すタイミングチャートである。
【図21】本発明の第3の実施形態における情報記録装置の概略構成を示すブロック図である。
【図22】図21の情報記録装置において実行されるレーザーパワーキャリブレーション処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…DVD−R
10…ピックアップ
11…レーザーダイオード
12…プリフォーマット検出部
13…タイミング生成部
14…パワー設定記憶部
15…記録パターン発生部
16…ストラテジー回路
17…記録電流生成部
18…アシンメトリー計測部
19…制御判断部
20…サンプルホールド回路
21…ディフェクト検出部
43…デュアルポートメモリー
70…A/D変換器
71…RAM[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention belongs to the technical field of an information recording apparatus that automatically sets recording power for an optical disc and records information.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a recordable optical recording medium, a write once (WO) type optical disc has been studied in which information can be written only once at the same location by using a change in the state of an organic dye.
[0003]
In a write-once optical disk using such an organic dye as a recording film, for example, a triphenylmethane dye, a fluoran dye, a cyanine dye, or the like is used as a recording material. In these recording materials, the vapor pressure near the surface of the recording portion is increased by irradiation with a light beam or the like, and pits are formed by a back flow mechanism in which the molten portion is expanded to the periphery by the vapor pressure. 1 ”and“ 0 ”.
[0004]
By the way, an optical disk using such an organic dye has different temperatures and the like that cause the back surface flow described above depending on the recording material. Therefore, the power of the light beam irradiated to form pits varies depending on the type of the disk. Is different.
[0005]
Therefore, conventionally, in order to record information on an optical disk using such an organic dye, a laser power optimum for the optical disk is encoded and recorded on a part of the optical disk, for example, a control track or a lead-in area. Was.
[0006]
However, even if the same recording material is used, the characteristics are often slightly different for each disk. For this reason, when the laser power is uniformly applied, it cannot be said that the optimum laser power is necessarily irradiated for each disk.
[0007]
In other words, if a uniform laser power is supplied to the same type of optical disc as in the past, stable information recording is possible due to changes in the surrounding environment and changes in recording / reproduction characteristics for each disc. Has caused the inconvenience that cannot be performed.
[0008]
Therefore, conventionally, laser power calibration is performed before the actual recording operation is started. In this calibration, a test recording area is provided on an optical disc, a test signal is recorded by changing the laser power stepwise in the test recording area, and the recorded test signal is reproduced. Information was recorded with the optimum recording power in combination with the medium.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, the recording medium has defects due to scratches and dust. If such a defect exists at a position where a test signal is to be written, there is a problem that the signal quality of the recording signal (test signal) cannot be accurately verified.
[0010]
In other words, even if a test signal is originally recorded at the optimum recording power, if there is a defect at the recording position, the reproduced signal of the test signal is not recognized as the optimum signal, and the test signal is recorded. The used recording power is not set as the optimum recording power. Conversely, although the test signal is not recorded with the optimum recording power, the reproduced signal of the test signal is recognized as the optimum signal due to a defect, and the optimum recording power is mistakenly determined as the optimum recording power. It was sometimes set. As a result, conventionally, there is a case where information is not recorded with the optimum recording power in the combination of the recording apparatus and the recording medium.
[0011]
In addition, the above-described problems are not only caused when there is a defect at the recording position, but also when a servo system abnormality, that is, disturbance occurs during recording, recording with the optimum recording power is not performed. There was a thing.
[0012]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object thereof is to provide an information recording apparatus capable of setting an optimum recording power regardless of the presence or absence of a defect in a test recording area. Yes.
[0013]
It is another object of the present invention to provide an information recording apparatus that can set an optimum recording power even when a disturbance occurs.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the invention described in
[0015]
In order to solve the above problems, the invention described in
[0016]
In order to solve the above problem, the invention according to claim 7 records a test signal with a plurality of different recording powers for each of a plurality of unit test recording areas forming a test recording area on a recording medium. An information recording apparatus for reproducing the test signal recorded in each unit test recording area and selecting an optimum recording power of the light beam according to the state of the reproduced test signal, wherein the plurality of different recordings A rewritable storage means for storing a power setting value for obtaining power corresponding to position information for identifying each of the unit test recording areas, and the test signal in the unit test recording area based on a fixed recording clock signal Recording means for recording the position information generating means for generating the position information in a cycle corresponding to the recording time for each unit test recording area, and the generated position Based on the information, the power setting value stored in the storage means is read, the recording control means for outputting the read power setting value to the recording means, and a defect in the unit test recording area where the recording is performed is detected. Defect detecting means, and when the defect is detected, the recording means uses the power setting value corresponding to the position information that identifies the unit test recording area where the defect is detected, The test signal is recorded in another unit test recording area adjacent to the unit test recording area in which a defect is detected.
[0017]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention described in
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0025]
(First embodiment)
[DVD-R]
First, the structure of the DVD-R will be described. FIG. 1 is a perspective view showing an example of the configuration of a DVD-R according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, DVD-
[0026]
Further, a
[0027]
Further, in the DVD-R1, the
[0028]
When recording information (information such as image information to be originally recorded other than pre-information; the same applies hereinafter) is recorded on the DVD-
[0029]
Here, at the time of recording the recording information, the recording information is recorded by forming the recording information pit corresponding to the recording information on the
[0030]
Further, using the reflected light of the light spot SP irradiated to the
[0031]
Next, a recording format of pre-information and rotation control information recorded in advance on the DVD-
[0032]
As shown in FIG. 2, in the present embodiment, the recording information recorded on the DVD-R1 is divided in advance for each sync frame as an information unit. Then, one recording sector is formed by 26 sync frames, and one ECC (Error Correcting Code) block is formed by 16 recording sectors. One sync frame has a length of 1488T (1488T) of a unit length (hereinafter referred to as T) corresponding to a bit interval defined by the recording format when recording the recording information. In addition, synchronization information SY for synchronization for each sync frame is recorded in the first 14T length portion of one sync frame.
[0033]
On the other hand, the pre-information recorded on the DVD-
[0034]
At this time, in the present embodiment, in one recording sector, the
[0035]
On the other hand, the
[Information recording device]
Next, an information recording apparatus according to the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0036]
As shown in FIG. 3, the information recording apparatus of the present embodiment includes a
[0037]
The
[0038]
The
[0039]
As shown in FIG. 5, the
[0040]
The
[0041]
The
[0042]
The N-ary free running counter 33 starts counting the clock signal CK (cycle T) output from the
[0043]
The
[0044]
The
[0045]
Returning to FIG. 3 again, the power
[0046]
The
[0047]
The
[0048]
The
[0049]
The recording
[0050]
The
[0051]
As described above, the
[0052]
As shown in FIGS. 9E and 9F, the sample hold (S / H)
[0053]
The defect (DEFECT)
[0054]
The
[0055]
On the other hand, the
[0056]
The
[0057]
The
[0058]
On the other hand, when a defect occurs, since the time constant of the
[0059]
As described above, such a defect detection signal DF is output to the
[Laser power calibration process]
Next, laser power calibration processing performed in the information recording apparatus of the present embodiment as described above will be described with reference to the flowcharts of FIGS. 15A and 15B and the timing chart of FIG.
[0060]
In the DVD-R1 of the present embodiment, normal information recording / reproduction is performed in the program area, and the laser power calibration process in the present embodiment is performed in a test recording area existing inside the lead-in area. The test recording area of the present embodiment has a size corresponding to one recording sector, that is, 26 sync frames, and is composed of unit test recording areas each having a size corresponding to one sync frame. Unit test recording areas from
[0061]
The laser power calibration process is mainly performed under the control of the
[0062]
First, when the laser power calibration process is started, as shown in FIG. 15A, the
[0063]
On the other hand, when a defect is detected by the
[0064]
As described above, in this embodiment, when a defect is detected, the power setting value at that time is not only written to the area of the
[0065]
In the above description, when there is a defect, the data to be recorded to the saving area in the test recording area in the
[0066]
FIG. 17 is a block diagram showing another configuration of the power
[0067]
The
[0068]
Further, the
[0069]
The read
[0070]
In the power
[0071]
On the other hand, during normal operation, a high level select signal is supplied from the
[0072]
(Second Embodiment)
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0073]
In the present embodiment, recording of recording data with a predetermined power setting value when a defect is detected is not performed in the save area in the test recording area, but a unit adjacent to the unit test recording area in which the defect is detected. It is recorded in the test recording area.
[0074]
In the present embodiment, the power setting values of
[0075]
Further, in the present embodiment, the
[0076]
When the power calibration process is started, first, the
[0077]
Thereafter, the above-described processing is repeated, the power setting values up to Step 16 are written in the
[0078]
Since the present embodiment is configured as described above, even when a defect exists in a predetermined unit test recording area, a recording power based on a predetermined power setting value is recorded in a unit test recording area adjacent to the unit test recording area. The recording data can be recorded at the same time, and the optimum power setting value can be selected appropriately. Further, it is possible to save the test recording area and shorten the calibration process.
[0079]
In each of the above-described embodiments, the configuration is such that the power setting value is read out immediately after the power setting value is written to the dual port memory. However, the present invention is not limited to this, for example, power calibration processing. At the time of initial setting before starting the operation, the power setting values of
[0080]
(Third embodiment)
Next, a third embodiment of the present invention will be described based on the block diagram of FIG. 21 and the flowchart of FIG.
[0081]
In each of the above-described embodiments, only when a defect is detected, the power setting value is saved in the saving area of the dual port memory, and data is recorded in the saving area on the DVD-R by the power setting value. However, not only when a defect is detected, but also when a servo system abnormality, that is, a disturbance occurs during data recording, recording with a desired recording power is not performed in the test recording area. Therefore, in this embodiment, not only when a defect is detected, but also when a disturbance occurs, the power setting value is saved to the saving area of the dual port memory, and the saving value is saved to the saving area on the DVD-R by the power setting value. It was configured to record data.
[0082]
Further, in the present embodiment, data recording to the test recording area and data reading are not performed in parallel, but once data recording to all the test recording areas is performed, data is transferred from each test recording area. A disturbance or a defect is detected by reading, and when a disturbance or a defect is detected, a re-recording process is performed in the save area.
[0083]
FIG. 21 shows a block diagram of the information recording apparatus of this embodiment. As shown in FIG. 21, the information recording apparatus of this embodiment includes an A /
[0084]
Hereinafter, laser power calibration processing in the present embodiment will be described with reference to the block diagram of FIG. 21 and the flowchart of FIG.
[0085]
First, in the present embodiment, although not shown in the flowchart of FIG. 22, in the same manner as in the first embodiment, in the region of the address value 0-15 of the
[0086]
When the above recording ends, the
[0087]
Next, the
[0088]
If it is determined that all of the data is 0 even after three retries (step S35: Y to step S40: Y), a rewrite process is performed (step S41). Similar to the first embodiment, the rewriting process is performed by storing the power setting value in the save area of the
[0089]
On the other hand, if it is determined that the data is not all 0 (step S35: N), the difference between the peak value and the bottom value of the 11T data among the data stored in the
[0090]
Specifically, if the A / D converted value of the 11T data is a value within a predetermined range with respect to the full scale value of the A / D conversion, it is determined that normal recording has been performed. Yes.
[0091]
As a result of the check, if it is determined that 11T data has not been recorded normally (step S37: N), retry is performed three times just in case (step S40), and three retries are performed. If it is determined that the 11T data is not normally recorded later (step S37: N to step S40: Y), the rewriting process is performed as described above (step S41).
[0092]
Next, when it is determined that 11T data is normally recorded (step S37: Y), the optimum power is calculated based on the output value of the
[0093]
As described above, according to the present embodiment, not only the defect detection but also the DVD-R when the normal recording is not performed in the test recording area of the DVD-R due to the abnormality of the servo system, that is, the occurrence of disturbance. Since data is recorded on the R save area based on a predetermined power setting value, the optimum power can be selected satisfactorily.
[0094]
In the above-described embodiment, an example of an organic dye type additional recordable DVD has been described. However, the present invention can also be applied to a phase change type or magneto-optical type additional recordable DVD.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing the structure of a recording layer of a DVD-R.
FIG. 2 is a schematic diagram showing a correspondence relationship between a groove track in a DVD-R, sync frame series data written on the groove track, and pre-pits formed on a land track.
FIG. 3 is a block diagram showing a schematic configuration of an information recording apparatus according to an embodiment of the present invention.
4 is a time chart showing the operation waveform of each part of the information recording apparatus of FIG. 3, wherein (a) is a composite signal output from the pickup, (b) is a pre-pit signal output from the preformat detector, (c) ) Is a wobble signal output from the preformat detector, (d) is a clock signal output from the timing generator, (e) is a reproduction signal output from the pickup, and (f) is output from the defect detector. It is a timing chart which shows a defect detection signal, respectively.
5 is a block diagram showing a detailed configuration of a timing generation unit in the information recording apparatus of FIG. 3. FIG.
6 is a timing chart showing signal output timing in each part of the timing generation unit in FIG. 5, where (a) is a pre-pit signal supplied to the sync detector, and (b) is a detection output from the sync detector. (C) is a sector sync signal output from the sync gate generator, (d) is a carry signal output from an N-ary free-run counter, and (e) is position timing data output from the counter. It is a timing chart which shows an output timing.
7 is a block diagram showing a detailed configuration of a power setting storage unit in the information recording apparatus of FIG. 3. FIG.
8 is a timing chart showing the operation of the power setting storage unit of FIG. 7, where (a) is position timing data output from the timing generation unit, and (b) is an address input to
9 is a timing chart showing operations of a recording pattern generation unit, a strategy circuit, a recording current generation unit, and the like in the information recording apparatus of FIG. 3, wherein (a) shows recording data output from the recording pattern generation unit, (b) ) Is a laser modulation signal output from the strategy circuit, (c) is a timing chart showing respective waveforms of the recording current output from the recording current generator, and (d) is a power input to the recording current generator. It is a timing chart which shows the change of setting data. Further, (e) is a reproduction signal output from the pickup, and (f) is a timing chart showing respective waveforms of output signals of the sample hold circuit.
10 is a block diagram showing a detailed configuration of an asymmetry measurement unit in the information recording apparatus of FIG. 3;
11 is a diagram showing a reproduction signal for each unit test recording area input to the asymmetry measurement unit of FIG. 10;
12A and 12B are diagrams for enlarging and explaining a reproduction signal in one unit test recording area of FIG. 11, and FIG. 12A is a diagram showing a waveform of recording data that is the basis of the reproduction signal; () Is an enlarged view of the reproduction signal, and (c) is position timing data corresponding to a unit test recording area.
13 is a diagram in which asymmetry is calculated based on the output result from the asymmetry measurement unit in FIG. 10 and plotted for each unit test recording area.
14 is a block diagram showing a detailed configuration of a defect detection unit in the information recording apparatus of FIG. 3. FIG.
FIG. 15 is a flowchart showing power setting data output processing during power calibration processing in the first embodiment of the present invention, where (A) is a main routine, and (B) is interrupt processing executed when a defect is detected. It is a routine.
FIG. 16 is a timing chart showing the operation of the power setting storage unit during the power setting data output processing according to the first embodiment of the present invention, where (a) is position timing data supplied to the dual port memory; ) Is an address signal input to
17 is a block diagram showing another example of the configuration of the power setting storage unit in the information recording apparatus of FIG. 3. FIG.
FIG. 18 is a flowchart showing power setting data output processing at the time of power calibration processing in the second embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a diagram illustrating a power setting value table stored in a control determination unit in the second embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a timing chart showing the operation of the power setting storage unit during power setting data output processing according to the second embodiment of the present invention, where (a) is position timing data supplied to the dual port memory; ) Is an address signal input to
FIG. 21 is a block diagram showing a schematic configuration of an information recording apparatus in a third embodiment of the present invention.
22 is a flowchart showing a laser power calibration process executed in the information recording apparatus of FIG. 21. FIG.
[Explanation of symbols]
1 ... DVD-R
10 ... Pickup
11 ... Laser diode
12: Preformat detector
13 ... Timing generator
14 ... Power setting storage unit
15: Recording pattern generator
16 ... Strategy circuit
17: Recording current generator
18 ... Asymmetry measurement unit
19 ... Control judgment part
20 ... Sample and hold circuit
21: Defect detection unit
43 ... Dual port memory
70 ... A / D converter
71 ... RAM
Claims (9)
前記複数の異なった記録パワーを得るパワー設定値を、前記単位テスト記録領域の夫々を識別する位置情報に対応させて記憶する書き換え可能な記憶手段と、
一定の記録クロック信号に基づいて前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録する記録手段と、
前記単位テスト記録領域毎の記録時間に対応した周期で前記位置情報を生成する位置情報生成手段と、
前記生成された位置情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記パワー設定値を読み出し、読み出した当該パワー設定値を前記記録手段に出力する記録制御手段と、
前記記録の行われる単位テスト記録領域における欠陥を検出する欠陥検出手段と、
前記欠陥が検出された時には、当該欠陥が検出された前記単位テスト記録領域を識別する前記位置情報に対応する前記パワー設定値を、当該欠陥が検出された前記単位テスト記録領域に隣接する他の前記単位テスト記録領域を識別する前記位置情報に対応させて前記記憶手段に記憶させるパワー設定値保存手段と、
を備えることを特徴とする情報記録装置。For each of a plurality of unit test recording areas forming a test recording area on the recording medium, a test signal is recorded with a plurality of different recording powers, and the test signal recorded in each unit test recording area is reproduced, An information recording apparatus for selecting an optimum recording power of a light beam according to the state of a reproduced test signal,
Rewritable storage means for storing the power setting values for obtaining the plurality of different recording powers in correspondence with position information for identifying each of the unit test recording areas;
Recording means for recording the test signal in the unit test recording area based on a constant recording clock signal;
Position information generating means for generating the position information in a cycle corresponding to a recording time for each unit test recording area;
A recording control unit that reads out the power setting value stored in the storage unit based on the generated position information and outputs the read power setting value to the recording unit;
Defect detection means for detecting defects in the unit test recording area where the recording is performed;
When the defect is detected, the power setting value corresponding to the position information for identifying the unit test recording area in which the defect is detected is set to another unit adjacent to the unit test recording area in which the defect is detected . a power setting value storing means for storing in the storage means in association with the position information for identifying the unit test record region,
An information recording apparatus comprising:
前記パワー設定値保存手段は、前記欠陥が検出された時には、前記欠陥が検出された単位テスト記録領域の次の単位テスト記録領域を識別する位置情報に対応させて、前記パワー設定値を記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1に記載の情報記録装置。The storage means stores N different power setting values corresponding to N pieces of position information for identifying N unit test recording areas,
The power setting value storage means stores the power setting value in association with position information for identifying a unit test recording area next to the unit test recording area where the defect is detected when the defect is detected. The information recording apparatus according to claim 1, wherein the information recording apparatus is stored.
前記複数の異なった記録パワーを得るパワー設定値を、前記単位テスト記録領域の夫々を識別する位置情報に対応させて記憶する書き換え可能な記憶手段と、
一定の記録クロック信号に基づいて前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録する記録手段と、
前記単位テスト記録領域毎に前記位置情報を生成する位置情報生成手段と、
前記生成された位置情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記パワー設定値を読み出し、読み出した当該パワー設定値を前記記録手段に出力する記録制御手段と、
前記記録されたテスト信号を前記単位テスト記録領域毎に当該単位テスト記録領域から再生し、当該再生結果が異常であるか否かを検出する検出手段と、
前記再生結果が異常であると検出された時には、当該再生結果が異常であると検出された時に前記記録制御手段により位置情報に基づいて読み出される前記パワー設定値を、当該位置情報とは別の位置情報に対応させて前記記憶手段に記憶させるパワー設定値保存手段と、
を備えることを特徴とする情報記録装置。For each of a plurality of unit test recording areas forming a test recording area on the recording medium, a test signal is recorded with a plurality of different recording powers, and the test signal recorded in each unit test recording area is reproduced, An information recording apparatus for selecting an optimum recording power of a light beam according to the state of a reproduced test signal,
Rewritable storage means for storing the power setting values for obtaining the plurality of different recording powers in correspondence with position information for identifying each of the unit test recording areas;
Recording means for recording the test signal in the unit test recording area based on a constant recording clock signal;
Position information generating means for generating the position information for each unit test recording area;
A recording control unit that reads out the power setting value stored in the storage unit based on the generated position information and outputs the read power setting value to the recording unit;
Detecting means for reproducing the recorded test signal from the unit test recording area for each unit test recording area, and detecting whether or not the reproduction result is abnormal;
When it is detected that the reproduction result is abnormal, the power setting value read based on the position information by the recording control unit when the reproduction result is detected to be abnormal is determined separately from the position information. Power setting value storage means for storing in the storage means in correspondence with position information;
An information recording apparatus comprising:
前記検出手段は、前記記録手段による複数の前記単位テスト記録領域に対する前記テスト信号の記録後に、夫々の前記単位テスト記録領域から前記記録されたテスト信号を再生して当該再生結果が異常であるか否かを検出することを特徴とする請求項4記載の情報記録装置。The recording control unit reads the power setting value from a plurality of unit test recording areas and outputs the power setting value to the recording unit. When the reproduction result is detected to be abnormal, the recording control unit re-reads the power setting value and Re-output to the recording means,
The detection means reproduces the recorded test signal from each of the unit test recording areas after the recording of the test signal to the plurality of unit test recording areas by the recording means, and whether the reproduction result is abnormal. 5. The information recording apparatus according to claim 4, wherein the information recording apparatus detects whether or not.
前記複数の異なった記録パワーを得るパワー設定値を、前記単位テスト記録領域の夫々を識別する位置情報に対応させて記憶する書き換え可能な記憶手段と、 Rewritable storage means for storing the power setting values for obtaining the plurality of different recording powers in correspondence with position information for identifying each of the unit test recording areas;
一定の記録クロック信号に基づいて前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録する記録手段と、 Recording means for recording the test signal in the unit test recording area based on a constant recording clock signal;
前記単位テスト記録領域毎の記録時間に対応した周期で前記位置情報を生成する位置情報生成手段と、 Position information generating means for generating the position information in a cycle corresponding to a recording time for each unit test recording area;
前記生成された位置情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記パワー設定値を読み出し、読み出した当該パワー設定値を前記記録手段に出力する記録制御手段と、 A recording control unit that reads out the power setting value stored in the storage unit based on the generated position information and outputs the read power setting value to the recording unit;
前記記録の行われる単位テスト記録領域における欠陥を検出する欠陥検出手段と、 Defect detection means for detecting defects in the unit test recording area where the recording is performed;
を備え、 With
前記記録手段は、前記欠陥が検出された時、当該欠陥が検出された前記単位テスト記録領域を識別する前記位置情報に対応する前記パワー設定値を用いて、当該欠陥が検出された前記単位テスト記録領域に隣接する他の前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録することを特徴とする情報記録装置。 When the defect is detected, the recording means uses the power setting value corresponding to the position information for identifying the unit test recording area where the defect is detected, and the unit test in which the defect is detected. An information recording apparatus for recording the test signal in another unit test recording area adjacent to a recording area.
前記複数の異なった記録パワーを得るパワー設定値を、前記単位テスト記録領域の夫々を識別する位置情報に対応させて記憶する書き換え可能な記憶手段と、 Rewritable storage means for storing the power setting values for obtaining the plurality of different recording powers in correspondence with position information for identifying each of the unit test recording areas;
一定の記録クロック信号に基づいて前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録する記録手段と、 Recording means for recording the test signal in the unit test recording area based on a constant recording clock signal;
前記単位テスト記録領域毎に前記位置情報を生成する位置情報生成手段と、 Position information generating means for generating the position information for each unit test recording area;
前記生成された位置情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記パワー設定値を読み出し、読み出した当該パワー設定値を前記記録手段に出力する記録制御手段と、 A recording control unit that reads out the power setting value stored in the storage unit based on the generated position information and outputs the read power setting value to the recording unit;
前記記録されたテスト信号を前記単位テスト記録領域毎に当該単位テスト記録領域から再生し、当該再生結果が異常であるか否かを検出する検出手段と、 Detecting means for reproducing the recorded test signal from the unit test recording area for each unit test recording area, and detecting whether or not the reproduction result is abnormal;
を備え、 With
前記記録手段は、前記再生結果が異常であると検出された時、当該再生結果が異常であると検出された時に前記記録制御手段により位置情報に基づいて読み出される前記パワー設定値を用いて、当該位置情報とは別の位置情報により識別される前記単位テスト記録領域に前記テスト信号を記録することを特徴とする情報記録装置。 When the recording means detects that the reproduction result is abnormal, the recording means uses the power setting value read based on the position information when the reproduction result is detected to be abnormal, An information recording apparatus that records the test signal in the unit test recording area identified by position information different from the position information.
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